JP2006161731A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 内燃機関へ燃料を噴射供給する噴孔などの噴射部を有するものにおいて、燃焼中の火炎もしくは燃焼ガスの影響による噴射部へのデポジット付着を抑制することができる燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】 燃料の流れを許容および遮断する弁部Bと、弁部Bの先端側に設けられ、弁部Bの遮断および許容動作により開閉される噴孔21とを有する燃料噴射弁10とを備え、噴孔21からエンジンへ燃料を噴射する燃料噴射装置において、
弁部Bの先端側に放電電極82を設け、放電電極82と噴孔21周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構80を備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 燃料の流れを許容および遮断する弁部Bと、弁部Bの先端側に設けられ、弁部Bの遮断および許容動作により開閉される噴孔21とを有する燃料噴射弁10とを備え、噴孔21からエンジンへ燃料を噴射する燃料噴射装置において、
弁部Bの先端側に放電電極82を設け、放電電極82と噴孔21周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構80を備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、燃料噴射装置に関し、例えば内燃機関の燃料噴射装置において、燃焼室に燃料を噴射供給する燃料噴射弁のデポジットの付着等を抑制する装置に適用して好適なものである。
燃料噴射装置としては、例えば内燃機関の燃焼室に直接あるいは間接的に燃料噴射するインジェクタが知られている。インジェクタから供給された燃料は、吸気管あるいは燃焼室において空気と混合され、燃焼室内に可燃混合気を形成する。燃焼室内の可燃混合気はピストン運動により圧縮された後、点火装置により着火燃焼し、内燃機関の動力として利用されている。この種の燃料噴射装置は、内燃機関の気筒に搭載され、燃料を噴射する噴孔などの噴孔部と、燃料噴射を停止および供給する弁部とを有する燃料噴射弁がある(特許文献1、2参照)。
噴孔部などに残留する未燃燃料が燃焼以外の化学反応等によりデポジット(炭素系の化合物)を生じることがあった。デポジットが噴孔部の内部あるいは周辺に付着すると、燃料噴射量が変動する場合がある。その結果、初期の噴射特性を維持することが難しくなり、内燃機関の性能を左右する噴射燃料と空気との混合比が変化するため、デポジット生成および付着を防止することが重要となっている。
特許文献1では、エアアシスト式の燃料噴射弁を使用して、燃料を噴射する機能と、その燃料に空気を吹きかける機能を有する噴孔部にデポジットを溜める技術が開示されている。噴孔部出口側の、噴射燃料に吹き付ける空気を供給するエアアシスト通路に、デポジットの溜り代としての溝を設けている。
特許文献2では、噴孔部周りにフルオロアルキル基などを含む撥液膜を形成し、デポジットの付着を抑制する技術が開示されている。なお、撥液膜を噴孔の表面に形成する方法としては、例えばゾル−ゲル方法により撥液膜を焼成してその表面に撥液性を持たせている。
特許文献3では、噴孔部の内部あるいは周辺に付着したデポジットを検出すると、燃料噴射弁から燃料を噴射する燃料圧力を上昇させて、この噴射圧力によりデポジットを除去する技術が開示されている。なお、デポジットの検出方法としては、デポジットが付着し堆積すると、弁部を駆動する電磁駆動部での燃料噴射パルス幅が長くなる現象を利用し、検出する燃料噴射パルス幅が所定の設定値より大きくなった場合には、燃料噴射圧力を上昇させてデポジットを除去するものである。
特開平5−187343号公報
特開平10−159688号公報
特開平10−339196号公報
しかしながら、特許文献1による従来技術では、デポジットをある程度溜めるのみであるため、比較的大量のデポジットが生成されると取り除かれることなく噴孔部に蓄積され、噴射特性に影響を及ぼすおそれがある。また、特許文献2による従来技術では、噴孔部の表面とデポジットの付着を弱める方法であるため、撥液膜が形成された噴孔部であったとしても、長期間の運転あるいは比較的高温な燃焼ガス等に繰り返し被曝されることで、付着抑制の効果が薄れるおそれがある。また、特許文献3による従来技術では、デポジット除去時に、内燃機関に要求される内燃機関の運転状態に適した燃料噴射圧力とは異なる圧力で燃料噴射させることになるため、燃焼安定性を損なうおそれがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、内燃機関へ燃料を噴射供給する噴孔などの噴射部を有するものにおいて、燃焼中の火炎もしくは燃焼ガスの影響による噴射部へのデポジット付着を抑制することができる燃料噴射装置を提供することにある。
また、別の目的は、内燃機関へ燃料を噴射供給する噴孔などの噴射部を有するものにおいて、燃焼中の火炎もしくは燃焼ガスの影響による噴射部へのデポジット付着の抑制を図るとともに、燃焼安定性の確保が可能な燃料噴射装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
即ち、請求項1乃至6記載の発明では、燃料の流れを許容および遮断する弁部と、弁部の先端側に設けられ、弁部の遮断および許容動作により開閉される噴孔とを有する燃料噴射弁とを備え、噴孔から内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置において、
弁部の先端側に放電電極を設け、放電電極と噴孔周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構を備えていることを特徴としている。
弁部の先端側に放電電極を設け、放電電極と噴孔周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構を備えていることを特徴としている。
これによると、燃料を噴射および停止する弁部と、弁部の先端側に設けられ、弁部動作により開閉される噴孔とを有する燃料噴射弁とを備え、噴孔から内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置において、弁部の先端側に放電電極を設け、放電電極と噴孔周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構を備えるので、噴孔および噴孔周縁等の噴孔部にデポジットが付着し堆積する場合があっても、放電電極と噴孔周縁との間に生じさせる非熱平衡の放電プラズマにより、噴射部に付着したデポジットを除去することが可能である。したがって、燃焼中の火炎もしくは燃焼ガスの影響による噴射部へのデポジット付着を抑制することができる。
また、一般に、電極に高電圧電源を印加する場合、高電圧の印加により電極を加熱する。加熱した電極からの熱伝達等により、デポジットが焼却等する消失温度以上に加熱されると、デポジットが焼却もしくは噴孔および噴孔周縁等の噴孔部から剥離する。しかしながら、消失温度は比較的温度が高く、燃焼室内の燃焼ガス温度に近いかそれ以上の温度に達する場合があるため、燃料噴射弁の弁部が受熱することで、例えば弁部材などの内部作動部材とこれを収容する弁ボディとの熱膨張差によるリフト量変化を生じるなどダメージを受ける場合がある。
これに対し、請求項1乃至6記載の発明では、デポジット除去機構の放電電極により比較的高温ないわゆる熱プラズマではなく、非熱平衡の放電プラズマを生じさせるように構成する。したがって、非熱平衡の放電プラズマの作用により、電子の温度は熱プラズマと同じく比較的高温になるが、イオンや中性子の温度は常温程度で温度上昇しないので、放電対象物である、デポジットが付着する噴射部は非熱平衡の放電プラズマの作用により温度上昇することはない。その結果、弁部等に熱的ダメージを与えることなく、噴射部に付着したデポジットを除去できる。
また、請求項2に記載の発明では、放電電極は、弁部側でアース接地していることを特徴としている。
一般に、燃料噴射弁を含む燃料噴射装置を、内燃機関で駆動される車両に搭載している場合、主に車両の電源は、例えばバッテリ等の車載用電源である。
これに対し、請求項2に記載の発明では、放電電極は、弁部側でアース接地しているので、放電電極のアース側を車両に搭載する製品である燃料噴射弁側で行なうことができ、バッテリ等の車載用電源から電圧を昇圧する電圧昇圧装置を追加する程度でよい。したがって、噴孔周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせる放電電極を有するデポジット除去機構の構成が簡素に提供することができる。
特に、請求項3に記載の発明では、弁部は、燃料通路を形成する内周面に弁座を有する弁ボディと、弁座に着座および離座する弁部材とを有し、
噴孔は、弁ボディの弁座の下流側の部位、および弁ボディの先端側に設けられる略薄板状部材のうちのいずれか一方に設けられており、
放電電極のアースを、弁ボディで行なうことが好ましい。
噴孔は、弁ボディの弁座の下流側の部位、および弁ボディの先端側に設けられる略薄板状部材のうちのいずれか一方に設けられており、
放電電極のアースを、弁ボディで行なうことが好ましい。
これにより、噴孔が弁ボディおよび略薄板状部材のいずれかに形成されている場合であっても、弁ボディで放電電極のアースを行なうことで、噴孔自体もアース接地されるので、噴孔周縁と放電電極間で非熱平衡の放電プラズマを効率的に発生させることができる。
また、請求項4に記載の発明では、放電電極は噴孔および噴孔の周縁に対峙するように配置され、
放電電極を、噴孔および噴孔の周縁に対峙している部位以外の範囲で絶縁体が覆っていることを特徴としている。
放電電極を、噴孔および噴孔の周縁に対峙している部位以外の範囲で絶縁体が覆っていることを特徴としている。
これによると、除去対象のデポジットが付着する噴孔および噴孔の周縁には、非熱平衡の放電プラズマが発生するように放電電極を対峙させ、その対峙している部位以外の範囲では放電電極を絶縁体で被覆している。したがって、非熱平衡のプラズマを発生する方法として、イオンや中性子の温度は常温程度で温度上昇せず、電子の温度は比較的高温にする程度の電力エネルギを放電電極に注入する際に、絶縁体で無駄な電力エネルギの消費を抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明では、噴孔から噴射される燃料の圧力は、2Mpa以上であることを特徴としている。
これによると、内燃機関がいわゆる直噴エンジンの場合には、噴孔から噴射される燃料の圧力は2Mpa以上であることが好ましい。これにより、燃焼室内の筒内圧の上昇に対向して燃料噴射弁から燃料を噴射し、噴射した噴霧の微粒化が図れる。
なお、噴孔から噴射される燃料の圧力の上限は、噴霧の微粒化が図れ、燃焼安定性の確保ができる程度の圧力とする。
また、請求項6に記載の発明では、放電電極に高電圧を供給する高電圧供給装置と、高電圧供給装置を駆動制御することで、放電電極に電圧を印加する印加パターンを制御する制御手段を備え、
制御手段は、比較的短い周期のパルス電圧を印加するように高電圧供給装置を駆動制御することを特徴としている。
制御手段は、比較的短い周期のパルス電圧を印加するように高電圧供給装置を駆動制御することを特徴としている。
これによると、非熱平衡のプラズマを発生する方法として、制御手段は、比較的短い周期のパルス電圧を印加するように高電圧供給装置を駆動制御することが好ましい。これにより、放電電極に比較的短い周期のパルス電圧を印加することによってイオンや中性子が加熱されることがないので、エネルギ効率を高めることができる。
以下、本発明の内燃機関の燃料噴射装置を、ガソリンエンジンに燃料を噴射供給するものに適用して、具体化した実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態の燃料噴射装置の構成を表す部分的断面図である。図2は、図1中の弁部における噴孔周縁の周りを示す模式的電気回路図である。図3は、本実施形態に係わる放電電極によるプラズマ放電域とデポジットとの関係を説明する模式図である。図4は、非熱平衡のプラズマのデポジット除去作用を説明する図であって、正高圧電極と接地電極間の放電プラズマ状態を表す模式図である。
図1に示すように、燃料噴射弁10は、内燃機関、特にガソリンエンジンに用いられる。燃料噴射弁10は、例えば多気筒(例えば4気筒)ガソリンエンジン(以下、エンジンと呼ぶ)の吸気管または各気筒に取付けられて、気筒内の燃焼室に燃料を噴射供給する。なお、本実施形態では、燃料噴射弁10は各気筒に設けられているものとする。燃料噴射弁10には、図示しない燃料ポンプにより加圧された燃料が、燃料分配管(図示せず)を介して供給される。燃料分配管には、一般に、図示しない燃料タンク内の燃料を燃料ポンプ(図示せず)により吸い上げ吐出し、その吐出された燃料が導かれている。なお、吐出される燃料は、図示しないプレーシャレギュレータ等の調圧装置によって所定の圧力に調圧されて、燃料分配管へ送られる。なお、エンジンが直噴エンジンの場合には、エンジンの燃焼室へ供給する燃料の圧力が約2Mpa以上とするため、燃料ポンプによって燃料タンクから吸上げられた所定の低圧(例えば0.2Mpa)の燃料を、図示しない高圧ポンプで加圧し、この加圧された所定の高圧の燃料(例えば、2〜13Mpaの範囲の所定の燃料)が、燃料分配管を介して燃料噴射弁10に供給されている。燃料ポンプから吐出される燃料、高圧ポンプから燃料分配管へ供給された燃料は、図示しないプレーシャレギュレータ等の調圧装置によって所定の圧力に調圧されている。なお、以下、本実施例で説明するエンジンは、ガソリン直噴エンジンとする。
燃料噴射弁10は、図1に示すように、略円筒形状であり、一端から燃料を受け、内部の燃料通路を経由して他端から燃料を噴射する。燃料噴射弁10は、燃料の噴射を遮断および許容する弁部Bと、弁部Bを駆動する電磁駆動部Sと、デポジット除去機構80とを備えており、一端から燃料通路内に流入した燃料を弁部Bからエンジンの気筒に噴射供給する。
弁部は、図1に示すように、弁ボディ12と、弁部材としてのニードル30とを含んで構成されている。弁ボディ12の内周には、上記内部燃料通路内を流れる燃料が導かれている。弁ボディ12は燃料流れ方向の噴孔21側に向けて縮径する内周面としての円錐面13を有している。円錐面13には、ニードル30が離座および着座可能である。ニードル30は略軸状に形成され、弁ボディ12内を軸方向に往復移動可能である。なお、ここで、円錐面13は、ニードル30が離座および着座可能な弁座14を構成する。具体的には、弁座14には、ニードル30の当接部31が離座および着座する。なお、ここで、弁座14と当接部31は、弁部が燃料の噴射を停止するための油密機能の働きをするシート部を構成している。
弁座14の中央側には、弁座14の燃料流れの下流側に向かって、内部燃料通路と連通可能な噴孔21が配置されている。詳しくは、弁ボディ12の先端側に略薄板状部材としての噴孔プレート20が配置されている。噴孔プレート20は、図1に示すように、有底筒状に形成されており、弁ハウジング16の底部の内壁と弁ボディ12の底部の内壁との間に挟持されている。
噴孔プレート20は、例えば薄い金属板状の薄板状体で形成され、複数(本実施例では、図1に作図の便宜上2個)の噴孔21が配置されている。この噴孔21は、要求される燃料の噴霧の形状、方向、数などに応じて、その大きさ、噴孔軸線の方向、噴孔配列等が決定される。また、噴孔の開口面積は、開弁時の流量を規定する。したがって、燃料噴射弁10の燃料噴射量は、噴孔21の開口面積、ニードル30のリフト量と、開弁期間とによって調量されている。ニードル30が弁座14に着座すると噴孔21からの燃料噴射が停止され、ニードル30が弁座14から離座すると噴孔21から燃料が噴射される。
なお、弁ボディ12は、弁ハウジング16の燃料噴射側端部の内壁に溶接等により固定されている。弁ボディ12は段付きの略有底円筒状に形成され、弁ハウジング16の下端部の内周側に挿入されている。
また、一般に、弁ボディの弁座14には、燃料噴射毎に繰り返しニードル30が着座および離座する等のため、比較的強い耐摩耗性が要求される。これに対し、本実施形態では、弁ボディのうち、弁座14側の部分つまり弁ボディ12を耐摩耗性の比較的強い特定の材料で、電磁駆動部(詳しくは筒部材40)に接続する側の弁ハウジング16を、その特定材料以外の、例えば安価な材料を用いることができる。なお、特許請求の範囲に記載の弁ボディは、図1に示す弁ボディ12および弁ハウジング16とから構成されるものに限らず、弁ボディ12から構成されるものであってもよい。
電磁駆動部Sは、図1に示すように、筒部材40、可動コア50、固定コア54、およびコイル60とを有する。
筒部材40は、弁ボディ12(詳しくは弁ハウジング16)の反噴孔側の内周壁に挿入され、溶接により弁ハウジング16を介して弁ボディ12に固定されている。筒部材40は、噴孔21側から第1磁性筒部42、非磁性筒部44、および第2磁性筒部46により構成されている。非磁性筒部44は第1磁性筒部42と第2磁性筒部46との磁気的短絡を防止する。この磁気的短絡防止により、コイル60の通電により発生する電磁力による磁束を、可動コア50、固定コア54、および緩衝コア52に効率的に流れるようにしている。
可動コア50は磁性材料で段付きの略円筒状体に形成されており、ニードル30の反噴孔側の端部と溶接等により固定されている。可動コア50はニードル30とともに往復移動する。可動コア50の筒壁を貫通する流出孔52は、可動コア50の筒内外を連通する燃料通路を形成している。
固定コア54は磁性材料で略円筒状に形成されている。固定コア54は筒部材40内に挿入されており、筒部材40と溶接により固定されている。固定コア54は可動コア50に対し反噴孔側に設置され、可動コア50に向きあっている。アジャスティングパイプ56は固定コア54の内周に圧入され、内部に燃料通路を形成している。付勢部材としてのスプリング58は一端部でアジャスティングパイプ56に係止され、他端部で可動コア50に係止されている。アジャスティングパイプ56の圧入量を調整することにより、可動コア50に付勢するスプリング58の荷重が変更される。スプリング58の付勢力により可動コア50およびニードル30は弁座14に向けて付勢されている。言い換えると、スプリング58は可動コア50をニードル30の着座方向に付勢する付勢手段を構成する。
コイル60はスプール62に巻回されている。ターミナル65はコネクタ64にインサート成形されており、コイル60と電気的に接続している。コイル60に通電すると、可動コア50と固定コア54との間に磁気吸引力が働き、圧縮スプリング58の付勢力に抗して可動コア50は固定コア54側に吸引される。
なお、ここで、弁ボディ12とニードル30とは燃料の噴射を遮断および許容する弁部Bを構成する。弁部Bのうち、弁座14と当接部31はシート部を構成する。噴孔プレート20(詳しくは、噴孔21)は燃料を微粒化し、噴霧を形成する燃料噴霧形成手段を構成する。コイル60と可動コア50と固定コア54と筒部材40とスプリング58とは弁部Bを駆動する電磁駆動部Sを構成する。上述の構成を有する燃料噴射弁10は、コネクタ64からコイルに供給する電流を制御することでニードル30のリフトを制御し、内部燃料通路に流入した燃料を弁部Bからエンジンの燃焼室に噴射する。燃料噴射弁10はニードル30を着座方向に付勢するスプリング58を有しており、コイル60への電流供給が停止されると、コイルへ60の電流供給の停止時には、弁部Bが閉弁して噴射を終了する。
デポジット除去機構80は、図1および図2に示すように、高電圧供給装置81と、放電電極82とを有している。高電圧供給装置81は、放電電極82に高電圧を印加し、非熱平衡の放電プラズマが放電電極82に発生するのに必要な電力エネルギを供給する。高電圧供給装置81は、ECU90に接続されており、ECU90により駆動制御される。
放電電極82は、図2に示すように、噴孔プレート20上の噴孔20および噴孔20周縁等の噴射部に対峙するように配置されている。放電電極82は、噴孔20および噴孔20周縁に対峙する部位では、放電電極82と噴孔20周縁間に非熱平衡の放電プラズマが発生するようにその対峙する間隔が調節されている。放電電極82のうち、噴孔20および噴孔20周縁に対峙している部位以外の範囲では、シリコン等の絶縁体83によって被覆されている。
この被覆された放電電極82は、絶縁体83を介して噴孔プレート20および弁ボディ12(詳しくは弁ハウジング)に固定されている。図2に示すように、放電電極82の一端(図2中右側端部)は高電圧供給装置81に電気的に接続され、他端(図2中左側端部)は、絶縁体83に覆われたまま弁ボディ12側に固定されている。弁ボディ12はアース接地され、噴孔プレート20および弁ボディ12は接地電極として機能する。
制御手段としてのECU90は、図示しないリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、マイクロプロセッサ(CPU)、入力ポート、出力ポートを相互に双方向性バスで接続した公知構成のマイクロコンピュータとして構成されている。このECU90は、バッテリ等の電源を用いて、燃料噴射弁10のターミナル65への通電開始および通電停止を実行することで、燃料噴射弁10への通電期間を制御する。エンジンの回転速度、吸気管圧力(または吸入空気量)、冷却水温等のエンジンの運転状態を検出する図示しない各種センサ91、92、93、94、95、96の信号を読み込み、エンジン用の各種プログラム(図示せず)に従って、燃料噴射弁10の電磁駆動部Sの動作を制御する。なお、詳しくは、クランクシャフトの回転状態に応じて720°CA毎にパルス信号を出力する基準位置センサ91と、より細かなクランク角毎(例えば、30°CA毎)にパルス信号を出力する回転角センサ92とが設けられている。エンジンの図示しないシリンダ(ウォータジャケット)などには、冷却水温を検出するための水温センサ93が配設されている。吸気管には、吸入空気流量を検出するエアフローメータ94などが配設されている。排気管には、排ガス中の酸素濃等に比例し、空燃比信号を出力する空燃比センサ98などが設けられている。また、運転者の要求等を検出するためのアクセルペダルセンサ95、スロットル開度センサ96等が設けられている。
ECU90は、高電圧供給装置81を駆動制御することで、放電電極82に電圧を印加する印加パターンを制御する。ECU90は、放電電極82に比較的短い周期(例えばパルス幅が1μS)のパルス電圧を印加するように高電圧供給装置を駆動制御することが好ましい。これにより、放電電極に比較的短い周期のパルス電圧を印加することによってイオンや中性子が加熱されることがないので、非熱平衡のプラズマを発生する方法としてエネルギ効率を高めることができる。なお、エンジンの燃焼室温度を検出する温度センサ97、O2センサなどの空燃比センサ98が設けられていることが好ましい。例えばO2センサ98の検出信号から、ECU90が周知のストイキ制御等空燃比制御し、エンジンの運転状態から最適な燃料噴射パルスの指令パルスを演算し、実際の燃料噴射弁10(詳しくは電磁駆動部S)の燃料噴射パルスを比較し、そのパルス幅の差からデポジットの噴孔21 周縁への付着状態が検出される。
なお、ECU90は、噴孔2周縁に付着するデポジットが所定量以上であるか否かを判断する機能を有する。デポジットの検出方法としては、上記燃料噴射パルス幅を検出し、その幅が所定値以上に達しているかを判断する方法、温度センサ97により燃焼温度が所定値以上に達しているかを判断する方法、あるいはデポジット除去機能を前回作動させたときからの経過時間が所定時間経過したかを判断する方法などいずれの方法であってもよい。なお、上記経過時間は車両の走行距離で代用してもよい。これにより、噴孔2周縁に付着するデポジット量を所定量以下に抑制することができる。
次に、上述した構成を有する本実施形態の燃料噴射装置の作動を説明する。車両のエンジンキーをIG位置にして、図示しないイグニッションスイッチがオン(ON)する等することで、燃料ポンプが駆動され、燃料タンク内に燃料が燃料ポンプにより吸い上げられる。吸い上げられた燃料は、プレッシャレギュレータにより調圧され、所定の低圧燃料が高圧ポンプへ供給される。高圧ポンプによって所定の低圧燃料は加圧され、加圧された燃料が燃料分配管へ供給される。燃料分配管へ供給された燃料は、プレッシャレギュレータにより所定の高圧燃料に調圧されて、燃料分配管内の各分配口から燃料噴射弁10へ供給される。
燃料噴射弁10の燃料噴射時には、燃料噴射弁10のコイル60に電流が供給され、ニードル30が弁座14から離座しリフトを開始すると、弁部は開弁され燃料の噴射を開始する。燃料は、噴孔21から噴射され噴霧化されてエンジンの燃焼室等へ供給される。一方、燃料噴射停止時には、コイル60への電流供給が停止され、スプリング58によりニードル30のリフトが減少する。そして、ニードル30が弁座14に着座すると、噴射が終了する。コイル60への通電期間を調節することにより、燃料噴射弁10から噴射される燃料(燃料噴霧)の噴射期間つまり燃料噴射量が調節される。
なお、ここで、放電電極82による非熱平衡の放電プラズマの作用によりデポジットが除去される過程を説明する。まず、非熱平衡の放電プラズマを、図4に従って説明する。非熱平衡の放電プラズマが発生する条件は2つの場合がある。第1の場合は、正高圧電極82と接地電極12、20との間に、局部的に限定されて持続する放電が発生するものである(以下、コロナ放電と呼ぶ)。第2の場合は、いわゆるストリーマ状の細かい放電チャンネルを形成するものである(以下、ストリーマ放電と呼ぶ)。コロナ放電やストリーマ放電などの部分放電が正高圧電極82と接地電極12、20間に発生することで、図4に示すように、電子の温度は比較的高温な10000K以上になるが、イオンや中性子の温度は約300Kとほとんど常温のままで上記放電プラズマによる温度の上昇はみられない。そのため、対象物の噴孔21周縁も約300Kで温度は上がらない。なお、図4に示すように、大気中の酸素(O2)は、室温でも、比較的高温な電子によりOやOHのラジカル基に化学反応する。なお、燃料噴射弁10の周りの雰囲気温度においても同様に酸素(O2)は比較的高温な電子によりOやOHのラジカル基に変換される。このとき、OやOHのラジカル基への変換が行なわれても、正高圧電極82および接地電極12、20へのダメージは生じない。
なお詳しくは、大気中で非熱平衡の放電プラズマが発生すると、1molの酸素分子(O2)は2molのOラジカル基が発生する(O2+e(電子)→2O+e)。1molの酸素分子(O2)と1molのOラジカル基からO3ラジカル基に生成される(O2+O→O3)。1molのOラジカル基と1molの水(H2O)から2molのOHラジカル基が生成される(O+H2O→2OH)。1molの水(H2O)から1molのOラジカル基と1molのOラジカル基が発生する(H2O+e→OH+O+e)。
なお、ここで、O、OH、およびO3のラジカル基は活性酸素種であり、酸化反応に強く寄与する。なお、化学反応後の電子(e)は室温になり、O3ラジカル基も室温となる。
これらの非熱平衡の放電プラズマは、図3に示すように噴孔21の周縁および噴孔21の内周においても発生する。デポジットはカーボンおよび炭化水素の重合物いわゆる炭素系の化合物であるため、O、OH、およびO3の活性酸素種によって酸化除去できる。なお、図3において、O、OH、およびO3の活性酸素種は、放電区域近傍で発生する。放電区域近傍で発生する活性酸素種のうち、O、OHは比較的短寿命であり、O3は比較的長寿命であるため、主として比較的長寿命なO3ラジカル基が噴孔21内へ拡散する。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)本実施形態では、燃料を噴射および停止する弁部Bと、弁部Bの先端側に設けられ、弁部動作により開閉される噴孔21とを有する燃料噴射弁10とを備え、噴孔21からエンジンへ燃料を噴射する燃料噴射装置において、弁部Bの先端側に放電電極82を設け、放電電極82と噴孔21周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構80を備えている。これにより、噴孔21および噴孔21周縁等の噴孔部にデポジットが付着し堆積する場合があっても、放電電極82と噴孔21周縁との間に生じさせる非熱平衡の放電プラズマにより、噴射部に付着したデポジットを除去することが可能である。したがって、燃焼中の火炎もしくは燃焼ガスの影響による噴射部へのデポジット付着を抑制することができる。
(2)なお、一般に、電極に高電圧電源を印加する場合、高電圧の印加により電極を加熱する。加熱した電極からの熱伝達等により、デポジットが焼却等する消失温度以上に加熱されると、デポジットが焼却もしくは噴孔および噴孔周縁等の噴孔部から剥離する。しかしながら、消失温度は比較的温度が高く、燃焼室内の燃焼ガス温度に近いかそれ以上の温度に達する場合があるため、燃料噴射弁10の弁部Bが受熱することで、例えば弁部材などの内部作動部材とこれを収容する弁ボディとの熱膨張差によるリフト量変化を生じるなどダメージを受ける場合がある。
これに対し、本実施形態では、デポジット除去機構80の放電電極82により、比較的高温ないわゆる熱プラズマではなく、非熱平衡の放電プラズマを生じさせるように構成している。したがって、非熱平衡の放電プラズマの作用により、電子の温度は熱プラズマと同じく比較的高温になるが、イオンや中性子の温度は常温程度のままで温度上昇しないので、放電対象物である、デポジットが付着する噴射部つまり弁部Bは非熱平衡の放電プラズマの作用により温度上昇することはない。その結果、弁部B等に熱的ダメージを与えることなく、噴射部に付着したデポジットを除去できる。
(3)さらになお、一般に、燃料噴射弁10を含む燃料噴射装置を、エンジンで駆動される車両に搭載している場合、主に車両の電源は、例えばバッテリ等の車載用電源である。
これに対し、本実施形態では、放電電極82は、弁部B側でアース接地しているので、放電電極のアース側を車両に搭載する製品である燃料噴射弁10側で行なうことができ、バッテリ等の車載用電源から電圧を昇圧する電圧昇圧装置を追加する程度でよい。したがって、噴孔21周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせる放電電極82を有するデポジット除去機構80の構成が簡素に提供することができる。
(4)さらになお、本実施形態では、放電電極のアースを、弁ボディで行なうことが好ましい。なお、噴孔21は、弁ボディ12の弁座14の下流側の部位、および弁ボディ12の先端側に設けられる噴孔プレート20のうちのいずれか一方に設けられる。
これにより、噴孔21が弁ボディ12および噴孔プレート20のいずれかに形成されている場合であっても、弁ボディ12で放電電極82のアースを行なうことで、噴孔21自体もアース接地されるため、噴孔21周縁と放電電極82間で非熱平衡の放電プラズマを効率的に発生させることができる。
(5)さらになお、本実施形態では、除去対象のデポジットが付着する噴孔21および噴孔21の周縁には、非熱平衡の放電プラズマが発生するように放電電極82を対峙させ、その対峙している部位以外の範囲では放電電極82を絶縁体83で被覆している。したがって、イオンや中性子の温度は常温程度で温度上昇せず、電子の温度は比較的高温にする程度の電力エネルギを放電電極82に注入する際に、非熱平衡のプラズマを発生する方法として絶縁体83で無駄な電力エネルギの消費を抑えることができる。
(6)さらになお、本実施形態では、非熱平衡のプラズマを発生する方法として、ECU90は、放電電極82に比較的短い周期のパルス電圧を印加するように高電圧供給装置81を駆動制御することが好ましい。これにより、放電電極82に比較的短い周期のパルス電圧を印加することによってイオンや中性子が加熱されることがないので、エネルギ効率を高めることができる。
(7)なお、エンジンが直噴エンジンの場合には、噴孔21から噴射される燃料の圧力は2Mpa以上であることが好ましい。これにより、燃焼室内の筒内圧の上昇に対向して燃料噴射弁10から燃料を噴射し、噴射した噴霧の微粒化が図れる。
なお、噴孔21から噴射される燃料の圧力の上限は、噴霧の微粒化が図れ、燃焼安定性の確保ができる程度の圧力とする。
(他の実施形態)
なお、以上説明した本実施形態では、燃料の噴射を遮断および許容する弁部Bと、噴霧形成手段を有する噴孔プレート20とを有する燃料噴射弁10として説明したが、噴孔プレート20はなく、弁ボディ12の弁座14の下流側に噴孔21が配置され、噴霧形成手段を有する弁部であってもよい。
なお、以上説明した本実施形態では、燃料の噴射を遮断および許容する弁部Bと、噴霧形成手段を有する噴孔プレート20とを有する燃料噴射弁10として説明したが、噴孔プレート20はなく、弁ボディ12の弁座14の下流側に噴孔21が配置され、噴霧形成手段を有する弁部であってもよい。
10 燃料噴射弁
12 弁ボディ(接地電極)
13 円錐面(内周面)
14 弁座
20 噴孔プレート(略薄板状部材、接地電極)
21 噴孔
30 ニードル(弁部材)
31 当接部
80 デポジット除去機構
81 高電圧供給装置
82 放電電極
83 絶縁体
90 ECU(制御手段)
B 弁部
S 電磁駆動部
12 弁ボディ(接地電極)
13 円錐面(内周面)
14 弁座
20 噴孔プレート(略薄板状部材、接地電極)
21 噴孔
30 ニードル(弁部材)
31 当接部
80 デポジット除去機構
81 高電圧供給装置
82 放電電極
83 絶縁体
90 ECU(制御手段)
B 弁部
S 電磁駆動部
Claims (6)
- 燃料の流れを許容および遮断する弁部と、前記弁部の先端側に設けられ、前記弁部の遮断および許容動作により開閉される噴孔とを有する燃料噴射弁とを備え、
前記噴孔から内燃機関へ燃料を噴射する燃料噴射装置において、
前記弁部の先端側に放電電極を設け、
前記放電電極と前記噴孔周縁との間に非熱平衡の放電プラズマを生じさせるデポジット除去機構を備えていることを特徴とする燃料噴射装置。 - 前記放電電極は、前記弁部側でアース接地していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
- 前記弁部は、燃料通路を形成する内周面に弁座を有する弁ボディと、前記弁座に着座および離座する弁部材とを有し、
前記噴孔は、前記弁ボディの前記弁座の下流側の部位、および前記弁ボディの先端側に設けられる略薄板状部材のうちのいずれか一方に設けられており、
前記放電電極のアースを、前記弁ボディで行なうことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射装置。 - 前記放電電極は前記噴孔および前記噴孔の周縁に対峙するように配置され、
前記放電電極を、前記噴孔および前記噴孔の周縁に対峙している部位以外の範囲で絶縁体が覆っていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。 - 前記噴孔から噴射される燃料の圧力は、2Mpa以上であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
- 前記放電電極に高電圧を供給する高電圧供給装置と、
前記高電圧供給装置を駆動制御することで、前記放電電極に電圧を印加する印加パターンを制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、比較的短い周期のパルス電圧を印加するように前記高電圧供給装置を駆動制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356024A JP2006161731A (ja) | 2004-12-08 | 2004-12-08 | 燃料噴射装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008157037A (ja) * | 2006-12-20 | 2008-07-10 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
WO2008126942A1 (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | 燃料噴射装置 |
US8794548B2 (en) | 2009-03-05 | 2014-08-05 | Denso Corporation | Formation method of water repellent layer and injector having water repellent layer |
-
2004
- 2004-12-08 JP JP2004356024A patent/JP2006161731A/ja active Pending
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JP2008261264A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-10-30 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射装置 |
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