JP2006175681A - サーマルプリンタ、およびサーマルプリンタにおける発熱素子の通電時間データの補正方法 - Google Patents

サーマルプリンタ、およびサーマルプリンタにおける発熱素子の通電時間データの補正方法 Download PDF

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之博 内藤
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穣 野田
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Abstract

【課題】 サーマルヘッドの過剰な温度低下を防止する。
【解決手段】 熱履歴補正テーブルを記憶するROM11と、これから印字されるライ
ンに対して直前の1ライン前データ・2ライン前データの濃度通電時間データと、着目ド
ットTを含むこれから印字される現ライン分の補正前の濃度通電時間データを記憶するR
AM12と、1ライン前データ・2ライン前データの濃度通電時間データ、および着目ド
ットTの両隣ドットT1・T2の補正前の濃度通電時間データと、着目ドットTの補正前
の通電時間データを着目ドットTの濃度通電時間データとを対比させて、参照データを選
択し、さらに、その選択した参照データを用いて、着目ドットTの補正前通電時間データ
を補正演算することで、これから印字される着目ドットTの通電時間データを算出する制
御部と、を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、サーマルヘッドを用いたサーマルプリンタ等の画像形成装置やサーマルプリ
ンタにける発熱素子の通電時間データの補正方法に関するものである。
最近、デジタルスチルカメラ(デジタルカメラ)の画像データ(RGBデータ)を変換
・展開させた印字データ(YMCデータ)を印字させる画像形成装置の開発が進められて
いる。このようなYMCデータは、階調データから構成されているため、階調再現性の高
い画像形成装置が好ましい。そこで、インク吐出方式の画像形成装置に比べて、階調再現
性の高い画像形成装置といわれる熱転写方式の画像形成装置(サーマルプリンタ等)の開
発が進められている。
一般的には、インク吐出方式の画像形成装置は、一つの画素に対して、液滴を飛ばすか
飛ばさないか、という2値の選択しかない。そのために、このような画像形成装置は、小
さな液滴を用紙へ着弾させて、誤差拡散等の手法によって解像度と階調性を得ようとして
いる。これに対して、熱転写方式の画像形成装置(例えばサーマルプリンタ)では、記録
の際に印加する熱量の制御を行うことで、一つの画素に対する階調数を多くすることが可
能となっている。
通常、サーマルプリンタは、数千以上の発熱素子(ドット発熱素子)を列状の配列(主
走査方向に配列)させたサーマルヘッド(ラインヘッド)を備えている。そして、このサ
ーマルヘッドが、インクフィルムを加熱させることで、インクフィルムの染料(インク)
を搬送される受像紙(シート)に転写させるようになっている。そのため、サーマルヘッ
ドの熱量に応じて、シートに転写されるインク量が変動するようになっており、この変動
を利用して階調豊かな画像をシート上に形成させている。
したがって、印字データの階調再現性を高めるためには、サーマルヘッドの温度制御(
熱量制御)が重要な要因となってくる。具体的には、サーマルヘッドに対する通電時間を
制御が重要になってくる。
例えば、特許文献1のサーマルプリンタでは、図15に示すように、注目すべき発熱素
子Dn(1ドット)に対して左右2ドット(合計4ドット;Bn・Cn・En・Fn)の「隣
接熱の影響(隣接熱影響)」と、過去1ライン中における5ドット(Bn1・Cn1・D
n1・En1・Fn1)の「熱履歴の熱影響(熱履歴影響)」とを考慮して、補正演算を
行い、サーマルヘッドの通電時間を制御するようになっている。
この補正演算(補正)は、YMCデータに基づいて、単純に発熱素子Dnを通常時間(
無補正通常時間)で通電させた場合、上記の隣接熱影響と熱履歴影響とによって、発熱素
子Dnに対応するドット濃度が濃くなってしまうという事態を防止させるために行ってい
る。
つまり、上記の隣接熱影響と熱履歴影響とを考慮して、発熱素子Dnの通電時間を上記
の通常時間(無補正通常時間)よりも短くし、YMCデータに基づいて与えるはずであっ
た本来の熱エネルギーから余熱分のエネルギーを差し引くことで、所望の濃度を発するよ
うに制御している。
図16を用いて詳説すると、通常時間(無補正通常時間)での印加エネルギーから余熱
分のエネルギー(隣接熱影響・熱履歴影響)を差し引くように制御している。
また、特許文献2では、上記のような余熱分のエネルギーを差し引くために、サーマル
ヘッドの温度を測定する温度センサーを設けるとともに、その温度センサーの測定結果に
基づいて、冷却ファンの送風をサーマルヘッドに吹きつけるようにしている。
特開平7−52436号公報(図2・図3等参照) 特開平6−255141号公報(請求項1等参照)
しかしながら、特許文献1のサーマルプリンタでは、図16に示すように、1ドットの
通電時間の後期(通電終了時)において、隣接熱影響を大きく考慮している。つまり、1
ドットの通電時間の後期における通電時間を短縮させて、サーマルヘッドの過剰な温度上
昇を防止させるようになっている。
そのため、通常時間での印加エネルギーから過剰に余熱分のエネルギー(特に隣接熱影
響)を減算してしまった場合、次ライン(図16参照)を印字するとき、サーマルヘッド
の温度が低下しすぎた状態になってしまい、次ラインの濃度が低下してしまうおそれがあ
る。
また、特許文献2のサーマルプリンタのように、サーマルヘッドに蓄熱された余熱分の
エネルギーを差し引くため、冷却ファンの送風をサーマルヘッドに吹きつけた場合、過剰
に冷えすぎてしまう場合がある。かかる場合、上記同様に、次ライン(図16参照)を印
字するとき、サーマルヘッドの温度が低下しすぎた状態になってしまい、次ラインの濃度
が低下してしまうおそれがある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、サーマ
ルヘッドの過剰な温度低下を防止したサーマルプリンタ(画像形成装置)、およびサーマ
ルヘッド(発熱素子)への通電時間の制御方法を提供することにある。
本発明は、第1方向に配列された発熱素子を有するラインヘッドを有し、印字データに
対応させた通電時間データに基づき上記発熱素子を通電加熱して、上記第1方向に対し垂
直方向である第2方向に搬送されるシート上に、インクフィルムのインクを熱転写印字さ
せるサーマルプリンタであって、下記の各部材を少なくとも有している。
第1記憶部…第1通電時間データと、第2通電時間データとに対応づけた参照データを
格納した熱履歴補正テーブルを記憶する。
第2記憶部…少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データと、この現ラ
インに対する直前に印字されたラインである直前1ラインの通電時間データと、この直前
1ラインに対する直前に印字されたラインである直前2ラインの通電時間データと、を記
憶する。
制御部…上記第2記憶部に記憶された通電時間データを取得するとともに、上記の熱履
歴補正テーブルにおいて、現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電
時間データとする一方、下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データと
して、参照データを選択する。
(1)上記着目ドットの両隣に位置する両隣ドットにおける通電時間データ
(2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
(3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
さらに、この制御部は、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、上記着目ドットの
通電時間データにおける通電開始時を変更させるように補正演算する。
(イ)着目ドットの通電時間データと、上記両隣ドットの通電時間データと基づい
た参照データ
(ロ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間デー
タと基づいた参照データ
(ハ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ド
ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
また、この制御部は、下記(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間デ
ータにおける通電終了時を変更させるように補正演算することで、この着目ドットの通電
時間データの補正演算を行うようになっている。
(ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて両隣ド
ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
本発明のサーマルプリンタでは、着目ドットの補正前通電時間データにおける通電開始
時を遅らせるようにすることで(通電時間を短くすることで)、余熱エネルギーの影響を
低減させることができる。一方、補正前通電時間データにおける通電終了時を遅らせるよ
うにすることで(通電時間を加えることで)、次ラインのドットを印字するときに発熱素
子の過剰な低温状態を抑制させることができる。
[実施の形態1]
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。図2
は、本発明における昇華型の熱転写方式のサーマルプリンタ(画像形成装置)69の概略
構成図であり、図3は、図2の部分αの拡大概略構成図である。そして、図4は、シート
Pの流れ方向(フィード方向;印字のときのフィード方向)とサーマルヘッド52の位置
関係とを示すものであり、図5は、図4における発熱素子52aの断面形状(矢視U−U
’線断面図)を示している。
〔1.サーマルプリンタの概略構成について〕
図2・図3に示す本発明のサーマルプリンタ69では、少なくとも、インクカートリッ
ジ51、サーマルヘッド52、サーミスタ53、ヘッドドライバー54、給紙トレイ55
、プラテンローラー56、フィードモーター57、モータードライバー58、排紙トレイ
59、およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)10を含むように
構成されている。
インクカートリッジ51は、巻回しされた各インクフィルム51a〔具体的には、イエ
ローインクフィルム(Yフィルム)、マゼンタインクフィルム(Mフィルム)、シアンイ
ンクフィルム(Cフィルム);図3参照〕と、シートPの保護用のオーバーコートフィル
ム(OCフィルム)とを並べて収容したものである。
なお、このようなインクフィルム51aは、図3に示すように、ベースフィルム51a
a上に、インク層51abが積層されるようになっている。また、シートPは、通常の紙
のようなものでも構わないが、インク層51abのインクの熱転写を受けやすい受容層P
1を基材P2にコーティングしたようなシートPであるほうが好ましい。
サーマルヘッド(ラインヘッド)52は、図4に示すように、発熱素子(ドット発熱素
子)52aを列状の配列させたものである。そして、この発熱素子52aの熱エネルギー
が、インクフィルム51aを加熱し、インク層51abをシートP上に熱転写(昇華型熱
転写)させるようになっている。
なお、発熱素子52aの両端は、例えばシートP(印字面)から反り返るようになって
いる。つまり、図5(矢視U−U’線断面図)に示すように、断面形状が、半円状(グレ
ーズ)になっている(断面形状においてR形状の部分を有している)。また、発熱素子5
2aの厚み(グレーズ厚)Vは、およそ200μm程度になっている。
サーミスタ53は、サーマルヘッド52の温度を検知するためのものである。
ヘッドドライバー54は、ヘッドドライバー54は、サーマルヘッド52を駆動させる
ためのOS(Operating System)を組み込んだものである。
給紙トレイ55は、印字予定のシートPを載置させるものである。
プラテンローラー56は、シートPをインクカートリッジ51まで到達させるように搬
送させるものであり、このプラテンローラー56は、フィードモーター(ステッピングモ
ーター)57によって駆動されるようになっている。なお、本発明のサーマルプリンタ6
9は、シートPに複数色のインクを繰り返し転写させるとともに、オーバーコートも行う
ようになっている。したがって、プラテンローラー56・フィードモーター57は、正逆
回転可能になっている(図3参照)。
モータードライバー58は、フィードモーター57を駆動させるためのOSを組み込ん
だものである。
排紙トレイ59は、機外に排出された印字後のシートPを載置させるものである。
なお、図4に示すように、プラテンローラー56(図3参照)で送られるシートPの方
向を副走査方向(第2方向;後述の第1方向に対し垂直方向)と表現し、上記の発熱素子
52aの配列方向を主走査方向(第1方向)と表現する。また、フィード方向は、印字時
のシートPの搬送される方向となっている。
ASIC10は、本発明のサーマルプリンタ69のために、設計・製造された集積回路
である。
〔2.ASICの詳細、およびASICと外部装置との関係について〕
ここで、ASIC10の詳細、およびASIC10と外部装置との関係について、図6
のブロック図を用いて説明する。
〈2−1.外部装置等について〉
まず、図6に示すように、外部装置としては、例えばRGBデータ(画像データ)の作
成等できるPC(Personal Computer)31、撮影によって画像データを取得するデジタ
ルスチルカメラ(デジタルカメラ;不図示)、画像データ等を記憶するメモリーカード3
2、および操作することで既得の印字データ(例えばASIC10のROM11に記憶さ
れている印字データ)を選択等するリモートコントローラー(リモコン)33等が挙げら
れる。
そして、これらの外部装置からの画像データ(RGBデータ)は、ASIC10に設け
られているUSB/IF(Universal Serial Bus/Interface)16や、メモリーカード
コントローラー17、入力部18を介して、CPU13へと送信されるようになっている

〈2−2.ASICについて〉
ASIC10は、少なくとも、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Acc
ess Memory)12、CPU(Central Processing Unit)13、ヘッドコントローラー1
4、モーターコントローラー15、および上記したUSB/IF16・メモリーカードコ
ントローラー17・入力部18を含むように構成されている。
《2−2−1.ROMについて》
ROM(第1記憶部)11は、サーマルプリンタ69にかかる各種動作の制御プログラ
ムやデータなどを格納するものである。なお、このようにデータ等を記憶することを第1
記憶工程と表現する。
そして、このROM11は、少なくとも、温度通電時間テーブルと熱履歴補正テーブル
とを記憶している。温度通電時間テーブルは、図7に示すような、後述のYMCデータ(
濃度データ;後述)とサーミスタ53の温度8温度データ)とに対応させた通電時間デー
タ(濃度通電時間データ)からなるテーブルであり、この温度通電時間テーブルは30〜
60℃の範囲内で1℃毎に記憶されている。
熱履歴補正テーブルは、後述の図10に示すように、隣接ドットの濃度を発色させるた
めの濃度通電時間データ(第1通電時間データ)と、着目ドットTの濃度を発色させるた
めの濃度通電時間データ(第2通電時間データ)とに対応させた参照データからなるテー
ブルである。なお、この熱履歴補正テーブルについての詳細は後述する。
《2−2−2.RAMについて》
RAM(第2記憶部)12は、外部装置から供給された画像データやCPU13での演
算結果などのデータを一時保管するものである。特に本発明のサーマルプリンタ69では
、少なくとも4つのラインメモリ(第1〜第4ラインメモリ)を含むように構成されてい
る(詳細は後述)。なお、なお、このようにデータ等を一時保管(記憶)することを第2
記憶工程と表現する。
《2−2−3.CPUについて》
CPU(制御部)13は、サーマルプリンタ69の各部の動作を制御する信号を生成す
るための各種演算を実行するものである。なお、このような各種演算(補正演算)するこ
とを演算工程と表現する。
具体的に、CPU13では、図8に示すように、少なくとも、データ信号(DATA)
、クロック信号(CLK)、ラッチ信号(LTC)、およびストローブ信号(STB)を
扱うようになっている。なお、この図8に示すタイムチャートでは、図示するのが難しい
信号を塗りつぶして表現している。
データ信号(DATA)は、外部装置からのRGBデータが例えばCPU13内の印字
データ変換回路(不図示)によって変換・展開された印字データ(YMCデータ)のこと
である。なお、このデータ信号(DATA)には、オーバーコートするための信号(OC
信号)も加味されるようになっている。
クロック信号(CLK)は、例えばCPU13内のクロック発生回路(不図示)にて生
成された基準クロックのことである。
ラッチ信号(LTC)は、例えばCPU13内のラッチ発生回路(不図示)にて生成さ
れる信号であり、データ信号(DATA)の転送タイミングを制御するために生成された
信号である。なお、本願説明では、ハイアクティブ(アクティブH)制御を行っているも
のを例にして説明している。
ストローブ信号(STB)は、例えばCPU13内のストローブ発生回路(不図示)に
て生成された信号であり、サーマルヘッド52への駆動電力供給を許可する信号(通電時
間を制御する信号)である。なお、本願説明では、ローアクティブ(アクティブL)制御
を行っているものを例にして説明している。
なお、図8に示すこれらの信号は、複数具備されている発熱素子52aのうちの1つ(
すなわち主走査方向における1ドット)に対する信号を示している。したがって、このタ
イムチャートの横軸の時間経過は、副走査方向への印字を表現しているともいえる。また
、例えば300dpiでA6サイズのシートを印字可能なサーマルプリンタ69の場合、
主走査方向に1280ドット必要になる。したがって、1280個分のパラレルのデータ
信号(DATA)〔1280byte〕が必要となっている。
また、図8(a)は、データ信号(DATA)の全てを表示したものである。すなわち
、データ信号(DATA)は、イエロー信号、マゼンタ信号、シアン信号、およびオーバ
ーコート信号(OC信号)から構成されている。
なお、イエロー信号はYフィルムに対応したデータ信号(DATA)であり、マゼンタ
信号はMフィルムに対応したデータ信号(DATA)であり、シアン信号はCフィルムに
対応したデータ信号(DATA)である。また、OC信号は、各色が転写されたシートP
を保護するためのOCフィルムに対応したデータ信号(DATA)である。
また、図8(b)は、図(a)におけるイエロー信号に対応させた各信号のタイムチャ
ートとなっている。なお、上述したように、タイムチャートの横軸は、副走査方向への印
字を表現しているといえる。したがって、例えば300dpiでA6サイズのシートを印
字可能なサーマルプリンタ69の場合、副走査方向に2000ドット必要になる。したが
って、2000個分のストローブ信号(STB)のHigh/Low(H/L)が存在す
るようになっている。
図8(c)は、図8(b)における1ドット分の信号に対応させた各信号のタイムチャ
ートとなっている。そして、本発明のサーマルプリンタ69では、例えば1ドットを25
6階調で表現しようとしている。そのため、最高濃度(ベタ)で印字しようとする場合、
256個分のラッチ信号(LTC)のH/Lが存在するようになっている。
そして、CPU13は、これらのデータ信号(DATA)、クロック信号(CLK)、
ラッチ信号(LTC)、およびストローブ信号(STB)等からヘッドドライバー54、
ひいてはサーマルヘッド52に対するヘッド制御信号(H)〔具体的には、後述の補正後
ヘッド制御信号(Hb)〕を選択部13aにて生成するようになっている(詳細について
は後述)。
《2−2−4.ヘッドコントローラーについて》
図6に示すヘッドコントローラー14は、CPU13から送られてくるヘッド制御信号
(H)をバッファ13aにて一時記憶した後、ヘッドドライバー54、ひいてはサーマル
ヘッド52へと送信するものである。
《2−2−5.モーターコントローラーについて》
モーターコントローラー15は、モータードライバー58、ひいてはフィードモーター
57に対するモーター制御信号(M)を生成するものである。
〔3.ヘッド制御信号(H)の補正について〕
〈3−1.イメージ図(図1)について〉
本発明のサーマルプリンタ69では、上述した図8(c)における1ドットの印字時間
(濃度通電時間データ)を補正するものである。つまり、図6に示されるヘッドドライバ
ー54へと送信されるヘッド制御信号(H)を補正するものである。
ここで、ヘッド制御信号(H)のイメージ図を図1に示す。このヘッド制御信号(H)
は、データ信号(DATA;YMCデータ)に基づいて温度通電時間テーブルから選択さ
れた濃度通電時間データを示す信号となっている。なお、ヘッド制御信号(H)において
、補正を行っていないものを補正前ヘッド制御信号(Ha)、補正を行ったものを補正後
ヘッド制御信号(Hb)と表現する。
また、この図1に示す符号におけるtはtime(通電時間)を表し、tに付随した符
号は、図9に示すドットの位置に対応している。
なお、この図9では、印字のときにシートPがフィードすることによって印字されたド
ット(もしくは印字予定のドット)の位置を表すものであり、Tのドット位置が補正対象
となる注目ドットTとなっている。そして、このドットTを含むラインを「現ライン(現
ラインデータ)」と表現する。
また、この現ラインを印字する直前に印字されているラインを「直前1ライン(1ライ
ン前データ)」、その次のライン(直前1ラインより直前に印字されているライン)を「
直前2ライン(2ライン前データ)」と表現する。
そして、詳説すると、直前1ライン・直前2ラインのドット位置において、着目ドット
Tとともに副走査方向に沿って並ぶドットの位置をA・Bとしている。また、このドット
Aの両隣のドットをA1・A2、ドットBの両隣のドットをB1・B2と表現(定義)し
ている。なお、着目ドットTの両隣ドットをT1・T2と表現している。
そして、本願説明では、着目ドットTの周辺に位置することになる、T1・T2・A1
・A・A2・B1・B・B2を「隣接ドット」と表現している。
したがって、現ラインの印字直前の2ライン分(直前1ライン・直前2ライン)におい
て、印字直前1ライン目のドット(直前1ラインのドット;A1・A・A2)は、現ライ
ンのドット(T1・T・T2)と副走査方向に沿って並ぶことになる隣接ドットと表現す
ることもできる。
また、現ラインの印字直前2ライン分(直前1ライン・直前2ライン)において、印字
直前2ライン目のドット(直前2ラインのドット;B1・B・B2)は、現ラインのドッ
ト(T1・T・T2)と副走査方向に沿って並ぶことになる隣接ドットと表現することも
できる。
より詳説するなら、着目ドットTと副走査方向に沿って並ぶこと(すなわち副走査方向
に沿って対向すること)になるのがドットBであり、着目ドットTの両隣ドット(T1・
T2)と副走査方向に沿って並ぶこと(すなわち副走査方向に沿って対向すること)にな
るのがドットB1・ドットB2ともいえる。
〈3−2.ヘッド制御信号(H)の補正における種々の特徴について〉
ところで、イメージ図である図1に示すように、本発明のサーマルプリンタ69では、
通常の通電時間(印字時間)tT〔すなわち補正前ヘッド制御信号(Ha)〕に基づきサ
ーマルヘッド52を加熱させようとはせず、補正を行って、補正後ヘッド制御信号(Hb
)にさせようとしている。なぜなら、余熱エネルギーのため、補正前ヘッド制御信号(H
a)で印字すると、所望の濃度よりも高い濃度が再現されてしまうためである。
従来のサーマルプリンタでも、余熱エネルギーを考慮して、通電時間を補正(短縮補正
)しているが、本発明では、短縮補正に起因するサーマルヘッド52の低温化を防止すべ
く、サーマルヘッド52を予熱させるための時間(tB1・tB2)を設けている。
つまり、図1におけるtA・tT2・tT1・tA1・tA2・tBのように、通電時間の短縮化
だけではなく、予熱させるための時間(tB1・tB2)を加味したものを1ドットの通電時
間としている。なお、通常の通電時間tTからtA・tT2・tT1・tA1・tA2・tBを差し
引いたものをt’Tと表現する〔t’T=tT−(tA・tT2・tT1・tA1・tA2・tB)〕

〈3−3.熱履歴補正テーブルについて〉
ここで、ヘッド制御信号(H)の補正のために必要な熱履歴補正テーブルについて、図
10を参照しながら説明する。図10に示すように、この熱履歴補正テーブルは、着目ド
ットTの濃度を発色させるために必要な通電時間を示すデータ〔濃度通電時間データ;0
〜255から成る28ビットデータ(1byte)〕と、隣接ドットの濃度通電時間デー
タ(0〜255から成る1byte)とを対応させたマトリックステーブルになっている
。そして、このマトリックステーブルである熱履歴補正テーブルを構成するデータ(参照
データ)は、−128〜+127までの28ビットデータ(1byte)となっている。
なお、この隣接ドットの濃度通電時間データとは、図9の直前2ラインにおけるドット
位置(B1・B・B2)、直前1ラインにおけるドット位置(A1・A・A2)、および
現ラインにおける着目ドットTの両隣のドット位置(T1・T2)における濃度通電時間
データとなっている。なお、T1・T2については、両隣ドットと表現する場合もある。
〈3−4.補正のための計算について(1ドット分および1ライン分の補正)〉
ここで、熱履歴補正テーブルを構成する参照データを用いて、本発明のサーマルプリン
タ69が行う補正、すなわち図1に示す補正後ヘッド制御信号(Hb)を求めるための計
算(演算)について、例を挙げて説明する。
例えば、図11に示すように着目ドットTの濃度通電時間データが248というデータ
を有している場合がある。この場合、248という濃度通電時間データを再現するために
は、図1の補正前ヘッド制御信号(Ha)〔すなわち、248の濃度通電時間データを再
現するために必要な1ドットの通電時間〕が必要になる。
しかしながら、この補正前ヘッド制御信号(Ha)で印字すると、上述したように、余
熱エネルギーのため、高い濃度が再現されてしまう。そのため、余熱エネルギー分を考慮
した、補正後ヘッド制御信号(Hb)を生成したい。
そこで、本発明のサーマルプリンタ69では、下記に示す方法で補正後ヘッド制御信号
(Hb)を求めている。
なお、この補正で用いられる濃度通電時間データは、CPU13が、YMCデータ(印
字データ)に対応する通電時間データ(濃度通電時間データ)を温度通電時間テーブルか
ら選択したものである。
また、CPU13は、例えば、
1)補正前の現ライン分の濃度通電時間データ(補正前現ラインデータ)
2)補正後の直前2ライン分の濃度通電時間データ(直前2ラインデータ)
3)補正後の直前1ライン分の濃度通電時間データ(直前1ラインデータ)
4)補正後の現ライン分の濃度通電時間データ(補正後現ラインデータ)
をRAM12の各ラインメモリに記憶させるようになっている。
そして、下記の説明では、計算過程の理解を容易にすべく、図10・図11および図1
2に示す表を用いて説明する。
まず、図12(a)に示すように、CPU13の選択部13aが、RAM12(ライン
メモリ)に記憶されている補正前の現ラインデータから着目ドットT(248)・両隣ド
ットT1(8)・T2(5)の濃度通電時間データを選択する。
次に、図12(b)に示すように、CPU13の選択部13aは、RAM12(ライン
メモリ)に記憶されている補正後の直前2ラインデータ・直前1ラインデータから、隣接
ドットの濃度通電時間データを選択する〔A(15)・A1(10)・A2(250)・
B(254)・B1(1)・B2(3)の濃度通電時間データを選択する〕。
その後、図12(c)に示すように、CPU13の選択部13aは、ROM11に記憶
された熱履歴補正テーブル(図10参照)に基づいて、着目ドットTの濃度通電時間デー
タ(248)と、隣接ドットの濃度通電時間データ〔T1(8)・T2(5)・A(15
)・A1(10)・A2(250)・B(254)・B1(1)・B2(3)〕と対比さ
せ、参照データを選択してくる。
具体的には、下記のような参照データを選択するようになっている(図12(c)・図
1参照)。
T−T1→−2〔tT1(−2)〕
T−T2→−1〔tT2(−1)〕
T−A →−3〔tA(−3)〕
T−A1→−2〔tA1(−2)〕
T−A2→−34〔tA2(−34)〕
T−B →−35〔tB(−35)〕
T−B1→+1〔tB1(+1)〕
T−B2→+1〔tB2(+1)〕
そして、着目ドットTの248から参照データを差し引くことで、補正後ヘッド制御信
号(Hb)を算出する。
具体的には、CPU13の選択部13aは、図1に示す補正前ヘッド制御信号(Ha)
の立ち上がりから(通電開始時から)、tA(−3)・tT2(−1)・tT1(−2)・tA
1(−2)・tA2(−34)・tB(−35)を差し引いて、t’T(171)とするとと
もに、tB1(+1)・tB2(+1)を加え〔補正前ヘッド制御信号(Ha)の立ち下がり
に(通電終了時に)tB1(+1)・tB2(+1)を加え〕、補正後ヘッド制御信号(Hb
)〔t’T+tB1+tB2=173;濃度通電時間データ〕を求めるようになっている。
そして、CPU13の選択部13aは、このような1ドットの補正後ヘッド制御信号(
Hb)を1ライン分得るようにして、その1ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)を
上述のようにRAM12のラインメモリに記憶させるようになっている。
そして、この記憶されている1ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)は、CPU1
3によって、ヘッドコントローラー14のバッファ14aへと送信されるようになってい
る。
〈3−5.補正のための計算について(全ライン分の補正)〉
なお、このような1ドット分・1ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)を繰り返す
ことで、全ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)を得られるようになっている。この
過程の説明を図13のフローチャートを用いて行う。なお、フローチャートにおける各ス
テップをSと表記する。
図13のフローチャートに示すように、まず、CPU13が、例えばメモリーカード3
2等からRGBデータを取得した後(S1)、そのRGBデータを印字データ変換回路(
不図示)によって変換・展開させたYMCデータとする(S2)。
そして、CPU13は、最初のライン(副走査方向の1番目のライン)を「0」と定義
し(S3)、選択したラインが最後のライン(副走査方向の最後のライン;例えば200
0ライン目)ではないことを確認する(S4)。そして、2000ライン目でない場合、
その選択されたラインにおける主走査方向の最初のドットを「i=1」とし(S5)、選
択したドットが主走査方向における最後のドット(例えば1280ドット目)ではないこ
とを確認する(S6)。
そして、1280ドット目でない場合、CPU13は、ROM11に記憶されている温
度通電時間テーブルを用いて、選択したドットのYMCデータに対応した通電時間データ
(濃度通電時間データ)を選択する(S7)。そして、CPU13は、選択したラインの
最後のドットに至るまで濃度通電時間データを得るようにする(すなわち、S8→S6→
S7→S8を繰り返す)。
そして、選択したラインの全ドットにおける濃度通電時間データを得られたら、CPU
13は、その1ライン分の濃度通電時間データ(すなわち補正前ヘッド制御信号(Ha)
)をRAM12に記憶させる(S10)。
次に、CPU13は、上述同様に、選択されたラインにおける主走査方向の最初のドッ
トを「i=1」とし(S10)、選択したドットが主走査方向における最後のドットでは
ないことを確認する(S11)。そして、1280ドット目でない場合、CPU13は、
RAM12に記憶されている熱履歴補正テーブルを用いて(S12)、選択したドット(
つまり着目ドットT)の濃度通電時間データ(補正前ヘッド制御信号(Ha))を補正後
ヘッド制御信号(Hb)になるように補正演算する(S13)。
そして、CPU13は、選択したラインの最後のドットに至るまで、補正後ヘッド制御
信号(Hb)を得るようにする(すなわち、S14→S11→S12→S13→S14を
繰り返す)。
そして、選択したラインの全ドットにおける補正後ヘッド制御信号(Hb)を得られた
ら、CPU13はその1ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)をバッファ14aへと
送信し、記憶させる(S15)。また、この1ライン分の補正後ヘッド制御信号(Hb)
は、RAM12にも記憶させられるようになっている。
その後、CPU13は、RAM12にて既に記憶されている直前1ラインデータの補正
後ヘッド制御信号(Hb)を直前2ラインデータの補正後ヘッド制御信号(Hb)と切り
替える一方、補正後現ラインデータの補正後ヘッド制御信号(Hb)を直前1ラインデー
タの補正後ヘッド制御信号(Hb)に切り替えるようになっている(S16)。
そして、CPU13は、副走査方向の全てのラインに対して補正を行うようになってい
る(S17→S4)。
なお、この図13のフローチャートにおけるS10〜S14(S11〜S14の繰り返
しを含む)は、上述した1ドット分および1ライン分の補正を説明しているともいえる。
〔4.本発明の種々の特徴について〕
以上のように、本発明のサーマルプリンタ69では、主走査方向(第1方向)に配列さ
れた発熱素子52aを有するサーマルヘッド(ラインヘッド)52を有し、印字データ(
YMCデータ)に対応させた通電時間データ(濃度通電時間データ)に基づき発熱素子5
2aを通電加熱して、主走査方向に対し垂直方向である副走査方向(第2方向)に搬送さ
れるシートP上に、インクフィルム51aのインクを熱転写印字させるサーマルプリンタ
69である。
そして、このサーマルプリンタ69では、少なくとも、ROM(第1記憶部)11・R
AM(第2記憶部)12・CPU(制御部)13が備えられるようになっている。
そして、ROM11は、隣接ドットの濃度通電時間データ(第1通電時間データ)と、
着目ドットTの濃度通電時間データ(第2通電時間データ)とに対応づけた参照データを
格納した熱履歴補正テーブルを記憶している。
また、RAM12は、少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データ(補
正前現ラインデータ)と、この現ラインに対する直前に印字されたラインである直前1ラ
インの通電時間データ(直前1ラインデータ)と、この直前1ラインに対する直前に印字
されたラインである直前2ラインの通電時間データ(直前2ラインデータ)と、を記憶す
るようになっている。
また、CPU13は、RAM12に記憶された直前1ラインデータの濃度通電時間デー
タ・直前2ラインデータの濃度通電時間データ(印字直前2ライン分の通電時間データ)
、およびこれから印字される現ライン分の補正前現ラインデータの濃度通電時間データを
取得するとともに、直前1ラインデータの濃度通電時間データ・直前2ラインデータの濃
度通電時間データを熱履歴補正テーブルにおける隣接ドットの濃度通電時間データとする
一方、これから印字される現ライン分の補正前現ラインデータの濃度通電時間データを着
目ドットTの濃度通電時間データとして、参照データを選択するようになっている。
具体的には、これから印字される現ライン分における着目ドットTの補正前の濃度通電
時間データを、そのまま熱履歴補正テーブルにおける着目ドットTの濃度通電時間データ
とする。一方、下記(1)〜(3)の濃度通電時間データを、熱履歴補正テーブルにおけ
る隣接ドットの濃度通電時間データとして、参照データを選択するようになっている。
(1)着目ドットTの両隣ドットT1・T2における濃度通電時間データ(例えば補
正前の濃度通電時間データ)
(2)着目ドットT・両隣ドットT1・T2と、副走査方向に沿って並ぶことになる
印字直前2ライン分においての直前1ライン(印字直前1ライン目)に位置するドットA
・ドットA1・ドットA2(1ライン目隣接ドット)の濃度通電時間データ
(3)ドットA・ドットA1・ドットA2と、副走査方向に沿って並ぶことになる印
字直前2ライン分においての直前2ライン(印字直前2ライン目)に位置するドットB・
ドットB1・ドットB2(2ライン目隣接ドット)の濃度通電時間データ
さらに、CPU13は、その選択した参照データを用いて、これから印字される現ライ
ン分の補正前の濃度通電時間データ(詳説すると、これから印字される現ライン分におけ
る着目ドットTの補正前の濃度通電時間データ)を補正演算することで、現ライン分にお
ける着目ドットTの通電時間データ(補正後現ラインデータを構成する着目ドットTの補
正後ヘッド制御信号(Hb))を算出する。
具体的には、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、着目ドットTの補正前の濃度
通電時間データにおける通電開始時を変更させるように補正演算する(図1参照)。
(イ)着目ドットTの補正前の濃度通電時間データと、両隣ドットT・T2の濃度通
電時間データと基づいた参照データ
(ロ)着目ドットTの補正前の濃度通電時間データと、ドットA・ドットA1・ドッ
トA2(1ライン目隣接ドット)の濃度通電時間データと基づいた参照データ
(ハ)着目ドットTの補正前の濃度通電時間データと、ドットB・ドットB1・ドッ
トB2(2ライン目隣接ドット)において着目ドットTに対向する位置のドットBの濃度
通電時間データと基づいた参照データ
さらに、下記(ニ)の参照データを用いて、着目ドットTの補正前の濃度通電時間デー
タにおける通電終了時を変更させるように補正演算する(図1参照)。
(ニ)着目ドットTの補正前の濃度通電時間データと、ドットB・ドットB1・ドッ
トB2(2ライン目隣接ドット)において両隣ドットT1・T2に対向する位置のドット
B1・B2の濃度通電時間データと基づいた参照データ
つまり、本発明のサーマルプリンタ69では、上記のROM11・RAM12・CPU
13を用いて、図1のイメージ図における補正前ヘッド制御信号(Ha)〔濃度通電時間
データ〕の通電開始時を遅らせるようにする一方、通電終了時も遅らせるようにしている
すると、本発明のサーマルプリンタ69では、補正前ヘッド制御信号(Ha)の通電開
始時を遅らせるようにすることで(通電時間を短くすることで)、余熱エネルギーの影響
を低減させることができる。一方、補正前ヘッド制御信号(Ha)の通電終了時を遅らせ
るようにすることで(通電時間を加えることで)、次ラインのドットを印字するときにサ
ーマルヘッド52(発熱素子52a)の過剰な低温状態を抑制させることができる。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種
々の変更が可能である。
例えば、1ドット分および1ライン前データライン分の補正を行う過程において、図1
2に示されるように、上述ではドットT1の濃度通電時間データを補正前ヘッド制御信号
(Ha)である「8」を用いて補正していた。しかしながら、ドットTを補正するときに
は、ドットT1はすでに補正されているので、ドットT1の補正後ヘッド制御信号(Hb
)〔例えば「3」〕を用いて、ドットTを補正するようにしてもよい。
具体的には、図14(a)に示すように、CPU13の選択部13aが、RAM12(
ラインメモリ)に記憶されている補正前の現ラインデータから着目ドットT(248)・
両隣ドットにおけるT2(5)の濃度通電時間データを選択する。
次に、図14(b)に示すように、CPU13の選択部13aは、RAM12(ライン
メモリ)に記憶されている補正後現ラインデータから、両隣ドットT1の濃度通電時間デ
ータ〔T1(3)〕を選択するとともに、補正後の直前2ラインデータ・直前1ラインデ
ータから、隣接ドットの濃度通電時間データを選択する〔A(15)・A1(10)・A
2(250)・B(254)・B1(1)・B2(3)の濃度通電時間データを選択する
〕。
その後、図14(c)に示すように、CPU13の選択部13aは、ROM11に記憶
された熱履歴補正テーブル(図10参照)に基づいて、着目ドットTの濃度通電時間デー
タ(248)と、隣接ドットの濃度通電時間データ〔T1(3)・T2(5)・A(15
)・A1(10)・A2(250)・B(254)・B1(1)・B2(3)〕と対比さ
せ、参照データを選択してくる。
具体的には、下記のような参照データを選択するようになっている(図12(c)・図
1参照)。
T−T1→−2〔tT1(+1)〕
T−T2→−1〔tT2(−1)〕
T−A →−3〔tA(−3)〕
T−A1→−2〔tA1(−2)〕
T−A2→−34〔tA2(−34)〕
T−B →−35〔tB(−35)〕
T−B1→+1〔tB1(+1)〕
T−B2→+1〔tB2(+1)〕
そして、着目ドットTの248から参照データを差し引くことで、補正後ヘッド制御信
号(Hb)を算出する。
具体的には、CPU13の選択部13aは、図1に示す補正前ヘッド制御信号(Ha)
の立ち上がりから、tA(−3)・tT2(−1)・tT1(+1)・tA1(−2)・tA2
−34)・tB(−35)を差し引いて、t’T(174)とするとともに、tB1(+1)
・tB2(+1)を加え、補正後ヘッド制御信号(Hb)〔t’T+tB1+tB2=176;
濃度通電時間データ〕を求めるようになっている。
なお、上述してきた熱履歴補正テーブルにおける参照データは、種々の関数(例えば1
次関数や、高次関数)から求められるようになっている。
また、本発明は、例えば前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム
コードを記録した記憶媒体を、サーマルプリンタ69に供給し、そのサーマルプリンタ6
9内のコンピュータ(例えばCPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が、前述した実施形態の機能
を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成するこ
とになる。
なお、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テー
プ、不揮発性のメモリーカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施
形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュー
タ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは
言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能
拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後
、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態
の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は、サーマルヘッドを用いたサーマルプリンタ等の画像形成装置や、サーマルプ
リンタにおける発熱素子(サーマルヘッド)の温度制御(通電時間制御)に有用である。
本発明によって、補正される発熱素子への通電時間を示すタイムチャートである。 本発明のサーマルプリンタの概略構成図である。 図2の部分αの拡大図である。 シートの流れ方向とサーマルヘッドの位置関係とを示す説明図である。 図4の矢視U−U’線断面図である。 本発明のサーマルプリンタにおける各部材を示すブロック図である。 温度通電時間テーブルを示す説明図である。 CPUにて取り扱われる信号の一例を示したタイムチャートである。 ドット位置の関係を示す説明図である。 熱履歴補正テーブルを示す説明図である。 各ドット位置の濃度通電時間データを示す説明図である。 補正演算過程を説明する表である。 全ライン分の補正を行う過程を示すフローチャートである。 図12の他の一例である。 従来の補正を説明する説明図である。 従来の補正でのエネルギー関係を示す説明図である。
符号の説明
10 ASIC
11 ROM(第1記憶部)
12 RAM(第2記憶部)
13 CPU(制御部)
52 サーマルヘッド(ラインヘッド)
52a 発熱素子
69 サーマルプリンタ
T 着目ドット
T1 両隣ドット(隣接ドット)
T2 両隣ドット(隣接ドット)
A 隣接ドット
A1 隣接ドット
A2 隣接ドット
B 隣接ドット
B1 隣接ドット
B2 隣接ドット
P シート

Claims (8)

  1. 第1方向に配列された発熱素子を有するラインヘッドを有し、印字データに対応させた
    通電時間データに基づき上記発熱素子を通電加熱して、上記第1方向に対し垂直方向であ
    る第2方向に搬送されるシート上に、インクフィルムのインクを熱転写印字させるサーマ
    ルプリンタにおいて、
    第1通電時間データと、第2通電時間データとに対応づけた参照データを格納した熱履
    歴補正テーブルを記憶する第1記憶部と、
    少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データと、この現ラインに対する
    直前に印字されたラインである直前1ラインの通電時間データと、この直前1ラインに対
    する直前に印字されたラインである直前2ラインの通電時間データと、を記憶する第2記
    憶部と、
    上記第2記憶部に記憶された通電時間データを取得するとともに、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方、
    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選択
    し、
    (1)上記着目ドットの両隣に位置する両隣ドットにおける通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記両隣ドットの通電時間データと基づい
    た参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間デー
    タと基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することで、この着目ドットの通電時間データの補正演算
    を行う制御部と、
    を有したことを特徴とするサーマルプリンタ。
    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて両隣ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
  2. 第1方向に配列された発熱素子を有するラインヘッドを有し、印字データに対応させた
    通電時間データに基づき上記発熱素子を通電加熱して、上記第1方向に対し垂直方向であ
    る第2方向に搬送されるシート上に、インクフィルムのインクを熱転写印字させるサーマ
    ルプリンタにおいて、
    第1通電時間データと、第2通電時間データとに対応づけた参照データを格納した熱履
    歴補正テーブルを記憶する第1記憶部と、
    少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データと、この現ラインに対する
    直前に印字されたラインである直前1ラインの通電時間データと、この直前1ラインに対
    する直前に印字されたラインである直前2ラインの通電時間データと、を記憶する第2記
    憶部と、
    上記第2記憶部に記憶された通電時間データを取得するとともに、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方、
    上記の直前1ラインの通電時間データ・直前2ライン通電時間データと、上記着目ドット
    の両隣ドットの通電時間データとを第2通電時間データとして、参照データを選択し、
    さらに、その選択した参照データを用いて、上記の着目ドットの通電時間データを補正演
    算する制御部と、
    を有したことを特徴とするサーマルプリンタ。
  3. 上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    上記現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一
    方、
    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選
    択し、
    (1)上記着目ドットの両隣に位置する両隣ドットにおける通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記両隣ドットの通電時間データと基づい
    た参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間デー
    タと基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ

    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて両隣ドッ
    トに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
  4. 上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    上記現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方

    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選択
    し、
    (1)上記着目ドットの両隣ドットにおいて、既に上記補正演算された一方のドッ
    トでの補正後の通電時間データ、および他方のドットでの補正前の通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記着目ドットの両隣ドットにおいて、既に
    上記補正演算された一方のドットでの補正後の通電時間データとに基づいた参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記着目ドットの両隣ドットにおいて、他方
    のドットでの補正前の通電時間データとに基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    と基づいた参照データ
    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ドッ
    トに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ホ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することを特徴とする請求項2または3に記載のサーマル
    プリンタ。
    (ホ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて上記両隣
    ドットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
  5. 第1方向に配列された発熱素子を有するラインヘッドを有し、印字データに対応させた
    通電時間データに基づき上記発熱素子を通電加熱して、上記第1方向に対し垂直方向であ
    る第2方向に搬送されるシート上に、インクフィルムのインクを熱転写印字させるサーマ
    ルプリンタでの発熱素子の通電時間データの補正方法において、
    第1通電時間データと、第2通電時間データとに対応づけた参照データを格納した熱履
    歴補正テーブルを記憶する第1記憶工程と、
    少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データと、この現ラインに対する
    直前に印字されたラインである直前1ラインの通電時間データと、この直前1ラインに対
    する直前に印字されたラインである直前2ラインの通電時間データと、を記憶する第2記
    憶工程と、
    上記第2記憶工程にて記憶された通電時間データを取得するとともに、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方、
    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選択
    し、
    (1)上記着目ドットの両隣に位置する両隣ドットにおける通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記両隣ドットの通電時間データと基づい
    た参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間デー
    タと基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することで、この着目ドットの通電時間データの補正演算
    を行う演算工程と、
    を含むことを特徴とするサーマルプリンタでの発熱素子の通電時間データの補正方法。
    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて両隣ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
  6. 第1方向に配列された発熱素子を有するラインヘッドを有し、印字データに対応させた
    通電時間データに基づき上記発熱素子を通電加熱して、上記第1方向に対し垂直方向であ
    る第2方向に搬送されるシート上に、インクフィルムのインクを熱転写印字させるサーマ
    ルプリンタでの発熱素子の通電時間データの補正方法において、
    第1通電時間データと、第2通電時間データとに対応づけた参照データを格納した熱履
    歴補正テーブルを記憶する第1記憶工程と、
    少なくとも、これから印字される現ラインの通電時間データと、この現ラインに対する
    直前に印字されたラインである直前1ラインの通電時間データと、この直前1ラインに対
    する直前に印字されたラインである直前2ラインの通電時間データと、を記憶する第2記
    憶工程と、
    上記第2記憶工程に記憶された通電時間データを取得するとともに、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方、
    上記の直前1ラインの通電時間データ・直前2ライン通電時間データと、上記着目ドット
    の両隣ドットの通電時間データとを第2通電時間データとして、参照データを選択し、
    さらに、その選択した参照データを用いて、上記の着目ドットの通電時間データを補正演
    算する演算工程と、
    を含むことを特徴とするサーマルプリンタでの発熱素子の通電時間データの補正方法。
  7. 上記演算工程では、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    上記現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一
    方、
    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選
    択し、
    (1)上記着目ドットの両隣に位置する両隣ドットにおける通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ハ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記両隣ドットの通電時間データと基づい
    た参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間デー
    タと基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ド
    ットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することを特徴とする請求項6に記載のサーマルプリンタ
    での発熱素子の通電時間データの補正方法。
    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて両隣ドッ
    トに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
  8. 上記演算工程では、
    上記の熱履歴補正テーブルにおいて、
    上記現ライン分における着目ドットの通電時間データを、第2通電時間データとする一方

    下記(1)〜(3)の通電時間データを、第1通電時間データとして、参照データを選択
    し、
    (1)上記着目ドットの両隣ドットにおいて、既に上記補正演算された一方のドッ
    トでの補正後の通電時間データ、および他方のドットでの補正前の通電時間データ
    (2)上記の着目ドットおよび両隣ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことにな
    る上記直前1ラインを構成するドットである1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    (3)上記1ライン目隣接ドットと、上記第2方向に沿って並ぶことになる直前2
    ライン目を構成する2ライン目隣接ドットの通電時間データ
    さらに、下記(イ)〜(ニ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データ
    における通電開始時を変更させるように補正演算する一方、
    (イ)着目ドットの通電時間データと、上記着目ドットの両隣ドットにおいて、既に
    上記補正演算された一方のドットでの補正後の通電時間データとに基づいた参照データ
    (ロ)着目ドットの通電時間データと、上記着目ドットの両隣ドットにおいて、他方
    のドットでの補正前の通電時間データとに基づいた参照データ
    (ハ)着目ドットの通電時間データと、上記1ライン目隣接ドットの通電時間データ
    と基づいた参照データ
    (ニ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて着目ドッ
    トに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
    下記(ホ)の参照データを用いて、上記着目ドットの通電時間データにおける通電終了
    時を変更させるように補正演算することを特徴とする請求項6または7に記載のサーマル
    プリンタでの発熱素子の通電時間データの補正方法。
    (ホ)着目ドットの通電時間データと、上記2ライン目隣接ドットにおいて上記両隣
    ドットに対向するドットの通電時間データと基づいた参照データ
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