JP2006196975A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 リモート振替ジョブとローカルプリントジョブとリモートプリントジョブの履歴を同じジョブリスト画面内で分類して表示し管理者がジョブ履歴を容易に把握できるようにする。
【解決手段】 ローカルコピー中にトラブルが発生した場合に、リモートプリンタへ振替プリントするリモート振り替え手段、ローカルプリント手段、リモートプリント手段、上記手段のジョブの詳細情報をジョブ一覧画面内で区別して表示できるジョブ履歴表示手段を有する。
【選択図】 図21

Description

本発明は、通信媒体を介した画像形成を行う画像形成装置及び画像形成システム及び画像形成方法に関する。
近年、オフィス等におけるネットワークの普及に伴い、デジタル複写機やプリンタ等画像形成装置も、ネットワーク接続機能を備えたものが広く利用されてきており、これら画像形成装置を用いてネットワーク経由でプリントやスキャンを行うことが可能な画像形成システムが普及してきている。
このような画像形成システムでは、ある装置で原稿をスキャンし、指定したネットワーク上のプリンタへスキャン画像を送信してプリントすることでコピー動作を行うリモートコピーや、複数のプリンタへスキャン画像を送信してコピーを行う重連コピーなどの動作が可能になっている。また、ローカル機側で蓄積記憶した画像データをリモートプリンタへ送信してプリントを行なうことが可能になっている。リモートコピー受信に指定されるプリンタは、あるネットワーク上の装置からプリントを指示されているときに、別の複数の装置からもリモートプリントの受信を受付けることができ、リモートプリンタ上の記憶装置内でスプールすることにより、複数のプリンタから複数のジョブをプリントすることができている。
一方、PCやWSなどのホストからプリンタサーバにPDLデータとプリント動作モードを送信し、プリンタサーバに接続されたプリンタで出力する画像形成システムもあり、プリンタサーバからのPDLデータをあるプリンタで出力中に何らかのトラブルによってプリントを継続できなくなった場合に、プリンタサーバに接続されている他のプリンタへ代替出力することも可能になってきている。
また、リモートコピーや重連コピー機能を有する画像形成システムでは、プリントしたジョブの情報を確認するジョブ情報確認機能を有するものがあり、そこでは、ローカルプリントしたジョブかリモートプリントしたジョブかを確認することができるものがある。
又、別の従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開平9−218764号公報
しかしながら、従来のリモートコピーでは原稿をスキャナで読み取る前にリモートプリンタを選択しなければならなかった。そのため、スキャナで読み取った原稿画像データをローカルプリンタで出力(ローカルコピー)中に、用紙無しの発生やジャムが発生したというような場合に、プリントを終えていない画像データをリモートプリンタでプリントすることができず、用紙補給やジャム解除などの処理をしてローカルコピーを再開するか、リモートコピーを使って再スキャンから作業を始めるかしか方法がなく、利便性、生産性に問題がある。また、プリンタサーバを使った代替プリントではスキャンした原稿画像データを扱えないという問題があった。
本発明の第一の目的は、ローカルコピー中にトラブルが発生した場合に、リモートプリンタへ振替プリントすることによって、リモートコピーの機能性を向上させるとともに使用者に対して迅速なプリント環境を提供することにある。また、リモート振替機能においては、ローカル機側でプリントする画像データとリモート機側でプリントする画像データが存在する。従来のような、リモートコピー機能を有する画像形成システムではローカルプリントしたジョブかリモートプリントしたジョブかのみ確認することができたが、前記第一の目的を達する画像形成システムでは、ローカルプリントしたジョブ内容とリモートプリントしたジョブ内容とリモート振替したジョブ内容を区別して表示し、確認できることが必要となる。本発明の第二の目的は、ローカルコピーしたジョブとリモートコピーしたジョブとリモート振替したジョブのジョブ情報を画像形成システム管理者が容易に把握できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理システムでは、請求項1において、原稿画像を読み取る画像入力手段と前記画像入力手段で読み取った画像データを記録紙に出力する第一の画像出力手段を備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信媒体を介して接続され、前記画像入力手段で読み取った画像データを受信して記録紙に出力する第二の画像出力手段を備える複数のリモートプリンタとで構成される画像形成システムであって、前記画像入力手段で読み取った画像データを前記第一の画像出力手段で出力中に何らかの原因で出力できなくなった場合に、前記画像データの全部もしくは未出力分のどちらかを操作部から選択し、選択した方をリモートプリンタで振替出力するリモート振替機能を有し、前記第一の画像出力手段を用いて出力したローカルプリントジョブと前記第二の画像出力手段を用いて出力したリモートプリントジョブと前記第一の画像出力手段と前記第二の画像出力手段で出力したリモート振替ジョブの情報を確認可能なジョブ情報確認手段を有することを特徴とする画像形成システムを提供し、請求項2において、ジョブ情報一覧画面を有し、前記ジョブ情報一覧画面中でローカルプリントジョブとリモートプリントジョブとリモート振替ジョブのジョブ情報を分類して表示することを特徴とする画像形成システムを提供し、請求項3において、前記ジョブ情報一覧画面から選択したジョブの詳細情報を表示するジョブ詳細表示機能を有し、選択したジョブがリモート振替ジョブの場合は、ローカルプリント内容と振替分のリモートプリント内容を表示することを特徴とする画像形成システムを提供する。
従来のリモートコピーでは原稿をスキャナで読み取る前にリモートプリンタを選択しなければならなかった。そのため、スキャナで読み取った原稿画像データをローカルプリンタで出力(ローカルコピー)中に、用紙無しの発生やジャムが発生したというような場合に、プリントを終えていない画像データをリモートプリンタでプリントすることができず、用紙補給やジャム解除などの処理をしてローカルコピーを再開するか、リモートコピーを使って再スキャンから作業を始めるかしか方法がなく、利便性、生産性に問題がある。また、プリンタサーバを使った代替プリントではスキャンした原稿画像データを扱えないという問題があった。本発明において、ローカルコピー中にトラブルが発生した場合に、リモートプリンタへ振替プリントすることによって、リモートコピーの機能性を向上させるとともに使用者に対して迅速なプリント環境を提供することを可能とした。リモート振替機能においては、ローカル機側でプリントする画像データとリモート機側でプリントする画像データが存在する。従来のような、リモートコピー機能を有する画像形成システムではローカルプリントしたジョブかリモートプリントしたジョブかのみ確認することができたが、前記第一の目的を達する画像形成システムでは、ローカルプリントしたジョブ内容とリモートプリントしたジョブ内容とリモート振替したジョブ内容を区別して表示し、確認できることが必要となる。そこで、本発明では、同一のジョブ一覧画面内でローカルプリントしたジョブ内容とリモートプリントしたジョブ内容とリモート振替したジョブ内容を区別して表示するようにし、さらに、ローカルコピーしたジョブとリモートコピーしたジョブとリモート振替したジョブのジョブ詳細情報を詳細画面内で区別して表示できるようにし、画像形成システム管理者が容易にジョブ情報を把握できるようにした。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に本実施の形態における画像形成システムのネットワークの全体構成を示す。
1001はデジタル複合機であり、後述するスキャナとプリンタから構成される。デジタル複合機1001は、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク1010(以下LAN1010)へ送信したり、LAN1010から受信した画像をプリンタによりプリントアウトすることができる。また、図示しないFAX送信手段により、スキャナから読んだ画像をPSTNまたはISDN1030へ送信したり、PSTNまたはISDN1030から受信した画像をプリンタによりプリントアウトすることができる。
1002は、データベースサーバで、デジタル複合機1001により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントで、データベース1002に保存されている画像データの閲覧/検索等を行うことができる。
1004は、電子メールサーバで、デジタル複合機1001により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。1005は、電子メールのクライアントで、電子メールサーバ1004の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メールを送信したりすることができる。1006はHTML文書をLAN1010に提供するWWWサーバで、デジタル複合機1001によりWWWサーバ1006で提供されるHTML文書をプリントアウトできる。
1011は、ルータでLAN1010をインターネット/イントラネット1012と連結する。インターネット/イントラネットに、前述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、デジタル複合機1001と同様の装置が、1020、1021、1022、1023として連結している。一方、デジタル複合機1001は、PSTNまたはISDN1030を介して、FAX装置1031とデータの送受信が可能となっている。また、LAN1010上にプリンタ1040も連結されており、デジタル複合機1001により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
次に、デジタル複合機1001のハードウェア全体構成図を図2に示す。コントローラユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。
操作部I/F2006は操作部2012とのインターフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。ネットワーク2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。モデム2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
イメージバスI/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。RIP(ラスターイメージプロセッサ)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
次に、デジタル複合機1001を構成する画像入出力デバイスを図3に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2070に指示を与え、原稿フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
また、原稿フィーダ2072には、後述する自動用紙選択モードを実現するために必要な原稿サイズ検知センサ(図示せず)が設置されており、セットされた原稿のサイズを検知することができる。
画像出力デバイスであるプリンタ部2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101、2102、2103、2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
次に、操作部2012の構成を図4に示す。LCD表示部2013は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2015は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
次に、スキャナ画像処理部2080の構成を図5に示す。画像バスI/Fコントローラ2081は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2080内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影つけ、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像読み取りラインセンサ(図示せず)を走査する速度を変えることで行う。テーブル2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために、行うテーブル変換である。2値化2086は、多値のグレースケール画像データを、誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。処理が終了した画像データは、再び画像バスコントローラ2081を介して、画像バス上に転送される。
次に、プリンタ画像処理部2090の構成を図6に示す。画像バスI/Fコントローラ2091は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。解像度変換部2092は、ネットワーク2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
次に、画像圧縮部2040の構成を図7に示す。画像バスI/Fコントローラ2041は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働き、入力バッファ2042・出力バッファ2045とのデータのやりとりを行うためのタイミング制御及び、画像圧縮部2043に対するモード設定などの制御を行う。以下に画像圧縮処理部2040の処理手順を示す。
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定(たとえばMMR圧縮・JBIG伸長等の)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。受け取った画像データは入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで画像を転送する。この際、入力バッファは画像バスI/Fコントローラ2041と、画像圧縮部2043両者の間で、画像データを転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込み及び、画像圧縮部2043への画像の書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないような制御を行う(以後このような制御をハンドシェークと呼称する)。画像圧縮部2043は受け取った画像データを、一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮を行う際には行う画像圧縮処理の種類によって、数ライン分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮を施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコントローラ2041及び画像圧縮部2043とのハンドシェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントローラ2041に転送する。画像バスI/Fコントローラ2041では転送された圧縮(もしくは伸長)された画像データをRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくはこの画像圧縮部から停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラー発生時等)繰り返される。
次に、画像回転部2030の構成を図8に示す。画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスを制御する働き、画像回転部2032にモード等を設定する制御及び、画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下に画像回転部の処理手順を示す。
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは32bitをそのサイズとし回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、図9に示す様に上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図10のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への書き込み)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。
回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングを以て、RAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
次に、デバイスI/F部2020の構成を図11に示す。画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
次に、デバイスI/F2020の画像スキャン時の処理手順を以下に示す。まず、スキャナ2070から送られてくる画像データをスキャナ2070から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ2022に保存する。
そして、画像バス2008がPCIバスの場合には、バッファ内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出しで32ビット分、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、シリアル画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
次に、デバイスI/F2020の画像プリント時の処理手順を以下に示す。画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バスから送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に保存する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バスからおくられてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に保存する。そして、プリンタ2095から送られてくるタイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ2095に送る。
次に、デジタル複合機1001において動作するソフトウェアの全体構成を図12のソフトウエアブロック図を用いて説明する。
1501はユーザインターフェイス(UI)を司るものであり、オペレータが本複合機の各種操作・設定を行う際、機器との仲介を行うモジュールである。ユーザインターフェイス1501は、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。
1502はアドレスブック(Address−Book)であり、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。アドレスブック1502の内容は、ユーザインターフェイス1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用される。
1503はウェブサーバ(Web−Server)モジュールであり、図外のWebクライアントからの要求により、デジタル複合機1001の管理情報を通知するために使用される。管理情報は、後述のAPI制御部(Control−API)1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512、TCP/IP1516、ネットワークドライバ(Network−Driver)1517を介してWebクライアントに通知される。
1504は同報配信(Universal−Send)であり、データの配信を司るモジュールであり、ユーザインターフェイス1501によりオペレータに指示されたデータを、同様に指示された通信(出力)先に配布するものである。また、オペレータにより、本機器のスキャナ機能を使用し配布データの生成が指示された場合は、後述のAPI制御部1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
1505は同報配信1504内で出力先にプリンタが指定された際に実行されるモジュール、P550である。
1506は同報配信1504内で通信先にE−mailアドレスが指定された際に実行されるモジュール、Eメールである。
1507は同報配信1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュール、DBである。
1508は同報配信1504内で出力先に本機器と同様のデジタル複合機が指定された際に実行されるモジュール、DPである。
1509はリモートコピースキャン(Remote−Copy−Scan)モジュールであり、デジタル複合機1001のスキャナ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他のデジタル複合機を出力先とし、デジタル複合機1001単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
1510はリモートコピープリント(Remote−Copy−Print)モジュールであり、デジタル複合機1001のプリンタ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を入力先とし、デジタル複合機1001で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
1511はウェブプルプリント(Web−Pull−Print)モジュールであり、インターネットまたはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷するモジュールである。
1512はデジタル複合機1001がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のウェブサーバ1503、ウェブプルプリント1511モジュールに通信を提供するものである。
1513はlprモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するものである。
1514はSMTPモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のEメールモジュール1506に通信を提供するものである。
1515はSLM(Salutation−Manager)モジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のデータベースモジュール1517、DPモジュール1518、及びリモートコピースキャン1509モジュール、リモートコピープリント1510モジュールに通信を提供するものである。
1516はTCP/IP通信モジュールであり、前述の各種モジュールに後述のネットワークドライバ1517によりネットワーク通信を提供するものである。
1517はネットワークドライバであり、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するものである。
1518はAPI制御部であり、同報配信1504等の上流モジュールに対し、後述のジョブマネージャ(Job−Manager)1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供するものであり、上流、及び下流のモジュール間の依存関係を軽減しそれぞれの流用性を高めるものである。
1519はジョブマネージャ(Job−Manager)であり、前述の各種モジュールよりAPI制御部1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるものである。また、本モジュールは、デジタル複合機1001内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
1520はコーデックマネージャ(CODEC−Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するものである。
1521はFBEエンコーダ(FBE−Encoder)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ(Scan−Manager)1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するものである。
1522はJPEGコーデック(JPEG−CODEC)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリントマネージャ(Print−Manager)1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うものである。
1523はMMRコーデック(MMR−CODEC)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリントマネージャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うものである。
1524はスキャンマネージャ(Scan−Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示するスキャン処理を管理・制御するものである。
1525はSCSIドライバであり、スキャンマネージャ1524とデジタル複合機1001が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うものである。
1526はプリントマネージャ(Print−Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示する印刷処理を管理・制御するものである。
1527はエンジンインターフェイス(Engine−I/F)ドライバであり、プリントマネージャ1526と印刷部とのI/Fを提供するものである。
1528はパラレルポートドライバであり、ウェブプルプリント1511がパラレルポートを介して図外の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するものである。
以下、本発明の組み込みアプリケーションの実施の形態について図面を用いて説明する。
図13は、本実施の形態における画像の配信に関する組み込みアプリケーションブロックを表すものである。
4050は、図12で説明した本実施の形態の操作部のUI(User Interface)アプリケーションを示すブロックである。4100は、リモートコピーアプリケーションの送信側を示すブロック図である。4150は、同報配信(Universal Send)の送信側を示すブロック図である。4200は、ウェブプルプリント(Web Pull Print)モジュールを示すブロック図である。4250は、ウェブサーバ(Web Server)モジュールを示すブロック図である。
4300は、リモートコピーの受信側(プリント側)を示すブロック図である。4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントするブロック図である。4400は、リモートプリントの受信側(プリント側)を示すブロック図である。4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のノーツサーバ(Notes Server)で受信・格納するブロック図である。
4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージを受信・格納するブロック図である。4550は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のメールサーバ(Mail Server)で受信・格納するブロック図である。4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージを受信・格納するブロック図である。4650は、情報コンテンツを含んだ、公知のウェブサーバ(Web Server)を示す図である。4700は、本発明のウェブサーバなどにアクセスする公知のウェブブラウザ(Web Browser)を示す図である。以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
まず、UI(User Interface)アプリケーション4050について説明する。
4050ブロックに示したUIの詳細は、前記したとおりであるが、ここでは、4051のアドレスブック(Address Book)について説明する。アドレスブック4051は、デジタル複合機1001内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスクなど)に保存されており、この中には、ネットワークに接続された機器の特徴が記載されている。例えば、以下に列挙するようなものが含まれている。
(a)機器の正式名やエイリアス名
(b)機器のネットワークアドレス
(c)機器の処理可能なネットワークプロトコル
(d)機器の処理可能なドキュメントフォーマット
(e)機器の処理可能な圧縮タイプ
(f)機器の処理可能なイメージ解像度
(g)プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
(h)サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
さらに、リモートコピーアプリケーション4100、同報配信アプリケーション4150、ウェブサーバアプリケーション4250、ウェブプルプリントアプリケーション4200は、アドレスブック4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。また、アドレスブック4051は、編集可能であると共に、ネットワーク内のサーバコンピュータなどに保存されているものをダウンロードして使用する、または、直接参照することも可能である。上述の各アプリケーションについて詳細に説明する。
リモートコピーアプリケーション4100は、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報をアドレスブック4051より判別し、それに従い、スキャナにより読みとった画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLM4103に通して、ネットワーク上のプリンタ機器に送信する。SLM4103とは、詳細には説明しないが、公知のサルテーションマネージャ(Salutation Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種であり、スマートリンクマネージャ(Smart Link Manager)とも呼ばれる。
同報配信アプリケーション4150は、リモートコピーアプリケーション4100と違い、一度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信する事が可能である。また、配信先もプリンタ機器にとどまらず、いわゆるサーバコンピュータにも直接配信可能である。以下、配信先に従って順に説明する。
配信先の機器が公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドを処理可能だとアドレスブック4051より判別した場合、同様にアドレスブック4051より判別した画像解像度に従って画像読み取りを行い、画像自体は、本実施の形態では、公知のFBE(First Binari Encoding)を用いて圧縮し、さらにコード化して、公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPRで相手機器に送信する。
配信先の機器が前記SLMで通信可能で、サーバ機器の場合、アドレスブック4051より、サーバーアドレス、サーバ内のフォルダの指定を判別し、リモートコピーアプリケーション4100と同様に、スキャナにより読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
また、デジタル複合機1001では、相手機器であるサーバが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能だと判別した場合、前記の2値画像と同様に多値読み取りした画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
配信先の機器が公知のE−mailサーバーである場合、アドレスブック4051に記載されたメールアドレスを判別し、スキャナにより読み取った画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)4153を使用して、E−mailサーバーに送信する。その後の配信は、メールサーバ4550に従って実行される。
ウェブプルプリントアプリケーション4200は、インターネットあるいはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷する。
ウェブサーバアプリケーション4250はウェブクライアントからの要求に応じて、ウェブクライアントの自装置の管理情報を通知する。
次に、デジタル複合機1001を含み、本発明の特徴でもあるリモートコピーが実行される画像形成システムを図23に示す。図23における画像形成システムは、上述のデジタル複合機1001の他に、デジタル複写機2902、デジタル複写機2903で構成され、デジタル複合機1001、2902、2903は、ローカルエリアネットワーク1010を介して接続され、通信可能である。
図24はデジタル複写機1001、2902、2903内のハードディスク2004の記憶領域の割当て例を示す図である。ハードディスク2004は、図24に示すように、テンポラリ領域aとメモリボックス領域bとに区切られている。テンポラリ領域aは、さらに4つの領域に区切られている。A1はローカルコピー時に電子ソート処理などのために画像を一時的に蓄えておく領域である。A2は、リモートコピー受信プリントのために画像を一時的に蓄えておく領域である。A3はPDL受信プリントのために画像を一時的に蓄えておく領域である。A3はその他の機能で画像を一時的に蓄えておく領域である。メモリボックス領域bは、画像を登録しておくための領域である。
次にリモートプリントを行なう処理について説明する。図27は、リモートプリントを行なう際の送信側のフローチャートである。ここで図23のシステムで、デジタル複写機1001のボックスメモリ領域にある画像データをデジタル複写機2903を指定してリモートプリントを行なうものとし、デジタル複写機1001内のハードディスク2004内のメモリボックス領域Bにあらかじめ画像データが文書データとして保存されているとする。
まず、デジタル複写機2903に対してリモートプリントジョブを実行することを通知し(S2701)、指定された文書データに必要な画像のサイズを求め、デジタル複写機2903へ送信する総画像サイズPを計算する(S2702)。次にデジタル複写機2903に対して総ページサイズPに必要な領域確保コマンドを発行する(S2703)。次にステップS2704へ進み、デジタル複写機2903からの領域確保コマンドの返答結果から領域が確保できたかどうか判断する。確保できた場合は、ハードディスク2004上の領域Bから画像データを読み出して、デジタル複写機2903へ画像データを送信する(S2705)。確保できなかった場合は、操作部2012上のLCD表示部2013へ、図26のようにメモリフルになる可能性があることを表示する(S2706)。次にステップS2707に進み、はいが押下された場合は、ハードディスク2004上の領域Bから画像データを読み出して、デジタル複写機2903へ画像データを送信する(S2705)。いいえが押下された場合は、デジタル複写機2903に対して処理を中止することを通知して終了する(S2708)。
図28は、リモートプリント受信側の処理のフローチャートである。
リモートプリント指示があると、指定されたジョブモードでジョブの投入指示を行う(S2801)。次に領域確保コマンドを受信して、親機から指定された総画像サイズPを取得する(S2802)。次にPサイズ分の領域がハードディスク2004上のリモートプリント領域A2にあるかどうか判断し(S2803)、領域があった場合は、領域A2の中からPサイズ分の領域Sを予約して確保する(S2804)。図25はリモート領域A2の中で領域Sを確保した状態を示している。次に親機へ対して指定されたサイズP分の領域の確保に成功したことを通知する(S2805)。次に親機からページデータを受信して(S2806)、領域Sへ記憶し(S2807)、プリント指示を行う(S2808)。
次に最後のページかどうかを判断し、最後のページでなければ、ステップS2806からS2809の手順を繰り返すことで、親機からの送信されてくるページデータを領域Sへ記憶すると同時にプリント指示を行うことができる。プリント処理が終了すると確保した領域Sを解放する(S2810)。
次にS2803でPサイズ分の領域がハードディスク2004上のリモートプリント領域A2にないと判断された場合は、親機へ領域が確保できなかったことを通知し(S2811)、領域A2上の予約確保されていない領域を使って処理をすることになる。この場合、親機からページデータを受信すると(S2812)、ページサイズQを求め(S2813)、図25に示すハードディスク2004上のリモートプリント領域A2の中のテンポラリ領域Pから、サイズQ分の領域の確保を試みる(S2814)。次にステップS2814で、領域が確保できるかどうか判断し、確保できなかった場合は、メモリフルエラーで処理を中止する(S2819)。確保できた場合は、プリント指示を行ない(S2816)、最後のページかどうかを判断し(S2817)、最後のページでなければ、ステップS2812からS2817の手順を繰り返すことで、領域Pのメモリフルが発生しなければ、親機からの送信されてくるページデータを領域Pへ記憶すると同時にプリント指示を行うことができる。プリント処理が終了すると領域Pの中から確保した領域を解放する(S2818)。
図14は、ある画像入力装置が有する、リモートプリントを行う対象となるリモートプリンタを選択するリモートプリンタ選択画面5001である。リモートプリンタ選択画面中のリモートプリンタ一覧5002には、前記画像入力装置がリモートプリンタとして選択可能なリモートプリンタの形態と状況、名称が表示される。リモートプリンタの形態は、アイコンで示されており、アイコンのパターンは、フィニッシャやペーパーデッキの有無、ネットワーク接続されているかによって異なる。リモートプリンタ状況は、ネットワーク接続され、リモートプリンタとして使用可能な状態であるかが示される。ユーザは、リモートプリンタ名称のいずれかを押下することによって使用するリモートプリンタを選択可能である。選択されたリモートプリンタ名称は反転表示される。上スクロールキー5003と下スクロールキー5004を押下することによって、リモートプリンタ一覧がスクロールされる。戻るキー5006を押下すると、リモートプリンタ一覧にて選択されたリモートプリンタがリモートプリントの対象として設定される。
図15は、リモートプリンタを登録するリモートプリンタ登録画面5008である。リモートプリンタ登録画面は操作部のユーザモードキーを押下して不表示のユーザモード画面を表示し、リモートプリンタ登録キーをさらに押下することで表示される。リモートプリンタを登録するには、IPアドレスキー5009を押下する。IPアドレスキーが押下されると、不図示のテンキーを用いてIPアドレスを入力できる。閉じるキー5010を押下することによって、画像形成装置内の不揮発性メモリにリモートプリンタのIPアドレスが追加保持される。
次に、本発明に関わるローカルプリント中に何らかのトラブルによってローカルプリンタで出力できなくなった場合の例について説明する。
図16はローカルプリント中に紙無しになった場合に操作部に表示される紙無し画面5020である。図16中の5021は、用紙が格納された各カセットを示しており、そのカセットにセットされている用紙サイズや量が表示されている。図16では、カセット3にセットされたB4を給紙しようとしたが、カセット3にはB4が一枚もなく給紙できない状態を示している(カセット3のキーが反転表示され、「用紙がありません」のメッセージが表示されている)。5022は本発明に関わるリモート振替キーである。リモート振替キーは図15のリモートプリンタ登録画面からリモートプリンタが1台以上登録されている場合に表示される。リモート振替キーを押下することにより、後述するリモート振替画面が表示され、リモートプリンタへの代行出力を指定することができる。リモート振替キーを押下せず、紙無し用紙を補給した場合もしくは他のカセットを選択した場合は紙無し画面は非表示となり不図示の基本画面に戻ってローカルプリントを継続する。
図17はローカルプリント中にジャムが発生した場合に操作部に表示されるジャム画面5030である。ジャム画面中にはジャムが発生したことを通知するメッセージや本体のどの部分でジャムが発生したかを示す絵が表示される。5031は本発明に関わるリモート振替キーである。リモート振替キーは図15のリモートプリンタ登録画面からリモートプリンタが1台以上登録されている場合に表示される。リモート振替キーを押下することにより、後述するリモート振替画面が表示され、リモートプリンタへの代行出力を指定することができる。リモート振替キーを押下せず、ジャムを解除した場合はジャム画面は非表示となり不図示の基本画面に戻ってローカルプリントを継続する。
図18はローカルプリント中にトナー切れが発生した場合に操作部に表示されるトナー切れ画面5040である。トナー切れ画面中にはトナー切れが発生したことを通知するメッセージやトナー補充の方法を示す絵が表示される。5041は本発明に関わるリモート振替キーである。リモート振替キーは図15のリモートプリンタ登録画面からリモートプリンタが1台以上登録されている場合に表示される。リモート振替キーを押下することにより、後述するリモート振替画面が表示され、リモートプリンタへの代行出力を指定することができる。リモート振替キーを押下せず、トナーを補給した場合はトナー切れ画面は非表示となり不図示の基本画面に戻ってローカルプリントを継続する。
図19は、図16〜図18でリモート振替が選択された場合に表示されるリモート振替設定画面5050の例である。リモート振替設定画面では、リモートプリンタ選択キー5051を押下することにより、図14で説明したリモートプリンタ選択画面5001が表示され、振替先のリモートプリンタを指定できる。そして、リモートプリンタで振替プリントする内容を5052もしくは5053で設定できる。5052のキーを押下するとジョブの先頭からプリントし直し、5053のキーを押下するとローカルプリントされていない残りの画像データをプリントする。5052のキーと5053のキーは同時に設定できないものとする。振替先のリモートプリンタとプリント内容の設定がなされた場合、OKキー5055が押下できる状態になり、OKキー5055を押下するとリモートプリントが開始される。閉じるキー5054を押下した場合は、リモート振替設定画面の前に表示されていた各アラーム(用紙なし、ジャム、トナー切れ)の画面へと戻る。
次に、本発明におけるリモート振替動作に関するフローについて説明する。図20はリモート振替動作に関するフローを示す図である。
まず、S10001にて、原稿をスキャナにセットしローカルコピーを開始する。次にS10002にて、ローカルプリント中に紙無しやジャム、トナー切れなどのアラームが発生したかどうかを判別する。アラームが発生していない場合はS10003へ進み、ローカルプリントが終了したかどうかを判別する。S10003にて、まだプリントされていない画像データがある場合はプリントを継続し、S10002へ戻る。アラームが発生した場合は、図16から図18で示したようなアラーム画面のうち該当する画面を表示してS10004に進み、動作中のローカルプリントがローカルコピーに属するものであるかどうかを判別する。ローカルコピーに属するローカルプリントでない場合は、S10006へ進んで該アラームが解除されたかどうかを判別する。該アラームが解除された場合はS10007へ進んでローカルプリントを再開し、S10002へと戻る。S10004にて、ローカルコピーに属するローカルプリントであると判別された場合は、S10005へと進む。S10005では、リモート振替するかどうかが判別される。すなわち、リモートプリンタが登録されていない場合はリモート振替できないのでS10006へ進み、リモートプリンタが登録されているが使用者によって該アラームの解除によってリモート振替を選択されない場合もS10006に進む。リモートプリンタが登録されており、かつ、該アラームの画面にてリモート振替すると選択された場合は、S10008へ進む。S10008では、リモート振替設定が行われたかどうかを判別する。すなわち、図19に例を示したリモート振替設定画面にて、振替出力先のリモートプリンタが選択され、さらに、振替内容(ジョブの先頭から全部をプリントするのか、未プリント画像データからプリントするのか)が設定され、OKキーが押下されたどうかを判別する。振替設定がなされた場合は、S10009へ進んで、S10008にて選択したリモートプリンタへ画像データを送信してプリント実行される。S10008にて振替設定がなされず、図19に示すような閉じるキーが押下された場合は、S10005へと戻る。
次に、本発明におけるジョブ一覧画面6001を図21に示す。
操作部から不図示のジョブ一覧キーを押下すると、プリントを実行したジョブ結果を示すジョブ一覧画面が表示される。ジョブ一覧画面では6002に示すような項目が表示される。図21の例では、ジョブを受付時に割り当てられるユニークなジョブ番号とジョブを受け付けた時間、原稿枚数と部数、出力先デバイス、プリント結果等が表示される。例えば、受付番号0001のジョブは、6/1の10:00にジョブを受け付け、ローカルプリンタで原稿1枚*2部を正常出力したと意味である。受付番号0003のジョブは、6/2の09:30にジョブを受け付け、ローカルプリンタとリモートプリンタとで原稿1枚*14部を出力しようとして、ローカルプリンタ結果はNGだったが、リモートプリンタ結果はOKだったという意味である。さらに、受付番号0006のジョブは、6/5の14:00にジョブを受け付け、リモートプリンタで原稿1枚*1部を出力できなかったという意味である。このように、本発明の第一の目的を達成する方法の例として、一つのジョブ一覧画面内でローカルプリント・リモートプリント・リモート振替プリントの各ジョブを用意に分類できるようにしている。さらに、例えば、6007が示すようなジョブ欄を押下すると、そのジョブ欄が反転表示され、反転表示された状態で詳細情報キー6003を押下すると図22に示すジョブ詳細画面が表示される。また、上スクロールキー6004や下スクロールキー6005を押下することによって、ジョブ一覧画面に表示されるジョブ欄をスクロール表示できる。閉じるキー6006を押下すると、ジョブ一覧画面が表示される前の画面に戻る。
図22は、ジョブ一覧画面6001内でジョブを選択し、詳細情報キー6003を押下した場合に表示されるジョブ詳細画面6010である。ジョブ詳細画面では、選択されたジョブに関する詳細情報が表示される。詳細情報の項目は、例えば、6011にあるような、開始時間、終了時間、出力デバイス、原稿枚数・部数、プリント結果などがある。そして、本発明における第二の目的を達成するための例として、ローカルプリンタとリモートプリンタでのジョブ詳細を表現するために、ローカルプリンタでの詳細情報を6012に表示し、リモートプリンタでの詳細情報を6013に表示している。出力デバイスがローカルプリンタのみの場合は6012のみ表示され、出力デバイスがリモートプリンタのみの場合は6013のみが表示される。リモート振替したジョブのうち、ローカルプリントとリモートプリンタの両方でプリントした場合は6012と6013が同時に表示される。閉じるキー6014を押下すると、ジョブ一覧画面6001に戻る。
本発明の実施形態における画像形成システムのネットワークの全体構成を示す図である。 デジタル複合機1001のハードウェア全体構成を表す図である。 デジタル複合機1001を構成する画像入出力デバイスを表す図である。 操作部2012の構成を示す図である。 スキャナ画像処理部2080の構成を示す図である。 プリンタ画像処理部2090の構成を示す図である。 画像圧縮部2040の構成を示す図である。 画像回転部2030の構成を示す図である。 画像回転に関するデータ転送を示す図である。 画像回転に関するデータの読み出し及び書き込みを説明する図である。 デバイスI/F部2020の構成を示す図である。 ソフトウェアの全体構成を示すソフトウエアブロック図である。 画像の配信に関する組み込みアプリケーションブロックを表す図である。 リモートプリンタ選択画面を示す図である。 リモートプリンタ登録画面を示す図である。 用紙無し画面を示す図である。 ジャム画面を示す図である。 トナー切れ画面を示す図である。 リモート振替設定画面を示す図である。 本実施例のフローチャートである。 本実施例のジョブ一覧画面である。 本実施例のジョブ詳細画面である。 本実施形態においてリモートコピーが実行される画像形成システムを説明する図である。 ハードディスク2004の記憶領域の割当て例を示す図である。 ハードディスク2004の記憶領域のリモートプリント用領域の割り当て例を示す図である。 メモリフルになる可能性があることを表示する操作画面例の図である。 リモートコピー送信時の処理を示すフローチャートである。 リモートコピー受信時の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1001 デジタル複合機
1010 ローカルエリアネットワーク
2013 LCDディスプレイ
2070 スキャナ部
2072 原稿フィーダ
2073 トレイ
2095 プリンタ部
2902 デジタル複写機
2903 デジタル複写機

Claims (3)

  1. 原稿画像を読み取る画像入力手段と前記画像入力手段で読み取った画像データを記録紙に出力する第一の画像出力手段を備える画像形成装置と、
    前記画像形成装置と通信媒体を介して接続され、前記画像入力手段で読み取った画像データを受信して記録紙に出力する第二の画像出力手段を備える複数のリモートプリンタとで構成される画像形成システムであって、
    前記画像入力手段で読み取った画像データを前記第一の画像出力手段で出力中に何らかの原因で出力できなくなった場合に、前記画像データの全部もしくは未出力分のどちらかを操作部から選択し、選択した方をリモートプリンタで振替出力するリモート振替機能を有し、
    前記第一の画像出力手段を用いて出力したローカルプリントジョブと前記第二の画像出力手段を用いて出力したリモートプリントジョブと前記第一の画像出力手段と前記第二の画像出力手段で出力したリモート振替ジョブの情報を確認可能なジョブ情報確認手段を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1記載のジョブ情報確認手段は、ジョブ情報一覧画面を有し、前記ジョブ情報一覧画面中でローカルプリントジョブとリモートプリントジョブとリモート振替ジョブのジョブ情報を分類して表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 請求項1記載のジョブ情報確認手段は、前記ジョブ情報一覧画面から選択したジョブの詳細情報を表示するジョブ詳細表示機能を有し、選択したジョブがリモート振替ジョブの場合は、ローカルプリント内容と振替分のリモートプリント内容を表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010280097A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
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