JP2006165762A - ドライバプログラム、画像形成装置、及び画像データの色変換方法 - Google Patents

ドライバプログラム、画像形成装置、及び画像データの色変換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】カラーの画像データによってモノクロ印刷をする際に、識別性の高い出力を可能にする画像形成装置用のドライバプログラム等を提供する。
【解決手段】カラーの画像データをモノクロの画像データに色変換し、画像形成装置にモノクロ印刷を要求するためのデータを生成する処理を、ホスト装置に実行させるドライバプログラムが、前記色変換において、前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換する第一の工程と、前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する第二の工程とを前記ホスト装置に実行させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリンタなどの画像形成装置に対する画像形成要求の処理をホスト装置に実行させるドライバプログラム等に関し、特に、カラーデータの画像をモノクロ印刷する際に、良好な出力を得ることを可能にするドライバプログラム等に関する。
一般に、プリンタなどの画像形成装置においては、元々カラーの画像をモノクロで印刷して出力することがよく行なわれる。例えば、プレゼンテーションを行う時に、スクリーンに表示される画像はカラーであるが、聴衆に配布するハンドアウトは、その画像をモノクロで印刷したものである場合がよくある。
このようなカラー画像をモノクロ印刷する場合の色変換処理については、下記特許文献1に一つの手法が示されている。当該手法は、カラーパレットテーブルを用いてカラーのデータを連続したモノクロ値に変換するものであり、高速な処理と高画質の出力を得ようとするものである。
また、カラー画像データをモノクロ変換する際に、変換後のモノクロ値が互いに接近して文字と背景が判別不可能となる場合を考慮して、下記特許文献2では、カラー画像データを単色画像データに変換する際に、互いに異なるオブジェクトを抽出し、それらの描画位置が重なると判定された場合には、単色変換後のそれらオブジェクト間における単色濃度差が所定値以上となるように制御する旨が提案されている。
特開平11−313213号公報 特開2002−262108号公報
前述したようなカラーデータからモノクロデータへの色変換処理において、一つの課題は、上記特許文献2の課題でもあるように、カラーデータでは異なる色のものが色変換後においてはそれらのモノクロ値が近い値となり判別性が悪くなるということである。
前記特許文献1においては、当該課題に対する対策は提案されておらず、また、前記特許文献2で提案されている方法では、前述したオブジェクト間の重なりを判別する処理など処理が複雑であり、処理に時間がかかる等の問題がある。
そこで、本発明の目的は、カラーの画像データによってモノクロ印刷をする際に、識別性の高い出力を可能にする画像形成装置用のドライバプログラム等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、カラーの画像データをモノクロの画像データに色変換し、画像形成装置にモノクロ印刷を要求するためのデータを生成する処理を、ホスト装置に実行させるドライバプログラムが、前記色変換において、前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換する第一の工程と、前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する第二の工程とを前記ホスト装置に実行させることである。従って、本発明によれば、従来では一律に同じモノクロ濃度値となっていた部分を、形成する画像の内容によって異なるモノクロ濃度値に変えることができ、従来よりもモノクロ出力時の識別性を高めることが可能となる。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記第一の工程における複数色の各濃度値に基づく変換は、予め定められた式、あるいは予め前記ホスト装置に納められたテーブルに従って行なわれることを特徴とする。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記第二の工程における頻出度に基づく再変換は、当該再変換後の各画像データが有するモノクロ濃度値の前記頻出度が、モノクロ濃度値が取りうる値の全範囲にわたって均一になるように行なわれることを特徴とする。これにより、従来法の色変換の結果占める面積が広い画像部分について与えられるモノクロ濃度値の範囲が拡大され、当該部分についての識別性、判別性を高めることができる。従って、1ページなど所定の範囲内において、多くの部分についての識別性が高まるので、全体として見やすい出力を提供することが可能になる。
また、上記の発明において、好ましい態様は、前記第二の工程の前記所定範囲内における頻出度は、1ページ内における頻出度、あるいは1ジョブの範囲内における頻出度であることを特徴とする。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の前記頻出度の偏りが、少ないと判定される場合には、前記モノクロ濃度値の再変換を行わないことを特徴とする。これにより、あまり効果のない処理を行なうことを避けることができ、処理速度に貢献できる。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、カラーの画像データをモノクロの画像データに色変換してモノクロ印刷を実行する画像形成装置が、前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換し、当該変換後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する、ことにより前記色変換を行なう色変換手段を有することである。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、モノクロによる画像形成のために、カラーの画像データをモノクロの画像データに変換する画像データの色変換方法が、前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換する第一の工程と、前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する第二の工程とを有することである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明によるドライバプログラムを用いた印刷システムの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すプリンタドライバ12が、ホストコンピュータ1とプリンタ2から成る印刷システムにおける本発明を用いたドライバプログラムであり、カラーの画像データからモノクロ印刷を行う際の色変換処理において、元のカラーデータに基づいてモノクロデータに変換した後に、当該モノクロデータにおける各モノクロ値の頻出度に基づいて再度変換処理を行うことにより、識別性の高い出力を得ようとするものである。
ホストコンピュータ1は、本実施の形態例におけるホスト装置であり、プリンタ2に対して処理後の画像データを送信し印刷要求を行う。図1に示すように、ホストコンピュータ1には、アプリケーション11、プリンタドライバ12、及びメモリ13が備えられる。なお、ホストコンピュータ1は、所謂パーソナルコンピュータなどで構成することができる。アプリケーション11は、例えば、文書作成ソフトウェア等の印刷要求元であり、印刷対象のデータを所定のフォーマットでプリンタドライバ12に渡す。また、かかる印刷要求は、アプリケーション11が提供するインターフェース画面に対してユーザが指示を行なうことによってなされるが、この際に、モノクロで印刷を行うことや、モノクロ印刷の際に識別性を高めて出力することなどの要求も合わせて行なう。
プリンタドライバ12は、前記アプリケーション11からの印刷要求を受けて、プリンタ2用の画像データを生成し、当該画像データをプリンタ2に送信する部分である。プリンタドライバ12における、前記プリンタ2に送信する画像データの生成処理の内容については、カラーデータからモノクロ印刷を行う場合について後述するが、かかる処理の中でカラーデータをモノクロデータに色変換する処理に特徴を有する。なお、プリンタドライバ12は、処理の手順を指示するプログラムと、当該プログラムに従って処理を実行する制御装置等によって構成することができる。
次に、メモリ13は、ホストコンピュータ1に備えられるRAMであり、様々な用途で使用されるが、前記プリンタ2に送信する画像データが生成されるまでの各段階におけるデータを一時的に格納する。
プリンタ2は、ホストコンピュータ1からの画像データを受信し、当該画像データに基づいて印刷を実行する、例えば、4サイクルのレーザプリンタである。図1に示すように、プリンタ2には、データバッファ21、解凍部22、スクリーン処理部23、及びエンジン24が備えられている。
データバッファ21は、前記プリンタドライバ12から順次転送される画像データを格納する部分である。解凍部22は、印刷処理が開始されるとデータバッファ21から圧縮されているデータを取り出し、そのデータを元の状態に復元する処理を行う部分である。また、スクリーン処理部23は、解凍部22で解凍されたデータにスクリーン処理を施し、画素毎のデータをドットイメージのデータに変換する部分である。エンジン24は、スクリーン処理されたデータに基づいて印刷媒体に印刷を実行する部分である。
以上、説明したような構成を有する本実施の形態例に係る印刷システムでは、前述したプリンタドライバ12でのカラーからモノクロへの色変換処理に特徴を有し、以下、プリンタドライバ12での処理について具体的に説明する。
図2は、プリンタドライバ12が行なう処理を例示したフローチャートである。以下、図2に基づいて、カラーデータからモノクロ印刷を行う場合の処理内容について説明する。まず、プリンタドライバ12は、アプリケーション11からカラーの画像データとモノクロで印刷する旨のコマンド等を受信する(ステップS10)。このステップは、前述のように、ユーザによる当該アプリケーション11に対する指示に基づくものである。
アプリケーション11からの画像データを受け取ったプリンタドライバ12は、当該画像データから中間コードを生成してメモリ13に格納する(ステップS20)。ここでアプリケーション11から受け取るデータは、描画するオブジェクトの単位で構成されているが、プリンタドライバ12は、かかるデータと、後述する展開処理後の描画データ、すなわち各画素単位のデータとの中間的なデータである中間コードを生成する。この中間コードは、バンド毎に区切られた形となるが各オブジェクト単位で描画領域や色の情報を有している。
ここで説明している例は、前述の通り、カラーデータをモノクロで印刷する場合なので、この中間コード生成過程において、1次の色変換処理を行なう。この1次色変換処理では、各オブジェクトが有するRGB3色の各濃度値データがモノクロの濃度値データ(グレイレベル)に変換される。従って、生成される中間コードの各オブジェクトの色情報はモノクロの濃度値(モノクロ値)となっている。
そして、かかる1次色変換処理では、元のRGBの濃度値が、当該各濃度値に基づいて、予め定められた式あるいはテーブルに従って、モノクロ値に変換されていく。具体的には、例えば、下記(1)式あるいは(2)式を用いてかかる変換がなされる。
モノクロ値=(R×0.30)+(G×0.59)+(B×0.11) (1)
モノクロ値=((R×77)+(G×151)+(B×28))/256 (2)
なお、R、G、Bは、それぞれ、Red、Green、Blueの各濃度値を表している。
また、テーブルを利用する場合には、RGBの濃度値とモノクロ値を対応付けたテーブルが予め用意されて、メモリ13などに格納されており、プリンタドライバ12は、1次色変換時にこのテーブルを参照して変換後のモノクロ値を決定する。
いずれにしても、この1次色変換処理においては、オブジェクトが有しているRGBの濃度値のみによって変換後のモノクロ値が決定される。
このように、中間コードが生成されると、プリンタドライバ12は、この中間コードから画素単位の描画データを生成する展開処理を実施する(ステップS30)。具体的には、メモリ13に格納されている中間コードを順次取り出して、対応する各画素の濃度値等を決定し、画素毎になったデータを順次メモリ13の所定領域に書き込んでいく。そして、1バンド分の中間コードについて展開処理を終了すると、1バンド分の描画データがメモリ13に格納されることになる。この生成、格納された1バンドの描画データは、1バンドの領域を占める各画素が、それぞれ、1次色変換後のモノクロ値と属性情報を有してる構成となっている。なお、本実施の形態例においては、前記RGBの各濃度値及びモノクロ値は、256階調で表現されるものとしている。
このように展開処理が行なわれて、所定の範囲について描画データが生成されると、プリンタドライバ12は、当該描画データに対して2次色変換処理を実施する(ステップS40)。この2次色変換処理が本実施の形態例の特徴であり、その具体的な処理内容は後述するが、前記所定範囲内における各モノクロ値の頻出度、すなわち、各モノクロ値を有する画素の数に基づいて、各画素のモノクロ値を再変換する処理がなされる。言い換えれば、この2次色変換処理で、所定範囲の画像全体について、各モノクロ値の占める面積の度合いに応じた各モノクロ値の変換処理がなされる。なお、前記所定の範囲には、例えば、印刷の1ページの範囲や一つの印刷ジョブの範囲が用いられる。
なお、この2次色変換処理(S40)を、ユーザの選択により実施しないようにするようにしてもよい。この場合には、前述したユーザのアプリケーション11に対する印刷要求時に、通常のモノクロ印刷を行うのか、それとも識別性を高めたモノクロ印刷を行うのかを選択して指示できるようなメニューが用意される。そして、通常のモノクロ印刷を行うように指示がなされた場合には、当該2次色変換処理(S40)は行なわずに、前記展開処理(S30)の後に後述する出力データ変換処理(S50)に処理が移行する。すなわち、モノクロデータへの色変換処理については、従来と同様に、前記1次色変換のみが行なわれることになる。一方、識別性を高めたモノクロ印刷を行う指示がなされた場合には、この2次色変換処理(S40)がなされる。
次に、プリンタドライバ12は、出力データ変換処理を実施する(ステップS50)。ここでは、2次色変換後の描画データについて、プリンタ2のハードウェア特性による色補正であるγ変換、及び、圧縮の処理を行なって、プリンタ2へ出力する画像データを生成する。プリンタドライバ12は、この生成した画像データをプリンタ2に送信(出力)して(ステップS60)、当該一連の処理を終了する。
このように、プリンタドライバ12によるカラーデータからモノクロ印刷を行う場合の処理が行なわれるが、前述したとおり、2次色変換処理(S40)に主な特徴があり、以下、当該処理の具体的な内容について説明する。図3は、2次色変換処理の内容を例示したフローチャートである。まず、プリンタドライバ12は、展開処理(S30)によって生成された描画データの所定の範囲、ここでは印刷1ページの範囲、について、各モノクロ値の画素数をカウントする(ステップS41)。具体的には、例えば、1ページの描画データを構成する各画素について、順次、その画素が有する1次色変換後のモノクロ値を抽出してそのモノクロ値についてカウントアップしていく。
図4は、当該画素数のカウントなどを説明するための図である。図4の(A)に示す表において、「モノクロ値」は、各画素が有するモノクロ値の階調であり、前述のとおり、0〜255の値となる。当該表の中央にある「画素数」が、前記カウントした画素数であり、例えば、モノクロ値が“2”である画素は対象のページに1個あり、また、モノクロ値が“120”である画素は対象のページに262個あるということを表している。
このように、各モノクロ値の画素数が求められると、プリンタドライバ12は、当該画素数を用いて、各モノクロ値までの累積値を算出する(ステップS42)。すなわち、各モノクロ値についてそのモノクロ値以下の画素数を求める。図4の(A)に示す表において、右側の「累積値」が算出された累積値である。例えば、モノクロ値が“120”に対する累積値は“4,514”であり、モノクロ値が“120”以下の画素が“4,514”あることを表している。なお、図4に示す例では、処理対象の1ページの総画素数は10,000である。
また、図4の(B)は、図4の(A)の累積値をグラフで表現したものである。当該例では、モノクロ値が0〜255の範囲の中間部分である画素が多く、図4の(B)に示すようなグラフの形状となっている。従って、この例では、グラフ中央の傾斜が急な部分に多くの画素が集まり、当該ページにおいては、この部分に相当するモノクロ値が大部分の面積を占めているといえる。
次に、プリンタドライバ12は、当該求めた累積値から新モノクロ値を算出する(ステップS43)。新モノクロ値とは、元の各モノクロ値に対する2次色変換後の新しいモノクロ値のことであり、下記(3)式で求める。
新モノクロ値=(各モノクロ値に対応する累積値/n)×255 (3)
なお、nは、処理対象の1ページの総画素数を表し、図4の例では、10,000である。図5は、当該新モノクロ値を例示した図である。図4に示した例の場合には、図4の(A)に示した「累積値」が用いられて、上記(3)式により、図5に示すような「新モノクロ値」が各モノクロ値に対して決定される。例えば、元のモノクロ値“120”の新モノクロ値は“115”となる。
図6は、この新モノクロ値への変換の意味を説明するための図である。前述した(3)式による変換は、その式自体からも理解できるように、対象とする1ページの範囲について、各モノクロ値の画素数を均一にしようとするものである。すなわち、1ページ内における各モノクロ値を有する画素の頻出度を均一化しようとするものである。従って、理論的には、図6の上側のグラフに示すような新モノクロ値と累積値の関係に変換するものである。よって、図4に示した例では、図4の(B)に示したグラフが図6のように変換されることになる。
しかしながら、モノクロ値は完全な連続数ではなく、前述の通り、256階調のステップで表現されるので、変換後の新モノクロ値と累積値のグラフは階段状をしており、例えば、図6のグラフの中央部分では、下側に拡大して記されているようなグラフ形状をなしている。すなわち、図5に示した表の「新モノクロ値」と「累積値」に対応したグラフとなる。
また、新モノクロ値では、256階調の全ての値を有しておらず、この中央部分では、モノクロ値の間隔が広くなる。例えば図5に示すように、“126”の次は“135”となる。従って、新モノクロ値への変換後は、256階調の全てのモノクロ値について、そのモノクロ値を有する画素が発生することはなくなるので、当該新モノクロ値への変換は、正確には、モノクロ値の所定の範囲内における画素数が均一になるようにするものである。
さらに、当該新モノクロ値への変換を別の側面で捉えれば、前述したモノクロ値と累積値の関係(図4の(B)など)を、そのままモノクロ値と新モノクロ値の関係に置き換えるものと考えることもできる。図7は、そのことを説明するための図である。図7の(A)及び(B)は、それぞれ、異なる例を示しているが、共に上側のモノクロ値−累積値グラフを、そのままの形状で下側のモノクロ値−新モノクロ値グラフにし、当該グラフに基づいて新モノクロ値を決定すれば、前述した新モノクロ値への変換が行われることになる。
以上説明したように、新モノクロ値の算出が終了すると、プリンタドライバ12は、メモリ13に格納される描画データの各画素のモノクロ値を新モノクロ値に変換する(ステップS44)。すなわち、例えば、図5に示した表の「モノクロ値」と「新モノクロ値」の関係から各画素の有するモノクロ値を書き換える。
このようにして2次色変換処理が終了して、書き換えられた描画データに対して出力データ変換処理(S50)が行なわれることになる。
なお、前述した各モノクロ値の画素数をカウント(S41)した段階で、対象ページにおいてモノクロ値の偏りがない、すなわち、所定のモノクロ値の範囲に画素が集中していることがないことが判明した場合には、前述した新モノクロ値への変換を行わないようにしてもよい。前述のように、当該新モノクロ値への変換は、各モノクロ値が対象ページ内に均一に現れるようにするものであるので、元のデータ(画像)が既にそのようになっている場合には変換を行う必要がないからである。
具体的には、例えば、モノクロ値が256階調で表される時に、そのモノクロ値を有する画素が多い順に10のモノクロ値を選択し、それら10のモノクロ値についての画素数を合計した値が、全画素数nの10%未満なら新モノクロ値への変換をやらないようにすることができる。
このようにすることにより、変換による効果があまり期待できない場合について、新モノクロ値を求めて描画データを書き直すという処理を省くことができる。
また、図2などに基づく前記説明では、展開処理(S30)の後に2次色変換処理(S40)を実施したが、展開処理の前に2次色変換処理を実施するようにすることもできる。前述した中間コードの段階においても、印刷の所定範囲(1ページなど)において1次色変換後の各モノクロ値の頻出度、言い換えれば、各モノクロ値の占める面積割合がわかるので、当該頻出度に基づいて、図3に示したような手順で新モノクロ値を求めその値に書き換えることが可能である。この場合には、2次色変換後のモノクロ値を有する中間コードに基づいて展開処理が行なわれ、新モノクロ値を有する描画データが生成される。
また、前記実施の形態例の変形として、前記色変換の処理をプリンタ2側で行なうようにしても良い。すなわち、前記実施の形態例に係る印刷システムは、いわゆるホストベースのシステムであったが、ホストベースでないシステムにおいて前述したカラーからモノクロへの変換処理を適用するようにしてもよい。かかる場合には、プリンタ2が中間コード生成前のデータを受信して、そのデータに対し図2及び図3に示した処理と同様の処理を実施する。また、ホストコンピュータ1側から受け取るデータには、モノクロ印刷を行う旨のコマンドや前述した識別性を高めた印刷を行う旨のコマンドが含まれる。
以上説明したように、本実施の形態例及びその変形例においては、カラーデータの画像をモノクロ印刷する際に、元のカラーを構成する各色の濃度値に基づいた第1次のモノクロ濃度値への色変換処理と、当該処理後のモノクロ濃度値の頻出度に基づいた第2次の色変換処理とが実行される。そして、第2次色変換処理においては、モノクロ濃度値の頻出度が均一になるように変換が行われる。従って、第1次色変換で頻出度が多かったモノクロ値の部分、すなわち、従来法の色変換の結果占める面積が広い画像部分について与えられるモノクロ値の範囲が拡大され、当該部分についての識別性、判別性を高めることができる。これにより、1ページなど所定の範囲内において、多くの部分についての識別性が高まるので、全体として見やすい出力を提供することが可能になる。また、そのための2次色変換処理は、前述のように、各モノクロ値の画素数をカウント後、単純な数式によって新モノクロ値を求めるなど、比較的容易なもので済む。
また、1次色変換後のモノクロ濃度値の頻出度が元々、概ね均一である場合には、2次色変換処理は行われないので、あまり効果のない処理を行なうことを避けることができ、処理速度に貢献できる。
さらに、この2次色変換処理は、ユーザが選択できるようにすることもでき、ユーザの用途に合ったモノクロ印刷を可能にする。
なお、本実施の形態例においては、画像形成装置がプリンタであったが、複写機やファクシミリなど他の画像形成装置に対しても本発明を適用することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
本発明によるドライバプログラムを用いた実施の形態例に係る構成図である。 プリンタドライバ12が行なう処理を例示したフローチャートである。 2次色変換処理の内容を例示したフローチャートである。 当該画素数のカウントなどを説明するための図である。 当該新モノクロ値を例示した図である。 新モノクロ値への変換の意味を説明するための図である。 モノクロ値と新モノクロ値の関係を説明するための図である。
符号の説明
1 ホストコンピュータ、 2 プリンタ、 11 アプリケーション、 12 プリンタドライバ、 13 メモリ、 21 データバッファ、 22 解凍部、 23 スクリーン処理部、 24 エンジン

Claims (7)

  1. カラーの画像データをモノクロの画像データに色変換し、画像形成装置にモノクロ印刷を要求するためのデータを生成する処理を、ホスト装置に実行させるドライバプログラムであって、
    前記色変換において、
    前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換する第一の工程と、
    前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する第二の工程とを前記ホスト装置に実行させる
    ことを特徴とするドライバプログラム。
  2. 請求項1において、
    前記第一の工程における複数色の各濃度値に基づく変換は、予め定められた式、あるいは予め前記ホスト装置に納められたテーブルに従って行なわれる
    ことを特徴とするドライバプログラム。
  3. 請求項1あるいは請求項2において、
    前記第二の工程における頻出度に基づく再変換は、当該再変換後の各画像データが有するモノクロ濃度値の前記頻出度が、モノクロ濃度値が取りうる値の全範囲にわたって均一になるように行なわれる
    ことを特徴とするドライバプログラム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、
    前記第二の工程の前記所定範囲内における頻出度は、1ページ内における頻出度、あるいは1ジョブの範囲内における頻出度である
    ことを特徴とするドライバプログラム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、
    前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の前記頻出度の偏りが、少ないと判定される場合には、前記モノクロ濃度値の再変換を行わない
    ことを特徴とするドライバプログラム。
  6. カラーの画像データをモノクロの画像データに色変換してモノクロ印刷を実行する画像形成装置であって、
    前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換し、当該変換後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する、ことにより前記色変換を行なう色変換手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. モノクロによる画像形成のために、カラーの画像データをモノクロの画像データに変換する画像データの色変換方法であって、
    前記カラーの各画像データが有する複数色の各濃度値に基づいて、当該複数色の各濃度値をモノクロ濃度値に変換する第一の工程と、
    前記第一の工程の後に各画像データが有する各モノクロ濃度値の、画像形成を行う所定範囲内における頻出度に基づいて、前記各画像データが有するモノクロ濃度値を再変換する第二の工程とを有する
    ことを特徴とする画像データの色変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014209382A (ja) * 2014-07-08 2014-11-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 プリンタードライバー
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