JP2014112172A - 定着加圧ロール及び定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】定着装置の定着部に用いられる定着加圧ロール1は、芯体11と、芯体11の周囲に設けられた弾性層12と、弾性層12の周囲に設けられた離型層13とを具備し、弾性層12は、マイクロ樹脂バルーンで形成された空隙と、多孔質フィラーとを分散状態で保持する硬化シリコーンゴムで構成される。
【選択図】図1
Description
本発明に係る定着加圧ロールは、画像形成装置の定着部に用いて好適なものであり、かかる定着部において、未定着トナー像を熱と圧力で記録媒体に定着するために用いられるものである。本実施形態では、定着加圧ロールの一例として、加圧ロールを例示する。
実施形態2では、定着加圧ロールの一例として、定着ロール及び加圧ロールを例示する。なお、実施形態1と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態3では、定着加圧ロールの一例として、インナーロール及び加圧ロールを例示する。なお、実施形態1と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態4では、定着加圧ロールの一例として、定着ロール及び加圧ロールを例示する。実施形態1と同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の手順で、加圧ロール1を製造した。液状シリコーンゴム(東レダウコーニング製;DY35−796)100質量部に、マイクロ樹脂バルーン(松本油脂製薬製;F−65DE:既膨張、平均粒径40μm〜60μm)2.5質量部及びSiO2多孔質フィラー(AGSエスアイテック社製;サンスフェアH−32、平均粒径3μm、細孔容積2mL/g、細孔径10nm、比表面積700m2/g)5質量部を加え、ホバートミキサーにて10分間攪拌して、液状シリコーンゴム組成物を調製した。
実施例2では、多孔質フィラーの配合量を2.8質量部とした以外は実施例1と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
実施例3では、多孔質フィラーとして多孔質アルミナを用いた以外は実施例1と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。なお、多孔質アルミナは、岩谷化学工業製(RK−30、平均粒径0.7μm、比表面積130m2/g)のものを用いた。
実施例4では、多孔質フィラーの配合量を2.8質量部とした以外は実施例3と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
実施例5では、マイクロ樹脂バルーンの平均粒径を実施例1よりも大きい90μm〜130μmとし、マイクロ樹脂バルーンの配合量を3質量部とした以外は実施例1と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。なお、マイクロ樹脂バルーンは、松本油脂製薬製(F−80DE:既膨張、平均粒径90μm〜130μm)のものを用いた。
実施例6では、多孔質フィラーの配合量を2.8質量部とした以外は実施例5と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
ミラブル型シリコーンゴム(信越化学工業製;X−30−3760U)100質量部、触媒(信越化学工業製;C−25A)0.5質量部及び加硫剤(信越化学工業製;C−25B)2.5質量部に、マイクロ樹脂バルーン(松本油脂製薬製;F−36:未膨張の平均粒径10μm〜16μm、膨張後の平均粒径70μm〜100μm)2質量部及びSiO2多孔質フィラー(AGSエスアイテック製;サンスフェアH−32、平均粒径1μm、細孔容積2mL/g、細孔径10nm、比表面積700m2/g)1質量部を加え、二本ロールで均一になるまで混合し、ミラブルシリコーンゴム組成物を調製した。その後、クロスヘッド方式の押出し機を用い、東レダウコーニング製プライマーを塗布乾燥した直径18mmの鉄製芯体と共にミラブルシリコーンゴム組成物をチューブ状に押出し成形し、230℃の恒温槽で8時間加熱した。このロールを円筒研磨機で外径φ29.9mmに研磨した後、表面に接着剤を塗布しPFAチューブを被せて外径30mmの加圧ロール1を得た。
実施例8では、多孔質フィラーの配合量を3質量部とした以外は実施例7と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例7と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
実施例9では、マイクロ樹脂バルーンの配合量を3質量部とした以外は実施例7と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例7と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
実施例10では、マイクロ樹脂バルーンの配合量を3質量部とし、多孔質フィラーの配合量を3質量部とした以外は実施例7と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例7と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
比較例1では、多孔質フィラーを用いない以外は実施例1と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
比較例2では、マイクロ樹脂バルーンの平均粒径を実施例1よりも大きい90μm〜130μmとし、多孔質フィラーを用いない以外は実施例5、6と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例1と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。なお、マイクロ樹脂バルーンは実施例5と同様のものを用いた。
比較例3では、多孔質フィラーを用いない以外は実施例7と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例7と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
比較例4では、多孔質フィラーを用いず、マイクロ樹脂バルーンの配合量を3質量部とした以外は実施例7と同様の工程で加圧ロール1を作製した。また、実施例7と同様に弾性層からなるテストピースを作製した。
実施例1で作製した加圧ロール1を加圧ロール用評価機に取り付け、圧縮率40%、150℃に加熱した状態で線速300mm/secで回転させながら反力変化を測定することで耐久性の評価を行った。
実施例1〜10、比較例1〜4に基づき作製したテストピース(以下、「弾性体」という)のアスカーC硬度及び比重をそれぞれ測定することにより、弾性体の硬度と比重を評価した。
上記の手順で作製した実施例1、7及び比較例1、3の弾性体を走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。
2 マイクロ樹脂バルーン
3 空隙
4 多孔質フィラー
1A 定着ロール
1B インナーロール
1C 定着ロール
10 定着装置
11 芯体
12 弾性層
13 離型層
14 定着ベルト
15 押圧部材
16 加熱手段
17 加熱ロール
Claims (5)
- 定着装置の定着部に用いられる定着加圧ロールであって、
芯体と、該芯体の周囲に設けられた弾性層と、該弾性層の周囲に設けられた離型層とを具備し、
前記弾性層は、マイクロ樹脂バルーンで形成された空隙と、多孔質フィラーとを分散状態で保持する硬化シリコーンゴムで構成されることを特徴とする定着加圧ロール。 - 請求項1に記載する定着加圧ロールにおいて、
前記空隙同士は、前記多孔質フィラーにより相互に擬似的に連通されていることを特徴とする定着加圧ロール。 - 請求項1又は2に記載する定着加圧ロールにおいて、
前記多孔質フィラーは、多孔質酸化ケイ素及び多孔質アルミナからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする定着加圧ロール。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載する定着加圧ロールにおいて、
前記空隙の内径は、10μm〜200μmの範囲で分布され、
前記多孔質フィラーの平均粒径は、1μm〜20μmであることを特徴とする定着加圧ロール。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載する定着加圧ロールを具備することを特徴とする定着装置。
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