JP2006159957A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安いコストで即効冷房効果を高める。
【解決手段】 冷風バイパス通路16を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて送風機8に吸引させる短絡流路18を設けている。
これは、エバポレータ9の直後から冷風の一部を取り出して、極力最短ルートで再循環させることによって吹き出し温度をより冷たくする構造を考案したものである。これによれば、(1)吸い込み空気温度が高いことと、(2)エバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいことの問題に対して、エバポレータ9通過直後の冷風を、同じくエバポレータ9の直後にある既存の冷風バイパス通路16上面の空調ケース3に直接空気導入口19を設け、その空気導入口19から熱容量の少ない専用の短絡流路18を使い、最短の経路で送風機8に効率良く戻すことで、早く冷たい吹き出し温度を得るということに対し、最大限の効果を得ることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 冷風バイパス通路16を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて送風機8に吸引させる短絡流路18を設けている。
これは、エバポレータ9の直後から冷風の一部を取り出して、極力最短ルートで再循環させることによって吹き出し温度をより冷たくする構造を考案したものである。これによれば、(1)吸い込み空気温度が高いことと、(2)エバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいことの問題に対して、エバポレータ9通過直後の冷風を、同じくエバポレータ9の直後にある既存の冷風バイパス通路16上面の空調ケース3に直接空気導入口19を設け、その空気導入口19から熱容量の少ない専用の短絡流路18を使い、最短の経路で送風機8に効率良く戻すことで、早く冷たい吹き出し温度を得るということに対し、最大限の効果を得ることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、自動車などの車両に搭載して冷房や暖房などを行う車両用空調装置に関するものであり、特にエバポレータを通過した空気をヒータコアと空気混合部とをバイパスしてフェイス開口部へ直接導く冷風バイパス通路を備える車両用空調装置に関するものである。
近年、乗車直後のク−ルダウン時に、直ぐにでも冷風を得たいと言う要望が高まっている。しかしながら従来は、快適と感じる冷たい風を得るまでに数分間かかるのが現状である。なぜならば、冷房能力の問題もあるが、一番大きな問題として、(1)吸い込み空気温度が高いことと、(2)エバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいという問題があるからである。
このような問題を解決する技術として、本出願人は先に、特許文献1に示す技術を考案している。これは、サイドフェイス用配風ダクトに風洩らし口と、開閉ドアとを設け、この風洩らし口から一部の風を洩らしてブロワに吸わせることで、吹き出し温度をより冷たく、またはより暖かくすることを目的としたものである。
特開2003−104033号公報
しかしながら、上記した特許文献1の技術では、(1)吸い込み空気温度が高いことの問題に対しての対応策としては、風洩らし口から出た風がインストルメントパネルの奥で拡散してしまい、全てがブロワに吸い込まれるとは限らない構造となっていることから不充分な点がある。
また、(2)エバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいことの問題に対しての対応策としては、エバポレ−タから出た風が空調ユニットの中を通り、既存の車両配風ダクトを通ることで、それぞれから熱をもらい、ブロワに吸い込まれるまえに温度上昇してしまうことから不充分な点がある。
また別の問題として、配風ダクトに開閉ドアを設けるということで、そのスペ−スの確保と、ドアや駆動機構のコストが掛かるという問題がある。本発明は、冷房に絞ったものではあるが、上記従来の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、安いコストで即効冷房効果を高めることのできる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項4に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成する空調ケース(3)と、空調ケース(3)の一端側に配設され、空調用の空気を取り込んで空調ケース(3)内に送風する送風手段(8)と、送風手段(8)から送風される空気を冷却する冷却手段(9)と、冷却手段(9)を通過した空気を加熱する加熱手段(10)と、冷却手段(9)を通過した空気が加熱手段(10)をバイパスして流れるバイパス通路(11)と、加熱手段(10)とバイパス通路(11)との上流側に配置され、加熱手段(10)を通過する空気とバイパス通路(11)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(12)と、加熱手段(10)で加熱された温風とバイパス通路(11)から供給される冷風とを混合させる空気混合部(13)と、空調ケース(3)の他端側に配設され、空気混合部(13)からの空気を車室内乗員の上半身側に供給するためのフェイス開口部(14)と、空調ケース(3)内で冷却手段(9)を通過した空気が加熱手段(10)と空気混合部(13)とをバイパスしてフェイス開口部(14)へ導く冷風バイパス通路(16)とを備える車両用空調装置において、
冷風バイパス通路(16)を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて送風手段(8)に吸引させる短絡流路(18)を設けたことを特徴としている。
冷風バイパス通路(16)を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて送風手段(8)に吸引させる短絡流路(18)を設けたことを特徴としている。
これは、極力冷却手段(9)の直後から冷風の一部を取り出して、極力最短ルートで再循環させることによって吹き出し温度をより冷たくする構造を考案したものである。この請求項1に記載の発明によれば、前述した(1)吸い込み空気温度が高いことと、(2)エバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいことの問題に対しては、冷却手段(9)通過直後の冷風を、同じく冷却手段(9)の直後にある既存の冷風バイパス通路(16)上面の空調ケース(3)に直接空気導入口(19)を設け、その空気導入口(19)から熱容量の少ない専用の短絡流路(18)を使い、最短の経路で送風手段(8)に効率良く戻すことで、早く冷たい吹き出し温度を得るということに対し、最大限の効果を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用空調装置において、冷風バイパス通路(16)には、通風を断続させるための冷風バイパスドア手段(16a)を有するとともに、短絡流路(18)への空気導入口(19)は、冷風バイパスドア手段(16a)によって開閉されることを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、既存の冷風バイパスドア手段(16a)を利用して短絡流路(18)への空気導入口(19)の開閉を行うことができるため、ドア手段や駆動機構の追加は不要であり、短絡流路(18)の追加だけでよいことからコストを抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置において、少なくとも冷房開始時のクールダウン初期時に空気導入口(19)を開き、短絡流路(18)を用いて空気を循環させることを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、吹き出し流量は若干少なくなるが、直ぐに冷たいと感じられる温度の冷風を吹き出すことができるため、乗員に良好な即効冷房感を与えることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置において、短絡流路(18)は、少なくともその一部が空調ケース(3)の外面と、その更に外面側から装着されるカバー部(18a)とで構成されていることを特徴としている。
この請求項4に記載の発明によれば、空調ケース(3)の外面に簡素なカバー部(18a)を装着するだけで短絡流路(18)が形成できるため、コストを抑えることができる。また、軽量化や省スペース、蓄熱量を下げることにおいても有利である。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態における車両用空調装置の上面図である。また、図2は、図1における送風ユニット部1のA−A断面と、空調ユニット部2のB−B断面とを並べて表した図であり、冷風バイパスドア16aでショートサーキットダクト18への空気導入口19を開いた状態を示している。本発明を水冷エンジン搭載車両の前席側に設置する車両用空調装置に適用したもので説明する。
本実施形態による車両用空調装置の通風系は、大別して、送風ユニット(送風部)1と、空調ユニット(空調部)2との2つの部分に分かれている。送風ユニット部1は、車室内の計器盤下方部のうち中央部から助手席側へオフセットして配置されており、これに対し空調ユニット部2は、計器盤下方部のうち車両左右方向の略中央部に配置されている。
空気流路を成す空調ケース3の空気流れ上流側部位には、車室内空気(内気)を吸入するための内気吸入口4と、車室外空気(外気)を吸入するための外気吸入口5とが形成されると共に、これらの吸入口4・5を選択的に開閉するロータリードアタイプの内外気切替ドア(内外気切替手段)6が設けられている。
この内外気切替ドア6の下流側部位には、吸入空気の塵埃などを除去するフィルタ7が挿入されており、このフィルタ7の更に下流側部位には、多翼遠心(シロッコ)ファン8aとモータ8bとからなる送風機(送風手段)8が配設されており、この送風機8により両吸入口4・5から吸入された空気が、後述する各開口部14・15に向けて送風される。
送風機8の空気流れ下流側には、空気冷却用熱交換器を成すエバポレータ(冷却手段)9が配設されており、送風機8により送風された空気は全てこのエバポレータ9を通過する。また、エバポレータ9の空気流れ下流側には、空気加熱用熱交換器を成すヒータコア(加熱手段)10が配設されており、このヒータコア10は、図示しないエンジンの冷却水(温水)を熱源として空気を加熱する。
また、空調ケース3には、ヒータコア10をバイパスするバイパス通路11が形成されており、ヒータコア10の空気上流側には、ヒータコア10を通る風量とバイパス通路11を通る風量との風量割合を調節するエアミックスドア(風量割合調整手段)12が配設されている。本実施形態では、そのエアミックスドア12にロールカーテン式のフィルムドアが用いられている。
ここでロールカーテン式エアミックスドア12の概要を説明すると、大きくは冷風用通路部12Aと温風用通路部12Bとに分けられており、それぞれの通路部を開閉するフィルムfと、そのフィルムfを巻き取ったり伸展させたりする巻き取りローラー121・122と、その巻き取りローラー121・122を図2の略天地方向にスライドさせる図示しないローラースライド機構とから成る。
巻き取りローラー121・122は、フィルムfの一端を外周に固定しているとともに、端部が歯車となっており、枠部Wに設けられた図示しないラックと噛み合ってピニオンとなり、回転してフィルムfを巻き取ったり伸展させたりしながら上下に移動する。
冷風用通路部12A用の図示しないフィルムfAは、枠部Wの下側に他端を固定しているため、図2でローラー121はフィルムfAを巻き取りながら最下端まで移動して、冷風用通路部12Aを全開した状態を示している。また、温風用通路部12B用のフィルムfBは、枠部Wの下側に他端を固定しているため、図2でローラー122はフィルムfBを伸展しながら最上端まで移動して、温風用通路部12Bを全閉した状態を模式的に示している。
それぞれの図示しないローラースライド機構として、円筒外周に螺旋溝を持つスクリューカムを有し、その螺旋溝に各ローラー121・122の端部が嵌っており、このスクリューカムをステッピングモータなどによって回転駆動することにより、各ローラー121・122が自在な高さ方向位置(つまり開度位置)に移動して保持されるようになっている。
そして、両通路部12A・12Bの開度割合を調節することにより、両通路部12A・12Bを通過する風量割合が調節され、車室内に吹き出す空調空気の温度調節が成される。そのためヒータコア10の後流部には、ヒータコア10を通った温風とバイパス通路11を通った冷風とが合流して混合される空気混合部13が形成されている。
また、空調ケース3の最下流側部位には、車室内乗員の上半身に空調空気(主に冷風)を吹き出すためのフェイス開口部14と、車室内乗員の足元に空調空気(主に温風)を吹き出すためのフット開口部15などが形成されている。尚、吹き出し用の開口部としては他にも、車両前面ガラスの内側に空調空気(主に温風)を吹き出すためのデフロスタ開口部や、車室の左右側から車室内乗員の上半身や車両側面ガラスの内側に空調空気を吹き出すためのサイドフェイス・サイドデフロスタ開口部などがあるが、本実施形態では省略する。
上記開口部14・15の空気流れ上流側部位には、それぞれフェイスドア14aとフットドア15aとが配設されており、これらのドアを図示しないサーボモータなどの駆動手段によって駆動してそれぞれの開口部を開閉することにより、吹出モードが切り替えられる。そして、各開口部の先には図示しない車両側の配風ダクトが接続される。具体的には、フェイス開口部14には乗員の上半身に向けたフェイス吹出口へ導くフェイスダクトが、フット開口部15には乗員の足元に向けたフット吹出口へ導くフットダクトがそれぞれ接続されている。
また、本発明の前提となる特徴構成として、本空調ユニット1は、エバポレータ9で冷却された冷風がヒータコア10をバイパスして空気混合部13側へ流れる通常のバイパス通路11の他に、エバポレータ9で冷却された冷風がヒータコア10と空気混合部13とをバイパスして効率良くフェイス開口部14へ流れるようにした冷風バイパス通路16と、その冷風バイパス通路16を開閉して通風を断続させる冷風バイパスドア(冷風バイパスドア手段)16aとを備えている。ちなみに図2中の17は、バイパス通路11と冷風バイパス通路16と隔てるための仕切り壁部であり、空調ケース3と一体に形成されている。
また、図1中の21は図示しないサーボモータなどの駆動手段および送風機8などを制御する電子制御装置(ECU)であり、制御装置21は中央演算装置(CPU)、随時読み取り書き込み可能な記憶装置(RAM)および読み取り専用の記憶装置(ROM)などからなる周知のマイクロコンピュータである。
この制御装置21には、図示しない所望の車室内温度を設定する設定器と、車室内の温度を検出する内気温センサと、外気の温度を検出する外気温センサと、車室内に侵入する日射量を検出する日射センサと、エバポレータ9からの冷気の温度を検出するエバ出口温センサと、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサと、サーボモータに付いていて吹出モード位置を検出するポテンションメーターなどが接続され、入力されるようになっている。
そして、制御装置21は、これらセンサ群からの入力信号に基づいて、図示しない送風機8を駆動するモータコントローラや、エアミックスドア12を駆動するステッピングモータや、モード切替ドア14・15を駆動するサーボモータなどに制御信号を出力するようになっている。
次に、本発明の要部について説明する。図1・2に示す車両用空調装置において、冷風バイパス通路16を流れる空気の少なくとも一部を、分岐させて送風機8に吸引させるショートサーキットダクト(短絡流路)18を設けている。より具体的には、図2の冷風バイパス通路16の上面に当たる空調ケース3に、ショートサーキットダクト18への空気導入口19を開口させるとともに、少なくともその一部が空調ケース3の外面と、その更に外面側から装着されるカバー部18aとで構成されるショートサーキットダクト18を介し、その他端を送風機8の上流側に空気流出口20として開口させている。
そして、空調ユニット2側の空気導入口19は、冷風バイパスドア16aによって開閉させている。つまり、冷風バイパスドア16aが冷風バイパス通路16を閉じたときに空気導入口19が開き(図2参照)、冷風バイパスドア16aが冷風バイパス通路16を開いたときに空気導入口19が閉じる(図3参照)ようになっている。
次に、本実施形態の車両用空調装置の作動について説明する。尚、通常の作動については周知のものであるため省略し、本発明のショートサーキットダクト18およびそれを開閉する冷風バイパスドア16aの作動について説明する。
(1)クールダウン初期時:冷房を開始して、車室内温度を設定温度に近づけるための急速冷房(クールダウン)時の作動は、大きくは冷房開始から1〜2分間の初期モードと、それ以降の通常モードとに分けられる。先ず、冷房開始から1〜2分間の初期モードでは、図2に示すように、冷風バイパスドア16aは冷風バイパス通路16を閉じて空気導入口19を開くように作動する。
そして、エバポレータ9を通過した空気はエアミックスドア12の冷風用通路部12Aを抜け、大半の空気はバイパス通路11から空気混合部13を通ってフェイス開口部14から吹き出される。一方、冷風バイパス通路16に入った空気は冷風バイパスドア16aによって空気導入口19側へ導かれ、ショートサーキットダクト18を通って空気流出口20から流出し、送風機8の吸入空気に混入される。
この冷房開始から1〜2分間の間は、先ずエバポレータ9が冷えても、車両用空調装置や車両側の配風ダクトは蓄熱した状態である。この状態で車室内への冷却熱量を上げようとすると、大量の生温い空気を吹き出すこととなり、乗員に不快感を与えることともなりかねない。
そこで、エバポレータ9を通過した空気の一部(本実施形態では冷風バイパス通路16に入った空気)を送風機8に戻して循環させることにより、吸い込み空気温度が低くなり、その空気を再度エバポレータ9で冷却するため、早く冷たい吹き出し温度を得ることができる。これにより、吹き出し風量は若干少なくなるが、配風ダクトでの熱ロスがあったとしても、冷房開始初期から乗員に良好な即効冷房感を与えることができる。
(2)クールダウン通常時:図3は、図2の空調ユニット部2のA−A断面において、冷風バイパスドア16aでショートサーキットダクト18への空気導入口19を閉じた状態を示す図である。そして、冷房開始から1〜2分が経過してエバポレータ9だけでなく、車両空調装置も配風ダクトも充分に冷えて熱ロスもほとんど無くなったところで、通常モードのクールダウンとして、図3に示すように、冷風バイパスドア16aは冷風バイパス通路16を開いて空気導入口19を閉じるように作動する。
これにより、エバポレータ9を通過した空気はエアミックスドア12の冷風用通路部12Aを抜け、冷風バイパス通路16とバイパス通路11から空気混合部13とを通ってフェイス開口部14から吹き出される。この時点からは、車室内温度を下げるために、大量の冷たい空気が吹き出されて乗員に良好な冷房感を与えながら急速冷房(クールダウン)が行われる。
(3)温度コントロール通常時:尚、クールダウンを行って車室内温度が設定温度に近づくと、通常の温度コントロールモードして冷風バイパスドア16aは冷風バイパス通路16を閉じるように作動する。この場合、空気導入口19が再度開いて、ショートサーキットダクト18を用いた循環を行いつつ温度コントロールを行うこととなる。
そして、車室内温度が設定温度とほぼ同じ位になると、エアミックスドア12は冷風用通路部12Aと温風用通路部12Bとの開度を調節して、両通路部12A・12Bを通る風量割合を調節して温度コントロールすることとなる。
(4)温度コントロール高負荷時:最後に、温度コントロールモードにあっても強い日射などによって冷房負荷が高い場合は、通常のバイパス通路11に加えて冷風バイパス通路16が開かれて冷風の風量を増やすように制御される。当然このとき、冷風バイパスドア16aは冷風バイパス通路16を開けるように作動させることとなる。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。先ず、冷風バイパス通路16を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて送風機8に吸引させるショートサーキットダクト18を設けている。
これは、極力エバポレータ9の直後から冷風の一部を取り出して、極力最短ルートで再循環させることによって吹き出し温度をより冷たくする構造を考案したものである。これによれば、吸い込み空気温度が高いことやエバポレータ後の配風ダクトの熱ロスが大きいことの問題に対しては、エバポレータ9通過直後の冷風を、同じくエバポレータ9の直後にある既存の冷風バイパス通路16上面の空調ケース3に直接空気導入口19を設け、その空気導入口19から熱容量の少ない専用のショートサーキットダクト18を使い、最短の経路で送風機8に効率良く戻すことで、早く冷たい吹き出し温度を得るということに対し、最大限の効果を得ることができる。
また、冷風バイパス通路16には、通風を断続させるための冷風バイパスドア16aを有するとともに、ショートサーキットダクト18への空気導入口19は、冷風バイパスドア16aによって開閉されるようにしている。これによれば、既存の冷風バイパスドア16aを利用してショートサーキットダクト18への空気導入口19の開閉を行うことができるため、ドア手段や駆動機構の追加は不要であり、ショートサーキットダクト18の追加だけでよいことからコストを抑えることができる。
また、少なくとも冷房開始時のクールダウン初期時に空気導入口19を開き、ショートサーキットダクト18を用いて空気を循環させるようにしている。これによれば、吹き出し流量は若干少なくなるが、直ぐに冷たいと感じられる温度の冷風を吹き出すことができるため、乗員に良好な即効冷房感を与えることができる。
また、ショートサーキットダクト18は、少なくともその一部が空調ケース3の外面と、その更に外面側から装着されるカバー部18aとで構成されている。これによれば、空調ケース3の外面に簡素なカバー部18aを装着するだけでショートサーキットダクト18が形成できるため、コストを抑えることができる。また、軽量化や省スペース、蓄熱量を下げることにおいても有利である。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、エアミックスドア12にロールカーテン式のフィルムドア12を用いているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、一般的な板ドアなどを用いたエアミックスであっても良いし、他のドア部もドア形式を限定するものではない。
上述の実施形態では、エアミックスドア12にロールカーテン式のフィルムドア12を用いているが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、一般的な板ドアなどを用いたエアミックスであっても良いし、他のドア部もドア形式を限定するものではない。
また、上述の実施形態では、冷風バイパス通路16はエアミックスドア12の後流側に配置されているが、エアミックスドアの可変範囲とは別のところに設けた冷風バイパス通路であっても良い。また、冷風バイパスドア16aは、乗員の判断と操作で単独に作動できるものであっても良い。
上述の実施形態では、
3…空調ケース
8…送風機(送風手段)
9…エバポレータ(冷却手段)
10…ヒータコア(加熱手段)
11…バイパス通路
12…エアミックスドア(風量割合調整手段)
13…空気混合部
14…フェイス開口部
16…冷風バイパス通路
16a…冷風バイパスドア(冷風バイパスドア手段)
18…ショートサーキットダクト(短絡流路)
18a…カバー部
19…空気導入口
8…送風機(送風手段)
9…エバポレータ(冷却手段)
10…ヒータコア(加熱手段)
11…バイパス通路
12…エアミックスドア(風量割合調整手段)
13…空気混合部
14…フェイス開口部
16…冷風バイパス通路
16a…冷風バイパスドア(冷風バイパスドア手段)
18…ショートサーキットダクト(短絡流路)
18a…カバー部
19…空気導入口
Claims (4)
- 空気通路を形成する空調ケース(3)と、
前記空調ケース(3)の一端側に配設され、空調用の空気を取り込んで前記空調ケース(3)内に送風する送風手段(8)と、
前記送風手段(8)から送風される空気を冷却する冷却手段(9)と、
前記冷却手段(9)を通過した空気を加熱する加熱手段(10)と、
前記冷却手段(9)を通過した空気が前記加熱手段(10)をバイパスして流れるバイパス通路(11)と、
前記加熱手段(10)と前記バイパス通路(11)との上流側に配置され、前記加熱手段(10)を通過する空気と前記バイパス通路(11)を通過する空気との風量割合を調整する風量割合調整手段(12)と、
前記加熱手段(10)で加熱された温風と前記バイパス通路(11)から供給される冷風とを混合させる空気混合部(13)と、
前記空調ケース(3)の他端側に配設され、前記空気混合部(13)からの空気を車室内乗員の上半身側に供給するためのフェイス開口部(14)と、
前記空調ケース(3)内で前記冷却手段(9)を通過した空気が前記加熱手段(10)と前記空気混合部(13)とをバイパスして前記フェイス開口部(14)へ導く冷風バイパス通路(16)とを備える車両用空調装置において、
前記冷風バイパス通路(16)を流れる空気の少なくとも一部を分岐させて前記送風手段(8)に吸引させる短絡流路(18)を設けたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記冷風バイパス通路(16)には、通風を断続させるための冷風バイパスドア手段(16a)を有するとともに、前記短絡流路(18)への空気導入口(19)は、前記冷風バイパスドア手段(16a)によって開閉されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 少なくとも冷房開始時のクールダウン初期時に前記空気導入口(19)を開き、前記短絡流路(18)を用いて空気を循環させることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
- 前記短絡流路(18)は、少なくともその一部が前記空調ケース(3)の外面と、その更に外面側から装着されるカバー部(18a)とで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両用空調装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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