JP2006148884A - コヒーレントofdm受信機のための周波数の相関に基づいた同期化及びその装置 - Google Patents

コヒーレントofdm受信機のための周波数の相関に基づいた同期化及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボル内に含まれる複数のパイロットを同期化する。
【解決手段】受信されるシンボルにてなる周波数の次元又は時間及び周波数の次元における複数のパイロットの位置を識別するためには、パイロットの時間−周波数の相関特性を利用した周波数の相関又は時間−周波数の相関に基づいた方式が使用可能である。ある例において本装置は、少なくとも1つの相関セットを決定するパイロット補償器及び信号セレクタと、上記相関セットの各々について1つの相関セット結果を発生させる相関器と、上記相関セット結果に応答してパイロットの位置を決定する判定又は処理装置とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は概して、ディジタル放送システムに関する。より特定的には、本発明は、地上ディジタルビデオ放送(Digital Video Broadcasting-Terrestrial:DVB−T)、ハンドヘルド装置用ディジタルビデオ放送(Digital Video Broadcasting-handheld:DVB−H)及び地上統合サービスディジタル放送(Integrated Service Digital Broadcasting-Terrestrial:ISDB−T)システム等のマルチキャリアディジタル放送システムにおける、コヒーレントな直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)受信機のための周波数の相関又は時間−周波数の相関に基づいた同期化に関する。
関連出願の相互参照.
本願は、2004年10月22日に出願された「コヒーレントOFDM復調器のための高速同期化(FAST SYNCHRONIZATION FOR COHERENT OFDM DEMODULATORS)」と題する米国仮出願第60/620,725号の利益を主張して2005年6月15日に出願された「コヒーレントOFDM受信機のための時間−周波数の相関に基づいた同期化(TIME-FREQUENCY CORRELATION-BASED SYNCHRONIZATION FOR COHERENT OFDM RECEIVER)」と題する米国特許出願第11/153,105号の一部継続出願である。
OFDM伝送技術はマルチキャリア変調方式の一種であり、マルチパス伝搬の影響に対するその極めて高い効力に起因して現在の高データレートのディジタル通信及び放送に広く適用されている。OFDM技術は、ディジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)、DVB−T、DVB−H及びISDB−T等のいくつかの放送システムに採用され、さらにハイパーLAN/2(HiperLAN/2)及びIEEE802.11a/g/n等のローカルエリアネットワークにも採用されている。特に、OFDM伝送システムでは、マルチキャリア変調及び復調を効率的に実装するために(逆)高速フーリエ変換(FFT)技術が使用される。
DVB−T/H及びISDB−Tシステム等のコヒーレントなOFDMに基づいたシステムの場合、時間の次元及び周波数の次元において規則的に配置された、所定の分散されたパイロット(scattered pilot:以後SPと呼ぶ。)は、OFDM送信機端では情報データとともに予め決められた既知の値で送信され、OFDM受信機端ではチャンネル推定及び等化に使用される。図1を参照すると、DVB−T/Hシステムにおいて時間−周波数の次元に関して周波数領域で定義されたSPの位置を示す図面が提示されている。DVB−T/HシステムにおけるSPの位置は、下記のように表わすことができる。
インデックスl(0乃至67を範囲とする。)のOFDMシンボルについて、サブセット{k=Kmin+3×(l mod 4)+12p│pは整数,p≧0,k∈[Kmin,Kmax]}に属するインデックスkを有する搬送波がSPである。ここでpは、結果的なkの値が有効範囲[Kmin,Kmax]を超えないことを条件として、ゼロ以上のすべての可能な値をとる整数であり、Kmaxは、DVB−T/H規格で定義されているように、2Kモードのとき1704であり、4Kモードのとき3408であり、8Kモードのとき6816である。
SPの位置は、コヒーレントOFDM受信機において同期化シーケンス(又は同期化手順)によって検出されて識別される必要がある。受信される無線周波(RF)信号は、まずチューナ及び搬送波リカバリーループを使用してベースバンドへダウンコンバートされるものとする。図2に、典型的なDVB−T/Hベースバンド同期化シーケンス20を示す。動作開始後、ステップ21でFFT前同期化が実行され、ここでは、ガードインターバルの相関からすべてのメトリックが時間領域において導出される。次に、ベースバンド信号はFFTを用いて周波数領域へ変換される。続いて、ステップ22では、連続する2つのOFDMシンボルの連続パイロット(Continual Pilot:CP)を相関させることに基づいて、周波数領域においてFFT後同期化が実行される。特に、FFT前同期化ブロック及びFFT後同期化ブロックは、クロックのサンプリングと、OFDMシンボルのタイミング処理と、搬送波周波数の同期化とを実行する。
エル.シュウェラー及びジェイ.ヴェスマ,「DVB−T及びDVB−Hのための分散されたパイロットの高速同期化」,第8回国際OFDMワークショップ講演論文集,ドイツ国ハンブルグ,2003年9月24〜25日(L. Schwoerer and J. Vesma, "Fast Scattered Pilot Synchronization for DVB-T and DVB-H," Proc. 8th International OFDM Workshop, Hamburg, Germany, Sept. 24-25, 2003)。 エル.シュウェラー,「DVB−Hのための高速パイロット同期化方式」,プロシーディング・ワイヤレス・アンド・オプティカル・コミュニケーションズ,カナダ国バンフ,2004年7月8日〜10日,420〜424ページ(L. Schwoerer, "Fast Pilot Synchronization Scheme for DVB-H," Proc. Wireless and Optical Communications, Banff, Canada, July 8-10, 2004, pp. 420-424)。
FFT前同期化及びFFT後同期化を介してクロックのサンプリングとOFDMシンボルのタイミング処理と搬送波周波数の同期化とが達成されると、ステップ24でチャンネル推定が実行可能になる前に、OFDMシンボル内のSPの位置が決定されなければならない。図2に示すように、ステップ23では伝送パラメータシグナリング(Transmission Parameters Signaling:TPS)の復号化手順が使用され、これによれば、分散されたパイロット位置(scattered pilot position:以後SPPと呼ぶ。)はOFDMフレームに直接的に関連しているので、フレーム境界を検出することによってSPの位置が決定される。フレーム境界の検出は、いわゆる「フレーム同期化」である。典型的にはフレーム同期化は、68乃至136個のOFDMシンボルに係る可変な同期化時間、すなわち68乃至136TOFDMを要し、これは、全体的な同期化手順20に関連付けられた全同期化時間の約50%乃至70%になる。このように、従来のフレーム同期化は、非常に時間のかかるものである。特に、バーストモード伝送のDVB−Hタイムスライシングを目的とする場合、受信機は、フレーム同期化に必要とされる時間を、関心対象のデータバースト継続時間よりもさらに長く準備する場合がある。従って、従来のフレーム境界検出に基づいたSPP識別(又はSP同期化)方式は、タイムスライシングされたDVB−H信号を受信することに関しては、電力削減の意味において特に非効率的である。
ある実施態様では、マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボルに含まれる複数のパイロットを同期化するための方法が提供されている。これらのパイロットは、予め決められた既知の値を有し、受信されるシンボルを含む、周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数の次元において予め決められた位置パターンを有する。上記予め決められた位置パターンは、シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する、有限個数の部分位置(サブポジション)パターンを含む可能性がある。本方法は、少なくとも1つのシンボルの2つのサブキャリア間の、周波数の次元における少なくとも1つの相関セットを決定することと、上記各相関セットに応じて相関セット結果を生成することと、上記相関セット結果に応じて周波数の次元におけるパイロットの位置を決定することとを含む可能性がある。
別の実施態様では、マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボルに含まれる複数のパイロットを同期化するための装置が提供されている。これらのパイロットは、予め決められた既知の値を有し、受信されるシンボルを含む、周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数の次元内に予め決められた位置パターンを有する。上記予め決められた位置パターンは、少なくとも1つのシンボルの少なくとも2つのサブキャリア間において周波数の次元で少なくとも1つの相関セットが決定され得るように、シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する有限個数の部分位置パターンを含む可能性がある。本装置は、上記少なくとも1つの相関セットを決定するためのパイロット補償器及び信号セレクタと、上記相関セットの各々について1つの相関セット結果を発生させるための相関器と、上記相関セット結果に応じてパイロットの位置を決定するための処理装置とを含む。
さらに別の実施態様において、マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボルに含まれる複数のパイロットを同期化するための装置が提供されている。これらのパイロットは、予め決められた既知の値を有し、受信されるシンボルを含む、時間及び周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記時間及び周波数の次元において予め決められた位置パターンを有する。上記予め決められた位置パターンは、部分位置パターンに応じてシンボルのうちの少なくとも2つの間において時間及び周波数の次元で少なくとも1つの相関セットが決定され得るように、シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する有限個数の部分位置パターンを含む可能性がある。本装置は、上記少なくとも1つの相関セットを決定するためのパイロット補償器及び信号セレクタと、上記相関セットの各々について1つの相関セット結果を発生させるための相関器と、上記相関セット結果に応じてパイロットの位置を決定するための処理装置とを含む。
本発明の上述の要約及び下記の詳細な説明は、添付の図面に関連して読むことでより良く理解されるであろう。図面は、本発明を説明するという目的上、単なる例示である。ただし、本発明はこれらに示す装置及び手段そのものに限定されるのではないということが理解されるべきである。
本発明によれば、TPS同期化を用いない頑健なSP同期化のために、SPに係る周波数の相関特性又は時間−周波数の相関特性を利用する、周波数の相関又は時間−周波数の相関に基づいた方式が提供される。本発明が、様々な形式のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用プロセッサ又はこれらの組み合わせで実装可能であることは理解されるべきである。
さらに、添付の図面に記載の構成する部分としてのシステム構成要素及び方法ステップのいくつかは好適にはハードウェア及びソフトウェアの組み合わせで実装されるので、システム構成要素(又は処理ステップ)間の実際の接続は、本発明がプログラミングされる方法に依存して変わる可能性のあることも理解されるべきである。関連技術における通常の技能を有する者は、本明細書における教示内容が与えられれば、本発明に係るこれらの実行又は構成と、類似の実装又は構成とを考えることができるであろう。
本発明の概念及び方法の提示を容易にするために、DVB−T/HシステムのためのSPP識別を例に挙げて考察する。本発明の概念及び方法は、コヒーレントなOFDMに基づいた任意のシステムに適用可能であるということは理解されるべきである。図1を参照すると、SPPは、規則的な位置パターンで出現している、塗りつぶされた円で示されている。SPPに関連付けられる位置パターンはさらに、4つの部分位置パターン:すなわち図1における101,102,103及び104より成り、時間の次元における各部分位置パターンは、4つのOFDMシンボル毎に一度繰り返される。4つの部分位置パターン101,102,103及び104を、各々部分位置パターン1,2,3及び4で示す。さらに、SPPは、周波数の次元に関しては、隣接する2つのOFDMシンボル間で3つのサブキャリアだけずれていて、各OFDMシンボルにおける2つの分散されたパイロットの間には11個のデータキャリアが配置されている。表示を簡単にするために、Rl,kを、l番目のOFDMシンボルのk番目のサブキャリア上で受信されるベースバンド信号と定義する。例えば、位置120における信号はR1,0で示し、位置140における信号はR9,18で示す。
図3は、非特許文献1に開示されているような,従来技術に係る時間の相関に基づいたSPP識別方式を示す図である。図3から観察されるように、時間の次元に沿った4つの可能なSPPについて4セットの相関が実行され、各相関セットについて現在のOFDMシンボルと第4の最終のOFDMシンボルとの双方がアクセスされなければならない。4つの相関セットT(l),i∈{1,2,3,4}は、次式で与えられる。
Figure 2006148884
理論的には、SPは相関されるが、データシンボルは相関されない。従って、現在のSPPの部分位置パターンについて、相関値の大きさの最大値は、次式で求められる。
Figure 2006148884
このアプローチは、SPPの識別に必要とされる時間が5TOFDMにまで短縮されるように、TPSではなくSP自体の特徴を利用する。しかしながら、時間の相関に基づいたSPP識別方式は、ドップラー効果の影響と、サンプリングクロック周波数オフセット(sampling clock frequency offset:ScFO)の影響とに対する感受性が非常に高い。
図4は、非特許文献2に開示されているような、もう1つの従来技術に係る電力に基づいたSPP識別方式を示す図である。図4から観察できるように、4つの可能なSPPについて4セットの電力推定器が実行され、各電力推定器のセットについて現在のOFDMシンボルのみがアクセスされなければならない。4つの電力推定セットE(l),i∈{1,2,3,4}は、次式で与えられる。
Figure 2006148884
確実に、SPの電力はデータシンボルより高い。よって、現在のSPPの部分位置パターンの最大電力は、次式で求められる。
Figure 2006148884
このアプローチは、SPPの識別に必要とされる時間が1TOFDMにまで短縮されるように、TPSではなくSP自体の特徴を利用する。しかしながら、電力に基づいたSPP識別方式は、雑音の影響と、悪条件下にあるチャンネルの影響(例えば、単一周波数ネットワーク(single-frequency network:SFN)におけるエコー)とに対する感受性が極めて高い。
上述のSPPの特性に基づいて、本発明は、OFDM受信機のための高速かつ頑健なSP同期化を目的とする、周波数の相関又は時間−周波数の相関に基づいた方式を示す。図5を参照すると、本発明の一実施形態に係る時間−周波数の相関に基づいた方式を説明するためのSPPを示す図が概略的に示されている。図5に示すように、隣接する2つのOFDMシンボルから見た4つの相関セットC(l),C(l),C(l),C(l)(すなわち501,502,503及び504)がSPPの識別に使用される。4つの相関セットC(l),i∈{1,2,3,4}は、次式で与えられる。
Figure 2006148884
Figure 2006148884
Figure 2006148884
Figure 2006148884
ここで、k∈SSP={0,3,6,9,…,Kmax}(全SPPに関連付けられたすべてのサブキャリアのインデックスにてなるセット)とするときのP=±1は、DVB−T/H規格により定義されているk番目のサブキャリア上のSPの値(の符号)であり、(pmax,Kmax)は、2K,4K及び8Kモードで各々(141,1704),(283,3408)及び(567,6816)である。ここで、相関値C(l)の計算に必要なPは、Rl,kがSPを搬送する場合に(Rl,k・P)及び(Rl−1,k−3・Pk−3)が正に相関されることが可能となるように、SPの補償に使用される。すると、現在のSPPの部分位置パターンについて、明らかに識別可能な相関値の大きさの最大値が、次式で求められる。
Figure 2006148884
一例として、シンボル1が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=1であるときに、4つの相関値C(1),C(1),C(1),C(1)を発生させるために図1に示すシンボル0及びシンボル1が使用される場合、相関値C(1)は他の3つの相関値C(1),C(1),C(1)より大きくなり、よって現在のSPPは部分位置パターンのインデックスSPP(1)=2(すなわち、部分位置パターン2)に相当する。また、シンボル2が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=2であるときに、4つの相関値C(2),C(2),C(2),C(2)を発生させるために図1に示すシンボル1及びシンボル2が使用される場合、相関値C(2)は他の3つの相関値C(2),C(2),C(2)より大きくなり、よって現在のSPPは部分位置パターンのインデックスSPP(2)=3(すなわち、部分位置パターン3)に相当する。さらにまた、シンボル3が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=3であるときに、4つの相関値C(3),C(3),C(3),C(3)を発生させるために図1に示すシンボル2及びシンボル3が使用される場合、相関値C(3)は他の3つの相関値C(3),C(3),C(3)より大きくなり、よって現在のSPPは部分位置パターンのインデックスSPP(3)=4(すなわち、部分位置パターン4)に相当する。それに加えて、シンボル4が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=4であるときに、4つの相関値C(4),C(4),C(4),C(4)を発生させるために図1に示すシンボル3及びシンボル4が使用される場合、相関値C(4)は他の3つの相関値C(4),C(4),C(4)より大きくなり、よって現在のSPPは部分位置パターンのインデックスSPP(4)=1(すなわち、部分位置パターン4)に相当する。
ただし、頑健なSPP識別のためには、C(l),i∈{1,2,3,4}について利用可能な(pmax+1)個の複素数値である
Figure 2006148884
のすべてを累算する代わりに、複素数値
Figure 2006148884
の部分的なセットのみを累積することで十分である可能性があるということは留意されるべきである。従って、4つの相関セットC(l),i∈{1,2,3,4}は、次式のように一般化されることが可能である。
Figure 2006148884
ここで、Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。
図6を参照すると、図5に示した本発明の時間−周波数の相関に基づいた方式を実装した一例の示すブロック図が提示されている。図6に示すように、本発明の時間−周波数の相関に基づいた方式は、基本的には、SP補償器及び信号セレクタ630と、4つの相関器660A,660B,660C及び660Dと、判定又は処理ブロック670とを備える。SP補償器及び信号セレクタ630に印加される信号610及び620は、OFDM受信機から受信されるベースバンド信号Rl,kであり、Pとして知られる。ここで、k∈SSP={0,3,6,9,…,Kmax}である。SP補償器及び信号セレクタ630は、サブ信号640A,640B,640C,640D,650A,650B,650C及び650Dを得るために使用され、これらは各々(Rl,12p+3・P12p+3),(Rl,12p+6・P12p+6),(Rl,12p+9・P12p+9),(Rl,12p+12・P12p+12),(Rl−1,12p・P12p),(Rl−1,12p+3・P12p+3),(Rl−1,12p+6・P12p+6)及び(Rl−1,12p+9・P12p+9)に関連付けられる。ここで、p∈Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。好適には、SP補償器及び信号セレクタ630は、信号610を受信して先行のOFDMシンボルl−1の信号を格納するバッファを含む。サブ信号640A及び650Aは相関器660Aへ印加され、サブ信号640B及び650Bは相関器660Bへ印加され、サブ信号640C及び650Cは相関器660Cへ印加され、サブ信号640D及び650Dは相関器660Dへ印加される。相関器660A,660B,660C及び660Dは、図5に示した相関セットC(l),C(l),C(l),C(l)にそれぞれ関連付けられる4つの相関セット結果501,502,503及び504を計算するために使用される。好適には、相関器660Aは、信号の共役部分を生成する複素共役関数と、複素数乗算器と、累算器とを含み、相関器660B,660C及び660Dも同様に実装されることが可能である。続いて、4つの相関セット結果501,502,503及び504はすべて、判定又は処理ブロック670へ供給されて、その最大値が決定され、結果として、l番目の現在のOFDMシンボルにおけるSPによって提示される部分位置パターンを示す判定又は処理結果680がSPP(l)として発生される。好適には、判定又は処理装置680は、相関セット結果501,502,503及び504の最大値を決定するように、ピーク検出器又は比較器を含む。サブ信号640A,640B,640C,640D,650A,650B,650C及び650Dのうちのいくつかは異なる時間に出現するので、時分割に基づいたハードウェア設計等の関連分野における通常の技能を有する者であれば、ただ1つの相関器660Aで4つの相関セット結果501,502,503及び504を取得できるであろうことは理解される必要がある。
ただし、Rl,kがSPを搬送すれば(Rl,k・P)及び(Rl−1,k−3・Pk−3)は正に相関され得るという事実によって、4つの相関セットC(l),i∈{1,2,3,4}はさらに、次式のように簡略化可能である。
Figure 2006148884
ここで、Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。従って、1つの複素数乗算器により
Figure 2006148884
の結果を得る代わりに、C(l),i∈{1,2,3,4}について
Figure 2006148884
を計算するには、2つの実数乗算器及び1つの加算器だけで十分である。
必要とされる同期化時間が5TOFDMである、従来の時間の相関に基づいた方式と比べ、本例の時間−周波数の相関に基づいた方式では、相関セット結果C(l),C(l),C(l),C(l)を計算し、次に現在のシンボルの正しいSPPを示す判定又は処理結果680に関連付けられることになるそれらの最大値を決定するために、ただ2つの隣接するOFDMシンボルだけで済ませることができる。従って、本例の時間−周波数の相関に基づいた方式は、チャンネルのコヒーレンス時間に関する要件がさほど厳しくないことに起因して、同期化速度が高速であるという能力だけでなく、ドップラー効果に対する頑健さにとっても有益となる。さらに、本例の時間−周波数の相関に基づいた方式は、従来の時間の相関に基づいた方式よりもScFOの影響に対する感受性が小さい可能性がある。一方で、TOFDMの同期化時間を必要とする従来の電力に基づいた方式と比べて、本例の時間−周波数の相関に基づいた方式は、2TOFDMというわずかに長い同期化時間をひきかえにした相関利得に起因して、雑音の影響に対する頑健さを提供することが可能である。さらに、時間の相関に基づいた方式及び電力に基づいた方式の双方に優る本例の別の優位点は、時間−周波数の相関に基づいた方式では、DVB−T/H内に画成されるCPであって、すべてのOFDMシンボルにわたるサブキャリアの同じサブセットSCPに連続的に配置されかつSCP⊂SSPであるCPに起因して生じる相関干渉が存在しないことにある。
図7A及び図7Bに、ある例における時間−周波数の相関に基づいた方式の効力及び頑健さを支持する(1/4有効シンボル長のガードインターバルを用いたDVB−T/Hにおける8kモードの場合の)シミュレーション結果のいくつかを示す。図7A及び図7Bは、非特許文献2に使用されている性能のインデックスである、最小保護率(minimum protection ratio:MPR)をプロットしている。特に、図7A及び図7Bは各々、様々な搬送波対雑音比(C/N)を有する静的AWGNチャンネルモデルの場合と、(C/N=5dBのときの)様々なドップラー周波数を有する典型的な都市部のチャンネルモデルの場合とにおける、独立した1000回の実行にわたる、時間−周波数の相関に基づいた方式の一例と、従来の時間の相関に基づいた方式及び電力に基づいた方式とに係るMPRプロットである。この例の時間−周波数の相関に基づいた方式のMPRは、次式により定義される。
Figure 2006148884
ここで、PR(n)は、n番目の独立した実行に関連付けられた保護率であり、次式により定義される。
Figure 2006148884
ここで、itrue∈{1,2,3,4}は、l番目のOFDMシンボルに関連付けられた真のSPPに対応する部分位置パターンのインデックスである。従来の時間の相関に基づいた方式及び電力に基づいた方式のMPRは、C (n)(l)を各々、T (n)(l)及びE (n)(l)で置き換えて同様に定義される。MPR値が高いほど、SPP識別方式の性能はより頑健になるということに注意する。ここで、MPR<1は、独立した1000回の実行について少なくとも1つの誤ったSPP検出が存在することを意味する。
図7A及び図7Bにおいて、曲線70A及び70Bは1つの例の時間−周波数の相関に基づいた方式に関連付けられ、曲線72A及び72Bは従来の時間の相関に基づいた方式に対応し、曲線74A及び74Bは従来の電力に基づいた方式に対応している。
図7Aに示すように、ある例の時間−周波数の相関に基づいた方式と、従来の時間の相関に基づいた方式との双方は、相関利得に起因して、従来の電力に基づいた方式より雑音の影響に対する頑健さが一様に高い。より高いC/N下では、従来の時間の相関に基づいた方式は、低雑音条件の性能を支配するCPに起因して相関−干渉の影響を受ける可能性があるので、いくつかの例における時間−周波数の相関に基づいた方式は、従来の時間の相関に基づいた方式の性能を上回ることが可能である。図7Bに示すように、従来の電力に基づいた方式は、期待される通りに、ドップラー効果の影響を受けにくく、時間−周波数の相関に基づいた方式は、従来の時間の相関に基づいた方式よりドップラー効果に対する頑健さが高くなりうる。ここで、従来の時間の相関に基づいた方式は、より長いコヒーレンス時間を必要とするので、その性能は、ドップラー周波数が60Hzを超えるときには著しく低下する。要約すれば、時間−周波数の相関に基づいた方式は、ドップラー効果の影響及び雑音の影響の双方に対する頑健さの観点から、従来の時間の相関に基づいた方式及び電力に基づいた方式の性能を上回ることが可能である。
いくつかの例では、時間−周波数の相関に基づいた方式はさらに、ハードウェアのコストと同期化時間とのトレードオフに関して柔軟な設計を提供することができる。図8を参照すると、時間−周波数の相関に基づいた方式に係るもう1つの実施形態を説明するためのSPPの図が示されている。図5の実施形態と比較すると、この実施形態は、ただ1つの相関セット、例えばC(l)を使用して、現在のシンボルの正しいSPPを決定する。図8の時間−周波数の相関に基づいた方式が図6と同様に実装されるとき、3セットの相関器660B,660C及び660Dは、SPP識別方式に所定の変更を行うことで省略可能である。必要とされる1つの可能な変更は、C(l)がしきい値より大きければ現在のSPPが部分位置パターン2として識別されるようにしきい値検出手法を装備した検出器を包含することである。もう1つの可能な変更は、C(l),C(l−1),C(l−2)及びC(l−3)を得るために各々OFDMシンボル対(l,l−1),(l−1,l−2),(l−2,l−3)及び(l−3,l−4)を使用して相関器660Aが4回動作させられるようにすることである。すると、判定又は処理ブロック670により、C(l),C(l−1),C(l−2)及びC(l−3)間での、明らかに識別可能な相関値の大きさの最大値が求められる。
Figure 2006148884
と表すと、OFDMシンボルのlmax番目のSPPは、部分位置パターン2として識別される。同じ理由で、増大する同期化時間2乃至5TOFDMとひきかえに必要な相関器の数を削減するために、図8に示す第2の実施形態の直接的拡張として、相関セットC(l),C(l),C(l),C(l)のうちの2つ又は3つの任意の組み合わせを同様に使用可能である。
図9を参照すると、別の例において、周波数の相関に基づいた方式が実装可能である。本実装は、上述のSPPの特徴に基づくことが可能であり、いくつかの例では、OFDM受信機のための高速かつ頑健なSP同期化をもたらすために使用可能である。本実装は、OFDM受信機の処理速度を増大させ、かつSP同期化を改善するために使用可能である。図9を参照すると、1つのOFDMシンボルを有する例において、図9におけるように示されるF(l),F(l),F(l)及びF(l)等の1つの相関セットは、現在のシンボルの正しいSPPを決定するために使用可能である。例えば、相関セットF(l),i∈{1,2,3,4}は、次式のように与えられることが可能である。
Figure 2006148884
Figure 2006148884
Figure 2006148884
Figure 2006148884
ある例では、相関の計算に必要とされるPは、Rl,kがSPを搬送していれば(Rl,k・P)及び(Rl,k+12・Pk+12)が正に相関され得るように、SPの補償に使用可能である。すると、現在のSPPの部分位置パターンに対応する可能性のある、識別可能な相関値の大きさの最大値を、次式により求めることができる。
Figure 2006148884
例として、シンボル0が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=0であるときに、4つの相関値F(0),F(0),F(0),F(0)を発生させるために図1に示すシンボル0が使用される場合、相関値F(0)は他の3つの相関値F(0),F(0),F(0)より大きくなり、よって、現在のSPPの部分位置パターンはSPP(0)=1(部分位置パターン1)である。また、シンボル1が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=1であるときに、4つの相関値F(1),F(1),F(1),F(1)を発生させるために図1に示すシンボル1が使用される場合、相関値F(1)は他の3つの相関値F(1),F(1),F(1)より大きくなり、よって現在のSPPの部分位置パターンSPP(1)=2(部分位置パターン2)に相当する。さらにまた、シンボル2が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=2であるときに、4つの相関値F(2),F(2),F(2),F(2)を発生させるために図1に示すシンボル2が使用される場合、相関値F(2)は他の3つの相関値F(2),F(2),F(2)より大きくなり、よって現在のSPPの部分位置パターンSPP(2)=3(部分位置パターン3)に相当する。同様に、シンボル3が現在のOFDMシンボルであるとき、すなわちl=3であるときに、4つの相関値F(3),F(3),F(3),F(3)を発生させるために図1に示すシンボル3が使用される場合、相関値F(3)は他の3つの相関値F(3),F(3),F(3)より大きくなり、よって現在のSPPの部分位置パターンSPP(3)=4(部分位置パターン4)に相当する。
ただし、頑健なSPP識別をもたらすためには、F(l),i∈{1,2,3,4}について利用可能な(pmax+1)個の複素数値である
Figure 2006148884
のすべてを累算する代わりに、複素数値
Figure 2006148884
の部分的なセットのみを累積することで十分である可能性があるということは留意されるべきである。従って、4つの相関セットF(l),i∈{1,2,3,4}は、次式により一般化されることが可能である。
Figure 2006148884
ここで、Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。
図6のブロック図は、図9及び上記各段落に記載の例示的な実装にも適用可能である。図10は、周波数の相関に基づいた方式を実装するための例示的なブロック図を示す。図10を参照すると、周波数の相関に基づいた方式は、SP補償器及び信号セレクタ1030と、4つの相関器1060A,1060B,1060C及び1060Dと、判定又は処理ブロック1070とを含むことが可能である。SP補償器及び信号セレクタ1030に印加される信号1010及び1020は、既知のPを有する、OFDM受信機から受信されるベースバンド信号Rl,kである。ここで、k∈SSP={0,3,6,9,…,Kmax}である。SP補償器及び信号セレクタ1030は、サブ信号1040A,1040B,1040C、1040D,1050Dを得るために使用可能であり、これらは(Rl,12p・P12p),(Rl,12p+3・P12p+3),(Rl,12p+6・P12p+6),(Rl,12p+9・P12p+9),(Rl,12(p+1)・P12(p+1)),(Rl,12(p+1)+3・P12(p+1)+3),(Rl,12(p+1)+6・P12(p+1)+6)及び(Rl,12(p+1)+9・P12(p+1)+9)に関連付けられる。ここで、p∈Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。ある例では、サブ信号1040A及び1050Aは相関器1060Aへ印加されることが可能であり、サブ信号1040B及び1050Bは相関器1060Bへ印加されることが可能であり、サブ信号1040C及び1050Cは相関器1060Cへ印加されることが可能であり、サブ信号1040D及び1050Dは相関器1060Dへ印加されることが可能である。
相関器1060A,1060B,1060C及び1060Dは、図9に示す相関セットF(l),F(l),F(l)及びF(l)にそれぞれ相関される4つの相関セット結果901,902,903及び904を計算するために使用可能である。ある例では、相関器660Aは信号の共役部分を生成する複素共役関数と、複素数乗算器と、累算器とを含むことが可能であり、相関器660B,660C及び660Dも同じく、又は同様に実装されることが可能である。続いて、4つの相関セット結果901,902,903及び904は判定又は処理ブロック1070へ供給されて、それらのうちの最大値が決定され、結果として、l番目の現在のOFDMシンボルのSPの部分位置パターンを示すことが可能な判定又は処理結果1080がSPP(l)として発生されることが可能である。
ある例では、判定又は処理装置1080は、相関セット結果901,902,903及び904の最大値を決定するように、ピーク検出器又は比較器を含むことが可能である。サブ信号1040A,1040B,1040C,1040D,1050A,1050B,1050C及び1050Dのうちのいくつかは、異なる時間に出現する可能性があるということは留意されるべきである。従って、時分割又はリソース分割をするハードウェア設計分野等の関連技術における通常の技能を有する者であれば、ただ1つの相関器1060A等のより少ない数の相関器を使用して、4つの相関セット結果901,902,903及び904を取得できるであろう。
ただし、Rl,kがSPを搬送していれば(Rl,k・P)及び(Rl,k+12・Pk+12)は正に相関され得るという事実に起因して、4つの相関セットF(l),i∈{1,2,3,4}は、次式のように簡略化可能である。
Figure 2006148884
ここで、Z⊂{0,1,2,…,pmax}である。従って、1つの複素数乗算器により
Figure 2006148884
の結果を得る代わりに、F(l),i∈{1,2,3,4}について
Figure 2006148884
を計算するには、2つの実数乗算器及び1つの加算器だけで十分である。
必要とされる同期化時間が5TOFDMである、従来の時間の相関に基づいた方式と比べ、これらの例における周波数の相関に基づいた方式では、相関セット結果F(l),F(l),F(l),F(l)を計算しかつこれらの結果の最大値を決定するために、ただ1つのOFDMシンボルを必要とするだけである。判定又は処理結果1080は、現在のシンボルの正しいSPPを識別することが可能である。従って、周波数の相関に基づいた方式は、チャンネルのコヒーレンス時間に関する要件がさほど厳しくないことに起因して、同期化速度が速いという能力を向上させ、及び/又は、ドップラー効果に対する頑健さを増大させることができる。さらに、周波数の相関に基づいた方式は、従来の時間の相関に基づいた方式に比較してScFOの影響に対する感受性が小さい可能性がある。いくつかの例では、必要な同期化時間TOFDMを有する従来の電力に基づいた方式と比較すると、周波数の相関に基づいた方式は、2TOFDMというわずかに長い同期化時間をひきかえにした相関利得に起因して、雑音の影響に対する頑健さを提供することが可能である。さらに、周波数の相関に基づいた方式では、DVB−T/H内に画成されるCPに起因して生じる相関−干渉が存在しない可能性がある。
上述の例において示した周波数の相関に基づいた方式は、ハードウェアのコストと同期化時間との双方を考慮した柔軟な設計を提供することができる。図11は、周波数の相関に基づいた方式を実装したもう1つの例を示す。図11を参照すると、本例は、現在のシンボルの正しいSPPを決定するために、F(l)等のただ1つの相関値を使用する。図10に示す設計がこのような実装に使用される場合、SPPを識別する構成要素は、3つの相関器1060B,1060C及び1060Dを除去するように変更されることが可能である。一例は、F(l)が所定のしきい値より大きければ現在のSPPが部分位置パターン1として識別され得るように、判定又は処理ブロック1070にしきい値検出装置を包含させることである。もう1つの例は、l番目、l−1番目、l−2番目及びl−3番目のOFDMシンボルを用いてF(l),F(l−1),F(l−2)及びF(l−3)をそれぞれ得るために、相関器660Aを4回動作させるというものである。その後、判定又は処理ブロック1070は、
Figure 2006148884
によって示すことが可能な、識別可能な相関値の大きさの最大値を発見することが可能であり、よってlmax番目のOFDMシンボルのSPPは部分位置パターン1として識別される。上述の技術を適用すれば、相関セットF(l),F(l),F(l),F(l)のうちの2つ又は3つの任意の組み合わせを図11における例の変形例として同様に使用し、同期化時間を1乃至4TOFDMと増大させながら必要な相関器の数を減らすことができる。
図12は、DVB−T/H受信機の同期化手順における本発明のアプリケーションを示す図である。図2に示す典型的なDVB−T/H同期化シーケンスと比較すると、チャンネル推定に必要なSPPは、本発明を用いることによりTPS同期化なしで識別される。
当業者には、上述の実施形態に対し、その広範な発明的概念を逸脱することなく変更を行い得ることが認識されるであろう。従って、本発明は開示されている特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲により画成される本発明の精神及び範囲に含まれる変形物も包含されることが意図されているという点は理解される。
さらに、本発明を描写する実施形態の説明において、本明細書は本発明の方法及び/又は処理を特定のステップのシーケンスとして提示している可能性がある。しかしながら、上記方法又は処理が本明細書に述べる特定のステップ順序に依存しない限りにおいて、上記方法又は処理は、説明された特定のステップのシーケンスに限定されるものではない。当業者には理解されるであろうが、他のステップシーケンスもまた可能でありうる。従って、本明細書に述べる特定のステップ順序は特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。さらに、本発明の方法及び/又は処理に関する請求項は、記述した順序でのそのステップの実行に限定されるべきではなく、当業者であれば、そのシーケンスは変化しながらなお、本発明の精神及び範囲内に留まることが可能であるということを容易に理解することができる。
DVB−T/HシステムにおけるSPの位置を示す図である。 典型的なDVB−T/H同期化シーケンス(又は同期化手順)を示す図である。 従来技術に係る時間の相関に基づいたSPP識別方式を示す図である。 従来技術に係る電力に基づいたSPP識別方式を示す図である。 時間−周波数の相関に基づいた方式に係る実施形態を説明するための、SPの位置を示す図である。 図5の実施形態を実装した一例のブロック図である。 シミュレーション結果に基づき、本発明の時間−周波数の相関に基づいた方式と、従来の時間の相関に基づいた方式と、電力に基づいた方式とに関連付けられた最小保護率(MPR)を示す図である。 シミュレーション結果に基づき、本発明の時間−周波数の相関に基づいた方式と、従来の時間の相関に基づいた方式と、電力に基づいた方式とに関連付けられた最小保護率(MPR)を示す図である。 時間−周波数の相関に基づいた方式に係るもう1つの実施形態を説明するための、SPの位置を示す図である。 周波数の相関に基づいた方式に係る実施形態を説明するための、SPの位置を示す図である。 図9の実施形態を実装した一例のブロック図である。 周波数の相関に基づいた方式に係るもう1つの実施形態を説明するための、SPの位置を示す図である。 DVB−T/H受信機の同期化手順における本発明のアプリケーションを示す図である。
符号の説明
501,502,503,504,901,902,903,904…相関セット結果、
610,620,1010,1020…信号、
630,1030…SP補償器及び信号セレクタ、
640A,640B,640C,640D,650A,650B,650C,650D,1040A,1040B,1040C,1040D,1050A,1050B,1050C,1050D…サブ信号、
660A,660B,660C,660D,1060A,1060B,1060C,1060D…相関器、
670,1070…判定又は処理ブロック、
680,1080…判定又は処理結果、
1200…同期化シーケンス、
1201…FFT前同期化、
1202…FFT後同期化、
1203…周波数の相関又は時間−周波数の相関に基づいたSPP識別、
1204…チャンネル推定。

Claims (23)

  1. マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボル内に含まれる複数のパイロットを同期化する方法であって、
    上記パイロットは、予め決められた既知の値を有し、上記受信されるシンボルを含む周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数の次元において予め決められた位置パターンを有し、
    上記予め決められた位置パターンは、上記シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する有限個数の部分位置パターンを含み、
    上記方法は、
    上記周波数の次元において少なくとも1つのシンボルの2つのサブキャリア間に少なくとも1つの相関セットを決定することと、
    上記相関セットの各々に応答して相関セット結果を発生させることと、
    上記相関セット結果に応答して上記周波数の次元において上記パイロットの位置を決定することとを含む方法。
  2. 上記少なくとも1つの相関セットを決定するステップは、上記部分位置パターンに応答して、上記受信されるシンボルの周波数の次元における信号値にてなる少なくとも1つのセットを選択するステップを含む請求項1記載の方法。
  3. 上記パイロットは、上記受信されるシンボルにてなる上記周波数の次元及び時間の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数及び時間の次元内に予め決められた位置パターンを有し、
    上記少なくとも1つの相関セットを決定することは、上記時間の次元及び周波数の次元の双方において少なくとも1つの相関セットを決定することを含む請求項1記載の方法。
  4. 上記相関セット結果を発生させるステップはさらに、
    先行したシンボルに係る一組の信号値を格納するステップを含み、上記複数の信号値は、一組のサブキャリアにおける複数の信号と、対応する上記複数のパイロットの予め決められた既知の値との積であり、上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方であり、
    現在のシンボルに係る一組の信号値を発生させるステップを含み、上記複数の信号値は、一組のサブキャリアにおける複数の信号と、対応する上記複数のパイロットの予め決められた既知の値との積であり、上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方であり、
    上記決定された相関セットに応答して、上記先行したシンボルに係る一組の信号値と上記現在のシンボルに係る一組の信号値との内積の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させるステップを含む請求項3記載の方法。
  5. 上記相関セット結果を発生させるステップはさらに、
    先行したシンボルに係る一組の信号値を格納するステップを含み、上記信号値は、一組のサブキャリアにおける複数の信号と、対応する上記複数のパイロットの予め決められた既知の値との積であり、上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方であり、
    現在のシンボルに係る一組の信号値を発生させるステップを含み、上記複数の信号値は、一組のサブキャリアにおける複数の信号と、対応する上記複数のパイロットの予め決められた既知の値との積であり、上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方であり、
    上記決定された相関セットに応答して、上記先行したシンボルに係る一組の信号値と上記現在のシンボルに係る一組の信号値との内積の実数部の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させるステップを含む請求項1記載の方法。
  6. 複数の相関セット結果が発生されるときに上記相関セット結果の最大値を決定するステップをさらに含む請求項1記載の方法。
  7. 現在のシンボルのパイロットの位置は、上記最大の相関セット結果を有する相関セットに対応する部分位置パターンとして決定される請求項6記載の方法。
  8. しきい値を設定することと、
    上記相関セット結果が上記しきい値より大きいか否かを決定することとをさらに含む請求項1記載の方法。
  9. 上記現在のシンボルのパイロットの位置は、上記しきい値より大きい相関セット結果を有する相関セットに対応する部分位置パターンとして決定される請求項8記載の方法。
  10. マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボル内に含まれる複数のパイロットを同期化する装置であって、
    上記パイロットは、予め決められた既知の値を有し、上記受信されるシンボルを含む周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数の次元において予め決められた位置パターンを有し、
    上記予め決められた位置パターンは、上記周波数の次元において少なくとも1つのシンボルの少なくとも2つのサブキャリアの間に少なくとも1つの相関セットが決定されるように、上記シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する有限個数の部分位置パターンを含み、
    上記装置は、
    上記少なくとも1つの相関セットを決定するパイロット補償器及び信号セレクタと、
    上記相関セットの各々について1つの相関セット結果を発生させる相関器と、
    上記相関セット結果に応答して上記パイロットの位置を決定する処理装置とを備えた装置。
  11. 上記パイロット補償器は、1つのシンボルのサブキャリア内の信号と、対応する上記パイロットの予め決められた既知の値との積である信号値を発生させる乗算器を備え、
    上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方である請求項10記載の装置。
  12. 上記信号セレクタは、先行したシンボルに係る一組の信号値と、現在のシンボルに係る一組の信号値とを格納するバッファを備えた請求項10記載の装置。
  13. 上記複数のパイロットは、上記受信されるシンボルを含む周波数の次元及び時間の次元の双方において複数のデータキャリアの間に配置され、上記周波数の次元及び時間の次元の双方において予め決められた位置パターンを有し、
    上記周波数及び時間の次元において上記シンボルの少なくとも2つの間に少なくとも1つの相関セットが決定される請求項10記載の装置。
  14. 上記相関器は、
    先行したシンボルに係る一組の信号値の共役を発生させる複素共役装置と、
    上記先行したシンボルに係る一組の信号値の共役と、現在のシンボルに係る一組の信号値との積を発生させる複素数乗算器と、
    上記相関セットに応答して上記積を累算し、続いて上記累算結果の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させる累算器とを備えた請求項13記載の装置。
  15. 上記相関器は、
    先行したシンボルに係る一組の信号値の実数部と、現在のシンボルに係る一組の信号値の実数部との実数部積を発生させる実数乗算器と、
    上記先行したシンボルに係る一組の信号値の虚数部と、上記現在のシンボルに係る一組の信号値の虚数部との虚数部積を発生させる実数乗算器と、
    上記相関セットに応答して上記実数部積と上記虚数部積とを累算し、続いて上記累算結果の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させる累算器とを備えた請求項10記載の装置。
  16. 上記処理装置は、複数の相関セット結果が発生されるとき上記相関セット結果の最大値を決定する比較器を備えた請求項10記載の装置。
  17. 現在のシンボルのパイロットの位置は、上記処理装置により、上記最大の相関セット結果を有する相関セットに対応する部分位置パターンとして決定される請求項16記載の装置。
  18. 上記処理装置は、上記相関セット結果が予め決められたしきい値より大きいか否かを決定するしきい値検出器を備えた請求項10記載の装置。
  19. 現在のシンボルのパイロットの位置は、上記処理装置によって、予め決められたしきい値より大きい相関セット結果を有する相関セットに対応する部分位置パターンとして決定される請求項10記載の装置。
  20. マルチキャリア伝送システムにおいて受信機により受信される複数のシンボル内に含まれる複数のパイロットを同期化する装置であって、
    上記パイロットは、予め決められた既知の値を有し、上記受信されるシンボルを含む時間及び周波数の次元における複数のデータキャリアの間に配置され、上記時間及び周波数の次元において予め決められた位置パターンを有し、
    上記予め決められた位置パターンは、上記部分位置パターンに応答して上記時間及び周波数の次元において上記シンボルの少なくとも2つの間に少なくとも1つの相関セットが決定されるように、上記シンボルの1つに含まれる複数のパイロットの位置にそれぞれ対応する有限個数の部分位置パターンを含み、
    上記装置は、
    上記少なくとも1つの相関セットを決定するパイロット補償器及び信号セレクタと、
    上記相関セットの各々について1つの相関セット結果を発生させる相関器と、
    上記相関セット結果に応答して上記パイロットの位置を決定する処理装置とを備えた装置。
  21. 上記パイロット補償器は、1つのシンボルのサブキャリア内の信号と、対応する上記パイロットの予め決められた既知の値との積である信号値を発生させる乗算器を備え、
    上記サブキャリアはパイロットの位置及びデータキャリアの一方である請求項20記載の装置。
  22. 上記相関器は、
    先行したシンボルに係る一組の信号値の共役を発生させる複素共役装置と、
    上記先行したシンボルに係る一組の信号値の共役と、現在のシンボルに係る一組の信号値との積を発生させる複素数乗算器と、
    上記相関セットに応答して上記積を累算し、続いて上記累算結果の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させる累算器とを備えた請求項20記載の装置。
  23. 上記相関器は、
    先行したシンボルに係る一組の信号値の実数部と、現在のシンボルに係る一組の信号値の実数部との実数部積を発生させる実数乗算器と、
    上記先行したシンボルに係る一組の信号値の虚数部と、上記現在のシンボルに係る一組の信号値の虚数部との虚数部積を発生させる実数乗算器と、
    上記相関セットに応答して上記実数部積と上記虚数部積とを累算し、続いて上記累算結果の絶対値を計算することにより上記相関セット結果を発生させる累算器とを備えた請求項20記載の装置。
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