JP2009184163A - 成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱成形前にベント側の成形材料中に気体が存在しても、振れ精度の高い平坦な弾性層を形成することのできる成形金型を提供すること。
【解決手段】筒状金型2と、筒状金型2における一方の開口部を閉塞し、成形材料が流通するスプルー16を有する第1の端部金型3と、筒状金型2における他方の開口部を閉塞し、ベント36を有する第2の端部金型4と、第2の端部金型4に加熱成形時に装着される端部金型治具5とを備えて成り、第2の端部金型4は、軸体を保持する保持穴32を有する端部金型本体30と保持穴32の深さよりも小さな厚さで端部金型本体30の一端部から円周方向に張り出し、厚さ方向に貫通するベント36が形成された鍔部31とを有して成り、端部金型治具5は、ベント36の外側開口部37に連通する凹部60と凹部60から軸線方向に延在する排気部62とを有することを特徴とする成形金型1。
【選択図】 図1

Description

この発明は、成形金型に関し、さらに詳しくは、平坦かつ振れ精度の高い弾性層を再現性よく形成することができる単純な構造の成形金型に関する。
図7に示されるような、軸体51の外周面に弾性層52を備えたローラ50は、種々の分野で広く用いられている。例えば、レーザープリンター及びビデオプリンター等のプリンター、複写機、ファクシミリ、これらの複合機等には、機能に応じて、現像ローラ、定着ローラ、搬送ローラ等の種々のローラが配設された各種の画像形成装置、例えば、電子写真方式を利用した画像形成装置等が採用されている。
このようなローラ50は、通常、成形金型を用いて、軸体51の外周面に弾性層52を成形することにより、製造される。弾性層52を成形する際に用いられる成形金型としては、例えば、図9に示されるように、管状金型101と、管状金型101の一方の端部に装着され、貫通形成されたスプルー104を有する一端部金型103と、管状金型101の他方の端部に装着され、貫通形成されたベント105を有する他端部金型102とを備えた成形金型100が挙げられる。また、成形金型の別の一例として、例えば、特許文献1の金型は、「上駒1と金型本体2と下部駒3とから構成されている。下部駒3には注入用のゲート穴3aが空いており、上駒1にはゲート穴1aが設けられている。下部駒3には液溜り3bが、上部駒にはオーバーフロー受け1bが設けられている」(図1及び0022欄参照。)。
これらの成形金型は、例えば図10に示されるように、成形材料の熱膨張によって成形金型100が分解しないように、通常、2つの端部金型治具106を介して、管状金型101の軸線方向(通常垂直方向)に押圧された状態で、成形工程に供される。このとき、図10に示されるように、スプルー104(注入用のゲート穴3a)及びベント105(ゲート穴1a)が端部金型治具106で閉塞されていると、成形金型100内に注入された成形材料が熱膨張して、その内圧が大きくばらつき、成形される弾性層の振れ精度等が低下することがある。
ところで、これらの成形金型にスプルー104(注入用のゲート穴3a)から成形材料を注入すると、注入された成形材料内に、成形材料に含まれていた気体、及び/又は、成形材料を注入する際に巻き込んだ気体等と考えられる気体が出現することがある。そして、成形材料の硬化前に、出現した気体を除去しないと、これらの気体を含んだまま成形材料が硬化して、これらの気体に由来する気泡が発生し、及び/又は、気泡周辺の弾性層が陥没して、形成される弾性層の平坦度が損なわれることがある。
特に、前記のように、スプルー104(注入用のゲート穴3a)及びベント105(ゲート穴1a)が端部金型治具106等で閉塞されていると、弾性層の平坦度が損なわれることはもちろんのこと、成形材料内に出現する気体によって、成形材料の内圧がより一層大きくばらつき、弾性層の振れ精度等が大きく低下することがある。
また、成形材料の硬化時には、スプルー104(注入用のゲート穴3a)、ベント105(ゲート穴1a)、オーバーフロー受け1bにも成形材料が存在しているから、これらに存在している成形材料も当然にスプルー104(注入用のゲート穴3a)内、ベント105(ゲート穴1a)内、オーバーフロー受け1b内で硬化する。スプルー104(注入用のゲート穴3a)及びベント105(ゲート穴1a)は、成形材料を注入及び排出することのできる範囲で小さな直径となるように穿設されるから、成形後の弾性層を成形金型から脱型する際に、スプルー104(注入用のゲート穴3a)内及びベント105(ゲート穴1a)内で硬化した硬化体又はその一部がそれらの内部に取り残されることがある。また、オーバーフロー受け1bの内部特に底部近傍にも硬化体又はその一部が取り残されることがある。そして、このような部位に取り残された硬化体又はその一部を除去するのは容易ではなく、硬化体又はその一部が取り残されていると、スプルー104(注入用のゲート穴3a)及び/又はベント105(ゲート穴1a)等が実質的に閉塞されてしまうことがある。複数のローラを製造するときに、特にベント105(ゲート穴1a)が閉塞された状態になっていると、成形材料は成形金型内で実質的に密閉された状態で加熱硬化される。そうすると、前記したように、平坦で均一な振れ精度を有する弾性層を再現性よく形成することができないことがある。
特開2003−191244号公報
この発明の課題は、平坦かつ振れ精度の高い弾性層を再現性よく形成することができる単純な構造の成形金型を提供することに、ある。
前記課題を解決するための手段として、
請求項1は、軸体が内部に挿入される管状金型と、前記管状金型における一方の開口部を閉塞し、軸線方向に貫通形成されたスプルーを有する第1の端部金型と、前記管状金型における他方の開口部を閉塞する第2の端部金型と、加熱成形時に前記第2の端部金型に装着される端部金型治具とを備えて成り、
前記第2の端部金型は、前記軸体を保持する保持穴を有する端部金型本体と、前記保持穴の深さよりも小さな厚さで前記端部金型本体の一端部から円周方向に張り出し、前記厚さ方向に貫通するベントが形成された鍔部とを有して成り、
前記端部金型治具は、前記ベントの外側開口部に連通する凹部と、前記凹部から軸線方向に延在する排気部とを有することを特徴とする成形金型である。
この発明に係る成形金型は、厚さの小さな鍔部を有する第2の端部金型と、凹部及び排気部を有する端部金型治具とを備えて成る。その結果、この発明に係る成形金型は、成形金型に注入された成形材料に気体が出現しても、成形材料の熱膨張によってこの気体をベントから凹部に排出することができる。また、この発明に係る成形金型は、成形金型内のキャビティがベント、凹部及び排気部を介して成形金型の外部に連通しているから、キャビティに注入された成形材料の内圧を一定に維持することができる。さらに、この発明に係る成形金型は、ベント内部及び凹部内で硬化した成形材料の硬化体を容易かつ速やかに除去することができる。したがって、この発明によれば、平坦かつ振れ精度の高い弾性層を再現性よく形成することができる単純な構造の成形金型を提供することができる。
この発明に係る成形金型は、軸体の外周面に弾性層を成形するための射出成形用金型の一種であって、成形金型の内部に画成されるキャビティに成形材料が充填された後、より正確には、成形材料の加熱成形時に、ベントの外側開口部に連続して配置される凹部を有する端部金型治具が第2の端部金型に装着されて成る成形金型である。この発明に係る成形金型は、例えば、図7に示されるローラ50を製造するのに好適に用いられる。このローラ50は、軸体51と、軸体51の外周面に成形された弾性層52とを備えている。
この発明に係る成形金型の一実施例としての成形金型1は、図1に示されるように、軸体51が内部に挿入される管状金型2と、軸体51の一方の端部を保持すると共に管状金型2における一方の開口部を閉塞し、軸線方向に貫通形成されたスプルー16を有する第1の端部金型3と、軸体51の他方の端部を保持すると共に管状金型2における他方の開口部を閉塞する第2の端部金型4と、第2の端部金型4に加熱成形時に装着される端部金型治具5とを備えている。
図1に示されるように、管状金型2は、両端に開口部を有する中空円筒体であり、均一な外径及び内径を有している。管状金型2は、弾性層52を成形する際に、その軸線方向に沿って軸体51が挿入される。管状金型2は、その内表面の表面粗さが調整されているのがよく、鏡面とされているのが特によい。管状金型2は、成形する弾性層52に応じて、その外径、内径、軸線長さ等が調整される。
前記第1の端部金型3は、軸体51の一端部を保持すると共に管状金型2の一端部に開口した開口部を閉塞する。第1の端部金型3は、図1及び図2に示されるように、軸体51を保持する保持穴12を有する円柱状の端部金型本体10と、端部金型本体10の一端部から円周方向に張り出し、管状金型2の開口部を閉塞する円盤状の鍔部11とを有し、鍔部11は、保持穴12の深さよりも小さな厚さとその厚さ方向に貫通形成されたスプルー16とを有して成る。換言すると、第1の端部金型3は、管状金型2の一方の開口部を閉塞するフランジ状の鍔部11を備えた、保持穴12を有する円柱状の端部金型本体10であって、鍔部11の厚さが保持穴12の深さよりも小さく調整されて成る。
図1及び2に示されるように、前記端部金型本体10は、その一端部に開口し、軸体51を保持する有底の保持穴12を内部に中心軸を共有して有する円柱体であり、軸体51の一端部を保持すると共に注入ノズルの当接位置を決定するのに役立つ。端部金型本体10は、保持する軸体51に応じて、軸線長さ、外径等が調整され、また、保持穴12の深さ、直径等が調整される。
図1及び2に示されるように、前記鍔部11は、端部金型本体10の一端部から円周方向に張り出し、端部金型本体10の中心軸と同軸の中心軸を有する円盤体であり、管状金型2の一方の開口部を閉塞する。前記鍔部11は、保持穴12の深さよりも小さな厚さに調整される。鍔部11の厚さは、具体的には、保持穴12の深さに対して6〜25%程度に調整される。鍔部11の厚さをこのように調整すると、後述するスプルー16の軸線長さが短くなり、スプルー16内に残存する成形材料の残存量を低減し、スプルー16内に形成されたバリの破断を防止することができる。
図1及び2に示されるように、前記スプルー16は、鍔部11の厚さ方向に貫通形成され、成形材料が注入される際の通路として機能する。鍔部11は前記厚さを有するから、スプルー16の軸線長さは短くなり、スプルー16内に残存する成形材料の残存量を低減し、スプルー16内に形成されたバリの破断を防止することができる。スプルー16は、鍔部11の中心から一定距離の円周上に等間隔で4個形成されている。
このスプルー16における縦断面(鍔部11の中心軸を含む平面で切断したときの断面)の形状は、特に限定されず、外側端面14側から内側端面15側に延在する略長方形であっても略正方形であってもよいが、図1及び図2に示されるように、外側端面14側から内側端面15側にわたって広がった台形形状をしているのが好ましい。すなわち、スプルー16における外側開口部17の開口径よりも内側開口部18の開口径が大きくなっている。スプルー16の軸線に直交するその断面形状は、円形であっても楕円状であってもよい。さらに、スプルー16の内側面は凹状又は凸状に湾曲していてもよい。
図1に示されるように、前記第2の端部金型4は、成形材料が注入される際の通路として機能するスプルー16の代わりに、成形材料が注入される際又は成形材料が硬化される際の気体又は成形材料の排出路として機能するベント36が鍔部31に形成されている以外は、前記第1の端部金型3と同様に構成されている。すなわち、第2の端部金型4は、軸体51を保持する保持穴32を有する円柱状の端部金型本体30と、端部金型本体30の一端部から円周方向に張り出し、管状金型2の開口部を閉塞する円盤状の鍔部31とを有し、鍔部31は、保持穴32の深さよりも小さな厚さとその厚さ方向に貫通形成されたベント36とを有して成る。換言すると、第2の端部金型4は、管状金型2の一方の開口部を閉塞するフランジ状の鍔部31を備えた、保持穴32を有する円柱状の端部金型本体30であって、鍔部31の厚さが保持穴32の深さよりも小さく調整されて成る。図1及び図2に示されるように、ベント36は、スプルー16と同様に、外側端面34側から内側端面35側にわたって広がった台形形状をしているのが好ましく、すなわち、ベント36における外側開口部37の開口径よりも内側開口部38の開口径が大きくなっているのが好ましい。このベント36の開き角は、スプルー16の開き角θよりも小さく調整されるのが特に好ましい。
前記端部金型治具5は、弾性層52を成形する成形工程(すなわち、成形材料を加熱する加熱工程)を実施する際等に使用される。すなわち、端部金型治具5は、管状金型2、第1の端部金型3、第2の端部金型4及び軸体51から成るキャビティ6(図6参照。)に後述する成形材料を注入する際には、第2の端部金型4には装着されてもされていなくてもよいが、成形材料を注入後、成形工程等を実施する前に、第2の端部金型4に装着される。この端部金型治具5は、図1に示されるように、成形材料の熱膨張によって成形金型1が分解しないように、第2の端部金型4を管状金型2に向かって押圧するのに、使用される。
端部金型治具5は、第2の端部金型4に設けられたベント36の外側開口部37に連通する凹部60と、この凹部60の底部(図1及び図3においては頂部として図示されている。)から軸線方向に延在する排気部62とを有している。この端部金型治具5は、図3に示されるように、第2の端部金型4又は管状金型2とほぼ同径の円筒体を成している。端部金型治具5の軸線方向長さは、特に限定されず、第2の端部金型4における端部金型本体30の軸線方向の長さ等に応じて適宜調整される。端部金型治具5の軸線方向長さは、例えば、好ましい形状及び容積を有する凹部60が形成できる長さに調整される。
前記凹部60は、図1及び図3に示されるように、端部金型治具5に形成されている。この凹部60は、第2の端部金型4に装着されたときに、第2の端部金型4の外側端面34側に、4個のベント36における外側開口部37の外側に位置してこれらのベント36に連通するように、なっている。凹部60がこのように形成されていると、成形材料を成形金型1に注入するときに成形材料内に気体が出現又は発生しても、この気体を囲繞する成形材料と共に出現した気体をベント36から凹部60に排出することができ、また、このようにしてベント36から排出された成形材料を凹部60に一時的に収納することができる。
凹部60は、図3(b)に示されるように、端部金型治具5を第2の端部金型4に装着したときに、第2の端部金型4の外側端面34側から外側に向かって形成され、換言すると、端部金型治具5の内部であってその軸線方向に凹陥するように、形成されている。凹部60の形状は、特に制限されないが、端部金型治具5の軸線方向に垂直な断面が円又は楕円であって、前記軸線方向に向かってその径が次第に小さくなる半球状又は楕円体状等になっているのが好ましい。換言すると、凹部60は、球又は楕円体の一部を成しているのが好ましい。凹部60がこのような形状に形成されていると、端部金型治具5の寸法を大きくしなくても凹部60を所定の容積に調整することができ、ベント36近傍に存在する気体を効果的に除去することができると共に、凹部60に一時的に収納した成形材料又はその硬化物を凹部60から容易かつ速やかに除去することができる。
凹部60は、端部金型治具5の一方の端面に開口しており、その開口部61はベント36に連通することができる寸法を有し、端部金型治具5を第2の端部金型4に装着したときに、すべてのベント36が開口部61内に位置する程度の寸法を有しているのが好ましい。具体的には、凹部60の開口部61は、ベント36に連通することができる径を有していればよく、成形材料と共に気体を効率よく除去することができる点で、端部金型治具5を第2の端部金型4に装着したときに、すべてのベント36が開口部61内に位置する程度の径を有しているのが好ましく、換言すると、すべてのベント36に外接する仮想外接円の直径よりも大きな径を有しているのが好ましい。
凹部60は、成形材料を一時的に収容することができる容積を有していればよいが、その容積があまりに小さすぎると、凹部60を設けた効果が期待できなくなるうえ、成形材料の流出によって凹部60内にもともと存在する気体がキャビティ6内に逆流することがある。したがって、凹部60は、キャビティ6の容積等を考慮して適宜決定されるのが望ましい。例えば、凹部60は、キャビティ6の容積に対する容積の割合が2.0%以上に調整されるのが好ましく、4.0%以上に調整されるが特に好ましい。凹部60が前記範囲の容積に調整されていると、凹部60の内部に存在する気体をキャビティ6内に逆流させることなく、成形材料の流出量がばらついてもベント36の近傍に存在する気体と共に成形材料を一時的に収容することができる。一方、凹部60の容積があまりに大きすぎると、端部金型治具5が大きくなりすぎて、取扱性が低下することがある。したがって、凹部60の容積の上限は、特に限定されないが、キャビティ6の容積等を考慮して適宜決定されるのが望ましい。凹部60の容積の上限は、端部金型治具5の寸法内で凹部60を形成して、成形金型1全体を小型にすることを考慮すると、例えば、キャビティ6の容積に対する容積の割合が10.0%に調整されるのが好ましく、7.0%に調整されるが特に好ましい。
端部金型治具5は、凹部60の底部から軸線方向に延在し、端部金型治具5を貫通する排気部62を有している。この排気部62は、端部金型治具5において、凹部60の開口部61とは反対側の端面に開口し、成形金型1に注入された成形材料を開放系で成形することを可能にすると共に、前記端部金型本体30を挿入する挿入部としても機能する。したがって、排気部62は、端部金型本体10の外径よりも大きな内径に調整されていればよく、その内径は特に制限されない。凹部60がこのような排気部62を有していると、成形時に熱膨張した成形材料を速やかにベント36を介して凹部60内に流出させることができるから、成形材料を注入するときに出現した気体を成形材料と共に凹部60に効果的に排出することができる。また、凹部60がこのような排気部62を有していると、注入された成形材料は、ベント36、凹部60及び排気部62を介して、開放されているから、成形材料を成形するときに、成形金型内に注入された成形材料の内圧を一定に保持することができる。
端部金型治具5は、ある程度の強度と成形材料を加熱硬化する際の温度における耐熱性を有する材料で作製される。このような材料として、例えば、銅、銅合金、黄銅、青銅、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼、各種めっき鉄、鉄合金、ステンレス鋼等の金属等が挙げられる。管状金型2、第1の端部金型3及び第2の端部金型4は同じ材料で形成されるのが好ましく、端部金型治具5は第1の端部金型3の材料よりも軟質の材料で形成されるのが好ましい。
凹部60及び排気部62は、前記材料で筒状体を作製した後に、切削等により、所望の形状及び寸法に形成することができる。
成形金型1は、管状金型2、第1の端部金型3、第2の端部金型4及び端部金型治具5に加えて、第1の端部金型3に装着される第2の端部金型治具を備えていてもよい。この第2の端部金型治具は、成形工程等において成形金型1をその軸線方向に押圧することができる治具であればよく、例えば、前記端部金型治具5、図10に示される端部金型治具106等を用いることができる。第2の端部金型治具として端部金型治具106を用いると、第1の端部金型3におけるスプルー16を閉塞することができ、成形工程において、キャビティ6に注入された成形材料がスプルー16から流出することがなく、成形材料は、ベント36側に一方向に熱膨張する。そうすると、ベント36の近傍に存在する気体は、成形材料の熱膨張によって凹部60に向かって一方向に排出され、ベント36の近傍に存在する気体を効率よく除去することができる。また、成形材料は、ベント36側に一方向に熱膨張するから、凹部60内に存在する気体がキャビティ6内に逆流することを効果的に防止することができる。
成形金型1は、前記したように、管状金型2、第1の端部金型3、第2の端部金型4を備え、さらに、加熱時等に装着される端部金型治具5を備えており、これらの部材すべてが非常に簡単な構造を有している。そして、凹部60、特に楕円体の一部を成す形状に成形された凹部60は、端部金型治具5を大型化することなく、望ましい容積を確保することができる。したがって、この成形金型1は、小型軽量であると共に簡単な構造とされることができる。
特に、製造コスト低減等の観点から、キャビティ6に注入される成形材料は、その注入量が少ないことが求められている。そのため、成形材料の熱膨張量を考慮して、キャビティ6の容積よりもわずかに多い容積の成形材料をキャビティ6内に注入するのが一般的である。例えば、成形材料の注入量は、成形材料の硬化温度における膨張後の成形材料の体積がキャビティ6の容積に対して103.5%程度となるように、設定される。この成形金型1は、前記したように、軸線方向の長さが短いベント36、ベント36に連接する凹部60好ましくは所定の形状及び容積を有する凹部60を有しているから、熱膨張する成形材料によって凹部60内の空隙部に存在する気体をベント36を経由してキャビティ6内に逆流させることを効果的に防止することができる。したがって、この発明によれば、平坦かつ振れ精度の高い弾性層を再現性よく形成することができる単純な構造の成形金型を提供するという目的を達成することができる。
また、成形金型1は、ベント36が第2の端部金型4に形成され、凹部60が端部金型治具5に形成されているから、それぞれの機能を効果的に発揮することができると共に、第2の端部金型4及び端部金型治具5の小型化及び簡素化に貢献する。また、第2の端部金型4及び端部金型治具5は前記構成を有しているから、端部金型治具5の凹部60内には成形材料及び/又はその硬化体が残存することなく、仮に、凹部60内に成形材料及び/又はその硬化体が残存していても、例えばブラシかけ等によって残存物を容易かつ速やかに除去することができる。また、ベント36内に成形材料及び/又はその硬化体が残存していても、例えばブラシかけ、エアー吹き付け等によって残存物を容易かつ速やかに除去することができる。
次に、成形金型1を用いた、軸体51の外周面に弾性層52を成形する成形方法の一例(以下、この発明に係る成形方法と称することがある。)を説明する。
この発明に係る成形方法は、管状金型2と、第1の端部金型3及び第2の端部金型4と、第1の端部金型3及び第2の端部金型4によって管状金型2内に保持された軸体51とで形成されたキャビティ6に、スプルー16を介して成形材料を注入し、キャビティ6に注入された成形材料を加熱硬化する。そして、この発明に係る成形方法によって成形された弾性層52を備えたローラ50の一例として、図7に示されるローラ50が挙げられる。
この発明に係る成形方法においては、まず、軸体51を準備する。軸体51は、例えば、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、真鍮若しくはこれらの合金等の金属、熱可塑性樹脂若しくは熱硬化性樹脂等の樹脂、及び前記樹脂等に導電性付与剤としてカーボンブラック若しくは金属粉体等を配合した導電性樹脂等の材料を用いて、公知の方法により所望の形状に作製される。軸体51に導電性が要求される場合には、前記金属及び前記導電性樹脂の他に、前記樹脂等で形成した絶縁性芯体の表面に定法によりメッキを施すことにより、軸体51を作製することができる。前記材料の中でも、容易に導電性を付与することができる点で、金属であるのが好ましく、アルミニウム又はステンレス鋼であるのが特に好ましい。軸体51は、所望により、例えば0.1〜10μmの厚さを有するプライマー層が外周面に形成されてもよい。
この発明に係る成形方法においては、次いで、図6に示されるように、成形金型1を組み立て、軸体51を成形金型1内に収納する。この状態において、軸体51は、その両端部が第1の端部金型3の保持穴12と第2の端部金型4の保持穴32とで挟持され、成形金型1内の所定の位置に固定される。
この発明に係る成形方法においては、成形材料を注入する射出成形機又は注型機等を準備する。この発明に係る成形金型1、特に、第1の端部金型3は、前記したように、端部金型本体10が鍔部11の外側端面14から突出した形状をなしているから、射出成形機又は注型機等における注入ノズルの形状は、第1の端部金型3の形状に適応するように、作製される。すなわち、注入ノズルは、第1の端部金型3の形状と相補的な形状、例えば図8に示されるように、端部金型本体10を挿入し、端部金型本体10とノズル先端40との当接位置を決定する当接位置決め用凹部41を中心部に有し、周壁部43に貫通形成された成形材料の注入路42を有する輪環形状に、作製される。注入路42は鍔部11のスプルー16が形成された位置に対応する位置に形成されている。
この発明に係る成形方法においては、次いで、成形金型1と軸体51とで形成されたキャビティ6に第1の端部金型3のスプルー16を介して成形材料を注入する。成形材料をキャビティ6内に注入する方法は、定法であれば何れの方法も採用することができ、例えば、前記形状を成す注入ノズル先端部を備えた射出成形機又は注型機を用いて注入する方法等が挙げられる。
この発明に係る成形方法においては、次いで、キャビティ6に注入された成形材料を加熱硬化して、弾性層52を成形する。このとき、図1に示されるように、第2の端部金型4の上方に端部金型治具5を装着する。なお、第1の端部金型3の下方に第2の端部金型治具を装着してもよい。そして、例えば図1に示されるように、成形金型1を起立状態にしてその軸線方向から所定の圧力で押圧する。この状態を維持しつつ、成形材料が硬化可能な温度に加熱する。成形材料の加熱温度は、成形材料に応じて決定される。例えば、後述する付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を成形材料として用いる場合には、加熱温度は100〜300℃に設定することができ、加熱時間は10秒から1時間に設定することができる。
このようにして成形金型1を加熱すると、第2の端部金型4の近傍に気体が存在しても、成形材料全体が熱膨張して、成形材料が、ベント36及び凹部60の方向に重力に反して流動する。そうすると、第2の端部金型4の近傍に出現した気体は、その近傍の成形材料と共にベント36を経由して凹部60に排出される。このようにして、ベント36の近傍に出現又は存在する気体はキャビティ6内から除去される。また、キャビティ6は、ベント36、凹部60及び排気部62を介して、成形金型1の外部に連通しているから、キャビティ6内に注入された成形材料は開放系で成形され、その結果、成形中に成形材料に生じる内圧をほぼ一定に保持することができる。このようにして、平坦かつ振れ精度の高い弾性層52を形成することができる。
そして、ベント36、凹部60及び排気部62に成形材料が残存し、又は、成形材料の硬化体が存在しても、ベント36はその軸線方向の長さが短いから、ベント36内の成形材料又はその硬化体を容易に除去することができる。その結果、成形金型1を用いて多数の弾性層3を連続して形成しても、ベント36が閉塞することがないから、平坦かつ振れ精度の高い弾性層52を再現性よく形成することができる。
特に、凹部60が前記好ましい形状を有していると、凹部60内の成形材料又はその硬化体を容易に除去することができるから、凹部60の容積が残存する成形材料又はその硬化体によって減少することがない。したがって、成形金型1を用いて多数の弾性層3を連続して形成しても、成形材料の凹部60への排出量を一定にすることができるから、平坦かつ振れ精度の高い弾性層52をより一層再現性よく形成することができる。
また、凹部60が前記容積を有していると、例えば、昇温速度、成形材料の注入量等が多少変化して、成形材料の流出量がばらついても、これらのばらつきを前記凹部60が効果的に吸収又は相殺することができる。したがって、凹部60内に流出する成形材料でキャビティ6(キャビティ6に注入された成形材料)が閉鎖状態になることもなく、振れ精度の高い弾性層52をより一層再現性よく形成することができる。
このようにして、弾性層52を軸体51の外周面に成形して、図7に示されるローラ50を製造することができる。なお、この発明に係る成形方法においては、所望により、前記加熱硬化後に再度加熱(二次加熱)してもよく、また、所望により、成形された弾性層の端部を切除してもよい。
この発明に係る成形金型で製造されるローラは、平坦で振れ精度の高い弾性層3を備えている。平坦度は、例えば、弾性層3の表面及び/又は内部の状態を目視で観察して評価することができる。この発明に係る成形金型で製造されるローラは、気体に起因する陥没部又は突出部等が弾性層3の表面及び/又は内部に目視観察で確認できない程度の平坦度を有している。また、この発明に係る成形金型で製造されるローラは、通常、0.05%以下の高い振れ精度を有している。ここで、振れ精度は、弾性層52の円周方向における厚さの均一性、すなわち、厚さの振れ(振れと称することがある。)を示す精度である。弾性層52の振れ精度は、弾性層52の中心点と軸体51の中心点との距離に影響される。例えば、図12(a)に示されるように、ローラ50は、その弾性層52が、軸線方向において、軸体51の軸線51Cとその軸線とがずれて軸体51の外周面に形成され、ローラ50のA−A線における断面が図12(b)に示されている。図12を参照すると、弾性層52の振れ精度は、弾性層52の最大厚さ(tmax)と最小厚さ(tmin)との差(tmax−tmin)、換言すると、軸体51の軸線51Cから弾性層52の外周面までの最長距離Lと最短距離Lとの差(L−L)を、弾性層52の平均外径(rav)に対する百分率で示された値として、算出される。
すなわち、弾性層52の振れ精度は、弾性層52の平均外径(rav)に対する、少なくとも、弾性層52における中央部と両端部近傍との3点における、弾性層52の最大厚さ(tmax)と最小厚さ(tmin)との差(tmax−tmin)を、百分率で示した値であり、より具体的には、各測定点において、式[(tmax−tmin)/rav]×100(%)で算出される。又は、弾性層52の平均外径(rav)に対する、少なくとも、弾性層52における中央部と両端部近傍との3点における、軸体51の軸線51Cから弾性層52の外周面までの最長距離Lと最短距離Lとの差(L−L)を、百分率で示した値であり、より具体的には、各測定点において、式[(L−L)/rav]×100(%)で算出される。ここで、弾性層52の振れ精度は、ローラ50を軸体51の中心軸を中心として回転させながら、レーザー測長機により、各測定点における、弾性層52の厚さ、又は、軸体51の中心点から弾性層52の外周面までの距離を測定し、測定された最大厚さと最小厚さとから、又は、測定された最長距離と最短距離とから、前記式により算出することができる。
そして、この発明に係る成形金型で複数のローラを製造しても、前記したように、製造される各ローラの弾性層は、平坦で、かつ、ほぼ一定の振れ精度を有している。
この発明に係る製造方法に使用される成形材料は、室温で液状のゴムを含有するゴム組成物であればよく、液状のゴムとして、例えば、シリコーン若しくはシリコーン変性ゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(エチレンプロピレンジエンゴムを含む。)、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、エピクロルヒドリンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム等の液状ゴムが挙げられる。これらのゴムは、付加硬化型であるのが、加熱成形時の寸法精度に優れる点で、好ましい。ゴム組成物は、ゴムに加えて、通常、ゴム組成物に含有される各種添加剤を含有していてもよく、各種添加剤としては、例えば、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤、導電性付与剤、分散剤、発泡剤、老化防止剤、酸化防止剤、充填材、顔料、着色剤、加工助剤、軟化剤、可塑剤、乳化剤、硬化剤、耐熱性向上剤、難燃性向上剤、受酸剤、熱伝導性向上剤、離型剤、溶剤等が挙げられる。これらの各種添加剤は、通常用いられる添加剤であってもよく、用途に応じて特別に用いられる添加剤であってもよい。ゴム組成物は、成形金型1に容易にかつ均質に注入することができる点で、例えば、25℃において、5〜500Pa・sの粘度を有しているのがよく、10〜200Pa・sの粘度を有しているのが特によい。
このようなゴム組成物として、具体的には、例えば、(A)一分子中にケイ素原子と結合するアルケニル基を少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンと、(B)一分子中にケイ素原子と結合する水素原子を少なくとも2個含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、(C)平均粒径が1〜30μmで、嵩密度が0.1〜0.5g/cmである無機質充填材と、(D)導電性付与剤と、(E)付加反応触媒とを含有する付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物等が挙げられる。
この発明に係る成形金型は、前記した一例に限定されることはなく、本願発明の目的を達成することができる範囲において、種々の変更が可能である。すなわち、凹部60の形状は特に限定されず、例えば、図4(a)に示されるように直方体又は立方体を成す凹部65であってもよく、図4(b)に示されるように多角錐台又は円錐台を成す凹部66であってもよい。
また、成形金型1においては、凹部60は球又は楕円体の一部として形成されているが、この発明においては、例えば、図5に示されるように、環状の凹溝67に形成されていてもよい。この場合においても、環状の凹溝67は、その上部が次第に狭くなる形状(球面、楕円面)を成しているのが好ましく、その容積が前記範囲内にあるのが好ましい。また、この凹溝67の場合には、図5に示されるように、ベント36の外側開口部37が凹溝67の内側に連設されているのが、成形材料を速やかに凹溝67に流出させることができる点で、好ましい。この例においては、凹溝67の底部から2本の排気孔69が形成され、かつ、端部金型本体を挿入する挿入部68が形成されている。
さらに、成形金型1においては、凹部60は、すべてのベント36に連設しているが、この発明においては、1つのベントに1つの凹部が連設していてもよく、2以上のベントに1つの凹部が連設していてもよい。
また、成形金型1においては、排気部62は端部金型本体30が挿入される挿入部を兼ねているが、この発明において、凹部内に端部金型本体を収納することができれば、排気部は端部金型本体を挿入する挿入部として機能する必要はない。さらに、排気部62は、凹部60の底部から1本が連設されているが、この発明において、排気部は1本である必要はなく、凹部から複数の排気部が連設されてもよい。
さらに、成形金型1は、同一の構造を有する第1の端部金型3と第2の端部金型4とを備えているが、この発明に係る成形金型は、第1の端部金型と第2の端部金型とが同一の構造を有している必要はない。
また、成形金型1は、第1の端部金型3と第2の端部金型4とが管状金型2の両端開口部に挿入されて、管状金型2及び第1の端部金型3が嵌合され、かつ、管状金型2及び第2の端部金型4が嵌合されることによって、管状金型の両端開口部が閉塞されているが、この発明において、成形金型は、第1の端部金型及び第2の端部金型における鍔部の内側端面に管状金型の両端部が当接することによって、管状金型の両端開口部が閉塞されてもよく、また、第1の端部金型及び第2の端部金型における鍔部の外縁に例えばフランジ、係合凸部等の嵌合手段が形成され、かつ、管状金型の両端部に例えば切欠部、係合凹部等の嵌合手段が形成され、これらの嵌合手段が嵌合されることによって、管状金型の両端開口部が閉塞されてもよい。
さらに、成形金型1を構成する第2の端部金型4は、4個のベント36が鍔部31に貫通形成されているが、この発明において、第2の端部金型の鍔部にベントが貫通形成される数は特に限定されず、1個でも2個以上でもよい。
(実施例1)
図1及び図2に示される成形金型1を準備した。管状金型2は、NAK55(プラスチック型用鋼、大同特殊鋼株式会社製)を用いて、全長240mm、外径35mm及び内径20.7mmの円筒状に形成した。第1の端部金型3及び第2の端部金型4はそれぞれ、S50C(機械構造用鋼、大同アミスター株式会社製)を用いて、鍔部の厚さ2mm、直径20.7mm、端部金型本体の長さ(鍔部の厚さを除く)23.0mm、保持孔の深さ(鍔部の厚さを含む)21.0mm、内径7.5mmに調整した。スプルー及びベントはそれぞれ、内側開口部の開口径2.7mm、外側開口部の開口径2.5mm(開き角θ6°)に調整し、鍔部の中心から8mmの円周上に等間隔に4個形成した。
端部金型治具5は、図3に示されるように、S50C(機械構造用鋼、大同アミスター株式会社製)を用いて、外径35.0mm、軸線方向の長さ25.0mmの円柱体に成形し、凹部60及び排気部62を研削した。凹部60は、開口部61の直径26.0mm、排気部62までの深さ13.0mm(容積4610mm:キャビティ6の容積に対して6.6%)であり、排気部62は、直径11.0mm、軸線方向の長さ12.0mmとした。第1の端部金型3に装着される第2の端部金型治具は、S50C(機械構造用鋼、大同アミスター株式会社製)を用いて、内径11.0mm、軸線方向の深さ23.0mmの挿入部64が穿孔された、外径35mm、軸線方向長さ25.0mmの円柱体に成形した。なお、管状金型2の内表面は、定法に従い、研磨処理した。
また、無電解ニッケルメッキ処理が施された軸体51(SUM22製、直径7.5mm、長さ281.5mm)をトルエンで洗浄し、その表面にシリコーン系プライマー(商品名「プライマーNo.16」、信越化学工業株式会社製)を塗布した。プライマー処理した軸体を、ギヤオーブンを用いて、150℃の温度にて10分焼成処理した後、常温にて30分以上冷却し、軸体51の表面にプライマー層を形成した。
さらに、付加硬化型液状導電性シリコーンゴム組成物を以下のようにして調整した。すなわち、両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(A)(重合度300)100質量部、BET比表面積が110m/gである疎水化処理されたヒュームドシリカ(日本アエロジル株式会社製、R−972)1質量部、平均粒径6μm、嵩密度が0.25g/cmである珪藻土(C)(オプライトW−3005S、北秋珪藻土株式会社製)40質量部、及び、アセチレンブラック(D)(デンカブラックHS−100、電気化学工業株式会社製)5質量部をプラネタリーミキサーに入れ、30分撹拌した後、3本ロールに1回通した。これを再度プラネタリーミキサーに戻し、架橋剤として、両末端及び側鎖にSi−H基を有するメチルハイドロジェンポリシロキサン(B)(重合度17、Si−H量0.0060mol/g)2.1質量部、反応制御剤として、エチニルシクロヘキサノール0.1質量部、及び、白金触媒(E)(Pt濃度1%)0.1質量部を添加し、15分撹拌して混練して成る組成物をシリコーンゴム組成物とした。このシリコーンゴム組成物は、室温(25℃)における粘度が60Pa・sであった。
次いで、作製した成形金型1の内表面に離型剤(商品名「ダイフリー」、ダイキン工業株式会社製)を塗布して、第1の端部金型3の保持穴12と第2の端部金型4の保持穴32とで前記軸体51を管状金型2内に保持して、成形金型1を組み立て、第1の端部金型3のスプルー16から、シリコーンゴム組成物を、第2の端部金型4のベント36から流れ出ない程度まで注入した。
次いで、図1に示されるように、端部金型治具5を第2の端部金型4に装着し、第2の端部金型治具を第1の端部金型3に装着して、成形金型1をその軸線方向から200kg/cmの圧力で押圧した。この状態を維持しつつ、成形金型1の外部から、150℃に加熱して、同温度で10分間保持し、シリコーンゴム組成物を加熱成形した。なお、端部金型治具5の凹部60には2.6cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
次いで、加熱成形後、成形金型1を放冷して成形品を成形金型1から取り出した。スプルー16及びベント36内で硬化したバリ等の余剰材料が付着している部分を切断除去して、ローラを作製した。このようにして、実施例1のローラを10本成形した。
(実施例2)
前記端部金型5の代わりに、図4(a)に示される端部金型治具7を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2のローラを10本成形した。この端部金型治具7は、外径35.0mm、軸線方向の長さ25.0mmの円柱体に成形した。端部金型治具7の凹部65は、図4(a)に示されるように、円柱体をなしており、開口部の直径26.0mm、排気部62までの深さ13.0mm(容積6898mm:キャビティ6の容積に対して9.8%)であり、排気部62は、直径11.0mm、軸線方向の長さ12.0mmであった。なお、成形材料の加熱後に、この凹部65には2.6cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
(実施例3)
前記端部金型5の代わりに、図4(b)に示される端部金型治具8を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例3のローラを10本成形した。この端部金型治具8は、外径35.0mm、軸線方向の長さ25.0mmの円柱体に成形した。端部金型治具8の凹部66は、図4(b)に示されるように、円錐台形をなしており、開口部の直径26mm、底部(排気部62との接合部)の直径11.0mm、排気部62までの深さ13.0mm(容積3683mm:キャビティ6の容積に対して5.3%)であり、排気部62は、直径11.0mm、軸線方向の長さ12.0mmであった。なお、成形材料の加熱後に、この凹部66には2.6cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
(実施例4)
凹部60の容積を2172mm(開口部61の直径27.0mm、排気部62までの深さ8.9mm:キャビティ6の容積に対して3.1%)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例4のローラを10本成形した。
(実施例5)
凹部60の容積を1173mm(開口部61の直径27.0mm、排気部62までの深さ6.0mm:キャビティ6の容積に対して1.7%)に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例5のローラを10本成形した。
(実施例6)
凹部60の、キャビティに対する容積が11.2%になるように、前記端部金型治具5を作製した。この端部金型治具は、実施例1の端部金型治具よりもわずかに大きな寸法を有していた。この端部金型治具を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例6のローラを10本成形した。
(比較例1)
第2の端部金型4に代えて図11(a)に示される他端部金型110(ベント105に連接する凹部111(容積1857mm:キャビティ6の容積に対して2.6%、直径26.0mm、深さ3.5mm))を用い、かつ、前記端部金型治具5に代えて図10に示される第2の端部金型治具106を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1のローラを10本成形した。なお、成形材料の加熱後に、この凹部111には1.8cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
(比較例2)
第2の端部金型4に代えて図11(b)に示される他端部金型112を用い、かつ、前記端部金型治具5に代えて図10に示される第2の端部金型治具106を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2のローラを10本成形した。他端部金型112は、図11(b)に示されるように、外径35.0mm、軸線方向の長さ25.0mmの円柱体に成形し、軸体2が挿入される挿入部113(直径7.5mm、軸線方向の長さ5.0mm)と、軸線方向の長さ5.0mmのベント114と、凹部115(容積10613mm:キャビティ6の容積に対して15.1%、直径26.0mm、深さ20.0mm)とを研削して、形成した。なお、成形材料の加熱後に、この凹部115には2.5cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。このようにして製造したローラの軸体における挿入部113に挿入された端部には成形材料の硬化物が付着していた。
(比較例3)
第2の端部金型4に代えて図11(c)に示される他端部金型116を用い、かつ、前記端部金型治具5に代えて図10に示される第2の端部金型治具106を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3のローラを10本成形した。他端部金型116は、図11(c)に示されるように、外径35.0mm、軸線方向の長さ25.0mmの円柱体に成形し、軸体2が挿入される挿入部118(直径7.5mm、軸線方向の長さ20.0mm)と、軸線方向の長さ5.0mmのベント117と、ベント118に連続するリング状の凹溝119(容積7751mm:キャビティ6の容積に対して11.1%、内径13.5mm、外径26.0mm、深さ20.0mm)とを研削して、形成した。なお、成形材料の加熱後に、この凹溝119には2.5cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
(比較例4)
排気部62に変えて非貫通の挿入穴を形成した以外は実施例1の端部金型治具5と同様の端部金型治具を作製した。この端部金型治具を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例4のローラを10本成形した。なお、成形材料の加熱後に、この凹部62には2.4cm程度の成形材料が排出されており、排出された成形材料内には複数のエアーが含まれていた。
(比較例5)
前記端部金型治具5に代えて、実施例1で作製した円柱体を成す第2の端部金型治具を使用して、スプルー16及びベント36を閉塞した状態で成形金型1を加熱した以外は、実施例1と同様にして、比較例5のローラを10本成形した。
(陥没部の有無)
このようにして成形された各ローラの弾性層を目視で確認した。評価は、10本のローラすべてにおいて第2の端部金型4側の弾性層に陥没部の存在を確認することができず、平坦な弾性層が形成されていた場合を「○」、第2の端部金型4側の弾性層に許容できる程度に小さな陥没部の存在を確認することができた場合を「△」、10本のローラのうち複数本のローラにおいて第2の端部金型4側の弾性層における表面及び内部に複数の陥没部が存在していた場合を「×」、10本のローラのほとんどすべてにおいて第2の端部金型4側の弾性層に多数の陥没部が存在していた場合を「××」とした。その結果を第1表に示す。
(振れ精度)
各ローラの弾性層の振れ精度を前記方法に従って測定した。評価は、振れ精度が0.03%未満であった場合を「◎」、振れ精度が0.03%以上0.05%未満であった場合を「○」、振れ精度が0.05%以上0.06%未満であった場合を「△」、振れ精度が0.06%以上0.08%未満であった場合を「×」、振れ精度が0.08%以上であった場合を「××」とした。なお、ローラにおける振れ精度は0.05%未満が許容範囲である。その結果を第1表に示す。
(振れ精度のばらつき)
前記方法に従って実施例1〜6で製造したローラにおける前記振れ精度のばらつきを評価した。評価は、振れ精度がほぼ一定の値でありそのばらつきがほとんどなかった場合を「◎」、わずかにばらついていた場合を「○」とした。その結果を第1表に示す。
(洗浄容易性)
実施例及び比較例それぞれにおいて、ローラを製造した後に、第2の端部金型にエアーを吹きつけ、また、端部金型治具にブラシかけして、ベント及び凹部(凹溝)内で硬化した成形材料の除去容易性を評価した。その結果、きわめて短時間の前記洗浄操作でベント及び凹部内の硬化体を容易に除去することができ、洗浄後にベント内及び凹部内に硬化体が残存していなかった場合を「◎」、短時間の前記洗浄操作でベント内及び凹部内の硬化体を容易に除去することができ、洗浄後にベント内及び凹部内に硬化体が残存していなかった場合を「○」、ベント内及び凹部内の硬化(特に凹部の隅部に付着した硬化体)を除去するのに比較的長時間を要したが、洗浄後にベント内及び凹部内に硬化体が残存していなかった場合を「△」、長時間の前記洗浄操作でも、ベント内及び凹部(凹溝)の硬化体を完全に除去することができず、ベント内及び凹部(凹溝)内に硬化体が残存した場合を「×」とした。その結果を第1表に示す。
Figure 2009184163
図1は、この発明に係る成形金型の一例を示す概略断面図である。 図2は、この発明に係る成形金型を構成する第1の端部金型の一例を示す概略図であり、図2(a)はこの発明に係る成形金型を構成する第1の端部金型の一例を示す概略斜視図であり、図2(b)はこの発明に係る成形金型を構成する第1の端部金型の一例を示す概略縦断面図である。 図3は、この発明に係る成形金型を構成する端部金型治具の一例を示す概略図であり、図3(a)はこの発明に係る成形金型を構成する端部金型治具の一例を示す概略底面図であり、図3(b)は図3(a)におけるA−A線の断面を示す概略断面図である。 図4は、この発明に係る成形金型を構成する端部金型治具の別の一例を示す概略図であり、図4(a)はこの発明に係る成形金型を構成する端部金型治具の別の一例を示す概略断面図であり、図4(b)はこの発明に係る成形金型を構成する端部金型治具のまた別の一例を示す概略断面図である。 図5は、この発明に係る成形金型を構成する端部金型治具のさらにまた別の一例を示す概略断面図である。 図6は、この発明に係る成形金型に軸体を収納した状態を示す概略断面図である。 図7は、この発明に係る成形金型で製造されるローラの一例を示す概略斜視図である。 図8は、この発明に係る成形金型とノズルとの当接状態を説明する概略断面図である。 図9は、従来の成形金型の一例を示す概略断面図である。 図10は、従来の成形金型が加熱工程に供される際の状態を示す概略断面図である。 図11は、比較例に用いられた他端部金型を示す概略断面図であり、図11(a)は比較例1で用いた他端部金型を示す概略断面図であり、図11(b)は比較例2で用いた他端部金型を示す概略断面図であり、図11(c)は比較例3で用いた他端部金型を示す概略断面図である。 図12は、弾性層の振れ精度を説明する説明図であり、図12(a)はローラの正面図であり、図12(b)は図12(a)のA−A線における断面図である。
符号の説明
1、100 成形金型
2、101 管状金型
3 第1の端部金型
4 第2の端部金型
5、7、8、9 端部金型治具
6 キャビティ
10、20、30 端部金型本体
11、31 鍔部
12、32 保持穴
13、33 保持穴底面
14、34 外側端面
15、35 内側端面
16、104 スプルー
17、37 外側開口部
18、38 内側開口部
21 ノズル位置決め用凹部
22 連結孔
36、105、114、118 ベント
40 ノズル先端部
41 当接位置決め用凹部
42 注入路
43 周壁部
50 ローラ
51 軸体
51C 軸線
52 弾性層
60、65、66、111、115 凹部
61 開口部
62、69 排気部
64、68、113、117 挿入部
67、119 凹溝
102、110、112、116 他端部金型
103 一端部金型

Claims (1)

  1. 軸体が内部に挿入される管状金型と、前記管状金型における一方の開口部を閉塞し、軸線方向に貫通形成されたスプルーを有する第1の端部金型と、前記管状金型における他方の開口部を閉塞する第2の端部金型と、加熱成形時に前記第2の端部金型に装着される端部金型治具とを備えて成り、
    前記第2の端部金型は、前記軸体を保持する保持穴を有する端部金型本体と、前記保持穴の深さよりも小さな厚さで前記端部金型本体の一端部から円周方向に張り出し、前記厚さ方向に貫通するベントが形成された鍔部とを有して成り、
    前記端部金型治具は、前記ベントの外側開口部に連通する凹部と、前記凹部から軸線方向に延在する排気部とを有することを特徴とする成形金型。
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