JP2006154376A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用を重ねても検出感度が低下しないPMTを用いたレーザ走査顕微鏡を提供する。
【解決手段】レーザ1から射出されたレーザ光を標本8に照射し、標本8から発せられた光を検出して電気信号に変換するマルチチャンネル型PMT素子15と、該変換した電気信号を用いて画像処理を行う画像処理回路17を有するレーザ走査顕微鏡に、マルチチャンネル型PMT素子15に入射される光を遮断するシャッタ40と、マルチチャンネル型PMT素子15に強い光が入射しないようにシャッタ40を制御するシャッタ制御回路20とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡の技術に関する。
従来からレーザ走査顕微鏡には、試料から発せられた光を検出する光検出器に光電子増倍管(以下「PMT」という)を用いるものが知られている(例えば、特許文献1)。PMTには、陰極である光電面と、複数段のダイノードと、陽極とが設けられていて、入射された光を光電面で受けて電子に変換し、変換された電子をダイノードで増幅し、陽極から電気信号を出力している。PMTは、電子増幅率が高いので蛍光標本のように少ない光子からでも大きな電気信号を作ることが可能となる。
特開2003−185582号公報
ところで、レーザ走査顕微鏡の光検出器にPMTを用いた場合、レーザ走査顕微鏡の通常の使用を重ねてもPMTが劣化してPMTの検出感度が低下してしまうものがあった。
その原因を調べて見ると、PMTの光電面に直接高輝度の光が入ったり、あるいは標本からの正反射光に近い強い光が入射してダメージを与えることが分かった。また、PMTに印加電圧を遮断した状態においてもPMTの光電面に強い光が入射するとダメージを与えることが分かった。従って、従来とられてきたPMTの保護方法、即ち、PMTから出力される電流値を検出し、所定の電流値以上の場合にPMTへの印加電圧を遮断したり、あるいは、印加電圧値を下げることでPMTのダイノードの劣化を防ぐ方法では、PMTのダメージを防ぎきれないことが分かった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、光検出面を保護し、使用を重ねても検出感度が低下しない微弱光用の光検出手段を用いた顕微鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明の顕微鏡は、光源から射出された光を標本に照射し、前記標本から発せられた微弱光を光検出手段で検出して電気信号に変換し、該変換した電気信号を用いて画像処理を行う顕微鏡において、前記光源と前記光検出手段との間に設けられ、前記光検出手段の光検出面に入射される光を遮断する遮蔽手段と、前記光検出手段が光電変換動作を実行していない場合には、前記光検出手段の光検出面に光が入射しないように前記遮蔽手段を制御する制御手段と、を有する。
請求項2に係る発明の顕微鏡は、請求項1に記載の顕微鏡において、前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、前記制御手段は、前記PMTが光電変換動作を実行中には、前記PMTが変換した電気信号の電流値を検知し、前記検知した電流値が所定値以上の場合に前記遮蔽手段を制御して前記PMTに入射される光を遮断することを特徴とする。
請求項3に係る発明の顕微鏡は、請求項1に記載の顕微鏡において、前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、前記PMTは、印加電圧を受けて動作するものであって、前記制御手段は、前記PMTが光電変換動作を実行中には、前記PMTに印加される電圧値を検出し、前記検出した電圧値が所定電圧値より小さい場合に前記遮蔽手段を制御して前記PMTに入射される光を遮断することを特徴とする。
請求項4に係る発明の顕微鏡は、請求項1に記載の顕微鏡であって、前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、前記遮蔽手段は、前記制御手段からの開放を示す信号を受けない限り前記光源と前記PMTの間の光を遮断することを特徴とする。
請求項5に係る発明の顕微鏡は、請求項2に記載の顕微鏡において、前記PMTは、印加電圧を受けて動作するものであって、前記制御手段は、前記検知した電流値が前記所定値以上の場合に前記PMTに印加する電圧を予め定められた電圧値にすることを特徴とする。
請求項6に係る発明の顕微鏡は、請求項3に記載の顕微鏡において、前記PMTは、前記所定電圧値以上の電圧が印加されている場合に前記PMTに入射される光の量と線形関係の電流値を出力することを特徴とする。
本出願の発明者は、光検出手段の光検出面(光電面)が強い光を受けた場合、光検出面の劣化により光検出手段の検出能力が低下することを見出した。そこで、本発明では、光源と光検出手段との間に光検出手段に入射される光を遮断する遮蔽手段を設け、光検出手段の光検出面に強い光が入射しないように前記遮蔽手段を制御するようにしている。
したがって、本発明によれば、光検出手段の光検出面の劣化を防ぐことができるため、微弱光用の光検出手段を用いた顕微鏡において、使用による検出能力の低下を軽減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
最初に、本発明の第1実施形態が適用された蛍光スペクトル検出に応用した顕微鏡システムの概略について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態が適用された顕微鏡システムの概略を示す図である。図示するように、第1実施形態の顕微鏡システムは、レーザ走査顕微鏡101と、スペクトルディテクタ102と、コントローラ103と、を有する。なお、コントローラ103には、モニタ30が接続されている。
スペクトルディテクタ102とコントローラ103とは、信号線104〜106で接続されていて、必要な信号をこれらの信号線104〜106を介して通信する。レーザ走査顕微鏡101とコントローラ103とは、信号線200により接続されていて、必要な信号をこの信号線200を介して通信する。また、レーザ走査顕微鏡101とスペクトルディテクタ102との間は光ファイバー12により接続されていて、レーザ走査顕微鏡101が集光した光は、光ファイバー12を経由してスペクトルディテクタ102に導かれる。
レーザ走査顕微鏡101は、レーザ光を試料8の面上に照射し、その試料から発した光を集光し、集光した光を光ファイバー12を介してスペクトルディテクタ102に伝送する。具体的には、レーザ走査顕微鏡101は、レーザ光を照射するレーザ1、レーザ1から照射された光を伝送する光ファイバー3、レンズ4、1stダイクロイックミラー5、2次元走査手段6(例えば2つのガルバノミラースキャナ)、対物レンズ7、ステージ9、集光レンズ10、およびピンホール11を有する。なお、ステージ9には試料8が載置されている。
そして、レーザ1から射出されたレーザ光は、光ファイバー3でレンズ4に伝送される。光ファイバー3を経由して伝送された光は、レンズ4で平行光になり、1stダイクロイックミラー5で反射され2次元走査手段6に導かれる。2次元走査手段6は、コントローラ103のXYスキャナ駆動回路19に制御されていて、ステージ9に搭載された標本8を対物レンズ7を介して点で照明する。なお、照明光は、2次元走査手段6によってX-Y方向に2次元に走査される。対物レンズ7で点に照明された標本8からは、蛍光が発生し、戻り光として光路を逆行し、2次元走査手段6でデスキャニングされた後、1stダイクロイックミラー5を透過し、集光レンズ10で集光されてピンホール11を通過する。レーザ走査顕微鏡101で得られた蛍光は、光ファイバー12を通じてスペクトルディテクタ102に導かれる。
スペクトルディテクタ102は、遮光を兼ねた筐体で囲まれていている。スペクトルディテクタ102は、光ファイバー12を通過して導かれた蛍光を分光し、分光されたスペクトル光を検出して電気信号に変換してコントローラ103に出力する。また、スペクトルディテクタ102には、光ファイバー12との接続部にシャッタ40が設けられている。シャッタ40は、光ファイバー12を通過して導かれた蛍光や外部からの光を遮断あるいは通過させる。そして、シャッタ40は、コンローラ103からのシャッタ開放を示す信号(即ち、不図示の外部操作可能な検出開始指示スイッチの指示信号に基づいて出力されるシャッタを開放する信号)を受信しない限り、光ファイバー12を通過して導かれた光を遮断するように動作する。
具体的には、スペクトルディテクタ102は、自身の内部に入射する光を遮断或いは通過させるシャッタ40と、シャッタ40が通過させた光を平行光にするレンズ13と、レンズ13からの平行光を分光する分光素子(例えば回折格子、プリズムなど)14と、分光されたスペクトル光を検出して電気信号に変換して出力する光検出部150とを有する。
光検出部150は、複数のPMTを有するマルチチャンネル型PMT素子15と、アナログ演算処理回路16とを有する。そして、分光素子14が分光したスペクトル光は、マルチチャンネル型PMT素子15に入射される。そして、マルチチャンネル型PMT素子15に入射されたスペクトル光は、スペクトル光の回折幅とそれぞれのPMT毎に定められた検出チャンネルのピッチによる波長分解能で検出されて電気信号(電流)に変換される。なお、マルチチャンネル型PMT素子15に設けられた各PMTは、コントローラ103のHV制御回路21から電圧(ダイノード電圧)が印加されている。PMTは、このダイノード電圧により光電面からの電子を増幅させて電流として外部に出力する。
マルチチャンネル型PMT素子15からの各チャンネルの電気信号(電流)は、アナログ演算回路16に出力される。アナログ演算回路16は、マルチチャンネル型PMT素子15から出力された電流に対して電流電圧変換および増幅処理を行い、アナログの電圧信号としてコントローラ103に出力する。
コントローラ103は、システム全体の動作を制御する装置であり、スペクトルディテタ102のシャッタ40の動作制御や、マルチチャンネル型PMT素子15への印加電圧の制御等を行う。また、コントローラ103は、スペクトルディテクタ102のアナログ演算処理回路16から出力されたアナログの電圧信号をデジタル信号に変換し、画像処理等の各種の情報処理を行なう。
具体的には、コントローラ103は、画像処理回路17、装置制御回路18、XYスキャナ駆動回路19、シャッタ制御回路20、およびHV制御回路21を有する。
装置制御回路18は、コントローラ103全体の動作を制御する。装置制御回路18は、利用者が入力装置(図示しない)を介して入力するマルチチャンネル型PMT素子15への印加電圧の電圧値を示すデータを受付け、HV制御回路21を介して受付けた電圧値の電圧をマルチチャンネル型PMT素子15に印加する。また、装置制御回路18は、レーザ走査顕微鏡101の2次元走査手段6の動作をXYスキャナ駆動回路19を介して制御する。また、装置制御回路18は、画像処理回路17に画像処理を実行させる。
シャッタ制御回路20は、マルチチャンネル型PMT素子15に対して強い光が入射しないようにシャッタ40を制御する。このようにシャッタ40を制御するのは、本出願の発明者がPMTの光電面に、所定以上の強度の光が入射された場合に光電面が劣化し、結果的にPMTの検出感度が低下することを見出したからである。シャッタ制御回路40が行うシャッタ40の制御については、後段で詳細に説明するが、以下の場合にシャッタ40を制御してマルチチャンネル型PMT素子15に入射する光を遮断する。
具体的には、シャッタ制御回路20は、マルチチャンネル型PMT素子15から出力される出力電流の電流値が所定の電流値(所定の電流値を「Ilmit」という)を超えた場合、シャッタ40を制御してマルチチャンネル型PMT素子15に入射する光を遮断する。このようにするのは、PMTからの出力電流が所定の電流値(Ilmit)以上の場合、PMTに所定の強さ以上の光が入射している可能性があるためである。なお、所定の電流値(Ilmit)とは、例えば、各PMTに定められている絶対定格電流のことをいう。
また、シャッタ制御回路20は、マルチチャンネル型PMT素子15への印加電圧が所定の電圧値(Vreg)より小さい場合、シャッタ40を制御してマルチチャンネル型PMT素子15に入射する光を遮断する。これは、PMTが所定の電圧値(Vreg)以上の電圧を印加されないと、入射された光の検出を正確に行えないためである。すなわち、印加電圧が所定の電圧値(Vreg)より小さい場合、上述したPMTの出力電流の値では、PMTに強い光が入射されているか否かを判定できない。本実施形態では、印加電圧が所定の電圧値(Vreg)より小さい場合に、PMTに強い光が入射されている可能性があることを考慮して、PMTへの光を遮断することとしている。
なお、PMTに所定の電圧値(Vreg)以上の電圧が印加されている場合、PMTに入射される光の強度(光量)と、その入射された光を受けPMTが出力する電流値とがリニアな関係(線形関係)を持つようになる。
また、本実施形態のシャッタ40は、シャッタ制御回路20からのシャッタ開示を示す信号を受信している間だけシャッタを開く。すなわち、シャッタ40は、シャッタ制御回路20からのシャッタ開示を示す信号が途切れた場合、マルチチャンネル型PMT素子15に入射する光を遮断するように構成されている。そして、システムに電源が投入されていない場合、シャッタ40にシャッタ開示を示す信号が送信されることがない。そのため、シャッタ40は、システムに電源が投入されていない場合、マルチチャンネル型PMT素子15に入射する光を遮断する。(シャッタを閉じる)。
HV制御回路21は、装置制御回路18が出力するマルチチャンネル型PMT素子15への印加電圧の電圧値を示すデータを受付け、受付けた電圧値の電圧をマルチチャンネル型PMT素子15に印加する。XYスキャナ駆動回路19は、装置制御回路18からの指示にしがいレーザ走査顕微鏡101の2次元走査手段6の動作を制御する。画像処理回路17は、アナログ演算処理回路16から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタルデータに画像処理を施し、画像をモニタ30に表示する。
続いて、本実施形態の顕微鏡システムが行うPMTを保護するためのシャッタ40の制御方法について詳細に説明する。
図2は、本実施形態が行うシャッタ40の制御方法を説明するための図である。なお、図2では、シャッタ40の制御に関係ない画像処理回路17およびXYスキャナ駆動回路19は省略している。
さて、図示するように装置制御回路18は、CPU181およびD/A変換器182を有する。CPU181は、利用者が検査開始指示スイッチなどの入力装置(図示しない)を介して入力するマルチチャンネル型PMT素子15への印加電圧の電圧値を示すデータを受付けた場合、受付けた電圧値を示すデータを生成し、D/A変換器182を経由してHV制御回路21に出力する。また、CPU181は、利用者が入力装置(図示しない)を介して入力する操作(標本8の測定指示や測定終了指示等)を受けた場合、その操作に応じて、「シャッタ40を開放する指示」或いは「シャッタ40を閉じる指示」をシャッタ制御回路20のリモート回路201に出力する。言い方を換えれば、マルチチャンネル型PMT素子15の光電変換動作が実行されていない期間は常にシャッタ40が閉じられており、PMTに強い光が入射することを防ぐことができる。
なお、CPU181は、顕微鏡システム全体を制御できる状態(ソフトウェアで制御できる状態)であるか否かを判定し、顕微鏡システム全体を制御できる状態の場合にだけ、「シャッタ40を開放する指示」をシャッタ制御回路20のリモート回路201に出力する。例えば、顕微鏡システムの一部が故障しているような場、CPU181は、顕微鏡システム全体を制御できる状態ではないため「シャッタ40を開放する指示」を送信しない。このように構成しておくことで、システムが故障している場合にPMTに強い光が入射することを防ぐことができる。
シャッタ制御回路20は、リモート回路201と、電圧判定回路202と、PMT出力電流判定回路203と、AND回路214とを有する。
リモート回路201は、CPU181からの「シャッタ40を開放する旨の指示」を受信している場合に出力を「High」にする。一方、リモート回路201は、CPU181からの「シャッタ40を開放する旨の指示」を受信していない場合に出力を「Low」にする。
電圧判定回路202は、D/A変換器182が出力する印加する電圧値を示す値を取得し、電圧値が所定の電圧値(Vreg)より小さいか否かを判定する。電圧判定回路202は、取得した電圧値が所定の電圧値(Vreg)より小さい場合に出力を「Low」にする。一方、電圧判定回路202は、取得した電圧値が所定の電圧値(Vreg)より大きい場合に出力を「High」にする。
PMT出力電流判定回路203は、スペクトルディテクタ102のマルチチャンネル型PMT素子15の各チャンネルが出力する電流をそれぞれ取得する。PMT出力電流判定回路203は、複数のチャンネルから取得したそれぞれの電流の電流値を検出し、検出したそれぞれの電流値について所定の電流値(Ilmit)より大きいか否かを判定する。PMT出力電流判定回路203は、検出した電流値の中に所定の電流値(Ilmit)より大きい電流値が1つもないと判定した場合に出力を「High」にする。一方、PMT出力電流判定回路203は、検出した電流値の中に所定の電流値(Ilmit)より大きい電流値が1つでもあると判定した場合に出力を「Low」にする。
AND回路214は、リモート回路201、電圧判定回路202、およびPMT出力電流判定回路203の全ての出力が「High」の場合に出力を「High」にする。その結果、AND回路214からシャッタ40に「シャッタ40を開放する指示」を示す信号を出力される。一方、AND回路214は、リモート回路201、電圧判定回路202、およびPMT出力電流判定回路203の出力に1つでも「Low」がある場合、出力を「Low」にする。この場合、シャッタ40には信号は流れない。
そして、シャッタ40は、シャッタ制御回路20からの「シャッタ40を開放する指示」を示す信号を受けている間は、シャッタを開け、光ファイバー12からスペクトルディテクタ102に入射される蛍光を通過させる。シャッタ制御回路20からの「シャッタ40を開放する指示」を示す信号の送信が止まった場合(AND回路214の出力が「Low」の場合)、シャッタを閉じて、光ファイバー12からスペクトルディテクタ102に入射される光を遮断する。
上記のように構成することで、シャッタ制御回路20は、装置制御回路18が顕微鏡システム全体の制御をできる場合であって、かつPMTに印加する電圧が所定の電圧値(Vreg)より大きい場合であって、かつマルチチャンネル型PMT素子15の全てのチャンネルからの出力電流(陽極電流)が所定の電流値(Ilmit)より小さい場合に限りシャッタ400を開く。言い換えれば、上記の3つの条件の内1つでも満たされない場合にはシャッタ40は、閉じられる。
また、顕微鏡システムに電源が投入されていない場合、シャッタ40に「シャッタ40を開放する指示」を示す信号が送信されることがない。そのため、シャッタ40は、システムに電源が投入されていない場合に閉じられる。
このように、本実施形態では、PMTに所定の光が入射する可能性がある場合にシャッタを閉じることで、PMTの光電面に光が直接入射することを防いでいる。そのため、PMTの光電面に強い光が照射される機会を低減できる。その結果、本実施形態によれば、PMTの検出感度が低下する可能性を軽減できる。また、PMTの光電面の劣化により、顕微鏡システムが使用できなくなる可能性を軽減できる。
また、複数のPMTを有するマルチチャンネル型PMT素子を使ってスペクトル検出を行う場合、複数のPMTの中の1つのチャンネルでもダメージを受けると正しいスペクトルが得られなくなる。そして、本実施形態では、複数のPMTの光電面を全て保護するようにしている。したがって、本実施形態は、マルチチャンネル型PMT素子を利用した顕微鏡システムの検出感度の低下を防止することに特に有効である。
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の顕微鏡システムの光検出器の構成を変更したものである。第2実施形態は、光検出器にマルチチャンネル型PMT素子を有するスペクトルディテクタ102ではなく、シングルディテクタをNチャンネル搭載したNチャンネルのディテクタを用いるようにしたものである。なお、第2実施形態は、光検出器の構成が第1実施形態のものと異なる以外は、同様の構成を有する。第2実施形態の説明において、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を用いることとする。また、第2実施形態の説明では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の顕微鏡システムの構成を説明するための図である。
図示するように、第2実施形態では、光検出器にシングルディテクタを3チャンネル搭載したNチャンネルディテクタ300を用いるようにしている。Nチャンネルディテクタ300は、異なる波長の光を検出する3チャンネルのPMT51a〜cが設けられている。3つのPMT51a〜cは、それぞれのPMT51a〜cに設定されている波長の光を検出して電気信号に変化して、アナログ演算回路16に出力する。
また、第2実施形態では、各PMT51a〜cの光の入射面の前方にそれぞれシャッタ40a〜cを設けるようにしている。なお、シャッタ40a〜cの開閉は、シャッタ制御回路20により制御される。シャッタ制御回路20が行うシャッタ40a〜cに対する動作制御は、第1実施形態と同じである。また、シャッタ40a〜cの構成は、第1実施形態のものと同じであり、シャッタ制御回路20から「シャッタ40を開放する指示」を示す信号を受信している間だけシャッタ40を開けるように構成されている。なお、各PMT51a〜cと対応する各シャッタ40a〜cは、各々の組み合わせで独立に制御できる構成となっている。
このように、各PMT51a〜cの光の入射面の前方にそれぞれシャッタ40a〜cを設けるようにしたことで、より確実にPMTに所定以上の光が入射されることを防ぐことができるようになる。また、第2実施形態によれば、それぞれのPMT51a〜c毎に光電面を保護することができる。
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、PMTからの出力電流が所定値以上の場合にシャッタ40を閉じてPMTへの光の入射を遮断するようにしたが、この場合、さらに、PMTに印加するダイノード電圧を予め定めた初期電圧値に制御するようにしてもよい。具体的には、シャッタ制御回路20は、PMTの出力電流が所定値より大きいと判定した場合に、装置制御回路18にその旨を示す信号を出力する。装置制御回路18は、シャッタ制御回路20が送信するPMTの出力電流が所定値より大きい旨を示す信号を受信した場合、HV制御回路21を介してPMT15に印加するダイノード電圧を予め定めた初期電圧値にする。
また、上記第1および第2実施形態では、複数のPMTを光検出器に用いる場合を例示したがPMTが1つの場合にも本実施形態を適用することができる。
また、第1の実施形態では、シャッタ40をスペクトルディテクタ102のファイバー12との接続部に設けるようにし、第2実施形態では、PMT51a〜cの光の入射面の前方に設けるようにしているが特にこれに限定するものではない。PMTに入射する光を遮断できる位置であればどこにおいてもよい。また、第1実施形態において、シャッタ40をレーザ光源の直前に設置するなど複数箇所に設置するようにしてもよい。
また、第1および第2実施形態では、入射する光の遮断をシャッタを用いて実施したが光を遮断する手段はこの限りではない。例えば、レーザ光源の発振のON/OFFなどでも可能である。
本実施形態では、レーザ走査顕微鏡101と、スペクトルディテクタ102(または、Nチャンネルディテクタ300)と、コントローラ103とを有するシステムとして説明したが、各装置が1つのユニットとして構成されていてもよい。また、例えば、レーザ走査顕微鏡101と、スペクトルディテクタ102(または、Nチャンネルディテクタ)とが1つのユニットとして構成されていてもいい。
また、本実施形態のシャッタ40の制御やPMTに印加する電圧の制御をハードウェア構成により実現するようにしてもよい。
また、レーザ走査顕微鏡に適用する場合を例に説明したが光源はレーザ光源に限らず、ハロゲン光源と波長選択素子とを組合せたものでも良い。
本発明の第1実施形態が適用された顕微鏡システムの概略を示す図である。 本発明の実施形態が行うシャッタ40の制御方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の顕微鏡システムの構成を説明するための図である。
符号の説明
1…レーザ、3…光ファイバー、4…レンズ、5…1stダイクロイックミラー、6…2次元走査手段、7…対物レンズ、8…標本、9…ステージ、10…集光レンズ、11…ピンホール、12…光ファイバー、13…レンズ、14…分光素子、15…マルチチャンネル光検出器、16…光信号サンプリング回路、17…画像処理回路、18…装置制御回路、19…XYスキャナ駆動回路、20…シャッタ制御回路、21…HV制御回路、30…モニタ、40…シャッタ、51…PMT、101…レーザ走査顕微鏡、102…スペクトルディテクタ、103…コントローラ、104…信号線、105…信号線、106…信号線、150…光検出部、200…信号線、181…CPU、182…D/A変換器、201…リモート回路、202…電圧判定回路202、203…PMT出力電流判定回路、214…AND回路、300…Nチャンネルディテクタ

Claims (6)

  1. 光源から射出された光を標本に照射し、前記標本から発せられた微弱光を光検出手段で検出して電気信号に変換し、該変換した電気信号を用いて画像処理を行う顕微鏡において、
    前記光源と前記光検出手段との間に設けられ、前記光検出手段の光検出面に入射される光を遮断する遮蔽手段と、
    前記光検出手段が光電変換動作を実行していない場合には、前記光検出手段の光検出面に光が入射しないように前記遮蔽手段を制御する制御手段と、を有すること
    を特徴とする顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、
    前記制御手段は、前記PMTが光電変換動作を実行中には、
    前記PMTが変換した電気信号の電流値を検知し、前記検知した電流値が所定値以上の場合に前記遮蔽手段を制御して前記PMTに入射される光を遮断すること
    を特徴とする顕微鏡。
  3. 請求項1に記載の顕微鏡において、
    前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、
    前記PMTは、印加電圧を受けて動作するものであって、
    前記制御手段は、前記PMTが光電変換動作を実行中には、
    前記PMTに印加される電圧値を検出し、前記検出した電圧値が所定電圧値より小さい場合に前記遮蔽手段を制御して前記PMTに入射される光を遮断すること
    を特徴とする顕微鏡。
  4. 請求項1に記載の顕微鏡であって、
    前記光検出手段は、光電子増倍管(以下「PMT」という)であって、
    前記遮蔽手段は、前記制御手段からの開放を示す信号を受けない限り前記光源と前記PMTの間の光を遮断すること
    を特徴とする顕微鏡。
  5. 請求項2に記載の顕微鏡において、
    前記PMTは、印加電圧を受けて動作するものであって、
    前記制御手段は、
    前記検知した電流値が前記所定値以上の場合に前記PMTに印加する電圧を予め定められた電圧値にすること
    を特徴とする顕微鏡。
  6. 請求項3に記載の顕微鏡において、
    前記PMTは、前記所定電圧値以上の電圧が印加されている場合に前記PMTに入射される光の量と線形関係の電流値を出力すること
    を特徴とする顕微鏡。
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