JP2006158644A - 遊技機のリール - Google Patents

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Tomoyuki Sakurai
朋之 桜井
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Abstract

【課題】 リールの表面に絵柄を表示するリールテープを装着する際に、その貼り出し位置の位置決め、目視を容易にかつ正確に行えるようにする。
【解決手段】 リールR1,R2,R3にリールテープR10,R11,R12を装着するリング部R26,R27の側部に突出する係合突起R30を設け、該係合突起R30に合った係合凹部R31をリールテープR10,R11,R12に形成し、係合突起R30に係合凹部R31を係合させて位置決めする。係合突起R30及び係合凹部R31の平面形状を、四角形状とした。係合突起R30の高さを、係合突起R30に係合凹部R31を係合させた際にリールテープR10,R11,R12面より突出するように高くし、係合突起R30に係合凹部R31を係合させた後、リールテープR10,R11,R12面より突出した部分の係合突起R30を、折り曲げ可能か、あるいは切除可能にした。
【選択図】図6

Description

本発明は、スロットマシンのような遊技機に関し、詳しくは回転しながら絵柄を変動表示するリールを有し、該リールの表面に絵柄を表示するリールテープを装着する際に、その位置決めを容易にかつ正確に行えるようにした遊技機のリールに関する。
例えばスロットマシンには、回転しながら絵柄を変動表示する3つのリールが並設され、各リールの表面にそれぞれ絵柄の異なるリールテープを貼り付けて装着している。従来、図9に示すように、リールAには、外周部に設けたリールテープ貼り付け部Bの側縁部Cに、図示省略したリールテープを貼り付ける際にリールテープの端部を位置決めするためのマーク部Dが形成されている。そして、遊技機組み立て作業員が手作業によりリールテープをリールAに貼り付けるとき、リールテープに印刷してある線状のマーク部をリールAのマーク部Dに目視で合わせてリールテープの端部を位置決めし、リールテープの裏面に貼り付けてある両面接着テープの粘着力によりリールテープ貼り付け部Bに仮貼り付けを行い、リールテープにテンションを掛けつつリールテープの皺や曲がりを修正してリールテープ貼り付け部Bに適正に貼り付けるようにしている。
しかし、この方法であると、リールAにリールテープを貼り付ける際に、リールAのマーク部Dに目視でリールテープのマーク部を揃えるのが大変であり、そのための時間が掛かったり、誤って貼り付けてしまったりすることがあった。また、リールテープをリールAのリールテープ貼り付け部Bに仮貼り付けしているときに、リールテープが剥がれてしまって外れてしまったり、曲がって貼られたりする現象が起きていた。更に、リールAのマーク部Dを大きくすると、遊技者に対する美観を損ねたり、リールAの回転や遊技の妨げになることがあった。
一方、リールテープをリールに固定する先行技術として、例えば、回転ドラム10を組み立てる際に、リールテープ16の一方の係止片30をドラムリール14の係止溝22内に嵌挿し、円筒部18における係止溝22の周縁部が一対のフック部38により係止され、次いで、リールテープ16の帯体部34をドラムリール14の外周面上に巻き付け、リールテープ16の他方の係止片32を係止溝22内へ嵌挿し、これにより、リールテープ16の係止片32側の端部が軸方向及び周方向における所定の位置に位置決めされると共に円筒部18へ固定され、このとき、帯体部34は、その張力によりドラムリール14の外周面へ圧接し、ドラムリール14との間には摩擦力が作用する、という手段が、特許文献1に開示されている。
また、円環状をしたリール52と、このリール52の外周面に沿って巻かれるリールテープ53とを備えて構成されるスロットマシンのリール構造において、リールテープ53を貼る際の始点となる位置52dを、リール52が停止する際の基準位置と、リールテープ53の基準位置とを関連付けて決め、この関連付けて決めた始端位置52dをリール52の外周面52aに設けた構成が、特許文献2に開示されている。
更に、円形リール枠1にテープ状のリールテープ6を固定するリールテープ固定具5において、リール枠1に巻き付けられるリールテープ6を固定するリールテープ固定部5aと、リール枠1の側面上を摺動する平面を有する摺動部5bと、摺動部5bに立設され、リール枠1に円周方向で形設された溝1cに嵌合し、半径方向の位置を保持する半径方向位置決め部5cと、半径方向位置決め部5cと対向する位置で摺動部5bと平行するように立設され、半径方向位置決め部5cを溝1c内に導くガイド部5dと、溝1cの反対側でリール枠1の円周の一部に形成された複数の爪部1bと噛み合い、円周方向の位置を保持する円周方向位置決め部5eと、を備えた構成が、特許文献3に開示されている。
特開2002−200256号公報 特開2002−65940号公報 特開平 1−129867号公報
しかし、前記のような各先行技術においては、リールの外周にリールテープを貼り付けるときに、リールに形成されたマーク部にリールテープに設けてあるマーク部を合わせて位置決めする作業が面倒であり、位置合わせした後、リールテープをリールに正確に貼り付けるのに時間が掛かり、経験や技術を要する、といった問題点があった。また、リールテープをリールのリールテープ貼り付け部に仮貼り付けしているときに、リールテープが剥がれて外れてしまったり、曲がって貼られたりすることもあり、改善する必要があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、リールの外周部のリング部の側部に外周方向に突出する係合突起を設け、この係合突起の形状に合わせた係合凹部をリールテープに形成し、リールテープをリールに装着するとき、係合突起に係合凹部を係合させるだけで、リールテープの位置決めが従来より簡易に、かつ確実に行うことができると共に、リールに対しリールテープを貼り合わせる際のずれを未然に防ぐことができるようにした遊技機のリールを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために本発明は、請求項1〜3(A.〜C.)の構成を有することを特徴とする。
A.回転しながら絵柄を変動表示するリールを有し、該リールの表面に絵柄を表示するリールテープを装着してなる遊技機であって、
リールの外周部に設けられ、リールテープを装着するためのリング部の側部に位置して外周方向に突出する係合突起を設け、該係合突起の形状に合った係合凹部をリールテープに形成し、該リールテープをリールに装着するとき、前記係合突起に係合凹部を係合させて位置決めするようにした。
B.前記リールの係合突起及びリールテープの係合凹部の平面形状を、四角形状とした。
C.前記リールの係合突起の高さを、該係合突起に前記リールテープの係合凹部を係合させた際にリールテープ面より突出するように高くしておき、前記係合突起に係合凹部を係合させた後、リールテープ面より突出した部分の係合突起を、折り曲げ可能か、あるいは切除可能にした。
イ.請求項1に係る発明によれば、リールの外周部に設けられ、リールテープを装着するためのリング部の側部に位置して外周方向に突出する係合突起を設け、該係合突起の形状に合った係合凹部をリールテープに形成し、該リールテープをリールに装着するとき、係合突起に係合凹部を係合させて位置決めするので、リールに対するリールテープの位置決めを容易に、かつ正確に行ことができる。そして、リールに対してリールテープをずれることなく迅速に貼り付けることができる。
ロ.請求項2に係る発明によれば、リールの係合突起及びリールテープの係合凹部の平面形状を、四角形状としたので、リールの係合突起にリールテープの係合凹部を係合させたとき、リールテープをリールに貼り付けるために引っ張ってもリールの係合突起に対するリールテープの係合凹部の係合は外れることがなく、リールに対してリールテープを迅速に貼り付けることができる。
ハ.請求項3に係る発明によれば、リールの係合突起の高さを、該係合突起に前記リールテープの係合凹部を係合させた際にリールテープ面より突出するように高くしておき、係合突起に係合凹部を係合させた後、リールテープ面より突出した部分の係合突起を、折り曲げ可能か、あるいは切除可能にしたので、リールテープの張り出しマークを、比較的大きく設定することができる。また、リールに対してリールテープを貼り終える直前、リールテープに設けられた貼り出し位置を隠すため、リールテープを一部分重ね貼り処理をする場合に、係合突起を折り曲げるか、切除することにより、リールテープを貼り終えた際の表面の凹凸の発生を防止することができる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態としてスロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1は、スロットマシン1の外観構造を表した斜視図、図2は、筐体2から前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した展開図である。
図1において、スロットマシン1は、ほぼ矩形状の箱体からなる筐体2と、該筐体2と蝶番機構により開閉可能に取り付けられた前扉3とを備えている。前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に区分けされ、これらは視覚効果を高めるべくデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダル(遊技媒体)を貯留する受皿部6aが一体的に形成された受皿ユニット6が設けられている。また、上部パネル部4と下部パネル部5との間に、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が一体的に形成されている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5、及び受皿ユニット6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成される。
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央にはほぼ長方形の透明な表示窓42が形成され、表示窓42を通して筐体2内に設けられており、図3ないし図9にも記載されている,リールユニット100の3個のリールR1、R2、R3が目視される。ここで、筐体2内に設置されているリールユニット100は、円筒形状のリールR1、R2、R3がそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リールR1、R2、R3の外周面にはその周方向に沿って、複数種類の図柄R10a,R11a,R12aが描かれたそれぞれ異なるリールテープR10,R11,R12を貼り付けている。遊技者は、表示窓42を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄R10a,R11a,R12aを目視できるようになっている。
また、パネル面41には、裏面側に設けられている図示しないランプを点灯させることで、例えば入賞役への内部当選など遊技状態に関する情報を演出表示する遊技状態表示部43と、複数の発光ダイオードを点灯させてドット画像を演出表示するドットマトリクス表示部44、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数や、入賞によって獲得したメダル数、又は入賞役への当選回数等の情報を数値表示する数値情報表示部45が、それぞれ表示窓42の周辺に設けられている。上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する演出用照明部46と、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部47a、47bがそれぞれ配置されている。また、演出用放音部47a、47bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓に面して液晶表示ユニット48が配置されている。なお、液晶表示ユニット48は、ゲームの演出に係る映像を主に表示する。
上部パネル部4の側部には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードで形成された演出用照明部49a、49bが設けられている。ゲームの進行に応じて上述した複数の演出用照明部46、49a、49b等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。操作卓7の上面右側には、メダルを投入するための投入口を有するメダル投入部71が設けられている。また、操作卓7の上面の左側には、押しボタンスイッチである3個のベットボタン72、73、74が設けられている。このベットボタン72、73、74は、スロットマシンの1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。ゲームを開始する際に、ベットボタン72が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、ベットボタン73が押圧操作されることで2枚のメダルが賭けられ、ベットボタン74が押圧操作されることで3枚の当該ゲームにメダルが賭けられる。なお、ベットボタン74は、最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
また、操作卓7の前面左側には、リールR1、R2、R3の回転開始を指示するためのスタートレバー75が設けられている。スタートレバー75は、先端に球形の操作ノブを有する揺動可能な操作旱を備え、操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。また、操作卓7の中央には、各リールR1、R2、R3の回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン76a、76b、76cが各リールの配列に対応して並設されている。操作卓7の前面右側には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴77が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴77に所定の鍵を挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって筐体2に取り付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また、前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵などを表示するパネル51が設けられている。下部パネル部5の下側に配置された受皿ユニット6には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、払い出されたメダルを貯留する受皿部6aと、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部62がそれぞれ配置されている。
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。同図において、筐体2内の上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御する後述するCPU(マイコン)201を備え、硬質プラスチックのケースに収納された主制御基板20が取り付けられている。筐体2内の中央には、リールR1、R2、R3を備えるリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると前扉3の表示窓42にリールR1、R2、R3が対向するように、所定フレームに位置決めされて取り付けられている。なお、各リールR1、R2、R3は、それぞれに内蔵されたステッピングモータR22によって回転駆動される。また、リールユニット100の上部には、各リールR1、R2、R3を回転駆動する上記ステッピングモータR22へ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールR1、R2、R3の回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、ホッパ装置21と、該ホッパ装置21から溢れたメダルを収容するための補助貯留部22と、主電源装置23が設けられている。この主電源装置23の側面には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板24が設けられている。更に、筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板25が取り付けられている。
前扉3の裏面側上部には、演出用照明部46の光源である高輝度の発光ダイオード31が複数配列されると共に、上述の演出用放音部47a、47bに対向してスピーカ32a、32bが取り付けられている。また、図2には示していないが、スピーカ32a、32bの間に、液晶表示ユニット48が取り付けられている(図1参照)。更に、液晶表示ユニット48の裏面側に、電気回路基板で形成されたサブ制御基板30が取り付けられている。なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板30は、液晶表示ユニット48による演出映像の表示制御、演出用照明部46、49a、49bを使った照明制御、及び演出用放音部47a、47b、62を使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
サブ制御基板30の下方には、リールR1、R2、R3を目視させるための透明な表示窓42が形成されたパネル板が配置され、表示窓42の下方には、前面側のスタートレバー75及びストップボタン76a、76b、76c等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62に対向するスピーカ38が取り付けられている。
次に、リールR1、R2、R3の構造について、図3ないし図6を参照して更に詳しく説明する。図3は、リールユニット100の斜視図、図4は、リールユニットにおける回転胴ユニットR20の斜視図、図5は、絵柄の異なる3つのリールテープR10,R11,R12の展開平面図、図6は、本発明に係るリール及びリールテープの部分斜視図である。
図3において、リールユニット100は、図4に示す回転胴ユニットR20を筐体R21に3組備えている。各回転胴ユニットR20には、それぞれ図示しない複数の配線ケーブルが接続されていて、この配線ケーブルからの制御データの指示に従って、リールR1、R2、R3の回転と制御及び停止の制御、並びに演出表示の制御を制御ユニット(図示せず)により行う。回転胴ユニットR20においては、筐体R21側にステッピングモータR22が固定され、このステッピングモータR22の回転軸R23の先端部分にリールR1(R2、R3)が固着されている。
回転胴ユニットR20は、ステッピングモータR22の回転軸R23に固着された基部R24と、基部R24から放射状に延在する複数本のアーム部R25と、アーム部R25の先端部分に回転軸R23を中心として同心円状に形成された円環状のリング部R26,R27と、リング部R26,R27の外周面にリールテープR10(R11,R12)を貼り付けて捲装するリールテープ貼り付け面R28と、リング部R26,R27の外周に形成される外周縁R29を備えて構成されている。ここで、基部R24とアーム部R25及びリング部R26,R27は、プラスチック成形によって軽量且つ細い骨組み体として一体形成されており、所定間隔で相対向するリング部R26,R27の外周面に形成されるリールテープ貼り付け面R28に、リールテープR10(R11,R12)が接着剤等で貼り付けられて固着されている。このため、リールR1,R2,R3は、各回胴リールユニットR20に設けられているステッピングモータR22に対して過負荷とはならないように軽量化が図られている。
更に、それぞれのリールテープR10,R11,R12は、図5に示すように、複数個(本実施形態では21個)の絵柄R10a,R11a,R12aが長手方向に沿って印刷される他、リング部R26,R27に捲装された場合に回転軸R23を中心とした周方向の角度が略0°(又は360°)、120°、240°となる3カ所の図示しない透明領域が、発光ユニット(図示せず)から発せられる光を透過する透明な領域となっている。例えば、リールテープR10の場合、図5に例示するように、ほぼ0°(または360°)の位置に決められた「ベル」と「レモン」との絵柄間と、ほぼ120°の位置に決められた「レモン」と「チェリー」との絵柄間と、ほぼ240°の位置に決められた「西瓜」と数字の「7」との絵柄間が、それぞれ透明領域となっている。
複数の絵柄R10a,R11a,R12aが異なる各リールテープR10,R11,R12は、各リールR1、R2、R3のリング部R26,R27の外周面に形成されているリールテープ貼り付け面R28に接着剤等で貼り付けられて固着される。本発明においては、図6に示すように、各リールR1、R2、R3の外周部に設けられているリング部R26,R27の両外周縁R29(図面では一方のみ示す)からリールテープ貼り付け面R28にかけて、外周方向に突出する係合突起R30,R30を設け、該係合突起R30,R30の平面形状に合った形状の係合凹部R31,R31を各リールテープR10,R11,R12に形成している。係合突起R30,R30及び係合凹部R31,R31の平面形状は、長方形(四角形)である。そして、各リールテープR10,R11,R12を各リールリールR1、R2、R3に装着するときは、係合凹部R31,R31を係合突起R30,R30に係合させて位置決めする。
前記各リールR1、R2、R3に設けられる係合突起R30,R30の高さは、該係合突起R30,R30に各リールテープR10,R11,R12の係合凹部R31,R31を係合させた際にリールテープR10,R11,R12面より突出するように高くしておき、係合突起R30,R30に係合凹部R31,R31を係合させた後、リールテープR10,R11,R12面より突出した部分の係合突起R30,R30を、折り曲げ溝(または切除溝)R30a,R30aを形成しておくことにより、折り曲げ可能か、あるいは切除可能にしている。なお、係合突起R30,R30に係合凹部R31,R31を係合させ、リールテープR10,R11,R12をリールテープ貼り付け面R28に接着剤等で順次貼り付けていき、リールテープR10,R11,R12を貼り終える直前に、リールテープR10,R11,R12に設けられた貼り出し位置マークを隠すため、リールテープR10,R11,R12を一部分重ね貼り処理をする場合、係合突起R30,R30を折り曲げるか、切除することにより、リールテープR10,R11,R12を貼り終えた際の表面の凹凸の発生が防止される。
次に、図7のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。主制御基板20は、CPU201の他にROM、RAM等の半導体メモリからなる記憶部203が備えられ、ここに予め記憶されているスロットマシンゲーム用のシステムプログラム204に従ってCPU201が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。主制御基板20には、ベットボタン72、73、74、スタートレバー75、ストップボタン76a、76b、76c等の操作スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ34a等の検出スイッチ類が配線ケーブルで接続され、これらのスイッチ類からの出力信号によりゲームに係る操作が検出される。
また、主制御基板20には、ホッパ装置21等のメダル払出装置、及びサブ制御基板30がそれぞれ配線ケーブルによって接続されている。入賞が確定した際、主制御基板20はホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルを受皿部6aに払い出す。サブ制御基板30は、主制御基板20からの制御信号に基づいて液晶表示ユニット48、演出用照明部46、49a、49b、演出用放音部47a、47b、62を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。なお、主制御基板20には、乱数抽選部202が設けられるとともに、記憶部203に、入賞抽選テーブル205が記憶されている。例えばCPU201は、スタートレバー75が操作された時点で乱数抽選部202を起動して乱数値を取得し、入賞抽選テーブル205を参照することで、得られた乱数値に割り当てられた入賞役またはハズレを抽選する。乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として当選し、記憶部203の内部抽選フラグ206に記憶する。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。
また、記憶部203には、図柄配列データ207、リール停止位置検索テーブル208、リール停止位置選択テーブル209等の書き換え不可の参照データテーブルが記憶され、更にリール停止コマフラグ210、リール制御フラグ211等の書き換え可能なデータフラグ用のメモリ領域が確保されている。これら参照データテーブル及びデータフラグは、リール101a、101b、101cの回転及び停止制御の際に用いられ、詳細については後述する。更に、主制御基板20には、後述する自動停止制御を起動するまでの時間を計測するタイマ212、及び各リール101a、101b、101cのステッピングモータを制御するパルス信号(回胴駆動パルスデータ)の同期を取るためのタイマ割込生成部213が設けられている。
次に、図8に示すフローチャートに基づいて、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促す待機モードの演出が行われる(ステップS101)。遊技者がメダル投入部71にメダルを投入し何れかのベットボタン72、73、74を押圧操作することで、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームが準備される(ステップS102:YES)。
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると(ステップS103:YES)、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始める(ステップS104)とともに、上述した内部抽選を実行する(ステップS105)。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ206に記憶される。次に、遊技者により何れかのストップボタン76a、76b、76cが押圧操作(ストップ操作)されることで、主制御基板20がリール停止の操作を検出すると(ステップS106:YES)、押圧操作されたストップボタンに対応するリールを停止させる制御を行う(ステップS107)。そして、全てのリール101a、101b、101cが停止したことを検知すると(ステップS108:YES)、各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ206に対応する入賞役に係る図柄の組み合せとが一致しているかどうか判定する(ステップS109)。
ステップS109の入賞の判定においては、例えば、ベットボタン74が押圧操作されることで当該ゲームに3枚のメダルが賭けられた場合、表示窓42を通して目視されるリール101a、101b、101cの各上下3個、9個の図柄のうち、上中下段のラインに沿って横3列に並んだ3組の図柄と、右に下る斜めのラインと左に下る斜めのラインに沿って対角線上に3列並んだ2組の図柄を調べ、何れか1つの組の図柄が内部抽選フラグ206に対応する入賞役に係る図柄の組み合せとが一致しているかどうか判定する。また、ベットボタン73が押圧操作され2枚のメダルが賭けられた場合には、入賞役に係る図柄の組み合せが判定される有効ラインは上中下段のラインのみとなる。更に、ベットボタン72が押圧操作され1枚のメダルが当該ゲームに賭けられた場合には、中央(中段)のラインのみを有効ラインとして、入賞図柄の組み合せが判定される。
役への入賞が確定すると(ステップS109:YES)、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルを受皿部6aへ払い出す(ステップS110)。または配当数分のメダルを内部貯留しているクレジット数に加算してもよい。なお、主制御基板20は、ステップS102においてスタートレバー75によるゲーム開始操作を検知するとタイマ212を起動し、タイマ212が例えば40秒の既定時間経過を示した時に何れかのリールが回転中である場合(ステップS111)に、当該リールを自動的に停止させる自動停止制御を行っている(ステップS112)。そして、自動停止されたリール101a、101b、101cについても、ステップS109において、それぞれのリールが表示する図柄に基づく入賞判定が行われる。
なお、この実施例では本発明をスロットマシンに適用して説明したが、本発明は、パチンコ、その他の遊技機にも同様に適用できるものである。
本発明の遊技機のリールによれば、回転しながら絵柄を変動表示するリールの表面に絵柄を表示するリールテープを装着する際に、その位置決めが容易にかつ正確に行え、リールに対してリールテープを適正に装着することができる。
実施形態に係るスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 実施形態に係るスロットマシンの内部構造を表した展開図である。 実施形態に係るリールユニットの斜視図である。 実施形態に係るリールユニットの部分分解斜視図である。 実施形態に係る絵柄の異なる3つのリールテープの展開平面図である。 実施形態に係るリール及びリールテープの部分斜視図である。 実施形態に係るスロットマシンにおける制御システムのブロック図である。 実施形態に係るスロットマシンにおけるゲーム動作の概要を示すフローチャートである。 従来のリールの部分斜視図である。
符号の説明
1 スロットマシン 2 前扉 3 筐体 4 上部パネル部 5 下部パネル部 6 受皿ユニット 7 操作卓
100 リールユニット R1、R2、R3 リール R10,R11,R12 リールテープ R20 回転胴ユニット R21 筐体 R22 ステッピングモータ R23 回転軸 R26,R27 リング部 R28 リールテープ貼り付け面 R29 外周縁 R30 係合突起 R30a 折り曲げ溝(または切除溝) R31 係合凹部
20 主制御基板 30 サブ制御基板

Claims (3)

  1. 回転しながら絵柄を変動表示するリールを有し、該リールの表面に絵柄を表示するリールテープを装着してなる遊技機であって、
    リールの外周部に設けられ、リールテープを装着するためのリング部の側部に位置して外周方向に突出する係合突起を設け、該係合突起の形状に合った係合凹部をリールテープに形成し、該リールテープをリールに装着するとき、前記係合突起に係合凹部を係合させて位置決めするようにしたことを特徴とする遊技機のリール。
  2. 前記リールの係合突起及びリールテープの係合凹部の平面形状を、四角形状としたことを特徴とする請求項1記載の遊技機のリール。
  3. 前記リールの係合突起の高さを、該係合突起に前記リールテープの係合凹部を係合させた際にリールテープ面より突出するように高くしておき、前記係合突起に係合凹部を係合させた後、リールテープ面より突出した部分の係合突起を、折り曲げ可能か、あるいは切除可能にしたことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機のリール。
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