JP2006174910A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単なプログラムで停電発生時の処理を行い、ノイズ等の発生に対しても誤動作を引き起こさない遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球を取り扱うバックアップ機能付きのパチンコ機において、停電検出時でもタイマ割込処理を通常と同じように完了し、遊技メイン処理に戻ってから、出力部(出力ポート)をオフ状態にして、タイマ割込を禁止する
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技領域に遊技球を発射して遊技を行うパチンコ機等において、停電発生時の処理に関する。
従来、停電発生時に遊技制御データをバックアップする遊技機が提案されている。この従来の遊技機では、停電発生時には通常時の処理を中断し、停電発生時の処理を最も優先して実行している。そのため、従来の遊技機では、停電が発生したタイミングを考慮して複雑なプログラムを構成する必要があったが、割込禁止の設定が可能な割込処理の中で停電発生の処理を実行することによって、停電発生時の対応処理のプログラムを簡素化した遊技機(パチスロ機)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、可変入賞装置内へ受入れた遊技球を、当り口か外れ口の何れかへ誘導して振り分ける遊技機であって、電磁石の磁力でもって遊技球を誘導する構成の遊技機(パチンコ機)が提案されている。この従来の遊技機では、電磁石が励磁されているか否かによって、遊技球の誘導態様が変化するので、遊技者は興趣を高めることができる(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−89476号公報 特開2003−47710号公報
前述した特許文献1に記載された遊技機では、タイマ割込処理(図5)の実行中に停電信号が発生して停電フラグがオンした場合には、現在実行中のタイマ割込処理が完了してもすぐには停電時の処理が行われず、次回のタイマ割込が発生して停電時処理(図5のステップS13)に到達してから停電時の処理が開始されるため、停電信号の発生から停電処理の完了までの時間が長くなってしまう。よって、その間の処理のために十分な時間的余裕を持って電源回路を設計する必要があった。このため、電源回路のコストが高くなる問題があった。
また、特許文献1に記載された遊技機では、ノイズが頻繁に発生する環境の中で遊技機を正確に運用するための工夫がなされている。すなわち、実際に停電が起きているのか、ノイズの影響で停電信号が発生したのかを区別している。具体的には、停電信号を検出すると、図6のステップS39にて停電信号が継続しているかを判定している。そして、停電信号が継続していれば、実際に停電が発生したものとして処理するが、停電信号が継続していなければノイズの影響と判断してステップS39のループから抜け出し、図5の処理(つまり、通常の処理)へ戻る。
さらに、前記した特許文献2に記載されている電磁石を用いたパチンコ機に、特許文献1に記載された発明を適用すると、特許文献1の図6のステップS35の処理によって全てのアクチュエータが動作を停止する。よって、ノイズによって短時間でも停電信号が発生した場合、瞬間的に電磁石等を含めた全てのアクチュエータが動作を停止する可能性がある。そして、特許文献2に記載された電磁石は、遊技球を当り口へ誘導する重要な機能を有しているので、電磁石が動作を停止して吸着されていた遊技球が外れ口へ落下しては、遊技者が得ていた権利を奪うことになり、遊技者と遊技店とのトラブルを引き起こしかねない。
すなわち、特許文献1に記載された技術は、パチスロ機には適用可能なものであるが、遊技球を取り扱うパチンコ機への適用は困難である。
そこで本発明は、遊技球を用いたパチンコ機であっても、簡単なプログラムで停電発生時の処理を行い、ノイズ等の発生に対しても誤動作を引き起こさない遊技機を提供することを目的とする。
第1の発明は、遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、前記変動入賞装置を駆動する電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、前記電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、
前記遊技制御手段は、タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、
前記演算処理手段は、前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、を備え、
前記停電時処理手段は、停電発生時の処理を行う際に前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段を備える。
第2の発明は、遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、前記遊技球を遊技領域の所定位置に保持する保持手段と、前記変動入賞装置を駆動する第1電気的駆動手段及び前記保持手段を遊技球の保持状態に維持する第2電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、前記第1電気的駆動手段及び第2電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、
前記遊技制御手段は、タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記第1電気的駆動手段及び前記第2電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、
前記演算処理手段は、前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、を備え、
前記停電時処理手段は、停電発生時の処理を行う際に、前記電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定する継続判定手段と、前記電圧降下信号が所定時間継続していると判定された場合に、前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段と、前記電圧降下信号が所定時間継続していないと判定された場合に、現在実行中の停電発生時の処理を中断して、前記タイマ割込処理が実行可能な状態に復帰させるタイマ割込有効化手段と、を備える。
第3の発明は、第2の発明において、前記遊技制御手段は、前記特定入力端子とは別に、所定の入力信号を前記演算処理手段へ伝達する入力手段を備え、前記電圧降下検出手段は、前記発生した電圧降下信号を、前記特定入力端子及び前記入力手段に伝達し、前記継続判定手段は、前記入力手段へ入力される電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定する。
第4の発明は、第2又は第3の発明において、前記変動入賞装置は、遊技球が入賞することによって、遊技者に特別の利益を付与する特別遊技状態を発生させる特定入賞領域と、前記変動入賞装置内部へ受け入れられた遊技球を前記特定入賞領域へ誘導する誘導手段と、を備え、前記保持手段は、前記第2電気的駆動手段の作用により前記誘導手段によって誘導される遊技球を保持する。
第5の発明は、第1から第4の発明において、前記タイマ割込無効化手段によってタイマ割込処理が実行されない状態となったにも拘わらず、前記電力供給手段からの駆動電力の供給が継続していることを報知する報知手段を備える。
第1の発明では、遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、前記変動入賞装置を駆動する電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、前記電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、前記遊技制御手段は、タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、前記演算処理手段は、前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、を備え、前記停電時処理手段は、停電発生時の処理を行う際に前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段を備える。
すなわち、遊技球を取り扱うバックアップ機能付きのパチンコ機において、タイマ割込処理中に停電検出すると、通常時と同様にタイマ割込処理を終了させてから遊技メイン処理に戻り、遊技メイン処理に戻ると次回のタイマ割込を待たずに、直ちに出力手段(出力ポート)をオフ状態にして、タイマ割込を禁止するようにしている。
よって、電圧降下信号が発生した場合でも、タイマ割込処理の途中から、突然、停電対応の処理へ移行しないので、電圧降下信号の発生タイミングによって複数の停電発生対応処理を用意する必要がない。すなわち、電圧降下信号の発生タイミングに関わらず停電発生対応処理を設計することができる。
また、タイマ割込処理中に電圧降下信号が発生した場合には、タイマ割込処理を完了した直後に停電に対応する処理が行われ、タイマ割込処理中以外に電圧降下信号が発生した場合には直ちに停電に対応する処理が行われるので、次回のタイマ割込の発生を待つことなく停電に対応した処理を行うことができる。よって、停電発生から停電処理の完了までの時間が短縮できるので、電源回路のコストを低減できる。
また、ノイズが発生した場合でも出力手段がオフ状態に設定されるので、実際には停電が発生せず電力供給手段からの駆動電力が途絶えない場合であっても、変動入賞装置が作動したままにならず、遊技店の不利益を防止できる。
第2の発明では、遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、前記遊技球を遊技領域の所定位置に保持する保持手段と、前記変動入賞装置を駆動する第1電気的駆動手段及び前記保持手段を遊技球の保持状態に維持する第2電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、前記第1電気的駆動手段及び第2電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、前記遊技制御手段は、タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記第1電気的駆動手段及び前記第2電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、前記演算処理手段は、前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、を備え、前記停電時処理手段は、停電発生時の処理を行う際に、前記電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定する継続判定手段と、前記電圧降下信号が所定時間継続していると判定された場合に、前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段と、前記電圧降下信号が所定時間継続していないと判定された場合に、現在実行中の停電発生時の処理を中断して、前記タイマ割込処理が実行可能な状態に復帰させるタイマ割込有効化手段と、を備える。
よって、電圧降下信号が発生した場合でも、タイマ割込処理の途中から、突然、停電対応の処理へ移行しないので、電圧降下信号の発生タイミングによって複数の停電発生対応処理を用意する必要がない。すなわち、電圧降下信号の発生タイミングを考慮することなく停電発生対応処理を設計することができる。
また、タイマ割込処理中に電圧降下信号が発生した場合には、タイマ割込処理を完了した直後に停電に対応する処理が行われ、タイマ割込処理中以外に電圧降下信号が発生した場合には直ちに停電に対応する処理が行われるので、次回のタイマ割込の発生を待つことなく停電に対応した処理を行うことができる。よって、停電発生から停電処理の完了までの時間が短縮できるので、電源回路のコストも低減できる。
また、保持手段は、実際に停電が起きたと判定されない限り遊技球を保持するので、ノイズの影響で電圧降下信号が瞬間的に発生した場合には、保持手段は遊技球の保持を維持することから、遊技の進行を妨げない。
第3の発明では、前記遊技制御手段は、前記特定入力端子とは別に、所定の入力信号を前記演算処理手段へ伝達する入力手段を備え、前記電圧降下検出手段は、前記発生した電圧降下信号を、前記特定入力端子及び前記入力手段に伝達し、前記継続判定手段は、前記入力手段へ入力される電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定する。よって、電圧降下信号をNMI信号として利用する場合にも、入力手段(通常の入力ポート)を介して演算処理手段(CPU)に入力された電圧降下信号によってノイズの影響であるかを判定することができる。
第4の発明では、前記変動入賞装置は、遊技球が入賞することによって、遊技者に特別の利益を付与する特別遊技状態を発生させる特定入賞領域と、前記変動入賞装置内部へ受け入れられた遊技球を前記特定入賞領域へ誘導する誘導手段と、を備え、前記保持手段は、前記第2電気的駆動手段の作用により前記誘導手段によって誘導される遊技球を保持するので、ノイズによる影響を排除して、特定入賞領域へ誘導される遊技球を正確に保持するので、遊技者の権利を失わせることがない。
第5の発明では、前記タイマ割込無効化手段によってタイマ割込処理が実行されない状態となったにも拘わらず、前記電力供給手段からの駆動電力の供給が継続していることを報知する報知手段を備えるので、電圧降下信号がノイズ等が原因によって発生して、実際には停電が発生していないのも拘らずに、遊技機を電源再投入しなければならない状態となっても、遊技店の係員へ電源を再投入するよう促すことができるようになり、遊技機の誤動作に対して適切に処置することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の遊技機(パチンコ機)の遊技盤1の構成を示す正面図である。
遊技盤1には、ガイドレール2で囲われた遊技領域3のやや上方の中央に中央変動入賞装置4が設けられる。中央変動入賞装置4の下方には特別図柄始動入賞口5が設けられる。また、特別図柄始動入賞口5の下方には下段変動入賞装置6が設けられる。
遊技領域3の中央変動入賞装置4の左側及び右側には、一般入賞口7及び普通図柄始動ゲート10が設けられる。また、特別図柄始動入賞口5の左右にも一般入賞口8が設けられる。そして、遊技領域3の最下端には、アウト口11が設けられる。
特別図柄始動入賞口5には、特別図柄始動入賞口5への入賞球を検出する特別図柄始動スイッチ12(図3参照)が設けられ、普通図柄始動ゲート10には普通図柄始動ゲート10の球の通過を検出する普通図柄始動スイッチ13(図3参照)が設けられる。一般入賞口7、8にも同様にそれぞれの入賞口への入賞球を検出する入賞スイッチ14.1〜14.N(図3参照)が設けられる。
中央変動入賞装置4の内部には、凹室15が形成されている。凹室15の奥の下側には、揚送装置16(図2参照)が設けられる。揚送装置16は、凹室15の下部の床上を転動する遊技球を吸着し、凹室15の上部奥方の入賞領域へ持ち上げるように移送する。
中央変動入賞装置4は、その周縁部に設けられた取付基板18と、取付基板18の内側には前面が開放した枠状の前面構成部材20が設けられる。
取付基板18は、中央変動入賞装置4の周縁部に遊技盤1の前面に沿って鍔状(板状)に形成されると共に、その外形によって意匠性を有する。
前面枠部材20より上方の中央変動入賞装置4を構成する上部構造部材21は、中央変動入賞装置4の上部の装飾装置として機能する。また上部構造部材21は、後述するように開状態となった中央変動入賞装置4の可動部材22a、22bの上部へ遊技球を誘導するワープ装置23a、23bを有する。
上部構造部材21の上面部は、上方に凸となる略円弧板状の鎧部を構成している。この鎧部によって、中央変動入賞装置4の直上から遊技球が入賞しないようになっている。上部構造部材21の中央より左右にずれた位置に、左右のワープ装置23a、23bのワープ入口25a、25bが開口する。
上部構造部材21の下の中央部には、停電報知LED49が設けられる。停電報知LED49は、遊技機の電源回路が電圧降下を示して停電の処理が開始されたにも拘らず、実際には電源の供給が遮断していないときに点灯するものである。この点灯によって、停電報知LED49の表面には「停電発生」の文字が浮き出るようになっており、ノイズなどで誤って停電処理が行われた場合に、遊技機の電源を再投入するよう促している。なお、遊技機の電源の供給が遮断した場合に、停電報知LED49のLED素子が点灯するようにしてもよく、このような構成であれば遊技機が停電中であることを促すことができる。中央変動入賞装置4上部の停電報知LED49の左右には装飾となる側部構成部材が設けられる。
左右の側部構成部材の下部の斜め外側を向いた位置には、可動部材22a、22bが開状態となった場合に、可動部材22a、22bの直上となる位置に、ワープ出口31a、31bが設けられている。
したがって、ワープ装置23a、23bのワープ入口25a、25bから流入した遊技球は可動部材22a、22bの上方に案内され、このとき、可動部材22a、22bが開状態(図は閉状態を示す)となっていれば、ワープ出口31a、31bから流出した遊技球は、可動部材22a、22bに誘導されて高い確率で中央変動入賞装置4の凹室15内に流入する。
可動部材22a、22bは、その下部に回転軸を有し、その上部が左右に回動可能となっている。可動部材22a、22bは、可動部材用ソレノイド32a、32b(図3参照)によって駆動されることによって、凹室15の流入口を開閉する。
具体的には、可動部材22a、22bが略垂直に立った状態(図示状態)では、遊技球は流入口30a、30bへ流入できず、中央変動入賞装置4は閉状態となる。すなわち、閉状態では、可動部材22a、22bが流入口30a、30bへの流路を塞いでいるため、ワープ出口31a、31bから落下した遊技球は中央変動入賞装置4の外部に流下する。
一方、左側の可動部材22aの上部が左斜め上を向いた位置まで回転し、右側の可動部材22bの上部が右斜め上を向いた位置まで回転した場合には、遊技球が流入口30a、30bへ流入でき、中央変動入賞装置4は開状態となる。すなわち、開状態では可動部材22a、22bが左右に開くため、ワープ出口31a、31bから落下した遊技球は可動部材22a、22bに案内されて流入口30a、30bへ導かれる。
中央変動入賞装置4には、前面枠部材20から前方に突出するように略円弧板状の隔壁が設けられている。略円弧板状は凹室15の上部を隔成している。
左右の枠内に流入口30a、30bへ流入した遊技球は入賞通路に導かれ、凹室15の左右下部に設けられた導出口34a、34bから、凹室15内に流入する。
入賞通路内には、流入した遊技球を検知する補助遊技カウントスイッチ35(図3参照)が備えられている。
特別図柄始動入賞口5には、チューリップ式の普通変動入賞装置(普通電動役物)60が設けられる。普通変動入賞装置60は、普電ソレノイド61(図3参照)への通電によって、特別図柄始動入賞口5の入口を拡開するように変換される。
下段変動入賞装置6は、大入賞口ソレノイド62(図3参照)への通電によって、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から、球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。下段変動入賞装置6には、下段変動入賞装置6の球の入賞を検出する大当たりカウントスイッチ63(図3参照)が備えられる。
中央変動入賞装置4の上部構造部材21と前面枠部材20との間には、LCDなどで構成された画像表示装置56が配置される。
遊技盤1の左下の遊技領域3の外部には、特別図柄表示器52、特別図柄記憶表示器53、普通図柄表示器54及び普通図柄記憶表示器55が設けられる。
特別図柄表示器52には、特別図柄の変動表示ゲームに関する表示がされる。特別図柄記憶表示器53には、特別図柄始動入賞口5への遊技球の入賞が、特別図柄始動記憶(未だ特別図柄の変動表示ゲームを行っていない入賞の保留記憶)として表示される。
普通図柄表示器54には、普通図柄の変動表示ゲームに関する表示がされる。普通図柄記憶表示器55には、普通図柄始動ゲート10への遊技球の入賞が、普通図柄始動記憶(未だ普通図柄の変動表示ゲームを行っていない入賞の保留記憶)として表示される。
図示を省略するが、遊技機の下部には、遊技球の上皿、下皿、打球発射装置の操作部等が設けられる。
本実施の形態の遊技機では、打球発射装置(図示省略)から遊技領域に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われ、打ち出された遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車等の方向転換部材によって転動方向を変えながら遊技領域を流下し、中央変動入賞装置4、特別図柄始動入賞口5、下段変動入賞装置6又は一般入賞口7、8に入賞するか、遊技領域の最下部に設けられたアウト口から排出される。
中央変動入賞装置4、特別図柄始動入賞口5、下段変動入賞装置6又は一般入賞口7、8、4244に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が排出装置210から、遊技盤1の下方に設けられた上皿又は下皿に排出される。
普通図柄始動ゲート10への遊技球の通過は、普通図柄始動スイッチ13(図3参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(普通図柄入賞記憶領域)に、普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普通図柄用記憶表示器55のLEDの点灯数によって表示される。
普通図柄始動ゲート10を遊技球が通過すると、普通図柄表示器54では、普通図柄の変動表示による普通図柄の変動表示ゲームが開始する。遊技制御装置100は普通図柄入賞記憶に基づいて、普通図柄に関する当たりの抽選を行う。すなわち、普通図柄始動ゲート10への通過検出が所定のタイミングでなされたときには(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であるときには)、普通図柄に関する当たり状態となり、普通図柄が当たり図柄で停止する。このとき、特別図柄始動入賞口10の手前に設けられた普通変動入賞装置60の普電ソレノイド61(図3参照)への通電により、特別図柄始動入賞口5への入口が所定の時間(例えば、0.5秒)だけ拡開するように変換され、特別図柄始動入賞口5への遊技球の入賞可能性が高められる。
特別図柄始動入賞口5への遊技球の入賞は、特別図柄始動スイッチ12(図3参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置100内の所定の記憶領域(特別図柄入賞記憶領域)に、特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で連続した4回分)を限度に記憶される。この特別図柄入賞記憶の記憶数は、特別図柄記憶表示器53のLEDの点灯数によって表示される。
特別図柄始動入賞口5へ遊技球の入賞があると、特別図柄表示器52にて変動表示ゲームが行われる。また、画像表示装置56では変動表示ゲームの進行に伴い、数字等で構成される識別情報が順に変動表示する変動表示ゲームが開始され、変動表示ゲームに関する画像が表示される。特別図柄始動入賞口5への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であるとき)には大当たり状態となり、表示図柄が大当たり状態で停止する。このとき、中央変動入賞装置4は、可動部材用ソレノイド32a、32bへの通電によって可動部材22a、22bを動作させ、所定の時間だけ、中央変動入賞装置4が遊技球を受け入れやすい開状態に変換する。
中央変動入賞装置4に遊技球が流入すると、凹室15に設けられた揚送装置16による後述する振り分けゲームの結果、遊技球が特別入賞口(特定入賞領域)41に入賞し、特定領域スイッチ43によって検出されると、大入賞口ソレノイド62への通電によって、下段変動入賞装置6が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口が所定の時間だけ大きく開く特別遊技状態となり、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという特別の利益が付与される。
図2は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の中央変動入賞装置4に設けられる揚送装置16の斜視図である。
揚送装置16には、遊技盤1に平行な回転軸を有する回転ドラム36、37が設けられる。すなわち、内側には第1回転ドラム36が、外側には第2回転ドラム37が同軸に配置されて、両回転ドラム36、37は2重構造となっている。
内側の第1回転ドラム36の所定部位に遊技球を吸着するための複数(例えば、図示のように回転軸と平行に並んで3つ)の電磁石38が取り付けられている。よって、電磁石38の通電時には、その磁力によって第2回転ドラム37上に遊技球が吸着される。そして、第2回転ドラム37上に吸着された遊技球は、第1回転ドラム37の回転に従って上方に揚送される。
第2回転ドラム37の上部奥側には、第2回転ドラム37との間に遊技球の半径より小さい隙間を空けて、ドラムの側面に沿って球離脱部40が設けられている。球離脱部40は、第2回転ドラム37の外周面に電磁石38の作用によって吸着された遊技球を、第2回転ドラム37の表面から切り離し、球離脱部40上へ導く。
球離脱部40の奥方には、中央に特別入賞口41が、その左右に一般入賞口42が設けられている。特別入賞口41には特別入賞口41の球の入賞を検出する特定領域スイッチ43(図3参照)が設けられる。
前面枠部材20の凹室15の底部前側には、落とし穴(一般入賞口44)及び落とし穴を開閉する床板部材が設けられている。床板部材は、床板部材用ソレノイド46(図3参照)によって駆動され、開状態から閉状態、及び閉状態から開状態へ変換される。
球離脱部40の左右には、扇形の誘導部材47a、47bが、円弧の中心を上側にして設けられている。誘導部材47a、47bは、円弧の中心側に回転軸が設けられ、この回転軸を中心として回動する。誘導部材47a、47bは、誘導部材用ソレノイド48(図3参照)によって、左右の一般入賞口42への遊技球の入賞を遮る位置から、左の誘導部材47aは左に、右の誘導部材47bは右に、それぞれ回動し、一般入賞口42を遮らない位置に移動することができる。なお、誘導部材47a、47bによって、特別入賞口41への遊技球の入賞は遮られない。
揚送装置16には、内側の第1回転ドラム36を回転させる第1モータ50と、外側の第2回転ドラム37を回転させる第2モータ51が設けられている。第1モータ50及び第2モータ51は、回転速度および回転方向を変更可能なモータ(例えば、ステッピングモータ)からなる。すなわち、第1モータ50と第2のモータ51とは、第1回転ドラム36及び第2回転ドラム37を独立して互いに異なる態様で回転させることができる。
第1回転ドラム36には、前述したように所定部位に電磁石38が取り付けられている。第2回転ドラム37には、表面に所定の表示(道、風景、街等の画)が付されている。
第1回転ドラム36は、図2において、反時計回りに回転する。一方、第2回転ドラム37は、第1の回転ドラム36の回転方向と逆方向(時計回り)に回転する。その結果、第1回転ドラム36に吸着され、第1回転ドラム36の回転に従って第2回転ドラム37の外周面上を移動する遊技球は、第2回転ドラム37の表面上を上方向に移動する。一方、第2回転ドラム37のドラム外周面は下方向に移動する。これによって、遊技球が第2回転ドラム37に描かれた背景画像と逆方向に移動するので、従来にない興趣を得ることができる。また、第1回転ドラム36と第2回転ドラム37との回転速度を異ならせたり、回転方向を異ならせたり(逆回転させたり)、一方の回転ドラムを停止した状態で他方の回転ドラムだけを回転してもよい。
凹室15の底部前側の遊技球は、電磁石38の作用によって第2回転ドラム37の外周面に吸着されて上方へ移動した後に、球離脱部40にて解放される。球離脱部40に移送された遊技球は、誘導部材47a、47bの位置によって、中央の特別入賞口41又は一般入賞口42に入賞する。
揚送装置16には、電磁石38の作用によって第2回転ドラム37の外周面に吸着されて上方へ移動する遊技球を検出する吸着検出センサ58が設けられる。吸着検出センサ58は、対向する位置に配置された発光部材59からの光を検出する。発光部材59の光軸は、図示のように、第2回転ドラム37の回転軸50aと平行で、かつ、第2回転ドラム37から所定位置(第2回転ドラム37外周から遊技球の半径程度)に設定される。遊技球が第2回転ドラム37に吸着されて上方へ移動するときには、発光部材59からの光は遊技球によって一時的に遮られる。よって、吸着検出センサ58は、発光部材59の光が所定時間以上検出できなかったときに、第2回転ドラム37に吸着されて球離脱部40へ移動する遊技球を検出する。
流入口30a、30bから中央変動入賞装置4内に流入した全ての遊技球は、補助遊技カウントスイッチ35を通過した後に、上述のように、凹室15に設けた落とし穴(一般入賞口44)や、揚送装置16によって持ち上げられて特別入賞口41又は一般入賞口42へ入賞する。
このように凹室15に流入した遊技球は、揚送装置16、誘導部材47a、47b等によって行われる振り分けゲームの結果、いずれかの入賞口に入賞する。そして、最終的には、これらの遊技球は、中央変動入賞装置4の所定の排出流路に設置された残存確認スイッチ57によって検出され、中央変動入賞装置4から排出される。
すなわち、流入口30a、30bから凹室15内に流入した遊技球は、カウントスイッチ35によって凹室15内へ入ったことが検出され、残存確認スイッチ57を通過してから排出される。よって、カウントスイッチ35が計数した数と残存確認スイッチ57が計数した数が等しくなったときに、凹室15内の全ての遊技球が中央変動入賞装置4から排出されたことを確認できる。
図3は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系のブロック図である。

遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置であり、CPU101、入力ポート102、出力ポート103、RAM104、ROM105、タイマ回路106、ドライブ回路107等から構成される。
CPU101は演算処理手段の例示であって、後述するROM105に記憶されている情報(プログラム、データ)によって遊技制御を行う。なお、CPU101は、割込許可を禁止できない信号を受け入れるNMI端子(特定入力端子)と、割込許可を禁止できる信号を受け入れるINT端子(通常の割込入力端子)を有している。
入力ポート102は入力手段の例示であって、各種検出装置(特別図柄始動スイッチ12、普通図柄始動スイッチ13、一般入賞口スイッチ14.1〜14.N、補助遊技カウントスイッチ35、特定領域スイッチ43、残存確認スイッチ57、吸着検出センサ58、大当たりカウントスイッチ63)からの検出信号を、CPU101へ伝達する。
出力ポート103は出力手段の例示であって、CPU101によってオン又はオフの状態が設定されると、設定された状態の信号をドライブ回路107へ伝達する。
RAM104はデータ記憶手段の例示であって、CPU101による遊技制御時にワークエリアとして利用される。なお、RAM104の少なくとも一部の領域(停電時記憶保持領域)は、後述するようにバックアップ電源回路256によって、記憶データを電源遮断後も保持する。
ROM105は、CPU101による遊技制御のための不変の情報(プログラム)を記憶する。
タイマ回路106はタイマ手段の例示であって、CPU101のINT端子に所定間隔でタイマ割込信号を入力して、タイマ割込の契機を与える。これによって、CPU101では、タイマ割込が許可されていることを条件に、タイマ割込による演算処理が実行される。
ドライブ回路107はドライブ手段の例示であって、出力ポート103から出力される信号に基づいて、後述する駆動電源回路251から供給されるの駆動電力を、アクチュエータ(停電報知LED49、普電ソレノイド61、可動部材ソレノイド32a、32b、床板部材ソレノイド46、誘導部材ソレノイド48、吸着用電磁石38、第1モータ50、第2モータ51、大入賞口ソレノイド62、外部出力端子108、特図表示器52、特図記憶表示器53、普図表示器54、普図記憶表示器55等)へ伝達する。
アクチュエータのうち、可動部材ソレノイド32a、32bは中央変動入賞装置4の電気的駆動手段として機能し、普電ソレノイド61は普通変動入賞装置60の電気的駆動手段として機能し、大入賞口ソレノイド62は下部変動入賞装置6の電気的駆動手段として機能する。また、吸着用電磁石38は、保持手段(揚送装置16に設けられている遊技球吸着部)の電気的駆動手段として機能する。
遊技制御装置100は、前述の各種検出装置からの検出信号を受けて、種々の処理を行う。そして、各種制御装置(演出制御装置150、排出発射制御装置200)に指令信号を送信し、前述のアクチュエータを駆動制御することにより、遊技を統括的に制御する。
なお、遊技制御装置100の外部出力端子108は、各種情報を遊技機外部に出力するための端子であり、遊技制御装置100からこの外部出力端子108を介して遊技店の管理コンピュータ(いわゆる、ホールコンピュータ)に遊技情報(入賞情報、特別図柄表示器52で実行される変動表示ゲームに関する情報等)等が送信され、管理装置にて遊技機の稼動状態が管理される。
排出制御装置200は、遊技制御装置100からの賞球指令信号又はカード球貸ユニットからの貸球要求に基づいて、排出装置210の動作を制御し、賞球または貸球の排出を行わせる。
演出制御装置150は、CPU、ROM、RAM、インターフェース等から構成され、画像表示装置56の表示を制御する。また、演出制御装置150は、装飾用ランプ、装飾用LED等の装飾発光装置110の点滅、スピーカ120からの効果音の出力を制御する。なお、画像表示装置56では、遊技制御装置100が行う特別図柄表示器52における変動表示ゲームの進行に伴った演出が表示される。
電源供給装置250は、駆動電源回路251、電圧降下検出回路253、バックアップ電源回路256を有している。
駆動電源回路251は交流を直流に変換する整流回路、出力電圧の変動を小さくする定電圧回路、リプル成分を消去する平滑回路を有し、遊技機に供給される交流24Vの電源を、各制御装置の動作に必要な直流電圧(5V、12V、18V等)に変換して、各制御装置に供給する。また、この平滑回路は遊技機に供給される電源電圧が低下しても、少しの時間はCPUに供給する電源を蓄えるように構成されている。なお、本実施の形態では、駆動電源回路251からドライブ回路に電磁石38の駆動用電源(18V)が供給されている。
電圧検出回路253は所定の基準電圧と電源回路の電圧(例えば、整流、平滑後の直流24V)を比較し、この電圧が低下すると遊技制御装置100のCPU101に対する割り込み信号(停電発生信号)を発生する。この割り込み信号はNMI(ノン・マスカブル・インタラプト)信号としてCPU101に加えられる。CPU101は、NMI信号に基づき、後述する所定の停電検出処理を実行する。なお、NMI信号は、発射排出制御装置200のCPUにも加えられてもよい。
バックアップ電源回路256は、駆動電源回路251からの5Vの出力が常時印加されている大容量素子にて構成され、駆動電源回路251からの出力が消滅しても、RAM104にバックアップ電源を供給し続けることにより、RAM104のバックアップエリアの記憶内容が消去しないように保持する。
また、電源供給装置250には、初期化スイッチ255が設けられている。初期化スイッチ255は、プルアップ抵抗を介して5Vに接続されており、ボタン操作によって5VのRAMクリア信号を発生する。このRAMクリア信号は、遊技制御装置100に加えられる。遊技制御装置100は、RAMクリア信号によって、バックアップ電源によって保持されるRAM104のバックアップエリアの記憶内容を消去する。
以上説明した実施の形態では、種々の演出を統括して制御する演出制御装置150を設けたが、画像表示装置を制御する表示制御装置、ランプ、LED等の装飾装置を制御する装飾制御装置及びスピーカからの効果音を制御する音制御装置を別個に設けてもよい。
次に、遊技制御装置100の制御内容を説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技メイン処理のフローチャートであり、遊技制御装置100で実行される。
遊技機の電源が投入されると、遊技制御装置100のCPU101は、ハードウェア制御のための各種パラメータに初期値を設定して、遊技機を初期状態にする(S101)。
その後、初期化スイッチ255の状態を調べる(S102)。
その結果、初期化スイッチ255がオン状態で、RAMクリア信号が発生していれば、RAM104のバックアップエリアの記憶内容の消去が必要なので、RAMのバックアップエリアを消去(初期化)する(S104)。
一方、初期化スイッチ255がオフ状態で、RAMクリア信号が発生していなければ、RAM104のバックアップエリアの記憶内容によって遊技を再開するので、RAM104のバックアップエリアに記憶されたデータの内容に異常がないか否かを判定する(S103)。そして、バックアップデータの内容に異常があれば、バックアップデータを用いて遊技処理を正常に再開できないので、RAMのバックアップエリアを消去(初期化)する(S104)。このバックアップデータのチェックは、バックアップデータのチェックサムや、バックアップエリアの特定の番地に記憶された所定の値が変化していないかを照合する。
その後、NMI割込処理(図5)で設定された停電検出フラグをオフ状態にして(S105)、停電発生時に禁止設定をされていたタイマ割込を許可する(S106)。
その後、攪拌用乱数更新処理を行う(S107)。この攪拌用乱数更新処理は、後述する乱数更新処理の初期値を更新する処理である。
具体的には、遊技制御装置100で実行される処理には、普通図柄始動ゲート10へ遊技球が通過したり、特別図柄始動入賞口5へ遊技球が入賞したときに、対応する遊技の結果態様を導き出すための抽選を行ったり、この抽選結果に基づいて変動表示ゲームを進行させる際の演出又は装飾を選択するための乱数処理が含まれる。例えば、特別図柄乱数カウンタ値更新処理では、0から316の間でカウンタの値を所定の時間周期、たとえば1ミリ秒周期で1ずつ増加させ、値が316を越したときに再び0に戻す。この特別図柄乱数カウンタ値更新処理は、乱数更新処理(図6のS135)で実行される。
この特別図柄乱数カウンタ値は、前述した遊技球の入賞等を遊技制御装置100が認識した時点で抽出され、そのときのカウンタ値と取得する。しかし、乱数とはいっても、前述した処理を繰り返すと、317ミリ秒周期で抽出されるカウンタ値は同じ値となってしまい、乱数性が低下する。そこで、攪拌用乱数更新処理でカウンタ値を攪乱することによって更に乱数性を付与している。
すなわち、前述した例におけるカウンタ値の変動を毎回0から開始するのではなく、カウンタ値の1周期の変動を終えた時点で、攪拌用乱数更新処理により得られた新たな値を次のカウンタの初期値として設定する。
そしてまた、カウンタ値を1周期変動をする処理が行われ、カウンタ値変動時の初期値が次々と更新されてゆく。攪拌用乱数更新処理における乱数更新の周期は、乱数更新処理における乱数更新の周期と比べて短いので、前述したカウンタのランダム性を増すことができる。
その後、停電検出フラグがオンに設定されているか否かを判定する(S108)。この停電検出フラグは、停電源電圧の降下を検出したときに実行されるNMI割込処理(図5)において設定される。
その結果、停電検出フラグがオンに設定されていなければ、ステップS107に戻り、攪拌用乱数更新処理を繰り返し行う。
一方、停電検出フラグがオンに設定されていれば、タイマ割込を禁止し、遊技制御プログラム(タイマ割込処理)が使用していたレジスタを待避し、新たな遊技制御が行われないようにする(S109)。
その後、出力ポート103からの全ての出力を停止し、遊技機の表示を停止する(S110)。その後、停電報知LED49への出力ポートをオンに設定し、停電報知LED49を点灯させる(S111)。
最後に、RAM104への書き込みを禁止する(S112)。その後、CPU101は、電源からの電力が消失するまで、アイドリング処理として、何も演算及びデータ入出力をせずに待機する。
図5は、本発明の第1の実施の形態の遊技機のNMI割込処理のフローチャートであり、遊技制御装置100のCPU101がNMI割込を検出したときに実行される。
CPU101は、後述する図6のタイマ割込処理中に電圧降下検出回路253からのNMI割込信号(電圧降下信号)を検出すると、実行中のタイマ割込処理を一時中断して停電検出フラグを設定(S121)し、さらに中断していたタイマ割込処理へ戻る。そして、タイマ割込処理へ戻ると、通常時と同様に(NMI割込信号を検出していないときと同様に)ステップS142のレジスタの復帰までの処理を完了してから、遊技メイン処理(図4)へ戻り、ステップS108の分岐によって、直ちに停電の処理(S109〜S112)が実行される。
また、CPU101は、遊技メイン処理(図4)中に電源供給装置250からのNMI割込信号を検出すると、停電検出フラグを設定(S121)した後に遊技メイン処理に戻り、直ちにステップS108の分岐によって、停電の処理(S109〜S112)が実行される。
図6は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技制御のタイマ割込処理のフローチャートであり、遊技制御装置100で実行される。
遊技機への電源が投入された後、遊技メイン処理(図4)が実行される、そして、タイマ回路106が発生するタイマ信号によって、所定時間周期毎に(例えば、1ミリ秒毎に)タイマ割り込み(INT)が発生すると、タイマ割込処理が繰り返し実行される。これらS132〜S141の処理は、割り込み発生毎に必ずしもすべて行なわれるとは限られない。例えば、入力処理S132は毎回入力信号を監視するが、出力処理S133は割り込みの発生1回おきに実行されてもよい。つまり、1回の割込処理で一通りの処理すべてを完了するのではなく、この割込処理が複数回繰り返し実行されて一連の遊技制御処理が完了する場合がある。
まず、割り込み禁止の設定と、レジスタ退避の処理を行う(S131)。これによって、他の要因により発生した割込によってタイマ割込処理が中断されることを防止する。また、タイマ割込処理の終了後に、タイマ割込処理実行前に実行されていた処理に戻って、処理を継続することができる。
その後、入力ポート102を介して入力される各種センサやスイッチ等からの信号にチャタリング除去等の処理をし、入力情報を確定する入力処理を行う(S132)。
その後、出力ポート103を介し、遊技制御に関するデータを所定の出力先(普電ソレノイド61、大入賞口ソレノイド62、外部出力端子108等)に出力する(S133)。
その後、後述する表示制御指令信号を表示制御装置150に出力したり、排出制御装置200に賞球指令信号を出力するコマンド送信処理を行う(S134)。
その後、普図変動表示ゲーム、特図変動表示ゲームが当たりか否かを判定するための各乱数カウンタ、及び特図変動表示ゲームを進行させる際の演出あるいは装飾(変動表示パターンや停止図柄等)にランダム性を付与するための各乱数カウンタの値を一ずつ増加させる乱数更新処理を行う(S135)。
その後、遊技機の球詰まりや各種スイッチ、センサ等の異常などを監視するエラー監視処理を行う(S136)。
その後、、特別図柄始動スイッチ12、普通図柄始動スイッチ13等の入力の有無を検出し、その結果に応じて特別図柄入賞記憶、普通図柄入賞記憶等を更新するスイッチの監視処理を行う(S137)。
その後、変動表示ゲームの進行を制御する特別図柄ゲーム処理(S138)、普通図柄ゲーム処理(S139)を行う。
特図ゲーム処理(S138)は、特別図柄始動スイッチ12で検出された特別図柄始動口5への遊技球の入賞に基づいて抽出され、特別図柄始動記憶に記憶された特別図柄乱数カウンタ値(ステップS137で抽出、記憶した特別図柄乱数カウンタ値)が当たりか否か判定し、特別図柄表示器52に特別図柄の変動表示のための処理を行う。特別図柄乱数カウンタ値が当たり値であれば、特別図柄に関する当たり状態となり、識別情報の変動表示が当たり図柄で停止する。また、当たり状態になると可動部材ソレノイド32a、32bを駆動して、可動部材22a、22bを開放し、中央変動入賞装置4が遊技球を受け入れる開状態(遊技者に有利な状態)になる。
普図ゲーム処理(S139)は、普通図柄始動スイッチ13で検出された普通図柄始動ゲート10への遊技球の通過に基づいて抽出され、普通図柄始動記憶に記憶された普通図柄乱数カウンタ値(ステップS137で抽出、記憶した普通図柄乱数カウンタ値)が当たりか否か判定し、普通図柄表示器54に普通図柄の変動表示のための処理を行う。普通図柄乱数カウンタ値が当たり値であれば、普図に関する当たり状態となり、普通図柄の変動表示が当たり図柄で停止する。また、当たり状態になると普通電動役物ソレノイド61を駆動して普通変動入賞装置60を開放し、特別図柄始動口5への入賞が容易な状態になる。
その後、外部出力端子108を介して接続される管理コンピュータに遊技機の状態を出力する外部情報を編集する外部情報編集処理を行う(S140)。外部情報には、図柄が確定したか、大当たりであるか、確率変動中であるか、変動時間短縮(時短)であるか等、変動表示ゲームの進行状態に関連する情報が含まれる。
その後、一時退避していたレジスタの復帰処理及び禁止設定されていた割り込みの許可設定をする処理を行い(S141)、タイマ割込処理を終了し、遊技メイン処理(図4)に戻る。そして、次のタイマ割り込みが発生するまで攪拌用乱数更新処理(図4のS107)を繰り返す。
図7は、本発明の第1の実施の形態の遊技機の電圧降下時の動作のタイミング図である。
遊技機に供給される電源が遮断されると、駆動電源回路251の平滑回路の作用によって、駆動電源回路251からの出力電圧は徐々に低下する。電圧降下検出回路253は、駆動電源回路251の出力電圧の低下を検出すると、電圧降下検出信号を出力する。この電圧降下検出信号は、電源電圧が正常な間(OFF状態)は5Vの信号を出力し、電源電圧が異常となると(ON状態)は0Vの信号を出力する、負論理の信号として出力される。
遊技制御装置100のCPU101は、遊技メイン処理において、全ての出力ポート103からの出力を停止する(図4のS110)。
さらに、CPU101は、停電報知LEDの出力ポートをオンにする(図4のS111)。この場合、駆動電源回路251からドライブ回路107(共に図3参照)への電源供給が遮断すると停電報知LED49は点灯しないが、駆動電源回路251からドライブ回路107への電源供給がいつまでも継続していると、停電報知LED49が点灯したままになる。つまり、電圧降下信号を受けた後に電源の供給が正常に遮断した場合には停電報知LED49は点灯しないが、電圧降下信号を受けて停電の処理が開始されたにも拘らず、実際には電源の供給が遮断しないような異常が発生すると、停電報知LED49が点灯する。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の遊技機を、さらにノイズによって誤動作しないように制御するものである。この第2の実施の形態は、遊技メイン処理のみが第1の実施の形態と異なり、これ以外の処理及び遊技機のハードウェア構成は、第1の実施の形態と同じである。よって、第1の実施の形態と同じ構成の説明は省略する。なお、第2の実施の形態の説明中で、前述した第1の実施の形態と同じ構成には同じ符号を付した。
図8は、本発明の第2の実施の形態の遊技機の遊技メイン処理のフローチャートであり、遊技制御装置100で実行される。
第2の実施の形態の遊技メイン処理では、遊技機の電源が投入されると、初期設定(S101〜S106)をする。
その後、攪拌用乱数更新処理を行い(S107)、停電検出フラグがオンに設定されているか否かを判定する(S108)。
その結果、停電検出フラグがオンに設定されていなければ、ステップS107に戻り、攪拌用乱数更新処理を繰り返し行う。
一方、停電検出フラグがオンに設定されていれば、タイマ割込を禁止し、遊技制御プログラム(タイマ割込処理)が使用していたレジスタを待避し、新たな遊技制御が行われないようにする(S109)。これらのS101〜S109の処理は、第1の実施の形態と同じである。
その後、停電継続監視タイマを初期化する(S151)。
そして、入力ポート102に入力される電圧降下信号を監視し(S152)、電圧降下信号が継続しているか否かを判定する(S153)。なお、CPU101に直接入力される電圧降下信号(NMI信号)を直接監視してもよい。
その結果、電圧降下信号が継続していなければ(電圧降下信号が継続して電圧降下を示していなければ)、電圧降下信号の出力はノイズ等の影響による一時的なものであると判定し、ステップS105に移行する。そして、NMI割込処理(図5)で設定された停電検出フラグをオフ状態にして(S105)、停電発生時に禁止設定をされていたタイマ割込を許可する(S106)。そして、次に停電検出フラグが設定されるまで、通常の動作を続ける。
一方、電圧降下信号が継続していれば(電圧降下信号が継続して電圧降下を示していれば)、電圧降下監視タイマを更新する(S154)。そして、電圧降下監視タイマがタイムアップしているか否かを判定する(S155)。
その結果、電圧降下監視タイマがタイムアップしていなければ、所定の時間(停電継続監視時間)が経過していないので、ステップS109に戻り、停電継続監視時間が経過するまでの間、電圧降下信号を監視する。
一方、電圧降下監視タイマがタイムアップしていれば、停電継続監視時間が経過したと判定し、ステップS110に進む。
その後、出力ポート103からの全ての出力を停止し、遊技機の表示を停止する(S110)。その後、停電報知LED49への出力ポートをオンに設定し、停電報知LED49を点灯させる(S111)。
最後に、RAM104への書き込みを禁止する(S112)。その後、CPU101は、電源からの電力が消失するまで、アイドリング処理として、何も演算及びデータ入出力をせずに待機する。
図9は、本発明の第2の実施の形態の遊技機の電圧降下時の動作のタイミング図である。
遊技機に供給される電源が遮断されると、駆動電源回路251の平滑回路の作用によって、駆動電源回路251からの出力電圧が徐々に低下する。電圧降下検出回路253は、駆動電源回路251の出力電圧の低下を検出すると、電圧降下検出信号(ON状態=0V)を出力する。
遊技制御装置100のCPU101は、電圧降下信号が継続しているかを監視し(図8のS152)、電圧降下信号が停電継続監視時間の間継続していれば(図8のS153〜S155)、停電継続監視時間の経過後、出力ポート103からの全ての出力を停止する(図8のS110)。
さらに、CPU101は、停電報知LEDの出力ポートをオンにする(図8のS111)。この場合、駆動電源回路251からドライブ回路107(共に図3参照)への電源供給が遮断すると停電報知LED49は点灯しないが、駆動電源回路251からドライブ回路107への電源供給がいつまでも継続していると、停電報知LED49が点灯したままになる。つまり、電圧降下信号を受けた後に電源の供給が正常に遮断した場合には停電報知LED49は点灯しないが、電圧降下信号を受けて停電の処理が開始されたにも拘らず、実際には電源の供給が遮断しないような異常が発生すると、停電報知LED49が点灯する。
次に、第2の実施の形態の遊技機がノイズで誤動作する場合について説明する。まず、第2の実施の形態の対照として、第1の実施の形態の遊技機がノイズで誤動作する場合について説明する。
図10は、本発明の第1の実施の形態の遊技機がノイズによる影響を受けた場合のタイミング図である。
遊技機に供給される電源は正常であるが、電圧降下検出回路253から出力される電圧降下検出信号がノイズ等の影響によって、短時間、ON状態(0V)となった場合、遊技制御装置100のCPU101は、遊技メイン処理において、出力ポート103からの全ての出力を停止する(図4のS110)。このポートからの出力の停止によって、電磁石38のドライブ回路の出力が0Vとなり、電磁石38の磁力が消失する。
すなわち、電圧降下検出信号のレベルがノイズの影響によって変動すると、第2回転ドラム37上に吸着されていた遊技球は凹室15内に落下する。この場合、停電報知LED49が点灯するので、遊技者は遊技店の係員に対して対策を申し出ることができる。
図11は、本発明の第2の実施の形態の遊技機がノイズによる影響を受けた場合のタイミング図である。
遊技機に供給される電源は正常であるが、電圧降下検出回路253から出力される電圧降下検出信号がノイズ等の影響によって、短時間、ON状態(0V)となった場合、遊技制御装置100のCPU101は、停電継続監視時間、電圧降下信号が継続しているかを監視する(図8のS152)。停電継続監視時間、電圧降下信号が継続せず、一時的な変動であれば、出力ポート103からの出力は停止されず、電磁石38の磁力は消失しない。
よって、第2の実施の形態では、電圧降下検出信号のレベルがノイズの影響によって変動しても、第2回転ドラム37上に吸着されていた遊技球が凹室15内に落下することはない。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明をパチンコ機に適用した実施例について説明したが、本発明はパチンコ機に限られるものではなく、遊技領域に遊技球を発射して遊技を行う遊技機(例えば、アレンジボール機)にも適用することもできる。
本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技盤1の構成を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の揚送装置16の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技制御装置100を中心とする制御系のブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の遊技メイン処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の遊技機のNMI割込処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の遊技機のタイマ割込処理のフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の動作を示すタイミング図である。 本発明の第2の実施の形態の実施の形態の遊技メイン処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の遊技機の動作を示すタイミング図である。 本発明の第1の実施の形態の遊技機の動作を示すタイミング図である。 本発明の第2の実施の形態の遊技機の動作を示すタイミング図である。
符号の説明
1 遊技盤
4 中央変動入賞装置
5 特別図柄始動入賞口
6 下段変動入賞装置
12 特図始動スイッチ
15 凹室
16 揚送装置
22a、22b 可動部材
36 第1回転ドラム
37 第2回転ドラム
38 電磁石
41 特別入賞口
43 特定領域スイッチ
49 停電報知LED
60 普通変動入賞装置
100 遊技制御装置
101 CPU
102 入力ポート
103 出力ポート
104 RAM
105 ROM
106 タイマ回路
107 ドライブ回路
150 演出制御装置
250 電源供給装置
251 駆動用電源回路
253 電圧降下検出回路
256 バックアップ電源回路

Claims (5)

  1. 遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、
    前記変動入賞装置を駆動する電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、
    前記電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、
    前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、
    前記遊技制御手段は、
    タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、
    前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、
    前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、
    前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、
    前記演算処理手段は、
    前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、
    前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、
    前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、
    前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、
    を備え、
    前記停電時処理手段は、停電発生時の処理を行う際に前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技領域に発射された遊技球を受け入れ可能な変動入賞装置と、
    前記遊技球を遊技領域の所定位置に保持する保持手段と、
    前記変動入賞装置を駆動する第1電気的駆動手段及び前記保持手段を遊技球の保持状態に維持する第2電気的駆動手段を制御する遊技制御手段と、
    前記第1電気的駆動手段及び第2電気的駆動手段へ駆動電力を供給する電力供給手段と、
    前記電力供給手段の電圧降下を検出して電圧降下信号を発生する電圧降下検出手段と、を備えた遊技機において、
    前記遊技制御手段は、
    タイマ割込によって、予め記憶されたプログラムによる所定のタイマ割込処理が行われる演算処理手段と、
    前記演算処理手段に、タイマ割込の契機を与えるタイマ手段と、
    前記演算処理手段の制御によって信号を出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力される信号に基づいて、前記電力供給手段からの駆動電力を前記第1電気的駆動手段及び前記第2電気的駆動手段へ伝達するドライブ手段と、
    前記演算処理手段によって処理されるデータを電源遮断後も保持するデータ記憶手段と、を備え、
    前記演算処理手段は、
    前記電圧降下信号が入力される特定入力端子を有し、
    前記データ記憶手段へ保持されたデータを用いて、停電解消後に前記タイマ割込処理を再開する復電時処理手段と、
    前記特定入力端子に電圧降下信号が入力されると、現在実行中の処理に優先して電圧降下発生の情報を記憶する特定割込処理手段と、
    前記タイマ割込処理が実行されているときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、当該タイマ割込処理の終了後に停電発生時の処理を行い、前記タイマ割込処理が実行されていないときに前記電圧降下発生の情報が記憶されると、次回のタイマ割込処理が開始する前に停電発生時の処理を行う停電時処理手段と、
    を備え、
    前記停電時処理手段は、
    停電発生時の処理を行う際に、前記電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定する継続判定手段と、
    前記電圧降下信号が所定時間継続していると判定された場合に、前記出力手段をオフ状態に設定し、前記タイマ割込処理が実行されない状態にするタイマ割込無効化手段と、
    前記電圧降下信号が所定時間継続していないと判定された場合に、現在実行中の停電発生時の処理を中断して、前記タイマ割込処理が実行可能な状態に復帰させるタイマ割込有効化手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  3. 前記遊技制御手段は、前記特定入力端子とは別に、所定の入力信号を前記演算処理手段へ伝達する入力手段を備え、
    前記電圧降下検出手段は、前記発生した電圧降下信号を、前記特定入力端子及び前記入力手段に伝達し、
    前記継続判定手段は、前記入力手段へ入力される電圧降下信号が所定時間継続しているか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記変動入賞装置は、
    遊技球が入賞することによって、遊技者に特別の利益を付与する特別遊技状態を発生させる特定入賞領域と、
    前記変動入賞装置内部へ受け入れられた遊技球を前記特定入賞領域へ誘導する誘導手段と、を備え、
    前記保持手段は、前記第2電気的駆動手段の作用により前記誘導手段によって誘導される遊技球を保持することを特徴とする請求項2又は3に記載の遊技機。
  5. 前記タイマ割込無効化手段によってタイマ割込処理が実行されない状態となったにも拘わらず、前記電力供給手段からの駆動電力の供給が継続していることを報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の遊技機。
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