JP2004140420A - マルチファンクションシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末に容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができるマルチファンクションシステムを提供する。
【解決手段】携帯端末3000と協働してネットワーク1010を構成するマルチファンクションシステム1001は、コントローラユニット2000と、操作部2012と、スキャナ部2070と、プリンタ部2095とを備え、ネットワーク1010等を介して携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを取得し、取得した表示サイズ及び画像の画像サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、プレビュー画像として携帯端末3000に表示させる。
【選択図】 図18
【解決手段】携帯端末3000と協働してネットワーク1010を構成するマルチファンクションシステム1001は、コントローラユニット2000と、操作部2012と、スキャナ部2070と、プリンタ部2095とを備え、ネットワーク1010等を介して携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを取得し、取得した表示サイズ及び画像の画像サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、プレビュー画像として携帯端末3000に表示させる。
【選択図】 図18
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチファンクションシステムに関し、特に、携帯端末と互いに通信を行なうデジタル複写機等のマルチファンクションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機等のマルチファンクションシステムでは、遠隔地にある携帯端末により指定された画像の閲覧や当該画像をプリントアウトする手段は既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマルチファンクションシステムでは、出力指示を行う携帯端末の表示装置(モニタ)の表示サイズを自動認識し、該表示サイズに合った画像を提供することができない。そのため、ユーザがモニタの画面を見ながら画像の拡大/縮小を行い、認識可能な倍率に画像変換する必要がある。
【0004】
また、画像が写真画像又は文字画像の種別に応じて表示されないため、文字画像の場合には、文字を特定するために写真画像に比べてより拡大して表示する必要がある。従来は、文字を識別するために画像を拡大して再表示するか、画像スクロールを繰り返す必要があり、効率的な画像の認識ができないという問題がある。
【0005】
本発明は、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末に容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができるマルチファンクションシステム。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のマルチファンクションシステムは、携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムにおいて、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得手段と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換手段と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
[システム全体]
図1は、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムを備えるネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【0009】
図1において、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステム1001は、デジタル複合機であり、後述する図2のコントローラユニット2000と、操作部2012と、画像入力デバイスであるスキャナ部2070と、画像出力デバイスであるプリンタ部2095とで構成される。マルチファンクションシステム1001は、スキャナ部2070で読み取った画像を無線LAN経由でネットワーク(以下、「LAN」と呼称する。)1010に配信したり、LAN1010から受信した画像をプリンタ部2095により印刷出力(プリントアウト)することができる。
【0010】
また、スキャナ部2070で読み取った画像を図示しないFAX送信手段によりPSTN又はISDN1030に送信したり、PSTN又はISDN1030から受信した画像をプリンタ部2095によりプリントアウトすることができる。
【0011】
データベースサーバ1002は、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像(2値画像及び多値画像を含む)を格納(記憶)し、データベースとして管理する。データベースクライアント1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントであり、これによりデータベースサーバ1002に格納されている画像データの閲覧/検索等が可能となる。電子メールサーバ1004は、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像を電子メールの添付ファイルとして受け取る。電子メールクライアント1005は、電子メールサーバ1004が受け取ったメールを閲覧したり、電子メールを送信したりすることが可能である。WWWサーバ1006は、HTML文書をLAN1010に配信し、配信されたHTML文書がマルチファンクションシステム1001によりプリントアウトされる。
【0012】
無線基地局1008,1009は、無線LANと有線LANとの中継を行なう。ルータ1011は、LAN1010をインターネット/イントラネット1012に接続する。インターネット/イントラネット1012には、上述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、及びマルチファンクションシステム1001と同様の装置が、それぞれデータベースサーバ1020、WWWサーバ1021、電子メールサーバ1022、及びマルチファンクションシステム1023として接続されている。
【0013】
一方、マルチファンクションシステム1001は、PSTN又はISDN1030を介してFAX装置1031とファクスデータの送受信が可能になっている。また、LAN1010上には、ネットワーク用のプリンタ1040が接続されており、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像をプリントアウトすることができる。
【0014】
[ハードウェア]
コントローラユニット全体構成
図2は、図1におけるマルチファンクションシステム1001の全体構成を示すブロック図である。
【0015】
図2において、コントローラユニット2000は、スキャナ部2070やプリンタ部2095に接続される一方、無線LAN(又はBluetooth)2011や公衆回線(WAN)2051に接続され、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
【0016】
CPU2001は本システム1001全体を制御する。RAM2002は、CPU2001が動作するためのシステムワークメモリであって、画像データを一時格納する画像メモリである。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブであり、システムのアプリケーション・ソフトウェアや画像データを格納する。操作部I/F2006は、操作部2012に表示される画像データを出力する。また、操作部2012から本システムの使用者(ユーザ)が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。
【0017】
無線LAN I/F(又はBluetooth I/F)2010は、他の電子装置と無線通信を行う機能を備え、電波を用いて信号を送受信する。互換性のある無線LAN I/F(インターフェース)を有する他の電子装置が通信可能圏内に入ってくるとお互いの間に通信リンクを確立する。モデム2050はWAN2051に接続され、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0018】
イメージバスI/F2005は、データ構造を変換するバスブリッジであり、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008に接続されている。画像バス2008は、例えば、PCIバス又はIEEE1394で構成される。
【0019】
画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、スキャナ部2070やプリンタ部2095に接続され、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力された画像データに対して補正、加工、及び編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力すべき画像データに対するプリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転処理部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮処理部2040は、圧縮伸張処理を行って多値画像データをJPEGにしたり、2値画像データをJBIG、MMR、MH等にしたりする。
【0020】
画像入出力部
図3は、図1におけるマルチファンクションシステム1001の外観図である。
【0021】
図3において、スキャナ部2070は、原稿フィーダ2072と、トレイ2073と、操作部2012とを備える。スキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(不図示)により走査することで、原稿画像をラスターイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙が原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、ユーザが操作部2012から読み取り起動を指示することによりCPU2001がスキャナ部2070に指示を与え、原稿フィーダ2072が原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿画像の読み取り動作を行う。
【0022】
プリンタ部2095は、異なる用紙サイズや異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101,2102,2103,2104を備える。また、排紙トレイ2111は印字された用紙を受けるトレイである。プリンタ部2095は、ラスターイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式であっても構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示によって開始する。
【0023】
操作部
図4は、図3における操作部2012の外観図である。
【0024】
図4において、操作部2012は、LCD表示部2013と、スタートキー2014と、ストップキー2015と、IDキー2016と、リセットキー2017と、LED2018とを備える。
【0025】
LCD表示部2013は、そのLCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始するとき等に用いられる。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色から成るLED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるか否かが示される。ストップキー2015は稼働中の動作を止めるときに用いられる。IDキー2016は、ユーザのユーザIDを入力するときに用いられる。リセットキー2017は操作部2012からの設定を初期化するときに用いられる。
【0026】
スキャナ画像処理部
図5は、図2におけるスキャナ画像処理部2080の内部構成を示すブロック図である。
【0027】
図5において、スキャナ画像処理部2080は、フィルタ処理部2082と、編集部2083と、変倍処理部2084と、テーブル変換部2085と、2値化処理部2086とを備える。
【0028】
フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、例えば、入力された画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して影つけ、網掛け、及びネガポジ反転等の画像加工処理を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変更する場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い、画像の拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍は、画像読み取りラインセンサ(不図示)が走査する速度を変えることで行う。テーブル変換部2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換する。2値化処理部2086は、多値のグレースケール画像データを誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化処理を行う。
【0029】
プリンタ画像処理部
図6は、図2におけるプリンタ画像処理部2090の内部構成を示すブロック図である。
【0030】
図6において、プリンタ画像処理部2090は、解像度変換部2092と、スムージング処理部2093とを備える。
【0031】
解像度変換部2092は、無線LAN2011又はWAN2051から受信した画像データをプリンタ部2095の解像度に変換する解像度変換を行う。また、解像度変換部2092は、プレビュー画像生成のための解像度変換も行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0032】
画像圧縮処理部
図7は、図2における画像圧縮処理部2040の内部構成を示すブロック図である。
【0033】
図7において、画像圧縮処理部2040は、入力バッファ2042と、画像圧縮部2043と、RAM2044と、出力バッファ2045とを備える。以下、画像圧縮処理部2040における処理手順を示す。
【0034】
CPU2001は、画像バス2008を介してデバイスI/F部2020内の後述する図11の画像バスI/Fコントローラ2021に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2021は、画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定、例えば、MMR圧縮・JBIG伸長等の設定を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2021に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2021はRAM2002又は画像バス2008上の各デバイスから画像切換部2026を介して画像圧縮処理部2040へ画像データの転送を開始する。画像圧縮処理部2040で受け取った画像データは、入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで転送される。この際、入力バッファ2042は、画像バスI/Fコントローラ2021及び画像圧縮部2043の両者の間で画像データを転送できるか否かを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込み、及び画像圧縮部2043への画像データの書き込みが不可能である場合はデータの転送を行わない制御を行う(以下、この制御を「ハンドシェーク」と呼称する。)。画像圧縮部2043は、受け取った画像データを一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮時に行う画像圧縮処理の種類によって数ライン分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮が施された画像データは、直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045は、画像切換部2026及び画像圧縮部2043間のハンドシェークを行い、画像切換部2026を介して画像データを画像バスI/Fコントローラ2021に転送する。画像バスI/Fコントローラ2021は、圧縮又は伸長された画像データをRAM2002又は画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくは画像圧縮部2043からの停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラーが発生するときまで等)繰り返される。
【0035】
画像回転処理部
図8は、図2における画像回転処理部2030の内部構成を示すブロック図である。
【0036】
図8において、画像回転処理部2030は、画像バスI/Fコントローラ2031と、画像回転部2032と、RAM2033とを備える。画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスの制御、画像回転部2032にモード等を設定する制御、及び画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下、画像回転部2032における処理手順を示す。
【0037】
CPU2001は、画像バス2008を介して画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2031は、画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(例えば、画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定が行われた後に、再度CPU2001が画像バスI/Fコントローラ2031に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031は、RAM2002又は画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。なお、ここでは、回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、さらに画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
【0038】
32×32(bit)の画像を得るためには、単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図9参照)。不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に格納される。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図10に示すようにY方向に書き込んでいく。そして、読み出し時にX方向に読み出すことで画像が回転される。
【0039】
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への画像データの格納)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングをもってRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わるまで)繰り返される。
【0040】
デバイスI/F部
図11は、図2におけるデバイスI/F部2020の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
図11において、デバイスI/F部2020は、画像バスI/Fコントローラ2021と、シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023と、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024と、スキャンバッファ2022と、プリントバッファ2025とを備える。
【0042】
画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスの制御と、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御、及びタイミング制御を行う。また、画像切換部2026への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、画像切換部2026から送られてくる画像データを一時格納し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャンバッファ2022に格納された画像データを順番に並べるか又は分解して画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解するか又は順番に並べてプリントバッファ2025に格納できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時格納し、画像切換部2026からの転送要求に応じて画像データを出力する。
【0043】
画像スキャン時の処理手順を以下に示す。スキャナ部2070から送られてくる画像データをスキャナ部2070から送られてくるタイミング信号に同期させて画像切換部2026に送る。画像切換部2026はスキャナ部2070から受け取った画像をCPU2001からの設定に応じて選択された転送先へ画像を送る。スキャナ部2070から受け取った画像は、通常、スキャナ画像処理部2080へ送られ、所定の画像処理を行った後、画像切換部2026を介してスキャンバッファ2022に格納される。
【0044】
画像バス2008がPCIバスの場合、スキャンバッファ2022内に画像データが32ビット以上入力されたときに、先入れ先出しで32ビット分の画像データがスキャンバッファ2022からシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023に送られて32ビットの画像データに変換され、画像バスI/Fコントローラ2021を介して画像バス2008上に転送される。
【0045】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合、スキャンバッファ2022内の画像データが先入れ先出しでスキャンバッファ2022からシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送られ、シリアル画像データに変換されて画像バスI/Fコントローラ2021を介して画像バス2008上に転送される。
【0046】
画像プリント時の処理手順を以下に示す。画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バス2008から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送ってプリンタ部2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に格納する。
【0047】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バス2008から送られてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送ってプリンタ部2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に格納する。
【0048】
画像データは、プリントバッファ2025から画像切換部2026を介してプリンタ画像処理部2090に送られる。そして、所定の画像処理を行った後、画像切換部2026を介してプリンタ部2095から送られてくるタイミング信号に同期させてプリントバッファ2025内の画像データを先入れ先出しでプリンタ部2095に送る。
【0049】
携帯端末
図12は、本発明の実施の形態に係る携帯端末の外観図である。
【0050】
本実施の形態では、図12に示す携帯端末は携帯電話の形状をしているが、PDA(Personal Digital Assistant)や小型のパーソナルコンピュータ(PC)でもあってもよい。本携帯端末3000は、遠隔地にあって無線により通信を行い、公衆回線等から無線基地局1008を介してマルチファンクションシステム1001に接続されているものとする。
【0051】
図12において、携帯端末3000は、テンキー部3001と、enterキー3002を含むファンクションキーと、通話キー3003と、電源キー3004と、英数キー3005と、閲覧(doc)キー3006と、矢印キー3007と、モニタである表示部3008とを備える。テンキー部3001は、電話番号の入力の他に英数キー3005と併用することでアルファベットの入力を行なうことが可能である。docキー3006は、本発明の機能を呼び出すためのものであり、矢印キー3007はメニューを選択するときに必要なものである。表示部3008は、所定の表示サイズ(モニタサイズ)の液晶パネル等を有する表示装置から成り、上述のキー群により入力された情報やマルチファンクションシステムから受信した画像データを表示する。
【0052】
図13は、図12の携帯端末3000の内部構成を示すブロック図である。
【0053】
図13において、CPU3010と、データや画像信号などを格納するRAM3020と、プログラムやデータを格納するROM3030と、RAM3020をバックアップする電池3040と、無線LAN I/F3050と、マイクやスピーカ等を備える通話部3060と、UI3070とを備える。
【0054】
CPU3010は、図1のマルチファンクションシステム1001との画像データの送受信を無線LAN I/F3050を介して行なうための制御やUI3070への画面表示、通話の制御等を行なうものであって、ROM3030に格納されているプログラムに従って処理を行なう。UI3070よりユーザからの指示に応じて画像データの表示を行なう。
【0055】
携帯端末での画像プレビュー
携帯端末3000とマルチファンクションシステム1001との間は、マルチファンクションシステム1001のIP address、画像ID、携帯端末3000における表示部3008(モニタ)の画素数、プリントモード、及びプレビュー用に変換された画像データの送受信が行われる。
【0056】
図14は、図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント閲覧メニュー画面を示す図である。
【0057】
図14において、ユーザは、インターネット上で接続可能なマルチファンクションシステム1001を携帯端末3000からのIPアドレス(IP address)の入力又は登録済みリストの選択により呼び出すことができる。ユーザが新規のマルチファンクションシステム1001に接続する場合は、該マルチファンクションシステム1001のIP addressをテンキー3001及び英数キー3005を使用して図14の画面で入力する。
【0058】
ユーザが日頃よく使用するIP addressを予めリストとして登録する場合は、図14の画面に表示されている登録メニューを矢印キー3007を使用して選択し、enterキー3002を押して登録する。図14の画面に表示されている呼び出しメニューが選択されると、図15に示す登録リスト画面が表示される。
【0059】
ユーザが図15の画面に表示された登録リストの中から所望のマルチファンクションシステム1001を選択するか、テンキー3001等によりIP addressを入力した後、enterキー3002を押すと、携帯端末3000がユーザの選択内容に対応したIP addressを持つマルチファンクションシステム1001に無線LAN I/F3050を介して接続する。このとき、マルチファンクションシステム1001は、CPU2001により携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを自動的に取得する(取得手段)。その後、該マルチファンクションシステム1001が格納している写真画像や文字画像を含むドキュメントのリスト情報を携帯端末3000に送り、図16に示すドキュメント選択画面を表示させる。
【0060】
図16の画面に表示される項目には、ユーザが予めマルチファンクションシステム1001に対してドキュメント分類用に作成したフォルダ名が反映されている。図16の画面に表示されている項目の中から、例えば、「顧客情報」の選択がユーザにより行なわれた後、enterキー3002が押されると、ドキュメントを特定するための画像ID(ドキュメントファイル名でもよい)がリスト情報に基づくドキュメントの名称一覧として図17に示すように表示される。
【0061】
つづいて、ユーザにより図17の画面に表示されているドキュメント名称の選択が行われた後、enterキー3002が押されると、画像IDに対応したプレビュー用の画像がマルチファンクションシステム1001から携帯端末3000に送られる。
【0062】
携帯端末3000の表示部3008に画像をプレビュー表示させるときは、マルチファンクションシステム1001のCPU2001がROM2003から読み出したソフトウェアを実行することにより、ユーザ所望の画像が写真画像か文書画像かの認識を行う(認識手段)。ユーザ所望の画像が写真画像か文書画像かを認識するアルゴリズムは公知の方法を用いて実行される。
【0063】
図18は、図2におけるCPU2001により実行されるプレビュー画像作成処理を示すフローチャートである。
【0064】
図18において、ユーザにより上述したドキュメントの選択(ステップS2100)が実行された後、ドキュメントのプレビューする画像が写真画像か否かを判別する(認識手段)(ステップS2110)。一般に、写真画像をプレビューする場合は、写真画像の全体が表示部3008に表示されると、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認できることが多い。そのため、プレビューする画像が写真画像と判別した場合には(ステップS2110でYES)、画像の全体をプレビュー表示すべくデフォルトのプレビュー用画像の解像度変換の倍率を携帯端末3000の表示サイズとマルチファンクションシステム1001に格納されているドキュメントの全画像サイズとの比率に合わせて設定する(図19)(ステップS2120)。これにより、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認しやすくなる。マルチファンクションシステム1001に格納されている画像の解像度は、ドキュメントの画像と共に管理情報としてHDD2004に格納される。
【0065】
一方、プレビューする画像が文字画像の場合は、文字画像が写真画像に比べてレイアウトの特徴が少ないため、画像全体が表示部3008に表示されても、ユーザがどのドキュメントを選択しているかを確認することが困難である。そのため、プレビューする画像が文字画像と判別した場合には(ステップS2110でNO)、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズが大きいか否かを判別して(ステップS2150)、表示サイズが小さいときは(ステップS2150でNO)、デフォルトのプレビュー用の解像度変換の倍率を画像の先頭部分がより大きな表示サイズで表示されるように設定にする(図20)(ステップS2160)。これにより、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認しやすくなる。
【0066】
したがって、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズと、マルチファンクションシステム1001に格納されているドキュメントの画像の所定の部分(例えば、上から1/8の部分等、予めマルチファンクションシステム1001上で設定できるようにしておく)の表示サイズとの比率に合わせて解像度変換の倍率が設定される。なお、ステップS2150において、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズの大小の判断は、マルチファンクションシステム1001に予めユーザモード等の手段で設定された所定の閾値によって行えばよい。また、ステップS2150の処理に代えてステップS2160以降の処理を実行するようにしてもよい。また、上述した表示サイズは、表示部3008が表示可能な最大解像度性能をいうが、予め設定可能なものであってもよい。
【0067】
つづいて、マルチファンクションシステム1001におけるプリンタ画像処理部2090内の解像度変換部2092では、ステップS2120又はステップS2160で設定された倍率に基づいて画像の解像度変換を行い(ステップS2130)、変換された画像を無線LAN I/F2010,3050を介して携帯端末3000に転送し、携帯端末3000上のRAM3020に展開して携帯端末3000上でプレビュー表示させる(ステップS2140)。
【0068】
倍率を変えて改めて画像のプレビューを行うときは、図19又は図20の拡大、縮小ボタンを選択すると、それに応じて異なる倍率で解像度変換部2092により画像の解像度変換が行われ、再度画像のプレビューが行われる。
【0069】
印刷を実行する場合は、図19又は図20の印刷ボタンを選択する。印刷ボタンが押されると、図21に示すプリントモード(印刷モード)指定画面が表示される。プリントモード指定画面では、用紙サイズ、片面・両面印刷、部数、ステープル有無を指定することができる。指定が終了した後、enterキー3002が押されると、マルチファンクションシステム1001に対して無線LAN I/F3050を介して画像ID(ドキュメントファイル名でもよい)、プリントモードを含む指示が送られる。
【0070】
マルチファンクションシステムでの画像プリント
携帯端末3000から画像ID、プリントモードを含む指示が送られたマルチファンクションシステムでは、その指示内容に応じて画像のプリント作業を行う。HDD2004に格納されている画像データは一度RAM2002に展開され、画像バス2008経由で画像圧縮部2040へ送られる。ここで画像の伸張処理が行なわれた後、携帯端末3000から送られたプリントモードに基づく所望のプリントモードでプリンタ部2095から画像がプリントアウトされる。このとき、プリンタ画像処理部2090によるプリンタ画像処理は必要に応じて行われる。
【0071】
[ソフトウェア]
ソフトウェアブロック全体構成
図22は、図1のマルチファンクションシステム1001に組み込まれたアプリケーション・ソフトウェアのブロック図である。
【0072】
図22において、UI1501は、ユーザインターフェイスを制御するものであり、ユーザが本マルチファンクションシステム1001の各種操作・設定を行う際、他の機器との仲介を行うモジュールである。本モジュールは、ユーザの操作に従って後述の各種モジュールに入力情報を転送し、処理の依頼又はデータの設定等を行う。
【0073】
アドレスブック(Address−Book)1502は、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。Address−Book1502の内容は、UI1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、ユーザの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用される。
【0074】
ウェブサーバ(Web−Server)1503は、不図示のWebクライアントからの要求により本マルチファンクションシステム1001の管理情報を通知するために使用されるモジュールである。管理情報は、後述するコントロールAPI(Control−API)1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512、TCP/IP1516(無線LAN)、ネットワークドライバ(Network−Driver)1517を介してWebクライアントに通知される。
【0075】
ユニバーサルセンド(Universal−Send)1504は、データの配信を制御するモジュールであり、UI1501からユーザにより指示されたデータを通信(出力)先に配布するものである。また、ユーザにより本マルチファンクションシステム1001のスキャナ機能を使用して配布データの生成が指示された場合は、Control−API1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
【0076】
プリンタモジュール1505は、Universal−Send1504内で出力先にプリンタ1040が指定された際に実行されるモジュールである。E−Mail1506は、Universal−Send1504内で通信先にE−mailアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。データベース(DB)1507は、Universal−Send1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。
【0077】
DP1508は、Universal−Send1504内で出力先に本マルチファンクションシステム1001と同様の複合機が指定された際に実行されるモジュールである。リモートコピースキャン(Remote−Copy−Scan)1509は、本マルチファンクションシステム1001のスキャナ機能を使用し、LAN1010等で接続された他の複合機を出力先とし、本機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0078】
リモートコピープリント(Remote−Copy−Print)1510は、本マルチファンクションシステム1001のプリンタ機能を使用し、LAN1010等で接続された他の複合機を入力先とし、本機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。ウェブプルプリント(Web−Pull−Print)1511は、インターネット又はイントラネット1012上の各種ホームページの情報を読み出して印刷するモジュールである。
【0079】
HTTP1512は、本マルチファンクションシステム1001がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述するTCP/IP1516により上述のWeb−Server1503、Web−Pull−Print1511に通信を提供する。
【0080】
lpr1513は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するモジュールである。SMTP1514は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のE−mail1506に通信を提供するモジュールである。
【0081】
SLM(Salutation−Manager)1515は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のDB1507、DP1518、Remote−Copy−Scan1509、及びRemote−Copy−Print1510に通信を提供するモジュールである。
【0082】
TCP/IP1516は、上述の各種モジュールにNetwork−Driver1517を介してネットワーク通信を提供する無線LAN通信モジュールである。ネットワークドライバ1517は、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するモジュールである。
【0083】
コントロールAPI(Control−API)1518は、Universal−Send1504等の上流モジュールに対し、後述するJob−Manager1519等の下流モジュールとのインターフェースを提供するものであり、上流及び下流のモジュール間の依存関係を軽減してそれぞれの流用性を高めるモジュールである。
【0084】
ジョブマネージャ(Job−Manager)1519は、上述の各種モジュールよりControl−API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるモジュールである。また、本モジュールは、本マルチファンクションシステム1001内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
【0085】
コデックマネージャ(CODEC−Manager)1520は、Job−Manager1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するモジュールである。
【0086】
FBEエンコーダ(FBE−Encoder)1521は、Job−Manager1519、スキャンマネージャ(Scan−Manager)1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するモジュールである。
【0087】
JPEG−CODEC1522は、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれた画像データのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うモジュールである。
【0088】
MMR−CODEC1523は、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うモジュールである。
【0089】
Scan−Manager1524は、Job−Manager1519が指示するスキャン処理を管理・制御するモジュールである。
【0090】
SCSI1525は、Scan−Manager1524と本マルチファンクションシステム1001が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うドライバである。
【0091】
プリントマネージャ(Print−Manager)1526は、Job−Manager1519が指示する印刷処理を管理・制御するモジュールである。
【0092】
エンジンI/F(Engine−I/F)1527は、Print−Manager1526とプリンタ部2095とのI/Fを提供するドライバである。パラレル1528は、Web−Pull−Print1511がパラレルポートを介して不図示の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するパラレルポートドライバである。
【0093】
アプリケーション
図23は、図1のマルチファンクションシステム1001が実行する配信動作を示すブロック図である。
【0094】
図23において、UI4050は、図12で示した携帯端末3000におけるUI3070(操作部)のアプリケーションを示すものである。リモートコピー4100は、リモートコピーアプリケーションの送信側を示すものである。ユニバーサルセンド4150は、同報配信の送信側を示すものである。ウェブプルプリント4200は、Web Pull Printモジュールを示すものである。ウェブサーバ4250は、Web Serverモジュールを示すものである。リモートプリント(コピー)デバイス4300は、リモートコピーの受信側(プリント側)を示すものである。LBP4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントするものである。リモートプリントデバイス4400は、リモートプリントの受信側(プリント側)を示すものである。
【0095】
ノーツサーバ4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のNotes Serverで受信・格納するものである。オリジナルイメージDBサーバ1 4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージとして受信・格納するものである。E−mailサーバ(Mail Server)4550は、同報配信で送信されてきたイメージを受信・格納するものである。オリジナルイメージDBサーバ2 4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージとして受信・格納するものである。ウェブサーバ4650は、情報コンテンツを含む公知のWeb Serverを示すものである。4700は、本発明のWeb Serverなどにアクセスする公知のWeb Browserを示すものである。
【0096】
以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
【0097】
User Interface アプリケーション
UI4050に示したUser Interface(以下、「UI」という。)の詳細は、上述したとおりであるが、ここでは、アドレスブック(Address Book)4051について説明する。このAddress Book4051は、本システム1001内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスク等)に格納されており、この中には、LAN1010に接続された機器の特徴が格納されている。例えば、以下に列挙するものが含まれている。
【0098】
機器の正式名やエイリアス名
機器のネットワークアドレス
機器の処理可能なネットワークプロトコル
機器の処理可能なドキュメントフォーマット
機器の処理可能な圧縮タイプ
機器の処理可能なイメージ解像度
プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
以下に説明する各アプリケーションは、Address Book4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。また、このAddress Book4051は、編集が可能であると共に、LAN1010内のサーバコンピュータ等に格納されているものをダウンロードして使用するか、又は直接参照することが可能である。
【0099】
リモートコピーアプリケーション
リモートコピーアプリケーションは、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報をAddress Book4051により判別し、それに従ってスキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化してSLM4103を介してLAN1010上のプリンタ1040に送信する。SLM4103とは、詳細には説明しないが、公知のSalutation Manager(又はSmart Link Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種である。
【0100】
同報配信アプリケーション
同報配信アプリケーションは、リモートコピーアプリケーションと違い、一度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信することが可能である。また、配信先もプリンタにとどまらず、いわゆるサーバコンピュータにも直接配信可能である。
【0101】
以下、配信先に従って純に説明する。配信先の機器が公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドとして公知のLIPSを処理可能とAddress Book4051により判別した場合、同様にAddress Book4051により判別した画像解像度に従って画像読み取りを行う。画像自体は、本実施の形態では、公知のFBE(First Binary Encoding)を用いて圧縮し、さらにLIPSコード化して公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPR4151で配信先の機器に送信する。
【0102】
配信先の機器がSLM4103で通信可能であってサーバ機器の場合は、Address Book4051によりサーバアドレス、サーバ内のフォルダの指定を判別し、リモートコピーアプリケーションと同様に、スキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化してSLM4103を介してLAN1010上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0103】
また、本実施の形態における機器では、相手機器であるサーバが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能と判別した場合、2値画像と同様に多値で読み取られた画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF化してSLM4103を介してLAN1010上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0104】
配信先の機器が公知のE−Mailサーバである場合は、Address Book4051に記載されたメールアドレスを判別し、スキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)4153を使用してMail Server4550に送信する。その後の配信は、Mail Server4550に従って実行される。
【0105】
Web Pull Printアプリケーション及びWeb Serverアプリケーションは、本実施の形態と直接関係しないので、説明は省略する。
【0106】
Device Information Service(DIS)
図24は、DISからのデータの流れを示す図である。
【0107】
コントローラユニット2000内でジョブに対する設定値、デバイス(スキャナ、プリンタなど)の機能、ステータス、課金情報等をControl APIに準拠したデータ形態で格納するデータベースと、そのデータベースとのI/FをDevice Information Service(以下、「DIS」と呼称する。)として定義している。
【0108】
図24において、DIS 7102は、ドキュメントマネージャ(Document Manager)であるジョブマネージャ(Job Manager)7101、スキャンマネージャ(Scan Manager)7103、及びプリントマネージャ(Print Manager)7104にそれぞれ接続される。基本的には、ジョブ(Job)の開始命令など動的な情報はJob Manager7101から各Document Managerに直接指示され、デバイスの機能やジョブの内容など静的な情報はDIS7102が参照される。各Document Managerからの静的、動的情報、及びイベントは、DIS7102を介してJob Manager7101に伝えられる。
【0109】
各Document ManagerからDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合、DIS7102の内部データ形式がControl API準拠であることから、Control APIに準拠したデータ形式と各Document Managerが理解できるデータ形式との相互の変換処理を行う。例えば、各Document Managerからステータスデータの設定を行う場合、デバイス固有のデータを解釈し、Control APIで定義される対応するデータに変換し、DIS7102のデータベースへ書き込みを行う。
【0110】
Job Manager7101からDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合には、Job Manager7101とDIS7102との間でデータの変換は生じない。また、DIS7102には、Document Managerから通知される各種イベント情報に基づき、イベントデータの更新が行われる。
【0111】
図25は、図24におけるDIS7102に格納されるデータベースの概略図である。なお、図25中の丸角長方形は個々のデータベース(DB)を表している。
【0112】
図25において、DIS7102は、データベースとしてスーパーバイザ(Supervisor DB)7201と、スキャンコンポーネント(Scan Component DB)7202と、プリントコンポーネント(Print Component DB)7203と、スキャンジョブサービス(Scan Job Service DB)7204、プリントジョブサービス(Print Job Service DB)7205と、スキャンジョブ(Scan Job DB)7206と、プリントジョブ(Print Job DB)7207と、スキャンドキュメント(Scan Document DB)7208と、プリントドキュメント(Print Document DB)7209と、ソフトカウンタ(Soft Counter)7210と、イベントテーブル(Event Table)7211とを備える。
【0113】
Supervisor DB7201は、機器全体についてのステータスやユーザ情報を格納しているDBであり、ユーザIDやパスワード等のバックアップが必要な情報をHDD装置又はバックアップメモリ等の不揮発性の記憶装置に格納する。ScanComponent DB7202及びPrint Component DB7203はComponent DBであり、これらは存在するComponent毎に対応して格納される。例えば、プリンタのみからなる機器の場合はPrint Component DBが格納され、FAXを備えた機器の場合はFAX Component DBが格納される。各Component DBには、初期化時にそれぞれ対応するDocument ManagerがComponentの機能やステータスを設定する。
【0114】
Scan Job Service DB7204及びPrint Job Service DB7205はJob Service DBであり、Component DBと同様に、初期化時にそれぞれ対応するDocument Managerが機器で使用できる機能やそれらのサポート状況を設定する。
【0115】
次に、Job DB、Document DBについて説明する。
【0116】
Job DB、Document DBは、Jobとそれに付随するDocumentが生成される度にJob Manager7101により動的に確保、初期化が行われ、必要な項目の設定が行われる。各Document Managerは、Jobの処理開始前にJob DB及びDocument DBから処理に必要な項目を読み出し、Jobを開始する。その後、Jobが終了するとこれらのJob及びそれに付随していたDocumentのDBは解放される。Jobは1つ以上のDocumentを持つので、あるJobに対して複数のDocument DBが確保される場合がある。
【0117】
Soft Counter7210は、各Document Managerから通知されるイベント情報を格納するデータベースであり、Event Table7211は、装置のスキャン回数、プリント回数を記録するためのカウンタテーブルである。
【0118】
Document Managerから通知されるイベントには、スキャンドキュメントマネージャ(Scan Document Manager)からのComponentの状態遷移、スキャン処理動作完了や各種のエラー、また、プリントドキュメントマネージャ(Print DocumentManager)からのComponentの状態遷移、プリント処理動作完了、紙詰まり、及び給紙カセットオープンなどがあり、それぞれのイベントを識別するためのイベントIDが予め定められている。
【0119】
Document Managerからイベントが発行された場合、DIS7102は、イベントデータベース7211に発行されたイベントIDと、必要に応じて該イベントに付随する詳細データとを登録する。また、Document Managerからイベントの解除が通知された場合、解除指定されたイベントデータをEvent Table7211から削除する。
【0120】
Job Manager7101よりイベントのポーリングが行われた場合、DIS7102はEvent Table7211を参照し、現在発生しているイベントIDと、必要に応じて該イベントに付随する詳細データとをJob Manager7101へ返信し、現在イベントが発生していなければその旨を返信する。
【0121】
また、スキャン処理動作完了、プリント処理動作完了のイベントが通知された場合は、スキャン、プリントを行ったユーザのカウンタ値を更新する。このソフトウェアによるカウンタは不慮の電源遮断などでその値が失われないように、バックアップされたメモリ装置やHDD装置の不揮発性記憶装置にその値が更新されるたびに書き戻す。
【0122】
スキャン動作
図26は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【0123】
図26において、PCIバス8105には、CPU8101と、メモリ8102と、本システムを接続するためのI/Fを提供するSCSIコントローラ8103と、画像の圧縮・伸長ボードであるCODEC8104と、IDEコントローラ8108とが接続されている。
【0124】
SCSIコントローラ8103とスキャナ(又は複合機能を有する複写機のスキャナ機能ユニット)8107は、SCSIインターフェースケーブル8106で接続されている。また、IDEコントローラ8108は、IDE Cable8109を介してIDEハードディスク8110と接続されている。
【0125】
図27は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のソフトウェア構造を示すブロック図である。
【0126】
図27において、ジョブマネージャ(Job Manager)8201は、アプリケーションレベルの要求を分類、格納する機能を備える。DIS8202は、アプリケーションレベルからのスキャン動作に必要なパラメータを格納する。アプリケーションからの要求はメモリ8102に格納される。スキャン動作管理部8203は、Job Manager8201とDIS8202からスキャンを行うのに必要な情報を取得する。スキャン動作管理部8203は、Job Manager8201から図28(a)のジョブ番号8303及びドキュメント番号8304から成るテーブルデータ8301を受け取り、テーブルデータ8301に基づいてDIS8202より図28(b)のスキャンパラメータ8302を受け取る。これにより、アプリケーションから要求されているスキャン条件を基づいてスキャンを行う。
【0127】
スキャン動作管理部8203は、DIS8202から取得したスキャンパラメータ8302をドキュメント番号順にスキャンシーケンス制御部8204に渡す。スキャンパラメータ8302を受け取ったスキャンシーケンス制御部8204は、図28(b)のスキャン画像属性8308の内容に従ってSCSI制御部8207を制御する。この結果、図26のPCIバス8105に接続されたSCSIコントローラ8103を動作させることによりSCSIケーブル8106を介してスキャナ8107にSCSI制御コマンドが送られ、スキャンが実行される。スキャンした画像はSCSIケーブル8106を介してSCSIコントローラ8103にわたり、さらにPCI8105を介してメモリ8102に格納される。
【0128】
スキャンシーケンス制御部8204は、スキャンが終了し、PCIバス8105を介してメモリ8102に画像が格納された時点で、スキャンパラメータ8302のスキャン画像圧縮形式8309の内容にしたがってメモリ8102に格納されているスキャン画像を圧縮するために、圧縮・伸長制御部8205に対して要求を出す。要求を受け取った圧縮・伸長制御部8205は、PCIバス8105に接続されているCODEC8104を用いてスキャンシーケンス制御部8204からのスキャン画像圧縮形式8309の指定で圧縮を行う。圧縮・伸長制御部8205は圧縮された画像をPCIバス8105を介してメモリ8102に格納する。
【0129】
スキャンシーケンス制御部8204は、圧縮・伸長制御部8205がスキャン画像圧縮形式8309で指定された形式にスキャン画像を圧縮し、メモリ8102に格納した時点で、スキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307にしたがってメモリ8102に格納されている圧縮されたスキャン画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204は、ファイルシステム8206に対してスキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307で指定されたファイル形式でファイル化することを要求する。ファイルシステム8206は、スキャンシーケンス制御部8204からの画像ファイルタイプ8307にしたがってメモリ8102に格納されている圧縮された画像をファイル化し、PCIバス8105を介してIDEコントローラ8108に転送して、IDEケーブル8109を介してIDEハードディスク8110に転送することによりスキャンされた圧縮画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204はファイルシステム8206がIDEハードディスク8110にファイル化された画像を格納した時点で、スキャナ8107上の1枚の原稿の処理が終了したとしてスキャン動作管理部8203にスキャン終了通知を送り返す。
【0130】
この時点でスキャナ8107上にまだスキャンが行われていない原稿が存在し、Job Manager8201からスキャン要求が存在する場合には再度、DIS8202に格納されているスキャンパラメータ8302を用いてスキャンシーケンス制御部8204にスキャン動作を要求する。
【0131】
スキャナ8107上にスキャンされていない原稿が存在しない場合、又はJob Manager8201からのスキャン要求が存在しない場合には、スキャン動作が終了したものとしてJob Manager8201に対してスキャン終了通知を発行する。
【0132】
プリント動作
図29は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のプリント動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【0133】
図29において、PCIバス9005には、CPU9001と、メモリ9002と、本システムを接続するためのI/Fボードを提供するEngine I/F9003と、画像の圧縮・伸張ボードであるCODEC9004とが接続されている。Engine I/F9003とプリンタ(又は複合機能を有する複写機のプリンタ機能ユニット)9007は、エンジンインターフェースケーブル9006で互いに接続されている。
【0134】
Engine I/F9003は、内部にDPRAM(Dual Port Ram)を備え、このDPRAMを介してプリンタ9007へのパラメータ設定及びプリンタ9007の状態読み出しと、プリントの制御コマンドのやりとりを行う。また、このEngineI/F9003は、Videoコントローラを備え、プリンタ9007からエンジンインターフェースケーブル9006経由で与えられるVCLK(Video Clock)とHSYNCに合わせて、PCIバス9005上に展開されているイメージデータをエンジンインターフェースケーブル9006を介してプリンタ9007に送信する。この送信のタイミングチャートを図30に示す。
【0135】
図30において、VCLKは常に信号を出し続け、HSYNCがプリンタ9007の1ラインの開始に同期して与えられる。Videoコントローラは設定された画像幅(図31のWIDTH)分のデータを、設定されたPCIバス9005上のメモリ(図31のSOURCE)から読み出して、Video信号としてエンジンインターフェースケーブル9006に出力する。これを指定ライン分(図31のLINES)繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生させる。
【0136】
先に説明したとおり、CPU9001上のアプリケーションプログラムからControl APIにプリントジョブの指示が渡されると、Control APIはこれをコントローラレベルのJob Managerにジョブとして渡す。さらに、このJob Managerはジョブの設定をDISに格納し、Print Managerにジョブの開始を指示する。Print Managerはジョブを受け付けるとDISからジョブ実行に必要な情報を読み出し、Engine I/F9003及びDPRAMを介してプリンタ9007に設定する。
【0137】
Engine I/F9003の設定項目(プリンタパラメータレジスタ表)を図31に、プリンタ9007のDPRAMを介した設定項目、制御コマンド、及び状態コマンドを図32に示す。ジョブを非圧縮、レター(11″×8.5″)サイズ、2値画像の2ページ1部プリント、プリンタ9007が600dpiの性能を持つものとして具体的に動作を説明する。
【0138】
まず、Print Managerは、ジョブを受けると画像の幅(WIDTH:この場合8.5″の側とする)の画像バイト数を次式により算出する。
【0139】
WIDTH=8.5×600÷8≒630(Bytes)
次に、ライン数(LINES)を次式により算出する。
【0140】
LINES=11×600=6600(Lines)
これらの値と、与えられた1ページ目の画像が格納されているSOURCEアドレスとを図31に示したWIDTH,LINES,SOURCEに設定する。この時点では、Engine I/F9003は画像出力の用意が完了しているが、プリンタ9007からのHSYNC信号が来ていないため(VCLKは来ている)、画像データを出力していない。
【0141】
次に、Print Managerは図32に示したDPRAMの所定のアドレス(Book No)に出力部数である1を書き込む。その後、1ページ目に対する出力用紙の給紙要求(FEED_REQ)を出し、プリンタ9007からのIMAGE_REQを待つ。プリンタ9007からIMAGE_REQが送信されてきたときは、IMAGE_STARTを出力する。これを受けてプリンタ9007は、HSYNCを出し始め、HSYNC待ちであったEngine I/F9003は画像を出力する。プリンタ9007は、出力用紙の後端を検出すると、IMAGE_ENDを出力し、出力用紙が排出されるとSHEET_OUTを出力する。Print Managerは、1ページ目のIMAGE_ENDを受けて、2ページ目のWIDTH,LINES,SOURCEをEngine I/F9003に設定し、FEED_REQを出してIMAGE_REQを待つ。2ページ目のIMAGE_REQが送信されてきたときの動作は、1ページ目と同様である。
【0142】
上記実施の形態によれば、ネットワーク1010等を介して携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを取得し、取得した表示サイズ及び画像の画像サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、プレビュー画像として携帯端末3000に表示させるので、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末3000を容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができる。
【0143】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図18のフローチャートに対応するプログラム)を、コンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0144】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0145】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0146】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該記憶媒体に格納されたプログラムを読み出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0147】
上述した実施の形態では、プログラムはROM2003に格納されているが、これに限定する必要はなく、プログラムを供給する記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0148】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0149】
[実施態様1] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムにおいて、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得手段と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換手段と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示手段とを備えることを特徴とするマルチファンクションシステム。
【0150】
[実施態様2] 前記所定の倍率は、前記取得した表示サイズと前記画像サイズとの比率に合わせて設定されることを特徴とする実施態様1記載のマルチファンクションシステム。
【0151】
[実施態様3] 前記画像変換手段は、前記画像の解像度を変換することを特徴とする実施態様1又は2記載のマルチファンクションシステム。
【0152】
[実施態様4] 前記画像変換手段は、前記画像がカラー画像であったときは、当該画像を白黒画像に変換することを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0153】
[実施態様5] 前記画像変換手段は、前記画像が写真画像か文書画像かを認識する認識手段を備えることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0154】
[実施態様6] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が写真画像であるときは、前記認識された画像の全体を表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様5記載のマルチファンクションシステム。
【0155】
[実施態様7] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が文字画像であるときは、前記認識された画像の先頭部分を認識可能に表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様5記載のマルチファンクションシステム。
【0156】
[実施態様8] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が文字画像であり、且つ前記表示サイズが所定の閾値以下であったときは、当該画像の先頭部分のみを拡大して解像度変換を行うことを特徴とする実施態様7記載のマルチファンクションシステム。
【0157】
[実施態様9] 前記変換された画像を前記指示における印刷モードに応じて印刷出力する印刷出力手段を備え、前記印刷出力手段は、前記携帯端末において指定された画像の印刷モードに応じて印刷出力することを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0158】
[実施態様10] 前記印刷モードは、印刷出力する画像の部数、両面又は片面、ステープルの有無が指定されることを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0159】
[実施態様11] 前記携帯端末とマルチファンクションシステムとは、無線通信により互いに送受信を行うことを特徴とするマルチファンクションシステム。
【0160】
[実施態様12] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムの画像表示方法において、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得工程と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換工程と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示工程とを備えることを特徴とする画像表示方法。
【0161】
[実施態様13] 前記所定の倍率は、前記取得した表示サイズと前記画像サイズとの比率に合わせて設定されることを特徴とする実施態様12記載の画像表示方法。
【0162】
[実施態様14] 前記画像変換工程は、前記画像の解像度を変換することを特徴とする実施態様12又は13記載の画像表示方法。
【0163】
[実施態様15] 前記画像変換工程は、前記画像がカラー画像であったときは、当該画像を白黒画像に変換することを特徴とする実施態様12乃至14のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0164】
[実施態様16] 前記画像変換工程は、前記画像を写真画像か文書画像かを認識する認識工程を備えることを特徴とする実施態様12乃至15のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0165】
[実施態様17] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が写真画像であるときは、前記認識された画像の全体を表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様16記載の画像表示方法。
【0166】
[実施態様18] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が文字画像であるときは、前記認識された画像の先頭部分を認識可能に表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様16記載の画像表示方法。
【0167】
[実施態様19] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が文字画像であり、且つ前記表示サイズが所定の閾値以下であったときは、当該画像の先頭部分のみを拡大して解像度変換を行うことを特徴とする実施態様18記載の画像変換方法。
【0168】
[実施態様20] 前記変換された画像を前記指示における印刷モードに応じて印刷出力する印刷出力工程を備え、前記印刷出力工程は、前記携帯端末において指定された画像の印刷モードに応じて印刷出力することを特徴とする実施態様12乃至19のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0169】
[実施態様21] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムの画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記画像が写真画像か否かを認識する認識ステップと、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得し、当該表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換ステップと、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
【0170】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、携帯端末の表示装置の表示サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、変換された画像を表示装置に表示させるので、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末に容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムを備えるネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【図2】図1におけるマルチファンクションシステム1001の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるマルチファンクションシステム1001の外観図である。
【図4】図3における操作部2012の外観図である。
【図5】図2におけるスキャナ画像処理部2080の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図2におけるプリンタ画像処理部2090の内部構成を示すブロック図である。
【図7】図2における画像圧縮処理部2040の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図2における画像回転処理部2030の内部構成を示すブロック図である。
【図9】図8における画像回転処理の説明図である。
【図10】図8における画像回転処理の説明図である。
【図11】図2におけるデバイスI/F部2020の内部構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る携帯端末の外観図である。
【図13】図12の携帯端末3000の内部構成を示すブロック図である。
【図14】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント閲覧メニュー画面を示す図である。
【図15】図12の携帯端末3000に表示される登録リスト画面を示す図である。
【図16】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント選択画面を示す図である。
【図17】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント選択画面の顧客情報を示す図である。
【図18】図2におけるCPU2001により実行されるプレビュー画像作成処理を示すフローチャートである。
【図19】図12の携帯端末3000に表示される写真画像のプレビュー画面を示す図である。
【図20】図12の携帯端末3000に表示される文字画像のプレビュー画面を示す図である。
【図21】図12の携帯端末3000に表示されるプリントモード指定画面を示す図である。
【図22】図1のマルチファンクションシステム1001に組み込まれたアプリケーション・ソフトウェアのブロック図である。
【図23】図23は、図1のマルチファンクションシステム1001が実行する配信動作を示すブロック図である。
【図24】DISからのデータの流れを示す図である。
【図25】図24におけるDIS7102に格納されるデータベースの概略図である。
【図26】図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【図27】図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のソフトウェア構造を示すブロック図である。
【図28】図27のスキャン動作におけるパラメータテーブルの概略図であり、(a)はテーブルデータを示し、(b)はスキャンパラメータを示す。
【図29】図1におけるマルチファンクションシステム1001のプリント動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【図30】図29のプリント動作におけるプリントイメージデータの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図31】図29のEngine I/F9003内のプリントパラメータレジスタ表を示す図である。
【図32】図29のプリンタ9007とEngine I/F9003との通信コマンド表を示す図である。
【符号の説明】
1001 マルチファンクションシステム
2000 コントローラユニット
3000 携帯端末
2001,3010 CPU
2002,3020 RAM
2003,3030 ROM
2004 HDD
2070 スキャナ部
2080 スキャナ画像処理部
2090 プリンタ画像処理部
2095 プリンタ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチファンクションシステムに関し、特に、携帯端末と互いに通信を行なうデジタル複写機等のマルチファンクションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機等のマルチファンクションシステムでは、遠隔地にある携帯端末により指定された画像の閲覧や当該画像をプリントアウトする手段は既に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマルチファンクションシステムでは、出力指示を行う携帯端末の表示装置(モニタ)の表示サイズを自動認識し、該表示サイズに合った画像を提供することができない。そのため、ユーザがモニタの画面を見ながら画像の拡大/縮小を行い、認識可能な倍率に画像変換する必要がある。
【0004】
また、画像が写真画像又は文字画像の種別に応じて表示されないため、文字画像の場合には、文字を特定するために写真画像に比べてより拡大して表示する必要がある。従来は、文字を識別するために画像を拡大して再表示するか、画像スクロールを繰り返す必要があり、効率的な画像の認識ができないという問題がある。
【0005】
本発明は、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末に容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができるマルチファンクションシステム。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のマルチファンクションシステムは、携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムにおいて、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得手段と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換手段と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0008】
[システム全体]
図1は、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムを備えるネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【0009】
図1において、本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステム1001は、デジタル複合機であり、後述する図2のコントローラユニット2000と、操作部2012と、画像入力デバイスであるスキャナ部2070と、画像出力デバイスであるプリンタ部2095とで構成される。マルチファンクションシステム1001は、スキャナ部2070で読み取った画像を無線LAN経由でネットワーク(以下、「LAN」と呼称する。)1010に配信したり、LAN1010から受信した画像をプリンタ部2095により印刷出力(プリントアウト)することができる。
【0010】
また、スキャナ部2070で読み取った画像を図示しないFAX送信手段によりPSTN又はISDN1030に送信したり、PSTN又はISDN1030から受信した画像をプリンタ部2095によりプリントアウトすることができる。
【0011】
データベースサーバ1002は、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像(2値画像及び多値画像を含む)を格納(記憶)し、データベースとして管理する。データベースクライアント1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントであり、これによりデータベースサーバ1002に格納されている画像データの閲覧/検索等が可能となる。電子メールサーバ1004は、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像を電子メールの添付ファイルとして受け取る。電子メールクライアント1005は、電子メールサーバ1004が受け取ったメールを閲覧したり、電子メールを送信したりすることが可能である。WWWサーバ1006は、HTML文書をLAN1010に配信し、配信されたHTML文書がマルチファンクションシステム1001によりプリントアウトされる。
【0012】
無線基地局1008,1009は、無線LANと有線LANとの中継を行なう。ルータ1011は、LAN1010をインターネット/イントラネット1012に接続する。インターネット/イントラネット1012には、上述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、及びマルチファンクションシステム1001と同様の装置が、それぞれデータベースサーバ1020、WWWサーバ1021、電子メールサーバ1022、及びマルチファンクションシステム1023として接続されている。
【0013】
一方、マルチファンクションシステム1001は、PSTN又はISDN1030を介してFAX装置1031とファクスデータの送受信が可能になっている。また、LAN1010上には、ネットワーク用のプリンタ1040が接続されており、マルチファンクションシステム1001により読み取られた画像をプリントアウトすることができる。
【0014】
[ハードウェア]
コントローラユニット全体構成
図2は、図1におけるマルチファンクションシステム1001の全体構成を示すブロック図である。
【0015】
図2において、コントローラユニット2000は、スキャナ部2070やプリンタ部2095に接続される一方、無線LAN(又はBluetooth)2011や公衆回線(WAN)2051に接続され、画像情報やデバイス情報の入出力を行うためのコントローラである。
【0016】
CPU2001は本システム1001全体を制御する。RAM2002は、CPU2001が動作するためのシステムワークメモリであって、画像データを一時格納する画像メモリである。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブであり、システムのアプリケーション・ソフトウェアや画像データを格納する。操作部I/F2006は、操作部2012に表示される画像データを出力する。また、操作部2012から本システムの使用者(ユーザ)が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。
【0017】
無線LAN I/F(又はBluetooth I/F)2010は、他の電子装置と無線通信を行う機能を備え、電波を用いて信号を送受信する。互換性のある無線LAN I/F(インターフェース)を有する他の電子装置が通信可能圏内に入ってくるとお互いの間に通信リンクを確立する。モデム2050はWAN2051に接続され、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0018】
イメージバスI/F2005は、データ構造を変換するバスブリッジであり、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008に接続されている。画像バス2008は、例えば、PCIバス又はIEEE1394で構成される。
【0019】
画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、スキャナ部2070やプリンタ部2095に接続され、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力された画像データに対して補正、加工、及び編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力すべき画像データに対するプリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転処理部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮処理部2040は、圧縮伸張処理を行って多値画像データをJPEGにしたり、2値画像データをJBIG、MMR、MH等にしたりする。
【0020】
画像入出力部
図3は、図1におけるマルチファンクションシステム1001の外観図である。
【0021】
図3において、スキャナ部2070は、原稿フィーダ2072と、トレイ2073と、操作部2012とを備える。スキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(不図示)により走査することで、原稿画像をラスターイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙が原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、ユーザが操作部2012から読み取り起動を指示することによりCPU2001がスキャナ部2070に指示を与え、原稿フィーダ2072が原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿画像の読み取り動作を行う。
【0022】
プリンタ部2095は、異なる用紙サイズや異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101,2102,2103,2104を備える。また、排紙トレイ2111は印字された用紙を受けるトレイである。プリンタ部2095は、ラスターイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式であっても構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示によって開始する。
【0023】
操作部
図4は、図3における操作部2012の外観図である。
【0024】
図4において、操作部2012は、LCD表示部2013と、スタートキー2014と、ストップキー2015と、IDキー2016と、リセットキー2017と、LED2018とを備える。
【0025】
LCD表示部2013は、そのLCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示すると共に、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始するとき等に用いられる。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色から成るLED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるか否かが示される。ストップキー2015は稼働中の動作を止めるときに用いられる。IDキー2016は、ユーザのユーザIDを入力するときに用いられる。リセットキー2017は操作部2012からの設定を初期化するときに用いられる。
【0026】
スキャナ画像処理部
図5は、図2におけるスキャナ画像処理部2080の内部構成を示すブロック図である。
【0027】
図5において、スキャナ画像処理部2080は、フィルタ処理部2082と、編集部2083と、変倍処理部2084と、テーブル変換部2085と、2値化処理部2086とを備える。
【0028】
フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、例えば、入力された画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して影つけ、網掛け、及びネガポジ反転等の画像加工処理を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変更する場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い、画像の拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍は、画像読み取りラインセンサ(不図示)が走査する速度を変えることで行う。テーブル変換部2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換する。2値化処理部2086は、多値のグレースケール画像データを誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化処理を行う。
【0029】
プリンタ画像処理部
図6は、図2におけるプリンタ画像処理部2090の内部構成を示すブロック図である。
【0030】
図6において、プリンタ画像処理部2090は、解像度変換部2092と、スムージング処理部2093とを備える。
【0031】
解像度変換部2092は、無線LAN2011又はWAN2051から受信した画像データをプリンタ部2095の解像度に変換する解像度変換を行う。また、解像度変換部2092は、プレビュー画像生成のための解像度変換も行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0032】
画像圧縮処理部
図7は、図2における画像圧縮処理部2040の内部構成を示すブロック図である。
【0033】
図7において、画像圧縮処理部2040は、入力バッファ2042と、画像圧縮部2043と、RAM2044と、出力バッファ2045とを備える。以下、画像圧縮処理部2040における処理手順を示す。
【0034】
CPU2001は、画像バス2008を介してデバイスI/F部2020内の後述する図11の画像バスI/Fコントローラ2021に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2021は、画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定、例えば、MMR圧縮・JBIG伸長等の設定を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2021に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2021はRAM2002又は画像バス2008上の各デバイスから画像切換部2026を介して画像圧縮処理部2040へ画像データの転送を開始する。画像圧縮処理部2040で受け取った画像データは、入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで転送される。この際、入力バッファ2042は、画像バスI/Fコントローラ2021及び画像圧縮部2043の両者の間で画像データを転送できるか否かを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込み、及び画像圧縮部2043への画像データの書き込みが不可能である場合はデータの転送を行わない制御を行う(以下、この制御を「ハンドシェーク」と呼称する。)。画像圧縮部2043は、受け取った画像データを一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮時に行う画像圧縮処理の種類によって数ライン分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮が施された画像データは、直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045は、画像切換部2026及び画像圧縮部2043間のハンドシェークを行い、画像切換部2026を介して画像データを画像バスI/Fコントローラ2021に転送する。画像バスI/Fコントローラ2021は、圧縮又は伸長された画像データをRAM2002又は画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくは画像圧縮部2043からの停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラーが発生するときまで等)繰り返される。
【0035】
画像回転処理部
図8は、図2における画像回転処理部2030の内部構成を示すブロック図である。
【0036】
図8において、画像回転処理部2030は、画像バスI/Fコントローラ2031と、画像回転部2032と、RAM2033とを備える。画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスの制御、画像回転部2032にモード等を設定する制御、及び画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下、画像回転部2032における処理手順を示す。
【0037】
CPU2001は、画像バス2008を介して画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2031は、画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(例えば、画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定が行われた後に、再度CPU2001が画像バスI/Fコントローラ2031に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031は、RAM2002又は画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。なお、ここでは、回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、さらに画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
【0038】
32×32(bit)の画像を得るためには、単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図9参照)。不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に格納される。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図10に示すようにY方向に書き込んでいく。そして、読み出し時にX方向に読み出すことで画像が回転される。
【0039】
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への画像データの格納)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングをもってRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わるまで)繰り返される。
【0040】
デバイスI/F部
図11は、図2におけるデバイスI/F部2020の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
図11において、デバイスI/F部2020は、画像バスI/Fコントローラ2021と、シリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023と、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024と、スキャンバッファ2022と、プリントバッファ2025とを備える。
【0042】
画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスの制御と、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御、及びタイミング制御を行う。また、画像切換部2026への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、画像切換部2026から送られてくる画像データを一時格納し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャンバッファ2022に格納された画像データを順番に並べるか又は分解して画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解するか又は順番に並べてプリントバッファ2025に格納できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時格納し、画像切換部2026からの転送要求に応じて画像データを出力する。
【0043】
画像スキャン時の処理手順を以下に示す。スキャナ部2070から送られてくる画像データをスキャナ部2070から送られてくるタイミング信号に同期させて画像切換部2026に送る。画像切換部2026はスキャナ部2070から受け取った画像をCPU2001からの設定に応じて選択された転送先へ画像を送る。スキャナ部2070から受け取った画像は、通常、スキャナ画像処理部2080へ送られ、所定の画像処理を行った後、画像切換部2026を介してスキャンバッファ2022に格納される。
【0044】
画像バス2008がPCIバスの場合、スキャンバッファ2022内に画像データが32ビット以上入力されたときに、先入れ先出しで32ビット分の画像データがスキャンバッファ2022からシリアルパラレル・パラレルシリアル変換部2023に送られて32ビットの画像データに変換され、画像バスI/Fコントローラ2021を介して画像バス2008上に転送される。
【0045】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合、スキャンバッファ2022内の画像データが先入れ先出しでスキャンバッファ2022からシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送られ、シリアル画像データに変換されて画像バスI/Fコントローラ2021を介して画像バス2008上に転送される。
【0046】
画像プリント時の処理手順を以下に示す。画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バス2008から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送ってプリンタ部2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に格納する。
【0047】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バス2008から送られてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換部2024に送ってプリンタ部2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に格納する。
【0048】
画像データは、プリントバッファ2025から画像切換部2026を介してプリンタ画像処理部2090に送られる。そして、所定の画像処理を行った後、画像切換部2026を介してプリンタ部2095から送られてくるタイミング信号に同期させてプリントバッファ2025内の画像データを先入れ先出しでプリンタ部2095に送る。
【0049】
携帯端末
図12は、本発明の実施の形態に係る携帯端末の外観図である。
【0050】
本実施の形態では、図12に示す携帯端末は携帯電話の形状をしているが、PDA(Personal Digital Assistant)や小型のパーソナルコンピュータ(PC)でもあってもよい。本携帯端末3000は、遠隔地にあって無線により通信を行い、公衆回線等から無線基地局1008を介してマルチファンクションシステム1001に接続されているものとする。
【0051】
図12において、携帯端末3000は、テンキー部3001と、enterキー3002を含むファンクションキーと、通話キー3003と、電源キー3004と、英数キー3005と、閲覧(doc)キー3006と、矢印キー3007と、モニタである表示部3008とを備える。テンキー部3001は、電話番号の入力の他に英数キー3005と併用することでアルファベットの入力を行なうことが可能である。docキー3006は、本発明の機能を呼び出すためのものであり、矢印キー3007はメニューを選択するときに必要なものである。表示部3008は、所定の表示サイズ(モニタサイズ)の液晶パネル等を有する表示装置から成り、上述のキー群により入力された情報やマルチファンクションシステムから受信した画像データを表示する。
【0052】
図13は、図12の携帯端末3000の内部構成を示すブロック図である。
【0053】
図13において、CPU3010と、データや画像信号などを格納するRAM3020と、プログラムやデータを格納するROM3030と、RAM3020をバックアップする電池3040と、無線LAN I/F3050と、マイクやスピーカ等を備える通話部3060と、UI3070とを備える。
【0054】
CPU3010は、図1のマルチファンクションシステム1001との画像データの送受信を無線LAN I/F3050を介して行なうための制御やUI3070への画面表示、通話の制御等を行なうものであって、ROM3030に格納されているプログラムに従って処理を行なう。UI3070よりユーザからの指示に応じて画像データの表示を行なう。
【0055】
携帯端末での画像プレビュー
携帯端末3000とマルチファンクションシステム1001との間は、マルチファンクションシステム1001のIP address、画像ID、携帯端末3000における表示部3008(モニタ)の画素数、プリントモード、及びプレビュー用に変換された画像データの送受信が行われる。
【0056】
図14は、図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント閲覧メニュー画面を示す図である。
【0057】
図14において、ユーザは、インターネット上で接続可能なマルチファンクションシステム1001を携帯端末3000からのIPアドレス(IP address)の入力又は登録済みリストの選択により呼び出すことができる。ユーザが新規のマルチファンクションシステム1001に接続する場合は、該マルチファンクションシステム1001のIP addressをテンキー3001及び英数キー3005を使用して図14の画面で入力する。
【0058】
ユーザが日頃よく使用するIP addressを予めリストとして登録する場合は、図14の画面に表示されている登録メニューを矢印キー3007を使用して選択し、enterキー3002を押して登録する。図14の画面に表示されている呼び出しメニューが選択されると、図15に示す登録リスト画面が表示される。
【0059】
ユーザが図15の画面に表示された登録リストの中から所望のマルチファンクションシステム1001を選択するか、テンキー3001等によりIP addressを入力した後、enterキー3002を押すと、携帯端末3000がユーザの選択内容に対応したIP addressを持つマルチファンクションシステム1001に無線LAN I/F3050を介して接続する。このとき、マルチファンクションシステム1001は、CPU2001により携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを自動的に取得する(取得手段)。その後、該マルチファンクションシステム1001が格納している写真画像や文字画像を含むドキュメントのリスト情報を携帯端末3000に送り、図16に示すドキュメント選択画面を表示させる。
【0060】
図16の画面に表示される項目には、ユーザが予めマルチファンクションシステム1001に対してドキュメント分類用に作成したフォルダ名が反映されている。図16の画面に表示されている項目の中から、例えば、「顧客情報」の選択がユーザにより行なわれた後、enterキー3002が押されると、ドキュメントを特定するための画像ID(ドキュメントファイル名でもよい)がリスト情報に基づくドキュメントの名称一覧として図17に示すように表示される。
【0061】
つづいて、ユーザにより図17の画面に表示されているドキュメント名称の選択が行われた後、enterキー3002が押されると、画像IDに対応したプレビュー用の画像がマルチファンクションシステム1001から携帯端末3000に送られる。
【0062】
携帯端末3000の表示部3008に画像をプレビュー表示させるときは、マルチファンクションシステム1001のCPU2001がROM2003から読み出したソフトウェアを実行することにより、ユーザ所望の画像が写真画像か文書画像かの認識を行う(認識手段)。ユーザ所望の画像が写真画像か文書画像かを認識するアルゴリズムは公知の方法を用いて実行される。
【0063】
図18は、図2におけるCPU2001により実行されるプレビュー画像作成処理を示すフローチャートである。
【0064】
図18において、ユーザにより上述したドキュメントの選択(ステップS2100)が実行された後、ドキュメントのプレビューする画像が写真画像か否かを判別する(認識手段)(ステップS2110)。一般に、写真画像をプレビューする場合は、写真画像の全体が表示部3008に表示されると、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認できることが多い。そのため、プレビューする画像が写真画像と判別した場合には(ステップS2110でYES)、画像の全体をプレビュー表示すべくデフォルトのプレビュー用画像の解像度変換の倍率を携帯端末3000の表示サイズとマルチファンクションシステム1001に格納されているドキュメントの全画像サイズとの比率に合わせて設定する(図19)(ステップS2120)。これにより、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認しやすくなる。マルチファンクションシステム1001に格納されている画像の解像度は、ドキュメントの画像と共に管理情報としてHDD2004に格納される。
【0065】
一方、プレビューする画像が文字画像の場合は、文字画像が写真画像に比べてレイアウトの特徴が少ないため、画像全体が表示部3008に表示されても、ユーザがどのドキュメントを選択しているかを確認することが困難である。そのため、プレビューする画像が文字画像と判別した場合には(ステップS2110でNO)、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズが大きいか否かを判別して(ステップS2150)、表示サイズが小さいときは(ステップS2150でNO)、デフォルトのプレビュー用の解像度変換の倍率を画像の先頭部分がより大きな表示サイズで表示されるように設定にする(図20)(ステップS2160)。これにより、ユーザがどのドキュメントの画像を選択しているかを確認しやすくなる。
【0066】
したがって、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズと、マルチファンクションシステム1001に格納されているドキュメントの画像の所定の部分(例えば、上から1/8の部分等、予めマルチファンクションシステム1001上で設定できるようにしておく)の表示サイズとの比率に合わせて解像度変換の倍率が設定される。なお、ステップS2150において、携帯端末3000における表示部3008の表示サイズの大小の判断は、マルチファンクションシステム1001に予めユーザモード等の手段で設定された所定の閾値によって行えばよい。また、ステップS2150の処理に代えてステップS2160以降の処理を実行するようにしてもよい。また、上述した表示サイズは、表示部3008が表示可能な最大解像度性能をいうが、予め設定可能なものであってもよい。
【0067】
つづいて、マルチファンクションシステム1001におけるプリンタ画像処理部2090内の解像度変換部2092では、ステップS2120又はステップS2160で設定された倍率に基づいて画像の解像度変換を行い(ステップS2130)、変換された画像を無線LAN I/F2010,3050を介して携帯端末3000に転送し、携帯端末3000上のRAM3020に展開して携帯端末3000上でプレビュー表示させる(ステップS2140)。
【0068】
倍率を変えて改めて画像のプレビューを行うときは、図19又は図20の拡大、縮小ボタンを選択すると、それに応じて異なる倍率で解像度変換部2092により画像の解像度変換が行われ、再度画像のプレビューが行われる。
【0069】
印刷を実行する場合は、図19又は図20の印刷ボタンを選択する。印刷ボタンが押されると、図21に示すプリントモード(印刷モード)指定画面が表示される。プリントモード指定画面では、用紙サイズ、片面・両面印刷、部数、ステープル有無を指定することができる。指定が終了した後、enterキー3002が押されると、マルチファンクションシステム1001に対して無線LAN I/F3050を介して画像ID(ドキュメントファイル名でもよい)、プリントモードを含む指示が送られる。
【0070】
マルチファンクションシステムでの画像プリント
携帯端末3000から画像ID、プリントモードを含む指示が送られたマルチファンクションシステムでは、その指示内容に応じて画像のプリント作業を行う。HDD2004に格納されている画像データは一度RAM2002に展開され、画像バス2008経由で画像圧縮部2040へ送られる。ここで画像の伸張処理が行なわれた後、携帯端末3000から送られたプリントモードに基づく所望のプリントモードでプリンタ部2095から画像がプリントアウトされる。このとき、プリンタ画像処理部2090によるプリンタ画像処理は必要に応じて行われる。
【0071】
[ソフトウェア]
ソフトウェアブロック全体構成
図22は、図1のマルチファンクションシステム1001に組み込まれたアプリケーション・ソフトウェアのブロック図である。
【0072】
図22において、UI1501は、ユーザインターフェイスを制御するものであり、ユーザが本マルチファンクションシステム1001の各種操作・設定を行う際、他の機器との仲介を行うモジュールである。本モジュールは、ユーザの操作に従って後述の各種モジュールに入力情報を転送し、処理の依頼又はデータの設定等を行う。
【0073】
アドレスブック(Address−Book)1502は、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。Address−Book1502の内容は、UI1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、ユーザの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用される。
【0074】
ウェブサーバ(Web−Server)1503は、不図示のWebクライアントからの要求により本マルチファンクションシステム1001の管理情報を通知するために使用されるモジュールである。管理情報は、後述するコントロールAPI(Control−API)1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512、TCP/IP1516(無線LAN)、ネットワークドライバ(Network−Driver)1517を介してWebクライアントに通知される。
【0075】
ユニバーサルセンド(Universal−Send)1504は、データの配信を制御するモジュールであり、UI1501からユーザにより指示されたデータを通信(出力)先に配布するものである。また、ユーザにより本マルチファンクションシステム1001のスキャナ機能を使用して配布データの生成が指示された場合は、Control−API1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
【0076】
プリンタモジュール1505は、Universal−Send1504内で出力先にプリンタ1040が指定された際に実行されるモジュールである。E−Mail1506は、Universal−Send1504内で通信先にE−mailアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。データベース(DB)1507は、Universal−Send1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。
【0077】
DP1508は、Universal−Send1504内で出力先に本マルチファンクションシステム1001と同様の複合機が指定された際に実行されるモジュールである。リモートコピースキャン(Remote−Copy−Scan)1509は、本マルチファンクションシステム1001のスキャナ機能を使用し、LAN1010等で接続された他の複合機を出力先とし、本機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0078】
リモートコピープリント(Remote−Copy−Print)1510は、本マルチファンクションシステム1001のプリンタ機能を使用し、LAN1010等で接続された他の複合機を入力先とし、本機単体で実現しているCopy機能と同等の処理を行うモジュールである。ウェブプルプリント(Web−Pull−Print)1511は、インターネット又はイントラネット1012上の各種ホームページの情報を読み出して印刷するモジュールである。
【0079】
HTTP1512は、本マルチファンクションシステム1001がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述するTCP/IP1516により上述のWeb−Server1503、Web−Pull−Print1511に通信を提供する。
【0080】
lpr1513は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するモジュールである。SMTP1514は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のE−mail1506に通信を提供するモジュールである。
【0081】
SLM(Salutation−Manager)1515は、後述するTCP/IP1516により上述のUniversal−Send1504内のDB1507、DP1518、Remote−Copy−Scan1509、及びRemote−Copy−Print1510に通信を提供するモジュールである。
【0082】
TCP/IP1516は、上述の各種モジュールにNetwork−Driver1517を介してネットワーク通信を提供する無線LAN通信モジュールである。ネットワークドライバ1517は、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するモジュールである。
【0083】
コントロールAPI(Control−API)1518は、Universal−Send1504等の上流モジュールに対し、後述するJob−Manager1519等の下流モジュールとのインターフェースを提供するものであり、上流及び下流のモジュール間の依存関係を軽減してそれぞれの流用性を高めるモジュールである。
【0084】
ジョブマネージャ(Job−Manager)1519は、上述の各種モジュールよりControl−API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるモジュールである。また、本モジュールは、本マルチファンクションシステム1001内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
【0085】
コデックマネージャ(CODEC−Manager)1520は、Job−Manager1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するモジュールである。
【0086】
FBEエンコーダ(FBE−Encoder)1521は、Job−Manager1519、スキャンマネージャ(Scan−Manager)1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するモジュールである。
【0087】
JPEG−CODEC1522は、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれた画像データのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うモジュールである。
【0088】
MMR−CODEC1523は、Job−Manager1519、Scan−Manager1524により実行されるスキャン処理、及びPrint−Manager1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うモジュールである。
【0089】
Scan−Manager1524は、Job−Manager1519が指示するスキャン処理を管理・制御するモジュールである。
【0090】
SCSI1525は、Scan−Manager1524と本マルチファンクションシステム1001が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うドライバである。
【0091】
プリントマネージャ(Print−Manager)1526は、Job−Manager1519が指示する印刷処理を管理・制御するモジュールである。
【0092】
エンジンI/F(Engine−I/F)1527は、Print−Manager1526とプリンタ部2095とのI/Fを提供するドライバである。パラレル1528は、Web−Pull−Print1511がパラレルポートを介して不図示の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するパラレルポートドライバである。
【0093】
アプリケーション
図23は、図1のマルチファンクションシステム1001が実行する配信動作を示すブロック図である。
【0094】
図23において、UI4050は、図12で示した携帯端末3000におけるUI3070(操作部)のアプリケーションを示すものである。リモートコピー4100は、リモートコピーアプリケーションの送信側を示すものである。ユニバーサルセンド4150は、同報配信の送信側を示すものである。ウェブプルプリント4200は、Web Pull Printモジュールを示すものである。ウェブサーバ4250は、Web Serverモジュールを示すものである。リモートプリント(コピー)デバイス4300は、リモートコピーの受信側(プリント側)を示すものである。LBP4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントするものである。リモートプリントデバイス4400は、リモートプリントの受信側(プリント側)を示すものである。
【0095】
ノーツサーバ4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のNotes Serverで受信・格納するものである。オリジナルイメージDBサーバ1 4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージとして受信・格納するものである。E−mailサーバ(Mail Server)4550は、同報配信で送信されてきたイメージを受信・格納するものである。オリジナルイメージDBサーバ2 4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージとして受信・格納するものである。ウェブサーバ4650は、情報コンテンツを含む公知のWeb Serverを示すものである。4700は、本発明のWeb Serverなどにアクセスする公知のWeb Browserを示すものである。
【0096】
以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
【0097】
User Interface アプリケーション
UI4050に示したUser Interface(以下、「UI」という。)の詳細は、上述したとおりであるが、ここでは、アドレスブック(Address Book)4051について説明する。このAddress Book4051は、本システム1001内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスク等)に格納されており、この中には、LAN1010に接続された機器の特徴が格納されている。例えば、以下に列挙するものが含まれている。
【0098】
機器の正式名やエイリアス名
機器のネットワークアドレス
機器の処理可能なネットワークプロトコル
機器の処理可能なドキュメントフォーマット
機器の処理可能な圧縮タイプ
機器の処理可能なイメージ解像度
プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
以下に説明する各アプリケーションは、Address Book4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。また、このAddress Book4051は、編集が可能であると共に、LAN1010内のサーバコンピュータ等に格納されているものをダウンロードして使用するか、又は直接参照することが可能である。
【0099】
リモートコピーアプリケーション
リモートコピーアプリケーションは、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報をAddress Book4051により判別し、それに従ってスキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化してSLM4103を介してLAN1010上のプリンタ1040に送信する。SLM4103とは、詳細には説明しないが、公知のSalutation Manager(又はSmart Link Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種である。
【0100】
同報配信アプリケーション
同報配信アプリケーションは、リモートコピーアプリケーションと違い、一度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信することが可能である。また、配信先もプリンタにとどまらず、いわゆるサーバコンピュータにも直接配信可能である。
【0101】
以下、配信先に従って純に説明する。配信先の機器が公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドとして公知のLIPSを処理可能とAddress Book4051により判別した場合、同様にAddress Book4051により判別した画像解像度に従って画像読み取りを行う。画像自体は、本実施の形態では、公知のFBE(First Binary Encoding)を用いて圧縮し、さらにLIPSコード化して公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPR4151で配信先の機器に送信する。
【0102】
配信先の機器がSLM4103で通信可能であってサーバ機器の場合は、Address Book4051によりサーバアドレス、サーバ内のフォルダの指定を判別し、リモートコピーアプリケーションと同様に、スキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化してSLM4103を介してLAN1010上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0103】
また、本実施の形態における機器では、相手機器であるサーバが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能と判別した場合、2値画像と同様に多値で読み取られた画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF化してSLM4103を介してLAN1010上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0104】
配信先の機器が公知のE−Mailサーバである場合は、Address Book4051に記載されたメールアドレスを判別し、スキャナ部2070により読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)4153を使用してMail Server4550に送信する。その後の配信は、Mail Server4550に従って実行される。
【0105】
Web Pull Printアプリケーション及びWeb Serverアプリケーションは、本実施の形態と直接関係しないので、説明は省略する。
【0106】
Device Information Service(DIS)
図24は、DISからのデータの流れを示す図である。
【0107】
コントローラユニット2000内でジョブに対する設定値、デバイス(スキャナ、プリンタなど)の機能、ステータス、課金情報等をControl APIに準拠したデータ形態で格納するデータベースと、そのデータベースとのI/FをDevice Information Service(以下、「DIS」と呼称する。)として定義している。
【0108】
図24において、DIS 7102は、ドキュメントマネージャ(Document Manager)であるジョブマネージャ(Job Manager)7101、スキャンマネージャ(Scan Manager)7103、及びプリントマネージャ(Print Manager)7104にそれぞれ接続される。基本的には、ジョブ(Job)の開始命令など動的な情報はJob Manager7101から各Document Managerに直接指示され、デバイスの機能やジョブの内容など静的な情報はDIS7102が参照される。各Document Managerからの静的、動的情報、及びイベントは、DIS7102を介してJob Manager7101に伝えられる。
【0109】
各Document ManagerからDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合、DIS7102の内部データ形式がControl API準拠であることから、Control APIに準拠したデータ形式と各Document Managerが理解できるデータ形式との相互の変換処理を行う。例えば、各Document Managerからステータスデータの設定を行う場合、デバイス固有のデータを解釈し、Control APIで定義される対応するデータに変換し、DIS7102のデータベースへ書き込みを行う。
【0110】
Job Manager7101からDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合には、Job Manager7101とDIS7102との間でデータの変換は生じない。また、DIS7102には、Document Managerから通知される各種イベント情報に基づき、イベントデータの更新が行われる。
【0111】
図25は、図24におけるDIS7102に格納されるデータベースの概略図である。なお、図25中の丸角長方形は個々のデータベース(DB)を表している。
【0112】
図25において、DIS7102は、データベースとしてスーパーバイザ(Supervisor DB)7201と、スキャンコンポーネント(Scan Component DB)7202と、プリントコンポーネント(Print Component DB)7203と、スキャンジョブサービス(Scan Job Service DB)7204、プリントジョブサービス(Print Job Service DB)7205と、スキャンジョブ(Scan Job DB)7206と、プリントジョブ(Print Job DB)7207と、スキャンドキュメント(Scan Document DB)7208と、プリントドキュメント(Print Document DB)7209と、ソフトカウンタ(Soft Counter)7210と、イベントテーブル(Event Table)7211とを備える。
【0113】
Supervisor DB7201は、機器全体についてのステータスやユーザ情報を格納しているDBであり、ユーザIDやパスワード等のバックアップが必要な情報をHDD装置又はバックアップメモリ等の不揮発性の記憶装置に格納する。ScanComponent DB7202及びPrint Component DB7203はComponent DBであり、これらは存在するComponent毎に対応して格納される。例えば、プリンタのみからなる機器の場合はPrint Component DBが格納され、FAXを備えた機器の場合はFAX Component DBが格納される。各Component DBには、初期化時にそれぞれ対応するDocument ManagerがComponentの機能やステータスを設定する。
【0114】
Scan Job Service DB7204及びPrint Job Service DB7205はJob Service DBであり、Component DBと同様に、初期化時にそれぞれ対応するDocument Managerが機器で使用できる機能やそれらのサポート状況を設定する。
【0115】
次に、Job DB、Document DBについて説明する。
【0116】
Job DB、Document DBは、Jobとそれに付随するDocumentが生成される度にJob Manager7101により動的に確保、初期化が行われ、必要な項目の設定が行われる。各Document Managerは、Jobの処理開始前にJob DB及びDocument DBから処理に必要な項目を読み出し、Jobを開始する。その後、Jobが終了するとこれらのJob及びそれに付随していたDocumentのDBは解放される。Jobは1つ以上のDocumentを持つので、あるJobに対して複数のDocument DBが確保される場合がある。
【0117】
Soft Counter7210は、各Document Managerから通知されるイベント情報を格納するデータベースであり、Event Table7211は、装置のスキャン回数、プリント回数を記録するためのカウンタテーブルである。
【0118】
Document Managerから通知されるイベントには、スキャンドキュメントマネージャ(Scan Document Manager)からのComponentの状態遷移、スキャン処理動作完了や各種のエラー、また、プリントドキュメントマネージャ(Print DocumentManager)からのComponentの状態遷移、プリント処理動作完了、紙詰まり、及び給紙カセットオープンなどがあり、それぞれのイベントを識別するためのイベントIDが予め定められている。
【0119】
Document Managerからイベントが発行された場合、DIS7102は、イベントデータベース7211に発行されたイベントIDと、必要に応じて該イベントに付随する詳細データとを登録する。また、Document Managerからイベントの解除が通知された場合、解除指定されたイベントデータをEvent Table7211から削除する。
【0120】
Job Manager7101よりイベントのポーリングが行われた場合、DIS7102はEvent Table7211を参照し、現在発生しているイベントIDと、必要に応じて該イベントに付随する詳細データとをJob Manager7101へ返信し、現在イベントが発生していなければその旨を返信する。
【0121】
また、スキャン処理動作完了、プリント処理動作完了のイベントが通知された場合は、スキャン、プリントを行ったユーザのカウンタ値を更新する。このソフトウェアによるカウンタは不慮の電源遮断などでその値が失われないように、バックアップされたメモリ装置やHDD装置の不揮発性記憶装置にその値が更新されるたびに書き戻す。
【0122】
スキャン動作
図26は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【0123】
図26において、PCIバス8105には、CPU8101と、メモリ8102と、本システムを接続するためのI/Fを提供するSCSIコントローラ8103と、画像の圧縮・伸長ボードであるCODEC8104と、IDEコントローラ8108とが接続されている。
【0124】
SCSIコントローラ8103とスキャナ(又は複合機能を有する複写機のスキャナ機能ユニット)8107は、SCSIインターフェースケーブル8106で接続されている。また、IDEコントローラ8108は、IDE Cable8109を介してIDEハードディスク8110と接続されている。
【0125】
図27は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のソフトウェア構造を示すブロック図である。
【0126】
図27において、ジョブマネージャ(Job Manager)8201は、アプリケーションレベルの要求を分類、格納する機能を備える。DIS8202は、アプリケーションレベルからのスキャン動作に必要なパラメータを格納する。アプリケーションからの要求はメモリ8102に格納される。スキャン動作管理部8203は、Job Manager8201とDIS8202からスキャンを行うのに必要な情報を取得する。スキャン動作管理部8203は、Job Manager8201から図28(a)のジョブ番号8303及びドキュメント番号8304から成るテーブルデータ8301を受け取り、テーブルデータ8301に基づいてDIS8202より図28(b)のスキャンパラメータ8302を受け取る。これにより、アプリケーションから要求されているスキャン条件を基づいてスキャンを行う。
【0127】
スキャン動作管理部8203は、DIS8202から取得したスキャンパラメータ8302をドキュメント番号順にスキャンシーケンス制御部8204に渡す。スキャンパラメータ8302を受け取ったスキャンシーケンス制御部8204は、図28(b)のスキャン画像属性8308の内容に従ってSCSI制御部8207を制御する。この結果、図26のPCIバス8105に接続されたSCSIコントローラ8103を動作させることによりSCSIケーブル8106を介してスキャナ8107にSCSI制御コマンドが送られ、スキャンが実行される。スキャンした画像はSCSIケーブル8106を介してSCSIコントローラ8103にわたり、さらにPCI8105を介してメモリ8102に格納される。
【0128】
スキャンシーケンス制御部8204は、スキャンが終了し、PCIバス8105を介してメモリ8102に画像が格納された時点で、スキャンパラメータ8302のスキャン画像圧縮形式8309の内容にしたがってメモリ8102に格納されているスキャン画像を圧縮するために、圧縮・伸長制御部8205に対して要求を出す。要求を受け取った圧縮・伸長制御部8205は、PCIバス8105に接続されているCODEC8104を用いてスキャンシーケンス制御部8204からのスキャン画像圧縮形式8309の指定で圧縮を行う。圧縮・伸長制御部8205は圧縮された画像をPCIバス8105を介してメモリ8102に格納する。
【0129】
スキャンシーケンス制御部8204は、圧縮・伸長制御部8205がスキャン画像圧縮形式8309で指定された形式にスキャン画像を圧縮し、メモリ8102に格納した時点で、スキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307にしたがってメモリ8102に格納されている圧縮されたスキャン画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204は、ファイルシステム8206に対してスキャンパラメータ8302の画像ファイルタイプ8307で指定されたファイル形式でファイル化することを要求する。ファイルシステム8206は、スキャンシーケンス制御部8204からの画像ファイルタイプ8307にしたがってメモリ8102に格納されている圧縮された画像をファイル化し、PCIバス8105を介してIDEコントローラ8108に転送して、IDEケーブル8109を介してIDEハードディスク8110に転送することによりスキャンされた圧縮画像をファイル化する。スキャンシーケンス制御部8204はファイルシステム8206がIDEハードディスク8110にファイル化された画像を格納した時点で、スキャナ8107上の1枚の原稿の処理が終了したとしてスキャン動作管理部8203にスキャン終了通知を送り返す。
【0130】
この時点でスキャナ8107上にまだスキャンが行われていない原稿が存在し、Job Manager8201からスキャン要求が存在する場合には再度、DIS8202に格納されているスキャンパラメータ8302を用いてスキャンシーケンス制御部8204にスキャン動作を要求する。
【0131】
スキャナ8107上にスキャンされていない原稿が存在しない場合、又はJob Manager8201からのスキャン要求が存在しない場合には、スキャン動作が終了したものとしてJob Manager8201に対してスキャン終了通知を発行する。
【0132】
プリント動作
図29は、図1におけるマルチファンクションシステム1001のプリント動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【0133】
図29において、PCIバス9005には、CPU9001と、メモリ9002と、本システムを接続するためのI/Fボードを提供するEngine I/F9003と、画像の圧縮・伸張ボードであるCODEC9004とが接続されている。Engine I/F9003とプリンタ(又は複合機能を有する複写機のプリンタ機能ユニット)9007は、エンジンインターフェースケーブル9006で互いに接続されている。
【0134】
Engine I/F9003は、内部にDPRAM(Dual Port Ram)を備え、このDPRAMを介してプリンタ9007へのパラメータ設定及びプリンタ9007の状態読み出しと、プリントの制御コマンドのやりとりを行う。また、このEngineI/F9003は、Videoコントローラを備え、プリンタ9007からエンジンインターフェースケーブル9006経由で与えられるVCLK(Video Clock)とHSYNCに合わせて、PCIバス9005上に展開されているイメージデータをエンジンインターフェースケーブル9006を介してプリンタ9007に送信する。この送信のタイミングチャートを図30に示す。
【0135】
図30において、VCLKは常に信号を出し続け、HSYNCがプリンタ9007の1ラインの開始に同期して与えられる。Videoコントローラは設定された画像幅(図31のWIDTH)分のデータを、設定されたPCIバス9005上のメモリ(図31のSOURCE)から読み出して、Video信号としてエンジンインターフェースケーブル9006に出力する。これを指定ライン分(図31のLINES)繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生させる。
【0136】
先に説明したとおり、CPU9001上のアプリケーションプログラムからControl APIにプリントジョブの指示が渡されると、Control APIはこれをコントローラレベルのJob Managerにジョブとして渡す。さらに、このJob Managerはジョブの設定をDISに格納し、Print Managerにジョブの開始を指示する。Print Managerはジョブを受け付けるとDISからジョブ実行に必要な情報を読み出し、Engine I/F9003及びDPRAMを介してプリンタ9007に設定する。
【0137】
Engine I/F9003の設定項目(プリンタパラメータレジスタ表)を図31に、プリンタ9007のDPRAMを介した設定項目、制御コマンド、及び状態コマンドを図32に示す。ジョブを非圧縮、レター(11″×8.5″)サイズ、2値画像の2ページ1部プリント、プリンタ9007が600dpiの性能を持つものとして具体的に動作を説明する。
【0138】
まず、Print Managerは、ジョブを受けると画像の幅(WIDTH:この場合8.5″の側とする)の画像バイト数を次式により算出する。
【0139】
WIDTH=8.5×600÷8≒630(Bytes)
次に、ライン数(LINES)を次式により算出する。
【0140】
LINES=11×600=6600(Lines)
これらの値と、与えられた1ページ目の画像が格納されているSOURCEアドレスとを図31に示したWIDTH,LINES,SOURCEに設定する。この時点では、Engine I/F9003は画像出力の用意が完了しているが、プリンタ9007からのHSYNC信号が来ていないため(VCLKは来ている)、画像データを出力していない。
【0141】
次に、Print Managerは図32に示したDPRAMの所定のアドレス(Book No)に出力部数である1を書き込む。その後、1ページ目に対する出力用紙の給紙要求(FEED_REQ)を出し、プリンタ9007からのIMAGE_REQを待つ。プリンタ9007からIMAGE_REQが送信されてきたときは、IMAGE_STARTを出力する。これを受けてプリンタ9007は、HSYNCを出し始め、HSYNC待ちであったEngine I/F9003は画像を出力する。プリンタ9007は、出力用紙の後端を検出すると、IMAGE_ENDを出力し、出力用紙が排出されるとSHEET_OUTを出力する。Print Managerは、1ページ目のIMAGE_ENDを受けて、2ページ目のWIDTH,LINES,SOURCEをEngine I/F9003に設定し、FEED_REQを出してIMAGE_REQを待つ。2ページ目のIMAGE_REQが送信されてきたときの動作は、1ページ目と同様である。
【0142】
上記実施の形態によれば、ネットワーク1010等を介して携帯端末3000における表示部3008の表示サイズを取得し、取得した表示サイズ及び画像の画像サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、プレビュー画像として携帯端末3000に表示させるので、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末3000を容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができる。
【0143】
本発明は、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(図18のフローチャートに対応するプログラム)を、コンピュータ又はCPUに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該供給されたプログラムを読み出して実行することによっても本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0144】
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0145】
また、上記プログラムは、上述した実施の形態の機能をコンピュータで実現することができればよく、その形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給されるスクリプトデータ等の形態を有するものでもよい。
【0146】
更にまた、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記憶した記憶媒体をコンピュータに供給し、そのコンピュータ又はCPUが該記憶媒体に格納されたプログラムを読み出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0147】
上述した実施の形態では、プログラムはROM2003に格納されているが、これに限定する必要はなく、プログラムを供給する記憶媒体としては、例えば、RAM、NV−RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、他のROM等の上記プログラムを記憶できるものであればよい。
【0148】
本発明の実施態様の例を以下に列挙する。
【0149】
[実施態様1] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムにおいて、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得手段と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換手段と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示手段とを備えることを特徴とするマルチファンクションシステム。
【0150】
[実施態様2] 前記所定の倍率は、前記取得した表示サイズと前記画像サイズとの比率に合わせて設定されることを特徴とする実施態様1記載のマルチファンクションシステム。
【0151】
[実施態様3] 前記画像変換手段は、前記画像の解像度を変換することを特徴とする実施態様1又は2記載のマルチファンクションシステム。
【0152】
[実施態様4] 前記画像変換手段は、前記画像がカラー画像であったときは、当該画像を白黒画像に変換することを特徴とする実施態様1乃至3のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0153】
[実施態様5] 前記画像変換手段は、前記画像が写真画像か文書画像かを認識する認識手段を備えることを特徴とする実施態様1乃至4のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0154】
[実施態様6] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が写真画像であるときは、前記認識された画像の全体を表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様5記載のマルチファンクションシステム。
【0155】
[実施態様7] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が文字画像であるときは、前記認識された画像の先頭部分を認識可能に表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様5記載のマルチファンクションシステム。
【0156】
[実施態様8] 前記画像変換手段は、前記認識された画像が文字画像であり、且つ前記表示サイズが所定の閾値以下であったときは、当該画像の先頭部分のみを拡大して解像度変換を行うことを特徴とする実施態様7記載のマルチファンクションシステム。
【0157】
[実施態様9] 前記変換された画像を前記指示における印刷モードに応じて印刷出力する印刷出力手段を備え、前記印刷出力手段は、前記携帯端末において指定された画像の印刷モードに応じて印刷出力することを特徴とする実施態様1乃至8のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0158】
[実施態様10] 前記印刷モードは、印刷出力する画像の部数、両面又は片面、ステープルの有無が指定されることを特徴とする実施態様1乃至9のいずれか1項に記載のマルチファンクションシステム。
【0159】
[実施態様11] 前記携帯端末とマルチファンクションシステムとは、無線通信により互いに送受信を行うことを特徴とするマルチファンクションシステム。
【0160】
[実施態様12] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムの画像表示方法において、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得工程と、前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換工程と、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示工程とを備えることを特徴とする画像表示方法。
【0161】
[実施態様13] 前記所定の倍率は、前記取得した表示サイズと前記画像サイズとの比率に合わせて設定されることを特徴とする実施態様12記載の画像表示方法。
【0162】
[実施態様14] 前記画像変換工程は、前記画像の解像度を変換することを特徴とする実施態様12又は13記載の画像表示方法。
【0163】
[実施態様15] 前記画像変換工程は、前記画像がカラー画像であったときは、当該画像を白黒画像に変換することを特徴とする実施態様12乃至14のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0164】
[実施態様16] 前記画像変換工程は、前記画像を写真画像か文書画像かを認識する認識工程を備えることを特徴とする実施態様12乃至15のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0165】
[実施態様17] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が写真画像であるときは、前記認識された画像の全体を表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様16記載の画像表示方法。
【0166】
[実施態様18] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が文字画像であるときは、前記認識された画像の先頭部分を認識可能に表示すべく当該画像の解像度変換を行うことを特徴とする実施態様16記載の画像表示方法。
【0167】
[実施態様19] 前記画像変換工程は、前記認識された画像が文字画像であり、且つ前記表示サイズが所定の閾値以下であったときは、当該画像の先頭部分のみを拡大して解像度変換を行うことを特徴とする実施態様18記載の画像変換方法。
【0168】
[実施態様20] 前記変換された画像を前記指示における印刷モードに応じて印刷出力する印刷出力工程を備え、前記印刷出力工程は、前記携帯端末において指定された画像の印刷モードに応じて印刷出力することを特徴とする実施態様12乃至19のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【0169】
[実施態様21] 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムの画像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにおいて、前記画像が写真画像か否かを認識する認識ステップと、前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得し、当該表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換ステップと、前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示ステップとを備えることを特徴とするプログラム。
【0170】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、携帯端末の表示装置の表示サイズに基づく所定の倍率により画像の画像サイズを変換し、変換された画像を表示装置に表示させるので、ユーザが面倒な操作を行うことなく、必要な画像を携帯端末に容易に表示させることができ、画像表示に要する操作時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマルチファンクションシステムを備えるネットワークシステムの全体構成を示す図である。
【図2】図1におけるマルチファンクションシステム1001の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図1におけるマルチファンクションシステム1001の外観図である。
【図4】図3における操作部2012の外観図である。
【図5】図2におけるスキャナ画像処理部2080の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図2におけるプリンタ画像処理部2090の内部構成を示すブロック図である。
【図7】図2における画像圧縮処理部2040の内部構成を示すブロック図である。
【図8】図2における画像回転処理部2030の内部構成を示すブロック図である。
【図9】図8における画像回転処理の説明図である。
【図10】図8における画像回転処理の説明図である。
【図11】図2におけるデバイスI/F部2020の内部構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る携帯端末の外観図である。
【図13】図12の携帯端末3000の内部構成を示すブロック図である。
【図14】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント閲覧メニュー画面を示す図である。
【図15】図12の携帯端末3000に表示される登録リスト画面を示す図である。
【図16】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント選択画面を示す図である。
【図17】図12の携帯端末3000に表示されるドキュメント選択画面の顧客情報を示す図である。
【図18】図2におけるCPU2001により実行されるプレビュー画像作成処理を示すフローチャートである。
【図19】図12の携帯端末3000に表示される写真画像のプレビュー画面を示す図である。
【図20】図12の携帯端末3000に表示される文字画像のプレビュー画面を示す図である。
【図21】図12の携帯端末3000に表示されるプリントモード指定画面を示す図である。
【図22】図1のマルチファンクションシステム1001に組み込まれたアプリケーション・ソフトウェアのブロック図である。
【図23】図23は、図1のマルチファンクションシステム1001が実行する配信動作を示すブロック図である。
【図24】DISからのデータの流れを示す図である。
【図25】図24におけるDIS7102に格納されるデータベースの概略図である。
【図26】図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【図27】図1におけるマルチファンクションシステム1001のスキャン動作のソフトウェア構造を示すブロック図である。
【図28】図27のスキャン動作におけるパラメータテーブルの概略図であり、(a)はテーブルデータを示し、(b)はスキャンパラメータを示す。
【図29】図1におけるマルチファンクションシステム1001のプリント動作のハードウェア構造を示すブロック図である。
【図30】図29のプリント動作におけるプリントイメージデータの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図31】図29のEngine I/F9003内のプリントパラメータレジスタ表を示す図である。
【図32】図29のプリンタ9007とEngine I/F9003との通信コマンド表を示す図である。
【符号の説明】
1001 マルチファンクションシステム
2000 コントローラユニット
3000 携帯端末
2001,3010 CPU
2002,3020 RAM
2003,3030 ROM
2004 HDD
2070 スキャナ部
2080 スキャナ画像処理部
2090 プリンタ画像処理部
2095 プリンタ部
Claims (1)
- 携帯端末からの指示により画像を印刷出力することが可能なマルチファンクションシステムにおいて、
前記携帯端末の表示装置の表示サイズを取得する取得手段と、
前記取得した表示サイズに基づく所定の倍率により前記画像の画像サイズを変換する画像変換手段と、
前記変換された画像を前記表示装置に表示させる表示手段とを備えることを特徴とするマルチファンクションシステム。
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