JP2006151933A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】 毛髪の変形を目的としないことを特徴とする毛髪化粧料のうち、25℃における粘度が1,000,000センチストークス以上の高重合シリコーンを含有するへヘリンスについて、すすぎ時におけるべたつきを抑えスムーズな指通りを得ること。
【解決手段】 スルフヒドル基を含有する還元性化合物の1種又は2種以上、特にチオグリコール酸及びその塩又は誘導体をチオグリコール酸として0.1重量%〜2.0重量%、好ましくは0.5重量%〜1.5重量%配合する。
【選択図】 なし
【解決手段】 スルフヒドル基を含有する還元性化合物の1種又は2種以上、特にチオグリコール酸及びその塩又は誘導体をチオグリコール酸として0.1重量%〜2.0重量%、好ましくは0.5重量%〜1.5重量%配合する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、高重合シリコーンを含有するヘアリンスのすすぎ時における指通りを改善した毛髪化粧料に関する。
高重合シリコーンは、乾燥後の毛髪に優れた滑らかさを与えるため、ヘアリンス等の毛髪化粧料において重要な成分であることは公知であり、これに関する技術が多数公開されている。
ところがヘアリンスのような洗い流すタイプの毛髪化粧料にこの高重合シリコーンを配合した場合、乾燥後の感触は前述の如く良好であるが、すすぎ時の濡れた状態ではべたつくため指通りが悪く感じられる。
例えば特開平4−305516号公報に記載の組成物においても満足なすすぎ時の指通りの良さは得られなかった。
また、高重合シリコーンはヘアリンス以外、例えばパーマネントウェーブ用剤にも広く用いられている。特開平11−130637号公報に記載の組成物のように、乾燥後の風合いを与えるほか還元剤や酸化剤による毛髪の損傷を軽減する効果もある。
毛髪の損傷に対しては特開平8−325123号公報において、(A)亜硫酸塩または亜硫酸水素塩、(B)シリコーン誘導体および(C)多価アルコールを含有し、pHが7〜11であるパーマネントウェーブ中間処理剤組成物が提示されているが、この組成物においても満足できるすすぎ時の指通りが得られなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、高重合シリコーンを含有するヘアリンスについて、すすぎ時におけるべたつきを抑えスムーズな指通りを得ることにある。
本発明の課題は、高重合シリコーンを含有するヘアリンスにおいてスルフヒドル基を含有する還元性化合物の1種又は2種以上を配合することで解決する。
本発明の毛髪化粧料は、高重合シリコーンを含有するヘアリンスであってすすぎ時におけるべたつきを抑えスムーズな指通りを得ることができる優れたものであった。
本発明に用いる高重合シリコーンは、式(1)で表されるメチルポリシロキサン(別名:DIMETHICONE)で、25℃における粘度が1,000,000センチストークス(以下「cs」と表す。)以上を有する。
この高重合シリコーンはその高粘性故に単体では取り扱いが面倒なため、市販のものは低粘度のシリコーンで希釈するか、更に界面活性剤によりエマルジョンの形態としているものが多い。単体のものの例としては信越化学工業社製のKF−96H−100万cs、低粘度シリコーンや環状シリコーンで希釈したものの例としては東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のBY11−014、BY11−031、BY11−003、エマルジョンの形態のものの例としては東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のBY22−019、BY22−050Aなどが挙げられる。
なお、式(1)で表される高重合シリコーンの粘度の上限は100億csを超えるが、現在の市販品では1億csまでのものが入手可能である。
これらの高重合シリコーンの配合量は0.01重量%〜3.0重量%が好ましく、さらに好ましくは0.05重量%〜1.0重量%である。0.01重量%より少ないと効果を発揮せず、3.0重量%より多く配合しても、効果はあまり変わらないので、不経済である。
本発明に使用するスルフヒドル基(−SH基)を含有する還元性化合物は、チオグリコール酸及びその塩又は誘導体、システイン及びその塩又は誘導体、システアミン及びその塩、チオ乳酸及びその塩、チオグリセリンから選ばれる1種又は2種以上である。
具体的にはチオグリコール酸アンモニウム塩、チオグリコール酸モノエタノールアミン塩、グリセリルモノチオグリコレート、L−及びDL−システイン及びその塩酸塩、N−アセチルシステイン、システアミン塩酸塩等が挙げられるが、特にチオグリコール酸のアンモニウム及びモノエタノールアミン塩が好適である。
これらスルフヒドル基を含有する還元性化合物のうちチオグリコール酸及びそのアンモニウム塩又はモノエタノールアミン塩、L−及びDL−システイン及びその塩酸塩又はN−アセチルシステインがパーマネントウェーブ剤の第1剤に使用されているが、現薬事法には配合量が規定され、これらの最少配合量は、それぞれチオグリコール酸として2.0重量%(加温するものにあっては1.0重量%)、システインとして3.0重量%(加温するものにあっては1.5重量%)となっている。
本発明におけるスルフヒドル基を含有する還元性化合物の配合量は、例えばチオグリコール酸塩の場合、チオグリコール酸として0.1重量%〜2.0重量%、好ましくは0.5重量%〜1.5重量%が適当である。0.1重量%未満であると効果を発揮せず、2.0重量%を超えると毛髪の変形を伴う恐れがある。チオグリコール酸塩以外の上記還元性化合物を用いる場合やこれらを混合して用いる場合は、総還元力としてチオグリコール酸換算で上記配合量の範囲にすればよい。総還元力は具体的にはヨウ素滴定の滴定値にチオグリコール酸の分子量を乗じて求められる。
本発明による毛髪化粧料には、目的の効果が損なわれない範囲で通常の化粧料に用いられる任意の成分を配合することができる。例えば、溶剤、基剤、油剤、界面活性剤、保湿剤、防腐剤、pH調整剤、増粘剤、着色剤、着香剤、抗炎症剤、紫外線防止剤等が挙げられる。
なお、本発明による毛髪化粧料は毛髪の変形を目的としないヘアリンスとして用いるため、pHは約1〜7が好ましく、さらに約3〜6であることがより好ましい。
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量は重量%とする。
まず、ポリオキシエチレン(3E.O.)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの30%水溶液で毛髪を洗髪した後、実施例の毛髪化粧料を塗布し、すすぎ時の指通りを評価した。
実施例における高重合シリコーン−Aとしては、信越化学工業社製のKF−96H−100万csを、高重合シリコーン−Bとしては、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製のBY11−014を、低粘度シリコーンとしては、同社製のSH200−20csを用いた。
表1に示すように、チオグリコール酸アンモニウム塩を総還元力がチオグリコール酸換算で0.10重量%〜1.79重量%になるように配合したものはすすぎ時の指通りが良好で、特に0.55重量%〜1.50重量%のものはきわめて優秀であった。
また、チオグリコール酸アンモニウム塩の配合量が、チオグリコール酸として0.10重量%未満の群については、若干の改良が見られたものの0.10重量%以上の群には及ばず、スルフヒドル基を含有しない無水亜硫酸ナトリウムを配合したものは指通りの改善は見られなかった。
Claims (4)
- 25℃における粘度が1,000,000センチストークス以上の高重合シリコーンを含有するヘアリンスであって、スルフヒドル基を含有する還元性化合物の1種又は2種以上を配合し、毛髪の変形を目的としないことを特徴とする毛髪化粧料。
- チオグリコール酸として換算したときの総還元力が0.1重量%〜2.0重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
- スルフヒドル基を含有する還元性化合物がチオグリコール酸及びその塩又は誘導体である請求項1又は請求項2に記載の毛髪化粧料。
- 高重合シリコーンの配合量が0.01重量%〜3.00重量%である請求項1〜請求項3に記載の毛髪化粧料。
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