JP2006146344A - 特定取引用システムおよびアプリケーションプログラム - Google Patents

特定取引用システムおよびアプリケーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 発行に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上すること。
【解決手段】 取引額を含む特定取引実施要求を受付け、該取引額が与信枠残高以下であるか否かを判定し、与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に、前記取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための処理とともに、当該携帯端末装置の携帯端末識別情報を含む取引許可情報を該特定取引を行う特定取引装置に送信する携帯端末装置と、前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施し、受信した携帯端末識別情報と該取引額とを含む取引完了情報を管理コンピュータに送信する特定取引装置と、該取引完了情報の受信に基づいて携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信する管理コンピュータとで構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与された与信枠を記憶している携帯端末装置と、店舗に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引を実施する特定取引装置と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額の決済を信販会社に要求する管理コンピュータと、から成り、与信枠の超過しないことにより特定取引を実施する特定取引用システム、並びに該特定取引を実施するために前記携帯端末装置において実行されるアプリケーションプログラムに関する。
従来、遊技場に設置された自動販売機である券売機において、クレジットカードを使用して特定取引となる遊技に使用可能なプリペイドカードの発行を受けられるようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−156036号公報(第5頁、第3〜4図)
しかしながら、特許文献1にあっては、特定取引としてのプリペイドカードの発行に際して、クレジットカードから与信枠である上限額を読み出し、券売機側にて該上限額(与信枠)の超過の有無を判定して超過してない場合にプリペイドカードを発行し、該発行に使用した金額が減算更新された新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理が実施されるため、通常の現金を使用する場合に比較して、プリペイドカードの発行に時間がかかり、利用者にとって不便であるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、特定取引に要する時間を短縮でき、利用者の利便性を向上できる特定取引用システムおよびアプリケーションプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の特定取引用システムは、
利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置と、店舗に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引を実施する特定取引装置と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額の決済を信販会社に要求する管理コンピュータと、から成る特定取引用システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部と、
前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報を記憶するための与信枠残高記憶部と、
当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を記憶するための携帯端末識別情報記憶部と、
前記特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求を受付ける特定取引実施要求受付け処理と、該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額が前記与信枠残高記憶部に記憶されている与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定処理と、該与信枠判定処理における判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に、前記与信枠残高記憶部の記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理とを、アプリケーションプログラムに基づいて実行するプログラム実行部と、
を備え、
前記特定取引装置は、
前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段と、
該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信する取引完了情報送信手段と、
を備え、
前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信することを特徴としている。
この特徴によれば、従来のように、新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理が省略されることで、特定取引に要する時間の内、これらの処理に要する時間を短縮でき、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の請求項2に記載の特定取引用システムは、請求項1に記載の特定取引用システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報を記憶するための利用額記憶部と、
前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部と、
を備え、
前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記利用額記憶部に記憶されている情報から利用額を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求に含まれる取引額との合計額が、前記上限額記憶部に記憶されている上限額に達しているか否かを判定する上限額判定処理を実施し、該判定における判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報を送信することを特徴としている。
この特徴によれば、信販会社の与信枠とは別の上限額に基づいて、各利用者が携行する携帯端末装置に記憶された与信枠からの特定取引への利用額が、該上限額以下に制限されるので、例えば、利用者が複数の信販会社の与信枠を特定取引に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
本発明の請求項3に記載の特定取引用システムは、
利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置と、店舗に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引を実施する特定取引装置と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額の決済を信販会社に要求する管理コンピュータと、から成る特定取引用システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部と、
前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報を記憶するための与信枠残高記憶部と、
当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を記憶するための携帯端末識別情報記憶部と、
各種の情報を表示するための表示部と、
前記与信枠残高記憶部に記憶されている情報から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額を前記表示部に表示する利用可能取引額表示処理と、該利用可能取引額表示処理にて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付け処理と、該取引額選択受付け処理にて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に前記与信枠残高記憶部の記憶情報を更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理とを、アプリケーションプログラムに基づいて実行するプログラム実行部と、
を備え、
前記特定取引装置は、
前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段と、
該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信する取引完了情報送信手段と、
を備え、
前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信することを特徴としている。
この特徴によれば、従来のように、新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理が省略されることで、特定取引に要する時間の内、これらの処理に要する時間を短縮でき、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の請求項4に記載の特定取引用システムは、請求項3に記載の特定取引用システムであって、
前記携帯端末装置は、
前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報を記憶するための利用額記憶部と、
前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部と、
を備え、
前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記利用可能取引額表示処理において、前記与信枠残高内であって、且つ、前記利用額記憶部に記憶されている情報から特定される利用額と前記上限額記憶部に記憶されている上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、信販会社の与信枠とは別の上限額に基づいて、各利用者が携行する携帯端末装置に記憶された与信枠からの特定取引への利用額が、該上限額以下に制限されるので、例えば、利用者が複数の信販会社の与信枠を特定取引に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
本発明の請求項5に記載の特定取引用システムは、請求項1または3に記載の特定取引用システムであって、
前記特定取引装置は、前記特定取引の実施に先だって、当該特定取引に供する予定の取引予定額と携帯端末識別情報とを含む取引許諾要求を前記管理コンピュータに送信し、
前記管理コンピュータは、各携帯端末識別情報に対応付けて所定期間において該携帯端末識別情報が付与された当該携帯端末装置に記憶されている与信枠から前記特定取引に使用された利用額を管理しており、前記特定取引装置から受信した前記取引許諾要求に含まれる携帯端末識別情報に対応する利用額を特定し、該特定した利用額と前記取引予定額との合計額が、予め定められた上限額に達しているか否かを判定し、該判定における判定結果が該上限額に達していない判定結果であることを条件に、前記取引許諾要求の送信元の特定取引装置に対して特定取引を許諾する旨の取引許諾情報を返信し、
前記特定取引装置は、前記取引許諾情報を受信したことを条件として前記特定取引を実施することを特徴としている。
この特徴によれば、信販会社の与信枠とは別の上限額に基づいて、各利用者が携行する携帯端末装置に記憶された与信枠からの特定取引への利用額が、該上限額以下に制限されるので、例えば、利用者が複数の信販会社の与信枠を特定取引に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
本発明の請求項6に記載の特定取引用システムは、請求項1〜5のいずれかに記載の特定取引用システムであって、
前記携帯端末装置は、複数の信販会社から与信枠を取得し、
前記与信枠残高記憶部には、各信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報に対応づけて当該信販会社の与信枠残高を特定可能な情報が記憶され、
前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記与信枠残高記憶部に記憶されている信販会社識別情報から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付け処理を実施し、前記減算処理において該信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記与信枠残高記憶部に記憶されている記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、前記取引許可情報送信処理において前記信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報を送信し、
前記特定取引装置は、前記携帯端末装置から受信した取引許可情報に含まれる信販会社識別情報を含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信し、
前記管理コンピュータは、該取引完了情報に含まれる信販会社識別情報により特定される信販会社に対して前記決済要求情報を送信することを特徴としている。
この特徴によれば、利用者は、複数の信販会社のクレジットカードを携行することなく、複数の信販会社の与信枠を特定取引に使用することができ、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の請求項7に記載の特定取引用システムは、請求項1〜6のいずれかに記載の特定取引用システムであって、
前記特定取引装置は、貨幣を受付け、該受付け貨幣の真贋並びに金種を識別する貨幣識別手段を備え、該貨幣識別手段にて識別された識別金額の範囲内の所定金額を使用した前記特定取引を実施するとともに、該特定取引に使用した所定金額である取引額を含む現金取引情報を前記管理コンピュータに送信し、
前記管理コンピュータは、前記取引完了情報に含まれる取引額と、前記現金取引情報に含まれる取引額とを個別に集計して出力することを特徴としている。
この特徴によれば、与信枠の使用による特定取引の金額と、貨幣の使用による特定取引の金額とを把握して対比できるので、例えば、与信枠の使用による特定取引の金額が多ければ、特定取引装置の設置台数を増やす等のように、これら特定取引の金額の情報を今後の運営方針の検討に資することがができる。
本発明の請求項8に記載の特定取引用システムは、請求項1〜7のいずれかに記載の特定取引用システムであって、
前記特定取引装置は、前記店舗としての遊技場に設置され、前記特定取引として遊技に使用可能な遊技用価値を付与する取引を実施する遊技用装置であって、
前記遊技用装置において付与された前記取引額に相当する大きさの遊技用価値の内、所定の大きさ以上の遊技用価値が遊技に使用されていることを条件に、遊技に使用されなかった未使用遊技用価値に相当する未使用金額を現金にて返却するための精算装置を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、精算装置において、例えば全く遊技に使用されずに特定取引において付与された大きさの遊技用価値が現金にて返却されるような自動現金受け払い機(ATM)的な使用がされることで、これら与信枠を利用した特定取引を行うために遊技場が負担する手数料や設備料等を、遊技場が回収できなくなる不都合を回避することができる。
本発明の請求項9に記載のアプリケーションプログラムは、
利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引に使用するためのアプリケーションプログラムであって、
前記特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求を受付ける特定取引実施要求受付けステップと、
該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額が前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報から特定される与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定ステップと、
該与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップと、
前記与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報を、前記特定取引を行うために店舗に設置された特定取引装置に送信する取引許可情報送信ステップと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、携帯端末装置がアプリケーションプログラムに基づく前記各ステップを実施することで、従来のように、新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理を省略することが可能となり、特定取引に要する時間の内、これらの処理に要する時間を短縮でき、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の請求項10に記載のアプリケーションプログラムは、請求項9に記載のアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置に記憶されている前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報から利用額を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求に含まれる取引額との合計額が、該携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額に達しているか否かを判定する上限額判定ステップを含み、
該上限額判定ステップにおける判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報送信ステップが実施されることを特徴としている。
この特徴によれば、信販会社の与信枠とは別の上限額に基づいて、各利用者が携行する携帯端末装置に記憶された与信枠からの特定取引への利用額が、該上限額以下に制限されるので、例えば、利用者が複数の信販会社の与信枠を特定取引に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
本発明の請求項11に記載のアプリケーションプログラムは、
利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引に使用するためのアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額を表示する利用可能取引額表示ステップと、
該利用可能取引額表示ステップにて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付けステップと、
前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記取引額選択受付けステップにて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップと、
該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報を、前記特定取引を行うために店舗に設置された特定取引装置に送信する取引許可情報送信ステップと、
を含むことを特徴としている。
この特徴によれば、携帯端末装置がアプリケーションプログラムに基づく前記各ステップを実施することで、従来のように、新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理を省略することが可能となり、特定取引に要する時間の内、これらの処理に要する時間を短縮でき、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の請求項12に記載のアプリケーションプログラムは、請求項11に記載のアプリケーションプログラムであって、
前記利用可能取引額表示ステップにおいては、前記与信枠残高内であって、且つ、前記携帯端末装置に記憶されている前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報から特定される利用額と、前記携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部に表示することを特徴としている。
この特徴によれば、信販会社の与信枠とは別の上限額に基づいて、各利用者が携行する携帯端末装置に記憶された与信枠からの特定取引への利用額が、該上限額以下に制限されるので、例えば、利用者が複数の信販会社の与信枠を特定取引に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
本発明の請求項13に記載のアプリケーションプログラムは、請求項9〜12のいずれかに記載のアプリケーションプログラムであって、
前記携帯端末装置において、複数の信販会社の与信枠残高を特定可能な情報に対応付けて記憶されている当該信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付けステップを含み、
前記減算ステップにおいては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記携帯端末装置に記憶されている記憶情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、
前記取引許可情報送信ステップにおいては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報を送信することを特徴としている。
この特徴によれば、利用者は、複数の信販会社のクレジットカードを携行することなく、複数の信販会社の与信枠を特定取引に使用することができ、よって利用者の利便性を向上できる。
本発明の実施例を以下に説明する。尚、以下の実施例においては、店舗として遊技場を対象とした例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技場以外の店舗にも本発明を適用できることはいうまでもない。
図1は、本発明のアプリケーションプログラムが搭載された携帯端末装置である携帯電話機5が適用された本実施例の特定取引用システムの構成を示すシステムブロック図であり、本実施例の特定取引用システムは、該図1に示すように、当該遊技場において会員登録した会員遊技者に対して発行され、該会員遊技者を個々に識別可能な会員IDが記憶されるとともに、遊技場において遊技に使用可能な遊技用価値となる残存金額が記憶されたプリペイド機能を備えるICカードから成る会員カードや、会員登録を実施していな通常の遊技者が利用するプリペイドカードであるビジターカードに、現金や前記携帯電話機5に記憶されている信販会社(クレジット会社)の与信枠を使用して使用額(入金要求額、発行要求額)に相当する金額(残存金額)を加算したり、現金や与信枠を使用してビジターカードを発行する、店舗である遊技場に設置された本発明における特定取引装置となる発行入金機4や、遊技場内に設置された複数の遊技機であるパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられ、前記ビジターカードや会員カードに記憶されている残存金額を、対応して設けられているパチンコ機2における遊技に使用させるためのパチンコ玉の貸出処理や、受付け中のビジターカードや会員カードに現金や前記携帯電話機5に記憶されている与信枠を使用して該使用額(入金要求額)に相当する金額(残存金額)を加算する追加入金処理を実施するカードユニット3と、ビジターカードや会員カードに残存する遊技に未使用の残存金額を現金にて返金する精算処理を実施する精算装置20と、これらカードユニット3や発行入金機4並びに精算装置20にデータ通信可能に接続され、該接続されているカードユニット3や発行入金機4や精算装置20の管理や、カードユニット3や発行入金機4において発行や追加入金に使用された金額や当該遊技場におけるビジターカードや会員カードに残存する残存金額等の管理を行う本発明における管理コンピュータの一部を構成するシステムコントローラ110を有している。尚、各遊技場のシステムコントローラ110は、各遊技場において使用されるビジターカードや会員カードの管理を実施するカード管理会社に設置された本発明における管理コンピュータの一部を構成する管理サーバ140と通信回線11を介してデータ通信可能に接続されており、これらシステムコントローラ110において収集、管理された各種売上や各プリペイドカードや会員カードに残存する残存金額等の情報が、該管理サーバ140において集中管理されるようになっている。つまり、管理サーバ140は複数の遊技場に設置されている各システムコントローラ110と通信回線11を介してデータ通信可能に接続されており、これら各遊技場において使用されるビジターカードや会員カードの集中管理が管理サーバ140にて実施される。
これら遊技場内に設置されたシステムコントローラ110、カードユニット3、発行入金機4、精算装置20とは、通信ケーブルを介して双方向のデータ通信可能に接続され、これら各接続装置にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されていて、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されている各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されており、各装置が装置IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルを有することで、装置IDからローカルIPアドレスを特定して、当該装置IDの装置との送受信を実施できるようになっている。
まず、本実施例に用いた携帯電話機5について説明すると、本実施例の携帯電話機5は、通常の無線による通話機能に加えて、携帯電話会社(キャリア)の基地局7並びにゲートウェイサーバ8を介してインターネット網9に接続できるインターネット接続機能を有しており、該インターネット網9を介して、携帯電話機5にクレジット機能を提供するために該携帯電話機5に搭載されている後述する非接触ICカード用チップ(以下、非接触ICチップと略称する)100の記憶領域(共通領域)を管理する管理会社のサーバコンピュータ15や、これら非接触ICチップ100を用いてクレジットサービスを提供する各クレジット会社(信販会社)A,B…のサーバコンピュータ16、17…や、これら各クレジット会社A,B…にて提供されて前記非接触ICチップ100に記憶されている与信枠を遊技場に設置されている特定取引装置となるカードユニット3や発行入金機4にて使用するための専用アプリケーションであるJGアプリケーションを配信するカード管理会社に設置されているサーバコンピュータ14と、データ通信可能に接続されている。
尚、該サーバコンピュータ14は、前記管理サーバ140とデータ通信可能に接続されており、該サーバコンピュータ14並びにインターネット網9を通じて、該インターネット網9に接続されている前記各クレジット会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…との間におけるデータ通信が可能とされている。
この本実施例に用いた携帯端末機5の構成について、図2に基づいてより詳細に説明する。図2において、音声入力部51は、マイク65からのアナログ音声信号をディジタル信号に変換するための部位であり、マイクアンプ、フィルタ、A/D変換器、等で構成される。音声出力部52は、受信したディジタル音声信号に基づいてスピーカ66またはイヤレシーバ67を駆動するための部位であり、D/A変換器、フィルタ、スピーカアンプ、等で構成される。ディジタル信号処理部53は、ディジタル音声信号のエンコード、および、ディジタル音声信号へのデコードを行うための部位であり、DSP(Digital Signal Processor)を中心とした畳み込み符号化、スロットインターリーブ、遅延検波、畳み込み復号化、等の各種専用回路で構成される。
また、RF入出力部54は、電話機用アンテナ62を介して携帯電話会社の基地局7と高周波電波の送受信を行う部位であり、直交変調器、ゲインアンプ、パワーアンプ、ダイバーシティー、ミキサー、IF復調器、アンテナ共用器等で構成される。
前記音声入力部51から入力されてディジタル音声信号に変換された入力音声は、ディジタル信号処理部53により、誤り訂正符号化、インターリーブ、拡散、D/A(Digital/Analog)変換などの処理を行い、その処理により生成した送信ベースバンド信号をRF入出力部54へ送る。そして、該RF入出力部54内の直交変調器は、該送信ベースバンド信号により局部発振信号を変調して送信高周波信号を生成し、さらにその送信高周波信号を増幅した後にアンテナ共用器を通じて電話機用アンテナ62から基地局7に送信する。
アンテナ共用器は、送信高周波信号と受信高周波信号とで1本の電話機用アンテナ62を共用するためのものであり、直交変調器により変調された後に増幅された送信高周波信号を電話機用アンテナ62へ送出する機能とともに、該電話機用アンテナ62からの受信高周波信号をRF入出力部54内のIF復調器へ送出する機能を備えたフィルタ回路により構成されている。
電話機用アンテナ62は、基地局7との間で無線による高周波信号の送受信を行う。すなわち、前記直交変調器からアンテナ共用器を介して送られてきた送信高周波信号は、当該電話機用アンテナ62から基地局7へ送信される。一方、基地局7から送信されてきた高周波信号は、当該電話機用アンテナ62にて受信された後、アンテナ共用器を介してIF復調器へ送られる。そして、該IF復調器並びにゲインアンプは、送られてきた受信高周波信号を増幅し、さらに復調処理を行って得られた受信ベースバンド信号をディジタル信号処理部53へ送る。
この受信ベースバンド信号は、該ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施して受信音声ディジタル信号として音声出力部52へ送ることで、該音声出力部52にてD/A変換により受信した通話音声信号が生成、増幅されてスピーカ66またはイヤレシーバ67から出力されることで、無線通話機能が提供される。
なお、受信された信号が通話による音声データではなくて電子メールやインターネット上のウェブページのデータ信号である場合、ディジタル信号処理部53において該受信ベースバンド信号のA/D変換、逆拡散、デインターリーブ、誤り訂正等の処理を実施したデータ信号(パケットデータ)が制御部55に出力されることで、受信データに基づくページやメールが表示部56に表示され、これらページにおける操作内容データ等や送信メールのデータ信号(パケットデータ)が、前述したディジタル音声信号に代えてディジタル信号処理部53に送られることで、音声データと同様にこれら操作内容データ等や各サーバコンピュータ14〜17からのダウンロードデータや送信メールのデータ信号が電話機用アンテナ62から基地局7へ送信されることでインターネット接続機能や電子メール機能が形成されている。
また、本発明におけるプログラム実行部となる制御部55は、携帯電話機5としての各種機能を、各種のプログラムを実行することで実現するための部位であり、これら各種のプログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU;Central Processing Unit)等で構成されており、この制御部55には、図2に示すように、各種の情報を表示するための表示部56や、携行者が各種の情報を入力するための操作部57や、制御部55にて実行される各種の機能を提供するための各種プログラムや設定データ等を記憶するための本発明における携帯端末識別情報記憶部となるメモリ部60や、その時点の時間情報や日付や曜日等のカレンダ情報等を出力するリアルタイムクロック(RTC)61や、外部のデータ処理装置との間でシリアルデータ通信などを行うための外部I/F(インタフェース)部58や、バッテリ電源を元に各ブロックに必要な動作電力を供給するための電源部59や、電話やメールの着信を振動により報知するためのバイブレータ部63や、電話やメールの着信を知らせたり、充電時のインジケータとして使用される発光ダイオード(以下、LED)部64が接続され、これら各部の動作制御を制御部55が実施できるようになっており、例えば、操作部57から入力される操作信号に応じた処理、表示装置56への表示信号処理、LED部64やバイブレータ部63を動作させるための動作制御信号の生成、メモリ部60の書き込み或いは読み出しなどの各種制御や信号処理を行う。
メモリ部60は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などからなる。ROMは、当該携帯電話機5の基本的な機能を実現するためのプログラムや初期設定値や当該携帯電話機5に固有に付与された携帯端末識別情報である端末IDが保存(記憶)されている。RAMは、制御部55のCPUが作業領域として使用し、CPUのプログラム実行中において必要に応じて計算途中のデータなどを記憶したり、他の各部と送受信するデータを一時的に記憶する。EEPROMは、不揮発性メモリであって、非接触ICチップ100に記憶されている各クレジット会社の与信枠や使用済金額や使用可能額を各クレジット会社のサーバコンピュータ16、17…から取得したり使用したりするための後述するクレジットアプリケーションプログラムや、該与信枠の内、未使用の金額である本発明における与信枠残高となる使用可能額を遊技場において使用するための専用アプリケーションプログラムであるJGアプリケーションや、電子メールの送受信やブラウザ機能等を提供する各種のアプリケーションプログラム、電話番号や電子メールアドレス及びそれに対応した氏名、名称などの情報からなる電話帳データ、送受信された電子メールデータ、スケジュール帳データ、発着信の通信履歴データ、メモ帳データ、利用者によりカスタマイズされた設定データ等の各種のデータを記憶する。
外部I/F部58は、通信インタフェース回路、コネクタ、等で構成され、電源部59はバッテリへの充電回路、過電流過電圧保護回路、等で構成される。表示部56は利用者に対して各種の表示情報を提供する部位であり、LCDドライバ、LCD表示デバイス、等で構成される。
操作部57は、電話番号やアルファベット、仮名文字、記号、絵文字等の入力に使用されるボタンや、画面上でカーソルを移動させたりメニュー項目の選択等に使用される回転機能及びプッシュボタン機能を備えたジョグダイヤル等の操作子、電話の発着信、電源オン/オフなど、ユーザにより操作される各種のキーやボタン、ダイヤルからなる。なお、カーソル操作やメニュー項目の選択等に使用される操作子はジョグダイヤルに限定されないことは言うまでもない。
また、本実施例の制御部55は、図2に示すように、携帯電話機5に内蔵されている前記非接触ICチップ100に接続されており、該非接触ICチップ100に記憶されている各種データにアクセスしたり、更には、該非接触ICチップ100を介して、該非接触ICチップ100が有する近接距離での無線通信機能にて通信可能な遊技場に設置された前述の発行入金機4やカードユニット3のリーダ/ライタ46、330や、自動改札機やPOS端末等のリーダ/ライタとのデータ通信を実施できるようになっている。
本実施例に用いた非接触ICチップ100としては、実用化されているモバイルFilica ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができ、その構成は、図2に示すように、主に、アナログ部102と、ディジタル制御部103と、本発明における与信枠残高記憶部、利用額記憶部、並びに上限額記憶部であるメモリ104と、接続インタフェース105とで構成されており、該アナログ部102にはアンテナ部101が接続され、これらアンテナ部101は、例えば携帯電話機5の筐体内部に配設される。
アンテナ部101は、発行入金機4やカードユニット3に設けられている後述のリーダ/ライタ46、330との間で電磁波による非接触データの送受信を行う。つまり、アンテナ部101により、特定取引を行うために店舗に設置された特定取引装置である発行入金機4やカードユニット3とのデータ通信を行うためのデータ通信部が構成されている。また、アナログ部102は、検波、変復調、クロック抽出など、アンテナ部101から送受信されるアナログ信号の処理を行う。
また、非接触ICチップ100は、例えば、リーダ/ライタ46、330からの質問信号に対する応答信号に応じて自身のアンテナ間の負荷を変化させることによって、リーダ/ライタ46、330側の受信回路に現れる信号に振幅変調をかけて通信を行うことができる。但し、これら非接触データ通信の方式自体はこれに限定されるものではなく、これらの振幅変調による方式以外のものを使用するようにしても良い。
ディジタル制御部103は、送受信データの処理やその他、非接触ICチップ100内の動作やメモリ104の記憶データへのアクセスを統括的にコントロールする。ディジタル制御部103は、アドレス可能なメモリ104をローカルに接続しており、該メモリ104の記憶領域内に各クレジット会社A,B…に割り当てられた記憶領域やカード管理会社に割り当てられた記憶領域に、与信枠や使用済金額や与信枠残高である使用可能額や、利用履歴データや設定データ等の各種データを格納したり、ディジタル制御部103が実行するアクセス権管理や認証処理等のプログラム・コードをロードしたり、制御部55において実行中の各アプリケーションの作業データや出力データを保存するために使用することができ、これらのメモリ104は、共通領域とフリー領域とに分かれており、共通領域に関しては、該共通領域を管理する管理機関である前記管理会社により管理されていて、該共通領域に記憶される各提供会社から提供されるアプリケーションや種々のデータを記憶する記憶領域や、該記憶領域に記憶されている各種のデータへのアクセス権が管理会社により管理されることで、各サービス提供者の記憶領域におけるデータのセキュリティが確保されるようになっている。
接続インタフェース105は、遊技場に設置された発行入金機4やカードユニット3のリーダ/ライタ46、330との間の非接触通信インタフェースとは相違するインタフェース・プロトコルにより、ディジタル制御部103が制御部55と接続するための機能モジュールである。つまり、メモリ104に記憶されている各種のデータは、ディジタル制御部103並びに接続インタフェース105を経由して、制御部55に転送されるので、制御部55にて実施される各アプリケーションのメモリ104へのアクセスがディジタル制御部103にて一元的に管理される。
図3には、メモリ104のメモリ領域における共通領域の構成例を示している。同図に示す例では、各クレジット会社のサーバコンピュータ16、17にアクセスしてクレジットアプリケーションを取得(ダウンロード)することで、2つのクレジット会社であるクレジット会社A社の記憶領域104aと、クレジット会社B社の記憶領域104bとが設けられているとともに、前記カード管理会社のサーバコンピュータ14にアクセスしてJGアプリケーションを取得(ダウンロード)することで、該カード管理会社の記憶領域104cとが設けられている状況を示している。尚、これら共通領域には、更に、電子チケットサービスを提供する会社の領域や、ポイント・サービスなどを提供する会社の領域等のように、更に多くのサービス提供会社の記憶領域を設けることができ、これら各記憶領域には、当該クレジット会社を個々に識別可能な信販会社識別情報であるクレジット会社IDや、クレジットカード番号、与信枠(金額)や、該与信枠から使用済みとなった使用済金額や、該与信枠から未だ使用されていない本発明における与信枠残高となる使用可能額や、最も新しいクレジットの利用日である最新利用日等の種々のデータや、これらクレジット会社ID、与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額、最新利用日等の各種データの照会や更新を可能とするためのアクセス権が許諾されたアプリケーションのアプリID等を含むアクセス権データが記憶されており、これらアクセス権が前記管理会社のサーバコンピュータ15にて管理されることで、例えばクレジット会社A社が使用可能額を照会するアクセスをJGアプリケーションに対して許諾する内容のアクセス権データが記憶されている場合には、制御部55にて実施されるJGアプリケーションが、ディジタル制御部103にクレジット会社A社の使用可能額への照会アクセス要求を出力した場合に、該ディジタル制御部103が該アクセス権データの内容に基づいて、クレジット会社A社の使用可能額へのアクセスを許諾して、該使用可能額を読み出して制御部55に出力することで、JGアプリケーションはアクセス権が設定されているクレジット会社の使用可能額を把握できるようになっている。尚、本実施例では、JGアプリケーションがこれら共通領域に記憶されている全てのクレジット会社のクレジット会社ID、与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額、最新利用日等の各種データへの照会アクセス権が設定されているものの、これらクレジット会社ID、与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額、最新利用日を変更する更新アクセス権は設定されておらず、例えば使用可能額をJGアプリケーションにより使用する場合に関しては、後述するように、JGアプリケーションが各クレジット会社のクレジットアプリケーションに対して、使用額(取引金額)を含む更新要求を出力することで、これらクレジットアプリケーションにより本発明における使用額(発行額、入金額)の減算更新が実施されるようになっている。
尚、前記与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額のデータは、クレジットアプリケーションが起動された際に、当該クレジット会社の記憶領域に記憶されている最新利用日により最新のクレジット利用日が特定され、該特定されたクレジット利用日が使用済金額の決済が実施される月末日以前の日付、具体的には該特定されたクレジット利用日の日付が前月のものである場合において、当該クレジット会社のサーバコンピュータ16、17…にアクセスして、新たな与信枠(金額)が該クレジットアプリケーションにより取得され、該取得された新たな与信枠(金額)に更新されるとともに、使用済金額が「0」に、使用可能額が該取得された新たな与信枠(金額)と同額に更新される。つまり、本実施例の携帯電話機5は、メモリ104に共通領域に記憶領域が設けられている複数のクレジット会社(信販会社)から与信枠となる与信枠(金額)を取得し、これら取得した与信枠並びに与信枠残高を特定可能な情報となる与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額を、各クレジット会社を個々に識別可能なクレジット会社IDに対応づけて各記憶領域に記憶する。
このように、本実施例においては、与信枠(金額)の取得、更新は、専用アプリケーションであるクレジットアプリケーションを介してのみ実施されるので、他の装置と非接触ICチップ100とのやり取りにてこれら与信枠(金額)の取得、更新が実施される場合に比較して、セキュリティ性が向上する。
また、本実施例のカード管理会社の記憶領域には、図3に示すように、本発明における所定期間(本実施例では本日1日内並びに当月1ヶ月内)を示すデータや通常利用を実施するクレジット会社等の設定データや、共通領域に記憶されている全てのクレジット会社の与信枠(使用可能額)からJGアプリケーションにより使用された利用履歴のデータや、該所定期間における特定取引である発行や追加入金に利用可能な利用上限額(取引額の上限額)の上限額のデータが記憶されており、該利用履歴のデータとしては、各利用単位毎の日付と利用額(使用額)と利用されたクレジット会社の種別(A社、B社、…)が順次記憶された利用履歴とともに、その当日並びにその当月、つまり前記所定期間において全てのクレジット会社の与信枠(使用可能額)から特定取引である発行や追加入金に利用(使用)された利用額(取引額)が、クレジット会社の種別に拘わらず蓄積加算される本日利用額と今月利用額とが記憶されており、本発明における所定期間である本日1日内並びに当月1ヶ月内の取引額となる当日並びにその当月における総使用額を簡便に把握できるようになっている。
これら利用履歴データに含まれる各日付の利用履歴や本日利用額や今月利用額は、JGアプリケーションに基づいて制御部55が実行する利用額消去処理により、所定期間が経過したときに消去される。具体的には、本日利用額は、JGアプリケーションの起動時において、設定データに記憶されている本日利用額に対応する日付が、その当日の日付と異なる場合において消去される。つまりは、1日が経過して日付が変わった後にJGアプリケーションが起動された場合において本日利用額が消去されることで、該本日利用額にはその当日の利用額が累計され、同様に、今月利用額は、JGアプリケーションの起動時において、設定データに記憶されている今月利用額に対応する月のデータが、その当日が該当する月と異なる場合において消去される。つまりは、一ヶ月が経過して月が変わった後にJGアプリケーションが起動された場合において今月利用額が消去されることで、該今月利用額にはその月の利用額が累計される。また、これら今月利用額の消去時には、最新の利用履歴を除いて、各日付に対応する利用履歴も消去される。
次いで、本発明における特定取引装置となる本実施例に用いたカードユニット3について説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられており、該対応するパチンコ機2と直接、及び図示しない中継端末を介して接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の送受が可能とされている。
この本実施例のカードユニット3の前面には、図4に示すように、各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、クレジット報知部331、クレジット通信部332、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、内蔵される内部カードリーダライタ327(図5参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介して会員カード並びにビジターカードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者側に向けられた面には、表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ316と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ318と、遊技者が後述する貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ319と、再プレイスイッチ319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された表示項目を指触により入力可能とするためのタッチパネル314が設けられている。
図5は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前記カード挿入口309に連設される内部カードリーダライタ327と、前記クレジット通信部332の内部位置に設けられ、前述のクレジット機能を有する携帯電話機5との非接触通信を実施するための外部カードリーダライタ330と、表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ327や外部カードリーダライタ330及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
内部カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カードやビジターカードに記憶されているカードIDや会員ID(会員カードのみ)、並びに遊技に使用可能な遊技用価値である残存金額等の記憶情報の読み取り並びに書き込みを行うとともに、外部カードリーダライタ330は、前記クレジット通信部332に近接された前述のクレジット機能を有する携帯電話5に内蔵されている前記非接触ICチップ100との間において、与信枠(使用可能額)の使用に関する近距離非接触通信を実施する。
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられた再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。
表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、各種スイッチ類(メニュースイッチ316a、データスイッチ318a、再プレイスイッチ319a)は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320aも、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行い、これら紙幣識別ユニット321並びに硬貨識別ユニット322により本発明における貨幣識別手段が形成されている。
また、制御ユニット328には、接続されたパチンコ機2に設けられ、受付け中の会員カードまたはビジターカードの残存金額を表示する図示しない残存金額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードを返却させる際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されているLED、内部カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ330、表示制御基板329の制御、残存金額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びに後述する玉貸処理や、払戻処理や、現金追加入金処理や、クレジット追加入金処理等の各種処理を実行する。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において玉貸処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUBを介して図示しない会員管理コンピュータ並びにシステムコントローラ110とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット328は、カード挿入口309に挿入された会員カード並びにビジターカードに対してシステムコントローラ110と連携して利用の可/不可を判別する認証処理を行う。
そして、認証処理において利用可とされた会員カード並びにビジターカードから読み出した残存金額を、対応する遊技に使用させるための処理となる、その時点に設定されている単位使用額に相当するパチンコ玉数の排出指示を、対応するパチンコ機2に出力して単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させる貸出処理を実施する。
また、制御ユニット328は、会員カードまたはプリペイドカードであるビジターカードが受付中でかつ残存する残存金額が「0」の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、受付け中の会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額に加算するための現金追加入金処理を行う。
また、制御ユニット328は、前記現金追加入金処理を実施した場合において、該現金追加入金処理に供された入金額と追加入金したビジターカード或いは会員カードのカードIDとを含む本発明における現金取引情報となる入金情報をシステムコントローラ110に送信する入金情報送信処理を実施し、該入金情報の受信に基づいて、システムコントローラ110において後述するカードマスターテーブルや発行・入金金額集計テーブルが更新される。
また、制御ユニット328は、会員カードまたはビジターカードが受付中でかつ残存する残存金額が「0」の場合であって、クレジット入金が遊技者(利用者)に選択された場合に、前述のように与信枠(使用可能額)を記憶しているクレジット機能を有する携帯電話機5に遊技者(利用者)より受付けた金額(入金要求額)の送金を要求する送金処理要求を送信し、後述する完了通知を該携帯電話機5から受信したことに基づいて、該入金要求額に相当する残存金額を、受付け中の会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額に加算して付与するクレジット追加入金処理を行う。つまりは、遊技に使用可能な遊技用価値を付与する取引、すなわち、本発明におけるクレジット会社により当該利用者に付与される与信枠(使用可能額)を使用した特定取引を実施する。
また、制御ユニット328は、会員カードまたはビジターカードが受付中でかつ残存する残存金額が「0」の場合であって、前述のクレジット機能を有する携帯電話機5における内部起動処理に基づいて送信される後述するセット要求の受信に応じて、該セット要求に含まれる入金要求額を外部カードリーダライタ330から送信可能にセットして携帯電話機5のクレジットアプリケーションに送信するとともに、該携帯電話機5から送信されてくる後述する完了通知を受信したことに基づいて、前記入金要求額に相当する残存金額を、受付け中の会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額に加算して付与するためのクレジット追加入金処理を行う。つまりは、遊技に使用可能な遊技用価値を付与する取引を実施する。
つまり、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328は、クレジット機能を有する携帯電話機5からの前記取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、利用者より受付けた取引額となる入金要求額に相当する残存金額を受付け中のビジターカードや会員カードの残存金額に加算更新する本発明における特定取引となるクレジット追加入金処理を実施するようになっており、該クレジット追加入金処理によって本発明における特定取引手段が形成されている。
また、制御ユニット328は、後述するように、携帯電話機5から受信した取引許可情報となる完了通知に含まれる携帯端末識別情報である端末IDと、特定取引となるクレジット追加入金処理に使用した取引額となる利用金額と、当該特定取引となるクレジット追加入金処理に利用したクレジット会社のクレジット会社IDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信する取引完了情報送信処理を実施し、該取引完了情報送信処理によって本発明における取引完了情報送信手段が形成されている。
また、制御ユニット328は、会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を、前述の会員管理コンピュータから入手し、この入手した貯蓄玉数を使用して、対応するパチンコ機2に対して払戻要求を出力し、所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる払戻処理を行う。
また、制御ユニット328は、前記返却ボタンの操作等の返却操作が遊技者により為された場合に、受付け中の会員カードまたはビジターカードの返却を実施する返却処理を行う。
次に、本実施例に用いた本発明における特定取引装置となる発行入金機4を図6並びに図7に基づき説明すると、該発行入金機4は、例えば遊技場内に設置された複数の遊技島の島端に配置され、その外観形状は図6に示すようになっており、本体部を成す筐体22の前面に、プリペイドカードであるビジターカードの発行並びにこれらビジターカードやプリペイドカード機能を備える会員カードへの追加入金が実施可能であることを利用者に報知するための作動表示部21と、発行並びに追加入金処理が実施中であることを利用者に報知するための処理中ランプ27と、硬貨投入口24と紙幣挿入口25とから成る貨幣投入部23と、これら貨幣投入部23に投入された合計金額(識別金額)や各種の選択メニューやメッセージ等を表示するためのディスプレイパネル38と、ビジターカードや会員カードを挿入並びに発行可能とされたICカード挿入口30と、該ICカード挿入口30からのビジターカードや会員カードの排出を報知するカードインジケータ29と、投入された硬貨が排出される硬貨返却口31と、貨幣投入による前述の発行や追加入金に伴う余剰金額として払い出される紙幣が排出される紙幣排出口32と、前記紙幣挿入口25・硬貨返却口31・紙幣排出口32の各近傍に設けられ、硬貨または紙幣の返却を利用者に報知する硬貨インジケータ36及び紙幣インジケータ35、37と、が設けられている。尚、ディスプレイパネル38には、透明タッチパネル39(図7参照)が累重されて配置されており、該ディスプレイパネル38に表示される各種のメニューを利用者が選択すると、該操作位置が透明タッチパネル39にて特定されることで、該操作位置に表示されているメニューが選択入力されたことが特定される対話型の操作が可能とされている。
また、ディスプレイパネル38の正面右側部位置には、図6に示すように、遊技者(利用者)が所持する携帯電話機がクレジット機能を有する携帯電話機5である場合に、該携帯電話機5を近接させて近距離非接触通信を実施させるためのクレジット通信部41が設けられており、該クレジット通信部41の内部には、携帯電話機5と非接触の近距離通信を行う外部カードリーダライタ46が設けられている。
この発行入金機4の内部構造は、図7のブロック図に示すようになっており、前記作動表示部21や、処理中ランプ27や、カードインジケータ29や、硬貨及び紙幣インジケータ36、35、37に対応する発光素子である各LED21a、27a、29a、36a、35a、37aとともに、前記硬貨投入口24に連設され、投入される硬貨の真贋や金種の識別を行う本発明の貨幣識別手段となる硬貨識別ユニット42と、前記紙幣挿入口25に連設され、投入紙幣の真贋や金種の識別を行う本発明の貨幣識別手段となる紙幣識別ユニット43と、前記ディスプレイパネル38の表示動作の制御を行う表示ドライバ47と、透明タッチパネル39における入力位置情報を検出して出力する透明タッチパネル39の入力動作の制御を行うタッチパネルドライバ40と、前記ICカード挿入口30に連設され、挿入されている会員カードやビジターカードに記憶されている情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、発行されるビジターカードを貯溜する図示しないカード貯留部をその後方(内方)部に具備するICカードリーダライタ26と、前記紙幣排出口32に連設され、ビジターカードの発行や追加入金に伴う余剰金額に該当する紙幣の払い出しを実施する紙幣払い出しユニット44と、遊技者(利用者)が所持する携帯電話機がクレジット機能を有する前述の携帯電話機5である場合において、該携帯電話機5との非接触近距離通信を実施する外部カードリーダライタ46と、前記携帯電話機5より外部カードリーダライタ46が受信した各種データや、前記会員カードやビジターカードより読み出しまたは書き込みされる各種データが記憶されるとともに、後述するMPU48の制御内容が記述された制御プログラム等が記憶された記憶装置45と、通信ケーブルを介してシステムコントローラ110とデータ通信を行うための通信部49と、これら各部の制御や、後述する現金によりビジターカードを発行する現金発行処理や、クレジットによりビジターカードを発行するクレジット発行処理や、現金による会員カードやビジターカードへの現金追加入金処理や、クレジットによる会員カードやビジターカードへのクレジット追加入金処理等を行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)48と、を具備しており、これら各部は図4に示すようにMPU48に対して接続されることで、該MPU48により発行入金機4における各種の処理に伴う動作制御が実施される。
つまり、本実施例の発行入金機4のMPU48は、後述するように、クレジット機能を有する携帯電話機5からの前記取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、利用者より受付けた取引額となる発行要求額に相当する残存金額が記憶されたビジターカードを発行する本発明における特定取引となるクレジット発行処理や、利用者より受付けた取引額となる入金要求額に相当する残存金額を受付け中のビジターカードや会員カードの残存金額に加算更新する本発明における特定取引となるクレジット追加入金処理を実施するようになっており、これらクレジット発行処理やクレジット追加入金処理によって本発明における特定取引手段が形成されている。
また、本実施例の発行入金機4のMPU48は、後述するように、携帯電話機5から受信した取引許可情報となる完了通知に含まれる携帯端末識別情報である端末IDと、特定取引となるクレジット発行処理やクレジット追加入金処理に使用した取引額となる利用金額と、該クレジット発行処理やクレジット追加入金処理に利用したクレジット会社のクレジット会社IDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信する取引完了情報送信処理を実施し、該取引完了情報送信処理によって本発明における取引完了情報送信手段が形成されている。
また、本実施例の発行入金機4のMPU48は、前述の現金発行処理を実施した場合において、該現金発行処理に供された使用額(発行額)と発行したビジターカードのカードIDとを含む本発明における現金取引情報となる発行情報をシステムコントローラ110に送信する発行情報送信処理を実施し、該発行情報の受信に基づいて、システムコントローラ110において後述するカードマスターテーブルや発行・入金金額集計テーブルが更新される。
また、本実施例の発行入金機4のMPU48は、前述の現金追加入金処理を実施した場合において、該現金追加入金処理に供された使用額(入金額)と追加入金したビジターカード或いは会員カードのカードIDとを含む本発明における現金取引情報となる入金情報をシステムコントローラ110に送信する入金情報送信処理を実施し、該入金情報の受信に基づいて、システムコントローラ110において後述するカードマスターテーブルや発行・入金金額集計テーブルが更新される。
次に、本実施例に用いた精算装置20を図21並びに図22に基づき説明すると、該精算装置20は、遊技場内の所定位置、例えば図示しない遊技島の島端に配置され、その外観形状は図21に示すようになっており、その前面に、精算が可能であることを遊技者に報知するための動作表示部501と、精算するビジターカードや会員カードが挿入可能とされているカード挿入口502と、該カード挿入口502にビジターカードや会員カードが受付け中であることを点滅により報知するカードインジケータ503と、前記カード挿入口502に挿入されたビジターカードまたは会員カードの記憶情報である残存金額に相当する精算金額を表示するための金額表示部507と、前記金額表示部507に表示されている精算金額の精算を実施する際に入力操作される精算ボタン510と、該精算処理を中断する際に操作される中止ボタン509と、精算に伴い払い出される硬貨が排出されるコイン排出口511と、該コイン排出口511からの硬貨の排出を点滅により報知するコインインジケータ512と、精算に伴い払い出される紙幣が排出される紙幣排出口513と、該紙幣排出口513からの紙幣の排出を点滅により報知する紙幣インジケータ514と、が設けられている。
この精算装置20の構成について説明すると、該精算装置20は、前記動作表示部501や、金額表示部507や、精算ボタン510や、中止ボタン509や、カードインジケータ503や、紙幣インジケータ514や、コインインジケータ512に加えて、図22に示すように、前記カード挿入口502に連設され、ビジターカードや会員カードの記憶情報の読み出し並びに書き込み(更新記憶)を行うカードリーダライタ515と、前記コイン排出口511に連設され、硬貨の払い出しを実施する硬貨払出ユニット518と、前記紙幣排出口513に連設され、紙幣の払い出しを実施する紙幣払出ユニット519と、前記金額表示部507の表示動作の制御を行う表示ドライバ520と、受付けたビジターカードまたは会員カードより読み出された各種データ等が記憶されるとともに、後述するMPU523が実施する精算装置20が実施する各種の処理内容が記述された制御プログラム等を記憶する記憶部521と、通信ケーブルを介して前記システムコントローラ110とデータ通信を行うための通信部522と、これら各部の制御等を制御プログラムに基づいて行うマイクロプロセッシングユニット(MPU)523と、を具備し、これら精算装置20に設けられている各部は、図22に示すようにMPU523と電気的に接続されることで、その動作がMPU523にて制御される。
また、本実施例の精算装置20のMPU523は、受付けたビジターカードまたは会員カードより読み出したカードIDを含む精算許諾要求をシステムコントローラ110に送信し、該精算許諾要求に含まれるカードIDに対応付けてシステムコントローラ110において記憶、管理されている情報が残存金額やクレジット入金(発行)からの使用金額に基づく精算条件を満たすことを条件に、該システムコントローラ110から送信される精算許諾を受信したことを条件に、受付けたビジターカードまたは会員カードより読み出した残存金額に相当する精算金額を現金にて返却するとともに、受付けたビジターカードまたは会員カードに記憶されている残存金額を、該精算金額に相当する残存金額が減算更新された残存金額(具体的には残存金額を0)に更新記憶する精算処理を実施する。尚、本実施例では、残存金額の全額を精算するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら残存金額の範囲内で精算する金額を遊技者から受付けて、残存金額の一部を精算するようにしても良い。
次に、本実施例に用いたシステムコントローラ110について説明すると、該システムコントローラ110は、図16に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス111に、後述する処理プログラムに基づいて、後述するカードマスターテーブルや発行・入金金額集計テーブルやクレジット利用テーブル等の更新処理や、カードユニット3や発行入金機4や精算装置20にて受付けた会員カード並びにビジターカードの利用の可/不可を判別する認証処理や、後述する各種処理等を行うCPU112、ワークメモリ等として使用されるRAM113、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC114、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置115、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置116、後述する発行・入金金額集計結果画面等の各種情報を表示出力する表示装置117、各種情報をプリント出力するプリンタ118、前記発行入金機4や精算装置20並びにカードユニット3とのデータ通信を行う通信部119、前記カード管理会社に設けられた管理サーバ140と通信回線11を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)121が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、システムコントローラ110の各種機能を提供するためにCPU112が実施する処理プログラムに加えて、各ビジターカードや会員カードの残存金額等の情報を管理するための図17(a)に示すカードマスターテーブルや、発行入金機4やカードユニット3において発行や入金に使用された金額を、利用種別である現金或いはクレジットにて個別に集計するための図17(b)に示す発行・入金金額集計テーブルや、発行入金機4やカードユニット3においてクレジット(与信枠)が使用されたクレジット利用履歴を管理するための図18に示すクレジット利用テーブル等が記憶されている。
本実施例のカードマスターテーブルには、図17(a)に示すように、各会員カードまたはビジターカードに記憶されている各カードに固有に付与されたカードIDに対応付けて、その時点において各会員カードまたはビジターカードに残存する残存金額や、追加入金時において会員カードまたはビジターカードに残存することで繰り越される繰越金額や、直近の現金を用いた現金入金或いは現金発行(ビジターカードのみ)において入金(発行)された入金(発行)額や、該直近の現金入金(発行)額の内で未使用で残存する残存金額や、直近のクレジット(使用可能額)を用いたクレジット入金或いはクレジット発行(ビジターカードのみ)において入金(発行)された入金(発行)額や、該直近のクレジット入金(発行)額の内で未使用で残存する残存金額や、最も新しく実施された入金(発行)の種別(現金またはクレジット)である直近の入金(発行)種別や、前記クレジット入金或いはクレジット発行(ビジターカードのみ)において入金(発行)された入金(発行)額と該クレジット入金(発行)額の内で未使用で残存する残存金額との差額であるクレジット入金(発行)からの使用金額や、精算装置20において精算された金額である精算金額や、その会員カード或いはビジターカードが使用不可であるかを示す使用不可情報とが記憶されていて、これらカードマスターテーブルに記憶されている残存金額と、当該残存金額に対応するカードIDが記憶されている会員カード又はビジターカードに記憶されている残存金額とが一致するように更新、管理されることで、カードIDにより各会員カードまたはビジターカードの残存金額が特定可能とされているとともに、例えば、管理サーバ140から一日毎に送信される運用情報に含まれるブラックリスト等に含まれるカードIDに対応する使用不可情報(フラグ)が使用不可「1」として更新されることで、該会員カード或いはビジターカードの使用が禁止されるようになっている。
この本実施例のカードマスターテーブルでは、前述のように各カードIDに対応付けて、直近(前回)の入金(発行)種別がクレジットである場合に、該クレジット(使用可能額)の使用による入金(発行)額と、該クレジット(使用可能額)の使用による入金(発行)額の内の未使用の金額である残存金額とともに、該クレジット(使用可能額)の使用による入金(発行)額から使用された金額であるクレジット入金(発行)からの使用金額が記憶されており、これらクレジット入金(発行)からの使用金額には、入金発行機4またはカードユニット3から取引完了情報を受信することで、後述するように、入金(発行)種別にクレジットが登録された際にリセットされるとともに、該リセット時において残存金額に残存している繰越金額となる残存金額が全て使用されて該繰越金額が0に更新された後において使用された金額が、クレジット入金(発行)額からの使用金額に加算更新されるようになっており、このようにすることで、該クレジット入金(発行)額からの使用金額において、直近のクレジット入金(発行)額から使用された使用金額を正確に特定できるようになっている。
また、本実施例の発行・入金金額集計テーブルにおいては、発行入金機4やカードユニット3においてクレジットを使用した発行や追加入金が実施された場合において該発行入金機4やカードユニット3から送信される取引完了情報に含まれる利用金額がクレジットに対応する金額に蓄積加算され、発行入金機4やカードユニット3において現金を使用した発行や追加入金が実施された場合において該発行入金機4やカードユニット3から送信される現金取引情報となる発行情報や入金情報に含まれる発行額或いは入金額が現金に対応する金額に蓄積加算されることで、その当日において当該遊技場にて特定取引となる発行や追加入金に使用された金額(取引額)が、クレジットと現金とで個別に集計されるようになっており、これら発行・入金金額集計テーブルに集計データは、所定操作がシステムコントローラ110において実施されることで、図20に示すように、これら現金の集計金額とクレジットの集計金額に加えて、現金の集計金額とクレジットの集計金額との合計額である総利用金額と、これら総利用金額に対して現金の集計金額或いはクレジットの集計金額が占める割合(%)とを含む発行・入金金額集計結果画面が、表示装置117に表示出力されるようになっており、当該遊技場におけるクレジットと現金の利用頻度の状況を簡便に把握できるようになっている。
また、本実施例のクレジット利用テーブルには、図18に示すように、発行入金機4やカードユニット3においてクレジットを使用した発行や追加入金が実施された場合において該発行入金機4やカードユニット3から送信される取引完了情報の受信に基づいて、その時点の日付(利用日)と、受信した取引完了情報に含まれるクレジット会社ID、端末ID、利用金額が記憶、管理されるようになっており、当該遊技場にて特定取引となる発行並びに入金に使用された携帯電話機5の端末IDと、利用金額と、クレジット会社とをシステムコントローラ110において特定できるようになっている。
また、本実施例のシステムコントローラ110の前記CPU112は、カードユニット3において残存金額が前記貸出処理に使用されたことに基づいて該カードユニット3(制御ユニット328)から送信されるカードIDと使用金額とを含む使用情報の受信や、精算装置22から送信される精算情報に基づいて、カードマスターテーブルにおいて受信した各種の情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている残存金額等の各種のデータを更新するカードマスターテーブル更新処理を実施する。
以下、本実施例の特定取引用システムにおいて、クレジット機能を備える携帯電話機5に記憶された与信枠(使用可能額)を、本発明の特定取引となる、遊技に使用可能な遊技用価値である残存金額の付与、つまりは、ビジターカードの発行や会員カード或いはビジターカードへの追加入金が実施される流れについて以下に説明する。
まず、クレジット機能を有する携帯電話機5を所持する遊技者(利用者)が、会員カードの発行を受けていない非会員遊技者である場合には、発行入金機4において現金または与信枠(使用可能額)を使用してプリペイドカードであるビジターカードの発行を受ける(ビジターカードを購入する)ことにより、該購入したビジターカードに記憶されている発行額に相当する残存金額をカードユニット3における貸出処理に使用してパチンコ玉の貸出を受けて遊技を実施できるようになっている。
これらクレジット機能を有する携帯電話機5を所持する遊技者(利用者)がビジターカードを購入するために、該携帯電話機5に記憶されている与信枠(使用可能額)を使用するためには、予め、クレジットを使用するためのアプリケーションプログラムをダウンロードしてメモリ部60に記憶するとともに、携帯電話機5の非接触ICチップ100のメモリ104における共通領域に、与信枠や使用済金額や使用可能額やクレジット会社IDやアクセス権データ等の各種データを登録する必要があることから、遊技者(利用者)は、まず、所持する携帯電話機5にてクレジット機能を使用できるようにするために、インターネット網9を介して前述のクレジット会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…の内、所望するクレジット会社、例えばクレジット会社Aのサーバコンピュータ16にアクセスして、該サーバコンピュータ16からクレジットアプリケーション(プログラム)をダウンロードしてから該クレジットアプリケーションを起動する。尚、これらダウンロードされたクレジットアプリケーション等のダウンロードデータは、メモリ部60のEEPROM内に記憶される。
該起動により、クレジットアプリケーションが制御部55によりメモリ部60から読み出されて実行され、該クレジットアプリケーションに基づいて制御部55は、当該携帯電話機5を所持する遊技者(利用者)から、該遊技者(利用者)が既にクレジット会社、例えばクレジット会社Aから発行を受けているクレジットカード番号の入力を受付け、該入力されたクレジットカード番号や該携帯電話機5の端末IDや非接触ICチップ100に固有に付与されているチップID等の情報をサーバコンピュータ16に送信して、クレジット会社Aのサーバコンピュータ16とオフラインで決済可能な、通常の与信枠よりも低額とされた個別の与信枠(本実施例では一律5万円)を取得した後、前記管理会社の管理会社のサーバコンピュータ15にアクセスして、該取得した与信枠や、これら与信枠と同額となる使用可能額や、使用済金額の初期値等のメモリ104における共通領域への登録要求、具体的には当該クレジット会社Aに固有に付与されたクレジット会社ID等を含むリモート発行要求を送信することで、該管理会社のサーバコンピュータ15において、携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100とサーバコンピュータ15の暗号鍵やチップID等による相互認証が実施された後、該管理会社のサーバコンピュータ15により当該クレジット会社Aへの共通領域における領域の割り当て、並びにクレジット会社IDやクレジットカード番号や与信枠や使用済金額の初期値や使用可能額等が書き込み記憶されるリモート発行処理が実施されることで、該クレジット会社Aの与信枠(使用可能額)を使用できるようになる。尚、このリモート発行処理においては、各チップIDに対応付けて、記憶領域104aが割り当てられた該クレジット会社Aのクレジット会社IDや、割り当てた領域の容量やアドレスの情報等が、管理会社のサーバコンピュータ15に記憶、管理されることで、どの非接触ICチップ100に、どのような企業の記憶領域が割り当てられているかが管理されるようになっている。
このようにして、非接触ICチップ100に記憶されたクレジット会社Aの与信枠に加えて、本実施例では、前述した図3に示すように、非接触ICチップ100には複数のクレジット会社の与信枠を記憶できるようになっており、その他のクレジット会社、例えばクレジット会社Bの場合もクレジット会社Aの場合と同様にして、クレジット会社Bのサーバコンピュータ17にアクセスして、当該クレジット会社Bのクレジットアプリケーションプログラムをダウンロードしてメモリ部60に記憶するとともに、該ダウンロードしたクレジット会社Bのクレジットアプリケーションを起動することで、前記管理会社のサーバコンピュータ15により、非接触ICチップ100のメモリ104に当該クレジット会社Bに記憶領域104bが割り当てられ、該B社のクレジット会社IDやクレジットカード番号や与信枠や使用済金額の初期値や使用可能額等のデータが、該割り当てられた記憶領域104bに書き込み記憶されることで、該クレジット会社Bの与信枠(使用可能額)を使用することができるようになる。
そして、このようにして非接触ICチップ100のメモリ104の共通領域に、少なくとも1社のクレジット会社の記憶領域が割り当てられていて、該記憶領域に記憶されている与信枠(使用可能額)を使用できる状態において、遊技者(利用者)は、これら与信枠を遊技場に設置されている発行入金機4またはカードユニット3において使用するためのアプリケーションプログラムであるJGアプリケーションをカード管理会社に設置されている前述のサーバコンピュータ14にアクセスしてダウンロード(取得)する。
これらカード管理会社のサーバコンピュータ14のURLアドレスは、遊技場内や発行入金機4等に掲示されたURLアドレスやURLアドレスデータがシンボル化された2次元バーコード等により提供される。
これらJGアプリケーションのダウンロード、並びに非接触ICチップ100のメモリ104の共通領域内における該カード管理会社の記憶領域104cの割り当てや該記憶領域104cへの各種のデータの記憶における処理状況並びに携帯電話機5の表示部56の表示状況について、図8並びに図9に基づいて説明すると、前記したカード管理会社のサーバコンピュータ14のURLアドレスを携帯電話機5に入力してカード管理会社のサーバコンピュータ14にアクセスすると、サーバコンピュータ14からは、図9(a)に示す「アプリのダウロードはこちら」の選択操作可能なメニューを含むトップページが携帯電話機5に配信され、該携帯電話機5の制御部55は、該配信されたトップページを表示部56に表示する。
そして、該トップページにおいて利用者が「アプリのダウロードはこちら」メニューを選択操作した場合には、制御部55は、以下に示すダウロード処理を実施して、JGアプリケーションを取得する。具体的に、該ダウロード処理においては、「アプリのダウロードはこちら」メニュー選択操作に基づいて、選択されたメニューに対してリンク付けされているURLアドレスを含むHTTPリクエストをサーバコンピュータ14に対して送信する。
このHTTPリクエストの受信によりサーバコンピュータ14は、該受信したHTTPリクエストが「アプリのダウロードはこちら」メニュー選択操作に対応するURLアドレスであることにより、「アプリのダウロードはこちら」メニュー選択操作がなされたものと判断して、JGアプリケーションを該HTTPリクエストの送信元の携帯電話機5に対して返信する。
これらJGアプリケーションは、データ通信方式の1つであるパケット通信にて、個々のパケットに分割された形にて順次携帯電話機5に配信され、該配信されたJGアプリケーションのパケットを受信した制御部55は、該受信したパケットをメモリ部60に順次蓄積記憶するとともに、表示部56に図9(b)に示す「ダウンロード中」のメッセージを表示して、JGアプリケーションをダウンロード中であることを利用者に報知する。
そして、制御部55は、JGアプリケーションの全データのパケットを受信してメモリ部60への蓄積記憶が終了した場合には、該蓄積記憶したJGアプリケーションを読み込んで、該JGアプリケーションを起動し、該JGアプリケーションに基づく登録処理を実施する。
このJGアプリケーションの起動により、制御部55は、図9(c)に示すように、選択操作可能な「利用登録」のメニューを含む利用者了承受付け画面(ページ)を表示部56に表示して、利用者から該「利用登録」の選択操作を受付ける。
この「利用登録」の選択操作に基づいて、制御部55は、利用者による了承が得られたもとの判断して、ダウンロードされた該JGアプリケーションが無事起動したことを示す該携帯電話機5のIPアドレス等を含む起動確認情報や、該携帯電話機5の端末IDや非接触ICチップ100に固有に付与されているチップID等の情報を含む登録情報をサーバコンピュータ14に送信する。
この起動確認情報や登録情報の受信に基づいてサーバコンピュータ14は、受信した登録情報を正規利用者の情報として記憶、管理するとともに、登録が完了したことを示す登録完了通知を携帯電話機5に返信する。
この登録完了通知の受信に基づいて制御部55は、該JGアプリケーションに予め設定されている管理会社のサーバコンピュータ15のIPアドレスに基づいて、該管理会社のサーバコンピュータ15に、記憶領域104cの割り当て要求や利用履歴データや設定データや上限額データ等の登録要求、具体的には該JGアプリケーションを提供するカード管理会社に固有に付与された会社IDや該JGアプリケーションに固有に付与されたアプリケーションIDとを含むリモート発行要求を送信するとともに、表示部56に図9(d)に示すように、利用登録中のメッセージを表示する。
このリモート発行要求の受信により管理会社のサーバコンピュータ15は、携帯電話機5に内蔵されている非接触ICチップ100との暗号鍵やチップID等の識別情報に基づく相互認証を実施し、該相互認証により互いの認証が得られた場合において、受信したリモート発行要求に含まれる会社IDやアプリケーションIDが、予め共通領域の利用が許諾された正規の利用登録がなされている企業であるカード管理会社の会社ID並びにアプリケーションIDに一致するか否かを判定し、該判定において一致する場合において、チップIDから特定される非接触ICチップ100の共通領域における空き領域を特定して、該特定した空き領域に該カード会社IDに対応する容量の記憶領域に対応するアドレス空間を割り当て、該割り当てたアドレス空間に対して、該サーバコンピュータ15に予め登録されており、該サーバコンピュータ15から送信される利用履歴データや設定データや上限額データの初期値データ等の書き込み指示が、非接触ICチップ100のディジタル制御部103に対して送信されることで、これら共通領域において割り当てられた記憶領域104cに、該送信されてきた利用履歴データや設定データや上限額データの初期値データが書き込み記憶される。
尚、管理会社のサーバコンピュータ15には、該JGアプリケーションがアクセス可能とされる共通領域に記憶されている他の企業の記憶領域のデータへのアクセス権に関する情報が登録されており、本実施例では、JGアプリケーションは、共通領域に記憶されている各クレジット会社の記憶領域に記憶されている各データに対する照会アクセス権が、各クレジット会社により許諾されることで設定されていて、これらアクセス権に関する情報に基づいて、サーバコンピュータ15は、受信したリモート発行要求にカード管理会社の会社IDとJGアプリケーションIDが含まれる場合には、既に共通領域に記憶しているクレジット会社、例えば、クレジット会社A,クレジット会社Bを特定し、該特定したクレジット会社A、クレジット会社Bの記憶領域に記憶されているアクセス権データを、JGアプリケーションが該クレジット会社A、クレジット会社Bの与信枠金額や使用済金額や使用可能額等の各データを照会できるように更新することで、JGアプリケーションは、共通領域に記憶されている各クレジット会社A,Bの与信枠、使用済金額、使用可能額等の各データの照会がディジタル制御部103にて許諾されるようになる。
そして、これらメモリ104の共通領域へのJGアプリケーション等の記憶や各アクセス権設定が終了した場合に管理会社のサーバコンピュータ15から送信される、アクセス権設定がなされたクレジット会社の企業情報を含む完了通知の受信に基づいて、制御部55は、図9(e)に示すように、利用登録が完了したメッセージとともに、受信した完了通知に含まれる企業情報のクレジット会社が複数である場合には、これら各クレジット会社を選択操作可能なメニュー、つまりは、利用可能なクレジット会社を選択操作可能なメニューを含む利用登録完了画面(ページ)を表示部56に表示して、どのクレジット会社を通常利用のクレジット会社に設定するかを利用者から受付けるクレジット会社選択受付け処理を実施し、例えば図9(e)に示すように、A社が選択された場合には、前記共通領域に記憶されている設定データの通常利用のクレジット会社として、クレジット会社Aを設定登録するとともに、その他のクレジット会社を利用可能なクレジット会社として登録した後、図9(f)に示すように、A社が通常利用のクレジット会社として登録された旨のメッセージと、これら通常利用の設定を変更する場合の設定方法を示すメッセージとを含む設定完了画面(ページ)を、所定時間に亘り表示部56に表示して、JGアプリケーションを終了する。つまり、前記クレジット会社選択受付け処理において、与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている信販会社識別情報となるクレジット会社IDから特定される複数のクレジット会社(信販会社)の内から、特定取引となる前述の発行や追加入金に使用するクレジット会社(信販会社)の指定を受付けており、該クレジット会社選択受付け処理によって本発明における信販会社指定受付け処理並びに信販会社指定受付けステップが形成されている。
このようにして、JGアプリケーションや利用履歴データや設定データや上限値データがカード管理会社の記憶領域に記憶されることで、該JGアプリケーションを使用することができるようになる。
次に、このようにして使用可能となったJGアプリケーションを用いて発行入金機4にてビジターカードを発行(購入)する流れについて以下に説明する。尚、本実施例においては、JGアプリケーションを使用してクレジットによるビジターカードの発行を実施する場合には、発行額を発行入金機4にて指定した後、携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させて、該近接により発行入金機4から送金処理要求に基づいてJGアプリケーションが自動的に起動されることにより、該発行入金機4にて指定した金額(発行要求額)の与信枠(使用可能額)からの使用と該発行要求額に相当する残存金額が記憶されたビジターカードの発行が実施される外部起動処理と、携帯電話機5においてJGアプリケーションを予め起動して、発行に使用する金額(発行要求額)を携帯電話機5において指定した後、該携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させることで指定した発行要求額の与信枠(使用可能額)からの使用と該発行要求額に相当する残存金額が記憶されたビジターカードの発行が実施される内部起動処理との双方の処理が可能とされており、まず、外部起動処理におけるクレジット発行処理の状況に関して、図10並びに図11に基づいて説明する。
発行入金機4のディスプレイパネル38には、通常時において、図10(a)に示すように、「カードを挿入して下さい」のメッセージ並びにカード発行を実施する場合に選択操作される「カード発行」の選択メニューとが表示されている。この表示がなされている状態において、遊技者(利用者)は、「カード発行」の選択メニューを選択する。
該「カード発行」のメニュー選択に基づいてMPU48は、図10(b)に示すように、「クレジット利用」と「現金」のメニューが選択操作可能とされた種別選択画面をディスプレイパネル38に表示して、利用者からビジターカードの発行種別の選択を受付ける。
この種別選択画面において「現金」のメニューを選択された場合には、貨幣投入部23からの貨幣の投入を受付けて受付け貨幣の識別を硬貨識別ユニット42および/または紙幣識別ユニット43にて実施した後、該識別金額の範囲内の発行額を、例えば図10(c)に示すようにディスプレイパネル38に表示して受付け、該受付けた発行額と、ICカードリーダライタ26により発行されるビジターカードから読み出したカードIDとを含む発行情報をシステムコントローラ110に送信し、該発行情報に応じてシステムコントローラ110から返信される更新完了通知を受信したことにより、前記発行額に相当する残存金額をICカードリーダライタ26により、発行されるビジターカードに記憶してICカード挿入口30から排出することで現金を使用してのビジターカードの発行が実施される。尚、この際、余剰金額(お釣り)が発生する場合には、余剰金額の現金が紙幣排出口32から返却される。
尚、前記発行情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した発行情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、現金入金(発行)額並びに現金入金(発行)残存金額に発行額である例えば5000円が記憶され、直近の入金(発行)種別として現金を示すGが記憶される。更に、発行・入金金額集計テーブルの現金の集計金額に発行額である5000円が加算更新される。
また、前記種別選択画面において「クレジット利用」のメニューを選択した場合には、図10(c)に示すように、MPU48は、予め設定されている発行金額メニュー、具体的には「1000円」、「3000円」、「5000円」、「10000円」を選択可能な発行額選択画面をディスプレイパネル38に表示して発行要求額の指定を利用者(遊技者)より受付ける。尚、発行を中止したい場合には、図10(c)に示す画面における「中止」の選択操作部を操作することで処理が中止される。
図10(c)に示す発行額選択画面において発行要求額を受付けた場合、例えば発行要求額として「10000円」を受付けた場合にMPU48は、図10(d)に示すように、該指定された発行要求額である「10000円」を利用金額として表示するとともに、該表示した利用金額(発行要求額)で良ければ、ディスプレイパネル38に向かって右側部位置に設けられているクレジット通信部41に携帯電話機5を近接させることを要求するメッセージを表示する。
このメッセージの表示状態において遊技者(利用者)は、表示されたメッセージに従って携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させると、外部カードリーダライタ46と非接触ICチップ100との間において、前述の近距離非接触通信が実施されて、相互認証が行われるとともに、該相互認証において認証が得られた場合に、MPU48は、該外部カードリーダライタ46を通じて、JGアプリケーションのアプリケーションID並びにアプリケーションの起動指示データ並びに遊技者(利用者)より受付けた発行要求額(利用金額)である「10000円」を含む所定フォーマット形式の、本発明における特定取引実施要求となる送金処理要求を非接触ICチップ100に送信する。
この送金処理要求の受信に基づいてディジタル制御部103は、該受信した送金処理要求を一次記憶するとともに、該送金処理要求に含まれるアプリケーションIDから起動指示されたアプリケーションがJGアプリケーションであると特定し、該JGアプリケーションの起動要求を制御部55に出力して制御部55に該JGアプリケーション(プログラム)を実行させ、該JGアプリケーションを起動した制御部55に対して、前記にて一次記憶している送金処理要求を出力する。尚、JGアプリケーションが既に起動されている場合には、ディジタル制御部103は、受信した送金処理要求を制御部55に対して出力する。
このJGアプリケーションを起動した制御部55は、図11に示す外部起動処理を実施して、まず、非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)から出力されてきた特定取引実施要求である送金処理要求を受付ける要求受付け処理を実施する(S00)。つまり、該要求受付け処理において、特定取引に使用される取引額となる発行入金機4からの送金処理要求に含まれる発行要求額(利用金額)を受付けており、該要求受付け処理によって本発明における特定取引実施要求受付け処理並びに特定取引実施要求受付けステップが形成されている。
そして、S0に進んで、該要求受付け処理にて受付けた要求、つまり、発行入金機4から受信した要求が送金処理要求であるか否かを判定し、受信した要求が送金処理要求である場合にはS1に進み、送金処理要求ではない場合には、処理を終了する。
そしてS1において、非接触ICチップ100から出力されてきた送金処理要求、つまりは、発行入金機4から受信した送金処理要求に含まれる発行要求額(利用金額)である「10000円」から、使用額が「10000円」であると特定する。
そして、前記メモリ104のカード管理会社の記憶領域104cに記憶されている設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社を、例えばA社として特定するとともに、該特定したクレジット会社A社の記憶領域104aに記憶されている与信枠残高となる使用可能額にアクセスして、通常利用に設定されているA社の使用可能額を取得する(S2)。
そして、S3に進んで、S1にて特定した使用額(発行要求額)である10000円が、S2において取得した使用可能額以下であるか、具体的には、使用額(発行要求額)である10000円以上の使用可能額が存在するかを判定する与信枠判定処理を実施する。つまり、該与信枠判定処理において、前記S00にて受付けた特定取引実施要求となる送金処理要求に含まれる取引額(使用額)が前記与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている与信枠残高としての使用可能額以下であるか否かを判定しており、該与信枠判定処理によって本発明における与信枠判定ステップが形成されている。
このS3における判定において、使用額(発行要求額)が使用可能額よりも大きい場合には、S10に進んで、S2にて取得した使用可能額を含む与信枠エラー画面(図示略)を表示部56に表示するとともに、該使用可能額を含む与信枠エラーを、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する(S11)。
この与信枠エラーを受信した場合において発行入金機4のMPU48は、ディスプレイパネル38に、受信した与信枠エラーに含まれる使用可能額を含む図10(f)に示す与信枠エラー画面を表示するとともに、該使用可能額以内にて指定可能な発行額が存在する場合には、該指定可能な発行額が表示された図10(c)に類似する発行額選択画面をディスプレイパネル38に表示して発行要求額の再指定を受付ける一方、使用可能額以内にて指定可能な発行額が存在しない場合には処理を終了する。
一方、S3における判定において、使用額(発行要求額)が使用可能額以下である場合には、S4に進んで、メモリ104の該カード管理会社の記憶領域104c内の利用履歴にアクセスして、設定データにおいて所定期間に指定されている期間、具体的には、1日並びに当月における取引額を、利用履歴に記憶されている本日利用額と今月利用額とを取得することで(図3参照)特定し、該特定した取引額である本日利用額並びに今月利用額と、使用額(発行要求額)である10000円との合計額を算出する。
そして、メモリ104の該カード管理会社の記憶領域104c内の上限額データにアクセスして、本日並びに当月(今月)における各利用上限額、具体的には、本日利用上限額である30000円、当月(今月)利用上限額である30万円を特定し、S4において算出した各合計額が対応する利用上限額以下であるか、つまりは、算出した各合計額が対応する利用上限額を越えていないかを判定する上限額判定処理を実施する(S5)。つまり、該上限額判定処理において、前記S00にて受付けた特定取引実施要求となる送金処理要求に含まれる取引額(使用額)と所定期間における取引額となる本日利用額と今月利用額との合計額が、前記特定取引に使用可能な予め定められた上限額を超過するか否かを判定しており、該上限額判定処理によって本発明における上限額判定ステップが形成されている。
そして、S4において算出した合計額のいずれか一方でも対応する利用上限額を越えている場合には、S5においてNoと判定されてS12に進み、該超過していると判定された利用上限額と該利用上限額に対応する所定期間の利用額の差額である利用可能額を算出し、該利用可能額を含む限度額超過エラー画面(図10(g)参照)を表示部56に表示する差額表示処理を実施した後(S12)、該S12にて算出した利用可能額を含む限度額超過エラーを、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する(S13)。
この限度額超過エラーを受信した場合において発行入金機4のMPU48は、ディスプレイパネル38に、図10(g)に示すように、受信した限度額超過エラーに含まれる利用可能額を含む限度額超過エラー画面を表示するとともに、該利用可能額以内にて指定可能な発行額が存在する場合には、該指定可能な発行額が表示された図10(c)に類似する図示しない発行額選択画面を表示して発行要求額の再指定を受付ける一方、利用可能額以内にて指定可能な発行額が存在しない場合(利用可能額が1000円未満の場合)には処理を終了する。
一方、S4にて算出した合計額のいずれも利用上限額を越えていない場合に制御部55は、S5においてYesと判定してS6に進み、該使用額(発行要求額)の使用可能額からの減算更新を要求する当該使用額を含む更新要求を通常使用に設定されているクレジット会社であるA社のクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理を実施する。
この更新要求の出力を受けて制御部55は、JGアプリケーションによる処理を一時中断して、メモリ部60からA社のクレジットアプリケーションを読み出してクレジットアプリケーションを起動し、該クレジットアプリケーションに基づいて、JGアプリケーションから出力された更新要求に含まれる使用額(10000円)を、A社の使用済金額に加算更新するとともにA社の使用可能額から減算更新した後、完了通知をJGアプリケーションに対して出力してクレジットアプリケーションを終了する。尚、このクレジットアプリケーションの起動に際しては、前述したように、最新利用日の判定が実施されて、最新利用日の日付が前月の日付である場合において、与信枠が当該クレジット会社A社のサーバコンピュータ16から取得されて、前述のように使用済金額(0)と使用可能額(与信枠と同額)とが更新される。
つまり、前述のS3の与信枠判定処理において、前記S00にて受付けた特定取引実施要求となる送金処理要求に含まれる取引額(使用額)が前記与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている与信枠残高としての使用可能額以下であるとの判定結果であり、且つ、S5の上限額判定処理における判定結果が上限額を超過しない判定結果であることを条件に、与信枠残高である使用可能額が、前記S00の要求受付け処理にて受付けた特定取引実施要求となる送金処理要求に含まれる本発明の取引額となる使用額(発行要求額)分を減算した与信枠残高である使用可能額に更新する更新要求をクレジットアプリケーションに出力する更新要求出力処理を実施することで、与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている、遊技者(利用者)により選択されて通常利用に設定されているクレジット会社の使用可能額から該更新要求に含まれる使用額(発行要求額)分が減算されるので、該更新要求出力処理によって本発明における特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算処理並びに減算ステップが形成されている。
このように、本実施例では、JGアプリケーションには、各クレジット会社の使用可能額を更新するアクセス権が与えられていないので、使用額(発行要求額)の更新要求をクレジットアプリケーションに対して出力して、該クレジットアプリケーションによって使用額(発行要求額)を使用可能額から減算更新させるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、JGアプリケーションにA社の使用可能額を更新するアクセス権が与えられている場合には、該JGアプリケーション自体が、各クレジット会社、例えばA社の使用可能額から使用額(発行要求額)を減算更新するようにしても良い。
そして、このクレジットアプリケーションからの完了通知の出力に基づいて制御部55は、一時中断していたJGアプリケーションによる処理を再開し、メモリ104のカード管理会社の記憶領域104c内に記憶されている利用履歴データを更新する(S7)。具体的には、RTC61から出力される本日の日付とクレジット会社の種別と発行要求額(10000円)を利用額として記憶するとともに、該利用額(発行要求額)である10000円を本日利用額並びに今月利用額に加算更新する。尚、これらJGアプリケーション並びにクレジットアプリケーション間の更新要求や完了通知の授受は、例えば非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)を介して実施される。
そしてS8に進み、前記S4にて算出した合計額と、対応する各利用上限額との差額、つまりは、言い換えると、S7において加算更新した後の新たな本日利用額並びに今月利用額と、対応する利用上限額との差額を算出して、該算出した差額の内の小さい金額を利用可能額として特定し、該特定した利用可能額と、S2にて特定(取得)した使用可能額から発行要求額(10000円)を減算した新たな使用可能額との内、いずれか少ない方の金額を次の特定取引(発行または追加入金)において利用できる新たな利用可能額として特定し、該特定した新たな利用可能額を含む完了画面を表示部56に表示した後、該特定した利用可能額と、メモリ部60から読み出した該携帯電話機5の端末IDと、使用額(発行要求額)が使用可能額から減算された通常使用に設定されているクレジット会社のクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する完了通知送信処理を実施する(S9)。つまり、前述のS3の与信枠判定処理において、前記S00にて受付けた特定取引実施要求となる送金処理要求に含まれる取引額(使用額)が前記与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている与信枠残高としての使用可能額以下であるとの判定結果であり、且つ、S5の上限額判定処理における判定結果が上限額を超過しない判定結果であることを条件に、本発明の信販会社指定受付けステップとなる前述のクレジット会社選択受付け処理において受付けられて通常利用に設定されているクレジット会社(信販会社)のクレジット会社ID(信販会社識別情報)と、本発明における携帯端末識別情報である端末IDとを含み、取引額となる使用額(発行要求額)の特定取引(ビジターカードの発行)を許可する取引許可情報となる完了通知が特定取引装置となる発行入金機4に対して送信されており、該完了通知送信処理によって本発明の請求項1並びに請求項9における取引許可情報送信処理並びに取引許可情報送信ステップが形成されている。
この完了通知を受信した場合において発行入金機4のMPU48は、遊技者(利用者)より受付けた発行要求額である利用金額(10000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに発行に使用するビジターカードから読み出したカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、利用金額(発行要求額)である10000円を残存金額として発行に使用するビジターカードに記憶した後、該ビジターカードをICカード挿入口30より排出して発行するとともに、図10(e)に示すように、発行が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む発行完了画面をディスプレイパネル38に表示する。つまり、本実施例の発行入金機4のMPU48は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、遊技者(利用者)から受付けた発行要求額に相当する残存金額が記憶されたビジターカードを発行する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(発行要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(発行要求額)である10000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
このようにして与信枠(使用可能額)を使用して発行(購入)されたビジターカードをカードユニット3に挿入することで、遊技者(利用者)は、該発行(購入)されたビジターカードに記憶されている残存金額を遊技に使用することができる。
次に、携帯電話機5にて発行金額を指定する内部起動処理の流れについて、図12並びに図13に基づいて説明すると、遊技者(利用者)が携帯電話機5において、所定のJGアプリケーションの起動操作を実施すると、制御部55は、メモリ部60に記憶されているJGアプリケーションを読み出して実行し、該JGアプリケーションに基づいて図12(a)に示すメインメニュー画面を表示部56に表示する(Sn1)。
このメインメニュー画面には、発行入金機4やカードユニット3において発行や追加入金に使用する使用額を指定して送金する際に選択操作される「金額送金」のメニューと、その時点において利用可能な利用可能額を確認する際に選択操作される「利用可能額確認」のメニューと、通常利用のクレジット会社を変更する際に選択操作される「クレジット会社選択」のメニューと、JGアプリケーションを終了する際に選択操作される「終了」のメニューとが選択操作可能に設けられている。
これらメインメニュー画面における各メニューの選択操作は、Sn2〜Sn5の各ステップを繰返し実施することで、いずれかのメニュー操作があったことが検知される。
このメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「利用可能額確認」のメニューを選択操作した場合には、Sn12に進んで、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社を特定し、該特定したクレジット会社の使用可能額にアクセスして使用可能額を取得するとともに、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の利用履歴データ並びに上限額データにアクセスして、利用履歴データに記憶されている本日利用額と今月利用額を取得することで本日利用額と今月利用額を特定する(図3参照)。そして、更に上限額データより本日利用上限額と当月利用上限額とを特定し、これら特定した本日利用上限額と本日利用額との差額、並びに当月利用上限額と今月利用額との差額とを算出し、該算出した差額の内の小さい方の金額を、その時点における利用可能額として特定する。
そしてSn13に進んで、該特定した利用可能額並びに前記にて取得した使用可能額とを含む図12(b)に示す利用可能額画面を表示し、所定時間が経過するか或いは該利用可能額画面に設けられている「確認」の選択入力部の選択操作が有るかのいずれかが成立したときに、利用可能額画面の表示を終了し、Sn1に戻って図12(a)に示すメインメニュー画面を再表示して各メニューの受付け待ち状態に移行する。
一方、前記したメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「クレジット会社選択」のメニューを選択操作した場合には、該選択がSn4により検知されてSn14に進み、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社と、その他の利用可能なクレジット会社とを特定し、これら各クレジット会社を選択可能とされた図12(e)に示すクレジット会社選択画面を表示して、通常使用に設定するクレジット会社の指定を受付ける。
そして、該クレジット会社選択画面にて受付けたクレジット会社、例えばB社が選択された場合には、該選択されたクレジット会社Bを通常利用のクレジット会社として設定データを更新して設定するとともに、図12(f)に示す設定完了画面を所定時間に亘り表示した後、Sn1に戻って図12(a)に示すメインメニュー画面を再表示して各メニューの受付け待ち状態に移行する。
一方、遊技者(利用者)がクレジットを使用してビジターカードを購入したい場合には、「金額送金」のメニューを選択すれば良く、遊技者(利用者)が「金額送金」のメニューを選択操作した場合には、該選択がSn2により検知されてSn6に進み、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社を特定し、該特定したクレジット会社の使用可能額にアクセスして該使用可能額を取得するとともに、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の利用履歴データ並びに上限額データにアクセスして、利用履歴データに記憶されている本日利用額と今月利用額を取得することで本日利用額と今月利用額を特定する(図3参照)。そして、更に上限額データより本日利用上限額と当月利用上限額とを特定し、これら特定した本日利用上限額と本日利用額との差額、並びに当月利用上限額と今月利用額との差額とを算出し、該算出した差額の内の小さい方の金額を、その時点における利用可能額として特定する。
そしてSn7に進んで、Sn6にて特定(取得)した本発明における与信枠残高である使用可能額の範囲内であって、且つ、Sn6にて特定したその時点における利用可能額の範囲内の金額メニューのみが選択可能とされた、図12(c)に示す金額選択画面を表示部56に表示する利用可能取引額表示処理を実施するとともに、発行に使用する使用額(発行要求額)の指定を遊技者(利用者)から受付ける取引額選択受付け処理を実施する。具体的に、図12(c)に示す画面においては、例えば、使用可能額が20000円で、利用可能額が7000円である場合には、該7000円以内の金額メニューである「1000円」、「3000円」、「5000円」の金額メニューが選択可能とされ、7000円を越える「10000円」の選択メニューは、選択不可(ノンアクティブ)とされている。
つまり、前記したSn7の利用可能取引額表示処理において、所定期間である本日1日と当月一ヶ月において前記特定取引である発行や追加入金に利用可能な予め定められた上限額と該所定期間における取引額である本日利用額と今月利用額との差額である利用可能額を算出し、該差額である利用可能額の範囲内であって、且つ本発明の与信枠残高である使用可能額の範囲内の複数の異なる取引額となる発行額を表示部56に表示しており、該Sn7の利用可能取引額表示処理によって利用可能取引額表示ステップが形成され、前記Sn7の取引額選択受付け処理において、利用可能取引額表示ステップとなる前記利用可能取引額表示処理にて表示された複数の異なる取引額(発行額)の内から1つの取引額(発行額)の選択を遊技者(利用者)から受付けており、該取引額選択受付け処理において本発明における取引額選択受付けステップが形成されている。
この金額選択画面にて例えば3000円の指定を受付けた場合には、図示しない、「携帯電話を読み取り部に近づけて下さい。」のメッセージを含む案内画面を表示して、携帯電話機5を発行入金機4のクレジット通信部41に近接させ、Sn8に進んで、該選択された金額(発行要求額)である3000円を含み、該発行要求額を使用額としてセットすることを要求する発行要求額のセット要求を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信するとともに、前述の外部起動処理の場合と同様に、該発行要求額の更新要求を通常使用に設定されているクレジット会社のクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理を実施する。
尚、ビジターカード或いは会員カードを受付けていない図10(a)に示す画面の表示中に、前記セット要求を受信した発行入金機4のMPU48は、該セット要求に含まれる発行要求額を使用可能額から減算する使用額としてセットし、携帯電話機5のクレジットアプリケーションからの確認要求に基づいて、該セットされた使用額を外部カードリーダライタ46から非接触ICチップ100に対して送信する。
Sn8における更新要求の出力を受けて、制御部55は、前述の外部起動処理の場合と同様に、JGアプリケーションにより処理を一時中断して、前記にて特定した通常使用に設定されているクレジット会社のクレジットアプリケーションをメモリ部60から読み出して実行し、該クレジットアプリケーションに基づいて、該更新要求に含まれる発行要求額と同一の使用額が間違いなく発行入金機4にセットされているかを確認するための確認要求を、非接触ICチップ100を通じて外部カードリーダライタ46に対して送信して、その時点で発行入金機4にてセットされている使用額を取得し、該取得した使用額と発行要求額が一致することを条件に、該発行要求額を当該クレジット会社の使用済金額に加算更新するとともに使用可能額から減算更新した後、完了通知をJGアプリケーションに対して出力する。尚、確認要求により発行入金機4より取得したデータが、エラーを示すデータである場合には、当然ながら、使用額と発行要求額が一致しないことになるので、JGアプリケーションに対して完了通知ではないエラー通知が出力されることで、発行処理が使用可能額からの使用額の減算が実施されることなく中止される。
つまり、前記したSn7の取引額選択受付け処理にて受付けた発行要求額である使用額分を減算した与信枠残高である使用可能額に更新する更新要求をクレジットアプリケーションに出力する更新要求出力処理を実施することで、与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている、遊技者(利用者)により選択されて通常利用に設定されているクレジット会社の使用可能額から該更新要求に含まれる使用額(発行要求額)分が減算されるので、該更新要求出力処理によって本発明における取引額選択受付け処理となる取引額選択受付け処理にて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に前記与信枠残高記憶部となるメモリ104に記憶されている記憶情報である使用可能額を更新するための減算処理並びに減算ステップが形成されている。
この完了通知の出力に基づいて制御部55は、一時中断していたJGアプリケーションによる処理を再開し、メモリ104のカード管理会社の記憶領域104c内に記憶されている利用履歴データを更新する(Sn9)。具体的には、RTC61から出力される本日の日付とクレジットサービス会社の種別と発行要求額(3000円)を利用額として記憶するとともに、該発行要求額(3000円)を本日利用額並びに今月利用額に加算更新する。つまり、該Sn9において所定期間である本日一日或いは当月一ヶ月において前記特定取引となる発行や後述する追加入金に使用された取引額(利用額)を特定可能な情報となる利用履歴を更新記憶している。
そしてSn10に進み、Sn6にて特定(取得)した使用可能額と利用可能額のいずれか少ない方の金額であるその時点での利用可能額から入金要求額(3000円)を減算して、次の追加入金において利用できる新たな利用可能額(4000円)を特定し、該特定した新たな利用可能額(4000円)と送金が完了したメッセージとを含む送金完了画面を表示部56に表示した後、該特定した新たな利用可能額と、メモリ部60から読み出した該携帯電話機5の端末IDと、使用額(発行要求額)が使用可能額から減算された通常使用に設定されているクレジット会社のクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する完了通知送信処理を実施する(Sn11)。つまり、Sn11の完了通知送信処理において、本発明の信販会社指定受付けステップとなる前述のクレジット会社選択受付け処理において受付けられて通常利用に設定されているクレジット会社(信販会社)のクレジット会社ID(信販会社識別情報)と、本発明における携帯端末識別情報である端末IDとを含み、取引額となる使用額(発行要求額)の特定取引(ビジターカードの発行)を許可する取引許可情報となる完了通知が特定取引装置となる発行入金機4に対して送信されており、該完了通知送信処理によって本発明の請求項3並びに請求項11における取引許可情報送信処理並びに取引許可情報送信ステップが形成されている。
この完了通知を受信した場合において発行入金機4のMPU48は、前記にて受信したセット要求に含まれる発行要求額である利用金額(3000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに発行に使用するビジターカードから読み出したカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、利用金額(発行要求額)である3000円を残存金額として発行に使用するビジターカードに記憶した後、該ビジターカードをICカード挿入口30より排出して発行するとともに、前述した図10(e)に示す画面と同様に、発行が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む発行完了画面をディスプレイパネル38に表示する。つまり、本実施例の発行入金機4は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、取引額となる該携帯電話機5において受付けられた前記セット要求に含まれる発行要求額に相当する残存金額が記憶されたビジターカードを発行する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(発行要求額)である3000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(発行要求額)である3000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
このようにして与信枠(使用可能額)を使用して発行(購入)されたビジターカードをカードユニット3に挿入することで、遊技者(利用者)は、該発行(購入)されたビジターカードに記憶されている残存金額を遊技に使用することができる。
次に、クレジット機能を有する携帯電話機5を所持する遊技者(利用者)が、既にビジターカード或いは会員カードを所持している場合には、これら既に所持しているビジターカード或いは会員カードに記憶されている残存金額に与信枠(使用可能額)を使用して発行入金機4またはカードユニット3において前記したクレジット追加入金処理を実施することで、該クレジット追加入金後の残存金額を使用してパチンコ玉の貸出を受けて遊技を実施できるようになっている。尚、発行入金機4とカードユニット3における追加入金の違いとしては、カードユニット3においては、会員カードやビジターカードの残存金額が「0」の場合において追加入金を実施できるのに対して、発行入金機4では、残存金額が「0」ではなく、所定金額である「3000」円以下において実施できる点が異なるのみで、その他の処理内容は同様とされている。
尚、会員カードの所持する会員遊技者は、所持している会員カードに記憶されている残存金額以外に、カードユニット3において前記払戻処理が実施されることで、会員カードに記憶されている会員識別情報である会員IDにより特定される、当該会員遊技者が一度遊技にて獲得して貯蓄している貯蓄玉数を使用しても遊技を実施できるようになっている。
はじめに、発行入金機4にて会員カードまたはビジターカードに追加入金を実施する流れについて以下に説明し、カードユニット3における追加入金に関しては、後述する。尚、本実施例においては、前記ビジターカードのクレジット発行処理の場合と同様に、入金する金額を発行入金機4にて指定した後、携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させて、該近接により発行入金機4から送金処理要求に基づいてJGアプリケーションが自動的に起動されることにより、該発行入金機4にて指定した金額(入金要求額)の与信枠(使用可能額)からの使用とビジターカード或いは会員カードへの追加入金とが実施される外部起動処理と、携帯電話機5においてJGアプリケーションを予め起動して、入金する金額(入金要求額)を携帯電話機5において指定した後、該携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させることで指定した金額(入金要求額)の与信枠(使用可能額)からの使用とビジターカード或いは会員カードへの追加入金とが実施される内部起動処理との双方の処理が可能とされており、まず、外部起動処理における追加入金状況に関して、図11並びに図14に基づいて説明する。
発行入金機4のディスプレイパネル38には、通常時において、図14(a)に示すように、「カードを挿入して下さい」のメッセージが表示されている。この表示がなされている状態において、遊技者(利用者)は、ICカード挿入口30からビジターカード或いは会員カードを挿入する。
該ビジターカード或いは会員カードの挿入に基づいて、MPU48は、挿入されたビジターカード或いは会員カードから読み出されたカードIDと残存金額とを含む認証要求をシステムコントローラ110に対して送信することで、該システムコントローラ110にて、カードマスターテーブルに受信した認証要求に含まれるカードIDに対応して記憶、管理している残存金額の照合並びに使用の可否データの確認が実施され、該照合並びに確認において問題がない、具体的には、受信した認証要求に含まれる残存金額が管理している残存金額以下であり、使用の可否データが使用可を示す「0」のデータである場合において当該ビジターカード或いは会員カードの使用を許諾する使用許諾が該発行入金機4に返信され、これら使用許諾の受信、並びにビジターカード或いは会員カードから読み出された残存金額が所定金額である「3000円」以下である場合において、図14(b)に示すように、該ビジターカード或いは会員カードから読み出した残存金額を「カード残額」としてディスプレイパネル38に表示するとともに、クレジットを使用して追加入金を行う際に選択操作されるクレジットの選択操作部と、現金を使用しての追加入金を行う際に選択操作される現金入金の選択操作部と、追加入金を中止して挿入したビジターカード或いは会員カードを返却させる際に選択操作されるカード返却の選択操作部を表示する。
この図14(b)に示す画面において、現金を投入して追加入金を実施したい場合には、「現金入金」の選択操作部を操作することで、発行入金機4は、紙幣並びに硬貨の受付け待ち状態となり、貨幣投入部23からの貨幣の投入を受付けて受付け貨幣の識別を硬貨識別ユニット42および/または紙幣識別ユニット43にて実施した後、該識別金額の範囲内の入金金額を、例えば図14(c)に示すようにディスプレイパネル38に表示して遊技者(利用者)から受付け、該受付けた入金金額と受付け中のビジターカード或いは会員カードから読み出したカードIDとを含む入金情報をシステムコントローラ110に送信し、該入金情報に応じてシステムコントローラ110から返信される更新完了通知を受信したことにより、受付け中のビジターカード或いは会員カードから読み出した残存金額に前記入金金額に相当する残存金額を加算更新し、該加算更新後の残存金額が更新記憶されたビジターカード或いは会員カードをICカード挿入口30から返却する。尚、この際、余剰金額(お釣り)が発生する場合には、余剰金額の現金が紙幣排出口32から返却される。
尚、前記入金情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した入金情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、例えば1000円が繰越金額に記憶されるとともに、該繰越金額に入金金額である例えば5000円を加えた新たな残存金額である6000円が残存金額に記憶され、現金入金(発行)額並びに現金入金(発行)残存金額に該入金金額である5000円が記憶され、直近の入金(発行)種別として現金を示すGが記憶される。更に、発行・入金金額集計テーブルの現金の集計金額に入金金額である5000円が加算更新される。
一方、クレジット(与信枠)を使用して追加入金を実施したい場合には、図14(b)に示す画面において「クレジット入金」の選択操作部を操作することで、MPU48は、図14(c)に示すように、予め設定されている金額メニュー、具体的には「1000円」、「3000円」、「5000円」、「10000円」を選択可能な入金金額選択画面をディスプレイパネル38に表示して入金する金額(入金要求額)の指定を遊技者(利用者)から受付ける。尚、追加入金を中止したい場合には、図14(c)に示す画面における「中止/返却」の選択操作部を操作することで、受付け中のビジターカード或いは会員カードがICカード挿入口30から返却される。
この図14(c)に示す画面において入金要求額を受付けた場合、例えば入金要求額として「10000円」を受付けた場合にMPU48は、図14(d)に示すように、該入金要求額である「10000円」を利用金額として表示するとともに、該表示した利用金額(入金要求額)で良ければ、ディスプレイパネル38に向かって右側部位置に設けられているクレジット通信部41に携帯電話機5を近接させることを要求するメッセージを表示する。
この表示状態において遊技者(利用者)は、表示されたメッセージに従って携帯電話機5をクレジット通信部41に近接させると、外部カードリーダライタ46と非接触ICチップ100との間において、前述の近距離非接触通信が実施されて、相互認証が行われるとともに、該相互認証において認証が得られた場合に、MPU48は、該外部カードリーダライタ46を通じて、JGアプリケーションのアプリケーションID並びにアプリケーションの起動指示データ並びに遊技者(利用者)より受付けた指定金額(入金要求額)である「10000円」を含む所定フォーマット形式の送金処理要求を非接触ICチップ100に送信する。
この送金処理要求の受信に基づいてディジタル制御部103は、該受信した送金処理要求を一次記憶するとともに、該送金処理要求に含まれるアプリケーションIDから起動指示されたアプリケーションがJGアプリケーションであると特定し、該JGアプリケーションの起動要求を制御部55に出力して制御部55に該JGアプリケーションを実行させ、該JGアプリケーションを起動した制御部55に対して、前記にて一次記憶している送金処理要求を出力する。尚、JGアプリケーションが既に起動されている場合には、ディジタル制御部103は、受信した送金処理要求を制御部55に対して出力することで、前述の図11に示す外部起動処理がJGアプリケーションに基づいて制御部55により実施される。
この外部起動処理においては、まず、非接触ICチップ100(ディジタル制御部103)から出力されてきた要求である送金処理要求を受付ける要求受付け処理を実施(S00)した後、S0に進んで、該発行入金機4から受信した要求が送金処理要求であるか否かを判定し、受信した要求が送金処理要求である場合にはS1に進み、送金処理要求ではない場合には、処理を終了する。
そしてS1において、非接触ICチップ100から出力されてきた送金処理要求、つまりは、発行入金機4から受信した送金処理要求に含まれる入金要求額である「10000円」から、使用額が「10000円」であると特定する。
そして、S2に進んで、通常使用に設定されているクレジット会社を、例えばA社として特定するとともに、該特定したクレジット会社A社の使用可能額にアクセスして、通常利用に設定されている該A社の使用可能額を取得し、S1にて特定した使用額(入金要求額)である10000円が、S2において取得した使用可能額以下であるか、つまり使用額(入金要求額)である10000円以上の使用可能額が存在するかを判定する(S3)。
このS3における判定において、使用額(入金要求額)が使用可能額よりも大きい場合には、前述のS10並びにS11の処理を実施して与信枠エラーを送信する。
この与信枠エラーを受信した場合において発行入金機4のMPU48は、ディスプレイパネル38に、受信した与信枠エラーに含まれる使用可能額を含む図14(f)に示す与信枠エラー画面を表示するとともに、該使用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在する場合には、該指定可能な入金金額が表示された図14(c)に類似する入金金額選択画面をディスプレイパネル38に表示して入金要求額の再指定を受付ける一方、使用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在しない場合には処理を終了する。
一方、S3における判定において、使用額(入金要求額)が使用可能額以下である場合には、S4に進んで、前述のように本日利用額並びに今月利用額と使用額(入金要求額)である10000円との合計額を算出した後、算出した各合計額が対応する利用上限額を越えていないかを判定する上限額判定処理を実施する(S5)。
そして、S4において算出した合計額のいずれか一方でも対応する利用上限額を越えている場合には、S5においてNoと判定されて前述したS12並びにS13の処理が実施されて限度額超過エラーが発行入金機4に送信される。
この限度額超過エラーを受信した場合において発行入金機4のMPU48は、ディスプレイパネル38に、図14(g)に示すように、受信した限度額超過エラーに含まれる利用可能額を含む限度額超過エラー画面を表示するとともに、該利用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在する場合には、該指定可能な入金金額が表示された図14(c)に類似する図示しない入金金額選択画面を表示して入金要求額の再指定を受付ける一方、利用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在しない場合(利用可能額が1000円未満の場合)には処理を終了する。
一方、S4にて算出した合計額のいずれも利用上限額を越えていない場合に制御部55は、S5においてYesと判定してS6に進み、前述の更新要求出力処理を実施することで、前述したように、JGアプリケーションによる処理が一時中断されるとともに、A社のクレジットアプリケーションが起動されることで、更新要求に含まれる使用額(入金要求額)である10000円が、A社の使用済金額に加算更新されるとともにA社の使用可能額から減算更新された後、完了通知がJGアプリケーションに対して出力される。
そして、この完了通知の出力に基づいて制御部55は、一時中断していたJGアプリケーションによる処理を再開し、メモリ104のカード管理会社の記憶領域104c内に記憶されている利用履歴データを更新した後(S7)、前述のように新たな利用可能額を特定して該新たな利用可能額を含む完了画面を表示部56に表示するとともに、該特定した利用可能額と、メモリ部60から読み出した該携帯電話機5の端末IDと、使用額(入金要求額)が使用可能額から減算された通常使用に設定されているクレジット会社A社のクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する完了通知送信処理を実施する(S9)。
この完了通知を受信した場合において発行入金機4のMPU48は、遊技者(利用者)より受付けた入金要求額である利用金額(10000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに受付け中のビジターカードまたは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である例えば1000円に利用金額(入金要求額)である10000円を加えた新たな残存金額である11000円を更新記憶して、ICカード挿入口30より返却するとともに、図14(e)に示すように、入金が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む入金完了画面をディスプレイパネル38に表示する。つまり、本実施例の発行入金機4のMPU48は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、遊技者(利用者)から受付けた入金要求額を受付け中のビジターカード或いは会員カードの残存金額に加算更新する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、例えば1000円が繰越金額に記憶されるとともに、該繰越金額に利用金額(入金要求額)である10000円を加えた新たな残存金額である11000円が残存金額に記憶され、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(入金要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(入金要求額)である10000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
このようにして与信枠(使用可能額)から入金されたビジターカード或いは会員カードをカードユニット3に挿入することで、遊技者(利用者)は、該入金された残存金額を遊技に使用することができる。
次に、携帯電話機5にて入金する金額を指定する内部起動処理の流れについて、図12並びに図13に基づいて説明すると、遊技者(利用者)は、前述のビジターカードの発行の場合と同様に所定のJGアプリケーションの起動操作を実施してJGアプリケーションを起動させて表示部56に図12(a)に示すメインメニュー画面を表示させた後(Sn1)、該メインメニュー画面において、「金額送金」のメニューを選択するとともに、発行入金機4のICカード挿入口30にビジターカードまたは会員カードを挿入して、前述の図14(b)に示す画面を表示しておく。
この「金額送金」のメニュー選択はSn2により検知されて、前述したSn6〜Sn11の各ステップが実施されることで、通常利用に設定されているクレジット会社の使用可能額や、利用額と利用上限額との差額である利用可能額が特定され、これら使用可能額並びに利用可能額の範囲内の入金金額のメニューが表示部56に表示されて、遊技者(利用者)より追加入金する金額(入金要求額)の指定を受付ける処理や、該受付けた金額(入金要求額)を含む入金要求額のセット要求を送信する処理や、入金要求額の更新要求を通常利用に設定されているクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理や、利用履歴データの更新処理や、新たな利用可能額の特定処理や、該特定した新たな利用可能額と、該携帯電話機5の端末IDとクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4に対して送信する完了通知送信処理が実施される。
この完了通知を受信した場合において発行入金機4のMPU48は、前記にて受信したセット要求に含まれる入金要求額である利用金額(例えば3000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに受付け中のビジターカード或いは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である例えば1000円に利用金額(入金要求額)である3000円を加えた新たな残存金額である4000円を更新記憶して、ICカード挿入口30より返却するとともに、前述の外部起動処理における図14(e)に示す入金完了画面と同様に、入金が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む入金完了画面をディスプレイパネル38に表示する。つまり、本実施例の発行入金機4のMPU48は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、取引額となる該携帯電話機5において受付けられた前記セット要求に含まれる発行要求額に相当する残存金額を受付け中のビジターカード或いは会員カードの残存金額に加算更新する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、例えば1000円が繰越金額に記憶されるとともに、該繰越金額に利用金額(入金要求額)である3000円を加えた新たな残存金額である4000円が残存金額に記憶され、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(入金要求額)である3000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(入金要求額)である3000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
これら発行入金機4において発行または追加入金されたビジターカード或いは会員カードは、カードユニット3に挿入されることで、該ビジターカード或いは会員カードに記憶されている残存金額を使用して、パチンコ玉の貸出を受けることができるようになる。
具体的には、遊技者(利用者)がビジターカード或いは会員カードをカードユニット3のカード挿入口309に挿入すると、該挿入されたビジターカード或いは会員カードから内部カードリーダライタ327により、カードIDや残存金額が読み出されて制御ユニット328に出力され、該制御ユニット328からシステムコントローラ110に、該読み出されたカードIDや残存金額並びに当該カードユニット32の装置IDを含む認証要求をシステムコントローラ110に対して送信する。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラ110では、カードマスターテーブルに受信した認証要求に含まれるカードIDに対応して記憶、管理している残存金額の照合並びに使用可否データの確認が実施され、該照合並びに確認において問題がない、具体的には、受信した認証要求に含まれる残存金額が管理している残存金額以下であり、使用の可否データが使用可を示す「0」のデータである場合において当該ビジターカード或いは会員カードの使用を許諾する使用許諾が認証要求の送信元のカードユニット3に返信される。
この使用許諾の受信により制御ユニット328は、受付けたビジターカード或いは会員カードから読み出した残存金額を表示部312や前述の残存金額表示器に表示するとともに、遊技者(利用者)の貸出操作に基づいて前述の貸出処理を実施する。
そして、該貸出処理に伴い、該貸出処理に使用した単位使用額を表示部312や前述の残存金額表示器の残存金額から減算更新するとともに、受付け中のビジターカード或いは会員カードのカードIDと貸出処理に使用した金額(単位使用額)と装置IDを含む貸出情報をシステムコントローラ110に対して送信する。
この貸出情報の受信に基づいてシステムコントローラ110は、該貸出情報に含まれる金額(単位使用額)をその当日の売上金額に加算更新するとともに、カードマスターテーブルにおいて該貸出情報に含まれるカードIDに対応付けて記憶している残存金額並びに繰り越し金額が存在する場合には該繰り越し金額から貸出情報に含まれる金額(単位使用額)を減算更新するとともに、直近の入金(発行)種別と異なる残存金額が存在する場合には、該残存金額から貸出情報に含まれる金額(単位使用額)を減算更新し、該減算更新に不足する金額を、直近の入金(発行)種別の残存金額から減算更新する。具体的には、例えば図17のカードマスターテーブルのカードIDがKC01−00001の会員カード(本実施例では会員カードのカードIDはKCから始まるIDとされ、ビジターカードのカードIDはVCから始まるIDとされている)であり、金額(単位使用額)が例えば500円であれば、該金額(単位使用額)である500円が残存金額である11000円から10500円に減算更新されるとともに、繰越金額1000円が500円に減算更新され、更に、繰越金額1000円に相当する直近の入金(発行)種別であるクレジットと異なる残存金額となる現金入金(発行)残存金額が1000円存在するので、該現金入金(発行)残存金額が500円に減算更新される。
更に、このように残存金額が10500円になった時点で、更にカードユニット3において貸出処理が実施されて、例えば金額(単位使用額)として1000円を含む貸出情報をカードユニット3からシステムコントローラ110が受信した場合には、該残存金額10500が9500円に減算更新され、繰越金額500円が0円に更新されるとともに、直近の入金(発行)種別であるクレジットと異なる残存金額となる現金入金(発行)残存金額に500円が存在するので、該500円が0円に減算更新され、且つ、単位使用額である1000円に対しての不足金額となる500円が直近の入金(発行)種別に対応するクレジット入金(発行)残存金額である10000円から減算されてクレジット入金(発行)残存金額が9500円に更新されるとともに、該クレジット入金(発行)残存金額から減算された不足金額となる500円がクレジット入金(発行)からの使用金額に加算されるようになっている。
このようにして、カードユニット3においてこれらビジターカード或いは会員カードに残存する残存金額を全て使用して、残存金額が「0」となった場合には、該カードユニット3においても、発行入金機4と同様に、現金を使用しての現金追加入金だけではなく、クレジット機能を有する携帯電話機5を用いて、クレジットを使用したクレジット追加入金を実施できるようになっており、これらクレジット追加入金の方法も、発行入金機4と同様に、追加入金する金額をカードユニット3側において指定した後に携帯電話機5を近接させてJGアプリケーションを起動させる外部起動処理と、携帯電話機5においてJGアプリケーションを予め起動して、追加入金する金額を携帯電話機5において指定した後、該携帯電話機5をカードユニット3に近接させることで指定した金額の与信枠(使用可能額)からの使用とビジターカード或いは会員カードへの追加入金とが実施される内部起動処理とが可能とされており、これら各処理内容について、図15に基づいて以下に説明する。
カードユニット3の表示部312には、残存金額が「0」となることにより、図15(a)に示すように、クレジットを使用して追加入金を行う際に選択操作される「クレジット入金」の選択操作部と、現金を使用しての追加入金を行う際に選択操作される「現金入金」の選択操作部と、追加入金を中止して挿入したビジターカード或いは会員カードを返却させる際に選択操作される「カード返却」の選択操作部を有する入金方法選択画面が表示される。
遊技者(利用者)が現金を投入して追加入金を実施したい場合には、この図15(a)に示す入金方法選択画面において「現金入金」の選択操作部を操作することで、カードユニット3は、紙幣並びに硬貨の受付け待ち状態となり、投入された紙幣や硬貨の合計金額が、残存金額であるカード残額に加算更新される現金追加入金処理が実施され、該加算更新後の残存金額を遊技に使用することができる。尚、この現金追加入金処理に伴いカードユニット3(制御ユニット328)からは受付け中のビジターカードまたは会員カードのカードIDと入金金額と装置IDを含む入金情報がシステムコントローラ110に送信されることにより、前述の発行入金機4からの入金情報と同様に、システムコントローラ110においてカードマスターテーブル並びに発行・入金金額集計テーブルの現金の集計金額に該入金金額が加算更新される。
一方、遊技者(利用者)がクレジットを利用して追加入金を実施したい場合には、図15(a)に示す画面において「クレジット入金」の選択操作部を操作することで、カードユニット3の制御ユニット328は、図15(b)に示すように、予め設定されている入金金額メニュー、具体的には「1000円」、「3000円」、「5000円」、「10000円」を選択可能な入金金額選択画面を表示部312に表示して入金要求額の指定を受付ける。尚、追加入金を中止したい場合には、該入金金額選択画面における「キャンセル」の選択操作部を操作することで、入金処理が中止されて、図15(a)に示す入金方法選択画面に戻る。
図15(b)に示す入金金額選択画面において入金要求額の指定を受付けた場合、例えば入金要求額として「10000円」を受付けた場合に制御ユニット328は、図15(c)に示すように、該入金要求額である「10000円」を利用金額として表示するとともに、該表示した利用金額(入金要求額)で良ければ、表示部312に向かって下方位置に設けられているクレジット通信部332に携帯電話機5を近接させることを要求するメッセージを表示する。
この表示状態において遊技者(利用者)は、表示されたメッセージに従って携帯電話機5をクレジット通信部332に近接させると、外部カードリーダライタ330と非接触ICチップ100との間において、前述の近距離非接触通信が実施されて、相互認証が行われるとともに、該相互認証において認証が得られた場合に、制御ユニット328は、該外部カードリーダライタ330を通じて、JGアプリケーションのアプリケーションID並びにアプリケーションの起動指示データ並びに遊技者(利用者)より受付けた利用金額(入金要求額)である「10000円」を含む所定フォーマット形式の送金処理要求を非接触ICチップ100に送信する。
この送金処理要求の受信に基づいてディジタル制御部103は、該受信した送金処理要求を一次記憶するとともに、該送金処理要求に含まれるアプリケーションIDから起動指示されたアプリケーションがJGアプリケーションであると特定し、該JGアプリケーションの起動要求を制御部55に出力して制御部55に該JGアプリケーション(プログラム)を実行させ、該JGアプリケーションを起動した制御部55に対して、前記にて一次記憶している送金処理要求を出力する。尚、JGアプリケーションが既に起動されている場合には、ディジタル制御部103は、受信した送金処理要求を制御部55に対して出力する。
このJGアプリケーションを起動した制御部55は、図11に示す外部起動処理におけるS00の要求受付け処理を実施した後、S0においてカードユニット3から受信した要求が送金処理要求であると判定してS1に進み、送金処理要求に含まれる入金要求額(利用金額)である「10000円」を使用額(入金要求額)であると特定し、S2に進んで、前述の設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社を特定するとともに、該特定したクレジット会社A社の記憶領域104aに記憶されている使用可能額にアクセスして、通常利用に設定されているA社の使用可能額を取得する。
そして、S3に進んで、S1にて特定した使用額(入金要求額)である10000円が、S2において取得した使用可能額以下であるか、つまり使用額(入金要求額)である10000円以上の使用可能額が存在するかを判定する。
このS3における判定において、使用額(入金要求額)である10000円が使用可能額よりも大きい場合には、S10に進んで、S2にて取得した使用可能額を含む与信枠エラー画面(図示略)を表示部56に表示するとともに、該使用可能額を含む与信枠エラーを、非接触ICチップ100を通じてカードユニット3に対して送信する(S11)。
この与信枠エラーを受信した場合においてカードユニット3の制御ユニット328は、表示部312に、図15(g)に示すように、受信した与信枠エラーに含まれる使用可能額を含む与信枠エラー画面を表示するとともに、該与信枠エラー画面に設けられた「金額選択に戻る」の選択入力部が選択された場合において、該使用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在するときには、該指定可能な入金金額が表示された図15(b)に類似する入金金額選択画面を表示して入金要求額の再指定を受付ける一方、使用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在しない場合(使用可能額が1000円未満の場合)には、処理を中止して図15(a)に示す入金方法選択画面に戻る。
一方、S3における判定において、使用額(入金要求額)が使用可能額以下である場合には、S4に進んで、メモリ104の該カード管理会社の記憶領域104c内の利用履歴に記憶されている本日利用額と今月利用額を取得して本日1日並びに当月における取引額を特定し、該特定した取引額である本日利用額並びに今月利用額と、使用額(入金要求額)である10000円との合計額を算出した後、S5に進んで、前述の上限額データにアクセスして、本日並びに当月(今月)における各利用上限額(30000円/日と30万円/月)を特定し、算出した各合計額が対応する利用上限額を越えていないかを判定する上限額判定処理を実施する(S5)。
そして、S4において算出した合計額のいずれか一方でも対応する利用上限額を越えている場合には、S5においてNoと判定されてS12に進み、該超過していると判定された利用上限額と該利用上限額に対応する所定期間の利用額の差額である利用可能額を算出し、該利用可能額を含む限度額超過エラー画面(図14(g)参照)を表示部56に表示する差額表示処理を実施した後(S12)、該S12にて算出した利用可能額を含む限度額超過エラーを、非接触ICチップ100を通じてカードユニット3に対して送信する(S13)。
この限度額超過エラーを受信した場合においてカードユニット3の制御ユニット328は、表示部312に、図15(f)に示すように、受信した限度額超過エラーに含まれる利用可能額を含む限度額超過エラー画面を表示するとともに、該限度額超過エラー画面に設けられた「金額選択に戻る」の選択入力部が選択された場合において、該利用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在するときには、該指定可能な入金金額が表示された図15(b)に類似する図示しない入金金額選択画面を表示して入金要求額の再指定を受付ける一方、利用可能額以内にて指定可能な入金金額が存在しない場合(利用可能額が1000円未満の場合)には、処理を中止して図15(a)に示す入金方法選択画面に戻る。
一方、算出した合計額のいずれも利用上限額を越えていない場合に制御部55は、S5においてYesと判定してS6に進み、使用額である入金要求額の使用可能額からの減算更新を要求する当該使用額(入金要求額)を含む更新要求を通常使用に設定されているクレジットサービス会社であるA社のクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理を実施する。
この更新要求の出力を受けて制御部55は、JGアプリケーションによる処理を一時中断して、メモリ部60からA社のクレジットアプリケーションを読み出してクレジットアプリケーションを起動し、該クレジットアプリケーションに基づいて、JGアプリケーションから出力された更新要求に含まれる使用額(入金要求額)である10000円を、A社の使用済金額に加算更新するとともにA社の使用可能額から減算更新した後、完了通知をJGアプリケーションに対して出力してクレジットアプリケーションを終了する。
この完了通知の出力に基づいて制御部55は、一時中断していたJGアプリケーションによる処理を再開し、S7に進んで、RTC61から出力される本日の日付とクレジットサービス会社の種別と入金要求額(10000円)を利用額として利用履歴データに記憶するとともに、該入金要求額(10000円)を本日利用額並びに今月利用額に加算更新する。
そしてS8に進み、S7において加算更新した後の新たな本日利用額並びに今月利用額と、対応する利用上限額との差額を算出して、該算出した差額の内の小さい金額を利用可能額として特定し、該特定した利用可能額と、S2にて特定(取得)した使用可能額から入金要求額(10000円)を減算した新たな使用可能額との内、いずれか少ない方の金額を次の特定取引(発行または追加入金)において利用できる新たな利用可能額として特定し、該特定した新たな利用可能額を含む完了画面を表示部56に表示した後、該特定した利用可能額と、メモリ部60から読み出した該携帯電話機5の端末IDと、使用額(入金要求額)が使用可能額から減算された通常使用に設定されているクレジット会社のクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じてカードユニット3に対して送信する完了通知送信処理を実施する(S9)。
この完了通知を受信した場合においてカードユニット3の制御ユニット328は、クレジット報知部331を所定期間に亘り点灯して、通信が良好に完了したことを遊技者(利用者)に報知するとともに、遊技者(利用者)より受付けた入金要求額である利用金額(10000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに受付け中のビジターカードまたは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である0円に利用金額(入金要求額)である10000円を加えた新たな残存金額である10000円を更新記憶するとともに、図15(d)に示すように、入金が完了した旨のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む入金完了画面を表示部312に表示した後、該入金完了画面に設けられている確認の選択入力部の選択或いは所定時間の経過のいずれかの成立により、受付け中のビジターカード或いは会員カードに記憶された10000円を新たな残存金額として表示するとともに、玉貸を実施させる際に選択操作される玉貸の選択操作部と、挿入したビジターカード或いは会員カードを返却させる際に選択操作されるカード返却の選択操作部とを有する、図15(e)に示す通常画面を表示部312に表示することで、遊技者(利用者)は、該玉貸の選択操作部を操作することにより、該追加入金後の残存金額を遊技に使用することができる。つまり、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、遊技者(利用者)から受付けた入金要求額を受付け中のビジターカード或いは会員カードの残存金額に加算更新する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(入金要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(入金要求額)である10000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
一方、携帯電話機5側にて入金金額を指定する内部起動処理の流れについて説明すると、このカードユニット3におけるクレジット追加入金に関する内部起動処理も、前記発行入金機4のクレジット追加入金の場合と同様に図13に示すフロー図の内部起動処理が実施される。
つまり、遊技者(利用者)が追加入金を実施したい場合には、所定のJGアプリケーションの起動操作を実施してJGアプリケーションを起動することで表示部56に表示される図12(a)に示すメインメニュー画面において、「金額送金」のメニューを選択すれば良く、この「金額送金」のメニュー選択がSn2により検知されて、前述したSn6〜Sn11の各ステップが実施されることで、通常利用に設定されているクレジット会社の使用可能額や、利用額と利用上限額との差額である利用可能額が特定され、これら使用可能額並びに利用可能額の範囲内の入金金額のメニューが表示部56に表示されて、遊技者(利用者)より追加入金する金額(入金要求額)の指定を受付ける処理や、該受付けた金額(入金要求額)を含む入金要求額のセット要求を送信する処理や、入金要求額の更新要求をクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理や、利用履歴データを更新処理や、新たな利用可能額の特定処理や、該特定した新たな利用可能額と、該携帯電話機5の端末IDとクレジット会社IDとを含む完了通知を、非接触ICチップ100を通じてカードユニット3に対して送信する完了通知送信処理が実施される。
尚、残存金額が「0」のビジターカード或いは会員カードを受付け中のカードユニット3の制御ユニット328は、図15(a)に示す入金方法の指定の受付け待ち状態で待機中において、入金要求額のセット要求を受信した場合には、該セット要求に含まれる入金要求額を使用可能額から減算する使用額として外部カードリーダライタ330にセットし、携帯電話機5のクレジットアプリケーションからの確認要求に基づいて、該セットされた使用額を外部カードリーダライタ330から非接触ICチップ100に対して送信する。また、セット要求の受信時に、受付け中のビジターカード或いは会員カードが存在しない場合には、受信した入金要求額を使用額としてセットすることを実施せずに、エラーを示すデータをセットし、該エラーを示すデータを非接触ICチップ100に対して送信することで、JGアプリケーションに対して完了通知ではないエラー通知が出力され、使用額が使用可能額から減算されることなく入金処理が中止される。
そして、内部起動処理のSn11における完了通知を受信した場合においてカードユニット3の制御ユニット328は、クレジット報知部331を所定期間に亘り点灯して、通信が良好に完了したことを遊技者(利用者)に報知するとともに、前記にて受信したセット要求に含まれる入金要求額(例えば3000円)と、受信した完了通知に含まれている携帯電話機5の端末IDとクレジット会社ID、並びに受付け中のビジターカードまたは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報をシステムコントローラ110に送信し、該取引完了情報の送信に応じて該システムコントローラ110から返信される更新完了通知の受信に基づいて、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である0円に利用金額(入金要求額)である3000円を加えた新たな残存金額である3000円を更新記憶するとともに、前述の外部起動処理における図15(d)に示す画面と同様に、入金が完了した旨のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した完了通知に含まれる利用可能額を含む入金完了画面を表示部312に表示した後、該入金完了画面に設けられている確認の選択入力部の選択或いは所定時間の経過のいずれかの成立により、受付け中のビジターカード或いは会員カードに記憶された残存金額である3000円を新たな残存金額と、玉貸を実施させる際に選択操作される玉貸の選択操作部と、挿入したビジターカード或いは会員カードを返却させる際に選択操作されるカード返却の選択操作部とを有する通常画面(図15(e)参照)を表示部312に表示することで、遊技者(利用者)は、該玉貸の選択操作部を操作することにより、該追加入金後の残存金額を遊技に使用することができる。つまり、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328は、携帯電話機5からの取引許可情報となる完了通知を受信したことに基づいて、取引額となる該携帯電話機5において受付けられた前記セット要求に含まれる発行要求額に相当する残存金額を受付け中のビジターカード或いは会員カードの残存金額に加算更新する特定取引を実施する。
尚、前記取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(入金要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(入金要求額)である10000円が加算更新されるとともに、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶される。
また、本実施例のカードユニット3は、カードリーダライタ327内にビジターカード或いは会員カードを受付けていない場合において、遊技者(利用者)が携帯電話機5をクレジット通信部332に近接させることで前述の外部起動処理が実施され、予めカードユニット3に設定されている所定金額である1000円以上の金額が使用可能額並びに利用可能額として存在する場合において、ビジターカードや会員カードに代えて制御ユニット328のRAM328bに、該所定金額である1000円が残存金額として記憶されて入金されるとともに、該入金された残存金額である1000円が全て貸出処理に使用されて、遊技者は該貸出処理にてカードユニット3に対応するパチンコ機2から貸し出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施することができる。
尚、遊技者(利用者)が、ビジターカード或いは会員カードの残存金額をカードユニット3における貸出処理に使用して遊技を実施した後に、遊技を終了する場合には、前述のパチンコ機2に設けられている返却ボタン或いは表示部312に表示される図15(e)に示す通常画面の「カード返却」の選択操作部を選択操作する返却操作を実施すれば良く、該返却操作に基づいて、その時点における残存金額が更新記憶されたビジターカード或いは会員カードがカード挿入口309から返却される返却処理が実施される。
この返却されたビジターカード或いは会員カードに残存金額が存在する場合において、遊技者(利用者)は、前述の精算装置20において、該返却されたビジターカード或いは会員カードに残存する残存金額の現金への払い戻し(精算)を実施できるようになっており、これら精算の流れについて、図23に基づいて以下に簡潔に説明する。
まず、精算のために遊技者(利用者)が前述のカードユニット3から返却されたビジターカード或いは会員カードをカード挿入口502に挿入すると、精算装置20(MPU523)は、該挿入されたビジターカード或いは会員カードに記憶されているカードIDと残存金額とをカードリーダライタ515により読み出させるとともに、該読み出されたカードIDと残存金額と当該精算装置20に固有に付与された装置IDとを含む精算許諾要求をシステムコントローラ110に送信し、該読み出された残存金額を精算金額として前記金額表示部507に表示する。
この精算許諾要求の受信に基づいてシステムコントローラ110(CPU112)は、受信した精算許諾要求に含まれるカードIDがカードマスターテーブルに存在するか否かを特定するとともに、存在する場合には、該カードIDに対応付けてカードマスターテーブルに記憶されているクレジット入金(発行)の残存金額が存在するか否かを特定し、クレジット入金(発行)の残存金額が存在する場合においては、該カードIDに対応する残存金額を特定して、該残存金額と受信した精算許諾要求に含まれる残存金額とを照合するとともに、該カードマスターテーブルに受信した精算許諾要求に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている使用可否の記憶内容から当該ビジターカードまたは会員カードの使用可否を判定する。
そして、該判定において残存金額の照合がカードマスターテーブルに記憶されている残存金額以下であるとの照合結果であるとともに、使用可否の判定結果が使用可である場合において、該カードマスターテーブルに受信した精算許諾要求に含まれるカードIDに対応付けて記憶されているクレジット入金(発行)からの使用金額を特定し、該特定したクレジット入金(発行)からの使用金額が、予め設定されている精算条件としての最低使用額である1000円以上であるか否かを判定する。
そして、このクレジット入金(発行)からの使用金額が最低使用額である1000円以上である場合、つまりは、残存金額の照合がOKであり、カードの使用可否が可であって、使用金額が最低使用額以上である場合において、受信した精算許諾要求の送信元の精算装置20に対して精算許諾を送信し、これらの条件(精算条件)を満たさない場合には、精算を不可とする旨を含む精算不可情報を、受信した精算許諾要求の送信元の精算装置20に対して送信する。
尚、前述したクレジット入金(発行)からの使用金額に判定は、直近の入金(発行)種別が現金による利用を示すGである場合にも実施され、例えばクレジット入金(発行)した後に、該クレジット入金(発行)金額を全く使用せずに現金入金した場合においても、これら全く使用されていないクレジット入金(発行)の金額が精算されてしまうことを防止できるようになっている。
具体的に、図17(a)に示すカードマスターテーブルを例に説明すると、精算許諾要求に含まれるカードIDが例えば、「KC01−00001」であれば、該「KC01−00001」に対応するクレジット入金(発行)からの使用金額は「0」であることから、前述したように、最低使用額である1000円以上であることを満たさないことから、該「KC01−00001」のカードIDを含む精算許諾要求に応じた精算は許諾されない一方、精算許諾要求に含まれるカードIDが例えば、「KC01−00003」であれば、該「KC01−00003」に対応するクレジット入金(発行)からの使用金額が「3000円」であることから、該「KC01−00003」のカードIDを含む精算許諾要求に応じた精算は許諾され、精算許諾が精算装置20に返信されることで、クレジット入金(発行)の金額である5000円からの未使用金額である2000円の精算が精算装置20にて実施されて、後述する精算情報の受信に基づいて、該精算された2000円が精算金額として記憶されている。
一方、受信した精算許諾要求に含まれるカードIDに対応付けてカードマスターテーブルに記憶されているクレジット入金(発行)の残存金額が存在しない場合、つまりは、現金入金(発行)しか実施されていない場合にシステムコントローラ110(CPU112)は、該カードIDに対応する残存金額を特定して、該残存金額と受信した精算許諾要求に含まれる残存金額とを照合するとともに、該カードマスターテーブルに受信した精算許諾要求に含まれるカードIDに対応付けて記憶されている使用可否の記憶内容から当該ビジターカードまたは会員カードの使用可否を判定し、該判定において残存金額の照合がカードマスターテーブルに記憶されている残存金額以下であるとの照合結果であるとともに、使用可否の判定結果が使用可である場合において、受信した精算許諾要求の送信元の精算装置20に対して精算許諾を送信する。つまりは、現金入金(発行)しか実施されていない場合には、前述の最低使用額による判定を行うことなく、使用額の有無に拘わらず精算を実施できる。
このようにしてシステムコントローラ110から送信される精算許諾の受信に基づいて精算装置20(MPU523)は、受付け中のビジターカードまたは会員カードから読み出した残存金額に相当する金額の現金を、紙幣排出口513および/またはコイン排出口511から排出するとともに、受付け中のビジターカードまたは会員カードの残存金額をカードリーダライタ515により「0」の残存金額に更新させる。
そして、これら現金の排出(払出し)に供された精算金額と、受付け中のビジターカードまたは会員カードから読み出したカードIDとを含む精算情報をシステムコントローラ110に送信する。
この精算情報の受信に基づいてシステムコントローラ110(CPU112)は、受信した精算情報に含まれるカードIDに対応付けてカードマスターテーブルに記憶されている残存金額、繰越金額(存在するときのみ)、現金入金(発行)残存金額並びにクレジット入金(発行)残存金額から、受信した精算情報に含まれる精算金額を減算更新して、各残存金額を「0」とするとともに、精算金額を記憶し、受信した精算情報の送信元の精算装置20に対して更新完了通知を返信する。
この更新完了通知の受信に基づいて精算装置20(MPU523)は、受付け中のカードが読み出したカードIDからビジターカードであると判定される場合には、該ビジターカードを回収するとともに、受付け中のカードが読み出したカードIDから会員カードであると判定される場合には、該会員カードをカード挿入口502から排出して返却する。
次に、前記発行入金機4やカードユニット3における前述したクレジットを利用した発行や入金に供された金額が決済される流れについて、図19に基づいて以下に説明すると、クレジットを利用したビジターカードの発行(クレジット発行処理)や追加入金(クレジット追加入金処理)の実施に伴って前記発行入金機4やカードユニット3から送信される前述の取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、該取引完了情報に含まれる端末ID、使用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けて、図18に示すクレジット利用テーブルに記憶されている。
このクレジット利用テーブルに記憶されている利用日、クレジット会社ID、端末ID、利用金額のデータは、一日の内の所定時間、例えば営業終了後の締め処理等において、当該遊技場に固有に付与された遊技場IDが付加されたクレジット利用データとして、前述のカード管理会社に設置されている管理サーバ140に、その当日の各ビジターカードや会員カードに入金(発行)された発行入金金額や、各ビジターカードや会員カードから遊技に使用された当該遊技場にとって売上となる使用金額や、精算装置20にて精算された精算金額等の情報を含む営業情報とともに送信される。
このようにして、各遊技場のシステムコントローラ110からクレジット利用データが送信されることで、管理サーバ140にて各遊技場におけるクレジットの利用履歴が収集され、該管理サーバ140にて該クレジットの利用履歴が集中管理されるとともに、営業情報が送信されることで、管理サーバ140にて各遊技場における営業情報が収集され、第三者となるカード管理会社において各遊技場の営業内容が管理される。
そして、該管理サーバ140においては、所定期間毎、例えば1週間毎に、各遊技場から送信されるクレジット利用データに基づくクレジットの利用による総利用額を算出するとともに、該総利用額から所定の手数料を減算した振り込み金額を算出して出力し、該出力された振り込み金額をカード管理会社が各遊技場の指定口座に振り込むことで仮払い(立て替え払い)を実施するようになっており、このようにすることで、クレジットの利用によって各遊技場の運用資金が不足することにより不都合が発生することを回避できるようになっている。つまり、遊技場にとっては、発行や入金にクレジットが利用されても、該クレジットを利用した遊技者に代わってカード管理会社が発行額や入金額を仮払いしてくれることになるので、クレジットの利用が増大しても、遊技場は従来の現金による売上と殆ど変わることなく運用資金である現金を得ることができる。尚、前述の営業情報に基づいて、月末においてカード管理会社から各遊技場に対しては、各ビジターカードや会員カードに入金(発行)された発行入金金額の月総額に、該発行入金金額の月総額に応じた手数料金を加えた金額から、各ビジターカードや会員カードから遊技に使用された使用金額の月総額と、各ビジターカードや会員カードから精算装置20にて精算された精算金額の月総額とを差し引いた請求額が請求されて、該請求額が各遊技場からカード管理会社に支払われることで、カード管理会社と各遊技場との間の決済が実施される。
また、管理サーバ140は、各遊技場のシステムコントローラ110より収集したクレジット利用データに基づいて、所定期間、例えば一ヶ月間の該クレジット利用データに含まれるクレジット会社ID毎に利用日、端末ID、利用金額から成る利用履歴を抽出してまとめ、これら各クレジット会社毎の利用日、端末ID、利用金額から成る利用履歴を含む決済要求情報を、サーバコンピュータ14並びにインターネット網9を介して該当するクレジット会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…に対して送信する決済要求情報送信処理を実施する。つまり、該決済要求情報送信処理においては、前記特定取引装置となる各遊技場に設置された発行入金機4やカードユニット3からの取引完了情報に含まれる端末ID(携帯端末識別情報)と利用金額(取引額)とを含む決済要求情報が、当該クレジット会社ID、つまりは、前述のように本発明における取引完了情報となる完了通知に含まれる信販会社識別情報であるクレジット会社IDにより特定されるクレジット会社(信販会社)に送信される。
この決済要求情報に基づいて、クレジット会社A,B…では、該受信した決済要求情報に含まれる利用履歴の内容を検証し、該利用履歴に含まれる利用金額の総額から所定の手数料を差し引いた決済金をカード管理会社に支払うことで、各クレジット会社A,B…とカード管理会社との間の決済が実施される。
尚、前述した決済要求情報を受信した各クレジット会社A,B…は、該受信した決済要求情報に基づいて、該決済要求情報に含まれる端末IDと利用金額とを含む代行徴収要求を携帯電話会社に実施することで、該携帯電話会社により端末IDから特定される利用者(遊技者)に電話料金とともに該利用金額が請求されることで、当該利用者(遊技者)が遊技場においてクレジットを利用して発行または追加入金した利用金額が該利用者(遊技者)から代行徴収され、該代行徴収された利用金額から所定の手数料を減じた代行徴収金がまとめて各クレジット会社A,B…に支払われることで全ての決済が完了するようになっている。
以上、前記実施例1の特定取引用システムによれば、従来のように、新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理が省略される、具体的には、前述のように、上限額となる使用可能額からの使用額(入金(発行)要求額)の減算更新が携帯電話機5側において実施されるので、利用者(遊技者)が特別取引装置となる発行入金機4やカードユニット3と対面する時間が短縮されることで、特定取引であるプリペイドカードであるビジターカードの発行やビジターカードや会員カードへの追加入金に要する時間の内、これら新たな上限額(与信枠)を受付け中のクレジットカードに記録して返却する処理に要する時間を短縮でき、よって利用者の利便性を向上できる。
また、本実施例1の特定取引用システムによれば、与信枠や使用可能額の変更が専用のアプリケーションである各社のクレジットアプリケーションによってのみ実施されるので、これら与信枠や使用可能額の変更が不正に実施されることを極力防止できるので、セキュリティ性能も向上できる。
また、本実施例1の特定取引用システムによれば、前述のように、カード管理会社の記憶領域104cに記憶されている上限額データから特定される本日利用上限額や今月利用上限額に基づいて、各遊技者(利用者)が携行する携帯電話機5に記憶された使用可能額からの特定取引であるプリペイドカードであるビジターカードの発行やビジターカードや会員カードへの追加入金への利用額が、例えば、利用者が複数のクレジット会社の使用可能額をビジターカードの発行や追加入金に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
次に、実施例2に係る特定取引用システムに関して、図24〜図30を参照して説明する。なお、本実施例2は請求項5に対応しており、本実施例2の特徴としては、前記実施例1においては、前述の上限額判定処理を携帯電話機5側にて実施しているのに対し、本実施例2では、これら上限額判定処理を各遊技場に設置されている本発明の管理コンピュータを成す前述のシステムコントローラ110にて実施して、判定結果が上限額を超過しないとの判定結果である場合にカードユニット3や発行入金機4における特定取引となるクレジット発行処理やクレジット追加入金処理の実施許諾が該システムコントローラ110にて実施される点であり、その他のシステム構成等は、前述の実施例1の特定取引用システムと同一であることから、同一である部分の説明は省略するものとし、前記実施例1からの変更点となる本実施例2の特徴部分について以下に説明する。
まず、本実施例2に用いた携帯電話機5は、前記実施例1の携帯電話機5と同一の構成を有しているが、前記したように上限額判定処理を該携帯電話機5にて実施しないことから、これら上限額判定処理に必要とされるデータである、前記実施例1においてカード管理会社の記憶領域104cに記憶されている利用履歴や上限額データが、図24に示すように記憶領域104cに記憶されておらず、これら上限額判定処理に必要とされるデータとなる各携帯電話機5毎の利用額を管理するための図25に示す端末別利用額テーブルが、システムコントローラ110並びに管理サーバ140に記憶されている。
この本実施例2に用いた端末別利用額テーブルには、前述したように、JGアプリケーションのダウンロードの際にサーバコンピュータ14に送信された携帯電話機5の端末IDに対応付けて、当該端末IDの携帯電話機5に記憶されている与信枠(使用可能額)から特定取引となる前述のクレジット発行処理やクレジット追加入金処理に供された所定期間の利用額、具体的には、実施例1の場合の利用履歴に含まれる本日利用額並びに今月利用額が記憶されていて、システムコントローラ110並びに管理サーバ140において、JGアプリケーションをダウンロードした各携帯電話機5においてその当日並びにその当月において特定取引となる前述のクレジット発行処理やクレジット追加入金処理に利用された取引額となる利用額を特定できるようになっている。
この本実施例2の端末別利用額テーブルの各データは、前述のクレジット発行処理やクレジット追加入金処理がカードユニット3や発行入金機4に実施されることに伴って該カードユニット3や発行入金機4から送信される前述の取引完了情報の受信により、前述したクレジット利用テーブルとともに更新される。具体的には、受信した取引完了情報に含まれる端末IDに対応する本日利用額と今月利用額とに、該取引完了情報に含まれる利用金額が加算更新される。
そして、本実施例2では、図26に示すように、クレジット利用テーブルに記憶(登録)されているデータを含む前述のクレジット利用データを所定時間毎、具体的には1時間毎に管理サーバ140に送信することにより、該送信されたクレジット利用データに基づき管理サーバ140において、システムコントローラ110の端末別利用額テーブルと同一構成とされた該管理サーバ140の端末別利用額テーブルが更新される。具体的には、クレジット利用データに含まれる端末IDに対応する本日利用額と今月利用額とに、該端末IDに対応してクレジット利用データに含まれる利用金額が加算更新される。つまり、管理サーバ140には、各遊技場のシステムコントローラ110からクレジット利用データが送信されてくるので、この管理サーバ140の端末別利用額テーブルの本日利用額と今月利用額には、携帯電話機5を所持する遊技者(利用者)が複数の各遊技場にてクレジットを利用した利用金額が集計されるようになる。
そして、これら更新後の端末別利用額テーブルの全データ(端末ID、本日利用額、今月利用額)を含む所定形式(例えばCSV形式等)の端末別利用額更新データが管理サーバ140からシステムコントローラ110に返信されることで、該端末別利用額更新データを受信したシステムコントローラ110の端末別利用額テーブルが、受信した端末別利用額更新データに基づいて、管理サーバ140の端末別利用額テーブルと同じデータに更新されることで、システムコントローラ110の端末別利用額テーブルに、他の遊技場における利用金額が反映されるようになっている。
尚、本実施例では、クレジット利用データの送信による管理サーバ140からの端末別利用額更新データの受信以前に、システムコントローラ110の端末別利用額テーブルを取引完了情報に基づいて更新するようにしており、このようにすることで、自己の遊技場におけるクレジットを利用した利用金額を迅速に端末別利用額テーブルに反映することで、これら利用金額を反映するまでの時間内に新たなクレジットの利用が実施されてしまうことを極力回避できるようにして、上限額判定処理による過度の利用抑止を確実に実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら取引完了情報に基づく端末別利用額テーブルの更新を実施せずに、管理サーバ140からの端末別利用額更新データの受信のみに応じて端末別利用額テーブルを更新するようにしても良い。
また、本実施例では各遊技場のシステムコントローラ110から送信される前記クレジット利用データに基づいて、管理サーバ140において各携帯電話機5毎の各遊技場における利用金額が集計され、前述の端末別利用額更新データがシステムコントローラ110に送信されることで、他の遊技場における利用金額もシステムコントローラ110の端末別利用額テーブルに反映さえるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら利用金額の管理をシステムコントローラ110においてのみ実施、つまり、当該遊技場における利用金額のみをシステムコントローラ110において管理するようにしても良い。
以下、これら端末別利用額テーブルのデータに基づきシステムコントローラ110において上限額判定処理が実施される流れについて以下に説明する。尚、以下の説明においては、発行入金機4におけるクレジット追加入金処理を例に、外部起動処理の場合と内部起動処理の場合とに関して説明するが、該クレジット追加入金処理以外のクレジット発行処理や、カードユニット3におけるクレジット追加入金処理に関しても同様の上限額判定処理が実施される。
まず、本実施例2の外部起動処理の場合に関して、図27並びに図28に基づいて説明すると、まず、発行入金機4(カードユニット3)は、ビジターカードまたは会員カードを受付けに基づいて、前述の認証処理を実施した後、前述の図14(b)に示す画面(カードユニット3の場合には、図15(a)の画面)を表示して利用種別としてクレジット入金の選択を受付ける。尚、カード発行の場合には、図10(b)に示す画面においてクレジット利用の選択を受付ける。
次に図14(c)に示す入金金額選択画面(カードユニット3の場合には、図15(b))をディスプレイパネル38に表示して入金要求額(発行の場合には発行要求額)の指定を遊技者(利用者)から受付け、該入金要求額(発行要求額)を含む送金処理要求を、前記外部カードリーダライタ46から携帯電話機5(非接触ICチップ100)に対して送信する。
この送金処理要求の受信に基づいて図28に示す外部起動処理がJGアプリケーションに基づいて制御部55により実施される。この本実施例2の外部起動処理におけるS00〜S3、並びにS10とS11に関しては、前記実施例1における外部起動処理と同一であるために詳細な説明を省略する。
この本実施例2のS3における与信枠判定処理において、入金要求額(発行要求額)である使用額が使用可能額以下であると判定された場合には、S14に進んで、S2において通常利用に設定されているクレジット会社の記憶領域に記憶されている利用可能額にアクセスして取得した使用可能額と、該通常利用に設定されているクレジット会社のクレジット会社IDと、端末IDとを含む、本発明における取引許可情報となる使用許諾情報を発行入金機4(カードユニット3)に対して送信した後、S15に進んで、発行入金機4(カードユニット3)からの自己の端末IDを含む取引完了通知の受信待ちとなる。つまり、前記S14において、携帯端末識別情報である端末IDを含み、遊技者(利用者)から受付けた取引額である入金(発行)要求額の特定取引である追加入金または発行を許可する取引許可情報となる使用許諾情報を特定取引装置である発行入金機4やカードユニット3に送信しており、該S14が本発明における取引許可情報送信処理に該当する。
このS14における使用許諾情報の送信に応じて発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、図27に示すように、受信した使用許諾情報に含まれる使用可能額をはじめとする各データを一次記憶するとともに、該受信した端末IDと遊技者(利用者)から受付けた入金要求額(発行要求額)である使用額(特定取引である追加入金(発行)に供する予定の取引予定額)と、当該発行入金機4(カードユニット3)の装置IDとを含む取引許諾要求をシステムコントローラ110に対して送信する。
この取引許諾要求の受信に応じてシステムコントローラ110は、前述の端末別利用額テーブルにおいて受信した取引許諾要求に含まれる端末IDに対応付けて記憶されている本日利用額と今月利用額を特定するとともに、該特定した本日利用額並びに今月利用額と受信した使用額との各合計額を算出して、各合計額と対応する予め記憶されている利用上限額とを比較する。
具体的には、利用上限額としては前記実施例1の場合と同様に、本日利用額と使用額との合計額と本日利用上限額である30000円とを比較するとともに、今月利用額と使用額との合計額と当月(今月)利用上限額である30万円とを比較して、各合計額が対応する利用上限額を越えていないかを判定する上限額判定処理を実施する。
そして、該上限額判定処理において、いずれの合計額も対応する利用上限額を超過しないとの判定結果である場合には、合計額と対応する利用上限額との差額の内、いずれか少ない方の金額を利用可能額として特定し、該特定した利用可能額を含む取引許諾情報を取引許諾要求の送信元の発行入金機4(カードユニット3)に対して送信する。尚、合計額が対応する利用上限額を超過するとの判定結果である場合には、前記と同様にして特定された利用可能額を含む取引不可情報を送信することで、発行入金機4(カードユニット3)における処理が中止され、該取引不可情報に含まれる利用可能額の範囲内で選択可能な入金金額(発行金額)が存在する場合において、再度金額指定の受付けが実施される。
つまり、本実施例2のシステムコントローラ110(CPU112)は、本発明における特定取引装置となる発行入金機4またはカードユニット3から受信した前記取引許諾要求に含まれる端末IDに対応する本日利用額並びに今月利用額を特定し、該特定した本日利用額並びに今月利用額と本発明における取引予定額となる使用額(入金要求額、発行要求額)との合計額が、予め定められた上限額に達しているか否かを判定し、該判定における判定結果が該上限額に達していない判定結果であることを条件に、前記取引許諾要求の送信元の発行入金機4またはカードユニット3に対して特定取引を許諾する旨の取引許諾情報を返信する。
この取引許諾情報の受信に基づいて発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、前記にて携帯電話機5より受信した使用許諾情報に含まれていた端末IDを含む取引完了通知を携帯電話機5に送信するとともに、特定取引である前述のクレジット追加入金処理(クレジット発行処理)を実施する。
この取引完了通知の受信は、図28に示す外部起動処理における前述のS15にて検出されてS16に進むことにより制御部55が、前記実施例1と同様に使用額である入金要求額(発行要求額)の使用可能額からの減算更新を要求する当該使用額を含む更新要求を通常使用に設定されているクレジット会社のクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理を実施することで、前記実施例1の場合と同様に、該クレジットアプリケーションにより使用額である入金要求額(発行要求額)が使用可能額から減算更新されるとともに使用済金額への加算更新が実施される。
また、取引完了通知の送信とともに、発行入金機4(カードユニット3)において実施されるクレジット追加入金処理においては、具体的には、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である例えば1000円に遊技者(利用者)より受付けた入金要求額である例えば10000円を加えた新たな残存金額である11000円を更新記憶して、ICカード挿入口30(カード挿入口309)より返却するとともに、図14(e)に示すように、入金が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに、携帯電話機5から受信した使用可能額から入金要求額を減算した新たな使用可能額と、システムコントローラ110から受信した利用可能額の内にいずれか少ない方の金額である次回において利用可能な利用可能額を含む入金完了画面をディスプレイパネル38(表示部312)に表示する。尚、クレジット発行処理が実施される場合には、発行に使用するビジターカードからカードIDを読み出して一次記憶し、遊技者(利用者)より受付けた発行要求額である例えば10000円を残存金額として発行に使用するビジターカードに記憶した後、該ビジターカードをICカード挿入口30より排出して発行するとともに、図10(e)に示すように、発行が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した使用可能額から入金要求額を減算した新たな使用可能額と、システムコントローラ110から受信した利用可能額の内にいずれか少ない方の金額である次回において利用可能な利用可能額を含む発行完了画面をディスプレイパネル38(表示部312)に表示する。
そして、発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、携帯電話機5より受信した前記使用許諾情報に含まれていたクレジット会社ID、端末IDとともに、入金要求額(発行要求額)である利用金額、処理種別(入金または発行)、前記クレジット追加入金処理(クレジット発行処理)に使用したビジターカードまたは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報を、システムコントローラ110に対して送信する。
この取引完了情報の受信によりシステムコントローラ110においては、処理種別が入金である場合には、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、例えば1000円が繰越金額に記憶されるとともに、該繰越金額に利用金額(入金要求額)である10000円を加えた新たな残存金額である11000円が残存金額に記憶され、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(入金要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。また、処理種別が発行である場合には、前述のカードマスターテーブにおいて受信した取引完了情報に含まれるカードIDに対応する残存金額、クレジット入金(発行)額並びにクレジット入金(発行)残存金額に該利用金額(発行要求額)である10000円が記憶され、直近の入金(発行)種別としてクレジットを示すCが記憶されるとともに、クレジット入金(発行)からの使用金額がリセットされる。
更に、発行・入金金額集計テーブルのクレジットの集計金額に利用金額(入金要求額/発行要求額)である10000円が加算更新され、取引完了情報に含まれる端末ID、利用金額並びにクレジット会社IDが日付(利用日)に対応付けてクレジット利用テーブルに記憶されるとともに、前述したように、端末別利用額テーブルにおいて受信した取引完了情報に含まれる端末IDに対応して記憶されている本日利用額と今月利用額とに、該取引完了情報に含まれる利用金額(入金要求額/発行要求額)である10000円が加算更新される。
次に、内部起動処理の場合に関して、図29並びに図30に基づいて説明すると、遊技者(利用者)がクレジット追加入金(クレジット発行)を実施したい場合には、前記実施例1の場合と同様に所定のJGアプリケーションの起動操作を実施してJGアプリケーションを起動することで、該JGアプリケーションに基づいて図30に示す本実施例2の内部起動処理が実施される。
この本実施例2の内部起動処理におけるSn1〜Sn5並びにSn14、Sn15に関しては、前記実施例1における内部起動処理と同一であるために詳細な説明を省略する。尚、前記実施例1におけるSn12に対応するSn12+では、本実施例2では携帯電話機5に利用履歴が記憶されていないので、利用可能額を算出せずに使用可能額のみを取得し、Sn13+において該取得した使用可能額のみを表示する。
そして、遊技者(利用者)は、前記したJGアプリケーション起動することで表示部56に表示される図12(a)に示すメインメニュー画面において、「金額送金」のメニューを選択すれば良く、この「金額送金」のメニュー選択がSn2により検知されて、Sn16〜Sn20の各ステップが実施される。
まず、「金額送金」のメニュー選択によりSn16に進み、非接触ICチップ100のメモリ104に記憶されている前述の設定データにアクセスして、通常使用に設定されているクレジット会社を特定し、該特定したクレジット会社の使用可能額にアクセスして該使用可能額を取得する。
そしてSn17に進んで、Sn16にて取得した本発明における与信枠残高である使用可能額の範囲内の金額メニューのみが選択可能とされた、前述の実施例1の内部起動処理と同様の図12(c)に示す複数の金額メニューを有する金額選択画面を表示部56に表示する利用可能取引額表示処理を実施するとともに、該金額選択画面においてクレジット追加入金(クレジット発行)に使用する使用額(取引額)となる入金要求額(発行要求額)の指定を遊技者(利用者)から受付ける取引額選択受付け処理を実施する。
この金額選択画面にて例えば3000円の指定を受付けた場合には、図示しない、「携帯電話を読み取り部に近づけて下さい。」のメッセージを含む案内画面を表示して、携帯電話機5を発行入金機4(カードユニット3)のクレジット通信部41(クレジット通信部332)に近接させ、Sn18に進んで、該選択された使用額である入金要求額(発行要求額)と、前記Sn16にて取得した使用可能額と、該通常利用に設定されているクレジット会社のクレジット会社IDと、端末IDとを含む本発明における取引許可情報となる取引要求を、非接触ICチップ100を通じて発行入金機4(カードユニット3)に対して送信した後、Sn19に進んで、発行入金機4(カードユニット3)からの自己の端末IDを含む取引完了通知の受信待ちとなる。つまり、前記Sn18において、携帯端末識別情報である端末IDを含み、遊技者(利用者)から受付けた取引額である入金(発行)要求額の特定取引である追加入金または発行を許可する取引許可情報となる使用許諾情報を特定取引装置である発行入金機4やカードユニット3に送信しており、該Sn18が本発明における取引許可情報送信処理に該当する。
そして、このSn18における取引要求の送信に応じて発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、図29に示すように、受信した取引要求に含まれる使用可能額をはじめとする各データを一次記憶するとともに、該受信した使用額(特定取引である追加入金(発行)に供する予定の取引予定額)である入金要求額(発行要求額)と端末IDと当該発行入金機4(カードユニット3)の装置IDとを含む取引許諾要求をシステムコントローラ110に対して送信する。
この取引許諾要求の受信に応じてシステムコントローラ110は、前述した外部起動処理の場合と同様に、端末別利用額テーブルにおいて受信した取引許諾要求に含まれる端末IDに対応付けて記憶されている本日利用額と今月利用額を特定し、該特定した本日利用額と使用額との合計額と本日利用上限額である30000円とを比較するとともに、該特定した今月利用額と使用額との合計額と当月(今月)利用上限額である30万円とを比較して、各合計額が対応する利用上限額を越えていないかを判定する上限額判定処理を実施する。
そして、該上限額判定処理において、いずれの合計額も対応する利用上限額を超過しないとの判定結果である場合には、合計額と対応する利用上限額との差額の内、いずれか少ない方の金額を利用可能額として特定し、該特定した利用可能額を含む取引許諾情報を取引許諾要求の送信元の発行入金機4(カードユニット3)に対して送信する。尚、合計額が対応する利用上限額を超過するとの判定結果である場合には、前記と同様にして特定された利用可能額を含む取引不可情報を送信することで、発行入金機4(カードユニット3)における処理が中止される。
この取引許諾情報の受信に基づいて発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、前記にて携帯電話機5より受信した取引要求に含まれていた端末IDを含む取引完了通知を携帯電話機5に送信するとともに、前記取引要求に含まれていた入金要求額(発行要求額)を使用可能額から減算する使用額として外部カードリーダライタ46にセットし、携帯電話機5のクレジットアプリケーションからの確認要求に基づいて、該セットされた使用額を外部カードリーダライタ46から非接触ICチップ100に対して送信する。
この取引完了通知の受信は、図30に示す内部起動処理における前述のSn19にて検出されてSn20に進むことにより制御部55が、前記実施例1の内部起動処理の場合と同様に使用額である入金要求額(発行要求額)の使用可能額からの減算更新を要求する当該使用額を含む更新要求を通常使用に設定されているクレジット会社のクレジットアプリケーションに対して出力する更新要求出力処理を実施することで、前記実施例1の場合と同様に、該クレジットアプリケーションにより使用額である入金要求額(発行要求額)が使用可能額から減算更新されるとともに使用済金額への加算更新が実施される。
一方、発行入金機4(カードユニット3)においては、前記携帯電話機5のクレジットアプリケーションからの確認要求に応じた使用額の送信により、該使用額が携帯電話機5の使用可能額からクレジットアプリケーションにより減算されたものと判断して、特定取引であるクレジット追加入金処理(クレジット発行処理)が実施される。具体的にクレジット追加入金処理においては、受付け中のビジターカード或いは会員カードに、該カードの残存金額である例えば1000円に遊技者(利用者)より受付けた入金要求額である3000円を加えた新たな残存金額である4000円を更新記憶して、ICカード挿入口30(カード挿入口309)より返却するとともに、図14(e)に示すように、入金が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに、携帯電話機5から受信した使用可能額から入金要求額を減算した新たな使用可能額と、システムコントローラ110から受信した利用可能額の内にいずれか少ない方の金額である次回において利用可能な利用可能額を含む入金完了画面をディスプレイパネル38(表示部312)に表示する。尚、クレジット発行処理が実施される場合には、発行に使用するビジターカードからカードIDを読み出して一次記憶し、遊技者(利用者)より受付けた発行要求額である例えば3000円を残存金額として発行に使用するビジターカードに記憶した後、該ビジターカードをICカード挿入口30より排出して発行するとともに、図10(e)に示すように、発行が完了した旨と「カードをお取り下さい」のメッセージ並びに携帯電話機5から受信した使用可能額から入金要求額を減算した新たな使用可能額と、システムコントローラ110から受信した利用可能額の内にいずれか少ない方の金額である次回において利用可能な利用可能額を含む発行完了画面をディスプレイパネル38(表示部312)に表示する。
そして、発行入金機4のMPU48(カードユニット3の制御ユニット328)は、携帯電話機5より受信した前記取引要求に含まれていたクレジット会社ID、端末IDとともに、入金要求額(発行要求額)である利用金額、処理種別(入金または発行)、前記クレジット追加入金処理(クレジット発行処理)に使用したビジターカードまたは会員カードのカードIDとを含む取引完了情報を、システムコントローラ110に対して送信することで、前述した本実施例2の外部起動処理の場合と同様に、システムコントローラ110においてカードマスターテーブル、発行・入金金額集計テーブル、クレジット利用テーブル、端末別利用額テーブルが更新される。
以上、前記実施例2の特定取引用システムによれば、前述のように、システムコントローラ110の端末別利用額テーブルに記憶されている各携帯電話機5毎の日利用上限額や今月利用上限額に基づいて、各遊技者(利用者)が携行する携帯電話機5に記憶された使用可能額からの特定取引であるプリペイドカードであるビジターカードの発行やビジターカードや会員カードへの追加入金への利用額が、例えば、利用者が複数のクレジット会社の使用可能額をビジターカードの発行や追加入金に利用しても、その利用額を上限額以下に制限できるので、これら利用者の過度の特定取引を未然に防止できる。
また、前記各実施例の特定取引用システムによれば、利用者は、複数の信販会社であるクレジット会社A社やクレジット会社B社のクレジットカードを携行することなく、これらクレジット会社A社やクレジット会社B社の与信枠となる使用可能額を特定取引であるビジターカードの発行や追加入金に使用することができ、よって利用者の利便性を向上できる。
また、前記各実施例の特定取引用システムによれば、管理コンピュータを成すシステムコントローラ110において、該遊技場において特定取引となるビジターカードの発行や追加入金に与信枠(使用可能額)から使用された金額と、貨幣による金額とが集計されて、前述のように、図20に示す発行・入金金額集計結果画面が表示出力されるので、与信枠(使用可能額)から使用された金額と、貨幣による金額とを簡便に把握して対比できるので、例えば、与信枠の使用による金額が多ければ、クレジットを使用できる発行入金機4やカードユニット3の設置台数を増やす等のように、これらの情報を今後の運営方針の検討に資することができる。
また、前記各実施例の特定取引用システムによれば、精算装置20における精算処理が、クレジット発行やクレジット追加入金においてビジターカードや会員カードに付与された遊技用価値である残存金額から所定金額である1000円が使用されていない場合には、精算処理がシステムコントローラ110により許諾されないので、例えば全く遊技に使用されずにクレジット発行やクレジット追加入金においてビジターカードや会員カードに付与された遊技用価値である残存金額が現金にて返却されるような自動現金受け払い機(ATM)的な使用がされることで、これら与信枠を利用したクレジット発行やクレジット追加入金を行うために遊技場が負担する手数料や設備料等を、遊技場が回収できなくなる不都合を回避することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、携帯端末装置として通話機能を備える携帯電話機5を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら携帯端末装置としては、携帯電話機5のデータ通信機能のみを有する通信ユニットを装着したPDA(Personal Digital Assistants )端末であっても良い。
また、前記実施例では、非接触ICチップ100を携帯電話機5に内蔵する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯電話機5に着脱可能とされたこれら非接触ICチップ100を有する非接触ICカードを、携帯電話機5に装着したものとしても良い。
また、前記実施例では、特定取引装置である発行入金機4やカードユニット3と携帯電話機5との通信を、非接触ICチップ100が有する無線による非接触の近距離通信機能にて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特定取引装置との通信を、赤外線通信や、通信データをシンボル化した2次元バーコードを特定取引装置の表示部や携帯電話機5の表示部56に表示してデータの授受を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、JGアプリケーションをインターネット網9を介してダウンロードするようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらJGアプリケーションを特定取引装置である発行入金機4やカードユニット3から配信するようにしても良いし、或いは、携帯電話機5に装着可能なメモリカード等の記憶媒体にてJGアプリケーションを提供するようにしても良い。
また、前記実施例では、一度ダウンロードしたJGアプリケーションを無期限にて使用することができるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記設定データにJGアプリケーションの有効期限、例えば1日や1週間の期限を記憶しておき、該有効期限内においてのみJGアプリケーションを使用できるようにしても良い。
また、前記実施例では、精算装置20を個別に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら精算装置20の精算機能を発行入金機4に設けるようにしても良い。
また、前記実施例では、クレジット通信部332を各クレジット会社にて共用するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらクレジット通信部を各クレジット会社毎に複数設けて、携帯電話機5を近接させるクレジット通信部により、使用するクレジット会社をクレジット発行やクレジット追加入金毎に選択できるようにしても良い。
また、前記実施例のカードユニット3においては、ビジターカードを外部から受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカードがカードユニット3に内部に、遊技者が取り出し不可に内封されたものとしても良い。
また、前記実施例では、制御部55が実行する各種のアプリケーションプログラムをメモリ部60に記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各種のアプリケーションプログラムを、非接触ICチップ100のメモリ104の共通領域に記憶するようにしても良い。
また、前記実施例では、所定期間を1日並びに1ヶ月の2種類としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定期間を1種類のみとしても良く、さらに所定期間は、1日や1ヶ月に限定されるものではなく、例えば1週間等であっても良い。
また、前記実施例では、携帯電話機5に記憶されている全てのクレジット会社の与信枠を特定取引であるビジターカードの発行やビジターカードや会員カードへの追加入金に使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら特定取引である発行や追加入金に使用可能なクレジット会社を、携帯電話機5に記憶されている複数のクレジット会社の内の一部(例えば1社のみ)としても良い。
また、前記実施例では、店舗を遊技場とし、特定取引をビジターカードの発行やビジターカードや会員カードへの追加入金としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、店舗をカジノや競馬場として、特定取引をカジノにおけるチップやメダルの購入、或いは競馬場における勝馬投票券(馬券)の購入等であっても良い。
また、前記実施例のカードユニット3においては、追加入金後に、玉貸操作に基づいて玉貸が実施されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、追加入金後に、これら玉貸操作に依らず、制御ユニット328が自動的に前述の貸出処理を実施するようにして、玉貸が実施されるようにしても良い。
また、前記実施例では、本発明における管理コンピュータをシステムコントローラ110と管理サーバ140とで構成するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各遊技場にシステムコントローラ110を設けることなく、遊技場内の発行入金機4やカードユニット3や精算装置20を直接的に管理サーバ140に接続して、前述したシステムコントローラ110が実施する各種処理を管理サーバ140において実施するようにしても良いし、若しくは、システムコントローラ110が、遊技場内の発行入金機4やカードユニット3や精算装置20と管理サーバ140との通信データを中継する単なる中継装置であっても良い。
また、前記実施例2では、システムコントローラ110がクレジット利用データを所定時間である1時間毎に管理サーバ140に送信するとともに、該管理サーバ140から端末別利用額更新データを受信して端末別利用額テーブルを更新するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらクレジット利用データや端末別利用額更新データをほぼリアルタイムにて送受して、他の遊技場におけるクレジットの利用による本日利用額をほぼリアルタイムにて他の遊技場のシステムコントローラ110の端末別利用額テーブルに反映させるようにしても良い。
また、前記実施例では、発行入金機4において現金を用いた現金発行処理や現金追加入金処理を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら現金発行処理や現金追加入金処理を実施しないものであっても良い。
また、前記実施例では、図3に示すように、携帯電話機5に本発明における与信枠残高を特定可能な情報として、与信枠残高となる使用可能額とともに、与信枠金額と該与信枠金額から使用された使用済金額とを記憶しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら与信枠残高を特定可能な情報としては、与信枠残高となる使用可能額のみでも良いし、或いは、与信枠金額と使用済金額とを記憶して、該与信枠金額から使用済金額を減算して与信枠残高を算出して特定するようにしても良い。
また、前記実施例では、図19に示すように、利用者からのクレジット利用金額の徴収を携帯電話会社に代理徴収する形態としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前述のクレジットアプリケーションのダウンロード後のクレジットアプリケーションの初めての起動時において、既に当該クレジット会社のクレジットカードを所持している利用者の場合には、該クレジットカードのカード番号を受付けて、該クレジット会社のサーバコンピュータ16、17に送信し、端末IDに対応付けてクレジットカード番号或いは該クレジットカード番号から特定される決済口座の情報を登録したり、或いは、当該クレジット会社のクレジットカードを所持していない利用者の場合には、利用金額の決済口座の金融機関や口座番号等の決済口座情報を受付けて、該決済口座情報該クレジット会社のサーバコンピュータ16、17に送信して端末IDとともに登録しておくことで、クレジット利用金額を、クレジット会社が利用者の決済口座から直接引き落として決済するようにしても良い。
また、前記実施例では、クレジットアプリケーションが最新利用日に基づいて、各クレジット会社のサーバコンピュータ16、17から、オフライン利用用の全ての利用者に対して一律となる金額(5万円)の与信枠を取得しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら与信枠を各利用者の利用実績や決済実績に応じて各利用者毎に個別に付与される与信枠としても良い。
また、前記実施例1では、特定取引装置となる発行入金機4やカードユニット3が、システムコントローラ110からの更新完了通知の受信に応じてビジターカードの発行やビジターカードや会員カードの返却を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカードの発行やビジターカードや会員カードの返却を、システムコントローラ110に対して取引完了情報を送信する前、つまりは、携帯電話機5から取引許可情報となる完了通知を受信した段階において実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、ビジターカードや会員カードに残存する残存金額が、クレジット入金(発行)の残存金額と現金入金(発行)の残存金額の合計金額である場合、つまりは、クレジット入金(発行)と現金入金(発行)の双方の残存金額が存在する場合には、直近の入金(発行)種別に該当しない残存金額、例えば、直近の入金(発行)種別がクレジットであれば現金入金(発行)の残存金額から使用金額を減算するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら双方の残存金額が存在する場合には、一義的にクレジット入金(発行)の残存金額から優先的に使用金額を減算するようにしても良い。
また、前記実施例では、携帯電話機5において内部起動処理並びに外部起動処理の双方の処理を実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら内部起動処理または外部起動処理のいずれか一方のみを実施可能としても良い。
また、前記実施例では、外部起動処理において、利用履歴の更新(S7)並びに新たな利用可能額の特定並びに表示(S8)を実施した後に、特定取引装置となる発行入金機4やカードユニット3に対して完了通知を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら完了通知を、S7やS8を実施する以前に送信するようにしても良く、このようにすることは、更に遊技者(利用者)の特定取引装置との対面時間を短くできることから好ましい。
また、前記実施例では、内部起動処理において、利用履歴の更新(Sn9)並びに新たな利用可能額の特定並びに表示(Sn10)を実施した後に、特定取引装置となる発行入金機4やカードユニット3に対して完了通知を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら完了通知を、Sn9やSn10を実施する以前に送信するようにしても良く、このようにすることは、更に遊技者(利用者)の特定取引装置との対面時間を短くできることから好ましい。
また、前記実施例では、本発明における特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求の受付けとして、発行(入金)要求額を含む送金処理要求を、特定取引装置となる発行入金機4やカードユニット3より受信する(受付ける)ことで、特定取引装置となる発行入金機4やカードユニット3側において、取引額となる発行(入金)要求額を遊技者(利用者)より受付けるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら取引額となる発行(入金)要求額を、携帯電話機5側において受付け、該受付けた発行(入金)要求額が与信枠となる使用可能額を越えている場合には、与信枠エラーを携帯電話機5において表示するようにしても良い。
また、前記実施例では、所定期間の利用額である本日利用額と今月利用額に、新たな利用額となる発行(入金)要求額を加算して合計額を算出し、該合計額と利用上限額とを比較しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら合計額の算出の手間を省くために、利用上限額から利用額を逐次減算更新しておき、該減算更新後の利用上限額と新たな利用額とを比較するのみで当該新たな利用額の利用の可否を判定するようにしても良い。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、利用者(遊技者)が携行可能とされるとともに信販会社(クレジット会社)により当該利用者に付与される与信枠(与信枠金額)を取得する携帯端末装置(携帯電話機5)と、店舗(遊技場)に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引(発行・追加入金)を実施する特定取引装置(発行入金機4、カードユニット3)と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額(利用金額)の決済を信販会社に要求する管理コンピュータ(システムコントローラ110、管理サーバ140、サーバコンピュータ14)と、から成る特定取引用システムであって、前記携帯端末装置は、前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部(アンテナ部101)と、前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報(使用可能額)を記憶するための与信枠残高記憶部(メモリ104)と、当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報(端末ID)を記憶するための携帯端末識別情報記憶部(メモリ部60)と、前記特定取引に使用される取引額(発行要求額、入金要求額)を含む特定取引実施要求(送金処理要求)を受付ける特定取引実施要求受付け処理(要求受付け処理)と、該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額(発行要求額、入金要求額)が前記与信枠残高記憶部に記憶されている与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定処理と、該与信枠判定処理における判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に、前記与信枠残高記憶部の記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報(完了通知)を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理(完了通知送信処理)とを、アプリケーションプログラム(JGアプリケーション)に基づいて実行するプログラム実行部(制御部55)と、を備え、前記特定取引装置は、前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段(MPU48、制御ユニット329;クレジット発行処理、クレジット追加入金処理)と、該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額(利用金額)とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータ(システムコントローラ110)に送信する取引完了情報送信手段(取引完了情報送信処理)と、を備え、前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信する。
本発明の請求項2は、前記携帯端末装置(携帯電話機5)は、前記与信枠(与信枠金額)から所定期間(一日、一ヶ月)において前記特定取引(発行・追加入金)に使用された利用額を特定可能な情報(利用履歴)を記憶するための利用額記憶部(メモリ104)と、前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部(メモリ104)と、を備え、前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラム(JGアプリケーション)に基づいて、前記利用額記憶部に記憶されている情報から利用額(本日利用額、今月利用額)を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求に含まれる取引額(発行要求額、入金要求額)との合計額が、前記上限額記憶部に記憶されている上限額に達しているか否かを判定する上限額判定処理を実施し、該判定における判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報(完了通知)を送信する。
本発明の請求項3は、利用者(遊技者)が携行可能とされるとともに信販会社(クレジット会社)により当該利用者に付与される与信枠(与信枠金額)を取得する携帯端末装置(携帯電話機5)と、店舗(遊技場)に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引(発行・追加入金)を実施する特定取引装置(発行入金機4、カードユニット3)と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額(利用金額)の決済を信販会社に要求する管理コンピュータ(システムコントローラ110、管理サーバ140、サーバコンピュータ14)と、から成る特定取引用システムであって、前記携帯端末装置は、前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部(アンテナ部101)と、前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報(使用可能額)を記憶するための与信枠残高記憶部(メモリ104)と、当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報(端末ID)を記憶するための携帯端末識別情報記憶部(メモリ部60)と、各種の情報を表示するための表示部56と、前記与信枠残高記憶部に記憶されている情報から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額(発行額)を前記表示部56に表示する利用可能取引額表示処理と、該利用可能取引額表示処理にて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付け処理と、該取引額選択受付け処理にて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に前記与信枠残高記憶部の記憶情報を更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報(完了通知)を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理(完了通知送信処理)とを、アプリケーションプログラムに基づいて実行するプログラム実行部(制御部55)と、を備え、前記特定取引装置は、前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段(MPU48、制御ユニット329;クレジット発行処理、クレジット追加入金処理)と、該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額(利用金額)とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータ(システムコントローラ110)に送信する取引完了情報送信手段(取引完了情報送信処理)と、を備え、前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信する。
本発明の請求項4は、前記携帯端末装置は、前記与信枠(与信枠金額)から所定期間(一日、一ヶ月)において前記特定取引(発行・追加入金)に使用された利用額を特定可能な情報(利用履歴)を記憶するための利用額記憶部(メモリ104)と、前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部(メモリ104)と、を備え、前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラム(JGアプリケーション)に基づいて、前記利用可能取引額表示処理において、前記与信枠残高(使用可能額)内であって、且つ、前記利用額記憶部に記憶されている情報から特定される利用額(本日利用額、今月利用額)と前記上限額記憶部に記憶されている上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部56に表示する。
本発明の請求項5は、前記特定取引装置(発行入金装置4、カードユニット3)は、前記特定取引(発行、追加入金)の実施に先だって、当該特定取引に供する予定の取引予定額(使用額;入金要求額、発行要求額)と携帯端末識別情報(端末ID)とを含む取引許諾要求を前記管理コンピュータ(システムコントローラ110)に送信し、前記管理コンピュータは、各携帯端末識別情報に対応付けて所定期間において該携帯端末識別情報が付与された当該携帯端末装置(携帯電話機5)に記憶されている与信枠(与信枠金額)から前記特定取引に使用された利用額(本日利用額、今月利用額)を管理しており、前記特定取引装置から受信した前記取引許諾要求に含まれる携帯端末識別情報に対応する利用額を特定し、該特定した利用額と前記取引予定額との合計額が、予め定められた上限額に達しているか否かを判定し、該判定における判定結果が該上限額に達していない判定結果であることを条件に、前記取引許諾要求の送信元の特定取引装置に対して特定取引を許諾する旨の取引許諾情報を返信し、前記特定取引装置は、前記取引許諾情報を受信したことを条件として前記特定取引を実施する。
本発明の請求項6は、前記携帯端末装置(携帯電話機5)は、複数の信販会社から与信枠(与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額)を取得し、前記与信枠残高記憶部(メモリ104)には、各信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報(クレジット会社ID)に対応づけて当該信販会社の与信枠残高を特定可能な情報(与信枠(金額)、使用済金額、使用可能額)が記憶され、前記プログラム実行部(制御部55)は、前記アプリケーションプログラム(JGアプリケーション)に基づいて、前記与信枠残高記憶部に記憶されている信販会社識別情報から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付け処理(クレジット会社選択受付け処理)を実施し、前記減算処理において該信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記与信枠残高記憶部に記憶されている記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、前記取引許可情報送信処理(完了通知送信処理)において前記信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報(完了通知)を送信し、前記特定取引装置(発行入金機4、カードユニット3)は、前記携帯端末装置から受信した取引許可情報に含まれる信販会社識別情報を含む取引完了情報を前記管理コンピュータ(システムコントローラ110)に送信し、前記管理コンピュータ(管理サーバ140、サーバコンピュータ14)は、該取引完了情報に含まれる信販会社識別情報により特定される信販会社(クレジット会社)に対して前記決済要求情報を送信する。
本発明の請求項7は、前記特定取引装置(発行入金機4、カードユニット3)は、貨幣を受付け、該受付け貨幣の真贋並びに金種を識別する貨幣識別手段を備え、該貨幣識別手段にて識別された識別金額の範囲内の所定金額を使用した前記特定取引(発行、追加入金)を実施するとともに、該特定取引に使用した所定金額である取引額(発行額、入金金額)を含む現金取引情報(発行情報、入金情報)を前記管理コンピュータ(システムコントローラ110)に送信し、前記管理コンピュータは、前記取引完了情報に含まれる取引額(利用金額)と、前記現金取引情報に含まれる取引額とを個別に集計して出力する。
本発明の請求項8は、前記特定取引装置は、前記店舗としての遊技場に設置され、前記特定取引として遊技に使用可能な遊技用価値(残存金額)を付与する取引を実施する遊技用装置であって、前記遊技用装置において付与された前記取引額に相当する大きさの遊技用価値の内、所定の大きさ以上の遊技用価値(1000円)が遊技に使用されていることを条件に、遊技に使用されなかった未使用遊技用価値に相当する未使用金額を現金にて返却するための精算装置20を備える。
本発明の請求項9は、利用者(遊技者)が携行可能とされるとともに信販会社(クレジット会社)により当該利用者に付与される与信枠(与信枠金額)を取得する携帯端末装置(携帯電話機5)において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引(発行・追加入金)に使用するためのアプリケーションプログラム(JGアプリケーション)であって、前記特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求(送金処理要求)を受付ける特定取引実施要求受付けステップ(要求受付け処理、S00)と、該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額(発行要求額、入金要求額)が前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報(使用可能額)から特定される与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定ステップ(与信枠判定処理、S3)と、該与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップ(更新要求出力処理、S6)と、前記与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報(端末ID)を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報(完了通知)を、前記特定取引を行うために店舗(遊技場)に設置された特定取引装置(カードユニット3、発行入金機4)に送信する取引許可情報送信ステップ(完了通知送信処理、S8)と、を含む。
本発明の請求項10は、前記携帯端末装置(携帯電話機5)に記憶されている前記与信枠から所定期間(一日、一ヶ月)において前記特定取引(発行・追加入金)に使用された利用額を特定可能な情報(利用履歴)から利用額(本日利用額、今月利用額)を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求(送金処理要求)に含まれる取引額(発行要求額、入金要求額)との合計額が、該携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額に達しているか否かを判定する上限額判定ステップ(上限額判定処理、S5)を含み、該上限額判定ステップにおける判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報送信ステップ(完了通知送信処理、S8)が実施される。
本発明の請求項11は、利用者(遊技者)が携行可能とされるとともに信販会社(クレジット会社)により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置(携帯電話機5)において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引(発行・追加入金)に使用するためのアプリケーションプログラム(JGアプリケーション)であって、前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報(使用可能額)から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額を表示する利用可能取引額表示ステップ(利用可能取引額表示処理、Sn7)と、該利用可能取引額表示ステップにて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付けステップ(取引額選択受付け処理、Sn7)と、前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記取引額選択受付けステップにて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップ(更新要求出力処理、Sn8)と、該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報(端末ID)を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報(完了通知)を、前記特定取引を行うために店舗(遊技場)に設置された特定取引装置(カードユニット3、発行入金機4)に送信する取引許可情報送信ステップ(完了通知送信処理、Sn11)と、を含む。
本発明の請求項12は、前記利用可能取引額表示ステップ(利用可能取引額表示処理、Sn7)においては、前記与信枠残高(利用可能額)内であって、且つ、前記携帯端末装置(携帯電話機5)に記憶されている前記与信枠から所定期間において前記特定取引(発行・追加入金)に使用された利用額を特定可能な情報(利用履歴)から特定される利用額(本日利用額、今月利用額)と、前記携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部56に表示する。
本発明の請求項13は、前記携帯端末装置(携帯電話機5)において、複数の信販会社(クレジット会社)の与信枠残高を特定可能な情報(使用可能額)に対応付けて記憶されている当該信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報(クレジット会社ID)から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付けステップを含み、前記減算ステップにおいては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記携帯端末装置に記憶されている記憶情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、前記取引許可情報送信ステップ(完了通知送信処理、Sn11)においては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報(完了通知)を送信する。
本発明の実施例1における特定取引用システムの構成を示すシステムブロック図である。 本発明の実施例1における携帯電話機の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1における携帯電話機に使用された非接触ICチップにおけるメモリ領域の構成を示す図である。 本発明の実施例1において用いたカードユニットとパチンコ機を示す正面図である。 本発明の実施例1において用いたカードユニットの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1において用いた発行入金機を示す外観斜視図である。 本発明の実施例1において用いた発行入金機の構成を示す図である。 本発明の実施例1において用いた携帯電話機におけるアプリケーションのダウンロードに関する処理状況を示す図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施例1において用いた携帯電話機のアプリケーションのダウンロード時における表示内容を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施例1において用いた発行入金機の発行処理における表示内容を示す図である。 本発明の実施例1において用いた携帯電話機におけるJGアプリケーションに基づく外部起動処理の処理内容を示すフロー図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施例1において用いたJGアプリケーションの起動時における携帯電話機の表示内容を示す図である。 本発明の実施例1において用いた携帯電話機におけるJGアプリケーションに基づく内部起動処理の処理内容を示すフロー図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施例1において用いた発行入金機の追加入金処理における表示内容を示す図である。 (a)〜(g)は、本発明の実施例1において用いたカードユニットの追加入金処理における表示内容を示す図である。 本発明の実施例1に用いたシステムコントローラの構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の実施例1に用いたカードマスターテーブルを示す図であり、(b)は、本発明の実施例1に用いた発行・入金金額集計テーブルを示す図である。 本発明の実施例1に用いたクレジット利用テーブルを示すブロック図である。 本発明の実施例1の特定取引用システムにおける決済の流れを示す説明図である。 本発明の実施例1に用いたシステムコントローラにおける発行・入金金額集計結果画面を示す図である。 本発明の実施例1に用いた精算装置を示す外観斜視図である。 本発明の実施例1における精算装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1の特定取引用システムを構成する精算装置とシステムコントローラにおける精算に関する処理状況を示す図である。 本発明の実施例2における携帯電話機に使用された非接触ICチップにおけるメモリ領域の構成を示す図である。 本発明の実施例2に用いたシステムコントローラにおける端末別利用額テーブルを示す図である。 本発明の実施例2に用いたシステムコントローラと管理サーバとの間における処理状況を示す図である。 本発明の実施例2に用いた外部起動処理を実施する携帯電話機と発行入金機(カードユニット)とシステムコントローラとの間における処理状況を示す図である。 本発明の実施例2に用いた携帯電話機におけるJGアプリケーションに基づく外部起動処理の処理内容を示すフロー図である。 本発明の実施例2に用いた内部起動処理を実施する携帯電話機と発行入金機(カードユニット)とシステムコントローラとの間における処理状況を示す図である。 本発明の実施例2に用いた携帯電話機におけるJGアプリケーションに基づく内部起動処理の処理内容を示すフロー図である。
符号の説明
3 カードユニット
4 発行入金機
5 携帯電話機
14 サーバコンピュータ
15 サーバコンピュータ
16 サーバコンピュータ
17 サーバコンピュータ
20 精算装置
42 クレジット通信部
46 外部カードリーダライタ
48 MPU
55 制御部
56 表示部
60 メモリ部
100 非接触ICチップ
104 メモリ
110 システムコントローラ
112 CPU
115 記憶装置
140 管理サーバ
142 CPU
328 制御ユニット
330 外部カードリーダライタ
332 クレジット通信部
515 カードリーダライタ
523 MPU

Claims (13)

  1. 利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置と、店舗に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引を実施する特定取引装置と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額の決済を信販会社に要求する管理コンピュータと、から成る特定取引用システムであって、
    前記携帯端末装置は、
    前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部と、
    前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報を記憶するための与信枠残高記憶部と、
    当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を記憶するための携帯端末識別情報記憶部と、
    前記特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求を受付ける特定取引実施要求受付け処理と、該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額が前記与信枠残高記憶部に記憶されている与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定処理と、該与信枠判定処理における判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に、前記与信枠残高記憶部の記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理とを、アプリケーションプログラムに基づいて実行するプログラム実行部と、
    を備え、
    前記特定取引装置は、
    前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段と、
    該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信する取引完了情報送信手段と、
    を備え、
    前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信することを特徴とする特定取引用システム。
  2. 前記携帯端末装置は、
    前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報を記憶するための利用額記憶部と、
    前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部と、
    を備え、
    前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記利用額記憶部に記憶されている情報から利用額を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求に含まれる取引額との合計額が、前記上限額記憶部に記憶されている上限額に達しているか否かを判定する上限額判定処理を実施し、該判定における判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の特定取引用システム。
  3. 利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置と、店舗に設置されるとともに前記与信枠を使用した特定取引を実施する特定取引装置と、該特定取引装置にて特定取引に使用された使用金額の決済を信販会社に要求する管理コンピュータと、から成る特定取引用システムであって、
    前記携帯端末装置は、
    前記特定取引装置とのデータ通信を行うためのデータ通信部と、
    前記与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報を記憶するための与信枠残高記憶部と、
    当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を記憶するための携帯端末識別情報記憶部と、
    各種の情報を表示するための表示部と、
    前記与信枠残高記憶部に記憶されている情報から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額を前記表示部に表示する利用可能取引額表示処理と、該利用可能取引額表示処理にて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付け処理と、該取引額選択受付け処理にて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に前記与信枠残高記憶部の記憶情報を更新するための減算処理と、前記携帯端末識別情報を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報を前記特定取引装置に送信する取引許可情報送信処理とを、アプリケーションプログラムに基づいて実行するプログラム実行部と、
    を備え、
    前記特定取引装置は、
    前記携帯端末装置からの前記取引許可情報を受信したことに基づいて、前記取引額に相当する特定取引を実施する特定取引手段と、
    該受信した取引許可情報に含まれる携帯端末識別情報と該特定取引に使用した取引額とを含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信する取引完了情報送信手段と、
    を備え、
    前記管理コンピュータは、前記特定取引装置からの取引完了情報の受信に基づいて、該取引完了情報に含まれる携帯端末識別情報と取引額とを含む決済要求情報を信販会社に対して送信することを特徴とする特定取引用システム。
  4. 前記携帯端末装置は、
    前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報を記憶するための利用額記憶部と、
    前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額を記憶するための上限額記憶部と、
    を備え、
    前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記利用可能取引額表示処理において、前記与信枠残高内であって、且つ、前記利用額記憶部に記憶されている情報から特定される利用額と前記上限額記憶部に記憶されている上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部に表示することを特徴とする請求項3に記載の特定取引用システム。
  5. 前記特定取引装置は、前記特定取引の実施に先だって、当該特定取引に供する予定の取引予定額と携帯端末識別情報とを含む取引許諾要求を前記管理コンピュータに送信し、
    前記管理コンピュータは、各携帯端末識別情報に対応付けて所定期間において該携帯端末識別情報が付与された当該携帯端末装置に記憶されている与信枠から前記特定取引に使用された利用額を管理しており、前記特定取引装置から受信した前記取引許諾要求に含まれる携帯端末識別情報に対応する利用額を特定し、該特定した利用額と前記取引予定額との合計額が、予め定められた上限額に達しているか否かを判定し、該判定における判定結果が該上限額に達していない判定結果であることを条件に、前記取引許諾要求の送信元の特定取引装置に対して特定取引を許諾する旨の取引許諾情報を返信し、
    前記特定取引装置は、前記取引許諾情報を受信したことを条件として前記特定取引を実施することを特徴とする請求項1または3に記載の特定取引用システム。
  6. 前記携帯端末装置は、複数の信販会社から与信枠を取得し、
    前記与信枠残高記憶部には、各信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報に対応づけて当該信販会社の与信枠残高を特定可能な情報が記憶され、
    前記プログラム実行部は、前記アプリケーションプログラムに基づいて、前記与信枠残高記憶部に記憶されている信販会社識別情報から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付け処理を実施し、前記減算処理において該信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記与信枠残高記憶部に記憶されている記憶情報を前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、前記取引許可情報送信処理において前記信販会社指定受付け処理において受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報を送信し、
    前記特定取引装置は、前記携帯端末装置から受信した取引許可情報に含まれる信販会社識別情報を含む取引完了情報を前記管理コンピュータに送信し、
    前記管理コンピュータは、該取引完了情報に含まれる信販会社識別情報により特定される信販会社に対して前記決済要求情報を送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の特定取引用システム。
  7. 前記特定取引装置は、貨幣を受付け、該受付け貨幣の真贋並びに金種を識別する貨幣識別手段を備え、該貨幣識別手段にて識別された識別金額の範囲内の所定金額を使用した前記特定取引を実施するとともに、該特定取引に使用した所定金額である取引額を含む現金取引情報を前記管理コンピュータに送信し、
    前記管理コンピュータは、前記取引完了情報に含まれる取引額と、前記現金取引情報に含まれる取引額とを個別に集計して出力することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の特定取引用システム。
  8. 前記特定取引装置は、前記店舗としての遊技場に設置され、前記特定取引として遊技に使用可能な遊技用価値を付与する取引を実施する遊技用装置であって、
    前記遊技用装置において付与された前記取引額に相当する大きさの遊技用価値の内、所定の大きさ以上の遊技用価値が遊技に使用されていることを条件に、遊技に使用されなかった未使用遊技用価値に相当する未使用金額を現金にて返却するための精算装置を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の特定取引用システム。
  9. 利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引に使用するためのアプリケーションプログラムであって、
    前記特定取引に使用される取引額を含む特定取引実施要求を受付ける特定取引実施要求受付けステップと、
    該受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額が前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報から特定される与信枠残高以下であるか否かを判定する与信枠判定ステップと、
    該与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップと、
    前記与信枠判定ステップにおける判定結果が与信枠残高以下であるとの判定結果であることを条件に実施される、該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を含み該取引額の特定取引を許可する取引許可情報を、前記特定取引を行うために店舗に設置された特定取引装置に送信する取引許可情報送信ステップと、
    を含むことを特徴とするアプリケーションプログラム。
  10. 前記携帯端末装置に記憶されている前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報から利用額を特定し、特定した利用額と前記特定取引実施要求に含まれる取引額との合計額が、該携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額に達しているか否かを判定する上限額判定ステップを含み、
    該上限額判定ステップにおける判定結果が上限額に達していない判定結果であることを条件に前記取引許可情報送信ステップが実施されることを特徴とする請求項9に記載のアプリケーションプログラム。
  11. 利用者が携行可能とされるとともに信販会社により当該利用者に付与される与信枠を取得する携帯端末装置において実行され、該携帯端末装置に記憶されている与信枠を予め定められた特定取引に使用するためのアプリケーションプログラムであって、
    前記携帯端末装置に記憶されている与信枠の残高である与信枠残高を特定可能な情報から特定される与信枠残高の範囲内の複数の異なる取引額を表示する利用可能取引額表示ステップと、
    該利用可能取引額表示ステップにて表示された複数の異なる取引額の内から1つの取引額の選択を利用者から受付ける取引額選択受付けステップと、
    前記携帯端末装置に記憶されている与信枠残高を特定可能な情報を、前記取引額選択受付けステップにて受付けた取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するための減算ステップと、
    該携帯端末装置に記憶されている当該携帯端末装置に固有に付与された携帯端末識別情報を含み前記取引額の特定取引を許可する取引許可情報を、前記特定取引を行うために店舗に設置された特定取引装置に送信する取引許可情報送信ステップと、
    を含むことを特徴とするアプリケーションプログラム。
  12. 前記利用可能取引額表示ステップにおいては、前記与信枠残高内であって、且つ、前記携帯端末装置に記憶されている前記与信枠から所定期間において前記特定取引に使用された利用額を特定可能な情報から特定される利用額と、前記携帯端末装置に記憶されている前記所定期間における前記特定取引に利用可能な予め定められた上限額との差額の範囲内の取引額を前記表示部に表示することを特徴とする請求項11に記載のアプリケーションプログラム。
  13. 前記携帯端末装置において、複数の信販会社の与信枠残高を特定可能な情報に対応付けて記憶されている当該信販会社を個々に識別可能な信販会社識別情報から特定される複数の信販会社の内から、前記特定取引に使用する信販会社の指定を受付ける信販会社指定受付けステップを含み、
    前記減算ステップにおいては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報に対応づけて前記携帯端末装置に記憶されている記憶情報を、前記受付けた特定取引実施要求に含まれる取引額分減算した与信枠残高を特定可能な情報に更新するとともに、
    前記取引許可情報送信ステップにおいては、前記信販会社指定受付けステップにおいて受付けた信販会社の信販会社識別情報を含む前記取引許可情報を送信することを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載のアプリケーションプログラム。
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