JPH11160649A - 画像形成システムおよび投写型表示装置 - Google Patents
画像形成システムおよび投写型表示装置Info
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- JPH11160649A JPH11160649A JP32651897A JP32651897A JPH11160649A JP H11160649 A JPH11160649 A JP H11160649A JP 32651897 A JP32651897 A JP 32651897A JP 32651897 A JP32651897 A JP 32651897A JP H11160649 A JPH11160649 A JP H11160649A
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Abstract
消する。 【解決手段】 画像形成システム20は、色光供給手段
21と画像形成手段22とを有している。色光供給手段
21からは、時間順次的に、青色光、緑色光、赤色光、
白色光がこの順に供給され、画像形成手段22では、供
給される各色光と同期して1つのカラー合成画像を構成
する青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画像を、時間
順次的に、この順に形成する。このように、大脳で画像
合成処理される順番とは逆の順番で画像形成を行うこと
により、1つの合成画像を形成する3色の画像がなるべ
く同時に大脳で合成されるようにしている。従って、偽
輪郭や色ズレ等を軽減することができ、鮮明な像が得ら
れるとともに不快感や眼精疲労を軽減することが可能と
なる。
Description
色画像と青色画像と緑色画像と白色画像とを、時間順次
的に形成することによって1つのカラー合成画像を形成
する画像形成システムに関する。また、本発明はこのよ
うな画像形成システムを採用した投写型表示装置に関す
る。
置が知られており、その多くが液晶パネルを3つ使用し
たものである。このような投写型表示装置では、光源か
らの出射された光をダイクロイックミラーにより赤色
光、緑色光、青色光に分離し、これらの色光のそれぞれ
を3つの液晶パネルによって変調した後、ダイクロイッ
クミラーまたは合成プリズムにより合成することによっ
て画像を形成するようにしている。また、頭部装着型表
示装置のように携帯性が重要になるものは、液晶パネル
の各画素に対応して赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色
フィルタをバランス良く配置し、これらのフィルタを透
過する光を各画素で変調することにより、1つのカラー
合成画像を形成している。
デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)という反射
型の画像形成パネルを用いるとともに、テキサスインス
ツルメンツ社の提案しているDigital Light Processing
(DLP)技術を応用した投写型表示装置も提案されて
いる。この投写型表示装置は、上述した液晶パネルをデ
ジタルマイクロミラーデバイスに置き換えたものであ
り、カラー合成画像の形成法は、先に述べた液晶パネル
を用いた投写型表示装置と基本的に同じである。また、
デジタルマイクロミラーデバイスを1つ用いた投写型表
示装置も提案されている。このような投写型表示装置
は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタが形成
された回転板式カラーフィルタを備えており、これらの
フィルタによって3色の色光を形成し、デジタルマイク
ロミラーデバイスによって各色光が供給されるタイミン
グと同期させて画像処理を行うことによって赤色画像、
緑色画像、青色画像を形成するものである。
議や講演会などのプレゼンテーションにおいてデータや
画像を大画面表示するのに非常に便利なツールである。
しかしながら、上述した投写型表示装置では、3つの液
晶パネルを用いるため、また、3つの液晶パネルを用い
ることに伴い光学系や回路系が複雑化してしまうため、
非常に高価なものになっている。また、頭部装着型表示
装置では、カラーフィルタを備えた1つの液晶パネルで
画像を形成しているが、1つの絵素を、互いに異なる色
光を供給するカラーフィルタを備えた3つの画素の組み
合わせで形成しなければならないため、解像度が低下し
てしまう。
マイクロミラーデバイス(DMD)を3つ用いた投写型
表示装置は、液晶パネルを3つ用いた投写型表示装置よ
りも数倍高価なものとなっている。また、デジタルマイ
クロミラーデバイスを1つ用いた投写型表示装置は、あ
る程度低価格化が実現できるため、テレビジョンへの応
用も十分に考えられる。しかしながら、現状では、回転
板式カラーフィルタの構成が不十分であるために、動画
像の形成における偽輪郭や色ズレなどの問題が解消され
ていない。
題を解消することを目的とする。
よび脳の生理学な問題について研究し、投写型表示装置
が備えるべき要件を抽出し、本発明の完成に至った。
次的に、青色光、緑色光、赤色光、白色光をこの順に供
給する色光供給手段と、前記色光供給手段によって供給
された前記青色光、前記緑色光、前記赤色光、前記白色
光に対応した画像を、それぞれの前記色光と同期させた
画像情報に基づいて形成する画像形成手段とを有し、時
間順次的に、青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画像
の順に画像が形成されてなることを特徴とする。
は、色や形を見分ける錐体細胞と、明るさに敏感に反応
する桿体細胞といわれるの2種類の視細胞が存在する。
これらの細胞は、幾つかの経路を経て神経節細胞に至
り、最終的には視神経線維となって視神経乳頭部に収束
され、視神経として眼球外へ出ていく。この過程の中
で、視神経線維は太さの違う3つの線維群に分かれる。
最も太い神経線維群は、光刺激に対する応答速度がもっ
とも速く、最も細い神経線維群は光刺激に対する応答速
度がもっとも遅く、中位の神経線維群は、光刺激に対し
て最も太い線維群と最も細い線維群の中間の応答速度と
なっている。また、これらの神経線維群は、最も太い神
経線維群は赤色、最も細い神経線維群は青色、中位の神
経線維群は緑色の情報を伝える(H.-T.Change:J.Neurop
hysiol.,19,224-231,1953、K.Motokawa :J.Neurophysio
l.,12,289-303,1949)。以上のことから、色の情報は、
赤色、緑色、青色の時間順次的に大脳の視覚中枢に伝え
られるメカニズムになっていることが理解できる。
身の高次大脳レベルで赤色画像、緑色画像、青色画像の
順に、時間順次的に画像合成処理されるという生理的メ
カニズムに鑑み、大脳で画像合成処理される順番とは逆
の順番で画像形成を行うことにより、1つの合成画像を
形成する3色の画像がなるべく同時に大脳で合成される
ようにしている。従って、偽輪郭や色ズレ等を軽減する
ことができ、鮮明な像が得られるとともに不快感や眼精
疲労を軽減することが可能となる。
給手段を、光源と、当該光源から出射された光から色光
を生成するためのカラーフィルタとを備えた構成とした
場合には、カラーフィルタを、青色光を生成するための
青色フィルタと、緑色光を生成するための緑色フィルタ
と、赤色光を生成するための赤色フィルタと、白色光を
生成するための白色用フィルタとを備えた構成とし、光
源から出射された光を、青色フィルタ、緑色フィルタ、
赤色フィルタ、白色用フィルタの順に通過させるように
すれば、時間順次的に、青色光、緑色光、赤色光、白色
光をこの順に供給することが可能となる。なお、白色用
フィルタWhiteには、光源から出射された光をそのまま
透過させる構成、すなわち、この部分だけフィルタを設
けない構成のものや透明フィルタも含まれる。
色光供給手段を、赤色光を供給する赤色用光源と、緑色
光を供給する緑色用光源と、青色光を供給する青色用光
源ととを備えた構成としても良い。この場合には、青色
用光源、緑色用光源、赤色用光源、すべて光源をこの順
に点灯させることにより、時間順次的に、青色光、緑色
光、赤色光、白色光がこの順に供給される。
次的に、青色光、緑色光、赤色光、白色光を供給し、か
つ前記白色光を供給する期間と前記青色光を供給する期
間との間に所定の遮光期間を生成する色光供給手段と、
前記色光供給手段によって供給された前記青色光、前記
緑色光、前記赤色光、前記白色光に対応した画像を、そ
れぞれの前記色光と同期させた画像情報に基づいて形成
する画像形成手段とを有し、時間順次的に、青色画像、
緑色画像、赤色画像、白色画像の順に画像が形成されて
なることを特徴とする。
も、前述した第1の画像形成システムと同様の効果を得
ることができる。また、第2の画像形成システムによれ
ば、遮光期間を設けることにより、遮光期間前に形成さ
れた青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画像の残像を
消去することができ、さらに鮮明な画像を得ることが可
能となる。
光供給手段を、光源と、当該光源から出射された光から
色光を生成するためのカラーフィルタとを備えた構成と
した場合には、カラーフィルタを、青色光を生成するた
めの青色フィルタと、緑色光を生成するための緑色フィ
ルタと、赤色光を生成するための赤色フィルタと、白色
光を生成するための白色用フィルタと、遮光期間を生成
するための遮光フィルタとを備えた構成とし、光源から
出射された光を、青色フィルタ、緑色フィルタ、赤色フ
ィルタ、白色用フィルタ、遮光フィルタの順に通過させ
るようにすれば、時間順次的に、青色光、緑色光、赤色
光、白色光をこの順に供給するとともに、遮光期間を生
成することができる。なお、白色用フィルタWhiteに
は、光源から出射された光をそのまま透過させる構成、
すなわち、この部分だけフィルタを設けない構成のもの
や透明フィルタも含まれる。
て、前記色光供給手段を、赤色光を供給する赤色用光源
と、緑色光を供給する緑色用光源と、青色光を供給する
青色用光源ととを備えた構成とした場合には、青色用光
源、緑色用光源、赤色用光源、すべての光源をこの順に
点灯させ、かつすべての光源を点灯させる期間と青色用
光源を点灯させる期間との間に光源をすべて消灯させる
期間を設けることにより、時間順次的に、青色光、緑色
光、赤色光、白色光をこの順に供給するとともに、遮光
期間を生成することができる。
成システムと、この画像形成システムから出射された光
を投写する投写手段とを備えたことを特徴とする。本発
明の投写型表示装置は、上記の画像形成システムを備え
ているので、上記の各画像形成システムによる効果を享
有することが可能である。さらに、画像形成手段を1つ
の液晶パネル、デジタルミラーデバイス等で構成するこ
とが可能であり、光学系、回路系が単純化されるため
に、小型化、携帯性の向上が可能となる。また、製造コ
ストの削減も可能となる。
適な実施の形態について説明する。
形成システム、並びに投写型表示装置の第1の実施形態
を示す概略図である。
20と、画像形成システム20から出射された光を投写
する投写手段としての投写レンズ10とを備えている。
光、緑色光、白色光を供給する色光供給手段21と、色
光供給手段21から供給された色光に対応した画像を画
像情報に基づいて形成する画像形成手段22とを有して
いる。
ら出射された光から赤色光、青色光、緑色光、白色光を
時間順次的に生成するためのカラーフィルタ1と、光源
2から出射され、カラーフィルタ1を通過した光を略平
行光とするレンズ3とを備えている。画像形成手段22
は、偏光板4と、反射ミラー5と、液晶パネル6と、偏
光板7とを備えている。色供給手段21から時間順次的
に生成された色光は、偏光板4を通過し、所定の偏光光
のみが反射ミラー5によって反射されて液晶パネル6に
入射する。液晶パネル6は、入射した光を変調し、変調
された光を反射光として出射させる反射型の液晶パネル
である。液晶パネル6によって反射された光は、反射光
の光路中に配置された偏光板7を通過し、所定の偏光光
のみが投写レンズ10によって拡大投写される。
示すように、青色光を生成するための青色フィルタB
と、緑色光を生成するための緑色フィルタGと、赤色光
を生成するための赤色フィルタRと、白色光を生成する
ための白色用フィルタWhiteとを備えた回転板式カラー
フィルタである。そして、これらのフィルタは、光源か
らの光が、青色フィルタB、緑色フィルタG、赤色フィ
ルタR、白色用フィルタWhiteをこの順に通過するよう
に配置されている。従って、色光供給手段からは、時間
順次的に、青色光、緑色光、赤色光、白色光がこの順に
供給されることとなる。一方、液晶パネル6には、図示
しない画像情報供給手段から、時間順次的に、青色光の
画像情報、緑色光の画像情報、赤色光の画像情報、白色
光の画像情報が供給され、液晶パネルはこれらの画像情
報に基づいて光の変調を行う。これらの画像情報は、青
色光、緑色光、青色光、白色光の供給と同期させて供給
される。従って、カラーフィルタ1の1回転(光源側か
らみて反時計まわり)で、1つのカラー合成画像を構成
する青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画像を、時間
順次的に、この順に形成することができる。
表示装置30では、このように、観察者自身の高次大脳
レベルで赤色画像、緑色画像、青色画像の順に、時間順
次的に画像合成処理されるという生理的メカニズムに鑑
み、大脳で画像合成処理される順番とは逆の順番で画像
形成を行うことにより、1つの合成画像を形成する3色
の画像がなるべく同時に大脳で合成されるようにしてい
る。従って、偽輪郭や色ズレ等を軽減することができ、
鮮明な像が得られるとともに不快感や眼精疲労を軽減す
ることが可能となる。
ら出射された光をそのまま透過させる構成、すなわち、
この部分にだけフィルタを設けない構成や透明フィルタ
であっても良い。よって、本実施形態の説明ならびに以
下の変形例や実施形態の説明において、「白色用フィル
タWhite」には、このようにフィルタを設けない構成の
ものや透明フィルタも含むこととする。
カラーフィルタ1の代わりに、図2(b)に示したような
カラーフィルタ11を用いても良い。カラーフィルタ1
1は、青色光を生成するための青色フィルタBと、緑色
光を生成するための緑色フィルタGと、赤色光を生成す
るための赤色フィルタRと、白色光を生成するための白
色用フィルタWhiteと、遮光フィルタBlackとを備えた回
転板式カラーフィルタである。そして、これらのフィル
タは、光源からの光が、青色フィルタB、緑色フィルタ
G、赤色フィルタR、白色用フィルタWhite、遮光フィ
ルタBlackをこの順に通過するように配置されている。
従って、色光供給手段からは、時間順次的に、青色光、
緑色光、赤色光、白色光がこの順に供給されるととも
に、白色光を供給する期間と青色光を供給する期間との
間には、所定の遮光期間が生成されることとなる。一
方、液晶パネル6には、先に述べた実施形態の場合と同
様に、時間順次的に、青色光の画像情報、緑色光の画像
情報、赤色光の画像情報、白色光の画像情報を供給すれ
ば良い。遮光期間に供給する画像情報は任意である。
像形成システム並びに投写型表示装置でも、前述した実
施形態にかかる画像形成システム20並びに投写型表示
装置30と同様の効果を得ることができる。さらに、本
例のカラーフィルタ1を用いた画像形成システム並びに
投写型表示装置では、白色画像を設けることにより、明
るさの向上およびコントラスト感度を上昇させることが
でき、さらに鮮明な画像を得ることが可能となるという
効果もある。さらに、遮光期間を設けることにより、遮
光期間前に形成された青色画像、緑色画像、赤色画像、
白色画像の残像を消去することができ、同様に鮮明な画
像を得ることが可能となるという効果もある。
カラーフィルタ1、カラーフィルタ11は、いずれも1
回転で1つの合成画像を形成するための色光を供給する
カラーフィルタであるが、これを1回転で複数の合成画
像を形成するための色光を供給するカラーフィルタに置
き換えることも可能である。
るための色光を供給する回転板式カラーフィルタの例を
示す図である。
青色フィルタB、緑色フィルタG、赤色フィルタR、白
色用フィルタWhiteを各2つずつ備えている。また、こ
れらのフィルタは、光源からの光が、青色フィルタB、
緑色フィルタG、赤色フィルタR、白色用フィルタWhit
eをこの順に通過するように配置されている。従って、
色光供給手段からは、時間順次的に、青色光、緑色光、
赤色光、白色光がこの順に供給されることとなる。液晶
パネル6に、先に述べた実施形態の場合と同様に、時間
順次的に、青色光の画像情報、緑色光の画像情報、赤色
光の画像情報、白色光の画像情報を供給すれば、カラー
フィルタ12の1回転(光源側からみて反時計まわり)
で、2つのカラー合成画像を構成する青色画像、緑色画
像、赤色画像、白色画像を、時間順次的に、この順に形
成することができる。
13は、青色フィルタB、緑色フィルタG、赤色フィル
タR、白色用フィルタWhite、遮光フィルタBlackを各2
つずつ備えている。そして、これらのフィルタは、光源
からの光が、青色フィルタB、緑色フィルタG、赤色フ
ィルタR、白色用フィルタWhite、遮光フィルタBlackを
この順に通過するように配置されている。従って、色光
供給手段からは、時間順次的に、青色光、緑色光、赤色
光、白色光がこの順に供給されるとともに、白色光を供
給する期間と青色光を供給する期間との間には、所定の
遮光期間が生成されることとなる。液晶パネル6に、先
に述べた実施形態の場合と同様に、時間順次的に、青色
光の画像情報、緑色光の画像情報、赤色光の画像情報、
白色光の画像情報を供給すれば、カラーフィルタ12の
1回転(光源側からみて反時計まわり)で、2つのカラ
ー合成画像を構成する青色画像、緑色画像、赤色画像、
白色画像を、時間順次的に、この順に形成することがで
きる。遮光期間に供給する画像情報は任意である。
1回転あたりに供給できる色光の組(青色光、緑色光、
赤色光、白色光の組)の数は、遮光フィルタを含む各色
のフィルタの組み合わせ数を変えることによって、任意
に設定することができる。
形成システム、並びに投写型表示装置の第2の実施形態
を示す概略図である。本実施形態は、液晶パネルが変調
された光を透過光として出射する透過型の液晶パネルで
ある点、液晶パネルに光を入射させるための反射ミラー
5(図1参照)を用いていない点でのみ、前述した第1
の実施形態と異なっている。その他の点については、前
述した第1の実施形態と同様であるため、その詳細な説
明を省略する。なお、前述した第1の実施形態と同様の
構成要素については、図1で用いたものと同様の符号を
用いる。
40と、画像形成システム20から出射された光を投写
する投写手段としての投写レンズ10とを備えている。
光、緑色光、白色光を供給する色光供給手段21と、色
光供給手段21から供給された色光に対応した画像を画
像情報に基づいて形成する画像形成手段23とを有して
いる。
かる色光供給手段21とまったく同じ構成であり、光源
2と、光源2から出射された光から赤色光、青色光、緑
色光、白色光を時間順次的に生成するためのカラーフィ
ルタ1と、光源2から出射され、カラーフィルタ1を通
過した光を略平行光とするレンズ3とを備えている。画
像形成手段23は、偏光板4と、液晶パネル8と、偏光
板7とを備えている。色供給手段21から時間順次的に
生成された色光は、偏光板4を通過し、所定の偏光光の
みが液晶パネル8に入射する。液晶パネル8は、入射し
た光を変調し、変調された光を透過光として出射させる
透過型の液晶パネルである。液晶パネル8によって反射
された光は、反射光の光路中に配置された偏光板7を通
過し、所定の偏光光のみが投写レンズ10によって拡大
投写される。
投写型表示装置50によっても、前述した第1の実施形
態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態
のカラーフィルタ1の代わりに、図2(b)、図3(a)、図
3(b)に示したようなカラーフィルタ11、12、13
を採用することも、もちろん可能である。
1の実施形態、第2の実施形態における色光供給手段2
1は、光源と回転板式のカラーフィルタとによって、時
間順次的に青色光、緑色光、赤色光の三色の色光と無色
の白色光を供給するものであったが、これを、図5に示
したような色光供給手段24に置き換えることもでき
る。
を供給するための青色用光源としての青色発光ダイオー
ド25Bと、緑色光を供給するための緑色用光源として
の緑色発光ダイオード25Gと、赤色光を供給するため
の赤色用光源としての赤色発光ダイオード25Rとを備
えている。各色の発光ダイオード25B、25G、25
Rには、端子26B、26G、26Rを介して、それぞ
れ、図6(a)に示すような電気信号27B、27G、2
7Rが供給される。青色発光ダイオード25Bは電気信
号27Bの立ち上がり期間だけ点灯され、緑色発光ダイ
オード25Gは電気信号27Gの立ち上がり期間だけ点
灯され、赤色発光ダイオード25Rは電気信号27Rの
立ち上がり期間だけ点灯される。従って、各発光ダイオ
ードは、青色発光ダイオード25B、緑色発光ダイオー
ド25G、赤色発光ダイオード25R、すべての発光ダ
イオード25B、25G、25Rという順に、時間順次
的に点灯され、画像形成手段には、青色光、緑色光、赤
色光、白色光がこの順に供給されることになる。このよ
うな色光供給手段24を用いれば、図2(a)、図3(a)に
示したカラーフィルタ1、12を採用した画像形成シス
テム並びに投写型表示装置と同様の効果を得ることがで
きる。
フィルタ11、13のように、遮光期間を供給するため
には、端子26B、26G、26Rに図6(b)に示すよ
うな電気信号28B、28G、28Rを供給すればよ
い。図6(b)に示す電気信号では、すべての発光ダイオ
ード27B、27G、27Rを同時に点灯させる期間t
1と青色発光ダイオード27Bを点灯させる期間t3との
間に、すべての発光ダイオードを消灯させる期間t2が
設けられている。従って、時間順次的に、青色光、緑色
光、赤色光、白色光がこの順に供給されるとともに、白
色光が供給される期間と青色光が供給される期間との間
には遮光期間が生成される。このような色光供給手段2
4を用いれば、図2(b)、図3(b)に示したカラーフィル
タ11、13を採用した画像形成システム並びに投写型
表示装置と同様の効果を得ることができる。
管、ネオン管、高圧水銀灯、プラズマ蛍光体、エレクト
ロルミネッセンス、レーザー光源などを用いても良い。
かる投写型表示装置の構成は、投写面を観察する側から
投写を行うフロント型の投写型表示装置、および、投写
面を観察する側とは反対の側から投写を行うリア型の投
写型表示装置のいずれにも応用可能である。
晶パネル6(図1参照)の代わりに、デジタルマイクロ
ミラーデバイス(DMD)を採用することもできる。な
お、デジタルマクロミラーデバイスを採用した場合に
は、偏光板4、7は不要となる。
成システム並びに投写型表示装置では、観察者自身の高
次大脳レベルで赤色画像、緑色画像、青色画像の順に、
時間順次的に画像合成処理されるという生理的メカニズ
ムに鑑み、大脳で画像合成処理される順番とは逆の順番
で画像形成を行うことにより、1つの合成画像を形成す
る3色の画像がなるべく同時に大脳で合成されるように
している。従って、偽輪郭や色ズレ等を軽減することが
でき、鮮明な像が得られるとともに不快感や眼精疲労を
軽減することが可能となる。
デジタルミラーデバイス等で構成することが可能であ
り、光学系、回路系が単純化されるために、小型化、携
帯性の向上が可能となる。また、製造コストの削減も可
能となる。
例を示す平面図。
変形例を示す図。
示す図。
電気信号 30 投写型表示装置 40 画像形成システム 50 投写型表示装置
Claims (7)
- 【請求項1】 時間順次的に、青色光、緑色光、赤色
光、白色光をこの順に供給する色光供給手段と、 前記色光供給手段によって供給された前記青色光、前記
緑色光、前記赤色光、前記白色光に対応した画像を、そ
れぞれの前記色光と同期させた画像情報に基づいて形成
する画像形成手段とを有し、 時間順次的に、青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画
像の順に画像が形成されてなることを特徴とする画像形
成システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像形成システムにおい
て、 前記色光供給手段は、光源と、前記光源から出射された
光から前記色光を生成するためのカラーフィルタとを備
え、 前記カラーフィルタは、前記青色光を生成するための青
色フィルタと、前記緑色光を生成するための緑色フィル
タと、前記赤色光を生成するための赤色フィルタ、前記
白色光を生成するための白色用フィルタとを備え、 前記光源からの光が、前記青色フィルタ、前記緑色フィ
ルタ、前記赤色フィルタ、前記白色用フィルタをこの順
に通過することにより、時間順次的に、前記青色光、前
記緑色光、前記赤色光、前記白色光がこの順に供給され
てなることを特徴とする画像形成システム。 - 【請求項3】 請求項1記載の画像形成システムにおい
て、 前記色光供給手段は、前記赤色光を供給する赤色用光源
と、前記緑色光を供給する緑色用光源と、前記青色光を
供給する青色用光源とを備え、 前記青色用光源、前記緑色用光源、前記赤色用光源、す
べての前記光源をこの順に点灯させることにより、時間
順次的に、青色光、緑色光、赤色光、白色光がこの順に
供給されてなることを特徴とする画像形成システム。 - 【請求項4】 時間順次的に、青色光、緑色光、赤色
光、白色光を供給し、かつ前記白色光を供給する期間と
前記青色光を供給する期間との間に所定の遮光期間を生
成する色光供給手段と、 前記色光供給手段によって供給された前記青色光、前記
緑色光、前記赤色光、前記白色光に対応した画像を、そ
れぞれの前記色光と同期させた画像情報に基づいて形成
する画像形成手段とを有し、 時間順次的に、青色画像、緑色画像、赤色画像、白色画
像の順に画像が形成されてなることを特徴とする画像形
成システム。 - 【請求項5】 請求項4記載の画像形成システムにおい
て、 前記色光供給手段は、光源と、前記光源から出射された
光から前記色光を生成するためのカラーフィルタとを備
え、 前記カラーフィルタは、前記青色光を生成するための青
色フィルタと、前記緑色光を生成するための緑色フィル
タと、前記赤色光を生成するための赤色フィルタと、前
記白色光を生成するための白色用フィルタと、前記遮光
期間を生成するための遮光フィルタとを備え、 前記光源からの光が、前記青色フィルタ、前記緑色フィ
ルタ、前記赤色フィルタ、前記白色用フィルタをこの順
に通過することにより、時間順次的に、前記青色光、前
記緑色光、前記赤色光、前記白色光がこの順に供給され
るとともに、前記遮光期間が生成されてなることを特徴
とする画像形成システム。 - 【請求項6】 請求項4記載の画像形成システムにおい
て、 前記色光供給手段は、前記赤色光を供給する赤色用光源
と、前記緑色光を供給する緑色用光源と、前記青色光を
供給する青色用光源とを備え、 前記青色用光源、前記緑色用光源、前記赤色用光源、す
べての前記光源をこの順に点灯させ、かつ前記白色用光
源を点灯させる期間と前記青色用光源を点灯させる期間
との間に前記光源をすべて消灯させる期間を設けること
により、時間順次的に、前記青色光、前記緑色光、前記
赤色光、前記白色光がこの順に供給されるとともに、前
記遮光期間が生成されてなることを特徴とする画像形成
システム。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の画像
形成システムと、 前記画像形成システムから出射された光を投写する投写
手段とを備えたことを特徴とする投写型表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32651897A JP3785768B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 画像形成システムおよび投写型表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32651897A JP3785768B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 画像形成システムおよび投写型表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11160649A true JPH11160649A (ja) | 1999-06-18 |
JP3785768B2 JP3785768B2 (ja) | 2006-06-14 |
Family
ID=18188736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32651897A Expired - Lifetime JP3785768B2 (ja) | 1997-11-27 | 1997-11-27 | 画像形成システムおよび投写型表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3785768B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006178234A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-07-06 | Sharp Corp | カラーフィルタ及びプロジェクタ装置 |
US7180554B2 (en) | 2000-10-12 | 2007-02-20 | Vrex, Inc. | Projection system for stereoscopic display digital micro-mirror device |
JP4649056B2 (ja) * | 2000-05-12 | 2011-03-09 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 投写型システム及び投写型システムを動作する方法 |
US9196189B2 (en) | 2011-05-13 | 2015-11-24 | Pixtronix, Inc. | Display devices and methods for generating images thereon |
JP2016518676A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-06-23 | ライティング サイエンス グループ コーポレーション | 生理神経圧縮が低減された照明システム及び関連方法 |
-
1997
- 1997-11-27 JP JP32651897A patent/JP3785768B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3785768B2 (ja) | 2006-06-14 |
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