JP2006152662A - 防犯サムターン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ボタン押下式防犯サムターンにおいて、ボタンが押下状態に保持されることがなく、常時防犯モードとなることを解除できる防犯サムターンを得る。
【解決手段】 防犯サムターン100において、錠箱と摘み41との間に介装されレバーを揺動自在に支持する摘み杆と、摘み杆に相対回転不能に外挿され押下可能なボタン63を有するモード切替リング64と、摘み杆に対して相対回転可能に外挿される摘みリング44と、摘みリング44に設けられ一方の摘みリング44の回転位置でレバーを回転規制位置に揺動させるとともに他方の摘みリング44の回転位置でレバーを回転規制解除位置に揺動させる楕円状収容穴と、摘みリング44に設けられ押下されたボタン63に選択的に係合し摘みリング44を一方の回転位置又は他方の回転位置に保持するボタン係合部とを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉の屋内面に突出させた摘みの回転を規制することで、錠箱に対する不正な解錠操作力の入力を阻止する防犯サムターンに関する。
マンションや住宅等に設けられる玄関扉には錠箱が設けられ、錠箱は扉木口から進退させたデッドボルトを扉枠に係合・係合解除させて、扉を施解錠する施解錠機構を内蔵している。錠箱は、屋外側からのシリンダー錠による施解錠操作力、或いは屋内側からのサムターンによる施解錠操作力の入力によって施解錠動作される。すなわち、屋外側からはシリンダー錠の合鍵による操作が必要になる一方、屋内側からは合鍵を用いずに摘みのみの回転操作で施解錠が簡便に行えるようになっている。
この種のサムターンは、下記特許文献1にも開示されるように、扉の屋内面側に垂直に突出した板状の摘みを有する。この摘みは、サムターン軸を介して錠箱の施解錠機構に連結される。従って、屋内側からは、この摘みを指で摘んで正逆回転操作することで、回転操作力がサムターン軸を介して直接錠箱へ伝達され、施解錠機構によりデッドボルトが進退されて、簡便な施解錠操作が可能となる。
ところが、近年、ポスト口や、機械工具によって開けた小さな穴から棒や針金等を挿入し、回転操作の容易なサムターンに係止して回転させ、施錠装置を解錠する不正解錠が増えている。
このようなサムターンに針金等を係止して回転させることを防止するものに例えばボタン押下式防犯サムターンがある。このボタン押下式防犯サムターンは、扁平な摘みに押下自在なボタンが突設され、このボタンが押下されることで、摘みの回動規制が解除され、錠箱の施解錠機構に対する施解錠操作力の入力が可能となる。したがって、摘みを回すためにはボタンを押下しながら回転操作しなければならず、針金や棒等の不正治具を扉屋内側へ挿入することによる不正解錠(所謂サムターン回し)を行い難くして、防犯性を向上させることができた。
特公平2−15715号公報(第1図b,第1図c)
しかしながら、上記した従来のボタン押下式防犯サムターンは、ボタンを押し込むと同時に、サムターンに回動力を加えると、内部機構の遊びなどで、ボタンが押下状態のままとなることがある。これは所謂ピッキングが行われる際の現象と同様のものである。そのため、このような現象が生じ得ることを見込まれて、仮に表裏2つのボタンが設けられたボタン押下式防犯サムターンであっても、例えば一方の面のボタンを棒などにより押下し、同時にサムターンに回動力を加えることにより一方のボタンを押下状態のままに保持させ、次いで他方の面のボタンを棒などによって押下しながらサムターンに回転力を加えることで、サムターンが不正に解錠操作されてしまうことが危惧された。
また、上記した従来のボタン押下式防犯サムターンは、ボタンが突出状態となって常時防犯モードとなるため、施解錠操作の際には常にボタンの押下が必要となり、操作性の悪い問題があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ボタン押下式防犯サムターンにおいて、ボタンが押下状態に保持されることがなく、しかも、常時防犯モードとなることを解除できる防犯サムターンを提供し、もって、操作性、防犯性の一層の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の防犯サムターン100は、揺動によって回転規制を解除するレバー82,84が摘み41に設けられた防犯サムターン100であって、
錠箱と前記摘み41との間に介装され前記レバー82,84を揺動自在に支持するとともに前記錠箱と前記摘み41との間で回転力を伝達する摘み杆38と、
該摘み杆38に相対回転不能に外挿され、押下可能なボタン63,65を備えるモード切替リング64と、
前記摘み杆38に対して相対回転可能に外挿される摘みリング44と、
該摘みリング44に設けられ一方の該摘みリング44の回転位置で前記レバー82,84を回転規制位置に揺動させるとともに、他方の該摘みリング44の回転位置で前記レバー82,84を回転規制解除位置に揺動させる楕円状収容穴58と、
前記摘みリング44に設けられ、押下された前記ボタン63,65に選択的に係合し前記摘みリング44を前記一方の回転位置又は前記他方の回転位置に保持するボタン係合部62と、
を具備したことを特徴とする。
この防犯サムターン100では、摘みリング44がモード切替リング64に対して他方の回転位置に配置されていると、摘みリング44の楕円状収容穴58によってレバー82,84が回転規制解除位置に揺動されることになり、摘み杆38が回転可能な状態となる。一方、モード切替リング64に設けられたボタン63,65が押下され、モード切替リング64に対して摘みリング44が一方の回転位置へと相対回転されると、摘みリング44に設けられた楕円状収容穴58によってレバー82,84が回転規制位置へと揺動され、摘み杆38は、回転が不能となる。
請求項2記載の防犯サムターン100は、前記摘みリング44が、円筒状に形成されてなることを特徴とする。
この防犯サムターン100では、摘みリング44の外周が円筒状となり、外周面に引っ掛かり部がなくなる。
請求項3記載の防犯サムターン100は、前記摘みリング44の先端面に露出される回転姿勢表示手段54が、前記摘み杆38に相対回転不能に固定されたことを特徴とする。
この防犯サムターン100では、摘み杆38と一体回転する回転姿勢表示手段54が摘みリング44の先端面に露出され、錠箱の施錠状態が容易に視認可能となる。
本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンによれば、摘みリングがモード切替リングに対して他方の回転位置に配置されていると、摘みリングの楕円状収容穴によってレバーが回転規制解除位置に揺動されることになり、摘み杆が回転可能な状態となる。したがって、摘みリングを摘み、施解錠のための回転操作力を加えれば、通常のサムターン摘みと同様、摘みリングとモード切替リングとが一体に回転し、回転操作力が摘み杆を介して錠箱へと伝達される。一方、モード切替リングに設けられたボタンが押下され、モード切替リングに対して摘みリングが一方の回転位置へと相対回転されると、摘みリングに設けられた楕円状収容穴によってレバーが回転規制位置へと揺動される。その結果、摘み杆は、回転が不能となる。摘み杆が回転不能となることで、摘み杆に相対回転不能に外挿されるモード切替リングも回転不能となり、モード切替リングにボタンを介して係合した摘みリングも回転不能となる。すなわち、モード切替リングのボタンを押下することにより目的に合わせて、モード切替リングに対し摘みリングを通常使用モード又は防犯モードへと切り替えが可能となり、通常モードでは摘みリングを回動することのみによる簡単なサムターン操作が可能となり、ボタン押下式防犯サムターンにおいての操作性を向上させることができるとともに、防犯モードでは摘みリングの回転操作を阻止し、摘みリングが不正回転されることを防止し、防犯性を向上させることができる。
請求項2記載の防犯サムターンによれば、摘みリングが円筒状となるので、摘みリングの外周面に、引っ掛かり部がなくなり、例えば先端を鉤状に曲げた針金や棒を使用した摘みリングの不正回転操作を防止することができる。
請求項3記載の防犯サムターンによれば、摘みリングの先端面に露出される回転姿勢表示手段が、摘み杆に相対回転不能に固定されたので、錠箱の施錠状態を容易に視認することができ、施錠状態にもかかわらず施錠操作しようとしたり、解錠状態にもかかわらず、解錠操作しようとしたりする誤操作をなくして、操作性を良好にすることができる。
以下、本発明に係る防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンの斜視図、図2は本発明に係る防犯サムターンの縦断面図、図3は本発明に係る防犯サムターンの水平断面図、図4は図1に示した防犯サムターンの基本構成部の分解斜視図である。
本実施の形態による防犯サムターン100が取付けられる図示しない扉には、図示しない錠箱が設けられる。錠箱は、ラッチボルト、デッドボルト、及びこれらを扉の木口に設けられる化粧プレートから進退させる図示しない錠箱機構部を内設している。錠箱のデッドボルトは、扉の屋外側の面に設けたシリンダー錠を合鍵(キー)によって、又は扉の屋内側の面に設けられたサムターン摘み(以下、単に「摘み」と称す)を回動することによって扉の木口から進退可能となっている。防犯サムターン100は、以下の構成によって、摘み操作を有効又は不能にするよう作動される。
扉又は錠箱には図2に示す固定筒21が固定される。固定筒21の軸線方向一端側の外周には一対の固定部23,23が突設され、固定部23,23は固定穴25を有している。固定筒21は、扉内に設けられた錠箱にこの固定穴25を介して固定される。
固定筒21の先端にはスペーサリング26が外挿される。スペーサリング26の外周には中央穴27を有した飾り筒29が被せられて固定される。この飾り筒29の外周側先端部には、先端が平坦な円錐形状の化粧リング31が外装される。化粧リング31は、後端の折り曲げ部31aと、飾り筒29の後端面との間に配設されたバネ33の付勢力によって後端が扉の屋内面Dsに押付けられる。
固定筒21の内部にはコア軸35が回転自在に内設され、コア軸35は後部が錠箱からの図示しない入出力軸に連結されている。コア軸35は、錠箱側に押さえリング36が挟入され、この押さえリング36が、固定筒21の内周に形成された周溝21aに係止する固定リング37によって固定筒21からの脱落が防止される。コア軸35は、先端面に突起板39を突設している。従って、錠箱の図示しない入出力軸が回転されれば、突起板39が回転される。
固定筒21の後端側内部には、サムターン筒43が回転自在に内設される。また、固定筒21の先端側内部には、摘み41の取り付けられる摘み杆38が回転自在に内設される。摘み杆38は、後述のレバーを揺動自在に支持するとともに、錠箱と摘み41との間で回転力を伝達する。また、摘み杆38は、サムターン筒43に所定の遊び角を許容して連動回転する。この摘み杆38の外周には直径方向両端で一対のストッパー退避凹部38aが形成され、ストッパー退避凹部38aは後述するストッパーを進入させて、ストッパーの係合を解除する方向の移動を可能にする。
摘み41は、後述する円筒状の摘みリングを外挿してなることで図1に示すように円柱状となる。これにより、針金を摘み41に引っ掛けようとしたり、棒を当てて押し回ししようとしても、角部がないため針金や棒が滑り易く、これら不正な回転操作力が印加され難くなっている。また、角部がなくなることで、手指によるフィット感も良好となる。
図4に示すように、サムターン筒43の後部は筒状部45となり、筒状部45には直径方向の両端に開口する切欠47が形成されている。筒状部45の後端面からは後述の挟持板を支持する一対の軸45a,45aが錠箱へ向かって突設されている。この筒状部45の内部には、筒状部45の軸線直交方向で摺動自在となる一対のストッパー49,51が内設されている。ストッパー49には脚部係合部49aと、解除面49bが形成されている。また、ストッパー51には脚部係合部51aと、解除面51bが形成されている。さらに、ストッパー49,51には、サムターン筒43の半径方向外側に位置する係合部49c,51cが設けられ、この係合部49c,51cは上記の摘み杆38に設けられたストッパー退避凹部38aに進入可能となっている。
一対のストッパー49,51は、後述のレバーに設けられた脚部が脚部係合部49a,51aに係合されることで、筒状部45の半径方向外側へ摺動され、切欠47から突出し、固定筒21に形成された係合溝55に係合するようになっている。ストッパー49,51が係合溝55に係合することで、サムターン筒43の回動は不能となる。また、ストッパー49,51は、半径方向内側へ摺動されることで、係合部49c,51cが係合溝55から抜け、ストッパー退避凹部38aに進入することで、係合が解除されるようになっている。
固定筒21の内部には、サムターン筒43の軸線直交方向で摺動自在な一対の解除交差部材67,69が内設されている。解除交差部材67は、縦軸67aの上端で摘み41側へ向かって突出する一端部としてのストッパー挟持片67bと、縦軸67aの下端で錠箱側へ向かって突出する他端部としての離間片67cとを有している。また、解除交差部材69は、縦軸69aの下端で摘み41側へ向かって突出する一端部としてのストッパー挟持片69bと、縦軸67aの上端で錠箱側へ向かって突出する他端部としての離間片69cとを有している。
解除交差部材67,69は、ストッパー挟持片67b,69bの間に挟入された圧縮バネ71によって、離間されたストッパー挟持片67b,69b同士の間隙で、一対のストッパー49,51を挟むとともに、離間片67c,69c同士が接近方向に配置される。この離間片67c,69c同士の間には、後述の挟持板が配置される。
サムターン筒43の軸45a,45aには、二対の挟持板73a,73b,75a,75bが揺動自在に支持されている。挟持板73a,73b,75a,75bは、上記したコア軸35の突起板39を軸線直交方向の両側から挟持する。例えば挟持板73a,73bが右側から、挟持板75a,75bが左側からの如くである。突起板39を挟持した挟持板73a,73b,75a,75bは、シリンダー錠が合鍵によって回転され、これに伴ってコア軸35が回転されることで、この突起板39によって開脚される。挟持板73a,73b,75a,75bは、この開脚動作によって、一対の解除交差部材67,69の他端部同士である離間片67c,69c同士を離反方向に移動して、一端部同士であるストッパー挟持片67b,69b同士で、一対のストッパー49,51を係合解除方向に摺動させる。
以上が、本実施の形態による防犯サムターン100の前提となる基本構成である。これらの構成により、後述の作用の説明でも明らかとなるように、摘み41が施錠状態において、扉屋外側のシリンダー錠に差し込まれた合鍵が回動操作され、錠箱を介してコア軸35に回動力が入力されても、コア軸35の回動が阻止されることがなく、コア軸35、サムターン筒43が回動可能となるようになっている。
次に、上記した基本構成を利用して、扉の屋内面に突出させた摘み41の回転を規制することで、錠箱に対する不正な解錠操作力の入力を阻止する本実施の形態による防犯サムターンの要部構成を説明する。
図5は図1に示した摘みリングの正面側から見た分解斜視図、図6は図1に示した摘みリングの背面側から見た分解斜視図である。
摘み杆38は、揺動によって摘み41自身の回転規制を解除するレバー82,84を有している。レバー82,84は、錠箱の方向へ向かって突出する脚部63a,65aを有している。この脚部63a,65aは、上記したストッパー49,51の脚部係合部49a,51aへと係合される。一対のレバー82,84は、固定杆46,46の間に配置され、固定杆46,46に挿通される軸86を介して揺動自在に挟持されている。また、レバー82,84は、図2に示すように、レバー付勢バネ66によって基端82a,84aが離反方向へ配置されることで、脚部63a,65aが水平に並ぶようになっている。そして、この脚部63a,65aを脚部係合部49a,51aに係合させた一対のストッパー49,51は、脚部63a,65aがこのように水平配置されることで図2に示すように、筒状部45から突出して係合溝55に係合する。
一方、レバー82,84の基端82a,84aが、レバー付勢バネ66の付勢力に抗して接近方向へ押し込まれると、脚部63a,65aが開く。これにより、一対のストッパー49,51を、筒状部45の半径方向内側へ摺動させて、係合溝55との係合を解除させるよう作動する。
摘み杆38の固定杆46,46には、モード切替リング64が相対回転不能に外挿されされる。つまり、モード切替リング64は、摘み杆38と一体回転するようになっている。モード切替リング64の外周からは、直径方向両端でボタン63,65が突出されている。ボタン63,65は、それぞれがボタン付勢バネ70,70によってモード切替リング64の半径方向外側へ突出して配置されている。つまり、ボタン63,65は、押下可能となっている。このボタン63,65には、屋内側へ突出する係止突起42が突設されている。
摘み41は、上記のモード切替リング64と、摘みリング44とから構成される。摘みリング44は、摘み杆38に対して相対回転可能に外挿される。すなわち、摘み杆38の固定杆46,46は、モード切替リング64の矩形穴64aから突出され、この固定杆46,46の先端には回転支持部材57が、ねじ76,76を雌ねじ48に螺合することによって相対回転不能に固定される。回転支持部材57には直径方向に貫通するレバー表出孔57a,57aが穿設され、レバー表出孔57a,57aからはレバー82,84の基端82a,84aが表出される。
摘みリング44は、この回転支持部材57の外周に回動自在に外挿される。摘みリング44は、回転支持部材57の先端面に、ねじ50によって固定される押さえプレート56によって、回転支持部材57からの抜脱が規制される。この押さえプレート56には、摘みリング44の先端面に露出される回転姿勢表示手段54が、係止爪54aを係止孔56aに係止して、摘み杆38に相対回転不能に固定される。この押さえプレート56には、摘み杆38の回転方向を表す線状の印54bが、刻印や成形、好ましくは表面に凹凸の規制されない印刷などによって設けられている。
図7は通常モードから防犯モードへの切り替え過程を表した動作説明図、図8は通常モードにおける摘みの回動操作過程を表した動作説明図である。
図7(c)に示すように、摘みリング44には楕円状収容穴58が中央部に穿設されている。この楕円状収容穴58は、図7(c)〜(e)に示すように、長径と短径とを有する略楕円形状で、長径両端側には段部が形成されて、90度の範囲内で徐々に内径が変わるような湾曲線状とされており、短径となる小径部分ではレバー82,84を揺動させ挟持するようになり、長径となる大径部分ではレバー82,84を揺動しないようになっている。そして、この楕円状収容穴58は図7(e)に示す大径部分である一方の摘みリング44の回転位置でレバー82,84を回転規制位置に揺動させるとともに、図7(c)に示す小径部分で他方の摘みリング44の回転位置でレバー82,84を回転規制解除位置に揺動させる。
つまり、図7(a),(c)に示す摘みリング44の回転位置では、レバー82,84の基端82a,84aが楕円状収容穴58の小径部に挟持され、レバー82,84の基端82a,84aが閉じることで、摘み杆38、サムターン筒43の回転規制が解除されるようになっている。一方、図7(b),(e)に示す摘みリング44の回転位置では、レバー82,84の基端82a,84aが楕円状収容穴58の大径部に配置され、レバー82,84の基端82a,84aが開くことで、摘み杆38、サムターン筒43の回転が規制されるようになっている。
また、摘みリング44にはボタン係合部62が内周に形成され、ボタン係合部62は押下されたボタン63,65に選択的に係合し、摘みリング44を一方の回転位置又は他方の回転位置に保持する。ボタン係合部62はは、摘みリング44の内周に、90度ごとに設けられた凹部62a,62a,62a,62aからなる。この凹部62a,62a,62a,62aにボタン63,65の係止突起42が進入することで、モード切替リング64と摘みリング44との相対回転が規制される。
したがって、図7(a)に示す状態で、ボタン63,65が押下され、摘みリング44が90度回転されて図7(b)の状態となると、図7(e)に示すように、レバー82,84の基端82a,84aが開き、サムターン筒43、摘み杆38及びモード切替リング64の回転が規制され、このモード切替リング64のボタン63,65に設けられた係止突起42を介して凹部62aの嵌合する摘みリング44も回転が規制されることとなる。つまり、摘みリング44及びモード切替リング64が共に回転不能なロック状態となる。
一方、図8(a)(c)に示すように、摘みリング44が、他方の回転位置でレバー82,84を回転規制解除位置に揺動させた状態では、サムターン筒43、摘み杆38及びモード切替リング64が回転可能となり、このモード切替リング64のボタン63,65に設けられた係止突起42を介して凹部62aの嵌合する摘みリング44も回転可能となり、図8(b)(d)に示すように、モード切替リング64と摘みリング44とが一体回転されて施解錠が可能となる。
なお、摘みリング44には、回転姿勢を視認容易とする印60の設けられることが好ましい。また、ボタン係合部62は、90度の間隔で設けられた凹部62a,62aとの間に、ダミーの凹部62b,62bを設けることで、不正操作を行い難くしたものであってもよい。
次に、上記の構成を有する防犯サムターン100の作用を説明する。
図9は図2のA−A断面における施錠状態を(a)、シリンダー錠回転状態を(b)に表した動作説明図、図10は図2のB−B断面における施錠状態を(a)、シリンダー錠回転状態を(b)に表した動作説明図、図11は図2のB−B断面における施錠状態を(a)、レバー基端押し込み状態を(b)に表した動作説明図、図12は図2のC−C断面における施錠状態を(a)、レバー基端を押し込まずに摘みを回転させた状態を(b)に表した動作説明図である。
防犯サムターン100は、モード切替リング64に対して摘みリング44を相対回転することにより、通常モードと、防犯モードとの切り替えが可能となる。すなわち、図8(a)(c)に示すように、楕円状収容穴58の小径部がレバー82,84を上下から挟む状態では、通常モードとなる。この状態では、レバー82,84の基端82a,84aが押し込められると、脚部63a,65aが水平に並んだ状態から開脚される。これにより、図11(b)に示すように、一対のストッパー49,51は、筒状部45の半径方向内側へと摺動され、係合溝55から抜脱される。
その結果、ストッパー49,51と係合溝55との係合が解除され、サムターン筒43は回転が可能となって、摘み41がモード切替リング64と一体となって回転される。通常モードにおいて、解錠状態から施錠状態にするには、単に摘みリング44の印60が図8(b)に示すように、水平状態となるまで回転操作すればよい。すなわち、垂直状態から水平状態へと摘みリング44が回転されれば、モード切替リング64も回転し、両ボタン63,65も移動して、また回転支持部材57も回転して印54bが水平へと回転し、そしてその回転力がサムターン筒43、解除交差部材67,69、挟持板73a,73b,75a,75bを介してコア軸35へ伝達され、施錠が完了する。
防犯サムターン100の施錠状態を解除するには、摘みリング44を印60が垂直状態となるまで回転操作すればよい。このとき同時に印54bも垂直状態へと回転する。この際、摘みリング44の垂直位置では、固定筒21の内周に係合溝55が形成されていないため、ストッパー49,51は筒状部45内に後退したままの状態となる。したがって、レバー82,84は、押下された状態のままに保持されることになる。
一方、ボタン63,65が押下(図7(a)参照)され、図7(b)に示すように、モード切替リング64に対して摘みリング44の印60が水平となるように相対回転されると、防犯モードとなる。防犯モードでは、図7(e)に示すように、レバー82,84の基端82a,84aが楕円状収容穴58の大径部に配置されて開かれる。これにより、脚部63a,65aが水平に並んだ状態となり、これにより、図10(a)、図11(a)に示すように、一対のストッパー49,51は、筒状部45の半径方向外側へと摺動され、係合溝55へ進入し、施錠状態となる。
この状態では、サムターン筒43、摘み杆38及びモード切替リング64の回転が規制され、このモード切替リング64のボタン63,65に設けられた係止突起42を介して凹部62aの嵌合する摘みリング44も回転が規制されることとなる。つまり、摘みリング44及びモード切替リング64が共に回転不能なロック状態となる。
防犯モードの施錠状態において、屋外側からシリンダー錠が合鍵によって操作されると、錠箱の入出力軸が回転し、その回転に連動してコア軸35が回転される。コア軸35が回転されると、突起板39が傾き、これにより図9(a)から図9(b)に示すように、挟持板73a,73b,75a,75bが開脚する。挟持板73a,73b,75a,75bが開脚されると、解除交差部材67,69の離間片67c,69cが開かれ、その結果、解除交差部材67,69のストッパー挟持片67b,69bが一対のストッパー49,51を挟持する方向に挟み込み、係合溝55から抜脱される方向へストッパー49,51を移動させる。
これにより、防犯モードにおける施錠状態においても、外部からのシリンダー錠の操作によって、ストッパー49,51の規制が解除され、摘み41が回転されることになる。
さらに、防犯モードにおいて、例えば挿入された針金や棒等によって、摘み41がレバー82,84の押し込みより先に回されると、ストッパー退避凹部38aが、図12(a)に示した状態から図12(b)に示した状態へと、ストッパー49,51から位置ずれし、ストッパー49,51がストッパー退避凹部38aに退避できなくなり、ストッパー49,51の解除が不能となる。この場合、レバー82,84は、摺動不能となったストッパー49,51によって押し込み不能となる。
また、モード切り替え時には、ボタン63,65の押し込みが容易となるように、ストッパー49,51がストッパー退避凹部38aへ進入可能に、摘み41の位置が水平保持されることが好ましい。このような水平保持機構は、サムターン筒43と摘み杆38とにクリック機構を設けることで実現できる。すなわち、図12に示すように、サムターン筒43と摘み杆38とは、所定の遊び角αを有して相対回転可能とする。この遊び角αは、サムターン筒43と摘み杆38との干渉部81,83によって形成される間隙85によって設定することができる。
そして、サムターン筒43側の干渉部81に付勢バネ87によって半径方向外側へ付勢されるクリックボール89を設け、摘み杆38側の干渉部83に、このクリックボール89の当接する凹溝91を形成する。これにより、摘み41が水平保持され、ストッパー退避凹部38aへストッパー49,51が進入可能となって、モード切り替え時でのボタン63,65の押し込みを容易にすることができる。
なお、解錠状態において、屋外側からシリンダー錠を介して施錠状態とする場合は、ストッパー49,51が係合状態となっていないので、通常の施錠操作となる。また、挟持板73a,73b,75a,75bは、傾斜した突起板39によって開脚された後には、サムターン筒43と共に回転されることになる。
この防犯サムターン100によれば、摘みリング44がモード切替リング64に対して他方の回転位置に配置されていると、摘みリング44の楕円状収容穴58によってレバー82,84が回転規制解除位置に揺動されることになり、摘み杆38が回転可能な状態となる。したがって、摘みリング44を摘み、施解錠のための回転操作力を加えれば、通常のサムターン摘みと同様、摘みリング44とモード切替リング64とが一体に回転し、回転操作力が摘み杆38を介して錠箱へと伝達される。
一方、モード切替リング64に設けられたボタン63,65が押下され、モード切替リング64に対して摘みリング44が一方の回転位置へと相対回転されると、摘みリング44に設けられた楕円状収容穴58によってレバー82,84が回転規制位置へと揺動される。その結果、摘み杆38は、回転が不能となる。摘み杆38が回転不能となることで、摘み杆38に相対回転不能に外挿されるモード切替リング64も回転不能となり、モード切替リング64にボタン63,65を介して係合した摘みリング44も回転不能となる。
すなわち、モード切替リング64のボタン63,65を押下することにより目的に合わせて、モード切替リング64に対し摘みリング44を通常使用モード又は防犯モードへと切り替えが可能となり、通常モードでは摘みリング44を回動することのみによる簡単なサムターン操作が可能となり、ボタン押下式防犯サムターンにおいての操作性を向上させることができるとともに、防犯モードでは摘みリング44の回転操作を阻止し、摘みリング44が不正回転されることを防止し、防犯性を向上させることができる。
そして、摘みリング44の先端面に露出される回転姿勢表示手段54が、摘み杆38に相対回転不能に固定されたので、錠箱の施錠状態を容易に視認することができ、施錠状態にもかかわらず施錠操作しようとしたり、解錠状態にもかかわらず、解錠操作しようとしたりする誤操作をなくして、操作性を良好にすることができる。
また、この防犯サムターン100によれば、二対の挟持板73a,73b,75a,75bで、コア軸35の突起板39を軸線直交方向の両側から挟持するので、コア軸35の右回転、左回転の何れの回転でも略等しいモーメントで挟持板39を開脚でき、シリンダー錠の左右勝手に関わらずスムースな合鍵操作を可能にすることができる。
なお、上述した実施の形態では、摘み41の形状を円筒状に形成した例について述べたが、これに限ることはなく、楕円状に中途部分が膨出形状とされている形状としてもよく、あるいは錐状や多角柱状などの形状としてもよい。
本発明に係る防犯サムターンの斜視図である。 本発明に係る防犯サムターンの縦断面図である。 本発明に係る防犯サムターンの水平断面図である。 図1に示した防犯サムターンの基本構成部の分解斜視図である。 図1に示した摘みリングの正面側から見た分解斜視図である。 図1に示した摘みリングの背面側から見た分解斜視図である。 通常モードから防犯モードへの切り替え過程を表した動作説明図である。 通常モードにおける摘みの回動操作過程を表した動作説明図である。 図2のA−A断面における施錠状態を(a)、シリンダー錠回転状態を(b)に表した動作説明図である。 図2のB−B断面における施錠状態を(a)、シリンダー錠回転状態を(b)に表した動作説明図である。 図2のB−B断面における施錠状態を(a)、レバー基端押し込み状態を(b)に表した動作説明図である。 図2のC−C断面における施錠状態を(a)、レバー基端を押し込まずに摘みを回転させた状態を(b)に表した動作説明図である。
符号の説明
38…摘み杆
41…摘み
44…摘みリング
54…回転姿勢表示手段
58…楕円状収容穴
62…ボタン係合部
63,65…ボタン
64…モード切替リング
82,84…レバー
100…防犯サムターン

Claims (3)

  1. 揺動によって回転規制を解除するレバーが摘みに設けられた防犯サムターンであって、
    錠箱と前記摘みとの間に介装され前記レバーを揺動自在に支持するとともに前記錠箱と前記摘みとの間で回転力を伝達する摘み杆と、
    該摘み杆に相対回転不能に外挿され、押下可能なボタンを備えるモード切替リングと、
    前記摘み杆に対して相対回転可能に外挿される摘みリングと、
    該摘みリングに設けられ一方の該摘みリングの回転位置で前記レバーを回転規制位置に揺動させるとともに、他方の該摘みリングの回転位置で前記レバーを回転規制解除位置に揺動させる楕円状収容穴と、
    前記摘みリングに設けられ、押下された前記ボタンに選択的に係合し前記摘みリングを前記一方の回転位置又は前記他方の回転位置に保持するボタン係合部と、
    を具備したことを特徴とする防犯サムターン。
  2. 前記摘みリングが、円筒状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の防犯サムターン。
  3. 前記摘みリングの先端面に露出される回転姿勢表示手段が、前記摘み杆に相対回転不能に固定されたことを特徴とする請求項2記載の防犯サムターン。
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