JP2006173570A - スイッチ付き可変抵抗器 - Google Patents

スイッチ付き可変抵抗器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006173570A
JP2006173570A JP2005264540A JP2005264540A JP2006173570A JP 2006173570 A JP2006173570 A JP 2006173570A JP 2005264540 A JP2005264540 A JP 2005264540A JP 2005264540 A JP2005264540 A JP 2005264540A JP 2006173570 A JP2006173570 A JP 2006173570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
click
switch
slider
variable resistor
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005264540A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Ouchi
利之 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2005264540A priority Critical patent/JP2006173570A/ja
Publication of JP2006173570A publication Critical patent/JP2006173570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Adjustable Resistors (AREA)

Abstract

【課題】 回転軸の軸線方向に薄型化が図れると共に、スイッチ切換時に違和感のないクリック感触が得られるスイッチ付きの可変抵抗器を提供する。
【解決手段】 回転軸2の回転に伴って回転するクリック部材の係合部17c、17dと係脱してクリック感触を生起するクリック用凸部4d、4eと、第1の摺動子14が摺接する抵抗体パターン6が形成された抵抗基板5と、回転軸2の回転末端近傍で動作するロータリースイッチとを備え、ロータリースイッチは、固定接点11が形成された接点基板10と、回転軸2の回転に伴って回転する第2の摺動子15とからなり、回転軸2を回転させると、第2の摺動子15が接点基板10上を摺動してスイッチの切換が行われると共に、クリック部材の係合部17c、17dがクリック用凸部4d、4eと係脱してスイッチ切換時のクリック感触が生起されるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、小型化が可能で回転操作時にクリック感触を伴ったスイッチ付きの可変抵抗器の構造に関する。
従来のスイッチ付き可変抵抗器の構造としては、操作軸を初期位置から所定量回転させるとスイッチがオフからオン状態へと切換えられ、その際クリック感触を生起させると共に、操作軸をさらに回転させると、設定抵抗値が変動するようにした構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来のスイッチ付き可変抵抗器の構造を図29〜図31に示す。図29は従来のスイッチ付き可変抵抗器の断面図、図30は従来のスイッチ付き可変抵抗器に組み込んだスイッチ部の平面図、図31はクリック機構の動作説明図である。
図において、従来のスイッチ付き可変抵抗器は、軸受51に回動自在に支持された操作軸52の軸廻りに、クリック機構53や、スイッチユニット54や、抵抗器ユニット55等を備えて構成されており、スイッチユニット54によって電源のオン・オフ切換えが行われ、かつオン状態のとき抵抗器ユニット55によって設定抵抗値の調整が行われ、さらにクリック機構53が操作時にクリック感を生起するようになっている。
上記クリック機構53は、操作軸52と一体に回動するクリック板56と、ケースの一部である第1の筐体57に保持された板ばね58とによって構成されており、クリック板56の表面には、周方向に沿って、平坦部59を横切る突起部60と、所定ピッチの多数の係合突起61a,61b,61c,……とが形成されている。一方、板ばね58には膨出部62が形成されていて、この膨出部62がクリック板56の該表面に弾接させてあるので、操作軸52の回動に伴い、膨出部62が突起部60や係合突起61a,61b,……に係脱してクリック感が生起される。
そして、操作軸52が初期位置(回転角0度)にあるとき膨出部62が平坦部59のA点に弾接し、操作軸52を初期位置から所定量順回転させてスイッチユニット54がオフからオン状態へと切換えられるとき膨出部62が突起部60に係脱するように設定してあるので、この膨出部62は、スイッチユニット54がオン状態へと切換えられた後に操作軸52をさらに順回転させることにより係合突起61a,61b,……と順次係脱していき、よってオン状態における操作軸52の回転操作量がクリック感として手指で感得できる。
また、上記スイッチユニット54は、操作軸52と一体に回動する駆動体63と、この駆動体63により駆動される絶縁カム64と、一対の端子65,66を取着し、ケースの一部である第2の筐体67に一体化された絶縁基板68と、一方の端子65に常時接触し他方の端子66に接離する可動接片69と、一端が絶縁カム64に係止され他端が可動接片69に係止されている反転用の線ばね70と、絶縁基板68に鳩目がしめにより取着されて端子65上に可動接片69と絶縁カム64とを挟み込み、これら両者69,64を回動可能に支持している支持軸71とによって構成されている。
そして、操作軸52が初期位置にあるとき、絶縁カム64は図30の状態に保持されていて、線ばね70を介して絶縁カム64に引っ張られる可動接片69は固定接点たる端子66から離間した状態に保たれているので、スイッチユニット54はオフ状態となっているが、操作軸52を初期位置から順回転させていくと、駆動体63が連動して回転するので、絶縁カム64が図30において反時計回り方向に回転していく。その結果、絶縁カム64が所定量回転した時点で、線ばね70の弾発力により可動接片69がスナップ動作を行い、時計回り方向に回転した可動接片69が端子66に当接し、よって両端子65,66が導通されてスイッチユニット54はオフからオン状態へと切換えられるようになっている。
また、スイッチユニット54がオン状態にあるときに操作軸52を逆回転させれば、上記と逆の動作が行われて可動接片69が端子66から離間し、オフ状態に戻る。したがって、このスイッチユニット54は、オン・オフ切換え時に可動接片69のスナップ動作によるクリック感を生起するが、オン・オフ切換え時には上記したようにクリック板56の突起部60と板ばね58の膨出部62との係脱によるクリック感も生起されるので、操作者の手指にはこれらを合成した強いクリック感が感得されることになる。
実用新案登録第2582824号
しかしながら、従来のスイッチ付き可変抵抗器においては、スイッチユニット54の構造が複雑なため、操作軸の軸線方向の寸法が長くなり、小型化できないという問題があった。また、カム64は線ばね70で付勢されているため、操作軸52を回してカム64が回動したときにも、クリック感触が生じ、クリック板56と板ばね58で得られるクリック感触とタイミングがあわないと、不自然なクリック感触となる虞があった。
従って、本発明は上記した問題点を解決し、操作軸の軸線方向に薄型化が図れると共に、スイッチ切換時に違和感のないクリック感触が得られるスイッチ付きの可変抵抗器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明では第1の解決手段として、回転操作される回転軸と、この回転軸を回転可能に保持するハウジングと、前記回転軸の回転に伴って回転するクリック部材及び第1の摺動子と、前記クリック部材に設けられた係合部と係脱してクリック感触を生起するクリック用凸部と、前記第1の摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された抵抗基板と、前記回転軸の回転末端近傍で動作するロータリースイッチとを備え、前記ロータリースイッチは、固定接点が形成された接点基板と、前記回転軸の回転に伴って回転する第2の摺動子とからなり、前記回転軸を回転させると、前記第2の摺動子が前記接点基板上を摺動してスイッチの切換が行われると共に、前記クリック部材の係合部が前記クリック用凸部と係脱してスイッチ切換時のクリック感触が生起されるようにした構成とした。
また、第2の解決手段として、前記クリック部材は、前記回転軸と共に回転可能なクリック板と板ばねからなり、前記クリック板に前記係合部を突出形成し、該クリック板を前記板ばねにより軸線方向に弾性付勢させた構成とした。
また、第3の解決手段として、前記クリック板の前記係合部及びこれと係脱する前記クリック用凸部を各々複数個設け、前記回転軸の回転時に各々複数個の前記係合部と前記クリック用凸部とが同時に係脱するようにした構成とした。
また、第4の解決手段として、複数個の前記係合部及び前記クリック用凸部は、各々前記回転軸の回転中心から径方向の異なる位置に設けた構成とした。
また、第5の解決手段として、前記クリック部材は、前記回転軸と共に回転可能なクリック用板ばねからなり、該クリック用板ばねに前記係合部を突出形成し、該クリック用板ばねを軸線方向に弾性付勢させた構成とした。
また、第6の解決手段として、前記抵抗基板を一体的に埋設した保持部材を有し、この保持部材の一面側に前記抵抗体パターンが露出していると共に、これとは対向する他面側に前記クリック用凸部が一体に形成されている構成とした。
また、第7の解決手段として、前記回転軸と共に回転する摺動子受けを有し、前記第1の摺動子と前記第2の摺動子が前記摺動子受けの一面側と他面側に設けられていると共に、前記抵抗基板と前記接点基板とが、前記摺動子受けを介して対向して設けられている構成とした。
また、第8の解決手段として、前記第1の摺動子と前記第2の摺動子が、同一形状からなる共通部品で形成されている構成とした。
また、第9の解決手段として、前記回転軸及び前記ハウジングには、前記回転軸が所定の角度回転した時に、互いに当接してそれ以上の回転を規制するストッパー部が設けられており、これらのストッパー部の突部形状を、基部から先端側に拡開する扇状に形成し、これらの当接面を、前記回転軸の径方向の中心線に対して角度を持って係合させた構成とした。
上述したように、本発明のスイッチ付き可変抵抗器は、回転操作される回転軸と、この回転軸を回転可能に保持するハウジングと、回転軸の回転に伴って回転するクリック部材及び第1の摺動子と、クリック部材に設けられた係合部と係脱してクリック感触を生起するクリック用凸部と、第1の摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された抵抗基板と、回転軸の回転末端近傍で動作するロータリースイッチとを備え、ロータリースイッチは、固定接点が形成された接点基板と、回転軸の回転に伴って回転する第2の摺動子とからなり、回転軸を回転させると、第2の摺動子が接点基板上を摺動してスイッチの切換が行われると共に、クリック部材の係合部がクリック用凸部と係脱してスイッチ切換時のクリック感触が生起されるようにしたことから、ロータリースイッチは接点基板と第2の摺動子とからなり、自身ではクリック感触を生起する構成を備えていないので、よって、クリック部材の係合部とクリック用凸部とから違和感のない良好なクリック感触を得ることができる。また、ロータリースイッチの構成が簡単となり薄型にできるため、可変抵抗器の軸線方向の小型化を図ることができる。
また、クリック部材は、回転軸と共に回転可能なクリック板と板ばねからなり、クリック板に係合部を突出形成し、該クリック板を板ばねにより軸線方向に弾性付勢させたことから、板ばねを変更することにより、クリック感触のバラエティー対応が容易に行える。
また、クリック板の係合部及びこれと係脱するクリック用凸部を各々複数個設け、回転軸の回転時に各々複数個の係合部とクリック用凸部とが同時に係脱するようにしたことから、板ばねを厚くすることなく、クリック感触を重く(重厚に)することができる。
また、複数個の係合部及びクリック用凸部は、各々回転軸の回転中心から径方向の異なる位置に設けたことから、回転軸が一回転する間に互いにぶつからないので、180度以上の回転角度のものにも対応が可能となる。
また、クリック部材は、回転軸と共に回転可能なクリック用板ばねからなり、該クリック用板ばねに係合部を突出形成し、該クリック用板ばねを軸線方向に弾性付勢させたことから、クリック部材を一部品で形成でき構造が簡易となり、安価化が図れる。
また、抵抗基板を一体的に埋設した保持部材を有し、この保持部材の一面側に抵抗体パターンが露出していると共に、これとは対向する他面側にクリック用凸部が一体に形成されていることから、抵抗基板とクリック用凸部とが同一部材に設けられているため、クリック感触を得るタイミングと抵抗値を変化させるタイミングの同期を取ることができ、高品質のスイッチ付き可変抵抗器が得られる。
また、回転軸と共に回転する摺動子受けを有し、第1の摺動子と第2の摺動子が摺動子受けの一面側と他面側に設けられていると共に、抵抗基板と接点基板とが、摺動子受けを介して対向して設けられていることから、第1と第2の摺動子の摺動子受けを共用できるので、より一層の小型化が可能となり、安価対応が図れる。
また、第1の摺動子と第2の摺動子が、同一形状からなる共通部品で形成されていることから、部品の共用化が図れ、安価となる。
また、回転軸及びハウジングには、回転軸が所定の角度回転した時に、互いに当接してそれ以上の回転を規制するストッパー部が設けられており、これらのストッパー部の突部形状を、基部から先端側に拡開する扇状に形成し、これらの当接面を、回転軸の径方向の中心線に対して角度を持って係合させたことから、ストッパー同士が角度を持って互いに食い込むようになり、ストッパーが外れにくくなるので、確実にストッパーを機能させることができ、小型化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図18に示す。図1は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す分解斜視図、図2は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す概略断面図、図3は図2の3−3線における断面図、図4は図2の4−4線における断面図、図5は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の回転軸と板ばねを示す正面図、図6は図5に示す回転軸の右側面図、図7は図5の左側面図、図8は図5の回転軸と板ばねを他の方向から見た部分説明図、図9は板ばねの載置部側から見た回転軸を示す斜視図、図10は板ばねの弾性腕とクリック板の突出部との配置状態を示す分解斜視図、図11は板ばねを示し(a)は平面図(b)は側面図、図12はクリック板を示し(a)は平面図(b)は底面図、図13は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す右側面図、図14は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器のクリック機構を示す説明図、図15は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す左側面図、
図16は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の接点基板を示す右側面図、図17は本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の摺動子受けと第1、第2の摺動子を示す正面図、図18は図17の右側面図である。
図において、本発明のスイッチ付き可変抵抗器は、軸受け1に回転可能に保持された回転軸2の軸廻りに、クリック部と、可変抵抗器部と、スイッチ部が連設されて構成されており、スイッチ部によって、例えば、電源のオン/オフ切換えが行われ、スイッチ部が、例えば、オン状態の時、可変抵抗器部によって設定抵抗値の調整が行われ、さらに、クリック部によって操作時のクリック感触を生起するようになっている。
図1、図2に示すように、軸受け1は、合成樹脂等の絶縁材、あるいは亜鉛ダイキャスト等で形成されており、ハウジングの一部を構成し、中央に貫通孔が設けられた筒状部1aを有し、この筒状部1aに回転軸2が回転可能に保持されている。また、筒状部1aの後端側には、略円形状の凹部1bが設けられており、この凹部1bに後述する回転軸2の基盤部2cが回転可能に収容されている。また、前記凹部1bの内周面の一端(本実施例では下端)には凹部1b内に突出したストッパー部1cが形成されている。このストッパー部1cは、根元部側の基部から先端側(回転軸2側)に拡開した略扇状に形成されている(図4参照)。
また、図5〜図9に示すように、回転軸2は、アルミニウム、あるいは合成樹脂等からなり、前記筒状部1aに保持される円柱状の軸部2aと、この軸部2aの先端に設けられた断面D字状の操作部2bと、軸部2aの後端に設けられ前記軸受け1の凹部1bに収容される鍔状の基盤部2cと、この基盤部2cの後方に延出する断面が非円形状(本実施例では略矩形状)をした台座部2dと、この台座部2dよりもやや細長い角柱状からなる断面が非円形状の駆動部2eとを有している。
また、前記基盤部2cには、外周部の一端から軸部2aの軸線方向と直交する方向(径方向)へ突出するストッパー部2fが設けられている。また、このストッパー部2fも前記軸受け1の凹部1bに形成されたストッパー部1cと同様に、根元部側(内周側)の基部から先端側(外周側)に拡開した略扇状に形成されている(図4、図6参照)。また、基盤部2cの一面側には、後述する板ばね3を載置する突状の段部からなる取付面2gが設けられている。
そして、図示はしないが、前記回転軸2が所定の角度回転した時に、前記ストッパー部2fが前記軸受け1の凹部1bに形成された前記ストッパー部1cと当接してそれ以上の回転を規制するものとなっている。この時、前記ストッパー部1c、2fは、先端側の拡開部が互いの基部側に食い込む形となり、これらの当接面が前記回転軸2の径方向の中心線に対して互いに角度を持って係合(当接)するようになっている。
このように、前記ストッパー部1c及び2fの突部形状を、基部から先端側に拡開する略扇状に形成して、これらの当接面を、前記回転軸2の径方向の中心線に対して互いに角度を持って係合させるようにしてあるので、前記ストッパー部1c及び2f同士が、角度を持って互いに食い込むようになり、ストッパーが外れにくくなるので、確実にストッパーを機能させることができ、小型化が可能な構造となっている。
また、図5、図7、図8に示すように、前記回転軸2の台座部2dの外側(外周)には、クリック部材の一部を構成する板ばね3が配置されている。この板ばね3は、図11(a)、(b)に示すように、弾性を有する金属板からなり、二重の略円環状をしており、中央に前記台座部2dに挿通される非円形状をした角孔3aが設けられている。また、この角孔3aの周縁部には環状の第1環状部3bが設けられ、この第1環状部3bの外周部に一対のスリット3c、3cを介して対向する位置に一対の円弧状からなる弾性腕3d、3dが設けられている。
この弾性腕3dは、両持ち状態で形成されており、その根元部は第1環状部3bに連結されたものとなっている。尚、一対の弾性腕3d、3dは中心線に対して線対称に形成されており、これにより、板ばね3を180度回転させても回転軸2の台座部2dに取付け可能となっている。
また、前記第1環状部3bは平面状に形成されており、これに対して前記弾性腕3dは、前記スリット3cを介してその中央部が、若干曲げ起こされて湾曲された状態に形成されている。そして、前記板ばね3の角孔3aが前記台座部2dに挿通されて取付けられる時には、前記第1環状部3bが基盤部2cの一面側に形成された前記取付面2gに載置されて位置決めされるものとなる。この時、前記弾性腕3dの中央部は、前記基盤部2cの後方に延出する台座部2dの延出方向へ向かって湾曲した状態で載置されている。
また、図2に示すように、前記回転軸2の基盤部2cの台座部2dには、板ばね3の後方に重なるようにクリック部材の一部を構成するクリック板17が配設されている。このクリック板17は、図12(a)、(b)に示すように、略円板状をしており、合成樹脂等の絶縁材で形成されている。このクリック板17の中央には、前記台座部2dに挿通される非円形状をした角孔17aが設けられており、この角孔17aを挟んで対向する一面側の外周縁近傍には、一対の突起17b、17bが設けられている。この一対の突起17b、17bは、回転軸2の回転中心から径方向に等距離となる位置に設けられている。
また、前記クリック板17の前記突起17bが設けられた面の反対側である他面側には、前記一対の突起17b、17bを結ぶ中心線と同一中心線上に位置して、前記角孔17aを挟んで一対の突出した係合部17c、17dが設けられている。このうち一方の係合部17cは、反対側の一面に設けられた前記突起17bに対応する外周縁近傍に設けられており、他方の係合部17dは該係合部17cよりも前記角孔17a寄りにずらして設けられている。すなわち、一対の前記係合部17c、17dは、各々前記回転軸2の回転中心から径方向の異なる位置に設けられている。
前記クリック板17が前記板ばね3と共に前記回転軸2の台座部2dに挿通されて回転軸2の軸線方向に移動可能に保持されており、両者でクリック部材を構成するものとなっている。この時、図10に示すように、板ばね3の一対の弾性腕3d、3dの中央部が、クリック板17の一面側に形成された一対の突起17b、17bと対向して配置され、弾性腕3dによって突起17bが弾性付勢された状態で、板ばね3とクリック板17が後述するハウジングの一部を構成する保持部材4に組み込まれるものとなっている。
尚、この場合に、クリック部材である前記板ばね3と前記クリック板17は、ハウジングの保持部材4に組み込まれた際には、前記板ばね3の弾性腕3dが前記クリック板の突起17bによって少し押し戻された状態となり、板ばね3は全体が平面状(平坦状)をした状態で配置されるものとなっている。また、この場合、弾性腕3dの後ろ側(図2の右側)には、弾性腕3dが突起17bにより押圧された際に、弾性変位可能な空域Sが回転軸2の基盤部2cと台座部2dとの間に設けられている(図2参照)。
そして、前記回転軸2が回転操作された際に、前記台座部2dに挿通された板ばね3及びクリック板17が回転軸2と共に回転して、該クリック板17の他面側に形成された係合部17c、17dが、後述する保持部材4に設けられたクリック用凸部4d、4eと係脱することによりクリック板17が軸線方向に移動し、この移動により突起17bが板ばね3の弾性腕3dを押圧することにより板ばね3の弾性腕3dの弾性付勢力によって回転軸2が回転された際のクリック感触を生起させるものとなっている。尚、この場合、前記係合部17cとクリック用凸部4d、及び前記係合部17dとクリック用凸部4eとが各々同時に係脱するようになっている。
また、前記軸受け1の後端には、ハウジングの一部を構成する、合成樹脂等の絶縁材から略矩形状に形成された保持部材4が係合されている。この保持部材4は、中央に前記回転軸2の駆動部2eが挿通される挿通孔4aを有し、この挿通孔4aを挟んで一面側とこれと対向して反対側に位置するする他面側にはそれぞれ円形状の収容凹部4b、4cが設けられている。
また、前記保持部材4の中央部には、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性の樹脂材からなる平板状の抵抗基板5がインサート成形等の方法で一体的に埋設されており、この保持部材4の一面側(本実施例では後方側)である前記収容凹部4b内には、図15に示すように、前記抵抗基板5に印刷形成されたカーボン等の導電性ペーストからなる抵抗体パターン6や、銀ペーストからなる導電体パターン7が露出して配設されている。また、前記保持部材4の下端側には、前記導電体パターン7及び前記抵抗体パターン6に接続され、前記抵抗基板5から導出された導電性の金属板からなる接続端子8及び9が突出して設けられている。
また、前記保持部材4の前記収容凹部4bと対向する他面側(本実施例では前方側)の前記収容凹部4c内には、図13、図14に示すように、前記収容凹部4cの面から突出して形成されたクリック用凸部4d、4eが一体に形成されている。このうち一方のクリック用凸部4dは、収容凹部4cの内周縁に隣設して設けられており、他方のクリック用凸部4cは該クリック用凸部4eよりも前記挿通孔4a寄りにずらして設けられている。すなわち、一対の前記クリック用凸部4d、4eは、各々前記回転軸2の回転中心から径方向の異なる位置に設けられている。
このクリック用凸部4d、4eは、前記回転軸2の台座部2dに取り付けられた、前記クリック板17の他端面に設けられた一対の係合部17c、17dと係脱して、前記回転軸2が回転された際のクリック感触を生起させるものとなっている。尚、この場合、前記係合部17cとクリック用凸部4d、及び前記係合部17dとクリック用凸部4eとが各々同時に係脱するようになっている。
このように、前記クリック板17の係合部17c、17d及びこれと係脱するクリック用凸部4d、4eを各々2個設け、回転軸2の回転時に、各々2個の前記係合部17c、17dとクリック用凸部4d、4eとが同時に係脱するようにしたことから、板ばね3の一対の弾性腕3dを同じタイミングで撓ませることができるので、前記板ばね3を厚くすることなく、クリック感触を重く(重厚に)することができるものとなっている。
また、前記係合部17c、17d及びクリック用凸部4d、4eを、各々前記回転軸2の回転中心から径方向の異なる位置に設けたことから、前記回転軸2が半回転(180度)した時には、前記係合部17cとクリック用凸部4e、及び前記係合部17dとクリック用凸部4dとが径方向の異なる位置に位置することになり、回転軸2が一回転する間に互いにぶつからないので、180度以上の回転角度のものにも対応が可能となっている。
尚、係合部17c、17d及びクリック用凸部4d、4eは、それぞれ合成樹脂からなるクリック板17及び保持部材4に成形加工により一体に形成されていることから、これら係合部17c、17d及びクリック用凸部4d、4eの位置は、成型金型により精度良く定められている。したがって、回転軸2が回転された際、係合部17cとクリック用凸部4dとが係脱するタイミングと、係合部17dとクリック用凸部4eとが係脱するタイミングとを合わせることができ、違和感のない重いクリック感触を得ることができる。
また、前記抵抗基板5がインサート成形された前記保持部材4の一面側に前記抵抗体パターン6を露出させると共に、これとは対向する他面側に前記クリック用凸部4d、4eを一体に形成するようにしたので、前記抵抗基板5と前記クリック用凸部4d、4eとが同一部材に設けられているため、クリック感触を得るタイミングと抵抗値を変化させるタイミングの同期を取ることができ、高品質のスイッチ付き可変抵抗器が得られるものとなっている。
また、この場合、前記クリック用凸部4d、4eは、後述するロータリースイッチの接点基板10に設けられた、固定接点11の円弧状の接点パターン11aの起端部位置に対応して設けられており、前記クリック板17の係合部17c、17dが、該クリック用凸部4d、4eを乗り越えてクリック感触が生起された際に、ロータリースイッチの第2の摺動子15が接点パターン11aと導通してスイッチがオン状態となるように設定されている。この場合のクリック機構を図14に示している。
また、本実施例では、前記クリック用凸部4d、4eは左右の傾斜が同じ形状となっており、前記クリック板17の係合部17c、17dがこれを乗り越える場合には、行きと帰りで同じ感触が得られるようになっている。尚、図示はしていないが、前記保持部材4の前記収容凹部4cに、ロータリースイッチのオン/オフ用の前記クリック用凸部4d、4eに続いて、V溝状のカム溝を連続して複数形成することにより、ロータリースイッチがオン後の可変抵抗器の回転時にも、適宜、クリック感触を生起させることができる。
また、前記保持部材4の後端には、ハウジングの一部を構成する、合成樹脂等の絶縁材から略矩形状に形成された接点基板10が係合されている。この接点基板10は、中央に前記回転軸2の駆動部2eが挿通される挿通孔10aを有し、この挿通孔10aの一面側には円形状の収容凹部10bが設けられている。
また、前記接点基板10の中央部には、導電性の金属板からなる固定接点11がインサート成形等の方法で一体的に埋設されており、この接点基板10の前記収容凹部10b内には、図16に示すように、下方が開口した円弧状の接点パターン11a、及び連続した円環状のコモンパターン11bが露出して配設されている。また、前記接点基板10の下端側には、前記接点パターン11a及び前記コモンパターン11bから導出された接続端子12a及び12bが突出して設けられている。
図17及び図18は、第1の摺動子14、及び第2の摺動子15がそれぞれ対向する面に取り付けられた摺動子受け13を示している。この摺動子受け13は、合成樹脂等の絶縁材からなり、中央に前記回転軸2の駆動部2eが挿通されて該回転軸2と一体的に回転可能に嵌合する断面が前記駆動部2eと同じ非円形状をした略矩形状の嵌合孔13aを有する軸部13bと、この軸部13bの中央に円盤状に設けられた円盤部13cとを有している。また、この円盤部13cの一面側と他面側に、第1の摺動子14と第2の摺動子15が設けられており、図2に示すように、前記抵抗基板5と前記接点基板10とが、前記摺動子受け13を介して対向して配設されるものとなっている。
前記第1、及び第2の摺動子14、15は、弾性を有する導電性の金属薄板から形成され、略円環状をしており、前記摺動子受け13の円盤部13cに固着される基部14a、及び15aと、この基部14a、及び15aからやや内径側に切り起こされた一対の第1接片14b、及び15bと、その外径側に2重の円弧状に切り起こされた第2接片14c、及び15cとを有している。そして、前記第1の摺動子14と前記第2の摺動子15とが、同一形状からなる共通部品で形成されている。
前記摺動子受け13は、前記軸部13bの嵌合孔13aが前記回転軸2の駆動部2eに嵌合されて、前記保持部材4の収容凹部4bと前記接点基板10の収容凹部10bとで形成される収容空間に回転可能に収容されている。そして、前記円盤部13cの一面側に設けられた前記第1の摺動子14の第1接片14bが、前記保持部材4に埋設された前記抵抗基板5の導電体パターン7と摺接し、前記第1の摺動子14の第2接片14cが、前記抵抗基板5の抵抗体パターン6と摺接するものとなる。また、前記円盤部13cの他面側に設けられた前記第2の摺動子15の第1接片15bが、前記接点基板10に露出して設けられた前記コモンパターン11bと摺接し、前記第2の摺動子15の第2接片15cが、前記接点基板10の接点パターン11aと摺接するものとなっている。
尚、前記摺動子受け13の軸部13bの一端側(前方側)には、段差を設けることにより、円形状の小径部13dが形成されており、この小径部13dが前記保持部材4の挿通孔4aに回転可能にガイドされており、これにより、摺動子受け13の回転を安定したものとしている。
このように、前記第1の摺動子14と前記第2の摺動子15を、前記摺動子受け13の一面側と他面側に設ける共に、前記抵抗基板5と前記接点基板10とを、前記摺動子受け13を介して対向して設けるようにしたので、前記第1と第2の摺動子14、15の摺動子受け13を別途設けることなく共用できるため、小型化が可能となり、安価対応が図れるものとなる。また、前記第1の摺動子14と第2の摺動子15を、同一形状からなる共通部品で形成したので、部品の共用化が図れ、安価化が可能となっている。
また、前記接点基板10の後端側には、ハウジングの一部を構成する矩形状の金属板等からなる取付板16が複数の取付ピン18により取り付けられている。前記取付ピン18によって、前記取付板16と前記軸受け1との間に、前記保持部材4及び前記接点基板10が挟持されて保持されることにより、本発明のスイッチ付き可変抵抗器のハウジングが構成されている。
本発明のスイッチ付き可変抵抗器は、上記構成となっており、回転末端近傍に位置する前記回転軸2が一方向(例えば、時計方向)に回転操作されると、クリック部を構成する、回転軸2の台座部2dに取り付けられた前記クリック板17の係合部17c、17dと、前記保持部材4の収容凹部4cに設けられたクリック用凸部4d、4eが係合し、クリック板17の係合部17c、17dがクリック用凸部4d、4eを乗り越えることにより、スイッチオン時のクリック感触が得られるものとなる。そして、クリック感触が生起された際に、スイッチ部を構成する、前記接点基板10に設けられた接点パターン11a及びコモンパターン11bが、前記摺動子受け13に設けられた前記第2の摺動子15と摺接し、該第2の摺動子15を介して導通することによりスイッチ(ロータリースイッチ)がオン状態となる。
次に、前記回転軸2が、更に一方向に回転操作されると、可変抵抗器部を構成する、前記保持部材4に埋設された前記抵抗基板5の抵抗体パターン6及び導電体パターン7が、前記摺動子受け13に設けられた前記第1の摺動子14と摺接して、抵抗体パターン6の設定抵抗値が変動するようになっている。そして、回転軸2が所定の回転角度に達した時、前記回転軸2と前記軸受け1に設けられた前記ストッパー部2fと1cとが当接してそれ以上の回転が規制されるものとなる。
また、スイッチがオン状態の位置から、回転軸2が他方向(例えば、反時計回り方向)に回転操作されると、係合部17c、17dがクリック用凸部4d、4eを乗り越えることにより、クリック感触を伴ってスイッチがオフ状態(接点パターン11aとコモンパターン11bとが非導通の状態)となる。この状態から、さらに回転軸2を他方向へ回転させようとすると、ストッパー部2fと1cとが当接し、回転軸2のそれ以上の回転が規制される。
本発明の上記実施例によれば、前記回転軸2の回転に伴って回転するクリック部材の係合部17c、17dと係脱してクリック感触を生起する前記クリック用凸部4d、4eと、前記第1の摺動子14が摺接する抵抗体パターン6が形成された前記抵抗基板5と、前記回転軸2の回転末端近傍で動作するロータリースイッチとを備え、ロータリースイッチは、固定接点11が形成された前記接点基板10と、前記回転軸2の回転に伴って回転する前記第2の摺動子15とからなり、前記回転軸2を回転させると、前記第2の摺動子15が前記接点基板10上を摺動してスイッチの切換が行われると共に、前記クリック部材の係合部17c、17dが前記クリック用凸部4d、4eと係脱してスイッチ切換時のクリック感触が生起されるようにしたことから、ロータリースイッチは前記接点基板10と前記第2の摺動子15とからなり、自身ではクリック感触を生起する構成を備えていないので、よって、前記クリック部材の係合部17c、17dとクリック用凸部4d、4eとから違和感のない良好なクリック感触を得ることができるものとなる。また、ロータリースイッチの構成が簡単となり薄型にできるため、スイッチ付き可変抵抗器全体の軸線方向の小型化を図ることができるものとなっている。
また、クリック部材は、前記回転軸2と共に回転可能な前記クリック板17と板ばね3からなり、前記クリック板17に係合部17c、17dを突出形成し、該クリック板17を前記板ばね3により軸線方向に弾性付勢させたことから、板ばね3を変更することにより、クリック感触のバラエティー対応が容易に行えるものとなっている。
図19乃至図28は、本発明のスイッチ付き可変抵抗器の第2の実施例を示している。図19は本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す概略断面図、図20は図19の20−20線における断面図、図21は図19の21−21線における断面図、図22は本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の回転軸とクリック用板ばねを示す正面図、図23は図22に示す回転軸の右側面図、図24は図22の左側面図、図25は本発明の第2実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す右側面図、図26は本発明の第2実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器のクリック機構を示す説明図、図27は第1の摺動子を省略して示す図19の27−27線における断面図、図28は摺動子受け、第2の摺動子及び回転軸(駆動部)を省略して示す図19の28−28線における断面図である。
上記した本発明の第1の実施例と本実施例とで異なるのは、クリック部材の構成が一部相違している点である。すなわち、本実施例においては、クリック部材は回転軸2と共に回転可能な一枚のクリック用板ばね19からなり、該クリック用板ばね19に係合部19dを突出形成し、該クリック用板ばね19を軸線方向に弾性付勢させるようにしている。
尚、上記の本発明の第1の実施例で説明した同一構成部品については同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例では、図22、図24に示すように、回転軸2の基盤部2cには、クリック用板ばね19が取り付けられている。このクリック用板ばね19は、弾性を有する金属板からなり、略円環状をしており、基盤部2cに固着される基部19aと、この基部19aからスリット19bを介して切り起こされた円弧状のクリック片19cとを有している。また、このクリック片19cの中央で切り起こし先端部には、凸状の膨出部からなる係合部19dが形成されている。
前記クリック用板ばね19の基部19aが前記基盤部2cに取付けられた際には、前記クリック片19cが基盤部2cの平面に対して一定の角度をもって起立された状態となり、図19に示すように、回転軸2がハウジングに組み込まれた時には、基盤部2cが軸受け1と保持部材4との間に挟持されることにより、クリック片19cが撓むものとなり、中央の凸状の係合部19dが保持部材4の収納凹部4cに弾性付勢されるものとなる。
そして、前記回転軸2が回転操作される際には、前記クリック用板ばね19の係合部19dと前記保持部材4の収容凹部4c内に突出して設けられたクリック用凸部4dとが係脱して、前記回転軸2が回転された際のクリック感触を生起させるものとなっている。
尚、本実施例では、前記クリック用凸部4dは一つだけ形成する構成(図25参照)となっているが、上記した第1の実施例と同様に2個設けるようにしても良い。
本実施例のスイッチ付き可変抵抗器は、上記構成となっており、同様に、前記回転軸2が回転操作されると、クリック部を構成する、回転軸2の基盤部2cに取り付けられた前記クリック用板ばね19のクリック片19c(係合部19d)と、前記保持部材4の収容凹部4cに設けられたクリック用凸部4dが係合し、クリック片19cの係合部19dがクリック用凸部4dを乗り越えることにより、スイッチオン時のクリック感触が得られるものとなる。そして、クリック感触が生起された際に、スイッチ部を構成する、接点基板10に設けられた接点パターン11a及びコモンパターン11bが、摺動子受け13に設けられた第2の摺動子15と摺接して導通することによりスイッチがオン状態となる。
また、前記回転軸2が、更に回転操作されると、可変抵抗器部を構成する、前記保持部材4に埋設された抵抗基板5の抵抗体パターン6及び導電体パターン7が、前記摺動子受け13に設けられた第1の摺動子14と摺接して、抵抗体パターン6の設定抵抗値が変動するようになっている。そして、回転軸2が所定の回転角度に達した時、前記回転軸2と前記軸受け1に設けられたストッパー部2fと1cとが当接してそれ以上の回転が規制されるものとなる。
本発明の上記実施例によれば、前記クリック部材は、前記回転軸2と共に回転可能な、弾性を有する金属板からなるクリック用板ばね19で構成されており、このクリック用板ばね19のクリック片19cに係合部19dを突出形成し、このクリック用板ばね19のクリック片19cを前記回転軸2の軸線方向に弾性付勢させるようにしたので、前記クリック部材を一部品で形成でき、構造が簡易となり、安価化が図れるものとなっている。
本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す概略断面図である。 本発明の図2の3−3線における断面図である。 本発明の図2の4−4線における断面図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の回転軸と板ばねを示す正面図である。 本発明の図5に示す回転軸の右側面図である。 本発明の図5の左側面図である。 本発明の図5の回転軸と板ばねを他の方向から見た部分説明図である。 本発明の第1の実施例に係る板ばねの載置部側から見た回転軸を示す斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る板ばねの弾性腕とクリック板との突出部の配置状態を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施例に係る板ばねを示し(a)は平面図、(b)は側面図である。 本発明の第1の実施例に係るクリック板を示し(a)は平面図、(b)は底面図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す右側面図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器のクリック機構を示す説明図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す左側面図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の接点基板を示す右側面図である。 本発明の第1の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の摺動子受けと第1、第2の摺動子を示す正面図である。 図17の右側面図である。 本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器を示す概略断面図である。 本発明の図19の20−20線における断面図である。 本発明の図19の21−21線における断面図である。 本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の回転軸とクリック用板ばねを示す正面図である。 本発明の図22に示す回転軸の右側面図である。 本発明の図22の左側面図である。 本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器の保持部材を示す右側面図である。 本発明の第2の実施例に係るスイッチ付き可変抵抗器のクリック機構を示す説明図である。 本発明の第1の摺動子を省略して示す図2の27−27線における断面図である。 本発明の摺動子受け、第2の摺動子及び回転軸を省略して示す図2の28−28線における断面図である。 従来のスイッチ付き可変抵抗器を示す断面図である。 従来のスイッチ付き可変抵抗器のスイッチ部を示す平面図である。 従来のスイッチ付き可変抵抗器のクリック機構を示す動作説明図である。
符号の説明
1:軸受け(ハウジング)
1a:筒状部
1b:凹部
1c:ストッパー部
2:回転軸
2a:軸部
2b:操作部
2c:基盤部
2d:台座部
2e:駆動部
2f:ストッパー部
2g:取付面
3:板ばね
3a:角孔
3b:第1環状部
3c:スリット
3d:弾性腕
4:保持部材(ハウジング)
4a:挿通孔
4b:収容凹部
4c:収容凹部
4d:クリック用凸部
4e:クリック用凸部
5:抵抗基板
6:抵抗体パターン
7:導電体パターン
8:接続端子
9:接続端子
10:接点基板(ハウジング)
10a:挿通孔
10b:収容凹部
11:固定接点
11a:接点パターン
11b:コモンパターン
12a:接続端子
12b:接続端子
13:摺動子受け
13a:嵌合孔
13b:軸部
13c:円盤部
13d:小径部
14:第1の摺動子
14a:基部
14b:第1接片
14c:第2接片
15:第2の摺動子
15a:基部
15b:第1接片
15c:第2接片
16:取付板(ハウジング)
17:クリック板
17a:角孔
17b:突起
17c:係合部
17d:係合部
18:取付ピン
19:クリック用板ばね
19a:基部
19b:スリット
19c:クリック片
19d:係合部

Claims (9)

  1. 回転操作される回転軸と、この回転軸を回転可能に保持するハウジングと、前記回転軸の回転に伴って回転するクリック部材及び第1の摺動子と、前記クリック部材に設けられた係合部と係脱してクリック感触を生起するクリック用凸部と、前記第1の摺動子が摺接する抵抗体パターンが形成された抵抗基板と、前記回転軸の回転末端近傍で動作するロータリースイッチとを備え、前記ロータリースイッチは、固定接点が形成された接点基板と、前記回転軸の回転に伴って回転する第2の摺動子とからなり、前記回転軸を回転させると、前記第2の摺動子が前記接点基板上を摺動してスイッチの切換が行われると共に、前記クリック部材の係合部が前記クリック用凸部と係脱してスイッチ切換時のクリック感触が生起されるようにしたことを特徴とするスイッチ付き可変抵抗器。
  2. 前記クリック部材は、前記回転軸と共に回転可能なクリック板と板ばねからなり、前記クリック板に前記係合部を突出形成し、該クリック板を前記板ばねにより軸線方向に弾性付勢させたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  3. 前記クリック板の前記係合部及びこれと係脱する前記クリック用凸部を各々複数個設け、前記回転軸の回転時に各々複数個の前記係合部と前記クリック用凸部とが同時に係脱するようにしたことを特徴とする請求項1、又は2記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  4. 複数個の前記係合部及び前記クリック用凸部は、各々前記回転軸の回転中心から径方向の異なる位置に設けたことを特徴とする請求項3記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  5. 前記クリック部材は、前記回転軸と共に回転可能なクリック用板ばねからなり、該クリック用板ばねに前記係合部を突出形成し、該クリック用板ばねを軸線方向に弾性付勢させたことを特徴とする請求項1記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  6. 前記抵抗基板を一体的に埋設した保持部材を有し、この保持部材の一面側に前記抵抗体パターンが露出していると共に、これとは対向する他面側に前記クリック用凸部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  7. 前記回転軸と共に回転する摺動子受けを有し、前記第1の摺動子と前記第2の摺動子が前記摺動子受けの一面側と他面側に設けられていると共に、前記抵抗基板と前記接点基板とが、前記摺動子受けを介して対向して設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  8. 前記第1の摺動子と前記第2の摺動子が、同一形状からなる共通部品で形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のスイッチ付き可変抵抗器。
  9. 前記回転軸及び前記ハウジングには、前記回転軸が所定の角度回転した時に、互いに当接してそれ以上の回転を規制するストッパー部が設けられており、これらのストッパー部の突部形状を、基部から先端側に拡開する扇状に形成し、これらの当接面を、前記回転軸の径方向の中心線に対して角度を持って係合させたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のスイッチ付き可変抵抗器。
JP2005264540A 2004-11-19 2005-09-13 スイッチ付き可変抵抗器 Pending JP2006173570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005264540A JP2006173570A (ja) 2004-11-19 2005-09-13 スイッチ付き可変抵抗器

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004335688 2004-11-19
JP2005264540A JP2006173570A (ja) 2004-11-19 2005-09-13 スイッチ付き可変抵抗器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006173570A true JP2006173570A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36673937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005264540A Pending JP2006173570A (ja) 2004-11-19 2005-09-13 スイッチ付き可変抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006173570A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08191004A (ja) * 1995-07-24 1996-07-23 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 回転型電子部品
JPH09283308A (ja) * 1996-04-11 1997-10-31 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 機構部品

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08191004A (ja) * 1995-07-24 1996-07-23 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 回転型電子部品
JPH09283308A (ja) * 1996-04-11 1997-10-31 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 機構部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6621016B2 (en) Complex operation input device
JP3766207B2 (ja) 複合操作型電気部品
JP2010257599A (ja) スイッチ付き回転型電気部品
TWI327323B (ja)
KR101900897B1 (ko) 회전 조작형 전자 부품의 베어링 구조
JP2008152966A (ja) 回転体復帰機構
JP2006173570A (ja) スイッチ付き可変抵抗器
JP2007328974A (ja) 回転型電気部品
JP2004362979A (ja) スイッチ装置
JP3404442B2 (ja) 複合操作型電気部品
JP4036164B2 (ja) デジタルカメラおよびスイッチ装置
KR20140096025A (ko) 회전 조작형 전자 부품의 베어링 구조
JP2828045B2 (ja) 車両用レバースイッチおよびその製造方法
JP2006236784A (ja) 回動型電子部品
JP4002414B2 (ja) 複合操作型電子部品
JP2001325860A (ja) 複合操作型スイッチ装置
JP2008152965A (ja) 回転式電子部品
JP6643137B2 (ja) クリック機構付き回転式電子部品
JP2582824Y2 (ja) スイッチ付き回転操作型電気部品のクリック機構
JP3896213B2 (ja) 複合操作型電気部品
JP5180725B2 (ja) 回転型摺動子連結体及び回転式電子部品
JP5819130B2 (ja) 回転型電気部品
JP4044310B2 (ja) 回転型パルススイッチ
JP2879312B2 (ja) クリック機能付き回転式電子部品
JP6165573B2 (ja) 電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071011

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20080313

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080313

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100709

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20101221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02