JP2004245886A - 時分割映像表示方法及び装置並びにカラーホイール組立体 - Google Patents

時分割映像表示方法及び装置並びにカラーホイール組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のカラーフィルタ担持体を用いて複数色のカラーフィルタのいずれか1つを択一的に設定する。
【解決手段】光源12から光を時分割色分離装置18に入射させる。時分割色分離装置18のサブカラーホイール14A、14Bの基準点を合わせ、又はずらすことによって択一的に設定されたカラーリングで、光は時分割で色分離される。各色光は、導光路20、コンデンスレンズ22、ミラー24を経て反射型表示デバイス26に入射され、そこで制御部28の制御の下に上記色分離と同期して電気的に制御されて光量が変化させられる。反射型表示デバイス26から出射された各色光は、投射レンズ部30を介して投影スクリーン上へ投射される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、時分割映像表示方法及び装置並びにカラーホイール組立体に関し、詳しくは複数のカラーホィールのカラーフィルタ及び透過領域の位置合わせをすることにより複数のカラーホィールに複数種類のカラーリングのうちの1つを択一的に設定させる時分割映像表示方法及び装置並びにカラーホイール組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
1枚のカラーホィールを用いて光源からの光を時分割で色分離を行い、色分離された各成分光を前記色分離と同期した電気的な制御により光量を変化させ、その各成分光によって映像表示を行う時分割映像表示装置は、従来から知られている。その時分割映像表示装置を図19に示す。
図19に示すように、従来の時分割映像表示装置110は、光源部12と、1枚のカラーホィール114を1個のモータ16の回転軸に軸支して成り、光源部12からの入射光を時分割で色分離を行って出射する時分割色分離装置118と、時分割色分離装置118から出射された光を導く導光路(ライトトンネル)20と、導光路20からの光を集光するコンデンスレンズ22と、コンデンスレンズ22からの光を反射するミラー24と、時分割色分離装置118で時分割で色分離され導光路20、コンデンスレンズ22及びミラー24を経て入射される赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々を色分離と同期して電気的に制御して光量を変化させる反射型表示デバイス26と、反射型表示デバイス26の制御を行う制御部128と、反射型表示デバイス26で反射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々を投影スクリーン(図示せず)上へ投射する投射レンズ部30とを有して構成されている。
【0003】
図20は、時分割映像表示装置110に用いられるカラーホィール114の構成を示す。図20の(a)は、一般に明るさを求めるプレゼンテーション向けの時分割映像表示装置110で用いられるカラーホィールの例で、そのカラーホィール114aは、映像信号の赤色光成分Rと、映像信号の緑色光成分Gと、映像信号の青色光成分Bと、映像信号の各色光成分R、G、Bより求めた輝度成分Wとに対応する各カラーフィルタ、すなわち、赤色光成分Rを透過させる赤色フィルタと、緑色光成分Gを透過させる緑色フィルタと、青色光成分Bを透過させる青色フィルタと、各色光成分R、G、Bの全ての光成分(白色光)を透過させる白色(全色)フィルタとの4つのカラーフィルタから成る帯状のカラーリングが形成されて構成されている。4つのカラーフィルタの各々をカラーホイール114aの回転中心から挟む挟角は、それぞれ、赤色フィルタが110゜、緑色フィルタが109゜、白色フィルタが52゜、そして青色フィルタが89゜である。
【0004】
また、他の例として、色を重視したホームシアター向けの時分割映像表示装置20で用いられるカラーホィールの例で、そのカラーホィール114bは、図20の(b)に示すように、図20の(a)において、全色フィルタを持たない帯状のカラーリングとして形成されて構成されている。カラーホイール114bの3つのカラーフィルタの各々をカラーホイール114bの回転中心から挟む挟角は、それぞれ、赤色フィルタが128゜、緑色フィルタが128゜、そして青色フィルタが104゜である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したカラーホィールのそれぞれの例から判るように、カラーホィールの色光透過状態毎のカラーフィルタをカラーホィールに形成しなければならないから、図20の(a)に示すカラーホィールで生じさせ得る色光透過状態と図20の(b)に示すカラーホィールで生じさせ得る色光透過状態とは、全く別個のカラーホィールを用いてのみしか生じさせ得ない。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、複数のカラーホィールのカラーフィルタ及び透過領域の位置合わせをすることにより複数のカラーホィールに複数種類のカラーリングのうちの1つを択一的に設定することができる時分割映像表示方法及び装置並びにカラーホイール組立体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールを備える時分割映像表示装置に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールを備えてなると共に、これらのカラーホイールが、異なる種類の上記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの上記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせられてなることを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の時分割映像表示装置に係り、上記重ね合わせの上記条件は、上記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、上記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる上記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の時分割映像表示装置に係り、上記各カラーホイールの基準境界は、互いの上記カラーホイールの周上に凹凸で示されていることを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールで色分離を時分割で行い、該時分割で色分離された各色光を上記時分割と同期したタイミングで制御し、制御された上記各色光で映像表示を行う時分割映像表示方法に係り、複数枚の上記カラーホイールの異なる種類の上記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの上記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、複数枚の上記カラーホイールを、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせ、複数枚の上記カラーホイールで色分離を行うことを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の時分割映像表示方法に係り、上記重ね合わせの上記条件は、上記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、上記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる上記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の発明は、カラーホイール組立体に係り、それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールを複数枚、これらのカラーホイールの異なる種類の上記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの上記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせてなることを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載のカラーホイール組立体に係り、上記重ね合わせの上記条件は、上記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、上記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる上記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項7記載のカラーホイール組立体に係り、上記各カラーホイールの基準境界は、互いの上記カラーホイールの周上に凹凸で示されていることを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項2又は3記載の時分割映像表示装置に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの2枚のカラーホイールからなり、各カラーホイールは、それぞれ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタの各カラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、上記第1のカラーホイールの上記基準境界と上記第2のカラーホイールの上記基準境界とを一致させた場合に上記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第4のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R1、緑の原色光のみを透過させる第5のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G1、青の原色光のみを透過させる第6のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B1及び上記第5のカラーフィルタと上記第6のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第1の透過領域を上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A1と、上記第1のカラーホイールの上記基準境界と上記第2のカラーホイールの上記基準境界とを所定の回転方向に所定の角度変位だけ変位させた場合に上記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第7のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R2、緑の原色光のみを透過させる第8のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G2、青の原色光のみを透過させる第9のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B2及び上記第8のカラーフィルタと上記第9のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第2の透過領域を上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A2とを下式(7)を成立させる任意の挟角に選定したとき、選定された挟角において下式(8)を成立させる上記第1のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、決定された上記第1のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第1のカラーホイールの回転中心から挟む上記挟角において、下式(9)を成立させる上記第2のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、上記第1及び第2のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域は、それぞれ、決定された上記挟角で形成されていることを特徴としている。
【0016】
【数7】
Figure 2004245886
【0017】
【数8】
Figure 2004245886
但し、式(8)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
【0018】
【数9】
Figure 2004245886
但し、式(9)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
また、式(9)中の符号Rrb2、Rr2、Rgr2、Wgr2、Ggr2、Gg2、Gag2、Wag2、Aag2、Aa2、Aba2、Wba2、Bba2、Bb2、Brb2及びWrb2は、それぞれ、前記第2のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、順次、形成された赤色フィルタの第1の領域、赤色フィルタの第2の領域、赤色フィルタの第3の領域、第1の白色フィルタ、緑色フィルタの第1の領域、緑色フィルタの第2の領域、緑色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第1の領域、第2の白色フィルタの第2の領域、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域、第2の白色フィルタの第5の領域(第2の白色フィルタの第2の領域は、第2の白色フィルタの第3の領域、第3の白色フィルタの第4の領域及び第2の白色フィルタの第5の領域の一部と重なっている)、青色フィルタの第1の領域、青色フィルタの第2の領域、青色フィルタの第3の領域及び第3の白色フィルタの各々を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角の各々である。なお、Wag2=0゜である。
【0019】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の時分割映像表示装置に係り、上記所定の変位角度は、該変位角度より所定の値だけ小さい角度又は大きい角度に設定されることを特徴としている。
【0020】
請求項11記載の発明は、請求項7又は8記載のカラーホイール組立体に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの2枚のカラーホイールからなり、各カラーホイールは、それぞれ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタの各カラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、上記第1のカラーホイールの上記基準境界と上記第2のカラーホイールの上記基準境界とを一致させた場合に上記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第4のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R1、緑の原色光のみを透過させる第5のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G1、青の原色光のみを透過させる第6のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B1及び上記第5のカラーフィルタと上記第6のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第1の透過領域を上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A1と、上記第1のカラーホイールの上記基準境界と上記第2のカラーホイールの上記基準境界とを所定の回転方向に所定の角度変位だけ変位させた場合に上記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第7のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R2、緑の原色光のみを透過させる第8のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G2、青の原色光のみを透過させる第9のカラーフィルタを上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B2及び上記第8のカラーフィルタと上記第9のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第2の透過領域を上記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A2とを下式(10)を成立させる任意の挟角に選定したとき、選定された挟角において下式(11)を成立させる上記第1のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、決定された上記第1のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第1のカラーホイールの回転中心から挟む上記挟角において、下式(12)を成立させる上記第2のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域を上記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、上記第1及び第2のカラーホイールの上記各カラーフィルタ及び上記透過領域は、それぞれ、決定された上記挟角で形成されていることを特徴としている。
【0021】
【数10】
Figure 2004245886
【0022】
【数11】
Figure 2004245886
但し、式(11)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
【0023】
【数12】
Figure 2004245886
但し、式(12)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
また、式(12)中の符号Rrb2、Rr2、Rgr2、Wgr2、Ggr2、Gg2、Gag2、Wag2、Aag2、Aa2、Aba2、Wba2、Bba2、Bb2、Brb2及びWrb2は、それぞれ、前記第2のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、順次、形成された赤色フィルタの第1の領域、赤色フィルタの第2の領域、赤色フィルタの第3の領域、第1の白色フィルタ、緑色フィルタの第1の領域、緑色フィルタの第2の領域、緑色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第1の領域、第2の白色フィルタの第2の領域、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域、第2の白色フィルタの5の領域(第2の白色フィルタの第2の領域は、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域及び第2の白色フィルタの第5の領域の一部と重なっている)、青色フィルタの第1の領域、青色フィルタの第2の領域、青色フィルタの第3の領域及び第3の白色フィルタの各々を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角の各々である。なお、Wag2=0゜である。
【0024】
請求項12記載の発明は、請求項11記載のカラーホイール組立体に係り、上記所定の変位角度は、該変位角度より所定の値だけ小さい角度又は大きい角度に設定されることを特徴としている。
【0025】
請求項13記載の発明は、請求項2又は3記載の時分割映像表示装置に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの第1のカラーホイール及び第2のカラーホイールからなり、上記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタのいずれかの間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
上記第2のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の上記基準境界と位置合わせされる上記第2のカラーホイールの上記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーフィルタの上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタと上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーフィルタの基準境界と隣り合わせている上記透過領域と同一の大きさで形成したことを特徴としている。
【0026】
請求項14記載の発明は、請求項7又は8記載のカラーホイール組立体に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの第1のカラーホイール及び第2のカラーホイールからなり、上記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタのいずれかの間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、上記第2のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の上記基準境界と位置合わせされる上記第2のカラーホイールの上記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーフィルタの上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタと上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーフィルタの基準境界と隣り合わせている上記透過領域と同一の大きさで形成したことを特徴としている。
【0027】
請求項15記載の発明は、請求項2又は3記載の時分割映像表示装置に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの第1、第2及び第3のカラーホイールからなり、上記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタのいずれかの少なくとも2つのカラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、上記第2のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールのいずれか1つの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第1の上記基準境界と位置合わせされる上記第2のカラーホイールの上記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーホイールの第1の上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれか1つの上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーホイールの第1の上記基準境界と隣り合わせているいずれか1つの上記透過領域と同一の大きさで形成すると共に、上記第3のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールのいずれかもう1つの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第2の上記基準境界と位置合わせされる上記第3のカラーホイールの上記基準境界の両側のカラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーホイールの第2の上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれかもう1つの上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーホイールの第2の上記基準境界と隣り合わせているいずれかもう1つの上記透過領域と同一の大きさで形成していることを特徴としている。
【0028】
請求項16記載の発明は、請求項7又は8記載のカラーホイール組立体に係り、少なくとも2枚以上の上記カラーホイールは、同一サイズの第1、第2及び第3のカラーホイールからなり、上記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、上記第1のカラーフィルタ、上記第2のカラーフィルタ及び上記第3のカラーフィルタのいずれかの少なくとも2つのカラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、上記第2のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールのいずれか1つの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第1の上記基準境界と位置合わせされる上記第2のカラーホイールの上記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーホイールの第1の上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれか1つの上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーホイールの第1の上記基準境界と隣り合わせているいずれか1つの上記透過領域と同一の大きさで形成すると共に、上記第3のカラーホイールは、上記第1のカラーホイールのいずれかもう1つの上記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第2の上記基準境界と位置合わせされる上記第3のカラーホイールの上記基準境界の両側のカラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する上記第1のカラーホイールの第2の上記基準境界と隣り合わせたいずれかの上記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれかもう1つの上記透過領域を挟んで位置するいずれかの上記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、上記第1のカラーホイールの第2の上記基準境界と隣り合わせているいずれかもう1つの上記透過領域と同一の大きさで形成していることを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に説明する。
◇第1実施例
図1は、この発明の第1実施例である時分割映像表示装置の構成図、図2は、同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールの装着状態を示す図、図3(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる2枚のカラーホイールのうちの一方のカラーホイールのカラーリングの構成を示す図、同図(b)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる2枚のカラーホイールのうちの他方のカラーホイールのカラーリングの構成を示す図、図4(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置で用いられる2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図4(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図である。
【0030】
また、図5(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる2枚のカラーホイールの基準点を一定の角度Wwg1だけずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図5(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点間に一定の角度Wwg1゜だけずらせた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図、図6(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールのカラーリング内の赤色フィルタ及び緑色フィルタを広げ、かつ、白色フィルタ(透過領域)を狭める例において2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図6(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図である。
【0031】
また、図7(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールのカラーリング内の赤色フィルタ及び緑色フィルタを広げ、かつ、白色フィルタを狭める例において2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図7(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図、図8(a)は、同時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールのカラーリング内の白色フィルタ(透過領域)がある状態から白色フィルタを無くさせる例において一方のカラーホイールを示す図、同図(b)は、同時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールのカラーリングの白色フィルタがある状態から白色フィルタを無くさせる例において他方のカラーホイールを示す図である。
【0032】
そして、図9(a)は、同時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールのカラーリング内の白色フィルタがある状態から白色フィルタを無くさせる例において2枚のカラーホイールの各基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図9(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図、図10(a)は、同時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールのカラーリング内の白色フィルタがある状態から白色フィルタを無くさせる例において2枚のカラーホイールの各基準点間を52゜ずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図10(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点間を52゜ずらせた場合に両カラーホイールで合成されるカラーリングを示す図である。
なお、以下においては、図3(a)及びも図3(b)は、それぞれ図3の(a)及び図3の(b)ともいう。図4乃至図10においても、また、同様である。
【0033】
この実施例の時分割映像表示装置10は、2枚のカラーホイール間に相対的な角度ずれを与えることにより両カラーホイールで合成される2種類のカラーリングのうちの1つを択一的に設定し得る装置に係り、図1に示すように、光源部12と、カラーホイール14を1個のモータ16の回転軸に軸支して成り、光源部12からの入射光を時分割で色分離を行って出射する時分割色分離装置18と、時分割色分離装置18から出射された光を導く導光路(ライトトンネル)20と、導光路20からの光を集光するコンデンスレンズ22と、コンデンスレンズ22からの光を反射するミラー24と、時分割色分離装置18で時分割で色分離され導光路20、コンデンスレンズ22及びミラー24を経て入射される赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々を色分離と同期して電気的に制御して光量を変化させる反射型表示デバイス26と、反射型表示デバイス26の制御を行う制御部28と、反射型表示デバイス26で反射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々を投影スクリーン(図示せず)上へ投射する投射レンズ部30とを有して構成されている。
【0034】
時分割色分離装置18は、そのカラーホイール14を2枚のカラーホイール(以下、サブカラーホイール14A、14Bという)から構成しており、サブカラーホイール14A、14Bはモータ16の回転軸上に回動機構17(図1及び図2には図示せず)を介して軸支され、かつ、回動機構17は制御部28によって制御される。回動機構17は、カラーホイール14A、14Bを、相対的に回動し得るように軸支すると共に、色分離を時分割で行う回転速度でモータ16によって回転され得るように構成されている。
回転速度は、例えば、映像信号の垂直同期信号と同期している回転速度である。
【0035】
サブカラーホイール14A、14Bは、図3の(a)及び(b)に示すように、
複数種類のカラーフィルタ(以下、赤色フィルタ(赤の原色光のみを透過する第1のカラーフィルタ)、緑色フィルタ(緑の原色光のみを透過する第2のカラーフィルタ)及び青色フィルタ(青の原色光のみを透過する第3のカラーフィルタ)という)及び全ての原色光を透過する透過領域(白色フィルタという))を所定の順序で配置しているカラーリング15CR、17CRを形成している。その各カラーリング15CR、17CR上の各カラーフィルタの配置順序は、赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタの順である。赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタの各々をカラーフィルタともいう。
カラーリング内の各カラーフィルタ(セグメント)は、カラーホイール14Aの回転中心から各カラーフィルタを挟む挟角の範囲とカラーリングの内外径とによって囲まれる領域として定められる。
【0036】
サブカラーホイール14Aは、図3の(a)に示すように、そのカラーリング内に、その基準点14RAから反時計式方向に順次、挟角Wrb1の白色フィルタ15Wrb1、挟角Rr1の赤色フィルタ15Rr1、挟角Wgr1の白色フィルタ15Wgr1、挟角Gg1の緑色フィルタ15Gg1、挟角Wag1の白色フィルタ15Wag1、挟角Aa1の白色フィルタ15Aa1、挟角Wba1の白色フィルタ15Wba1、挟角Bb1の青色フィルタ15Bb1が配置されている。
基準点14RAは、青色フィルタ15Bb1と白色フィルタ15Wrb1との基準境界である。サブカラーホイール14Aには、基準境界として、赤色フィルタ15Rr1と白色フィルタ15Wgr1との境界、緑色フィルタ15Gg1と白色フィルタ15Wag1、との境界及び白色フィルタ15Aa1と白色フィルタ15Wba1との境界がる。
挟角Wag1は、サブカラーホイール14Aとサブカラーホイール14Bとの間の移動角度(変位角度)となる。
【0037】
また、サブカラーホイール14Bは、図3の(b)に示すように、そのカラーリング内に、その基準点14RBから反時計式方向に順次、挟角Rrb2の赤色フィルタ17Rrb2、挟角Rr2の赤色フィルタ17Rr2、挟角Rgr2の赤色フィルタ17Rgr2、挟角Wgr2の白色フィルタ17Wgr2、挟角Ggr2の緑色フィルタ17Ggr2、挟角Gg2の緑色フィルタ17Gg2、挟角Gag2の緑色フィルタ17Gag2、挟角Wag2の白色フィルタ17Wag2、挟角Aag2の白色フィルタ17Aag2、挟角Aa2の白色フィルタ17Aa2、挟角Aba2の白色フィルタ17Aba2、挟角Wba2の白色フィルタ17Wba2(白色フィルタ17Aag2は白色フィルタ17Aa2、白色フィルタ17Aba2及び白色フィルタ17Wba2の一部と重なっている)、挟角Bba2の青色フィルタ17Bba2、挟角Bb2の青色フィルタ17Bb2、挟角Brb2の青色フィルタ17Brb2及び挟角Wrb2の白色フィルタ17Wrb2が配置されている。但し、挟角Wag2は0゜であり、白色フィルタ17Wag2、は配置されない。
【0038】
白色フィルタ17Aag2が白色フィルタ17Aa2、白色フィルタ17Aba2及び白色フィルタ17Wba2の一部と重なっているのは、青色フィルタ17Brb2と赤色フィルタ17Rrb2との間に白色フィルタ17Wrb2を取り、赤色フィルタ17Rgr2と緑色フィルタ17Ggr2との間に白色フィルタ17Wgr2を取る等の手法と全く同じ手法を緑色フィルタ17Gag2と白色フィルタ17Aag2との間に白色フィルタ17Wag2を取ると、全周の挟角の和が360゜を超えてしまうのを回避するためである。
すなわち、緑色フィルタ17Gag2と白色フィルタ17Aag2との間の白色フィルタ17Wag2の挟角を0゜として白色フィルタ17Aag2を取り、白色フィルタ17Aag2の反時計式方向の終辺を白色フィルタ17Aa2の反時計式方向の始辺と一致させて上記回避を図りつつ、上記手法を完結させたものである。
【0039】
基準点14RBは、白色フィルタ17Wrb2と赤色フィルタ17Rrb2との基準境界である。サブカラーホイール14bには、基準境界として、白色フィルタ17Wgr2と緑色フィルタ17Ggr2との境界、緑色フィルタ17Gag2と白色フィルタ17Aag2との境界及び白色フィルタ17Wba2と青色フィルタ17Bba2との境界がある。
上記基準点14RA及び上記基準点14RBは、例えば、一方が凸で、他方が凹の形状に形成されて基準点14RAと基準点14RBとの間の相対的な角度変位に用いる。
【0040】
そして、サブカラーホイール14Aの基準点14RAとサブカラーホイール14Bの基準点14RBとを一致させた場合にカラーホイール14で合成されるカラーリング、すなわち、サブカラーホイール14Aのカラーリングとサブカラーホイール14Bとのカラーリングとが重な合わされて形作られるカラーリング(以下、合成カラーリングという)14C1(図4の(b))の各カラーフィルタを挟む挟角とサブカラーホイール14Aの基準点14RAからサブカラーホイール14Bの基準点14RBを反時計式方向にWag1゜だけずらせた場合にカラーホイール14で得られる合成カラーリング14C2(図5の(b))の各カラーフィルタを挟む挟角との間に式(13)を成立させるように上記基準点14RAと上記基準点14RBとを一致させた場合のカラーホイール14の挟角R1、G1、W1及びB1と上記基準点14RAから上記基準点14RBを反時計式方向にWag1゜だけずらせた場合のカラーホイール14の挟角R2、G2、W2及びB2とを所望の挟角に選定し、この選定された挟角を式(14)に代入してサブカラーホイール14Aの各カラーフィルタの挟角を決定してサブカラーホイール14Aの各カラーフィルタがサブカラーホイール14Aに配置される。
【0041】
【数13】
Figure 2004245886
【0042】
【数14】
Figure 2004245886
但し、式(14)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
【0043】
但し、上式(13)の挟角R1、G1、W1及びB1は、それぞれ、サブカラーホイール14Aの基準点14RAとサブカラーホイール14Bの基準点14RBとを一致させた場合にカラーホイール14で合成される合成カラーリング内の赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタをカラーホイール14の回転中心から挟む挟角の各々である。また、上式(13)の挟角R2、G2、W2及びB2は、それぞれ、サブカラーホイール14Bの基準点14RBを、サブカラーホイール14Aの基準点14RAから挟角Wag1゜だけずらせた場合にカラーホイール14で得られる合成カラーリング内の赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタをカラーホイール14の回転中心から挟む挟角の各々である。
【0044】
上式(14)に基づいて決定されたサブカラーホイール14Aの各カラーフィルタをサブカラーホイール14Aの回転中心から挟む挟角において、次式(15)を成立させるように、サブカラーホイール14Bの各カラーフィルタをサブカラーホイール14Bの回転中心から挟む挟角を決定してサブカラーホイール14Bの各カラーフィルタがサブカラーホイール14Bに配置される。
【0045】
【数15】
Figure 2004245886
但し、式(15)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
また、式(15)中の符号Rrb2、Rr2、Rgr2、Wgr2、Ggr2、Gg2、Gag2、Wag2、Aag2、Aa2、Aba2、Wba2、Bba2、Bb2、Brb2及びWrb2は、それぞれ、前記第2のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、順次、形成された赤色フィルタの第1の領域、赤色フィルタの第2の領域、赤色フィルタの第3の領域、第1の白色フィルタ、緑色フィルタの第1の領域、緑色フィルタの第2の領域、緑色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第1の領域、第2の白色フィルタの第2の領域、第2の白色フィルタの第3領域、第2の白色フィルタの第4の領域、第2の白色フィルタの第5の領域(第2の白色フィルタの第2の領域は、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域及び第2の白色フィルタの第5の領域の一部と重なっている)、青色フィルタの第1の領域、青色フィルタの第2の領域、青色フィルタの第3の領域及び第3の白色フィルタの各々を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角の各々である。なお、Wag2=0゜である。
【0046】
次に、図1乃至図9を参照して、この実施例の動作について説明する。
時分割映像表示装置10において、投射レンズ20から投影スクリーン上に光を投射するのに先立って、サブカラーホイール14Aとサブカラーホイール14Bとを相対的に回動させてサブカラーホイール14Aの基準点14RAとサブカラーホイール14Bの基準点14RBとの間の相対的角度を所定の角度、すなわち、0゜又はWag1゜に設定する、すなわち、0゜又はWag1゜の相対的な角度変位をサブカラーホイール14Aとサブカラーホイール14Bとの間に与える。
【0047】
先ず、相対的角度を0゜に設定した例について説明する。
相対的角度を0゜に設定した状態を図4に示す。図4の(a)は、カラーホイール14を構成するサブカラーホイール14A及び14Bを模式的に示すもので、サブカラーホイール14Aのカラーリング15CRを外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール14Bのカラーリング17CRを内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を0゜に設定してあるから、サブカラーホイール14Aの基準点14RAとサブカラーホイール14Bの基準点14RBとは一致している。
【0048】
したがって、図4の(a)から明らかなように、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wrb1とサブカラーホイール14Bの赤色フィルタ17Rrb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの赤色フィルタ15Rr1とサブカラーホイール14Bの赤色フィルタ17Rr2、赤色フィルタ17Rgr2及び白色フィルタ17Wgr2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C1内の赤色フィルタは、図4の(b)に示す挟角R1の赤色フィルタ14R1のようになる。
【0049】
また、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wgr1とサブカラーホイール14Bの緑色フィルタ17Ggr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの緑色フィルタ15Gg1とサブカラーホイール14Bの緑色フィルタ17Gg2及び緑色フィルタ17Gag2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C1内の緑色フィルタは、図4の(b)に示す挟角G1の緑色フィルタ14G1のようになる。
【0050】
また、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wag1及び白色フィルタ15Aa1とサブカラーホイール14Bの白色フィルタ17Aa2、白色フィルタ17Aba2及び白色フィルタ17Wba2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C1内の白色フィルタは、図4の(b)に示す挟角A1の白色フィルタ14A1のようになる。
【0051】
また、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wba1とサブカラーホイール14Bの青色フィルタ17Bba2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの青色フィルタ15Bb1とサブカラーホイール14Bの青色フィルタ17Wb2、青色フィルタ17Wrb2及び白色フィルタ17Wrb2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C1内の青色フィルタは、図4の(b)に示す挟角B1の青色フィルタ14B1のようになる。
【0052】
次に、相対的角度をWag1゜に設定した例について説明する。
相対的角度をWag1゜に設定した状態を図5に示す。図5の(a)は、図4(a)と同様に、カラーホイール14を構成するサブカラーホイール14A及び14Bを模式的に示すもので、サブカラーホイール14Aを外側のサブカラーホイールで示し、サブカラーホイール14Bを内側のサブカラーホイールで示してある。
相対的角度をWag1゜に設定してあるから、サブカラーホイール14Aの基準点14RAとサブカラーホイール14Bの基準点14RBとの間の角度は、図5の(a)に示すように、Wag1゜となっている。
【0053】
したがって、サブカラーホイール14Aの赤色フィルタ15Rr1内の白色フィルタ15Wrb1側の挟角Wrb2゜分の領域とサブカラーホイール14Bの白色フィルタ17Wrb2とが重なり、サブカラーホイール14Aの赤色フィルタ15Rr1内の白色フィルタ15Wgr1の側の挟角(Rr1−Wrb2)゜の領域とサブカラーホイール14Bの赤色フィルタ17Rrb2及び赤色フィルタ17Rr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wgr1とサブカラーホイール14Bの赤色フィルタ17Rgr2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C2内の赤色フィルタは、図5の(b)に示す挟角R2の赤色フィルタ14R2のようになる。
【0054】
また、サブカラーホイール14Aの緑色フィルタ15Gg1とサブカラーホイール14Bの白色フィルタ17Wgr2、緑色フィルタ17Ggr2及び緑色フィルタ17Gg2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wag1とサブカラーホイール14Bの緑色フィルタ17Gag2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C2内の緑色フィルタは、図5の(b)に示す挟角G2の緑色フィルタ14G2のようになる。
【0055】
また、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Aa1及び白色フィルタ15Wba1とサブカラーホイール14Bの白色フィルタ17Aa2及び白色フィルタ17Aba2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C2内の白色フィルタは、図5の(b)に示す挟角A2の白色フィルタ14A2のようになる。
【0056】
また、サブカラーホイール14Aの青色フィルタ15Bb1とサブカラーホイール14Bの白色フィルタ17Wba2、青色フィルタ17Bba2及び青色フィルタ17Bb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール14Aの白色フィルタ15Wrb1とサブカラーホイール14Bの青色フィルタ17Brb2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール14A、14Bから構成されるカラーホイール14の合成カラーリング14C2内の青色フィルタは、図5の(b)に示す挟角B2の赤色フィルタ14B2のようになる。
【0057】
次に、2枚のサブカラーホイールから構成されるカラーホイールで得られる合成カラーリング内の赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタのうちの赤色フィルタ及び緑色フィルタを広め、白色フィルタを狭める具体例を図6及び図7を参照して説明する。
この具体例におけるカラーホイール24は、第1のカラーホイール24A(以下、単にサブカラーホイール24Aという)及び第2のカラーホイール24B(以下、単にサブカラーホイール24Bという)から構成されている。
また、サブカラーホイール24A及びサブカラーホイール24Bが、時分割色分離装置への装着の仕方は上述したところによる。
【0058】
そのサブカラーホイール24Aには、白色フィルタ25Wrb1、赤色フィルタ25Rr1、白色フィルタ25Wgr1、緑色フィルタ25Gg1、白色フィルタ25Wag1、白色フィルタ25Aa1、白色フィルタ25Wba1、及び青色フィルタ25Bb1が配置されている。
また、サブカラーホイール24Bには、赤色フィルタ27Rrb2、赤色フィルタ27Rr2、赤色フィルタ27Rgr2、白色フィルタ27Wgr2、緑色フィルタ27Ggr2、緑色フィルタ27Gg2、緑色フィルタ27Gag2、白色フィルタ27Aa2、白色フィルタ27Aba2、白色フィルタ27Wba2、青色フィルタ27Bba2、青色フィルタ27Bb2、青色フィルタ27Brb2並びに白色フィルタ27Wrb2が配置されている。白色フィルタ27Aa2、白色フィルタ27Aba2、白色フィルタ27Wba2、の一部と重なっている白色フィルタ27Wag2は省略してある。
【0059】
そして、サブカラーホイール24Aの各カラーフィルタの挟角は次の通りである。
白色フィルタ25Wrb1の挟角Wrb1は20゜、赤色フィルタ25Rr1の挟角Rr1は90゜、白色フィルタ25Wgr1の挟角Wgr1は25゜、緑色フィルタ25Gg1の挟角Gg1は85゜、白色フィルタ25Wag1の挟角Wag1は40゜、白色フィルタ25Aa1の挟角Aa1は20゜、白色フィルタ25Wba1の挟角Wba1は10゜、そして青色フィルタ25Bb1の挟角Bb1は70゜である。
【0060】
また、サブカラーホイール24Bの各カラーフィルタの挟角は次の通りである。
赤色フィルタ27Rrb2の挟角Rrb2は20゜、赤色フィルタ27Rr2の挟角Rr2は50゜、赤色フィルタ27Rgr2の挟角Rgr2は25゜、白色フィルタ27Wgr2の挟角Wgr2は15゜、緑色フィルタ27Ggr2の挟角Ggr2は25゜、緑色フィルタ27Gg2の挟角Gg2は45゜、緑色フィルタ27Gag2の挟角Gag2は40゜、白色フィルタ27Aa2の挟角Aa2は20゜、白色フィルタ27Aba2の挟角Aba2は10゜、白色フィルタ27Wba2の挟角Wba2は30゜、青色フィルタ27Bba2の挟角Bba2は10゜、青色フィルタ27Bb2の挟角Bb2は30゜、青色フィルタ27Brb2の挟角Brb2は20゜、そして白色フィルタ27Wrb2の挟角Wrb2は20゜である。
【0061】
上述したサブカラーホイール24Aの各カラーフィルタの挟角は次のようにして決定される。
上記式(13)を満たすように予め与えられる図6及び図7の(b)に図示の特定の挟角において、カラーホイール24で合成される赤色フィルタ及び緑色フィルタを広め、白色フィルタを狭めるのに必要なサブカラーホイール24Aの各カラーフィルタの挟角を上記式(14)から求めると、上述した各挟角の値となる。
【0062】
すなわち、カラーホイール24を構成するサブカラーホイール24A及びサブカラーホイール24Bのそれぞれの基準点24RAと基準点24RBとを一致させたときにカラーホイール24で得られる合成カラーリング24C1(図6の(b))内の赤色フィルタ24R1の挟角R1として110゜を、緑色フィルタ24G1の挟角G1として110゜を、白色フィルタ24A1の挟角A1として60゜を、青色フィルタ24B1の挟角B1として80゜を得るようにし、また、上記基準点24RBを上記基準点34RAから反時計式方向に40゜ずらせたときにカラーホイール24で得られる合成カラーリング24C2(図7の(b))内の赤色フィルタ24R2の挟角R2として115゜を、緑色フィルタ24G2の挟角G2として125゜を、白色フィルタ24A2の挟角A2として30゜を、青色フィルタ24B2の挟角B2として90゜を得るようにする場合に、既知の挟角R1、G1、A1及びB1並びに既知の挟角R2、G2、A2及びB2を式(14)に代入して式(14)の左辺の各未知数を求めた値が、上述したサブカラーホイール24Aの各カラーフィルタの挟角である。
【0063】
上述したようにして求めたサブカラーホイール24Aの各カラーフィルタの挟角を式(15)に代入して求めた値が、上述したサブカラーホイール24Bの各カラーフィルタの挟角である。
【0064】
次に、時分割色分離に用いられるこの具体例のカラーホイール24において、カラーホイール24で得られる合成カラーリングの赤色フィルタ及び緑色フィルタを広め、白色フィルタが狭めるカラーリングが形成されることについて説明する。
【0065】
先ず、サブカラーホイール24Aの基準点24RAとサブカラーホイール24Bの基準点24RBとを一致させた場合について説明する。
基準点24RAと基準点254RBとを一致させる仕方は上述したところと同じである。
この場合におけるサブカラーホイール24A及びサブカラーホイール24Bの対応する色フィルタの関係は、図6の(a)及び(b)から明らかなように、以下に述べるようになる。
【0066】
したがって、図6の(a)から明らかなように、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wrb1とサブカラーホイール24Bの赤色フィルタ27Rrb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの赤色フィルタ25Rr1とサブカラーホイール24Bの赤色フィルタ27Rr2、赤色フィルタ27Rgr2及び白色フィルタ27Wgr2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C1内の赤色フィルタは、図6の(b)に示す挟角R1=110゜の赤色フィルタ24R1のようになる。
【0067】
また、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wgr1とサブカラーホイール24Bの緑色フィルタ27Ggr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの緑色フィルタ25Gg1とサブカラーホイール24Bの緑色フィルタ27Gg2及び緑色フィルタ27Gag2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C1内の緑色フィルタは、図6の(b)に示す挟角G1=110゜の緑色フィルタ24G1のようになる。
【0068】
また、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wag1及び白色フィルタ25Aa1とサブカラーホイール24Bの白色フィルタ27Aa2、白色フィルタ27Aba2及び白色フィルタ27Wba2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C1内の白色フィルタは、図6の(b)に示す挟角A1=60゜の白色フィルタ24A1のようになる。
【0069】
また、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wba1とサブカラーホイール24Bの青色フィルタ27Bba2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの青色フィルタ25Bb1とサブカラーホイール24Bの青色フィルタ27Wb2、青色フィルタ27Wrb2及び白色フィルタ27Wrb2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C1内の青色フィルタは、図6の(b)に示す挟角B1=80゜の青色フィルタ24B1のようになる。
【0070】
次に、相対的角度をWag1゜=40゜に設定した例について説明する。
相対的角度を40゜に設定した状態を図7に示す。図7の(a)は、図5(a)と同様に、カラーホイール24を構成するサブカラーホイール24A及び24Bを模式的に示すもので、サブカラーホイール24Aを外側のサブカラーホイールで示し、サブカラーホイール24Bを内側のサブカラーホイールで示してある。
相対的角度を40゜に設定してあるから、サブカラーホイール24Aの基準点24RAとサブカラーホイール24Bの基準点24RBとの間の角度は、図7の(a)に示すように、40゜となっている。
【0071】
したがって、サブカラーホイール24Aの赤色フィルタ25Rr1内の白色フィルタ25Wrb1側の挟角20゜分の領域とサブカラーホイール24Bの白色フィルタ27Wrb2とが重なり、サブカラーホイール24Aの赤色フィルタ25Rr1内の白色フィルタ25Wgr1側の挟角70゜の領域とサブカラーホイール24Bの赤色フィルタ27Rrb2及び赤色フィルタ27Rr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wgr1とサブカラーホイール24Bの赤色フィルタ27Rgr2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C2内の赤色フィルタは、図7の(b)に示す挟角R2=115゜の赤色フィルタ24R2のようになる。
【0072】
また、サブカラーホイール24Aの緑色フィルタ25Gg1とサブカラーホイール24Bの白色フィルタ27Wgr2、緑色フィルタ27Ggr2及び緑色フィルタ27Gg2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wag1とサブカラーホイール24Bの緑色フィルタ27Gag2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C2内の緑色フィルタは、図7の(b)に示す挟角G2=125゜の緑色フィルタ24G2のようになる。
【0073】
また、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Aa1及び白色フィルタ25Wba1とサブカラーホイール24Bの白色フィルタ27Aa2及び白色フィルタ27Aba2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C2内の白色フィルタは、図7の(b)に示す挟角A2=30゜の白色フィルタ24A2のようになる。
【0074】
また、サブカラーホイール24Aの青色フィルタ25Bb1とサブカラーホイール24Bの白色フィルタ27Wba2、青色フィルタ27Bba2及び青色フィルタ27Bb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール24Aの白色フィルタ25Wrb1とサブカラーホイール24Bの青色フィルタ27Brb2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール24A、24Bから構成されるカラーホイール24の合成カラーリング24C2内の青色フィルタは、図7の(b)に示す挟角B2=90゜の赤色フィルタ24B2のようになる。
【0075】
次に、2枚のサブカラーホイールから構成されるカラーホイールで得られる合成カラーリング内に赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタと赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタとの2種類の合成カラーリングを択一的に設定させ得る具体例を図8乃至図10を参照して説明する。
この具体例におけるカラーホイール34は、第1のカラーホイール34A(以下、単にサブカラーホイール34Aという)及び第2のカラーホイール34B(以下、単にサブカラーホイール34Bという)から構成されている。
また、サブカラーホイール34A及びサブカラーホイール34Bが、時分割色分離装置への装着の仕方は上述したところによる。
【0076】
そのサブカラーホイール34Aには、図8の(a)に示すように、白色フィルタ35Wrb1、赤色フィルタ35Rr1、白色フィルタ35Wgr1、緑色フィルタ35Gg1、白色フィルタ35Wag1及び青色フィルタ35Bb1が形成されている。白色フィルタ35Aa1及び白色フィルタ35Wba1は、後述するように,それぞれの挟角は0゜となるから挟角Aa1及びWba1=0と表して各カラーフィルタは図示してない。
【0077】
また、サブカラーホイール34Bには、図8の(b)に示すように、赤色フィルタ37Rrb2、赤色フィルタ37Rr2、赤色フィルタ37Rgr2、白色フィルタ37Wgr2、緑色フィルタ37Ggr2、緑色フィルタ37Gg2、緑色フィルタ37Gag2、白色フィルタ37Aag2(白色フィルタ37Aag2は白色フィルタ37Wba2と重なる)、青色フィルタ37Bb2、青色フィルタ37Brb2並びに白色フィルタ37Wrb2が形成されている。なお、白色フィルタ37Wag2、白色フィルタ37Aa2、白色フィルタ37Aba2及び青色フィルタ37Bba2は、後述するように、それぞれの挟角が0゜となるから挟角Wag2、Aa2、Aba2及びBba2=0と表して各カラーフィルタは図示してない。
【0078】
上述のサブカラーホイール34Aの各カラーフィルタの挟角は、図8の(a)に示すように、次の通りである。
白色フィルタ35Wrb1の挟角Wrb1は15゜、赤色フィルタ35Rr1の挟角Rr1は95゜、白色フィルタ35Wgr1の挟角Wgr1は33゜、緑色フィルタ35Gg1の挟角Gg1は76゜、白色フィルタ35Wag1の挟角Wag1は52゜、青色フィルタ35Bb1の挟角Bb1は89゜である。
【0079】
また、サブカラーホイール34Bの各カラーフィルタの挟角は、図8の(b)に示すように、次の通りである。
赤色フィルタ37Rrb2の挟角Rrb2は15゜、赤色フィルタ37Rr2の挟角Rr2は43゜、赤色フィルタ37Rgr2の挟角Rgr2は33゜、白色フィルタ37Wgr2の挟角Wgr2は19゜、緑色フィルタ37Ggr2の挟角Ggr2は33゜、緑色フィルタ37Gg2の挟角Gg2は24゜、緑色フィルタ37Gag2の挟角Gag2は52゜、白色フィルタ37Wba2の挟角Wba2は52゜(白色フィルタ37Aag2の挟角Aag2は52゜で白色フィルタ37Wba2と重なっている)、青色フィルタ37Bb2の挟角Bb2は37゜、青色フィルタ37Brb2の挟角Brb2は15゜、そして白色フィルタ37Wrb2の挟角Wrb2は37゜である。
【0080】
上述したサブカラーホイール34Aの各カラーフィルタの挟角は次のようにして決定される。
条件式(13)を満たすように予め与えられる図9及び図10の(b)に図示の特定の挟角において、カラーホイール34で得られる赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタを広め、白色フィルタを無くすのに必要なサブカラーホイール34Aの各カラーフィルタの挟角を求めると、上述した各挟角の値となる。
【0081】
すなわち、カラーホイール34を構成するサブカラーホイール34A及びサブカラーホイール34Bのそれぞれの基準点34RAと基準点34RBとを一致させたときにカラーホイール34で得られたる合成カラーリング34C1(図9の(b))内の赤色フィルタ34R1の挟角R1を110゜とし、緑色フィルタ34G1の挟角G1を109゜とし、白色フィルタ34A1の挟角A1を52゜とし、青色フィルタ34B1の挟角B1を89゜とする一方、上記基準点34RBを上記基準点34RAから反時計式方向に52゜ずらせたときにカラーホイール34で得られる合成カラーリング34C2(図10の(b))内の赤色フィルタ34R2の挟角R2を128゜とし、緑色フィルタ34G2の挟角G2を128゜とし、青色フィルタ34B2の挟角B2を104゜として白色フィルタ34A2の挟角A2を0゜にしたい場合に、これら既知の挟角R1、G1、A1及びB1並びに既知の挟角R2、G2、A2及びB2を式(14)に代入して式(14)の左辺の各未知数を求めた値が、上述したサブカラーホイール34Aの各カラーフィルタの挟角である。
【0082】
上述したようにして求めたサブカラーホイール34Aの各カラーフィルタの挟角を式(15)に代入して求めた値が、上述したサブカラーホイール34Bの各カラーフィルタの挟角である。
【0083】
次に、時分割色分離に用いられるこの具体例のカラーホイール34において、白色フィルタがある合成カラーリング34C1と白色フィルタがない合成カラーリング34C2との2種類の合成カラーリングが択一的に得られることについて説明する。
【0084】
先ず、相対的角度をWag1゜=0゜に設定した例について説明する。
相対的角度を0゜に設定した状態を図9に示す。図9の(a)は、カラーホイール34を構成するサブカラーホイール34A及び34Bを模式的に示すもので、サブカラーホイール34Aのカラーリング35CRを外側のサブカラーホイールで示し、サブカラーホイール34Bのカラーリング37CRを内側のサブカラーホイールで示してある。
相対的角度を0゜に設定してあるから、サブカラーホイール34Aの基準点34RAとサブカラーホイール34Bの基準点34RBとの間の角度は、図9の(a)に示すように、0゜となっている。
【0085】
図9の(a)から明らかなように、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wrb1とサブカラーホイール34Bの赤色フィルタ37Rrb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール34Aの赤色フィルタ35Rr1とサブカラーホイール34Bの赤色フィルタ37Rr2、赤色フィルタ37Rgr2及び白色フィルタ37Wgr2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C1内の赤色フィルタは、図9の(b)に示す挟角R1=110゜の赤色フィルタ34R1のようになる。
【0086】
また、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wgr1とサブカラーホイール34Bの緑色フィルタ37Ggr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール34Aの緑色フィルタ35Gg1とサブカラーホイール34Bの緑色フィルタ37Gg2及び緑色フィルタ37Gag2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C1内の緑色フィルタは、図9の(b)に示す挟角G1=109゜の緑色フィルタ34G1のようになる。
【0087】
また、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wag1とサブカラーホイール34Bの白色フィルタ37Wba2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C1内の白色フィルタは、図9の(b)に示す挟角A1=52゜の白色フィルタ34A1のようになる。
【0088】
また、サブカラーホイール34Aの青色フィルタ35Bb1とサブカラーホイール34Bの青色フィルタ37Bb2、青色フィルタ37Brb2及び白色フィルタ37Wrb2とが重なるから、2枚のサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C1内の青色フィルタは、図9の(b)に示す挟角B1=89゜の青色フィルタ34B1のようになる。
【0089】
次に、相対的角度をWag1゜=52゜に設定した例について説明する。
相対的角度を52゜に設定した状態を図10に示す。図10の(a)は、図9(a)と同様に、カラーホイール34を構成するサブカラーホイール34A及び34Bを模式的に示すもので、サブカラーホイール34Aを外側のサブカラーホイールで示し、サブカラーホイール34Bを内側のサブカラーホイールで示してある。
相対的角度を52゜に設定してあるから、サブカラーホイール34Aの基準点34RAとサブカラーホイール34Bの基準点34RBとの間の角度は、図10の(a)に示すように、52゜となっている。
【0090】
したがって、サブカラーホイール34Aの赤色フィルタ35Rr1とサブカラーホイール34Bの白色フィルタ37Wrb2、赤色フィルタ37Rrb2及び赤色フィルタ37Rr2とが重なり、かつ、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wgr1とサブカラーホイール34Bの赤色フィルタ37Rgr2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C2内の赤色フィルタは、図10の(b)に示す挟角R2=128゜の赤色フィルタ34R2のようになる。
【0091】
また、サブカラーホイール34Aの緑色フィルタ35Gg1とサブカラーホイール34Bの白色フィルタ37Wgr2、緑色フィルタ37Ggr2及び緑色フィルタ37Gg2とが重なり、かつ、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wag1とサブカラーホイール34Bの緑色フィルタ37Gag2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C2内の緑色フィルタは、図10の(b)に示す挟角G2=128゜の緑色フィルタ34G2のようになる。
【0092】
また、サブカラーホイール34Aの青色フィルタ35Bb1とサブカラーホイール34Bの白色フィルタ37Wba2及び青色フィルタ37Bb2とが重なり、かつ、サブカラーホイール34Aの白色フィルタ35Wrb1とサブカラーホイール34Bの青色フィルタ37Brb2とが重なるから、これら2つのサブカラーホイール34A、34Bから構成されるカラーホイール34の合成カラーリング34C2内の青色フィルタは、図10の(b)に示す挟角B2=104゜の青色フィルタ34B2のようになる。
【0093】
この実施例のいずれの例においても、時分割色分離装置18から出射された光は、【従来の技術】の項で説明したと同様にして、導光路(ライトトンネル)20及びコンデンスレンズ22を経てミラー24に入射され、ミラー24で反射される。ミラー24で反射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光W又は赤色光成分R、緑色光成分G及び青色光成分Bの各々は、反射型表示デバイス26に入射され、そこで制御部28の制御の下に上記色分離と同期して電気的に制御されて光量が変化させられる。反射型表示デバイス26から出射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光W又は赤色光成分R、緑色光成分G及び青色光成分Bの各々は、投射レンズ部30を介して投影スクリーン(図示せず)上へ投射されて映像の表示に用いられる。
【0094】
このように、この実施例の構成によれば、2枚のサブカラーホイールの各々の基準点(基準境界)の間に所定の相対的な角度変位を与えることにより、2枚のサブカラーホイールから構成されるカラーホイールで得られる合成カラーリング内の赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタのうちの所定の色フィルタの広狭を生ぜしめ、また、2枚のサブカラーホイールから構成されるカラーホイールに形成される合成カラーリン内に赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタと赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタとの2種類の合成カラーリングのうちの1つを択一的に設定させる動作をカラーホイールの交換なしにカラーホイールに生じさせることができる。
このカラーホイールの合成カラーリングの択一的な変更に伴って時分割で行われる色分離のタイミングに反射型表示デバイスの表示タイミングを同期させて表示させるようにすれば、明るさ、色バランス等の光学的特性の所望の特性への設定を容易に達成することが可能になる。
【0095】
◇第2実施例
図11は、この発明の第2実施例である時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる2枚のカラーホイールを示す図、図12(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリングのうちの任意の2つのフィルタの一方を広げ、他方を狭める場合において2枚のカラーホイールの基準点を一致させたときの色フィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図12(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させたときのカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【0096】
図13(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリングのうちの任意の2つのカラーフィルタの上記一方を狭め、上記他方を広げる場合において2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図13(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせたときのカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
なお、以下においては、図12(a)及びも図12(b)は、それぞれ図12の(a)及び図12の(b)ともいう。図13においても、また、同様である。
【0097】
この実施例の構成が、第1実施例のそれと大きく異なるところは、赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタのうちの予め決められた2つのカラーフィルタを拡狭し得るようにした点である。
すなわち、この実施例の時分割映像表示装置10A(図1には図示せず)に用いられるカラーホイール44も、2枚のカラーホイール(以下、サブカラーホイール44A、44Bという)から構成される。
サブカラーホイール44Aは、図11の(a)に示すように、基準点44RAから反時計式方向に白色フィルタ45Wrb、赤色フィルタ45R、緑色フィルタ45G、白色フィルタ45Wbg及び青色フィルタ45Bが1つのカラーリング内に順次配置されている。
白色フィルタ45Wrbの挟角Wrbは40゜であり、赤色フィルタ45Rの挟角Rは90゜であり、緑色フィルタ45Gの挟角Gは90゜であり、白色フィルタ45Wbgの挟角Wbgは50゜であり、青色フィルタ45Bの挟角Bは90゜である。
【0098】
サブカラーホイール44Bは、図11の(b)に示すように、基準点44RBから反時計式方向に赤色フィルタ47Rrb、白色フィルタ47Aa1及び青色フィルタ47Brbが1つのカラーリング内に順次配置されている。
赤色フィルタ47Rrbの挟角Rrbは40゜であり、白色フィルタ47Aa1の挟角Aa1は280゜であり、青色フィルタ47Brbの挟角Brbは40゜である。
この構成を除く実施例の各部の構成は、第1実施例と同一構成であるので、それらの各部には図1及び図2と同一の参照番号を付してその逐一の説明を省略する。
【0099】
次に、図1、図2及び図11乃至図13を参照して、この実施例の動作について説明する。
時分割映像表示装置10Aにおいて、投射レンズ部30かから投影スクリーン上に光を投射するのに先立って、サブカラーホイール44Aとサブカラーホイール44Bとを相対的に回動させてサブカラーホイール44Aの基準点44RAとサブカラーホイール44Bの基準点44RBとの間の相対的角度を所定の角度、すなわち、0゜又は40゜に設定する。
【0100】
先ず、その相対的角度を0゜に設定した場合にカラーホイール44の合成カラーリング44C1内の各カラーフィルタがどのようになるかを説明する。
相対的角度を0゜に設定した状態を図12に示す。図12の(a)は、サブカラーホイール44Aとサブカラーホイール44Bとを同心円上に模式的に示している。サブカラーホイール44Aのカラーリング45CRは、外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール44Bのカラーリング47CRは、内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を0゜に設定してあるから、サブカラーホイール44Aの基準点44RAとサブカラーホイール44Bの基準点44RBとは、図12の(a)に示すように、一致している。
【0101】
したがって、サブカラーホイール44Aの白色フィルタ45Wrbとサブカラーホイール44Bの赤色フィルタ47Rrbとが重なり、かつ、サブカラーホイール44Aの青色フィルタ45Bの白色フィルタ45Wrb側の40゜分の領域とサブカラーホイール44Bの青色フィルタ47Brbとが重なる。
また、サブカラーホイール44Aの赤色フィルタ45R、緑色フィルタ45G、白色フィルタ45Wbg及び青色フィルタ45Bの白色フィルタ45Wbg側の挟角50゜分の領域は、サブカラーホイール44Bの白色フィルタ47Aa1と重なっている。
【0102】
したがって、2枚のサブカラーホイール44A、44Bから構成されるカラーホイール44の合成カラーリング44C1内の赤色フィルタは、図12の(b)に示す挟角R1=130°の赤色フィルタ44R1のようになり、カラーホイール44の合成カラーリング44C1内の緑色フィルタは、図12の(b)に示す挟角が90゜の緑色フィルタ44G1のようになる。
また、カラーホイール44の合成カラーリング44C1内の白色フィルタは、図12の(b)に示す挟角が50゜の白色フィルタ44A1のようになり、カラーホイール44の合成カラーリング44C1内の青色フィルタは、図12の(b)に示す挟角90゜の青色フィルタ44B1のようになる。
【0103】
次に、上述の相対的角度を40゜と設定した場合に、この実施例のカラーホイール44のカラーリング44C2内の赤色フィルタ44R2が相対的角度を0゜に設定した場合に比し狭くなり、かつ、青色フィルタ44B2が広くなることを図13を参照して説明する。
図13の(a)は、図12の(a)と同様に、サブカラーホイール44Aとサブカラーホイール44Bとを同心円上に模式的に示している。また、サブカラーホイール44Aのカラーリング45CRが外側のカラーリングであり、サブカラーホイール44Bのカラーリング47CRかが内側のカラーリングである。
相対的角度を40゜に設定してあるから、サブカラーホイール44Aの基準点44RAとサブカラーホイール44Bの基準点44RBとの間の角度は、図13の(a)に示すように、40゜となっている。
【0104】
したがって、サブカラーホイール44Aの赤色フィルタ45R内の白色フィルタ45Wrb側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール44Bの赤色フィルタ47Rrbとが重なり、かつ、サブカラーホイール44Aの白色フィルタ45Wrbとサブカラーホイール44Bの青色フィルタ47Brbとが重なる。
また、サブカラーホイール44Aの赤色フィルタ45R内の緑色フィルタ45G側の挟角50゜分の領域、緑色フィルタ45G、白色フィルタ45Wbg及び青色フィルタ45Bはサブカラーホイール44Bの白色フィルタ47Aa1とが重なる。
【0105】
それ故、2枚のサブカラーホイール44A、44Bから構成されるカラーホイール44の合成カラーリング44C2内の赤色フィルタは、図13の(b)に示す挟角が90゜の赤色フィルタ44R2のようになり、カラーホイール44の合成カラーリング44C2内の緑色フィルタは、図13の(b)に示す挟角90゜の緑色フィルタ44G2のようになる。
また、カラーホイール44の合成カラーリング44C2内の白色フィルタは、図12の(b)に示す挟角が50゜の白色フィルタA2のようになり、カラーホイール44の合成カラーリング44C2内の青色フィルタは、図12の(b)に示す挟角130゜の青色フィルタ44B2のようになる。
【0106】
この実施例においても、時分割色分離装置18から出射された光は、【従来の技術】の項で説明したと同様にして、導光路(ライトトンネル)20及びコンデンスレンズ22を経てミラー24に入射され、ミラー24で反射される。ミラー24で反射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々は、反射型表示デバイス26に入射され、そこで制御部28の制御の下に上記色分離と同期して電気的に制御されて光量が変化させられる。反射型表示デバイス26から出射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々は、投射レンズ部30を介して投影スクリーン(図示せず)上へ投射されて映像の表示に用いられる。
【0107】
このように、この実施例の構成によれば、サブカラーホイール44Aの白色フィルタ45Wrb、赤色フィルタ45R、緑色フィルタ45G、白色フィルタ45Wbg及び青色フィルタ45Bの各々の挟角を、それぞれ、サブカラーホイール44Aの基準点44RAから順次反時計式方向に40゜、90゜、90゜、50゜及び90゜に設定してカラーリング45CRを形成し、かつ、カラーホイール14Bの赤色フィルタ47Rrb、白色フィルタ47Aa1及び青色フィルタ47Bの各々の挟角を、それぞれ、サブカラーホイール44Bの基準点44RBから順次反時計式方向に40゜、280゜及び40゜に設定してカラーホイール44Aのカラーリング45CRと同一の内外径を有する1つのカラーリング47CRに形成し、サブカラーホイール44Aの基準点44RAとサブカラーホイール44Bの基準点44RBとのずれを0゜とするか又は40゜とすることによって、挟角が130゜の赤色フィルタ44R1、挟角が90゜の緑色フィルタ44G1、挟角が50゜の白色フィルタ44A1及び挟角が90゜の青色フィルタ44B1から成る1つの合成カラーリング、又は挟角が90゜の赤色フィルタ44R2、挟角が90゜の緑色フィルタ44G2、挟角が50゜の白色フィルタ44A2及び挟角が130゜の青色フィルタ44B2から成るもう1つの合成カラーリングをカラーホイールの交換なしにカラーホイール44に択一的に設定することができる。
このカラーホイールの合成カラーリングの択一的な変更に伴って時分割で行われる色分離のタイミングに反射型表示デバイスの表示タイミングを同期させて表示させるようにすれば、ホワイトバランスの所望の特性への設定を容易に達成することが可能になる。
【0108】
◇第3実施例
図14は、この発明の第3実施例である時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる3枚のカラーホイールを示す図、図15(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリング内に生じさせ得る4種類のカラーフィルタの状態のうちの第1の状態を生じさせる場合において3枚のカラーホイールの基準点の合わせ方を第1の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図15(a)に示す第1の合わせ方としたときの3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【0109】
図16(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリング内に生じさせ得る4種類のカラーフィルタの状態のうちの第2の状態を生じさせる場合において3枚のカラーホイールの基準点の合わせ方を第2の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図16(a)に示す第2の合わせ方としたときのカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【0110】
図17(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリング内に生じさせ得る4種類のカラーフィルタの状態のうちの第3の状態を生じさせる場合において3枚のカラーホイールの基準点の合わせ方を第3の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図17(a)に示す第3の合わせ方としたときのカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【0111】
図18(a)は、同時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられるカラーホイールの合成カラーリング内に生じさせ得る4種類のカラーフィルタの状態のうちの第4の状態を生じさせる場合において3枚のカラーホイールの基準点の合わせ方を第4の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、また、同図(b)は、図18(a)に示す第4の合わせ方としたときのカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
なお、以下においては、図15(a)及びも図15(b)は、それぞれ図12の(a)及び図12の(b)ともいう。図16乃至図18においても、また、同様である。
【0112】
この実施例の構成が、第1実施例のそれと大きく異なるところは、赤色フィルタ、緑色フィルタ、白色フィルタ及び青色フィルタのうちの予め決められた3つのカラーフィルタ間に4種類のカラーフィルタの状態を生じさせ得るようにした点である。
すなわち、この実施例の時分割映像表示装置10B(図1には図示せず)に用いられるカラーホイール54は、3枚のカラーホイール(以下、サブカラーホイール54A、サブカラーホイール54B及びサブカラーホイール54Cという)から構成される。
サブカラーホイール54Aは、図14の(a)に示すように、基準点54RAから反時計式方向に白色フィルタ55Wrb、赤色フィルタ55R、白色フィルタ55Wgr、緑色フィルタ55G、白色フィルタ55Wbg及び青色フィルタ55Bが1つのカラーリング内に順次配置されている。
白色フィルタ55Wrbの挟角Wrbは40゜であり、赤色フィルタ55Rの挟角Rは70゜であり、白色フィルタ55Wgrの挟角Wgrは40゜であり、緑色フィルタ55Gの挟角Gは70゜であり、白色フィルタ55Wbgの挟角Wbgは50゜であり、青色フィルタ55Bの挟角Bは90゜である。
【0113】
サブカラーホイール54Bは、図14の(b)に示すように、基準点54RBから反時計式方向に赤色フィルタ57Rrb、白色フィルタ57Aa1及び青色フィルタ57Brbが1つのカラーリング内に順次配置されている。
赤色フィルタ57Rrbの挟角Rrbは40゜であり、白色フィルタ57Aa1の挟角Aa1は280゜であり、青色フィルタ57Brbの挟角Brbは40゜である。
【0114】
サブカラーホイール54Cは、図14の(c)に示すように、基準点54RCから反時計式方向に緑色フィルタ59Ggr、白色フィルタ59Aa1及び赤色フィルタ59Rgrが1つのカラーリング内に順次配置されている。
緑色フィルタ59Ggrの挟角Ggrは40゜であり、白色フィルタ59Aa1の挟角Aa1は280゜であり、赤色フィルタ59Rgrの挟角Rgrは40゜である。
【0115】
時分割色分離装置18B(図1及び図2と同様の図は示さず)のカラーホイール54は、上述のように、3枚のサブカラーホイール54A、54B及び54Cから構成されており、3枚のサブカラーホイール54A、54B及び54Cはモータ16の回転軸上に回動機構17B(図1及び図2と同様の図は示さず)を介して軸支され、かつ、回動機構17Bは制御部28B(図1及び図2と同様の図は示さず)によって制御される。回動機構17Bは、サブカラーホイール54A、54B及び54Cを、相対的に回動し得るように軸支すると共に、色分離を時分割で行う回転速度でモータ16によって回転され得るように構成されている。
また、回動機構17Bは、サブカラーホイール54Bの基準点54RBをサブカラーホイール54Aの基準点54RAから0゜乃至40゜の範囲でサブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとを相対的に回動させ得ると共に、サブカラーホイール54Cの基準点54RCをサブカラーホイール54Aのもう1つの基準点54RA′から0゜乃至40゜の範囲でサブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Cとを相対的に回動させ得る。
そして、上記回転速度は、例えば、映像信号の垂直同期信号と同期している回転速度である。
この構成を除く実施例の各部の構成は、第1実施例と同一構成であるので、それらの各部には図1及び図2と同一の参照番号を付してその逐一の説明を省略する。
【0116】
次に、図1、図2及び図14乃至図18を参照して、この実施例の動作について説明する。
時分割映像表示装置10Bにおいて、投射レンズ部30かから投影スクリーン上に光を投射するのに先立って、サブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとサブカラーホイール54Cとを相対的に回動させてサブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとの間の相対的角度を、説明の都合上、0゜又は40゜に設定し、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとの間の相対的角度を、説明の都合上、0゜又は40゜に設定する場合について説明する。
【0117】
先ず、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとの間の相対的角度を0゜に設定し、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとの間の相対的角度を0゜に設定した第1の例について説明する。
相対的角度を上記第1の例のように設定した状態を図15に示す。図15の(a)は、サブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとサブカラーホイール54Cを同心円上に模式的に示している。サブカラーホイール54Aのカラーリング55CRは、最外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Bのカラーリング57CRは、最外側に次ぐ内側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Cのカラーリング59CRは、最内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を上記第1の例のように設定してあるから、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとは、図15の(a)に示すように、一致し、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとも一致している。
【0118】
したがって、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wrbとサブカラーホイール55Bの赤色フィルタ57Rrbとが重なり、かつ、サブカラーホイール54Aの青色フィルタ55B内の白色フィルタ55Wrb側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Bの青色フィルタ57Brbとが重なる。また、サブカラーホイール54Aの赤色フィルタ55R内の白色フィルタ55Wgr側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Cの赤色フィルタ57Rgrとが重なり、かつ、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wgrとサブカラーホイール55Cの緑色フィルタ59Ggrとが重なる。
また、サブカラーホイール54Aの上記以外のカラーフィルタは、サブカラーホイール54B及びサブカラーホイール54Cの白色フィルタと重なる。
【0119】
結果として、3枚のサブカラーホイール54A、54B、54Cから構成されるカラーホイール54の合成カラーリング54C1内の赤色フィルタは、図15の(b)に示す挟角R1=110°の赤色フィルタ54R1のようになり、カラーホイール54の合成カラーリング54C1内の緑色フィルタは、図15の(b)に示す挟角が110゜の緑色フィルタ54G1のようになる。
また、カラーホイール54の合成カラーリング54C1内の白色フィルタは、図15の(b)に示す挟角が50゜の白色フィルタ54A1となり、カラーホイール54の合成カラーリング54C1内の青色フィルタは、図15の(b)に示す挟角が90゜の青色フィルタ54B1となる。
【0120】
次に、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとの間の相対的角度を40゜に設定し、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとの間の相対的角度を0゜に設定した第2の例について説明する。
相対的角度を上記第2の例のように設定した状態を図16に示す。図16の(a)は、サブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとサブカラーホイール54Cを同心円上に模式的に示している。サブカラーホイール54Aのカラーリング55CRは、最外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Bのカラーリング57CRは、最外側に次ぐ内側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Cのカラーリング59CRは、最内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を上記第2の例のように設定してあるから、サブカラーホイール54Bの基準点54RBは、図16の(a)に示すように、サブカラーホイール54Aの基準点54RAから40゜だけ反時計式方向にずれ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとは一致している。
【0121】
したがって、サブカラーホイール54Aの赤色フィルタ55R内の白色フィルタ55Wrb側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Bの赤色フィルタ57Rrbとが重なり、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wrbとサブカラーホイール55Bの青色フィルタ57Brbとが重なる一方、サブカラーホイール54Aの赤色フィルタ55R内の白色フィルタ55Wgr側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Cの赤色フィルタ57Rrbとが重なり、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wgrとサブカラーホイール55Cの緑色フィルタ59Ggrとが重なる。
サブカラーホイール54Aの残りのカラーフィルタは、サブカラーホイール54B及びサブカラーホイール54Cの対応する白色フィルタと重なる。
【0122】
結果として、3枚のサブカラーホイール54A、54B、54Cから構成されるカラーホイール54の合成カラーリング54C2内の赤色フィルタは、図16の(b)に示す挟角R2=70°の赤色フィルタ54R2のようになり、カラーホイール54の合成カラーリング54C2内の緑色フィルタは、図16の(b)に示す挟角が110゜の緑色フィルタ54G2のようになる。また、サブカラーホイール54の合成カラーリング54C2内の青色フィルタは、図16の(b)に示す挟角が130゜の青色フィルタ54B2のようになる。
カラーホイール54の合成カラーリング54C2内の白色フィルタ54A2の挟角は、この実施例の第1の例におけるカラーホイール54の合成カラーリング54C1内の白色フィルタ54A1と同様50゜である。
【0123】
第3に、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとの間の相対的角度を0゜に設定し、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとの間の相対的角度を40゜に設定した第3の例について説明する。
相対的角度を上記第3の例のように設定した状態を図17に示す。図17の(a)は、サブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとサブカラーホイール54Cを同心円上に模式的に示している。サブカラーホイール54Aのカラーリング55CRは、最外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Bのカラーリング57CRは、最外側に次ぐ内側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Cのカラーリング59CRは、最内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を上記第3の例のように設定してあるから、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとは、図17の(a)に示すように、一致し、サブカラーホイール54Cの基準点54RCは、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′から40゜だけ反時計式方向にずれている。
【0124】
したがって、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wrbとサブカラーホイール55Bの赤色フィルタ57Brbとが重なり、かつ、サブカラーホイール54Aの青色フィルタ55B内の白色フィルタ55Wrb側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Bの青色フィルタ57Brbとが重なる一方、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wgrとサブカラーホイール55Cの赤色フィルタ59Rgrとが重なり、サブカラーホイール54Aの緑色フィルタ55Ggr内の白色フィルタ55Wgr側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Cの緑色フィルタ59Ggrとが重なる。
また、サブカラーホイール54Aの残りのカラーフィルタは、サブカラーホイール54B及びサブカラーホイール54Cの対応する白色フィルタと重なる。
【0125】
結果として、3枚のサブカラーホイール54A、54B、54Cから構成されるカラーホイール54の合成カラーリング54C3内の赤色フィルタは、図17の(b)に示す挟角が150°の赤色フィルタ54R3のようになり、カラーホイール54の合成カラーリング54C3内の緑色フィルタは、図17の(b)に示す挟角が70゜の緑色フィルタ54G3のようになる。
また、カラーホイール54の合成カラーリング54C3内の白色フィルタは、図17の(b)に示す挟角が50゜の白色フィルタ54A3となり、カラーホイール54の合成カラーリング54C3内の青色フィルタは、図17の(b)に示す挟角が90゜の青色フィルタ54B3となる。
【0126】
最後に、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとの間の相対的角度を40゜に設定し、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとの間の相対的角度を40゜に設定した第4の例について説明する。
相対的角度を上記第4の例のように設定した状態を図18に示す。図18の(a)は、サブカラーホイール54Aとサブカラーホイール54Bとサブカラーホイール54Cを同心円上に模式的に示している。サブカラーホイール54Aのカラーリング55CRは、最外側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Bのカラーリング57CRは、最外側に次ぐ内側のカラーリングで示し、サブカラーホイール54Cのカラーリング59CRは、最内側のカラーリングで示してある。
相対的角度を上記第4の例のように設定してあるから、サブカラーホイール54Bの基準点54RBは、図16の(a)に示すように、サブカラーホイール54Aの基準点54RAから反時計式方向に40゜だけずれており、サブカラーホイール54Cの基準点54RCは、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′から反時計式方向に40゜だけずれている。
【0127】
したがって、サブカラーホイール54Aの赤色フィルタ55R内の白色フィルタ55Wrb側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Bの赤色フィルタ57Brbとが重なり、かつ、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wrbとサブカラーホイール55Bの青色フィルタ57Brbとが重なる一方、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wgrとサブカラーホイール55Cの赤色フィルタ59Rgrとが重なり、かつ、サブカラーホイール54Aの緑色フィルタ55Ggr内の白色フィルタ55Wgr側の挟角40゜分の領域とサブカラーホイール55Cの緑色フィルタ59Ggrとが重なる。
【0128】
結果として、3枚のサブカラーホイール54A、54B、54Cから構成されるカラーホイール54の合成カラーリング54C4内の赤色フィルタは、図18の(b)に示す挟角が110°の赤色フィルタ54R4のようになり、カラーホイール54の合成カラーリング54C4内の緑色フィルタは、図18の(b)に示す挟角G4が70゜の緑色フィルタ54G4のようになる。また、カラーホイール54の合成カラーリング54C4内の青色フィルタは、図18の(b)に示す挟角が130゜の青色フィルタ54B4のようになる。
この実施例の第4の例におけるカラーホイール54の合成カラーリング54C4内の白色フィルタ54A4は、この実施例の他の各例と同様、挟角が50゜の領域となる。
【0129】
この実施例においても、時分割色分離装置18から出射された光は、【従来の技術】の項で説明したと同様にして、導光路(ライトトンネル)20及びコンデンスレンズ22を経てミラー24に入射され、ミラー24で反射される。ミラー24で反射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々は、反射型表示デバイス26に入射され、そこで制御部28の制御の下に上記色分離と同期して電気的に制御されて光量が変化させられる。反射型表示デバイス26から出射された赤色光成分R、緑色光成分G、青色光成分B及び白色光Wの各々は、投射レンズ部30を介して投影スクリーン(図示せず)上へ投射されて映像の表示に用いられる。
【0130】
このように、この実施例の構成によれば、サブカラーホイール54Aの白色フィルタ55Wrb、赤色フィルタ55R、白色フィルタ55Wgr、緑色フィルタ55G、白色フィルタ55Wbg及び青色フィルタ55Bを、それぞれ、基準点54RAから順次反時計式方向に40゜、70゜、40゜、70゜、50゜及び90゜の挟角ずつ取って1つのカラーリング55CR内に形成し、サブカラーホイール14Bの赤色フィルタ57Rrb、白色フィルタ57Aa1及び青色フィルタ57Brbも同様に、基準点54RBから順次反時計式方向に40゜、280゜及び40゜の挟角ずつ取ってカラーリング55CRと同一の内外径を有する1つのカラーリング57CRに形成し、かつ、サブカラーホイール14Cの緑色フィルタ59Ggr、白色フィルタ59Aa1及び赤色フィルタ59Rgrも同様に、基準点54RCから順次反時計式方向に40゜、280゜及び40゜の挟角ずつ取ってカラーリング55CRと同一の内外径を有する1つのカラーリング59CRに形成し、サブカラーホイール54Aの基準点54RAとサブカラーホイール54Bの基準点54RBとのずれを0゜とするか又は40゜とし、かつ、サブカラーホイール54Aの基準点54RA′とサブカラーホイール54Cの基準点54RCとのずれを0゜とするか又は40゜とすることによって、4種類の合成カラーリングをカラーホイールの交換なしにカラーホイール54に設定することができる。
このカラーホイールの光透過状態の変更に伴う時分割で行われる色分離のタイミングに反射型表示デバイスの表示タイミングを同期させて表示させるようにすれば、ホワイトバランスの所望の特性への設定を容易に達成することが可能になる。
【0131】
以上、この発明の実施例を、図面を参照して詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明に含まれる。
例えば、上記いずれの実施例においても、カラーホイールについて説明したが、カラーホイールと同様に形成される赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ及び白色フィルタを有する無端ベルト、ドラム(カラーフィルタ担持体)においてもこの発明を実施することができる。すなわち、光源から照射される光に対して、カラーフィルタ担持体に予め決められた配列順序で形成された各カラーフィルタ(例えば、赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタ及び白色フィルタ)を繰り返して出現させるように構成し、かつ、各カラーフィルタをカラーフィルタ担持体に上記実施例と同様に形成してこの発明を実施することができる。
また、カラーフィルタ担持体としては、赤色、緑色、青色及び白色以外のシアン、マゼンタ及びイエロー等を透過するカラーフィルタを形成したものであってもよい。
【0132】
また、第1実施例において、0゜とWag1゜とで2枚のサブカラーホイールを相対的なずれを生じさせる場合について説明したが、Wag1゜を所定角度だけ超えてずらすことも可能である。そのときに生ずる黒色フィルタは、シャッタ的作用に用いることができる。また、Wag1゜を所定角度だけ手前にずらすことも可能である。その各々の場合の色分離のタイミングは、第1実施例の場合のタイミングと異なる。
また、基準境界の位置を示す印としては、磁気的、光学的なものであってもよい。
【0133】
また、第2実施例において、相対的角度を0゜と40゜との間の任意の角度に設定してカラーホイール44の合成カラーリング内の赤色フィルタと青色フィルタとを任意に変更することができる。
また、カラーホイール44において、サブカラーホイール44Aの赤色フィルタと緑色フィルタとの境界に対応するサブカラーホイール44Bの白色フィルタの位置の両側に挟角40゜の赤色フィルタと緑色フィルタとを形成してカラーホイール44の合成カラーリング内の赤色フィルタと緑色フィルタとを任意に変更することができる。
また、同様の処置をサブカラーホイール44Aの緑色フィルタと白色フィルタとに対しても、また、白色フィルタと青色フィルタとに対しても採り得る。
これらのいずれの場合にも、相対的角度を0゜と40゜との間の角度以外の任意の角度を選定することができる。
また、第2実施例について上述したことは、第3実施例についても当て嵌まる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールを備える時分割映像表示装置乃至カラーホイール組立体であって、少なくとも2枚以上のカラーホイールが、異なる種類の上記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離を隔てられた状態で、重ね合わせられて時分割映像表示装置乃至カラーホイール組立体が構成されているから、カラーホイールの交換なしに、カラーホイールに複数色の合成カラーリングのうちの1つの合成カラーリングを択一的に設定することができる。
このような合成カラーリングの択一的な変更に伴って時分割で行われる色分離のタイミングに反射型表示デバイスの表示タイミングを同期させて表示させるようにすれば、明るさ、色バランス、ホワイトバランス等の光学的特性の所望の特性への設定を容易に達成することが可能になる。また、シャッタ的な機能も創出することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である時分割映像表示装置の構成図である。
【図2】同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールの装着状態を示す図である。
【図3】図3(a)は、同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールのうちの一方のカラーホイールのカラーリングの構成を示す図で、同図3(b)は、同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールのうちの他方のカラーホイールのカラーリングの構成を示す図である。
【図4】図4(a)は、同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、図4(b)は、図4(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合にカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図5】図5の(a)は、同時分割映像表示装置に用いられる2枚のカラーホイールの基準点を一定の角度Wwg1だけずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図5(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点間に一定の角度Wwg1゜を与えた場合にカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図6】図6(a)は、同時分割映像表示装置でカラーホイールを用いる1つの例において2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図6(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合に2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図7】図7(a)は、同時分割映像表示装置でカラーホイールを用いる1つの例において2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図7(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせた場合2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図8】同時分割映像表示装置で用いられる他の例における2枚のカラーホイールを示す図である。
【図9】図9(a)は、同時分割映像表示装置でカラーホイールを用いる上記他の例において2枚のカラーホイールの各基準点を一致させた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図9(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させた場合に2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図10】図10(a)は、同時分割映像表示装置でカラーホイールを用いる上記他の例において2枚のカラーホイールの各基準点間を52度ずらせた場合のカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図10(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点間を52度ずらせた場合に2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図11】この発明の第2実施例である時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる2枚のカラーホイールを示す図である。
【図12】図12(a)は、同時分割映像表示装置で用いる2枚のカラーホイールの基準点を一致させたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図12(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を一致させたときの2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図13】図13(a)は、同時分割映像表示装置で用いる2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図13(a)に示す2枚のカラーホイールの基準点を40゜だけずらせたときの2枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図14】この発明の第3実施例である時分割映像表示装置の時分割色分離装置に用いられる3枚のカラーホイールを示す図である。
【図15】図15(a)は、同時分割映像表示装置で用いる3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングに第1のカラーフィルタの状態を設定させる場合における第1の基準点の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図15(a)に示す第1の基準点の合わせ方としたときの3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図16】図16(a)は、同時分割映像表示装置で用いる3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングに第2のカラーフィルタの状態を設定させる場合における第2の基準点の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図16(a)に示す第2の基準点の合わせ方としたときの3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図17】図17は、同時分割映像表示装置で用いる3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングに第3のカラーフィルタの状態を設定させる場合における第3の基準点の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図17(a)に示す第3の基準点の合わせ方としたときの3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図18】図18(a)は、同時分割映像表示装置で用いる3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングに第4のカラーフィルタの状態を設定させる場合における第4の基準点の合わせ方としたときのカラーフィルタ間の角度の関係を模式的に示す図、同図(b)は、図18(a)に示す第4の基準点の合わせ方としたときの3枚のカラーホイールで得られる合成カラーリングを示す図である。
【図19】従来の時分割映像表示装置の構成を示す図である。
【図20】図20(a)は、プレゼンテーション向けの従来の時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールの例を示す図、同図(b)は、ホームシアター向けの従来の時分割映像表示装置に用いられるカラーホイールの例を示す図である。
【符号の説明】
10、10A、10B 時分割映像表示装置
12 光源部
14 カラーホイール
16 モータ
18、18B 時分割色分離装置
20 導光部
22 コンデンスレンズ
24 ミラー
26 反射型表示デバイス
28 制御部
30 投射レンズ部
14A、14B サブカラーホイール
24A、24B サブカラーホイール
34A、34B サブカラーホイール
44A、44B サブカラーホイール
54A、54B サブカラーホイール
15Wrb1 白色フィルタ(第1の白色フィルタ)
15Rr1 赤色フィルタ
15Wgr1 白色フィルタ(第2の白色フィルタ)
15Gg1 緑色フィルタ
15Wag1 白色フィルタ(第3の白色フィルタの第1の領域)
15Aa1 白色フィルタ(第3の白色フィルタの第2の領域)
15Wba1 白色フィルタ(第3の白色フィルタの第3の領域)
15Bb1 青色フィルタ
17Rrb2 赤色フィルタ(赤色フィルタの第1の領域)
17Rr2 赤色フィルタ(赤色フィルタの第2の領域)
17Rgr2 赤色フィルタ(赤色フィルタの第3の領域)
17Wgr2 白色フィルタ(第1の白色フィルタ)
17Ggr2 緑色フィルタ(緑色フィルタの第1の領域)
17Gg2、 緑色フィルタ(緑色フィルタの第2の領域)
17Gag2 緑色フィルタ(緑色フィルタの第3の領域)
17Wag2 白色フィルタ(第2の白色フィルタの第1の領域)
17Aag2 白色フィルタ(第2の白色フィルタの第2の領域)
17Aa2 白色フィルタ(第2の白色フィルタの第3の領域)
17Aba2 白色フィルタ(第2の白色フィルタの第4の領域)
17Wba2 白色フィルタ(第2の白色フィルタの第5の領域)
17Bba2 青色フィルタ(青色フィルタの第1の領域)
17Bb2 青色フィルタ(青色フィルタの第2の領域)
17Brb2 青色フィルタ(青色フィルタの第3の領域)
17Wrb2 白色フィルタ(第3の白色フィルタ)

Claims (16)

  1. それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールを備える時分割映像表示装置であって、
    少なくとも2枚以上の前記カラーホイールを備えてなると共に、これらのカラーホイールが、異なる種類の前記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの前記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせられてなることを特徴とする時分割映像表示装置。
  2. 前記重ね合わせの前記条件は、前記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、前記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる前記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴とする請求項1記載の時分割映像表示装置。
  3. 前記各カラーホイールの基準境界は、互いの前記カラーホイールの周上に凹凸で示されていることを特徴とする請求項2記載の時分割映像表示装置。
  4. それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールで色分離を時分割で行い、該時分割で色分離された各色光を前記時分割と同期したタイミングで制御し、制御された前記各色光で映像表示を行う時分割映像表示方法であって、
    複数枚の前記カラーホイールの異なる種類の前記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの前記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、複数枚の前記カラーホイールを、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせ、複数枚の前記カラーホイールで色分離を行うことを特徴とする時分割映像表示方法。
  5. 前記重ね合わせの前記条件は、前記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、前記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる前記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴とする請求項4記載の時分割映像表示方法。
  6. それぞれ所定のサイズを持つ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、全ての原色光を透過させる透過領域とが、任意の隣接関係の下で、円周方向に分布してなるカラーホイールを複数枚、これらのカラーホイールの異なる種類の前記カラーフィルタ同士は重ならないが、少なくとも1つの前記透過領域の一部又は全部は、任意のカラーフィルタと重なるという条件の下で、互いに、軸心を共通にして、かつ、当接状態で、或るいは、所定の距離隔てられた状態で、重ね合わせてなることを特徴とするカラーホイール組立体。
  7. 前記重ね合わせの前記条件は、前記各カラーホイールのカラーフィルタ間のうちの、前記各カラーフィルタの位置合わせの基準となる前記各カラーホイールの基準境界間に予め決められた距離だけ相対的なずれを生じさせることを含むことを特徴とする請求項6記載のカラーホイール組立体。
  8. 前記各カラーホイールの基準境界は、互いの前記カラーホイールの周上に凹凸で示されていることを特徴とする請求項7記載のカラーホイール組立体。
  9. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの2枚のカラーホイールからなり、
    各カラーホイールは、それぞれ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタの各カラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第1のカラーホイールの前記基準境界と前記第2のカラーホイールの前記基準境界とを一致させた場合に前記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第4のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R1、緑の原色光のみを透過させる第5のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G1、青の原色光のみを透過させる第6のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B1及び前記第5のカラーフィルタと前記第6のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第1の透過領域を前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A1と、前記第1のカラーホイールの前記基準境界と前記第2のカラーホイールの前記基準境界とを所定の回転方向に所定の角度変位だけ変位させた場合に前記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第7のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R2、緑の原色光のみを透過させる第8のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G2、青の原色光のみを透過させる第9のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B2及び前記第8のカラーフィルタと前記第9のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第2の透過領域を前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A2とを下式(1)を成立させる任意の挟角に選定したとき、選定された挟角において下式(2)を成立させる前記第1のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、
    決定された前記第1のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む前記挟角において、下式(3)を成立させる前記第2のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、
    前記第1及び第2のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域は、それぞれ、決定された前記挟角で形成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の時分割映像表示装置。
    Figure 2004245886
    Figure 2004245886
    但し、式(2)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
    Figure 2004245886
    但し、式(3)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
    また、式(3)中の符号Rrb2、Rr2、Rgr2、Wgr2、Ggr2、Gg2、Gag2、Wag2、Aag2、Aa2、Aba2、Wba2、Bba2、Bb2、Brb2及びWrb2は、それぞれ、前記第2のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、順次、形成された赤色フィルタの第1の領域、赤色フィルタの第2の領域、赤色フィルタの第3の領域、第1の白色フィルタ、緑色フィルタの第1の領域、緑色フィルタの第2の領域、緑色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第1の領域、第2の白色フィルタの第2の領域、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域、第2の白色フィルタの第5の領域(第2の白色フィルタの第2の領域は、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域及び第2の白色フィルタの第5の領域の一部と重なっている)、青色フィルタの第1の領域、青色フィルタの第2の領域、青色フィルタの第3の領域及び第3の白色フィルタの各々を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角の各々である。なお、Wag2=0゜である。
  10. 前記所定の変位角度は、該変位角度より所定の値だけ小さい角度又は大きい角度に設定されることを特徴とする請求項9記載の時分割映像表示装置。
  11. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの2枚のカラーホイールからなり、
    各カラーホイールは、それぞれ、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタの各カラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第1のカラーホイールの前記基準境界と前記第2のカラーホイールの前記基準境界とを一致させた場合に前記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第4のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R1、緑の原色光のみを透過させる第5のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G1、青の原色光のみを透過させる第6のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B1及び前記第5のカラーフィルタと前記第6のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第1の透過領域を前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A1と、前記第1のカラーホイールの前記基準境界と前記第2のカラーホイールの前記基準境界とを所定の回転方向に所定の角度変位だけ変位させた場合に前記両カラーホイールで合成される赤の原色光のみを透過させる第7のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角R2、緑の原色光のみを透過させる第8のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角G2、青の原色光のみを透過させる第9のカラーフィルタを前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角B2及び前記第8のカラーフィルタと前記第9のカラーフィルタとの間の全ての原色光を透過させる第2の透過領域を前記両カラーホイールの回転中心から挟む挟角A2とを下式(4)を成立させる任意の挟角に選定したとき、選定された挟角において下式(5)を成立させる前記第1のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、
    決定された前記第1のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む前記挟角において、下式(6)を成立させる前記第2のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角を決定し、
    前記第1及び第2のカラーホイールの前記各カラーフィルタ及び前記透過領域は、それぞれ、決定された前記挟角で形成されていることを特徴とする請求項7又は8記載のカラーホイール組立体。
    Figure 2004245886
    Figure 2004245886
    但し、式(5)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
    Figure 2004245886
    但し、式(6)中の符号Wrb1、Rr1、Wgr1、Gg1、Wag1、Aa1、Wba1及びBb1は、それぞれ、前記第1のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、前記符号対応に、順次形成された第1の白色フィルタ、赤色フィルタ、第2の白色フィルタ、緑色フィルタ、第3の白色フィルタの第1の領域、第3のフィルタの第2の領域、第3のフィルタの第3の領域及び青色フィルタの各々を前記第1のカラーホイールの回転中心から挟む挟角である。
    また、式(6)中の符号Rrb2、Rr2、Rgr2、Wgr2、Ggr2、Gg2、Gag2、Wag2、Aag2、Aa2、Aba2、Wba2、Bba2、Bb2、Brb2及びWrb2は、それぞれ、前記第2のカラーホイールの前記基準境界から円周方向に、順次、形成された赤色フィルタの第1の領域、赤色フィルタの第2の領域、赤色フィルタの第3の領域、第1の白色フィルタ、緑色フィルタの第1の領域、緑色フィルタの第2の領域、緑色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第1の領域、第2の白色フィルタの第2の領域、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域、第2の白色フィルタの第5の領域(第2の白色フィルタの第2の領域は、第2の白色フィルタの第3の領域、第2の白色フィルタの第4の領域及び第2の白色フィルタの第5の領域の一部と重なっている)、青色フィルタの第1の領域、青色フィルタの第2の領域、青色フィルタの第3の領域及び第3の白色フィルタの各々を前記第2のカラーホイールの回転中心から挟む挟角の各々である。なお、Wag2=0゜である。
  12. 前記所定の変位角度は、該変位角度より所定の値だけ小さい角度又は大きい角度に設定されることを特徴とする請求項11記載のカラーホイール組立体。
  13. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの第1のカラーホイール及び第2のカラーホイールからなり、
    前記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタのいずれかの間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第2のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の前記基準境界と位置合わせされる前記第2のカラーホイールの前記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーフィルタの前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタと前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーフィルタの基準境界と隣り合わせている前記透過領域と同一の大きさで形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の時分割映像表示装置。
  14. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの第1のカラーホイール及び第2のカラーホイールからなり、
    前記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタのいずれかの間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第2のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の前記基準境界と位置合わせされる前記第2のカラーホイールの前記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーフィルタの前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタと前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーフィルタの基準境界と隣り合わせている前記透過領域と同一の大きさで形成したことを特徴とする請求項7又は8記載のカラーホイール組立体。
  15. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの第1、第2及び第3のカラーホイールからなり、
    前記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタのいずれかの少なくとも2つのカラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第2のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールのいずれか1つの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第1の前記基準境界と位置合わせされる前記第2のカラーホイールの前記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーホイールの第1の前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれか1つの前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーホイールの第1の前記基準境界と隣り合わせているいずれか1つの前記透過領域と同一の大きさで形成すると共に、
    前記第3のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールのいずれかもう1つの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第2の前記基準境界と位置合わせされる前記第3のカラーホイールの前記基準境界の両側のカラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーホイールの第2の前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれかもう1つの前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーホイールの第2の前記基準境界と隣り合わせているいずれかもう1つの前記透過領域と同一の大きさで形成していることを特徴とする請求項2又は3記載の時分割映像表示装置。
  16. 少なくとも2枚以上の前記カラーホイールは、同一サイズの第1、第2及び第3のカラーホイールからなり、
    前記第1のカラーホイールは、赤の原色光のみを透過させる第1のカラーフィルタと、緑の原色光のみを透過させる第2のカラーフィルタと、青の原色光のみを透過させる第3のカラーフィルタと、前記第1のカラーフィルタ、前記第2のカラーフィルタ及び前記第3のカラーフィルタのいずれかの少なくとも2つのカラーフィルタ間の全ての原色光を透過させる透過領域とを形成しており、
    前記第2のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールのいずれか1つの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第1の前記基準境界と位置合わせされる前記第2のカラーホイールの前記基準境界の両側の各カラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーホイールの第1の前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれか1つの前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーホイールの第1の前記基準境界と隣り合わせているいずれか1つの前記透過領域と同一の大きさで形成すると共に、
    前記第3のカラーホイールは、前記第1のカラーホイールのいずれかもう1つの前記透過領域と隣り合わせたいずれかのカラーフィルタとの間の第2の前記基準境界と位置合わせされる前記第3のカラーホイールの前記基準境界の両側のカラーフィルタを、それぞれ、該各カラーフィルタに対応する前記第1のカラーホイールの第2の前記基準境界と隣り合わせたいずれかの前記カラーフィルタ及び該カラーフィルタといずれかもう1つの前記透過領域を挟んで位置するいずれかの前記カラーフィルタと対応した同一のカラーフィルタで、かつ、前記第1のカラーホイールの第2の前記基準境界と隣り合わせているいずれかもう1つの前記透過領域と同一の大きさで形成していることを特徴とする請求項7又は8記載のカラーホイール組立体。
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