JP2006173439A - Mos型半導体装置の製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低ノイズで特性変動の少ないMOS型半導体装置の製法を提供する。
【解決手段】シリコン基板10の一方の主面には、ゲート絶縁膜14、ゲート電極層16、ソース領域24及びドレイン領域26を有するMOS型トランジスタを形成した後、このトランジスタを覆って層間絶縁膜28を形成する。ホトリソグラフィ及びドライエッチング処理によりソース領域24及びドレイン領域26にそれぞれ対応する接続孔32及び34を絶縁膜28に形成した後、接続孔32及び34をそれぞれ介してソース領域24及びドレイン領域26にフッ素イオンFを注入する。この後、ソース領域24及びドレイン領域26中のフッ素を熱処理により電極層16の下方で絶縁膜14と基板10との界面に拡散させてシリコンのダングリングボンドをフッ素原子で終端させる。
【選択図】図4

Description

この発明は、MOS型トランジスタを有するMOS型IC(集積回路)等のMOS型半導体装置の製法に関し、特にゲート絶縁膜とシリコン基板との界面において界面準位をフッ素原子により不活性化する方法に関するものである。
一般に、MOS型トランジスタにおいて、ゲート酸化膜直下のシリコン基板表面には、Si−Si又はSi−Oのいずれの結合も形成されていない未結合のシリコン結合手がいわゆるダングリングボンドとして存在する。ダングリングボンドは、電荷のトラッピングと再放出とを行なう界面準位として振舞うため、MOS型トランジスタではスレッショルド電圧の変動や電流ノイズの発生を招く原因となっており、存在しない方が望ましい。
従来、製造工程中に発生した界面準位を不活性化する方法としては、製造工程の最終段階において水素雰囲気中で低温の熱処理を行なう方法が知られている。界面準位は、ゲート酸化膜の形成段階で発生するものに加えて、その後のドライエッチング等の工程でのエッチングダメージやチャージアップダメージがシリコン基板に加わることで生成される。水素は、400〜450℃の比較的低温でゲート酸化膜とシリコン基板との界面まで拡散により到達するので、配線材層のドライエッチング等が終った段階にて水素雰囲気中で熱処理を行なうことにより界面準位を水素によりSi−Hの形で終端させて不活性化する。
しかしながら、水素を用いて界面準位を不活性化させる場合には、水素とシリコンとの結合エネルギーが比較的低いため、MOS型トランジスタを使用している間に水素が離脱してしまい、トランジスタ特性が経時的に変動するという問題点があった。
そこで、他の従来法としては、水素よりもシリコンとの結合が安定しているフッ素(F)を用いて界面準位を不活性化する方法が提案されている(例えば、特許文献1,非特許文献1,2参照)。
図12は、非特許文献1に示される方法と同種の界面準位不活性化法を示すものである。この方法では、シリコン基板1の表面にフィールド酸化膜2を形成した後、酸化膜2の素子孔内にゲート酸化膜3を形成する。酸化膜2,3を覆ってゲート電極用のポリシリコン層4を堆積した後、ポリシリコン層4にフッ素イオンFを注入する。そして、ポリシリコン層4中のフッ素を熱処理により酸化膜3と基板1との界面に拡散させて界面準位をフッ素原子で終端させる。この後、ポリシリコン層4をパターニングしてゲート電極層を形成する。
図13は、特許文献1又は非特許文献2に示される方法と同種の界面準位不活性化法を示すものである。この方法では、シリコン基板1の表面にフィールド酸化膜2及びゲート酸化膜3を形成した後、酸化膜2,3を覆ってゲート電極用のポリシリコン層を堆積する。このポリシリコン層をパターニングしてゲート電極層4Gを形成した後、フィールド酸化膜2とゲート電極層4Gとをマスクとする不純物イオン注入処理により低不純物濃度のソース,ドレイン領域5S,5Dを形成する。
次に、基板1の上面にCVD(ケミカル・ベーパー・デポジション)法によりシリコン酸化膜を堆積する。そして、シリコン酸化膜を異方性エッチング処理によりエッチバックすることによりゲート電極層4Gの一方側及び他方側にシリコン酸化膜の残存部からなるサイドスペーサ6S,6Dをそれぞれ形成する。この後、フィールド酸化膜2とゲート電極層4Gとサイドスペーサ6S,6Dとをマスクとする不純物イオン注入処理により高不純物濃度のソース,ドレイン領域7S,7Dを形成する。
非特許文献2に示される方法では、ゲート電極層4Gを形成した後、電極層4Gにフッ素イオンFを注入する。この後、熱処理によりフッ素を電極層4Gの下方で酸化膜3と基板1との界面に拡散させて界面準位をフッ素原子で終端させる。一方、特許文献1に示される方法では、ソース,ドレイン領域7S,7Dを形成した後、基板全面にフッ素イオンF+を注入する。この後、少なくともゲート電極層4G中のフッ素を熱処理により酸化膜3と基板1との界面に拡散させて界面準位をフッ素原子で終端させる。
特開2000−269492号公報 "車載用ECUにおけるMOS型オペアンプの低ノイズ化"自動車技術会 学術講演会前刷集961(1996−5)pp.125−128 "Improvement of SiO2/Si Interface Properties Utilizing Fluorine Ion Implantation and Drive-in Diffusion"Japanese Journal of Applied Physics,Vol.28,No.6,pp.1041−1045
図12,13に関して上記した従来技術によると、ゲート電極層4Gを形成する前又は形成した後の工程でフッ素イオン注入処理を行なっているため、その処理工程より前に発生した界面準の不活性化には効果があるものの、その処理工程より後のドライエッチング工程等のダメージにより発生する界面準位を不活性化することができなかった。このため、MOS型トランジスタにおける特性変動の抑制やノイズ低減が必ずしも十分でなかった。
この発明の目的は、低ノイズで特性変動の少ない新規なMOS型半導体装置の製法を提供することにある。
この発明に係るMOS型半導体装置の製法は、
シリコン基板の一方の主面にゲート絶縁膜を介してゲート電極層を形成すると共に該ゲート電極層の一方側及び他方側で前記シリコン基板の一方の主面にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成することにより前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極層、前記ソース領域及び前記ドレイン領域を有するMOS型トランジスタを形成する工程と、
前記シリコン基板の一方の主面に前記MOS型トランジスタを覆って層間絶縁膜を形成する工程と、
前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔をホトリソグラフィ及びドライエッチング処理により前記層間絶縁膜に形成する工程と、
前記第1及び第2の接続孔をそれぞれ介して前記ソース領域及び前記ドレイン領域にフッ素イオンを注入する工程と、
前記ソース領域及び前記ドレイン領域に含まれるフッ素を熱処理により前記ゲート電極層の下方で前記ゲート絶縁膜と前記シリコン基板との界面に拡散させて界面準位をフッ素原子で終端させる工程と、
前記第1及び第2の接続孔をそれぞれ介して前記ソース領域及び前記ドレイン領域に接続されるように第1及び第2の配線層を前記層間絶縁膜の上に形成する工程と
を含むものである。
この発明のMOS型半導体装置の製法によれば、ソース領域及びドレイン領域にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔を層間絶縁膜に形成した後、第1及び第2の接続孔をそれぞれ介してソース領域及びドレイン領域にフッ素イオンを注入する。そして、ソース領域及びドレイン領域に含まれるフッ素を熱処理によりゲート電極層の下方でゲート絶縁膜とシリコン基板との界面に拡散させ、界面準位をフッ素原子で終端させて不活性化する。
このように、接続孔の形成後にフッ素イオン注入及び熱処理を行なうと、ゲート電極層形成時のドライエッチングダメージで発生した界面準位のみならず、接続孔形成時のドライエッチングダメージで発生した界面準位をも不活性化することができる。また、配線層の形成前にフッ素拡散のための熱処理を行なうので、熱処理温度としては、1000℃程度までの比較的高い温度を設定可能であり、ソース領域及びドレイン領域のイオン注入部からゲート電極層の直下領域までフッ素を容易に拡散により到達させることができる。
この発明のMOS型半導体装置の製法において、前記第1及び第2の接続孔を形成する工程では、前記第1及び第2の接続孔をいずれも外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成するようにしてもよい。このようにすると、フッ素イオンを注入する際にソース領域及びドレイン領域においてそれぞれ第1及び第2の接続孔の底部周辺に位置し且つゲート電極層に近い部分にもむらなくフッ素イオンを注入することができる。このため、ゲート電極層の直下領域にフッ素を拡散させるのが一層容易となる。また、第1及び第2の接続孔をそれぞれ覆うように形成される第1及び第2の配線層についても段差被覆性が向上する。
この発明によれば、層間絶縁膜にソース,ドレイン配線用の接続孔を形成した後、フッ素イオン注入及び熱処理により界面準位を不活性化するようにしたので、MOS型トランジスタにおける特性変動の抑制やノイズ低減を実用上十分に達成できる効果が得られる。
図1〜5は、この発明の一実施形態に係るMOS型ICの製法を示すもので、各々の図に対応する工程(1)〜(5)を順次に説明する。
(1)シリコン基板10の一方の主面には、周知の選択酸化法によりシリコン酸化膜からなるフィールド絶縁膜12を形成する。絶縁膜12は、基板10の一方の主面に設けた凹部にCVD法等によりシリコン酸化膜を堆積することによっても形成可能である。絶縁膜12の素子孔12a内のシリコン領域の表面には、周知の熱酸化法によりシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜14を形成する。
次に、基板上面にフィールド絶縁膜12及びゲート絶縁膜14を覆って電極材層を形成する。そして、この電極材層をホトリソグラフィ及びドライエッチング処理によりパターニングして電極材層の残存部からなるゲート電極層16をゲート絶縁膜14の上に形成する。電極材層としては、ドープトポリシリコン層又はポリサイド層(ポリシリコン層上にTi,W又はMo等の高融点金属のシリサイド層を重ねた積層)等を用いることができる。
次に、フィールド絶縁膜12とゲート電極層16とをマスクとする不純物イオン注入処理により低不純物濃度のソース,ドレイン領域20,22を素子孔12a内のシリコン領域に形成する。そして、基板10の上面にCVD法によりシリコン酸化膜を堆積した後、このシリコン酸化膜を異方性エッチング処理によりエッチバックすることによりゲート電極層16の一方側及び他方側にシリコン酸化膜の残存部からなるサイドスペーサ18a及び18bを形成する。この後、フィールド絶縁膜12とゲート電極層16とサイドスペーサ18a,18bとをマスクとする不純物イオン注入処理により高不純物濃度のソース,ドレイン領域24,26を素子孔12a内のシリコン領域に形成する。
上記のようにしてゲート絶縁膜14と、ゲート電極層16と、低不純物濃度のソース,ドレイン領域20,22と、高不純物濃度のソース,ドレイン領域24,26とを有するMOS型トランジスタが素子孔12a内に形成される。MOS型トランジスタとしては、Nチャンネル又はPチャンネルのいずれの形式のものを形成してもよい。基板10上には、Pチャンネル及びNチャンネルのMOS型トランジスタを含むコンプリメンタリMOS型ICを形成することもできる。
(2)基板10の上面にフィールド絶縁膜12及び素子孔12a内のMOS型トランジスタを覆って層間絶縁膜28を形成する。絶縁膜28としては、CVD法等によりシリコン酸化膜、PSG(リンケイ酸ガラス)膜、BPSG(ボロン・リンケイ酸ガラス)膜等を形成したり、塗布法等により有機系又は無機系のシリコン酸化膜等を形成したりすることができ、必要に応じてCVD膜と塗布膜との積層膜を形成することもできる。
(3)層間絶縁膜28の上にソース,ドレイン配線用の接続孔パターンを有するレジスト層30をホトリソグラフィ処理により形成する。そして、レジスト層30をマスクとする異方性ドライエッチング処理によりソース,ドレイン領域24,26にそれぞれ対応する接続孔32,34を層間絶縁膜28に形成する。この後、レジスト層30を除去する。
図6は、接続孔配置の一例を示すもので、図6のA−A’線断面が図3に示す断面に対応する。図6の例では、ソース,ドレイン配線用の接続孔32,34をいずれもゲート電極層16に沿って並んだ複数個(一例として4個)の孔として形成している。図7は、接続孔配置の他の例を示すもので、図7のB−B’線断面が図3に示す断面に対応する。図7の例では、ソース,ドレイン配線用の接続孔32,34をいずれもゲート電極層16に沿って延長する細長い1個の孔として形成している。図6、7において、ゲート配線用の接続孔36は、接続孔32,34と同時の選択エッチング処理により形成されるものである。
(4)接続孔32,34をそれぞれ介してソース,ドレイン領域24,26にフッ素イオンFを注入する。このときのイオン注入条件は、加速エネルギー15〜50keV(好ましくは30keV)、ドーズ量1×1012〜5×1015cm−2(好ましくは1×1015cm−2)とすることができる。ソース,ドレイン領域24,26の接合深さXjを一例として0.2μmとすると、フッ素イオンFの注入深さは、Xj=0.2μmより浅く設定するのが好ましい。これは、PN接合又はその近傍にフッ素イオンFを注入すると、接合リーク電流の増大を招くからである。
フッ素イオン注入の後は、ソース,ドレイン領域24,26中のフッ素をゲート電極層16の直下でゲート絶縁膜14と基板10との界面に拡散させるために熱処理を行なう。このときの熱処理をRTA(Rapid Thermal Anneal)処理により行なう場合、熱処理条件は、一例として、温度1000℃、時間5〜15秒(好ましくは10秒)とすることができる。熱処理条件の他の例としては、温度900〜950℃、時間15〜30秒としてもよい。熱処理を炉アニール処理により行なう場合、熱処理条件は、温度800〜900℃、時間10〜30分とすることができる。熱処理の結果、ゲート電極層16の直下においてゲート絶縁膜14と基板10との界面では界面準位がフッ素原子で終端され、不活性化される。このときに不活性化される界面準位としては、図1の工程においてゲート絶縁膜14を形成するための酸化処理により生じたもの、図1の工程においてゲート電極層16を形成するための電極材層エッチング処理により生じたもの、図3の工程において層間絶縁膜28に接続孔32〜36を形成するためのエッチング処理により生じたものなどがある。
なお、フッ素イオンFは、図6又は7に示した接続孔36を介してゲート電極層16にも注入されるので、電極層16中のフッ素が熱処理により電極層16の直下でゲート絶縁膜14と基板10との界面に供給される。しかし、このようにしてチャンネル部に供給されるフッ素の量はわずかである。チャンネル部に供給される大部分のフッ素は、前述したようにソース,ドレイン領域24,26からの拡散によって供給されるものである。
(5)例えばスパッタ法によりAl合金等の配線材層を基板10の上面に被着し、必要に応じてリフロー処理を施した後、ホトリソグラフィ及びドライエッチング処理により配線材層をパターニングして配線材層の残存部からなる配線層38,40を層間絶縁膜28の上に形成する。配線層38,40は、それぞれ接続孔32,34を介してソース,ドレイン領域24,26に接続される。
図8,10は、接続孔形成法の第1,第2の変形例をそれぞれ示すもので、図9,11には、図8,10の接続孔に配線層を形成した状態をそれぞれ示す。図8〜11において図1〜5と同様の部分には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
図8の工程では、レジスト層30をマスクとする等方性ウェット(又はドライ)エッチング処理により層間絶縁膜28に凹部34aを形成する。凹部34aは、接続孔34の上部開口となるもので、レジスト層30の開口サイズより大きなサイズで形成される。引き続いてレジスト層30をマスクとする異方性ドライエッチング処理により凹部34aに連続する接続孔34を層間絶縁膜28に形成する。接続孔34は、上部の開口サイズがレジスト層30の開口サイズとほぼ等しくなると共に下部の開口サイズがレジスト層30の開口サイズより若干小さくなるように形成されるもので、凹部34aを含めた全体的な形状としては、外方に進むにつれて開口サイズが増大するような形状を有する。図3に示す接続孔32も、上記した接続孔34と同様に形成する。この後、レジスト層30を除去する。
図4の工程では、図8に示すような形状を有する接続孔32,34をそれぞれ介してソース,ドレイン領域24,26にフッ素イオンFを前述したと同様に注入する。このとき、ドレイン領域26において接続孔34の底部周辺に位置し且つゲート電極層16に近い部分Rではむらなくフッ素イオンFを注入することができる。このことは、ソース領域24において接続孔32の底部周辺に位置し且つゲート電極層16に近い部分についても同様である。このため、この後フッ素拡散のための熱処理を前述したと同様に行なうと、ゲート電極層16の直下領域にフッ素を容易に拡散させることができ、界面準位の不活性化を効率的に行なえる。なお、図3に示す接続孔34にあっては、側壁が垂直に近いため、図8に示す接続孔34に比べて図8の部分Rに対応する部分でフッ素イオンFの注入むらが発生しやすい。このことは、図3に示す接続孔32についても同様である。
熱処理の後、図9の工程では、図5に関して前述したと同様にして接続孔34に配線層40を形成する。また、接続孔34と同様の形状の接続孔32にも、同様にして配線層38を形成する。この場合、接続孔32,34は、いずれも図9に示すような上部開口34aにおいて段差が緩和されているので、配線層の段差被覆性が良好となる。
図10の工程では、レジスト層30をマスクとする異方性ドライエッチング処理により層間絶縁膜28に接続孔34を形成する。この場合、レジスト層30の開口端部がエッチングされて後退するような条件でエッチングを行なうと、接続孔34は、外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成される。図3に示す接続孔32も、上記した接続孔34と同様に形成する。この後、レジスト層30を除去する。
図4の工程では、図10に示すような形状を有する接続孔32,34をそれぞれ介してソース,ドレイン領域24,26にフッ素イオンFを前述したと同様に注入する。このとき、ドレイン領域26において接続孔34の底部周辺に位置し且つゲート電極層16に近い部分Rではむらなくフッ素イオンFを注入することができる。このことは、ソース領域24において接続孔32の底部周辺に位置し且つゲート電極層16に近い部分についても同様である。このため、この後フッ素拡散のための熱処理を前述したと同様に行なうと、ゲート電極層16の直下領域にフッ素を容易に拡散させることができ、界面準位の不活性化を効率的に行なえる。
熱処理の後、図11の工程では、図5に関して前述したと同様にして接続孔34に配線層40を形成する。また、接続孔34と同様の形状の接続孔32にも、同様にして配線層38を形成する。この場合、接続孔32,34は、いずれも上部開口において段差が緩和されているので、配線層の段差被覆性が良好となる。
この発明の一実施形態に係るMOS型ICの製法におけるMOS型トランジスタ形成工程を示す断面図である。 図1の工程に続く層間絶縁膜形成工程を示す断面図である。 図2の工程に続く接続孔形成工程を示す断面図である。 図3の工程に続くフッ素イオン注入工程を示す断面図である。 図4の工程に続く配線形成工程を示す断面図である。 図3のMOS型トランジスタにおける接続孔配置を示す上面図である。 接続孔配置の変形例を示す上面図である。 接続孔形成法の第1の変形例を示す断面図である。 図8の接続孔に配線層を形成した状態を示す断面図である。 接続孔形成法の第2の変形例を示す断面図である。 図10の接続孔に配線層を形成した状態を示す断面図である。 従来の界面準位不活性化法の第1の例を示す断面図である。 従来の界面準位不活性化法の第2の例を示す断面図である。
符号の説明
10:シリコン基板、12:フィールド絶縁膜、14:ゲート絶縁膜、16:ゲート電極層、18a,18b:サイドスペーサ、20,22:低濃度ソース,ドレイン領域、24,26:高濃度ソース,ドレイン領域、28:層間絶縁膜、30:レジスト層、32〜36:接続孔、38,40:配線層。

Claims (2)

  1. シリコン基板の一方の主面にゲート絶縁膜を介してゲート電極層を形成すると共に該ゲート電極層の一方側及び他方側で前記シリコン基板の一方の主面にソース領域及びドレイン領域をそれぞれ形成することにより前記ゲート絶縁膜、前記ゲート電極層、前記ソース領域及び前記ドレイン領域を有するMOS型トランジスタを形成する工程と、
    前記シリコン基板の一方の主面に前記MOS型トランジスタを覆って層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記ソース領域及び前記ドレイン領域にそれぞれ対応する第1及び第2の接続孔をホトリソグラフィ及びドライエッチング処理により前記層間絶縁膜に形成する工程と、
    前記第1及び第2の接続孔をそれぞれ介して前記ソース領域及び前記ドレイン領域にフッ素イオンを注入する工程と、
    前記ソース領域及び前記ドレイン領域に含まれるフッ素を熱処理により前記ゲート電極層の下方で前記ゲート絶縁膜と前記シリコン基板との界面に拡散させて界面準位をフッ素原子で終端させる工程と、
    前記第1及び第2の接続孔をそれぞれ介して前記ソース領域及び前記ドレイン領域に接続されるように第1及び第2の配線層を前記層間絶縁膜の上に形成する工程と
    を含むMOS型半導体装置の製法。
  2. 前記第1及び第2の接続孔を形成する工程では、前記第1及び第2の接続孔をいずれも外方に進むにつれて開口サイズが増大するように形成する請求項1記載のMOS型半導体装置の製法。
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