JP2006163597A - Wait信号解除回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 LSIが暴走したとき、LSIからCPUへ出力されているWAIT信号を解除して、CPUのハングアップを防ぐWAIT信号解除回路を得る。
【解決手段】 LSIから入力されたWAIT信号が所定時間以上継続したとき抵抗10、コンデンサ11、及びインバータ12によってエラー信号を発生させ、LSIから入力されたWAIT信号をCPUへ出力するORゲート13が、インバータ12からエラー信号を受けたときCPUへのWAIT信号出力を解除し、またエラー信号を受けたCPUがLSIをリセットしてLSIからのWAIT信号を解除する。
【選択図】 図2
【解決手段】 LSIから入力されたWAIT信号が所定時間以上継続したとき抵抗10、コンデンサ11、及びインバータ12によってエラー信号を発生させ、LSIから入力されたWAIT信号をCPUへ出力するORゲート13が、インバータ12からエラー信号を受けたときCPUへのWAIT信号出力を解除し、またエラー信号を受けたCPUがLSIをリセットしてLSIからのWAIT信号を解除する。
【選択図】 図2
Description
この発明は、LSIが暴走したとき当該LSIに接続されたCPUのハングアップを防ぐWAIT信号解除回路に関するものである。
従来、WAIT信号を使用する回路としてメインCPUとサブCPUがバスラインを使用するとき、バス調停回路がメインCPUあるいはサブCPUにバス優先権を与えるものがある。これは、メインCPUが先にバス使用を要求した場合は、メインCPUの処理が終了した後サブCPUがバスを使用し、サブCPUが先にバス使用権を要求した場合には、監視タイマを用いてサブCPUの処理を監視し、所定時間内に処理を終了しなかったときバス調停回路がサブCPUにWAIT信号を出力し、サブCPUがバスを使用している間メインCPUへ出力していたWAIT信号を解除するものである(例えば、特許文献1参照)。
また、このようなバス調停回路によってバス使用権を制御するとき、さらにクロック監視回路を備え、動作クロックが停止してサブCPUの処理時間を監視することができなくなったとき強制的にバス使用権をメインCPUへ戻すものがある(例えば、特許文献2参照)。
このようにメインCPUとサブCPUとを備えた回路では、バス調停回路から出力されるWAIT信号によって、メインCPUまたはサブCPUにバスラインを使用させている。これに対してCPUとLSIとを備えた回路では、CPUがLSIへデータを要求したとき、当該データが格納されているメモリ等のアドレス領域が応答の遅いものである場合、LSIからCPUへWAIT信号を出力し、データをアドレス領域から読み出すまでCPUを待機状態としている。
また、このようなバス調停回路によってバス使用権を制御するとき、さらにクロック監視回路を備え、動作クロックが停止してサブCPUの処理時間を監視することができなくなったとき強制的にバス使用権をメインCPUへ戻すものがある(例えば、特許文献2参照)。
このようにメインCPUとサブCPUとを備えた回路では、バス調停回路から出力されるWAIT信号によって、メインCPUまたはサブCPUにバスラインを使用させている。これに対してCPUとLSIとを備えた回路では、CPUがLSIへデータを要求したとき、当該データが格納されているメモリ等のアドレス領域が応答の遅いものである場合、LSIからCPUへWAIT信号を出力し、データをアドレス領域から読み出すまでCPUを待機状態としている。
従来のCPUとLSIとを備えた回路は以上のように動作しているので、このような回路を車両に搭載した場合、電源等の環境が悪いことからCPUからLSIへアクセス中にLSIが暴走することが想定される。WAIT信号を出力している状態でLSIが暴走すると、CPUは待機状態を長時間持続してハングアップし、CPUによって制御されている各回路、さらに装置全体の動作に障害が及ぶという課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、LSIが暴走したとき、LSIからCPUへ出力されているWAIT信号を解除して、CPUのハングアップを防ぐWAIT信号解除回路を得ることを目的とする。
この発明に係るWAIT信号解除回路は、LSIから入力されたWAIT信号が所定時間以上継続したときエラー信号を発生させるエラー信号発生手段と、LSIから入力されたWAIT信号をCPUへ出力し、エラー信号を受けるとCPUへのWAIT信号出力を解除するWAIT信号解除手段とを備えたものである。
この発明によれば、LSIから入力されたWAIT信号が所定時間以上継続したときエラー信号を発生させるエラー信号発生手段と、エラー信号を受けるとCPUへのWAIT信号出力を解除するWAIT信号解除手段とを備えたので、LSIに異常が発生したときWAIT信号を所定時間後に強制的に解除することでCPUのハングアップを防ぐことができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるWAIT信号解除回路を備えた回路の構成を示すブロック図である。図1に示した回路は、CPU1とLSI2等を備えた例えば制御回路である。CPU1とLSI2との間はデータバス及びアドレスバスによって接続されている。LSI2は、例えば自らレジスタ等を備えた、あるいは外部に接続されたメモリ等に格納されているデータを処理するデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと記載する)からなり、CPUの制御によってレジスタもしくは外部に接続されたメモリ等に格納されているデータを読み出す等の動作を行うものである。LSI2のWAIT信号出力端子から出力されるLSI側WAIT信号は、WAIT信号解除回路3を介してCPU1のWAIT信号入力端子へCPU側WAIT信号として入力される。CPU1のリセット端子から出力されるリセット信号はLSI2のリセット端子へ入力される。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるWAIT信号解除回路を備えた回路の構成を示すブロック図である。図1に示した回路は、CPU1とLSI2等を備えた例えば制御回路である。CPU1とLSI2との間はデータバス及びアドレスバスによって接続されている。LSI2は、例えば自らレジスタ等を備えた、あるいは外部に接続されたメモリ等に格納されているデータを処理するデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと記載する)からなり、CPUの制御によってレジスタもしくは外部に接続されたメモリ等に格納されているデータを読み出す等の動作を行うものである。LSI2のWAIT信号出力端子から出力されるLSI側WAIT信号は、WAIT信号解除回路3を介してCPU1のWAIT信号入力端子へCPU側WAIT信号として入力される。CPU1のリセット端子から出力されるリセット信号はLSI2のリセット端子へ入力される。
図2は、この発明の実施の形態1によるWAIT信号解除回路3の構成を示す回路図である。図示したWAIT信号解除回路3は、LSI2のWAIT信号出力端子に抵抗10の一端及びORゲート(WAIT信号解除手段)13の一方の入力端子を接続する。抵抗10の他端は、コンデンサ11の一端及びインバータ12の入力端子へ接続される。コンデンサ10の他端は接地される。インバータ12の出力端子はORゲート13の他方の入力端子に接続され、またインバータ12の出力端子はCPU1のエラー信号入力端子へ接続される。ORゲート13の出力端子はCPU1のWAIT信号入力端子へ接続される。
時定数回路(エラー信号発生手段)を構成する抵抗10の抵抗値及びコンデンサ11の容量値は、LSI2が正常に動作しているとき、インバータ12のスレッシュホールド電圧を超えるほど大きく変動しない電圧をインバータ12の入力端子へ印加するように設定される。即ち、LSI側WAIT信号がアクティブを示すレベルLとなった後、レベルHへ戻るまでの間にインバータ12が出力信号を反転させないように時定数を十分大きく設定したものである。抵抗10やコンデンサ11の値は、許容差や温度変化があることを考慮し、上記の時定数をLSI2の定格等に規定されているWAIT信号の最大時間より十分余裕を有する値とする。
ORゲート13は、LSI2から入力したLSI側WAIT信号とインバータ12の出力信号即ちエラー信号とを入力し、これらの入力信号の論理和をCPU側WAIT信号として出力するものである。
ORゲート13は、LSI2から入力したLSI側WAIT信号とインバータ12の出力信号即ちエラー信号とを入力し、これらの入力信号の論理和をCPU側WAIT信号として出力するものである。
次に動作について説明する。
図3及び図4は、実施の形態1によるWAIT信号解除回路の動作を示す説明図である。
図3及び図4に示した波形(a)は、図2に示した回路の接続点aの電圧変化、即ちLSI側WAIT信号のレベル変化を示したものである。波形(b)は、図2の回路の接続点bの電圧変化を示したものである。波形(c)は、図2の回路のインバータ12の出力信号、即ちエラー信号のレベル変化を示したものである。波形(d)は、図2のORゲート13の出力信号、即ちCPU側WAIT信号のレベル変化を示したものである。波形(e)は、図1に示したCPU1からLSI2へ出力されるリセット信号のレベル変化を示したものである。なお、図3及び図4に示した「H」及び「L」は、各波形として表したそれぞれの信号のレベルHigh(以下、レベルHと記載する)とレベルLow(以下、レベルLと記載する)を示すものである
ここで説明する図1及び図2に示したCPU1、LSI2、及びWAIT信号解除回路3は、WAIT信号及びリセット信号のレベルLをアクティブとして動作するものである。
図3及び図4は、実施の形態1によるWAIT信号解除回路の動作を示す説明図である。
図3及び図4に示した波形(a)は、図2に示した回路の接続点aの電圧変化、即ちLSI側WAIT信号のレベル変化を示したものである。波形(b)は、図2の回路の接続点bの電圧変化を示したものである。波形(c)は、図2の回路のインバータ12の出力信号、即ちエラー信号のレベル変化を示したものである。波形(d)は、図2のORゲート13の出力信号、即ちCPU側WAIT信号のレベル変化を示したものである。波形(e)は、図1に示したCPU1からLSI2へ出力されるリセット信号のレベル変化を示したものである。なお、図3及び図4に示した「H」及び「L」は、各波形として表したそれぞれの信号のレベルHigh(以下、レベルHと記載する)とレベルLow(以下、レベルLと記載する)を示すものである
ここで説明する図1及び図2に示したCPU1、LSI2、及びWAIT信号解除回路3は、WAIT信号及びリセット信号のレベルLをアクティブとして動作するものである。
図3は、LSI2が正常に動作しているときのWAIT信号解除回路3の動作を示したもので、LSI2から出力されるLSI側WAIT信号は、波形(a)のように所定のパルス幅を有するものとなる。このように変化するLSI側WAIT信号を入力したWAIT信号解除回路3は、コンデンサ11の両端電圧がレベルLまで下降する前にLSI側WAIT信号のアクティブが解除されることから、接続点(b)の電圧はレベルHを概ね維持し、この電圧を入力したインバータ12の出力信号はレベルLで一定となり、CPU1へ出力されるエラー信号、即ち波形(c)はアクティブを示さないレベルLを維持する。
また、接続点cの電圧はレベルLで一定となることから、ORゲート13は入力したLSI側WAIT信号をそのまま出力し、図3の波形(a)と波形(c)は同様になる。このとき、CPU1から出力されるリセット信号は、波形(e)として示したようにアクティブではないことを示すレベルH一定となる。
また、接続点cの電圧はレベルLで一定となることから、ORゲート13は入力したLSI側WAIT信号をそのまま出力し、図3の波形(a)と波形(c)は同様になる。このとき、CPU1から出力されるリセット信号は、波形(e)として示したようにアクティブではないことを示すレベルH一定となる。
図4は、LSI2に異常が発生したときのWAIT信号解除回路3の動作を示したもので、波形(a)に示したようにLSI2がアクティブを示すレベルLのLSI側WAIT信号を出力した後、例えば電源電圧の変動などによりLSI2の動作に異常が発生し、出力されているLSI側WAIT信号がレベルLに固定される。LSI2に異常が発生した後、図2の接続点aの電圧は図4の波形(a)に示したようにレベルL一定となって、コンデンサ11の両端電圧が徐々に下降してレベルLに達する。このレベルLに達した電圧を入力したインバータ12は、波形(c)に示したように出力信号、即ちエラー信号をレベルLからレベルHへ反転させ、LSI2の異常を検知してレベルHのアクティブを示すエラー信号をCPU1へ出力する。
接続点cの電圧がレベルLからレベルHへ反転するとORゲート13は、波形(d)に示したように、それまでレベルLのLSI側WAIT信号をそのまま出力していた信号をレベルHへ反転させ、LSI側WAIT信号が示すアクティブを解除したCPU側WAIT信号を出力する。
CPU1は、アクティブを示すレベルHのエラー信号を入力すると、波形(e)に示したようにアクティブを示すレベルLのリセット信号をLSI2へ出力し、異常が発生したLSI2をリセットし、正常動作が可能な状態へ復帰させる。リセットされたLSI2はWAIT信号の出力を解除する。この後CPU1は、未処理の動作を再び行うようにデータバス、アドレスバス等を用いてLSI2を制御する。
CPU1は、アクティブを示すレベルHのエラー信号を入力すると、波形(e)に示したようにアクティブを示すレベルLのリセット信号をLSI2へ出力し、異常が発生したLSI2をリセットし、正常動作が可能な状態へ復帰させる。リセットされたLSI2はWAIT信号の出力を解除する。この後CPU1は、未処理の動作を再び行うようにデータバス、アドレスバス等を用いてLSI2を制御する。
このように、抵抗10とコンデンサ11によって設定される時定数を用いて、LSI2から所定の時間以上継続してWAIT信号が出力されたとき、CPU1へのWAIT信号の出力を解除する。
図2に示したWAIT信号解除回路3は、CPU1、LSI2などを備えた回路、さらに各回路からなるシステムが非同期で動作する場合のようにシステムクロックを設けていないときや、CPU1やLSI2を備えた回路の規模に制限があるときに適している。
図2に示したWAIT信号解除回路3は、CPU1、LSI2などを備えた回路、さらに各回路からなるシステムが非同期で動作する場合のようにシステムクロックを設けていないときや、CPU1やLSI2を備えた回路の規模に制限があるときに適している。
以上のように実施の形態1によれば、抵抗10とコンデンサ11とを用いた時定数回路によりLSI2からWAIT信号が所定時間以上継続して入力されたときエラー信号を発生させ、エラー信号を受けたORゲート13がCPU1へのWAIT信号の出力を解除するようにしたので、LSI2に異常が発生したときWAIT信号を所定時間後に強制的に解除することでCPU1がハングアップすることを防ぐことができるという効果がある。
また、LSI2からWAIT信号が所定時間以上継続して入力されたときエラー信号をCPU1へ出力し、CPU1からLSI2へリセット信号を出力させるようにしたので、異常が発生したLSI2をリセットして正常動作が可能な状態へ復帰させ、再び処理を行わせることができるという効果がある。
また、LSI2からWAIT信号が所定時間以上継続して入力されたときエラー信号をCPU1へ出力し、CPU1からLSI2へリセット信号を出力させるようにしたので、異常が発生したLSI2をリセットして正常動作が可能な状態へ復帰させ、再び処理を行わせることができるという効果がある。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるWAIT信号解除回路3の構成を示す回路図である。図2に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図5に示したWAIT信号解除回路3は、LSI側WAIT信号を入力し、所定の期間カウント動作を行うカウンタ20と、カウンタ20のカウント値を入力してデコードを行うデコーダ21と、LSI側WAIT信号とデコーダ21の出力信号とを入力して論理和を出力するORゲート13とを備える。ここで、カウンタ20及びデコーダ21はエラー信号発生手段を構成している。
カウンタ20は、カウント動作を起動する信号を入力するカウンタ入力端子と、カウント動作の基準として用いるクロック信号を入力するクロック入力端子と、カウント値をリセットするリセット端子とを備え、また、カウント値を所定のビット数で表したパラレルデータとして出力する複数の出力端子を備える。デコーダ21は、例えばカウンタ20の出力端子と同数の複数の入力端子を備え、また入力したカウント値に応じてレベルLまたはレベルHの出力信号を出力する出力端子を備える。
図5は、この発明の実施の形態2によるWAIT信号解除回路3の構成を示す回路図である。図2に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図5に示したWAIT信号解除回路3は、LSI側WAIT信号を入力し、所定の期間カウント動作を行うカウンタ20と、カウンタ20のカウント値を入力してデコードを行うデコーダ21と、LSI側WAIT信号とデコーダ21の出力信号とを入力して論理和を出力するORゲート13とを備える。ここで、カウンタ20及びデコーダ21はエラー信号発生手段を構成している。
カウンタ20は、カウント動作を起動する信号を入力するカウンタ入力端子と、カウント動作の基準として用いるクロック信号を入力するクロック入力端子と、カウント値をリセットするリセット端子とを備え、また、カウント値を所定のビット数で表したパラレルデータとして出力する複数の出力端子を備える。デコーダ21は、例えばカウンタ20の出力端子と同数の複数の入力端子を備え、また入力したカウント値に応じてレベルLまたはレベルHの出力信号を出力する出力端子を備える。
カウンタ20はカウンタ入力端子とリセット端子へLSI2から入力したLSI側WAIT信号を入力する。また、例えば図1に示したようにLSI2から出力されるクロック信号をクロック入力端子へ入力する。このクロック信号は、LSI2から出力されるものに限定されず、当該カウンタ20のカウント動作に適した周期を有するものであれば外部から入力してもよい。複数の出力端子は、デコーダ21の各入力端子にそれぞれ接続される。デコーダ21の出力端子は、ORゲート13の一方の入力端子へ接続される。なお、ORゲート13の他方の入力端子にはLSI側WAIT信号が入力される。
次に動作について説明する。
ここでは実施の形態2によるWAIT信号解除回路の特徴となる動作を説明し、図2に示したものと同様となる動作の説明を省略する。
カウンタ20は、カウンタ入力端子とリセット端子へ入力しているLSI側WAIT信号が、例えば図3に示した波形(a)のようにレベルHからアクティブを示すレベルLへ変化するとリセット状態が解除され、クロック入力端子へ入力されているクロック信号のカウントを開始する。なお、図3及び図4の波形(a)は、図5に示した接続点aの電圧変化に相当する。カウント値は複数ビットからなるパラレルデータとして表現され、デコーダ21へ出力される。LSI側WAIT信号が、図3の波形(a)のようにアクティブを示すレベルLになった後、再びレベルHへ変化すると、カウンタ20は再びリセット状態となってカウント動作を停止し、出力端子へ出力しているカウント値をリセットする。このように、カウンタ20は、LSI側WAIT信号がアクティブを示している間カウント動作を行い、デコーダ21へカウント値を出力する。また、カウント動作を停止する度にカウント値をリセットする。
ここでは実施の形態2によるWAIT信号解除回路の特徴となる動作を説明し、図2に示したものと同様となる動作の説明を省略する。
カウンタ20は、カウンタ入力端子とリセット端子へ入力しているLSI側WAIT信号が、例えば図3に示した波形(a)のようにレベルHからアクティブを示すレベルLへ変化するとリセット状態が解除され、クロック入力端子へ入力されているクロック信号のカウントを開始する。なお、図3及び図4の波形(a)は、図5に示した接続点aの電圧変化に相当する。カウント値は複数ビットからなるパラレルデータとして表現され、デコーダ21へ出力される。LSI側WAIT信号が、図3の波形(a)のようにアクティブを示すレベルLになった後、再びレベルHへ変化すると、カウンタ20は再びリセット状態となってカウント動作を停止し、出力端子へ出力しているカウント値をリセットする。このように、カウンタ20は、LSI側WAIT信号がアクティブを示している間カウント動作を行い、デコーダ21へカウント値を出力する。また、カウント動作を停止する度にカウント値をリセットする。
デコーダ21は、カウント値等の入力値に対して所定の閾値を境に出力信号のレベルを反転するもので、カウンタ20から入力したカウント値が所定の値を超えたとき、例えばレベルLからレベルHへ出力信号を反転させる。デコーダ21の出力信号は、前述のようにORゲート13へ入力されると共にエラー信号としてCPU1へ出力される。
LSI2が正常に動作しているとき、図5のWAIT信号解除回路3は、図3に示した波形(a)のように変化するLSI側WAIT信号を入力すると、カウンタ20が波形(a)がレベルLとなっている間カウント動作を行う。図3の波形(a)は、カウント値がデコーダ21に設定されている閾値を超える前にレベルHへ変化するため、デコーダ21は出力信号を図3の波形(c)のようにレベルLで維持し、当該WAIT信号解除回路3からアクティブを示すエラー信号を出力させない。このとき図5に示した接続点cの電圧はレベルLに維持され、ORゲート13の一方の入力端子にレベルLの電圧が入力され、他方の入力端子へ入力されているLSI側WAIT信号が、そのままORゲート13から出力され、図3の波形(a)と波形(d)のように、図5に示した接続点aのLSI側WAIT信号と接続点dのCPU側WAIT信号は同様に変化する。即ちLSI側WAIT信号がそのままCPU1へ出力される。
LSI2に異常が発生し、図4に示した波形(a)のように変化するLSI側WAIT信号を入力したとき、カウンタ20はLSI側WAIT信号がレベルLへ変化した時点からカウント動作を開始し、このカウント動作を継続する。デコーダ21は、カウント値が増大して所定の閾値を超えたとき出力信号を図4に示した波形(c)のようにレベルLからレベルHへ反転させ、アクティブを示すエラー信号をCPU1へ出力する。接続点cの電圧がレベルHとなったとき、ORゲート13はLSI側WAIT信号のレベルによらず、レベルHの信号を出力する。即ち、接続点aのLSI側WAIT信号が所定時間以上レベルLで一定となったとき接続点dの電圧をレベルHへ変化させ、CPU側WAIT信号を図4の波形(d)のように変化させ、LSI2からCPU1へのWAIT信号の出力を解除する。アクティブを示すエラー信号を入力したCPU1は、図4に示した波形(e)のように変化するリセット信号をLSI2へ出力し、当該LSI2をリセットする。
このようにカウンタ20とデコーダ21とを用いたデジタル回路を使用すると、アクティブとなったWAIT信号を解除するまでの時間を正確に設定することができる。
このようにカウンタ20とデコーダ21とを用いたデジタル回路を使用すると、アクティブとなったWAIT信号を解除するまでの時間を正確に設定することができる。
以上のように実施の形態2によれば、LSI2からWAIT信号が入力されている間カウント動作を行うカウンタ20と、カウンタ20のカウント値が所定の閾値を超えると出力信号を反転させるデコーダ21とを備えたので、LSI2からWAIT信号が入力されてからCPU1へ出力しているWAIT信号を解除するまでの時間を正確に設定することができるという効果がある。
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3によるWAIT信号解除回路3の構成を示す回路図である。図2及び図5に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図6のWAIT信号解除回路3は、図5のデコーダ20に代えて、図1に示したCPU1とLSI2との間に設けられているアドレスバスと接続するデコーダ21aを備えたもので、その他は図5に示したWAIT信号解除回路3と同様に構成される。図5に示したものと同様に構成される部分の説明を省略する。デコーダ21aはアドレスバスを用いて入力するアドレス信号に応じて出力信号を反転させる閾値を変更するものである。
図6は、この発明の実施の形態3によるWAIT信号解除回路3の構成を示す回路図である。図2及び図5に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図6のWAIT信号解除回路3は、図5のデコーダ20に代えて、図1に示したCPU1とLSI2との間に設けられているアドレスバスと接続するデコーダ21aを備えたもので、その他は図5に示したWAIT信号解除回路3と同様に構成される。図5に示したものと同様に構成される部分の説明を省略する。デコーダ21aはアドレスバスを用いて入力するアドレス信号に応じて出力信号を反転させる閾値を変更するものである。
次に動作について説明する。
ここでは、実施の形態3によるWAIT信号解除回路の特徴となる動作を説明し、図5に示したものと同様な動作の説明を省略する。
LSI2は、例えばCPU1に指示されたアドレス領域のデータの読み出しや書き込みを行うもので、アドレス領域により読み出し等に要する時間が異なる。CPU1に指定されたアドレス領域によりWAIT信号を出力する場合と出力しなくても良い場合があり、さらにWAIT信号を出力する時間が異なる場合がある。図6に示したWAIT信号解除回路3は、CPU1がLSI2へ指示したアドレス領域を入力し、当該アドレス領域のデータ処理に要する時間に応じてCPU1へ入力させるWAIT信号を解除するまでの時間を変化させるものである。
ここでは、実施の形態3によるWAIT信号解除回路の特徴となる動作を説明し、図5に示したものと同様な動作の説明を省略する。
LSI2は、例えばCPU1に指示されたアドレス領域のデータの読み出しや書き込みを行うもので、アドレス領域により読み出し等に要する時間が異なる。CPU1に指定されたアドレス領域によりWAIT信号を出力する場合と出力しなくても良い場合があり、さらにWAIT信号を出力する時間が異なる場合がある。図6に示したWAIT信号解除回路3は、CPU1がLSI2へ指示したアドレス領域を入力し、当該アドレス領域のデータ処理に要する時間に応じてCPU1へ入力させるWAIT信号を解除するまでの時間を変化させるものである。
デコーダ21aは、前述のようにアドレス信号が示すアドレスまたはアドレス領域に応じて出力信号を反転させる閾値を変化させるもので、LSI2がデータ読み出しに比較的時間を要しないアドレス領域を示す信号を入力したときには、LSI側WAIT信号が比較的短時間アクティブを継続すると出力信号をレベルLからレベルHへ反転させ、ORゲート13にCPU側WAIT信号の出力を解除させる。また、アクティブを示すエラー信号をCPU1へ出力する。これに対して、LSI2が比較的時間を要するアドレス領域を示す信号を入力したときには、LSI側WAIT信号が比較的長時間アクティブを継続したときにデコーダ21a自らの出力信号をレベルLからレベルHへ反転させ、CPU側WAIT信号の出力を解除させ、アクティブを示すエラー信号を出力する。
このように、アドレス領域毎にWAIT信号を解除する時間を設定することにより、LSI2の異常発生から復帰までの時間を短縮することができる。
例えば自らレジスタ等を備えたLSI2は、一般に複数の回路ブロックによって構成されており、CPU1から指定されたアドレス領域によって、動作処理に使用される回路ブロックが特定される。このことから、CPU1が例えばアドレスバス等を用いて、アドレス領域毎に対象となる回路ブロックのみをリセットするようにLSI2を制御すると、異常が発生したLSI2を迅速に正常な状態へ復帰させることが可能になり、異常発生から復帰までの処理を最適化することができる。
例えば自らレジスタ等を備えたLSI2は、一般に複数の回路ブロックによって構成されており、CPU1から指定されたアドレス領域によって、動作処理に使用される回路ブロックが特定される。このことから、CPU1が例えばアドレスバス等を用いて、アドレス領域毎に対象となる回路ブロックのみをリセットするようにLSI2を制御すると、異常が発生したLSI2を迅速に正常な状態へ復帰させることが可能になり、異常発生から復帰までの処理を最適化することができる。
以上のように実施の形態3によれば、アドレスバスからアドレス信号を入力して出力信号を反転させる閾値を変更するデコーダ21aを備えたので、アドレス領域に応じてWAIT信号を解除する時間を変更することができ、異常が発生したLSI2を復帰させるまでの時間を短縮することができるという効果がある。
上記の実施の形態2及び実施の形態3によるWAIT信号解除回路は集積化することも可能で、特にCPU1へ集積して一体化して構成してもよい。
1 CPU、2 LSI、3 WAIT信号解除回路、10 抵抗、11 コンデンサ、12 インバータ、13 ORゲート、20 カウンタ、21,21a デコーダ。
Claims (4)
- LSIから入力されたWAIT信号が所定時間以上継続したときエラー信号を発生させるエラー信号発生手段と、
前記LSIから入力されたWAIT信号をCPUへ出力し、前記エラー信号を受けると前記CPUへのWAIT信号出力を解除するWAIT信号解除手段とを備えたWAIT信号解除回路。 - エラー信号発生手段は、LSIが正常に動作しているときに出力されるWAIT信号がアクティブを示す時間よりも大きな時定数を有する抵抗とコンデンサとを用いた時定数回路からなり、
WAIT信号解除手段は、LSIからのWAIT信号と前記エラー信号発生手段からのエラー信号とを入力するORゲートからなることを特徴とする請求項1記載のWAIT信号解除回路。 - エラー信号発生手段は、LSIから入力したWAIT信号がアクティブの間カウント動作を行うカウンタと該カウンタから入力したカウント値が所定の閾値を超えると出力信号を反転させるデコーダとからなり、
WAIT信号解除手段は、LSIからのWAIT信号と前記エラー信号発生手段からのエラー信号とを入力するORゲートからなることを特徴とする請求項1記載のWAIT信号解除回路。 - デコーダは、CPUからLSIへ出力されたアドレス信号を入力し、当該アドレス信号が示すアドレスに応じて閾値を変更することを特徴とする請求項3記載のWAIT信号解除回路。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012008898A (ja) * | 2010-06-28 | 2012-01-12 | Yazaki Corp | 中央演算処理装置、制御システム、及び、ポート設定方法 |
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2004
- 2004-12-03 JP JP2004351494A patent/JP2006163597A/ja active Pending
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