JP2006178195A - 異形トナーの製造方法 - Google Patents

異形トナーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006178195A
JP2006178195A JP2004371384A JP2004371384A JP2006178195A JP 2006178195 A JP2006178195 A JP 2006178195A JP 2004371384 A JP2004371384 A JP 2004371384A JP 2004371384 A JP2004371384 A JP 2004371384A JP 2006178195 A JP2006178195 A JP 2006178195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
columnar particles
particles
deformed
deforming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004371384A
Other languages
English (en)
Inventor
Naotoshi Kinoshita
直俊 木下
Kiyoshi Noshiro
清 野城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOSOKAWA FUNTAI GIJUTSU KENKYU
Hosokawa Powder Technology Research Institute
Original Assignee
HOSOKAWA FUNTAI GIJUTSU KENKYU
Hosokawa Powder Technology Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOSOKAWA FUNTAI GIJUTSU KENKYU, Hosokawa Powder Technology Research Institute filed Critical HOSOKAWA FUNTAI GIJUTSU KENKYU
Priority to JP2004371384A priority Critical patent/JP2006178195A/ja
Publication of JP2006178195A publication Critical patent/JP2006178195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 簡素な構成によって、異形のトナー粒子を製造することができる異形トナーの製造方法を提供する。
【解決手段】 トナー原料を溶融混合する溶融混合工程と、溶融混合工程で得られた溶融状態のトナー原料をノズルから押出して繊維状に形成する繊維化工程と、繊維状に形成されたトナー原料を切断して柱状粒子を作製する粒子化工程と、前記柱状粒子に機械的力若しくは熱、あるいは機械的力と熱の両方を加えて、前記柱状粒子の軸方向における両端部分が丸みを持ち且つ当該柱状粒子の両端部分の断面径が他の部分の断面径よりも大きくなるように異形化する異形化工程とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異形のトナー粒子を製造する異形トナーの製造方法に関する。
球形のトナー粒子に比べて異形のトナー粒子は感光ドラムのクリーニング性が優れている等の利点があるが、従来、異形トナーの製造方法の一例として、バインダ樹脂、着色剤(顔料)、帯電制御剤、ワックス等のトナー原料から、化学的な方法によって、大径の球形母体粒子に小径の球形粒子が重なり合うように結合した雪だるま形のトナー粒子を作製する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平11−130813号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の異形トナーの製造方法では、大径の母体樹脂粒子懸濁液の調製、小径粒子用モノマ乳濁液の調製、両液の混合、両粒子の複合化及び複合化重合等の多くの化学的工程を経る必要があるため、製造工程が複雑になり、また、各工程で溶剤や各種の薬品を多量に使用する必要がある等の不利があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成によって、異形のトナー粒子を製造することができる異形トナーの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る異形トナーの製造方法の第一特徴構成は、繊維状に形成されたトナー原料を切断して柱状粒子を作製する粒子化工程と、前記柱状粒子に機械的力若しくは熱、あるいは機械的力と熱の両方を加えて、前記柱状粒子の軸方向における両端部分が丸みを持ち且つ当該柱状粒子の両端部分の断面径が他の部分の断面径よりも大きくなるように異形化する異形化工程とを有する点にある。
すなわち、繊維状に形成されたトナー原料を切断して作製された柱状粒子に機械的力を加えると、柱状粒子の軸方向における両端部分の角部が最も機械的力を受け易いので最初に削られてもしくは潰されて手丸みを持ち、さらに機械的力を加え続けると、柱状粒子の両端部分が機械的力によって押し潰されてその断面径が他の部分の断面径よりも大きくなり異形化される(例えば、瓢箪型、鼓型など)。一方、上記柱状粒子に熱を加えると、両端部分の角部が加熱され易いので最初に軟化して丸みを持ち、さらに加熱を続けると、柱状粒子の両端部分が軟化し表面張力によって収縮しその断面径が他の部分の断面径よりも大きくなり異形化される。また、上記柱状粒子に機械的力と熱を同時に加えると、上記の機械的力による異形化と加熱による異形化が同時に進行し、効率良く異形化される。なお、上記機械的力として、例えば、押圧力、剪断力、衝撃力、摩擦力等を単独で、あるいはこれらを任意に組み合わせた力を加えることができる。
従って、従来の重合法に比べ簡素な構成によって、異形のトナー粒子を製造することができる異形トナーの製造方法が提供される。
同第二特徴構成は、前記粒子化工程では、繊維状に形成された前記トナー原料を主として剪断力によって切断し、前記異形化工程では、前記柱状粒子に対し主として衝撃力を加えて異形化する点にある。
すなわち、繊維状に形成された前記トナー原料は主として剪断力を加えることによって効率良く且つ良好に切断することができ、前記柱状粒子は主として衝撃力を加えることによって効率良く且つ良好に異形化することができる。
従って、異形トナーの製造方法の好適な実施形態が提供される。
同第三特徴構成は、前記異形化工程では、前記柱状粒子に対して流動性を向上させる材料を添加した状態で、可動式の攪拌部材によって繰り返し機械的力を加えて異形化する点にある。
すなわち、柱状粒子に対して可動式の攪拌部材によって繰り返し機械的力を加えることにより柱状粒子を異形化処理することができるが、その際、柱状粒子の流動性が低下しないように、柱状粒子に対し流動性を向上させる材料を添加して柱状粒子の流動性を向上させた状態で、可動式の攪拌部材によって繰り返し機械的力を加えることにより、円滑な異形化処理を実行することができる。
特に、密閉もしくは密閉状態に近い処理空間内に投入した柱状粒子に対して繰り返し機械的力を加える場合は、柱状粒子が処理空間内に保持されるため、効率良く異形化処理することができるが、その一方で処理空間内では柱状粒子を搬送するための空気の流通が少ないので、柱状粒子の流動性が低下する可能性が高くなる。そこで、処理空間内の柱状粒子に対し流動性を向上させる材料を添加して柱状粒子の流動性を向上させことにより、密閉もしくは密閉状態に近い処理空間内の柱状粒子に対しても、円滑な異形化処理を実行することができる。
なお、上記流動性を向上させる材料の添加により、異形化処理後の柱状トナー粒子に上記流動性を向上させる材料が外添されるので、当該流動性向上材料として、例えば、所謂流動性添加剤を添加すると、柱状トナー粒子を現像剤として使用するときの流動性を高くして凝集等の発生を防止することができ、また、離型剤を添加すると、柱状トナー粒子の定着時における定着ローラ等へのオフセットを防止することができ、また、研磨剤を添加すると、感光体上に蓄積した付着物を除去させることができる付随的な効果が得られる。
従って、異形トナー粒子を効率良く製造できる異形トナーの製造方法の好適な実施形態が提供される。
同第四特徴構成は、前記粒子化工程の前に、溶融状態又は溶解状態の前記トナー原料をノズルから押出して繊維状に形成する繊維化工程を有する点にある。
すなわち、溶融状態又は溶解状態のトナー原料をノズルから押出すことで、トナー原料を連続的に効率良く繊維状に形成することができ、本発明に係る異形トナーの製造方法の好適な実施形態が提供される。
本発明に係る異形トナーの製造方法の実施形態について、図面に基づいて説明する。
本発明のトナーの製造方法は、図1に示すように、バインダ樹脂、着色剤、離型剤等の複数の成分からなるトナー原料を溶融混合する溶融混合工程と、溶融混合工程で得られた溶融状態のトナー原料をノズルから押出して繊維状に形成する繊維化工程と、繊維状に形成されたトナー原料を切断して柱状粒子を作製する粒子化工程と、前記柱状粒子に機械的力を加えて、前記柱状粒子の軸方向における両端部分が丸みを持ち且つ当該柱状粒子の両端部分の断面径が他の部分の断面径よりも大きくなるように異形化する異形化工程とを有し、さらに、異形化工程の後に、最終的な現像剤としての特性を調整するための各種添加剤を粒子表面に複合化させる外添工程を有している。
次に、上記各工程について具体的な装置構成を説明する。
〔溶融混合工程と繊維化工程〕
溶融混合工程及び繊維化工程には、図2に示すように、予備混合装置(例えば、ホソカワミクロン(株)製サイクロミックス)7、ホッパ1A付で内部に混練用の回転スクリュー15を有する二軸型エクストルーダー1、静止型ミキサ2、及び、静止型ミキサ2の出口から分岐した多段の分配流路3Aを有する流路構造体3などが設けられ、二軸型エクストルーダー1の出口と静止型ミキサ2の入口の間にはモータ5で駆動されるギアポンプ4が配置されている。なお、分配流路3Aの最終段の各流路出口には、押出し用のノズル6が設けられている。また、二軸型エクストルーダー1、静止型ミキサ2、流路構造体3、ギアポンプ4には、図示は省略するが、トナー原料をバインダ樹脂の融点以上の高温、例えば130℃〜240℃程度に加熱して低粘度にするためのヒータを備えている。
上記装置構成において、前記トナー原料は、ホッパ1Aから二軸型エクストルーダー1内に投入されると、ヒータによって加熱されて溶融状態となり混合されながら出口側に送られる。二軸型エクストルーダー1から送り出されたトナー原料の溶融混合物は、ギアポンプ4で圧力及び押し出し量を調整された後、静止型ミキサ2内の流路と多段の分配流路3Aを通流する間に混合が促進され、トナー原料の各成分が均一に細かく分散した状態になり、溶融混合状態のトナー原料は、複数のノズル6から下向きに繊維状に押し出される。尚、各ノズル6から押し出された複数の繊維状体12は、図示しない延伸用エアー吹き出し装置から吹き出す熱風によって軟化して延伸された後、送風ファンからの冷風によって急冷される。そして、上記繊維状体12は集められた後、粒子化工程に送られる。
尚、上記静止型ミキサ2は、公知の静止型ミキサを使用することができ、具体的には、図2に示すように、螺旋状の流路を形成するように捩られた曲面を有する羽根体14が、トナー原料の流れ方向に沿って隣接するもの同士で螺旋の捩れ角度を反転させながら複数個(図2の例では3個)設けられた構造である。
〔粒子化工程〕
粒子化工程では、ピン型ミル等を用いて、繊維状に形成された前記トナー原料の繊維状体12を主として剪断力によって切断する。
上記ピン型ミルは、例えばホソカワミクロン(株)製ファインインパクトミルで構成される。具体的には、図3に示すように、固定ディスク17上の固定ピン17aに対して回転ディスク18上の移動ピン18aが微少間隙を維持した状態で相対移動することによって、固定ピン17aと移動ピン18aの間にある粉砕対象物(トナー原料の繊維状体12)に剪断力等の機械的な力を与えて切断粉砕する。なお、粉砕対象物は固定ディスク17の中央に開口形成した供給口19より粉砕室Cに投入され、回転ディスク18の回転によって遠心力を受けてディスク外周側に分散移動するとともに、上記両ピン17a、18aによって粉砕され、粉砕物(柱状粒子)はディスク外周部に接続されたサイクロン等(図示せず)の吸引力によって外部に排出されて回収される。
〔異形化工程〕
異形化工程では、前記柱状粒子に対し主として衝撃力を加えて異形化する。特に、前記柱状粒子に対して流動性を向上させる材料を添加した状態で、可動式の攪拌部材によって繰り返し機械的力を加えて異形化することが好ましい。
具体的には、図4に示すような分級機内蔵型の粉砕機40(例えば、ホソカワミクロン(株)製ACMパルペライザ)を用い、本粉砕機40に対して前記サイクロン等で回収されたトナー原料の柱状粒子と、流動性を向上させる材料を夫々フィーダ等(図示せず)で所定の割合で定量供給する。
粉砕機40は、下方に気体導入口41を設け上方に気体及び粉体の排出口42を設けた本体43の内部を筒状部材44によって外側の粉砕室Aと内側の分級室Bとに区分し、粉砕室Aが粉砕部材45を備えた回転体45Aを内蔵するとともに下方側で気体導入口41に連通し、分級室Bが粗粉と微粉を分級して微粉のみを通過させる分級機構46を経由して排出口42に連通している。尚、前記各材料は本体43の横側部に設けた投入口43Aから粉砕室Aに投入する。そして、異形化処理後の柱状粒子は、排出口42に接続されたサイクロン等(図示せず)の吸引力によって外部に排出されて回収される。上記回転体45Aは上下軸心周りに回転自在であり、回転体45Aの外周部に、縦型ハンマータイプの粉砕部材45が粉砕室Aの内壁部に装着されたライナ47と間隙を隔てる状態で複数取付けられている。そして、上記粉砕室Aにおいてトナー原料の柱状粒子が粉砕部材45から機械的衝撃力を受けて異形化処理される。
上記分級機構46は、上下軸心周りに回転自在な回転体48の外周部に複数の分級羽根49を立設させた構造であり、処理物に作用する分級室Bから排出口42に向かう気流の搬送力と回転体48によって付与される遠心力の差によって微粉と粗粉を分離する。即ち、粉砕室Aから分級室Bに流入した処理物のうち、気流による搬送力の方が大きく作用する微粉は分級羽根49を通過して排出口42から排出され、遠心力の方が大きく作用する粗粉は分級羽根49を通過せずに筒状部材48の下方から粉砕室Aに戻る。そして、上記トナー原料の柱状粒子に粉砕室A内で繰り返し機械的力を加えて異形化しつつ、当該柱状粒子の異形化処理が進んで、異形化された所定粒径の柱状粒子が形成されたときに当該異形化柱状粒子が分級羽根49を通過するように分級点を設定している。
上記流動性を向上させる材料としては、流動性添加剤、離型剤、研磨剤などを添加する。具体的な材料を例示すると、流動性添加剤には、粒径7nm〜50nm程度のシリカ、アルミナ、チタニア等を用いる。離型剤は、定着ロール等へのオフセットを防止するためのもので、粒径50nm〜500nm程度のフッ素微粒子、乳化重合微粒子、各種のワックス類などを用いる。研磨剤は、感光体上の付着物を除去するためのもので、アルミナ、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム等を用いる。尚、本粉砕機40による異形化処理の場合は、上記のように内部の処理空間に対して外部から粒子搬送用の空気が供給されるので、上記流動性を向上させる材料の添加は好ましいが、必須条件ではない。
図5に、上記異形化工程において、柱状粒子13(円柱状粒子)が両端部に丸みを持ち且つ径が大きくなった「ひょうたん型」あるいは「鼓型」等の異形トナー粒子13Aに異形化される状態を模式的に示す。先ず柱状粒子13の角部が丸みを持ち(図5のイ→ロ)、さらに処理を続けると、両端部分が押し潰されて径が大きくなり、最終的に「ひょうたん型」や「鼓型」等のトナー粒子13Aが得られる(図5のロ→ハ→ニ)。なお、図5には、異形化過程を判り易くするために、先に両端部分の角部が丸みを持った後、両端部分が押し潰されるように表現したが、角部が丸みを持つことと両端部分の押し潰し、並びに前記各種添加剤の粒子表面への複合化は同時並行的に進行することも考えられる。さらに、上記異形化過程で微粉が発生する場合があるが、この微粉も添加剤と同様にトナー粒子13Aの表面に複合化するので、微粉トナー粒子の発生は抑制される。
〔外添工程〕
外添工程では、各種の混合機を用いることができる。本実施形態では、図6に示すような高速処理型の攪拌処理装置20を用いる。本攪拌処理装置20は、複数の攪拌部材21を外周部に設けた回転軸22と、攪拌部材21に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有した円筒形のケーシング23とを備え、回転軸22の回転に伴い移動する攪拌部材21によってケーシング23内部の処理空間に投入した処理物を攪拌処理する。ここで、処理物として、前記サイクロン等で回収された異形化トナー粒子13Aと、各種の添加剤を投入する。回転軸22は軸受部24によって片側で支持され、回転用の駆動部25に連結している。処理物投入口26はケーシング23の端部側の上部に、製品排出口27は処理物投入口26に対し反対の端部にあたるケーシング23の下部に設けられている。また、ケーシング23は冷却用媒体の流路であるジャケット28で包まれている。
本攪拌処理装置20では、回転軸22を軸方向と直交する位置(図6の位置)から見た場合、各攪拌部材21は、回転軸22の軸方向と平行な方向における端部位置が、隣接する他の攪拌部材21の端部位置よりも当該他の攪拌部材21の内側に位置している(端部同士が重なっている)ため、処理物が各攪拌部材21で攪拌されたときに各攪拌部材21の端部から隣接する他の攪拌部材21の内側へ深く入り、攪拌部材21の力(衝撃力など)が強く処理物に伝わる。さらに、複数の攪拌部材21が、回転軸22の回転に伴って処理物を回転軸22の軸方向の一方向に送る送り用攪拌部材21aと、回転軸22の回転に伴って処理物を回転軸22の軸方向の他方向に戻す戻し用攪拌部材21bとに形成されている。具体的には、送り用攪拌部材21aと戻し用攪拌部材21bは回転軸22の軸方向に沿って交互に各3組、合計6組設けられているため、処理物は「送り→戻り→送り→戻り→送り→戻り」という力を交互に受け、一方向の力のみを受ける場合と比べて、ケーシング23内における処理物の移動経路が複雑かつ長くなり、処理物は攪拌部材21の力をさらに強く受ける。その結果、外添処理を迅速に行うことができる。
〔別実施形態〕
上記実施形態では、微細化工程において、溶融状態のトナー原料をノズルから押出して繊維状に形成したが、これ以外に、バインダ樹脂等が溶剤に溶けた溶解状態のトナー原料をノズルから押出して繊維状に形成してもよい。
上記実施形態では、粒子化工程において、剪断式の粉砕装置(ピン型ミル)を用いたが、これ以外に、各種切断装置や粉砕装置を用いることができる。
上記実施形態では、異形化工程において、分級機内蔵型の粉砕機40(ホソカワミクロン(株)製ACMパルペライザ)を用いたが、これ以外の各種の粉砕機、混合機などを用いてもよい。例えば、分級機を内蔵していない前記攪拌処理装置20でもよい。尚、この攪拌処理装置20による異形化処理の場合は、内部の処理空間が密閉状態もしくは密閉に近い状態であるので、前記流動性を向上させる材料の添加は一層好ましい。
上記実施形態では、異形化工程において、柱状粒子に機械的力を加えて、異形化するように構成したが、機械的力の替わりに熱を加えて異形化させるようにしてもよい。具体的には、前記粒状粒子13に熱風を吹き付けて異形化させる。また、機械的力と熱の両方を加えて異形化させるようにしてもよい。具体的には、前記粉砕機40や前記攪拌処理装置20(当該攪拌処理装置20を異形化処理に用いた場合)内部の処理空間に熱風を吹き込みながら機械的処理を行う。
次に、本発明に係る異形トナーの製造方法の実施例について説明する。
(ブラックトナーの例)
ポリエステル樹脂(Tg:64℃、流出開始温度(島津製作所製フローテスタにより測定):119℃)100重量部、カーボンブラック10重量部、サリチル酸亜鉛塩(帯電制御剤)3重量部、及び、カルナウバワックス5重量部を、前記予備混合装置7で予備混合した後、二軸型エクストルーダー1に供給して溶融し、ギアポンプ4で圧力調整した後(ギアポンプ後段で約4.2Mpa)、温度150℃の溶融状態で静止型ミキサ2に押し出し供給した。そして、静止型ミキサ2での溶融混合を経て、孔径300μmのノズル6から押し出しつつ熱風により線径5.0μmとなるように延伸した後冷却して、微粒子前駆体繊維を得た。尚、このときの繊維の生成速度は、押し出し量と繊維径から約40m/secと算出された。
次に、上記微粒子前駆体繊維を、前記ピンミル(ホソカワミクロン(株)製ファインインパクト)によって、長さが10mm以下になるように切断処理して、中間体を得た。
次に、上記中間体と、疎水化処理済シリカ微粒子(平均粒子径D50=30nm)を、100:1の重量比で、前記分級機内蔵型粉砕機40(ホソカワミクロン(株)製ACMパルペライザ)に供給して粉砕及び異形化処理を行った結果、体積平均径6.2μm、個数平均径5.2μmで、体積基準における12μm以上の粒子の割合が1.2%、16μm以上の粒子の割合が0%、個数基準における5μm未満の微粉粒子の割合が11.5%の粒度分布を有する異形化された微粒子を得た。
図7に上記異形化された微粒子の写真を示すが、円柱状の粒子の角部が丸みを持つとともに、円柱状の粒子の軸方向における両端部分の断面径が他の部分の断面径よりも大きくなり、いわゆる「ひょうたん型」あるいは「両端部が丸みを持った鼓型」に異形化されていることが確認できる。
次いで、上記異形化された微粒子100重量部、ステアリン酸亜鉛(帯電制御剤、平均粒子径0.3μm)0.01重量部、ステアリン酸マグネシウム(帯電制御剤、平均粒子径1.2μm)0.01重量部、流動性添加剤として、疎水化処理済シリカ1(比表面積測定値から算出した粒子径20nm)0.75重量部と疎水化処理済シリカ2(比表面積測定値からから算出した粒子径50nm)0.75重量部、及び研磨剤としてアルミナ(平均粒子径0.97μm)1.20重量部を、前記高速処理型の攪拌処理装置20により、単位重量当たりの原料粒子に与える動力を0.25kw/hとして攪拌混合し、現像剤を得た。また、上記ステアリン酸亜鉛とステアリン酸マグネシウムは、帯電制御剤の機能とともに滑沢剤としての機能も有する。尚、図示はしないが、本トナー粒子の表面に、上記シリカ等の外添剤が良好に結合していることが確認された。
そして、上記のようにして得た現像剤について、画像装置(株式会社沖データ製プリンタMICROLINE−5400)を用いて画像評価を行った。その結果、得られた画像は、画像濃度が高く安定しており、濃淡コントロール(階調)も良好で、かつ、解像度が高くシャープであった。また、地汚れや転写時のちり(飛点)等もなかった。また、A4普通紙への5%密度印刷時における2万枚の印刷試験後も、現像ロールや感光体表面等の装置内各部へのトナー粒子のフィルミング、融着などは認められなかった。
本発明に係る異形トナーの製造方法は、通常の球形トナー粒子に比べて特異な特性を有する異形トナー粒子の製造に好適に使用できる。
本発明に係る異形トナーの製造方法の工程図 溶融混合工程及び繊維化工程の装置構成を示す図 粒子化工程の装置構成を示す図 異形化工程の装置構成を示す図 異形化処理を示す模式図 外添工程の装置構成を示す図 異形化処理されたトナー粒子を示すSEM写真
符号の説明
1 二軸型エクストルーダー
2 静止型ミキサー
3 流路構造体
3A 流路
4 ギアポンプ
5 モータ
6 ノズル
7 予備混合装置
12 繊維状体
13 柱状粒子
13A トナー粒子
14 羽根体
15 回転スクリュー
17 固定ディスク
17a 固定ピン
18 回転ディスク
18a 移動ピン
19 供給口
20 攪拌処理装置
21 攪拌部材
22 回転軸
23 ケーシング
24 軸受部
25 駆動部
26 処理物投入口
27 製品排出口
28 ジャケット
40 粉砕機
41 気体導入口
42 排出口
43 本体
44 筒状部材
45 粉砕部材
45A 回転体
46 分級機構
47 ライナ
48 回転体
49 分級羽根
A 粉砕室
B 分級室
C 粉砕室

Claims (4)

  1. 繊維状に形成されたトナー原料を切断して柱状粒子を作製する粒子化工程と、
    前記柱状粒子に機械的力若しくは熱、あるいは機械的力と熱の両方を加えて、前記柱状粒子の軸方向における両端部分が丸みを持ち且つ当該柱状粒子の両端部分の断面径が他の部分の断面径よりも大きくなるように異形化する異形化工程とを有する異形トナーの製造方法。
  2. 前記粒子化工程では、繊維状に形成された前記トナー原料を主として剪断力によって切断し、前記異形化工程では、前記柱状粒子に対し主として衝撃力を加えて異形化する請求項1記載の異形トナーの製造方法。
  3. 前記異形化工程では、前記柱状粒子に対して流動性を向上させる材料を添加した状態で、可動式の攪拌部材によって繰り返し機械的力を加えて異形化する請求項1又は2記載の異形トナーの製造方法。
  4. 前記粒子化工程の前に、溶融状態又は溶解状態の前記トナー原料をノズルから押出して繊維状に形成する繊維化工程を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の異形トナーの製造方法。


JP2004371384A 2004-12-22 2004-12-22 異形トナーの製造方法 Pending JP2006178195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004371384A JP2006178195A (ja) 2004-12-22 2004-12-22 異形トナーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004371384A JP2006178195A (ja) 2004-12-22 2004-12-22 異形トナーの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006178195A true JP2006178195A (ja) 2006-07-06

Family

ID=36732368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004371384A Pending JP2006178195A (ja) 2004-12-22 2004-12-22 異形トナーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006178195A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047990A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Kao Corp 静電荷像現像用トナーの製造方法
JP2012063636A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd トナーの製造方法及びトナー
JP2014029511A (ja) * 2012-06-27 2014-02-13 Canon Inc トナー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009047990A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Kao Corp 静電荷像現像用トナーの製造方法
JP2012063636A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd トナーの製造方法及びトナー
JP2014029511A (ja) * 2012-06-27 2014-02-13 Canon Inc トナー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6021349B2 (ja) 熱処理装置及びトナーの製造方法
KR101548090B1 (ko) 분체 입자용 열 처리 장치 및 토너의 제조 방법
EP2096497B1 (en) Toner production method and toner granulating apparatus
JP4363298B2 (ja) トナーの製造方法
JP2011128488A (ja) トナーの熱処理装置及びトナーの製造方法
JP4491328B2 (ja) トナーの製造方法
JP2006178195A (ja) 異形トナーの製造方法
JP2007270043A (ja) 粉体塗料粒子及びその製造方法
JP4850535B2 (ja) トナーの製造方法
JP2006285198A (ja) トナー粒子、トナー粒子の製造装置及び製造方法
JP4363297B2 (ja) トナーの製造方法及び製造装置
JP2007271820A (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP5163010B2 (ja) 樹脂微粒子の製造方法
JP2002253983A (ja) 粉体製品の製造方法
JP4522244B2 (ja) 粒子製造装置
JP2993624B2 (ja) カラートナーの製造方法
JP4784455B2 (ja) 電子写真用トナーの製造方法及び混練装置
JP4955453B2 (ja) トナーの製造方法
JP3779975B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法およびトナー用粉砕分級装置
JP2004138967A (ja) トナー製造方法
JPH05249738A (ja) カラートナーの製造方法
JP2006106226A (ja) トナーの製造方法
JP5282517B2 (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法及び静電荷像現像用トナー
JPH0985741A (ja) 球形トナーの製造方法及び装置
JP2007086355A (ja) トナーの製造方法