JP2006167003A - 設定値公開表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技者に新たな推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図りながら、長時間に亘って遊技店側の利益を確保することができる設定値公開表示装置を提供する。
【解決方法】 設定値公開表示装置4は、設定値により構成される設定値群に対応付けられ且つシンボル図柄により構成される入力後シンボル図柄群を設定するシンボル図柄群設定手段と、シンボル図柄を表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROMと、設定値に対応するシンボル図柄を表すシンボル図柄データをROMから読み出して公開表示する第1表示部14と、予め定めた設定値の公開条件が成立したことに基づいて、設定値群に対応する入力後シンボル図柄群から選択した1つのシンボル図柄を第1表示部14に公開表示するCPUと、を備えたため、遊技者に設定値の推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図ると共に遊技店の利益を確保することができる。
【選択図】 図1
【解決方法】 設定値公開表示装置4は、設定値により構成される設定値群に対応付けられ且つシンボル図柄により構成される入力後シンボル図柄群を設定するシンボル図柄群設定手段と、シンボル図柄を表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROMと、設定値に対応するシンボル図柄を表すシンボル図柄データをROMから読み出して公開表示する第1表示部14と、予め定めた設定値の公開条件が成立したことに基づいて、設定値群に対応する入力後シンボル図柄群から選択した1つのシンボル図柄を第1表示部14に公開表示するCPUと、を備えたため、遊技者に設定値の推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図ると共に遊技店の利益を確保することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技機島に列設され且つ段階的に設定される複数種類の大当り確率にそれぞれ対応する複数種類の設定値から1つを選択して設定する設定値設定手段を備えた遊技機における設定された前記大当り確率の設定値に関する情報を公開表示する設定値公開表示装置に関するものである。
従来、遊技機としてのスロット機に設定されている内部情報の1つである大当り確率等の設定値を遊技者に公開表示するスロット機の設定値公開表示装置が知られている。このような設定値を遊技者に公開表示する設定値公開表示装置の1つとして、例えば、遊技機島に設置される複数のスロット機毎に設けられると共に、大当り回数が所定回数となる等の予め定めた条件が成立した場合に遊技者にその設定値を公開表示するものが提案されている(例えば、特許文献1)。なお、スロット機の設定値は、通常、1〜6段階の設定値があり、数値が大きくなるほど、大当り確率等が遊技者にとって有利な確率、即ち、高確率になる。以下、1〜3のいずれかの設定値が設定されたスロット機のことを低設定のスロット機、4〜6のいずれかの設定値が設定されたスロット機のことを高設定のスロット機という。
上記のように、予め定めた条件が成立した場合に遊技者にその設定値を公開表示する、という特許文献1に係るスロット機の設定値公開表示装置(特許文献1では、遊技機用設定情報公開装置と示す)は、遊技店側の利益を確保しつつ、遊技者側の「設定値を知りたい」という要望を程よく満たしている点で有効なものであるが、一旦、設定値が公開表示されてしまうと、その後の遊技の勝敗をある程度予測できてしまうことがあった。このため、例えば、低設定のスロット機に関する情報が公開表示された場合には、遊技者の遊技意欲が低下してスロット機の稼働率が落ちてしまうことがあった。また、高設定のスロット機に関する情報が公開表示された場合であっても、その公開表示された情報に対応するスロット機に隣接するスロット機の遊技客は、「高設定のスロット機は何台も隣接していないだろう、自分が遊技しているスロット機は高設定ではないのでは、」との心理が働いて遊技意欲が低下してしまうことがあった。
そこで、特許文献1の先願公報に係るスロット機の設定値公開表示装置では、上記のような問題に鑑み、公開表示する設定値の情報を「4〜6」,「2or5」等のように曖昧に公開表示することで、遊技者にある程度の設定値に対する推理を喚起させるという設定値推理喚起技術が付加されている。
上記のように、特許文献1の先願公報に係るスロット機の設定値公開表示装置では、遊技者にある程度の設定値の推理を喚起させる設定値推理喚起技術が付加されているため、上述したような遊技意欲の低下をある程度抑えることができるものの、その効果はまだまだ不十分であった。
即ち、上記したように、「4〜6」,「2or5」等のように、実際の設定値を含む形で設定値に関する情報を公開表示しているため、遊技者から見れば、推理する設定値群の範囲が初期の「1〜6」の6段階の範囲の設定値群から、例えば、「4〜6」の3段階の範囲の設定値群に狭くなっただけであるため、公開表示される内容によってはすぐに遊技の興趣が低下し、遊技者が落胆してしまうことがあった。
例えば、「2or5」と表示されて、明らかに遊技成績が悪いときには、遊技者は、明らかに設定値は低設定の「2」であると断定して遊技を続けなくなってしまう。これでは、一旦悪いイメージを持たれたスロット機は、実際には高設定であったとしても、その日の営業中ずっと悪いイメージを持たれたままとなり、終局的には、特定のスロット機の稼働率だけが極端に低下してしまうという問題があった。
また、特許文献1の先願公報に係るスロット機の設定値公開表示装置では、「4〜6」,「2or5」等のように、設定値に関する情報の表示内容に格差、即ち、具体的には、遊技者が不利になる確率が極めて低い表示内容の「4〜6」と、遊技者が不利になる確率が5割というやや不利になる確率が高い表示内容の「2or5」というように格差が存在していた。このように設定値に関する情報の表示内容に格差が存在しているため、表示内容が「2or5」のスロット機は人気が高まる一方、表示内容が「4〜6」のスロット機は不人気となって稼働率が低下するという結果となる。このため、遊技店側は、不人気のスロット機が出ることを恐れ、すべてのスロット機で人気のある表示内容、つまり、設定値に関する情報を公開表示したときに稼働率がアップする表示内容に統一しようとする。これでは、設定値に関する情報を公開表示する面白みが薄れてしまい、スロット機における遊技の興趣を低下してしまうという問題があった。
そこで、本出願人は、スロット機に設定された設定値を設定値とは関連性のないキャラクタ等のシンボル図柄で表現すると共に、設定値の公開条件が成立することに基づいてシンボル図柄をスロット機毎に公開表示し、これにより、遊技店側の利益を確保しながら特定のスロット機だけが極端に稼働率が低下することを防止すると共に、他のスロット機の遊技成績を考慮に入れて自分のスロット機の設定値を推理するという、遊技者に新たな推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図ることができる設定値公開表示装置を提案した。
特開2003−19245号公報
しかしながら、上記した本出願人が提案した設定値公開表示装置が設置された遊技場において、その営業時間が経過するに従って、各スロット機のシンボル図柄が次々と設定値公開表示装置で公開表示されることになるが、この本出願人が提案した設定値公開表示装置では、同じシンボル図柄が公開表示されているスロット機についてはすべて同じ設定値が設定されているため、あるスロット機の設定値がその遊技成績によって分かると、同じシンボル図柄が公開表示されている他のスロット機の設定値も分かってしまうという問題があった。
例えば、遊技成績が極端に良いスロット機があった場合、そのスロット機が高設定であることが容易に分かってしまい、このスロット機と同じシンボル図柄が公開表示されているスロット機(遊技店から見れば、利益が上がらないスロット機)の稼働率が上がってしまい、遊技店が損害を蒙る事態となってしまう。また、同様に、遊技成績が極端に悪いスロット機があった場合、そのスロット機が低設定であることが容易に分かってしまい、このスロット機と同じシンボル図柄が公開表示されているスロット機(遊技店から見れば、利益が上がるスロット機)の稼働率が下がってしまい、遊技店の利益が上がらないという事態となってしまう。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、遊技者に新たな推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図りながら、長時間に亘って遊技店側の利益を確保することができる設定値公開表示装置を提供することにある。
そこで、請求項1に係る発明について、図面を参照して説明すると、図1,図3,図4に示すように、遊技機島1に列設され且つ段階的に設定される複数種類の大当り確率にそれぞれ対応する複数種類の設定値から1つを選択して設定する設定値設定手段を備えたスロット機(遊技機)2における設定された前記大当り確率の設定値に関する情報を公開表示する設定値公開表示装置4において、前記設定値公開表示装置4は、前記複数種類の設定値のうち1つもしくは複数の設定値により構成される複数の設定値群47a,47bのそれぞれに対し、図形又は絵柄で構成される複数種類のシンボル図柄7a〜7lにより構成される入力後シンボル図柄群(シンボル図柄群)46a,46bを設定するシンボル図柄群設定手段40と、前記複数種類のシンボル図柄7a〜7lのそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROM(第1シンボル図柄データ記憶手段)13と、前記シンボル図柄7a〜7lを公開表示するための第1表示部(第1表示手段)14と、予め定めた設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、前記シンボル図柄群設定手段40によって設定値群に対して設定された入力後シンボル図柄群46a,46bから選択した1つのシンボル図柄を遊技者に視認できるように前記第1表示部14に公開表示するCPU(シンボル図柄公開手段)11と、を備えたことを特徴とする設定値公開表示装置4とした。
また、請求項2に係る発明では、図面を参照して説明すると、図1及び図3に示すように、請求項1に記載される設定値公開表示装置4は、前記シンボル図柄群設定手段によって大当り確率が高い高設定値に対して設定された前記シンボル図柄7a〜7lであるラッキーシンボル図柄を表すシンボル図柄データを含む、複数種類の前記シンボル図柄7a〜7lのそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROM(第2シンボル図柄データ記憶手段)23と、前記遊技機島1に設けられ且つ前記ラッキーシンボル図柄を公開表示するための第2表示部(第2表示手段)24と、予め定めた高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、前記ラッキーシンボル図柄を遊技者に視認できるように前記第2表示部24に公開表示するCPU(ラッキーシンボル図柄公開手段)21と、を備えたことを特徴とする設定値公開表示装置4とした。
また、請求項3に係る発明では、図面を参照して説明すると、図1及び図3に示すように、請求項1又は請求項2に記載される設定値公開表示装置4は、前記第2表示部24に前記ラッキーシンボル図柄が公開表示されることを条件に、音響による演出を発生させるスピーカ(音響演出発生手段)26が設けられていることを特徴とする設定値公開表示装置4とした。
請求項1に係る発明においては、設定値公開表示装置4は、複数種類の設定値のうち1つもしくは複数の設定値により構成される複数の設定値群47a,47bのそれぞれに対し、図形又は絵柄で構成される複数種類のシンボル図柄7a〜7lにより構成される入力後シンボル図柄群46a,46bを設定するシンボル図柄群設定手段40と、複数種類のシンボル図柄7a〜7lのそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROM13と、シンボル図柄7a〜7lを公開表示するための第1表示部14と、予め定めた設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、シンボル図柄群設定手段40によって設定値群に対して設定された入力後シンボル図柄群46a,46bから選択した1つのシンボル図柄を遊技者に視認できるように第1表示部14に公開表示するCPU11と、を備えた。
上記のように、複数の設定値により構成される設定値群47a,47bと複数のシンボル図柄7a〜7lにより構成される入力後シンボル図柄群46a,46bとが対応しているため、設定値とシンボル図柄7a〜7lを対応させた際、同じシンボル図柄7a〜7lであっても異なる設定値が設定されることがある。これにより、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2であっても、必ずしも同じ設定値が設定されているとは限らない。例えば、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されていても設定値が「6」のスロット機2と設定値が「1」のスロット機2とが存在する可能性がある。
ここで、遊技者は、公開表示されるシンボル図柄7a〜7lを見ただけでは、自分が遊技しているスロット機2の設定値を判断することができないため、自分が遊技しているスロット機2に公開表示されているシンボル図柄7a〜7lと同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されている他のスロット機2の遊技成績を参考にして、自分が遊技しているスロット機2の設定値を予想することになる。そして、自分が遊技しているスロット機2と同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されている他のスロット機2の遊技成績が良ければ、自分が遊技しているスロット機2も高設定ではないかとの期待を持つことができる。
ところが、上記したように、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2であっても、必ずしも同じ設定値が設定されているとは限らず、遊技店側が意図的に高設定のスロット機2と低設定のスロット機2にしている可能性があり、遊技者にとっては高設定であると思っていたスロット機2が実は低設定であったという場合がある。こうすることにより、例えば、シンボル図柄7a(子)が高設定であると遊技者が予想し、シンボル図柄7aが表示されているスロット機2に遊技者が集中して稼動率が上がった場合であっても、同じシンボル図柄7aが表示されているスロット機2に高設定のものと低設定のものを設けておくことにより、実際には高設定のスロット機2と低設定のスロット機2の双方の稼働率が上がることになり、高設定のスロット機2の稼働率だけが上がってしまうということにはならない。このため、同じシンボル図柄7a〜7lであればすべて同じ設定値とした場合のように、高設定のスロット機2の稼働率だけが上がってしまって遊技店が損害を被るという事態を回避することができる。
あるいは、例えば、シンボル図柄7l(亥)が低設定であると遊技者が予想し、シンボル図柄7lが表示されているスロット機2の稼動率が下がった場合であっても、同じシンボル図柄7lが表示されているスロット機2に高設定のものと低設定のものを設けておくことにより、実際には高設定のスロット機2と低設定のスロット機2の双方の稼働率が下がることになり、低設定のスロット機2の稼働率だけが下がってしまうということにはならない。このため、同じシンボル図柄7a〜7lであればすべて同じ設定値とした場合のように、低設定のスロット機2の稼働率だけが下がってしまって遊技店が利益を上げられないという事態を回避することができる。
このように、高設定のスロット機2と同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2も高設定である可能性が高いという推理を遊技者に喚起させるため、そのスロット機2が実は低設定であっても遊技者はそのスロット機2で遊技を続けることとなり、これが遊技店の利益を確保することにつながる。即ち、遊技者に設定値の推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図ると共に、遊技店の利益を確保することができる。
請求項2に係る発明においては、設定値公開表示装置4は、シンボル図柄群設定手段によって大当り確率が高い高設定値に対して設定されたシンボル図柄7a〜7lであるラッキーシンボル図柄を表すシンボル図柄データを含む、複数種類のシンボル図柄7a〜7lのそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROM23と、遊技機島1に設けられ且つラッキーシンボル図柄を公開表示するための第2表示部24と、予め定めた高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、ラッキーシンボル図柄を遊技者に視認できるように第2表示部24に公開表示するCPU21と、を備えた。このように高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、第2表示部24でラッキーシンボル図柄を公開表示することにより、遊技者に自分の推理が正しかったという満足感を与えることができると共に、ラッキーシンボル図柄の公開表示を一種のイベントとすることができ、集客率を向上させることができる。なお、高設定値に関する情報の公開条件、即ち、ラッキーシンボル図柄の公開条件とは、例えば、遊技店側の任意の判断でリモコン等を用いて送信されるラッキーシンボル図柄の公開表示を行なうラッキーシンボル図柄公開表示信号を、設定値公開表示装置4の第2受信部25が受信したとき、あるいは、遊技場内に設けられたタイマが所定の時間(例えば、閉店3時間前)を示したときに送信される等である。
請求項3に係る発明においては、第2表示手段にラッキーシンボル図柄が公開表示されることを条件に、音響による演出を発生させるスピーカ26が設けられている。このように構成することにより、ラッキーシンボル図柄が発表されることを広く遊技者に伝えることができるため、多くの遊技者がラッキーシンボル図柄に注目し、これにより、ラッキーシンボル図柄の発表に対する興趣を更に向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、スロット機2が列設されると共に設定値公開表示装置4が設けられた遊技機島1の正面図であり、図2は、十二支で表されるシンボル図柄7a〜7lを示す図であり、図3は、スロット機2,ホールコンピュータ5,ホストコンピュータ6等が相互に接続される形態を示したブロック図であり、図4は、ホストコンピュータ6の画面に映し出される、設定値にシンボル図柄7a〜7lを対応付けるためのシンボル図柄群設定手段40を示す図であり、図5は、ホストコンピュータ6,第1制御基板10及び第2制御基板20で行われる制御処理を示すフローチャートであり、図6は、ホストコンピュータ6のメイン制御部処理で行われるシンボル図柄指定コマンド作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、図1に示すように、本実施形態に係る遊技機島1には、複数のスロット機(遊技機)2が列設されており、このスロット機2には、それぞれについて設定値が設定されている。このスロット機2に設定されている設定値とは、段階的に設定される複数種類の大当り確率に対応するものであり、スロット機2毎に設けられた設定値設定手段(図示しない)によって設定されるものである。本実施形態においては、「1」〜「6」の6種類が設定されており、この設定値に対応する大当り確率はそれぞれ「1/309.4」,「1/297.9」,「1/282.5」,「1/268.6」,「1/256.0」,「1/240.9」となっている。このように、設定値の数値が大きくなるほど、大当り確率が遊技者にとって有利な確率、即ち、高確率になる。以下、「1」〜「3」のいずれかの設定値が設定されたスロット機のことを低設定のスロット機2、「4」〜「6」のいずれかの設定値が設定されたスロット機のことを高設定のスロット機2という。具体的には、例えば、あるスロット機2の設定値をその設定値設定手段によって「6」と設定した場合には、大当り確率が「1/240.9」の高確率となり、このスロット機2は高設定となる。
また、スロット機2の上方には、遊技者が遊技場の係員を呼び出すための呼出ランプ3がスロット機2毎に設けられている。この呼出ランプ3は、遊技者が呼出スイッチ(図示しない)を操作することにより点灯するものである。なお、呼出ランプ3は、係員を呼び出すために点灯するだけでなく、そのスロット機2における大当り回数やスタート回数等の情報が表示する機能も有するものである。
また、上記した呼出ランプ3の上方には、スロット機2に設定されている設定値に対応付けられた図形又は絵柄で構成されるシンボル図柄を公開表示するための第1表示部(第1表示手段)14がスロット機2毎に設けられている。本実施形態に係るシンボル図柄は、図2に示すように、干支の12種類の動物によって示されるものであり、「子」,「丑」,「寅」,・・・「酉」,「戌」,「亥」がそれぞれシンボル図柄7a〜7lとなっている。例えば、「子」が設定値「1」に対応付けられている場合、第1表示部14に「子」のシンボル図柄7aが公開表示されると、その第1表示部14と対応するスロット機の設定値は「1」であることを意味し、大当り確率は「1/309.4」となる。しかし、この設定値にシンボル図柄7a〜7lのいずれを対応させるかは遊技店側によって行なわれるものであるため、シンボル図柄7a〜7lがそれぞれ示す設定値は遊技者には分からないようになっている。なお、設定値にシンボル図柄を対応付ける方法は後に詳述する。
また、呼出ランプ3の上方であって、第1表示部14の右側下方の位置には、後述するリモコン(図示しない)から発信され、第1表示部14でシンボル図柄7a〜7lの公開表示を行なうシンボル図柄公開表示信号を受信する第1受信部15が設けられている。
また、上記した遊技機島1の上方には、図1に示すように、ラッキーシンボル図柄を公開表示するための3つの第2表示部(第2表示手段)24が設けられている。ここで、ラッキーシンボル図柄とは、各設定値に対応付けられたシンボル図柄のうち大当り確率が高確率の設定値(本実施形態においては、前述のように設定値「4」,「5」,「6」)に対応付けられたシンボル図柄のことをいう。例えば、設定値「4」に「寅」のシンボル図柄7c,設定値「5」に「卯」のシンボル図柄7d,設定値「6」に「辰」のシンボル図柄7eが対応付けられている場合には、「寅」のシンボル図柄7c,「卯」のシンボル図柄7d及び「辰」のシンボル図柄7eがラッキーシンボル図柄となる。
なお、本実施形態においては、後述するが、ラッキーシンボル図柄は、高確率の設定値「4」,「5」,「6」により構成される設定値群47bに対応付けた入力後シンボル図柄群46bを構成する3つのシンボル図柄としているが(例えば、上記のように「卯」,「辰」,「巳」)、これに限らず、例えば、設定値「5」,「6」により構成される設定値群47bに対応付けた入力後シンボル図柄群46bを構成する1つ又は複数個のシンボル図柄や、設定値「6」により構成される設定値群47bに対応付けた入力後シンボル図柄群46bを構成する1つ又は複数個シンボル図柄をラッキーシンボル図柄としてもよく、幾つのラッキーシンボル図柄を公開表示するかは、ホストコンピュータ6で遊技店側によって任意に設定することができる。なお、本実施形態においては、図1に示すように、第2表示部24は、3つしか無いため、最高、3つのラッキーシンボル図柄しか公開表示できないが、第2表示部24を増やすことで、容易に、公開表示できるラッキーシンボル図柄の数を増やすことができる。
また、本実施形態においては、後述するが、設定値「4」,「5」,「6」に対応付けた3種類のラッキーシンボル図柄のすべてを第2表示部24に公開表示するものを示すが、これに限らず、設定値「5」,「6」に対応付けた3種類のラッキーシンボル図柄のうち2種類のラッキーシンボルを公開表示する等、一部のラッキーシンボルだけを公開表示するものであってもよい。
また、上記した3つの第2表示部24のうち右端に位置する第2表示部24の右側方には、第2表示部24にラッキーシンボル図柄が公開表示される際に、音響による演出を発生させるためのスピーカ(音響演出発生手段)26が設けられている。この音響による演出は、例えば、ファンファーレが鳴ることにより行なわれるもの、音楽が流れるもの、音声によるもの等がある。
また、スピーカ26の右側下方の位置には、リモコンから発信され、第2表示部24でラッキーシンボル図柄の公開表示を行なうラッキーシンボル図柄公開表示信号(本実施形態では、名称が違うだけで、シンボル図柄公開表示信号と実質同じ信号)を受信する第2受信部25が設けられている。
なお、上記した第1表示部14,第1受信部15,第2表示部24,第2受信部25,スピーカ26は、本実施形態における設定値公開表示装置4を構成する構成要素である。
以上、遊技機島1について説明したが、次に、図3を参照して、本実施形態に係るスロット機2及び設定値公開表示装置4等が接続される形態の構成について説明する。図3に示すように、遊技店では、主として、遊技場内に設置されるスロット機2からの遊技情報(アウト、セーフ等の周知の遊技情報のこと)の集計等を行なうホールコンピュータ5,ホストコンピュータ(メイン制御部)6,第1制御基板(第1サブ制御部)10及び第2制御基板(第2サブ制御部)20が相互に接続されている。第1制御基板10には、前述した第1表示部14,第1受信部15,スロット機2毎に設定されている設定値を第1制御基板10に入力するための設定値入力手段50及び,呼出ランプ3を介してスロット機2が接続されている。また、第2制御基板20には、前述した第2表示部24,第2受信部25及びスピーカ26が接続されている。
なお、上記したホストコンピュータ6、第1表示部14及び第1受信部15が接続される第1制御基板10、第2表示部24,第2受信部25及びスピーカ26が接続される第2制御基板20が設置値公開表示装置4を構成するものである。
ホストコンピュータ6は、スロット機2に設定されている設定値等、スロット機2毎に関する様々な情報を一括して管理するものである。その管理される情報の1つに、設定値「1」〜「6」に対して前述したシンボル図柄7a〜7lのいずれが対応付けられているかの情報がある。この設定値「1」〜「6」に対してシンボル図柄7a〜7lのいずれを対応付けるかは、図4に示す、ホストコンピュータ6の画面上に表示されるシンボル図柄群設定手段40によって行なわれる。このシンボル図柄群設定手段40によって、設定値「1」〜「6」に対してシンボル図柄7a〜7lを対応付ける方法は後に詳述する。
また、ホストコンピュータ6には、上記のように設定値「1」〜「6」に対応付けたシンボル図柄7a〜7l及びラッキーシンボル図柄を、それぞれ第1表示部14及び第2表示部24で公開表示させるためのシンボル図柄指定コマンドを作成して送信する指定コマンド作成送信手段としての機能を有するCPU(図示しない)が備えられている。
また、第1制御基板10には、各種の制御処理を行うCPU11,CPU11によって作動領域として利用される半導体メモリであるRAM12,CPU11で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM13が備えられている。なお、上記したシンボル図柄7a〜7lは、シンボル図柄データとして表され、このシンボル図柄データは、第1シンボル図柄データ記憶手段としてのROM13に記憶されている。また、第1制御基板10のCPU11は、ホストコンピュータ6の指定コマンド作成送信手段としてのCPUから送信されたシンボル図柄指定コマンドを受信するための指定コマンド受信手段の機能も有している。
また、第1制御基板10は、第1受信部15がリモコンからのシンボル図柄公開表示信号を受信したことを起因として、シンボル図柄群設定手段40によって設定値群47a,47bに対して設定された入力後シンボル図柄群46a,46bから選択したシンボル図柄7a〜7lを、遊技者に視認できるように第1表示部14で公開表示する。なお、第1受信部15がリモコンからのシンボル図柄公開表示信号を受信することが、予め定めた設定値に関する情報の公開条件が成立することを示している。
また、第1制御基板10には、スロット機2毎に設定されている設定値を入力するための設定値入力手段50が接続されている。この設定値入力手段50は、スロット機2の近傍、例えば、スロット機2の背面側上部等に備え付けられるものであり、設定値「1」〜「6」に対応する6つの設定値入力ボタン54が設けられている。
このように、設定値入力手段50がスロット機2の近傍に備えられているため、スロット機2毎に設定された設定値を設定値入力手段50によって入力する際、スロット機2毎に設定された設定値をスロット機2自体で確認しながら入力することができるため、設定値の入力をより確実にミスなく行なうことができる。従って、各スロット機2に設定された設定値に対応するシンボル図柄7a〜7lをスロット機2毎に設定する作業を、より確実にミスなく容易に行うことができる。
また、第2制御基板20には、第1制御基板10と同様に、各種の制御処理を行うCPU21,CPU21によって作動領域として利用される半導体メモリであるRAM22,CPU21で実行される各種制御プログラムやデータ等を記憶するROM23が備えられている。なお、第1制御基板10のROM13と同様に、ROM23もシンボル図柄データ記憶手段としての機能を有し、シンボル図柄7a〜7lを表すシンボル図柄データが記憶されている。
この第2制御基板20は、第2受信部25がリモコンからのラッキーシンボル図柄公開表示信号(本実施形態では、名称が違うだけで、シンボル図柄公開表示信号と実質同じ信号)を受信したことを起因として、設定値「4」,「5」,「6」に対応させたシンボル図柄であるラッキーシンボル図柄を、遊技者に視認できるように第2表示部24で公開表示する。なお、第2受信部25がリモコン30からのラッキーシンボル図柄公開表示信号を受信することが、予め定めた高設定値に関する情報の公開条件が成立することを示している。
また、第2制御基板20には、前述のように、スピーカ26が接続されており、第2表示部24にラッキーシンボル図柄が公開表示される際に、音響による演出が発生するが、この音響による演出を表す音響演出データは、ROM23に記憶されている。
以上、スロット機2及び設定値公開表示装置4等が接続される形態の構成について説明したが、次に、第1表示部14及び第2表示部24でそれぞれシンボル図柄7a〜7l及びラッキーシンボル図柄を表示させる際に行う操作について説明する。
ここで、第1表示部14及び第2表示部24でそれぞれシンボル図柄7a〜7l及びラッキーシンボル図柄を表示させるには、まず、前述した「1」〜「6」の設定値に対してシンボル図柄7a〜7lを対応付けると共に、スロット機2毎に設定されている設定値を入力する必要がある。この「1」〜「6」の設定値に対してシンボル図柄7a〜7lを対応付ける作業及びスロット機2毎に設定されている設定値を入力する作業は、前述したように、それぞれホストコンピュータ6の画面に表示されるシンボル図柄群設定手段40及び第1制御基板10に接続される設定値入力手段50によって行なうものであるため、この作業について、図3及び図4を参照して説明する。
図4は、ホストコンピュータ6の画面に表示させるシンボル図柄群設定手段40であり、このシンボル図柄群設定手段40は、入力操作が完了したときに押す入力完了ボタン41,各設定値が表示される設定値表示欄42(42a〜42f)によって構成される設定値群47(47a,47b),シンボル図柄7a〜7lが入力される入力エリア43(第1入力エリア43a,43d、第2入力エリア43b,43e、第3入力エリア43c,43f)によって構成される入力後シンボル図柄群(シンボル図柄群)46(46a,46b),入力前の複数種類のシンボル図柄7a〜7lによって構成されるシンボル図柄群が表示される入力前シンボル図柄群表示欄44によって構成されている。また、画面上には、画面上で入力操作を行う際に用いるポインタ45が表示される。そして、上記した入力後シンボル図柄群46は設定値群47に対応付けられている。
具体的には、本実施形態においては、図4に示すように、設定値表示欄42a,42b,42cにそれぞれ表示された3つの設定値「1」,「2」,「3」によって設定値群47aが構成され、設定値表示欄42d,42e,42fにそれぞれ表示された3つの設定値「4」,「5」,「6」によって設定値群47bが構成されている。また、シンボル図柄7a〜7lのいずれかが入力される第1入力エリア43a,第2入力エリア43b,第3入力エリア43cによって入力後シンボル図柄群46aが構成され、シンボル図柄7a〜7lのいずれかが入力される第1入力エリア43d,第2入力エリア43e,第3入力エリア43fによって入力後シンボル図柄群46bが構成されている。
そして、設定値群47aに対して入力後シンボル図柄群46aが対応付けられると共に、設定値群47bに対して入力後シンボル図柄群46bが対応付けられている。なお、この入力後シンボル図柄群46a、46bは、シンボル図柄群記憶手段としてのホストコンピュータ6のRAMに記憶されるものである。
しかして、入力エリア43にシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力するには、ホストコンピュータ6のマウス(図示しない)を操作することにより、シンボル図柄群44内にあるシンボル図柄の7a〜7lいずれかをポインタ45で選択し、選択したシンボル図柄をドラッグして入力エリア43に移動させる。例えば、図4に示すように、「子」のシンボル図柄7aをポインタ45で選択した後、第1入力エリア43aまでドラッグすることにより、第1入力エリア43aに「子」のシンボル図柄7aが入力される。なお、シンボル図柄7a〜7lを入力エリア43まで移動させただけでは設定値への対応付けは完了せず、下記のように、最後に入力完了ボタン41をポインタ45で押すことにより、入力が完了する。
また、本実施形態においては、上記したように、入力後シンボル図柄群46は、3つの入力エリア43によって構成されているが、すべての入力エリアにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力する必要はなく、例えば、入力後シンボル図柄群46aについて、第1入力エリア43aにのみシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力する、あるいは、第1入力エリア43aと第2入力エリア43bにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力することもできる。即ち、入力後シンボル図柄群46には、1〜3個の範囲で任意にシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力することができるようになっている。
また、本実施形態においては、上記したように、入力後シンボル図柄群46は、3つの入力エリア43によって構成されているが、すべての入力エリアにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力する必要はなく、例えば、入力後シンボル図柄群46aについて、第1入力エリア43aにのみシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力する、あるいは、第1入力エリア43aと第2入力エリア43bにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力することもできる。即ち、入力後シンボル図柄群46には、1〜3個の範囲で任意にシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力することができるようになっている。
そして、入力エリア43a〜43fにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力した後、上記したように入力完了ボタン41をポインタ45で押すことにより、入力エリア43a〜43fへのシンボル図柄7a〜7lの入力が完了する。
ここで、上記したように、入力後シンボル図柄群46は設定値群47に対応付けられているが、この設定値群47への入力後シンボル図柄群46の対応付けについて以下に説明する。例えば、図4のシンボル図柄群設定手段40において、入力後シンボル図柄群46aの第1入力エリア43a,第2入力エリア43b,第3入力エリア43cにそれぞれ「子」のシンボル図柄7a,「丑」のシンボル図柄7b,「寅」のシンボル図柄7cを入力した場合、設定値「1」,「2」,「3」に対応付けられるシンボル図柄は、「子」,「丑」,「寅」のいずれかであるが、いずれのシンボル図柄にもなりうる。従って、設定値「1」,「2」,「3」に対応するシンボル図柄がすべて異なる、あるいはすべて同じになる、設定値「1」と「3」のシンボル図柄が同じで設定値「2」のシンボル図柄が異なる等、様々な場合がある。
このように、入力後シンボル図柄群46が設定値群47に対応付けられているとは、設定値群47を構成する設定値は、この設定値群47に対応付けられた入力後シンボル図柄群46を構成するいずれのシンボル図柄にも対応付けられる可能性があることを示している。
なお、上記したように、シンボル図柄群設定手段40には、2つの入力後シンボル図柄群46a,46bが設定されているが、同じシンボル図柄7a〜7lを2つの入力後シンボル図柄群46a,46bの入力エリア43に入力することができるようにしてもよい。即ち、具体的には、入力後シンボル図柄群46aの第1入力エリア43a及び入力後シンボル図柄群46bの第1入力エリア43dの双方に「子」のシンボル図柄7aを入力することができるようにしてもよい。これにより、例えば、入力後シンボル図柄群46a,46bの入力エリア43a,43dにそれぞれ「子」のシンボル図柄7aを入力した場合には、設定値「1」と「6」とで同じ「子」のシンボル図柄7aとなる可能性がある。
なお、設定値に対応するシンボル図柄7a〜7lを入力後シンボル図柄群46の中のいずれのシンボル図柄7a〜7lとするかは、後述するように、乱数テーブルを用いた乱数処理により決定される。
次に、前述した設定値入力手段50によってスロット機2毎に設定されている設定値を入力するには、スロット機2に設定されている設定値を確認した後、設定値入力手段50の設定値入力ボタン54のうち、確認した設定値と対応する設定値入力ボタンを押す。例えば、台番1のスロット機2に設定されている設定値が「1」であった場合、台番1のスロット機2に対応する設定値入力手段50の設定値入力ボタン54のうち、「1」の設定値入力ボタン54を押す。これにより、スロット機2に設定されている設定値が入力されることとなる。
上記のように、スロット機2に設定されている設定値が設定値入力手段50で入力されると、第1制御基板10のCPU11では、このスロット機2毎に設定されている設定値に対応するシンボル図柄を指定するシンボル図柄指定コマンドの送信をホストコンピュータ6に対して要求する旨のシンボル図柄要求コマンドが作成されると共に、このシンボル図柄要求コマンドがホストコンピュータ6に対して送信される。このように、第1制御基板10のCPU11は、シンボル図柄指定コマンドの送信をホストコンピュータ6に対して要求する旨のシンボル図柄要求コマンドを作成して送信する要求コマンド作成送信手段としての機能を有している。
そして、ホストコンピュータ6のCPUでは、受信したシンボル図柄要求コマンドに基づいて、スロット機2毎に設定されている設定値に対応するシンボル図柄を指定するシンボル図柄指定コマンドが作成され、このシンボル図柄指定コマンドがホストコンピュータ6のCPUによって第1制御基板10に送信される。
具体的には、台番1のスロット機2の設定値が「1」に設定されており、台番1のスロット機2に対応する設定値入力手段50の設定値入力ボタン54で「1」を入力すると、設定値「1」に対応付けられたシンボル図柄を指定するシンボル図柄指定コマンドを送信する旨のシンボル図柄要求コマンドが第1制御基板10で作成され、このシンボル図柄要求コマンドがホストコンピュータ6に対して送信される。
ここで、例えば、上記したように、入力後シンボル図柄群46aの入力エリア43a〜43cにそれぞれ「子」のシンボル図柄7a,「丑」のシンボル図柄7b及び「寅」のシンボル図柄7cが入力されている場合には、ホストコンピュータ6では、第1制御基板10から送信されたシンボル図柄要求コマンドを受信したタイミングで乱数テーブルを用いた乱数処理を行い、この乱数処理によって設定値「1」に対応付けるシンボル図柄を決定する。具体的には、ホストコンピュータ6のROM(図示しない)内に格納される乱数テーブルから乱数値を抽出し、この抽出した乱数値に基づいて「子」のシンボル図柄7a,「丑」のシンボル図柄7b又は「寅」のシンボル図柄7cのいずれかに決定する。そして、例えば、乱数処理によって「子」のシンボル図柄7aに決定した場合には、この結果に基づいて、「子」のシンボル図柄7aを指定するシンボル図柄指定コマンドが作成され、この「子」のシンボル図柄7aを指定するシンボル図柄指定コマンドがホストコンピュータ6のCPUによって第1制御基板10に対して送信される。
そして、第1制御基板10では、ホストコンピュータ6から送信されたシンボル図柄指定コマンドをCPU11によって受信し、この受信したシンボル図柄指定コマンドで指定されたシンボル図柄を表す、ROM13に記憶されたシンボル図柄データで表されるシンボル図柄を第1表示部14で公開表示することができる状態となる。
具体的には、上述したように、台番1に対して「子」のシンボル図柄7aを指定するシンボル図柄指定コマンドをCPU11で受信し、このシンボル図柄指定コマンドによってROM13から「子」のシンボル図柄7aが指定されることにより、台番1のスロット機2に対応する第1表示部14で「子」のシンボル図柄7aを公開表示できる状態となる。そして、この状態で、遊技場の係員が操作するリモコンから発信されたシンボル図柄公開表示信号が、台番1のスロット機2に対応する第1受信部15で受信されたことにより、台番1のスロット機2に対応する第1表示部14で「子」のシンボル図柄7aが公開表示されることとなる。
なお、上記したスロット機2に設定された設定値に対応付けられたシンボル図柄を第1表示部14で公開表示することができる状態にする作業は、遊技場の閉店後に行われる閉店作業の1つであるスロット機2の設定値を変更する作業と一緒に行うか、あるいは、遊技場の開店前に行われるスロット機2の設定値を確認する作業と一緒に行う。
更に、ホストコンピュータ6のCPU11では、設定値毎に対応付けたシンボル図柄7a〜7lに基づいて、ラッキーシンボル図柄を指定するラッキーシンボル図柄指定コマンドが作成される。本実施形態においては、前述したように、ラッキーシンボル図柄は、設定値「4」,「5」,「6」に対応付けられるシンボル図柄であるため、例えば、シンボル図柄群設定手段40によって設定値「4」,「5」,「6」で構成される設定値群47bに対応付けられた入力後シンボル図柄群46bを構成するシンボル図柄が「卯」のシンボル図柄7d,「辰」のシンボル図柄7e及び「巳」のシンボル図柄7fである場合、ラッキーシンボル図柄は、「卯」のシンボル図柄7d,「辰」のシンボル図柄7e及び「巳」のシンボル図柄7fの3つとなる。
従って、この場合ホストコンピュータ6のCPUでは、「卯」のシンボル図柄7d,「辰」のシンボル図柄7e及び「巳」のシンボル図柄7fを指定するラッキーシンボル図柄指定コマンドが作成される。このラッキーシンボル図柄指定コマンドは、すべてのスロット機2に対して上記したシンボル図柄指定コマンドが送信された時点で、ホストコンピュータ6のCPUによって作成されると共に第2制御基板20に対して送信される。
第2制御基板20では、ホストコンピュータ6から送信されたラッキーシンボル図柄指定コマンドをCPU21によって受信し、この受信したラッキーシンボル図柄指定コマンドで指定されたラッキーシンボル図柄を表すROM23に記憶されたシンボル図柄データで表されるラッキーシンボル図柄を第2表示24で公開表示することができる状態となる。
具体的には、上述したように、「寅」のシンボル図柄7c,「卯」のシンボル図柄7d及び「辰」のシンボル図柄7eを指定するラッキーシンボル図柄指定コマンドをCPU21で受信し、このラッキーシンボル図柄指定コマンドによってROM23から「寅」のシンボル図柄7c,「卯」のシンボル図柄7d及び「辰」のシンボル図柄7eが指定されることにより、第2表示部24で「寅」のシンボル図柄7c,「卯」のシンボル図柄7d及び「辰」のシンボル図柄7eを公開表示できる状態となる。そして、この状態で、遊技場の係員が操作するリモコンから発信されたラッキーシンボル図柄公開表示信号が、第2受信部25で受信されたことにより、第2表示部24で「寅」のシンボル図柄7c,「卯」のシンボル図柄7d及び「辰」のシンボル図柄7eが公開表示されることとなる。
なお、第2表示部24でシンボル図柄7d,7e,7f,を公開表示することができる状態とする作業は、次の営業開始前までに行なわれる。
そして、第2表示部24にラッキーシンボル図柄が公開表示される際には(より正確には、第2表示部24にラッキーシンボル図柄が公開表示される前に)、スピーカ26から音響による演出が発生するため、ラッキーシンボル図柄が発表されることを広く遊技者に伝えることができるため、多くの遊技者がラッキーシンボル図柄に注目し、これにより、ラッキーシンボル図柄の発表に対する興趣を更に向上させることができる。
以上、シンボル図柄群設定手段40及び設定値入力手段50によって、「1」〜「6」の設定値に対してシンボル図柄7a〜7lを対応付ける作業及びスロット機2毎に設定されている設定値を入力する作業と、第1表示部14及び第2表示部24でそれぞれシンボル図柄7a〜7l及びラッキーシンボル図柄を公開表示する方法について説明したが、次に、これらの作業を行なうことによりホストコンピュータ6,第1制御基板10及び第2制御基板20で実行される制御処理について図6を参照して説明する。
まず、図5において、ホストコンピュータ6で行なわれるメイン制御処理について説明する。メイン制御処理では、まず、ホストコンピュータ6の画面に入力画面1(図4参照)、即ち、シンボル図柄群設定手段40が表示される(ステップS10)。シンボル図柄群設定手段40が表示されると、このシンボル図柄群設定手段40で入力中であるか否か、即ち、各設定値にシンボル図柄7a〜7lを対応付ける作業中であるか否かが判別され(ステップS11)、入力中であればシンボル図柄群設定手段40が表示され続ける(ステップS10)。一方、入力中でない、即ち、入力エリア43a〜43fにシンボル図柄7a〜7lのいずれかを入力し、入力完了ボタン41が押されたときには(ステップS11のNO)、第1制御基板10から送信されるシンボル図柄要求コマンド(シンボル図柄要求信号)を受信した否かが判別される(ステップS12)。シンボル図柄要求コマンドを受信したときは(ステップS12のYES)、シンボル図柄指定コマンドを作成するための処理が実行されることにより、シンボル図柄指定コマンドが作成される(ステップS13)。なお、このシンボル図柄指定コマンド作成処理は後に詳述する。そして、作成されたシンボル図柄指定コマンドが第1制御基板10に送信される(ステップS14)。一方、シンボル図柄要求コマンドを受信していないときは(ステップS12のNO)、シンボル図柄要求コマンドを受信するまでステップS12の処理が繰り返される。
シンボル図柄指定コマンドが第1制御基板10に送信されると、シンボル図柄指定コマンドが全遊技機(スロット機2)に送信されたか否かが判別される(ステップS15)。すべてのスロット機2にシンボル図柄指定コマンドが送信されているときは(ステップS15のYES)、同じくホストコンピュータ6のCPUによって、設定値毎に対応付けたシンボル図柄7a〜7lに基づいて、ラッキーシンボル図柄を指定するラッキーシンボル図柄指定コマンドが作成され(ステップS16)、このラッキーシンボル図柄指定コマンドが第2制御基板20に送信される(ステップS17)。一方、すべてのスロット機2にシンボル図柄指定コマンドが送信されていないときは(ステップS15のNO)、すべてのスロット機2にシンボル図柄指定コマンドが送信されるまでステップS12〜S15の処理が繰り返される。
次に、第1制御基板10で行われる第1サブ制御部処理では、まず、設定値入力手段50によって設定値の入力が行なわれることにより(ステップS20)、第1制御基板10のCPU11でシンボル図柄要求コマンドが作成されると共に(ステップS21)、第1制御基板10のCPU11によって作成されたシンボル図柄要求コマンドがホストコンピュータ6に送信される(ステップS22)。シンボル図柄要求コマンドがホストコンピュータ6に送信されると、メイン制御部処理のステップS14でホストコンピュータ6から送信されたシンボル図柄指定コマンドを受信したか否かが判別される(ステップS23)。シンボル図柄指定コマンドを受信したときには(ステップS23のYES)、受信したシンボル図柄指定コマンドに基づいて、ROM13に記憶されたシンボル図柄データが指定され、このシンボル図柄データで表されるスロット機2毎に対応したシンボル図柄7a〜7lが指定される(ステップS24)。
シンボル図柄7a〜7lが指定されると、公開表示信号が受信されたか否か、即ち、遊技場の係員が操作するリモコンから発信されたシンボル図柄公開表示信号(図では、公開表示信号と示す)が、第1受信部15で受信されたか否かが判別される(ステップS25)。公開表示信号が受信されたときには(ステップS25のYES)、第1表示部14でシンボル図柄7a〜7lが公開表示される(ステップS25)。
次に、第2制御基板20で行われる第2サブ制御部処理では、まず、ステップS17でホストコンピュータ6から送信されたラッキーシンボル図柄指定コマンドを受信したか否かが判別される(ステップS30)。ラッキーシンボル図柄指定コマンドを受信したときには(ステップS30のYES)、受信したラッキーシンボル図柄指定コマンドに基づいて、ROM23に記憶されたシンボル図柄データが指定され、このシンボル図柄データで表されるラッキーシンボル図柄が指定される(ステップS31)。
ラッキーシンボル図柄が指定されると、ラッキーシンボル図柄公開表示信号(図では、公開表示信号と示す)が受信されたか否か、即ち、遊技場の係員が操作するリモコンから発信された公開表示信号が、第2受信部25で受信されたか否かが判別される(ステップS32)。公開表示信号が受信されたときには(ステップS32のYES)、スピーカ26からファンファーレが発生すると共に(ステップS33)、第2表示部24でラッキーシンボル図柄が公開表示される(ステップS34)。
次に、上記したメイン制御部処理内で行われるシンボル図柄指定コマンド作成処理について、図4及び図6を参照して説明する。図6のシンボル図柄指定コマンド作成処理において、まず、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドの受信タイミングに基づいて、シンボル図柄決定用乱数から乱数値が抽出される(ステップS40)。このシンボル図柄決定用乱数は、ホストコンピュータ6のROM内に格納される乱数テーブルを構成するものであり、「0」〜「11」の12種類の乱数が含まれている。
シンボル図柄決定用乱数から乱数値が抽出されると、抽出された乱数値がいずれの乱数値であるかが判別される(ステップS41)。抽出された乱数値が「0」〜「3」のいずれかである場合には、シンボル図柄要求コマンドで指定された設定値における第1入力エリア43a又は43dからシンボル図柄を抽出する(ステップS42)。例えば、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「1」であった場合、図4に示すように、設定値「1」が含まれる設定値群47aに対応付けられた入力後シンボル図柄群46aにおける第1入力エリア43aに入力されたシンボル図柄は「子」のシンボル図柄7aであるため、「子」のシンボル図柄7aが抽出される。同様に、シンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「2」,「3」であった場合も、入力後シンボル図柄群46aにおける第1入力エリア43aに入力された「子」のシンボル図柄7aが抽出される。一方、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「4」〜「6」であった場合には、設定値「4」〜「6」が含まれる設定値群47bに対応付けられた入力後シンボル図柄群46bにおける第1入力エリア43dに入力されたシンボル図柄が抽出される。
また、抽出された乱数値が「4」〜「7」のいずれかである場合には、シンボル図柄要求コマンドで指定された設定値における第2入力エリア43b又は43eからシンボル図柄を抽出する(ステップS43)。例えば、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「1」〜「3」であった場合、設定値「1」〜「3」が含まれる設定値群47aに対応付けられた入力後シンボル図柄群46aにおける第2入力エリア43bに位置するシンボル図柄が抽出される。一方、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「4」〜「6」であった場合には、設定値「4」〜「6」が含まれる設定値群47bに対応付けられた入力後シンボル図柄群46bにおける第2入力エリア43eに入力されたシンボル図柄が抽出される。
また、抽出された乱数値が「8」〜「11」のいずれかである場合には、シンボル図柄要求コマンドで指定された設定値における第3入力エリア43c又は43fからシンボル図柄を抽出する(ステップS44)。例えば、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「1」〜「3」であった場合、設定値「1」〜「3」が含まれる設定値群47aに対応付けられた入力後シンボル図柄群46aにおける第3入力エリア43cに位置するシンボル図柄が抽出される。一方、第1制御基板10からのシンボル図柄要求コマンドで指定された設定値が「4」〜「6」であった場合には、設定値「4」〜「6」が含まれる設定値群47bに対応付けられた入力後シンボル図柄群46bにおける第3入力エリア43fに入力されたシンボル図柄が抽出される。
続いて、ステップS45では、上記したステップS42〜S44の処理において、入力エリア(第1入力エリア43a,43d、第2入力エリア43b,43e、第3入力エリア43c,43f)内にシンボル図柄があるか否かが判別される(ステップS45)。入力エリア内にシンボル図柄がある場合(ステップS45のYES)、即ち、図5に示す入力後シンボル図柄群46aにおける第1入力エリア43aのように、「子」のシンボル図柄7aが設定されている場合には、抽出したシンボル図柄7a〜7lと、シンボル図柄要求コマンドが送信された遊技機(スロット機2)の台番に基づいて、ホストコンピュータ6のCPUでシンボル図柄指定コマンドが作成される(ステップS47)。
一方、入力エリア内にシンボル図柄がない場合(ステップS45のNO)、即ち、図5に示す入力後シンボル図柄群46aにおける第2入力エリア43bのように、シンボル図柄が設定されていない場合には、任意のタイミングに基づいて、再度、シンボル図柄決定用乱数から乱数値を抽出する(ステップS46)。従って、入力エリア内にシンボル図柄が設定されておらずシンボル図柄を抽出できない場合には、シンボル図柄が設定されている入力エリアが選択されてシンボル図柄が抽出されるまで乱数値の抽出が行なわれる。なお、任意のタイミングとは、例えば、乱数値が抽出された後、入力エリア内にシンボル図柄がないと判別されたとき等である。
以上、本実施形態に係る設定値公開表示装置4は、複数の設定値により構成される設定値群47a,47bと複数のシンボル図柄7a〜7lにより構成される入力後シンボル図柄群46a,46bとが対応しているため、設定値とシンボル図柄7a〜7lを対応させた際、同じシンボル図柄7a〜7lであっても異なる設定値が設定されることがある。これにより、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2であっても、必ずしも同じ設定値が設定されているとは限らない。例えば、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されていても設定値が「6」のスロット機2と設定値が「1」のスロット機2とが存在する可能性がある。
ここで、遊技者は、公開表示されるシンボル図柄7a〜7lを見ただけでは、自分が遊技しているスロット機2の設定値を判断することができないため、自分が遊技しているスロット機2に公開表示されているシンボル図柄7a〜7lと同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されている他のスロット機2の遊技成績を参考にして、自分が遊技しているスロット機2の設定値を予想することになる。そして、自分が遊技しているスロット機2と同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されている他のスロット機2の遊技成績が良ければ、自分が遊技しているスロット機2も高設定ではないかとの期待を持つことができる。
ところが、上記したように、同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2であっても、必ずしも同じ設定値が設定されているとは限らず、遊技店側が意図的に高設定のスロット機2と低設定のスロット機2にしている可能性があり、遊技者にとっては高設定であると思っていたスロット機2が実は低設定であったという場合がある。こうすることにより、例えば、シンボル図柄7a(子)が高設定であると遊技者が予想し、シンボル図柄7aが表示されているスロット機2に遊技者が集中して稼動率が上がった場合であっても、同じシンボル図柄7aが表示されているスロット機2に高設定のものと低設定のものを設けておくことにより、実際には高設定のスロット機2と低設定のスロット機2の双方の稼働率が上がることになり、高設定のスロット機2の稼働率だけが上がってしまうということにはならない。このため、同じシンボル図柄7a〜7lであればすべて同じ設定値とした場合のように、高設定のスロット機2の稼働率だけが上がってしまって遊技店が損害を被るという事態を回避することができる。
あるいは、例えば、シンボル図柄7l(亥)が低設定であると遊技者が予想し、シンボル図柄7lが表示されているスロット機2の稼動率が下がった場合であっても、同じシンボル図柄7lが表示されているスロット機2に高設定のものと低設定のものを設けておくことにより、実際には高設定のスロット機2と低設定のスロット機2の双方の稼働率が下がることになり、低設定のスロット機2の稼働率だけが下がってしまうということにはならない。このため、同じシンボル図柄7a〜7lであればすべて同じ設定値とした場合のように、低設定のスロット機2の稼働率だけが下がってしまって遊技店が利益を上げられないという事態を回避することができる。
このように、高設定のスロット機2と同じシンボル図柄7a〜7lが公開表示されているスロット機2も高設定である可能性が高いという推理を遊技者に喚起させるため、そのスロット機2が実は低設定であっても遊技者はそのスロット機2で遊技を続けることとなり、これが遊技店の利益を確保することにつながる。即ち、遊技者に設定値の推理を喚起させることで遊技に対する興趣の向上を図ると共に、遊技店の利益を確保することができる。
また、上記したように、本実施形態に係る設定値公開表示装置4では、前記シンボル図柄群設定手段40によって大当り確率が高い高設定値に対して設定されたシンボル図柄7a〜7lであるラッキーシンボル図柄を表すシンボル図柄データを含む複数種類のシンボル図柄7a〜7lのそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶されるROM23と、遊技機島1に設けられ且つラッキーシンボル図柄を公開表示するための第2表示部24と、予め定めた高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、ラッキーシンボル図柄を遊技者に視認できるように第2表示部24に公開表示するCPU21と、を備えたため、高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、第2表示部24でラッキーシンボル図柄を公開表示することにより、遊技者に自分の推理が正しかったという満足感を与えることができると共に、ラッキーシンボル図柄の公開表示を一種のイベントとすることができ、集客率を向上させることができる。
なお、上記した本実施形態においては、設定値「1」〜「6」にいずれのシンボル図柄7a〜7lを対応付けるかを、乱数テーブルを用いた乱数処理によって決定するものを示したが、これに限らず、遊技場の係員によって設定値「1」〜「6」に対して任意のシンボル図柄を対応付けられるものであってもよい。このように構成することにより、遊技店の考え方を反映させたシンボル図柄7a〜7lの設定をすることができる。
また、上記した本実施形態においては、予め定めた設定値に関する情報の公開条件は、遊技店側の判断でリモコンを用いて送信されるシンボル図柄7a〜7lの公開表示を行なうシンボル図柄公開表示信号を、設定値公開表示装置4の第1受信部14が受信したときに成立するものを示したが、これに限らず、例えば、営業開始時からのスロット機2のスタート回数が所定回数、例えば、2000回に達したときに成立するもの等であってもよい。
また、上記した本実施形態においては、予め定めた高設定値の公開条件に関する情報は、遊技店側の判断でリモコンを用いて送信されるラッキーシンボル図柄の公開表示を行なうラッキーシンボル図柄公開表示信号を、設定値公開表示装置4の第2受信部24が受信したときに成立するものを示したが、これに限らず、例えば、タイマ等を設けておき、このタイマが所定の時間、例えば、閉店3時間前を示したときにラッキーシンボル図柄の公開表示を行なうラッキーシンボル図柄公開表示信号がリモコンから自動的に送信され、このリモコンから送信されたラッキーシンボル図柄公開表示信号を設定値公開表示装置4の第2受信部24が受信したときに成立するもの等であってもよい。
1 遊技機島
2 スロット機(遊技機)
4 設定値公開表示装置
7a〜7l シンボル図柄
11 CPU(シンボル図柄公開手段)
13 ROM(第1シンボル図柄データ記憶手段)
14 第1表示部(第1表示手段)
21 CPU(ラッキーシンボル図柄公開手段)
23 ROM(第2シンボル図柄データ記憶手段)
24 第2表示部(第2表示手段)
26 スピーカ(音響演出発生手段)
46a,46b 入力後シンボル図柄群(シンボル図柄群)
47a,47b 設定値群
2 スロット機(遊技機)
4 設定値公開表示装置
7a〜7l シンボル図柄
11 CPU(シンボル図柄公開手段)
13 ROM(第1シンボル図柄データ記憶手段)
14 第1表示部(第1表示手段)
21 CPU(ラッキーシンボル図柄公開手段)
23 ROM(第2シンボル図柄データ記憶手段)
24 第2表示部(第2表示手段)
26 スピーカ(音響演出発生手段)
46a,46b 入力後シンボル図柄群(シンボル図柄群)
47a,47b 設定値群
Claims (3)
- 遊技機島に列設され且つ段階的に設定される複数種類の大当り確率にそれぞれ対応する複数種類の設定値から1つを選択して設定する設定値設定手段を備えた遊技機における設定された前記大当り確率の設定値に関する情報を公開表示する設定値公開表示装置において、
前記設定値公開表示装置は、
前記複数種類の設定値のうち1つもしくは複数の設定値により構成される複数の設定値群のそれぞれに対し、図形又は絵柄で構成される複数種類のシンボル図柄により構成されるシンボル図柄群を設定するシンボル図柄群設定手段と、
前記複数種類のシンボル図柄のそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶される第1シンボル図柄データ記憶手段と、
前記シンボル図柄を公開表示するための第1表示手段と、
予め定めた設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、前記シンボル図柄群設定手段によって設定値群に対して設定されたシンボル図柄群から選択した1つの前記シンボル図柄を遊技者に視認できるように前記第1表示手段に公開表示するシンボル図柄公開手段と、を備えたことを特徴とする設定値公開表示装置。 - 前記設定値公開表示装置は、
前記シンボル図柄群設定手段によって大当り確率が高い高設定値に対して設定された前記シンボル図柄であるラッキーシンボル図柄を表すシンボル図柄データを含む、複数種類の前記シンボル図柄のそれぞれを表す複数のシンボル図柄データが記憶される第2シンボル図柄データ記憶手段と、
前記遊技機島に設けられ且つ前記ラッキーシンボル図柄を公開表示するための第2表示手段と、
予め定めた高設定値に関する情報の公開条件が成立したことに基づいて、前記ラッキーシンボル図柄を遊技者に視認できるように前記第2表示手段に公開表示するラッキーシンボル図柄公開手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の設定値公開表示装置。 - 前記第2表示手段に前記ラッキーシンボル図柄が公開表示されることを条件に、音響による演出を発生させる音響演出発生手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の設定値公開表示装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004360650A JP2006167003A (ja) | 2004-12-14 | 2004-12-14 | 設定値公開表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006167003A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-12-14 JP JP2004360650A patent/JP2006167003A/ja active Pending
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