JP2006161336A - 施工・養生テント - Google Patents

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JP2006161336A JP2004351842A JP2004351842A JP2006161336A JP 2006161336 A JP2006161336 A JP 2006161336A JP 2004351842 A JP2004351842 A JP 2004351842A JP 2004351842 A JP2004351842 A JP 2004351842A JP 2006161336 A JP2006161336 A JP 2006161336A
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建充 稲垣
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Abstract

【課題】 従来技術は、大掛かりな足場の組立て等の装置や作業が必要であったため、その作業に時間が掛るとともに一度完成してしまうとその変更や改修が難しい課題があった。
【解決手段】 この発明の一対のワイヤー支持部1、1と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置2を設けるとともに一対のワイヤー支持部1、1の間に移動可能に架設される主ワイヤー3と、主ワイヤー3の上部に載置して主ワイヤーの下方面を覆うシート4とからなる施工・養生テントにおいて、ワイヤー巻取り装置2は、一対のワイヤー支持部1、1の間に弛ませた主ワイヤー3を巻き取り、該ワイヤー支持部1、1間で主ワイヤー3を張設する装置であり、シート4は、弛ませた主ワイヤー3に載置され、主ワイヤー3の張設により展開される施工・養生テントによって解決する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、道路工事、道路の拡幅工事などにおいて、工事作業や、まだ硬化していない養生中のコンクリート、セメント、アスファルト、ウレタンフォーム、塗装等を雨、雪、風などからの影響を受けずに作業を行うために設ける施工・養生テントに関する。
従来、道路工事ではコンクリート、セメント、アスファルトなどの道路表面の他、道路の下層基礎材として、ウレタンフォーム、スチレンフォーム等の素材を使用している。そしてこれらの素材は、流動性がある状態で一定の場所に流し込まれ、それを一定の期間養生させ固化させている。この素材の養生期間中に雨、雪、風などから該素材を守る為に養生テントを設けていた。また、これらの工事作業中においても同様に雨、雪、風などから作業者を保護するために施工・養生テントを設けていた
また、山岳地帯などの道路の拡幅工事等では、一般的に拡幅する側に鉄筋コンクリート製の側壁を作り、その側壁と道路の間に、コンクリート、ウレタン樹脂などの充填素材を流し込み、それぞれ養生期間をおいて硬化させた後、更にその上層に同様な作業を何回かに分けて行い、道路を拡幅をしていた。
そして、施工・養生テント、或は施工・養生シートの従来技術としては、山岳地帯などにおいて側壁を作る場合は、予め側壁用の足場を組んでおり、その足場に単管を掛け渡しその両端を足場に固定した後に、ブルーシート等の3m×5m程度のシートを現場の広さに対応した複数枚単管の上に乗せて施工・養生テントを構成していた(従来技術1)。
また、「建築現場の施工・養生テント」として特開2001−182330号公報(従来技術2、特許文献1)に「足場の相対向している支柱から延設されたポールの間に架設されたロープと、外縁部に前記足場又は建築物の躯体との留め付け手段を有する天幕と、前記ロープに前記天幕を該ロープに沿ってスライド自在に吊着する吊着手段とを備え、前記天幕が、外縁部が足場又は建築物の躯体に留め付けられて凸型を形成するように張設される建築現場の施工・養生テント」との記載がある。
更に、「建築現場用テント」として特開2004−60302号公報(従来技術3、特許文献2)に「建築現場の足場間に架設される親ワイヤーと、該親ワイヤーに、長さの異なる複数の吊り下げ手段を介して吊持される棟ワイヤーと、該棟ワイヤーの長さ方向の両側に、該棟ワイヤーに沿って張設される脇ワイヤーと、前記棟ワイヤー及び前記脇ワイヤーに支持され、マンサード型の形状に張設される天幕とを備えた建築現場用テント」との記載がある。
特開2001−182330号公報 特開2004−60302号公報
しかし、従来技術1の様な養生テントでは、側壁用の足場を利用しているため、道路拡幅工事のように側壁の立設後に行う工事であるウレタン樹脂を注入する作業において、その足場が利用できない場合があった。例えば、側壁組立ての請負会社と、ウレタン樹脂注入請負会社が異なる場合、側壁立設後に、その工事を請け負った会社が他の現場で足場が必要な場合は、側壁用の足場は解体して取り外してしまう。そのため、その側壁の立設後にウレタン樹脂注入会社が行う注入作業時においては、施工・養生テントを設けるためにわざわざ作業道路の両側に足場を組立て、施工・養生テントを設ける必要があった。
また、従来技術1のように足場に単管を掛け渡し、その上にシートを乗せる構成であると、シートの弛みの中に雨水等が溜まりやすく、シートが崩れやすいという課題があった。
更に、特許文献1や特許文献2は、架設されるロープや親ワイヤーから留め付け手段や吊り下げ手段等を介して天幕状のテントを形成するもので、組立てや解体の作業に手間や時間が掛る課題があった。また、これらの特許文献1や特許文献2に掛るテントの組み立てには、事前に両側に足場状のものを組立てる必要があった。
従来技術1乃至3は、大掛かりな足場の組立て等の装置や作業が必要であったため、その作業に時間が掛るとともに一度完成してしまうとその変更や改修が難しい課題があった。更に、解体作業も作業時間や多くの作業者が必要である課題があった。
上記の課題を解決するため、一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーの上部に載置して主ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テントを提案する。
また、一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーとほぼ直角方向で、且つ主ワイヤーの上部に設ける補助ワイヤーと、主ワイヤー及び補助ワイヤーの上部に載置して主ワイヤー及び補助ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テントを提案する。
更に、少なくとも一方に滑車を設け主ワイヤーを移動可能に掛け渡し可能な一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーの上部に載置して主ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テントを提案する。
この発明によれば、道路工事、特に山岳地帯等の道路拡幅工事などの現場において、足場をわざわざ組立てる作業を行うこともなく、少人数の作業者によって簡単な装置、手段を使い、施工・養生テントを短時間に設けることができる。また、解体作業も同様に少人数の作業者により非常に容易、かつ短時間に行うことができる効果がある。
また、この発明を施工する道路工事などの現場の形状や、広狭などに容易に対応でき、場所や位置の変更にも簡単に行うことができる効果がある。更に、工事途中であっても、日程や天候条件等で作業を中断する場合、シートの展開を維持して主ワイヤーの張設を解除することが極めて容易である。
更に、この発明の施工・養生テントは、組立てるための施工費用が非常に廉価に行うことが可能になった。
また、シートが斜めに設けられるため、雨水がシート上に溜まらないため、シートが下方に垂れ下がりにくい。
この発明の施工・養生テントの実施形態について、斜視説明図を示す図1、平面説明図を示す図2、図2のAA線断面を示す図3、組立て作業説明図である図4に基づいて説明する。
この発明の一つの実施形態である施工・養生テントは、一対のワイヤー支持部1、1と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置2を設けるとともに一対のワイヤー支持部1、1の間に移動可能に架設される主ワイヤー3と、主ワイヤー3の上部に載置して主ワイヤー3の下方面を覆うシート4からなる。また、シート4を抑えるシート抑え部材5をシート4の上面に設けてもよいし、或は、シート4の端部に紐やロープ等のシート抑え部材50を取り付け、そのシート抑え部材50を鉄骨等の建築構造物に固定してシート4を固定してもよい。
更に、好ましい実施形態としては、主ワイヤー3とほぼ直角方向に両端を固定可能に主ワイヤー3の上部に設ける複数の補助ワイヤー6と、少なくとも一方のワイヤー支持部1に滑車7を設ける。この実施形態では、2つのワイヤー支持部1、1のそれぞれの上部に滑車7を設けており、該滑車7、7間に主ワイヤー3を移動可能に掛け渡しており、ワイヤー巻取り装置2によって、主ワイヤー3をワイヤー支持部1,1間で引っ張り張設することも、逆に緩ませて主ワイヤー3を弛ませることも可能である。
この実施形態では、ワイヤー支持部1、1は、2m乃至4mくらいの長さのポール等からなる支柱からなる。ワイヤー支持部1、1のそれぞれは、2本のワイヤー支持部1、1間に掛け渡される主ワイヤー3の方向とは直角方向の両側から支柱が倒れないように支柱支持部材10を設ける。この実施形態では支柱支持部材10は、ロープ、チェーン、ワイヤー等の紐状体からなり、支柱上部位置や支柱中間位置の高さの異なる複数の位置、或は地面等の固定物との間で張設してそれぞれの端部を固定する。滑車7の位置は、ワイヤー支持部1、1のそれぞれ支柱上端を含む上部に設けている。主ワイヤー3の長さは、ワイヤー支持部1、1間の距離と、2つのワイヤー支持部1、1の高さの総和以上の長さである。
ワイヤー巻取り装置2は、この実施形態では、モータ装置からなるが、チェーンブロックなどを用いることができる。
シート4は、一般的に雨水、雪、風などを防ぐ能力のある素材からなるシートであればよい。この実施形態では、シート1枚の辺が3mと5mからなる長方形のシートであり、いわゆるブルーシートと称されているシートを必要な枚数使用する。また本発明は、主ワイヤー3をワイヤー巻取り装置2により張設され、それによりシート4が展開され、そのシート4の端部をペグ等51を用いて固定することができる。
シート抑え部材5は、この実施形態では、シート4とは別体のロープ5からなるが、他の実施形態としてシート4の辺に結束用紐や結束用ロープ50を固定して設けておき、この結束用紐や結束用ロープ50をペグ等51に結びつけて構成することも可能である。また図示するようにシート抑え部材5は、ロープ5と結束用紐や結束用ロープ50、ペグ等51とを共用してもよい。シート抑え部材5のロープは、主ワイヤー3の張り渡される方向とは、ほぼ直角方向にシート4の上面から抑えるように複数平行して設ける。
補助ワイヤー6は、主ワイヤー3と同じ素材のワイヤーであるが太さは主ワイヤー3より細くてもよい。補助ワイヤー6は、主ワイヤー3とほぼ直角方向に主ワイヤー3の上部に複数設け、それぞれ両端を地面や鉄骨等の建築構造物に固定される。
次に、この発明の一つの実施形態である施工・養生テントの組立作業について説明する。この発明の施工・養生テントは、道路工事、道路拡張工事等の野外の作業現場において組み立てをする。
最初に、一対のワイヤー支持部1、1である2本の支柱を現場のテントを張る地域の形状、広さなどを勘案して適宜な間隔をとって直立させるが、予めそれぞれの支柱に、支柱支持部材10であるワイヤーを同じ高さの1個所以上に2本づつ取付けておく。次に、主ワイヤー3をワイヤー支持部1、1のそれぞれに滑車7、7に掛け渡し、一端側を地面或は固定物に固定するが、主ワイヤー3は、図4に示す如くワイヤー支持部1、1間で弛ませておく。このときワイヤー巻取り装置2は、主ワイヤー3の固定されない側のワイヤー支持部1より外方に配置する。
次に、主ワイヤー3とほぼ直角方向に、適宜数の補助ワイヤー6を数本それぞれ主ワイヤー3の上部に載置する。このとき補助ワイヤー6両端は固定していない。作業現場が非常に狭い場合は、補助ワイヤー6を設けなくてもよい。次に、主ワイヤー3と補助ワイヤー6の上方にシート4を広げて適宜数載置する。このシート4の大きさ、枚数は現場の広さや形状に対応させ適宜である。
更に、シート4の上から、シート抑え部材5であるロープ5を主ワイヤー3とほぼ直角の方向にして複数本設け、両端部をペグ等51を使って地面に、または他の固定物に結束して固定する。このロープ5の設置方向は、主ワイヤー3の上を通っていれば、直角以外の角度で設けてもよい。
このシート4は、シート2枚以上を用いることが好ましく、それ故に雨水、雪、風によりシート4が飛ばされたり、シート4の位置がずれることを防止することができる。更に、シート4の継ぎ目の位置を覆うように上部のシート4を設けることができるので、雨水や雪、そして風の侵入をより一層防止することができる。
最後に、主ワイヤー3の固定されてない方に位置するワイヤー巻取り装置2により主ワイヤー3を巻き上げていき、主ワイヤー3を2本の支柱1、1間で張り渡すようにする。このとき主ワイヤー3は滑車7を通過するので移動が非常に容易かつ安全に行われ、主ワイヤー3が、支柱1、1間で張設される。主ワイヤー3が張設されたあと、支柱支持部材10を再度主ワイヤー3の張設方向とは、ほぼ直角の両側に引っ張り固定する。
更に、シート4の結束用紐や結束用ロープ50をペグ等51に結束して固定したり、シート抑え部材5のロープ5の両端部をロープ5を張ってから固定したり、補助ワイヤー6の両端部を張ってから地面や何らかの固定物に固定する。
上記したような一対のワイヤー支持部1、1及び1本の主ワイヤー3を含む1つの組合わせ単位からなる施工・養生テントを作業現場の広さ、形状、必要性などを勘案して複数連続して設けてもよい。
この発明は、道路拡張工事等の道路工事の施工作業や施設の養生の他、アウトドアの作業や、装置などの雨、雪、風からの保護などにおいて利用することができる。
この発明の施工・養生テントの1つの実施形態を示す斜視説明図 同じく平面説明図 同じく図2の線断面図 同じく組立て作業説明図
符号の説明
1 ワイヤー支持部(支柱)
10 支柱支持部材
2 ワイヤー巻取装置
3 主ワイヤー
4 シート
5 シート抑え部材(ロープ)
50 結束用紐
51 ペグ等
6 補助ワイヤー
7 滑車

Claims (3)

  1. 一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーの上部に載置して主ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
    ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
    シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テント。
  2. 一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーとほぼ直角方向で、且つ主ワイヤーの上部に設ける補助ワイヤーと、主ワイヤー及び補助ワイヤーの上部に載置して主ワイヤー及び補助ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
    ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
    シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テント。
  3. 少なくとも一方に滑車を設け主ワイヤーを移動可能に掛け渡し可能な一対のワイヤー支持部と、一端側を固定し他端側にワイヤー巻取り装置を設けるとともに一対のワイヤー支持部の間に移動可能に架設される主ワイヤーと、主ワイヤーの上部に載置して主ワイヤーの下方面を覆うシートとからなる施工・養生テントにおいて、
    ワイヤー巻取り装置は、一対のワイヤー支持部の間に弛ませた主ワイヤーを巻き取り、該ワイヤー支持部間で主ワイヤーを張設する装置であり、
    シートは、弛ませた主ワイヤーに載置され、主ワイヤーの張設により展開されることを特徴とする施工・養生テント。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009228346A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Yasumitsu Hiraki 建物外構工事施工領域の遮蔽構造及び建物外構工事施工方法
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KR200487086Y1 (ko) * 2017-12-29 2018-08-01 손준호 갱폼용 보양천막장치

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