JP2006155678A - 多重化制御システム及びその多重化方法 - Google Patents

多重化制御システム及びその多重化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は上記点に対処して成されたもので、第1番目の発明の目的とするところは、応答特性が速く信頼性の高い多重化制御システムを提供することにある。
【解決手段】プロセスの同一の状態量を検出する複数個のセンサで検出したプロセス信号を複数台のディジタル制御装置にそれぞれ分配する共通のプロセス入出力装置を設けた多重化制御システムと、プラントとの間でプロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設け、重要度によってプロセス信号のプロセス入出力装置を3重化、2重化、1重化すると共に2重化したプロセス入出力装置と1重化したプロセス入出力装置の夫々のプロセス信号をプロセスコントローラのうちマスタ権を持ったコントローラによって制御する。
【選択図】図5

Description

本発明は、発電プラントや化学プラント等の各種プラントのプロセスを、プロセス入出力装置を介して複数台のマイコンなどのディジタル制御装置で制御する多重化制御システム及びその多重化方法に関する。
原子力発電プラントの再循環ポンプ制御や、火力発電プラントのガスタービン制御、及び蒸気タービン制御、或いは化学プラント等の各種プラントの制御は、安定に運転することが社会的にも要望されており、プラント制御の信頼性と安全性を高めるため特に重要度の高い保護機能は、ハードワイヤード回路にて構成されている。しかし、コスト低減の動きにより、ハードワイヤード回路は近年ではソフトウェア化が図られているが、信頼性や安全性を維持するために、3重系にて構成されるようになっている。
従来の3重系制御システムでは、冗長化構成である3台のマイコンの各々にプロセス入出力装置を独立に接続し、この外側で出力信号を選択する構成としている。そして、外部回路を簡略化するために、例えば、特許文献1に記載されているように、出力信号を3つの信号の和とする方式も提案されている。
また、多重化された制御システムにおけるプロセス量の入出力及び監視は、監視専用のマイコン及び入出力ハードインターフェイス装置を別に設けて入出力及び監視している。この場合、制御用のマイコンとは別に、入出力及び監視専用の入出力ハードインターフェイス装置にて入出力を行い伝送にて全ての制御用マイコンへ情報を送信して情報の統一化を図っている。
更に、特許文献2に記載のように、処理装置とプロセス入出力装置の間を3重化されたラインで接続し、そのうちのどれと接続しどのラインのデータを採用するかを決定する回路を、プロセス入出力装置内に組み込むことにより、3重化されたプロセス入出力装置とは別に、共用のプロセス入出力装置を置くことを可能にし、コスト低減を図っている。
特開平5−241606号公報 特開平8−106301号公報
冗長化構成である3台の演算装置の各々にプロセス入出力装置を独立に接続する構成である上記従来の技術では、入力信号では入力センサが1つしかなくても、3台のプロセス入力装置に入力するために信号の増幅器等が必要となり、また、3台のプロセス出力装置から出力される出力信号は、この外側でプラントへの出力信号を1つ選択する回路を必要とし、コスト上と小型化のために問題点がある。そして、プロセス制御装置に入出力する全ての信号をこの方式でプロセス入出力装置に接続すると、これらの回路が膨大になるために、故障率が上がると共に、部品点数が増加しメンテナンス上からも好ましくない。なお、特開平5−241606号公報に記載された装置では、ハードウェア量が削減できるが、程度問題であり事実上の効果が非常に少ない。
また、多重化された制御システムにおけるプロセス量の入出力及び監視を監視専用のマイコン及び入出力ハードインターフェイス装置を別に設けている上記従来の技術では、伝送時間を要するために応答時間が大になり、多くの制御時間を要しするという問題点がある。
更に、特開平08−106301号公報記載の技術では、演算装置とプロセス入出力装置の間を3重化されたラインで接続するとともに、接続切替のための回路を個々のプロセス入出力装置内に持つため、一般のプロセス入出力装置に比べ、回路が複雑となり、ハードワイヤード回路を用いた場合の信頼性を維持するために、大幅なコストアップが余儀なくされるという問題がある。
本発明は上記点に対処して成されたもので、第1番目の発明の目的とするところは、応答特性が速く信頼性の高い多重化制御システムを提供することにある。
また、第2番目の発明の目的とするところは、低コストで信頼性の高い小型の多重化制御システムとその多重化方法を提供することにある。
第1番目の発明の目的を達成するため本発明では、プロセスの同一の状態量を検出する多重化数の複数個のセンサで検出した複数個のプロセス信号を複数台のディジタル制御装置にそれぞれ分配する共通のプロセス入出力装置を設けるようにする。
具体的には、マイコンの台数によらず1台の入出力ハードインターフェース装置にマイコンと同数のインターフェースボードを用いることで入出力ハードインターフェース装置を共有化し、伝送を用いずにパラレルに入出力を行い制御時間を大幅に短縮する。
このように構成することにより、複数台のディジタル制御装置にプロセス信号を伝送する時間を必要としないので、応答特性が速く信頼性の高い多重化制御を行うことが可能となる。
第2番目の発明の目的を達成するために本発明では、プロセス信号の種類に応じて当該プロセス信号を入出力するプロセス入出力装置の冗長化構成を変え、また冗長化の小さい入出力装置の信号は冗長化を大とした入出力装置を経由して入出力するよう構成する。
また、プラントとの間でプロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設け、重要度「大」のプロセス信号のプロセス入出力装置を3重化して設けると共に3重化した各入出力装置対応に演算処理機能を持ったプロセスコントローラを設け、重要度「中」のプロセス信号のプロセス入出力装置を2重化して設け、重要度「小」のプロセス信号のプロセス入出力装置を1重化して設けると共に、2重化した入出力装置と1重化した入出力装置の夫々のプロセス信号の出力を前記プロセスコントローラのいずれかで処理する構成とする。
また、3重化した前記プロセスコントローラの1台をマスタ権を持った装置とし、該マスタ権を持った装置が2重化した入出力装置と1重化した入出力装置の出力制御を行う構成とする。
更に、プラントとの間でプロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設け、プロセス信号を入出力する入出力装置の冗長化構成を、プロセス信号の重要度に応じて、3重化構成、2重化構成、1重化構成のいずれかとすることで、達成される。
すなわち、プラント制御装置を構成装置を全て3重化するのではなく、プロセス信号の重要度の高いものだけを3重化し、その他の装置は2重化あるいは1重化することで、ハードウェア量を削減することが可能となり、信頼性を損ねることなく、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。
また、マスタ権を持つプロセスコントローラに全ての装置をサポートさせる構成とすることで、更にコストの低減を図ることが可能となる。
以上の様に、プロセス入出力装置の小型化とプロセス入出力装置の外部での信号の増幅回路、選択回路等の合理化が可能となり、物量を削減できるために、装置の小型化、簡素化による保守性の向上とコスト、維持費用の削減がはかれる。
また、演算装置と複数のプロセス入出力装置を直列に接続できるようにして、その中でプロセス入出力装置の冗長構成をはかることが可能となり、プロセス入出力装置と演算装置間の接続の簡略化が可能となり、さらに、1台の演算装置と同一の冗長度のプロセス制御装置毎に複数のプロセス入出力装置を直列に接続するようにしたことによって、プロセス入出力装置と演算装置間の接続に故障が生じても他のもっと冗長度が高い重要な信号の入出力に影響を与えることがなくなる。
更に、冗長度の違う入出力装置に対するアクセス権の判定回路をソフトウェア回路としたので、ハードウェア回路の単純化を図ることが可能となり、信頼性の向上及び、コストの削減が図れる。
図1〜10に示す実施例に基づき具体的に説明する。
以下、第1番目の発明に関する実施の形態を説明する。
図1、図2に本発明の一実施例に関る多重化制御システム(マイコン3重化)の構成を示す。
図1に示した多重化制御システムは、3個のマイコン(1A〜1C)と、この3個のマイコンに対して共通して設けられた入出力ハードインターフェース2から構成され、入出力ハードインターフェース2は3個のセンサー(4A〜4C)からのプロセス信号を入力し、インターフェースボード(3A〜3C)を介してマイコン(1A〜1C)にプロセス信号を分配する。
図2は、図1で示した多重化制御システムの詳細構成を示し、1A、1B、1Cはマイコン、5A、5B、5Cは判断部、6A、6B、6Cはメモリ、7A、7B、7Cは信号変換部、101は入力処理部、102は出力処理部であり、以下のような動作を行う。
1)データ出力
図3、4に示すようにマイコン1A(マスタ)は、接続されたインターフェースボードをマスタインターフェースボードに設定(インターフェースボードへの出力許可指令)するために判断部5Aへマスタ信号を出力する。判断部5Aはマスタであることを認識すると、信号変換部7Aのデータ出力許可信号を出力する。
マイコン1A(マスタ)は信号変換部7A経由で出力処理部102へ書き込みを行い、出力処理部102は外部へデータ出力を行う。これに対して、マイコン1B、1C(スレーブ)は、接続されたインターフェースボードをスレーブインターフェースボードに設定(インターフェースボードへの出力禁止指令)するために判断部5B、5Cへスレーブ信号を出力する。判断部5B、5Cはスレーブであることを認識すると、信号変換部7B,7Cのデータ出力禁止信号を出力する。
マイコン1B、1C(スレーブ)は信号変換部7B,7Cへ書き込みを行うが、信号変換部7B,7Cは出力禁止のため出力は行わずマイコン1B、1C(スレーブ)への応答のみを行う。
データ出力の処理は図8のステップS1〜S3で行われる。すなわち、各マイコン(1A〜1C)の演算部から各信号変換部へ出力データを入力し、他のマイコンからのマスタ/スレーブ信号を判断部へ入力する(S1)。次に、各マイコン(1A〜1C)はマスタかどうか認識し(S2)、マスタであれば信号変換部から出力データを出力処理部へ入力し、出力処理部から外部へ出力する(S3)。
2)入力データ
図5、6に示すように入力処理部101はそれぞれのインターフェースボード3A,3B,3Cへデータを入力する。そこでマイコン1A(マスタ)は、接続されたインターフェースボードをマスタインターフェースボードに設定(インターフェースボードへの入力許可指令)するために判断部5Aへマスタ信号を出力する。
判断部5Aはマスタであることを認識すると、信号変換部7Aのデータ入力許可信号を出力する。よってマイコン1A(マスタ)は信号変換部7A経由で入力処理部101から入力を行う。
これに対して、マイコン1B、1C(スレーブ)は、接続されたインターフェースボードをスレーブインターフェースボードに設定(インターフェースボードへの入力禁止指令)するために判断部5B、5Cへスレーブ信号を出力する。判断部5B、5Cはスレーブであることを認識すると、信号変換部7B、7Cへのデータ入力禁止信号を出力するため、データはメモリ6B、6Cへ書き込まれ、マイコン1B、1C(スレーブ)はメモリ6B、6Cから入力を行う。よってマイコン1B、1C(スレーブ)はマイコン1A(マスタ)と同じデータを入力することが出来る。
データ入力の処理は図9のステップS5〜S8で行われる。即ち、各マイコン(1A〜1C)は入力データを入力処理部へ入力し、さらに信号変換部へ出力し、他のマイコンからのマスタ/スレーブ信号を判断部へ入力する(S5)。次に、各マイコン(1A〜1C)はマスタかどうか認識し(S6)、マスタであれば信号変換部から入力データをマイコンの演算部へ入力する(S7)。マスタでなければ信号変換部から入力データを入出力ハードインターフェースのメモリへ入力し、メモリからマイコンの演算部へ入力する(S8)。
3)マスタ/スレーブ切替
多重化制御装置のマイコン1A、1B、1Cは、インターフェースボードの優先選択機能を有している。インターフェースボードの優先選択の切替は図7(a)のように予め優先順位を定めておき、マスタ/スレーブの切替をおこなう。インターフェイスボードは自分のマイコン及び他のインターフェースボードの状態(正常/異常及びマスタ/スレーブ)を常に監視している。
マスタ故障時には正常な他系の中で優先順位の高いマイコンをマスタに切替え、スレーブ故障時及び復旧時にはマスタ切替は行わない。更に自分のマイコンが故障した場合には機能を停止する。例えば、図7に示すように3重系で制御していて、A系が故障した場合はマスタをB系へ切替え、その後A系を復旧させてもマスタは切替わらない。更にB系が故障すると、正常な他系の中の優先順位が高いA系がマスタに選択される。そこで、A系が故障すると唯一の正常なC系がマスタに選択される。このマスタ/スレーブ切替選択機能を用いることにより、入出力制御を行う。
マスタ/スレーブ切替処理は図10のステップS10〜S19で行われる。即ち、自系マイコンは他のマイコンとマスタ/スレーブ信号を入出力する(S10)。次に、自系マイコンが正常か判断する(S11)。正常でない場合は、自系の信号変換部を停止する(S13)。
正常である場合は、自系がマスタかどうか判断し(S14)、マスタであれば、マイコンの判断部から信号変換部へデータの入出力許可信号を入力する(S15)。マスタでなければ、マスタから信号がきたかどうか判断し(S16)、信号がきていれば、マイコンの判断部から信号変換部へデータの入出力禁止信号を入力する(S17)。信号がきていなければ、自系が正常なマイコンの中で優先順位が一番高いかどうか判断し(S18)、一番高い場合は、自系をマスタに選択する(S19)。一番高くない場合は、マイコンの判断部から信号変換部へデータの入出力禁止信号を入力する(S17)。
4)故障時の対応
マイコン及びインターフェースボードが故障しても、故障した系のみ取り外すことが出来るため、装置を停止することなく復旧することが出来る。
次に、第2番目の発明に関する実施の形態を説明する。
図11は、その実施の形態であるプラント制御装置のシステム構成図である。この実施の形態では、3重化されたプロセス入出力装置(PI/O)13、23、33の各々と3重系を構成する3台の演算処理能力を持つディジタル制御装置11、21、31(CPU:プロセスコントローラともいう。)の各々とが夫々CPUユニットとして一体化され、2重系51、61と1重系41の夫々のプロセス入出力装置は、3重系を構成する3台のプロセスコントローラ11、21、31の各々と接続される構成を特徴とする。 一方、3重化されたCPU11、21、31の各々は、ネットワーク接続用ボードNCP12、22、32、によりネットワーク1へ接続されている。
3重化されたプロセスコントローラ11、21、31の各々には、プラント機器71〜76に設けられた各種センサや操作端が接続されており、プラントの重要な運転情報例えばタービン回転数やガスタービン排気温度等の測定値信号を取り込む。これらの信号は、プラント運転上非常に重要な信号で、この為、プラント機器も(71、73、75)、(72、74、76)と3重化されている。
更に、CPU11とPI/O13とプロセス機器71、72とが1対1に接続され、CPU21とPI/O23とプロセス機器73、74とが1対1に接続され、CPU31とPI/O33とプロセス機器75、76とが1対1に接続されている。
プラントからの入力信号は、夫々のPI/Oを経由して独立にプロセスコントローラへ取り込まれ、また出力信号も同様に夫々のPI/Oを経由して独立に出力される。これにより、信号の信頼性が向上される。
プラント機器77、78は、監視用信号やランプ指示系への出力信号を扱っている。これらの機器77、78と接続するPI/O41は1重系のPI/Oであり、3重化されたプロセスコントローラ11、21、31とは、CPUユニット側に実装されたIFボード15、25、35と、PI/Oユニット側に実装されたUIFボード42、43、44との間がケーブル81、82、83で結ばれることにより接続される。
プラント機器77からの入力信号は、1重系のプロセス入出力装置(PI/O)41を経由して、各プロセスコントローラ11、21、31へ取り込まれ、プラント機器78への出力信号としては、3重系(A系、B系、C系)の中でマスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先して出力される。詳細については図15で説明する。
プラント機器79は、プロセス入出力装置の故障交換作業時等にも継続して入力が必要な、プラントやプラント機器の制御運転上で重要な監視信号や、誤動作が許されない制御操作出力信号を扱っている。これらの機器79には2重系のプロセス入出力装置(PI/O)51、61が接続される。この2重系のPI/O51、61は、3重化されたプロセスコントローラ11、21、31と、CPUユニット側に実装されたIFボード14、24、34およびPI/Oユニット側に実装されたUIFボード52、53、54、62、63、64の間を結ぶケーブル84、85、86、87、88、89により接続される。
プラント機器79からの入力信号は、PI/O51、61を経由して夫々のプロセスコントローラ11、21、31に取り込まれる。プラント機器79への出力信号としては、PI/O51、61よりマスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先して出力される(詳細は図15で説明する。)。このとき、機器79の外側に切替スイッチ90を置き、PI/O51、61のうちどちらか一方の信号をプラント機器79へ出力する。
図12は、他の実施の形態に係るプラント制御システム構成図である。この実施の形態に係るシステム構成では、3重化されたプロセス入出力装置13、23、33と3重系を構成する3台のプロセスコントローラ11、21、31とが1対1に接続され、2重(51、61),1重(41)のプロセス入出力装置51、61、41と3重系を構成する3台のプロセスコントローラ11、21、31とは、夫々を直列に接続して構成される。3重化されたプロセスコントローラ及びプロセス入出力装置その他のIFのユニット構成は図11で示した実施の形態と同じであるため説明を省略する。
プラント機器79に接続される2重系の一方のPI/051と3重化されたプロセスコントローラ13、23、33とは、CPUユニット側に実装されたIFボード15、25、35およびPI/Oユニット側に実装されたUIFボード52、53、54の間を結ぶケーブル81、82、83により接続され、他方のPI/O61は、そのUIFボード62、63、64がケーブル94、95、96を介して一方側のPI/O51のUIFボード52、53、54に接続される。PI/O61は、PI/O51の各UIFボードを介して3重化されたCPUユニット側につながる。
プラント機器79からの入力信号は、PI/O51、61を経由して各プロセスコントローラ11、21、31に取り込まれ、出力信号としては、マスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先してPI/O51、61を通して機器79に出力される。この場合も、切替スイッチ90により、PI/O51、61のうちどちらか一方の信号がプラント機器79へ出力される。
1重化されたプラント機器77、78には、PI/041が設けられており、UIFボード42、43、44がケーブル91、92、93を介してPI/061のUIFボード62、63、64に接続される。即ち、PI/041は、直列に介挿されたPI/061及びPI/051の各UIFボードを介して3重化されたCPUユニット側につながる。プラントからの入力信号はPI/041を経由して各プロセスコントローラへ取り込まれ、出力信号は、マスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先して出力されるのは図11で示した実施の形態と同様である。
この実施の形態では、各PI/O41、51、61を直列に接続して3重系の各プロセスコントローラに接続する構成をとっているため、3台のCPUユニット側の各々には1枚のIFボードを実装するだけで済み(図11では各CPUユニット側には夫々2枚のIFボードが実装されている。)、ハードウェア量が小さくなるという利点がある。
図13は、更に他の実施の形態に係るプラント制御システム構成図である。この実施の形態では、3重系のCPUユニットの夫々が、CPU11(21、31)と、ネットワーク接続用ボードNCP12(22、32)と、IFボード15(25、35)で構成され、PI/OはこのCPUユニットに設けられていない。3重系のプロセス入出力装置を構成するPI/O100、110、120は、夫々、3つのUIFボード(101、102、103)(111、112、113)(121、122、123)を備えている。プラント機器71、72はA系用のPI/O100に接続され、プラント機器73、74はB系用のPI/O110に接続され、プラント機器75、76はC系用のPI/O120に接続される。
そして、PI/O120のUIF121と、PI/O110のUIF111と、PI/O100のUIF101と、CPU11のユニットのIF15とが夫々ケーブル133、130、81で直列に接続され、PI/O120のUIF122と、PI/O110のUIF112と、PI/O100のUIF102と、CPU21のユニットのIF25とが夫々ケーブル134、131、82で直列に接続され、PI/O120のUIF123と、PI/O110のUIF113と、PI/O100のUIF103と、CPU31のユニットのIF35とが夫々ケーブル135、132、83で直列に接続されている。
プラント機器71〜76からの入力信号は、夫々のPI/Oを経由して独立に各系のプロセスコントローラ11、21、31に取り込まれ、また出力信号も同様に夫々のPI/Oを経由して独立に出力される。これにより、信号の信頼性が向上する。
プラント機器77、78は、1重系のPI/O41に接続される。また、プラント機器79は2重系のPI/O51、61に接続され、各PI/OユニットのUIFボードが図12で示した実施の形態と同様に直列に接続され、更に、本実施形態では、PI/O51の各UIFボード52、53、54が、PI/O120のUIFボード121、122、123に、ケーブル136、137、138によって接続される。
即ち、本実施の形態では、3重化されたPI/O100、110、120と1重化されたPI/O41と2重化されたPI/O51、61が全て直列に接続され、3重化されたプロセスコントローラ11、21、31の各々に接続される。
この実施の形態でも、プラント機器77からの入力信号は、PI/O41を経由して各プロセスコントローラへ取り込まれ、機器78への出力信号としては、マスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先して出力される。また、プラント機器79からの入力信号は、PI/O51、61を経由すると共にPI/O、120、110、100の各UIFボードを経由して各プロセスコントローラに取り込まれ、機器79への出力信号としては、切換スイッチ90により選択されたPI/O51、61の一方から、マスタ権を持つプロセスコントローラの出力データが優先して出力される。
図14は、上述したシステム構成における3重系プロセスコントローラ間の出力データのデータ合わせ方法を説明する図である。3重系のプロセスコントローラ11、21、31は、夫々ネットワーク接続用ボード(NCP)12、22、32によりネットワーク1に接続されている。そして、各プロセスコントローラ11、21、31内には、ソフトロジック201が組み込まれている。この図4に示すソフトロジック201は、例としてA系のプロセスコントローラ11に組み込まれているソフトロジックであるが、B系、C系とも中身は同じである。
ソフトロジック201において、PI演算器202の演算結果(この例では、弁の開度)は、ネットワーク1を経由してB系およびC系へ送られる(203の記号で表す)。同様に、B系とC系の各演算結果も、ネットワーク1経由で送られ、A系はそれを受信する(206、207)。平均値演算手段204は、A系、B系、C系の各開度を入力として、その平均値を計算し、これを自系配下のPI/Oへ開度指令208として出力する。尚、この例では、平均値演算を行ったが、他の論理演算処理、例えば多数決論理または中央値論理で指令208を生成することでもよい。これにより、誤動作や誤不動作を起こさない出力信号を得ることができる。
図15は、図11、図12で示した1重化PI/O41ユニットと3重化CPUユニットとの接続構成の詳細を示す図である。3重化されたCPUユニットは、同一構成であり、プロセスコントローラ11(21、31)は、バス16(26、36)により、NCP12(22、32)とPI/O13(23、33)とIFボード15(25、35)とに接続されている。
3重化されたプロセスコントローラ11、21、31間で共有するプロセス入出力装置41は、バス45により、UIF42、43、44と接続され、UIF42、43、44と、IFボード15、25、35とがケーブル81、82、83で接続されている。
バス16、26、36とバス45は同一の仕様であり、よってPI/O13、23、33とPI/O41は同一の仕様となる。これは2重化されたPI/Oユニットでも同様であり、本実施形態によれば、PI/O(プロセス入出力装置)の仕様を一般化でき、よりコスト低減に寄与できる。また、各々のUIF間は、バス46にても接続される。バス46は、UIF間の情報の受け渡しに使用する。
図16は、データ入力方法と相互監視方法を説明する図である。図15で説明したように、各PI/O(プロセス入出力装置)の仕様を統一するために、3重化されたプロセスコントローラで共用するPI/Oへのデータ入出力処理を、各々のプロセスコントローラ及び共用されたプロセス入出力装置のユニットに実装されているUIFにて行う。
3重化されたプロセスコントローラ11、21、31のうち、共用されたプロセス入出力装置へデータを出力するコントローラのことを、マスタ権を持つコントローラと呼ぶ。この図6の例では、CPU11をマスタ権を持つコントローラとする。
CPU11は、UIF42へマスタ設定を行う。この時、図15に示すバス46を通して、UIF43、44へCPU11がマスタであることが伝えられる。マスタ権を持つコントローラCPU11は、IF15とUIF42経由でPI/O41からのデータ入力を取り込む。この時、UIF42からUIF43、44へデータ入力値がコピーされる。マスタ権を持たないコントローラCPU21、31は、これらのコピーされたデータをUIF43、44から読み込む。
出力データは、マスタ権を持つコントローラCPU11のみが出力する。通常のデータ入出力の他に、マスタ権を持つコントローラCPU11は、自分に接続されたUIF42内の或るエリア310に、手順305によって生存コードを書き込む。
また、CPU11は、自分で書き込んだ生存コードを読み返し、自分の書き込んだものと合っているかを手順306により確認する。手順305で書き込まれた生存コードは、マスタ権を持たないコントローラCPU21、31に接続しているUIF43、44上のエリア311、312にコピーされ、CPU21、31は夫々この生存コードを読み、CPU11及びUIF42、43又は42、44の健全性を手順307、308で確認する。
これとは別に、CPU11、21、31間では、ネットワーク1を経由したデータのトラッキングを使っており、各々のコントローラはこのデータトラッキングがうまくいったかも手順301、302で監視している。なお、図14においても、このデータトラッキングを行っている。
図17は、PI/O入出力点一覧表(テーブル)の一例を示す図である。列501は、入出力点の一貫番号、列502は入出力点の信号名称、列503は夫々の信号の重要度に応じた入出力装置の冗長度、列504は信号の区分、列505、506、507は該当信号の入出力を行うPI/Oの実装位置を示している。
一貫番号1の信号は、ガスタービン回転数の入力値である。この信号は重要な信号であるため、入出力装置は3重系とし、列503に「3」と設定する。PI/Oの実装位置は、3重系コントローラ夫々のユニット1のスロット5と設定する。このように設定すると、各々のプロセスコントローラは、自分のユニット1のスロット5に実装されているPI/Oより、ガスタービン回転数を取り込む。
一貫番号3の信号は、コントローラのメモリバックアップ用バッテリの異常を示す信号で、重要度は低いため入出力装置の冗長度は1重とする。よって列503には「1」と設定する。PI/Oの実装位置は、ユニット2のスロット1と設定する。本信号は、図18、19で説明する手順で、マスタ権を持ったコントローラを主導に入力される。
一貫番号4の信号は、排気ファンの全閉状態の信号で、入出力装置の冗長度は2重とする。よって列503には「2」と設定する。PI/Oの実装位置は、ユニット3のスロット5と、ユニット4のスロット5と設定する。このように設定すると、マスタ権を持ったコントローラを主導に、通常は、ユニット3のスロット5より入力され、このカードの異常があった場合には、ユニット4のスロット5のカードより入力される。
このように入出力点一覧表にて、信号毎に冗長化構成及び実装構成を設定するだけで、簡単にそして確実に入出力装置の冗長化構成を決定できる。
図18は、システム起動時のPI/Oイニシャル処理手順を示すフローチャートである。システム起動時には、夫々のPI/Oのイニシャル処理を行う必要がある。本実施の形態では、信号毎の重要度に応じて入出力装置の冗長度が違うため、上記イニシャル処理を行うプロセスコントローラも信号毎に変える必要があり、図18に示すフローチャートに従ってイニシャル処理を行う。
そこで先ず、ステップ410で、当該PI/Oが独立か否かを判定する。当該PI/Oが3重系のPI/Oの場合(YES)には、ステップ411に進み、各々のプロセスコントローラが自身配下のPI/Oに対しイニシャル処理を行う。プロセス信号が2重化または1重化されたプロセス入出力装置にて入出力される場合、即ち、当該PI/Oが独立したPI/Oでない場合には、このステップ410の判定結果はNOとなり、次のステップ401に進む。
このステップ401以下の手順は、2重化と1重化のPI/Oに対するイニシャル処理であり、各PI/Oは、次の様な手順に従い、マスタ権を持ったプロセスコントローラがイニシャル処理するようになっている。
このステップ401で、3重系夫々のプロセスコントローラは、自身が起動すると、他系が既にマスタ権を取っているか否かを判定する。もし、他系がマスタ権を取っていたらステップ401の判定結果はYESとなり、マスタ権を取ることなく起動完了する。
起動時にマスタ権を持ったコントローラがいない場合(ステップ401の判定結果がNO)、次のステップ402で自系がA系かB系かC系かを判定し、自分がA系ならばステップ406に飛んで自系をマスタとして起動すると共に当該PI/Oのイニシャル処理を行う。
ステップ402の判定で自系がB系の時はステップ403に進んで3周期、自系がC系の時はステップ404に進んで6周期そのまま待機し、次のステップ405に進む。ステップ405では、次にまたマスタ権を取っているものがいるか否かを確認する。もし、誰かがマスタ権を取っていれは(YES)、マスタ権を取ることなく起動完了する。
誰もマスタ権を取っていなければ(ステップ405の判定結果がNO)、ステップ406に進み、自系をマスタとして起動すると共に当該PI/Oのイニシャル処理を行う。すなわち、最初に立ち上がった系がマスタ権を取り、同時に起動がかかった時は、A系優先でマスタ権を取るようにし、競合などが起こるのを防いでいる。
図19は、PI/Oの入出力手順を示すフローチャートである。PI/Oの入出力処理は、まず最初に、図17で説明したPI/Oの冗長化構成設定テーブル(入出力点一覧表)中の冗長化構成を見て、当該カード(PI/O)の冗長化構成を調べる(ステップ430)。
当該カードが3重系の場合、ステップ432に進み、当該カードに対し入出力処理を行い、終了する。
ステップ430での判定結果により当該カードが2重系であった場合、次のステップ433に進み、自系がマスタ権を持っているかどうかを判定する。マスタ権を持っていない場合には(判定結果がN)、当該カードへのアクセス権が無いため何も処理をせず、次のカードの入出力処理へ進む。
ステップ433でマスタ権を持っていると判定(Y)された場合には、次のステップ434に進み、当該カードが入力カードであるか否かを判定する。当該カードが出力カードの時には判定結果がNとなり、次のステップ436に進み、2重系PI/OのA/B両系にデータを出力する。当該カードが入力カードの時にはステップ434の判定結果がYとなり、次のステップ435に進み、A系PI/Oが正常かどうかをチェックする。A系PI/Oが正常な場合(ステップ435の判定結果がY)、ステップ437に進み、A系PI/Oより入力処理を行う。A系PI/Oが異常な場合(ステップ435の判定結果がN)、ステップ438に進み、B系PI/Oより入力処理を行う。
ステップ430の判定の結果、当該カードがシングル系(1重系)の場合には、次に、自系がマスタ権を持っているかどうかを判断する(ステップ439)。マスタ権を持っていない場合には(判定結果がN)、当該カードへのアクセス権が無いため何も処理をせず、次のカードの入出力処理へ進む。マスタ権を持っている場合にはステップ439からステップ440に進み、当該カードに対し入出力処理を行い、次のカードの入出力処理へ進む。
以上のようにして、マスタ権を有するプロセスコントローラが、2重系、1重系のPI/Oのデータ入出力を行う。
なお、上記の各実施形態において、プロセス入出力装置は、3重化、2重化、1重化とも共通の構造とし、3重系のプロセス入出力装置に対する入出力は各々のプロセスコントローラが行い、2重系、1重系のプロセス入出力装置に対する出力は、3重系のプロセスコントローラのうち、マスタ権を持つ1台のプロセスコントローラが行い、また入力は、該マスタ権を持つプロセスコントローラの入力タイミングで行い、他の2台に対しては、該入力値をコピーして取り込むことで、即ち、1台のコントローラで全ての構成をサポートする構成とすることで、コストの低減を図ることが可能となる。
また、2重、1重系のプロセス入出力装置で、出力する信号は3重化されたプロセスコントローラの演算処理装置間において、その各々の演算処理装置が演算した結果を多数決論理または中央値論理または平均値処置し、その結果を出力することにより、マスタ権を持つプロセスコントローラに異常が発生した時、もしくは、外部より手動により要求があった場合に、マスタ権を他のプロセスコントローラに切替えても、出力値が突然変化することが防止できる。
更にまた、2重、1重のプロセス入出力装置に対し、マスタ権を持つプロセスコントローラは、定周期で生存コードをプロセス入出力装置へ書き込み、該生存コードを読み返し、書き込んだ生存コードと比較することにより、入出力装置の健全性を確認することが可能となる。また、マスタ権を持たないプロセスコントローラは、該マスタ権を持つプロセスコントローラが書き込んだ生存コードをプロセス入出力装置から読み出すことで、該マスタ権を持つプロセスコントローラと、プロセス入出力装置の健全性を確認することができる。
また、マスタ権を持つプロセスコントローラは、生存コード監視に異常があった場合、他の系が正常であればマスタ権を放棄し、またマスタ権を持たないプロセスコントローラは、マスタ権を持つプロセスコントローラより渡されるプロセス入力のコピー機能または生存コード監視機能に異常があった場合に、自系を除外モードとし、マスタ権を取れないようにすることができる。
また、3重系のプロセスコントローラのうちマスタ権を取るように要求を受けたプロセスコントローラとは別の系が、マスタ権を持ったままの状態が続いた時に、該マスタ権を取るよう要求を受けたプロセスコントローラより、マスタ権を持ったままのプロセスコントローラのマスタ権を放棄させる機能を持たせることもできる。
更にまた、各々の入出力用カードに対しその冗長化構成を設定することにより、冗長化構成の違うユニットをシステム内に混在させたり、同一ユニット内に冗長化構成の違う入出力カードを混在させることも可能となる。
以上述べた実施形態によれば、入出力するプロセス信号をプロセス制御上の重要度に応じて3種類に分類し、もっとも重要な信号は3重化されたプロセス入出力装置で入出力し、次に重要な信号は2重化されたプロセス入出力装置で入出力し、それ以外の信号は1重化のプロセス入出力装置で入出力するように構成したので、全ての入出力装置を3重化するのに比べて、小型化と低コスト化を図ることができる。
この場合、最も重要な信号は、例えば火力発電プラントにおけるタービン回転数やガスタービンの排気温度、原子力発電プラントの再循環ポンプ回転数や流量などのプラントやプラント機器の保護、安全のために必要な監視入力信号とし、また誤動作、誤不動作を許されない操作、制御指令出力信号とし、次に重要な信号は、例えばプロセス入出力装置の故障交換作業時等にも継続して入力が必要な、プラントやプラント機器の制御、運転上で重要な監視信号や、誤動作が許されない制御、操作出力信号とし、その他の信号は、その入力が他の信号で代替できるような監視用信号であったり、日誌等への記録用信号であったり、ランプ、指示計への出力信号であったり、例えばプロセス入出力装置の故障交換作業時等に一時的に入出力が途切れても、プラントの運転継続に影響しない信号とすることで、プラント制御装置の信頼性を高く保ったまま、小型化と低コスト化を図ることができる。
冗長化構成を信号の重要度により変えるに際し、冗長化構成である3台の演算装置の各々にプロセス入出力装置を独立に接続する3重化されたプロセス入出力装置のほかに、2重化のプロセス入出力装置と1重化のプロセス入出力装置を3台の演算装置の全てに接続することで、1台の演算装置が全ての入出力装置を制御可能となり、更にコストの低減を図ることが可能となる。
また、プロセス入出力装置と演算装置間の接続の簡略化のために演算装置とプロセス入出力装置を接続する際に、演算装置と複数のプロセス入出力装置を直列に接続し、その中でプロセス入出力装置の冗長構成を図ることで、さらに小型化が図れる。この際、1台の演算装置と同一の冗長度のプロセス制御装置毎に複数のプロセス入出力装置を直列に接続するようにする構成も可能である。
3重化された入出力装置に対してのデータ入出力は、3重化され非同期に動作している演算装置の各々が行うが、2重化、1重化されたプロセス入出力装置を通してのデータ出力は、どれか一つが行う構成とすることで、3重化された演算装置のアクセス競合を回避可能となる。
信号の重要度に応じ入出力装置の冗長度を変えるには、アクセス権を代表演算装置に持たせるか、各々の演算装置に独立に持たせるかを、信号毎に区別する必要がある。信号の重要度に応じ入出力装置の冗長度を変え、アクセスする演算装置を決定するための回路は、非常に複雑になり、故障率アップの原因になるため、本回路を演算装置内で動作する標準ソフトウェアで組み、ハードウェア回路としては、異常等により複数の演算装置よりアクセスされた場合に一切の誤出力をしないための回路のみとするのが好ましい。
また、信号毎の重要度は、設定する人間のみが分かっていることであり、ソフトウェアが自動で認識できるものではないため、入出力点一覧表(テーブル)にて各々の信号毎に冗長化設定とその入出力装置の割付け位置設定を行う構成にしたので、この冗長化設定を、信号毎に簡単にしかも正確に行えるようになり、誤設定を防ぐことが可能となる。
第1番目の発明によれば、マイコン間の送受信を伝送ではなくバスを用いているため、従来の伝送による情報一致化に比べると、情報一致化速度の向上を図ることが出来かつ、入出力ハードインターフェース装置を共有化することで、1台の入出力ハードインターフェース装置にてプラントプロセス量の入出力及び監視をすることが出来、配線本数及びプロセス入出力装置の削減をすることが出来るため、システム規模が小さくなりかつ、保守範囲を縮減することが可能となり保守性も向上できる。
第2番目の発明によれば、プラントの運転継続に必要な信号の入出力は冗長化されたプロセス入出力装置への入出力を継続するので、プラント運転継続の信頼性が低下することなく、3重系プロセス入出力装置の物量を削減でき、プロセス入出力装置の小型化とコスト低減、および簡素化による保守性の向上と維持費用の低減が可能となる。
第1番目の発明の実施の形態を示す構成図である。 第1番目の発明の実施の形態の要部の一例詳細構成図である。 第1番目の発明の動作説明図である。 第1番目の発明の動作説明図である。 第1番目の発明の動作説明図である。 第1番目の発明の動作説明図である。 第1番目の発明の動作説明図である。 第1番目の発明の動作を説明するためのフロー図である。 第1番目の発明の動作を説明するためのフロー図である。 第1番目の発明の動作を説明するためのフロー図である。 第2番目の発明の実施の形態に係るプラント制御システムの構成図である。 第2番目の発明の他の実施の形態に係るプラント制御システムの構成図である。 第2番目の発明の更に他の実施の形態に係るプラント制御システムの構成図である。 3重系プロセスコントローラ間の出力データのデータ合わせ方法の説明図である。 1重化PI/Oユニットと3重化CPUユニットとの接続構成の詳細を示す図である。 データ入力方法と相互監視方法の説明図である。 PIOの入出力一覧表(テーブル)を示す図である。 システム起動時のPI/Oイニシャル処理手順を示すフローチャートである。 PI/Oの入出力方法の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1A〜1C…マイコン、2…入出力ハードインターフェース、3A〜3C…インターフェースボード、4A〜4C…センサー、判断部…5A、5B、5C、メモリ…6A、6B、6C、7A、7B、7C…信号変換部、100…バス、101…入力処理部、102…出力処理部。

Claims (7)

  1. プロセスの状態量を検出するセンサと、前記センサで検出したプロセス信号を入力して前記プロセスの制御信号を出力する1台がマスタとして動作する複数台のマイクロコンピュータと、前記複数台のマイクロコンピュータに対して共通に設けられ、前記プロセス信号を前記複数台のマイクロコンピュータにそれぞれ分配するプロセス入出力装置とを具備し、前記プロセス入出力装置は前記複数台のマイクロコンピュータそれぞれに対応したインターフェイスボードを有し、前記マスタとして動作するマイクロコンピュータへ入力される前記プロセス信号を、他のマイクロコンピュータに対応したインターフェイスボードのメモリへ書き込むことを特徴とする多重化制御システム。
  2. 請求項1に記載の多重化制御システムにおいて、マイクロコンピュータへプラントプロセス状態量を入力する際に、予めインターフェイスボードに設定したマスタ/スレーブの関係により、マスタインターフェイスボードから複数台のマイコンにプラントプロセス状態量を入力する機能を付加したことを特徴とする多重化制御システム。
  3. 請求項1に記載の多重化制御システムにおいて、プロセス入出力装置へプラントプロセス状態量を出力する際に、予めインターフェイスボードに設定したマスタ/スレーブの関係により、マスタインターフェイスボードのみプロセス入出力装置にプラントプロセス状態量を出力する機能を付加したことを特徴とする多重化制御システム。
  4. 請求項1に記載の多重化制御システムにおいて、プロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設ける多重化制御システムであって、プロセス信号の種類に応じて当該プロセス信号を入出力するプロセス入出力装置の冗長化構成を変え、また冗長化の小さい入出力装置の信号は冗長化を大とした入出力装置を経由して入出力する構成としたことを特徴とする多重化制御システム。
  5. 請求項1に記載の多重化制御システムにおいて、プロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設ける多重化制御システムであって、重要度「大」のプロセス信号のプロセス入出力装置を3重化して設けると共に3重化した各プロセス入出力装置対応に演算処理機能を持ったプロセスコントローラを設け、重要度「中」のプロセス信号のプロセス入出力装置を2重化して設け、重要度「小」のプロセス信号のプロセス入出力装置を1重化して設けると共に、2重化した入出力装置と1重化した入出力装置の夫々のプロセス信号の出力を前記プロセスコントローラのいずれかで処理する構成としたことを特徴とする多重化制御システム。
  6. 請求項5に記載の多重化制御システムにおいて、3重化した前記プロセスコントローラの1台をマスタ権を持った装置とし、該マスタ権を持った装置が2重化したプロセス入出力装置と1重化したプロセス入出力装置の出力制御を行う構成としたことを特徴とする多重化制御システム。
  7. 請求項1に記載の多重化制御システムにおいて、プロセス信号を入出力するプロセス入出力装置をプロセス信号毎に設ける制御システムの多重化方法において、プロセス信号を入出力する入出力装置の冗長化構成を、プロセス信号の重要度に応じて、3重化構成、2重化構成、1重化構成のいずれかとすることを特徴とする制御システムの多重化方法。

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