JP2006178234A - カラーフィルタ及びプロジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プロジェクタ装置で投影するカラー画像の画像の階調数を増加させると同時に色合いの変化及びばらつきを抑制することができるカラーフィルタ、及びプロジェクタ装置を提供する。
【解決手段】 本発明のプロジェクタ装置が備えるカラーホイール(カラーフィルタ)13は、RGBの各色領域とWの領域(第1白色領域)とに加えて、Wの領域よりも低い透過率で白色光を透過させるND−Wの領域(第2白色領域)を有する。ND−Gのフィルタを用いた場合と同様に、画像デバイスの制御信号のビット数を増加させることなく投影画像の階調数を増加させることができる。白色光を透過させるWの領域とND−Wの領域とでは透過する光の色合いの違いを視認することは困難であるので、投影画像の色合いの変化及びばらつきを抑制することが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、夫々に透過する光の色が異なる複数の領域を備えたカラーフィルタ、及び該カラーフィルタを用いてカラー画像を投影するプロジェクタ装置に関する。
プレゼンテーション又は映像の映写の分野では、画像データに基づいた画像を外部のスクリーン等に対して拡大投影するプロジェクタ装置が用いられている。このようなプロジェクタ装置は、液晶パネル又はDMD(Didital Micromirror Device)等の画像デバイス上に画像データに基づいた画像を形成し、画像デバイス上の画像を内部の光源からの光により外部へ投射する構成となっている。またこのようなプロジェクタ装置がカラー画像を投影する方式には、R(赤)G(緑)B(青)各色用の画像デバイスを夫々備え、各色の画像を合成して投射する3板式と、単一の画像デバイスを備え、RGB各色の画像を時分割で投射することによってカラー画像を投影する単板式とがある。単板式のプロジェクタ装置は、複数の画像デバイスを備える3板式のプロジェクタ装置に比べ、コストが低く、また小型化が容易であるというメリットがある。
図6は、単板式のプロジェクタ装置の主要な内部構造を示す模式図である。プロジェクタ装置は、光源21からの光をカラーホイール22を通過させて画像デバイス23に照射し、画像を形成した画像デバイス23上で反射された光を投射光学系24を通して外部へ投射することにより、画像デバイス23上の画像を外部のスクリーン等へ投影する構成となっている。図中には、光を破線で示している。カラーホイール22は、円盤状に形成されたカラーフィルタであり、夫々に扇状に形成されたRGB各色の光を透過させる3色のフィルタが組み合わされた構成となっている。またカラーホイール22は所定の回転数で円盤の中心を軸にして回転する構成となっている。光源21から放射された光が回転するカラーホイール22を通過することにより、RGB各色の光が時分割で画像デバイス23に照射される。画像デバイス23は、カラーホイール22の回転に同期して各色用の画像を形成し、各色の画像が投射される。
図7は、カラーホイールの例を示す模式図である。図7(a)は、RGBの3色のフィルタで構成されたカラーホイールを示す。図7(b)は、白色光を透過させるW(白色)のフィルタをRGBの3色のフィルタに加えた4種類のフィルタで構成されたカラーホイールを示す。図7(c)は、Gの光を透過させる透過率をGのフィルタに比べて低くしたND(Neutral Density )−GのフィルタをRGBの3色のフィルタに加えた4種類のフィルタで構成されたカラーホイールを示す。
RGBの各色のフィルタは、白色光に含まれる可視光の波長成分の内の約1/3しか透過させないので、図7(a)に示す如きRGBの3色のフィルタで構成されたカラーホイールを用いたプロジェクタ装置は、画像の投影に用いる光量が少なく、投影画像が暗いという問題がある。特許文献1には、必要に応じてカラーホイールを光の経路からはずすことにより投影画像を明るくすることができるプロジェクタ装置が開示されているが、カラーホイールを移動させる機構を必要とする問題がある。そこで、図7(b)に示す如きWのフィルタを加えたカラーホイールを用いることによって、カラーホイールを透過する光量を増加させ、プロジェクタ装置が投影する画像をより明るくすることができる。特許文献2及び特許文献3には、図7(b)に示す如きWのフィルタを加えたカラーホイールを用いた技術が開示されている。
ところで、プロジェクタ装置は、画像デバイスで各色の光を反射している時間の長さを制御することにより、カラー画像の各色の階調を制御することができる。例えば、カラーホイールを通過したRの光が画像デバイスに照射されている時間の間に実際にRの光を反射する時間を短くすれば、投影画像の中で赤色の強度が小さくなり、また実際にRの光を反射する時間を長くすれば、投影画像の中で赤色の強度が大きくなる。従来のプロジェクタ装置は、単色光が画像デバイスに照射されている時間を互いに時間の長さが異なる複数(例えば8)の区間に分割し、各区間で光を反射するか否かを制御することにより、区間数に応じたビット数(例えば8ビット)の信号で色の階調を制御している。
図7(c)に示す如きカラーホイールに含まれるND−Gのフィルタを通過した光を画像デバイスで反射した場合は、Gのフィルタを通過した光と同じ時間反射しても、Gのフィルタを通過した光を反射した場合に比べて画像の中での緑色の強度が小さくなる。従って、図7(c)に示す如きND−Gのフィルタを加えたカラーホイールを用い、Gのフィルタを通過した光に加えてND−Gのフィルタを通過した光でGの色の画像を投射することにより、投影画像に含まれる緑色の階調数を増加させることができる。Gの光はRBの光に比べて人間の目がより敏感に感じるので、プロジェクタ装置は、図7(c)に示す如きカラーホイールを用いることにより、画像デバイスの制御信号のビット数を増加させることなく、階調数が多くより表現力に富んだ画像を投影することが可能となる。また特許文献4には、投射する光量を調整することによって、同様に画像の階調数を増加させることができる技術が開示されている。
特開2003−241305号公報 特開2000−152265号公報 特開2002−6395号公報 特開2002−214697号公報
図7(c)に示したND−Gのフィルタを加えたカラーホイールは、RGB及びND−Gの各フィルタを個別の工程で作成した後、ホイールに貼り付けることで作成している。GとND−Gとのフィルタを互いに別の工程で作成するので、GとND−Gとのフィルタが透過させる光の波長が互いに一致するように作成することは困難である。従って、フィルタを通過する光の波長領域を示すフィルタの波長特性がGとND−Gとのフィルタで互いに異なり、ND−Gのフィルタを用いた場合はND−Gのフィルタを用いない場合に比べて投影画像の色合いが異なるという問題がある。また、作成されるフィルタの波長特性を全製品に渡って一致させることは困難であるので、GとND−Gとのフィルタの波長特性のずれが製品毎に異なり、投影画像の色合いが製品毎にばらつくという問題がある。
また、前述した如く、プロジェクタ装置ではRGBの各色の光を光源の白色光から取り出すことによってカラーを表現している。しかし、図7(b)に示したWのフィルタが透過させる光の中には、RGBの各フィルタが透過させる光の中間波長の光であってRGB以外の色の光が含まれている。従って、Wのフィルタを用いた場合は、投影画像の明るさが向上する反面、RGB以外の色の光が混在することによって投影画像の色再現性が悪化するという問題がある。プレゼンテーションの分野では明るさが重視され、映像の映写の分野では色再現性が重視されるので、従来、Wのフィルタを用いるプロジェクタ装置とWのフィルタを用いないプロジェクタ装置とを分野別に使い分けている事情があった。そこで、プロジェクタ装置を分野別に使い分ける必要がないように、投影画像の色再現性を良好に保ちながら明るさを向上させることができるプロジェクタ装置が求められている。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、画像の階調数を増加させると同時に、RGBの3色のフィルタを用いる場合に比べた色合いの変化及び製品毎の色合いのばらつきを抑制することが可能となるカラーフィルタ、及び該カラーフィルタを用いたプロジェクタ装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、投影画像の色再現性を良好に保ちながら明るさを向上させることができるプロジェクタ装置を提供することにある。
更に本発明の他の目的とするところは、利用分野を限定することなく利用が可能なプロジェクタ装置を提供することにある。
本発明に係るカラーフィルタは、互いに異なった色の光を透過させる複数の色領域と、白色光を透過させる第1白色領域とを有するカラーフィルタにおいて、前記第1白色領域が白色光を透過させる透過率よりも低い透過率で白色光を透過させる第2白色領域を有することを特徴とする。
本発明に係るカラーフィルタは、夫々に扇状に形成された前記複数の色領域、前記第1白色領域及び前記第2白色領域からなる円盤状に形成されてあることを特徴とする。
本発明に係るカラーフィルタは、前記複数の色領域は、夫々に赤,緑,青の各色の光を透過させる領域であることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタ装置は、光源と、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のカラーフィルタと、前記光源からの光を前記カラーフィルタが有する各領域に順次入射させる手段と、該手段が前記カラーフィルタに入射させて前記カラーフィルタを通過した光を用いて外部へ画像を投影する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタ装置は、光フィルタを更に備え、該光フィルタでの光の透過率は、前記カラーフィルタが有する複数の色領域の夫々を透過することが可能な光の波長の透過率に比べて、前記波長の夫々の中間波長の透過率が低いことを特徴とする。
本発明に係るプロジェクタ装置は、前記光源からの光が前記カラーフィルタを通過して外部へ投射するまでの光の経路上に前記光フィルタを入出可能にする手段を更に備えることを特徴とする。
本発明においては、互いに異なった色の光を透過させる複数の色領域及び白色光を透過させる第1白色領域に加えて、第1白色領域よりも低い透過率で白色光を透過させる第2白色領域を有するカラーフィルタを用い、プロジェクタ装置は、カラーフィルタの各領域に順次入射させて通過した光を用いて画像を投影する。
また本発明においては、カラーフィルタは、夫々に扇状に形成された各領域が組み合わされた円盤状に形成されてあるカラーホイールである。
また本発明においては、カラーフィルタが有する複数の色領域は、夫々にRGBの各色の光を透過させる領域である。
また本発明においては、プロジェクタ装置は、RGB等のカラーフィルタの各色領域が透過させる光を透過させ、各色領域が透過させる各波長の中間波長の光の透過率を低下させた光フィルタを備えることにより、各色領域が透過させる波長以外の波長の光を遮光する。
更に本発明においては、プロジェクタ装置は、画像を投影するための光の経路上に光フィルタを入出可能にする。
本発明にあっては、カラーホイール等のカラーフィルタが、RGB等の複数の色領域及びWの領域(第1白色領域)に加えて、Wの領域よりも低い透過率で白色光を透過させるND−Wの領域(第2白色領域)を有するので、このカラーフィルタを通過させた光を用いて画像を投影することにより、ND−Gのフィルタを加えたカラーフィルタを用いた場合と同様に、画像デバイスの制御信号のビット数を増加させることなく投影画像の階調数を増加させることができる。Gのフィルタと同様の波長特性を有するようにND−Gのフィルタを作成することに比べて、白色光の透過率を全般的に低下させたND−Wのフィルタはより容易に作成することができるので、ND−Wの領域を透過した白色光の色合いの製品毎のばらつきはND−Gのフィルタを用いた場合に比べてより小さくなる。また、通過した光が単色光であるGのフィルタとND−Gのフィルタとの透過する光の色合いが互いの波長特性のずれによって異なるのに対して、白色光を透過させるWの領域とND−Wの領域とでは透過する光の色合いの違いを視認することは困難である。従ってプロジェクタ装置は、画像の階調数を増加させると同時に、RGBの3色のフィルタを用いる場合に比べた色合いの変化及び製品毎の色合いのばらつきを抑制することが可能となる。
また本発明にあっては、RGB等のカラーフィルタの各色領域が透過させる波長の光を透過させ、各色領域が透過させる各波長の中間波長の光を遮光する光フィルタをプロジェクタ装置が備えることにより、カラーフィルタのWの領域及びND−Wの領域を通過した光を用いても、カラーフィルタの各色領域のみを用いた場合と同様に投影画像には余分な色が混在しないので、投影画像の色再現性の悪化を防止することができる。更に、Wの領域及びND−Wの領域は、各色領域が透過させる光よりも多くの光を透過させるので、カラーフィルタの各色領域のみを用いた場合に比べて投影画像の明るさを向上させることができる。従って、プロジェクタ装置は投影画像の色再現性を良好に保ちながら明るさを向上させることができる。
更に本発明にあっては、プロジェクタ装置は、画像を投影するための光の経路上に本発明に係る光フィルタを入出可能にすることにより、映像を映写する場合等の色再現性をより重視する場合とプレゼンテーションを行う場合等の投影画像の明るさをより大きくする必要がある場合とで利用分野を限定せずに利用が可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のプロジェクタ装置の主な内部構成を示すブロック図である。図中の矢印は光を示す。プロジェクタ装置1は、白色光を放射するキセノンランプ又は超高圧水銀ランプ等の光源11と、光源11からの光を通過させる光フィルタ12と、光フィルタ12を通過した光を通過させるカラーホイール(カラーフィルタ)13と、画像を形成する画像デバイス14と、画像デバイス14上の画像を拡大して外部へ投影する光学系15とを備えている。カラーホイール13は、回転可能に構成されている。画像デバイス14は、液晶パネル又はDMD(Didital Micromirror Device)等を用いてなり、RGB各色の画像を時分割で形成する構成となっている。光学系15は、投射レンズ、投射レンズの位置を調整するモータ、モータを駆動させるための駆動回路等からなる。プロジェクタ装置1は、光源11からの光を光フィルタ12及びカラーホイール13を通して画像デバイス14に照射し、画像を形成した画像デバイス14上で反射された光を光学系15を通して外部へ投射することで、画像デバイス14上の画像を外部へ投影する構成となっている。なお、光源11からの光を画像デバイス上14で反射させるのではなく透過させることで画像を投射する構成としてもよい。
またプロジェクタ装置1は、カラーホイール13を回転駆動させるモータ、及びカラーホイールの回転速度を制御する制御回路等からなるカラーホイール駆動部16と、画像デバイス14に画像を形成させるデバイス駆動部17とを備えている。カラーホイール駆動部16及びデバイス駆動部17は、マイクロコンピュータ等を用いてなる制御部19に接続されている。また制御部19には、パーソナルコンピュータ(PC)又は映像再生装置等の外部の装置から送信される画像データを受信する受信部18が接続されている。制御部19は、受信部18が受信した画像データを処理し、画像データに基づいた画像を外部へ投影できるように、カラーホイール駆動部16の動作を制御してカラーホイール13を適切に駆動させ、デバイス駆動部17の動作を制御して画像デバイス14に適切な画像を形成させる処理を行う構成となっている。
次に、本発明のカラーフィルタであるカラーホイールについて説明する。図2は、本発明のカラーフィルタであるカラーホイール13の構成を模式的に示す正面図である。カラーホイール13は、円盤状に形成されており、円盤の中心周りに扇形状の五つの領域に分割された構成となっている。五つの領域の内の三つの領域は、夫々にR,G,Bの色の光を透過させるRGBのフィルタ(色領域)である。また五つの領域の内の一の領域は、白色光を透過させるWのフィルタ(第1白色領域)である。五つの領域の内の最後の一の領域は、白色光を透過させる透過率をWのフィルタに比べて低くしたND−Wのフィルタ(第2白色領域)である。なお、カラーホイール13は、五以上の領域に分割されている構成でもよく、この場合は、R,G,B,W,ND−Wの各フィルタを一又は複数個有し、各領域がいずれかのフィルタである構成となる。
カラーホイール13は、制御部19の制御に従って、カラーホイール駆動部16により一定速度で回転する。光源11から出射されて光フィルタ12を通過した光は、カラーホイール13の回転位置に応じて、カラーホイール13が有するR,G,B,W,ND−Wのいずれかのフィルタを通過し、通過したフィルタに応じた色の光が画像デバイス14へ照射される。即ち、カラーホイール13の回転によって光源11からの光が各フィルタへ順次入射され、各色の光が時分割で画像デバイス14へ照射される。カラーホイール駆動部16はカラーホイール13の回転位置を検出する手段を備えており、制御部19は、カラーホイール13の回転位置の検出結果に従って、各時点でいずれの色の光が画像デバイス14へ照射されているかを知ることができる。制御部19は、カラーホイール13の回転のタイミングに合わせてデバイス駆動部17の動作を制御し、画像データに基づいた各色用の画像を画像デバイス14に時分割で表示させる。
ND−Wのフィルタを通過した光は、Wのフィルタを通過した光に比べて光の強度が小さくなる。従って、ND−Wのフィルタを有するカラーホイール13を用いて画像を投影することにより、ND−Gのフィルタを加えたカラーホイールを用いた場合と同様に、画像デバイス14の制御信号のビット数を増加させることなく投影画像の階調数を増加させることができる。
Wのフィルタは透過可能な光の波長を著しく限定することなく白色光を透過させるフィルタであるので、ND−Wのフィルタは白色光に含まれる各波長の光の透過率を全般的に低下させるように作成すればよい。Gのフィルタと同様の波長特性を有するようにND−Gのフィルタを作成することに比べて、白色光の透過率を全般的に低下させたND−Wのフィルタはより容易に作成することができるので、ND−Wのフィルタを透過した白色光の色合いの製品毎のばらつきはND−Gのフィルタの場合に比べてより小さくなる。またGのフィルタとND−Gのフィルタとは透過する光が単色光であるので、透過する光の色合いが互いの波長特性のずれによって異なるのに対して、白色光を透過させるWのフィルタとND−Wのフィルタとでは透過する光の色合いの違いを視認することは困難である。従って、RGBWの各フィルタに加えてND−Wのフィルタを有するカラーホイール13を用いて画像を投影することによって、画像の階調数を増加させると同時に、RGBの3色のフィルタを用いる場合に比べた色合いの変化及び製品毎の色合いのばらつきを抑制することが可能となる。
次に、光フィルタ12について説明する。光フィルタ12は、板状に形成された光学フィルタである。光フィルタ12は光源11からの光がカラーホイール13に到達するまでの光の経路上に配置されており、光源11からの光はまず光フィルタ12を通過してからカラーホイール13へ照射されるようにプロジェクタ装置1は構成されている。
図3は、光フィルタ12を通過する光の波長と透過率との関係を示す特性図である。図の横軸は光の波長を示し、縦軸は各波長の光の透過率を示す。図中にRGBで示した領域は、カラーホイール13が有するRGBの各フィルタが透過させる光の波長領域を示している。光フィルタ12は、カラーホイール13が有するRGBの各フィルタが透過させるRGBの各色の光をほぼ1に近い透過率で透過させる。一方、RGBの各色の光の中間波長の透過率は、RGBの各色の光の透過率に比べて大幅に低くなっている。即ち、光フィルタ12は、カラーホイール13が有するRGBの各フィルタが透過させるRGBの各色の光を透過させる一方、BとGとの中間波長の光を遮光し、更にGとRとの中間波長の光を遮光する。
従って、光源11からの光が光フィルタ12を通過することによって、RBGの各色の光からなり他の波長の光がほとんど含まれていない光がカラーホイール13に照射されることとなる。これにより、カラーホイール13のWのフィルタ及びND−Wのフィルタを通過した光には、RGB以外の色の光がほとんど混在しない。従って、本発明のプロジェクタ装置1が投影する画像には、RGBの3色のカラーフィルタのみからなるカラーホイールを用いた場合と同様に、RGB以外の色がほとんど混在しないので、投影画像の色再現性の悪化を防止することができる。更に、Wのフィルタ及びND−Wのフィルタは、RGBの各フィルタが透過させる光の約3倍の量の光を透過させるので、本発明のプロジェクタ装置1は、RGBの3色のカラーフィルタのみからなるカラーホイールを用いた場合に比べて投影画像の明るさを向上させることができる。
なお、本実施の形態においては、光フィルタ12を光源11とカラーホイール13との間に配置した形態を示したが、これに限るものではなく、光源11からの光がカラーホイール13及び画像デバイス14を経由して光学系15から外部へ放射される光の経路のいずれの位置に配置してある形態であってもよい。例えば光学系15の光の放射側等、光の経路上のいずれの位置に光フィルタ13があっても本発明の効果は発揮される。
またプロジェクタ装置1は、光フィルタ12を光の経路上の位置に手動又は機械的な動作で入出可能にする機構を備えた形態であってもよい。図4は、光フィルタ12を光の経路上の位置に入出可能にする機構の例を示す模式図である。プロジェクタ装置1の筐体10に、光フィルタ12が挿入可能であり、光フィルタ12を挿入した場合に光フィルタ12が光の経路上に位置するような溝121を備える。図中には、光の経路を破線で示し、溝121に挿入された光フィルタ12を2点鎖線で示す。手動で又は図示しない機械的な手段を用いて光フィルタ12を溝121に対して抜き差しすることにより、光フィルタ12を光の経路上の位置に入出可能にすることができる。なお、光フィルタ12はいずれの方向に抜き差しできる構成であってもよく、また光源11からの光の光軸に平行な軸を回転軸とした回転機構により光フィルタ12を光の経路上の位置に入出可能にする等のその他の機構を用いた構成であってもよい。
プレゼンテーションを行う場合等、色再現性よりも投影画像の明るさが重要である場合は、光フィルタ12を光の経路上からはずすことにより、光フィルタ12で遮光されていた波長領域の光が画像を投影する光に加わるので、投影画像がより明るくなる。従って、光フィルタ12を光の経路上に入出可能とすることにより、プロジェクタ装置1は、映像を映写する場合等の色再現性を重視する場合とプレゼンテーションを行う場合等の投影画像の明るさをより大きくする必要がある場合とで共に利用が可能となる。
なお、本実施の形態においては、本発明のカラーフィルタはカラーホイール13であるとし、カラーホイール13を回転させることによって光源11からの光を時分割でカラーホイール13の各領域に入射させる形態を示したが、これに限るものではなく、光源11からの光の入射経路を可動ミラー等を用いて時分割で変化させることによって光源11からの光を時分割でカラーフィルタの各領域に入射させる形態であってもよい。またこの場合は、本発明のカラーフィルタの形状は、図2に示したカラーホイール13に限るものではなく、矩形の平板等のその他の形状であってもよい。
図5は、本発明のカラーフィルタの他の構成例を示す模式的に示す正面図である。図5(a)に示すカラーフィルタは、矩形状に形成されており、短冊状に形成されたR,B,G,ND−W,Wの各フィルタが長辺方向に並んで構成されている。図5(b)に示すカラーフィルタは、帯状に形成されたR,B,G,ND−W,Wの各フィルタが短辺方向に並んで構成されている。図5(c)に示すカラーフィルタは、短辺方向に略平行な方向の線で分割した一方の領域をGのフィルタとし、他方の領域を格子状に更に四つの領域に分割して夫々の領域をW,ND−W,R,Bのフィルタとして構成されている。これらの形状のカラーフィルタが有するR,B,G,ND−W,Wの各フィルタに光源からの光を順次入射することによって、これらのカラーフィルタを用いてプロジェクタ装置を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、本発明のプロジェクタ装置1は、外部のスクリーン等へ画像を投影する形態を示しているが、リアプロジェクション方式の画像表示装置の一部分を構成する形態であってもよい。このリアプロジェクション方式の画像表示装置は、プロジェクタ装置1の内部の構成とスクリーンとを含んで構成され、プロジェクタ装置1の機能を用いてスクリーンの裏側から画像を投影することにより、スクリーンに画像を表示する。
本発明のプロジェクタ装置の主な内部構成を示すブロック図である。 本発明のカラーフィルタであるカラーホイールの構成を模式的に示す正面図である。 光フィルタを通過する光の波長と透過率との関係を示す特性図である。 光フィルタを光の経路上の位置に入出可能にする機構の例を示す模式図である。 本発明のカラーフィルタの他の構成例を示す模式的に示す正面図である。 単板式のプロジェクタ装置の主要な内部構造を示す模式図である。 カラーホイールの例を示す模式図である。
符号の説明
1 プロジェクタ装置
11 光源
12 光フィルタ
13 カラーホイール(カラーフィルタ)
14 画像デバイス

Claims (6)

  1. 互いに異なった色の光を透過させる複数の色領域と、白色光を透過させる第1白色領域とを有するカラーフィルタにおいて、
    前記第1白色領域が白色光を透過させる透過率よりも低い透過率で白色光を透過させる第2白色領域を有することを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 夫々に扇状に形成された前記複数の色領域、前記第1白色領域及び前記第2白色領域からなる円盤状に形成されてあることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
  3. 前記複数の色領域は、夫々に赤,緑,青の各色の光を透過させる領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ。
  4. 光源と、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載のカラーフィルタと、
    前記光源からの光を前記カラーフィルタが有する各領域に順次入射させる手段と、
    該手段が前記カラーフィルタに入射させて前記カラーフィルタを通過した光を用いて外部へ画像を投影する手段と
    を備えることを特徴とするプロジェクタ装置。
  5. 光フィルタを更に備え、
    該光フィルタでの光の透過率は、前記カラーフィルタが有する複数の色領域の夫々を透過することが可能な光の波長の透過率に比べて、前記波長の夫々の中間波長の透過率が低いことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ装置。
  6. 前記光源からの光が前記カラーフィルタを通過して外部へ投射するまでの光の経路上に前記光フィルタを入出可能にする手段を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ装置。
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