JP2006168674A - 車両用サイドミラー - Google Patents

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喜代蔵 川野
Hiroyuki Otagaki
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Abstract

【課題】 ドアミラーバイザに鏡面調整ユニットを組付ける作業を、工具設備等を不要として容易化しながらも、確実に、かつ最小の組付ガタで行うことを可能とした車両用サイドミラーを供給する。
【解決手段】 車両後方視認用のミラー部材70が、前記鏡面調整ユニット50を介して、鏡面が車両後方を向く姿勢でドアミラーバイザ12内部に支持される車両用サイドミラー10において、前記ドアミラーバイザ12内部に、前記鏡面調整ユニット50を前記ドアミラーバイザ12に接近させるように車両前方へ押し付けたときにその移動を許容するとともに、所定の組付位置まで来ると前記鏡面調整ユニット50の車両後方への移動を阻止する係合部材22と、自身が有する弾性によって、前記組付位置において前記鏡面調整ユニット50を車両後方に付勢する弾性部材20とを具備させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に装備される、後方視認用のサイドミラーに関するものである。
従来、自動車等の車両の外側部であって、運転者から目視し得る位置に鏡面を車両後方に向けて設けられる後方視認用のサイドミラーが知られている。かかる車両用サイドミラーは、ミラー部材と、その鏡面角調整を行うための鏡面調整ユニットと、車体側に連結され、車両後方に向いた開口部を有するドアミラーバイザとを備え、ミラー部材は鏡面調整ユニットを介して、鏡面が車両後方を向く姿勢でドアミラーバイザ内部に支持されるという基本構成を有している。
ここで、この車両用サイドミラーでは、ミラーの修理や交換のために、ミラー部材を車両後方へ引っ張ることで、ミラー部材を鏡面調整ユニットから取り外し可能となっているのが一般的である。ただし、このようにしてミラー部材を取り外す際には、鏡面調整ユニットがドアミラーバイザから外れることを防止する必要があるため、ドアミラーバイザと鏡面調整ユニットとの間に大きな組付力(締結力)を得る必要がある。従って、ドアミラーバイザと鏡面調整ユニットとは、例えばねじ締付による組付構造がよく用いられる。
しかしながら、ねじ締付による組付けでは組付工数を多く要し、工具設備も必要であるという欠点があった。このため最近では、組付けをより容易化するための構造として、例えば特許文献1に示されるように、係合爪を用いた組付構造が発明されている。
この特許文献1における組付手順について、図8を用いて模式的に説明する。この組付手順はまず、図8(a)において、鏡面調整ユニット110をドアミラーバイザ100に接近させるよう車両前方に押し付ける。すると、図8(b)のように、鏡面調整ユニット110に設けた係合爪112がドアミラーバイザに設けた突出部102を乗り越え、係合爪112と突出部102とが係合する。また同時に、鏡面調整ユニット110に設けた挿入筒114がドアミラーバイザ100に設けた挿入突起104に嵌合されることにより、車両前後方向の固定がなされるというものである。
しかしながら、ドアミラーバイザ100や鏡面調整ユニット110は一般には合成樹脂製の成形品であることから、ある程度の成形誤差が生じる。従って、実際には図8(c)のように、挿入筒114がドアミラーバイザ100に当接した状態において、係合爪112と突出部102との間及び、挿入筒114と挿入突起104との間に図示のB,C寸法のような隙間が生じる可能性がある。この隙間は車両前後方向の組付ガタとなるため、できる限り小さいことが好ましいが、あまり小さくしようとすると、逆に、挿入筒114が当接しているにもかかわらず、係合爪112や挿入筒114が半嵌合状態となってしまう不具合も起こり得る。
特開2004−34794号公報
上記のように、特許文献1の組付構造では、組付ガタを最小にしつつ、鏡面調整ユニットとドアミラーバイザとを確実に嵌合させることが困難であった。
本発明は上記のような従来技術の問題に鑑み、ドアミラーバイザに鏡面調整ユニットを組付ける作業を、工具設備等を不要として容易化しながらも、確実に、かつ最小の組付ガタで行うことを可能とした車両用サイドミラーを供給することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用サイドミラーは、車両後方視認用のミラー部材と、その鏡面角調整を行うための鏡面調整ユニットと、車体側に連結され、車両後方に向いた開口部を有するドアミラーバイザとを備え、前記ミラー部材は前記鏡面調整ユニットを介して、鏡面が車両後方を向く姿勢でドアミラーバイザ内部に支持される車両用サイドミラーであって、前記ドアミラーバイザ内部には、前記鏡面調整ユニットを前記ドアミラーバイザに接近させるように車両前方へ押し付けたときにその移動を許容するとともに、所定の組付位置まで来ると前記鏡面調整ユニットの車両後方への移動を阻止する係合部材と、自身が有する弾性によって、前記組付位置において前記鏡面調整ユニットを車両後方に付勢する弾性部材とが設けられていることを特徴とするものである。
この車両用サイドミラーにおいて、前記係合部材及び弾性部材は、各々が前記ドアミラーバイザとの一体成形によって複数個配設され、各係合部材は、車両前後軸直行方向に弾性変形可能な部分に設けられた係合爪が前記鏡面調整ユニット外周と係合するように形成されるとともに、各弾性部材は、前記鏡面調整ユニットの車両前方側面を支持し、これを車両後方に付勢するように形成された板状の部材を有することとしてもよい。
さらに、前記ドアミラーバイザ内部には車両後方に突出する複数の位置決めピンが設けられ、前記鏡面調整ユニットにはそれに対応して複数のピン穴が設けられるとともに、前記位置決めピンの根元付近には前記ピン穴径よりも大きい外径を有する台座部が設けられていることとしてもよい。
本発明の車両用サイドミラーによれば、鏡面調整ユニットは、ドアミラーバイザ内部に設けられた弾性部材と係合部材によって固定されるため、ドアミラーバイザに鏡面調整ユニットを組付ける作業を、工具設備等を用いることなく簡単に行うことができる。
また、鏡面調整ユニットの車両前後方向の固定は、弾性部材が鏡面調整ユニットを車両後方へ付勢するとともに、それによる車両後方への移動を係合部材が阻止することにより、鏡面調整ユニットを弾性部材と係合部材との間に挟み込むようにして固定するため、組付ガタを生じることがない。しかも、弾性部材が鏡面調整ユニットを支持・付勢する位置は、自身が有する弾性によって、車両前後方向に変化することが可能であるため、成形誤差によって弾性部材と係合部材の車両前後方向の相対位置が多少ずれても、前記固定は確実に行われる。
さらに、ドアミラーバイザ内部に位置決めピンを設け、鏡面調整ユニットに前記位置決めピンが嵌挿されるピン穴を設ければ、鏡面調整ユニットの組付位置を案内できるとともに、鏡面調整ユニットの車両前後軸を中心とする回転方向の固定を行うことができる。また、位置決めピンの根元付近に設けられた台座部がストッパーの役目を果たし、組付作業者が必要以上に鏡面調整ユニットを車両前方へ押し付けることを阻止することにより、鏡面調整ユニットに押された弾性部材が過度に変形して破損(又は塑性変形)することを防止するため、作業者は安心確実に組付け作業を行うことができる。
図1は、本発明に係る車両用サイドミラーの一実施形態を示す分解斜視図である。本図に示すように、車両用サイドミラー10は、自動車等の車両の外側部であって、運転者から目視し得る位置に取り付けられて後方視認用に使用されるものであり、ミラー部材70と、その鏡面角調整を行うための鏡面調整ユニット50と、これらを収納するドアミラーバイザ12とを備え、ミラー部材70は鏡面調整ユニット50を介して、ドアミラーバイザ12内部に支持されるという基本構成を有している。
ドアミラーバイザ12は、車両後方へ開口部14を有する略箱状とされており、その内部に鏡面調整ユニット50とミラー部材70を内装するようになっている。このドアミラーバイザ12は外枠16と底面18から成り、外枠16は図の左方において図略のブラケット等を介して車体に連結されており、外枠16の背面部(車両前方側面)は図略のカバー体によって覆われる構成となっている。底面18には略逆L字形状を呈した穴26が設けられており、車体側の電源から延設される図略のワイヤーハーネスが、この穴26を貫通して鏡面調整ユニット50に接続可能なようになっている。なお、本実施形態における鏡面調整ユニット50は電動機構を採用しているが、必ずしも電動に限定されるものではない。
そして、底面18には鏡面調整ユニット50を支持・固定するための部材である複数の弾性部材20(本実施形態では20a〜20cの3箇所)と、複数の係合部材22(本実施形態では22a〜22dの4箇所)と、複数の位置決めピン24(本実施形態では24a,24bの2箇所)が、ドアミラーバイザ12との一体成形により配設されている。以下、図2を用いてこれらの形状を詳細に説明する。
弾性部材20については、3箇所の弾性部材20a〜20cのうち、まず20aの拡大図を図2(a)に示す。図示のように、弾性部材20aはドアミラーバイザ12の底面18から車両後方に突設された土台部34と、土台部34に連設され、片持ち梁形状を呈するように車両前後軸直交方向に突設された板状の部材である梁部36とから成る。梁部36の自由端側には略半球形の支持部40が設けられており、組付時には、この支持部40で鏡面調整ユニット50の裏面(車両前方側面)を支持する。すると梁部36は車両前方に傾くように弾性変形するため、その反力によって鏡面調整ユニット50が車両後方に付勢されるようになっている。また、図2(b)は弾性部材20aを別の角度から見た斜視図であり、図示のように土台部34には補強用のリブ38が2枚設けられていて、梁部36が荷重を受けて弾性変形しても、土台部34は変形し難い構造となっている。
もう一つの弾性部材20bの拡大図を図3に示す。図示のように、弾性部材20bは20aとは異なり土台部34を有さず、そのため底面18に穴42を設け、その箇所に直接梁部36を形成している。なお、弾性部材20cの構造は20bと同様のため省略する。
上記によれば、弾性部材20aと20b(20c)では鏡面調整ユニット50を支持する支持部40の車両前後方向高さが、土台部34の高さの分だけ異なる。これは、鏡面調整ユニット50裏面の凹凸に応じて高さを変化させたものである。従ってその必要が無い場合は、全ての弾性部材を20aのような形状にしてもよいし、逆に20b(20c)のような形状にしてもよい。
係合部材22については、4箇所の係合部材22a〜22dのうち22a,22bの拡大図を図2(a)に示す。なお、その他の係合部材22c,22dも同様の形状である。図示のように、係合部材22は略逆J字形状を呈して底面18から突設される本体部30と、その一部に形成された係合爪32とから成る。組付時にはこの係合爪32が鏡面調整ユニット50外周に設けられたフランジ52(図1)と係合して車両後方への移動を阻止し、前述のように鏡面調整ユニット50を車両後方へ付勢する弾性部材20との間で挟み込むようにして鏡面調整ユニット50を固定する構成となっている。
位置決めピン24については、2箇所の位置決めピン24a,24bのうち24aの拡大図を図3に示す。なお、もう一方の位置決めピン24bも同様の形状である。図示のように、位置決めピン24は、ドアミラーバイザ12の底面18から車両後方に円柱状に突出した形状を有しており、先端側のピン部44と、根元側にあってピン部44よりも大きい外径を有する台座部46とから成る。組付時には、このピン部44が、これに対応して鏡面調整ユニット50に設けられたピン穴54(図1)に嵌挿される。そして、もう一方の位置決めピン24bと合わせて2箇所で嵌挿されることにより、鏡面調整ユニット50の組付位置を案内するとともに、鏡面調整ユニット50の車両前後軸を中心とする回転方向の固定が行われる。
また、台座部46はピン部44の外径よりも大きく、同時に鏡面調整ユニット50のピン穴54(図1)の穴径よりも大きい外径を有している。従って、組付時には、この台座部46がストッパーの役目を果たし、それ以上鏡面調整ユニット50が車両前方に移動することを阻止する構成となっている。
鏡面調整ユニット50は、図1に示すように、正面視で略逆L字形状を呈し、最外周には周囲に突出して外周を帯状に囲むように形成されたフランジ52を有している。組付時にはこのフランジ52が係合部材22と係合する構成となっている。また、フランジ52には、車両前後方向に貫通したピン穴54が2箇所設けられており、組付時にはこのピン穴54に位置決めピン24が嵌挿される。
また、鏡面調整ユニット50には、ミラー部材70と係合するピポット56と、2箇所のアクチュエータ58が備わっている。そして、鏡面調整ユニット50内部に備わる図略の電動モータと所定の伝達機構により、2箇所のアクチュエータ58がそれぞれ独立して車両前後方向に進退できるよう構成されている。
ミラー部材70は、図1に示すように、ミラー72と、ミラー72をその反鏡面側を嵌め込むことにより支持するミラーホルダ74とから成る。ミラーホルダ74の裏面(車両前方側面)には前記ピポット56及びアクチュエータ58とそれぞれ係合する部分が形成されており、これによりミラー部材70が鏡面調整ユニット50に着脱可能に支持されるとともにドアミラーバイザ12の開口部14の内部に収納される。さらには、アクチュエータ58の駆動により、ミラー部材70の取付角度がドアミラーバイザ12内に支持された状態で微調整されるようになっている。以上の構成によって本実施形態の車両用サイドミラー10が形成される。
以上、本実施形態に係る車両用サイドミラー10の構成要素を説明したが、これらは一例であって、その具体的構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば以下のような変形例が考えられる。
まず、弾性部材20は、本実施形態では片持ち梁形状を呈した梁部36により形成したが、これを図5に示すような両持ち梁形状を呈した部材136により形成してもよいし、図6に示すように複数の梁を放射状に配置し、それを中心で結合させるように設けられた部材236により形成してもよい。また、図7(a)の斜視図と、その断面図である図7(b)に示すように、膜状の部材を形成するように廻りよりも板厚を薄くした部材336を設けることにより弾性を有するようにしてもよい。
その他の構成要素についても以下のような変形例が考えられる。まず、係合部材22は、本実施形態ではドアミラーバイザ12に設けたが、これを特許文献1のように、鏡面調整ユニット50側に係合爪を設け、ドアミラーバイザ12側にこれと係合する突出部を設けるようにしてもよい。また、鏡面調整ユニット50には外周にフランジ52を設けたが、これを省略して鏡面調整ユニット50外周に直接係合部材22を係合させるようにしてもよい。また、本実施形態では位置決めピン24とピン穴54で位置決めを行うようにしたが、これを平板と、これが嵌入するガイドレールをそれぞれドアミラーバイザ12と鏡面調整ユニット50のいずれかに設けることで位置決めを行うようにしてもよい。さらに、位置決めピン24の台座部46は、組付作業上問題なければ省略してもよい。
次に、本実施形態におけるドアミラーバイザ12と鏡面調整ユニット50の組付手順について、図4を用いて模式的に説明する。なお、図4ではドアミラーバイザ12に設けられた複数の弾性部材20,係合部材22,位置決めピン24について、図面の都合上それぞれ代表的な1箇所(20a,22a,24a)のみを記載するが、他の箇所も同様の作用を発揮することは言うまでもない。
まず図4(a)において、鏡面調整ユニット50をドアミラーバイザ12の底面18に接近させるように車両前方へ移動させる。このとき、位置決めピン24が対応するピン穴54に嵌挿されるように、鏡面調整ユニット50をドアミラーバイザ12に接近させれば、所定の組付位置に案内されるようになっている。
すると図4(b)において、鏡面調整ユニット50のフランジ52が係合部材22の係合爪32斜面に当接する。そこからさらに鏡面調整ユニット50を車両前方へ押し付けると、図示のように係合部材22がJの字の幅を押し狭められるように車両前後軸直行方向に弾性変形し、鏡面調整ユニット50の車両前方への移動を許容する。
そして、さらに鏡面調整ユニット50を押し付けると、図4(c)のように、フランジ52が係合爪32を完全に乗り越える。これによって係合部材22の弾性変形が解除され、係合爪32がフランジ52と係合し、鏡面調整ユニット50が車両後方に移動することを阻止する。一方、この爪係合が完了する少し手前において、鏡面調整ユニット50裏面(車両前方側面)は弾性部材20の支持部40に当接しているため、前記爪係合が完了した時点では、梁部36が車両前方に傾くように弾性変形しており、この反力によって鏡面調整ユニット50は支持部40から車両後方に付勢力を受ける。このように、鏡面調整ユニット50は、弾性部材20によって車両後方へ付勢されるとともに、それによる車両後方への移動を係合部材22によって阻止されることで、弾性部材20と係合部材22との間に挟み込まれるような状態になる。以上によって、鏡面調整ユニット50の車両前後方向の固定が行われる。
そして同時に、2箇所の位置決めピン24が、対応するピン穴54に嵌挿される。これにより、鏡面調整ユニット50の車両前後軸を中心とする回転方向の固定がなされる。以上の手順によって、鏡面調整ユニット50は、車両前後方向、及びこれに直交するいずれの方向についても移動が阻止され、ドアミラーバイザ12内に完全に固定される。
ここで、上記固定位置では図4(c)のように、鏡面調整ユニット50のフランジ52と、位置決めピン24の台座部46との間に、図示のA寸法のような隙間が生じるようになっている。従って、組付けの際に作業者が鏡面調整ユニット50を勢いよく車両前方へ押し付けると、上記固定位置を越えて、図4(d)のようにフランジ52が台座部46に当接するまで、鏡面調整ユニット50を車両前方へ押しやることもある。そのような場合弾性部材20の変形が大きくなるが、それでも弾性部材20が破損(又は塑性変形)しない程度に台座部46の高さが設定されているため、作業者が鏡面調整ユニット50を押し付ける力を緩めれば、弾性部材20から受ける付勢力によって、鏡面調整ユニット50は最終的に図4(c)の固定位置に押し戻される。このように、組付時には台座部46がストッパーの役目を果たし、弾性部材20の破損(又は塑性変形)を防止するとともに、組付け作業を確実に行えるようにしている。
以上説明したように、本実施形態における車両用サイドミラー10によれば、鏡面調整ユニット50は、ドアミラーバイザ12内部に設けられた弾性部材20と係合部材22によって固定されるため、ドアミラーバイザ12に鏡面調整ユニット50を組付ける作業を、工具設備等を用いることなく簡単に行うことができる。
また、鏡面調整ユニット50の車両前後方向の固定は、弾性部材20が鏡面調整ユニット50を車両後方へ付勢するとともに、それによる車両後方への移動を係合部材22が阻止することにより、鏡面調整ユニット50を弾性部材20と係合部材22との間に挟み込むようにして固定するため、組付ガタを生じることがない。しかも、弾性部材20が鏡面調整ユニット50を支持・付勢する位置(支持部40の位置)は、梁部36が有する弾性によって、車両前後方向に変化することが可能であるため、成形誤差によって弾性部材20と係合部材22の車両前後方向の相対位置が多少ずれても、前記固定は確実に行われる。
さらに、位置決めピン24とピン穴54により、鏡面調整ユニット50の組付位置を案内できるとともに、鏡面調整ユニット50の車両前後軸を中心とする回転方向の固定を行うことができる。また、台座部46がストッパーの役目を果たし、組付作業者が必要以上に鏡面調整ユニット50を車両前方へ押し付けることを阻止することにより、鏡面調整ユニット50に押された弾性部材20が過度に変形して破損(又は塑性変形)することを防止するため、作業者は安心確実に組付け作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係る車両用サイドミラーの分解斜視図である。 (a)は前記車両用サイドミラーにおける弾性部材、係合部材の詳細を示す斜視図、(b)は前記弾性部材を別の角度から見た斜視図である。 図2とは別の箇所の弾性部材と、位置決めピンの詳細を示す斜視図である。 (a)〜(d)は前記車両用サイドミラーにおいて、鏡面調整ユニットをドアミラーバイザに組付ける手順を模式的に示した図である。 前記弾性部材の変形例を示す斜視図である。 前記弾性部材の変形例を示す斜視図である。 (a)は前記弾性部材の変形例を示す斜視図、(b)は断面図である。 (a)〜(c)は従来の車両用サイドミラーにおいて、鏡面調整ユニットをドアミラーバイザに組付ける手順を模式的に示した図である。
符号の説明
10 車両用サイドミラー
12 ドアミラーバイザ
14 開口部
20 弾性部材
22 係合部材
24 位置決めピン
32 係合爪
36 梁部
46 台座部
50 鏡面調整ユニット
54 ピン穴
70 ミラー部材

Claims (3)

  1. 車両後方視認用のミラー部材と、その鏡面角調整を行うための鏡面調整ユニットと、車体側に連結され、車両後方に向いた開口部を有するドアミラーバイザとを備え、前記ミラー部材は前記鏡面調整ユニットを介して、鏡面が車両後方を向く姿勢でドアミラーバイザ内部に支持される車両用サイドミラーであって、
    前記ドアミラーバイザ内部には、前記鏡面調整ユニットを前記ドアミラーバイザに接近させるように車両前方へ押し付けたときにその移動を許容するとともに、所定の組付位置まで来ると前記鏡面調整ユニットの車両後方への移動を阻止する係合部材と、
    自身が有する弾性によって、前記組付位置において前記鏡面調整ユニットを車両後方に付勢する弾性部材とが設けられていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  2. 請求項1記載の車両用サイドミラーにおいて、
    前記係合部材及び弾性部材は、各々が前記ドアミラーバイザとの一体成形によって複数個配設され、
    各係合部材は、車両前後軸直行方向に弾性変形可能な部分に設けられた係合爪が前記鏡面調整ユニット外周と係合するように形成されるとともに、
    各弾性部材は、前記鏡面調整ユニットの車両前方側面を支持し、これを車両後方に付勢するように形成された板状の部材を有することを特徴とする車両用サイドミラー。
  3. 請求項1又は2記載の車両用サイドミラーにおいて、
    前記ドアミラーバイザ内部には車両後方に突出する複数の位置決めピンが設けられ、前記鏡面調整ユニットにはそれに対応して複数のピン穴が設けられるとともに、
    前記位置決めピンの根元付近には前記ピン穴径よりも大きい外径を有する台座部が設けられていることを特徴とする車両用サイドミラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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