JP2006162637A - 消去方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄積性蛍光体パネルの消去処理及び搬送処理を効率的に行うことができる消去方法及び装置を提供する。
【解決手段】供給された蓄積性蛍光体パネル12を消去ユニット22bに載置して読取部18まで搬送し、蓄積記録された放射線画像情報を読み取り、次いで、蓄積性蛍光体パネル12を消去ユニット22a、22bにより挟持し、カセッテ装填部16まで搬送するとともに、消去光源64a〜64g、76a〜76gからの消去光を蓄積性蛍光体パネル12に照射して、残存する放射線画像情報又はノイズの消去を行う。
【選択図】図1
【解決手段】供給された蓄積性蛍光体パネル12を消去ユニット22bに載置して読取部18まで搬送し、蓄積記録された放射線画像情報を読み取り、次いで、蓄積性蛍光体パネル12を消去ユニット22a、22bにより挟持し、カセッテ装填部16まで搬送するとともに、消去光源64a〜64g、76a〜76gからの消去光を蓄積性蛍光体パネル12に照射して、残存する放射線画像情報又はノイズの消去を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、蓄積性蛍光体パネルに残存する放射線画像情報又はノイズを消去する消去方法及び装置に関する。
従来から、照射された放射線エネルギの一部を蓄積する一方、可視光等の励起光を照射することにより、蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光する蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像読取装置が知られている。
放射線画像読取装置は、例えば、人体等の被写体の放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネルを収納したカセッテが装填されるカセッテ装填部と、カセッテから取り出された蓄積性蛍光体パネルに励起光を照射して放射線画像情報を読み取る読取部と、放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネルに消去光を照射して残存する放射線画像情報やノイズを消去する消去部とを備えて構成される。なお、消去処理の完了した蓄積性蛍光体パネルは、カセッテに収納されて外部に排出され、再利用に供せられる。
ここで、特許文献1に開示された従来技術では、読取処理の終了した蓄積性蛍光体パネルを挟持して搬送するニップローラをアクリル等の透光性材料からなる中空円筒体により消去部を構成し、この中空円筒体の内部に消去光源を配設し、ニップローラにより蓄積性蛍光体パネルを挟持搬送しながら消去光源からの消去光を照射し、残存する放射線画像情報等を消去するようにしている。
また、特許文献2に開示された従来技術では、読取処理の終了した蓄積性蛍光体パネルを、複数のLEDを二次元的に配列した消去用パネルに対向させて固定し、その状態で蓄積性蛍光体パネルの全面に所定時間消去光を照射して残存する放射線画像情報等を消去している。
しかしながら、特許文献1の場合、消去光は、移動する蓄積性蛍光体パネルに対してライン状に照射されるため、十分な光量からなる消去光を蓄積性蛍光体パネルに付与するには、蓄積性蛍光体パネルの搬送速度を遅くするか、あるいは、消去光の照射強度を高く設定しなければならない。この場合、蓄積性蛍光体パネルの搬送速度を遅く設定すると消去処理に長時間を要し、また、消去光の照射強度を高く設定すると消去光源の寿命が短縮されてしまう不具合が生じる。
また、特許文献2の場合、蓄積性蛍光体パネルを消去用パネルに対向させて固定した状態で消去処理を行うため、消去処理が完了するまで蓄積性蛍光体パネルを装置から取り出す処理を開始することができない。例えば、レイアウトの都合等により、蓄積性蛍光体パネルの装填部と、消去用パネルが配設された消去部とが離間して構成されている場合、消去処理が完了してから蓄積性蛍光体パネルが外部に排出されるまでに長時間を要してしまう。
本発明は、前記の課題に鑑みなされたもので、蓄積性蛍光体パネルの消去処理及び搬送処理を効率的に行うことができる消去方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の消去方法及び装置では、蓄積性蛍光体パネルの少なくとも一方の全面に消去手段を配設し、消去手段を蓄積性蛍光体パネルとともに移動させながら消去光を照射して消去処理を行う。この場合、消去処理が完了した蓄積性蛍光体パネルを直ちに排出することができる。
消去手段は、一対の消去ユニットにより構成し、これらの消去ユニットによって蓄積性蛍光体パネルを挟持搬送しながら消去処理を行うことができる。
また、蓄積性蛍光体パネルを透光性部材からなる搬送ベルトにより搬送し、搬送ベルトを介して消去手段からの消去光を蓄積性蛍光体パネルに照射するようにしてもよい。さらに、搬送ベルトを発光体により構成し、発光体からの消去光を蓄積性蛍光体パネルに照射しながら搬送するようにしてもよい。
なお、透光性部材又は発光体からなる搬送ベルトにより蓄積性蛍光体パネルを搬送しながら消去処理を行う場合、蓄積性蛍光体パネルに対応する範囲でのみ消去手段から消去光を出力させることにより、必要最小限のエネルギによる消去処理を行うことができる。
本発明の消去方法及び装置では、蓄積性蛍光体パネルを搬送しながら消去処理を行うことにより、蓄積性蛍光体パネルの搬送に要する時間を有効に活用し、効率的に消去処理を行うことができる。
図1は、本発明の消去方法及び装置が適用される放射線画像情報読取消去装置10の構成図である。
放射線画像情報読取消去装置10は、蓄積性蛍光体パネル12に蓄積記録された放射線画像情報を読み取った後、残存する放射線画像情報又はノイズを消去する機能を有しており、蓄積性蛍光体パネル12を収納したカセッテ14が装填されるカセッテ装填部16と、蓄積性蛍光体パネル12から放射線画像情報を読み取る読取部18と、カセッテ装填部16と読取部18との間で蓄積性蛍光体パネル12を搬送する搬送機構20と、蓄積性蛍光体パネル12を挟持し、搬送機構20によって搬送される蓄積性蛍光体パネル12に対する消去処理を行う一組の消去ユニット22a、22b(消去手段)とを備える。読取部18、搬送機構20及び消去ユニット22a、22bは、ケーシング24に収納されて構成される。
ここで、蓄積性蛍光体パネル12としては、例えば、ガラス等の硬質材料からなる支持基板に柱状の蓄積性蛍光体層を蒸着して形成される硬質のパネルを用いることができる。蓄積性蛍光体層は、真空容器内で蓄積性蛍光体を加熱して蒸発させ、これらを支持基板上に付着させる真空蒸着法、スパッタリング法、CVD、イオンフレーティング法を用いて形成することができる。このようにして形成される蓄積性蛍光体層は、蓄積性蛍光体が蓄積性蛍光体パネル12の平面と略垂直な柱状をなし、それぞれが光学的に独立に構成されており、照射される放射線に対して高感度で、且つ、画像の粒状性を低下させることができるとともに、励起光の散乱を減少させて画質を鮮明にすることができる。なお、蓄積性蛍光体パネル12としては、硬質材料からなる支持基板上に蓄積性蛍光体層を形成したものに限られるものではなく、蓄積性蛍光体をフレキシブルな支持基板に塗布してなる蓄積性蛍光体シートを利用することもできる。
カセッテ装填部16は、カセッテ14を載置する載置台26と、開閉可能な蓋部材28側からカセッテ14を挿入する挿入口30とを備える。挿入口30の内部には、装填されたカセッテ14に収納されている蓄積性蛍光体パネル12のサイズや、蓄積性蛍光体パネル12に蓄積記録されている放射線画像情報の照射情報等をカセッテ14に保持された図示しない記憶手段から読み取る読取部32が配設される。なお、記憶手段としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)システムに代表されるような非接触で情報の読み書きが可能なICチップを利用することができる。
読取部18は、蓄積性蛍光体パネル12を副走査方向に搬送するニップローラ34a、34bと、副走査搬送される蓄積性蛍光体パネル12の主走査方向に励起光Lを照射する主走査部36と、励起光Lが照射されることで蓄積性蛍光体パネル12から出力される放射線画像情報に係る輝尽発光光を受光し、電気信号に変換する上部変換部38及び下部変換部40とを備える。
主走査部36は、励起光Lを出力するレーザ発振器42と、レーザ発振器42から出力された励起光Lを主走査方向に走査するポリゴンミラー44と、ポリゴンミラー44により反射された励起光Lを蓄積性蛍光体パネル12に導く反射ミラー46とを有する。上部変換部38は、一端部が蓄積性蛍光体パネル12の上面部に近接配置される集光ガイド48と、集光ガイド48の他端部に受光面が装着され、輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマチプライア50とを有し、蓄積性蛍光体パネル12の上面から放射線画像情報の読み取りを行う。下部変換部40は、一端部が蓄積性蛍光体パネル12の下面部に近接配置される集光ガイド52と、集光ガイド52の他端部に受光面が装着され、輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマチプライア54とを有し、蓄積性蛍光体パネル12の下面から放射線画像情報の読み取りを行う。
搬送機構20は、カセッテ装填部16から読取部18まで延在する平行な2条の上部ガイド溝56及び下部ガイド溝58と、上部ガイド溝56に連通し、所定の間隔に設定されて上方向に延在する退避用ガイド溝60a〜60dとを有する。なお、カセッテ装填部16と搬送機構20との間、及び、搬送機構20と読取部18との間には、蓄積性蛍光体パネル12を授受するためのローラ61、63及び65が配設される。
一方、上部に配設される消去ユニット22aは、図2に示すように、蓄積性蛍光体パネル12を収納可能な矩形状のケーシング62の内部に複数の消去光源64a〜64gを配列して構成され、蓄積性蛍光体パネル12側には、アクリル板66が配設される。ケーシング62は、消去光源64a〜64gから出力された消去光を蓄積性蛍光体パネル12に効率的に照射すべく、内面が鏡面状あるいは白色に形成される。また、アクリル板66は、ケーシング62の開口部分よりも消去光源64a〜64g寄りに配設されることで、蓄積性蛍光体パネル12を収納する段部68が形成される。ケーシング62の上部には、ブラケット70a〜70dを介して車輪72a〜72dが配設される。消去ユニット22aは、車輪72a〜72dが上部ガイド溝56又は退避用ガイド溝60a〜60dに係合して転動することにより、カセッテ装填部16と読取部18との間で移動可能であるとともに、上下方向に移動可能である。なお、退避用ガイド溝60a、60bの間隔、及び、退避用ガイド溝60c、60dの間隔は、消去ユニット22aに配設された車輪72a、72bと、車輪72c、72dとの間隔に等しく設定される。
下部に配設される消去ユニット22bは、矩形状のケーシング74の内部に複数の消去光源76a〜76gを配列して構成され、蓄積性蛍光体パネル12側には、アクリル板78が配設される。ケーシング74は、消去光源76a〜76gから出力された消去光を蓄積性蛍光体パネル12に効率的に照射すべく、内面が鏡面状あるいは白色に形成される。アクリル板78が配設されるケーシング74の開口部分は、上部の消去ユニット22aを構成するケーシング62の開口部分よりも若干小さく設定されており、ケーシング62の段部68に対してケーシング74が嵌合可能である。ケーシング74の下部には、ブラケット80a〜80dを介して車輪82a〜82dが配設される。消去ユニット22bは、車輪82a〜82dが下部ガイド溝58に係合して転動することにより、カセッテ装填部16と読取部18との間で移動可能である。
本実施形態の放射線画像情報読取消去装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
放射線画像情報読取消去装置10では、蓄積性蛍光体パネル12に記録された放射線画像情報の読取処理が行われた後、消去処理が行われる。放射線画像情報読取消去装置10への蓄積性蛍光体パネル12の装填に先立ち、下部に配設される消去ユニット22bは、図3に示すように、カセッテ装填部16側の部位に配置され、上部に配設される消去ユニット22aは、図4に示すように、読取部18側の部位であって、退避用ガイド溝60c、60dに沿って上方向に移動させた位置に配置される。
前記の状態に設定された放射線画像情報読取消去装置10に対して、放射線画像情報が蓄積記録された蓄積性蛍光体パネル12を収納したカセッテ14が、蓋部材28を下としてカセッテ装填部16の挿入口30から装填される。
カセッテ装填部16にカセッテ14が装填されると、読取部32がカセッテ14に保持された図示しない記憶手段から蓄積性蛍光体パネル12のサイズや放射線画像情報の照射情報等を読み取る。次いで、蓋部材28のロック状態が解除されて開蓋された後、図示しない吸着盤等によってカセッテ14から蓄積性蛍光体パネル12が取り出され、待機する消去ユニット22b上にローラ61を介して載置される。
蓄積性蛍光体パネル12を載置した消去ユニット22bは、下部ガイド溝58に沿って読取部18まで移動する。消去ユニット22bが読取部18まで移動すると、ローラ65が蓄積性蛍光体パネル12の上部に当接して回転し、蓄積性蛍光体パネル12を読取部18に供給する。
読取部18では、ニップローラ34a、34bにより副方向に挟持搬送される蓄積性蛍光体パネル12から放射線画像情報が読み取られる。すなわち、主走査部36を構成するレーザ発振器42から出力された励起光Lは、ポリゴンミラー44及び反射ミラー46を介して蓄積性蛍光体パネル12の主方向に照射される。励起光Lが照射されることで蓄積性蛍光体パネル12の上面部から出力された放射線画像情報に係る輝尽発光光は、上部に配設された上部変換部38を構成する集光ガイド48を介してフォトマチプライア50に導かれ、電気信号に変換される。また、蓄積性蛍光体パネル12を透過して下面部から出力された放射線画像情報に係る輝尽発光光は、下部に配設された下部変換部40を構成する集光ガイド52を介してフォトマチプライア54に導かれ、電気信号に変換される。上部変換部38及び下部変換部40によって変換された電気信号は、所定の比率で加算されることにより、所望の放射線画像情報が得られる。
放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネル12は、ニップローラ34a、34b及びローラ65によって搬送され、待機する消去ユニット22b上に載置される。蓄積性蛍光体パネル12を載置した消去ユニット22bは、下部ガイド溝58に沿って消去ユニット22aの下部まで移動した後、一旦停止する。次いで、上部の消去ユニット22aが退避用ガイド溝60c、60dに沿って下降することにより消去ユニット22bに係合し、蓄積性蛍光体パネル12が消去ユニット22a、22b間に挟持されることになる(図1参照)。
消去ユニット22a、22bは、蓄積性蛍光体パネル12を挟持した状態で、上部ガイド溝56及び下部ガイド溝58に沿ってカセッテ装填部16側に移動するとともに、消去光源64a〜64g、76a〜76gを点灯し、アクリル板66、78を介して消去光を上下両面から蓄積性蛍光体パネル12に照射することにより、残存する放射線画像情報又はノイズの消去を行う。
この場合、消去光源64a〜64g、76a〜76gから出力される消去光の光量は、読取部32によって事前に取得した放射線画像情報の照射情報、読取部18によって読み取った放射線画像情報、又は、読取部18からカセッテ装填部16までの蓄積性蛍光体パネル12の搬送時間を考慮して設定する。
蓄積性蛍光体パネル12を挟持した消去ユニット22a、22bがカセッテ装填部16側の所定部位に到達すると、消去光源64a〜64g、76a〜76gを消灯するとともに、消去ユニット22aを退避用ガイド溝60a、60bに沿って上方向に移動させる。次いで、消去ユニット22bにより蓄積性蛍光体パネル12を下部ガイド溝58の端部まで搬送した後、カセッテ装填部16に待機するカセッテ14に対し、ローラ63、61を介して蓄積性蛍光体パネル12を収納する。蓄積性蛍光体パネル12を収納したカセッテ14は、蓋部材28が閉蓋された後、カセッテ装填部16から取り出され、次の撮影に供せられる。
このように、上述した実施形態では、放射線画像情報が読み取られた蓄積性蛍光体パネル12がカセッテ装填部16まで搬送される間の時間を有効に利用し、残存する放射線画像情報又はノイズの消去処理を効率的に行うことができる。
図5は、他の実施形態に係る放射線画像情報読取消去装置90の構成を示す。なお、図1に示す放射線画像情報読取消去装置10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
放射線画像情報読取消去装置90は、蓄積性蛍光体パネル12をカセッテ装填部16と読取部18との間で搬送する上部搬送機構92及び下部搬送機構94と、上部搬送機構92及び下部搬送機構94に組み込まれる消去ユニット96a、96bとを備える。
上部搬送機構92及び下部搬送機構94は、両端部がプーリ98a、98b及び99a、99bにより支持され、消去光を透過させる透光性部材からなる搬送ベルト100、102を備えて構成される。なお、透光性部材としては、例えば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン、シリコーンゴム、透明フッ素ゴム等を使用することができる。消去ユニット96a、96bは、搬送ベルト100、102の間であって、プーリ98a、98b及び99a、99b間に配設され、反射部材としてのケーシング104a、104bと、ケーシング104a、104b内に配設される複数の消去光源106a〜106i、108a〜108iとを備えて構成される。
以上のように構成される放射線画像情報読取消去装置90では、カセッテ装填部16に装填されたカセッテ14から取り出された蓄積性蛍光体パネル12が、上部搬送機構92及び下部搬送機構94を構成する搬送ベルト100、102により挟持搬送され、読取部18に供給される。
一方、読取部18において読取処理が終了した蓄積性蛍光体パネル12は、再び搬送ベルト100、102により挟持され、カセッテ装填部16まで搬送される。そして、搬送中において、消去ユニット96a、96bの消去光源106a〜106i、108a〜108iから出力された消去光が蓄積性蛍光体パネル12の両面に照射されることで消去処理が行われる。
この場合、消去処理に際しては、読取部32により読み取った蓄積性蛍光体パネル12のサイズ情報に従い、蓄積性蛍光体パネル12に対向して配置される範囲の消去光源106a〜106i、108a〜108iを読取部18側から順次点灯させる一方、蓄積性蛍光体パネル12が通過した範囲の消去光源106a〜106i、108a〜108iを消灯させることにより、必要最小限の消費電力により放射線画像情報又はノイズの消去処理を行うことができる。
なお、消去光を蓄積性蛍光体パネル12の上下両面に照射する消去ユニット96a、96bに加えて、図6に示すように、上部搬送機構92及び下部搬送機構94の両側部に消去ユニット110a、110bを配設し、蓄積性蛍光体パネル12の上下両面及び両側部から消去光を照射するように構成することで、消去処理を一層確実且つ短時間に完了させることができる。
図7は、さらに他の実施形態に係る放射線画像情報読取消去装置120の構成を示す。なお、図5に示す放射線画像情報読取消去装置90と同一の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
放射線画像情報読取消去装置120は、蓄積性蛍光体パネル12をカセッテ装填部16と読取部18との間で搬送する上部搬送機構122及び下部搬送機構124を備える。上部搬送機構122及び下部搬送機構124は、両端部がプーリ98a、98b及び99a、99bにより支持され、発光体により構成される搬送ベルト126、128を備えて構成される。発光体としては、例えば、有機EL(Electroluminescence)等を使用することができる。この場合、搬送ベルト126、128は、蓄積性蛍光体パネル12を搬送する搬送機構として機能するとともに、蓄積性蛍光体パネル12に残存する放射線画像情報又はノイズを消去する消去手段として機能する。
以上のように構成される放射線画像情報読取消去装置120では、カセッテ装填部16に装填されたカセッテ14から取り出された蓄積性蛍光体パネル12が、上部搬送機構122及び下部搬送機構124を構成する搬送ベルト126、128により挟持搬送され、読取部18に供給される。
一方、読取部18において読取処理の終了した蓄積性蛍光体パネル12は、再び搬送ベルト126、128により挟持され、カセッテ装填部16まで搬送される。そして、搬送中において、発光体である搬送ベルト126、128から出力された消去光が蓄積性蛍光体パネル12の両面に照射されることで消去処理が行われる。
この場合、放射線画像情報読取消去装置90の消去ユニット96a、96bの場合と同様に、蓄積性蛍光体パネル12のサイズ情報に従い、蓄積性蛍光体パネル12が当接する範囲の搬送ベルト126、128からのみ消去光を出力させることにより、必要最小限の消費電力により放射線画像情報及びノイズの消去処理を遂行することができる。
なお、上述した実施形態では、読取部18から供給された読取処理の終了した蓄積性蛍光体パネル12を消去処理しながらカセッテ装填部16に排出するようにしているが、蓄積性蛍光体パネル12に対する消去処理を行いつつ、蓄積性蛍光体パネル12を放射線画像情報の記録部に供給する装置に適用することも可能である。この場合、蓄積性蛍光体パネル12に対する放射線画像情報の記録処理に先だって残存する放射線画像情報やノイズを確実に消去し、良好な状態からなる蓄積性蛍光体パネル12を記録部に供給することができる。
10、90、120…放射線画像情報読取消去装置
12…蓄積性蛍光体パネル 14…カセッテ
16…カセッテ装填部 18、32…読取部
20…搬送機構
22a、22b、96a、96b、110a、110b…消去ユニット
64a〜64g、76a〜76g、106a〜106i、108a〜108i…消去光源
92、122…上部搬送機構 94、124…下部搬送機構
100、102、126、128…搬送ベルト
12…蓄積性蛍光体パネル 14…カセッテ
16…カセッテ装填部 18、32…読取部
20…搬送機構
22a、22b、96a、96b、110a、110b…消去ユニット
64a〜64g、76a〜76g、106a〜106i、108a〜108i…消去光源
92、122…上部搬送機構 94、124…下部搬送機構
100、102、126、128…搬送ベルト
Claims (7)
- 放射線画像情報が蓄積記録される蓄積性蛍光体パネルに対して消去光を照射し、残存する放射線画像情報又はノイズを消去する消去方法において、
前記蓄積性蛍光体パネルの少なくとも一方の全面に前記消去光を照射し、前記蓄積性蛍光体パネルを搬送しながら消去処理を行うことを特徴とする消去方法。 - 請求項1記載の方法において、
前記蓄積性蛍光体パネルの少なくとも一方の全面に前記消去光を照射する消去手段を前記蓄積性蛍光体パネルとともに移動させることを特徴とする消去方法。 - 放射線画像情報が蓄積記録される蓄積性蛍光体パネルに対して消去光を照射し、残存する放射線画像情報又はノイズを消去する消去装置において、
前記蓄積性蛍光体パネルの少なくとも一方の全面に前記消去光を照射する消去手段を備え、
前記消去手段は、前記蓄積性蛍光体パネルとともに移動可能に構成されることを特徴とする消去装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記消去手段は、前記蓄積性蛍光体パネルを挟持する一対の消去ユニットから構成され、前記蓄積性蛍光体パネルを挟持して移動することを特徴とする消去装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記消去光を透過させる透光性部材からなる搬送ベルトを有し、前記搬送ベルトによって前記蓄積性蛍光体パネルを搬送する搬送手段を備え、
前記消去手段は、前記搬送ベルトを介して前記蓄積性蛍光体パネルに前記消去光を照射することを特徴とする消去装置。 - 請求項3記載の装置において、
前記消去手段は、前記消去光を出力する発光体からなる搬送ベルトにより構成され、前記搬送ベルトは、前記蓄積性蛍光体パネルに対して前記消去光を照射するとともに、前記蓄積性蛍光体パネルを搬送することを特徴とする消去装置。 - 請求項5又は6記載の装置において、
前記消去手段は、搬送される前記蓄積性蛍光体パネルの範囲に対応する部分から前記消去光を出力することを特徴とする消去装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2004
- 2004-12-02 JP JP2004349303A patent/JP2006162637A/ja active Pending
Cited By (2)
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JP2013104968A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Fujifilm Corp | 放射線画像消去装置、 |
US8796643B2 (en) | 2011-11-11 | 2014-08-05 | Fujifilm Corporation | Radiographic image erasing device |
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