JP2006153492A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2006153492A
JP2006153492A JP2004340563A JP2004340563A JP2006153492A JP 2006153492 A JP2006153492 A JP 2006153492A JP 2004340563 A JP2004340563 A JP 2004340563A JP 2004340563 A JP2004340563 A JP 2004340563A JP 2006153492 A JP2006153492 A JP 2006153492A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
processing circuit
sensor
signal processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004340563A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Sato
真之 佐藤
Kazuhiro Nagase
和宏 永瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2004340563A priority Critical patent/JP2006153492A/ja
Publication of JP2006153492A publication Critical patent/JP2006153492A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

【課題】 1−10Hzの信号を検知できる起電力型赤外線センサを増幅する場合、増幅器自体のもつDCオフセットやノイズによって、センサの信号が埋もれてしまい、検知できないことを防ぐことのできる信号処理回路を提供する。
【解決手段】 センサ部1からの出力信号を、スイッチ2によってDCオフセットや1/fノイズの影響の少ない周波数に変調した後、差動アンプ3で増幅し、後段のBPF4で信号のみ選択的に通過させることによって、それ以外のDCオフセットや1/fノイズの出力リークを低減させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、赤外線を検知する赤外線センサが出力した電気的信号に対し、信号処理を行う回路に関する。
従来、赤外線センサからの信号を取り扱う場合、赤外線センサの出力が非常に小さいため、増幅器で増幅し、ある程度の出力になってから信号処理を行う。
図1は、従来の赤外線センサの信号処理回路の一例を示す。図1の信号処理回路はセンサ10、アンプ20、フィルタ30から構成される。センサ10は赤外線を検出する赤外線検出素子を有し、検出した赤外線に対応する電気的信号を出力する。アンプ20はセンサ10からの電気的信号を入力し、所定の増幅率で増幅した信号を出力する。フィルタ30は、アンプ20により増幅された電気的信号を入力し、帯域制限を行う。フィルタ30が例えばハイパス特性をもつ場合は、増幅された電気的信号のDCオフセットを除去するようになっている(例えば特許文献1)。このように、通常、センサ10により出力される電気的信号のレベルは僅かであるので信号を大きく増幅するアンプ20が必要であるが、アンプ20のゲインが大きいために、アンプ20自身の入力オフセット(DCオフセット)をも増幅してしまう。そのDCオフセットを除くためには後段に帯域フィルタが必要である。しかしながら、人体はDC〜10Hzといった低周波の赤外線を放出するので、このような回路を人体の動きを感知する人感センサとして使用する場合、後段にハイパスフィルタを使用しているために、赤外線の中でも特に低周波の赤外線のみを精度良く検知することは困難である。
そこで、低周波の赤外線を検知できるような信号処理回路として、図2のような赤外線センサの信号処理回路がある(例えば特許文献2)。図2の信号処理回路は、センサ10、アンプ20のほかに、補正回路40を備えている。補正回路40は、あらかじめセンサ10が固有にもつDCオフセットを記憶している。アンプ20は、センサ10からの信号を増幅する際に、補正回路40が記憶しておいたDCオフセットを補正信号として入力し、センサ10からの信号と補正信号とを減算することで、アンプ20自身が持つDCオフセットがアンプ20により増幅されるのを防止している。そのため、後段にハイパスフィルタの必要がない構成とすることができ、人体が発生する低周波の赤外線信号も検知することができる。
特開平11−142234号公報 特公平7−26871号公報
しかしながら、図2の信号処理回路では、アンプ20のDCオフセットが温度ドリフトやその他の環境的な変化によって変化した場合には、補正回路84にあらかじめ記憶させておいたDCオフセットでは正確な補正をすることができない。
本願発明は、人体の動きを感知する人感センサとして使用する場合、特にDC〜10Hzといった低周波の赤外線を精度良く検知することができる信号処理回路を提供することを目的とする。
すなわち、本願発明は、センサから出力される信号を信号処理して所定レベルのセンサ信号を得る信号処理回路において、センサから出力される第1周波数の信号を第2周波数に変調する変調手段、第2周波数に変調された信号を所定利得で増幅する増幅手段、および、増幅された信号を第1周波数に復調する復調手段を備えたことを特徴とする信号処理回路を提供する。
本発明によれば、センサ部からの信号を、スイッチによって信号周波数を変調した後、差動アンプで増幅するため、信号は差動アンプによるDCオフセットや1/fノイズの影響を受けにくい周波数で増幅される。その後、バンドパスフィルタによってDCオフセットや1/fノイズを低減した後、信号はスイッチによって元の低い周波数帯に復調される。従って、信号だけ選択的に増幅して、DCオフセットや1/fノイズは効率的に低減させることができる。また、周波数によって信号を選別するため、たとえDCオフセット値が温度ドリフト等によって変動したとしても、低減させることが可能である。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
図3は本発明の実施例1のブロック図である。センサ部1は、人体や動物から発せられるDC〜10Hzの赤外線を検知可能な、光起電力型の半導体型赤外線センサを備える。センサ部1は、例えば光起電力型赤外線センサであり、図3には一般的な起電力型センサの等価回路を示す。この等価回路は、人体や動物から発せられた赤外線のエネルギーを吸収してそのエネルギー量に比例した電圧を発生するダイオードPDと、ダイオードPDの内部抵抗R1と、フォトダイオードPDと外部配線との接触抵抗R2からなる。センサ部1から発生する電圧は0.1μV〜100μV程度で非常に小さく、帯域は人や動物の動きによりDC〜10Hz程度と非常に低い周波数帯にある。また、センサ部1は、バイアス電圧をかけるためのバイアス電圧源VBを備える。センサ部1はバイアスをかけない状態で、0〜100μVの信号を出力するが、コモン電圧を0Vにすると、その電圧を受ける増幅部のアンプ3の入力範囲はそのような低電圧領域で十分な線形性を確保するのは難しいため、コモン電圧には適当な電圧(例えば1/2×VDD)を与えることが望ましい。
スイッチ2(SW1)は、センサ部1からの2信号VP1、VN1を入力し、オシレーター7から入力されるタイミングに応じて、2入力VP1、VN1と2出力VP2、VN2の接続を交互に入れ替える。図4にスイッチ1の回路の具体例を示し、図5にスイッチ1の切り替えタイミング(クロックΦa、Φbと出力端子Oa、Obの電圧変化)を示す。Ia、Ibは入力端子、Oa、Obは出力端子である。端子Ia、Ibと端子Oa、Obの間には4つのMOSスイッチG1、G2、G3、G4が接続されている。スイッチG1は、端子Ia、Oaの間を接続し、スイッチG2は、端子Ia、Obの間を接続し、スイッチG3は、端子Ib、Oaの間を接続し、スイッチG4は、端子Ib、Obの間を接続している。それぞれのスイッチにはスイッチを駆動するための各クロック電圧が、オシレーター7からゲート電圧として入力されている。スイッチG1のp−MOSにはクロックφa、n−MOSにはクロックφbが入力されている。スイッチG2のp−MOSにはクロックφb、n−MOSにはクロックφaが入力されている。スイッチG3のp−MOSにはクロックφa、n−MOSにはクロックφbが入力されている。スイッチG4のp−MOSにはクロックφb、n−MOSにはクロックφaが入力されている。クロックΦaとφbはともに矩形波であり、互いに位相が90度ずれている。例えば、φa=3Vのとき、φb=0Vであり、逆に、φa=0Vのときφb=3Vである。φa=3V、φb=0Vのときは、スイッチG1は短絡、スイッチG2はオープン、スイッチG3はオープン、スイッチG4は短絡となり、入力端子Iaは出力端子Oaと短絡し、入力端子Ibは出力端子Obに短絡となる。φa=0V、φb=3Vのときは、スイッチG1はオープン、スイッチG2は短絡、スイッチG3は短絡、スイッチG4はオープンとなり、入力端子Iaは出力端子Obと短絡、入力端子Ibは出力端子Oaと短絡となる。
ここで、スイッチG1、G2、G3、G4にはpMOS、nMOS両方を使用したT−GATEと呼ばれるスイッチを使用している。これは、クロックφa、φbの電圧が0V、3Vのどちらになってもスイッチとして動作できるようにするためである。またもう一つの理由は、チャージインジェクションやクロックフィードスルーによって、信号が影響を受けにくくするためである。チャージインジェクションとは、ゲート電圧の反転により、MOSFETのゲート酸化膜に帯電していた電荷がスイッチの入力、出力側に移動することで、伝達される電圧を変動させてしまう現象である。また、クロックフィードスルーは、MOSFETのゲート−ドレイン間とゲート−ソース間に存在する寄生容量により、ゲートに加わったクロックφa、φbの電圧が、端子Ia、Ib、Oa、Obに影響を与える現象である。T−GATEを用いることによって、チャージインジェクションの電荷の変動は、pMOS、nMOSのそれぞれのスイッチから来る逆極性の電荷で打ち消すことが出来る。またクロックフィードスルーもφa、φbのクロックのタイミングを同時に行えば、寄生容量による出力端子の変動も低減することが可能である。
また、ここで、各スイッチには、短絡時のMOSトランジスタのオン抵抗があり、信号が比較的低周波(〜1MHz)であってセンサ部1とスイッチの間に電流がほとんど流れない場合は、スイッチのオン抵抗はセンサ部1の出力抵抗よりも十分大きいことが望ましい。これは、センサからスイッチまでの回路を考えた場合、スイッチ出力信号=センサ出力信号×(スイッチ入力インピーダンス÷センサ出力インピーダンス)、となるため、信号電圧が正確にセンサからスイッチに伝わるには、スイッチ入力インピーダンスがセンサ出力インピーダンスより十分大きい(10倍以上)ことが望ましいからである。また、スイッチの出力端子Oa、Obを入力する差動アンプ3の入力抵抗よりもオン抵抗は十分小さいことが望ましい。スイッチ2を駆動する矩形派のクロックφa、φbの周波数はチョッピング周波数とよばれ、スイッチ2に接続される差動アンプ3の1/fノイズの影響を最小にし、差動アンプ3の帯域をできるだけ狭くして積分されたノイズの影響を小さくするために、1/fノイズと熱雑音が交差する周波数帯が良い。
差動アンプ3は、スイッチ2からの2信号VP2、VN2を入力し、所定のゲインで増幅して2信号VP3、VN3を出力する3は全差動の差動アンプである。センサ部1からの出力が小さいため、コモン電圧によるノイズの影響を避けるため、シングルアンプよりも全差動の差動アンプのほうが望ましい。また、センサ部1からの出力をロス無く受け取るために、入力抵抗を出来るだけ大きくすることが望ましい。そのため、センサ部1からの信号をうける差動アンプ3の差動入力トランジスタは、もれ電流があるため入力インピーダンスが低くなるバイポーラトランジスタよりも、ゲート−ソース、ドレイン間にSiO2の絶縁層をもち、入力インピーダンスが1M〜1GΩ程度あるMOSトランジスタが好ましい。ここで、差動アンプ3のゲインは、例えば×100程度が好ましい。なぜならば、差動アンプ3への入力信号は100μV以下と小さいので、ゲインは出来るだけ大きく取りたいが、例えば、×10000まで大きくしてしまうと、入力換算オフセットが1mVあった場合、出力オフセットが10Vとなり、電源電圧の定格が3〜5Vの場合は出力電圧が飽和してしまう。従って、差動アンプ3のゲインを例えば×100程度とするのが好ましい。アンプの帯域は、チョッピングされた信号(〜10kHz)に追随できる十分な周波数である100kHz以上が望ましい。
バンドパスフィルタ(BPF)4は、差動アンプ3からの2信号VP3、VN3を入力し、2信号VP4、VN4を出力する全差動のバンドパスフィルタである。バンドパスフィルタ4の中心周波数はチョッピング周波数と同じ10kHzであることが望ましい。高域側のノイズが特に問題とならない場合は、バンドパスフィルタ4の代わりに、ハイパスフィルタ、もしくは、コンデンサを直列接続して直流成分を主とする低域側のノイズを低減(コンデンサカット)しても良い。
スイッチ5(SW2)は、バンドパスフィルタ4からの2信号VP4、VN4を入力し、オシレーター7から入力されるタイミングに応じて、2入力VP4、VN4と2出力VP5、VN5の接続を入れ替える。スイッチ5の回路の具体例は、図4に示すように、スイッチ2と同等である。スイッチ5のタイミングは、図5に示すように、スイッチ2と同等である。スイッチ5を信号が通過すると、チョッピング周波数10kHzに変調されていた信号は10Hzに復調される。スイッチ2、差動アンプ3、バンドパスフィルタ4、スイッチ5をまとめて、チョッパアンプと呼ぶこともある。
ローパスフィルタ(LPF)6は、スイッチ5からの2信号VP5、VN5を入力し、2信号VP6、VN6を出力端子VOUTP、VOUTNに出力する全差動のローパスフィルタである。スイッチ5によって信号が復調された際に、逆に10kHzに変調されたDCオフセット、チョッピングによるスイッチングノイズ(10kHz)を低減する。カットオフ周波数はスイッチングノイズを除去するため、チョッピング周波数より十分低い1kHz以下が望ましい。
次に、本願発明の信号処理回路の動作原理を図を参照して説明する。図6,8,10,12,14,16,19,21は、図3のブロック図における各部の信号の周波数スペクトルを、横軸を周波数、縦軸を差動振幅強度で示した図である。図7,9,11,13,15,17,20,22は、図3のブロック図における各部の信号波形を、横軸を時間、縦軸を差動振幅で示した図である。
図6、図7はそれぞれセンサ部1からの出力信号(VP1−VN1)の周波数スペクトルと波形を示す。いま、図6、図7に示すように、電源電圧VDD=3Vとし、センサ部1にはセンサからの出力信号をバイアスするためのコモン電圧として1/2×VDD=1.5Vが与えられ、センサ部1からは振幅10μVpp、周波数10Hzの正弦波を出力したとする。図7においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
図8、図9はそれぞれスイッチ2からの出力信号(VP2−VN2)の周波数スペクトルと波形を示す。スイッチ2がセンサ部1からの出力信号を入力して、チョッピング周波数10kHzで各内部スイッチを交互にオンオフさせると、図8に示すように、信号は10Hzから10kHzに変調される。図10に示すように、変調波形は、センサ出力信号10Hzの上弦の正弦波の一部と、該正弦波を中心に対し折り返された10Hzの下弦の正弦波の一部を包絡線としたチョッピング周波数10kHzによって、上弦、下弦の包絡線上を交互に切り替わる波形となる。図9においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。また、チョッピング周波数も10kHzではなく、数10Hzで示す。
図10、図11はそれぞれ差動増幅器3からの出力信号(VP3−VN3)の周波数スペクトルと波形を示す。このときの入力振幅は20μVppである。図10に示すように、出力信号の帯域は10kHzのままである。出力波形の振幅は×100され、2mVppである。アンプのDCオフセットと、1/fノイズ及び熱雑音が出力波形に重畳される。ここでは例として、DCオフセット0.5mV、ノイズ0.5mVppを加えて図示した。アンプの出力波形は、(1/2×VDD+DCオフセット)である(1.5+0.0005)Vを動作点とした波形になり、さらに、10Hz以外の高い周波数の信号(=ノイズ)も混ざる。図11においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
図12、図13はそれぞれバンドパスフィルタ4からの出力信号(VP4−VN4)の周波数スペクトルと波形を示す。図12に示すように、バンドパスフィルタの通過帯域である10kHzの信号がフィルタを通過しても、信号振幅は変わらない。しかし、DCオフセットと高周波ノイズはバンドパスの通過帯域外であるため、その振幅は低減する。図13に示すように、バンドパスフィルタを通過した波形は、DCオフセットが低減され、1/2×VDDである元の1.5V中心の動作点に戻り、高い周波数の信号も低減されている。図13においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
図14、図15はそれぞれスイッチ5からの出力信号(VP5−VN5)の周波数スペクトルと波形を示す。図14に示すように、10kHzの信号成分は元の10Hzの周波数に復調される。BPFで除去しきれなかったDCオフセットはここで10kHzに変調される。また、チョッピングによるスイッチングノイズも10kHzを中心に発生する。図15に示すように、波形は、振幅1mVpp、10kHzの正弦波が動作点より上部に折り返された形に並び、包絡線は10Hz正弦波を形成している。図15においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
図16、図17はそれぞれローパスフィルタ6からの出力信号(VP6−VN6)の周波数スペクトルと波形を示す。図16に示すように、前述のように10kHz中心に発生した残留DCオフセットやスイッチングノイズはローパスフィルタ6によって低減される。図17に示すように、図15にあったような10kHzのスイッチングノイズが混ざっている10Hzの正弦波の波形から、滑らかな10Hzの正弦波になる。振幅は1mVppのままである。図17においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
以上のように、センサ1の信号周波数を、スイッチ2によって、差動アンプ3のDCオフセット、1/fノイズの影響の少ない周波数に変調したため、BPFで選択的にDCオフセットおよび1/fノイズを低減できる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について図面を参照しながら説明する。本実施例については、実施例1と同様の部分については省略する。
図18は本実施例のブロック図である。上述した実施例1において、信号の増幅率が不足している場合、実施例1の回路に後段にさらに差動アンプ188を追加している。差動アンプ188は、スイッチ5からの2信号を入力し、所定のゲインで増幅して1出力するシングルアンプである。差動アンプ3だけではゲインが足りないので、差動アンプ188でも入力振幅1mVppを所定のゲイン倍しており、例えばそのゲインは×100としている。差動出力振幅は100mVppである。差動アンプ188では、2入力を1出力に変換し、基準電圧を0Vに固定する。ローパスフィルタ(LPF)189は、差動アンプ188からの1信号を入力するシングルローパスフィルタである以外は、実施例1のローパスフィルタと同じである。
次に、本願発明の別の実施例である信号処理回路の動作原理を図を参照して説明する。本実施例については、実施例1と同様の部分については省略する。
図19、図20はそれぞれ後段の差動アンプ188からの出力信号VP6の周波数スペクトルと波形を示す。図19に示すようにスイッチ5からの信号を差動アンプ188で増幅すると、出力波形の振幅は×100され、信号波形の振幅は100mVppである。アンプのDCオフセットと、1/fノイズ及び熱雑音が出力波形に重畳される。図20に示したように、信号波形の包絡線が振幅100mVppの正弦波信号となるように増幅される。また、DCオフセット0.5mV、ノイズ0.5mVppが重畳された波形になっている。図20においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
図21、図22はそれぞれローパスフィルタ189からの出力信号VP7の周波数スペクトルと波形を示す。図21に示すようにローパスフィルタ189からの出力信号は、10kHzのスイッチングノイズとローパスフィルタの帯域1kHz以上の熱雑音が低減されたものになっている。また図22に示すように出力信号VP7の波形は、図20のように10kHzノイズが消滅し、高周波の熱雑音が0.1mVppにまで低減され、10Hz、100mVの正弦波が出力される。図22においては、判り易くするために正弦波の半波長分を示した。
以上のように、本発明に係る信号処理回路によれば、スイッチ2によって、センサ1の信号周波数を差動アンプ3のDCオフセットおよび1/fノイズの影響の少ない周波数に変調したため、選択的にBPFでDCオフセットおよび1/fノイズを低減できる。また、前段のチョッパーアンプ部によってDCオフセットや1/fノイズが十分低減されているので、後段の差動アンプ188によって増幅しても、差動アンプ188のDCオフセットや1/fノイズでは出力信号は飽和せず、所望の信号変化を観測することができる。
本発明に係る信号処理回路は、DC信号検知可能な起電力型の赤外線センサの増幅回路として好適である。
従来の信号処理回路の一例のブロック図である。 従来の信号処理回路の別の例のブロック図である。 本発明の実施例1のブロック図である。 実施例1の信号処理回路を示すブロック図におけるスイッチ(SW1、SW2)の等価回路図である。 図4におけるタイミング信号と出力端子電圧の変化特性を示す特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、センサ部出力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路におけるセンサ部出力波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、差動アンプ入力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路における差動アンプ入力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、差動アンプ出力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路における差動アンプ出力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、バンドパスフィルタ出力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路におけるバンドパスフィルタ出力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、ローパスフィルタ入力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路におけるローパスフィルタ入力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例1の動作原理を説明するため、ローパスフィルタ出力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例1の回路におけるローパスフィルタ出力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 本発明の実施例2の信号処理回路を示すブロック図である。 実施例2の動作原理を説明するため、ローパスフィルタ入力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例2の回路におけるローパスフィルタ入力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。 実施例2の動作原理を説明するため、ローパスフィルタ出力信号について、横軸を周波数、縦軸を振幅強度で示した図である。 実施例2の回路におけるローパスフィルタ出力信号波形について、横軸を時間、縦軸を振幅で示した特性図である。
符号の説明
1 センサ部
2,5 スイッチ
3 差動アンプ(全差動アンプ)
4 バンドパスフィルタ
6 ローパスフィルタ
7 オシレータ
188 差動アンプ(シングルエンド)
189 ローパスフィルタ

Claims (11)

  1. センサから出力される信号を信号処理して所定レベルのセンサ信号を得る信号処理回路において、
    センサから出力される第1周波数の信号を第2周波数に変調する変調手段、
    第2周波数に変調された信号を所定利得で増幅する増幅手段、および、
    増幅された信号を第1周波数に復調する復調手段
    を備えたことを特徴とする信号処理回路。
  2. 前記変調手段は、前記センサから出力される第1及び第2のセンサ信号を第1及び第2の入力端子から入力し、第1及び第2の出力端子から該第1及び第2のセンサ信号のどちらかを所定周期で交互に出力することで該第1及び第2のセンサ信号を変調する第1のスイッチ手段を有することを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  3. 前記増幅手段は、変調された前記第1及び第2のセンサ信号を前記所定利得で増幅する全差動増幅手段であり、
    該全差動増幅手段と前記復調手段の間に、増幅された前記第1及び第2のセンサ信号を、第1周波数を含まない所定帯域に帯域制限する第1帯域制限手段をさらに備え、
    前記復調手段は、帯域制限された前記第1及び第2のセンサ信号を第3及び第4の入力端子から入力し、第3及び第4の出力端子から前記帯域制限された前記第1及び第2のセンサ信号のどちらかを所定周期で交互に出力することで前記帯域制限された前記第1及び第2のセンサ信号を復調する
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
  4. 前記復調手段の後段に、第1周波数に復調された信号を第1周波数を含む帯域に帯域制限する第2帯域制限手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の信号処理回路。
  5. 前記第1のスイッチ手段は、MOSトランジスタからなるスイッチ部を備え、
    該MOSトランジスタのオン抵抗値が、前記センサの出力抵抗の値よりも大きいことを特徴とする請求項2または4に記載の信号処理回路。
  6. 前記第1帯域制限手段は、バンドパスフィルタ、ハイパスフィルタ、もしくはCカットコンデンサのいずれかであることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の信号処理回路。
  7. 前記所定周期の周波数は、第1周波数よりも大きいことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の信号処理回路。
  8. 前記増幅手段の周波数帯域は、前記所定周期の周波数よりも大きいことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の信号処理回路。
  9. 前記出力信号である前記第1及び第2のセンサ信号は基準電圧にバイアスされていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の信号処理回路。
  10. 前記復調手段と第2帯域制限手段の間に、さらに差動増幅器を備えることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の信号処理回路。
  11. 前記センサは、光起電力型赤外線センサであることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の信号処理回路。
JP2004340563A 2004-11-25 2004-11-25 信号処理回路 Pending JP2006153492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340563A JP2006153492A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 信号処理回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004340563A JP2006153492A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 信号処理回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006153492A true JP2006153492A (ja) 2006-06-15

Family

ID=36631995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004340563A Pending JP2006153492A (ja) 2004-11-25 2004-11-25 信号処理回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006153492A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002912A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線センサ装置
WO2010004716A1 (ja) * 2008-07-07 2010-01-14 ダイキン工業株式会社 冷媒漏洩検知装置ならびにこれを備えた冷凍装置
CN103207029A (zh) * 2013-04-15 2013-07-17 江苏物联网研究发展中心 一种热电堆读出电路
JP2013217655A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Panasonic Corp センサ装置
WO2015105048A1 (ja) 2014-01-08 2015-07-16 旭化成エレクトロニクス株式会社 ダイオード型センサの出力電流検出icチップ及びダイオード型センサ装置
US9246446B2 (en) 2013-04-23 2016-01-26 Ricoh Company, Ltd. Chopper amplifier

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5451763A (en) * 1977-09-30 1979-04-23 Yokogawa Hokushin Electric Corp Modulation-type dc amplifier
JPS63273018A (ja) * 1987-04-30 1988-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 在室センサ
JP2001004444A (ja) * 1999-05-07 2001-01-12 Leco Corp スイッチング式ndirシステム
JP2003066903A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Asahi Kasei Microsystems Kk ディスプレイパネル駆動回路
JP2003188729A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Gurinikusu:Kk Ad変換回路及び半導体集積回路

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5451763A (en) * 1977-09-30 1979-04-23 Yokogawa Hokushin Electric Corp Modulation-type dc amplifier
JPS63273018A (ja) * 1987-04-30 1988-11-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 在室センサ
JP2001004444A (ja) * 1999-05-07 2001-01-12 Leco Corp スイッチング式ndirシステム
JP2003066903A (ja) * 2001-08-22 2003-03-05 Asahi Kasei Microsystems Kk ディスプレイパネル駆動回路
JP2003188729A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Gurinikusu:Kk Ad変換回路及び半導体集積回路

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002912A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Matsushita Electric Works Ltd 赤外線センサ装置
WO2010004716A1 (ja) * 2008-07-07 2010-01-14 ダイキン工業株式会社 冷媒漏洩検知装置ならびにこれを備えた冷凍装置
JP2013217655A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Panasonic Corp センサ装置
CN103207029A (zh) * 2013-04-15 2013-07-17 江苏物联网研究发展中心 一种热电堆读出电路
US9246446B2 (en) 2013-04-23 2016-01-26 Ricoh Company, Ltd. Chopper amplifier
WO2015105048A1 (ja) 2014-01-08 2015-07-16 旭化成エレクトロニクス株式会社 ダイオード型センサの出力電流検出icチップ及びダイオード型センサ装置
CN105899918A (zh) * 2014-01-08 2016-08-24 旭化成微电子株式会社 二极管型传感器的输出电流检测ic芯片以及二极管型传感器装置
JPWO2015105048A1 (ja) * 2014-01-08 2017-03-23 旭化成エレクトロニクス株式会社 ダイオード型センサの出力電流検出icチップ及びダイオード型センサ装置
US9863808B2 (en) 2014-01-08 2018-01-09 Asahi Kasei Microdevices Corporation Output-current detection chip for diode sensors, and diode sensor device
CN105899918B (zh) * 2014-01-08 2018-01-16 旭化成微电子株式会社 二极管型传感器的输出电流检测ic芯片以及二极管型传感器装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9684039B2 (en) Fluxgate magnetic sensor readout apparatus
CN104124935B (zh) 斩波放大器
US6462612B1 (en) Chopper stabilized bandgap reference circuit to cancel offset variation
JP5777082B2 (ja) 電位センサ
CN103733082B (zh) 磁检测装置以及磁检测方法
Xu et al. Measurement and analysis of current noise in chopper amplifiers
JP5802187B2 (ja) ホール起電力信号検出回路及びその電流センサ
CN205961068U (zh) D类音频放大器装置
US8143944B2 (en) Method and apparatus for sensing a current for varying impedance loads
JP2008512968A (ja) 電圧雑音と電流雑音を減少させる増幅器回路とその方法
JP2013042280A (ja) 半導体装置、その検査方法および送信回路
JP6297782B2 (ja) ホール起電力信号検出回路及びその電流センサ
TWI420805B (zh) 能夠處理電壓幅值大於供電電壓的輸入信號的高阻抗電平移動放大器、方法及裝置
TWI221534B (en) Current detection circuit for high speed driving stage
JP2006153492A (ja) 信号処理回路
TWI223557B (en) Method and apparatus of processing a pixel signal and imaging apparatus
US10840863B2 (en) AC-coupled chopper signal for a high-impedance buffer
US20170241807A1 (en) Readout circuit
JP4977056B2 (ja) 試験装置
Huijsing et al. Low-Noise and Low-Offset Operational and Instrumentation Amplifiers
Zheng et al. A low-power chopper bandpass amplifier for biopotential sensors
JP2016530867A (ja) モード切替え型電力サプライ
Xu et al. Measurement and analysis of input current noise in chopper amplifiers
US10439561B2 (en) Reducing offset from an amplifier output without a low pass filter
Fagnani et al. Can LSE Reduce Noise in Sensing Applications?

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20060616

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071109

A977 Report on retrieval

Effective date: 20091102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Effective date: 20101022

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120106