JP2006165613A - データ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】出力用紙上に特定色のマーカーで塗りつぶされた部分のみOCRし、テキスト情報をUIで修正して、再出力やオリジナルファイルの修正を行う。
【解決手段】プリント出力された用紙に対して出力したファイルを特定するすかし情報を付加する手段と、特定のパターンあるいは特定色のマーカーを読み取ることで得られた位置情報をもとに修正対象部分のみOCRで認識し、得られたテキストデータをユーザインターフェース上で修正し、ファイルに反映させた後、ファイルを再出力するとともにPC等出力元に対して修正後のファイルを送り返すことが可能なマルチファンクションシステム。
【選択図】 図1

Description

本発明はネットワークやスキャナ機能、文字認識手段等を有するマルチファンクションシステム全般に係るデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムに関する。
従来より復号機やマルチファンクションシステムにおいて原稿を読み取った後、OCR等の手段で電子化された情報をデータベース化するための手法は採用されている。また、近年、ファイルを共有化し、データの閲覧を容易にするための操作性向上を追及した数々のツールが開発されて来ている。
特許第3454273号公報
しかし従来は出力された用紙に対して修正箇所を指示し、復号機やマルチファンクションシステム上で原稿を修正して再出力する手段は用いられていないため、出力された用紙に間違いが見つかった場合、PC等に存在する出力元のファイルを探し、手書き修正した内容をキーボードで入力した後、再度プリントアウトする必要があった。そのため、ファイルを出力した担当者が不在の時などすぐに修正したファイルを出力することが出来なかった。
また、一般的なOCR手段は文書全体から文字情報の切り出し、文字認識を行うことが多く、処理時間の増大や誤判定が発生する可能性の増大を招くことになる。
そこで本発明では、プリント出力される用紙に対して出力したファイルを特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、修正すべきテキスト情報の存在する箇所を認識する修正箇所認識手段と前記修正箇所の位置情報に基づいて修正すべき箇所のみOCRで認識して得られたテキストデータをユーザインターフェース上で修正し、修正後のファイルを再度プリント出力することが可能なデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムを提供することで、元データを探すことなく、出力用紙を読み取るだけで修正後の出力用紙を得ることが可能となる。
さらに本発明では、プリント出力された用紙に対して出力元のPC及びファイル名等を特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、出力元を特定する情報を認識する出力元情報認識手段と前記出力元情報に基づいて出力元に対して修正後のファイルを送り返すことが可能なデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムを提供することで、元データを自動的にアップデートすることが可能となる。
本発明によれば、プリント出力される用紙に対して出力したファイルを特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、修正すべきテキスト情報の存在する箇所を認識する修正箇所認識手段と前記修正箇所の位置情報に基づいて修正すべき箇所のみOCRで認識して得られたテキストデータをユーザインターフェース上で修正し、修正後のファイルを再度プリント出力することが可能なデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムを提供することで、元データを探すことなく、出力用紙を読み取るだけで修正後の出力用紙を得ることが可能となる。
また、プリント出力された用紙に対して出力元のPC及びファイル名等を特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、出力元を特定する情報を認識する出力元情報認識手段と前記出力元情報に基づいて出力元に対して修正後のファイルを送り返すことが可能なデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムを提供することで、元データを自動的にアップデートすることが可能となる。
以下で本発明の実施例について説明する。
[第1の実施例]
図1は第1の実施例のシステム構成を説明する概念模式図である。
図1において、101は機器を接続する既知の技術を用いたネットワークであり、本実施例ではTCP/IPプロトコルを使用した、イーサネット(登録商標)の使用を想定している。
102は用紙などに印刷された原稿などを光学的に読み込みを行うネットワークスキャナで、ネットワークインターフェイスを具備し、ている。読み取り画像データはRGB3色のカラースキャナである。
108,107,106はネットワークインターフェイスを具備し、ネットワークインターフェイスを介して送られる印刷データや画像データを受信し、電子写真技術などの既知の印刷技術を用いて用紙などのメディアに実際に印刷を行うネットワークプリンタである。ネットワークプリンタ108,107,106もまたネットワーク101を介して各機器に接続している。ここでは、108は白黒デジタル複合機、107はカラーレーザープリンタ、106は白黒レーザービームプリンタを示している。
104はネットワークインターフェイスを具備し、公衆回線105を介して画像データの送受信を行うFaxである。ネットワーク101上のスキャナ102で読み取った画像データを送信したり、受信した画像データをプリンタ108、107、106から出力したり、PC103でファイル化する画像データを公衆回線105上に入出力するインターフェイスでもある。
以下、本実施例のハードウエア、ソフトウエアの詳細について記述する。
[ハードウエア]
全体構成
全体構成図を図3に示す。Controller Unit 2000は画像入力デバイスであるScanner2070や画像出力デバイスであるPrinter2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。
CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブ及びIDEコントローラからなり、システムソフトウェア、画像データ及びそれらの管理情報を格納する。操作部I/F2006は操作部(UI)2012とインターフェイス部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。Network2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。Modem2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。Image Bus I/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
画像入出力部
画像入出力デバイスを図4に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2070に指示を与え(2071)、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
画像出力デバイスであるプリンタ部2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101、2102、2103、2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
操作部
操作部2012の構成を図5に示す。LCD表示部2013は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2015は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
スキャナ画像処理部
スキャナ画像処理部2080の構成を図6に示す。画像バスI/Fコントローラ2081は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2080内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、入力画像データから請求項3記載のマーカーペンで塗りつぶされた領域を認識して、領域内の文字データに対して、位置情報抽出を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像読み取りラインセンサ(図示せず)を走査する速度を変えることで行う。テーブル2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために、行うテーブル変換である。2値化2086は、多値のグレースケール画像データを、誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。
処理が終了した画像データは、再び画像バスコントローラ2081を介して、画像バス上に転送される。
プリンタ画像処理部
プリンタ画像処理部2090の構成を図7に示す。画像バスI/Fコントローラ2091は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。解像度変換部2092は、Network2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
画像圧縮部
画像圧縮部2040の構成を図8に示す。画像バスI./Fコントローラ2041は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働き、入力バッファ2042・出力バッファ2045とのデータのやりとりを行うためのタイミング制御及び、画像圧縮部2043に対するモード設定などの制御を行う。以下に画像圧縮処理部の処理手順を示す。
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定(たとえばMMR圧縮・JBIG伸長等の)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。受け取った画像データは入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで画像を転送する。この際、入力バッファは画像バスI/Fコントローラ2041と、画像圧縮部2043両者の間で、画像データを転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込み及び、画像圧縮部2043への画像の書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないような制御を行う(以後このような制御をハンドシェークと呼称する)。画像圧縮部2043は受け取った画像データを、一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮を行う際には行う画像圧縮処理の種類によって、数ライン分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮を施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコントローラ2041及び画像圧縮部2043とのハンドシェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントローラ2041に転送する。画像バスI/Fコントローラ2041では転送された圧縮(もしくは伸長)された画像データをRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくはこの画像圧縮部から停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラー発生時等)繰り返される。
画像回転部
画像回転部2030の構成を図10に示す。画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスを制御する働き、画像回転部2032にモード等を設定する制御及び、画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下に画像回転部の処理手順を示す。
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは32bitをそのサイズとし回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図11参照)。
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図12のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への書き込み)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングを以って、RAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
デバイスI/F部
デバイスI/F部2020の構成を図9に示す。画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
画像スキャン時の処理手順を以下に示す。スキャナ2070から送られてくる画像データをスキャナ2070から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ2022に保存する。そして、画像バス2008がPCIバスの場合には、バッファ内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出しで32ビット分、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、シリアル画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
画像プリント時の処理手順を以下に示す。画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バスから送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に保存する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バスからおくられてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に保存する。そして、プリンタ2095から送られてくるタイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ2095に送る。
[ソフトウエア]
ソフトウエアブロック全体構成
図2は、本発明を実施した複合機のソフトウエアブロック図である。
1501はUI即ちユーザインターフェイスを司るものであり、オペレータが本複合機の各種操作・設定を行う際、機器との仲介を行うモジュールである。本モジュールは、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。
1502はAddress−Book即ちデータの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。Address−Bookの内容は、UI1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用されるものである。
1503はWeb−Serverモジュールであり、図外のWebクライアントからの要求により、本複合機の管理情報を通知するために使用される。管理情報は、後述のControll−API1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512、TCP/IP1516、Network−Driver1517を介してWebクライアントに通知される。
1504はUniversal−Send即ち、データの配信を司るモジュールであり、UI1501によりオペレータに指示されたデータを、同様に指示された通信(出力)先に配布するものである。また、オペレータにより、本機器のスキャナ機能を使用し配布データの生成が指示された場合は、後述のControll−API1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
1505はUniversal−Send1504内で出力先にプリンタが指定された際に実行されるモジュールである。
1506はUniversal−Send1504内で通信先にE−mailアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。
1507はUniversal−Send1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。
1508はUniversal−Send1504内で出力先に本機器と同様の複合機が指定された際に実行されるモジュールである。
1509はRemote−Copy−Scanモジュールであり、本複合機のスキャナ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を出力先とし、本複合機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。
1510はRemote−Copy−Printモジュールであり、本複合機のプリンタ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を入力先とし、本複合機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。
1511はWeb−Pull−Print即ちインターネットまたはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷するモジュールである。
1512は本複合機がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のWeb−Server1503、Web−Pull−Print1511モジュールに通信を提供するものである。
1513はlprモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal−Send1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するものである。
1514はSMTPモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal−Send1504内のE−mailモジュール1506に通信を提供するものである。
1515はSLM即ちSalutation−Managerモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のUniversal−Send1504内のデータベースモジュール1517、DPモジュール1518、及びRemote−Copy−Scan1509モジュール、Remote−Copy−Print1510モジュールに通信を提供するものである。
1516はTCP/IP通信モジュールであり、前述の各種モジュールに後述のNetwork−Driverによりネットワーク通信を提供するものである。
1517はネットワークドライバであり、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するものである。
1518はControll−APIであり、Universal−Send1504等の上流モジュールに対し、後述のJob−Manager1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供するものであり、上流、及び下流のモジュール間の依存関係を軽減しそれぞれの流用性を高めるものである。
1519はJob−Managerであり、前述の各種モジュールよりControll−API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるものである。また、本モジュールは、本複合機内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
1520はCODEC−Managerであり、Job−Manager1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するものである。
1521はFBE−Encoderであり、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するものである。
1522はJPEG−CODECであり、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うものである。
1523はMMR−CODECであり、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うものである。
1524はScan−Managerであり、Job−Manager1519が指示するスキャン処理を管理・制御するものである。
1525はSCSIドライバであり、Scan−Manager1524と本複合機が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うものである。
1526はPrint−Managerであり、Job−Manager1519が指示する印刷処理を管理・制御するものである。
1527はEngine−I/Fドライバであり、Print−Manager1526と印刷部とのI/Fを提供するものである。
1528はパラレルポートドライバであり、Web−Pull−Print1511がパラレルポートを介して図外の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するものである。
アプリケーション
以下、本発明の組み込みアプリケーションの実施の形態について図面を用いて説明する。
図13は、本発明の配信に関する組み込みアプリケーションブロックを表すものである。
4050は、前記3000で説明した本発明の操作部アプリケーションを示すブロックである。
4100は、リモートコピーアプリケーションの送信側を示すブロック図である。
4150は、同報配信の送信側を示すブロック図である。
4200は、Web Pull Printモジュールを示すブロック図である。
4250は、Web Serverモジュールを示すブロック図である。
4300は、リモートコピーの受信側(プリント側)を示すブロック図である。
4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントするブロック図である。
4400は、リモートプリントの受信側(プリント側)を示すブロック図である。
4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のNotes Serverで受信・格納するブロック図である。
4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージを受信・格納するブロック図である。
4550は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のMail Serverで受信・格納するブロック図である。
4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージを受信・格納するブロック図である。
4650は、情報コンテンツを含んだ、公知のWeb Serverを示す図である。
4700は、本発明のWeb Serverなどにアクセスする公知のWeb Browserを示す図である。
以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
User Interface アプリケーション
4050ブロックに示したUser Interface(以下、UI)の詳細は、前記したとおりであるが、ここでは、4051のAddress Bookについて説明する。このAddress Bookは、本発明の機器内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスクなど)に保存されており、この中には、ネットワークに接続された機器の特徴が記載されている。例えば、以下に列挙するようなものが含まれている。
機器の正式名やエイリアス名
機器のネットワークアドレス
機器の処理可能なネットワークプロトコル
機器の処理可能なドキュメントフォーマット
機器の処理可能な圧縮タイプ
機器の処理可能なイメージ解像度
プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
サーバー(コンピューター)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
以下に説明する各アプリケーションは、上記Address Book4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。
また、このAddress Bookは、編集可能であると共に、ネットワーク内のサーバーコンピュータなどに保存されているものをダウンロードして使用する、または、直接参照することも可能である。
リモートコピーアプリケーション
リモートコピーアプリケーションは、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報を前記Address Book4051より判別し、それに従い、スキャナにより読みとった画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLM4103に通して、ネットワーク上のプリンター機器に送信する。SLM4103とは、詳細には説明しないが、公知のSalutation Manager(または、Smart Link Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種である。
同報配信アプリケーション
同報配信アプリケーションは、前記リモートコピーアプリケーションと違い、一度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信する事が可能である。また、配信先もプリンタ機器にとどまらず、いわゆるサーバーコンピュータにも直接配信可能である。
以下、配信先に従って純に説明する。
配信先の機器が公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドとして公知のLIPSを処理可能だとAddress Book4051より判別した場合、同様にAddress Book4051より判別した画像解像度に従って画像読み取りを行い、画像自体は、本実施例では、公知のFBE(First Binari Encoding)を用いて圧縮し、さらにLIPSコード化して、公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPRで相手機器に送信する。
配信先の機器が前記SLMで通信可能で、サーバー機器の場合、Address Book4051より、サーバーアドレス、サーバー内のフォルダの指定を判別し、リモートコピーアプリケーションと同様に、スキャナにより読みとった画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバー機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
また、本実施例の機器では、相手機器であるサーバーが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能だと判別した場合、前記の2値画像と同様に多値読み取りした画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバー機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
配信先の機器が公知のE−Mailサーバーである場合、Address Book4051に記載されたメールアドレスを判別し、スキャナにより読みとった画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)4153を使用して、E−Mailサーバーに送信する。その後の配信は、Mail Server4550に従って実行される。
Web Pull Print アプリケーション
Web Pull Printアプリケーションは、本実施例と直接関係しないので、説明は省略する。
Web Server アプリケーション
Web Serverアプリケーションは、本実施例と直接関係しないので、説明は省略する。
DeviceInformationService(DIS)
コントローラ内でジョブに対する設定値、デバイス(スキャナ、プリンタなど)の機能、ステータス、課金情報等をControl APIに準拠したデータ形態で保持するデータベースと、そのデータベースとのI/FをDeviceInformationService(以下、DISと呼称する)として定義している。図14にDIS 7102とJobManager 7101、及びScan、Printの各DocumentManager7103、7104とのやり取りを示す。
基本的に、Jobの開始命令など動的な情報はJobManager 7101から各DocumentManagerに直接指示され、デバイスの機能やジョブの内容など静的な情報はDIS 7102を参照する。各DocumentManagerからの静的、動的情報、イベントはDIS 7102を介してJobManager 7101に伝えられる。
各DocumentManagerからDISのデータベースにデータの設定、取得を行う場合、DISの内部データ形式がControl API準拠であることから、Control APIに準拠したデータ形式と各DocumentManagerが理解できるデータ形式との相互の変換処理を行う。例えば、各DocumentManagerからステータスデータの設定を行う場合、デバイス固有のデータを解釈し、Control APIで定義される対応するデータに変換し、DISのデータベースへ書き込みを行う。
JobManagerからDISのデータベースにデータの設定、取得を行う場合には、JobManagerとDISの間でデータの変換は生じない。
またDISには、DocumentManagerから通知される各種イベント情報に基づき、イベントデータの更新が行われる。
図15にDIS内部に保持される各種データベース(以下、DBと呼称する)を示し、それぞれのDBについて説明する。図15中の丸角長方形は個々のDBを表している。
7201はSupervisorDBであり、機器全体についてのステータスやユーザ情報を保持しているDBであり、ユーザIDやパスワード等、バックアップが必要な情報はHD装置、あるいはバックアップメモリなどの不揮発性の記憶装置に保持される。
7202はScanComponentDB、7203はPrintComponentDBであり、これらComponentDBは存在するComponent毎に対応して保持される。例えば、プリンタのみからなる機器の場合はPrintComponentDBのみが存在し、また例えば、FAXを備えた機器の場合はFAXComponentDBが保持される。各ComponentDBには初期化時に、それぞれ対応するDocumentManagerがComponentの機能やステータスを設定する。
7204はScanJobServiceDB、7205はPrintJobServiceDBであり、これらのJobServiceDBもComponentDB同様、初期化時にそれぞれ対応するDocumentManagerが機器で使用できる機能や、それらのサポート状況を設定する。
次にJobDB、DocumentDBについて説明する。7206はScanJobDB、7207はPrintJobDBの各JobDB、7208はScanDocumentDB、7209はPrintDocumentDBである。
JobDB、DocumentDBはJobとそれに付随するDocumentが生成される度にJobManagerにより動的に確保、初期化が行われ、必要な項目の設定が行われる。各DocumentManagerはJobの処理開始前にJobDB、およびDocumentDBから処理に必要な項目を読み出し、Jobを開始する。その後、Jobが終了するとこれらのJob、及びそれに付随していたDocumentのDBは解放される。Jobは1つ以上のDocumentを持つので、あるJobに対して複数のDocumentDBが確保される場合がある。
7210は各DocumentManagerから通知されるイベント情報を保持するデータベース、7211は装置のScan回数、Print回数を記録するためのカウンタテーブルである。
DocumentManagerから通知されるイベントには、ScanDocumentManagerからのComponentの状態遷移、Scan処理動作完了や各種のエラー、またPrintDocumentManagerからのComponentの状態遷移、Print処理動作完了、紙詰まり、給紙カセットオープンなどがあり、それぞれのイベントを識別するためのイベントIDが予め定められている。
DocumentManagerからイベントが発行された場合、DISはイベントデータベース7211に発行されたイベントIDと必要なら該イベントに付随する詳細データを登録する。また、DocumentManagerからイベントの解除が通知された場合、解除指定されたイベントデータをイベントデータベース7211から削除する。
JobManagerよりイベントのポーリングが行われた場合、DISはイベントデータベース7210を参照し、現在発生しているイベントIDと必要ならイベントに付随する詳細データをJobManagerへ返信し、現在イベントが発生していなければその旨を返信する。
また、Scan処理動作完了、Print処理動作完了のイベントが通知された場合はScan、Printを行ったユーザのカウンタ値を更新する。このソフトウエアによるカウンタは不慮の電源遮断などでその値が失われないように、バックアップされたメモリ装置やHD装置の不揮発性記憶装置にその値が更新されるたびに書き戻す。
スキャン動作
以下にスキャン動作の詳細について説明する。図16はスキャン動作に関するブロックの概念図である。PCIバス8105にCPU8101とメモリ8102、画像の圧縮・伸長ボード8104、及びスキャナ8107と、このシステムを接続するためのI/Fを提供するSCSI I/F回路8103が接続されている。SCSI I/F回路8103とスキャナ(または複合機能を有する複写機のスキャナ機能ユニット)8107はSCSIインターフェースケーブル8106で接続されている。
またPCIバス8105にはIDE Controller8108が接続されており、IDE Cable8109を介してIDE Hard Disk8110と接続されている。図17はスキャン動作に関するソフトウエア構造を示したものである。 JobManager8201はアプリケーションレベルの要求を分類、保存する機能を持つ。
DIS8202はアプリケーションレベルからのスキャン動作に必要なパラメータを保存する。アプリケーションからの要求はメモリ8102に保存される。スキャン動作管理部8203はJobManager8201とDIS8202からスキャンを行うのに必要な情報を取得する。スキャン動作管理部8203はJobManager8201から図18のジョブ番号、ドキュメント番号のテーブルデータ8301を受け取り、ジョブ番号、ドキュメント番号のテーブルデータ8301を元に、DIS8202よりスキャンパラメータ8302をうけとる。これによりアプリケーションから要求されているスキャン条件を元にスキャンを行う。
スキャン動作管理部8203はDIS8202から取得したスキャンパラメータ8302をドキュメント番号順にスキャンシーケンス制御部8204に渡す。スキャンパラメータ8302を受け取ったスキャンシーケンス制御部8204はスキャン画像属性8308の内容に従ってSCSI制御部8207をコントロールする。これにより図16のPCI8105に接続されたSCSI Controller8103を動作させることにより、SCSIケーブル8106を介してScanner8107にSCSI制御コマンドを送ることによりスキャンが実行される。スキャンした画像はSCSI Cable8106を介してSCSI Controller8103にわたり、さらにPCI8105を介してMemory8102に格納される。スキャンシーケンス制御部8204はスキャンが終了し、PCI8105を介してMemory8102に画像が格納された時点で、スキャンパラメータ8302のスキャン画像圧縮形式8309の内容にしたがって、Memory8102に格納されているスキャン画像を圧縮するために、圧縮・伸長制御部8205に対して要求を出す。要求を受け取った圧縮・伸長制御部8205はPCI8105に接続されているCODEC8104を用いて、スキャンシーケンス制御部8204からのスキャン画像圧縮形式8309の指定で圧縮を行う。圧縮・伸長制御部8205は圧縮された画像をPCI8105を介してMemory8102に格納する。
スキャンシーケンス制御部8204は圧縮・伸長制御部8205がスキャン画像圧縮形式8309で指定された形式にスキャン画像を圧縮し、Memory8102に格納した時点で、スキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307にしたがってMemory8102に格納されている圧縮されたスキャン画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204はファイルシステム8206に対して、スキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307で指定されたファイル形式でファイル化することを要求する。ファイルシステム8206はスキャンシーケンス制御部8204からの画像ファイルタイプ8307にしたがって、Memory8102に格納されている圧縮された画像をファイル化し、PCI8105を介してIDE Controller8108に転送し、IDE Cable8109を介してIDE Hard Disk8110に転送することによりスキャンされた圧縮画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204はファイルシステム8206がIDE Hard Disk8110にファイル化された画像を格納した時点で、Scanner8107上の一枚の現行の処理が終了したとして、スキャン動作管理部8203にスキャン終了通知を送り返す。
この時点でScanner8107上にまだスキャンが行われていない原稿が存在し、Job Manager8201からスキャン要求が存在する場合には再度、DIS8202に格納されているスキャンパラメータ8302を用いてスキャンシーケンス制御部にスキャン動作を要求する。
Scanner8107上にスキャンされていない原稿が存在しない場合、またはJobManager8201からのスキャン要求が存在しない場合には、スキャン動作が終了したものとしてJobManager8201に対してスキャン終了通知を発行する。
プリント動作
以下でプリント動作について詳細に説明する。
図19はプリント動作に関するブロックの概念図である。PCIバス9005にCPU9001とメモリ9002、画像の圧縮・伸張ボード9004、及びプリンタ9007と、このシステムを接続するためのI/Fを提供するEngineI/Fボード9003が接続されている。EngineI/Fボード9003とプリンタ(または複合機能を有する複写機のプリンタ機能ユニット)9007はエンジンインターフェースケーブル9006で接続されている。
EngineI/Fボードは内部にDPRAMを持ち、このDPRAMを介してプリンタへのパラメータ設定及びプリンタの状態読み出しと、プリントの制御コマンドのやりとりを行う。またこのボードはVideoコントローラを持ち、プリンタからエンジンインターフェースケーブル経由で与えられるVCLK(VideoClock)とHSYNCに合わせて、PCI上に展開されているイメージデータをエンジンインターフェースケーブルを介してプリンタに送信する。この送信のタイミングを図で表すと図20の様になる。VCLKは常に出続け、HSYNCがプリンタの1ラインの開始に同期して与えられる。Videoコントローラは設定された画像幅(WIDTH)分のデータを、設定されたPCI上のメモリ(SOURCE)から読み出して、Video信号としてエンジンインターフェースケーブルに出力する。これを指定ライン分(LINES)繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生する。
先に説明したとおり、CPU上のアプリケーションプログラムからControllAPIにプリントジョブの指示が渡されると、ControllAPIはこれをコントローラレベルのJobManagerにジョブとして渡す。さらにこのJobManagerはジョブの設定をDISに格納し、PrintManagerにジョブの開始を指示する。PrintManagerはジョブを受け付けるとDISからジョブ実行に必要な情報を読み出し、EngineI/Fボード及び、DPRAMを介してプリンタに設定する。
EngineI/Fボードの設定項目を図21に、プリンタのDPRAMを介した設定項目及び制御コマンド、状態コマンドを図22に示す。
簡単のためにこのジョブを非圧縮、レター(11“x8.5”)サイズ2値画像の、2ページ1部プリント、プリンタが600dpiの性能を持つものとして、具体的に動作を説明する。
まず、このジョブを受けるとPrintManagerはこの画像の幅(この場合“8.5”の側とする)の画像バイト数を算出する。
WIDTH=8.5×600÷8≒630(Bytes)
次にライン数を演算する。
LINES=11×600=6600(Lines)
これらの算出した値と、与えられた1ページ目の画像が格納されているSOURCEアドレスとを図21に示したWIDTH,LINES,SOURCEに設定する。この時点でEngineI/Fボードは画像出力の用意が完了しているが、プリンタからのHSYNC信号が来ていないため(VCLKは来ている)画像データを出力していない。
次にPrintManagerは図22に示したDPRAMの所定のアドレス(BookNo)に出力部数である1を書き込む。その後、1ページ目に対する出力用紙の給紙要求(FEED_REQ)を出し、プリンタからのIMAGE_REQを待つ。プリンタからIMAGE_REQが来たら、IMAGE_STARTを出す。これを受けてプリンタはHSYNCを出し始め、HSYNC待ちであったEngineI/Fボードは画像を出力する。プリンタは出力用紙の後端を検出すると、IMAGE_ENDを出力し、出力用紙が排出されるとSHEET_OUTを出力する。PrintManagerは1ページ目のIMAGE_ENDを受けて、2ページ目のWIDTH,LINES,SOURCEをEngineI/Fボードに設定し、FEED_REQを出して、IMAGE_REQを待つ。2ページ目のIMAGE_REQが来てからの動作は、1ページ目と同様である。
[データ自動修正手段]
次に本発明の中心となる出力用紙からファイルの自動修正を行う手段について説明する。図23は出力用紙にユーザがマーカーで修正箇所を指示した例を示す。図中の右上の部分は写真イメージであり、その他はテキスト画像が印字されている。本実施例では図中のテキスト画像に対して手書きの修正情報をファイルにフィードバックし、修正後のデータを出力する流れを説明する。本実施例では図中の“ABC”の部分に修正の指示がなされている。
操作部2012上でプリント修正出力のモード設定(非図示)を行った後、出力用紙をスキャナ2070で読み取ると、まず、画像データはスキャナ画像処理部2080を経由してRAM2002に展開される。この課程でスキャナ画像処理部2080にある編集部2083によってマーカーペンで塗りつぶされた領域を認識して、修正対象の文字データの位置情報抽出が行われる。
ここでCPU2001は編集部2083内に格納されているマーカーペンで塗りつぶされた位置情報に相当する部分に該当するRAM2002上のビットマップデータに対してOCRソフトウエアを実行する。まず、CPU2001は図24のようにテキスト部分の文字の切り出しを行う。次にCPU2001は切り出した部分の文字認識を行い、テキスト情報を生成するとともに、生成されたテキスト情報を操作部2012に対して表示させる。図25にその画面表示の例を示す。ユーザはこの画面上のキーボードを用いて、テキストデータの編集、修正を行うことができる。“OK”ボタンを押すことにより、テキスト情報はキーボード入力されたテキストデータに置き換えられる。
修正すべき内容を認識すると同時にシステムは修正すべきファイルを特定する必要がある。図14は修正前にプリント出力を行った時にJOBの情報を図形の一部に透かしとして残している状況を示す。透かしの情報はユーザが目視では確認できない程度の微小なパターンであるが、スキャナ2070で読み取った場合は読み取り情報を元に出力したPC、IPアドレス、ファイル名及びページ数等が分かるようになっている。透かしのパターンや認識方法は一般に実用化されている電子透かしの手法を用いれば良い。透かしを読み取ることによって情報を得た後は既にプリント出力されたJOBの履歴と照合し、修正すべきファイルを特定する。通常、プリント出力時のスプールデータは一時的にHDD2004に格納され、ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060によりビットマップ展開された後は消去されるが、本実施例のようにデータの修正を行う可能性のある場合はPC上での出力時の指定により、HDD2004上にデータをJOBの管理情報とともに残しておく構成をとることとする。
以上の手段により、HDD2004上の特定のスプールデータの存在するファイルを特定し、前述の修正対象文字に対して手書きの修正内容を特定ファイルに反映する準備を行う。また、これに基づきCPU2001は特定ファイルにおけるデータの修正を行う。図27は透かし情報より決定された特定ファイルにおけるスプールデータのうちテキストデータが格納されている部分を示している(実際にはテキスト情報に該当するコードで形成される)。まず、OCRにより抽出されたテキストデータと一致しているパターンを図27の様にデータ列から検索する。検索で該当するパターンが1つの場合は該当部分を図25の編集画面上で編集されたテキストデータを“OK”キーを押すタイミングでRAM2002に転送した後、あらかじめRAM2002上に展開された特定ファイルの該当部分の置き換えを行う。図28は修正前のテキストデータ“ABC“が修正後のテキストデータ“12”に置き換えられた時のデータ列の様子を示す。以上の様にして修正対象文字に対して操作部2012で編集した内容をファイルに反映することにより、修正後のデータを再度プリント出力した場合は図29時の様になり、ユーザの意図した修正内容を出力に反映することができる。
また、前述のOCRにより抽出されたテキストデータと一致しているパターンを図27上のデータ列から検索する過程においてパターンに複数のデータが該当している場合、LCD表示部2013は図30の様な表示となり、ユーザがマーカーペンの指定範囲を広げて再度、出力用紙の読み取り行為を行う様な指示をする。
[第2の実施例]
第1の実施例では修正されたファイルは本システム内に格納されたスプールデータを加工して、再出力する例を示したが、修正した内容はJOBを送信したPC上に存在する元ファイルに反映する手段を用いても良い。操作部2012上でプリント修正出力のモード設定を行った後、出力用紙をスキャナ2070で読み取ると、まず、画像データはスキャナ画像処理部2080を経由してRAM2002に展開された後、LCD表示部2013は図31のように前述の透かし情報をもとにJOBの情報を表示する。JOBの情報の中にはプリント出力を行ったPC名、ファイル名及びページ数等が表示される。ユーザは表示された内容に問題がなければ“送信”ボタンを押すことによって、LAN2011を経由し、JOBを送信したPC上にある元ファイルの存在するフォルダ等に修正の旨を付け加えられた別ファイル名で保存される。表示された内容に問題がある場合は“修正”ボタンを押すことによって、送信先の設定をマニュアルで変えることが出来る。この機能を有することによって、元データを自動的にアップデートすることが可能となる。ただし、本実施例において、プリントデータを修正する可能性のある場合は通常のプリント時のスプールとは異なり、PC上での出力時の指定により、アプリケーションで作成したデータそのものを本システムに転送し、ビットマップデータに展開する全ての工程を本システムで行う構成をとることとする。工程中にPDLデータに変換されてからは通常通り、ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060を用いてビットマップ展開を行えばよい。
本発明におけるネットワークシステムの全体構成図。 本システムのソフトウエアの全体構成図。 本システムの全体ブロック図。 スキャナ部、プリンタ部、及び操作部の外形図。 操作部を示す図。 スキャナ画像処理部のブロック図。 プリンタ画像処理部のブロック図。 画像圧縮処理部のブロック図。 デバイスI/F部のブロック図。 画像回転部のブロック図。 画像回転処理の説明図。 画像回転処理の説明図。 組み込みアプリケーション説明のブロック図。 DISとJobManager、PrintManager、ScanManagerとのやり取りを示す図。 DIS内部のデータベース、及びカウンタを示す図。 スキャンに関するハードウエア制御のブロック図。 スキャンにおけるソフトウエア制御のブロック図。 スキャンにおけるパラメータテーブルの概略図。 プリントに関するブロック図。 プリントイメージデータの転送タイミング図。 EngineI/Fボード内のプリントパラメータレジスタ表。 プリンタとEngineI/Fボードとの通信コマンド表。 出力用紙にマーカーで修正箇所を指示した例を示す図。 OCRによって文字部を切り出している例を示す図。 OCRで生成されたテキストデータの編集画面を示す図。 出力元のJOBを表すための透かし情報を示す図。 修正前のスプールデータのテキスト部の構成例を示す図。 修正後のスプールデータのテキスト部の構成例を示す図。 修正後のデータを再度プリントした場合の出力用紙を示す図。 修正対象のテキストデータ検索が複数該当した場合の警告表示の図。 出力元のPC及びファイル名指定画面を示す図。
符号の説明
101 ネットワーク
102 ネットワークスキャナ
103 PC
104 Fax
105 公衆回線
106,107,108 ネットワークプリンタ

Claims (6)

  1. プリント出力される用紙に対して出力したファイルを特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、修正すべきテキスト情報の存在する箇所を認識する修正箇所認識手段と前記修正箇所の位置情報に基づいて修正すべき箇所のみOCRで認識して得られたテキストデータをユーザインターフェース上で修正し、修正後のファイルを再度プリント出力することが可能なことを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
  2. 請求項1記載のデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムにおいて、前記出力したファイルを特定する情報を付加するための情報付加手段とは出力用紙に対して透かし情報を与えることを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
  3. 請求項1記載のデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムにおいて、前記修正箇所認識手段とは出力用紙に手書きで修正された特定のパターンあるいは特定色のマーカーを読み取ることで、出力ファイル上の修正位置を認識することを意味することを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
  4. プリント出力された用紙に対してPC等の出力元を特定する情報を付加するための情報付加手段と、出力用紙を読み取り、出力元を特定する情報を認識する出力元情報認識手段と前記出力元情報に基づいて出力元に対して請求項1記載の修正後のファイルを送り返すことが可能なことを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
  5. 請求項4記載のデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムにおいて、前記出力元を特定する情報を付加するための情報付加手段とは出力用紙に対してPCのIPアドレスやファイル名、ページ数等を透かし情報で与えることを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
  6. 請求項4記載のデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステムにおいて、前記修正されたファイルを修正元に送り返す手段は請求項5記載のIPアドレスやファイル名に基づいて、出力元のデータが保存されている場所にネットワーク経由で修正データを自動転送することを特徴とするデータ自動修正機能を有するマルチファンクションシステム。
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