JP2006167800A - はんだ合金、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料、金属化フィルムコンデンサ及びアルミニウム用ろう材 - Google Patents

はんだ合金、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料、金属化フィルムコンデンサ及びアルミニウム用ろう材 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、有害なPb及びCdを取り除いたはんだ合金及びアルミニウム用ろう材を提供する。
【解決手段】Sn85.0〜90.0重量%、Zn10.0〜15.0重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.1重量%、Si0.0001〜0.03重量%、Ti0.0001〜0.02重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金であり、アルミニウム母材とアルミニウム母材又は異種金属とのろう付け、或は、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料として使用される。
【選択図】図2

Description

この発明は、はんだ合金、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料、金属化フィルムコンデンサ及びアルミニウム用ろう材に関するものである。
従来は、金属化プラスチックフィルムコンデンサ素子及び端面電極部が温度に敏感なため、Sn/Pb/Zn合金を主成分にした低温アルミニウム用はんだを用いてはんだ付けをしており、方法は鏝による擦り付け(摩擦はんだ付け)をしていた。主に使用していた金属合金は、Sn、Zn、Sb、Cu、Pbからなるアルミニウム用はんだ合金(温度範囲は、固相温度170℃、液相温度224℃)を使用していた。
金属化プラスチックフィルムコンデンサでは、端面電極をアーク溶射(メタリコン)により構成し、金属合金として二種類のアルミニウム用はんだ合金を使用している。その一つは、主にSnを主体とした、Sn、Zn、Sb、Cu、Pbからなるアルミニウム用はんだ合金、もう一つは、主にPbを主体とした、Sn、Zn、Sb、Cu、Pbからなるアルミニウム用はんだ合金を使用している。(温度範囲は、固相温度173℃、液相温度263℃)
現在は、巻回型・積層型の金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極に用いている無鉛金属は、一層目に亜鉛又は亜鉛合金を主体にし、二層目にSn/Zn合金、Sn/Zn合金、Sn/Zn合金の三種類を使い分けているが、これは、低コストと有害物質を忌避することを優先して構成されたものであり、電気的特性及び物理的特性は充分とはいえない。
金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極に使用する金属は最重要であるが、二層目に使用される金属も重要である。二層目の金属と一層目の金属との接合接着性によってコンデンサの性能が左右され、又電気特性にも大きな影響を与える。
また、二層目金属にスポット溶接又は、はんだ付けされる、リードワイヤー又は、リード端子と二層目金属の相性により物理特性・電気特性が決まり、コンデンサそのものの性能が左右される。つまり、リードワイヤー又はリード端子を、スポット溶接又ははんだ付けする場合に於いては、二層目金属の材質の安定が必要である。従来、二層目金属にSn/Pbはんだ合金を使用し、安全と安定を維持していた。更に、無鉛はんだとしてSn80重量%/Zn20重量%合金、Sn70重量%/Zn30重量%合金、Sn50重量%/Zn50重量%合金の三種類の二元合金を使用されていたが、Sn/Znの二元合金に多々あるZnの拡散腐食がリードワイヤー又は、リード端子との溶接部分に支障を生じることがある。
例えば、製造時には支障がなくても数年後に経年変化が起こり、溶接部分に拡散腐食が生じ、剥離やクラック等が発生する。
一方、従来のアルミニウム板金部品・配管・配線等の接合及びアルミニウム板金部品・配管・配線等と異種金属との接合は、低温接合としてSn91重量%Zn9重量%合金、Sn85重量%Zn15重量%合金又は、Cd10〜80重量%Zn20〜90重量%二元合金を使用していた。アルミニウム用低温接合材料としては、Sn91重量%Zn9重量%合金、Sn85重量%Zn15重量%合金の二種類は其れなりの評価されていたが、アルミニウムの材質又は、アルミニウム部品形状によっては使用が不可能であり、その為、接合強度や濡れ性及び靭性に優れていた、Cd/Zn二元合金が使用されていた。
従来は、金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極部にSn37.0〜39.0重量%、Zn3.0〜5.0重量%、Sb0.5〜1.5重量%、Cu0.05〜0.1重量%、Pb55.0〜59.5重量%からなるアルミニウム用はんだ合金を擦り付け(摩擦はんだ付け)をしていが、アルミニウムはんだ合金が鉛主体の合金の為、銅・真鍮・鉄鏝チップがヒートサイクルによる食われ現象が起こらなかった。しかし、従来からのアルミニウム用無鉛はんだ(Sn91重量%Zn9重量%合金、Sn85重量%Zn15重量%合金)にすると鏝チップ部がヒートサイクルにより激しく食われ現象が起こりコンデンサ製造の支障が生じてしまう。この食われ現象を防ぐには、濡れ性の良い合金が必要となる。又、アルミニウムを低温接合という条件でアルミニウム用はんだ合金Cd10〜80重量%Zn20〜90重量%二元合金を使用しているが、環境に悪い有害なカドミニウム(Cd)を含有している。
従来は、金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極部にアーク溶射(メタリコン)する合金としてアルミニウム用はんだ合金Sn37.0〜39.0重量%、Zn3.0〜5.0重量%、Sb0.5〜1.5重量%、Cu0.05〜0.1重量%、Pb55.0〜59.5重量%からなるアルミニウム用はんだ合金、もう一つは、Sn18.5〜21.5重量%、Zn2.0〜4.0重量%、Sb0.5〜1.5重量%、Cu0.03〜0.1重量%、Pb73.0〜79.0重量%からなるアルミニウム用はんだ合金を使用しているが、環境に悪い有害な鉛(Pb)を含有しており好ましくない。又、現在使用されているアルミニウム用無鉛はんだ合金Sn50〜80重量%/Zn20〜50重量%合金の二元合金では、電気的特性・物理的特性を安定化することは難しい。
本発明は、有害なPb及びCdを取り除いたはんだ合金及びアルミニウム用ろう材を提供すること、電気的特性・かつ物理的特性を安定化したはんだ合金、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料及び金属化フィルムコンデンサを提供することを目的としている。
以上のような問題を解決する本発明は、以下のような構成を有する。
(1) Sn85.0〜90.0重量%、Zn10.0〜15.0重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.1重量%、Si0.0001〜0.03重量%、Ti0.0001〜0.02重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
(2) Sn80.0〜90.0重量%、Zn10.0〜20.0重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.3重量%、Si0.0001〜0.05重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
(3) Sn80.0〜95.0重量%、Zn3.0〜12.0重量%、Cu2.0〜6.0重量%、Al0.0001〜0.5重量%、Si0.0001〜0.2重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか1に記載のはんだ合金よりなることを特徴とする金属化フィルムコンデンサ端面電極材料。
(5) 上記(1)に記載のはんだ合金よりなる、母体コンデンサの端面電極を有する金属化フィルムコンデンサ。
(6) 上記(1)〜(3)のいずれか1に記載のはんだ合金のメタリコンを有することを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
(7) 上記(1)に記載のはんだ合金で構成され、アルミニウム母材同士のろう付け又はアルミニウム母材と異種金属母材とのろう付けに用いられることを特徴とするアルミニウム用ろう材。
本発明のはんだ合金及びろう材によれば、有害なPb及びCdを含まないため人体や環境への、PbやCdによる悪影響を抑制することができる。また、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料として、金属化フィルムコンデンサに用いた場合には、コンデンサの電気的特性・物理的特性をより良好にすることができる。
また、アルミニウム板金部品・配管・配線等の接合及びアルミニウム板金部品・配管・配線等と異種金属との接合において、本発明のろう材によれば、Cdを含まずに、接合強度や濡れ性及び靭性に優れた接合部を得ることができる。
本発明は、Pb及びCdを含まないはんだ合金である。そして、金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極用素材としては、例えば、アルミニウムの蒸着された誘電体フィルムを巻回及び積層等した金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面に対して、鏝による擦り付け(摩擦はんだ付け)により、及び溶射技術により端面電極を形成する線状のはんだ及びメタリコン材として使用される。
また、アルミニウムとアルミニウムの接合及びアルミニウムと異種金属の接合等をフラックスの作用とはんだの作用で接合する線状のアルミニウム用ろう付け材としても使用される。
金属化プラスチックフィルムコンデンサ端面電極材として使用した場合には、コンデンサの電気的特性・物理的特性がより良好となり、アルミニウム用ろう材として使用した場合には、接合強度や濡れ性及び靭性に優れた接合部を得ることができる。
このような効果は、特に構成要素が以下の範囲内で有効に発揮される。即ち、Snの含有率が84〜90重量%であるとよい。この範囲を超えると、接合部の接合強度が十分に得られない。Snの含有率は、好ましくは87.1〜87.4重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Znの含有率は、10〜16重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Znの含有率は、好ましくは11〜14重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Cuの含有率は、0.1〜0.9重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Cuの含有率は、好ましくは0.4〜0.8重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Alの含有率は、0.001〜0.1重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Alの含有率は、好ましくは0.005〜0.09重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Siの含有率は、0.001〜0.03重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Siの含有率は、好ましくは0.003〜0.02重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Tiの含有率は、0.001〜0.02重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Tiの含有率は、好ましくは0.004〜0.006重量%であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
Bの含有率は、0.001〜0.01重量%であるとよい。この範囲から外れると接合部の接合強度が十分に得られない。Bの含有率は、好ましくは、0.001〜0.004であるとよい。この範囲においては、接合部の強度がさらに十分強化される。
さらに上記効果は、本発明のはんだ合金をSn,Zn,Cu,Al,Si,Bにより構成した場合には、特に構成要素が以下の範囲内で有効に発揮される。Snの含有率は、80〜90重量%,好ましくは81〜87.5重量%,より好ましくは81.5〜86.5重量%,さらに好ましくは82〜85重量%の範囲であるとよい。Znの含有率は、10〜20重量%,好ましくは12.0〜19.5重量%,より好ましくは14〜19重量%,さらに好ましくは16〜19重量%の範囲であるとよい。Cuの含有率は、0.1〜1.5重量%,好ましくは0.3〜1.2重量%,より好ましくは0.5〜1.0重量%,さらに好ましくは0.6〜0.9重量%の範囲であるとよい。Alの含有率は、0.0001〜0.3重量%,好ましくは0.002〜0.2重量%,より好ましくは0.005〜0.1重量%,さらに好ましくは0.01〜0.05重量%の範囲であるとよい。Siの含有率は、0.0001〜0.100重量%,好ましくは0.002〜0.080重量%,より好ましくは0.01〜0.060重量%,さらに好ましくは0.015〜0.030重量%の範囲であるとよい。Bの含有率は、0.0001〜0.01重量%,好ましくは0.001〜0.008重量%,より好ましくは0.001〜0.005重量%,さらに好ましくは0.001〜0.004重量%の範囲であるとよい。
さらに、同じ構成要素において、以下の範囲内であってもよい。Snの含有率は、80〜95重量%,好ましくは81〜94重量%,より好ましくは84〜94重量%,さらに好ましくは88〜93重量%の範囲であるとよい。Znの含有率は、3.0〜13重量%,好ましくは3.0〜12重量%,より好ましくは3.0〜9重量%,さらに好ましくは3.0〜7.0重量%の範囲であるとよい。Cuの含有率は、2〜6重量%,好ましくは2〜5重量%,より好ましくは3〜5.5重量%の範囲であるとよい。Alの含有率は、0.0001〜0.5重量%,好ましくは0.005〜0.2重量%,より好ましくは0.01〜0.1重量%,さらに好ましくは0.01〜0.05重量%の範囲であるとよい。Siの含有率は、0.0001〜0.2重量%,好ましくは0.02〜0.06重量%,より好ましくは0.015〜0.05重量%,さらに好ましくは0.01〜0.05重量%の範囲であるとよい。Bの含有率は、0.0001〜0.01重量%,好ましくは0.001〜0.005重量%,より好ましくは0.001〜0.003重量%の範囲であるとよい。
以下、本発明のはんだ合金を、金属化プラスチックフィルムコンデンサの端面電極用素材として使用した場合の実施の形態を説明する。図1は、コンデンサの構造を示す断面模式図である。
この実施形態は、プラスチックフィルム21a、21bの片面にアルミニウムが蒸着された蒸着膜22a、22bを有し、それぞれ反対側にマージン(非蒸着部)23a、23b(図示せず)を有する金属化プラスチックフィルムを2枚重ねて巻回し、構成される。このフィルム21a、21bを巻回して構成された本体20の端面に、本発明の合金を擦り付け、又は金属溶射(メタリコン)等公知の方法により、端面電極31を形成する。本発明の合金により端面電極を構成すると、端面電極31と本体20との間の接続部30の接合強度が十分に得られる。図2に示されているように、端面電極を、本体20の端面に直接設けられる第1層31と、第1層31の上に形成される第2層32から構成することができる。これにより、十分な接合強度を有し、かつ、良好な電気的な特性を有する端面電極を得ることができる。例えば、端面電極32にはリード線4がスポット溶接により接続される。
この実施例は、コンデンサの誘電体フィルムがポリプロピレンからなる場合に、特に有効である。
Sn85.0〜89.0重量%、Zn10〜15重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.1重量%、Si0.0001〜0.03重量%、Ti0.0001〜0.02重量%、B0.0001〜0.01重量%の範囲で有効性を発揮する。
この範囲の実施例1−1〜7を表1に記載する。
Figure 2006167800
例えば、実施例1−3/Sn87.358重量%、Zn12重量%、Cu0.6重量%、Al0.02重量%、Si0.015重量%、Ti0.005重量%、B0.002重量%を含有する合金では、固相温度198.4℃〜液相温度200.1℃、比重7.255、硬度14.1Hv、伸び7.6%、抗張力66.4N/▲黒四角▼2、電気比抵抗10.8μΩ▲黒四角▼、電導率15.9%の物性特性を有する。
このはんだ合金を、コンデンサ端面にコテ付にて擦り付け、コンデンサ端面電極を構成した。
接合部の光沢及び強度とも非常に良好であった。接合部の光沢の良し悪しは、はんだ付部の割れや、酸化物の残渣の程度を表し、光沢が良い場合には、接合部の耐久性が良好であること、スポット溶接等が容易であることを示している。
表1に記載されている他の実施例1−1,2,4〜7においても、同じ様な特性が得られた。比較例では、接合部の強度が十分でなかった。
接合部の強度は、コンデンサ端面を構成する本実施例1−3による端面電極部をラジオペンチで摘み、引っ張ることで計った。10回以上引っ張った場合においても、剥離しない場合を「非常に良い」、5回以上でも剥離しない場合を「良い」、5回以内で部分的に剥がれる場合を「ややわるい」、5回以内で完全に剥がれた場合を「悪い」として評価した。
総合評価は、作業性や濡れ性及び光沢硬度等を総合的に判定した。
この合金は、例えば、ある程度の大きさのビレット及び長尺鋳込みインゴットに鋳込まれた後、ビレット品は、長さを揃えてからプレス装置により5.0〜8.0▲黒四角▼程度の線径になるように押出されて、線状の擦り付け(摩擦はんだ付け)用及びアルミニウム用はんだ材に形成される。
この実施例は、コンデンサの誘導体フイルムがポリプロピレンからなる場合に、特にて有効である。そして、Sn80.0〜90.0重量%、Zn10〜18重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.3重量%、Si0.001〜0.100重量%、B0.001〜0.01重量%の範囲で有効性を発揮する。
この範囲の実施例2−1〜16を表2に記載する。
Figure 2006167800
表2における評価において、溶射状態の良否(表面状態の良否)は、アーク溶射時の電圧の安定及び電極面の表面の粗さ及び色調から判定し、◎:非常に良い、○:良い、△:やや悪い、×:悪いとした。この評価は、リード線等を良好に溶接できるか否かが示される。接合部の強度の良否は、溶射により構成された端面電極にリード線をスポット溶接したものを、ペンチで摘み5回引っ張った場合において、コンデンサ端面の接合部の状態を評価した結果である。◎:10回以上引っ張った場合においても、端面電極の接続部に変化がない場合を「非常に良い」、○:5回以上でも変化がない場合を「良い」、△:5回以内で接続部に変化があった場合を「ややわるい」、×:5回以内で完全に端面電極が外れた場合を「悪い」として評価した。
電気的特性の良否については、同一構成の従来のコンデンサと比較し、表2に示される実施例2−1〜16に記載の合金を溶射(メタリコン)してコンデンサ端面電極を構成したものを用いた。
例えば、実施例2−13/Sn81.368重量%、Zn18重量%、Cu0.6重量%、Al0.02重量%、Si0.01重量%、B0.002重量%を含有する合金では、評価は全て非常に良いとなった。
この合金は、ある程度の大きさのビレット及び長尺鋳込みインゴットに鋳込まれた後、ビレット品は、長さを揃えてからプレス装置により5.0〜8.0▲黒四角▼程度の線径になるように押出されて、線状の溶射用のメタリコン材に形成される。
また、この合金は、例えば、回路用コンデンサの端面電極材料として特に有用である。
この実施例は、コンデンサの誘導体フイルムがポリエチレンテレフタレートからなる場合に、特に有効である。
そして、Sn80〜95重量%、Zn3〜12重量%、Cu2.0〜6.0重量%、Al0.0001〜0.5重量%、Si0.0001〜0.2重量%、B0.0001〜0.01重量%の範囲で有効性を発揮する。
この範囲の実施例3−1〜12を表3に記載する。評価の内容は、実施例2と同様である。
Figure 2006167800
例えば、実施例3−2/Sn92.965重量%、Zn4.0重量%、Cu3.0重量%、Al0.02重量%、Si0.006重量%、B0.002重量%を含有する合金では、接合部の強度、電気的特性ともに良好であった。
この合金は、ある程度の大きさのビレット及び長尺鋳込みインゴットに鋳込まれた後、ビレット品は、長さを揃えてからプレス装置により5.0〜8.0▲黒四角▼程度の線径になるように押出されて、線状の溶射用のメタリコン材に形成される。
また、この合金は、例えば、面実装用コンデンサ、電源回路用コンデンサの端面電極材料として特に有用である。
以上説明した実施例において、例えば、図2における端面電極の第1層31に実施例1に挙げられた合金を用いて、第2層32に、実施例2又は3に記載の合金を用いてもよい。或は、第1層31に、実施例2又は3に記載の合金を用い、第2層32に実施例3又は2に記載の合金を用いてもよい。
また、実施例3−1,6,10,12に記載の合金を用い、第2層32に実施例3−2,3,9を用いる構成としてもよい。この場合には、十分な接合強度と、良好な電気特性が得られる。
このはんだ合金は、例えば、金属化フィルムコンデンサ端面電極材料として、また、アルミニウム母材同士のろう付け又はアルミニウム母材と異種金属母材とのろう付けに用いられる。
コンデンサの構成を示す模式図である。 コンデンサの構成を示す模式図である。
符号の説明
1:金属化フィルムコンデンサ
20:本体
21:プラスチックフィルム
22:蒸着膜
23:マージン
30:接合部
31:端面電極(第1層)
32:端面電極(第2層)
4:リード線

Claims (7)

  1. Sn85.0〜90.0重量%、Zn10.0〜15.0重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.1重量%、Si0.0001〜0.03重量%、Ti0.0001〜0.02重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
  2. Sn80.0〜90.0重量%、Zn10.0〜20.0重量%、Cu0.1〜1.5重量%、Al0.0001〜0.3重量%、Si0.0001〜0.05重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
  3. Sn80.0〜95.0重量%、Zn3.0〜12.0重量%、Cu2.0〜6.0重量%、Al0.0001〜0.5重量%、Si0.0001〜0.2重量%、B0.0001〜0.01重量%からなるはんだ合金。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のはんだ合金よりなることを特徴とする金属化フィルムコンデンサ端面電極材料。
  5. 請求項1に記載のはんだ合金よりなる、母体コンデンサの端面電極を有する金属化フィルムコンデンサ。
  6. 請求項1〜3のいずれか1に記載のはんだ合金のメタリコンを有することを特徴とする金属化フィルムコンデンサ。
  7. 請求項1に記載のはんだ合金で構成され、アルミニウム母材同士のろう付け又はアルミニウム母材と異種金属母材とのろう付けに用いられることを特徴とするアルミニウム用ろう材。
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