JP2003190363A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003190363A
JP2003190363A JP2001398835A JP2001398835A JP2003190363A JP 2003190363 A JP2003190363 A JP 2003190363A JP 2001398835 A JP2001398835 A JP 2001398835A JP 2001398835 A JP2001398835 A JP 2001398835A JP 2003190363 A JP2003190363 A JP 2003190363A
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film
band
frame
frames
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JP2001398835A
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Hidehiko Sakamoto
秀彦 坂本
Tetsuya Ando
徹也 安藤
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リール枠に対する帯状フィルムの相対位置決め
が簡単で、しかも組立てが容易な回転体を備えた遊技機
を提供すること。 【解決手段】円筒状の回転体は、左右一対のリール枠
と、前記左右リール枠間に湾曲状態で配設される帯状フ
ィルム54とから構成される。帯状フィルム54の左右
両側部には、複数の係合凹部57が設けられている。他
方、左右リール枠の各々の外周部には、前記係合凹部5
7と係合可能な肉部52(係合凸部)が設けられてい
る。係合凹部57と肉部52との相互係合に基づいて、
両リール枠に対して帯状フィルム54が位置決めされる
と共に、両リール枠及び帯状フィルムが一体回転可能に
連結される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関する。特
に、外周部に複数の図柄が配列された回転体を備えた遊
技機(例えばスロットマシン)における回転体の組立構
造に関する。 【0002】 【従来の技術】通常、遊技機の一種であるスロットマシ
ンにおいては、その内部に短円筒状のリール(回転体)
が3つ横並びに設けられ、各リールの外周面には、複数
の図柄が周方向に沿い一列に並んで描かれている。遊技
の際、所定タイミングで3つのリールの回転を停止さ
せ、そのときに例えば各リールの正面位置に停止した図
柄が3つとも横並びに揃うことで、抽選結果が「当り」
であることを表示する設計となっている。図11は、か
かるリール及びその周辺構造の従来例を示す。この図1
1では、正面コ字状のフレーム96の高さ方向中心位置
に設けられたステッピングモータ97の出力軸97aに
リール90の中心部(下記ハブ部91a)を連結し、そ
の出力軸97aによってリール全体を支えている。 【0003】図11に示すリール90は、左リール枠9
1と、右リール枠92と、複数の図柄が描かれると共に
左右リール枠間に架設された帯状フィルム93とから構
成されている。左リール枠91は、中心のハブ部91a
と、外周のリング部91bと、ハブ部とリング部とを連
結すべく放射状に延びる複数のアーム91cとを備えて
いる。右リール枠92は、左リール枠のリング部91b
とほぼ同形状のリング状部材であり、ハブ部及びアーム
を備えない。左右リール枠91,92間に設けられた帯
状フィルム93は、円形のリール枠外周に沿って湾曲さ
せられた状態で、左リール枠91のリング部外周面及び
右リール枠92の外周面に対し両面粘着テープ94を用
いて貼り付けられている。このように両リール枠91,
92の全周を包囲するように貼着された帯状フィルム9
3により、リール90の外周円筒面を構成している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、帯状
フィルム93と各リール枠91,92とを両面粘着テー
プ94で貼り合わせているため、帯状フィルム裏面の両
側部全体と、各リール枠の幅狭な外周面の全周との間に
両面粘着テープ94を均等に施す必要がある。また、各
リール枠91,92に対して帯状フィルム93を位置ズ
レなく正確に貼着することが求められる。しかしなが
ら、帯状フィルム裏面の両側部全体と、リール枠の外周
面全周とに両面粘着テープ94を均等に施し、該リール
枠91(又は92)と帯状フィルム93との相対位置関
係を正確に保ちながら両者を貼り合わせることは意外に
難しい。故に、両面粘着テープ94を用いて帯状フィル
ム93とリール枠91,92とを見た目も美しく正確に
貼り合わせるにはかなりの熟練を要し、平均的な作業者
にとってリールの組立ては非常に困難な作業である。ま
た、帯状フィルム93を各リール枠91,92に直接接
着しているため、帯状フィルム93の取替え(即ち図柄
の模様替え)が面倒という欠点があった。 【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
である。本発明の目的は、従来よりも、リール枠に対す
る帯状フィルムの相対位置決めが簡単で、しかも組立て
が容易な回転体を備えた遊技機を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本欄では請求項に記載の
発明のほかに、本発明のより好ましい態様や追加的構成
要件についても列挙し、必要に応じて作用等に関する簡
単な注釈を加える。 【0007】手段1(請求項1).所定間隔を隔てて対
向配置された左右のリール枠と、複数の図柄が配列され
る円筒面を構成すべく前記左右リール枠間に湾曲状態で
配設された帯状フィルムとから構成される円筒状の回転
体を備えた遊技機において、前記帯状フィルムの左右両
側部又はそれぞれの近傍に、帯側係合部を設けると共
に、前記左右リール枠の各々の外周部に、前記帯側係合
部と係合可能な枠側係合部を設け、前記帯側係合部と枠
側係合部との相互係合に基づいて、各リール枠に対して
帯状フィルムを位置決めすると共に、両リール枠及び帯
状フィルムを一体回転可能に連結したことを特徴とする
遊技機。 【0008】手段1によれば、回転体の組立時、帯状フ
ィルムに設けられた帯側係合部と、左右リール枠の各々
の外周部に設けられた枠側係合部とが互いに係合する。
かかる相互係合に基づいて、各リール枠に対する帯状フ
ィルムの相対位置決めが極めて簡単に完了するため、回
転体の組立てが容易になる。また、前記帯側係合部と枠
側係合部との相互係合に基づいて、左右リール枠及び帯
状フィルムが一体回転可能に連結される。つまり帯状フ
ィルム自体を、左右のリール枠を同期回転可能に連結す
るための連結部材として機能させることができる。この
ため、回転体の内部に、左右リール枠の同期回転を確保
するために両リール枠間の連結を補強する特別なリブ材
(例えば梁)を設ける必要が無く、回転体のモノコック
構造化が実現する。このことは回転体の軽量化に貢献す
る。又、回転体の内から外に向けて照射するバックライ
トにより、リブ材の影が回転体の外周円筒面(即ち帯状
フィルムの表側)に映しだされるという不都合な事態を
回避することができる。 【0009】なお、「前記帯側係合部は、帯状フィルム
の各側部に形成された係合凹部(又は係合凸部)であ
り、前記枠側係合部は、各リール枠の外周部において前
記帯側係合部と係合関係を構築し得る係合凸部(又は係
合凹部)であること」は好ましい。また、「前記帯側係
合部は、帯状フィルムの各側部又はその近傍において、
湾曲状態のフィルムの周方向に沿い所定間隔にて複数個
設けられており、各リール枠の枠側係合部も複数設けら
れていること」は好ましい。 【0010】手段2.前記左右リール枠の各々の外周部
には、前記帯状フィルムの各側部と係合して当該帯状フ
ィルムを所望の湾曲形状に設定保持するための形状設定
用係合部が設けられていることを特徴とする手段1に記
載の遊技機。 【0011】手段2によれば、左右リール枠の各々の外
周部に設けられた形状設定用係合部に帯状フィルムの各
側部が係合することにより、当該帯状フィルムが所望の
湾曲形状に設定される。このことは、帯状フィルムの形
状設定を楽にし、回転体の組立てを容易にする。また、
形状設定後における帯状フィルムの所望湾曲形状への保
持は、専ら帯状フィルムの各側部と左右リール枠の形状
設定用係合部との間の機械的な係合関係に基づくもので
あり、従来例のように帯状フィルムを各リール枠に直接
接着することによるものではない。このため、帯状フィ
ルムの各側部と左右リール枠の形状設定用係合部との係
合関係を解除することで、両リール枠から帯状フィルム
を取り外すことができ、両リール枠に対する帯状フィル
ムの着脱が容易である。このため、回転体の外周円筒面
を構成する帯状フィルムの取替え(即ち図柄の模様替
え)が簡単になる。 【0012】手段3.前記形状設定用係合部は、一方の
リール枠の外周部において他方のリール枠と対向する一
側面に形成された円弧状溝により構成されることを特徴
とする手段2に記載の遊技機。 【0013】手段3によれば、リール枠外周部の一側面
に形成された円弧状溝内に帯状フィルムの側部の全部又
は一部を受容することにより、円弧状溝と帯状フィルム
側部との間に係合関係が生まれ、当該帯状フィルムを所
望の湾曲形状に設定保持することが可能となる。 【0014】手段4.前記左右リール枠の各々の外周部
の一内側面には、周方向に延びる複数の円弧状溝が形成
されると共に、隣り合う円弧状溝の溝端間には、前記枠
側係合部としての肉部が複数箇所確保され、前記帯状フ
ィルムは、前記円弧状溝内に進入可能な厚みを有すると
共に、当該帯状フィルムの両側部には、前記各肉部と係
合可能に形成された前記帯側係合部としての係合凹部が
複数個形成されていることを特徴とする手段1に記載の
遊技機。 【0015】手段4では、各リール枠外周部の一内側面
に形成された複数の円弧状溝が、帯状フィルムの各側部
と係合して当該帯状フィルムを所望の湾曲形状に設定保
持するための形状設定用係合部として機能する。そし
て、隣り合う円弧状溝の溝端間に確保された複数の肉部
が枠側係合部の役目を果たし、帯状フィルムの両側部に
形成された複数の係合凹部が帯側係合部の役目を果た
す。 【0016】手段5.前記帯状フィルムは、その長手方
向の前後両端部を接近させて閉じた円筒形状を作ろうと
する湾曲操作に対して十分に追従できるだけの柔軟性を
持つと共に、湾曲時の外力を解除したときには元の開い
た状態に復元しようとする弾性又は弾力を有するプラス
チック材料からできていることを特徴とする手段3又は
4に記載の遊技機。 【0017】手段5によれば、湾曲させた帯状フィルム
を形状設定用係合部としての円弧状溝内に進入させてか
ら湾曲のための外力を解除すると、帯状フィルムは円弧
状溝内で拡径方向に膨らみ、当該円弧状溝を構成する壁
面に当接して帯状フィルムの湾曲形状が確定する。つま
り、上述のようなプラスチック材料からなる帯状フィル
ムと円弧状溝とを組み合わせたことの相乗効果により、
組立作業時には、溝の円弧形状に対応して帯状フィルム
の湾曲形状が自然に定まる。このため、回転体の組立て
を効率的に行うことができる。 【0018】手段6.前記形状設定用係合部に係合させ
た帯状フィルムの長手方向両端部を相互接続したことを
特徴とする手段2〜5のいずれかに記載の遊技機。 【0019】手段6によれば、帯状フィルムの所望湾曲
形状への設定保持は、専らリール枠に設けた形状設定用
係合部によって担保されるため、帯状フィルムの長手方
向両端部を相互接続することで回転体の外周円筒面を完
成することができる。このことは、回転体の組立てを容
易にする。又、長手方向両端部の相互接続を解除すれ
ば、帯状フィルムを形状設定用係合部から取り外せるの
で、帯状フィルムの取替え(即ち図柄の模様替え)が容
易になる。なお、帯状フィルムの長手方向両端部を相互
接続する手段又は方法としては、両面粘着テープ又は片
面粘着テープによる両端部の相互貼着を例示することが
できる。 【0020】手段7.前記左リール枠及び右リール枠
は、支持フレームに固定された支軸上にそれぞれ回動可
能に支持されていることを特徴とする手段2〜6のいず
れかに記載の遊技機。 【0021】手段7によれば、左右リール枠を構成要素
とする回転体は、支持フレームに固定された支軸上に回
動可能に支持されることになるため、回転体駆動用モー
タで回転体の荷重を直接支える必要がなく、駆動モータ
として比較的小型のものを使用することができる。 【0022】なお、手段1〜7において、左リール枠と
右リール枠とが同じ形状であることは好ましい。成形用
金型装置を用いてリール枠を樹脂成形する場合、同一の
成形型で左右両方のリール枠を作ることができ、製造コ
スト低減に役立つ。 【0023】手段8.前記支軸には、回転体の内部領域
と外部とを連通させる連通路が設けられ、前記回転体内
において前記支軸上に支持された電気機器が、前記連通
路を経由して外部電源と電気的に接続されていることを
特徴とする手段7に記載の遊技機。 【0024】手段8によれば、左右リール枠及び帯状フ
ィルムから構成される回転体は、その内部が中空な略円
筒形状をなす。そして、支軸に設けた連通路を介して回
転体の内部領域と外部とを連通させ、その連通路を経由
して、回転体内に配置した電気機器から延びる電気配線
を外部電源に導いている。このため、回転時においても
回転体と電気配線との相互干渉を生じることなく、電気
機器と外部電源との電気的接続が確保され、回転体の内
部領域を電気機器(例えば駆動モータ)の設置スペース
として有効利用することが可能となる。 【0025】手段9.上記手段8において、前記電気機
器は駆動モータであり、その駆動モータと前記左右リー
ル枠の少なくとも一方とが、動力伝達機構を介して作動
連結されていること。 【0026】手段9によれば、回転体を構成する左右リ
ール枠の少なくとも一方と駆動モータとを動力伝達機構
を介して作動連結することにより、支軸(即ち回転体の
回動中心軸)と回転体の外周円筒面との間の内部領域に
おいて、駆動モータを支軸から偏心配置することが可能
となる。これにより、回転体の内部領域であって、駆動
モータ位置以外の場所に所定の空きスペースが生まれ
る。この空きスペースをその他の電気機器(例えばバッ
クライト用光源)の設置スペースとして利用すること
で、回転体の内部スペースの更なる有効利用が図られ
る。 【0027】尚、「前記動力伝達機構が、駆動モータに
作動連結された駆動プーリと、前記左右リール枠の一方
に作動連結された被動プーリと、駆動プーリと被動プー
リとの間に架け渡されたベルトとから構成されること」
は好ましい。 【0028】手段10.手段1から手段9のいずれかに
おいて、前記遊技機はスロットマシンであること。中で
も、スロットマシンの基本構成としては、「遊技状態に
応じてその遊技状態を識別させるための複数の図柄から
なる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する表示
装置を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操
作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段
(例えばストップボタン)の操作に起因して或いは所定
時間経過することにより図柄の変動が停止され、その停
止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として
遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるように構成さ
れたスロットマシン」となる。この場合、遊技媒体は、
コイン、メダル等が代表例としてあげられる。なお、手
段1から手段9における「回転体」は、上記表示装置の
主要な構成要素である。 【0029】手段11.手段1から手段9のいずれかに
おいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを
融合させた遊技機であること。中でも、その融合型遊技
機の基本構成としては、「遊技状態に応じてその遊技状
態を識別させるための複数の図柄からなる図柄列を変動
表示した後に図柄を確定表示する表示装置を備え、始動
用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄
の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボ
タン)の操作に起因して或いは所定時間経過することに
より図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として遊技者に有利な特別
遊技状態を発生させるように構成されており、遊技媒体
として遊技球を使用するとともに、前記図柄の変動開始
に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の
発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成さ
れてなる融合型遊技機」となる。なお、手段1から手段
9における「回転体」は、上記表示装置の主要な構成要
素である。 【0030】手段12.手段1から手段9のいずれかに
おいて、前記遊技機はパチンコ機であること。中でも、
パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを備えて
おり、そのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領
域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置
された作動口に入賞することを必要条件として表示装置
における図柄の変動表示が開始すること、又、特別遊技
状態発生中には遊技領域内の所定の位置に配置された入
賞口が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし
て、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみなら
ず、磁気カードへの書込み等も含む)が付与されること
等が挙げられる。なお、手段1から手段9における「回
転体」は、上記表示装置の主要な構成要素である。 【0031】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。図1に示すように、スロットマ
シンの筐体11には、前面扉12がその左辺部を回動軸
として回動可能に取り付けられている。筐体11の内部
には、3つの回胴ユニット13が横並びに配設されてい
る。各回胴ユニット13は、回転体としてのリール40
を一つずつ備え、各リール40の外周部には複数の図柄
(識別要素)が描かれている。3体のリール40が停止
した状態では、その正面側に位置する合計9つの図柄
(左右方向3つ×上下方向3つ)が、前面扉12に設け
られた表示窓14から遊技者側に露出される。尚、3つ
の回胴ユニット13は全て同じ構造である。 【0032】図2及び図3は、回胴ユニット13を構成
する主要な部品を示した分解斜視図である。図4は組み
立てられた回胴ユニット13の正面図であり、図5は回
胴ユニットの中央付近を正面側から見た断面図である。
図2〜図5に示すように、各回胴ユニット13の支持フ
レーム(又は枠体)は、第1の側板21と第2の側板2
2とを備えている。第2の側板22は正面略コ字状をな
し、底板部と天板部とを備えている。この第2の側板2
2の開放側(左側)を第1の側板21で塞ぐようにして
両側板21,22が連結されることで、正面方形状の支
持フレームが構成されている。 【0033】図2,3及び5に示すように、各側板2
1,22の高さ方向中心の窪みには取付孔が形成され、
各取付孔には取付フランジ23,24が一対のビスで固
定されている。左右の取付フランジ23,24間には、
支軸としてのリール軸25が保持されている。このリー
ル軸25は略円柱状の金属棒材からなるが、その棒材に
は、左端から中心部にまで延びる縦溝26と右端付近に
延びる縦溝27とが形成されている。縦溝26,27の
各々はリール軸25を直径方向に横切って外周面側に開
口すると共に、リール軸25の左右両端部の各端面にも
開口している。図5に示唆するように、各取付フランジ
23,24においてリール軸25の端部を受承する円筒
部の内側には、上下一対の係合突条23a,24aが設
けられている。上下一対の係合突条23a,24aがリ
ール軸端部の縦溝26,27内に嵌入することにより、
左右の取付フランジ23,24間においてリール軸25
が回動不能に保持されている。 【0034】左右の側板21,22間に固定されたリー
ル軸25上には、取付クランプ28が固着されている。
図3に示すように、取付クランプ28は、リール軸25
の周囲を取り巻く略円筒状の挟着部28aを有してい
る。ビスの締結力を利用し当該挟着部28aでリール軸
25を締め付けることにより、取付クランプ28がリー
ル軸25上に固定される。図3及び図4に示すように、
取付クランプ28の上端部28b(第1の取付部)に
は、駆動モータ(電気機器)としてのステッピングモー
タ29が取り付けられている。また、取付クランプ28
の一側(図4の手前側)には、側腕部28c(第2の取
付部)が突設されている。この側腕部28cには、電気
機器としてのバックライト用光源38(図6参照)が取
り付けられる。この光源38により、リール40の外周
円筒面の一部が内側から照射される。 【0035】図4及び図5に示すように、リール軸25
上には、リール40が左右一対の環状ベアリング31,
32により回動可能に支持されている。リール40は左
右一対のリール枠41,42を有している。左リール枠
41は、その中心に保持された左側ベアリング31を介
してリール軸25上に独立して回動可能に支持されてい
る。同様に右リール枠42は、その中心に保持された右
側ベアリング32を介してリール軸25上に独立して回
動可能に支持されている。 【0036】左側ベアリング31及び左リール枠41と
取付クランプ28との間において、リール軸25には略
円筒状の左スリーブ33が外嵌されている。この左スリ
ーブ33の左端と左側取付フランジ23の内端(右端)
との間に左側ベアリング31及び左リール枠41を挟み
込むことにより、これら31,41をリール軸25上の
所定位置に位置決めしている。同様に、右側ベアリング
32及び右リール枠42と取付クランプ28との間にお
いて、リール軸25には略円筒状の右スリーブ34が外
嵌されている。この右スリーブ34の右端と右側取付フ
ランジ24の内端(左端)との間に右側ベアリング32
及び右リール枠42を挟み込むことにより、これら3
2,42をリール軸25上の所定位置に位置決めしてい
る。尚、少なくとも左スリーブ33は、リール軸25に
対し回動不能に装着されている。 【0037】図5に示すように、左スリーブ33の一部
には、リール軸の左縦溝26と対応する位置において切
欠き部35が形成されている。この切欠き部35は、リ
ール軸25に外嵌された左スリーブ33の内部(即ち左
縦溝内部)とその外(即ちリール40の内部領域)とを
連通させる。他方、リール軸25の左側端面に開口した
左縦溝26は、左側取付フランジ23の中央孔を介し
て、第1の側板21の外側に通じている。即ち左スリー
ブの切欠き部35及びリール軸の左縦溝26は、左右リ
ール枠41,42間に挟まれた内部領域と回胴ユニット
13の外部とを連通させる「連通路」を構成する。そし
て図5に示唆するように、その連通路内には、電気的接
続手段としての電気配線36が設けられている。この電
気配線36は、例えば、取付クランプ上方に位置するス
テッピングモータ29と外部の電源及び駆動制御回路
(図示略)とを電気的に接続するための給電線(又は給
電制御線の束)である。つまり上記連通路は、リール軸
25上で回転するリール40との干渉を避けながら、ス
テッピングモータ29その他の電気機器から延びる電気
配線36を回胴ユニット13の外へ導くための通路であ
る。 【0038】次に、リール40の組立構造について説明
する。図4及び図5に示すように、リール軸25上に回
動可能に設けられた短円筒状(又はドラム状)のリール
40は、左右一対のリール枠41,42と、両リール枠
間に架設された帯状フィルム54とを備えている。各リ
ール枠41,42は、成型用金型装置で合成樹脂を一体
成形したものであり、左リール枠41と右リール枠42
とは同じ成型用金型から得た同形状の枠体である。 【0039】図2,3及び7に示すように、各リール枠
41,42は、その中心位置を占めるハブ部43と、該
リール枠の外周部を構成するリング部44と、ハブ部4
3とリング部44との間において両部を連結すべく十字
状に設けられた4本のアーム45とから構成されてい
る。半径方向に延びた各アーム45の途中には折曲げ段
差45aが付与されており、この段差45aのために、
ハブ部43はリール軸方向の内側寄りに、リング部44
は同方向の外側寄りに相対配置される。図5及び図7に
示すように、ハブ部43の外側面上には、4つの保持爪
46が該ハブ部中心の貫通孔47を取り囲むように突設
されている。これら4つの保持爪46によって前記ベア
リング31又は32がリール枠に保持されている。ま
た、ハブ部43の内側面と連続する各アーム45の内側
面上には、ビス孔(雌ネジ部)を備えた突起部48が設
けられている。 【0040】図7及び図8に示すように、円形リング部
44の外周面44a上には、その外縁寄り位置において
環状突条49が形成されている。この環状突条49はリ
ング部44の全周にわたって延びており、リール枠4
1,42の外周部の一部を構成する。各環状突条49の
内側面49a(相手方リール枠と対向する一側面)に
は、リング部44と同心円状の仮想ラインに沿って延び
る複数の円弧状溝51(本例では8条)が形成されてい
る。図8(B)に示すように各円弧状溝51は、相対向
する外側寄り内壁面51aと内側寄り内壁面51bとに
よって区画されており、その内側寄り内壁面51bはリ
ング部外周面44aと面一となっている。 【0041】更に、これら円弧状溝51の配列群領域に
は、隣り合う円弧状溝の溝端間においてそれぞれ、枠側
係合部としての肉部52(係合凸部)が確保されてい
る。これらの肉部52は計8箇所に存在し、ハブ部中心
の貫通孔47を中心として等角度間隔(即ち45°間
隔)で配置されている。つまり、8条の円弧状溝51
は、いずれも円弧長が等しい。尚、円弧状溝51の幅h
(即ち前記両内壁面51a,51b間の距離)は、帯状
フィルム54を二重に重ねた状態でも挿入可能な幅(例
えば1.0mm)に設定されている。 【0042】他方、図9(A)は平面展開した帯状フィ
ルム54を示す。この帯状フィルム54は、例えば長さ
74cm×幅8cm×厚さ0.3mmという長尺な帯状
をなす。帯状フィルム54は、その長手方向の前後両端
部を接近させて閉じた円筒形状を作ろうとする湾曲操作
に対して十分に追従できるだけの柔軟性を持つと共に、
湾曲時の外力を解除したときには元の開いた状態に復元
しようとする弾性又は弾力を有するプラスチック材料か
らできている。更に該プラスチック材料は、肉厚の薄い
フィルム状としたときに、光をある程度透過可能な透明
性又は半透明性を有するものである。このような条件を
満たすプラスチック材料としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)があげられる。 【0043】帯状フィルム54の後端部(図9(A)で
は下端部)には、連結領域としての重ね代55(長さ約
3cm)が確保されている。この重ね代55を帯状フィ
ルムの前端部(図9(A)では上端部)に重ね合わせる
と共に、両者の接触面間に、例えば両面粘着テープや接
着剤を施して連結することにより、リール40の外周円
筒面となる短円筒形状又はドラム形状を構築することが
できる。 【0044】帯状フィルム54の表面又は裏面には、上
記重ね代55を除いた全面に計21個の図柄Mと、これ
ら図柄Mの周囲を埋める背景56とが印刷されている。
21個の図柄Mは、帯状フィルム54で短円筒を構成し
たときにその円筒面上に等間隔にて一列に並ぶように配
列されている。帯状フィルム54に印刷された背景56
は、外からリール40内を透かし見ることを防止しつつ
各図柄Mを目立たせるような配色及び地模様で構成され
ている。尚、「図柄」とは、いわゆるキャラクタデザイ
ンを指し、例えば、動植物、数字、文字、図形、記号そ
の他のものを図案化した識別マーク又は視覚的識別情報
をいう。 【0045】帯状フィルム54の長手方向における左右
両側部には、帯側係合部としての複数個の係合凹部57
(本例では片側8個)が形成されている。これらの係合
凹部57は前記複数の肉部52と対応するように設けら
れており、フィルムの各側部において前後に隣り合う係
合凹部57間の間隔は、円弧状溝群に沿って隣り合う肉
部52間の間隔にほぼ一致している。即ち帯条フィルム
54で短円筒を構成したときに、フィルム各側部の8個
の係合凹部57は等間隔又は等角度間隔となるように設
けられている。 【0046】図9(B)及び(C)に示すように、リー
ル40の組立時には、帯状フィルム54の一方の側部を
それに対応するリール枠の円弧状溝51に進入させ、リ
ール枠側の肉部52にフィルム側の係合凹部57を係合
させる。こうして、枠側係合部としての8個の肉部52
と、帯側係合部としての8個の係合凹部57との相互係
合に基づき、左右のリール枠41,42に対して帯状フ
ィルム54を位置決めすると共に、両リール枠41,4
2及び帯状フィルム54を一体回転可能に連結してい
る。 【0047】また、左右リール枠41,42のそれぞれ
の円弧状溝51内に帯状フィルム54の各側部を受容す
ることにより、帯状フィルム54が各リールの円弧状溝
群に沿って湾曲されると共に、帯状フィルム54の前後
両端部が重ね代55で重なり合って短円筒形状(その軸
直交断面は円形)ができあがる。そして、フィルムの前
後両端部を前述のように重ね代55で接着することによ
り、帯状フィルム54が湾曲状態に固定化されてリール
40の外周円筒面が完成すると共に、両リール枠41,
42と帯状フィルム54との一体化が完了する。 【0048】なお、リール40の組立時に帯状フィルム
54を大きく曲げる(即ち曲率半径を小さくする)と、
元の状態(即ち曲率半径の大きい状態又は平面状態)に
戻ろうとする。それ故、湾曲させた帯状フィルム54の
各側部を円弧状溝51内に進入させた後に外力を解除す
ると、帯状フィルム54はその溝幅hの許す範囲で拡径
方向に膨らむ。そして、フィルム側部の表面(上面)が
各円弧状溝51の外側寄り内壁面51aに当接すること
で、湾曲した帯状フィルム54のそれ以上の拡径が規制
され、帯状フィルム54による円筒形状が確定する。こ
の意味で、左右リール枠41,42の各々に設けられた
複数の円弧状溝51は、帯状フィルム54の各側部と係
合して当該帯状フィルム54を所定の湾曲形状(本例で
は円形)に設定保持するための形状設定用係合部として
機能する。 【0049】ちなみに本実施形態では、回胴ユニット1
3を組み立てる過程でリール40も組み立てられる。即
ち、支軸25上に左右のリール枠41,42を回動可能
に取り付けて、リール40の骨組み(41,42)を先
ず支軸25上に構築しておいてから、左右リール枠4
1,42間に帯状フィルム54を装着する。帯状フィル
ム54の装着の仕方は、帯状フィルム54の長手方向の
前端部(又は後端部)側にある係合凹部57から、それ
に対応する左右リール枠の肉部52を次第に噛み合わせ
ていく。そして、その噛み合わせ作業が両リール枠の全
周にわたって完了したら、重ね代55において帯状フィ
ルム54の前後両端部を接着して、閉じた円筒形状を完
成させるというものである。重ね代55における接着が
剥がれない限り、帯状フィルム54が両リール枠41,
42間から脱落することはない。 【0050】次に、リール40の駆動機構について説明
する。図4及び図6に示すように、左リール枠41の4
つの突起部48には、被動プーリ60が4個のビス(図
示略)で当該リール枠と一体回転可能に装着されてい
る。この被動プーリ60は、プーリ本体61と、そのプ
ーリ本体61を挟むように設けられた左右のリングプレ
ート62,63とを一体化したものである。左のリング
プレート62は主に、被装着物(左リール枠)に対する
取付用フランジとして機能する。右のリングプレート6
3は主に、プーリ本体61の保護カバーとして機能す
る。プーリ本体61は所定の厚みを持った円盤形状をな
し、その外周部には複数の歯61a(即ち被動プーリの
凹凸部)が形成されている。 【0051】他方、取付クランプ28の上端部に設けら
れたステッピングモータ29は、給電制御によって段階
的に回動する出力軸29aを有している。ステッピング
モータ29は、その内部磁気構造を構成するロータが2
4ステップで1回転する設計仕様となっているが、当該
モータ29内には前記ロータと出力軸29aとの間に1
/2ギヤ減速機構が組み込まれており、最終的には48
ステップで出力軸29aが1回転する48パルスタイプ
のステッピングモータとなっている。このステッピング
モータ29は横置きされ、その出力軸29aはリール軸
25(即ち被動プーリの中心軸線)と平行になってい
る。そして、出力軸29aの先端には、駆動プーリ64
が固着されている。駆動プーリ64の外周部には、被動
プーリ本体外周部の歯61aと符合する複数の歯64a
(即ち駆動プーリの凹凸部)が形成されている。尚、駆
動プーリ64の有効半径R1は、被動プーリ本体61の
有効半径R2よりも小さく設定されている。 【0052】更に図4に示すように、駆動プーリ64と
被動プーリ本体61とは、上下に並ぶように互いの水平
方向位置が整合され、両プーリ61,64間には動力伝
達用ベルト65が架け渡されている。このベルト65は
例えばゴムや軟質プラスチックからなる。このベルト6
5の内側には、駆動及び被動の各プーリに形成された複
数の歯と符合する複数の歯65a(即ちベルトの凹凸
部)が形成されている。各プーリの歯61a,64aと
ベルトの歯65aとの噛合関係により、駆動プーリ64
の回転動力がベルト65を介して滑り無く確実に被動プ
ーリ60に伝達され、それに同期してリール40が回転
する。 【0053】尚、リール40の駆動源たるステッピング
モータ29に対する給電制御は、回胴ユニット13の外
に設けられた駆動制御回路(図示略)によって行われ
る。この駆動制御回路は、リール40の回転状況に関す
る情報(例えば単位時間当り回転数)を参照してモータ
29のステッピング動作をフィードバック制御する。こ
のため、各回胴ユニット13には、リール40の回転状
況検知手段が設けられている。即ち図2,4及び6に示
すように、第1の側板21の内側にはインタラプタ基板
67が設けられ、この基板67上には、発光素子と受光
素子とが対となって検知ゲートを構成するフォトセンサ
68が装着されている。他方、左リール枠41の4本の
アーム45のうちの一本の外側面上には、原点検知板6
9が突設されている。この原点検知板69は、リール回
転時における該検知板69の軌跡が前記フォトセンサ6
8の検知ゲート間を通過するように位置決めされてい
る。従って、原点検知板69がフォトセンサ68の検知
ゲート間を通過する毎にリール40の一回転を検知する
ことができる。 【0054】本実施形態のリール駆動機構では、駆動プ
ーリ64の有効半径R1と被動プーリ本体61の有効半
径R2との比(プーリ比:x=R2/R1)を最適設定
することにより、リール40の一図柄の配置切替えに必
要な回転角度θの均等化(即ち21個の図柄のいずれに
ついても一図柄分の配置切替えのために360/21度
だけ回転させること)と、リール40を前記回転角度θ
だけ回転させるのに必要となるモータ出力軸29aの駆
動ステップ数の整数値化とを両立させている。なお、プ
ーリ比xは、モータ出力軸29aの回転角度(又は回転
数)に対するリール40の回転角度(又は回転数)の比
率でもある。以下に、プーリ比xの具体的な決定方法に
ついて説明する。 【0055】本実施形態で使用するステッピングモータ
29は、48ステップで出力軸29aが1回転するタイ
プ、つまり1ステップ動作で出力軸29aが7.5度
(°)回動するタイプである。リール40を一図柄分の
配置切替えに必要な回転角度θ(=360/21)だけ
回転させるのに必要となるモータ出力軸29aの駆動ス
テップ数をnとすると、1:x=θ:(7.5×n)と
いう等式が成り立つ。これにθ=360/21を代入し
て整理すると、次の条件式が得られる。 【0056】条件式: x/n=(7.5×21)/3
60=7/16 【0057】一図柄あたりの必要駆動ステップ数nにつ
いては整数値であることが必須であるが、プーリ比xに
ついては整数値である必要はなく半径R1,R2の設定
次第で如何様にも定めうる。故に、所望の整数nに対し
て上記条件式:x/n=7/16を満足するようなプー
リ比xを設定(選択)すればよい。このような条件に合
致するプーリ比xと整数nとの組合せ(x,n)として
は、(x=3.5,n=8)、(x=21/4=5.2
5,n=12)、(x=7,n=16)、(x=10.
5,n=24)、(x=14,n=32)等々いくらで
もあげられる。但し、本実施形態では、プーリ比xが過
度に大きくなることを回避しつつステッピングモータ2
9の小型軽量化を図るために、プーリ比x=7、一図柄
あたりの必要駆動ステップ数n=16の組合せを選択し
た。 【0058】なお、ステッピングモータ29が、p回の
ステップ動作で出力軸29aが一回転するpパルスタイ
プ(即ち1ステップで出力軸29aが360/p度回動
するタイプ)であり、リール40の外周円筒面に等間隔
で描かれた図柄の数がQである場合には、上記条件式は
次式のように一般化できる。回胴ユニット13を設計す
る際には、p及びQの前提条件に応じて、下記一般式を
充足するようにn及びxを適宜選択すればよい。 【0059】条件式(一般式): x/n=Q/p
(n,p,Qは整数) 【0060】(効果)本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。リール40の組立時には、帯
状フィルム54の係合凹部57と各リール枠41,42
の肉部52との相互係合に基づいて、各リール枠41,
42に対する帯状フィルム54の相対位置決めが極めて
簡単に完了する。このため、リール40(ひいては回胴
ユニット13)の組立てが容易になる。 【0061】係合凹部57と肉部52との相互係合に基
づいて、左右リール枠41,42及び帯状フィルム54
が一体回転可能に連結されている。つまり帯状フィルム
54自体を、左右のリール枠41,42を同期回転可能
に連結するための連結部材として機能させている。それ
故、リール40の外周円筒面の内側に、左右リール枠の
同期回転を確保すべく両リール枠間の連結を補強する特
別なリブ材(例えば、梁)を設ける必要が無く、リール
40をモノコック構造化できる。従って、リール40を
軽量化することができる。又、リール40の内から外に
向けて照射するバックライトにより、リブ材の影がリー
ルの外周円筒面(即ち帯状フィルム54の表側)に映し
だされるという不都合な事態を回避することができる。 【0062】各リール枠の外周部に設けられた円弧状溝
51に帯状フィルム54の各側部を係合させることで、
当該帯状フィルム54を所望の湾曲形状に設定すること
ができ、リール40の組立てが容易になる。また、形状
設定後における帯状フィルム54の所望湾曲形状への保
持は、専ら帯状フィルム54の各側部と左右リール枠4
1,42の円弧状溝51との間の機械的な係合関係に基
づくものであり、従来例のように帯状フィルムを各リー
ル枠に直接接着することによるものではない。それ故、
帯状フィルム54の各側部と左右リール枠41,42の
円弧状溝51との間の係合解除により、両リール枠4
1,42から帯状フィルム54を取り外すことができ、
両リール枠41,42に対する帯状フィルム54の着脱
が容易である。従って、リール40の外周円筒面を構成
する帯状フィルム54の取替え(即ち図柄Mの模様替
え)を簡単に行うことができる。 【0063】リール40は支持フレーム21,22に固
定された支軸25上に回動可能に支持されており、リー
ル40の荷重をモータ29で直接支える必要がない。こ
のため、比較的小型のステッピングモータ29を選択す
ることが可能となる。 【0064】支軸25内に確保した連通路によりリール
40の内部領域と外部とを連通させると共に、この連通
路を介して、リール内部に配設したモータ29及び光源
38から延びる電気配線36を回胴ユニット13の外に
導いている。それ故、回転時においてもリール40と電
気配線36との相互干渉を生じることなく、モータ29
及び光源38と外部電源との間の電気的接続を確保でき
る。これにより、リール40の内部領域を電気機器の設
置スペースとして有効利用でき、回胴ユニット13全体
をコンパクト化することが可能となる。 【0065】リール40を内部が中空な円筒状に構成す
ると共に、動力伝達機構(60,64,65)を介し
て、リール40とその内部のステッピングモータ29と
を作動連結することで、支軸25とリール40の外周円
筒面との間の内部領域にモータ29を偏心配置してい
る。故に、リール40の内部であってモータ位置以外の
場所に所定の空きスペースが生まれ、この空きスペース
にバックライト用光源38等を設置することができ、リ
ール40の内部領域を有効利用できる。 【0066】(変更例)本発明の実施形態を以下のよう
に変更してもよい。 ・上記実施形態では、帯状フィルム54の左右両側部に
帯側係合部としての係合凹部57を設けると共に、各リ
ール枠41,42の円弧状溝の配列群領域に、枠側係合
部としての肉部52を設けたが、帯側係合部及び枠側係
合部の構成形態はこれに限定されるものではなく、例え
ば図10(A),(B)及び(C)に示すように構成し
てもよい。即ち、帯状フィルム54の左右両側部の近傍
に、帯側係合部としての係合孔81を複数設けると共
に、各リール枠41,42のリング部外周面44a上
に、前記係合孔81群に対応する複数の係合凸部82
(図10では一つのみ図示)を枠側係合部として設けて
もよい。図10の構成例でも、帯状フィルム54の係合
孔81と各リール枠41,42の係合凸部82との相互
係合により、左右リール枠41,42に対する帯状フィ
ルム54の位置決め及び三者(41,42,54)の一
体回転可能な連結を達成することができる。 【0067】・本発明をその他の遊技機(例えばスロッ
トマシンとパチンコ機とを融合させた融合型遊技機や、
パチンコ機)に具体化してもよい。 【0068】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、リ
ール枠に対する帯状フィルムの相対位置決めが簡単とな
り、回転体の組立てが容易になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】スロットマシンの筐体内部の概要を示す斜視
図。 【図2】回胴ユニットの左半分の主要部品を示す分解斜
視図。 【図3】回胴ユニットの右半分の主要部品を示す分解斜
視図。 【図4】回胴ユニット(帯状フィルムを外した状態)の
正面図。 【図5】回胴ユニットの正面側から見たリール軸付近の
断面図。 【図6】回胴ユニットの左側面側から見た駆動機構の透
視図。 【図7】リール枠の内側面の一部分を示す図。 【図8】(A)は図7のA−A線での拡大断面図、
(B)は図7のB−B線での拡大断面図。 【図9】(A)は帯状フィルムの展開図、(B)はリー
ル枠と帯状フィルムとの係合関係を示す後記図(C)の
D−D線での断面図、(C)は前記図(B)のC−C線
での断面図。 【図10】帯側係合部および枠側係合部の変更例を示
し、(A)は帯状フィルムの展開図、(B)はリール枠
と帯状フィルムとの係合関係を示す後記図(C)のF−
F線での断面図、(C)は前記図(B)のE−E線での
断面図。 【図11】従来例のリール及びその周辺構造を示した断
面図。 【図12】従来例における帯状フィルムの貼着構造を示
した拡大断面図。 【符号の説明】 21,22…第1及び第2の側板(支持フレーム)、2
5…リール軸(回転体の回動中心軸としての支軸)、2
6…リール軸の縦溝、29…ステッピングモータ(電気
機器としての駆動モータ)、29a…モータ出力軸、3
5…左スリーブの切欠き部(26及び35は連通路を構
成する)、36…電気配線(電気的接続手段)、38…
バックライト用光源(電気機器)、40…リール(回転
体)、41,42…左右リール枠、49a…環状突条の
内側面(リール枠の一側面)、51…円弧状溝(形状設
定用係合部)、52…肉部(枠側係合部としての係合凸
部)、54…帯状フィルム、57…係合凹部(帯側係合
部)、60…被動プーリ、61…被動プーリ本体、64
…駆動プーリ、65…ベルト、81…係合孔(帯側係合
部)、82…係合凸部(枠側係合部)、M…図柄。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】所定間隔を隔てて対向配置された左右のリ
    ール枠と、複数の図柄が配列される円筒面を構成すべく
    前記左右リール枠間に湾曲状態で配設された帯状フィル
    ムとから構成される円筒状の回転体を備えた遊技機にお
    いて、 前記帯状フィルムの左右両側部又はそれぞれの近傍に、
    帯側係合部を設けると共に、前記左右リール枠の各々の
    外周部に、前記帯側係合部と係合可能な枠側係合部を設
    け、前記帯側係合部と枠側係合部との相互係合に基づい
    て、各リール枠に対して帯状フィルムを位置決めすると
    共に、両リール枠及び帯状フィルムを一体回転可能に連
    結したことを特徴とする遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158645A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Samii Kk 遊技機のリール
JP2006158644A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Samii Kk 遊技機のリール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006158645A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Samii Kk 遊技機のリール
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