JP2006166211A - 車車間通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 無線通信機(10)により他車からの情報を受信し、演算処理部(50)において当該受信した情報をデータベース(20)内に保管し、保管された情報は運転者の操作に応じて表示部(40)に表示される。
【選択図】 図1
Description
例えば、車車間通信により他車から情報を取得し、当該情報から条件に当てはまる他車を仮想理論ネットワークのメンバーに登録し、運転者の要求があった場合には要求を満たす仮想理論ネットワークを選択し、当該選択された仮想理論ネットワークに登録されている他車と必要な情報の交換を行う技術が開発されている(特許文献1参照)。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、車車間通信において効率よく円滑に情報処理が可能な上、車車間通信回線が非接続状態であっても他車の情報を有効に活用することができる車車間通信装置を提供することにある。
請求項2の車車間通信装置では、さらに、前記記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
これより、自車の記憶手段に保管されている情報を自車の運転者や乗客等が閲覧可能となる。
これより、一度無線通信回線が非接続状態となった他車と通信を再開させるときには、前回取得した当該他車の情報以外の情報だけが追加或いは更新される。
これより、無線通信回線が接続状態にある他車に対して自車の情報だけでなく自車が過去に取得したその他の他車の情報も送信される。
請求項2の車車間通信装置によれば、記憶手段に記憶されている情報を表示することができることで、自車の運転者や乗客は無線通信回線が非接続状態にある他車の情報についても閲覧することができる。
請求項4の車車間通信装置によれば、無線通信回線が接続状態にある他車に対して自車の情報だけでなく自車が過去に取得したその他の他車の情報も送信することで、自車を介して直接車車間通信していない他車間において情報を伝達することができる。
図1を参照すると、本発明に係る車車間通信装置の概略構成を示すブロック図が示されており、図2を参照すると、本発明に係る車車間通信装置のデータベースに保管される自車の情報の例が示されている。
図1に示すように、本発明に係る車車間通信装置1は、自車と他車との間で情報交換を行う無線通信機10(通信手段)、各種情報が記憶され保管されるデータベース20(記憶手段)、運転者や乗客(以下、運転者等という)からの各種操作が入力される操作装置30、運転者等に各種情報を提示する表示装置40(表示手段)、これらの各装置と接続されており車車間通信での演算処理を実行する演算処理装置50(情報処理手段)から構成されている。
データベース20は、例えばハードディスク等の記憶装置であり、内部には自車についての情報が保管される自車情報保管部21と、他車から取得した情報が保管される他車情報保管部22とを有している。
まずは、他車から自車への車車間通信について説明する。
図3を参照すると、他車からの情報を受信する際に演算処理装置50において実行される制御ルーチンがフローチャートで示されており、以下同フローチャートに基づき説明する。
次のステップS3では、受信情報処理部51において当該受信した情報を解析する。解析した結果、他車からの情報が上記図2に示したような他車の車両情報である場合はステップS10へ、他車から自車に対する詳細情報についての追加要求である場合はステップS20へ、他車から自車に対するメッセージである場合はステップS30へ進む。ここで、車両情報とは上記図2に示したような情報であり、追加要求とは車車間通信している相手が公開していない情報について公開を求めるものである。
そしてステップS11では、受信した他車の車両情報から当該他車が自車と車車間通信するのが初めてであるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合はステップS12に進み、受信した他車の車両情報を他車情報保管部22に保管し、当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が偽(No)である場合、即ち、当該他車と過去に車車間通信が行なわれたことがあり、すでに当該他車の車両情報が他車情報保管部22に存在している場合は、ステップS13に進む。
次のステップS21では、表示装置40に表示された要求内容について運転者等が承諾したか否かを判別する。判別結果が真(Yes)である場合は、次のステップS22に進み送信情報処理部52において当該要求に応じた情報を他車へと送信するよう無線通信機10の送信部12に出力し、当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が偽(No)である場合、即ち、運転者等が当該要求を拒否した場合は、次のステップS23に進み、送信情報処理部52において当該要求を拒否する旨(例えば「今回の要求は受けられません」というメッセージ等)を当該他車に送信するよう送信部12に出力する。
以上が他車から自車への車車間通信であり、次に自車から他車への車車間通信について説明する。
また、他車から取得した情報を閲覧する場合、他車に対してさらに詳しい情報を取得する場合、メッセージを送信する場合等は運転者等が手動で操作を行っていく。
まず、ステップS40では表示制御部54により、表示装置40に車車間通信の画面が表示されいるか否か、即ち、自車の運転者等が車車間通信の操作を行う意思があるか否かを判別する。なお、車車間通信の画面とは例えば他車情報保管部22に保管されている各他車の基本情報をリストアップしたものである。
ステップS41では、操作判断部53により、上記リストアップされた画面から運転者等が操作装置30を操作し特定の他車を選択したか否かを判別する。判別結果が偽(No)である場合は、当該ルーチンを抜ける。一方、判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS42に進む。
次のステップS43では、選択された他車と車車間通信回線が接続状態であるか否かを判別する。判別結果が偽(No)である場合は当該ルーチンを抜け、真(Yes)である場合はステップS44に進む。
ステップS48では、自車についての基本的な車両情報と、上記ステップS45で選択した追加要求や、ステップS47で作成したメッセージを当該選択された他車に対して送信し、当該ルーチンを抜ける。
図5を参照すると、上記車車間通信装置により車車間通信を行った一例が時系列的に(a)乃至(h)に模式図で示されており、以下、同図に基づき説明する。ここでは、A車とB車とC車を用いて説明する。
次に、図5(c)に示すように、A車の運転者等がB車を選択し、B車について詳細情報B2の追加を要求した場合は、A車の車車間通信装置1aはB車に対して詳細情報B2を要求する旨を送信する。すると当該要求を受信したB車の車車間通信装置1bは、当該要求内容を表示しB車の運転者等が当該要求を承諾すると、詳細情報B2をA車に送信する。
図5(d)では、A車とB車との車車間通信回線が非接続状態となっている。しかし、A車はデータベース20a内に保管されているB車の情報B1、B2が閲覧可能であり、同様にB車もA車の情報A1が閲覧可能である。
次に、図5(e)に示すように、A車とC車とが車車間通信可能な範囲に入り通信回線が接続状態となると、A車の車車間通信装置1aは自車の基本情報A1とともにB車から取得した情報B1をC車に送信し、C車の車車間通信装置1cは自車の基本情報C1をA車に送信する。そして、互いに受信した情報を自車のデータベース20a、20c内に保管する。
そして、図5(g)に示すように、A車とB車とが再度車車間通信可能範囲に入ると、それぞれの車両の車車間通信装置1a、1bはデータベース20a、20bに保管されている基本情報を交換する。このときA車の車車間通信装置1aはB車から基本情報A1、B1’を受信するが、基本情報A1はA車の情報でありすでにデータベース20a内に保管されているので削除し、基本情報B1’はA車と最初に車車間通信したとき(図5(b))の基本情報B1から更新されているため、A車に保管されていた基本情報B1をB1’に更新する。
以上のことから、図5(h)に示すように、A車、B車、C車のそれぞれの車車間通信回線が非接続状態であっても、データベース20a、20b、20cに各車両の情報が保管されているので常時閲覧等ができ、他車の情報を有効に活用することができる。
このように、本発明に係る車車間通信装置では、車車間通信において効率よく円滑に情報処理が可能な上、車車間通信回線が非接続状態であっても他車の情報を有効に活用することができる。
例えば、上記実施形態では、操作装置30、表示装置40、GPS61を公知のナビゲーション装置と共有しているが、これに限られるものではなく、車車間通信専用の操作装置や表示装置等を設けてもよい。
また、上記実施形態の、車車間通信により交換される車両情報は図2に示した例に限られるものではない。
また、上記実施形態では、基本情報と詳細情報に分け、要求がない限り詳細情報は送信しないようにしているが、最初から全ての情報を送信するようにしてもよい。
10 無線通信機(通信手段)
20 データベース(記憶手段)
30 操作装置
40 表示装置(表示手段)
50 演算処理装置(情報処理手段)
60 ナビゲーション装置
Claims (4)
- 自車と他車との間で無線通信により情報交換を行う通信手段と、
自車の情報とともに前記通信手段により情報交換した他車の情報を記憶する記憶手段と、
前記通信手段により自車と他車との間で無線通信回線が接続状態にあるとき、該通信手段により前記記憶手段に記憶された情報を他車に送信させ、他車から送信された情報を受信すると該情報を前記記憶手段に記憶させる情報処理手段と、
を備えたことを特徴とする車車間通信装置。 - さらに、前記記憶手段に記憶された情報を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車車間通信装置。
- 前記情報処理手段は、前記通信手段により無線通信回線が再び接続状態となった他車についての情報が前記記憶手段にすでに記憶されている情報と同一であるとき、該記憶されている情報以外の情報だけを前記記憶手段に新たに記憶させることを特徴とする請求項1または2記載の車車間通信装置。
- 前記情報処理手段は、前記記憶手段に記憶された自車の情報と他車の情報とを、前記通信手段により無線通信回線が接続状態にある全ての他車に送信させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の車車間通信装置。
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