JP2006156137A - ビーム空間電荷中和装置及びこれを備えたイオン注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ビーム空間電荷を中和してイオンビームの発散を抑え、ビーム輸送効率を向上させてビーム電流を増大させることができるようなビーム空間電荷中和装置を提供する。
【解決手段】 本発明は、イオンビームをウエハに照射して処理するイオン注入装置におけるビーム経路の途中に設けられて電場、磁場のうち少なくとも磁場によってイオンビームから必要なエネルギー種のイオンのみを選択するAEF(角度エネルギーフィルター)に適用される。AEFチャンバーにビーム空間電荷中和用のプラズマシャワーを設ける。プラズマシャワーは、そのアークチャンバー引出孔の位置がイオンビーム進行方向に直交するAEF磁場の磁力線上にあり、しかもそのフィラメント中心軸及びアークチャンバー引出孔の軸方向をAEF磁場の向きと一致させるように設置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電場、磁場の少なくとも一方によりイオンビームを偏向させる角度エネルギーフィルターを持つイオン注入装置及びそれに適用されるのに適したビーム空間電荷中和装置に関する。
半導体集積回路の製造工程において、イオン注入装置は、表面の微細な領域に精度良く不純物を導入することができるために広く用いられている。イオン注入装置では電荷を持ったイオンを処理対象ウエハに打ち込むので、ウエハ上への電荷の蓄積(チャージアップ)が問題になる。加えて、イオンビームライン内で生成される空間電荷によるイオンビームの発散も問題になる。
注入されるイオンは通常正の電荷を持っているので、チャージアップの緩和、イオンビーム発散の抑制のためには、負の電荷(電子)を供給することが行われる。例としては、イオンがイオンビームライン壁面に衝突することによって発生する電子を積極的に供給する方法や、ウエハ近傍で電子銃を使用して二次電子を発生させて供給する方法などがある。その中で、プラズマシャワー(またはプラズマフラッドガン)は、比較的低エネルギーの電子を供給できる方法として広く用いられている。
バッチ式のイオン注入装置では、直線往復移動が可能な回転ディスク上にウエハを設置することにより、ウエハ全面へのイオン注入を可能にしている。この時、イオンビーム軌道はイオンビームラインに対して固定されており、プラズマシャワーはイオンビーム近傍に設置されてイオンビームのポテンシャルによってプラズマシャワーから電子が引き出される。
ここで、一例として、図11には、チャージアップ緩和のためにバッチ式イオン注入装置で使用される従来のプラズマシャワーの模式図を示す。
アークチャンバー215にプラズマ形成用ガス216を導入し、フィラメント217を電源218で加熱して、アークチャンバー215との間にアーク電圧219を印加することにより、プラズマが形成される。アークチャンバー215の近傍にイオンビーム228が位置するように設定すると、イオンビーム228によって形成されるポテンシャルによって電子が引き出され、イオンビームによるチャージアップが抑制される。シャワーチューブ237を配置し、これに電位238を印加することにより、アークチャンバー215からイオンビームへの電子の供給を促進させることもできる。
これに対して、イオンビーム自体を直線的に往復運動させることによってスキャンする偏向走査機構を持つイオン注入装置では、イオンビームとプラズマシャワーの相対的位置が常に変化することになり、安定した電子の供給が困難になる。このため、プラズマシャワーから引き出される電子をスキャンされるイオンビ−ムに供給するために様々な方法が考えられている。
例として、イオンビームの電荷中和装置において広範囲のイオンビームに対して電子供給を促進するために、イオンビームのスキャン領域に磁場を印加する方法が提案されている。特許文献1では、プラズマアークチャンバーをビームスキャン領域の中央にビームと直交するように取り付け、中心からビームスキャン領域全体に拡がる磁場をコイルで印加している。
しかしながら、1箇所から引き出した電子を磁場によりイオンビームのスキャン領域に広げる方式では、イオンビームライン中に漏れ磁場が存在するため、イオンビームが曲げられて、イオンビームの分布や注入角度に悪影響を与える。
また、従来のプラズマシャワーでは、以下のような方法が採用されている。
(a) 電子は磁場に巻き付くように運動するので、プラズマシャワー周囲に電子の引出しやイオンビームへの供給を妨げるような磁場がある場合は、この磁場が小さくなるように磁気シールドを設置する。
(b) 磁場発生手段を設けることにより、アークチャンバー内でのプラズマ生成効率やアークチャンバーからの電子引出効率を上げるような磁場を発生させる。
(c) イオンビームラインに更に磁場発生手段を設け、イオンビームライン中に引き出された電子を効率良く閉じ込める磁場を発生させる。
更に、イオン注入装置においては、上述した偏向走査装置の下流側に角度エネルギーフィルター(以下、AEFと略称する)と呼ばれる偏向手段が備えられるのが普通である。後で説明されるように、AEFはAEFチャンバーを有し、このAEFチャンバー内では、イオンビームを曲げるための強い電場、あるいは磁場(以下、AEF磁場と呼ぶ)が生成されている。
ここで、AEF磁場の存在下でプラズマを生成するためにプラズマシャワーをAEFチャンバー内に設置することを考えた場合、上記(a)のようにAEF磁場を打ち消すような機構を備える必要がある。あるいはまた、上記(b),(c)のようなプラズマシャワーに有効な磁場を発生させる機構を備える必要がある。しかし、いずれの場合においても、新たな機構を設けることは、イオン注入装置の複雑化、AEF磁場の乱れ等の懸念があり、好ましくない。
特開平9−147785号公報
本発明は、プラズマシャワーによるプラズマの生成、引出し、閉じ込めの強化にAEF磁場を積極的に利用することによって、特別な磁場発生手段や磁場遮蔽手段を用いずにビーム空間電荷中和を効率良く行うことができるようにすることにある。
本発明の具体的な課題は、ビーム空間電荷を中和してイオンビームの発散を抑え、ビーム輸送効率を向上させてビーム電流を増大させることができるようなビーム空間電荷中和装置を提供することにある。
本発明はまた、上記ビーム空間電荷中和装置を備えたイオン注入装置を提供しようとするものである。
本発明によるビーム空間電荷中和装置は、イオンビームをウエハに照射して処理するイオンビーム処理装置におけるビーム経路の途中に設けられて、電場、磁場のうち少なくとも磁場によってイオンビームから必要なエネルギー種のイオンのみを選択する角度エネルギーフィルター(以下、AEFと略称する)において、AEFチャンバー内にビーム空間電荷中和用のプラズマシャワーを設け、該プラズマシャワーは、そのアークチャンバー引出孔の位置がイオンビーム進行方向に直交するAEF磁場の磁力線上にあり、しかもそのフィラメント及びアークチャンバー引出孔の軸方向をAEF磁場の向きと一致させるように設置されていることを特徴とする。
本ビーム空間電荷中和装置においては、イオンビームをはさんだAEFチャンバーの両側に前記プラズマシャワーを設けても良い。
本ビーム空間電荷中和装置においてはまた、前記AEFチャンバーをプラズマシャワー室と兼用するようにしても良い。
本ビーム空間電荷中和装置においては更に、前記AEFチャンバーにおけるビームラインの上下左右の内壁にプラズマ閉じ込め用のコンファインメント磁場を形成するための複数の磁石を設置するようにしても良い。この場合、前記AEFチャンバーにおけるビームラインの左右内壁のコンファインメント磁場は、AEFによるビームの屈曲に対応するようビームラインに沿って複数の磁石を設置することにより構成でき、前記AEFチャンバーにおけるビームラインの上下内壁のコンファインメント磁場は、ビームラインの上下内壁の左右方向に沿って複数の磁石を設置することにより構成できる。
本ビーム空間電荷中和装置においては更に、前記プラズマシャワーをAEF磁場によるイオンビームの屈曲点付近に対応する箇所に設けることが望ましい。
本ビーム空間電荷中和装置においては更に、前記AEF磁場が存在するAEFチャンバー内部でプラズマが生成されるようにしても良い。
本ビーム空間電荷中和装置においては、前記AEFは磁場または電場によってイオンビームから必要なエネルギー種のイオンのみを選択するものであっても良く、この場合、電場生成のためにイオンビームに関して上側及び下側に配置された一対の偏向電極及びイオンビームに関して上流側及び下流側に配置されたサプレッション電極及びグランド電極を備える。そして、前記プラズマシャワーは前記一対の偏向電極の間と、上流側の前記サプレッション電極及びグランド電極と下流側の前記サプレッション電極及びグランド電極との間で規定される箇所に設置され、磁場によるAEFの使用時に、前記アークチャンバーと前記偏向電極及びサプレッション電極との間にアーク電圧を印加することを特徴とする。
本ビーム空間電荷中和装置においては更に、前記AEFチャンバー内部のプラズマ生成領域を、前記プラズマシャワーの上流側及び下流側に配置された必要最小限の開口を持つグランド電極で仕切るように構成しても良い。
本ビーム空間電荷中和装置においては更に、前記プラズマシャワー、前記一対の偏向電極、上流側の前記サプレッション電極及びグランド電極、下流側の前記サプレッション電極及びグランド電極を一体的に前記AEFチャンバーに対して着脱自在な構造とするようにしても良い。
本発明によればまた、上記のいずれかによるビーム空間電荷中和装置を備えたことを特徴とするイオン注入装置が提供される。
本発明によれば、プラズマシャワーによるプラズマの生成、引出し、閉じ込めの強化にAEF磁場を積極的に利用することによって、特別な磁場発生手段や磁場遮蔽手段を用いずにビーム空間電荷中和を効率良く行うことができる。これにより、空間電荷に起因するイオンビームの発散を抑制しビーム輸送効率を向上させてビーム電流を増大させることができる。
はじめに、図10(a),(b)を参照して、本発明によるビーム空間電荷中和装置の適用例について説明する。この適用例は、本発明を荷電粒子ビームによるビーム処理装置のうち、特に枚葉式イオン注入装置に適用した例である。図10(a)は枚葉式イオン注入装置の概略構成を平面図にて示し、図10(b)は図10(a)の側面図である。
図10(a),(b)において、イオンソース111で発生されたイオンは、図示しない引出電極によりイオンビーム(以下、ビームと呼ぶ)として引き出される。引き出されたビームは、質量分析磁石装置112により質量分析されて必要なイオン種のみが選択される。必要なイオン種のみから成るビームは、ビーム整形装置113により所望の断面形状に整形される。ビーム整形装置113は、Q(Quadrant)−レンズ等により構成される。整形された断面形状を持つビームは、偏向走査装置120により図10(a)の面に平行な方向にスキャンされる。偏向走査装置120はその上流側、下流側にそれぞれ配置された遮蔽電極125、126を有する。
スキャンされたビームは、P−レンズ114により再平行化され、偏向角0度の軸に平行にされる。図10(a)では、偏向走査装置120によるビーム110のスキャン範囲を黒の太い線と破線とで示している。P−レンズ114からのビームは、1つ以上の加速/減速電極115を経由して角度エネルギーフィルター(以下、AEFと呼ぶ)116に送られる。AEF116では、ビームのエネルギーに関する分析が行われ、必要なエネルギー種のイオンのみが選択される。図10(b)に示されるように、AEF116においては選択されたイオン種のみがやや下方に偏向される。このようにして選択されたイオン種のみから成るビームが被照射物である半導体ウエハ117に照射される。半導体ウエハ117に照射されなかったビームは、ビームストッパ118に入射してエネルギーが消費される。通常、イオンソース111から半導体ウエハ117が収容されている真空処理室119までの間の構成がイオンビームラインと呼ばれる。
なお、図10(a)において半導体ウエハ117に隣接して示した矢印はビームがこれらの矢印の方向にスキャンされることを示す。一方、図10(b)において半導体ウエハ117に隣接して示した矢印は、半導体ウエハ117が真空処理室119に設置されたプラテン装置によりこれらの矢印の方向に往復移動、すなわち機械走査されることを示している。つまり、ビームが、例えば一軸方向に往復スキャンされるものとすると、半導体ウエハ117は、プラテン装置により上記一軸方向に直角な方向に往復するように移動する。
また、ビームの経路はすべて外気とは遮断され、以下に説明するように、半導体ウエハ117はウエハ処理装置のうちの真空処理室119に収容される。
図1〜図3を参照して、本発明が適用されるAEFについて説明する。図1は本発明によるビーム空間電荷中和装置が組合わされるAEFを縦断面図にて示し、図2は図1の主要部を拡大して示す。ここでは、ビームの偏向を電場、磁場の両方で行うものとする。
AEF17は、図1に示すように、一対の磁気シールド21−1及び21−2と、これら磁気シールド21−1,21−2の間に配設された偏向磁石(分析電磁石)22と、偏向磁石22の中空部内に設置されたAEFチャンバー23と、AEFチャンバー23内に配置された一対の偏向電極(AEF電極)24−1及び24−2を含む。
磁気シールド21−1及び21−2は、ともにその中央部にビームを通過させるための開口(例えば、図の表裏方向に長い長方形の開口)を有しており、加速/減速電極16とプロセスチャンバー(真空処理室)18にそれぞれ固定されている。これらの磁気シールド21−1及び21−2は、偏向磁石22が生成するAEF磁場を遮蔽し、AEF磁場がビームに与える影響を調整する。
偏向磁石22は、後述するように略四角形(枠形状)のコアと、コアの一部である上部ヨーク22−1及び下部ヨーク22−2にそれぞれ巻回された一つ以上のコイル22−3及び22−4を有している。偏向磁石22は、作動時において、中空部内に図の表裏方向(例えば、裏面向き)のAEF磁場を生成し、図の左方から右方へと進行するビームをやや下向きに偏向させる。その結果、ビームは、その下流側(図の右側)に配置されているプロセスチャンバー18内に設けられたエネルギースリット18−2を通り、プロセスチャンバー18内に導入され保持されているウエハ19に照射される。なお、ビームは、図の表裏方向に長い長円形もしくは楕円形の連続断面を持つビームである。
偏向磁石22の中空部内に設けられたAEFチャンバー23は、その下流側が複数の支持ボルト25−1,25−2によって磁気シールド21−2とともにプロセスチャンバー18に固定されている。また、AEFチャンバー23の上流側(図の左側)は、下側から支え棒26によって補助的に支持されている。このように、AEFチャンバー23をプロセスチャンバー18に固定し、必要に応じて支え棒26で支持する支持固定構造としたことにより、AEFチャンバー23が偏向磁石22のコアやコイル、さらにその他の構成部品によって周囲を囲まれているにもかかわらず、確実に位置固定することができる。
AEFチャンバー23の内部には、図2に拡大して示すように、上述した偏向電極24−1及び24−2の他に、その上流側及び下流側にそれぞれ位置するサプレッション電極31−1,31−2と、さらにサプレッション電極31−1,31−2の各々の上流側及び下流側に位置するグランド電極32−1〜32−4と、最下流側に位置するビームダンプ33とが設置されている。
偏向電極24−1,24−2、サプレッション電極31−1,31−2及びグランド電極32−1〜32−4は、これら電極を用いて生成した電場によりビームを偏向させたときの偏向点(軌道)が、偏向磁石22を用いてビームを偏向させたときの偏向点(軌道)と実質的に同一となる(重なる)ように配置され、かつ電源供給される。即ち、これらの電極は、図3に模式的に示すように、生成した電場によって偏向させたビームの軌道41が、偏向磁石22により生成したAEF磁場によって偏向させたビームの軌道42と、少なくともAEFチャンバー23(即ち、AEF17)の入射側と出射側とにおいて重なるように設けられる。サプレッション電極31−1,31−2及びグランド電極32−1〜32−4を設けたことにより、偏向電極24−1,24−2間により高い電圧を印加することが可能となり、ビームの持つエネルギーがより大きい場合であっても、所望の軌道を実現することができる。また、偏向電極24−1,24−2の断面形状は、ビームの曲率半径に合わせてカーブ(偏向電極24−1は凹形状、偏向電極24−2は凸形状)が付けられており、これにより、効率よくビームを偏向させることができる。
ビームダンプ33は、AEF磁場または電場により偏向させたビームを通過させる開口を有し、所望のエネルギーや電荷数を持つイオンを通過させる。また、ビームダンプ33は、中性化したビームや、エネルギーや電荷数が所望の値と異なるビームを受ける。
偏向電極24−1,24−2、サプレッション電極31−1,31−2、グランド電極32−1〜32−4及びビームダンプ33を含むAEFチャンバー内構成部品は、後述するプラズマシャワーとともに単一のユニット(AEFユニット)として構成される。即ち、プラズマシャワー,電極24−1,24−2,31−1,31−2,32−1〜32−4とビームダンプ33とは、その他の構成部品とともに、共通のプレート等に固定されて一体化される。
次に、偏向磁石22について説明する。図4(a)及び(b)を参照すると、偏向磁石22は、略コの字型の第1のコア61と、略I型の第2のコア62とを有しており、これらを互いに突き合わせた状態で位置固定することによって、中央に中空部が形成された略四角形状(枠形状)のコアを構成している。そして、第1のコア61の一部が上部ヨーク22−1及び下部ヨーク22−2を構成し、そこにコイル22−3及び22−4がそれぞれ巻き回され、電磁石を構成している。
また、図1から理解されるように、上部ヨーク22−1は、ビーム進行方向(図1の左右方向)に長く、下部ヨーク22−2は、ビーム進行方向に垂直な方向(図1の上下方向)に長い形状となっており、コアの側面は上部ヨーク22−1側が広く、下部ヨーク22−2側が狭い、面角のない略扇形となっている。なお、上部ヨーク22−1の断面積と下部ヨーク22−2の断面積とは、同一にしておいた方が、AEF磁場の設計が容易になるので好ましい。
上記のように構成されたAEF17に対し、制御部(図示せず)は、ウエハに照射するイオンビーム(荷電粒子ビーム)の特性に応じて、偏向磁石22または偏向電極24−1及び24−2のいずれか一方に対して選択的に給電を行う。つまり、制御部は、AEF17の磁場/電場切り換え装置として働く。なお、制御部は、偏向電極24−1,24−2に対して給電を行う場合には、サプレッション電極31−1,31−2への給電も同時に行う。
制御部が、偏向磁石22に対して給電を行うか、偏向電極24−1,24−2に対して給電を行うかは、イオン種(イオン源)等によって異なるが、ビームのエネルギーが概ね十〜数十keVのある閾値よりも低い場合は、偏向磁石22に対して給電を行い、高い場合は偏向電極24−1,24−2(及びサプレッション電極31−1,31−2)に対して給電を行うようにすることが考えられる。
こうして、イオン注入装置では、ビーム条件(特性)に応じて、AEF17におけるビームの偏向方法としてAEF磁場を用いるか電場を用いるかを選択することができる。しかも、AEF17におけるビームの変更方法として磁場を選択しても、電場を選択してもビームの軌道が変わらないので、特別な軌道補正手段を必要とせず、構成が簡易である。
AEFチャンバー23の内部構造を上方から見た模式図として示した図5をも参照して、本発明によるビーム空間電荷中和装置の第1の実施の形態について説明する。
前述したように、AEFチャンバー23内には電場生成用の偏向電極24−2(上側の偏向電極24−1は図示省略)と、サプレッション電極31−1、31−2と、グランド電極32−1〜32−4とが設置されている。偏向電極はビーム進行方向に関して上下に少なくとも1対設置され、サプレッション電極、グランド電極はビーム進行方向に関して上流側、下流側に設置されている。
本形態においては、AEFチャンバー23内に更にプラズマシャワー10が設置されるが、本形態の1つの特徴はプラズマシャワー10を以下のように設置する点にある。プラズマシャワー10におけるフィラメント10−3の中心軸及びアークチャンバー10−4の引出孔10−5の開口軸が、AEF磁場10−6の磁力線がビーム進行方向と直交している位置10−7でかつAEF磁場の向きと一致するようにプラズマシャワー10を設置する。これに対し、プラズマシャワーの引出孔の開口軸がAEF磁場の向きと一致していないと、電子の引出効率が低下してしまう。なお、アークチャンバー10−4には1個以上の引出孔が設けられる。
図5ではまた、AEFチャンバー23内での電子の閉じ込め効率を向上させるために、AEFチャンバー23の内壁(ビームの進行方向に平行な左右面及び上下面)にコンファインメント磁場(図5に一部を矢印で示す)を形成するための複数の永久磁石20が設置されている。なお、コンファインメント磁場を形成するためには、永久磁石20はその磁極がAEFチャンバー23内を向くようにし、かつ隣合う永久磁石20の磁極は互いに反対になるようにされる。図2に示すように、AEFチャンバー23の上下の内壁に設置される永久磁石20はビームの進行方向に直角な方向に延在するようにされる。一方、図5に示すように、AEFチャンバー23の左右の内壁に設置される永久磁石20は上下方向に延在するようにされる。しかし、これらの永久磁石20は省略されても良い。
更に、図5から明らかなように、磁場によるAEFの使用時に、AEFチャンバー23内ではアークチャンバー10−4の上流側及び下流側が必要最小限の開口を持つグランド電極(あるいはサプレッション電極)で仕切られているので、プラズマシャワー10によるプラズマ生成領域のガス圧を比較的高く保つことができる。
図6は本発明の第2の実施の形態を示し、もう一つのプラズマシャワー10´を、AEFチャンバー23内においてビームのスキャン領域SAを挟んだ反対側の位置に設置している。図1、図2は本第2の実施の形態を適用した例について示している。あるいはまた、もう一つのプラズマシャワー10´の代わりに、リペラ電極を取り付けても良い。リペラ電極というのは、周知のように、電子を反射させるための電極であり、AEFチャンバー23の内壁に絶縁状態にて設置するか、負電圧を印加するようにしても良い。図6では、AEF電極、サプレッション電極及びグランド電極やコンファインメント磁場形成用の永久磁石等は図示を省略している。
なお、便宜上、図5では図示説明を省略したが、プラズマシャワー10への電源の接続形態は図6と同様にされる。つまり、図10においても説明したように、フィラメント10−3にはフィラメント電源E17によるフィラメント電圧が印加され、フィラメント10−3とアークチャンバー10−4との間には第1アーク電源E18による第1アーク電圧が印加される。更に、アークチャンバー10−4とアースとの間にはアークチャンバー10−4からビーム側への電子の供給を促進させるための電源E19が接続される。この接続形態は、もう1つのプラズマシャワー10´においても同様である。
図7は、本発明の第3の実施の形態を示す。本形態では、図6の形態に2つの変更を加えている。第1の変更は、アークチャンバー10−4からの電子の引出効率を向上させるために、偏向電極24−1、24−2及びグランド電極32−3とアークチャンバー10−4との間に新たに第2アーク電源E14による第2アーク電圧を印加するようにしている。なお、この第1の変更においては、偏向電極24−1、24−2及びグランド電極32−2、32−3は第2アーク電源E14の正側及びグランドに接続されている。この変形例として、偏向電極24−1、24−2及びグランド電極32−2、32−3を第2アーク電源E14の負側のみに接続して負電圧を印加するようにしても良い。
第2の変更は、プラズマシャワー10における引出孔10−5の出口側近傍に、引出孔10−5に対応する孔を持つ引出電極15を設置している。そして、アークチャンバー10−4と引出電極15との間には引出電源E16による引出電圧を印加するようにしている。もう一つのプラズマシャワー10´においても上記と同様の各種電源が接続される。勿論、これらの第1、第2の変更は、図6の形態に個別に適用されても良い。なお、図7でもコンファインメント磁場形成用の永久磁石20は図示を省略している。
図8は、本発明の第4の実施の形態を示す。本形態においては、プラズマシャワー10を、フィラメント10−3、ガス導入口(図示せず)、1個以上の引出孔10−5を備えた第1アーク室10−4(図5のアークチャンバー10−4と同じ)と、第2アーク室10−2とで構成している。第1アーク室10−1と第2アーク室10−2との境界部分には引出孔10−5と対応する箇所に孔を持つ引出電極15が設置される。フィラメント10−3、第1アーク室10−1、引出電極15に対する電源接続は、図6あるいは図7で説明した接続形態のいずれでも良い。一方、第2アーク室10−2でプラズマを生成するために、第1アーク室10−1と第2アーク室10−2との間にアーク電圧を印加することが好ましい。第2アーク室10−2はAEFチャンバー23内に向けた第2引出孔10−9を有する。特に、第2引出孔10−9の設置箇所は、図5で説明したプラズマシャワー10の設置箇所と同じになるようにされる。
次に、図5、図6に示された実施の形態によるビーム空間電荷中和装置の作用について説明する。
アークチャンバー10−4内にAr等のガスが導入される。
アークチャンバー10−4内に設置されたフィラメント10−3にフィラメント電源E17により電流を流して高温にすることにより、熱電子を発生させる。
熱電子は、フィラメント10−3とアークチャンバー10−4の間に印加された第1アーク電源E18による第1アーク電圧によって加速され、導入されたガスと衝突してアークチャンバー10−4内でプラズマを生成する。
ビームがアークチャンバー10−4の引出孔10−5の近くを通過すると、ビームが持つ正のポテンシャルによってアークチャンバー10−4から電子が引き出される。
引き出された電子は、アークチャンバー10−4でイオン化されずに引出孔10−5から噴出する中性ガスと衝突し、引出孔10−5とビームとの間にプラズマ(プラズマブリッジ)が形成される。
アークチャンバー10−4内の電子は、プラズマブリッジを通してビームに対し自律的に供給され、ビームの正電荷を中和する。
以上の作用は、従来のプラズマシャワーと同じである。
本発明においては、プラズマシャワー10が、そのフィラメント10−3の中心軸、引出孔10−5の開口軸がAEF磁場と同じ向きになるように設置されている。
電子は、磁場に巻き付くように運動するので、アークチャンバー10−4内でのプラズマ生成、アークチャンバー10−4からの電子の引出し、プラズマブリッジの形成、プラズマブリッジの閉じ込めは、このAEF磁場によって強化される。
なお、ビームが偏向走査装置によってスキャンされてアークチャンバー10−4の引出孔10−5との距離が大きくなると、引き出される電子量は減少する。しかし、図6のようにビームのスキャン領域を挟んでもう一つのプラズマシャワーのアークチャンバーを取り付ければ、片側のアークチャンバー10−4との距離が離れるにつれ別の側のアークチャンバーとの距離が小さくなるので、引出電子量のスキャン位置依存性を小さくすることができる。
また、AEFチャンバー23の内壁に形成されたコンファインメント磁場により、AEFチャンバー23の内壁面での電子の損失が抑制される。
AEFチャンバー23内に入射したビームに対し、AEFチャンバー23内のプラズマから自律的に電子が供給されることによりビームの空間電荷が中和され、その結果、ビームの発散が抑制される。
続いて、図7の形態について作用を説明する。
アークチャンバー10−4と偏向電極24−1、24−2及びグランド電極32−2、32−3との間に第2アーク電源E14による第2アーク電圧が印加されることで、アークチャンバー10−4から電子が引き出される。ここで、AEFチャンバー23内の上下の偏向電極24−1、24−2と、上流側及び下流側のグランド電極32−2、32−3とで囲まれた領域が疑似アークチャンバーとして作用し、電子量を増幅することができる。この時、AEF磁場はソースマグネットとして利用されていることになる。但し、プラズマシャワーの使用時には、偏向電極24−1、24−2及びサプレッション電極31−1、31−2、グランド電極32−1〜32−4は、AEF電場、サプレッション電場を生成するために使用しないことが望ましい。これは、図5、図6の実施の形態も同様である。
加えて、アークチャンバー10−4の引出孔10−5近傍に引出電極15が設置されてアークチャンバー10−4との間に引出電源E16による引出電圧が印加されることにより、電子の引出効率が向上する。
アークチャンバー10−4からAEFチャンバー23内に引き出された電子は第2アーク電圧によって加速され、アークチャンバー23内でイオン化されずに引出孔10−5から噴出する中性ガスと衝突し、AEFチャンバー23内で再びプラズマが生成される。
AEFチャンバー23内で上流側、下流側にあるグランド電極32−2、32−3のアパチャーにより、プラズマ生成領域のガス圧は比較的高く保たれ、プラズマ生成効率が向上する。
AEFチャンバー23内に入射したビームに対し、AEFチャンバー23内のプラズマから自律的に電子が供給されることによりビームの空間電荷が中和され、その結果、ビームの発散が抑制される。
次に、第4の実施形態の作用について説明する。
第1アーク室10−1内にはガス導入口からAr等のガスが導入される。第1アーク室10−1内に設置したフィラメント10−3にフィラメント電源から電流を流して高温にすることにより熱電子を発生させる。熱電子は、フィラメント10−3と第1アーク室10−1との間に印加された第1アーク電源の第1アーク電圧によって加速され、導入されたガスと衝突して第1アーク室10−1内でプラズマを生成する。第1アーク室10−1には、1個以上の引出孔10−5が設けられており、その外側に引出電極15が設置されている。引出電極15と第1アーク室10−1の間に第1引出電源の第1引出電圧を印加して第1アーク室10−1から電子を引き出す。
第2アーク室10−2には、第1アーク室10−1内でイオン化されずに引出孔10−5から噴出する中性ガスと、第1アーク室10−1から引き出された電子が導入される。万一、蒸発等によりフィラメント10−3の材料が飛散しても、引出孔10−5のサイズが小さいので第1アーク室10−1内にとどまり、第2アーク室10−2には導入されない。
第2アーク室10−2内に導入された電子は、第2アーク室10−2と引出電極15との間に印加された第2アーク電源の第2アーク電圧によって加速され、第1アーク室10−1から導入されたガスと衝突して第2アーク室10−2内で濃いプラズマを生成する。
第2アーク室10−2においてビームの通過領域に対応する箇所には、第2引出孔10−9が設けられている。第2アーク室10−2は、第2引出孔10−9以外からガスが漏れない構造にして、第2アーク室10−2内のガス圧の低下を防ぎ、プラズマ生成効率を高めている。
ビームが第2引出孔10−9の近くを通過すると、ビームが持つ正のポテンシャルによって第2アーク室10−2から電子が引き出される。引き出された電子は、第1アーク室10−1や第2アーク室10−2でイオン化されずに第2引出孔109から噴出する中性ガスと衝突し、ビームと第2アーク室10−2(厳密には第2引出孔10−9)との間にプラズマ(プラズマブリッジ)が形成される。第2アーク室10−2内の電子は、プラズマブリッジを通してビームに対し自律的に供給される。
第2アーク室10−2は、接地電位との間に第2引出電源の第2引出電圧を印加できる構造になっており、これによりビームへの電子供給量や供給される電子のエネルギーを調整することができる。
以上のように、第1アーク室10−1によるプラズマ生成と第2アーク室10−2によるプラズマ生成の相乗作用によりビームに対してプラズマが効率良く供給され、ビームの発散を更に効果的に抑制することができる。
次に、AEFユニットをイオンビームラインから引出し可能とする構造について説明する。
AEFユニットの一例を図9に示す。図9は、AEFユニットを偏向電極24−1、24−2の各々の中心線を含む平面で切断した断面図であってビーム出射側から見た図である。
図9に示すように、AEFユニット50は、上部サポート51、下部サポート52、AEFチャンバー23の一部(蓋)となるフロントプレート53、及びリヤプレート54を有している。偏向電極24−1、24−2は、それぞれ絶縁性のマウントプレート55、56に取り付けられ、複数の碍子57を介して上部サポート51又は下部サポート52に固定されている。
プラズマシャワー10、10´、サプレッション電極等の他のAEFチャンバー内構成部品もまた、上部サポート51、下部サポート52、フロントプレート53及びリヤプレート54のいずれかに直接あるいは補助サポート(図示せず)等を介して固定され、一体化される。
また、図4(b)に見られるように、フロントプレート53の上縁には、AEFチャンバー23の外側上面に設置された一対のスライドレール36の先端が固定されている。これにより、AEFユニット50は、AEFチャンバー23に対して出し入れ自在に支持される。なお、AEFユニット50がAEFチャンバー23内に挿入された時、その位置を所定位置に位置決めするために、リヤプレート54に位置決め部(例えば、突起)を設けても良い。
図4(a)及び(b)に戻ると、第1のコア61は、基台63に複数の支柱64−1〜64−3を介して固定されている。一方、第2のコア62は、水平方向に移動可能な第1のリニアガイド65上に設けられた、垂直方向に移動可能な第2のリニアガイド66に取り付けられている。第1のリニアガイド65及び第2のリニアガイド66を操作することにより、第1のコア61に対して第2のコア62を水平方向及び垂直方向に移動(スライド)させて、図6(a)に示す状態から図6(b)に示す状態へと変化させ、また、逆に、図6の(b)に示す状態から図6(a)に示す状態にすることができる。
一方、プラズマシャワー10、10´、偏向電極24−1,24−2、その他の電極等は、上述したように一体化され、AEFユニット50を構成している。そして、AEFユニット50は、スライドレール36によりAEFチャンバー23に対して押し入れ/引き出し自在に支持されている。
図6(a)に示す状態から、リニアガイド65及び66を操作して第1のコア61から第2のコア62を分離すると、フロントプレート53が外部に露出する。その状態から、AEFユニット50を引き出せば、図6(b)に示す状態、即ち、偏向電極24−1,24−2等がAEFチャンバー23の外部に位置し露出する状態にすることができる。このように、本例では、偏向電極24−1,24−2等をAEFチャンバー23から容易に取り出し、外部に露出させることができるので、そのメンテナンスや部品交換が容易に行える。
メンテナンスや部品交換を終えた後は、AEFユニット50をAEFチャンバー23内に押し入れ、フロントプレート53をAEFチャンバー23に密封固定すれば、プラズマシャワー10、10´、偏向電極24−1,24−2等を、AEFチャンバー23内の所定位置に設置することができる。
以上、本発明の実施の形態を電場、磁場の両方で偏向を行うAEFに適用した場合について説明したが、本発明は磁場のみにより偏向を行うAEFにも適用可能であることは言うまでも無い。この場合、図1に示された偏向電極、サプレッション電極、グランド電極等は省略される。また、上記実施の形態では、スキャンによりビームの連続断面を長円形もしくは楕円形にする例について説明したが、本発明は、スキャンを行わない場合、あるいはビームの断面形状が円形、長円形もしくは楕円形の場合にも適用できる。
図1は、本発明が適用されるイオン注入装置における角度エネルギーフィルターとその周辺の構造を示す縦断面図である。 図2は、図1に示された角度エネルギーフィルターの内部構造を拡大して示した断面図である。 図3は、図1に示された角度エネルギーフィルターの作用を説明するために角度エネルギーフィルターの構成を模式的に示した図である。 図4は、図1に示された角度エネルギーフィルターの内部構成要素を一体化して角度エネルギーフィルターのチャンバーに着脱自在とするための構造を説明するための図である。 図5は、図1に示された角度エネルギーフィルターに本発明を適用した第1の実施の形態を模式的に示した横断面図である。 図6は、図5に示された形態とは別の第2の実施の形態を模式的に示した横断面図である。 図7は、図6に示された形態とは別の第3の実施の形態を模式的に示した横断面図である。 図8は、本発明の第4の実施の形態をプラズマシャワー近傍のみについて模式的に示した横断面図である。 図9は、図4に示された角度エネルギーフィルターの内部構成要素を着脱自在とするためのユニット構造を説明するための図である。 図10は、本発明が適用されるイオン注入装置の概略構成を示した図である。 図11は、バッチ式イオン注入装置で使用される従来のプラズマシャワーの模式図である。
符号の説明
10、10´ プラズマシャワー
10−3 フィラメント
10−4 アークチャンバー
10−5 引出孔
10−6 AEF磁場
11 イオンソース
12 質量分析磁石装置
13 ビーム整形装置
14 偏向走査装置
15 P−レンズ
16 加速/減速電極
17 角度エネルギーフィルター
18 プロセスチャンバー
19 ウエハ
20 永久磁石
22 偏向磁石
22−1 上部ヨーク
22−2 下部ヨーク
22−3,22−4 コイル
23 AEFチャンバー
24−1、24−2 偏向電極
31−1、31−2 サプレッション電極
32−1〜32−4 グランド電極
36 スライドレール
50 AEFユニット
51 上部サポート
52 下部サポート
53 フロントプレート
54 リヤプレート
55、56 マウントプレート
57 碍子
61 第1のコア
62 第2のコア
63 基台
65 第1のリニアガイド
66 第2のリニアガイド
E14 第2アーク電源
E16 引出電源
E17 フィラメント電源
E18 第1アーク電源

Claims (12)

  1. イオンビームをウエハに照射して処理するイオンビーム処理装置におけるビーム経路の途中に設けられて、電場、磁場のうち少なくとも磁場によってイオンビームから必要なエネルギー種のイオンのみを選択する角度エネルギーフィルター(以下、AEFと略称する)において、
    AEFチャンバー内にビーム空間電荷中和用のプラズマシャワーを設け、
    該プラズマシャワーは、そのアークチャンバー引出孔の位置がイオンビーム進行方向に直交するAEF磁場の磁力線上にあり、しかもそのフィラメント及びアークチャンバー引出孔の軸方向をAEF磁場の向きと一致させるように設置されていることを特徴とするビーム空間電荷中和装置。
  2. イオンビームを間にはさんだAEFチャンバーの両側に前記プラズマシャワーを設けたことを特徴とする請求項1に記載のビーム空間電荷中和装置。
  3. 前記AEFチャンバーをプラズマシャワー室と兼用するように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のビーム空間電荷中和装置。
  4. 前記AEFチャンバーにおけるビームラインの上下左右の内壁にプラズマ閉じ込め用のコンファインメント磁場を形成するための複数の磁石を設置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置。
  5. 前記AEFチャンバーにおけるビームラインの左右内壁のコンファインメント磁場は、AEFによるビームの屈曲に対応するようビームラインに沿って複数の磁石を設置することにより構成したことを特徴とする請求項4に記載のビーム空間電荷中和装置。
  6. 前記AEFチャンバーにおけるビームラインの上下内壁のコンファインメント磁場は、ビームラインの上下内壁の左右方向に沿って複数の磁石を設置することにより構成したことを特徴とする請求項4に記載のビーム空間電荷中和装置。
  7. 前記プラズマシャワーをAEF磁場によるイオンビームの屈曲点付近に対応する箇所に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置。
  8. 前記AEF磁場が存在するAEFチャンバー内部でプラズマが生成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置。
  9. 前記AEFは磁場または電場によってイオンビームから必要なエネルギー種のイオンのみを選択するものであって、電場生成のためにイオンビームに関して上側及び下側に配置された一対の偏向電極及びイオンビームに関して上流側及び下流側に配置されたサプレッション電極及びグランド電極を備え、
    前記プラズマシャワーは前記一対の偏向電極の間と、上流側の前記サプレッション電極及びグランド電極と下流側の前記サプレッション電極及びグランド電極との間で規定される箇所に設置され、
    磁場によるAEFの使用時に、前記アークチャンバーと前記偏向電極及びサプレッション電極との間にアーク電圧を印加することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置。
  10. 前記AEFチャンバー内部のプラズマ生成領域を、前記プラズマシャワーの上流側及び下流側に配置された必要最小限の開口を持つグランド電極で仕切ることにより構成したことを特徴とする請求項9に記載のビーム空間電荷中和装置。
  11. 前記プラズマシャワー、前記一対の偏向電極、上流側の前記サプレッション電極及びグランド電極、下流側の前記サプレッション電極及びグランド電極を一体的に前記AEFチャンバーに対して着脱自在な構造としたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載のビーム空間電荷中和装置を備えたことを特徴とするイオン注入装置。
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