JP2006175795A - ダブルクリップ用インデックスおよびこれを背板に装着してなるダブルクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 一般的に用いられているダブルクリップに好適に利用することができ、資料をダブルクリップでとめて積み重ねたような場合においても、簡単に所望の資料を見つけることが可能なダブルクリップ用インデックスおよびこれを背板に装着してなるダブルクリップを安価に提供する。
【解決手段】 ダブルクリップ30の背板32に脱着して用いるダブルクリップ用インデックス10であって、一端部がダブルクリップ30の背板32内側に進入可能に形成され、他端部がダブルクリップ30の背板32外側にあらわれるように折り曲げて形成された係止部16と、被綴じ込み物50を識別する識別子を表示する表示部14とを有し、係止部16と表示部14とにより、ダブルクリップ30の背板32を挟持することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ダブルクリップ用インデックスおよびこれを具備するダブルクリップに関し、より詳細には、ダブルクリップの背板側に表示部を設けるためのダブルクリップ用インデックスおよびこれを背板に装着してなるダブルクリップに関する。
ダブルクリップは、それぞれ単独で存在している印刷物等や小冊子等の資料を取りまとめておくことができる有用な事務用品として広く用いられている。
しかしながら、折角取りまとめた資料であっても、資料の数が増加すれば、それぞれの資料を区別することができなくなってしまう。そこで、取りまとめた資料を区別するための方法として、紙面の縁部に資料の紙面方向と同方向にインデックスを取り付ける整理方法が用いられている。この整理方法によっても、取りまとめた資料を紙面方向に積み重ねて保管したり、棚に収納して保管してしまうと、紙面の厚さ方向(背部分)しか見えなくなることから、紙面と面方向を同じくして取り付けたインデックスでは容易に所望の資料を見つけることができない。
特許文献1には、取りまとめた資料を積み重ねて保管したり、棚に収納して保管することにより、紙面の厚さ方向しか見えない場合であっても、所望の資料を迅速に見つけることが可能なダブルクリップが提案されている。
登録実用新案公報第3025862号
特許文献1に開示されているダブルクリップ60は、図10に示す構成からなるものであり、ダブルクリップ60の背板62の幅方向の両端部分に内向きの折り曲げ庇部64が形成され、ダブルクリップ60の背板62に見出し70を挟持したものである。しかしながら、ここで使用しているダブルクリップ60においては、見出し70を背板62につけるために背板62に折り曲げ庇部64を設けた独自の構造であって、一般的な構造を有するダブルクリップを有効活用することができないという課題がある。
本発明は、一般的に用いられているダブルクリップに好適に利用することができ、資料をダブルクリップでとめて積み重ねたような場合においても、簡単に所望の資料を見つけることが可能なダブルクリップ用インデックスおよびこれを背板に装着してなるダブルクリップを安価に提供することを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明は以下の構成を備える。
すなわち、ダブルクリップの背板に脱着して用いるダブルクリップ用インデックスであって、一端部がダブルクリップの背板内側に進入可能に形成され、他端部がダブルクリップの背板外側にあらわれるように折り曲げて形成された係止部と、被綴じ込み物を識別する識別子を表示する表示部とを有し、前記係止部と前記表示部とにより、ダブルクリップの背板を挟持することを特徴とする。
また、前記係止部と前記表示部は、着脱自在であることを特徴とする。
これにより、挿入口に挿入すべき書込片を交換するだけで他の被綴じ込み物にも適用可能であり、繰り返し使用することができる。また、部品の形状が簡易なものになるため、製造コストを削減することができる。
また、前記係止部と前記表示部とは合成樹脂により一体形成されていることを特徴とする。
これにより、効率的な製造が可能になる。
また、前記表示部は透明材料であることを特徴とする。
これにより、書込片の記入面が保護されるため、識別子が不明瞭になるおそれがなくなり、長期にわたる使用が可能になる。
また他の発明は、上記のうちのいずれかに記載されているダブルクリップ用インデックスを背板に装着してなることを特徴とするダブルクリップである。
本発明に係るダブルクリップ用インデックスおよびこれを具備するダブルクリップを採用することにより、取りまとめた資料の背部分にインデックスを付けることができ、資料の整理整頓が容易になる。
また、既存のダブルクリップをそのまま使用することができると共に、非常に安価でしかも容易にインデックスを取り付けることができるので、手間がかからず、資源の有効利用が可能になる。
(実施の形態1)
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施の形態におけるダブルクリップ用インデックスの構造を示す一部透視斜視図である。図2は、図1のダブルクリップ用インデックスの側面図である。
本実施の形態におけるダブルクリップ用インデックス10(以下、単にインデックス10ということがある)は、ダブルクリップ30の背板32の綴じ代を規定する側の幅と同一幅に形成され、被綴じ込み物50を識別するための文字や図形等の識別子を表示する表示部14と、表示部14と共にダブルクリップの背板32を挟持する係止部16とにより構成されている。
表示部14および係止部16は、合成樹脂により一体成形され、側面視が略J字状となるように折り曲げられた形状に形成されている。なお、本発明において用いられる折り曲げとは、折り曲げ線があらわれる直線的な折り曲げ形態の他、折り曲げ線があらわれない曲線的な折り曲げ形態も含むものとしている。
表示部14には、被綴じ込み物を識別するための文字、記号、絵等からなる識別子が記入された書込片20が挿入可能な挿入口14aが形成されている。図1からも明らかなように、表示部14には、書込片20への記入内容が見える側の面に開口部14bが形成されている。すなわち、表示部14の横断方向における断面形状は略C字状に形成されていることになる。
背板導入部18は、図2に示すように、係止部16の先端部分を表示部14の裏面側から離反する方向に折り曲げられることにより形成されている。背板導入部18により、係止部16の先端部分には表示部14と離間する部分が創出される。インデックス10はダブルクリップ30の背板32に係止部16を差し込むようにして取り付けするので、ダブルクリップ30にインデックス10を係止する際において、ユーザが係止部16を表示部14から離反するように弾性変形させて背板32を導入させる手間がなくなり、単純に背板32を背板導入部18に滑り込ませれば良いだけになる。
係止部16は、折り曲げ部分16aから係止部16の先端部にわたって徐々に表示部14に接近するように形成されている。これにより、表示部14と係止部16とが背板32を適宜挟持することが可能になる。
ダブルクリップ30について簡単に説明する。図3は、ダブルクリップの概略図である。
いわゆるダブルクリップ30は、被綴じ込み物50の綴じ代を規定する背板32の両端に把持部34を具備する二枚の押圧板36が連結された構造になっている。把持部34は、押圧板36の先端に回動自在に取り付けられている。ダブルクリップ30における背板32と押圧板36は、背板32を底辺とした二等辺三角形状に形成されているので、二枚の押圧板36により複数枚の印刷物やカタログ等の被綴じ込み物50が挟持され、被綴じ込み物50を取りまとめた状態が維持できる。
次に本実施の形態におけるインデックス10の使用方法について説明する。図4は、本実施の形態におけるダブルクリップ用インデックスの使用状態の一例を示す説明図である。
被綴じ込み物50をダブルクリップ30により挟んだ状態で、背板32にインデックス10を取り付ける。具体的には、ダブルクリップ30の背板32の下側からインデックス10の背板導入部18を進入させる。背板導入部18に背板32が進入すると、表示部14と係止部16が板バネとして作用し、表示部14と係止部16が背板32を挟持するので背板32にインデックス10がしっかりと取り付けられる。
また、係止部16は背板32の内側幅と同一幅に形成されているので、係止部16のズレが背板32の両端縁に連結されている押圧板36により規制される。これにより、インデックス10がダブルクリップ30の背板32に対して傾いた状態で取り付けられてしまうことがない。
図4に示すように、ダブルクリップ30で綴じ込んだ被綴じ込み物50を識別するための文字や図形等による識別子が記入された書込片20表示部14の挿入口14aから挿入する。このように被綴じ込み物50の側面に見出しがつけられているので、被綴じ込み物50を綴じ込んだ状態で積み重ねた場合や、本棚に並べた場合でも、被綴じ込み物の背側から見分けることができる。すなわち、すばやく所望の資料が入手でき、かつ、被綴じ込み物50の判別が極めて容易になる。
さらに、被綴じ込み物50へのダブルクリップ30の取り付け位置を被綴じ込み物50ごとに変えれば、インデックス10の位置もそれぞれ異なるため、ダブルクリップ30でまとめた被綴じ込み物50が複数部集まった状態になっても、見出しとなる表示部14が重ならなくなる。これにより、それぞれの被綴じ込み物50に対応した表示部14が見やすくなり、被綴じ込み物50の検索がより容易になる。また、被綴じ込み物50を積み重ねた場合や、本棚に並べた場合に、それぞれの被綴じ込み物50に取り付けられているダブルクリップ30が同じ高さ位置にならないので、ダブルクリップ30どうしが互いに邪魔にならず、積み上げ高さや並べ幅の増加が最小限に抑えることができ好適である。
(実施の形態2)
次に第2の実施の形態について説明する。図5は、ダブルクリップ用インデックスの第2の実施の形態を示す正面図である。図6は、図5のダブルクリップ用インデックスの側面図である。図7は、図6中のA−A線における断面図である。
先の実施の形態においては、挿入口14aから挿入した書込片20は単に挿入されているだけであるため、インデックス10を上下逆にすると、書込片20が挿入口14aから脱落してしまうおそれがある。
そこで、第2の実施の形態におけるインデックス10は、図5に示すように、表示部14の係止部16側に開口部14bを設けている。また、図6に示すように、開口部14bに進入可能に形成された突起部16bを係止部16の背板導入部18側部分に配設している。突起部16bは、折り曲げ部分16aからの高さ位置が、ダブルクリップ30の背板32の高さH(図3)よりも上側の位置となるように設けられている。
このように形成されたインデックス10であるから、挿入口14aに挿入された書込片20は、開口部14bから進入してきた突起部16bによって表示部14の内側面14cに押圧された状態となる。また、突起部16bの下側端部が背板32の上端部に接し、インデックス10のストッパとして作用する。このような構成を有しているので、インデックス10は、表示部14に外力が作用しても表示部14がずれてしまうことはなく、さらには、インデックス10を上下逆にしても挿入口14aから書込片20が脱落することを防ぐことができる。
また、本実施形態におけるインデックス10は、透明または半透明な合成樹脂を用いて形成されている。書込片20に表示されている識別子はインデックス辺部14により保護されているので、長期にわたる使用をしても識別子の状態が維持される。
(実施の形態3)
図8は、第3の実施の形態におけるダブルクリップ用インデックスの斜視図である。図9は、第3の実施の形態における係止部の側面図である。
本実施の形態におけるインデックス10は、表示部14と係止部16が別体に形成されている。表示部14は、図5に示す第2の実施形態の表示部14の横断面形状と同じ横断面形状を有する板状体に形成されている。係止部16は、表示部14の挿入口14aに差し込まれる差込片16Xと、ダブルクリップ30の背板32の内側に進入する進入片16Yと、表示部14の背面に当接する当接片16Zとを有し、略し字状に形成されている。
進入片16Yは、折り曲げ部分16aから差込片16Xに徐々に接近するように傾斜した状態で上方に伸びている。本実施形態における進入片16Yの先端部分は差込片16Xを越える位置まで伸びている。進入片16Yの先端部分には当接片16Zが形成されている。(進入片16Yをダブルクリップ30の背板32の内側に進入させた後、)差込片16Xに表示部14の挿入口14aを差し込むことによりインデックス10が構成される。インデックス10は板バネとして作用し、当接片16Zと表示部14の背面により背板32が挟持される。
なお、進入片16Yは必ずしも差込片16Xを越える位置まで伸びる必要はなく、当接片16Zと表示部14の背面が背板32を挟持することができる程度の位置に当接片16Zを配置させることができれば良い。また、当接片16Zの部分に、図6、図7に示すような突起部16bを設けることもできる。
以上に本発明にかかるダブルクリップ用インデックスとこれを背板に装着してなるダブルクリップについて詳細に説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲における変更をしたとしても本発明の技術的範囲に属するのは言うまでもない。
例えば、表示部14には、書込片20を挿入口14aから挿入することにより被綴じ込み物の識別子を表示しているが、表示部14の表面に文字、記号、絵等による識別子を直接記入することもできる。
また、以上の実施の形態においては、インデックス10を直線的に折り曲げることにより形成されているが、曲線的に折り曲げて形成することももちろん可能である。
本実施の形態におけるダブルクリップ用インデックスの構造を示す一部透視斜視図である。 図1のダブルクリップ用インデックスの側面図である。 ダブルクリップの概略図である。 本実施の形態におけるダブルクリップ用インデックスの使用状態の一例を示す説明図である。 ダブルクリップ用インデックスの第2の実施の形態を示す正面図である。 図5のダブルクリップ用インデックスの側面図である。 図6中のA−A線における断面図である。 ダブルクリップ用インデックスの第3の実施の形態を示す斜視図である。 第3の実施形態における係止部の側面図である。 従来技術におけるインデックス付きダブルクリップの斜視図である。
符号の説明
10 ダブルクリップ用インデックス
14 表示部
14a 挿入部
14b 開口部
16 係止部
18 背板導入部
20 書込片
30 ダブルクリップ
32 背板
36 押圧板
50 被綴じ込み物

Claims (5)

  1. ダブルクリップの背板に脱着して用いるダブルクリップ用インデックスであって、
    一端部がダブルクリップの背板内側に進入可能に形成され、他端部がダブルクリップの背板外側にあらわれるように折り曲げて形成された係止部と、
    被綴じ込み物を識別する識別子を表示する表示部とを有し、
    前記係止部と前記表示部とにより、ダブルクリップの背板を挟持することを特徴とするダブルクリップ用インデックス。
  2. 前記係止部と前記表示部は、着脱自在であることを特徴とする請求項1記載のダブルクリップ用インデックス。
  3. 前記係止部と前記表示部とは合成樹脂により一体形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のダブルクリップ用インデックス。
  4. 前記表示部は透明材料であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項記載のダブルクリップ用インデックス。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のダブルクリップ用インデックスを背板に装着してなることを特徴とするダブルクリップ。
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