JP2006159795A - マンドレル - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面に塗布された離型剤が凝集せず、均一に拡がって保持されるホース製造用のマンドレルを提供する。
【解決手段】 マンドレルの少なくとも外周側面を樹脂に帯電防止剤を配合した樹脂組成物で形成する。好ましくは、帯電防止剤に永久帯電防止剤を用い、樹脂にポリアミド、ポリエステルエラストマー及びポリ(4−メチル−1−ペンテン)から選ばれる1種または2種以上を用いる。また、樹脂100重量部当たり帯電防止剤を5〜30重量部配合する。
【選択図】 なし
Description
(1)その外周側面が樹脂に帯電防止剤を配合した樹脂組成物からなることを特徴とするホース製造用マンドレル、
(2)帯電防止剤が永久帯電防止剤である、上記(1)記載のマンドレル、
(3)樹脂がポリアミド、ポリエステルエラストマー及びポリ(4−メチル−1−ペンテン)から選ばれる1種または2種以上である、上記(1)または(2)記載のマンドレル、
(4)樹脂組成物が樹脂100重量部当たり帯電防止剤を5〜30重量部配合した組成物である、上記(1)〜(3)のいずれかに記載のマンドレル、及び
(5)外周側面の表面抵抗が1×1011Ω/□(25℃、50%RH)以下である、上記(1)または(2)記載のマンドレル、に関する。
本発明のホース製造用マンドレルは、その外周側面を樹脂に帯電防止剤を配合した樹脂組成物(以下、「帯電防止剤含有樹脂組成物」ともいう。)で形成したことが特徴である。
ここで、「マンドレルの外周側面」とは、マンドレルの外周面のうちのその上でホースの成形がなされるマンドレルの軸線と平行な側部の外周面を指す。
本発明において、樹脂は1種であっても2種以上を用いてもよい。
TPX MX001(ポリ(4−メチル−1−ペンテン):三井化学社製)100重量部にペレスタット303(三洋化成社製の永久帯電防止剤)を20重量部をドライブレンドし、該混合物を混練し、押出成形して直径9.4mm、全長50mの円柱状成形体(マンドレル)を作製した。この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面の表面抵抗を測定したところ、3×1010Ω/□(25℃、50%RH)であった。
次に、この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面に水分散液型の離型剤(ニューエイドXL−2(精工化学株式会社製))を0.5g/m2塗布し、塗布から10秒経過後の外周側面における離型剤の状態を目視観察したところ、塊状の凝集部はなく、均一に拡がって保持されていた。
次に、エチレン−プロピレン−ジエン共重合ゴムと加硫剤(ジクミルパーオキサイド)とを含むゴムホース用原料混練物を、円柱状成形体(マンドレル)の外周側面上に肉厚4mmに押出し、それから190℃の加硫装置内で2分加硫してホースを成形した。そして、ホースから円柱状成形体(マンドレル)を引抜き、その際の離型性(引抜き性)を下記の方法で評価した。
TPX MX001(ポリ(4−メチル−1−ペンテン):三井化学社製)をそのまま押出成形して直径9.4mm、全長50mの円柱状成形体(マンドレル)を作製した。この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面の表面抵抗を測定したところ、1×1011Ω/□(25℃、50%RH)を超え、測定不能であった。
次に、この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面に実施例1で使用した水分散液型の離型剤を0.5g/m2塗布し、塗布から10秒経過後の外周側面における離型剤の状態を、目視観察したところ、部分的に塊状の凝集部(大きさ(直径)が約5mm)が形成されていた。
次に、実施例1で用いたゴムホース用原料混練物と同じものを使用し、実施例1と同様にして押出し、加硫を行い、ホースを成形した。そして、ホースから円柱状成形体(マンドレル)を引抜き、その際の離型性(引抜き性)を下記の方法で評価した。
ハイトレル4777(ポリエステル系エラストマー:東レ・デュポン社製)100重量部にペレスタット6500(三洋化成社製の永久帯電防止剤)25重量部をドライブレンドし、該混合物を混練し、押出成形して、直径9.4mm、全長50mの円柱状成形体(マンドレル)を作製した。この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面の表面抵抗を測定したところ、5×108Ω/□(25℃、50%RH)であった。
次に、この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面に実施例1で使用した水分散液型の離型剤を0.5g/m2塗布し、塗布から10秒経過後の該外周側面における離型剤の状態を、目視観察したところ、塊状の凝集部はなく、均一に拡がって保持されていた。
次に、実施例1で使用したゴムホース用原料混練物と同じものを使用し、円柱状成形体(マンドレル)の外周側面上に肉厚4mmに押出し、それから190℃の加硫装置内で2分加硫してホースを成形した。そして、ホースから円柱状成形体(マンドレル)を引抜き、その際の離型性(引抜き性)を下記の方法で評価した。
ハイトレル4777(ポリエステル系エラストマー:東レ・デュポン社製)をそのまま射出成形して直径9.4mm、全長50mの円柱状成形体(マンドレル)を作製した。この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面の表面抵抗を測定したところ、1×1011Ω/□(25℃、50%RH)を超え、測定不能であった。
次に、この円柱状成形体(マンドレル)の外周側面に実施例1で使用した水分散液型の離型剤を0.5g/m2塗布し、塗布から10秒経過後の該外周側面における離型剤の状態を、目視観察したところ、部分的に塊状の凝集部(大きさ(直径)が約5mm)が形成されていた。
次に、実施例1で用いたゴムホース用原料混練物と同じものを使用し、実施例1と同様にして押出し、加硫を行い、ホースを成形した。そして、ホースから円柱状成形体(マンドレル)を引抜き、その際の離型性(引抜き性)を下記の方法で評価した。
図1に示すように、成形後のマンドレル1が挿入されたままのホース2を50cmに切断し、マンドレル1の片端にフック3を取り付け、治具4でホースを押さえ、この状態で、オートグラフでホース2からマンドレル1を引き抜いたときの、引抜き力が30N以下であれば合格とし、30Nより大きい場合は不合格とした。
2 ホース
3 フック
4 治具
Claims (5)
- その外周側面が樹脂に帯電防止剤を配合した樹脂組成物からなることを特徴とするホース製造用マンドレル。
- 帯電防止剤が永久帯電防止剤である、請求項1記載のマンドレル。
- 樹脂がポリアミド、ポリエステルエラストマー及びポリ(4−メチル−1−ペンテン)から選ばれる1種または2種以上である、請求項1または2記載のマンドレル。
- 樹脂組成物が樹脂100重量部当たり帯電防止剤を5〜30重量部配合した組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載のマンドレル。
- 外周側面の表面抵抗が1×1011Ω/□(25℃、50%RH)以下である、請求項1または2記載のマンドレル。
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JP2011032320A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Toyobo Co Ltd | ポリアミド系導電性樹脂組成物 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6127213A (ja) * | 1984-07-18 | 1986-02-06 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | ゴムホ−ス製造用マンドレル |
JP2000094452A (ja) * | 1998-09-22 | 2000-04-04 | Toyobo Co Ltd | マンドレル |
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2004
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JP2011032320A (ja) * | 2009-07-30 | 2011-02-17 | Toyobo Co Ltd | ポリアミド系導電性樹脂組成物 |
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