JP2006162179A - プレート式熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 伝熱プレート間の温度差によって起こり得る破壊を防止したプレート式熱交換器を提供すること。
【解決手段】 一対の連通孔32,42が形成された伝熱面22の周縁部分に外周枠23が立ち上がった複数の伝熱プレート11,12…を、その外周枠23を嵌め合わせることにより積層し、一対の連通孔31,41のうち一つの連通孔同士を連結して一層分を隔てた隔層毎に連通する2流路が形成さたものであって、伝熱面22には、積層された状態で上下の伝熱プレート間で当接する凹部25及び/又は凸部26が形成され、供給される流体の温度に応じて当該凹部25と凸部26の当接部分の接合条件を変化させるようにしたプレート式熱交換器1。
【選択図】 図2

Description

本発明は、連続する凹凸面を形成したプレートを複数枚数積層して形成されたプレート式熱交換器に関し、特に熱膨張差に伴う破損を防止して熱交換器としての強度(剛性)を確保したプレート式熱交換器に関する。
各種の化学工業や熱器具において、急速加熱、冷却、再熱などの工程にプレート式熱交換器が普及しており、例えば下記特許文献1には図4に示すプレート式熱交換器が提案されている。
プレート式熱交換器は、連続する凹凸面111を形成した伝熱プレート101〜104が銅板のプレス加工で成形され、凹凸面111が直線状の波形に形成されている。伝熱プレート101〜104は、略正方形で周縁が立上げられ外周枠112が形成された皿状であって、この外周枠112の上縁には、傾斜角度が小さい外縁部113が形成されている。伝熱プレート101〜104は、隣接する隅部に2種類の連通孔115,116が形成され、一方の連通孔116には周縁にバーリング加工して突縁117が形成され、他方の連通孔115は、この突縁117が嵌挿される大きさで形成されている。
プレート式熱交換器の組み付けは、伝熱プレート101に重ねる伝熱プレート102が90度回転され、連通孔115に下段の伝熱プレート102の突縁117が挿入されて重ね合わされる。同じく伝熱プレート103は伝熱プレート102に対して90度回転し、連通孔115に突縁117が嵌挿して重ね合わされ、伝熱プレート104は伝熱プレート103に対して90度回転して重ね合わされている。このように、伝熱プレート101〜104は順次90度ずつ回転し、連通孔115に下段の伝熱プレートの突縁117が挿入され、所定枚数が積層される。図5に示されたプレート式熱交換器は、13枚の伝熱プレート100(伝熱プレート101〜104と同じ構成をしたもの)が積層され、最上段と最下段の伝熱プレート100の連通孔115,116に流体の入口管及び出口管121,122,123,124が接合される。
このプレート式熱交換器の流体の流れは、図4において、伝熱プレート101の連通孔115から伝熱プレート102との間の層内に流入した流体は、凹凸面に沿って流れ伝熱プレート102の連通孔116からその突縁117に案内され、伝熱プレート103と伝熱プレート104との間の層内に流入する。このように、上下の伝熱プレートで区画された各層を流体が流れ、更に突縁117が上段の連通孔115に嵌挿されているので、上下の一層を隔てた層へと流れる。したがって、液−液、液−ガスなどの2種類の異なる温度の流体は、この交互の層を流れることによって熱交換が行われる。各層では、凹凸面に沿って流体が対角方向に流れるとともに、上下の層では流体が交差して流れるので効率の良い熱交換が行われる。
特開2000−161877号公報(第2−3頁、図3、図4)
ところで、このようなプレート式熱交換器は、積層された伝熱プレート間の気密性を保つため、プレートの外周枠112における重なり部分や連通孔115,116が嵌め合わされた突縁117の周りがロウ付けや溶接などによってプレート間が接合されている。
更に、熱の伝達効率が良くなるように接触部分を多くし、上下方向には供給される流体の流体圧の荷重によって伝熱プレートに変形が生じないよう剛性を高める必要がある。そのため、図5に示すように、上下に重ねられた伝熱プレート100は上下に凹凸面111同士が当接しており、その当接部分がロウ付けなどによって接合固定されている。
しかしながら、積層された伝熱プレート100にはそれぞれ高温と低温の流体が各々流れるので、特にプレート式熱交換器の流体供給側では上下のプレート間で温度差が大きくなってしまう。そのため、伝熱プレート100は、その凹凸面111での熱膨張による変形量に差が生じ、プレート間の特に凹凸面111の接合部分で引っ張り応力が作用する。そして、プレート式熱交換器が繰り返し使用されることによって、接合して拘束された部分が繰り返し応力を受けて疲労破壊を起こしてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、伝熱プレート間の温度差によって起こり得る破壊を防止したプレート式熱交換器を提供することを目的とする。
本発明のプレート式熱交換器は、一対の連通孔が形成された伝熱面の周縁部分に外周枠が立ち上がった複数の伝熱プレートを、その外周枠を嵌め合わせることにより積層し、一対の連通孔のうち一つの連通孔同士を連結して一層分を隔てた隔層毎に連通する2流路が形成さたものであって、前記伝熱面には、積層された状態で上下の伝熱プレート間で当接する凹部及び/又は凸部が形成され、供給される流体の温度に応じて当該凹部と凸部の当接部分の接合条件を変化させるようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明のプレート式熱交換器は、前記凹部と凸部との接合条件が、流体供給側から所定数の伝熱プレート同士は接合せず、それ以外の伝熱プレート同士はロウ付けによって接合するようにしたものであることが好ましい。
また、本発明のプレート式熱交換器は、前記凹部と凸部との接合条件が、流体供給側から所定数の伝熱プレート同士は銅系ロウ材を使用して接合し、それ以外の伝熱プレート同士はニッケル系ロウ材を使用して接合するようにしたものであることが好ましい。
また、本発明のプレート式熱交換器は、前記伝熱プレートの凹部は平らな底面を有する溝条形状で形成され、前記伝熱プレートの凸部は平らな頂面を有する突条形状で形成され、前記伝熱プレートの凹部と凸部は互いの長手方向が平行で、且つ長手方向に直交する方向に交互に形成されているものであることが好ましい。
また、本発明のプレート式熱交換器は、流体供給側に配置された第1番目の伝熱プレートが、他の伝熱プレートの凹部又は凸部に対する当接面積の小さい円形の凹部又は凸部が形成され、当該他の伝熱プレートよりも板厚が厚いものであることが好ましい。
本発明のプレート式熱交換器では、複数の伝熱プレートが積層され、第1番目の伝熱プレートの一方の連通孔から高温流体が供給され、もう一方の連通孔からは温度の低い流体が供給され、隔層毎に接続された流路を2流体がそれぞれ流れていく。そして、2流体は、排出側へ向けて上下の層を交互に流れる間、高温流体の熱が低温流体側に奪われる熱交換が行われる。
本発明のプレート式熱交換器によれば、供給される流体の温度によって接合条件を変化させ、例えば、供給される2流体の温度差が大きい供給側伝熱プレート間にて、当接する凹部と凸部とをロウ付けなどによる拘束を無くしてフリーにすることによって、熱膨張差による引っ張り応力の影響を減らし、伝熱プレート間の温度差によって起こり得る破壊を防止することができる。また、全ての伝熱プレート間の凹部と凸部をロウ付けする場合でも、供給される2流体の温度差が大きい供給側伝熱プレート間ではニッケルロウ材に比べて接合強度の低い銅系ロウ材によって接合することで、熱膨張差による引っ張り応力による影響が接合部の破壊だけで済むようにして、伝熱プレート間の温度差によって起こり得る伝熱プレートの破壊を防止することができる。すなわち、プレート間の熱膨張差が大きいほど接合強度を低く設定することにより、伝熱プレート間の温度差によって起こり得る伝熱プレートの破壊を防止できる。
更に、本発明のプレート式熱交換器によれば、凹部や凸部に平らな底面や頂面を形成することにより、伝熱プレート同士を確実に接触させ、接合する際に確実に接合することができる。また、伝熱プレート同士を確実に接合し伝熱効率を良くすることができる。また、高温流体が直接供給される第1番目の伝熱プレートは熱膨張による変形が最も大きいため、他の伝熱プレートとの接触箇所を少なくして、熱膨張差による引っ張り応力による影響を減らして伝熱プレート間の温度差によって起こり得る伝熱プレートの破壊を防止する一方、板厚を厚くして剛性を高めている。
次に、本発明に係るプレート式熱交換器の一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1は、プレート式熱交換器を構成する複数の伝熱プレートを積層順に並べたものを示した斜視図である。また、図2は、そのプレート式熱交換器を構成する伝熱プレートのうち、最上段から4枚分の伝熱プレートを拡大して示した斜視図である。更に図3は、その4枚分の伝熱プレートを積層したプレート式熱交換器の一部を示した斜視図である。
本実施形態のプレート式熱交換器1は、9枚の伝熱プレート11〜19が積層されて組み付けられるものである。本実施形態のプレート式熱交換器1は、最上段と最下段に位置する伝熱プレート11,19と、その中間に位置する伝熱プレート12〜18とが異なっている。しかし、伝熱プレート11〜19は、いずれも同じ大きさの伝熱面21または22を有し、その周縁には外側に広がるように立ち上がった外周枠23が形成されている。こうした伝熱プレート11〜19は、プレス加工によって成形される。
伝熱プレート12〜18は、従来例と同様に伝熱面22に凹凸が形成されている。しかし、本実施形態では特に、凹部25および凸部26の両方ともが長円形をして形成され、平らな底面25aや頂面26aを有している。その伝達プレート12〜18は、それぞれの凹部25、凸部26同士が互いに交差し、その底面25aと頂面26aとが当接するようになっている。これは、伝熱プレート11〜19が重ね合わされてプレート式熱交換器1を構成した場合、上下の伝熱プレート間で熱伝達率が大きくなるように凹部25と凸部26が互いに当接するようにしたものであり、また、凹部25と凸部26とが当接することによって、積層方向の位置決め及び荷重を支え合い剛性を高めるようになっている。
一方、こうした伝熱プレート12〜18を上下で挟み込む伝熱プレート11と19は、伝熱プレート12〜18にある凹部25や凸部26は形成されていない。これは、プレート式熱交換器1に対して流れ込む高温流体によって、供給側になり得る伝熱プレート11,19は、重ね合わされた他の伝熱プレート12,18に比べて高温にさらされる。そこで、伝熱プレート11と19は、伝熱プレート12や18との接触面積が大きいと熱膨張による変形量の差によって応力を受けるため、その影響が小さくなるように拘束箇所を少なくすべく各々2箇所に小さい円形の支持部27が形成されている。伝熱プレート11の支持部27は、下の伝熱プレート12の凸部26の頂面26aに当接し、伝熱プレート19の支持部27は、上の伝熱プレート18の凹部25の底面25aに当接する位置に形成されている。なお、この支持部27は、特許請求の範囲に記載する小さな円形の凹部又は凸部に相当するものである。
伝熱プレート11〜19には、それぞれ2箇所に連通孔が形成されている。最上段と最下段に位置する伝熱プレート11,19の連通孔31,49は平面を貫通する孔であるが、他の連通孔41〜48は下方に突き出し、連通孔32〜39は上方に突き出すようにして形成されている。下方突き出した連通孔41〜48の方が径が大きく形成され、そこに径の小さい連通行32〜39が、図1の矢印で示すようにそれぞれ挿入できるようになっている。プレート式熱交換器1は、伝熱プレート11〜19が図3に示すように上下に嵌め合わされ、その際、図1の矢印で示すように、下の連通孔32〜39が上の連通孔41〜48へとそれぞれ挿入される。
そして、各伝熱プレート11〜19における一対の連通孔31〜39と41〜49に関しても、図1に示すように90度ずつ位置がずれている。このように2個ずつある連通孔31〜39,41〜49がそれぞれ上下の伝熱プレートの連通孔31〜39,41〜49に接続されるため、プレート式熱交換器1は、積層された各層を構成する伝熱プレート11〜19が上下に一層分を隔てた隔層毎に連通する2流路が形成される。
具体的には、最上段の伝熱プレート11を流入側とすると、連通孔31から流入した流体は、図1に太線で示した矢印を逆向きに流れ、伝熱プレート12,14,16,18内を通って連通孔39から流出する。他方、連通孔41から流入した流体は、図1に細線で示した矢印を逆向きに流れ、伝熱プレート13,15,17,19内を通って連通孔49から流出する。従って、2種類の流体が上下交互の層を流れることによって熱交換が行われる。
このとき、積層された伝熱プレート12〜18では、交差した凹部25および凸部26が上下において当接し、伝熱面22に作用する流体圧力を受けて荷重を支え合っている。そして、各層では凹部25と凸部26によって流体が交差する流れとなり、効率の良い熱交換が行われる。
本実施形態のプレート式熱交換器1では、こうして伝熱プレート11〜19によって構成された各層の空間を流体が流れるため、流体漏れを防止するため外周枠21において、嵌合した上の伝熱プレートとの間にロウ付けによるシールが行われている。また、同様に径の大きい連通孔41〜48と、そこに挿入した連通行32〜39との間にもロウ付けによるシールとが行われている。従って、積層して組み立てられた伝熱プレート11〜19は、一体になってプレート式熱交換器1を構成するとともに、各層の空間と、各層を連通する連通部分との気密性が保たれるようになっている。なお、こうした部分のロウ付けによるシールは、レーザや電子ビームなどによる溶接で行うようにしてもよい。
ところで、このプレート式熱交換器1では、最上段の伝熱プレート11の連通孔31から高温流体が供給されるとすると、連通孔41からは温度の低い流体が供給され、伝熱プレート11,12の層には高温流体が流れ、その下の伝熱プレート12,13の層には温度の低い流体が流れる。従って、温度の異なる2流体は、下層へ向けて一段おきに交互に流れて一方の流体は熱を奪われて温度が下がり、他方の流体は熱を吸収して温度が上がって熱交換が行われる。
こうした熱交換作用を実行するプレート式熱交換器1は、特に供給される2流体の温度差が大きいため伝熱プレート間の熱膨張による変形量の差によって生じる引っ張りなどの熱応力の影響を防止する構成がとられている。
先ず、高温流体とのみ接する伝熱プレート11は、前述したように下の伝熱プレート12との拘束箇所を少なくするため2点の支持部27のみで当接するように構成されている。最下段の伝熱プレート19は、本例では温度差が小さくなる側であるが、逆に高温流体の供給側になる場合には同じように熱応力の影響を受けるため、上の伝熱プレート18との拘束箇所を少なくするため2点の支持部27のみで当接するよう構成されている。
こうして拘束箇所を少なくするのは温度差による変形量の違いによって強い引っ張り応力を受けないようにするためである。そして、本実施形態では、高温流体が供給される伝熱プレート11は、支持部27が当接した伝熱プレート12の凸部26の頂面26aとはフリーになっており、ロウ付けなどの固定はなされていない。
また、伝熱プレート11,19は上下方向の荷重を受ける支持部27の面積が小さい。そのため、凹部25と凸部26とが互いに当接して上下のプレート同士で剛性を高めるように構成されている伝熱プレート12〜18に比べて剛性が低くなる。そこで、剛性不足を補うべく肉厚の板材で形成されている。材質はいずれもSUS316Lの板材が使用されているが、伝熱プレート12〜18の板厚が0.5mmであるのに対し、伝熱プレート11,19の板厚は1.0mmとなっている。
また、伝熱プレート12〜18では、凹部25と凸部26とが上下で当接するため、温度差による変形量の違いによってやはり強い引っ張り応力などを受ける。特に、温度の高い流体が直接流入する伝熱プレート12と低温の流体が入る伝熱プレート13との間で温度差が大きいことから、変形量が大きく、それに伴って生じる応力も大きい。そこで、例えば本実施形態では、伝熱プレート12と13の間では、当接する凹部25と凸部26との間ではロウ付けせず、単に当接するように重ねるだけとする。その一方で、熱交換によって高温側流体がの温度が下がるそれ以下の伝熱プレート13〜18では当接する凹部25と凸部26は従来通りロウ付けして伝熱プレート間の熱伝達効率を良くしている。
こうして、本実施形態のプレート式熱交換器1は、上下プレート間の熱膨張による変形量の差によって生じる応力の影響を回避すべく、温度差が大く生じる伝熱プレート11と12との間では拘束箇所を少なくし、更に伝熱プレート11と12及び伝熱プレート12と13との間では、シール部分以外の当接部分にロウ付けを施すことなくフリーの状態にしている。具体的には、支持部27と凸部26の頂面26aとの当接部分、凸部26の頂面26aと凹部25の底面25aとの当接部分であり、それらが互いに摺接するのみでフリーになっている。従って、本実施形態では、プレート間で熱変形の差による引っ張り応力などがあまり作用しなくなり疲労破壊を防止することができる。
以上、本発明のプレート式熱交換器について一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、伝熱プレート11,12,13の間でシール部分以外のロウ付けによる拘束を行わないようにしたが、これは2流体の温度差による応力の影響を考慮したものであるため、ロウ付けなどによるシール部分以外の拘束及び拘束無しの関係は適宜条件によって変更することができる。
また、前記実施形態では、シール部分以外についてロウ付けによる拘束と拘束無しとの2形態のみとしたが、全体を拘束する一方でプレート間でその接合強度を変化させるようにしてもよい。例えば、伝熱プレート11,12,13の間では銅によるロウ材を使用して接合強度を相対的に弱くし、他の伝熱プレート14〜19についてはニッケルによるロウ材を使用して接合強度を相対的に高くする。これにより、伝熱効率を良くすることができるとともに、2流体の温度差による応力が大きく作用しても、その接合部分が破壊されるだけでプレート自体は影響を受けないようにすることができる。
一実施形態のプレート式熱交換器を構成する複数の伝熱プレートを積層順に並べたものを示した斜視図である。 プレート式熱交換器を構成する伝熱プレートのうち、最上段から4枚分の伝熱プレートを拡大して示した斜視図である。 4枚分の伝熱プレートを積層したプレート式熱交換器の一部を示した斜視図である。 従来のプレート式熱交換器を構成する複数の伝熱プレートを積層順に並べたものを示した斜視図である。 従来のプレート式熱交換器の断面を示した図である。
符号の説明
1 プレート式熱交換器
11〜19 伝熱プレート
21,22 伝熱面
23 外周枠
25 凹部
26 凸部
31〜39,41〜49 連通孔

Claims (5)

  1. 一対の連通孔が形成された伝熱面の周縁部分に外周枠が立ち上がった複数の伝熱プレートを、その外周枠を嵌め合わせることにより積層し、一対の連通孔のうち一つの連通孔同士を連結して一層分を隔てた隔層毎に連通する2流路が形成さたプレート式熱交換器において、
    前記伝熱面には、積層された状態で上下の伝熱プレート間で当接する凹部及び/又は凸部が形成され、供給される流体の温度に応じて当該凹部と凸部の当接部分の接合条件を変化させるようにしたものであることを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 請求項1に記載するプレート式熱交換器において、
    前記凹部と凸部との接合条件は、流体供給側から所定数の伝熱プレート同士は接合せず、それ以外の伝熱プレート同士はロウ付けによって接合するようにしたものであることを特徴とするプレート式熱交換器。
  3. 請求項1に記載するプレート式熱交換器において、
    前記凹部と凸部との接合条件は、流体供給側から所定数の伝熱プレート同士は銅系ロウ材を使用して接合し、それ以外の伝熱プレート同士はニッケル系ロウ材を使用して接合するようにしたものであることを特徴とするプレート式熱交換器。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載するプレート式熱交換器において、
    前記伝熱プレートの凹部は平らな底面を有する溝条形状で形成され、前記伝熱プレートの凸部は平らな頂面を有する突条形状で形成され、前記伝熱プレートの凹部と凸部は互いの長手方向が平行で、且つ長手方向に直交する方向に交互に形成されているものであることを特徴とするプレート式熱交換器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載するプレート式熱交換器において、
    流体供給側に配置された第1番目の伝熱プレートは、他の伝熱プレートの凹部又は凸部に対する当接面積の小さい円形の凹部又は凸部が形成され、当該他の伝熱プレートよりも板厚が厚いものであることを特徴とするプレート式熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114636333A (zh) * 2020-12-16 2022-06-17 丹佛斯有限公司 传热板

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