JP3755867B2 - 画像形成装置および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートの反転が可能な画像形成装置、およびその制御のためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、コンピュータ側のプリンタドライバにより記録紙のフェース・ダウン排紙(裏面排紙)及びフェース・アップ排紙の指定ができるプリンタが開発されている。フェース・ダウン排紙が指定されるとプリンタは記録紙を反転して排出する。反転された記録紙は反転されない記録紙と同じ排紙部に排紙されるプリンタもあれば、別の排紙部に排紙されるプリンタもある。
【0003】
また、特開平11−243486号公報には、画像形成したシートを反転排紙する画像形成装置において、OHP合紙モードが指定され、かつ合紙にもOHPに形成した画像と同じ画像を形成する指定がなされたときには、合紙(普通紙)に対しては正像を形成してから反転排紙を行い、OHPシートに対しては鏡像を形成してからOHPシートを反転せずに排紙することが開示されている。このような制御はOHPシートが反転に不向きであるために行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近のアプリケーション・ソフト・ウェアでは、1つのプリント・ジョブにおいてページ毎に用紙サイズ及び用紙タイプを設定できるようになってきており、ハガキサイズのページを部分的に有するジョブや厚紙のページを部分的に有するジョブなどをプリントさせたい場合に問題が生じる。すなわち、ハガキサイズの用紙や厚紙は上述のOHPシートと同様に反転に不向きであるため、反転排紙が指定されたときにこれらの用紙がジャムしてしまう恐れがある。
【0005】
仮に、反転できるページは反転排紙して、反転に不向きなページは反転せずに排紙するようにすると、1プリントジョブにおいてフェース・アップ排紙されたページとフェース・ダウン排紙されたページとが混在して排紙部に積載されてしまうという問題が生じたり,フェース・アップ排紙されたページとフェース・ダウン排紙されたページとが別々の排紙部に排紙されてしまうという問題が生じたりする。
【0006】
そこで本発明の目的は、1つの画像形成ジョブ中で、反転排紙される記録紙と、反転せずに排紙される記録紙とが混在してしまうことを防ぐことができる画像形成装置、およびその制御のためのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0007】
また本発明の目的は、1つの画像形成ジョブで形成される記録紙が別々の排紙部に排紙されてしまうことを防ぐことができる画像形成装置、およびその制御のためのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像データの画像を記録紙に形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像形成された記録紙を反転する反転手段と、前記反転手段に記録紙を搬送するか否か記録紙の搬送を制御する制御手段と、反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むか否か判別する判別手段とを備え、前記判別手段が反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むと判別した場合、前記制御手段は、該画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送させず、前記記録紙をフェース・アップ状態で排出するよう制御し、前記画像形成手段は、前記記憶手段に記憶された画像データの画像を、最終頁から画像形成を行うことを特徴とする。
【0018】
また、上記目的を達成するために、本発明の記録媒体は、記録紙を反転する反転手段を有する画像形成装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記プログラムは、画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶装置に記憶する記憶ステップと、前記記憶装置に記憶された画像データの画像を記録紙に形成するための画像形成ステップと、反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むか否か判別するための判別ステップと、前記判別ステップが反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むと判別した場合、画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送しないよう制御する制御ステップとを備え、前記制御ステップは、前記記録紙をフェース・アップ状態で排出するよう制御し、前記画像形成ステップは、前記記憶装置に記憶された画像データの画像を、最終頁から画像形成を行うことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0021】
(ハードウェアの全体構成)
本実施形態の画像処理装置1001のハードウェア・ブロック図を図3に示す。
【0022】
コントロール・ユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN(Local Area Network)2011や公衆回線(WAN(Wide Area Network))2051に接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。
【0023】
CPU(Central Processing Unit)2001はシステム全体を制御するコントローラである。
【0024】
RAM(Random Access Memory)2002はCPU2001が動作するためのシステム・ワーク・メモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
【0025】
ROM(Read Only Memory)2003はブートROMであり、システムのブート・プログラムが格納されている。
【0026】
HDD(Hard Disk Drive)2004はシステム・ソフトウェア、画像データを格納する。
【0027】
操作部I/F(Interface)2006は操作部2012とのインタフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。
【0028】
モデム2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。
【0029】
以上のデバイスがシステム・バス2007上に配置される。
【0030】
イメージ・バスI/F2005はシステム・バス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバス・ブリッジである。
【0031】
画像バス2008は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394で構成される。
【0032】
画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。
【0033】
ネットワークI/F2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。
【0034】
ラスタ・イメージ・プロセッサ(RIP)2060はPDL(Page Description Language)コードをビット・マップ・イメージに展開する。
【0035】
デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントロール・ユニット2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0036】
スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対して、プリンタ2095の補正、解像度変換等を行う。
【0037】
画像回転部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データについてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)に圧縮処理し、2値画像データについてはJBIG(Joint Bi-level Experts Group)、MMR(Modified Modified READ code)、またはMH(Modified Huffman)に圧縮処理する。画像圧縮部2040は伸張処理も行う。
【0038】
以上説明したような構成は画像処理部分の拡張性を考慮してシステム・バス2007、および画像バス2008を境にして分離できる構成となっており、一般的なコンピュータの構成を応用したものである。
【0039】
上記構成では画像バス・インタフェースを汎用にすることで、画像処理を任意に組み合わせることが可能な自由度、また将来性を考慮した拡張性を持たせている。特にコーデック部分は将来様々な規格が提案される可能性もあり、容易に交換できるよう画像バス側に接続される。
【0040】
(画像入出力部)
画像入出力デバイスを図4に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ライン・センサ(不図示)を走査することで、図3のラスタ・イメージ・データ2071として電気信号に変換する。
【0041】
原稿用紙は使用者によって原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットされ、使用者が操作部2012から読み取りを起動する指示を入力したことに応じて、CPU2001がスキャナ2070に指示を与え、フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし、スキャナ2070は原稿画像の読み取り動作を行う。
【0042】
画像出力デバイスであるプリンタ2095は、ラスタ・イメージ・データ2096(図3)を用紙上の画像にプリントする部分であり、そのプリント方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微小ノズル・アレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU2001からの指示2096によって開始する。
【0043】
プリンタ2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それらに対応した用紙カセット2101、2102がある。また、排紙トレイ2111はプリントされた用紙を受けるものである。
【0044】
(操作部)
操作部2012の構成を図5に示す。LCD(Liquid Crystal Display)表示部2013は、LCD上にタッチ・パネル・シートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーがタッチされるとその位置情報をCPU2001に伝える。
【0045】
スタート・キー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いられる。スタート・キー2014の中央部には、緑と赤の2色LED(Light Emitting Diode)2018が設けられ、その色によってスタート・キー2014が使える状態にあるか否かを示す。
【0046】
ストップ・キー2015は稼動中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザIDを入力する時に用いられる。リセット・キー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いられる。
【0047】
(スキャナ画像処理部)
スキャナ画像処理部2080の構成を図6に示す。
【0048】
画像バスI/Fコントローラ2081は、画像バス2008と接続し、そのバス・アクセス・シーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2080内の各デバイスの制御およびタイミングを発生させる。
【0049】
フィルタ制御部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、例えば入力画像データからマーカー・ペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影付け、網掛け、ネガ・ポジ反転等の画像加工処理を行う。
【0050】
変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える場合にラスタ・イメージの主走査方向について補間演算を行い、拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像読み取りライン・センサ(不図示)を走査する速度を変えることで行う。
【0051】
テーブル2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために行うテーブル変換である。
【0052】
2値化2086は、多値のグレー・スケール画像データを、誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。
【0053】
JPEG圧縮部2087はテーブルから出力された多値画像データを既知のJPEG圧縮によりリアルタイム圧縮する部分である。JPEG圧縮部2087からはJPEG符号化された符号データが出力される。
【0054】
処理が終了した画像データあるいは符号データは、再び画像バスI/Fコントローラ2081を介して、画像バス2008上に転送される。
【0055】
(プリンタ画像処理部)
プリンタ画像処理部2090の構成を図7に示す。
【0056】
画像バスI/Fコントローラ2091は、画像バス2008と接続し、そのバス・アクセス・シーケンスを制御する働きと、プリンタ画像処理部2090内の各デバイスの制御およびタイミングを発生させる。
【0057】
解像度変換部2092は、LAN2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。
【0058】
スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0059】
(画像圧縮部)
画像圧縮部2040の構成を図8に示す。
【0060】
画像バスI/Fコントローラ2041は、画像バス2008と接続し、そのバス・アクセス・シーケンスを制御する働き、入力バッファ2042、出力バッファ2045とのデータのやり取りを行うためのタイミング制御および、画像圧縮部2043に対するモード設定などの制御を行う。
【0061】
以下に画像圧縮処理部2040の処理手順を示す。
【0062】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮制御のための設定を行う。
【0063】
この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定(たとえばMMR圧縮、JBIG伸長等)を行う。
【0064】
必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。
【0065】
この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。
【0066】
受け取った画像データは入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで画像を転送する。
【0067】
この際、入力バッファ2042は画像バスI/Fコントローラ2041と、画像圧縮部2043両者の間で、画像データを転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込みおよび、画像圧縮部2043への画像の書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないような制御を行う(以後このような制御をハンドシェークと呼称する)。
【0068】
画像圧縮部2043は受け取った画像データを、一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮を行う際には行う画像圧縮処理の種類によって、数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。
【0069】
画像圧縮を施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコントローラ2041および画像圧縮部2043とのハンドシェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントローラ2041に転送する。
【0070】
画像バスI/Fコントローラ2041では転送された圧縮(もしくは伸長)された画像データをRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
【0071】
こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わった時)、もしくはこの画像圧縮部2043から停止要求が出るまで(圧縮および伸長等のエラー発生時等)繰り返される。
【0072】
(画像回転部)
画像回転部2030の構成を図9に示す。
【0073】
画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバス・アクセス・シーケンスを制御する働き、画像回転部2032にモード等を設定する制御および、画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0074】
以下に画像回転部2030の処理手順を示す。
【0075】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。
【0076】
この設定により画像バスI/Fコントローラ2031は画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。
【0077】
必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に対して画像データ転送の許可を行う。
【0078】
この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。
【0079】
なお、ここでは32bitをそのサイズとし回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、また、画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
【0080】
上述のように、32×32(bit)を得るためには、上述の単位データ転送を32回行う必要があり、かつ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある(図10)。
【0081】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に書き込まれる。
【0082】
例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図11のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0083】
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への書き込み)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。
【0084】
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングを以って、RAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
【0085】
こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わった時)繰り返される。
【0086】
(デバイスI/F部)
デバイスI/F部2020の構成を図12に示す。
【0087】
画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバス・アクセス・シーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御およびタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ2070およびプリンタ2095への制御信号を発生させる。
【0088】
スキャン・バッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。
【0089】
シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャン・バッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。
【0090】
パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリント・バッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。
【0091】
プリント・バッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
【0092】
画像スキャン時の処理手順を以下に示す。
【0093】
スキャナ2070から送られてくる画像データをスキャナ2070から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャン・バッファ2022に保存する。
【0094】
そして、画像バス2008がPCIバスの場合には、スキャン・バッファ2022内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出し(FIFO)で32ビット分、スキャン・バッファ2022からシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
【0095】
画像プリント時の処理手順を以下に示す。
【0096】
画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バス2008から送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データ・ビット数の画像データに分解し、プリント・バッファ2025に保存する。
【0097】
また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バス2008から送られてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データ・ビット数の画像データに変換し、プリント・バッファ2025に保存する。
【0098】
そして、プリンタ2095から送られてくるタイミング信号に同期させて、プリント・バッファ2025内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ2095に送る。
【0099】
(システムの全体構成)
本実施形態の画像処理装置1001を含むネットワーク・システムの全体構成図を図1に示す。
【0100】
画像処理装置1001は、後述するスキャナ2070とプリンタ2095から構成され、スキャナから読み込んだ画像をLAN1010に流したり、LANから受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。
【0101】
また、スキャナから読んだ画像を不図示のFAX送信手段により、PSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(integrated services digital network)1030に送信したり、PSTNまたはISDN1030から受信した画像をプリンタによりプリントアウトできる。
【0102】
データベース・サーバ1002は、画像処理装置1001により読み込んだ2値画像および多値画像をデータベースとして管理する。
【0103】
データベース・サーバ1002のデータベース・クライアント1003は、データベース・サーバ1002に保存されている画像データを閲覧/検索等できる。
【0104】
電子メール・サーバ1004は、画像処理装置1001により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。
【0105】
電子メール・クライアント1005は、電子メール・サーバ1004の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メールを送信したりすることが可能である。
【0106】
WWW(World Wide Web)サーバ1006は、HTML(hypertext markup language)文書をLANに提供し、画像処理装置1001によりWWWサーバで提供されるHTML文書をプリントアウトできる。
【0107】
DNS(domain name system)サーバ1007は、ルータ1011でLAN1010をインターネット/イントラネット1012と連結する。
【0108】
インターネット/イントラネット1012に、前述のデータベース・サーバ1002、WWWサーバ1006、電子メール・サーバ1004および本実施形態の画像処理装置1001と同様のシステムが、それぞれ1021、1022、1023、1020として連結している。
【0109】
一方、画像処理装置1001は、PSTNまたはISDN1030を介して、FAX装置1031と送受信可能になっている。
【0110】
また、LAN上にプリンタ1040も連結されており、画像処理装置1001により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
【0111】
(ソフトウェア・ブロック全体構成)
図2は、本実施形態の画像処理装置1001のソフトウェア・ブロック図である。これらのソフトウェアはROM2003に記憶されており、CPU2001によって実行される。
【0112】
UI(User Interface)1501は、オペレータが画像処理装置1001の各種操作・設定を行う際、機器との仲介を行うモジュールである。UI1501は、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、あるいはデータの設定等を行う。
【0113】
アドレス・ブック1502は、データの送付先、通信先等を管理するデータベース・モジュールである。アドレス・ブック1502の内容は、UI1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用されるものである。
【0114】
ウェブ・サーバ・モジュール1503は、不図示の図外のウェブ・クライアントからの要求により、画像処理装置1001の管理情報を通知するために使用される。管理情報は、後述のコントロールAPI(application program interface)1518を介して読み取られ、後述のHTTP(hypertext transfer protocol)1512、TCP/IP(transmission control protocol/internet protocol)1516、ネットワーク・ドライバ1517を介して上記ウェブ・クライアントに通知される。
【0115】
ユニバーサル・センド1504は、データの配信を司るモジュールであり、UI1501によりオペレータに指示されたデータを、同様に指示された通信(出力)先に配布するものである。
【0116】
また、オペレータにより、画像処理装置1001のスキャナ機能を使用し配布データの生成が指示された場合は、後述のコントロールAPI1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
【0117】
プリンタ・モジュール1505は、ユニバーサル・センド1504内で出力先にプリンタ2095が指定された際に実行されるモジュールである。
【0118】
Eメール1506は、ユニバーサル・センド1504内で通信先にEメールアドレスが指定された際に実行されるモジュールである。
【0119】
DB1507は、ユニバーサル・センド1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュールである。
【0120】
DP1508は、ユニバーサル・センド1504内で出力先に本実施形態の画像処理装置1001と同様の画像処理装置が指定された際に実行されるモジュールである。
【0121】
リモート・コピー・スキャン1509は、画像処理装置1001のスキャナ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の画像処理装置を入力先とし、本実施形態の画像処理装置1001単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0122】
リモート・コピー・プリント1510は、画像処理装置1001のプリンタ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の画像処理装置を入力先とし、本実施形態の画像処理装置1001単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0123】
ウェブ・プル・プリント1511は、インターネットまたはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、プリントするモジュールである。
【0124】
HTTP1512は、画像処理装置1001がHTTPの通信プロトコルにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述のTCP/IP1516により前述のウェブ・サーバ・モジュール1503、ウェブ・プル・プリント1511に通信を提供するものである。
【0125】
lpr1513は、後述のTCP/IP1516により前述のユニバーサル・センド1504内のプリンタ・モジュール1505に通信を提供するものである。
【0126】
SMTP1514は、後述のTCP/IP1516により前述のユニバーサル・センド1504内のEメール1506に通信を提供するものである。
【0127】
SLM1515はSalutation−Managerモジュールであり、後述のTCP/IP1516により前述のユニバーサル・センド1504内のDB1507、DP1508、およびリモート・コピー・スキャン1509、リモート・コピー・プリント1510に通信を提供するものである。
【0128】
TCP/IP1516は、前述の各種モジュールに後述のネットワーク・ドライバ1517によりネットワーク通信を提供するものである。
【0129】
ネットワーク・ドライバ1517は、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するものである。
【0130】
コントロールAPI1518は、ユニバーサル・センド1504等の上流モジュールに対し、後述のジョブ・マネジャ1519等の下流モジュールとのインタフェースを提供するものであり、上流、および下流のモジュール間の依存関係を軽減しそれぞれの流用性を高めるものである。
【0131】
ジョブ・マネジャ1519は、前述の各種モジュールよりコントロールAPI1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるものである。また、ジョブ・マネジャ1519は、画像処理装置1001内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
【0132】
コーデック・マネジャ1520は、ジョブ・マネジャ1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するものである。
【0133】
FBEエンコーダ1521は、ジョブ・マネジャ1519、スキャナ・マネジャ1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBE(First Binary Encoding)フォーマットにより圧縮するものである。
【0134】
JPEGコーデック1522は、ジョブ・マネジャ1519、スキャナ・マネジャ1524により実行されるスキャン処理、およびプリンタ・マネジャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮および印刷データのJPEG展開処理を行うものである。
【0135】
MMRコーデック1523は、ジョブ・マネジャ1519、スキャナ・マネジャ1524により実行されるスキャン処理、およびプリンタ・マネジャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮および印刷データのMMR伸長処理を行うものである。
【0136】
スキャナ・マネジャ1524は、ジョブ・マネジャ1519が指示するスキャン処理を管理・制御するものである。
【0137】
SCSI(small computer system interface)1525はスキャナ・ドライバであり、スキャナ・マネジャ1524と画像処理装置1001が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うものである。
【0138】
エンジンI/F1527はプリンタ・ドライバであり、プリンタ・マネジャ1526と印刷部とのI/Fを提供するものである。
【0139】
パラレル1528はパラレル・ポート・ドライバであり、ウェブ・プル・プリント1511がパラレル・ポートを介して図外の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するものである。
【0140】
(アプリケーション)
以下、本実施形態の組み込みアプリケーションについて図面を用いて説明する。
【0141】
図13は、本実施形態の配信に関する組み込みアプリケーション・ブロックを表すものである。
【0142】
ブロック4050は、図5で説明した本実施形態の操作部のアプリケーションを示す。
【0143】
ブロック4100は、リモート・コピー・アプリケーションの送信側を示す。
【0144】
ブロック4150は、同報配信の送信側を示す。
【0145】
ブロック4200は、ウェブ・プル・プリント・モジュールを示す。
【0146】
ブロック4250は、ウェブ・サーバ・モジュールを示す。
【0147】
ブロック4300は、リモート・コピーの受信側(プリント側)を示す。
【0148】
ブロック4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントする。
【0149】
ブロック4400は、リモート・プリントの受信側(プリント側)を示す。
【0150】
ブロック4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のノーツ・サーバで受信・格納する。
【0151】
ブロック4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージを受信・格納する。
【0152】
ブロック4550は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のメール・サーバで受信・格納する。
【0153】
ブロック4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージを受信・格納する。
【0154】
ブロック4650は、情報コンテンツを含んだ、公知のウェブ・サーバを示す。
【0155】
ブロック4700は、本実施形態のウェブ・サーバなどにアクセスする公知のウェブ・ブラウザを示す。
【0156】
以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
【0157】
(ユーザ・インターフェース・アプリケーション)
ブロック4050に示したUI(User Interface)の詳細は、前述の通りであるが、ここではアドレス・ブック4051について説明する。
【0158】
アドレス・ブック4051は、本実施形態の画像処理装置1001における機器内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスクなど)に保存されており、上記記憶装置の中には、ネットワークに接続された機器の特徴が記載されている。
【0159】
例えば、以下に列挙するようなものが含まれている。
機器の正式名やエイリアス名
機器のネットワーク・アドレス
機器の処理可能なネットワーク・プロトコル
機器の処理可能なドキュメント・フォーマット
機器の処理可能な圧縮タイプ
機器の処理可能なイメージ解像度
プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
【0160】
以下に説明する各アプリケーションは、上記アドレス・ブック4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。
【0161】
また、アドレス・ブック4051は、編集可能であると共に、ネットワーク内のサーバ・コンピュータなどに保存されているものをダウンロードして使用する、または、直接参照することも可能である。
【0162】
(リモート・コピー・アプリケーション)
リモート・コピー・アプリケーション4100は、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報を上記アドレス・ブック4051より判別し、それに従い、スキャナにより読みとった画像の2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLM4103に通して、ネットワーク上のプリンタ機器に送信する。
【0163】
SLM4103とは、公知のSalutation Manager(または、Smart Link Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワーク・プロトコルの一種である。
【0164】
(同報配信アプリケーション)
同報配信アプリケーション4150は、上記リモート・コピー・アプリケーションとは違い、1度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信することが可能である。また、配信先もプリンタ機器にとどまらず、いわゆるサーバ・コンピュータにも直接配信可能である。
【0165】
以下、配信先に従って順に説明する。
【0166】
配信先の機器が公知のネットワーク・プリンタ・プロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドとして公知のLIPS(LBP image processing system)を処理可能だとアドレス・ブック4051より判別した場合、同様にアドレス・ブック4051より判別した画像解像度に従って画像読み取りを行い、画像自体は、本実施形態では、公知のFBEを用いて圧縮し、さらにLIPSコード化して、公知のネットワーク・プリンタ・プロトコルであるLPRで相手機器に送信する。
【0167】
配信先の機器が前記SLMで通信可能で、サーバ機器の場合、アドレス・ブック4051より、サーバ・アドレス、サーバ内のフォルダの指定を判別し、リモート・コピー・アプリケーション4100と同様に、スキャナにより読み取った画像の2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0168】
また、本実施形態の機器では、相手機器であるサーバが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能だと判別した場合、上記の2値画像と同様に多値読み取りした画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF(JPEG file interchange format)化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納することが可能である。
【0169】
配信先の機器が公知のEメール・サーバである場合、アドレス・ブック4051に記載されたメール・アドレスを判別し、スキャナより読み取った画像の2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF化し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)4153を使用して、Eメール・サーバに送信する。その後の配信は、メール・サーバ4550に従って実行される。
【0170】
(ウェブ・プル・プリント・アプリケーション)
ウェブ・プル・プリント・アプリケーション4200は、本実施形態と直接関係しないので、説明は省略する。
【0171】
(ウェブ・サーバ・アプリケーション)
ウェブ・サーバ・アプリケーション4250は、本実施形態と直接関係しないので、説明は省略する。
【0172】
(操作画面)
コピー画面の例の操作画面を図14に示す。
【0173】
本実施形態の画像処理装置1001が提供する機能はコピー(copy)、センド(send)、 リトリーブ(retrieve)、タスクス(tasks)、マネジメント(management)、 コンフィグレーション(configuration)の6つの大きなカテゴリに分かれており、これらは操作画面3010上の上部に表示される6つのメイン・タブ(COPY3011、SEND3012、RETRIEVE3013、TASKS3014、MGMT3015、CONFIG3016)に対応している。
【0174】
上記メイン・タブを押すことにより、各カテゴリの画面への切り替えが行われる。他カテゴリへの切り替えが許可されない場合は、メイン・タブの表示色が変わり、メイン・タブにタッチしても反応しない。
【0175】
コピーは自機が有するスキャナ2070とプリンタ2095を使用して通常のドキュメント複写を行う機能と、自機が有するスキャナ2070とネットワークで接続されたプリンタを使用してドキュメントの複写を行う機能(リモート・コピー)を含む。
【0176】
センドは自機が有するスキャナ2070に置かれたドキュメントを、電子メール、リモート・プリンタ、ファクス、ファイル転送(FTP)およびデータベースに転送する機能であり、宛先を複数指定することが可能である。
【0177】
リトリーブは外部にあるドキュメントを取得し、自機が有するプリンタ2095で印刷する機能である。ドキュメントの取得手段として、WWW(World Wide Web)、電子メール、ファイル転送およびファクスの使用が可能である。
【0178】
タスクスはファクスやインターネット・プリントなどの外部から送られるドキュメントを自動処理し、定期的にリトリーブを行うためのタスクの生成、管理を行う。
【0179】
マネジメントはジョブ、アドレス帳、ブックマーク、ドキュメント、アカウント情報などの管理を行う。
【0180】
コンフィグレーションでは自機に関しての設定(ネットワーク、時計など)を行う。
【0181】
(DIS(Device Information Service))
コントローラ内でジョブに対する設定値、デバイス(スキャナ、プリンタなど)の機能、ステータス、課金情報等をコントロールAPI1518に準拠したデータ形態で保持するデータベースと、そのデータベースとのI/FをDIS(Device Information Service)として定義している。
【0182】
図15にDIS7102とジョブ・マネジャ1519、およびスキャナ・マネジャ1524、プリンタ・マネジャ1526とのやり取りを示す。
【0183】
基本的に、ジョブの開始命令などの動的な情報はジョブ・マネジャ1519から各マネジャに直接指示され、デバイスの機能やジョブの内容など静的な情報はDIS7102を参照する。各マネジャからの静的、動的情報、イベントはDIS7102を介してジョブ・マネジャ1519に伝えられる。
【0184】
各マネジャからDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合、DIS7102の内部データ形式がコントロールAPI準拠であることから、コントロールAPI1518に準拠したデータ形式と各マネジャが理解できるデータ形式との相互の変換処理を行う。
【0185】
たとえば、各マネジャからステータス・データの設定を行う場合、デバイス固有のデータを解釈し、コントロールAPI1518で定義される対応するデータに変換し、DIS7102のデータベースへ書き込みを行う。
【0186】
ジョブ・マネジャ1519からDIS7102のデータベースにデータの設定、取得を行う場合には、ジョブ・マネジャ1519とDIS7102の間でデータの変換は生じない。
【0187】
DIS7102には、各マネジャから通知される各種イベント情報に基づき、イベント・データの更新が行われる。
【0188】
図16にDIS7102内部に保持される各種データベース(以下、DBと呼称する)を示し、それぞれのDBについて説明する。図16中の丸角長方形は個々のDBを表わしている。
【0189】
7201はスーパーバイザDBであり、機器全体についてのステータスやユーザ情報を保持しているDBであり、ユーザIDやパスワード等、バックアップが必要な情報はHD(Hard Disk)装置、あるいはバックアップ・メモリなどの不揮発性の記憶装置に保持される。
【0190】
7202はスキャン・コンポーネントDB、7203はプリント・コンポーネントDBであり、これらコンポーネントDBは存在するコンポーネント毎に対応して保持される。
【0191】
たとえば、プリンタのみからなる機器の場合はプリント・コンポーネントDB7203のみが存在し、またたとえば、FAXを具えた機器の場合はファクス・コンポーネントDBが保持される。各コンポーネントDBには初期化時に、それぞれ対応するマネジャがコンポーネントの機能やステータスを設定する。
【0192】
7204はスキャン・ジョブ・サービスDB、7205はプリント・ジョブ・サービスDBであり、これらのジョブ・サービスDBもコンポーネントDB同様、初期化時にそれぞれ対応するマネジャが機器で使用できる機能や、それらのサポート状況を設定する。
【0193】
次にジョブDB、ドキュメントDBについて説明する。7206はスキャン・ジョブDB、7207はプリント・ジョブDBの各ジョブDB、7208はスキャン・ドキュメントDB、7209はプリント・ドキュメントDBである。
【0194】
ジョブDB、ドキュメントDBはジョブとそれに付随するドキュメントが生成される度にジョブ・マネジャ1519により動的に確保、初期化が行われ、必要な項目の設定が行われる。
【0195】
各マネジャはジョブの処理開始前にジョブDBおよびドキュメントDBから処理に必要な項目を読み出し、ジョブを開始する。その後、ジョブが終了するとこれらのジョブ、およびそれに付随していたドキュメントのDBは開放される。ジョブは1つ以上のドキュメントを持つので、あるジョブに対して複数のドキュメントDBが確保される場合がある。
【0196】
ソフト・カウンタ7210は装置のスキャン回数、プリント回数を記録するためのカウンタ・テーブル、イベント・データベース7211は各マネジャから通知されるイベント情報を保持するデータベースである。
【0197】
マネジャから通知されるイベントには、スキャナ・マネジャ1524からのコンポーネントの状態遷移、スキャン動作完了や各種のエラー、またプリンタ・マネジャ1526からのコンポーネントの状態遷移、プリント処理動作完了、紙詰まり、給紙カセット・オープンなどがあり、それぞれのイベントを識別するためのイベントIDが予め定められている。
【0198】
マネジャからイベントが発行された場合、DIS7102はイベント・データベース7211に発行されたイベントIDと必要ならそのイベントに付随する詳細データを登録する。また、マネジャからイベントの解除が通知された場合、解除指定されたイベント・データをイベント・データベース7211から削除する。
【0199】
ジョブ・マネジャ1519よりイベントのポーリングが行われた場合、DIS7102はイベント・データベース7211を参照し、現在発生しているイベントIDと必要ならイベントに付随する詳細データをジョブ・マネジャ1519へ返信し、現在イベントが発生していなければその旨を返信する。
【0200】
また、スキャン処理動作完了、プリント処理動作完了のイベントが通知された場合はスキャン、プリントを行ったユーザのカウンタ値を更新する。このソフトウェアによるカウンタは不慮の電源遮断などでその値が失われないように、バックアップされたメモリ装置やHD装置の不揮発性記憶装置にその値が更新されるたびに書き戻す。
【0201】
(スキャン動作)
図17はスキャン動作に関するソフトウェア構造を示したものである。ジョブ・マネジャ1519はアプリケーション・レベルの要求を分類、保存する機能を持つ。DIS7102はアプリケーション・レベルからのスキャン動作に必要なパラメータを保存する。
【0202】
アプリケーションからの要求はRAM2002に保存される。スキャン動作管理部8203はジョブ・マネジャ1519とDIS7102からスキャンを行うのに必要な情報を取得する。
【0203】
スキャン動作管理部8203はジョブ・マネジャ1519から図18のジョブ番号8303、ドキュメント番号8304のテーブル・データ8301を受け取り、ジョブ番号8303、ドキュメント番号8304のテーブル・データ8301を元に、DIS7102よりスキャン・パラメータ8302を受け取る。これによりアプリケーションから要求されているスキャン条件を元にスキャンを行う。
【0204】
スキャン動作管理部8203はDIS7102から取得したスキャン・パラメータ8302をドキュメント番号順にスキャン・シーケンス制御部8204に渡す。スキャン・パラメータ8302を受け取ったスキャン・シーケンス制御部8204はスキャン画像属性8308の内容に従ってSCSI制御部8207をコントロールする。
【0205】
これにより図3のバス2008に接続されたデバイスI/F2020を動作させることにより、ケーブル2071を介してスキャナ2070に制御コマンドを送ることによりスキャンが実行される。スキャンした画像はケーブル2071を介してデバイスI/F2020にわたり、さらにバス2008を介してRAM2002に格納される。
【0206】
スキャン・シーケンス制御部8204はスキャンが終了し、バス2008を介してRAM2002に画像が格納された時点で、スキャン・パラメータ8302のスキャン画像圧縮形式8309の内容にしたがって、RAM2002に格納されているスキャン画像を圧縮するために、コーデック・マネジャ1520に対して要求を出す。
【0207】
要求を受け取ったコーデック・マネジャ1520はバス2008に接続されている画像圧縮部2040、あるいはMMRコーデック1523内のソフトウェア圧縮モジュールを用いて、スキャン・シーケンス制御部8204からのスキャン画像圧縮形式8309の指定で圧縮を行う。圧縮・伸長制御部8205は圧縮された画像をバス2008を介してRAM2002に格納する。
【0208】
スキャン・シーケンス制御部8204はコーデック・マネジャ1520がスキャン画像圧縮形式8309で指定された形式にスキャン画像を圧縮し、RAM2002に格納した時点でスキャン・パラメータ8302の画像ファイル・タイプ8307にしたがってRAM2002に格納されている圧縮されたスキャン画像をファイル化する。
【0209】
スキャン・シーケンス制御部8204はファイル・システム8206に対して、スキャン・パラメータ8302の画像ファイル・タイプ8307で指定されたファイル形式でファイル化することを要求する。
【0210】
ファイル・システム8206はスキャン・シーケンス制御部8204からの画像ファイル・タイプ8307にしたがって、RAM2002に格納されている圧縮された画像をファイル化し、バス2008を介してHDD2004に転送することによりスキャンされた圧縮画像をファイル化する。
【0211】
スキャン・シーケンス制御部8204はファイル・システム8206がHDD2004にファイル化された画像を格納した時点で、スキャナ2070上の1枚の原稿の処理が終了したとして、スキャン動作管理部8203にスキャン終了通知を送り返す。
【0212】
この時点でスキャナ2070上にまだスキャンが行われていない原稿が存在し、ジョブ・マネジャ1519からスキャン要求が存在する場合には再度、DIS7102に格納されているスキャン・パラメータ8302を用いてスキャン・シーケンス制御部8204にスキャン動作を要求する。
【0213】
スキャナ2070上にスキャンされていない原稿が存在しない場合、またはジョブ・マネジャ1519からのスキャン要求が存在しない場合には、スキャン動作が終了したものとしてジョブ・マネジャ1519に対してスキャン終了通知を発行する。
【0214】
(プリント動作)
以下でプリント動作について詳細に説明する。
【0215】
デバイスI/F2020は内部にDPRAM(Dual Port RAM)を持ち、このDPRAMを介してプリンタ2095へのパラメータ設定およびプリンタ2095の状態読み出しと、プリントの制御コマンドのやり取りを行う。すなわち、プリンタ2095へ送信されるべき情報(給紙カセット指定、フェース・アップ/ダウン排紙指定、及び排紙先指定を含む)及びプリンタ2095から送信されてきた情報はデバイスI/F2020内のDPRAMに書き込まれる。これらのDPRAMに書き込まれた情報はCPU2001(プリンタ・マネジャ1526)及びプリンタ2095に読み出される。
【0216】
またデバイスI/F2020はビデオ・コントローラを持ち、プリンタ2095からエンジン・インタフェース・ケーブル2096経由で与えられるVCLK(Video Clock)とHSYNC(Horizontal Synchronization Signal)に合わせて、バス2008上に展開されているイメージ・データをエンジン・インタフェース・ケーブル2096を介してプリンタ2095に送信する。
【0217】
この送信タイミングを図で表わすと図19のようになる。VCLKは常に出続け、HSYNCがプリンタ2095の1ラインの開始に同期して与えられる。ビデオ・コントローラは設定された画像幅(WIDTH)分のデータを、RAM2002から読み出して、ビデオ信号としてエンジン・インタフェース・ケーブル2096に出力する。これを指定ライン分(LINES)繰り返した後、IMAGE_END割り込みを発生する。
【0218】
先に説明した通り、CPU上のアプリケーション・プログラムからコントロールAPI1518にプリント・ジョブの指示が渡されると、コントロールAPI1518はこれをコントローラ・レベルのジョブ・マネジャ1519にジョブとして渡す。
【0219】
さらにこのジョブ・マネジャ1519はジョブの設定をDIS7102に格納し、プリンタ・マネジャ1526にジョブの開始を指示する。プリンタ・マネジャ1526はジョブを受け付けるとDIS7102からジョブ実行に必要な情報を読み出し、エンジンI/FボードおよびDPRAMを介してプリンタ2095に設定する。
【0220】
画像が圧縮されている場合コーデック・マネジャ1520に展開を依頼、コーデック・マネジャ1520は依頼に従ってプリンタ・マネジャ1526から指示された展開方法(JPEG、MMRなど)により画像ファイルからビット・マップ画像へ展開する。展開された画像はRAM2002に格納される。
【0221】
デバイスI/F2020の設定項目を図20に、プリンタ2095のDPRAMを介した設定項目および制御コマンド、状態コマンドを図21に示す。
【0222】
ビット・マップ画像の印刷についてレター(11"x8.5")サイズ2値画像の、2ページ1部プリント、プリンタ2095が600dpiの性能を持つものとして、具体的に動作を説明する。
【0223】
画像の展開終了後、プリンタ・マネジャ1526はこの画像の幅(この場合8.5"の側とする)の画像バイト数を算出する。
WIDTH=8.5×600÷8≒630(Bytes)
【0224】
次にライン数を演算する。
LINES=11×600=6600(Lines)
【0225】
これらの算出した値と、与えられた1ページ目の画像が格納されているRAM2002のソース・アドレス(SOURCE)を図20に示したWIDTH、LINES、SOURCEに設定する。
【0226】
この時点でデバイスI/F2020は画像出力の用意が完了しているが、プリンタ2095からのHSYNC信号が来ていないため(VCLKは来ている)画像データを出力していない。
【0227】
プリンタ・マネジャ1526は図21に示したDPRAMの所定のアドレス(BookNo)に出力部数である1を書き込む。その後、1ページ目に対する出力用紙の給紙要求(FEED_REQ)を出す。このFEED_REQは給紙カセット指定、フェース・アップ/ダウン排紙指定、排紙先を含む。FEED_REQを出したプリンタ・マネジャ1526は、プリンタ2095からのIMAGE_REQを待つ。プリンタ2095からIMAGE_REQが来たら、プリンタ・マネジャ1526はIMAGE_STARTを出す。
【0228】
このIMAGE_STARTを受けてプリンタ2095はHSYNCを出し始め、HSYNC待ちであったデバイスI/F2020は画像を出力する。プリンタ2095は出力用紙の後端を検出すると、IMAGE_ENDを出力し、出力用紙が排出されるとSHEET_OUTを出力する。
【0229】
プリンタ・マネジャ1526は1ページ目のIMAGE_ENDを受けて、2ページ目のWIDTH、LINES、SOURCEをエンジンI/Fボードに設定し、FEED_REQを出して、IMAGE_REQを待つ。2ページ目のIMAGE_REQが来てからの動作は、1ページ目と同様である。
【0230】
次に実際の記録紙の搬送経路について片面と両面に分けて説明する。図22はプリンタ2095内の記録紙の搬送パスを説明している。プリンタ2095にはフィニッシャ10020が接続されている。記録紙はプリンタ2095のセンタ・トレイ10012または、フィニッシャ10020の排紙トレイ10026(フィニッシャ10020が接続されていない場合には排紙トレイ2111)に排紙される。本実施形態では電子写真方式による画像形成を採用した構成について説明する。上述したプリンタ・マネジャ1526から出力された画像データに応じて、プリンタ2095内のレーザーユニット10030が感光ドラム10005上に潜像を形成し、現像ユニット10040によってその潜像の上にトナーを付着させる。
【0231】
片面プリントの場合、記録紙上に画像形成できるタイミングにおいて、プリンタ2095はプリンタ・マネジャ1526からのFEED_REQに応じて上段カセット2101および下段カセット2102および手差しトレイ10003のいずれかから記録紙を給紙する。プリンタ2095はこの記録紙を転写部10004へ搬送し、感光ドラム10005に付着されたトナーを記録紙上に転写する。
【0232】
トナーの乗った記録紙は定着部10006に搬送され、定着部10006の熱と圧力によりトナーは記録紙に定着される。記録紙の排出先がFEED_REQによりセンタ・トレイ10012が指定されている場合は、記録紙が定着排出ローラ10007によって排出された後、プリンタ2095はフェース・ダウン排紙ローラ10008を介してセンタ・トレイ10012に排紙する。
【0233】
FEED_REQにより記録紙の排紙先がフィニッシャ10020の排紙トレイ10026でフェース・アップ排紙が指定されている場合は、記録紙が定着排出ローラ10007によって排出された後、プリンタ2095はフェース・アップ排紙ローラ10009を介してフィニッシャ10020に排紙し、フィニッシャ10020のストレート・パス・ローラ10021、排紙ローラ10025を介して記録紙を排紙トレイ10026に排紙させる。
【0234】
FEED_REQにより記録紙の排紙先がフィニッシャ10020の排紙トレイ10026でフェース・ダウン排紙が指定されている場合は、記録紙が定着排出ローラ10007によって排出された後、プリンタ2095はフェース・アップ排紙ローラ10009を介してフィニッシャ10020に排紙し、フィニッシャ10020の反転パス第1ローラ10022を介して、記録紙を反転パス10027に搬送させる。
【0235】
記録紙が反転パス10027に送り込まれた後,プリンタ2095はフィニッシャ反転ローラ10023を逆転させ、プリンタ2095は反転パス第2ローラ10024、排紙ローラ10025を介して記録紙を排紙トレイ10026に排紙させる。
【0236】
両面プリントの場合は、記録紙上に一方の面の画像が形成できるタイミングにおいて、プリンタ2095はプリンタ・マネジャ1526からのFEED_REQに応じて上段カセット2101および下段カセット2102および手差しトレイ10003のいずれかから記録紙を給紙する。プリンタ2095はこの記録紙を転写部10004へ搬送し、感光ドラム10005に付着されたトナーを記録紙上に転写する。
【0237】
トナーの乗った記録紙は定着部10006に搬送され、定着部10006の熱と圧力によりトナーは記録紙に定着される。定着部10006を通過した記録紙は定着排出ローラ10007によって反転ローラ10010のパス方向に排出され、反転ローラ10010で反転処理を行い、両面ローラ10011のパス方向に反転排出される。
【0238】
記録紙上に他方の面の画像が形成できるタイミングにおいて、プリンタ2095は両面ローラ10011により転写部10004へ記録紙を搬送し、感光ドラム10005に付着されたトナーを記録紙上に転写する。
【0239】
トナーの乗った記録紙は定着部10006に搬送され、定着部10006の熱と圧力によりトナーは記録紙に定着される。定着部10006を通過した記録紙は定着排出ローラ10007によって排出される。
【0240】
記録紙の排出先がセンタ・トレイ10012の場合は、定着排出ローラ10007によって排出された後、フェース・ダウン排紙ローラ10008を経由してセンタ・トレイ10012に排紙される。
【0241】
記録紙の排紙先がフィニッシャ10020の排紙トレイ10026でフェース・アップ排紙指定の場合、記録紙は定着排出ローラ10007によって排出された後、フェース・アップ排紙ローラ10009を経由してフィニッシャ10020に排紙され、次にフィニッシャ10020のストレート・パス・ローラ10021が搬送を引き継ぎ、記録紙は排紙ローラ10025を経由して排紙トレイ10026に排紙される。
【0242】
記録紙の排紙先がフィニッシャ10020の排紙トレイ10026でフェース・ダウン排紙指定の場合、記録紙は定着排出ローラ10007によって排出された後、フェース・アップ排紙ローラ10009を経由してフィニッシャ10020に排紙され、次にフィニッシャ10020の反転パス第1ローラ10022が搬送を引き継ぎ、記録紙は反転パス10027に送られる。
【0243】
そこでフィニッシャ反転ローラ10023が動作し記録紙の反転を行い反転パス第2ローラ10024が搬送を引き継ぎ、排紙ローラ10025を経由して排紙トレイ10026に排紙される。
【0244】
次に本発明に関わる実施形態の制御手順を説明する。図23はフェース・アップ/ダウン排紙判断フローチャートである。このフローチャートを実行するためのプログラムはROM2003に記憶されており、CPU2001により実行される。ソフトウェア的にはプリンタ・マネジャ1526によって実行される。
【0245】
このフローチャートは一度1ジョブ分のデータがHDD2004あるいはRAM2002に蓄積された後に画像形成が行われる場合に実行される。1ジョブ分のデータが一度蓄積された後に画像形成が行われる場合とは、例えば、コピー機能において連続読取モードが指定された場合、コピー機能やプリンタ機能において電子ソートモードが指定された場合、プリンタ機能においてプリンタドライバによって蓄積プリントが指定された場合、メモリボックス機能によって蓄積された画像をプリントする指定がなされた場合などである。
【0246】
連続読取モードとは、複数のタイプの原稿(片面/両面混在原稿、普通紙/厚紙混在原稿など)を1ジョブ分として読み取らせたいときに、ユーザが1ジョブ分の読み取りが終了したことを操作部2012から指示するまでは、原稿フィーダ2072を使っても使わなくても、原稿フィーダ2072の両面/片面給送モードを途中で切り替えても、あるいは原稿フィーダ2072を使わずに原稿1枚1枚をスキャナ2070で読み取らせても、すべて1ジョブ分として扱うモードである。
【0247】
電子ソートモードとは、複数部の画像形成を行わせる場合に、一連のページの画像形成を複数回繰り返すモードである。蓄積プリントとは、画像の展開に時間のかかるジョブによって画像形成装置1001が長い時間独占されることを避けるために、RIP部2060で1ジョブ分の展開をすべて行った後にプリンタ2095によりプリントを行わせるモードである。
【0248】
メモリボックス機能とは、HDD2004にスキャナ2070により読み取った画像やネットワークI/F・モデム2050を介して受信した画像を保存しておき、必要なときにユーザが操作部2012により指示したことに応じて保存された画像をプリンタ2095によりプリントすることを可能にする機能である。ジョブデータにはフェース・アップ/ダウン指定、画像形成ジョブ中の各ページの出力用紙サイズ指定及び出力用紙タイプ指定が含まれ、これらの指定情報もHDD2004あるいはRAM2002に記憶される。
【0249】
画像を記録紙上に形成する画像形成ジョブにおいて、一度ジョブデータ(画像データ)をHDD2004あるいはRAM2002に蓄積した後に画像形成する場合は、まず、S10101でフェース・ダウン排紙指定かどうかの判断を行う。フェース・ダウン排紙が指定されている場合あるいはフェース・アップ排紙及びフェース・ダウン排紙のいずれの指定もない場合は、S10102に進む。フェース・アップ排紙が指定されている場合はS10107に進む。
【0250】
S10102に進んだ場合、プリンタ・マネジャ1526はHDD2004に記憶された画像形成ジョブ中の全ページの出力用紙サイズをチェックし、図24に示す1ジョブ中に含まれる出力用紙サイズのリストをRAM2002上に作成する。図24の10201は用紙サイズの列であり、出力可能な用紙サイズが並んでいる。出力可能な用紙サイズは予めROM2003に記憶されており、プリンタ・マネジャ1526はリスト作成時にROM2003から出力可能な用紙サイズを読み出して、RAM2002上のリストに書き込む。
【0251】
10202は出力枚数の列であり、1ジョブ中に含まれる用紙サイズ別の枚数を示す。プリンタ・マネジャ1526は1ジョブで出力される用紙サイズ毎の出力枚数をカウントし、RAM2002上のリストに書き込む。10203は記録紙の反転可否を示す列である。記録紙の反転が好ましくない用紙サイズには「否」、記録紙の反転が問題ない用紙サイズには「可」と設定されている。図24に示すように、ハガキサイズは小さく反転に不向きであるため「否」としてある。また、どのような用紙サイズをも許容するフリーサイズは反転に不向きなサイズの場合もあるので「否」としてある。用紙サイズ毎に反転排紙可能かどうかの情報がROM2003に記憶されており、プリンタ・マネジャ1526はリスト作成時にROM2003から反転可否情報を読み出して、RAM2002上のリストに書き込む。図24の出力用紙サイズのリストが完成したらS10103に進む。
【0252】
S10103ではRAM2002上に作成されたサイズ別の出力枚数10202をチェックし、反転可否10203で反転不可と設定されているそれぞれの出力枚数10202が0枚であるか判断する。反転不可のサイズのうち1サイズでも1枚以上のカウントがある場合、すなわち反転排紙できないサイズを含むジョブの場合はS10107に進み、反転不可のサイズは全て0枚である場合、すなわちジョブに含まれるサイズはすべて反転できるサイズである場合はS10104に進む。
【0253】
S10104では、プリンタ・マネジャ1526はHDD2004に記憶された画像形成ジョブ中の全ページの出力用紙タイプをすべてチェックし、図25に示す1ジョブ中に含まれる出力用紙タイプのリストをRAM2002上に作成する。図25の10301は用紙タイプの列であり、出力可能な用紙タイプが並んでいる。出力可能な用紙タイプは予めROM2003に記憶されており、プリンタ・マネジャ1526はリスト作成時にROM2003から出力可能な用紙タイプを読み出して、RAM2002上のリストに書き込む。
【0254】
10302は出力枚数の列であり、1ジョブ中に含まれる用紙タイプの枚数を示す。プリンタ・マネジャ1526は1ジョブで出力される用紙タイプ毎の出力枚数をカウントし、RAM2002上のリストに書き込む。10303は記録紙の反転可否を示す列である。記録紙の反転が好ましくない用紙タイプには「否」、記録紙の反転が問題ない用紙タイプには「可」と設定されている。図25に示すように、厚紙・OHP(透明シート)は腰が強すぎ反転に不向きであるため「否」としてある。また、薄紙は腰が弱すぎて反転に不向きであるため「否」としてある。用紙タイプ毎に反転排紙可能かどうかの情報がROM2003に記憶されており、プリンタ・マネジャ1526はリスト作成時にROM2003から反転可否情報を読み出して、RAM2002上のリストに書き込む。図25の出力用紙タイプのリストが完成したらS10105に進む。
【0255】
S10105ではRAM2002上に作成されたタイプ別の出力枚数10302をチェックし、反転可否10303で反転不可と設定されているそれぞれの出力枚数10302が0枚であるか判断する。反転不可の用紙タイプのうち1タイプでも1枚以上のカウントがある場合、すなわち反転排紙できない用紙タイプを含むジョブの場合はS10107に進み、反転不可の用紙タイプは全て0枚である場合、すなわちジョブに含まれる用紙タイプはすべて反転できるタイプである場合はS10106に進む。
【0256】
S10106ではフェース・ダウン排紙処理を行う。S10107ではフェース・アップ排紙処理を行う。尚、S10106でフェース・ダウン排紙処理を行うときには先頭ページから昇順で画像形成を行い、S10107でフェース・アップ排紙処理を行うときには最終ページから降順で画像形成を行う。
【0257】
上述の実施形態の他に次の形態を実施できる。
1)上述のソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードを画像処理装置1001に供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。
2)前述した実施形態の機能を実現するように各種のデバイスを動作させるように、上記各種デバイスと接続されたシステム内のCPUに、上記実施形態機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムのCPUを格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
3)上記プログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0258】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、複数の記録紙を表裏反転して連続出力する場合、複数の記録紙の各々について、反転機能によって表裏を反転可能か否かを調べ、反転不可能な記録紙が存在する場合には、複数の記録紙全てを反転せずに表面を上にして出力するようにした。
【0259】
これにより、反転排紙できるサイズの記録紙と反転排紙できないサイズの記録紙が混在している場合でも、同一面を上にした出力が得られる。また、反転排紙できる用紙タイプの記録紙と反転排紙できない用紙タイプの記録紙が混在している場合でも、同一面を上にした出力が得られる。さらに、反転排紙できるサイズまたは用紙タイプの記録紙と、反転排紙できないサイズまたは用紙タイプの記録紙とが混在している場合でも、同一面を上にした出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像処理装置のネットワーク・システムの全体構成図である。
【図2】本実施形態の画像処理装置のソフトウェア・ブロック図である。
【図3】本実施形態の画像処理装置のハードウェアの全体構成図である。
【図4】本実施形態の画像入出力デバイスの説明図である。
【図5】本実施形態の操作部2012の構成図である。
【図6】本実施形態のスキャナ画像処理部2080の構成図である。
【図7】本実施形態のプリンタ画像処理部2090の構成図である。
【図8】本実施形態の画像圧縮部2040の構成図である。
【図9】本実施形態の画像回転部2030の構成図である。
【図10】本実施形態の画像回転処理の説明図である。
【図11】本実施形態の画像回転処理の説明図である。
【図12】本実施形態のデバイスI/F2020の構成図である。
【図13】本実施形態の配信に関する組み込みアプリケーション・ブロックの説明図である。
【図14】本実施形態のコピー画面の例の操作画面を説明する図である。
【図15】本実施形態のDIS7102とジョブ・マネジャ1519、およびスキャナ・マネジャ1524、プリンタ・マネジャ1526とのやり取りを示す図である。
【図16】本実施形態のDIS7102内部に保持される各種DBおよびカウンタの説明図である。
【図17】本実施形態のスキャン動作に関するソフトウェア構造の説明図である。
【図18】本実施形態のスキャンにおけるパラメータ・テーブルの概略図である。
【図19】本実施形態のプリント・イメージ・データの転送タイミング図である。
【図20】本実施形態のエンジンI/Fボード内のプリント・パラメータ・レジスタ表の説明図である。
【図21】本実施形態のプリンタとエンジンI/Fボードとの通信コマンド表の説明図である。
【図22】本実施形態の記録紙の搬送パスの説明図である。
【図23】本実施形態のフェース・アップ/フェース・ダウン排紙判断フローチャートである。
【図24】本実施形態の出力用紙サイズのリストの説明図である。
【図25】本実施形態の出力用紙タイプのリストの説明図である。
【符号の説明】
1001 画像処理装置
1002 データベース・サーバ
1003 データベース・クライアント
1004 電子メール・サーバ
1005 電子メール・クライアント
1006 WWW(World Wide Web)サーバ
1007 DNS(domain name system)サーバ
1010 LAN
1011 ルータ
1012 インターネット/イントラネット
1020 画像処理装置
1021 データベース・サーバ
1022 WWWサーバ
1023 電子メール・サーバ
1030 PSTNまたはISDN
1031 FAX装置
1040 プリンタ
1501 UI(User Interface)
1502 アドレス・ブック
1503 ウェブ・サーバ・モジュール
1504 ユニバーサル・センド
1505 プリンタ・モジュール
1506 Eメール
1507 DB
1508 DP
1509 リモート・コピー・スキャン
1510 リモート・コピー・プリント
1511 ウェブ・プル・プリント
1512 HTTP
1513 ウェブ・サーバ・モジュール
1514 SMTP
1515 SLM
1516 TCP/IP
1517 ネットワーク・ドライバ
1518 コントロールAPI
1519 ジョブ・マネジャ
1520 コーデック・マネジャ
1521 FBEエンコーダ
1522 JPEGコーデック
1523 MMRコーデック
1524 スキャナ・マネジャ
1525 SCSI
1526 プリンタ・マネジャ
1527 エンジンI/F
1528 パラレル
2000 コントローラ・ユニット
2001 CPU(Central Processing Unit)
2002 RAM(Random Access Memory)
2003 ROM(Read Only Memory)
2004 HDD(Hard Disk Drive)
2005 イメージ・バスI/F
2006 操作部I/F(Interface)
2007 システム・バス
2008 画像バス
2010 ネットワーク
2011 LAN
2012 操作部
2013 LCD(Liquid Crystal Display)表示部
2014 スタート・キー
2015 ストップ・キー
2016 IDキー
2017 リセット・キー
2018 2色LED(Light Emitting Diode)
2020 デバイスI/F
2021 画像バスI/Fコントローラ
2022 スキャン・バッファ
2023 シリアルパラレル・パラレルシリアル変換
2024 パラレルシリアル・シリアルパラレル変換
2025 プリント・バッファ
2030 画像回転部
2031 画像バスI/Fコントローラ
2032 画像回転部
2033 RAM
2040 画像圧縮部
2041 画像バスI/Fコントローラ
2042 入力バッファ
2043 画像圧縮部
2044 RAM
2045 出力バッファ
2050 モデム
2051 公衆回線
2060 ラスタ・イメージ・プロセッサ
2070 スキャナ
2071 ラスタ・イメージ・データ
2072 原稿フィーダ
2073 トレイ
2080 スキャナ画像処理部
2081 画像バスI/Fコントローラ
2082 フィルタ制御部
2083 編集部
2084 変倍処理部
2085 テーブル
2086 2値化
2087 JPEG圧縮部
2090 プリンタ画像処理部
2091 画像バスI/Fコントローラ
2092 解像度変換部
2093 スムージング処理部
2095 プリンタ
2096 ラスタ・イメージ・データ
2101 用紙カセット
2102 用紙カセット
2103 用紙カセット
2104 用紙カセット
2111 排紙トレイ
3010 操作画面
3011 COPYタブ
3012 SENDタブ
3013 RETRIEVEタブ
3014 TASKSタブ
3015 MGMTタブ
3016 CONFIGタブ
4050 UI(User Interface)
4051 アドレス・ブック
4100 リモート・コピー・アプリケーション
4103 SLM
4150 同報配信アプリケーション
4153 SMTP
4200 ウェブ・プル・プリント・アプリケーション
4250 ウェブ・サーバ・アプリケーション
4300 リモート・コピーの受信側(プリント側)
4350 同報配信イメージの受信側(プリント側)
4400 リモート・プリントの受信側(プリント側)
4450 ノーツ・サーバ
4500 同報配信2値イメージの受信・格納側
4550 メール・サーバ
4600 同報配信多値イメージの受信・格納側
4650 ウェブ・サーバ
4700 ウェブ・ブラウザ
7102 DIS
7201 スーパーバイザDB
7202 スキャン・コンポーネントDB
7203 プリント・コンポーネントDB
7204 スキャン・ジョブ・サービスDB
7205 プリント・ジョブ・サービスDB
7206 スキャン・ジョブDB
7207 プリント・ジョブDB
7208 スキャン・ドキュメントDB
7209 プリント・ドキュメントDB
7210 ソフト・カウンタ
7211 イベント・データベース
8203 スキャン動作管理部
8204 スキャン・シーケンス制御部
8205 圧縮・伸長制御部
8206 ファイル・システム
8207 画像ファイル・タイプ
8301 テーブル・データ
8302 スキャン・パラメータ
8303 ジョブ番号
8304 ドキュメント番号
8305 ジョブ番号
8306 ドキュメント番号
8307 画像ファイル・タイプ
8308 スキャン画像属性
8309 スキャン画像圧縮形式
10000 プリンタ本体
10003 手差しトレイ
10004 転写部
10005 感光ドラム
10006 定着部
10007 定着排出ローラ
10008 フェース・ダウン排紙ローラ
10009 フェース・アップ排紙ローラ
10010 反転ローラ
10011 両面ローラ
10012 センタ・トレイ
10020 フィニッシャ
10021 ストレート・パス・ローラ
10022 反転パス第1ローラ
10023 フィニッシャ反転ローラ
10024 反転パス第2ローラ
10025 排紙ローラ
10026 排紙トレイ
10027 引き継ぎ反転パス
10030 レーザーユニット
10040 現像ユニット
10201 用紙サイズの列
10202 出力枚数の列
10203 反転可否を示す列
10301 用紙タイプの列
10302 出力枚数の列
10303 反転可否を示す列

Claims (20)

  1. 画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像データの画像を記録紙に形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成された記録紙を反転する反転手段と、
    前記反転手段に記録紙を搬送するか否か記録紙の搬送を制御する制御手段と、
    反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むか否か判別する判別手段とを備え、
    記判別手段が反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むと判別した場合、前記制御手段は、該画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送させず、前記記録紙をフェース・アップ状態で排出するよう制御し、前記画像形成手段は、前記記憶手段に記憶された画像データの画像を、最終頁から画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記判別手段は、記録紙の用紙サイズが反転することが好ましくない用紙サイズか否かを判別することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記判別手段は、記録紙の用紙サイズがハガキサイズ及びフリーサイズの少なくとも1つであるとき、反転することが好ましくない用紙サイズであると判別することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記判別手段は画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶した後に、画像形成ジョブに関わる全ての頁の用紙サイズをチェックすることにより、反転することが好ましくないか否か判別することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置において、前記判別手段は、記録紙の用紙タイプが反転することが好ましくない用紙タイプか否かを調べることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置において、前記判別手段は、記録紙の用紙タイプが厚紙、透明シート、及び薄紙の少なくとも1つであるとき、反転することが好ましくない用紙タイプであると判別することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は6に記載の画像形成装置において、前記判別手段は画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶した後に、画像形成ジョブに関わる全ての頁の用紙タイプをチェックすることにより、反転することが好ましくないか否か判別することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像形成装置において、前記反転手段は記録紙をフェース・ダウン状態で排出することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載の画像形成装置において、前記制御手段は、フェース・ダウン排紙が画像形成ジョブにより指定され、かつ画像形成ジョブが反転が好ましくない頁を含まない場合、画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、前記制御手段が前記記録紙をフェース・ダウン状態で排出するよう制御した場合、前記画像形成手段は、前記記憶手段に記憶された画像データの画像を、先頭頁から画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  11. 記録紙を反転する反転手段を有する画像形成装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記プログラムは、
    画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶装置に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶装置に記憶された画像データの画像を記録紙に形成するための画像形成ステップと、
    反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むか否か判別するための判別ステップと、
    前記判別ステップが反転することが好ましくない記録紙の指定を少なくとも1頁分画像形成ジョブが含むと判別した場合、画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送しないよう制御する制御ステップとを備え
    前記制御ステップは、前記記録紙をフェース・アップ状態で排出するよう制御し、前記画像形成ステップは、前記記憶装置に記憶された画像データの画像を、最終頁から画像形成を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  12. 請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは、記録紙の用紙サイズが反転することが好ましくない用紙サイズか否かを判別することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  13. 請求項12に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは、記録紙の用紙サイズがハガキサイズ及びフリーサイズの少なくとも1つであるとき、反転することが好ましくない用紙サイズであると判別することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 請求項12又は13に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶した後に、画像形成ジョブに関わる全ての頁の用紙サイズをチェックすることにより、反転することが好ましくないか否か判別することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 請求項11乃至14いずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは、記録紙の用紙タイプが反転することが好ましくない用紙タイプか否かを調べることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  16. 請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは、記録紙の用紙タイプが厚紙、透明シート、及び薄紙の少なくとも1つであるとき、反転することが好ましくない用紙タイプであると判別することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. 請求項15又は16に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記判別ステップは画像形成ジョブに含まれる画像データを記憶した後に、画像形成ジョブに関わる全ての頁の用紙タイプをチェックすることにより、反転することが好ましくないか否か判別することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 請求項11乃至17いずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記反転手段は記録紙をフェース・ダウン状態で排出することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 請求項11乃至18いずれか1項に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記制御ステップは、フェース・ダウン排紙が画像形成ジョブにより指定され、かつ画像形成ジョブが反転が好ましくない頁を含まない場合、画像形成ジョブに関わる全頁の記録紙を前記反転手段へ搬送するよう制御することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 請求項19に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記制御ステップが前記記録紙をフェース・ダウン状態で排出するよう制御した場合、前記画像形成ステップは、前記記憶装置に記憶された画像データの画像を、先頭頁から画像形成を行うことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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