JP2006174407A - 画像形成装置,画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 メモリコピー機能により原稿を複数部コピー出力する場合において,ファーストコピータイムを短縮すると共に,コピー出力される複数部の複写物の画質を全て同等のものとすることのできる画像形成装置,画像形成方法及び画像形成プログラムを提供すること。
【解決手段】 スキャナユニット13から1ライン分ずつの画像データが順次読み取られ,原稿の一頁分に満たない所定の部分の画像データ(例えば8ライン分の画像データ)が蓄積されると,その都度,圧縮回路265において非可逆性圧縮を施す。そして,この非可逆性圧縮により得られた非可逆性圧縮画像データは画像メモリ262若しくはHDD263の記憶領域に順次格納され,その後,伸張回路266において順次伸長される。印字装置20では,順次伸長された画像データに基づいて順次画像形成が行われる。
【選択図】 図3
【解決手段】 スキャナユニット13から1ライン分ずつの画像データが順次読み取られ,原稿の一頁分に満たない所定の部分の画像データ(例えば8ライン分の画像データ)が蓄積されると,その都度,圧縮回路265において非可逆性圧縮を施す。そして,この非可逆性圧縮により得られた非可逆性圧縮画像データは画像メモリ262若しくはHDD263の記憶領域に順次格納され,その後,伸張回路266において順次伸長される。印字装置20では,順次伸長された画像データに基づいて順次画像形成が行われる。
【選択図】 図3
Description
本発明は,画像形成装置及び画像形成方法に関し,特に,所定の記憶部に格納された画像データに基づいて転写シート上に画像を形成することで,原稿の一回の読み取りによって複数部の複写を実行する,いわゆるメモリコピー機能を備えた画像形成装置,画像形成方法及び画像形成プログラムに関する。
画像形成装置において,一部目の(最初の)複写物が排出されるまでの時間(以下「ファーストコピータイム」と称す)を短縮することが可能な従来の画像形成処理(特許文献1参照)について,図12のブロック図を用いて説明する。ここに,図12は,前記画像形成処理を説明するブロック図である(特許文献1の図1を引用)。
前記特許文献1に記載の発明は,スキャナ1で読み取ったデータを圧縮し,画像メモリ45に貯める経路と,データ圧縮部44,データ伸張部46等を通さずにプリンタ2へ出力する経路とを有して構成されている。これにより,一部目はデータ圧縮部44及びデータ伸張部46等を通らずにプリントされることにより,ファーストコピーの高速化を図っている。
特開平9−224106号公報
前記特許文献1に記載の発明は,スキャナ1で読み取ったデータを圧縮し,画像メモリ45に貯める経路と,データ圧縮部44,データ伸張部46等を通さずにプリンタ2へ出力する経路とを有して構成されている。これにより,一部目はデータ圧縮部44及びデータ伸張部46等を通らずにプリントされることにより,ファーストコピーの高速化を図っている。
しかしながら,前記特許文献1の画像形成処理では,画像メモリに貯める経路とデータ圧縮・伸張部を通さずプリンタへ出力する経路とを持ち,一部目はデータ圧縮・伸張部を通らずにプリントされ,二部目はデータ圧縮・伸張部を経てプリントされるため,データ圧縮部に非可逆性圧縮を用いた場合は,一部目の複写物の画質と二部目以降の複写物の画質とが異なるという問題があった。一方,一部目の複写物の画質と二部目以降の複写物の画質とを同じものとするため,データ圧縮部に可逆性圧縮を用いると,非可逆性圧縮に比べ圧縮率が低くなるため,大容量の画像メモリが必要となりコスト高という問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,メモリコピー機能により原稿を複数部コピー出力する場合において,ファーストコピータイムを短縮すると共に,コピー出力される複数部の複写物の画質を全て同等のものとすることのできる画像形成装置,画像形成方法及び画像形成プログラムを提供することにある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,メモリコピー機能により原稿を複数部コピー出力する場合において,ファーストコピータイムを短縮すると共に,コピー出力される複数部の複写物の画質を全て同等のものとすることのできる画像形成装置,画像形成方法及び画像形成プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,いわゆるメモリコピー機能を有する画像形成装置に適用されるものであって,原稿の一頁分に満たない所定の部分を読み取る度に取得される画像データに対して少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施す画像データ圧縮手段と,該画像データ圧縮手段によって順次非可逆性圧縮処理が施された画像データを画像メモリやHDD等の記憶部に順次格納する画像データ格納手段と,該画像データ格納手段により順次格納された非可逆性圧縮画像データを順次伸張する画像データ伸張手段と,該画像データ伸張手段により伸張された画像データに基づいて,シート上に順次画像を形成する画像形成手段とを備え,前記画像データ圧縮手段,前記画像データ格納手段及び前記画像データ伸張手段が並列動作するよう構成されている。
このような構成によれば,原稿一頁分の読み取りが終了する前に,圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が順次なされるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された画像データ(以下「非可逆性圧縮画像データ」と称す)が伸張されることによって得られる画像データ(以下「伸張画像データ」と称す)に基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
このような構成によれば,原稿一頁分の読み取りが終了する前に,圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が順次なされるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された画像データ(以下「非可逆性圧縮画像データ」と称す)が伸張されることによって得られる画像データ(以下「伸張画像データ」と称す)に基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
また,本発明は,前記画像データ圧縮手段と,前記画像データ格納手段と,前記画像データ伸張手段と,前記画像データ圧縮手段によって得られる非可逆性圧縮画像データに対して前記画像データ格納手段による格納と前記画像データ伸張手段による伸張とを並行処理する格納伸張並行処理手段と,前記画像形成手段とを備え,前記画像データ圧縮手段及び前記格納伸張並行処理手段が並列動作するよう構成されていてもかまわない。
このように構成されることにより,圧縮された非可逆性圧縮画像データの記憶部への格納処理と,前記非可逆性圧縮画像データの伸張処理とが並行に行われるため(即ち並行処理されるため),処理速度が向上し,且つ,前記ファーストコピータイムの更なる短縮化を図ることができる。
このように構成されることにより,圧縮された非可逆性圧縮画像データの記憶部への格納処理と,前記非可逆性圧縮画像データの伸張処理とが並行に行われるため(即ち並行処理されるため),処理速度が向上し,且つ,前記ファーストコピータイムの更なる短縮化を図ることができる。
また,本発明は,いわゆるメモリコピー機能を実現する画像形成方法に適用されるものであって,原稿の一部目の複写を実行する第1の複写工程が,前記原稿の一頁分に満たない所定の部分を読み取る度に取得される前記所定の部分の画像データに少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施す画像データ圧縮工程と,前記画像データ圧縮工程によって前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる非可逆性圧縮画像データを前記記憶部に順次格納する画像データ格納工程と,前記画像データ格納工程によって前記記憶部に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張する画像データ伸張工程と,前記画像データ伸張工程によって前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張することにより得られる伸張画像データに基づいて,シート上に順次画像を形成する画像形成工程と,を有してなり,前記原稿の二部目以降の複写を実行する第2の複写工程が,前記画像データ伸張工程と前記画像形成工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
このような方法によれば,前記原稿の一頁分に満たない所定の部分が読み取られる度に,該所定の部分の画像データについて圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が順次なされるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された非可逆性圧縮画像データが伸張されることによって得られる伸張画像データに基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
このような方法によれば,前記原稿の一頁分に満たない所定の部分が読み取られる度に,該所定の部分の画像データについて圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が順次なされるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された非可逆性圧縮画像データが伸張されることによって得られる伸張画像データに基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
ところで,画像形成装置に採用されている圧縮処理方式の一つに,JPEG方式の圧縮処理(以下,JPEG圧縮処理)がある。このJPEG圧縮処理は,読み取られた画像データに非可逆性圧縮処理を施し,この非可逆性圧縮処理後に得られた非可逆性圧縮画像データに更に可逆性圧縮処理を施すものである。本発明によれば,前記JPEG圧縮処理のように,読み取られた画像データに非可逆性圧縮を行う処理(非可逆性圧縮処理)と,前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる前記非可逆性圧縮画像データを更に可逆性圧縮する可逆性圧縮処理とを含んでなる圧縮処理が採用された画像形成装置や画像形成方法においては,一部目の原稿画像をコピー出力する場合は,画像データ伸張の際に非可逆性圧縮された非可逆性圧縮画像データを伸張する処理である非可逆性データ伸張処理だけを施し,可逆性圧縮された可逆性圧縮画像データを伸張する処理である可逆性データ伸張処理を省くことにより,前記可逆性データ伸張処理に費やされる処理時間を短縮し,処理負担を軽減することができる。
ここに,前記非可逆性圧縮処理の具体例としては,YUV変換処理,DCT変換処理及び量子化処理を順次実行するものが挙げられる。また,前記可逆性圧縮処理の具体例としては,ハフマン符号化処理が挙げられる。また,前記非可逆性データ伸張処理の具体例としては,逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理を順次実行するものが挙げられる。また,前記可逆性データ伸張処理の具体例としては,ハフマン復号化処理が挙げられる。
このとき,前記画像形成方法の前記第1の複写工程における前記画像データ伸張工程では,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行し,前記第2の複写工程における前記画像データ伸張工程では,ハフマン復号化処理,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行することが考えられる。これにより,前記第1の複写工程における前記画像データ伸張工程では,前記ハフマン復号化処理に費やされる処理時間を短縮することができるため,ファーストコピータイムの更なる短縮を図ることができる。
また,本発明は,前記画像形成方法における各工程をコンピュータに実行させるための画像形成プログラムとして捉えることができる。
ここに,前記非可逆性圧縮処理の具体例としては,YUV変換処理,DCT変換処理及び量子化処理を順次実行するものが挙げられる。また,前記可逆性圧縮処理の具体例としては,ハフマン符号化処理が挙げられる。また,前記非可逆性データ伸張処理の具体例としては,逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理を順次実行するものが挙げられる。また,前記可逆性データ伸張処理の具体例としては,ハフマン復号化処理が挙げられる。
このとき,前記画像形成方法の前記第1の複写工程における前記画像データ伸張工程では,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行し,前記第2の複写工程における前記画像データ伸張工程では,ハフマン復号化処理,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行することが考えられる。これにより,前記第1の複写工程における前記画像データ伸張工程では,前記ハフマン復号化処理に費やされる処理時間を短縮することができるため,ファーストコピータイムの更なる短縮を図ることができる。
また,本発明は,前記画像形成方法における各工程をコンピュータに実行させるための画像形成プログラムとして捉えることができる。
本発明によれば,前記原稿の一頁分に満たない所定の部分が読み取られる度に,該所定の部分の画像データについて圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が順次なされるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。
また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された非可逆性圧縮画像データが伸張されることによって得られる伸張画像データに基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
更に,本発明に係る前記画像形成装置のように,前記画像データ圧縮手段,前記画像データ格納手段及び前記画像データ伸張手段が並列動作するよう構成することにより,ファーストコピータイムの更なる短縮を図ることができる。
また,一部目の複写物も,二部目以降の複写物も,いずれも非可逆性圧縮処理が施された非可逆性圧縮画像データが伸張されることによって得られる伸張画像データに基づいて画像形成がなされるため,メモリコピー出力される全ての複写物の間で画質差を生じることがなく,言い換えれば,メモリコピー出力される全ての複写物の画質が同等となり,好適である。
更に,本発明に係る前記画像形成装置のように,前記画像データ圧縮手段,前記画像データ格納手段及び前記画像データ伸張手段が並列動作するよう構成することにより,ファーストコピータイムの更なる短縮を図ることができる。
以下,添付図面を参照して,本発明の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に供する。なお,以下の実施の形態及び実施例は本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す正面図,図2は前記画像形成装置1の制御系の概略構成を示すブロック図,図3は前記画像形成装置1の画像処理系の概略構成を示すブロック図,図4は前記画像形成装置1の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図5は前記画像形成装置1の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による二部目以降の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図6は本発明の実施例1に係る画像形成装置1´の画像処理系の概略構成を示すブロック図,図7は前記画像形成装置1´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図8は本発明の実施例2に係る前記画像形成装置1´´の画像処理系の概略構成の他の例を示すブロック図,図9は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図10は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による二部目以降の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図11は読み取られる画像データの一単位を説明する図,図13は本発明の実施例3に係る画像形成装置2の制御部100及び画像処理制御部242によって実行されるメモリコピー機能による複写処理の手順の一例を説明するフローチャート,図14は圧縮処理及び伸張処理の手順の一例を説明するフローチャートである。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す正面図,図2は前記画像形成装置1の制御系の概略構成を示すブロック図,図3は前記画像形成装置1の画像処理系の概略構成を示すブロック図,図4は前記画像形成装置1の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図5は前記画像形成装置1の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による二部目以降の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図6は本発明の実施例1に係る画像形成装置1´の画像処理系の概略構成を示すブロック図,図7は前記画像形成装置1´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図8は本発明の実施例2に係る前記画像形成装置1´´の画像処理系の概略構成の他の例を示すブロック図,図9は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図10は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による二部目以降の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図11は読み取られる画像データの一単位を説明する図,図13は本発明の実施例3に係る画像形成装置2の制御部100及び画像処理制御部242によって実行されるメモリコピー機能による複写処理の手順の一例を説明するフローチャート,図14は圧縮処理及び伸張処理の手順の一例を説明するフローチャートである。
はじめに,図1の正面図及び図2のブロック図を用いて,本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体的な概略構成及び制御系の概略構成について説明する。
図1及び図2に示すように,前記画像形成装置1は,プリンタユニット12と,該プリンタユニット12の上側に接続された中継搬送ユニット18と,スキャナユニット13及び自動原稿搬送ユニット14と,プリンタユニット12の下側に接続されたシート供給ユニット16と,プリンタユニット12の一方の側部に接続された反転搬送ユニット11と,他方の側部に配置されたシート後処理ユニット15とを備える。
図1及び図2に示すように,前記画像形成装置1は,プリンタユニット12と,該プリンタユニット12の上側に接続された中継搬送ユニット18と,スキャナユニット13及び自動原稿搬送ユニット14と,プリンタユニット12の下側に接続されたシート供給ユニット16と,プリンタユニット12の一方の側部に接続された反転搬送ユニット11と,他方の側部に配置されたシート後処理ユニット15とを備える。
また,スキャナユニット13の上面には操作表示部19(図2参照)が設けられており,スキャナユニット13と,該スキャナユニット13の上側に配置された自動原稿搬送ユニット14とは,システムラック17に支持されて,プリンタユニット12及びシート後処理ユニット15の上側に配置されている。
図2に示すように,画像形成装置1は,該画像形成装置1の主制御部である制御部100を備え,該制御部100は,システムバス103を介して,システムメモリ101及び操作表示部19等の各構成装置に接続されている。制御部100は,システムメモリ101に格納された制御プログラムに従って装置各部を制御し,制御対象となる所定のデータや操作表示部19から入力されるデータ(例えば,複写部数等の印刷条件データ)等をシステムメモリ101に一時記憶させて,各種処理を実行する。
前記操作表示部19は,例えばタッチパネルにより構成される。この操作表示部19には,制御部100により制御されることで,装置の動作状態又はユーザに対する入力指示情報等を表示する表示パネル,該表示パネルを見ながらユーザが数字を入力する場合に操作するテンキー,及び画像形成装置1にシート搬送及び画像形成の処理を開始させる場合に操作するスタートキー等が具現化される。また,前記表示パネルには,適宜のタイミングで具現化される各種のファンクションキーも設けられている。
図1に示すように,スキャナユニット13は,透光性を有する原稿載置台30上に載置された原稿を所定の速度で原稿載置台30に沿って移動する走査ユニット31によって,原稿画像の主走査方向(走査ユニット31の移動方向に対して垂直方向)の1ラインずつを,順次副走査方向(走査ユニット31の移動方向)へ露光及び走査して,前記原稿からの反射光を複数の反射鏡32及び結像レンズ33等の光学部品で導光し,光電変換素子34上に結像させる。このようにしてスキャナユニット13は,所定の解像度で原稿の画像を1ラインずつ読み取り,読み取った原稿の画像を電気的信号であるRGB形式の画像データに変換し,該画像データを1ライン分ずつ順次プリンタユニット12へ入力する。
自動原稿搬送ユニット14は,原稿載置台30を覆うようにして配置されており,ユーザによって原稿載置トレイ40上に載置された原稿を,原稿載置台30上へ搬送し,走査後の原稿を原稿排出トレイ42へ排出する原稿搬送部41を備えている。また,ユーザが原稿を手動で原稿載置台30上に載置可能なように,装置奥側を支点にして上方に回動し,原稿載置台30を露出させるように構成されている。このため,画像形成装置1は,自動原稿搬送ユニット14によってシート状の原稿を自動的にスキャナユニット13へ搬送して原稿載置台30上に載置し,一枚ずつ順次露光及び走査して原稿の画像を読み取る自動読み取り機能と,ユーザが手動で原稿載置台30上に載置した原稿の画像を読み取る手動読み取り機能とを有する。
また,前記自動原稿搬送ユニット14には,前記スキャナユニット13に搬送される原稿の終端を検出する用紙検出センサ300と,前記原稿載置トレイ40上に載置された原稿の有無を検出する用紙検出センサ301とが設けられている。なお,前記用紙検出センサ300,301は例えば光学センサ等で構成される。
また,前記自動原稿搬送ユニット14には,前記スキャナユニット13に搬送される原稿の終端を検出する用紙検出センサ300と,前記原稿載置トレイ40上に載置された原稿の有無を検出する用紙検出センサ301とが設けられている。なお,前記用紙検出センサ300,301は例えば光学センサ等で構成される。
プリンタユニット12は,ドラム状の感光体200と転写体203とを有する印字装置20が前記プリンタユニット12の略中央部に内設され,前記プリンタユニット12の下部にはシート供給部21が内設されている。前記シート供給部21は,一枚又は複数枚のシートを収容するシート収容トレイ210と,シート収容トレイ210に収容されたシートを一枚ずつ印字装置20へ供給する給送部211とを有する。また,前記シート供給部21には,ユーザがシートを補給する場合にシート収容トレイ210を引き出すことができるように,シート収容トレイ210が挿脱可能に設けられている。このシート収容トレイ210には,例えば両面に印刷が可能であり,裏表の属性を有しない普通紙が収容されている。更に前記プリンタユニット12には,シート供給ユニット16から供給されるシートを受け入れるためのシート受口27が備えられている。
シート供給ユニット16は,3個のシート供給部61,62,63を有する。これらのシート供給部61,62,63は,一枚又は複数枚のシートを収容するシート収容トレイ610,620,630と,該シート収容トレイ610,620,630に収容されたシートを一枚ずつシート受口27から印字装置20へ供給する給送部611,621,631とを有する。また,ユーザがシートを補給する場合にシート収容トレイ610,620,630を引き出すことができるように,シート収容トレイ610,620,630が挿脱可能に設けられている。シート収容トレイ610には,例えば両面に印刷が可能であり,表面にレターヘッドを有する特殊シートが,表面を上にして収容されている。シート収容トレイ620には,例えばシート収容トレイ210に収容されている普通紙よりサイズが大きい普通紙が収容されている。シート収容トレイ630には,例えば両面に印刷が可能であり,パンチ穴を有し,パンチ穴が左側に位置する面が表面となる特殊シートが,表面を上にして収容されている。
前記プリンタユニット12は,印字装置20に隣り合う位置に光走査部22を備える。前記光走査部22の上部には,画像形成処理を制御するプロセスコントロールユニット(PCU)基板を用いてなる画像処理制御部242が設けられている。制御部100(図2参照)に制御されることにより前記スキャナユニット13により読み取られ,変換されたRGB形式の画像データが1ラインずつ前記プリンタユニット12に入力されると,入力された画像データは前記画像処理制御部242により図示しないバッファにNラインの画像データが蓄積されるまで一時的に格納される。前記画像処理制御部242は,画像処理部25,印字装置20及び圧縮伸張部260の間でNラインの画像データの転送処理を実行する他,各種の制御処理を行う。ここに,前記画像処理部25は,圧縮伸張部260から出力された画像データに対して所定の処理を施し,該画像データを光走査部22によって静電潜像として感光体200に走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板を備えてなるものである。なお,前記圧縮伸張部260については後段で詳述する。
本実施の形態では,前記したようにNラインの画像データ(原稿の一頁分に満たない所定の部分の画像データに相当)を一単位として取り扱い,前記画像処理制御部242によってNラインの画像データが順次前記圧縮伸張部260に転送される例について説明するが,具体的には,図11に示すように,8ラインを一単位の画像として取り扱う。ここに,1ラインは,原稿画像の主走査方向1本分の画像をいう(図11参照)。
本実施の形態では,前記したようにNラインの画像データ(原稿の一頁分に満たない所定の部分の画像データに相当)を一単位として取り扱い,前記画像処理制御部242によってNラインの画像データが順次前記圧縮伸張部260に転送される例について説明するが,具体的には,図11に示すように,8ラインを一単位の画像として取り扱う。ここに,1ラインは,原稿画像の主走査方向1本分の画像をいう(図11参照)。
供給・搬送制御部102(図2参照)は,制御部100に制御されて,各部に備えられている供給手段(給送部211,611,621,631),搬送手段及び反転手段(後述する搬送ローラ110,57及び搬入出ローラ28,83等),並びに搬送先切り替え手段(後述するゲート251,81等)を回転駆動させる処理或いは切り替える処理を行う。
供給・搬送制御部102により制御された給送部211,611,621,631によ
って,印字装置20へシートが供給され,該シートに画像を形成する際は,感光体200と転写体203とが,供給・搬送制御部102に制御されて回転駆動し,感光体200と転写体203との間に供給されたシートを印字装置20の上部へ搬送しながら該シートに画像を形成する。この場合,画像処理制御部242に制御された光走査部22によって,感光体200の周面に,画像データに応じた静電潜像が形成され,該静電潜像が現像されてトナー像が形成され,該トナー像が転写体203によって感光体200と転写体203との間に供給されたシートに転写される。即ち,前記シートは,感光体200に接触する面に画像が形成される。
って,印字装置20へシートが供給され,該シートに画像を形成する際は,感光体200と転写体203とが,供給・搬送制御部102に制御されて回転駆動し,感光体200と転写体203との間に供給されたシートを印字装置20の上部へ搬送しながら該シートに画像を形成する。この場合,画像処理制御部242に制御された光走査部22によって,感光体200の周面に,画像データに応じた静電潜像が形成され,該静電潜像が現像されてトナー像が形成され,該トナー像が転写体203によって感光体200と転写体203との間に供給されたシートに転写される。即ち,前記シートは,感光体200に接触する面に画像が形成される。
印字装置20の上部には,定着部23が設けられている。前記定着部23は,供給・搬送制御部102に制御されて回転駆動し,印字装置20から搬送されてきたシート(画像が形成されたシート)を順次受け入れ,該シート上に転写された現像剤を加熱する。この加熱により画像をシート上に定着させた後に,該シートを定着部23の上部へ搬送する。また,供給・搬送制御部102に制御された給送部211,611,621,631によって,印字装置20へシートが供給された場合であって,該シートに画像を形成しないときは,空搬送を行う。この場合,感光体200と転写体203とは,供給・搬送制御部102に制御されて回転駆動し,感光体200と転写体203との間に供給されたシートを印字装置20の上部へ搬送する。定着部23は,供給・搬送制御部102に制御されて回転駆動し,印字装置20から搬送されてきたシート(画像が形成されていないシート)を順次受け入れ,該シートを定着部23の上部へ搬送する。
ゲート251は,定着部23の上側に配置されている。シートが定着部23から前記ゲート251に搬送されると,前記ゲート251が供給・搬送制御部102に制御されて,前記シートがプリンタユニット12から中継搬送ユニット18へ搬出されるよう前記ゲート251が切り替えられる。これにより,定着部23の上部へ搬送されたシートは,ゲート251に当接した後に,該シートを中継搬送ユニット18へ搬出するための搬入出ローラ28へ導かれる。
搬入出ローラ28は,プリンタユニット12と中継搬送ユニット18との間に設けられている。この搬入出ローラ28は,供給・搬送制御部102に制御されることで正方向及び逆方向に回転可能である。正方向に回転している場合はシートをプリンタユニット12から中継搬送ユニット18へ搬出させ,逆方向に回転している場合はシートを中継搬送ユニット18からプリンタユニット12へ搬入させる。供給・搬送制御部102は,シートを反転させる場合は搬入出ローラ28を正方向又は逆方向に回転させ,反転させない場合は正方向にのみ回転させる。
シートが搬入出ローラ28によって中継搬送ユニット18からプリンタユニット12へ搬入される場合は,ゲート251は,前記シートが反転搬送ユニット11へ搬送されるよう切り替えられる。このため,前記シートは,ゲート251を通過して,該シートを反転搬送ユニット11へ搬送するための搬送ローラ110へ導かれる。
中継搬送ユニット18は,搬入出ローラ28に隣り合う位置にゲート81を備える。シートがプリンタユニット12から中継搬送ユニット18へ搬出される場合であって,前記シートを反転させないときは,前記ゲート81は,供給・搬送制御部102に制御されて,前記シートがシート後処理ユニット15へ搬送されるよう切り替えられる。このため,中継搬送ユニット18へ搬送されたシートは,ゲート81を通過して,中継搬送ユニット18の下部へ導かれ,次いで,該シートをシート後処理ユニット15へ搬送するための搬送ローラ110へ導かれる。
また,中継搬送ユニット18は,該中継搬送ユニット18の上部に配置された搬入出ロ
ーラ83と,該中継搬送ユニット18の上面に配置された反転用トレイ82とを備える。シートがプリンタユニット12から中継搬送ユニット18へ搬出される場合であって,前記シートを反転させるとき,ゲート81は,前記シートが中継搬送ユニット18内部から反転用トレイ82へ搬出されるよう切り替えられる。このため,中継搬送ユニット18へ搬送されたシートは,ゲート81に当接した後に,該シートを反転用トレイ82へ搬出するための搬入出ローラ83へ導かれる。
ーラ83と,該中継搬送ユニット18の上面に配置された反転用トレイ82とを備える。シートがプリンタユニット12から中継搬送ユニット18へ搬出される場合であって,前記シートを反転させるとき,ゲート81は,前記シートが中継搬送ユニット18内部から反転用トレイ82へ搬出されるよう切り替えられる。このため,中継搬送ユニット18へ搬送されたシートは,ゲート81に当接した後に,該シートを反転用トレイ82へ搬出するための搬入出ローラ83へ導かれる。
搬入出ローラ83は,供給・搬送制御部102に制御されることで,正方向及び逆方向に回転可能なものである。前記搬入出ローラ83が正方向に回転している場合はシートを搬入出ローラ28から中継搬送ユニット18内部(ゲート81)を介して反転用トレイ82へ搬出させ,逆方向に回転している場合は反転用トレイ82からゲート81を介して搬入出ローラ28へ搬入させる。供給・搬送制御部102は,シートを反転させる場合は,まず,搬入出ローラ83を正方向に回転させ,シートを一旦反転用トレイ82へ搬出させ,次いで,搬入出ローラ83を逆方向に回転させ,反転用トレイ82上のシートを中継搬送ユニット18内部へ搬入させる。
反転搬送ユニット11は,内部に搬送ローラ110を備える。逆回転する搬入出ローラ28によってゲート251を通過して反転搬送ユニット11へ搬送されたシートは,搬送ローラ110によって該反転搬送ユニット11内部を通過し,プリンタユニット12へ搬送され,更に印字装置20へ搬送される。
供給・搬送制御部102は,シートが反転された場合(例えば反転搬送ユニット11にシートを検出するシート検出手段を設け,該シート検出手段がシートを検出した場合),該シートの反転回数(この場合,シートの検出回数)をカウントしてシステムメモリ101に記憶させる。
供給・搬送制御部102は,シートが反転された場合(例えば反転搬送ユニット11にシートを検出するシート検出手段を設け,該シート検出手段がシートを検出した場合),該シートの反転回数(この場合,シートの検出回数)をカウントしてシステムメモリ101に記憶させる。
シート後処理ユニット15は,シートに対して後処理(例えばステープル処理)を施す機能を有する。シート後処理ユニット15は,該シート後処理ユニット15と中継搬送ユニット18との間に搬入ローラ50を備え,該搬入ローラ50は,供給・搬送制御部102に制御されて,中継搬送ユニット18から搬送されたシートをシート後処理ユニット15内部へ搬入する。
また,シート後処理ユニット15は,ゲート52を備える。供給・搬送制御部102は,ゲート52を,ユーザが操作表示部19を用いて入力した条件に応じて切り替える。例えば,シートに対してステープル処理を行う場合は,シート後処理ユニット15内部へ搬送されたシートが搬送ローラ57へ搬送されるようにゲート52を切り替え,ステープル処理を行わない場合は,前記シートが排出ローラ53へ搬送されるようにゲート52を切り替える。
また,シート後処理ユニット15は,ゲート52を備える。供給・搬送制御部102は,ゲート52を,ユーザが操作表示部19を用いて入力した条件に応じて切り替える。例えば,シートに対してステープル処理を行う場合は,シート後処理ユニット15内部へ搬送されたシートが搬送ローラ57へ搬送されるようにゲート52を切り替え,ステープル処理を行わない場合は,前記シートが排出ローラ53へ搬送されるようにゲート52を切り替える。
また,シート後処理ユニット15は,画像を形成したシートを排出するシート排出トレイ56,59を装置外部に突出して備える。また,シート排出トレイ56へシートを排出するための排出ローラ53を備える。排出ローラ53へ搬送されたシートは,該排出ローラ53によってシート排出トレイ56へ排出される。搬送ローラ57へ搬送されたシートは,ステープル処理部58でステープル処理を施された後に,シート排出トレイ59へ排出される。
ステープル処理部58は,ステープルトレイ,搬送方向に直交する方向へシートを揃えるための整合板,ステープルトレイ上のシートを搬送するためのローラ・ベルト対搬送手段,ステープルトレイ上でシート端部を揃えるための付き当て用ガイド,ステープル処理を行うステープラ,及びステープル処理後のシートを排出ローラに導くための排出用ガイドを備え,該排出ローラによって,ステープル処理後のシートをシート排出トレイ59へ排出する。ステープル処理部58のステープルトレイに導かれたシートの搬送方向端部は
,ローラ・ベルト対搬送手段に接触し,該ローラ・ベルト対搬送手段によって付き当て用ガイドに付き当てられる。また,搬送方向に直交する方向のシート端部は,整合板によって揃えられる。所定枚数のシートがステープルトレイにスタックされた場合,ステープラによってステープル処理が施される。
,ローラ・ベルト対搬送手段に接触し,該ローラ・ベルト対搬送手段によって付き当て用ガイドに付き当てられる。また,搬送方向に直交する方向のシート端部は,整合板によって揃えられる。所定枚数のシートがステープルトレイにスタックされた場合,ステープラによってステープル処理が施される。
次に,図3のブロック図を用いて本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像処理系の概略構成について説明する。
図3に示すように,本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像処理系は,前記したスキャナユニット13,画像処理部25,印字装置20,及び後述する圧縮伸張部260を備えて構成される。
前記圧縮伸張部260は,図示するように,圧縮回路265(画像データ圧縮手段の一例),伸張回路266(画像データ伸張手段の一例),画像メモリ262(記憶部の一例),HDD263(記憶部の他の例)を備えている。これらの構成要素は互いにデータバス等を介して通信可能に接続されており,相互間のデータの通信はバスコントローラ等を含む前記画像処理制御部242により制御される。
前記圧縮回路265及び伸張回路266はいずれもLSIやVLSI等の集積回路等である。このうち,前記圧縮回路265は,前記画像処理制御部242によって該圧縮回路265に順次入力された8ラインの画像データに対して少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施すものであり,具体的にはJPEG方式の画像圧縮処理を行う回路等が該当する。一方,前記伸張回路266は,前記画像処理制御部242によって前記圧縮回路265から転送された8ラインの圧縮画像データ(以下「非可逆性圧縮画像データ」と称す)をその転送順に順次伸張するものである。なお,前記圧縮回路265は非可逆性圧縮処理を順次施すものであるため,前記伸張回路266により伸張された画像データは,厳密には圧縮前の画像データに完全に復元された画像データとはならない。
図3に示すように,本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像処理系は,前記したスキャナユニット13,画像処理部25,印字装置20,及び後述する圧縮伸張部260を備えて構成される。
前記圧縮伸張部260は,図示するように,圧縮回路265(画像データ圧縮手段の一例),伸張回路266(画像データ伸張手段の一例),画像メモリ262(記憶部の一例),HDD263(記憶部の他の例)を備えている。これらの構成要素は互いにデータバス等を介して通信可能に接続されており,相互間のデータの通信はバスコントローラ等を含む前記画像処理制御部242により制御される。
前記圧縮回路265及び伸張回路266はいずれもLSIやVLSI等の集積回路等である。このうち,前記圧縮回路265は,前記画像処理制御部242によって該圧縮回路265に順次入力された8ラインの画像データに対して少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施すものであり,具体的にはJPEG方式の画像圧縮処理を行う回路等が該当する。一方,前記伸張回路266は,前記画像処理制御部242によって前記圧縮回路265から転送された8ラインの圧縮画像データ(以下「非可逆性圧縮画像データ」と称す)をその転送順に順次伸張するものである。なお,前記圧縮回路265は非可逆性圧縮処理を順次施すものであるため,前記伸張回路266により伸張された画像データは,厳密には圧縮前の画像データに完全に復元された画像データとはならない。
前記画像メモリ262は,画像データを格納するためのRAM(Random Access Memory)等の半導体メモリである。この画像メモリ262のメモリ領域は,前記圧縮回路265及び前記伸張回路266による圧縮・伸張を実行する際の作業領域と,圧縮後の前記非可逆性圧縮画像データを一時的に格納し保管しておく記憶領域とに適宜割り当てられる。なお,前記圧縮回路265及び前記伸張回路266自体に,圧縮・伸張を実行する作業領域となる内部メモリが含まれている場合は,前記画像メモリ262のメモリ領域が全て前記非可逆性圧縮画像データの一時保管に使用されることはいうまでもない。
前記HDD263は,画像メモリ262の前記記憶領域を補うものであり,前記画像メモリ262の記憶領域だけでは格納し切れないデータがHDD263の記憶領域に格納される。もちろん,前記画像メモリ262を用いずに前記HDD263に直接前記非可逆性圧縮画像データを格納する構成であってもよいが,データの格納処理速度の観点からすれば前記画像メモリ262を用いる方が好適である。
前記HDD263は,画像メモリ262の前記記憶領域を補うものであり,前記画像メモリ262の記憶領域だけでは格納し切れないデータがHDD263の記憶領域に格納される。もちろん,前記画像メモリ262を用いずに前記HDD263に直接前記非可逆性圧縮画像データを格納する構成であってもよいが,データの格納処理速度の観点からすれば前記画像メモリ262を用いる方が好適である。
このように,本画像形成装置1の画像処理系が構成されているため,例えば,複数ページの原稿を複数部印字する場合においては,一頁目の原稿の読み取りが前記スキャナユニット13によって開始され,該スキャナユニット13により一頁目の先頭から1ラインずつ順次読み取られた1ラインの画像データが前記プリンタユニット12に順次入力される。プリンタユニット12では,前記画像処理制御部242により,その順次入力された1ラインの画像データを蓄積して8ラインの画像データにし,そして,前記8ラインの画像データが圧縮伸張部260の前記圧縮回路265に転送される。
そして,前記圧縮回路265では,8ラインの画像データに対して非可逆性圧縮処理が順次なされ,その後,圧縮された非可逆性圧縮画像データが前記画像メモリ262に順次格納される。そして,前記画像メモリ262に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データは前記画像処理制御部242によって前記伸張回路266に順次転送されて,該伸張回路266において元の8ラインの画像データ(ただし完全に復元された画像データではない)に伸張された後に,前記画像処理部25に転送される。この画像処理部25では,伸張された8ラインの画像データを前記印字装置20で印字可能なYMCK形式の印字データに変換して印字装置20に転送される。
このような画像データの圧縮・格納・伸張・転送処理は,図3のクロック発生器35から前記各部に出力されるクロック信号(CLK)に同期して実行される。このように,一頁分に満たない8ラインの画像データの圧縮・格納・伸張が順次行われるため,最初の一頁目の原稿の画像が全て読み取られる前に画像処理が開始されるため,ファーストコピータイムを効果的に短縮することができる。また,前述の従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,一部目の画像データに対しても圧縮・伸張処理がなされているため,一部目の複写物と二部目以降の複写物との間に画質差が生じることもない。
そして,前記圧縮回路265では,8ラインの画像データに対して非可逆性圧縮処理が順次なされ,その後,圧縮された非可逆性圧縮画像データが前記画像メモリ262に順次格納される。そして,前記画像メモリ262に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データは前記画像処理制御部242によって前記伸張回路266に順次転送されて,該伸張回路266において元の8ラインの画像データ(ただし完全に復元された画像データではない)に伸張された後に,前記画像処理部25に転送される。この画像処理部25では,伸張された8ラインの画像データを前記印字装置20で印字可能なYMCK形式の印字データに変換して印字装置20に転送される。
このような画像データの圧縮・格納・伸張・転送処理は,図3のクロック発生器35から前記各部に出力されるクロック信号(CLK)に同期して実行される。このように,一頁分に満たない8ラインの画像データの圧縮・格納・伸張が順次行われるため,最初の一頁目の原稿の画像が全て読み取られる前に画像処理が開始されるため,ファーストコピータイムを効果的に短縮することができる。また,前述の従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,一部目の画像データに対しても圧縮・伸張処理がなされているため,一部目の複写物と二部目以降の複写物との間に画質差が生じることもない。
ここで,図2及び図3を参照しつつ,図4及び図5のタイミングチャートを用いて,前記画像形成装置1の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目及び二部目の複写処理(コピー)の手順の一例について説明する。
なお,スキャナユニット13,圧縮伸張部260,画像処理部25,印字装置20は,前述したように,前記クロック発生器35で発生するクロックに同期して動作しているが,このクロックの周波数(即ちクロック周波数)は,前記スキャナユニット13により読み取られる8ラインを一単位とする画像単位ごとの圧縮・格納・伸張・画像処理,そして印字処理の各処理に必要な処理時間や,8ラインの画像データを読み取るために必要な前記スキャナユニット13の読み取り速度,時間等に応じて予め設定される。
なお,スキャナユニット13,圧縮伸張部260,画像処理部25,印字装置20は,前述したように,前記クロック発生器35で発生するクロックに同期して動作しているが,このクロックの周波数(即ちクロック周波数)は,前記スキャナユニット13により読み取られる8ラインを一単位とする画像単位ごとの圧縮・格納・伸張・画像処理,そして印字処理の各処理に必要な処理時間や,8ラインの画像データを読み取るために必要な前記スキャナユニット13の読み取り速度,時間等に応じて予め設定される。
まず,一部目の複写処理を行う場合について図4を用いて説明する。ユーザが前記操作表示部19のスタートキーを押下すると,制御部100により,スキャナユニット13が動作されることによって,前記原稿台30上に自動若しくは手動によって載置された一枚の原稿が露光及び走査され,図4中のT1の時点において,原稿の一部目の最初のページ
の画像が1ラインずつ読み取られる。読み取られた画像データは,8ライン分の画像データP(1)を一単位として,その読み取りが終了するT2の時点で,前記制御部100(
図2)及び前記画像処理制御部242(図2)によって前記圧縮伸張部260の圧縮回路265に転送される。
前記圧縮回路265では,転送された画像データP(1)がT2の時点から圧縮処理さ
れ,その後,圧縮された圧縮画像データP(1)がT3の時点で前記画像処理制御部24
2によって画像メモリ262に転送されて前記圧縮画像データP(1)が画像メモリ262に格納(記憶)される。なお,かかる格納処理を行う際の前記画像処理制御部242が画像データ格納手段に相当する。
その後,画像メモリ262に記憶されるとすぐに,前記画像処理制御部242によって記憶された前記圧縮画像データP(1)がT4の時点で読み出されて,前記伸張回路26
6へ転送される。この伸張回路266へ転送された圧縮画像データP(1)は,その後,T5の時点で該伸張回路266で伸張され,伸張された画像データP(1)がT6の時点で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T7の時点で印字装置20へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。
の画像が1ラインずつ読み取られる。読み取られた画像データは,8ライン分の画像データP(1)を一単位として,その読み取りが終了するT2の時点で,前記制御部100(
図2)及び前記画像処理制御部242(図2)によって前記圧縮伸張部260の圧縮回路265に転送される。
前記圧縮回路265では,転送された画像データP(1)がT2の時点から圧縮処理さ
れ,その後,圧縮された圧縮画像データP(1)がT3の時点で前記画像処理制御部24
2によって画像メモリ262に転送されて前記圧縮画像データP(1)が画像メモリ262に格納(記憶)される。なお,かかる格納処理を行う際の前記画像処理制御部242が画像データ格納手段に相当する。
その後,画像メモリ262に記憶されるとすぐに,前記画像処理制御部242によって記憶された前記圧縮画像データP(1)がT4の時点で読み出されて,前記伸張回路26
6へ転送される。この伸張回路266へ転送された圧縮画像データP(1)は,その後,T5の時点で該伸張回路266で伸張され,伸張された画像データP(1)がT6の時点で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T7の時点で印字装置20へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。
このような一連の処理は,図4中のT2の時点で前記スキャナユニット13により読み取られた画像データP(2),そして,T3,T4,…の各時点で読み取られた各画像データP(3),P(4),…に対しても順次行われ,原稿一部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。従って,例えば,T6の時点において,前記圧縮回路265による画像データP(5)の圧縮処理と,前記画像処理制御部242による画像データP(4)の記憶処理(格納処理)と,前記伸張回路266による画像データP(2)の伸張処理とが並列的に行われることになる。即ち,前記圧縮回路265と前記画像処理制御部242と前記伸張回路266とが並列動作することになる。なお,原稿が複数頁にわたるものである場合は,全ての頁(ページ)に対して前述の一連の処理が実行される。
このような一連の処理を経て原稿の一部目の画像形成が行われることにより,原稿の一部目(又は一頁目)の画像を全て読み取ってから圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理を行う従来技術と較べて,原稿一頁分に満たない所定の部分(ここでは,8ラインに相当する部分)を読み取る度に圧縮・格納・伸張・画像形成の処理が行われるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。
このような一連の処理を経て原稿の一部目の画像形成が行われることにより,原稿の一部目(又は一頁目)の画像を全て読み取ってから圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理を行う従来技術と較べて,原稿一頁分に満たない所定の部分(ここでは,8ラインに相当する部分)を読み取る度に圧縮・格納・伸張・画像形成の処理が行われるため,前記ファーストコピータイムを短縮させることができる。
続いて,二部目の複写処理を行う場合について図5を用いて説明する。まず,前記画像処理制御部242によって,前記画像メモリ262に格納された前記圧縮画像データP(1)が図5中のT1の時点で読み出される。その後,前記伸張回路266へ転送される。
この伸張回路266へ転送された圧縮画像データP(1)は,その後,T2の時点で該伸
張回路266で伸張され,そして,伸張された画像データP(1)がT3の時点で画像処
理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T4の時点で印字装置20へ転送
される。
このような一連の処理も,図5中のT2の時点で画像メモリ262から読み出された画像データP(2),そして,T3,T4,…の各時点で読み取られた各画像データP(3),P(4),…に対しても順次行われ,原稿二部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。なお,かかる一連の処理は,三部目以降についても同様に行われる。
このように,二部目以降の複写物の画像形成では,前記スキャナユニット13による読み取り処理が不要であるため,原稿を一回読み取ることによって該原稿の複数部の複写を実現することができる。また,この場合において,一部目の複写物も二部目の複写物も,一度非可逆性圧縮処理が施された後に伸張された画像データ(伸張画像データ)に基づいて画像形成がなされるため,図12に示す前記従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,画像データに圧縮率の高い非可逆性圧縮処理が施されているにもかかわらず,一部目の複写物と二部目の複写物との画質を同等とすることができる。
この伸張回路266へ転送された圧縮画像データP(1)は,その後,T2の時点で該伸
張回路266で伸張され,そして,伸張された画像データP(1)がT3の時点で画像処
理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T4の時点で印字装置20へ転送
される。
このような一連の処理も,図5中のT2の時点で画像メモリ262から読み出された画像データP(2),そして,T3,T4,…の各時点で読み取られた各画像データP(3),P(4),…に対しても順次行われ,原稿二部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。なお,かかる一連の処理は,三部目以降についても同様に行われる。
このように,二部目以降の複写物の画像形成では,前記スキャナユニット13による読み取り処理が不要であるため,原稿を一回読み取ることによって該原稿の複数部の複写を実現することができる。また,この場合において,一部目の複写物も二部目の複写物も,一度非可逆性圧縮処理が施された後に伸張された画像データ(伸張画像データ)に基づいて画像形成がなされるため,図12に示す前記従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,画像データに圧縮率の高い非可逆性圧縮処理が施されているにもかかわらず,一部目の複写物と二部目の複写物との画質を同等とすることができる。
続いて,図6及び図7を用いて,本発明の実施例1について説明する。ここに,図6は,本発明の実施例1に係る画像形成装置1´の画像処理系の概略構成を示すブロック図,図7は前記画像形成装置1´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャートである。なお,前記本発明の実施形態に係る画像形成装置1の画像処理系と同じ構成要素については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示されるように,本発明の実施例に係る画像形成装置1´の画像処理系はスキャナユニット13,圧縮伸張部260a,画像処理部25,印字装置20を備える。ここで,圧縮伸張部260aは,前記本発明の実施形態に係る画像形成装置1の圧縮伸張部260の構成と何ら変わるところはないが,前記圧縮回路265により非可逆性圧縮処理された画像データに対して,画像データ格納手段として機能する前記画像処理制御部242による格納処理と,前記伸張回路266による伸張処理とが並行して実行される点で,前記した実施の形態における圧縮伸張部260とは異なる。なお,このように前記格納処理及び前記伸張処理の並行処理は,前記画像処理制御部242が,前記圧縮回路265により圧縮された非可逆性圧縮画像データを前記画像メモリ262に転送すると共に前記伸張回路266にも転送することにより達成される。このような転送処理を行う前記画像処理制御部242が格納伸張並行処理手段に相当する。
図6に示されるように,本発明の実施例に係る画像形成装置1´の画像処理系はスキャナユニット13,圧縮伸張部260a,画像処理部25,印字装置20を備える。ここで,圧縮伸張部260aは,前記本発明の実施形態に係る画像形成装置1の圧縮伸張部260の構成と何ら変わるところはないが,前記圧縮回路265により非可逆性圧縮処理された画像データに対して,画像データ格納手段として機能する前記画像処理制御部242による格納処理と,前記伸張回路266による伸張処理とが並行して実行される点で,前記した実施の形態における圧縮伸張部260とは異なる。なお,このように前記格納処理及び前記伸張処理の並行処理は,前記画像処理制御部242が,前記圧縮回路265により圧縮された非可逆性圧縮画像データを前記画像メモリ262に転送すると共に前記伸張回路266にも転送することにより達成される。このような転送処理を行う前記画像処理制御部242が格納伸張並行処理手段に相当する。
ここで,図2及び図6を参照しつつ,図7のタイミングチャートを用いて,前記画像形成装置1´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理(コピー)の手順の一例について説明する。
前述の実施の形態と同じようにして,図7中のT1の時点で読み取られた8ライン分の
画像データP(1)は,その後,T2の時点で,前記制御部100及び前記画像処理制御
部242によって前記圧縮回路265に転送され,そして,この圧縮回路265において,前記画像データP(1)の圧縮処理が行われる。
続いて,図7中のT3の時点で,前記画像処理制御部242によって前記圧縮画像デー
タP(1)が画像メモリ262に転送されて,該画像メモリ262に格納(記憶)される。この格納処理と並行して,前記画像処理制御部242は,前記T3の時点において,前
記圧縮画像データP(1)を前記伸張回路266へ転送し,該伸張回路266で前記圧縮画像データP(1)の伸張処理を実行させる。
そして,前記伸張回路266で伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点
で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置2
0へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。
なお,二部目の複写処理については,前述の実施の形態と同様の手順で実行されるため,ここではその説明を省略する。
ここで,例えば,図6に示すように,ファクシミリ装置36等の外部装置が前記画像メモリ262等の記憶装置を共用する場合は,前記ファクシミリ装置36が前記画像メモリ262にアクセスしている間は,前記圧縮回路265と前記画像メモリ262との間の転送,前記伸張回路266と前記画像メモリ262と転送が停滞することになり,その結果,印字装置20における印字が開始されるまでのファーストコピータイムが長期化するおそれがあるが,本実施例1では,前述した一連の処理が行われることにより,一部目の複写においては,前記画像メモリ262から伸張回路266への画像データの転送処理が発生せず,更に,前記画像メモリ262への圧縮画像データの格納処理と前記伸張回路266の伸張処理とが並行処理されるため,処理速度が向上し,且つ,前記ファーストコピータイムの更なる短縮化を図ることができるので,何ら問題はない。
前述の実施の形態と同じようにして,図7中のT1の時点で読み取られた8ライン分の
画像データP(1)は,その後,T2の時点で,前記制御部100及び前記画像処理制御
部242によって前記圧縮回路265に転送され,そして,この圧縮回路265において,前記画像データP(1)の圧縮処理が行われる。
続いて,図7中のT3の時点で,前記画像処理制御部242によって前記圧縮画像デー
タP(1)が画像メモリ262に転送されて,該画像メモリ262に格納(記憶)される。この格納処理と並行して,前記画像処理制御部242は,前記T3の時点において,前
記圧縮画像データP(1)を前記伸張回路266へ転送し,該伸張回路266で前記圧縮画像データP(1)の伸張処理を実行させる。
そして,前記伸張回路266で伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点
で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置2
0へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。
なお,二部目の複写処理については,前述の実施の形態と同様の手順で実行されるため,ここではその説明を省略する。
ここで,例えば,図6に示すように,ファクシミリ装置36等の外部装置が前記画像メモリ262等の記憶装置を共用する場合は,前記ファクシミリ装置36が前記画像メモリ262にアクセスしている間は,前記圧縮回路265と前記画像メモリ262との間の転送,前記伸張回路266と前記画像メモリ262と転送が停滞することになり,その結果,印字装置20における印字が開始されるまでのファーストコピータイムが長期化するおそれがあるが,本実施例1では,前述した一連の処理が行われることにより,一部目の複写においては,前記画像メモリ262から伸張回路266への画像データの転送処理が発生せず,更に,前記画像メモリ262への圧縮画像データの格納処理と前記伸張回路266の伸張処理とが並行処理されるため,処理速度が向上し,且つ,前記ファーストコピータイムの更なる短縮化を図ることができるので,何ら問題はない。
次に,図8〜図10を用いて,本発明の実施例2について説明する。ここに,図8は,本発明の実施例2に係る前記画像形成装置1´´の画像処理系の概略構成の他の例を示すブロック図,図9は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャート,図10は前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による二部目以降の複写処理の手順の一例を説明するタイミングチャートである。
前述の圧縮回路265で実行される非可逆性圧縮として,非可逆性圧縮伸張処理の代表的な圧縮伸張方式であるJPEG方式による画像圧縮処理を用いた場合を考える。このJPEG方式によるデータの圧縮処理を分解すると,スキャナユニット13から送られてくるRGB画像データをYUV画像データに変換するYUV変換処理,このYUV変換処理により変換されたYUV画像データを周波数成分に変換する離散コサイン変換(DCT/Discrete Cosine Transform)処理,該DCT処理の後に,画像データを量子化する量子化処理,その後に,符号の出現率に応じて符号長を変えることによりデータ量を圧縮するハフマン符号化処理,の4つの処理に分けられる。従って,前記圧縮回路265は,前記YUV変換処理を行うYUV変換回路265aと,前記DCT処理を行うDCT回路265bと,前記量子化処理を行う量子化回路265cと,前記ハフマン符号化処理を行うハフマン符号化回路265dとを有する。また,前記伸張回路266はハフマン復号化処理を行うハフマン復号化回路266aと,逆量子化処理を行う逆量子化回路266bと,逆DCT処理を行う逆DCT回路266cと,YUV画像データをRGB画像データに変換するRGB変換処理を行うRGB変換回路266dとを有する。
前述の圧縮回路265で実行される非可逆性圧縮として,非可逆性圧縮伸張処理の代表的な圧縮伸張方式であるJPEG方式による画像圧縮処理を用いた場合を考える。このJPEG方式によるデータの圧縮処理を分解すると,スキャナユニット13から送られてくるRGB画像データをYUV画像データに変換するYUV変換処理,このYUV変換処理により変換されたYUV画像データを周波数成分に変換する離散コサイン変換(DCT/Discrete Cosine Transform)処理,該DCT処理の後に,画像データを量子化する量子化処理,その後に,符号の出現率に応じて符号長を変えることによりデータ量を圧縮するハフマン符号化処理,の4つの処理に分けられる。従って,前記圧縮回路265は,前記YUV変換処理を行うYUV変換回路265aと,前記DCT処理を行うDCT回路265bと,前記量子化処理を行う量子化回路265cと,前記ハフマン符号化処理を行うハフマン符号化回路265dとを有する。また,前記伸張回路266はハフマン復号化処理を行うハフマン復号化回路266aと,逆量子化処理を行う逆量子化回路266bと,逆DCT処理を行う逆DCT回路266cと,YUV画像データをRGB画像データに変換するRGB変換処理を行うRGB変換回路266dとを有する。
前記JPEG方式によるデータの圧縮処理に含まれる各処理のうち,前記DCT処理及び前記量子化処理はいずれも処理後のデータを処理前の元のデータに復元することができない非可逆性圧縮処理であり,前記ハフマン符号化処理は可逆性圧縮処理である。従って,JPEG方式の圧縮処理は,入力された画像データに対して一旦非可逆性圧縮処理を行い,その後に,前記非可逆性圧縮処理により得られた非可逆性圧縮画像データに対して可逆性圧縮処理を行うことにより,画像データを非可逆性圧縮する処理と言える。
なお,前記JPEG方式によるデータの圧縮処理により圧縮された圧縮画像を伸張する伸張処理は,圧縮処理とは逆の手順で行えばよく,即ち,ハフマン復号化処理,逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理をこの順序で行うことにより実行可能となる。
本発明の実施例2においては,前記圧縮回路265に転送された画像データに対して,前記YUV変換処理,DCT処理,量子化処理がこの順序で行われる。その後,量子化された画像データ(量子化画像データ)に対して,更に前記ハフマン符号化を実行するハフマン符号化処理と,同量子化画像データを伸張する処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)とが並行して実行される。
なお,前記JPEG方式によるデータの圧縮処理により圧縮された圧縮画像を伸張する伸張処理は,圧縮処理とは逆の手順で行えばよく,即ち,ハフマン復号化処理,逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理をこの順序で行うことにより実行可能となる。
本発明の実施例2においては,前記圧縮回路265に転送された画像データに対して,前記YUV変換処理,DCT処理,量子化処理がこの順序で行われる。その後,量子化された画像データ(量子化画像データ)に対して,更に前記ハフマン符号化を実行するハフマン符号化処理と,同量子化画像データを伸張する処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)とが並行して実行される。
ここで,図2及び図8を参照しつつ,図9及び図10のタイミングチャートを用いて,前記画像形成装置1´´の制御系及び画像処理系によって実行されるメモリコピー機能による一部目の複写処理(コピー)の手順の一例について説明する。
前述の実施例1と同じようにして,図9中のT1の時点で読み取られた8ライン分の画像データP(1)は,その後,T2の時点で,前記制御部100及び前記画像処理制御部242によって前記圧縮回路265に転送される。
前記圧縮回路265では,入力された8ライン分の画像データP(1)が,前記YUV変換回路265a,前記DCT回路265b,前記量子化回路265cを順次経て非可逆性圧縮される。
前記非可逆性圧縮がなされた画像データは,その後,T3の時点で,ハフマン符号化回
路265d及び伸張回路266(の逆量子化回路266b)それぞれに転送されて,前記ハフマン符号化回路265dではハフマン符号化処理が実行され,前記伸張回路266では,逆量子化回路266bにおいて逆量子化処理が,前記逆DCT回路266cにおいて逆DCT処理が,前記RGB変換回路266dにおいてRGB変換処理が実行される。
前述の実施例1と同じようにして,図9中のT1の時点で読み取られた8ライン分の画像データP(1)は,その後,T2の時点で,前記制御部100及び前記画像処理制御部242によって前記圧縮回路265に転送される。
前記圧縮回路265では,入力された8ライン分の画像データP(1)が,前記YUV変換回路265a,前記DCT回路265b,前記量子化回路265cを順次経て非可逆性圧縮される。
前記非可逆性圧縮がなされた画像データは,その後,T3の時点で,ハフマン符号化回
路265d及び伸張回路266(の逆量子化回路266b)それぞれに転送されて,前記ハフマン符号化回路265dではハフマン符号化処理が実行され,前記伸張回路266では,逆量子化回路266bにおいて逆量子化処理が,前記逆DCT回路266cにおいて逆DCT処理が,前記RGB変換回路266dにおいてRGB変換処理が実行される。
前記T3の時点でハフマン符号化処理がなされて完全にJPEG圧縮がなされた画像デ
ータP(1)は,その後,T4の時点で前記画像処理制御部242によって画像メモリ2
62に転送されて,前記画像メモリ262に格納(記憶)される。
一方,前記T3の時点で並行処理されることにより,逆量子化回路266b,逆DCT
回路266c,RGB変換回路266dを経て伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置20へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。このような一連の処理が,原稿一部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。
このように,一部目の原稿をコピー出力する場合は,読み取られた画像データに対して非可逆性圧縮処理(YUV変換処理,DCT処理,量子化処理)が施された画像データに対する非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)だけを施すことにより,前記ハフマン復号化処理に費やされる処理時間を短縮してファーストコピータイムの短縮化を実現している。また,ハフマン復号化処理が省略されるため,その分の処理負担が軽減され得る。また,一部目の原稿をコピー出力する場合に限っては,ハフマン復号化処理が省略されるため,その分,動作クロックを高速化することが可能となり,処理の高速化を図ることができる。
ータP(1)は,その後,T4の時点で前記画像処理制御部242によって画像メモリ2
62に転送されて,前記画像メモリ262に格納(記憶)される。
一方,前記T3の時点で並行処理されることにより,逆量子化回路266b,逆DCT
回路266c,RGB変換回路266dを経て伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点で画像処理部25へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置20へ転送される。そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。このような一連の処理が,原稿一部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。
このように,一部目の原稿をコピー出力する場合は,読み取られた画像データに対して非可逆性圧縮処理(YUV変換処理,DCT処理,量子化処理)が施された画像データに対する非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)だけを施すことにより,前記ハフマン復号化処理に費やされる処理時間を短縮してファーストコピータイムの短縮化を実現している。また,ハフマン復号化処理が省略されるため,その分の処理負担が軽減され得る。また,一部目の原稿をコピー出力する場合に限っては,ハフマン復号化処理が省略されるため,その分,動作クロックを高速化することが可能となり,処理の高速化を図ることができる。
続いて,二部目の複写処理を行う場合について図10を用いて説明する。まず,図10
中のT1の時点で,前記画像処理制御部242によって,前記画像メモリ262に格納さ
れた前記圧縮画像データP(1)が読み出されると,その後,T2の時点で前記伸張回路
266へ転送される。この伸張回路266では,まず,ハフマン復号化回路266aで前記圧縮画像データP(1)がハフマン復号化処理される。その後,ハフマン復号化処理がなされた画像データがT3の時点で逆量子化回路266bに転送されて,逆量子化回路2
66b,逆DCT回路266c,RGB変換回路266dを経て圧縮前の画像データに伸張される。この伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点で画像処理部25
へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置20へ転送される。
そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。このような一連の処理が,原稿一部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。
中のT1の時点で,前記画像処理制御部242によって,前記画像メモリ262に格納さ
れた前記圧縮画像データP(1)が読み出されると,その後,T2の時点で前記伸張回路
266へ転送される。この伸張回路266では,まず,ハフマン復号化回路266aで前記圧縮画像データP(1)がハフマン復号化処理される。その後,ハフマン復号化処理がなされた画像データがT3の時点で逆量子化回路266bに転送されて,逆量子化回路2
66b,逆DCT回路266c,RGB変換回路266dを経て圧縮前の画像データに伸張される。この伸張された画像データP(1)は,その後,T4の時点で画像処理部25
へ転送され,所定の変換処理がなされた後に,T5の時点で印字装置20へ転送される。
そして,前記印字装置20において,伸張された画像データP(1)に基づいて,シート上に画像を形成する処理が行われる。このような一連の処理が,原稿一部目の最初の頁の画像データP(1)から該最初の頁の最終の画像データP(m)まで順次繰り返し行われる。
続いて,図13を用いて,本発明の実施例3に係る画像形成装置2について説明する。前記画像形成装置2は,前記本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成と何ら変わるところがないため,該画像形成装置1と同じ構成要素については同符号を付して用い,その説明を省略する。前記画像形成装置2は,前記複写処理において前記制御部100及び画像処理制御部242によって実行される処理内容が前記画像形成装置1とは異なる。以下,この点について詳説する。
ここに,図13は,本発明の実施例3に係る画像形成装置2の制御部100及び画像処理制御部242によって実行されるメモリコピー機能による複写処理の手順の一例を説明するフローチャート複写処理の手順の一例を説明するフローチャートである。なお,図中のS101,S102…及びS201,S202…は,前記制御部100及び前記画像処理制御部242各々における処理手順(ステップ)の番号を示す。
ここに,図13は,本発明の実施例3に係る画像形成装置2の制御部100及び画像処理制御部242によって実行されるメモリコピー機能による複写処理の手順の一例を説明するフローチャート複写処理の手順の一例を説明するフローチャートである。なお,図中のS101,S102…及びS201,S202…は,前記制御部100及び前記画像処理制御部242各々における処理手順(ステップ)の番号を示す。
まず,図13(a)を用いて,当該複写処理において前記制御部100によって実行される一連の処理(S101〜S109)について説明する。
ステップS101の処理では,ユーザによって前記操作表示部19のスタートキーが操作されたか否か,即ち複写の開始が指示されたか否かが前記制御部100によって判断される。ここで,前記操作表示部19のスタートキーが操作されたと判断されると(S101のYes側),複写開始フラグFが「1」に設定され(S102),前記原稿における読み取り済みライン数を示すラインカウント値Tが初期化(T=0)される(S103)。ここに,前記複写開始フラグFは,前記システムメモリ101内のフラグレジスタ(不図示)に設けられたフラグであって,複写の開始が指示されたか否かを示すものである。なお,前記複写開始フラグFは,「1」で複写の開始が指示されたことを示し,「0」で複写の開始が指示されていないこと或いは複写の終了を示している。また,前記ラインカウント値Tは,前記システムメモリ101内に記憶されており,前記制御部100により実行される後述のステップS106の処理において,前記スキャナユニット13によって読み取られた画像の1ライン毎の転送に伴ってカウントアップされるものである。なお,前記複写開始フラグF及び前記ラインカウント値Tは,前記画像処理制御部242により参照可能である。
続いて,ステップS104では,前記制御部100により前記スキャナユニット13に原稿の画像の読み取り開始が指示される。これにより,前記実施の形態で述べたように,前記スキャナユニット13により,一枚目の原稿が露光及び走査されることによって該原稿上の画像が1ラインずつ読み取られる。ここで読み取られた1ライン毎の画像データは,前記制御部100によって前記画像メモリ262の作業領域に転送されて格納される(S105)。これに伴って,前記ラインカウント値Tが,前記制御部100によってカウントアップ(T=T+1)される(S106)。このステップS105及びS106の処理は,ステップS107において前記原稿一枚の画像の読み取りが終了したと前記制御部100によって判断されるまで繰り返し実行される。なお,前記ステップS107における前記制御部100による判断は,前記用紙検出センサ300による検出結果に基づいて行われる。
他方,前記ステップS107において,原稿一枚の画像の読み取りが終了したと判断されると,処理はステップS108に移行し,複写する原稿が残留しているか否かが判断される。ここに,複写する原稿の残留の判断は,前記用紙検出センサ301による検出結果に基づいて行われる。ここで,前記原稿が残留していると判断されると(S108のYes側),処理は前記ステップS103に戻り,当該ステップS108に続く処理が再度実行される。他方,前記原稿が残留していないと判断されると(S108のNo側),ステップS109において前記複写開始フラグFが立ち下げられた後(F=0),当該制御部100による処理は終了される。
ステップS101の処理では,ユーザによって前記操作表示部19のスタートキーが操作されたか否か,即ち複写の開始が指示されたか否かが前記制御部100によって判断される。ここで,前記操作表示部19のスタートキーが操作されたと判断されると(S101のYes側),複写開始フラグFが「1」に設定され(S102),前記原稿における読み取り済みライン数を示すラインカウント値Tが初期化(T=0)される(S103)。ここに,前記複写開始フラグFは,前記システムメモリ101内のフラグレジスタ(不図示)に設けられたフラグであって,複写の開始が指示されたか否かを示すものである。なお,前記複写開始フラグFは,「1」で複写の開始が指示されたことを示し,「0」で複写の開始が指示されていないこと或いは複写の終了を示している。また,前記ラインカウント値Tは,前記システムメモリ101内に記憶されており,前記制御部100により実行される後述のステップS106の処理において,前記スキャナユニット13によって読み取られた画像の1ライン毎の転送に伴ってカウントアップされるものである。なお,前記複写開始フラグF及び前記ラインカウント値Tは,前記画像処理制御部242により参照可能である。
続いて,ステップS104では,前記制御部100により前記スキャナユニット13に原稿の画像の読み取り開始が指示される。これにより,前記実施の形態で述べたように,前記スキャナユニット13により,一枚目の原稿が露光及び走査されることによって該原稿上の画像が1ラインずつ読み取られる。ここで読み取られた1ライン毎の画像データは,前記制御部100によって前記画像メモリ262の作業領域に転送されて格納される(S105)。これに伴って,前記ラインカウント値Tが,前記制御部100によってカウントアップ(T=T+1)される(S106)。このステップS105及びS106の処理は,ステップS107において前記原稿一枚の画像の読み取りが終了したと前記制御部100によって判断されるまで繰り返し実行される。なお,前記ステップS107における前記制御部100による判断は,前記用紙検出センサ300による検出結果に基づいて行われる。
他方,前記ステップS107において,原稿一枚の画像の読み取りが終了したと判断されると,処理はステップS108に移行し,複写する原稿が残留しているか否かが判断される。ここに,複写する原稿の残留の判断は,前記用紙検出センサ301による検出結果に基づいて行われる。ここで,前記原稿が残留していると判断されると(S108のYes側),処理は前記ステップS103に戻り,当該ステップS108に続く処理が再度実行される。他方,前記原稿が残留していないと判断されると(S108のNo側),ステップS109において前記複写開始フラグFが立ち下げられた後(F=0),当該制御部100による処理は終了される。
次に,当該複写処理において前記制御部100によって実行される一連の処理(S101〜S109)と並行して前記画像処理制御部242によって実行される一連の処理(S201〜S208)について説明する。
まず,図13(b)を用いて,原稿の一部目の複写を実行する手順について説明する。
ステップS201の処理では,前記複写開始フラグFが立てられているか否か,即ち複写の開始が指示されたか否かが前記画像処理制御部242によって判断される。ここで,前記複写開始フラグFが立てられていると判断されると(S201のYes側),処理はステップ202に進む。そして,以下のステップS202〜S206までの処理(工程)が前記画像処理制御部242によって順次実行(逐次処理)される。
まず,図13(b)を用いて,原稿の一部目の複写を実行する手順について説明する。
ステップS201の処理では,前記複写開始フラグFが立てられているか否か,即ち複写の開始が指示されたか否かが前記画像処理制御部242によって判断される。ここで,前記複写開始フラグFが立てられていると判断されると(S201のYes側),処理はステップ202に進む。そして,以下のステップS202〜S206までの処理(工程)が前記画像処理制御部242によって順次実行(逐次処理)される。
ステップS202の処理では,前記制御部100によってカウントされた前記ラインカウント値Tが8の倍数であるか否かが判断される。ここで,前記ラインカウント値Tが8の倍数でないと判断されている間は,前記ステップS202の判断が繰り返し行われ,前記ラインカウント値Tが8の倍数であると判断されると(S202のYes側),処理はステップS203に進む。なお,仮に原稿一枚の読み取りが終了しているにもかかわらず,前記ラインカウント値Tが8の倍数でない場合には,前記画像処理制御部242によって,その8ライン分に満たない画像データに,不足するライン分の空白の画像データが付加されることにより,8ライン分の画像データが生成される。
ステップS203では,前記画像メモリ262の作業領域に格納された8ライン分の画像データの圧縮処理が前記画像処理制御部242によって実行される(画像データ圧縮工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の作業領域に格納された8ライン分の画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記圧縮回路265に転送されることにより,該圧縮回路265によって画像データの圧縮処理が実行される。ここに,前記圧縮処理は,少なくとも非可逆性圧縮処理を含む処理をいう。なお,前記圧縮処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該圧縮後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
前記ステップS203において前記圧縮回路265で圧縮された画像データは,続くステップS204において前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から該画像メモリ262の記憶領域に格納される(画像データ格納工程に相当)。なお,このとき前記画像メモリ262の作業領域内の前記画像データが削除されるため,該作業領域は次の圧縮処理で利用可能となる。
ステップS205では,前記画像処理制御部242によって前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データの伸張処理が実行される(画像データ伸張工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の記憶領域から前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記伸張回路266に転送されることにより,該伸張回路266によって該画像データの伸張処理が実行される。なお,前記伸張処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該伸張後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
ステップS206では,前記ステップS205において前記伸張回路266で伸張された画像データの画像形成処理が実行される(画像形成工程に相当)。具体的には,前記ステップS205において前記伸張回路266で伸張された画像データが,前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から前記画像処理部25に転送される。これにより,前記画像処理部25では,前記画像データに所定の変換処理がなされ,前記印字装置20では,前記画像処理部25によって所定の変換処理がなされた前記画像データに基づいてシート上に画像が形成(印字出力)される。
ステップS203では,前記画像メモリ262の作業領域に格納された8ライン分の画像データの圧縮処理が前記画像処理制御部242によって実行される(画像データ圧縮工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の作業領域に格納された8ライン分の画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記圧縮回路265に転送されることにより,該圧縮回路265によって画像データの圧縮処理が実行される。ここに,前記圧縮処理は,少なくとも非可逆性圧縮処理を含む処理をいう。なお,前記圧縮処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該圧縮後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
前記ステップS203において前記圧縮回路265で圧縮された画像データは,続くステップS204において前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から該画像メモリ262の記憶領域に格納される(画像データ格納工程に相当)。なお,このとき前記画像メモリ262の作業領域内の前記画像データが削除されるため,該作業領域は次の圧縮処理で利用可能となる。
ステップS205では,前記画像処理制御部242によって前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データの伸張処理が実行される(画像データ伸張工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の記憶領域から前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記伸張回路266に転送されることにより,該伸張回路266によって該画像データの伸張処理が実行される。なお,前記伸張処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該伸張後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
ステップS206では,前記ステップS205において前記伸張回路266で伸張された画像データの画像形成処理が実行される(画像形成工程に相当)。具体的には,前記ステップS205において前記伸張回路266で伸張された画像データが,前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から前記画像処理部25に転送される。これにより,前記画像処理部25では,前記画像データに所定の変換処理がなされ,前記印字装置20では,前記画像処理部25によって所定の変換処理がなされた前記画像データに基づいてシート上に画像が形成(印字出力)される。
その後,前述の一連の処理(S202〜S206)は,ステップS207において,原稿一枚分の出力が終了したと判断されるまで,即ち,前記スキャナユニット13により順次読み取られる原稿の最初の画像データから最終の画像データまで順次繰り返し行われる。ここに,原稿一枚分の出力が終了したか否かの判断は,例えば出力した画像のライン数をカウントすることにより行われる。具体的には,600dpiでA4サイズの原稿の複写を実行する場合には,該原稿の短辺の長さが210mmであるため,210mm/25.4mm×600≒4960ラインとなることから,出力したライン数をカウントして該カウント値が4960ラインに達したことを条件に,原稿一枚分の出力が終了したと判断すればよい。
なお,原稿が複数頁にわたるものである場合は,全ての頁(ページ)に対して前述の一連の処理(ステップS202〜S207)が実行される。すなわち,前記ステップS202〜S207までの一連の処理が,原稿の最終頁まで,原稿枚数と同じ処理回数だけ実行される。
このような一連の処理を経て原稿の一部目の複写工程が行われることにより,原稿の一部目(又は一頁目)の画像を全て読み取ってから圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理を行う従来技術と較べて,原稿一頁分に満たない所定の部分(ここでは,8ラインに相当する部分)を読み取る度に圧縮・格納・伸張・画像形成の処理が行われるため,ファーストコピータイムを短縮させることができる。
なお,原稿が複数頁にわたるものである場合は,全ての頁(ページ)に対して前述の一連の処理(ステップS202〜S207)が実行される。すなわち,前記ステップS202〜S207までの一連の処理が,原稿の最終頁まで,原稿枚数と同じ処理回数だけ実行される。
このような一連の処理を経て原稿の一部目の複写工程が行われることにより,原稿の一部目(又は一頁目)の画像を全て読み取ってから圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理を行う従来技術と較べて,原稿一頁分に満たない所定の部分(ここでは,8ラインに相当する部分)を読み取る度に圧縮・格納・伸張・画像形成の処理が行われるため,ファーストコピータイムを短縮させることができる。
続いて,図13(b)を用いて,前記原稿の二部目の複写を実行する手順について説明する。
前記ステップS207において原稿一枚分の出力が終了したと判断されると,続くステップS208では,出力枚数がユーザにより予め設定された複写部数に達しているか否かが判断される。ここで,出力枚数が複写部数に達していないと判断されると(S208のNo側),処理はステップS209に移行する。なお,出力部数が複写部数に達していると判断された場合には,当該画像処理制御部242による処理は終了される。
前記ステップS209では,前記画像処理制御部242によって前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データの伸張処理が実行される(画像データ伸張工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の記憶領域から前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記伸張回路266に転送されることにより,該伸張回路266によって該画像データの伸張処理が実行される。なお,前記伸張処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該伸張後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
そして,ステップS210では,前記ステップS209において前記伸張回路266で伸張された画像データの画像形成処理が実行される(画像形成工程に相当)。具体的には,前記ステップS209において前記伸張回路266で伸張された画像データが,前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から前記画像処理部25に転送される。これにより,前記画像処理部25では,前記画像データに所定の変換処理がなされ,前記印字装置20では,前記画像処理部25によって所定の変換処理がなされた前記画像データに基づいてシート上に画像が形成(印字出力)される。
その後,前述の一連の処理(S209〜S210)は,ステップS211において,原稿一枚分の出力が終了したと判断されるまで,即ち原稿の最初の画像データから最終の画像データまで順次繰り返し行われる。なお,かかる一連の処理(S209〜S211)は,三部目以降についても同様に行われ,前記ステップS208において複写枚数分の出力が終了したと判断された時点で,当該画像処理制御部242による処理は終了される。
このように,二部目以降の複写物の画像形成では,前記スキャナユニット13による読み取り処理が不要であるため,原稿を一回読み取ることによって該原稿の複数部の複写を実現することができる。また,この場合において,一部目の複写物も二部目以降の複写物も,一度非可逆性圧縮処理が施された後に伸張された画像データ(伸張画像データ)に基づいて画像形成がなされるため,画像データに圧縮率の高い非可逆性圧縮処理が施されているにもかかわらず,図12に示す前記従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,一部目の複写物と二部目以降の複写物との画質を同等とすることができる。
なお,前記画像処理制御部262,前記圧縮回路265及び前記伸張回路266は,これらを集積化したDSP等の集積回路で構成されたものであってもよく,この場合,当該DSP等の集積回路では,演算部により所定の画像形成プログラムに従った前記圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が実行される。
前記ステップS207において原稿一枚分の出力が終了したと判断されると,続くステップS208では,出力枚数がユーザにより予め設定された複写部数に達しているか否かが判断される。ここで,出力枚数が複写部数に達していないと判断されると(S208のNo側),処理はステップS209に移行する。なお,出力部数が複写部数に達していると判断された場合には,当該画像処理制御部242による処理は終了される。
前記ステップS209では,前記画像処理制御部242によって前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データの伸張処理が実行される(画像データ伸張工程に相当)。具体的には,前記画像メモリ262の記憶領域から前記圧縮処理回路265で圧縮された前記画像データが前記画像処理制御部242によって読み出され,前記伸張回路266に転送されることにより,該伸張回路266によって該画像データの伸張処理が実行される。なお,前記伸張処理は,前記画像メモリ262の作業領域内において行われ,該伸張後の画像データは該画像メモリ262の作業領域内に記憶される。
そして,ステップS210では,前記ステップS209において前記伸張回路266で伸張された画像データの画像形成処理が実行される(画像形成工程に相当)。具体的には,前記ステップS209において前記伸張回路266で伸張された画像データが,前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域から前記画像処理部25に転送される。これにより,前記画像処理部25では,前記画像データに所定の変換処理がなされ,前記印字装置20では,前記画像処理部25によって所定の変換処理がなされた前記画像データに基づいてシート上に画像が形成(印字出力)される。
その後,前述の一連の処理(S209〜S210)は,ステップS211において,原稿一枚分の出力が終了したと判断されるまで,即ち原稿の最初の画像データから最終の画像データまで順次繰り返し行われる。なお,かかる一連の処理(S209〜S211)は,三部目以降についても同様に行われ,前記ステップS208において複写枚数分の出力が終了したと判断された時点で,当該画像処理制御部242による処理は終了される。
このように,二部目以降の複写物の画像形成では,前記スキャナユニット13による読み取り処理が不要であるため,原稿を一回読み取ることによって該原稿の複数部の複写を実現することができる。また,この場合において,一部目の複写物も二部目以降の複写物も,一度非可逆性圧縮処理が施された後に伸張された画像データ(伸張画像データ)に基づいて画像形成がなされるため,画像データに圧縮率の高い非可逆性圧縮処理が施されているにもかかわらず,図12に示す前記従来技術(例えば,特許文献1参照)とは異なり,一部目の複写物と二部目以降の複写物との画質を同等とすることができる。
なお,前記画像処理制御部262,前記圧縮回路265及び前記伸張回路266は,これらを集積化したDSP等の集積回路で構成されたものであってもよく,この場合,当該DSP等の集積回路では,演算部により所定の画像形成プログラムに従った前記圧縮・格納・伸張・画像形成の各処理が実行される。
ここで,前述の実施例3に係る画像形成装置2において,前記圧縮回路265が前記画像処理制御部242に制御されることにより該圧縮回路265で実行される圧縮処理として,非可逆性圧縮伸張処理の代表的な圧縮伸張方式であるJPEG方式による画像圧縮処理を用いた場合を考える。なお,前記制御部100側の処理は,上述の実施例3で説明した処理(図13(a)参照)と同様であるため,ここではその説明を省略する。また,前記画像処理制御部242側の処理は,上述の実施例3で説明した処理(図13(b)参照)と比べて,前記圧縮処理(S203)及び前記伸張処理(S205,S209)における処理内容が後述するように異なるが,その他の処理は同様であるため,ここではその同様の処理についての説明を省略する。
この場合,前記画像形成装置2では,図14(a)のフローチャートに示すように,前記圧縮処理(ステップS203)において,前記スキャナユニット13から送られてくるRGB画像データをYUV画像データに変換するYUV変換処理(ステップS203a),このYUV変換処理により変換されたYUV画像データを周波数成分に変換する離散コサイン変換(DCT/Discrete Cosine Transform)処理(ステップS203b),該DCT処理の後に画像データを量子化する量子化処理(ステップS203c),該量子化された画像データを一時的に前記画像メモリ262の作業領域内に記憶する記憶処理(ステップS203d),該記憶処理と略並行して或いは該記憶処理後に符号の出現率に応じて符号長を変えることにより前記量子化された画像データのデータ量を圧縮するハフマン符号化処理(ステップS203d)が実行される。なお,前述したように,前記JPEG方式によるデータの圧縮処理に含まれる各処理のうち,前記DCT処理及び前記量子化処理はいずれも処理後のデータを処理前の元のデータに復元することができない非可逆性圧縮処理であり,前記ハフマン符号化処理は可逆性圧縮処理である。
この場合,前記画像形成装置2では,図14(a)のフローチャートに示すように,前記圧縮処理(ステップS203)において,前記スキャナユニット13から送られてくるRGB画像データをYUV画像データに変換するYUV変換処理(ステップS203a),このYUV変換処理により変換されたYUV画像データを周波数成分に変換する離散コサイン変換(DCT/Discrete Cosine Transform)処理(ステップS203b),該DCT処理の後に画像データを量子化する量子化処理(ステップS203c),該量子化された画像データを一時的に前記画像メモリ262の作業領域内に記憶する記憶処理(ステップS203d),該記憶処理と略並行して或いは該記憶処理後に符号の出現率に応じて符号長を変えることにより前記量子化された画像データのデータ量を圧縮するハフマン符号化処理(ステップS203d)が実行される。なお,前述したように,前記JPEG方式によるデータの圧縮処理に含まれる各処理のうち,前記DCT処理及び前記量子化処理はいずれも処理後のデータを処理前の元のデータに復元することができない非可逆性圧縮処理であり,前記ハフマン符号化処理は可逆性圧縮処理である。
そして,一部目の複写に係る前記伸張処理(ステップS205)では,図14(b)に示すように,前記伸張回路266が前記画像処理制御部242に制御されることにより,前記画像メモリ262の作業領域内から前記量子化処理(ステップS203c)で量子化された画像データが読み出され(ステップS205a),該画像データに対して逆量子化処理(ステップS205b),逆DCT処理(ステップS205c),RGB変換処理(ステップS205d)を経た処理が実行される。なお,前記一連の処理(S205a〜S205d)の終了後,前記記憶処理(ステップS203d)で記憶された量子化後の画像データは,前記画像処理制御部242によって前記画像メモリ262の作業領域内から消去される(ステップS205e)。
一方,前述したように,前記ステップS203で前記ハフマン符号化処理(S203e)を含む圧縮処理が施された画像データは,前記ステップS204(図13(b)参照)において前記画像メモリ262の記憶領域内に記憶される。
そして,二部目以降の複写に係る前記伸張処理(ステップS209)では,図14(c)に示すように,前記伸張回路266が前記画像処理制御部242に制御されることにより,前記画像メモリ262の記憶領域内から前記ハフマン符号化処理(ステップS203e)でハフマン符号化処理が施された画像データが読み出され(ステップS205f),該画像データに対してハフマン復号化処理(ステップS205g),前記逆量子化処理(ステップS205b),前記逆DCT処理(ステップS205c),前記RGB変換処理(ステップS205d)を経た処理が実行される。
このように,一部目の複写では,前記画像メモリ262の作業領域内に記憶されたハフマン符号化処理前の画像データに対して非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)だけが施され,二部目以降の複写では,前記画像メモリ262の記憶領域内に記憶されたハフマン符号化処理後の画像データに対して可逆性データ伸張処理(ハフマン復号化処理),非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)が施される。
即ち,本実施例4に係る前記画像形成装置2における複写処理では,一部目の複写に係る伸張処理(ステップS205)において,前記可逆性データ伸張処理(ハフマン復号化処理,S205g)が省略されるため,ファーストコピー時間の短縮を図ることが可能である。
一方,前述したように,前記ステップS203で前記ハフマン符号化処理(S203e)を含む圧縮処理が施された画像データは,前記ステップS204(図13(b)参照)において前記画像メモリ262の記憶領域内に記憶される。
そして,二部目以降の複写に係る前記伸張処理(ステップS209)では,図14(c)に示すように,前記伸張回路266が前記画像処理制御部242に制御されることにより,前記画像メモリ262の記憶領域内から前記ハフマン符号化処理(ステップS203e)でハフマン符号化処理が施された画像データが読み出され(ステップS205f),該画像データに対してハフマン復号化処理(ステップS205g),前記逆量子化処理(ステップS205b),前記逆DCT処理(ステップS205c),前記RGB変換処理(ステップS205d)を経た処理が実行される。
このように,一部目の複写では,前記画像メモリ262の作業領域内に記憶されたハフマン符号化処理前の画像データに対して非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)だけが施され,二部目以降の複写では,前記画像メモリ262の記憶領域内に記憶されたハフマン符号化処理後の画像データに対して可逆性データ伸張処理(ハフマン復号化処理),非可逆性データ伸張処理(逆量子化処理,逆DCT処理,RGB変換処理)が施される。
即ち,本実施例4に係る前記画像形成装置2における複写処理では,一部目の複写に係る伸張処理(ステップS205)において,前記可逆性データ伸張処理(ハフマン復号化処理,S205g)が省略されるため,ファーストコピー時間の短縮を図ることが可能である。
1…画像形成装置
12…プリンタユニット
13…スキャナユニット
14…自動原稿搬送ユニット
19…操作表示部
20…印字装置
25…画像処理部
34…光電変換素子
100…制御部
103…システムバス
242…画像処理制御部
260,260a…圧縮伸張部
262…画像メモリ
263…HDD
265…圧縮回路
266…伸張回路
S101,102…,S201,S202…,…処理手順(ステップ)番号
12…プリンタユニット
13…スキャナユニット
14…自動原稿搬送ユニット
19…操作表示部
20…印字装置
25…画像処理部
34…光電変換素子
100…制御部
103…システムバス
242…画像処理制御部
260,260a…圧縮伸張部
262…画像メモリ
263…HDD
265…圧縮回路
266…伸張回路
S101,102…,S201,S202…,…処理手順(ステップ)番号
Claims (11)
- 画像データを格納する記憶部を備え,該記憶部に格納された画像データに基づいて画像形成を行うことで原稿を一回読み取ることによって前記原稿の複数部の複写を実行可能な画像形成装置であって,
前記原稿の一頁分に満たない所定の部分を読み取る度に取得される前記所定の部分の画像データに少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施す画像データ圧縮手段と,
前記画像データ圧縮手段によって前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる非可逆性圧縮画像データを前記記憶部に順次格納する画像データ格納手段と,
前記画像データ格納手段によって前記記憶部に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張する画像データ伸張手段と,
前記画像データ伸張手段によって前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張することにより得られる伸張画像データに基づいて,シート上に順次画像を形成する画像形成手段と,を備え,
前記画像データ圧縮手段,前記画像データ格納手段及び前記画像データ伸張手段が並列動作してなることを特徴とする画像形成装置。 - 画像データを格納する記憶部を備え,該記憶部に格納された画像データに基づいて画像形成を行うことで原稿を一回読み取ることによって前記原稿の複数部の複写を実行可能な画像形成装置であって,
前記原稿の一頁分に満たない所定の部分を読み取る度に取得される前記所定の部分の画像データに少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施す画像データ圧縮手段と,
前記画像データ圧縮手段によって前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる非可逆性圧縮画像データを前記記憶部に順次格納する画像データ格納手段と,
前記画像データ格納手段によって前記記憶部に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張する画像データ伸張手段と,
前記画像データ圧縮手段によって得られる非可逆性圧縮画像データに対して前記画像データ格納手段による格納と前記画像データ伸張手段による伸張とを並行処理する格納伸張並行処理手段と,
前記画像データ伸張手段によって前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張することにより得られる伸張画像データに基づいて,シート上に順次画像を形成する画像形成手段と,
を備え,
前記画像データ圧縮手段及び前記格納伸張並行処理手段が並列動作してなることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像データ圧縮手段が,前記非可逆性圧縮処理と,前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる前記非可逆性圧縮画像データを更に可逆圧縮する可逆性圧縮処理とを含んでなる請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記非可逆性圧縮処理が,YUV変換処理,DCT変換処理及び量子化処理を順次実行するものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記可逆性圧縮処理が,ハフマン符号化処理である請求項3に記載の画像形成装置。
- 記憶部に格納された画像データに基づいて画像形成を行うことで原稿を一回読み取ることによって前記原稿の複数部の複写を実行する画像形成方法であって,
前記原稿の一部目の複写を実行する第1の複写工程が,
前記原稿の一頁分に満たない所定の部分を読み取る度に取得される前記所定の部分の画像データに少なくとも非可逆性圧縮処理を順次施す画像データ圧縮工程と,前記画像データ圧縮工程によって前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる非可逆性圧縮画像データを前記記憶部に順次格納する画像データ格納工程と,前記画像データ格納工程によって前記記憶部に順次格納された前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張する画像データ伸張工程と,前記画像データ伸張工程によって前記非可逆性圧縮画像データを順次伸張することにより得られる伸張画像データに基づいて,シート上に順次画像を形成する画像形成工程と,を有してなり,
前記原稿の二部目以降の複写を実行する第2の複写工程が,
前記画像データ伸張工程と前記画像形成工程とを有してなることを特徴とする画像形成方法。 - 前記画像データ圧縮工程が,前記非可逆性圧縮処理と,前記所定の部分の画像データに前記非可逆性圧縮処理を順次施すことにより得られる前記非可逆性圧縮画像データを更に可逆圧縮する可逆性圧縮処理とを含んでなる請求項6に記載の画像形成方法。
- 前記非可逆性圧縮処理が,YUV変換処理,DCT変換処理及び量子化処理を順次実行するものである請求項6又は7のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記可逆性圧縮処理が,ハフマン符号化処理である請求項7に記載の画像形成方法。
- 前記第1の複写工程における前記画像データ伸張工程が,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行するものであり,
前記第2の複写工程における前記画像データ伸張工程が,ハフマン復号化処理,逆量子化処理,逆DCT変換処理及びRGB変換処理を順次実行するものである請求項7に記載の画像形成方法。 - 請求項6〜10のいずれかに記載の画像形成方法における各工程をコンピュータに実行させるための画像形成プログラム。
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