JP6079410B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、プレート式熱交換器に関し、特に、複数の伝熱プレートを1対の外部プレートで挟み込んだ構成を有するプレート式熱交換器に関するものである。
異なる2流体間で熱交換するためのプレート式熱交換器は、たとえば特開2012−132627号公報に開示されている。このようなプレート式熱交換器は、複数枚の伝熱プレートを積層して、その伝熱プレート間に第1および第2の流路を交互に形成し、第1の流路に流す流体と第2の流路に流す流体との間で熱交換を行わせるよう構成されている。
上記のプレート式熱交換器において、伝熱プレートの経年使用に伴う割れが発生すると、流体同士が混合されてしまう問題がある。この伝熱プレートの強度を向上させるため、2流体の各流路を2枚の伝熱プレートで仕切る構造(いわゆるダブルウォール構造)が採用されていた。このダブルウォール構造は、たとえば特開2012−127597号公報に開示されている。
特開2012−132627号公報 特開2012−127597号公報
しかしながらダブルウォール構造を採用すると、部品点数が増加するという問題がある。
また伝熱プレートの経年使用に伴う割れが熱交換器内のどの部位で発生するかを特定することが難しく、割れによる漏洩流体を熱交換器の外側に排出することが難しいという問題もある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、少ない部品点数で2流体の混合を防止でき、かつ漏洩流体を熱交換器の外部へ排出することが可能なプレート式熱交換器を提供することである。
本発明のプレート式熱交換器は、複数枚の伝熱プレートと、第1の外部プレートおよび第2の外部プレートとを備えている。第1の外部プレートおよび第2の外部プレートは、複数枚の伝熱プレートを挟み込むように配置されている。複数枚の伝熱プレートの互いに隣り合う伝熱プレート同士の間には流体を通すための流路が形成されている。複数枚の伝熱プレートは、第1の外部プレートと隣り合う第1の最外部伝熱プレートと、第2の外部プレートと隣り合う第2の最外部伝熱プレートと、第1および第2の最外部伝熱プレートに挟まれる中間部伝熱プレートとを含んでいる。第1および第2の最外部伝熱プレートの少なくとも一方の最外部伝熱プレートの流路を構成する部分は、中間部伝熱プレートの流路を構成する部分よりも割れやすいように構成されている。
本発明のプレート式熱交換器によれば、最外部伝熱プレートが中間部伝熱プレートよりも割れやすいように構成されている。プレート式熱交換器の使用時において、経年的に割れが発生した場合でもこのような構成とすることで、最外部伝熱プレートが中間部伝熱プレートよりも先に割れる。最外部伝熱プレートが割れると、最外部伝熱プレートと中間部伝熱プレートとの間の流路を流れる流体が、最外部伝熱プレートの割れた箇所から、最外部伝熱プレートと外部プレートとの間に漏洩する。このため、その漏洩流体をプレート式熱交換器の外部へ排出することが可能となる。
また最外部伝熱プレートが中間部伝熱プレートよりも先に割れるため、中間部伝熱プレートが割れた場合に生じる中間部伝熱プレートで隔てられた2流体の混合を防止することができる。
また最外部伝熱プレートが中間部伝熱プレートよりも割れやすい構成を有していればよいため、ダブルウォール構造よりも部品点数を少なくすることができる。
上記のプレート式熱交換器において、少なくとも一方の最外部伝熱プレートの流路を構成する部分の厚みは、中間部伝熱プレートの流路を構成する部分の厚みよりも薄い。
これにより、部品点数の少ない簡易な構成で、最外部伝熱プレートを中間部伝熱プレートよりも割れやすくすることができる。
上記のプレート式熱交換器において、少なくとも一方の最外部伝熱プレートの流路を構成する部分に、中間部伝熱プレートの流路を構成する部分よりも機械的強度が低くなるように使用時に応力集中する凹部が設けられている。
これにより、部品点数の少ない簡易な構成で、最外部伝熱プレートを中間部伝熱プレートよりも割れやすくすることができる。
上記のプレート式熱交換器において、複数枚の伝熱プレートの各々が、波状の断面形状を有している。少なくとも一方の最外部伝熱プレートの断面形状における波ピッチが、中間部伝熱プレートの断面形状における波ピッチよりも大きい。
これにより、部品点数の少ない簡易な構成で、最外部伝熱プレートを中間部伝熱プレートよりも割れやすくすることができる。
上記のプレート式熱交換器において、第1および第2の外部プレートの少なくとも一方の外部プレートには、少なくとも一方の最外部伝熱プレートに割れが生じた際に発生する漏洩流体を排出するための排出用貫通孔が形成されている。
これにより、排出用貫通孔を通じて漏洩流体をプレート式熱交換器の外部へ排出することができる。
上記のプレート式熱交換器において、少なくとも一方の外部プレートには、排出用貫通孔に漏洩流体を導くための漏洩流体排出用溝部が形成されている。
この漏洩流体排出用溝部により漏洩流体を排出用貫通孔にスムーズに導くことが可能となる。
上記のプレート式熱交換器において、第1の最外部伝熱プレートと中間部伝熱プレートとの間で構成される流路に流れる流体と、第2の最外部伝熱プレートと中間部伝熱プレートとの間で構成される流路に流れる流体とが同一である。
これにより漏洩する流体を特定することができる。
上記のプレート式熱交換器において、第1の最外部伝熱プレートと中間部伝熱プレートとの間で構成される流路に流れる流体と、第2の最外部伝熱プレートと中間部伝熱プレートとの間で構成される流路に流れる流体とが異なる。
これにより異なる2つの流体の各々が漏洩した際に、2つの漏洩流体の各々において混合物の有無を知ることができる。
上記のプレート式熱交換器において、少なくとも一方の最外部伝熱プレートは、断面形状が波状となるような流路用溝形成部を有している。流路用溝形成部の波状の断面形状は、少なくとも一方の最外部伝熱プレートと隣り合う第1または第2の外部プレート側に突き出す複数の頂部を有している。複数の頂部は、少なくとも一方の外部プレートにろう付けされた頂部と、少なくとも一方の外部プレートにろう付けされない頂部とを含んでいる。
これにより、最外部伝熱プレートにおいて割れが生じる確率を高めることができる。
以上説明したように本発明によれば、少ない部品点数で2流体の混合を防止でき、かつ漏洩流体を熱交換器の外部へ排出することが可能なプレート式熱交換器を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の構成を天板側から概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の構成を底板側から概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の構成を天板側から概略的に示す分解斜視図である。 図1のIV−IV線に沿うプレート式熱交換器の概略断面図である。 図1のV−V線に沿うプレート式熱交換器の概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の天板を下側から概略的に示す斜視図である。 図1のVII−VII線に沿うプレート式熱交換器の概略断面図である。 図2のVIII−VIII線に沿うプレート式熱交換器の概略断面図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の天板に設けられた漏洩流体排出用溝部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の底板に設けられた漏洩流体排出用溝部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるプレート式熱交換器の変形例として最外部伝熱プレートが部分的に厚みの薄い箇所を有する構成を概略的に示す部分断面図である。 図11の一部を拡大して示す部分斜視図である。 プレート式熱交換器を製造する際にシート状のろう材を各プレート間に挟む様子を概略的に示す分解斜視図である。 最外部伝熱プレートと底板との間にろう付けされない箇所を形成した第1の構成を示す部分断面図である。 最外部伝熱プレートと底板との間にろう付けされない箇所を形成した第2の構成を示す部分断面図である。 最外部伝熱プレートと底板との間にろう付けされない箇所を形成する方法を示す部分断面図である。 図16の方法により、最外部伝熱プレートと底板との間にろう付けされない箇所を形成した第3の構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態2におけるプレート式熱交換器の構成を概略的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態3におけるプレート式熱交換器の構成を概略的に示す部分断面図である。 伝熱プレートが4枚の場合の構成を天板側から概略的に示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まずは本実施の形態におけるプレート式熱交換器の構成について図1〜図5を用いて説明する。
図1〜図3を参照して、本実施の形態のプレート式熱交換器10は、複数枚の伝熱プレート1〜5と、底板(外部プレート)6と、天板(外部プレート)7とを主に有している。底板6と天板7とは、複数枚の伝熱プレート1〜5を挟み込むように配置されている。
主に図1を参照して、天板7は、第1の流体用の2つの流体継手7aと、第2の流体用の2つの流体継手7bとを有している。2つの流体継手7aの各々は、第1の流体を通す配管を接続するための継手である。2つの流体継手7aの一方に接続される配管は、第1の流体をプレート式熱交換器10内に流入させるための配管である。2つの流体継手7aの他方に接続される配管は、プレート式熱交換器10内から第1の流体を流出させるための配管である。
2つの流体継手7bの各々は、第2の流体を通す配管を接続するための継手である。2つの流体継手7bの一方に接続される配管は、第2の流体をプレート式熱交換器10内に流入させるための配管である。2つの流体継手7bの他方に接続される配管は、第2の流体をプレート式熱交換器10内から流出させるための配管である。
また天板7には漏洩流体排出用貫通孔7cが設けられている。この漏洩流体排出用貫通孔7cは天板7を厚み方向に貫通している。
主に図2を参照して、底板6には漏洩流体排出用貫通孔6cが設けられている。この漏洩流体排出用貫通孔6cは天板7を厚み方向に貫通している。
主に図3を参照して、複数枚の伝熱プレート1〜5は、たとえば5枚の伝熱プレートである。複数枚の伝熱プレート1〜5は互いに厚み方向に積層されている。複数枚の伝熱プレートの枚数は5枚に限定されるものではなく3枚以上であればよい。
複数枚の伝熱プレート1〜5の各々は、流路用溝形成部1c〜5cを有している。流路用溝形成部1c〜5cの各々には、複数の流路用溝が形成されている。複数の流路用溝の各々は、平面視において(複数枚の伝熱プレート1〜5の各々の厚み方向から見て)、たとえばV字状の形状を有している。複数の流路用溝に交差する方向の断面において伝熱プレート1〜5の各々は波状の断面形状を有している。
伝熱プレート1は、平面視において4隅に平坦部1dを有している。この平坦部1dには貫通孔や流路用溝は形成されておらず、平坦な表面を有している。2つの平坦部1dの各々は流体継手7aの真下領域に位置しており、伝熱プレート1の他の2つの平坦部1dの各々は流体継手7bの真下領域に位置している。
また伝熱プレート2〜5の各々は、平面視において4隅に貫通孔形成部2d〜5dを有している。貫通孔形成部2d〜5dの各々は、貫通孔2a〜5a、2b〜5bが形成された平坦部からなっており、流路用溝は形成されていない。
貫通孔2a〜5aの各々は流体継手7aの真下領域に位置しており、流体継手7a内の流路に連通している。また貫通孔2b〜5bの各々は流体継手7bの真下領域に位置しており、流体継手7b内の流路に連通している。
伝熱プレート1における流体継手7aの真下領域に位置する平坦部1dは、伝熱プレート1の厚み方向の上方(天板7側)に対して凹状に形成されている。一方、伝熱プレート1における流体継手7bの真下領域に位置する平坦部1dは、伝熱プレート1の厚み方向上方に対して凸状に形成されている。
伝熱プレート3、5における貫通孔3a、5aが形成された貫通孔形成部3d、5dの各々は、伝熱プレート3、5の各々の厚み方向の上方(天板7側)に対して凹状に形成されている。一方、伝熱プレート3、5における貫通孔3b、5bが形成された貫通孔形成部3d、5dの各々は、伝熱プレート3、5の各々の厚み方向の上方に対して凸状に形成されている。
伝熱プレート2、4における貫通孔2a、4aが形成された貫通孔形成部2d、4dの各々は、伝熱プレート2、4の各々の厚み方向の上方(天板7側)に対して凸状に形成されている。一方、伝熱プレート2、4における貫通孔2b、4bが形成された貫通孔形成部2d、4dの各々は、伝熱プレート2、4の各々の厚み方向の上方に対して凹状に形成されている。
厚み方向に互いに隣り合う伝熱プレート同士の間には、流体を通すための流路が形成されている。たとえば伝熱プレート1、2の間と、伝熱プレート3、4の間とには、白抜き矢印で示すように第1の流体を通すための流路が形成されている。また、たとえば伝熱プレート2、3の間と、伝熱プレート4、5の間とには、黒塗り矢印で示すように第2の流体を通すための流路が形成されている。
上記の流路は、互いに隣り合う伝熱プレートにより構成されている。具体的には、上記流路は、互いに隣り合う伝熱プレートの流路用溝形成部1c〜5c、平坦部1d、貫通孔形成部2d〜5dなどから構成されている。
互いに隣り合う伝熱プレート1〜5同士の接合と、伝熱プレート1および底板6の接合と、伝熱プレート5および天板7の接合との各々は、たとえば銅のろう付けによりなされている。
複数枚の伝熱プレート1〜5は、底板6と隣り合う伝熱プレート1(最外部伝熱プレート)と、天板7と隣り合う伝熱プレート5(最外部伝熱プレート)と、伝熱プレート1および5に挟まれる伝熱プレート2〜4(中間部伝熱プレート)とを含んでいる。
伝熱プレート1および5の少なくとも一方の流路を構成する部分(流路用溝形成部1c、5c、平坦部1d、貫通孔形成部5dなど)は、伝熱プレート2〜4の流路を構成する部分(流路用溝形成部2c〜4c、貫通孔形成部2d〜4dなど)よりも割れやすいように構成されている。
伝熱プレート1および5は割れやすくなるように、伝熱プレート2〜4よりも機械的強度が劣るように(低くなるように)構成されている。この機械的強度は、たとえば引張強さにより評価されるものである。
ただし、本実施の形態のプレート式熱交換器10に第1および第2の流体を流して使用する際に、伝熱プレート1および5が伝熱プレート2〜4よりも先に割れるように構成されていれば、特に機械的強度が伝熱プレート2〜4よりも低くなっていなくてもよい。
上記割れやすい構成の一例として、図4および図5に示すように、伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の厚みT1、T5が、伝熱プレート2〜4の流路を構成する部分の厚みT2〜T4よりも薄くなっている。これにより、伝熱プレート1および5は、伝熱プレート2〜4よりも機械的強度が劣っている。伝熱プレート2〜4の流路を構成する部分の厚みT2〜T4は、伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の厚みT1、T5のたとえば2倍以上である。
伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の厚みT1、T5は、たとえば0.2mm以上0.4以下であり、たとえば0.3mmであることが好ましい。また伝熱プレート2〜4の流路を構成する部分の厚みT2〜T4は、たとえば0.4mm以上0.8mm以下であり、0.6mmであることが好ましい。
伝熱プレート1〜5の各々は、たとえばステンレス鋼よりなっている。伝熱プレート1および5はたとえば厚み0.3mmのステンレス鋼板を加工することにより形成され、伝熱プレート2〜4はたとえば厚み0.6mmのステンレス鋼板を加工することにより形成されている。このように形成された場合、伝熱プレート1および5の全体の厚みは、伝熱プレート2〜4の全体の厚みよりも薄くなる。
次に、本実施の形態のプレート式熱交換器10における第1および第2の流体の流路について図3〜図5を用いて説明する。
図4を参照して、流体継手7aの真下領域において、伝熱プレート1の平坦部1dは凹状に形成されており、かつ伝熱プレート2の貫通孔形成部2dは凸状に形成されている。これにより伝熱プレート1の平坦部1dと伝熱プレート2の貫通孔形成部2dとの間には隙間が形成されており、この隙間が第1の流体の流路となる。
また流体継手7aの真下領域において、伝熱プレート2の貫通孔形成部2dは凸状に形成されており、かつ伝熱プレート3の貫通孔形成部3dは凹状に形成されている。これにより伝熱プレート2の貫通孔形成部2dと伝熱プレート3の貫通孔形成部3dとの間は互いにろう付けされており隙間はない。よって、伝熱プレート2、3の間は第1の流体の流路とはならない。
また流体継手7aの真下領域において、伝熱プレート3の貫通孔形成部3dは凹状に形成されており、かつ伝熱プレート4の貫通孔形成部4dは凸状に形成されている。これにより伝熱プレート3の貫通孔形成部3dと伝熱プレート4の貫通孔形成部4dとの間には隙間が形成されており、この隙間が第1の流体の流路となる。
また流体継手7aの真下領域において、伝熱プレート4の貫通孔形成部4dは凸状に形成されており、かつ伝熱プレート5の貫通孔形成部5dは凹状に形成されている。これにより伝熱プレート4の貫通孔形成部4dと伝熱プレート5の貫通孔形成部5dとの間は互いにろう付けされており隙間はない。よって、伝熱プレート4、5の間は第1の流体の流路とはならない。
これにより図3に示すように、伝熱プレート1、2の間と、伝熱プレート3、4の間とには、白抜き矢印で示すように第1の流体を通すための流路が形成される。2つの流体継手7aの一方からプレート式熱交換器10内に流入した第1の流体は、伝熱プレート1、2の間と伝熱プレート3、4の間とを通って、2つの流体継手7aの他方からプレート式熱交換器10外へ排出される。
図5を参照して、流体継手7bの真下領域において、伝熱プレート1の平坦部1dは凸状に形成されており、かつ伝熱プレート2の貫通孔形成部2dは凹状に形成されている。これにより伝熱プレート1の平坦部1dと伝熱プレート2の貫通孔形成部2dとの間は互いにろう付けされており隙間はない。よって、伝熱プレート1、2の間は第2の流体の流路とはならない。
また流体継手7bの真下領域において、伝熱プレート2の貫通孔形成部2dは凹状に形成されており、かつ伝熱プレート3の貫通孔形成部3dは凸状に形成されている。これにより伝熱プレート2の貫通孔形成部2dと伝熱プレート3の貫通孔形成部3dとの間には隙間が形成されており、この隙間が黒塗り矢印で示すように第2の流体の流路となる。
また流体継手7bの真下領域において、伝熱プレート3の貫通孔形成部3dは凸状に形成されており、かつ伝熱プレート4の貫通孔形成部4dは凹状に形成されている。これにより伝熱プレート3の貫通孔形成部3dと伝熱プレート4の貫通孔形成部4dとの間は互いにろう付けされており隙間はない。よって、伝熱プレート3、4の間は第2の流体の流路とはならない。
また流体継手7bの真下領域において、伝熱プレート4の貫通孔形成部4dは凹状に形成されており、かつ伝熱プレート5の貫通孔形成部5dは凸状に形成されている。これにより伝熱プレート4の貫通孔形成部4dと伝熱プレート5の貫通孔形成部5dとの間には隙間が形成されており、この隙間が黒塗り矢印で示すように第2の流体の流路となる。
これにより図3に示すように、伝熱プレート2、3の間と、伝熱プレート4、5の間とには、黒塗り矢印で示すように第2の流体を通すための流路が形成される。2つの流体継手7bの一方からプレート式熱交換器10内に流入した第2の流体は、伝熱プレート2、3の間と伝熱プレート4、5の間とを通って、2つの流体継手7bの他方からプレート式熱交換器10外へ排出される。
伝熱プレート1〜5の各々の厚み方向において第1の流体の流路と第2の流体の流路とが交互に配置されることにより、第1の流体と第2の流体との間で熱交換が行なうことが可能となる。
次に、本実施の形態のプレート式熱交換器10における漏洩流体を排出するための構成について図3および図6〜図10を用いて説明する。
図6および図7を参照して、天板7の伝熱プレート5と対向する面(底面)には、漏洩流体排出用溝部7eが形成されている。この漏洩流体排出用溝部7eは、天板7を貫通する排出用貫通孔7cと繋がっている。この漏洩流体排出用溝部7eは、伝熱プレート4、5の間から伝熱プレート5の割れを通じて漏洩してきた漏洩流体を排出用貫通孔7cに導くためのものである。
図9は、天板7に形成された漏洩流体排出用溝部7eを、伝熱プレート5に形成された流路用溝と併せて示す図である。図9を参照して、漏洩流体排出用溝部7eは、伝熱プレート5に形成された流路用溝のうち、平面視においてV字状の形状を有する複数の流路用溝の全てに対向するように形成されている。この漏洩流体排出用溝部7eはたとえば直線状に延びている。
図3および図8を参照して、底板6の伝熱プレート1と対向する面(上面)には、漏洩流体排出用溝部6ea、6ebが形成されている。漏洩流体排出用溝部6eaは、底板6を貫通する排出用貫通孔6cと繋がっている。この漏洩流体排出用溝部6eaは、伝熱プレート1、2の間から伝熱プレート1の割れを通じて漏洩してきた漏洩流体を排出用貫通孔6cに導くためのものである。
図10は、底板6に形成された漏洩流体排出用溝部6ea、6ebを、伝熱プレート1に形成された流路用溝と併せて示す図である。図10を参照して、漏洩流体排出用溝部6eaは、伝熱プレート1に形成された流路用溝のうち、平面視においてV字状の形状を有する複数の流路用溝の全てに対向するように形成されている。また漏洩流体排出用溝部6ebは、漏洩流体排出用溝部6eaと対向しない流路用溝と対向し、かつV字状の流路用溝の一部とも対向するように形成されている。これらの漏洩流体排出用溝部6ea、6ebの各々はたとえば直線状に延びている。
漏洩流体排出用溝部6ea、6eb、7eの深さは、たとえば1mm程度である。漏洩流体排出用溝部6ea、6eb、7eの深さが1mm程度であれば、製造時に用いるろう材で漏洩流体排出用溝部6ea、6eb、7eが埋まることが防止でき、かつ切削ではなくプレス加工で漏洩流体排出用溝部6ea、6eb、7eを形成することが可能となる。
なお上記においては天板7に1本の漏洩流体排出用溝部7eが形成された構成について説明したが、底板6の漏洩流体排出用溝部6ebに対応する溝(漏洩流体排出用溝部7eと対向しない流路用溝と対向し、かつ一部のV字状の流路用溝とも対向する溝)が漏洩流体排出用溝部7e以外に天板7に設けられていてもよい。
次に、本実施の形態のプレート式熱交換器10の作用効果について説明する。
本実施の形態のプレート式熱交換器10によれば、図4および図5に示すように、伝熱プレート1および5が伝熱プレート2〜4よりも割れやすいように(厚みT1、T5が厚みT2〜T4よりも薄くなるように)構成されている。このため、プレート式熱交換器10の使用時において、伝熱プレート1および5が伝熱プレート2〜4よりも先に割れる。伝熱プレート1が割れると、伝熱プレート1と伝熱プレート2との間の流路を流れる流体が、伝熱プレート1の割れた箇所から、伝熱プレート1と底板6との間に漏洩する。また伝熱プレート5が割れると、伝熱プレート5と伝熱プレート4との間の流路を流れる流体が、伝熱プレート5の割れた箇所から、伝熱プレート5と天板7との間に漏洩する。このため、その漏洩流体をプレート式熱交換器10の外部へ排出することが可能となる。
また伝熱プレート1および5が伝熱プレート2〜4よりも先に割れるため、伝熱プレート2〜4が割れた場合に生じる第1の流体と第2の流体との混合を防止することができる。
また伝熱プレート1および5が伝熱プレート2〜4よりも割れやすい構成を有していればよいため、ダブルウォール構造よりも部品点数を少なくすることができる。
また伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の厚みT1、T5が、伝熱プレート2〜4の流路を構成する部分の厚みT2〜T4よりも薄い。これにより、部品点数の少ない簡易な構成で、伝熱プレート1および5を伝熱プレート2〜4よりも割れやすくすることができる。
また図6および図7に示すように、天板7には、伝熱プレート5に割れが生じた際に発生する漏洩流体を排出するための排出用貫通孔7cが形成されている。また図3および図8に示すように、底板6には、伝熱プレート1に割れが生じた際に発生する漏洩流体を排出するための排出用貫通孔6cが形成されている。これにより、排出用貫通孔6c、7cを通じて漏洩流体をプレート式熱交換器10の外部へ排出することが可能となる。
また図6、図7および図9に示すように、天板7には、排出用貫通孔7cに漏洩流体を導くための漏洩流体排出用溝部7eが形成されている。また図3、図8および図10に示すように、底板6には、排出用貫通孔6cに漏洩流体を導くための漏洩流体排出用溝部6ea、6ebが形成されている。これらの漏洩流体排出用溝部6ea、6eb、7eにより漏洩流体を排出用貫通孔6c、7cにスムーズに導くことが可能となる。
なお上記においては伝熱プレート1および5の双方の厚みT1、T5が伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4よりも薄い場合について説明したが、伝熱プレート1の厚みT1および伝熱プレート5の厚みT5のいずれか一方の厚みのみが、伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4よりも薄くなっていてもよい。
また上記においては伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の全体の厚みT1、T5が伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4よりも薄い場合について説明したが、伝熱プレート1および5の流路を構成する部分の一部の厚みが伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4よりも薄くてもよい。以下、その構成を本実施の形態の変形例として、図11および図12を用いて説明する。
図11および図12を参照して、この変形例においては、伝熱プレート1の流路を構成する部分の一部1eの厚みT1aのみが伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4よりも薄くなっている。厚みT1aの部分1e以外の伝熱プレート1の流路を構成する部分の厚みT1bは、厚みT1aよりも厚く、たとえば伝熱プレート2〜4の厚みT2〜T4と同じ厚みである。
厚みT1aの部分1eは、伝熱プレート1の流路を構成する部分の一部に凹部を形成することにより設けることができる。この厚みT1aの部分1eは、底板6の貫通孔6fの真上に設けられている。この貫通孔6fは、漏洩流体をプレート式熱交換器10の外部へ排出するための排出用貫通孔である。この排出用貫通孔6fの周囲においては伝熱プレート1はろう付けにより底板6に支持されている。
なお、これ以外の本変形例の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
底板6に排出用貫通孔6fが設けられた場合、この排出用貫通孔6fの真上に位置する伝熱プレート1の箇所は底板6に支持されないため、底板6に支持された箇所に比べて割れやすくなる。この割れやすい伝熱プレート1の部分の厚みT1aを伝熱プレート1の他の部分の厚みT1bより薄くすることにより、厚みT1aの部分1eを上記他の部分よりもさらに割れやすくすることができる。
また厚みT1aの部分1eが排出用貫通孔6fの真上に位置するため、この厚みT1aの部分が割れた際に、漏洩流体をプレート式熱交換器10の外部へ確実に排出することができる。
なお上記においては伝熱プレート1の流路を構成する部分の一部の厚みを薄くする構成について説明したが、伝熱プレート5の流路を構成する部分の一部の厚みが薄くされても同様の効果を得ることができる。
次に、本実施の形態の他の変形例として、底板6と伝熱プレート1とのろう付けを一部省略した構成について図13〜図17を用いて説明する。
図13を参照して、プレート式熱交換器10を製造する際には、底板6と伝熱プレート1との間、各伝熱プレート1〜5の間、および伝熱プレート5と天板7との間の各々に、たとえばシート状の銅箔よりなるろう材11が挟み込まれる。このろう材11が一旦溶かされた後に固化されることにより、底板6、各伝熱プレート1〜5、および天板7が互いにろう付けされて一体化される。
図14を参照して、底板6と伝熱プレート1とのろう付けを一部省略するために、底板6の伝熱プレート1と対向する表面に凹部6gが設けられている。この凹部6gを設けたことにより、伝熱プレート1の波状の断面形状において、底板6側に突き出す複数の頂部のうち凹部6gと対向する頂部は、底板6との間隔が大きくなり底板6とはろう付けされない。なお、それ以外の伝熱プレート1の底板6側に突き出す波状の頂部はろう付け部11aにより底板6に固定されている。
図15を参照して、底板6と伝熱プレート1とのろう付けを一部省略するために、伝熱プレート1の波状の断面形状において、底板6側に突き出す複数の頂部のうち一部(たとえば1個)の頂部の波高さH1が、他の頂部の波高さH2よりも低く設定されている。これにより、低い波高さH1を有する頂部は、底板6との間隔が大きくなり底板6とはろう付けされない。なおそれ以外の伝熱プレート1の底板6側に突き出す波状の頂部はろう付け部11aにより底板6に固定されている。
図16を参照して、底板6と伝熱プレート1とのろう付けを一部省略するために、製造時において底板6と伝熱プレート1との間に挟み込むシート状のろう材11の一部に切欠部11bが設けられる。その切欠部11b内にストップオフ材12が塗られる。このストップオフ材12により、溶けたろう材が切欠部11b内に流れることが防止される。
図17を参照して、上記のろう材11とストップオフ材12とを用いることで、伝熱プレート1の波状の断面形状において、底板6側に突き出す複数の頂部のうちろう材11の切欠部11bと対向していた一部(たとえば1個)の頂部が、底板6とろう付けされない。なおそれ以外の伝熱プレート1の底板6側に突き出す波状の頂部はろう付け部11aにより底板6に固定されている。
上記の図14、図15および図17に示すように、底板6側に突き出す複数の頂部のうち一部(たとえば1個)の頂部が底板6とろう付けされないことにより、伝熱プレート1は流体の圧力などにより変形しやすくなり、割れが生じる確率を高めることができる。
なお上記のろう付けされない頂部は、図3に示すV字状の流路用溝の全長においてろう付けされていなくてもよく、また流路用溝の一部においてのみろう付けされていなくてもよい。
流路用溝の一部においてのみろう付けされないようにした場合、強度を向上させ、耐久性を向上させることができる。また流路用溝の全長においてろう付けされないようにした場合、割れをより一層生じさせやすくすることができる。
また上記の他の変形例においては、底板6と伝熱プレート1とのろう付けを一部省略した場合について説明したが、天板7と伝熱プレート5とのろう付けが同様にして一部省略されてもよい。また底板6と伝熱プレート1とのろう付けの一部と、天板7と伝熱プレート5とのろう付けの一部との双方が省略されてもよい。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1においては、割れやすい伝熱プレート1および5の構成として、伝熱プレート1および5の厚みが伝熱プレート2〜4の厚みよりも薄い場合について説明したが、割れやすい伝熱プレート1および5の構成はこれに限定されるものではない。
本実施の形態においては、伝熱プレート1を割れやすくするために、図18に示すように、プレート式熱交換器10の使用時に応力集中する凹部が形成されている。この使用時に応力集中する凹部は、たとえば伝熱プレート1に形成された細い溝1gなどである。使用時に応力集中する凹部が形成されることにより、伝熱プレート1が伝熱プレート2〜4と同じ厚みを有していても、伝熱プレート1の機械的強度を伝熱プレート2〜4よりも低くすることができる。
ここで、使用時に応力集中する凹部は、たとえば伝熱プレート1の厚みの半分くらいの深さを有しており、たとえば深さと同程度の幅を有している。また使用時に応力集中する凹部は、製造時にろう材で埋まらないように伝熱プレート1の底板6側の面に設けられていることが好ましい。また使用時に応力集中する凹部は、伝熱プレート1が割れた際に漏洩流体がプレート式熱交換器10の外部へ確実に排出されるように、漏洩流体排出用貫通孔6cの付近に設けられていることが好ましい。また使用時に応力集中する凹部は、波状の断面形状の頂部同士の間に配置されていることが好ましい。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、伝熱プレート1に細い溝1gなどの応力集中する凹部を設けることにより、部品点数の少ない簡易な構成で、伝熱プレート1を伝熱プレート2〜4よりも割れやすくすることができる。
上記においては伝熱プレート1に使用時に応力集中する凹部を設けた構成について説明したが、同様の応力集中する凹部は、伝熱プレート5に設けられてもよく、また伝熱プレート1および5の双方に設けられてもよい。
また上記においては伝熱プレート1が伝熱プレート2〜4と同じ厚みを有する場合について説明したが、伝熱プレート1および5の各々は、応力集中する凹部を形成されたうえで、さらに実施の形態1で説明したように伝熱プレート2〜4よりも薄い厚みを有していてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態においては、伝熱プレート1を割れやすくするために、図19に示すように伝熱プレート1の波状の断面形状における波ピッチP1が、伝熱プレート2〜4の波状の断面形状における波ピッチP2よりも大きくなっている。これにより、伝熱プレート1の底板6とのろう付け部11aのピッチP1も、伝熱プレート2〜4同士のろう付け部11aのピッチP2よりも大きくなる。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によれば、上記のとおり伝熱プレート1の底板6とのろう付け部11aのピッチP1が、伝熱プレート2〜4同士のろう付け部11aのピッチP2よりも大きい。このため伝熱プレート1は、伝熱プレート2〜4と同じ厚みを有していても、周囲からのろう付けによる拘束が弱くなるため、使用時の流体の圧力、温度などで変形しやすくなって割れやすくなる。
また伝熱プレート1の波ピッチP1を大きくするだけでよいため、部品点数の少ない簡易な構成で、伝熱プレート1を伝熱プレート2〜4よりも割れやすくすることができる。
上記においては伝熱プレート1の波ピッチP1が伝熱プレート2〜4の波ピッチP2よりも大きい構成について説明したが、伝熱プレート5の波ピッチが伝熱プレート2〜4の波ピッチP2よりも大きくてもよく、また伝熱プレート1および5の双方の波ピッチが伝熱プレート2〜4の波ピッチP2よりも大きくてもよい。
また上記においては伝熱プレート1が伝熱プレート2〜4と同じ厚みを有する場合について説明したが、伝熱プレート1および5の各々は、波ピッチを伝熱プレート2〜4の波ピッチP2よりも大きくされたうえで、さらに実施の形態1で説明したように伝熱プレート2〜4よりも薄い厚みを有していてもよい。
上記の実施の形態1〜3においては、図3に示すように5枚(奇数枚)の伝熱プレート1〜5を有するプレート式熱交換器10について説明した。この構成においては、伝熱プレート1および2で構成される流路に流れる流体は第1の流体である。このため、伝熱プレート1から漏洩する漏洩流体は第1の流体である。また伝熱プレート4および5で構成される流路に流れる流体は第2の流体である。このため、伝熱プレート5から漏洩する漏洩流体は第2の流体であり、伝熱プレート1から漏洩する第1の流体とは異なる流体となる。よって、互いに異なる第1および第2の流体の各々が漏洩した際に、第1および第2の漏洩流体の各々において混合物の有無を知ることができる。また伝熱プレートを奇数枚とした場合に、第1または第2の最外部伝熱プレートのうち一方を他方の最外部伝熱プレートよりも割れやすい構成とすることで、漏洩する流体を特定することができる。
一方、図20に示すように4枚(偶数枚)の伝熱プレート1〜4を有するプレート式熱交換器10においては、伝熱プレート1および2で構成される流路に流れる流体は第1の流体である。このため、伝熱プレート1から漏洩する漏洩流体は第1の流体である。また伝熱プレート3および4で構成される流路に流れる流体は第1の流体である。このため、伝熱プレート4から漏洩する漏洩流体も第1の流体であり、伝熱プレート1から漏洩する第1の流体と同じ流体となる。これにより漏洩する流体を特定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜5 伝熱プレート、1c〜5c 流路用溝形成部、1d 平坦部、1g 溝、2a〜5a,2b〜5b,6f 貫通孔、2d〜5d 貫通孔形成部、6 底板、6c 漏洩流体排出用貫通孔、6ea,6eb,7e 漏洩流体排出用溝部、6g 凹部、7 天板、7a,7b 流体継手、10 プレート式熱交換器、11 ろう材、11a ろう付け部、11b 切欠部、12 ストップオフ材。

Claims (9)

  1. 複数枚の伝熱プレートと、
    前記複数枚の伝熱プレートを挟み込むように配置された第1の外部プレートおよび第2の外部プレートとを備え、
    前記複数枚の伝熱プレートの互いに隣り合う前記伝熱プレート同士の間には流体を通すための流路が形成されており、
    前記複数枚の伝熱プレートは、前記第1の外部プレートと隣り合う第1の最外部伝熱プレートと、前記第2の外部プレートと隣り合う第2の最外部伝熱プレートと、前記第1および第2の最外部伝熱プレートに挟まれる中間部伝熱プレートとを含み、
    前記第1および第2の最外部伝熱プレートの少なくとも一方の最外部伝熱プレートの前記流路を構成する部分は、前記中間部伝熱プレートの前記流路を構成する部分よりも割れやすいように構成されている、プレート式熱交換器。
  2. 前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートの前記流路を構成する部分の厚みは、前記中間部伝熱プレートの前記流路を構成する部分の厚みよりも薄い、請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートの前記流路を構成する部分に、前記中間部伝熱プレートの前記流路を構成する部分よりも機械的強度が低くなるように使用時に応力集中する凹部が設けられている、請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。
  4. 前記複数枚の伝熱プレートの各々が、波状の断面形状を有し、
    前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートの断面形状における波ピッチが、前記中間部伝熱プレートの断面形状における波ピッチよりも大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレート式熱交換器。
  5. 前記第1および第2の外部プレートの少なくとも一方の外部プレートには、前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートに割れが生じた際に発生する漏洩流体を排出するための排出用貫通孔が形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレート式熱交換器。
  6. 前記少なくとも一方の外部プレートには、前記排出用貫通孔に前記漏洩流体を導くための漏洩流体排出用溝部が形成されている、請求項5に記載のプレート式熱交換器。
  7. 前記第1の最外部伝熱プレートと前記中間部伝熱プレートとの間で構成される前記流路に流れる流体と、前記第2の最外部伝熱プレートと前記中間部伝熱プレートとの間で構成される前記流路に流れる流体とが同一である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプレート式熱交換器。
  8. 前記第1の最外部伝熱プレートと前記中間部伝熱プレートとの間で構成される前記流路に流れる流体と、前記第2の最外部伝熱プレートと前記中間部伝熱プレートとの間で構成される前記流路に流れる流体とが異なる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプレート式熱交換器。
  9. 前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートは、断面形状が波状となるような流路用溝形成部を有し、
    前記流路用溝形成部の波状の断面形状は、前記少なくとも一方の最外部伝熱プレートと隣り合う前記第1または第2の外部プレート側に突き出す複数の頂部を有し、
    前記複数の頂部は、前記少なくとも一方の外部プレートにろう付けされた頂部と、前記少なくとも一方の外部プレートにろう付けされない頂部とを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のプレート式熱交換器。
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