JP2006147266A - 有機el素子および有機el素子の製造方法 - Google Patents

有機el素子および有機el素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 有機EL素子の封止を容易にする。
【解決手段】 有機EL素子10の積層体20は、少なくとも光を発する発光層を有する。積層体20は第1および第2基板11、12の間に位置する。第2基板12は突出部15を有する。突出部15は積層体20を囲繞しつつ、第1基板11に向けて突出する。シール部材16は、突出部15の側面15Aに沿って積層体を囲繞する。シール部材16の内部と外部の圧力差は異なる。この圧力差により、シール部材16は側面15Aおよび第1基板11の上面に圧着する。これにより、シール部材16の内側を封止する。
【選択図】 図1

Description

有機エレクトロルミネンス素子(以下有機EL素子という。)および有機EL素子の製造方法に関し、特に封止構造および封止方法に特徴を有する有機EL素子に関する。
有機EL素子は、他の固体発光素子に比べ、高速な応答性を有すること、視野角が広いこと、素子が占める容積が小さいこと等優れた特性を有している。したがって近年、ディスプレイ等の表示装置や照明装置等、多様な用途に応用されつつある。
有機EL素子は、透明基板上に、陽極、有機発光層を含む積層体、陰極が順に積層されて構成される。有機EL素子では、陽極・陰極間に電流が流され、有機発光層が光を発する。陽極・陰極間では電流が流されると、光の発生とともに大量の熱が発生する。この大量の熱の発生は、有機EL素子の周りに酸素や水分が存在する場合、有機EL素子を急激に劣化させ、有機EL素子の発光効率や寿命を著しく低下させる。
酸素や水分と熱による劣化を防止する方法として、例えば特許文献1に記載されるように、発光層を含む積層体を封止部の中に配設し、この封止部の中を不活性気体等で満たすことにより、積層体を不活性気体等の中に封止させることが知られている。有機EL素子は、このように不活性気体中に封止されると、外部の空気や酸素との接触が防止され、これにより劣化を防止することができる。
特開平10−275682号公報
特許文献1に記載の封止部は、キャップ構造を有し、封止部には、キャップ構造の注入口から不活性気体が充填される。しかし、このキャップ構造は、その構成が非常に複雑であり、製造することが容易ではない。また、注入口は不活性液体充填後、シール部材として接着剤等を用いて塞がなければならないが、接着剤の接着力のみにより注入口を塞いだ場合、その接着性は強固ではない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、非常に簡易な構成で、かつ強固に積層体を封止することができる有機EL素子を提供することを目的とする。
本発明に係る有機EL素子は、第1基板と、この第1基板に対向するように設けられる第2基板と、これら第1および第2基板の間に配設され、光を発する有機発光層を少なくとも含む積層体と、積層体を囲繞するように、第2基板から突出し、第1基板に向かって延びる突出部と、突出部の側面に沿って積層体を囲繞するように設けられるシール部材とを備える。そして、シール部材の内側と外側の圧力差が異なるように定められ、この圧力差によりシール部材が側面および第1基板に圧着し、シール部材の内側を封止することを特徴とする。本発明においては、シール部材の内側と外側に圧力差を設け、この圧力差を利用し、有機EL素子の積層体を容易に封止することができる。
シール部材は、突出部の外側の側面に沿って設けられる場合、シール部材の内側の圧力が外側の圧力より低くなるように定められ、シール部材が内側に向けて側面に圧着される。
シール部材は、第2基板に押圧されることが好ましい。これにより、シール部材が第1基板を押圧するので、シール部材は第1基板に強く圧着することができる。
シール部材は、突出部の内側の側面に沿って設けられる場合、突出部の内部の圧力が外部の圧力より高くなるように定められ、シール部材が外側に向けて側面に圧着される。この場合、第1および第2基板は、挟持部材により挟持され、シール部材が第1および第2基板に挟持されることが好ましい。これにより、シール部材は、第1基板および第2基板に圧着することができ、有機EL素子の積層体の封止を継続することができる。
例えばシール部材は、無端状の弾性部材から成り、好ましくは弾性部材はエラストマーである。弾性部材の弾性力により、シール部材は突出部等に強力に圧着することができる。
積層体は、第1基板上に積層された電極上に積層される。電極は、電源を供給するために、例えばシール部材の下側を通って、シール部材の内側から外側に向けて延出する。シール部材は、電極および第1基板の上面に圧着して、積層体の封止を確保する。このとき、好ましくは基板上には凹陥部が設けられ、電極はこの凹陥部内に積層され、第1基板の上面と電極の上面は同一平面上に位置する。これにより、シール部材は同一平面に圧着するので、積層体を強固に封止させることができる。
本発明に係る有機EL素子の製造方法は、第1基板または第2基板のいずれか一方の基板に、光を発する有機発光層を少なくとも含む積層体を積層する工程と、第1基板および第2基板を対向させることにより、これらの間に積層体を配置させ、第2基板から突出する突出部が、積層体を囲繞しつつ第1基板に向かって延びるように第1および第2基板を配設する工程と、突出部の側面に沿いつつ積層体を囲繞するようにシール部材を配設する工程と、突出部の内部と外部の圧力差が異なるように定められ、この圧力差によりシール部材が側面および第1基板に圧着し、シール部材の内側を封止させる工程を備える。
本発明によれば、シール部材の外側と内側の圧力差によってシール部材を突出部に圧着させることにより、有機EL素子の積層体を、簡易な構成で封止させることができる。
以下図面を用いて本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る第1の実施形態の有機EL素子を示す図であって、図2におけるI−I線上の断面図である。図2は、第1の実施形態の有機EL素子を上方から見た平面図である。なお、図2では説明のために、第2基板12については、突出部15以外の部材はその記載を省略した。
第1の実施形態に係る有機EL素子10は、図1に示すように第1基板11と、第1基板に対向する第2基板12と、これら第1および第2基板11、12の間に配設された積層体20を備える。第1基板11の上には、陽極13が積層され、積層体20はこの陽極13上に積層される。積層体20の上には、陰極14が積層される。
図2に示すように、陽極13は複数設けられ、各陽極13は、互いに平行に延び、それぞれの一方の端部は後述するシール部材16の外側まで延出する。陰極14も複数設けられ、各陰極14は互いに平行に、かつ陽極13の延びる方向と直交するように延びる。陰極14それぞれは、積層体20の上面および側面に沿って第1基板11上まで延び、それらの端部は、第1基板11の上面においてシール部材16の外側まで延出する。
積層体20は、その層構成は限定されないが、例えば陽極13側から順に、正孔輸送層、発光層、電子輸送層が積層されて構成される。発光層は、有機EL素子10の用途に応じて、緑、赤、青、または白等の光が発するように構成される。
各陽極13および陰極14は、それぞれ独立に電流が流される。積層体20において、電流が流された陽極13と陰極14の間に積層された部分は発光させられる。積層体20から発せられた光は、陽極13および第1基板11を介して有機EL素子10の外部に取り出される。
第1基板11は、例えばガラス、樹脂等の透明性を有する材料から形成される。第1基板11の上面は、後述するようにシール部材16に圧着されやすいように研磨面が好ましい。第2基板12も同様にガラス、樹脂等の透明性を有する材料から形成されても良いし、金属等透明性を有しない材料から形成されても良い。陽極13は、透明性を有する電極であり、例えばITO(Indium Tin Oxide)、ATO(antimony doped tindioxide)、ZnO(zinc oxide)によって形成される。陰極14は、陽極13と同様にITO、ATO、ZnO等によって形成されても良いし、アルミニウム等によって形成されても良い。
第1基板11には、陽極13に対応するように、凹陥部が設けられる。陽極13は、この凹陥部内に積層されている。そして、陽極13の上面と第1基板11の上面は、同一平面上に形成される。第1基板11上には、さらに陰極14に対応するように凹陥部が設けられ、陰極14もこの凹陥部内に積層される。そして、第1基板11上において、陰極14の上面と第1基板11の上面は同一平面上に形成される。
図1に示すように第2基板12の下面には、第1基板11に向かって突出する突出部15が一体的に接続される。突出部15は一体的に形成され、図2に示すように積層体20を囲繞する。すなわち、第1基板11および第2基板12の間において、突出部15の内部には密閉室17が形成され、この密閉室17に積層体20が配設される。密閉室17には、さらには図示しないシリカゲル、モレキュラーシーブ等の除湿剤も配置される。第2基板12の突出部15と第1基板11は部分的に接しているが、これらの間には図1に示すように部分的に間隙が生じ、密閉室17は突出部15のみによって封止することはできない。
突出部15の外側には、積層体20を囲繞する無端状のシール部材16が設けられる。シール部材16は、突出部15の外側の側面15Aに接して延びる。シール部材16は第1基板11上に配設され、シール部材16の上部には、さらに第2基板12が載置されている。したがって、第2基板12はシール部材16によって支持されており、これによりシール部材16は第2基板12によって図中下方向に押圧されている。シール部材16は、エラストマー等の弾性部材であり、好ましくはゴムから形成される。シール部材16の断面は、図1中横方向に扁平した楕円形状を有する。また、自然状態におけるシール部材16の断面外径は、配設個所において、第1基板11から第2基板12の距離より大きく設定される。
積層体20は、上方から見ると方形に形成されており、突出部15も上方から見ると方形に形成されている。シール部材16も、方形状の無端リングから成る。また、自然状態において、シール部材16の内周の全長は、突出部15の外周の全長より短く設定される。これにより突出部15に隙間なく密着することができる(図2参照)。
シール部材16の内側、すなわち密閉室17は、真空雰囲気下(例えば1×10-3気圧以下)に設定され、一方、シール部材16の外側の圧力は、1気圧(大気圧)である。すなわち、シール部材16の外側の圧力は内側の圧力より高くなり、シール部材16には外側から内側に向けて圧力が付与される。この圧力により、シール部材16は突出部15の側面15Aに圧着する。また、シール部材16は、この外側からの圧力および第2基板12からの押圧により、第1基板11にも圧着する。これにより、密閉室17は真空状態が維持され、密閉室17すなわち積層体20、陽極13、および陰極14は、封止されることとなる。
陽極13および陰極14は、電源が供給されるために、上述したようにそれぞれの一方の端部がシール部材16の外側まで延出する。したがって、シール部材16は、その下方部が第1基板11とともに陽極13または陰極14にも圧着する。ここで、第1基板11上において、第1基板11の上面は、陰極14または陽極13の上面と同一平面上に形成されるので、シール部材16と第1基板11(または陽極13、陰極14)の間に間隙が生じることはない。
なお、本実施形態において、密閉室17は大気圧以下の圧力であれば、真空状態でなくても良い。ただし、真空状態でない場合には、密閉室17には窒素、アルゴン等の不活性ガスが充填される。
第1の実施形態の有機EL素子の製造方法について以下説明する。まず、真空下(例えば1×10-3気圧以下)で第1基板11上に、真空蒸着法により、陽極13、積層体20、および陰極14が積層される。次に、その真空状態が維持されたまま、シール部材16が第1基板11上に配設され、そのシール部材16上にさらに第2基板12が配設される。これにより、第1基板11と第2基板12の間に、密閉室17が形成され、その密閉室17には除湿剤が投入される。
シール部材16および第2基板12の配設後、有機EL素子10は、大気圧下に戻される。有機EL素子10が大気圧下に戻されると、シール部材16の外側の圧力も合わせて大気圧に戻される。シール部材16の外側の圧力が大気圧に戻されると、シール部材16の内側と外側の間で圧力差が生じる。シール部材16は、この圧力差により突出部15の側面15Aに圧着する。また、シール部材16は、この圧力差および第2基板12からの押圧によって、第1基板11の上面にも圧着する。したがって、密閉室17は、真空状態が保たれ、これにより、密閉室17は封止されることとなる。
なお、第1の実施形態の有機EL素子10においては、密閉室17の真空状態は、真空雰囲気下で第1基板11上に第2基板12、シール部材16が配設されて形成されたが、他の方法により形成されても良い。例えば、第2基板12に孔(図示せず)が開けられており、この孔より密閉室の空気が吸引され、密閉室17が真空状態にされても良い。
すなわち、積層体20等が積層された後、大気圧下で第1基板11上に第2基板12、シール部材16が配設された後、第2基板12の孔より密閉室の空気が吸引され、密閉室17が真空状態にされても良い。第2基板12の孔は、真空状態に成った後、接着剤等により塞がれる。密閉室17が真空状態になるとシール部材16の内側と外側の圧力差により、シール部材16は突出部15の側面15Aおよび第1基板11に圧着し、密閉室17の真空状態は維持されるとともに、密閉室17は封止された状態となる。
以下第2の実施形態について説明する。第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、密閉室17の圧力が外部の気圧より高く設定される点である。以下、その相違点を中心に説明する。図3は、本発明に係る第2の実施形態の有機EL素子の断面図である。第1の実施形態と同様に、第1基板11と第2基板12の間に、積層体20が配設される。積層体20は、陽極13を介して第1基板11上に積層され、積層体20上には陰極14が積層される。
第2基板12には、積層体20を囲繞するように突出する突出部15が接続される。したがって、第1基板11および第2基板12の間において、突出部15の内側は密閉室17となり、密閉室17には積層体20が配設される。突出部15の内側の側面15Bには、無端状リングであるシール部材16が接するように設けられる。シール部材16は、突出部15の内側で積層体20を囲繞している。また、自然状態におけるシール部材16の断面外径は、配設個所において、第1基板11と第2基板12の距離より大きく設定される。更に、シール部材16の外周の全長は、突出部15Bの内周の全長より長く設定される。これにより、シール部材16は、突出部15に隙間なく密着することができる。第2の実施形態の有機EL素子10は、さらに挟持部材18を有する。挟持部材18は第1基板11の下面と第2基板12の上面の間を挟持する。
シール部材16の外側の気圧は大気圧である。一方、密閉室17、すなわちシール部材16の内側には、不活性ガス(アルゴン、窒素等)が充填されており、密閉室17の圧力は大気圧より高く定められている。したがって、シール部材16の外側と内側には、圧力差が生じる。この圧力差によりシール部材16は、外側に向けて突出部15の側面15Bを圧着する。また、同様にシール部材16は、その上方すなわち第2基板12の下面、およびその下方すなわち第1基板11の上面にも圧着する。
本実施形態においては、密閉室17に充填された不活性ガスおよびシール部材16が第1および第2基板11、12を、下方、上方に向けて押圧するが、第1および第2基板11、12は、挟持部材18によりそれぞれ上方、下方に押圧されている。したがって、第1基板11および第2基板12と、シール部材16との圧着状態は確保され、これにより、密閉室17はその気密状態が確保され、封止され続ける。なお、密閉室17には第1の実施形態と同様に除湿剤(図示せず)が配置されている。
また、本実施形態では密閉室17には、不活性ガスが充填されたが、1気圧以上の高圧で、例えばパーフルオロアルカンまたはパーフルオロアミン等フッ化炭素からなる不活性液体が充填されても良い。
第2の実施形態の有機EL素子の製造方法について以下説明する。まず、第1基板11上に、真空蒸着法により、陽極13、積層体20、および陰極14が積層される。積層体20等の積層後、第1基板11は、不活性ガス下において大気圧以上の高圧雰囲気下に置かれ、その高圧雰囲気下で第1基板11上にシール部材16が配設され、さらにそのシール部材16を覆うように、第2基板12が配設される。そして、第1基板11と第2基板12の間に形成される密閉室17に除湿剤が投入される。
第2基板12の配設後、第1基板11および第2基板12は、挟持部材18により挟持され、これにより、シール部材16は、これら基板により上方および下方から押圧される。挟持部材18により挟持された有機EL素子10は、大気圧下に戻される。有機EL素子10が大気圧下に戻されると、シール部材16の外側の圧力は大気圧に戻る一方、シール部材16の内側の圧力は、高圧のままである。シール部材16は、その内側と外側との圧力差により、その外側に配置された突出部15の側面15Bに圧着する。また、シール部材16は、その外側と内側との圧力差および第1および第2基板11、12からの押圧によって、第1基板11の上面および第2基板12の下面にも圧着する。これにより、密閉室17は、その高圧雰囲気下が保たれ、封止状態が形成される。
なお、第2の実施形態において、密閉室17は、高圧下でシール部材16、第2基板12が配設されることにより、その圧力が高圧にされたが、例えば液化不活性ガス(例えば液体窒素)を用いて高圧にされても良い。
この場合、積層体20の積層後、不活性ガス雰囲気の大気圧下で第1基板11上にシール部材16、第2基板12が配設され、その配設後、密閉室17に液化不活性ガス(例えば液体窒素)が投入される。液化不活性ガス投入後、第1および第2基板11、12が挟持部材18によって挟持され、有機EL素子10の製造は終了する。ここで液化不活性ガスは、常温下(例えば25℃)では、直ちに気化されるので、液化不活性ガスの蒸気圧により密閉室17の圧力は高圧になる。
なお、第1および第2の実施形態において、例えば突出部15が上方から見て環状に形成される場合、シール部材16はOリングとなる。また、シール部材16の断面は、特に限定されず、例えば方形または円形等でも良い。
また、第1および第2の実施形態においてはシール部材16を弾性部材で形成することにより、シール部材16をその弾性力で強力に突出部15等に圧着させることができる。ただし、シール部材16は、弾性部材に限定されず例えば樹脂等から構成される接着剤等でも良い。シール部材16が接着剤である場合、第1および第2基板11、12は接着剤によって接着され、さらにシール部材16の内外の圧力差により、接着剤は突出部15等に圧着するので、接着剤の接着力のみにより接着する場合に比べ、強固に接着することができる。もちろん、接着剤と、弾性部材から成るシール部材16の両方を用いて、密閉室17を封止しても良い。
第1の実施形態の有機EL素子を示す断面図である。 第1の実施形態の有機EL素子を上方から見た平面図である。 第2の実施形態の有機EL素子を示す断面図である。
符号の説明
10 有機EL(エレクトロルミネセンス)素子
11 第1基板
12 第2基板
13 陽極
14 陰極
15 突出部
15A、15B 側面
16 シール部材
17 密閉室
18 挟持部材
20 積層体

Claims (10)

  1. 第1基板と、
    この第1基板に対向するように設けられる第2基板と、
    これら第1および第2基板の間に配設され、光を発する有機発光層を少なくとも含む積層体と、
    前記積層体を囲繞するように、前記第2基板から突出し、前記第1基板に向かって延びる突出部と、
    前記突出部の側面に沿って前記積層体を囲繞するように設けられるシール部材とを備え、
    前記シール部材の内側と外側の圧力差が異なるように定められ、この圧力差により前記シール部材が前記側面および前記第1基板に圧着し、前記シール部材の内側を封止することを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素子。
  2. 前記シール部材は、前記突出部の外側の側面に沿って設けられ、前記シール部材の内側の圧力が外側の圧力より低くなるように定められ、前記シール部材が内側に向けて前記側面に圧着されることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  3. 前記シール部材は、前記第2基板に押圧されることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  4. 前記シール部材は、前記突出部の内側の側面に沿って設けられ、前記突出部の内部の圧力が外部の圧力より高くなるように定められ、前記シール部材が外側に向けて前記側面に圧着されることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  5. 前記第1および第2基板は、挟持部材により挟持され、前記シール部材が前記第1および第2基板に挟持されることを特徴とする請求項4に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  6. 前記シール部材は、無端状の弾性部材から成ることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  7. 前記弾性部材はエラストマーであることを特徴とする請求項6に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  8. 前記積層体は、前記第1基板上に積層された電極上に積層され、前記電極は、前記シール部材の下側を通って、前記シール部材の内側から外側に向けて延出するとともに、前記シール部材に圧着されることを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  9. 前記第1基板上には、凹陥部が設けられ、前記電極はこの凹陥部内に積層され、前記第1基板の上面と前記電極の上面は同一平面上に位置することを特徴とする請求項8に記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  10. 第1基板または第2基板のいずれか一方の基板に、光を発する有機発光層を少なくとも含む積層体を積層する工程と、
    前記第1基板および第2基板を対向させることにより、これらの間に前記積層体を配置させ、前記第2基板から突出する突出部が、前記積層体を囲繞しつつ前記第1基板に向かって延びるように前記第1および第2基板を配設する工程と、
    前記突出部の側面に沿いつつ前記積層体を囲繞するようにシール部材を配設する工程と、
    前記突出部の内部と外部の圧力差が異なるように定められ、この圧力差により前記シール部材が前記側面および前記第1基板に圧着し、前記シール部材の内側を封止させる工程を備える
    有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法。
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