図1は、本実施例における遊技用システムの構成を示す図であり、この本実施例の遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島(図示略)に並設される遊技機であるカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に対応設置される遊技用装置であるカードユニット3と、前記カードユニット3に備えられる後述する遊技用価値記憶手段としてのビジターカード38の管理等を行うシステムコントローラ100と、遊技場において予め会員登録をすることにより発行される図示しない会員カードを所持する会員遊技者に関する情報を管理する会員管理コンピュータ120と、前記システムコントローラ100に接続され、前記ビジターカード38や会員カードの管理を行う管理サーバ140と、前記カードユニット3にて使用される電子貨幣価値記録媒体としての電子マネーカード39に記録されている電子貨幣価値である電子マネーに関する情報を管理する電子マネー管理サーバ180と、前記カードユニット3に受付けられている電子マネーカード39に残存する電子マネー残額を特定可能な情報である後述する電子マネー使用情報を前記電子マネー管理サーバ180に中継するための電子マネー端末160と、から主に構成されている。
前記パチンコ機2、カードユニット3、システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、電子マネー端末160は各遊技場内の所定箇所に設置されているとともに、管理サーバ140はビジターカード38や前記会員カード等の管理を行う遊技媒体管理機関としてのカード管理会社に設置され、電子マネー管理サーバ180は電子マネーの管理を行い、電子マネーカード39を用いて電子マネーサービス(電子貨幣サービス)を提供する電子マネーサービス提供機関(電子貨幣サービス提供機関)としての電子マネー会社に設置されている。
カードユニット3は、対応するパチンコ機2と直接、及び中継端末4を介して接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で各種信号の送受が可能とされているとともに、対応するパチンコ機2等から出力された各種遊技情報を示す信号が中継端末4を介して対応するカードユニット3に入力されるようになっている(図5参照)。
また、各カードユニット3は、システムコントローラ100、会員管理コンピュータ120、電子マネー端末160とハブ(HUB)8’(図5参照)並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。
システムコントローラ100は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ140とデータ通信可能に接続されており、システムコントローラ100にて収集、管理されている当該遊技場における入金(プリペイド)度数の使用等の営業情報が管理サーバ140に送信されるとともに、管理サーバ140からカードに関する運用情報がシステムコントローラ100に送信されるようになっている。また、各カードユニット3は、ハブ8’並びに通信ケーブル8、ルータ5を介してインターネット(コンピュータネットワーク)に接続されており、インターネット上の各コンテンツサーバとの間でデータの送受が可能とされている。
次に、電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39並びに遊技用価値記憶手段を構成するビジターカード38について説明すると、本実施例における遊技用システムでは、図2(a)(b)に示すように、電子マネー会社が発行するとともに、後述する貸出処理において使用可能な電子マネーカード39と、ビジターカード38と、の2種類のICカードが用いられる。
まず、本実施例に用いた電子マネーカード39について説明すると、該電子マネーカード39には、図2(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されているとともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル73と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)74とが設けられており、該電子マネーカード39は、前記カードユニット3内に設けられている後述するカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327から出力される電磁波が前記アンテナコイル73に誘導起電力を生じさせて前記集積回路74が動作可能に電力付勢されるとともに、前記アンテナコイル73を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
また、電子マネーカード39における集積回路74の内部メモリには、電子貨幣価値記録媒体である当該電子マネーカード39を個々に特定可能な記録媒体特定情報である電子マネーカードIDや、電子貨幣価値記録媒体である当該電子マネーカード39を用いて電子マネーサービス(電子貨幣サービス)を提供する電子マネーサービス提供機関である電子マネー会社を個々に識別可能な提供機関識別情報である電子マネーID(電子マネーカードIDに含まれる)が書き換え不可に記録されているとともに、電子貨幣価値の大きさを特定可能な電子貨幣価値特定情報である電子マネー金額(残額)や、該電子マネー金額が使用またはチャージ(入金)がなされた装置や使用日時やチャージ(入金)日時等を特定可能な情報や書き換え回数情報等の情報が書き換え可能に記録される。
つまり、本実施例における前記電子マネーカード39に記録されている電子マネーカードIDは、電子マネー会社を個々に識別するための電子マネーID部分と、当該電子マネーカード39を個々に識別するためのカードID部分とからなる。なお、これら電子マネー会社を個々に識別するための電子マネーIDと、電子マネーカード39を個々に識別するためのカードIDとがそれぞれ別個のID(識別情報)として電子マネーカードに記録されていてもよい。
また、本実施例における遊技用システムにおいては、複数の電子マネー会社にて発行される電子マネーカードを使用可能とされており、これら各電子マネー会社にて発行される各社の電子マネーカードに記録されている電子マネーIDは、後述するように、受付けた電子マネーカードが本遊技用システムにおいて使用可能なカードであるか否かを判定する提供機関判定処理において使用するために、予め各カードユニット3に配信され、各カードユニット3(制御ユニット328の内部RAM)に記憶されている。
尚、電子マネーカード39には、遊技場内或いは遊技場外に設置されている各電子マネー会社の専用端末で、予め電子マネー金額(残額)がチャージ(入金)されている。
次いで、本実施例にて用いたビジターカード38について説明すると、該ビジターカード38には、図2(b)に示すように、各辺の長さが前記電子マネーカード39の各辺の長さより若干短い略長方形のカード状とされており、その略中央部には、前記電子マネーカード39におけるアンテナコイル73並びに集積回路74と同一構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が設けられた非接触ICカードを使用しており、前記電子マネーカード39と同様にカードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
また、これらビジターカード38における集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38を個別に識別可能なシリアル番号やビジターカードID並びに当該ビジターカード38が使用される使用店等が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、遊技に使用可能な遊技用価値である度数{本実施例では金額を100で除算した値(100円=1度数)}や、装備されているカードユニット3の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情報等が書き換え可能に記録される。
次いで、本実施例における遊技用装置であるカードユニット3について説明すると、本実施例のカードユニット3の前面には、図3に示すように、各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、カード挿入口309、ビジターカード装着口310が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301a(図5参照)の発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。方向指示表示部306は、対応するパチンコ機2の連結方向を示す表示部であり、パチンコ機2と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED306a(図5参照)が点灯する。また、挿入中表示部307は、電子マネーカード39が挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED307a(図5参照)が点灯する。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309とビジターカード装着口310とは、遊技者から見て左右方向に並設配置されている。カード挿入口309は、内蔵されるカードリーダライタ327(図5参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介して電子マネーカード39をカードスロットに挿入可能とされている。また、ビジターカード装着口310は、カードリーダライタ327のビジターカード収容室(図示略)に連設されており、このビジターカード装着口310を介してビジターカードをビジターカード収容室に装着可能とされている。
また、ビジターカード収容室にビジターカード38が装着された際には、この装着されたビジターカード38の先端がビジターカード装着口310から突出する態様にて装着されるようになる。更に、ビジターカード装着口310の前面には、透明カバー部材311が取付けられており、これによりカードリーダライタ327に装着されたビジターカードを、遊技者から透明カバー部材311を透して視認(目視)できるとともに、かつ、装着されたビジターカード38をカードリーダライタ327から取外しできないようになっている。すなわち、遊技用価値記憶手段を構成するビジターカード38は、遊技用装置であるカードユニット3に対して遊技者から目視可能かつ取り外し不能に装着された封入型記録媒体とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。突出部305において、遊技者側に向けられた面には、図4に示すように、表示部312と、4方向スクロールスイッチ315と、メニュースイッチ316と、インターネットスイッチ317と、データスイッチ318と、が設けられている。
突出部305に設けられた表示部312は、その内部に液晶表示器313が内蔵されており、この液晶表示器313により各種表示画面が表示される。また、液晶表示器313の表面はタッチパネル314により被覆されており、遊技者が液晶表示器313に表示された各種メニュー項目に接触することで各種の操作を画面上において行うことが可能とされている。
突出部305に設けられたスイッチのうち、4方向スクロールスイッチ315は、上下スイッチと左右スイッチとから構成されており、上下スイッチは、表示部312に表示された画面を上下方向にスクロールさせる際に押圧されるスイッチであり、左右スイッチは、表示部312に表示されている表示内容を、その直前または直後に表示された表示内容に切り替える際に押圧されるボタンである。
また、突出部305に設けられたスイッチのうち、メニュースイッチ316、インターネットスイッチ317、データスイッチ318は、それぞれメインメニュー画面、インターネットメニュー画面(図示略)、データ画面(図示略)を表示部312に表示する際に押圧されるボタンである。
図5は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、制御ユニット328と、から主に構成されており、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は、制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39を受付ける本発明の電子貨幣価値記録媒体受付け手段を構成するものであり、受付けた電子マネーカード39に記録されている電子マネーカードID(電子マネーIDを含む)並びに電子マネー金額(残額)等の記録情報や、装着されているビジターカード38に記録されているビジターカードID並びに残存度数等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、これら読み出した記録情報を制御ユニット328に出力する。
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類等の電子部品が接続されている。表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、スクロールスイッチ315、メニュースイッチ316、インターネットスイッチ317、データスイッチ318は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、前述した多機能LED301aや方向指示LED306a、挿入中LED307aからなる電子部品や、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に挿入された紙幣(本実施例では1,000円紙幣のみ)を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。つまり、これら紙幣識別ユニット321及び硬貨識別ユニット322は、貨幣(紙幣または硬貨)を受付けて、該受付けた貨幣の真贋と貨幣種別とを識別する貨幣識別手段を構成している。
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられ、パチンコ玉の貸出に使用できる遊技用価値である度数を表示する度数表示器や、パチンコ玉の貸出を行う際に操作される貸出ボタンスイッチや、受付け中の電子マネーカード39を返却させる際に操作される返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されているLED、カードリーダライタ327、表示コントローラ329の制御等、全体の動作制御、並びに後述する入金処理、現金入金処理、貸出処理、現金貸出処理等の各種処理を実行する。
また本実施例では、制御ユニット328に、HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)形式にて記載された表示データを液晶表示器313に表示させるためのブラウザ機能が搭載されており、インターネット網上のコンテンツサーバから送信されてきたHTML形式のコンテンツデータを表示部312にて閲覧できるようになっている。
また、制御ユニット328は、通信部334並びにHUB8’を介してシステムコントローラ100や会員管理コンピュータ120やルータ5とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。また、対応するパチンコ機2と接続されており、各種信号の送受が実施可能とされている。
また、制御ユニット328は、中継端末4と接続されており、対応するパチンコ機2や、当該パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉を検出する供給玉検出スイッチ6、当該パチンコ機2から回収されたパチンコ玉を検出するアウト玉検出スイッチ7から出力された各種遊技情報、すなわちパチンコ機2の遊技に関連して発生する情報を示す信号が中継端末4を介して入力されるようになっており、該入力された信号に基づく遊技情報が、通信部334並びにHUB8’を介して、会員管理コンピュータ120に所定フォーマットの遊技情報データとして送信されるようになっている。
具体的には、パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉数を示す供給信号が供給玉検出スイッチ6から出力され、大当り中である旨を示す大当り中信号、確率変動中である旨を示す確変中信号、始動入賞した旨を示す始動信号、プレミアム予告が発生した旨を示すプレミアム予告信号、プレミアムリーチが発生した旨を示すプレミアムリーチ信号、がパチンコ機2から出力され、パチンコ機2から回収されたパチンコ玉数を示す打込信号がアウト玉検出スイッチ7から出力されて、制御ユニット328に入力される。
また、制御ユニット328は、電子貨幣価値記録媒体受付け手段であるカードリーダライタ327により受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39に残存する電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額を特定する電子貨幣価値特定手段を構成している。
また、制御ユニット328は、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段となるカードリーダライタ327により受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子貨幣価値特定情報である電子マネー残額から特定される電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額の範囲内の所定の大きさ、具体的には遊技者により後述する入金金額指定ボタン200a〜200d(図8(a)参照)にて指定された入金金額に相当する遊技用価値の大きさである加算価値の大きさ(入金度数)を前記遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさである残存度数に加算更新する処理(具体的には、ビジターカード38に残存する残存度数に入金度数を加算した残存度数にビジターカード38の残存度数を更新記憶する処理)と、前記加算価値の大きさ(入金度数)に相当する電子貨幣価値の大きさ(入金金額)を、受付けた電子マネーカード39に残存する電子マネー残額から減算更新する処理(具体的には内部RAMに記憶されている電子マネー残額から入金度数に相当する金額を減算更新する処理)とを含む電子貨幣価値使用処理である入金処理を行う電子貨幣価値使用処理手段を構成している。
また、制御ユニット328は、遊技用価値の大きさである残存度数のパチンコ機2における遊技への使用を要求する遊技使用要求、具体的には図示しない前記貸出ボタンスイッチ操作や貸出ボタン204(図8、図9参照)の操作に応じて、遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさである残存度数の少なくとも一部{本実施例では貸出単位(5度数=500円)}をパチンコ機2における遊技に使用させるための遊技使用処理である貸出処理を行う遊技使用処理手段を構成している。
また、制御ユニット328は、遊技者より遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさ(残存度数)の前記電子貨幣価値(電子マネー)への返還を要求するための返還操作、具体的には前記返却ボタンスイッチ操作やカード返却ボタン205(図8、図9参照)の操作がなされたときに、ビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさ(残存度数)の少なくとも一部(本実施例では全部)に相当する電子貨幣価値の大きさである電子マネー金額を、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段であるカードリーダライタ327により受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子マネー残額から特定される電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額に加算更新する処理(具体的には、内部RAMに記憶されている電子マネー残額に残存度数に相当する金額を加算更新し、該加算更新後の電子マネー残額を電子マネーカード39に更新記録する処理)と、該加算(チャージ精算)されるチャージ精算金額に相当する遊技用価値の大きさ(チャージ精算度数)を、ビジターカード38に記憶されている残存度数から減算更新(精算)する処理(具体的には、ビジターカード38に記憶されている残存度数を、該残存度数からチャージ精算度数が減算された「0」に更新記憶する処理)とを含む返還処理(チャージ精算処理)を行う返還処理手段を構成している。
また、制御ユニット328は、前記返還処理であるチャージ精算処理後において電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39に残存する電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額)を特定可能な情報であるチャージ精算情報を出力(送信)する電子貨幣価値情報出力手段を構成している。具体的には、電子マネーカードIDと加算更新後の電子マネー残額と電子マネーカードIDを含む電子マネー使用情報を電子マネー端末160を介して(中継して)電子マネー管理サーバ180に出力(送信)する。
また、制御ユニット328は、加算価値の大きさ(入金度数)のうちから、遊技使用処理手段である当該制御ユニット328による遊技使用処理(貸出処理)に供された遊技用価値の大きさ(使用度数)を特定可能な情報である貸出完了情報を出力(送信)する遊技用価値情報出力手段を構成している。具体的には、使用度数とビジターカードIDとを含む貸出完了情報をシステムコントローラ100に出力(送信)する。
また、制御ユニット328は、当該遊技用システムにおいて使用可能とする電子貨幣サービス提供機関である電子マネーサービスの提供機関識別情報である電子マネーIDを記憶するための提供機関識別情報記憶手段としての図示しない内部RAMを備え、電子貨幣価値記録媒体受付け手段であるカードリーダライタ327に新たに受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子マネーIDが、前記内部RAMに記憶されている複数種の電子マネーIDのうちのいずれかと一致するか否かを判定する提供機関判定処理を行う提供機関判定手段を構成しており、電子貨幣価値使用処理手段である当該制御ユニット328は、提供機関判定処理における判定結果が一致する旨の判定結果であることを条件に、受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子貨幣価値特定情報である電子マネー残額に基づいて特定される電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額)を用いての電子貨幣価値使用処理(入金処理)を行う。
また、制御ユニット328は、電子貨幣価値記録媒体受付け手段であるカードリーダライタ327に新たに受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の記録媒体特定情報である電子マネーカードIDを記憶するための記録媒体特定情報記憶手段としてのビジターカード38を備え、該ビジターカード38に記憶(記録)されている電子マネーカードIDと、返還操作(図示しない返却ボタンスイッチまたはカード返却ボタン205の操作)がなされたときにカードリーダライタ327に受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の記録媒体特定情報である電子マネーカードIDとが一致するか否かの判定を行う記録媒体判定処理を行う記録媒体判定手段を構成しており、返還処理手段である当該制御ユニット328は、該記録媒体判定処理における判定結果が、一致する旨の判定結果であるときにカードリーダライタ327に受付けた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子貨幣価値特定情報である電子マネー残額に基づいて特定される電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額)への前記返還処理を行う。
尚、本実施例では、カードリーダライタ327に新たに受付けた電子マネーカード39の電子マネーカードIDも、ビジターカード38に記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら電子マネーカードIDを、制御ユニット328に搭載されている図示しないRAMに記憶しておき、返還操作がされたときにカードリーダライタ327に受付けた電子マネーカード39の電子マネーカードIDと、該RAMに記憶した電子マネーカードIDとが一致するか否かの記録媒体判定処理を行うようにしても良い。
また、制御ユニット328は、前記加算価値の大きさである入金度数(入金金額)の指定を遊技者から受付けるための本発明における指定受付手段を構成している後述する入金金額指定ボタン200a〜200d及び決定ボタン200eを液晶表示器313の表示部312に表示するとともに、電子貨幣価値使用処理手段である当該制御ユニット328は、入金金額指定ボタン200a〜200d及び決定ボタン200eにて指定を受付けた加算価値の大きさである入金度数を遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさである残存度数に加算更新するとともに、該加算更新した前記加算価値の大きさである入金度数に相当する電子貨幣価値の大きさである入金金額を、受付け中の電子マネーカード39に残存する電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額から減算更新する。
また、制御ユニット328は、遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶されている遊技用価値の大きさである残存度数が、予め定められた所定の大きさ{本実施例では5度数(500円)}以下となったことを契機として電子貨幣価値使用処理である入金処理を行う電子貨幣価値使用処理手段を構成している。
また、制御ユニット328は、貨幣である紙幣または硬貨を受付けて、該受付けた貨幣(紙幣または硬貨)の真贋と貨幣種別(金種)とを識別する貨幣識別手段である紙幣識別ユニット321並びに硬貨識別ユニット322にて識別された識別金額の範囲内の所定額(本実施例では全額)に相当する遊技用価値の大きさである入金度数を、遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶(記録)されている遊技用価値の大きさである残存度数に加算更新する現金入金処理を行う遊技用価値加算更新処理手段を構成しており、さらに該現金入金処理にて加算更新した入金度数、すなわち、該加算更新後のビジターカード38の残存度数からパチンコ玉の貸出に供された度数(使用度数)を減算更新してパチンコ玉の貸出を実施させる現金貸出処理を行う。
ここで、本実施例のカードユニット3において実施される各処理内容について説明すると、まず、カードユニット3は、カード挿入口309に挿入された電子マネーカード39を受付ける受付処理を行う。この受付け処理においては、当該カード挿入口309に挿入された電子マネーカード39が、遊技場が提携している電子マネー提供機関により提供(発行)された電子マネーカードであるか否かを判定する提供機関判定処理を行う。
受付処理において受付けられた電子マネーカード39、すなわち、遊技場において提携されている電子マネー提供機関により提供(発行)された電子マネーカードであると判定された電子マネーカード39より読み出された電子マネー金額(残額)が残存(本実施例では1,000円以上)する場合であって、後述するように表示部312に表示される入金金額指定ボタン200a〜200dのうちのいずれかのボタン操作が検出された場合に、この電子マネーカード39より読み出された電子マネー残額の範囲内の所定の大きさに相当する遊技用価値の大きさである加算価値の大きさ、すなわち、遊技者により選択操作(指定)された入金金額に相当する入金度数をビジターカード装着口310に装着されているビジターカード38に残存する残存度数に加算更新した後、該加算更新した度数(入金度数)に相当する入金金額を、受付け中の電子マネーカード39に残存する電子マネー残額から減算更新する入金処理(電子貨幣価値使用処理)を行う。
また、ビジターカード38の残存度数が前記貸出単位(5度数=500円)以上である場合において前記図示しない前記貸出ボタンスイッチ操作や貸出ボタン204操作があった場合において、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させるとともに、前記ビジターカード38の残存度数から該パチンコ玉の貸出に供された度数(使用度数)を減算更新する貸出処理を行う。
また、電子マネーカード39が受付けられていない場合、あるいは受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額が前記貸出単位に相当する金額(500円)以下となった場合に、低額紙幣(本実施例では1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)等の紙幣が挿入または投入されて識別された識別金額に相当する度数をビジターカード装着口310に装着されているビジターカード38に記録する現金入金処理を行った後、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させるとともに、前記記録した全ての残存度数から該パチンコ玉の貸出に供された度数(使用度数)を減算更新してパチンコ玉の貸出を実施させる現金貸出処理を行う。
次に、本実施例に用いた管理装置としての該システムコントローラ100について説明すると、該システムコントローラ100は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、後述するビジターカードマスターテーブル等の各種データベースの更新処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボードである入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記会員管理コンピュータ120や前記カードユニット3(カードリーダライタ327)とのデータ通信を行う通信部109、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサービスユニット(DSU)111が接続された通常のコンピュータである。
また、前記記憶装置105には、該システムコントローラ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図7に示すようなテーブル(データベース)が登録されている。
図7に示すビジターカードマスターテーブルには、ビジターカード38のビジターカードID毎に、後述の貸出処理や現金貸出処理が実施されたカードユニット3の装置IDと、該カードユニット3において実施された全ての貸出処理や現金貸出処理においてビジターカード38に記録された総入金度数と、該総入金度数のうち、貨幣(紙幣または硬貨)の挿入または投入により実施された現金貸出処理においてビジターカード38に記録された総入金金額に相当する貨幣入金度数と、前記総入金度数のうち、電子マネーカード39の電子マネー残額を使用することにより実施された貸出処理においてビジターカード38に記録された総入金金額に相当する電子マネー入金度数と、前記電子マネー入金度数のうち、前記貸出処理にて使用されることなく前記チャージ精算処理にて遊技者に返還されたチャージ精算度数や、前記電子マネー入金度数のうち、実際に前記貸出処理にて使用された電子マネー入金使用度数と、貨幣並びに電子マネーカード39にて実施された貸出処理や現金貸出処理にて使用された総使用度数と、が対応付けて登録され、管理されている。
具体的には、本実施例においては、貨幣の投入にて実施される現金貸出処理では、ビジターカード38に記録された入金金額に相当する入金度数は全てパチンコ玉の貸出に使用されるようになっており、貨幣からの入金金額に相当する入金度数を前記チャージ精算にて遊技者に返還することはないため、後述するように、カードユニット3において電子マネーカード39の電子マネー残額を用いた入金処理にてビジターカード38に記録された残存度数を使用してパチンコ玉を貸出す貸出処理が行われたときのみ送信される貸出完了情報に含まれる使用度数を、システムコントローラ100に記憶されているビジターカードマスターテーブルにビジターカードIDに対応付けて登録されている電子マネー使用度数に加算更新していくことで、カードユニット3にて電子マネーカード39の電子マネー残額を使用してビジターカード38に記録した加算価値の大きさである入金度数(電子マネー入金度数)のうちから、遊技使用処理である貸出処理に供された遊技用価値の大きさ、すなわち、パチンコ玉の貸出に使用された電子マネー入金使用度数を管理することができる。
なお、図7中のビジターカードマスターテーブルの最下段に示されるビジターカード38は使用中であり、電子マネー入金度数(100度数)からチャージ精算度数(0度数)を差し引いた度数(100度数)と電子マネー入金使用度数(50度数)と一致していないが、これはビジターカード38に記録(入金)されている50度数分の電子マネー入金度数が貸出にもチャージ精算にも供されていない状態であり、最終的に遊技者に電子マネーカード39が返却されたとき(チャージ精算処理後)には一致することになる。
以下、本実施例の遊技用システムにおける貸出処理における各部の処理状況並びにデータの授受について図10に基づいて説明すると、まず、前記カードユニット3のカード挿入口309に電子マネーカード39が挿入されてカードリーダライタ327に受付けられると、該カードリーダライタ327は、受付けた電子マネーカード39から電子マネーカードIDと電子マネー残額とを読み出して、これら読み出した電子マネーカードIDと電子マネー残額とを制御ユニット328に出力する。
制御ユニット328は、出力された電子マネーカードIDと電子マネー残額{例えば35,800円(図8(a)参照)}とを図示しない内部RAMにおける電子マネー情報記憶領域に記憶するとともに、該内部RAMに記憶した電子マネーカードIDに含まれる提供機関識別情報としての電子マネーIDが、予め内部RAMに登録(記憶)されている複数種の提供機関識別情報としての電子マネーIDのうちのいずれかと一致するか否か、すなわち、受付けた電子マネーカード39が、前述したように当該遊技用システムにおいて使用可能な電子マネー会社が発行した電子マネーカードであるか否かを判定する提供機関判定処理を行う。
該提供機関判定処理における判定結果が一致する旨の判定結果である場合には、内部RAMに記憶した電子マネー残額が、後述するように遊技者が選択して指定可能な入金金額のうちの最小の入金金額(本実施例では1,000円)以上であるか否かを判定する電子マネー残額判定処理を行い、前記最小の入金金額である1,000円以上であると判定した場合には、内部RAMに記憶した電子マネー残額、すなわち、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額を表示部312に表示するとともに、複数の入金金額指定ボタン200a〜200dを表示して、ビジターカード38に記録する加算価値の大きさである入金度数に相当する入金金額の指定を遊技者から受付ける状態とする(図8(a)参照)。
また、該提供機関判定処理における判定結果が一致しない旨の判定結果である場合、及び前記電子マネー残額判定処理における判定結果が前記最小の入金金額である1,000円未満であると判定された場合には、カードリーダライタ327を駆動して受付けられている電子マネーカード39を返却させ、現金(貨幣)による現金入金処理並びに現金貸出処理を受付ける状態とする。
ここで、現金(貨幣)による現金入金処理並びに現金貸出処理を受付けている場合において、紙幣(本実施例では1,000円)が紙幣識別ユニット321に挿入または硬貨(本実施例では100円、500円)硬貨識別ユニット322に投入されると、受付けた貨幣(紙幣または硬貨)の真贋と貨幣種別とが紙幣識別ユニット321または硬貨識別ユニット322にて識別され、該識別された識別金額が制御ユニット328に出力され、該出力を受けた制御ユニット328は、出力された識別金額に相当する度数(入金度数)をカードリーダライタ327に出力し、該出力を受けたカードリーダライタ327は遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に入金度数を記録(記憶)する記録処理(記憶処理)、言い換えるとビジターカード38の残存度数に入金度数を加算更新する現金入金処理を行う。すなわち、この現金入金処理にて遊技用装置としてのカードユニット3に対して遊技者から目視可能かつ取り外し不能に装着された封入型記録媒体であるビジターカード38に入金度数を記録(加算)することにより、該入金度数が記録されたビジターカード38が遊技者から目視可能かつ取出し不能な状態で発行されたことになる。
制御ユニット328は、該現金入金処理を行った後、特に図示はしないが前記パチンコ機2より出力される貸出可能を示す信号の有無を判定し、貸出可能の信号出力がある場合において、1度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示するための信号(図示略)を、入金金額(識別金額)に相当する度数の大きさとなるまで繰返し出力する現金貸出処理(遊技使用処理)を行う。
これら払出を指示するための信号の出力回数が前記入金金額(識別金額)に相当する度数の大きさに対応する回数(ここでは10度数分である10回)に達し、10度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示する信号に対応する払出が完了した旨の信号(図示略)をパチンコ機2から受信した場合には、制御ユニット328は貸出に使用した度数(使用度数)をカードリーダライタ327に出力し、該出力を受けたカードリーダライタ327は、ビジターカード38に記録されている残度数(10度数)から当該現金貸出処理にて使用した使用度数分(10度数)を減算更新する使用度数減算処理を行う。
そして、制御ユニット328は、10度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示する信号に対応する払出が完了した旨の信号(図示略)をパチンコ機2から受信したことに基づいて前記使用度数減算処理を行った後に、入金された入金度数(=使用度数)と、該現金貸出処理を行ったビジターカード38を特定するためのビジターカードIDと、当該入金度数が貨幣(現金)による入金であることを示す入金種別情報と、を含む入金情報をシステムコントローラ100に送信する。
該入金情報を受信したシステムコントローラ100は、受信した入金情報に含まれるビジターカードIDに対応付けてビジターカードマスターテーブルに登録されている総入金度数並びに貨幣入金度数に加算する入金度数として、受信した入金度数(=使用度数)を加算するとともに、総使用度数にも受信した入金度数を加算してビジターカードマスターテーブル更新する。
制御ユニット328は、前記電子マネー残額判定処理により前記最小の入金金額である1,000円以上であると判定したことに基づいて、ビジターカード38に記録する加算価値の大きさである入金度数(電子マネー入金度数)に相当する入金金額の指定、並びに後述する自動追加入金機能のon/offさせる自動入金ボタン202a、202bの操作を遊技者から受付けている状態(図8(a)参照)において、いずれかの入金金額指定ボタン200a〜200dが操作されると、制御ユニット328は、操作(指定)された入金金額指定ボタン200a〜200dの入金金額に相当する入金度数とその時点においてビジターカード38に記録されている残存度数との合計度数を算出し、該算出結果が最大追加入金度数以下(本実施例では200度数以下)であれば、受付けた入金金額に相当する入金度数(加算価値の大きさ)をビジターカード38の残存度数に加算更新するとともに、該加算更新した度数に相当する金額(入金金額)を前記内部RAMに記憶されている電子マネー残額、すなわち、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額から減算更新する入金処理を行う。
例えば、制御ユニット328は、遊技者により入金金額指定ボタン200bが操作されて入金金額を3,000円とする指定を受付けた場合は、該3,000円に相当する30度数をビジターカード38の残存度数に加算更新し、該加算更新した30度数に相当する金額(3,000円)を前記内部RAMに記憶されている電子マネー残額、すなわち、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額から減算更新する入金処理を行う。
なお、後述する追加入金操作により、この入金処理において、操作(指定)された入金金額指定ボタン200a〜200dの入金金額に相当する入金度数とその時点においてビジターカード38に記録されている残存度数とを合計した合計度数が前記最大追加入金度数である200度数を超過することになる場合、再度入金金額指定ボタン200a〜200dを表示して低い入金金額を指定させる。
また、この入金処理においては、前記内部RAMに記憶されている電子マネーカードIDを、当該入金処理にて入金に使用された電子マネーカード39を特定するための記録媒体特定情報として記録媒体特定情報記憶手段としてのビジターカード38に記録(記憶)しておくとともに、入金された入金金額に相当する入金度数と、該入金処理を行ったビジターカード38を特定するためのビジターカードIDと、当該入金度数が電子マネーによる入金であることを示す入金種別情報と、を含む入金情報をシステムコントローラ100に送信する。
尚、本実施例では、前記電子マネーカードIDのビジターカード38への記録を、入金処理時において実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら電子マネーカードIDのビジターカード38への記録を、該電子マネーカード39の受付け時点において実施しても良い。
該入金情報を受信したシステムコントローラ100は、受信した入金情報に含まれるビジターカードIDに対応付けてビジターカードマスターテーブルに登録されている総入金度数並びに電子マネー入金度数に加算する入金度数として、受信した入金度数を加算してビジターカードマスターテーブル更新する。
また、制御ユニット328は、前記入金処理における減算更新後の電子マネー残額と、加算更新した度数に相当する金額(入金度数)である電子マネー使用金額と、電子マネーカードIDとを含む電子マネー使用情報を、電子マネー端末160を介して(中継)に電子マネー管理サーバ180に送信する。
電子マネー使用情報を送信した制御ユニット328は、前記入金処理にてビジターカード38に記録された残存度数を使用して貸出処理を行わせる{遊技使用(貸出)要求}際に操作する図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204、並びにビジターカード38へ度数を加算更新(追加入金)する際に操作する入金ボタン203、並びに受付け中の電子マネーカード39を返却する(カード返却)際に操作される図示しない返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作それぞれを受付ける状態とする(図8(b)参照)。なお、前記遊技使用(貸出)要求とは、本実施例においては図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204の操作により出力された操作信号(貸出要求)が制御ユニット328に入力されることである。
この状態において前記入金ボタン203が操作(追加入金操作)された場合は、前記電子マネー残額判定に戻り、再び入金を受付ける状態とする。尚、この電子マネー残額判定において、内部RAMに記憶した電子マネー残額が前記最小の入金金額である1,000円未満であると判定した場合、つまりは電子マネー残額が不足していても、電子マネーカード39は返却せず、図8(b)に示すように、貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204の操作、入金ボタン203の操作、返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作それぞれを受付ける状態に戻る。ここで、返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205が操作された場合は、後述するチャージ精算処理(返還処理)へ移行する。
また、図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204が操作された場合は、特に図示はしないが前記パチンコ機2より出力される貸出可能を示す信号の有無を判定し、貸出可能の信号出力がある場合において、1度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示するための信号(図示略)を、前記貸出単位に相当する度数の大きさとなるまで繰返し出力する貸出処理(遊技使用処理)を行う。
これら払出を指示するための信号の出力回数が前記貸出単位に相当する度数の大きさに対応する回数(ここでは5度数分である5回)に達し、5度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示する信号に対応する払出が完了した旨の信号(図示略)をパチンコ機2から受信した場合には、制御ユニット328は貸出単位に相当する度数(使用度数)をカードリーダライタ327に出力し、該出力を受けたカードリーダライタ327は、ビジターカード38に記録されている残存度数から当該貸出処理にて使用した使用度数分(5度数)を減算更新する使用度数減算処理を行う。
なお、本実施例においては払出を指示するための信号の出力回数が前記貸出単位に相当する度数の大きさに対応する回数(ここでは5度数分である5回)に達した場合にビジターカード38に記録されている残存度数から当該貸出処理にて使用した使用度数分(5度数)を減算更新するようになっていたが、1度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示するための信号が出力されて該出力に対応する玉貸が完了する毎にビジターカード38に記録されている残存度数を減算更新するようにしてもよい。
そして、制御ユニット328は、5度数に対応する所定数のパチンコ玉の払出を指示する信号に対応する払出が完了した旨の信号(図示略)をパチンコ機2から受信したことに基づいて前記使用度数減算処理を行った後に、当該貸出処理にて玉貸に使用された使用度数と、該貸出処理を行ったビジターカード38を特定するためのビジターカードIDと、を含む貸出完了情報をシステムコントローラ100に送信する。なお、本実施例においては、当該貸出完了情報は電子マネーカード39の電子マネーにて貸出処理が行われたときのみ送信されるため、当該貸出完了情報にて電子マネーにて貸出処理が行われたことを特定することができる。
該貸出完了情報を受信したシステムコントローラ100は、受信した貸出完了情報に含まれるビジターカードIDに対応付けてビジターカードマスターテーブルに登録されている電子マネー入金使用度数に加算する使用度数として、受信した使用度数を加算するとともに、総使用度数にも受信した使用度数を加算してビジターカードマスターテーブル更新する。
制御ユニット328は、前記貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数を特定し、当該貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数が5度数以下となったと特定するまでは、図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204、入金ボタン203、図示しない返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作それぞれを受付ける状態とする(図8(b)参照)。
また、当該貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数が5度数以下となったと特定したときは、自動入金ボタン202a、202bの操作に基づいて自動追加入金機能がonまたはoffのいずれになっているかを確認し、自動追加入金機能がonとなっている場合には前回に操作された入金金額指定ボタン200a〜200dの入金金額を特定して前記入金処理へ移行し、当該特定した入金金額に相当する度数(入金度数)をビジターカード38の残存度数に加算更新するとともに、該加算更新した度数(入金度数=電子マネー使用度数)を電子マネー残額から減算更新する。
また、当該貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数が5度数以下であるが自動入金機能がoffであると確認した場合は、図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204、入金ボタン203、図示しない返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作それぞれを受付ける状態とする(図8(b)参照)。
次に、前記チャージ精算処理における各部の処理状況並びにデータの授受について図11に基づいて説明すると、まず、図示しない前記貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204、入金ボタン203、図示しない返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作それぞれを受付ける状態、すなわち、ビジターカード38に未使用の度数が残存する場合において前記図示しない返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205が操作された場合、制御ユニット328は、カードリーダライタ327を介してその時点で前記入金処理においてビジターカード38に記録されている電子マネーカードID、すなわち、前回の入金処理においてビジターカード38に記録された電子マネーカードIDを読み出すとともに、現在受付け中の電子マネーカード39から電子マネーカードIDを読み出し、双方の電子マネーカードIDが一致するか否かを判定する電子マネーカード判定処理(記録媒体判定処理)を行う。
つまりは、該電子マネーカード判定処理において電子貨幣価値記録媒体受付け手段となるカードリーダライタ327に新たに受付けた電子マネーカード39から読み出して取得した記録媒体特定情報となる電子マネーカードIDを記憶するための記録媒体特定情報記憶手段であるビジターカード38に記憶されている電子マネーカードIDと、返還操作、具体的には前記返却ボタンスイッチ操作やカード返却ボタン205(図8、図9参照)の操作がなされたときに前記カードリーダライタ327に受付けた電子マネーカード39から読み出して取得した電子マネーカードIDとが一致するか否かの判定を行っており、該電子マネーカード判定処理を行う制御ユニット328にて記録媒体判定手段が構成されている。
なお、本実施例においては、前記電子マネーカード判定処理において前回の入金処理においてビジターカード38に記録された電子マネーカードIDと、返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205が操作された時点において受付け中である電子マネーカード39から読み出した電子マネーカードIDとが一致するか否かを判定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、本実施例のように、電子マネーカード39の受付け時において該受付けた電子マネーカード39の電子マネーカードIDを制御ユニット328の内部RAMに記憶しておく場合においては、これら内部RAMに記憶されている電子マネーカードIDとビジターカード38に記録された電子マネーカードIDとを比較するようにしても良い。
そして、当該電子マネーカード判定処理の判定結果が一致する旨の判定結果である場合は、前回の入金処理において使用された電子マネーカード39が現在受付け中の電子マネーカード39と同一のカードであるとして、ビジターカード38の残存度数に相当する金額(チャージ精算金額)を、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額として内部RAMに記憶されている電子マネー残額に加算更新し、該加算更新後の電子マネー残額を電子マネーカード39に更新記録するとともに、該加算更新した電子マネー金額に相当する度数をビジターカード38の残存度数から減算更新するチャージ精算処理(返還処理)を行う。
例えば、ビジターカード38の残存度数が15度数であるときにチャージ精算処理を実施する際においては、ビジターカード38の残存度数に相当する金額(1,500円)を、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額として制御ユニット328の内部RAMに記憶されている電子マネー残額(例えば29,800円)に加算更新し、該加算更新後の電子マネー残額(31,300円)を電子マネーカード39に更新記録するとともに、該加算更新した電子マネー金額(1,500円)に相当する度数(15度数)をビジターカード38の残存度数(15度数)から減算更新するため、チャージ精算後の残存度数は0度数となる(図9参照)。
また、ビジターカード38の残存度数から減算更新した度数、すなわち、ビジターカード38から精算した精算度数と、当該チャージ精算処理に供されたビジターカード38を特定するためのビジターカードIDとを含む精算情報をシステムコントローラ100に送信(出力)する。
該精算情報を受信したシステムコントローラ100は、受信した精算情報に含まれるビジターカードIDに対応付けてビジターカードマスターテーブルに登録されているチャージ精算度数に受信した精算度数を加算してビジターカードマスターテーブル更新する。
なお、システムコントローラ100では、このように各カードユニット3にて行われた貸出処理や入金処理の完了に応じて更新されていくビジターカードマスターテーブルの情報を、1日の営業情報として、営業終了後において管理サーバ140に送信(出力)する。このようにビジターカードマスターテーブルの情報が営業情報として管理サーバ140に送信されることで、各カードユニット3のビジターカード38に記録された総入金度数や総使用度数等に基づく売り上げ情報の管理をカード管理会社にて行うことができるようになっている。具体的には、電子マネーによる入金金額(電子マネー入金度数)のうち実際に貸出処理にて使用された使用金額(電子マネー入金使用度数)等の情報を管理することができる。
また、制御ユニット328は、前記チャージ精算処理における加算更新後の電子マネー残額と、ビジターカード38から減算更新した度数(精算度数)に相当する金額であるチャージ精算金額と、電子マネーカードIDとを含むチャージ精算情報を、前記返還処理であるチャージ精算処理後において電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39に残存する電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額を特定可能な情報として電子マネー端末160を介して(中継して)遊技場外の電子マネー会社に設置される電子マネー管理サーバ180に送信(出力)する。このように電子マネー使用情報やチャージ精算情報が電子マネー管理サーバ180に送信されることで、各カードユニット3にて使用された電子マネーカード39の電子マネー残額や使用履歴等の管理を電子マネー会社にて行うことができる。
前記チャージ精算情報を送信した後、制御ユニット328は、前記加算更新後における新たな電子マネー残額並びに減算更新後のビジターカード38の残存度数(本実施例では0度数)を表示部312にて表示し(図9(c)参照)、受付け中の電子マネーカード39を返却することで当該チャージ精算処理を終了することになる。
ここで、前記貸出処理の実施時における表示部312の表示態様を図8を用いて具体的に説明する。電子マネーカード39がカード挿入口309に挿入されてカードリーダライタ327に受付けられ、該カードリーダライタ327に読み出された電子マネーカードIDに含まれる電子マネーIDが登録されており、かつ電子マネー残額が最小の入金金額である1,000円以上であることが判定されると、図8(a)に示されるように、表示部312には「電子マネーカードを受付けました。入金金額を選択して決定ボタンを押して下さい」というメッセージが表示され、当該受付けられた電子マネーカード39の電子マネー残額が表示されるとともに(ここでは電子マネー残額35,800円)、1,000円、3,000円、5,000円、10,000円のうちのいずれかの入金金額の指定を遊技者から受付けるための入金金額指定ボタン200a〜200dと、指定された入金金額による入金処理を実施させるための操作を受付けるための決定ボタン200eと、受付け中の電子マネーカード39の返却を受付けるためのカード返却ボタン201と、自動入金機能をonとする自動入金ボタン202a並びに自動入金機能をoffとする自動入金ボタン202bと、が表示される。なお、ここでカード返却ボタン201が操作された場合は単に受付け中の電子マネーカード39が返却されることになり、追加入金後において当該画面が表示されているときにおいてカード返却ボタン201が操作された場合には前記チャージ精算処理へ移行することになる。
つまり、前記入金金額指定ボタン200a〜200dを表示する液晶表示器313(表示部312)は、加算価値の大きさである電子マネー入金度数に相当する入金金額の指定を遊技者から受付けるための指定受付手段を構成している。
この状態で例えば3,000円の入金を指定する入金指定ボタン200bが選択され、かつ、自動入金ボタン202aまたは202bのいずれかが選択された状態で決定ボタン200eが操作された場合には、前記入金処理が実施され、該入金処理における加算更新後のビジターカード38の残存度数がカード残額として表示されるとともに(ここでは3,000円)、該入金処理における減算更新後の電子マネーカード39の電子マネー残額(ここでは32,800円)と、予め設定されている貸出単位度数に相当する貸出単位金額(ここでは500円)と、前記貸出処理を実施させる操作を受付けるための貸出ボタン204と、前記チャージ精算処理を実施させる操作を受付けるためのカード返却ボタン205と、新たな入金処理である追加入金処理を実施させる操作を受付けるための入金ボタン203と、が表示され、これら貸出処理、チャージ精算処理、入金処理(追加入金処理)待ちの状態となる(図8(b)参照)。
この状態で貸出ボタン204が操作されると、前記貸出処理が実施され、当該貸出処理が終了すると、貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数がカード残額(ここでは2,500円)として表示される(図8(c)参照)。この状態では、ビジターカード38の残存度数が貸出単位に相当する金額である500円以下になっていないため、貸出ボタン204、カード返却ボタン205、入金ボタン203それぞれが表示されて引き続き貸出処理、チャージ精算処理、入金処理(追加入金処理)待ちの状態となる。
この状態からさらに貸出処理が数回実施され、例えば貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数が貸出単位である5度数以下(カード残額500円以下)となったときにおいて、前記自動入金ボタン202a操作により自動入金機能がonとされている場合には、図8(a)に示されるような入金金額指定ボタン200a〜200dが表示されることなく、前回受付けた入金金額に相当する入金金額(ここでは3,000円)に相当する入金度数をビジターカード38の残存度数に加算更新し、該加算更新した度数に相当する金額を電子マネー残額から減算する入金処理が行われる(図8(d)参照)。
また、貸出処理後におけるビジターカード38の残存度数が貸出単位である5度数以下(カード残額500円以下)となったときにおいて、前記自動入金ボタン202b操作により自動入金機能がoffとされている場合には、特に図示はしないが、図8(c)と同様に、貸出ボタン204、カード返却ボタン205、入金ボタン203が表示され、貸出処理、チャージ精算処理、入金処理(追加入金処理)待ちの状態となる。
ここで、前記チャージ精算処理の実施時における表示部312の表示態様を図9を用いて具体的に説明すると、図9(a)に示されるように、ビジターカード38の残存度数が0度数以上である状態において、前記チャージ精算処理を実施させるための操作を受付けるためのカード返却ボタン205が操作された場合には、当該操作を実施して良いか否かの操作を受付けるための実行ボタン205aが表示される(図9(b)参照)。
この状態で実行ボタン205aが選択されると、前記チャージ精算処理が実施され、該チャージ精算処理における加算更新後の電子マネーカード39の電子マネー残額(ここでは29,800円)と該チャージ精算処理における減算更新後のビジターカード38の残存度数(0度数)がカード残額(0円)として表示されるとともに、「チャージ精算処理が完了しました。電子マネーカードをお取り下さい」というメッセージが表示され(図9(c)参照)、受付け中の電子マネーカード39が返却される。
以上説明したように、本実施例における遊技用システムにあっては、受付けられた電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39の電子貨幣価値特定情報となる電子マネー金額(残額)から特定される電子マネー金額(残額)の範囲内の所定の大きさに相当する加算価値の大きさ(入金度数)が遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶(記録)され、該記憶(記録)された度数を遊技に使用させるための処理(貸出処理)が遊技使用要求(貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204の操作により出力される操作信号(貸出要求)の制御ユニット328への入力)に応じて行われるとともに、遊技者による返還操作(返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作により出力される操作信号{返却(返還)要求}の制御ユニット328への入力)に応じて、ビジターカード38に記憶(記録)されている残存度数に相当する残存金額を受付けた電子マネーカード39に返還(チャージ精算)するための処理(チャージ精算処理)が行われることで、電子マネーカード39のみを所持していれば遊技を行うことができるため、電子マネーカード39以外の記録媒体、例えば遊技に使用可能な度数が記録されるビジターカード等を所持する煩わしさが解消され、利便性が向上する。
さらに、本実施例においては、上記返還処理であるチャージ精算処理が、各パチンコ機2に対応して並設される遊技用装置であるカードユニット3において行うことができるので、遊技者は例えば遊技場内の所定箇所に設置されるチャージ精算処理装置等に出向いてチャージ精算を行う等の手間がないので、利便性が向上する。その結果、高額入金を促進して売り上げを向上させることができる。
また、返還処理であるチャージ精算処理の加算更新後において電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39に残存する電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額を特定可能な情報であるチャージ精算情報を出力(送信)する電子貨幣価値情報出力手段である制御ユニット328の通信部334を備えることで、チャージ精算処理の加算更新後における電子マネーカード39の電子マネー残額等を、例えば、電子マネーサービスの提供機関である電子マネー会社に設置される電子マネー管理サーバ180等において把握することができる。
また、電子マネーカード39の受付けたときに前記提供機関判定処理が実施されることで、該判定処理における判定結果が一致する旨の判定結果である正当な電子マネーカード39のみ、電子マネーを用いての電子貨幣価値使用処理である入金処理が行われ、例えば不正な電子マネーカードの使用等を排除することができるため、セキュリティーが向上する。
また、返還操作である返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作がなされたときに、記録媒体判定処理である前記電子マネーカード判定処理が行われるため、遊技用価値記憶手段であるビジターカード38に記憶(記録)されている遊技用価値の大きさ(残存度数)に相当する電子貨幣価値の大きさ(電子マネー金額)を、該ビジターカード38への記憶(記録)に供された電子貨幣価値記録媒体である電子マネーカード39に確実に返還(チャージ精算)することができるため、盗難等を防止することできる。
また、前記電子貨幣価値使用処理である入金処理において加算された加算価値の大きさである電子マネー入金度数のうちから、前記遊技使用処理である貸出処理に供された遊技用価値の大きさ(電子マネー入金使用度数)を特定可能な情報である貸出完了情報が制御ユニット328からシステムコントローラ100等に出力(送信)されるようになっているため、受付け中の電子マネーカード39の電子マネー残額から実際に遊技に使用された使用度数の総和(総使用度数)等を、例えば、遊技場内や遊技場外に設けられた管理装置であるシステムコントローラ100や管理サーバ140等において把握することができる。これにより、電子マネーの利用状況を把握し、例えば利用状況が悪ければ、利用状況を促進するような宣伝等を検討できる。
また、加算価値の大きさである入金度数の指定を遊技者から受付けるための入金金額指定ボタン200a〜200eを表示部312に表示する液晶表示器313(指定受付手段)を備えていることで、例えば遊技者が1回の入金処理により使用される電子マネー金額を自己の所望する大きさに設定できるため、安心して電子マネーを使用することができる。
また、前記入金処理において、自動入金ボタン202aの操作により自動入金機能をonとすることで、ビジターカード38の残存度数が予め定められた所定の大きさである所定度数(本実施例では5度数)以下となったときに、前回受付けた入金金額に相当する入金金額に相当する入金度数をビジターカード38の残存度数に加算更新し、該加算更新した度数に相当する金額を電子マネー残額から減算する入金処理が行われるため、ビジターカード38に記憶(記録)されている残存度数が予め定められた所定の大きさである5度数以下となる度に入金処理を行うための操作(返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作)を遊技者から受付ける必要がないので、遊技者の利便性が向上する。
なお、本実施例においては、前記自動入金機能が作動する予め定められた所定の大きさである所定度数を、貸出単位として設定されている度数(5度数)としていたが、例えば0度数等、貸出単位以外の残存度数となったときに前記自動入金を実施するようにしてもよい。
また、受付けた電子マネーカード39の残存度数が所定金額(本実施例では1,000円)未満となった場合あるいは電子マネーカード39が受付けられていない場合においては、受付けて識別された識別貨幣(紙幣または硬貨)に相当する度数がビジターカード38に記録され、該記録した度数を遊技に使用できるようになっているため、例えば電子マネーカード39に残存する電子マネー残額が前記入金処理に供することができない金額となっても、貨幣(紙幣または硬貨)を用いて遊技を行うことができるため、遊技者の利便性が向上する。
次いで、本発明の請求項9並びに請求項10に対応する実施例2を図12から図18に基づいて説明する。
本実施例2の遊技用システムは、図12に示すように、前記実施例1と同様に、遊技場内に設置された複数のパチンコ機2に対して1対1に対応して設けられたカードユニット33と、これらカードユニット33にデータ通信可能に接続され、該接続されているカードユニット33の管理や、カードユニット33において使用された残存金額や当該遊技場におけるビジターカードや会員カードに残存する遊技用価値の大きさである残存金額等の管理を行うシステムコントローラ100を有している。尚、各遊技場のシステムコントローラ100は、カード管理会社に設置された管理サーバ140にデータ通信可能に接続されており、これら各遊技場に設置されたシステムコントローラ100と管理サーバ14との間において各種の情報の授受が可能とされている。
また、本実施例2に用いた電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12は、通常の無線による通話機能に加えて、携帯電話会社(キャリア)の基地局13並びにゲートウェイサーバ14を介してインターネット網9に接続できるインターネット接続機能を有しており、該インターネット網9を介して、携帯電話機12に電子マネーによるお財布機能を提供するために該携帯電話機12に搭載されている後述する非接触ICカード用チップ(以下、非接触ICチップと略称する)の記憶領域(共通領域)を管理する管理会社のサーバコンピュータ15や、これら非接触ICチップを用いて電子マネーサービスを提供する電子貨幣サービス提供機関である各電子マネー会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…や、これら各電子マネー会社A,B…にて提供されて前記非接触ICチップに記憶されている電子マネー額を、カードユニット33に記憶されている残存金額への入金(電子マネー入金)に使用するための専用アプリケーションであるJGアプリケーション(JGアプリ)を配信するカード管理会社に設置されている管理サーバ140と、データ通信可能に接続されている。
尚、電子マネー会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…においては、各携帯電話機12に搭載されている非接触ICチップに固有に付与されているチップIDに対応付けて、各携帯電話機12の非接触ICチップに記憶されている当該電子マネー会社の電子マネー額が管理されている。
また、カード管理会社に設置されている管理サーバ140において消費税率を設定変更可能とされており、該管理サーバ140において設定された消費税率が各遊技場に設置されているシステムコントローラ100に配信されて記憶されるとともに、該システムコントローラ100から各カードユニット33に送信されることで、各カードユニット33において記憶されて消費税率が設定されることにより、システムコントローラ100やカードユニット33において、消費税額を特定できるようになっている。尚、これら消費税額を管理サーバ140において設定するのではなく、システムコントローラ100において設定してカードユニット33に送信したり、カードユニット33において個別に設定するようにしても良い。尚、本実施例では、これら消費税率として5%が設定されている例を示す。
この本実施例に用いた電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12について説明すると、該携帯電話機12は、本発明における電子貨幣価値の大きさを特定可能な電子貨幣価値特定情報となる電子マネー額や該電子マネーを提供する電子貨幣サービス提供機関である電子マネー会社A,B…(電子マネー会社)を個々に識別可能な提供機関識別情報となる電子マネー会社IDとを記憶する記憶機能とともに、近接距離での無線通信機能を有する非接触ICカード機能を提供するための図示しない非接触ICチップを内蔵しており、非接触ICチップには、各非接触ICチップに固有に付与された本発明における電子貨幣価値特定情報となるチップIDと電子マネー額とが記憶されているとともに、該非接触ICチップに記憶されている電子マネー額を各種の取引、例えば乗車料金の精算や、買い物代金の精算等に使用できる各電子マネー会社の電子マネーアプリケーションを記憶することでお財布機能が付与されており、これら非接触ICチップとしては、実用化されているモバイルFeliCa ICチップ(ソニー(株)製商品名)を好適に使用することができる。
また、本実施例の携帯電話機12には、各携帯電話機12に固有に付与されることで、携帯電話機12を個々に特定可能な記録媒体特定情報となる端末IDが記憶されており、これら端末IDや電子マネー額の使用や該電子マネー額への残存金額の返還に関する各種の情報を、前記非接触ICチップを介してカードユニット33に設けられている後述する外部カードリーダライタ430とやり取りするための専用のアプリケーションであるJGアプリを管理サーバ140からダウンロードして記憶することで、前記電子マネーアプリケーションとJGアプリとが連携することで、これらお財布機能を備えた携帯電話機12に記憶されている電子マネー額をカードユニット33への入金に使用する電子マネー入金機能が付与されている。
次に、本実施例2に用いたカードユニット33について以下に説明すると、このカードユニット33の前面には、図13に示すように、多機能ランプ401等の各種表示部と紙幣挿入口402、硬貨投入口403、電子マネー報知部431、携帯電話通信部432、硬貨返却ボタン404、突出部405、硬貨返却口408、カード挿入口409が設けられている。
カードユニット33の前面に設けられたカード挿入口409は、内蔵される内部カードリーダライタ427(図14参照)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口409を介して会員カード並びにプリペイドカードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット33の前面には、前方に突出する態様にて突出部405が設けられている。該突出部405において、遊技者側に向けられた面には、表示部412と、メインメニュー画面を表示させるためのメニュースイッチ416と、データ画面(図示略)を表示させるためのデータスイッチ418と、遊技者が後述する貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイスイッチ419と、再プレイスイッチ419の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部420とが設けられており、該表示部412の表面には、表示部412に表示された表示項目を指触により入力可能とするためのタッチパネル414が設けられている。
図14は、本実施例のカードユニット33の構成を示すブロック図である。カードユニット33は、前記カード挿入口409に連設される内部カードリーダライタ427と、前記携帯電話通信部432の内部位置に設けられ、前記電子マネー入金機能が付与された携帯電話機12との近距離非接触通信を実施するための本発明における電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430と、表示制御基板429と、カードユニット33の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット33の各種の機能を提供する制御ユニット428と、から主に構成されており、内部カードリーダライタ427や外部カードリーダライタ430及び表示制御基板429は制御ユニット428と接続され、各種データの送受が可能とされている。
内部カードリーダライタ427は、カード挿入口409から挿入される会員カードやプリペイドカードに記録されているカードID(会員カードID、プリペイドカードID)や会員ID(会員カードのみ)、並びに遊技に使用可能な遊技用価値である残存金額等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、外部カードリーダライタ430は、該携帯電話通信部432に近接された前述の電子マネー入金機能を備える携帯電話機12に内蔵されている前記非接触ICチップを通じて、電子マネー額を使用した入金や、遊技に未使用の残存金額の返還(返金)に関する非接触データ通信を実施する。
尚、本実施例2の内部カードリーダライタ427の内方側終端部位置には、所定枚数(本実施例では10枚)の精算カードとしても使用可能なプリペイドカードを貯留できる図示しないカード貯留部が設けられており、該カード貯留部に貯留されているプリペイドカードを新規に発行できるようになっているとともに、残存金額が0となって内部カードリーダライタ427内に留保中のプリペイドカードを、新たなカード(会員カードまたはプリペイドカード)が挿入された際にカード貯留部内に回収できるようになっている。
表示制御基板429には、前述した液晶表示器413、タッチパネル414、各種スイッチ類(メニュースイッチ416a、データスイッチ418a、再プレイスイッチ419a)や前述した再プレイ表示部420内に設けられた再プレイLED420a等の電子部品が接続されている。
表示制御基板429に接続されている電子部品のうちタッチパネル414、各種スイッチ類(メニュースイッチ416a、データスイッチ418a、再プレイスイッチ419a)は、表示制御基板429を介して制御ユニット428に接続されており、タッチパネル414による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット428に入力される。また、再プレイLED420aも、表示制御基板429を介して制御ユニット428に接続されており、その点灯制御が制御ユニット428により行われる。
また、表示制御基板429は、液晶表示器413の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル414からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット428から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器413に表示する制御を行う。
制御ユニット428は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)428aや、各種のデータを記憶可能なRAM428bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM428cや、日時情報やカンレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)428dを含み、RAM428bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
また、制御ユニット428のRAM428bには、図14に示すように、残存金額や、該残存金額の入金に使用された電子マネー額の電子マネー会社A,B…(電子マネー会社)の電子マネー会社IDや、該残存金額の入金に使用された携帯電話機12の端末IDが記憶されているとともに、前記管理サーバ140からシステムコントローラ100を介して配信される、当該遊技用システムにおいて残存金額への入金に使用可能な電子マネー会社の電子マネー会社IDが記憶されている。
つまり、該RAM428bにおいて、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさである残存金額が記憶されており、該RAM428bによって本発明における遊技用価値記憶手段が形成されている。
また、該RAM428bにおいて、当該遊技用システムにおいて使用可能とする電子貨幣サービス提供機関の提供機関識別情報となる電子マネー会社IDが記憶されており、該RAM428bによって本発明における提供機関識別情報記憶手段が形成されている。
また、該RAM428bにおいて、本実施例2における電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430に新たに受付けた電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12から取得した記録媒体特定情報となる端末IDが記憶されており、該RAM428bによって本発明における記録媒体特定情報記憶手段が形成されている。
また、制御ユニット428には、表示制御基板429を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、紙幣識別ユニット421、硬貨識別ユニット422が接続されている。
この紙幣識別ユニット421は、紙幣挿入口402に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット422は、硬貨投入口403より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。つまり、該紙幣識別ユニット421や硬貨識別ユニット422によって本発明における貨幣識別手段が形成されている。
また、制御ユニット428には、接続されたパチンコ機2に設けられ、その時点の残存金額を表示する図示しない残存金額表示器や、パチンコ玉の貸し出し(貸与)を行う際に操作される図示しない貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやプリペイドカードを返却させる際、並びに残存金額を返還して遊技を終了する際に操作される図示しない返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット428は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル414の位置検出情報、紙幣識別ユニット421や硬貨識別ユニット422による識別信号等を受けて、制御ユニット428に接続されている前記多機能ランプ401内に設けられた多機能LED401aや電子マネー報知部431内に設けられた報知LED431a等の各LED、内部カードリーダライタ427、外部カードリーダライタ430、表示制御基板429の制御、残存金額表示器の表示制御、貨幣の受付けの検知や識別金額の算出等、全体の動作制御、並びに貸出処理や、電子マネー入金処理、現金入金処理、再プレイ処理、プリペイドカード発行処理、返金処理等の後述する各種処理を実行する。
また、制御ユニット428は、対応するパチンコ機2の図示しない賞球数制御基板と接続されており、該賞球数制御基板との間において玉貸処理や再プレイ処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部434並びにHUBを介してシステムコントローラ100や図示しない会員管理コンピュータとデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット428は、カード挿入口409に挿入された会員カード並びにプリペイドカードに対してシステムコントローラ100と連携して利用の可/不可を判別し、該判別において利用の可とされた会員カード並びにプリペイドカードから読み出した残存金額とカードIDや会員ID等を記憶する受付処理を行う。
そして、受付処理において利用の可とされた会員カード並びにプリペイドカードから読み出した残存金額、或いは貨幣(現金)の投入による受付け貨幣の金額(識別金額)に相当する残存金額、さらには電子マネー入金による残存金額を貸出ボタンの操作に基づいて対応するパチンコ機2における遊技に使用させるための処理となる、その時点に設定されている単位使用額(実施例1の貸出単位に相当)に相当するパチンコ玉数の排出指示を、対応するパチンコ機2に出力して単位使用額に相当するパチンコ玉数を貸出させるとともに、該単位使用額と該単位使用額に該当する消費税額との合計金額を残存金額から減算更新する。つまり、該貸出処理において、パチンコ機2での遊技に使用可能な残存金額を当該パチンコ機2における遊技に使用させるためにパチンコ玉数を排出させる処理を実施しており、該貸出処理によって本発明における使用処理が形成され、該使用処理を実施する制御ユニット428により本発明における遊技使用処理手段が形成されている。
また、制御ユニット428は、RAM428bに記憶されている残存金額が、遊技使用処理となる貸出処理に供される残存金額の最少単位となる大きさである単位貸出額(本実施例2では100円)とその消費税額(5円)との合計金額(105円)未満である場合において、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額を、残存金額に加算する現金入金処理を行い、該入金された残存金額を前記貸出処理に使用可能とする。つまり制御ユニット428は、貨幣識別手段となる紙幣識別ユニット421および/ または硬貨識別ユニット422にて識別された識別金額の範囲内の所定額となる全額に相当する残存金額を、前記遊技用価値記憶手段となるRAM428bに記憶されている残存金額に加算更新しており、該現金入金処理によって本発明における遊技用価値加算更新処理手段が形成されている。尚、本実施例においては、受付けた貨幣(現金)の金額の全額の残存金額を加算(付与)するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら受付けた貨幣(現金)の金額の範囲内で金額の指定を遊技者から受付けて、該受付け指定金額に相当する残存金額を加算更新するようにしても良い。
また、制御ユニット428は、携帯電話機12が携帯電話通信部432に近接されることで、該携帯電話機12を受付けたときに、後述する図17に示す携帯電話受付け処理を実施することで、受付けた携帯電話機12に記憶されている電子マネー額を使用した残存金額への入金である電子マネー入金処理、或いは、その時点における残存金額を受付けた携帯電話機12に返還する返金処理を実施する。
また、制御ユニット428は、図示しない会員管理コンピュータから入手した会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を貯蓄玉数に基づく再プレイ回数がRAM428bに記憶されているときに、会員遊技者から再プレイ操作を受付けることにより対応するパチンコ機2に対して1回の再プレイ回数に予め設定されているパチンコ玉数の排出指示を対応するパチンコ機2に出力して1回の再プレイ回数に相当するパチンコ玉数を貸出させるとともに、該1回の再プレイ回数をRAM428bに記憶されている再プレイ回数から減算更新し、会員IDを含む1回の再プレイに相当するパチンコ玉の払戻を実施したことを示す払戻完了情報を会員管理コンピュータに対して送信する再プレイ処理を行う。
また、制御ユニット428は、前記返却ボタンの操作等の返却操作が遊技者により為された場合に、その時点においてRAM428bに記憶されている残存金額が記録された受付け中の会員カードまたはプリペイドカードを返却する返却処理を行う。尚、残存金額が「0」の場合には、プリペイドカードの返却は実施しない。
また、制御ユニット428は、残存金額が存在する場合において表示部412に表示されている終了メニューの選択入力や前記返却ボタンの操作等の終了操作が遊技者により為された場合に、いずれのカードも受付け中でなく、且つRAM428bに端末IDが記憶されていないときに、新たに発行するプリペイドカードから読み出したプリペイドカードIDと残存金額と装置IDとを含むプリペイドカード発行通知をシステムコントローラ100に対して送信するとともに、該残存金額を記録したプリペイドカードをカード挿入口409から発行するプリペイドカード発行処理を実施する。
次に、携帯電話機12に電子マネー入金機能を付与するめに本実施例2に用いたJGアプリケーション(JGアプリ)を携帯電話機12において起動した場合に、該携帯電話機12において実施される処理について、図15を参照して以下に説明する。
まず、遊技者(利用者)が携帯電話機12において、所定のJGアプリケーションの起動操作を実施すると、該携帯電話機12の図示しない制御部は、JGアプリケーションを読み出して実行し、該JGアプリケーションに基づいて図15(a)に示すメインメニュー画面を表示部56に表示する。
このメインメニュー画面には、カードユニット33において入金を実施する電子マネー額(入金要求額)を設定変更するための「入金金額設定」のメニューと、その時点において利用可能な電子マネー額の残額を確認する際に選択操作される「利用可能額確認」のメニューと、通常利用の電子マネー会社(電子マネー会社)を変更する際に選択操作される「電子マネー選択」のメニューと、JGアプリを終了する際に選択操作される「終了」のメニューとが選択操作可能に設けられている。
このメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「入金金額設定」のメニューを選択操作した場合には、図15(c)に示すように、カードユニット33にて入金する消費税額を含む複数の入金金額、具体的には、入金金額1000円に相当する消費税額50円を含む1050円の金額メニューと、入金金額3000円に相当する消費税額150円を含む3150円の金額メニューと、入金金額5000円に相当する消費税額250円を含む5250円の金額メニューと、入金金額10000円に相当する消費税額500円を含む10500円の金額メニューとが表示部56に表示される。
この金額メニューにおいて遊技者(利用者)が、一度の入金において使用したい電子マネー額、つまり入金要求額、例えば3150円を選択した場合には、該選択された3150円が一度の入金において使用する電子マネー額である入金要求額として設定され、該3150円の変更設定が完了したことが、図15(d)に示すように表示部56に表示される。
つまりは、携帯電話機12において、後述する電子マネー入金において入金される入金要求額の指定を遊技者から受付けており、該携帯電話機12によって本発明における指定受付手段が形成されている。
尚、本実施例においては、これら入金要求額の指定を携帯電話機12側において予め実施できるようにしておき、このようにすることは、携帯電話機12を使用して電子マネー入金を実施する際に、一々、カードユニット33側において入金要求額の指定を実施する必要がなく、迅速に電子マネー入金を実施して遊技を開始できるようになるので好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金要求額の指定を、実施例1と同様に、カードユニット33側において実施するようにしても良い。
また、図15(a)のメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「利用可能額確認」のメニューを選択操作した場合には、非接触ICチップに記憶されている設定データにアクセスして、通常使用に設定されている電子マネー会社を特定し、該特定した電子マネー会社の残金データにアクセスして、その時点において当該携帯電話機12に残存する通常使用に設定されている電子マネー会社の電子マネー額を特定し、該特定した電子マネー額を所定時間に亘り表示することで、利用者は、その時点において通常利用に設定されている電子マネー会社とその残存する電子マネー額とを確認することができる。
また、図15(a)のメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「電子マネー選択」のメニューを選択操作した場合には、非接触ICチップに記憶されている設定データにアクセスして、通常使用に設定されている電子マネー会社と、その他の利用可能な電子マネー会社とを特定し、これら各電子マネー会社を選択可能とされた図15(e)に示す電子マネー会社選択画面を表示して、通常使用に設定する電子マネー会社の指定を受付ける。
そして、該電子マネー会社選択画面にて受付けた電子マネー会社、例えばB社が選択された場合には、該選択された電子マネー会社Bを通常利用の電子マネー会社として設定データを更新して設定するとともに、図15(f)に示す設定完了画面を所定時間に亘り表示した後、図15(a)に示すメインメニュー画面を再表示して各メニューの受付け待ち状態に移行する。このように、利用者は、その時点において通常利用に設定されている電子マネー会社を適宜に変更することができる。
また、図15(a)のメインメニュー画面において、遊技者(利用者)が「終了」のメニューを選択操作した場合には、JGアプリが終了される。
尚、電子マネー額を利用するには、電子マネー額をチャージしておく必要があるので、遊技者(利用者)は、予め電子マネーアプリケーションプログラムを起動してサーバコンピュータ16、17…にアクセスして残金にチャージするか、或いは、当該電子マネー会社A、B…のチャージ用端末において電子マネー額をチャージしておく。
このようにして、通常において利用する電子マネー会社や入金金額が設定されているとともに、電子マネー額がチャージされている状態において、該電子マネー額をカードユニット33において使用する流れについて、図17並びに図18に基づいて説明する。
まず、遊技者(利用者)は、遊技を行いたいパチンコ機2に対応して設けられているカードユニット33の携帯電話通信部432に、所持している携帯電話機12を近接させる。
この携帯電話機12近接に基づいて、外部カードリーダライタ430と非接触ICチップとの間において、前述の近距離非接触通信が実施されて相互認証が行われることにより、外部カードリーダライタ430から制御ユニット428に携帯電話受付け通知が出力されることで、制御ユニット428において携帯電話受付け有りと判定されて、図17に示す携帯電話受付け処理が実施される。
この携帯電話受付け処理においては、まず、その時点において会員カードまたはプリペイドカードを受付け中であるか否かを制御ユニット428は判定し(SK1)、会員カードまたはプリペイドカードを受付け中である場合には、処理を終了する一方、いずれのカードも受付け中でない場合にはSK2に進み、その時点においてRAM428bに残存金額が記憶されているか否かを判定し、残存金額が存在する場合にはSK3〜SK8の返金処理を実施し、残存金額が存在しない場合には、SK9〜SK13に示す電子マネー入金処理を実施する。
つまりは、携帯電話受付け処理のSK2において、外部カードリーダライタ430にて前記電子貨幣価値記録媒体である携帯電話機12を受付けたときに、前記遊技用価値記憶手段であるRAM428bに残存金額(遊技用価値の大きさ)が存在するか否かを判定しており、該携帯電話受付け処理のSK2を実施する制御ユニット428によって、本発明における遊技用価値判定手段が形成されているとともに、本発明における電子貨幣価値使用処理手段となる制御ユニット428は、RAM428bに記憶されている残存金額が、予め定められた所定の大きさとなる0となったことを契機、換言すれば、遊技用価値判定手段が形成される携帯電話受付け処理のSK2において残存金額(遊技用価値の大きさ)が存在しない判定であることに基づいて、遊技者による更なる操作を受付けることなくSK9〜SK13に示す本発明における電子貨幣価値使用処理となる電子マネー入金処理を実施し、該SK2において残存金額(遊技用価値の大きさ)が存在する判定であることに基づいて、遊技者による更なる操作を受付けることなくSK3〜SK8の本発明における返還処理となる返金処理を実施する。
まず、SK2において残存金額が記憶されていないときにはSK9に進み、受付けた携帯電話機12に対して送金要求を送信する。具体的に制御ユニット428は、外部カードリーダライタ430を通じて、JGアプリのアプリケーションID並びにアプリケーションの起動指示データを含む所定フォーマット形式の送金要求を非接触ICチップに送信する。
この送金要求の受信に基づいて携帯電話機12の非接触ICチップは、該受信した送金要求を一次記憶するとともに、該送金要求に含まれるアプリケーションIDから起動指示されたアプリケーションがJGアプリのアプリケーションであると特定し、該JGアプリの起動要求を制御部に出力して制御部に該JGアプリを実行させ、該JGアプリを起動した制御部に対して、前記にて一次記憶している送金要求を出力する。
このJGアプリを起動した制御部は、図18に示す外部起動処理におけるSG1の要求受付け処理を実施した後、SG1において非接触ICチップを介してカードユニット33から受信した要求が送金要求であるか否かを判定する(SG2)。
このSG2の判定において、受信した要求が送金要求である場合には、SG3〜SG9の電子マネー使用処理を実施し、受信した要求が後述する端末ID送信要求である場合には、SG10〜SG15に示す電子マネー返金処理を実施する。
前述のように、カードユニット33から送金要求が送信された場合には、SG2の判定において「Yes」と判定されてSG3に進み、非接触ICチップに記憶されている設定データにアクセスして、通常使用に設定されている電子マネー会社を特定し、該特定した電子マネー会社の残金データにアクセスして、その時点において当該携帯電話機12に残存する通常使用に設定されている電子マネー会社の電子マネー額を特定する。
そしてSG4に進み、SG3にて特定した通常使用に設定されている電子マネー会社の電子マネー額が、設定されている入金金額、例えば3150円以上であるか否かを判定する。
該判定において、電子マネー額が設定されている入金金額未満である場合には、SG9に進んで、前記SG3にて特定した電子マネー額と、設定されている入金金額とともに、電子マネー額が不足している旨のメッセージとを含むエラー画面を表示して電子マネー額が不足していることを遊技者(利用者)に報知した後、処理を終了する。
また、電子マネー額が設定されている入金金額以上である場合にはSG4の判定において「Yes」と判定されてSG5に進み、入金金額に設定されている消費税額を含む電子マネー額、具体的には3150円と、通常使用に設定されている電子マネー会社の電子マネー会社IDと当該携帯電話機12の端末IDとを非接触ICチップを通じてカードユニット33に送信する。
つまり、カードユニット33は、前記送金要求を送信することで、受付けた携帯電話機12から入金する電子マネー額である入金金額と電子マネー会社IDと端末IDとを受信して取得する。
そして、入金金額と電子マネー会社IDと端末IDを受信したことにより、制御ユニット428は、図17に示すように、SK10に進んで、該受信(取得)した電子マネー会社IDに一致する電子マネー会社IDが、RAM428bに記憶されている残存金額への入金に使用可能な電子マネー会社として記憶されているか否かを判定する。
つまりは、該携帯電話受付け処理のSK10において、電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430に新たに受付けた携帯電話機12に記憶(記録)された電子マネー会社IDが、前記提供機関識別情報記憶手段となるRAM42bに記憶されている当該遊技用システムにおいて使用可能とする電子マネー会社IDと一致するか否かを判定しており、該携帯電話受付け処理を実施する制御ユニット428により本発明における提供機関判定手段が形成されている。
一致する電子マネー会社IDがRAM428bに記憶されていない場合、例えば当該遊技場において残存金額への入金に使用可能な電子マネー会社が通常利用の電子マネー会社に設定されていない場合には、SK10の判定において「No」と判定されてSK13に進み、電子マネーエラーを携帯電話機12に対して送信して処理を終了する。尚、携帯電話機12においては、この電子マネーエラーの受信が、図18のSG6において検知され、完了通知の受信ではないことからSG7に進んで、通常利用に設定されている電子マネー会社が当該遊技場において利用不可である旨のメッセージを表示部56に表示して、通常利用に設定されている電子マネー会社の電子マネー額が当該遊技場において使用できないエラーであることを遊技者(利用者)に報知して、通常利用に設定されている電子マネー会社の設定変更を促した後、処理を終了する。
一方、携帯電話機12から受信(取得)した電子マネー会社IDに一致する電子マネー会社IDがRAM428bに記憶されている場合には、SK10の判定において「Yes」と判定されてSK11に進み、携帯電話機12から受信(取得)した該携帯電話機12において遊技者(利用者)から指定を受付けた入金要求額、すなわち、本発明における遊技使用処理となる貸出処理に供される残存金額の最少単位である単位貸出額(100円)の整数倍の金額(1000円、3000円、5000円、10000円)と、該整数倍の金額に対応する消費税額(50円、150円、250円、500円)に相当する残存金額との合計金額(値)である前記加算価値の大きさとなる入金金額(1050円、3150円、5250円、10500円)を、RAM428bに記憶されている残存金額(本実施例では0)に加算更新するとともに、該入金金額とともに受信した電子マネー会社IDと端末IDとをRAM428bに記憶する。
つまりは、提供機関判定手段となる制御ユニット428が実施する携帯電話受付け処理のSK10における判定結果が一致する旨の判定結果であることを条件に、受付けた携帯電話機12の電子貨幣価値特定情報である電子マネー額に基づいて特定される電子マネー額を用いての電子マネー入金処理が、本発明の電子貨幣価値使用処理手段を成す制御ユニット428によって実施されている。
そして、SK12に進み、入金金額の残存金額への加算更新が完了した旨を示す完了通知を携帯電話機12に送信するとともに、該加算更新後の残存金額を残存金額表示器や表示部412に利用可能な残存金額として表示し、貸出操作を受付け可能とする。
つまり、図17に示す本実施例2の携帯電話受付け処理のSK9〜SK13に示す電子マネー入金処理において、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段である外部カードリーダライタ430により受付けた電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12の電子貨幣価値特定情報となる電子マネー額から特定される電子貨幣価値の大きさである電子マネー額の範囲内の所定の大きさとなる入金要求額に相当する遊技用価値の大きさである加算価値の大きさ、具体的には入金要求額に相当する残存金額を、前記遊技用価値記憶手段となるRAM428bに記憶されている遊技用価値の大きさとなる残存金額に加算更新するための処理(具体的には、RAM428bに記憶されている残存金額を、該残存金額に入金要求額に相当する残存金額を加算した金額に更新する処理)と、前記加算価値の大きさに相当する電子貨幣価値の大きさ、つまりは入金要求額に相当する電子マネー額を、前記受付けた携帯電話機12の電子貨幣価値特定情報である電子マネー額から特定される電子マネー額から減算更新するための処理(具体的には、該加算更新した前記加算価値の大きさに相当する電子貨幣価値の大きさである入金要求額を、受付けた携帯電話機12に残存する電子マネー額から減算更新させるために完了通知を携帯電話機12に返信する処理)とが含まれており、該電子マネー入金処理によって本発明における電子貨幣価値使用処理が形成され、該電子マネー入金処理を行う制御ユニット428により本発明における電子貨幣価値使用処理手段が形成されている。
尚、SK12における完了通知を受信は、図18のSG6において検知されてSG8に進み、送信した入金金額に相当する電子マネー額の決済要求を、通常利用に設定されている電子マネー会社の電子マネーアプリケーションに対して出力することで、非接触ICチップに記憶されている当該通常利用に設定されている電子マネー会社の電子マネー額から入金金額に相当する電子マネー額を減算更新させるとともに、該電子マネーアプリケーションによって、電子マネー額から減算された利用額と非接触ICチップに固有に付与されているチップIDとを含む電子マネー利用通知が、電子マネー会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…に送信されることで、サーバコンピュータ16、17…において、該電子マネー利用通知に含まれるチップIDに対応する電子マネー額から該電子マネー利用通知に含まれる利用額が減算更新される。
このようにして、携帯電話機12の電子マネー額から入金された残存金額を遊技に使用する場合には、遊技者(利用者)は、前述の貸出ボタンを操作すれば良く、該貸出ボタンの操作により図16に示す貸出処理が制御ユニット428により実施される。
具体的には、該貸出ボタンの操作検出に基づいて制御ユニット428は、その時点において単位貸出額に設定されている金額、例えば100円と、当該単位貸出額である100円に相当する消費税額である5円とを含む金額である105円以上の残存金額が存在するか否かを判定する(S1)。
この判定において、単位貸出額(100円)と消費税額(5円)との合計金額(105円)以上の残存金額がRAM428bに記憶されていない場合には、「No」と判定されて処理を終了する一方、合計金額(105円)以上の残存金額がRAM428bに記憶されている場合、例えば残存金額が3150円であればS2に進んで、その時点において単位使用額に設定されている、例えば設定されている単位使用額が500円であれば、該500円に相当するパチンコ玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力してパチンコ玉の貸出を実施させた後、該500円に対応する消費税額である25円との合計金額である525円を残存金額である3150円から減算して、残存金額を2625円に更新する。尚、残存金額が設定されている単位使用額とその消費税額との合計金額未満、例えば、後述するように、5000円から単位使用額の貸出を9回実施した際に残存する275円である場合には、該残存金額の範囲内で、単位貸出額である100円と消費税額である5円との合計金額である105円の整数倍の最大金額である2単位貸出額分である200円に相当するパチンコ玉数の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力し、該2単位貸出額分に相当する210円が残存する275円から減算されて残存金額が、単位貸出額と消費税額との合計金額である105円未満の端数金額である65円とされ、現金入金が許諾される。
そして、S4に進んで、該貸出処理に使用された残存金額である使用金額と、RAM428bに電子マネー会社IDが記憶されている場合には、該電子マネー会社IDと、当該カードユニット33に固有に付与されている装置IDとを含む使用通知を、通信部434からシステムコントローラ100に送信することで、該システムコントローラ100において、各カードユニット33において使用された電子マネー額とその電子マネー会社とが管理され、当該遊技場において使用された各電子マネー会社毎の電子マネー額が集計されて管理される。
つまりは、図16に示す貸出処理において、遊技使用要求となる貸出ボタンスイッチの操作に応じて、RAM428bに記憶されている遊技用価値の大きさである残存金額の少なくとも一部となる単位使用額と該単位使用額に対応する消費税額との合計金額が遊技に使用され、使用金額となる該合計金額に相当する残存金額が、RAM428bに記憶されている残存金額から減算更新されており、該貸出処理によって本発明における遊技使用処理が形成され、該遊技使用処理を行う制御ユニット428により遊技使用処理手段が形成されている。
更には、本実施例の貸出処理におけるS4において、RAM428bに電子マネー会社IDが記憶されている場合、つまりは、残存金額が電子貨幣価値である電子マネー額から入金された入金要求額に相当する加算価値の大きさが加算された残存金額である場合には、該加算価値の大きさが加算された残存金額のうちから貸出処理に供された遊技用価値の大きさである使用金額を特定可能な情報である電子マネー会社IDと使用金額とを含む使用通知を、前記通信部434から送信(出力)しており、該貸出処理におけるS4を実施する制御ユニット428によって、本発明における遊技用価値情報出力手段が形成されている。
そして、遊技者(利用者)が、貸し出されたパチンコ玉を遊技に使用して新たにパチンコ玉の貸出を受けたい場合には、貸出ボタンの操作を繰返し実施することで、残存金額が2625円→2100円→1575→1050→525→0となり、電子マネー額からの入金金額を遊技使用処理となる貸出処理に供される遊技用価値である残存金額の最小単位である100円の整数倍の残存金額に、当該整数倍の残存金額に相当する消費税額を加えた金額、つまりは、1050円(10倍)や、3150円(30倍)、5250(50倍)、10500(100倍)とすることで、遊技使用処理となる貸出処理において消費税額を外税として徴収する場合においても、端数金額が発生することがないので、これら端数金額を携帯電話機12に戻すために遊技者に操作を強いたり、精算するためのプリペイドカードを発行するための機器や精算装置を設置する等のコストが嵩むことを回避できる。
尚、カードユニット33の残存金額が0となった場合に、遊技者(利用者)が遊技を継続したい場合には、再度、所持している携帯電話機12を携帯電話通信部432に近接させることで、入金金額に設定されている金額である3150円が再度、残存金額に入金されて、該残存金額を遊技に使用できるようになる。
次に、遊技者(利用者)が、遊技に未使用の残存金額が存在している状態において、該残存金額を携帯電話機12に返金させたい場合には、該残存金額が存在する状態において、所持している携帯電話機12を携帯電話通信部432に近接させることで、該残存金額への入金に使用した電子マネー額に、該残存金額が自動的に加算されるようになっている。
具体的には、これら遊技に未使用の残存金額が存在している状態において、携帯電話機12が携帯電話通信部432に近接された場合には、制御ユニット428にて該携帯電話機12の近接が検知されて前述の携帯電話受付け処理が実施され、該携帯電話受付け処理のSK2において残存金額有りと判定されてSK3〜SK8の返金処理が実施される。
この返金処理において、まず制御ユニット428は、端末ID送信要求を近接された(受付けた)携帯電話機12に対して送信して、受付けた携帯電話機12の端末IDを取得する。具体的に制御ユニット428は、外部カードリーダライタ430を通じて、JGアプリのアプリケーションID並びにアプリケーションの起動指示データを含む所定フォーマット形式の端末ID送信要求を非接触ICチップに送信する。
このようにしてカードユニット33から送信される端末ID送信要求の受信に基づいて、携帯電話機12においては、前述の送金要求の場合と同様にしてJGアプリが起動されるとともに、図18に示す前述の外部起動処理が実施され、該外部起動処理のSG2において、受信した要求が送金要求ではないと判定されてSG10に進むことで、SG10〜SG15に示す電子マネー返金処理が実施される。
まずSG10において携帯電話機12の制御部は、自己の端末IDを非接触ICチップを介してカードユニット33に送信(返信)する。
この端末IDを携帯電話機12から受信した制御ユニット428は、図17に示すSK4において、RAM428bに残存金額とともに記憶されている、当該残存金額への入金時において記憶された、当該残存金額への入金に使用された携帯電話機12の端末IDと、受信した端末IDとが一致するか、つまりは、受付けた携帯電話機12が残存金額の入金に使用された携帯電話機12と同一であるか否かを判定する。
つまりは、該携帯電話受付け処理のSK4において、前記返還操作となる残存金額が存在する状態において外部カードリーダライタ430に携帯電話機12の近接による受付け操作がなされたときに、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430に受付けた携帯電話機12から取得した端末IDと、前記記録媒体特定情報記憶手段となるRAM428bに記憶されている端末IDとが一致するか否かの判定を行っており、該携帯電話受付け処理のSK4を実施する制御ユニット428によって本発明における記録媒体判定手段が形成されている。
そして、端末IDが一致しない場合にはSK8に進んで返金エラーを受付けた携帯電話機12に送信することで、該携帯電話機12にて、前述の電子マネー返金処理のSG11において、受信した要求が返金処理要求ではないと判定されてSG15に進み、残存金額の返金が、携帯電話機12が異なることで不可である旨のメッセージが表示部56に表示されることで、返金が不可であることが遊技者(利用者)に報知された後、処理を終了する。
一方、SK4における判定において、端末IDが一致するとの判定結果、つまりは、受付けた携帯電話機12が残存金額の入金に使用された携帯電話機12と同一であると判定された場合には、SK5に進んで、残存金額と当該残存金額ともにRAM428bに記憶されている電子マネー会社ID、つまりは、該残存金額への入金に使用された電子マネー額の電子マネー会社IDとを含む返金処理要求を送信して、残存金額を電子マネー額に返金させる。
つまりは、本発明における返還処理手段となる制御ユニット428は、記録媒体判定手段を成す携帯電話受付け処理のSK4における判定結果が、一致する旨の判定結果であるときに前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430に受付けた携帯電話機12の電子マネー額に基づいて特定される該電子マネー額への返金処理を実施している。
携帯電話機12においては、この返金処理要求の受信に基づいて、前述の電子マネー返金処理のSG11にて、受信した要求が返金処理要求であると判定されてSG12に進み、受信した返金処理要求に含まれる電子マネー会社IDから特定される電子マネー会社の電子マネーアプリケーションに対して、受信した返金処理要求に含まれる残存金額を含む入金要求を出力することで、非接触ICチップに記憶されている当該電子マネー会社の電子マネー額へ残存金額に相当する電子マネー額を加算更新させた後、完了通知をカードユニット33に対して送信(返信)した後(SG13)、該入金要求の出力を受けた電子マネーアプリケーションによって、該電子マネー額に加算された入金金額(残存金額と同一額)と非接触ICチップに固有に付与されているチップIDとを含む電子マネー入金通知が、電子マネー会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…に、携帯電話機12のインターネット接続機能によりインターネット網9を介して送信されることで(SG14)、サーバコンピュータ16、17…において、該電子マネー入金通知に含まれるチップIDに対応する電子マネー額に該電子マネー入金通知に含まれる入金金額が加算更新される。
つまりは、携帯電話機12の外部起動処理において、返還処理となる返金処理後において前記電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12に残存する電子マネー額を特定可能な情報となる電子マネー入金通知が送信(出力)されており、該外部起動処理を実施する携帯電話機12によって本発明における電子貨幣価値情報出力手段が形成されている。
尚、前記完了通知の受信は、SK6において検知されてSK7に進み、制御ユニット428は、RAM428bに記憶されている残存金額を減算更新するとともに、該残存金額とともに記憶されている電子マネー会社IDや端末IDを消去して処理を終了する。
つまり、本実施例2の返金処理においては、返還操作として、遊技用価値記憶手段となるRAM428bに残存金額が存在するときに外部カードリーダライタ430に電子貨幣価値記録媒体となる携帯電話機12が近接されて携帯電話機12を受付ける操作がなされたときに、RAM428bに記憶されている遊技用価値の大きさ(残存金額)の少なくとも一部となる全残存金額に相当する電子マネー額を、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段となる外部カードリーダライタ430により受付けた電子貨幣価値記録媒体である携帯電話機12の電子貨幣価値特定情報となる電子マネー額から特定される電子貨幣価値の大きさである電子マネー額に加算更新するための処理(具体的には、返金処理要求を送信するSK5の処理)と、該加算される電子マネー額に相当する残存金額である全残存金額を遊技用価値記憶手段となるRAM428bに記憶されている残存金額から減算更新するための処理(具体的には、RAM428bに記憶されている残存金額から加算される電子マネー額に相当する全残存金額を減算して残存金額を「0」に更新する処理)とが含まれており、該返金処理によって本発明における返還処理が形成され、該返金処理を行う制御ユニット428により本発明における返還処理手段が形成されている。
また、本実施例のカードユニット33においては、現金を用いて残存金額への入金(現金入金処理)が可能とされており、これら現金による入金と、入金された残存金額の使用状況と、使用により生じた端数金額の処理に関して、以下に簡潔に説明する。
遊技者が、カードユニット33に会員カードやプリペイドカードが受付け中でない状況であって、残存金額が、単位貸出額である100円とその消費税額である5円との合計金額である105円未満である状況において、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合には、該識別された識別貨幣金額、例えば5000円が挿入された場合には識別貨幣金額である5000円が、RAM428bに記憶されている残存金額、例えば「0」に加算更新されて、該残存金額「5000円」を遊技に使用することができるようになる。
そして、この残存金額である「5000円」を、貸出ボタンを操作して遊技に使用していった場合、例えば9回の貸出を実施して残存金額が275円になった後、前述のように更に貸出を実施して、残存金額が単位貸出額とその消費税額との合計金額である105円未満の65円となった状況において、遊技者が遊技を終了する場合には、JGアプリが記憶されることで、電子マネー入金機能を備える携帯電話機12を所持する遊技者の場合には、これら端数金額を該携帯電話機12の電子マネーに入金(チャージ)することができ、携帯電話機12を所持しない遊技者は、該65円の残存金額が記録されたプリペイドカードが発行されることで、該プリペイドカードの残存金額を、図示しない精算装置において精算できる。
この残存金額を携帯電話機12に入金(チャージ)する場合には、電子マネー額から入金された遊技に未使用の残存金額を返金する場合と同様に、遊技者(利用者)は、所持している携帯電話機12をカードユニット33の携帯電話通信部432に近接させるのみで良い。
具体的には、残存金額が存在する状態において携帯電話機12が受付けられることにより、カードユニット33の制御ユニット428は、前述の携帯電話受付け処理(図17)を実施して、SK3に進み、端末IDを受付けた携帯電話機12から取得して、SK4において、端末IDの比較を実施するが、現金入金処理により入金された残存金額の場合には、該残存金額とともにRAM428bに端末IDの記憶がないので、このように比較する端末IDの記憶がない場合(未記憶の場合)には、現金入金処理による残存金額の返金と判断して、比較対象の端末IDが存在しないことに基づいてSK5に進み、残存金額のみを含む返金処理要求を送信する。
この返金処理要求を受信した携帯電話機12は、前述の外部起動処理において、受信した返金処理要求が残存金額のみを含む返金処理要求であることにより、その時点において通常使用に設定されている電子マネー会社を入金(チャージ)対象の電子マネー会社として特定し、該通常使用に設定されている電子マネー会社の電子マネーアプリケーションに、受信した返金処理要求に含まれる残存金額の入金要求を出力することで、非接触ICチップに記憶されている当該電子マネー会社の電子マネー額へ残存金額に相当する電子マネー額を加算更新させた後、完了通知をカードユニット33に対して送信(返信)する。
そして、この完了通知の受信はSK6において検知されてSK7に進み、制御ユニット428は、RAM428bに記憶されている残存金額を減算更新することで、携帯電話機12を所持する遊技者(利用者)は、カードユニット33において、現金にて入金した残存金額のうち、遊技に未使用の残存金額を携帯電話機12の電子マネー額に返金してチャージさせることができる。
以上、本実施例2によれば、遊技使用処理となる貸出処理にて遊技用価値である残存金額が使用されても、遊技用価値の最少単位である単位貸出額の100円とその消費税額である5円との合計金額である105円未満の端数が生じることが無いので、これら端数の遊技用価値の大きさを返却するための操作を遊技者に強いたりすることがなく、遊技者の利便性を向上できるとともに、該端数を遊技に使用させるための特別な手段、具体的には、対応するパチンコ機2に、105円未満の金額の貸出を実施するための機器を設置したりプログラム変更等を実施する必要がないので、これら機器の設置やプログラム変更等の実施のためにコストが嵩むことを回避できる。
また、本実施例2によれば、遊技者は、電子貨幣価値記録媒体である携帯電話機12の受付けを実施するのみで、残存金額が存在しないときには電子貨幣価値使用処理となる電子マネー入金処理が自動的に実施され、残存金額が存在するときには返還処理となる返金処理が自動的に実施されるようになり、これら処理のための特別な操作を必要としないので、遊技者の利便性を向上できる。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(度数、残存金額)を記憶(記録)する遊技用価値記憶手段(ビジターカード38、RAM428b)と、電子貨幣価値の大きさを特定可能な電子貨幣価値特定情報(電子マネーカードID、電子マネー残額、チップID、電子マネー額)が記録された電子貨幣価値記録媒体(電子マネーカード39、携帯電話機12)を受付ける電子貨幣価値記録媒体受付け手段(カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ430)と、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段により受付けた電子貨幣価値記録媒体の電子貨幣価値特定情報から特定される電子貨幣価値の大きさの範囲内の所定の大きさ(指定された入金金額、入金要求額)に相当する遊技用価値の大きさである加算価値の大きさ(電子マネー入金度数)を前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値の大きさ(残存度数、残存金額)に加算更新するための処理と、前記加算価値の大きさに相当する電子貨幣価値の大きさ(入金金額、入金要求額)を、前記受付けた電子貨幣価値記録媒体の電子貨幣価値特定情報から特定される電子貨幣価値の大きさから減算更新するための処理とを含む電子貨幣価値使用処理(入金処理、電子マネー入金処理)を行う電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット328(入金処理)、制御ユニット428(携帯電話受付け処理)}と、前記遊技用価値の大きさの遊技への使用(玉貸)を要求する遊技使用要求(貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204の操作)に応じて、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値の大きさの少なくとも一部(貸出単位に相当する度数)を遊技に使用させるための遊技使用処理(貸出処理)を行う遊技使用処理手段{制御ユニット328、428(貸出処理)}と、遊技者より前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値の大きさの前記電子貨幣価値への返還(チャージ精算、返金)を要求するための返還操作(返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作)がなされたときに、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値の大きさの少なくとも一部(全残存度数、全残存金額)に相当する電子貨幣価値の大きさを、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段により受付けた電子貨幣価値記録媒体の電子貨幣価値特定情報から特定される電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額、電子マネー額)に加算更新(チャージ精算、返金)するための処理と、該加算される電子貨幣価値の大きさに相当する遊技用価値の大きさ(精算度数、残存金額)を、前記遊技用価値記憶手段に記憶されている遊技用価値の大きさから減算更新するための処理とを含む返還処理(チャージ精算処理、返金処理)を行う返還処理手段{制御ユニット328(チャージ精算処理)、制御ユニット428(携帯電話受付け処理)}と、を備える。
本発明の請求項2は、前記返還処理(チャージ精算処理、返金処理)による更新後の前記電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額、電子マネー額)を特定可能な情報(チャージ精算情報、電子マネー入金通知)を出力(送信)する電子貨幣価値情報出力手段{制御ユニット328(通信部334)、携帯電話機12(外部起動処理)}を備える。
本発明の請求項3は、前記電子貨幣価値記録媒体(電子マネーカード39、携帯電話機12)には、該電子貨幣価値記録媒体を用いて電子貨幣(電子マネー)サービスを提供する電子貨幣(電子マネー)サービス提供機関を個々に識別可能な提供機関識別情報(電子マネーカードIDに含まれる電子マネーID、電子マネー会社ID)が記録され、当該遊技用システムにおいて使用可能とする電子貨幣サービス提供機関の提供機関識別情報を記憶するための提供機関識別情報記憶手段(制御ユニット328の内部RAM、RAM428b)と、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段(カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ430)に新たに受付けた電子貨幣価値記録媒体に記録された提供機関識別情報が、前記提供機関識別情報記憶手段に記憶されている提供機関識別情報と一致するか否かを判定する提供機関判定手段{制御ユニット328(提供機関判定処理)、制御ユニット428(携帯電話受付け処理;SK10)}と、を備え、前記電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット328(入金処理)、制御ユニット428(携帯電話受付け処理)}は、前記提供機関判定手段における判定結果が一致する旨の判定結果であることを条件に、前記受付けた電子貨幣価値記録媒体の電子貨幣価値特定情報(電子マネー残額、電子マネー額)に基づいて特定される電子貨幣価値の大きさ(電子マネー残額、電子マネー額)を用いての前記電子貨幣価値使用処理(入金処理、電子マネー入金処理)を行う。
本発明の請求項4は、前記電子貨幣価値記録媒体(電子マネーカード39、携帯電話機12)には、該電子貨幣価値記録媒体を個々に特定可能な記録媒体特定情報(電子マネーカードID、端末ID)が記録され、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段(カードリーダライタ327、外部カードリーダライタ430)に新たに受付けた電子貨幣価値記録媒体から取得した記録媒体特定情報を記憶するための記録媒体特定情報記憶手段(ビジターカード38、RAM428b)と、前記記録媒体特定情報記憶手段に記憶されている記録媒体特定情報と、前記返還操作(返却ボタンスイッチやカード返却ボタン205の操作)がなされたときに前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段に受付けた電子貨幣価値記録媒体から取得した記録媒体特定情報とが一致するか否かの判定を行う記録媒体判定手段{制御ユニット328(電子マネーカード判定処理)、制御ユニット428(携帯電話受付け処理;SK4)}と、前記返還処理手段{制御ユニット328(チャージ精算処理)、制御ユニット428、返金処理}}は、該記録媒体判定手段における判定結果が一致する旨の判定結果であることを条件として、前記返還処理(チャージ精算、返金処理)を行う。
本発明の請求項5は、前記加算価値の大きさ(電子マネー入金度数、残存金額)のうちから、前記遊技使用処理手段{制御ユニット328、428(貸出処理)}による前記遊技使用処理(貸出処理)に供された遊技用価値の大きさ(使用度数、使用金額)を特定可能な情報(貸出完了情報、使用通知)を出力(送信)する遊技用価値情報出力手段{制御ユニット328(通信部334)、制御ユニット428(貸出処理;S4)}を備える。
本発明の請求項6は、前記加算価値の大きさ(入金度数、入金要求額)の指定を遊技者から受付けるための指定受付手段{液晶表示器313(表示部312)、入金金額指定ボタン200a〜200d及び決定ボタン200e、携帯電話機12}}を備え、前記電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット328(入金処理)、制御ユニット428(電子マネー入金処理)、}は、前記電子貨幣価値使用処理(入金処理、電子マネー入金処理)において、前記指定受付手段にて指定を受付けた加算価値の大きさ(電子マネー入金度数、入金要求額)を前記遊技用価値記憶手段(ビジターカード38、RAM428b)に記憶されている遊技用価値の大きさ(残存度数、残存金額)に加算更新するための処理を行う。
本発明の請求項7は、前記電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット328(入金処理)、制御ユニット428、電子マネー入金処理}は、前記遊技用価値記憶手段(ビジターカード38、RAM428b)に記憶(記録)されている遊技用価値の大きさ(残存度数)が、予め定められた所定の大きさ(5度数=500円、0)以下となったことを契機として前記電子貨幣価値使用処理を行う。
本発明の請求項8は、貨幣(紙幣または硬貨)を受付けて、該受付けた貨幣の真贋と貨幣種別(金種)とを識別する貨幣識別手段(紙幣識別ユニット321、421、硬貨識別ユニット322、422)と、前記貨幣識別手段にて識別された識別金額の範囲内の所定額(全額)に相当する遊技用価値の大きさ(入金度数、残存金額)を、前記遊技用価値記憶手段(ビジターカード38、RAM428b)に記憶(記録)されている遊技用価値の大きさ(残存度数、残存金額)に加算更新する遊技用価値加算更新処理手段{制御ユニット328、428(現金入金処理)}と、を備える。
本発明の請求項9は、前記遊技使用処理手段{制御ユニット428(貸出処理)}は、遊技に使用される使用金額と該使用金額に対応する消費税額との合計金額に相当する遊技用価値の大きさを、前記遊技用価値記憶手段(RAM428b)に記憶されている遊技用価値の大きさ(残存金額)から減算更新し、前記電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット428(携帯電話受付け処理)}は、前記遊技使用処理に供される遊技用価値の最少単位(単位貸出額)となる大きさ(100円)の整数倍の遊技用価値の大きさと該整数倍の遊技用価値の大きさに対応する消費税額に相当する遊技用価値の大きさとの合算値を前記加算価値の大きさ(1050円、3150円、5250円、10500円)として前記電子貨幣価値使用処理を行う。
本発明の請求項10は、前記電子貨幣価値記録媒体受付け手段(外部カードリーダライタ430)にて前記電子貨幣価値記録媒体(携帯電話機12)を受付けたときに、前記遊技用価値記憶手段(RAM428b)に遊技用価値の大きさが存在するか否かを判定する遊技用価値判定手段{制御ユニット428(携帯電話受付け処理;SK2)}を備え、前記遊技用価値判定手段による判定が遊技用価値の大きさが存在しない判定であることに基づいて、遊技者による更なる操作を受付けることなく前記電子貨幣価値使用処理手段{制御ユニット428(携帯電話受付け処理;SK9〜SK13)}により電子貨幣価値使用処理(電子マネー入金処理)を実施し、前記遊技用価値判定手段による判定が遊技用価値の大きさが存在する判定であることに基づいて、遊技者による更なる操作を受付けることなく前記返還処理手段{制御ユニット428(携帯電話受付け処理;SK3〜SK8)}により返還処理(返金処理)を実施する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例1では、ビジターカード38に残存する残存度数が200度数(20,000円)を超過しない範囲であれば入金処理を実施できるようになっていたが、ビジターカード38に残存する残存度数が0度数や10度数となった時点で入金処理を実施できるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、電子マネーカード39がカードリーダライタ327に受付けられて、遊技者により入金金額指定ボタン200a〜200eにより入金金額が指定されることで入金処理がおこなわれるようになっていたが、電子マネーカード39がカードリーダライタ327に受付けられると自動的に入金処理が行われるようにしてもよい。
また、前記各実施例においては、図示しない貸出ボタンスイッチや貸出ボタン204の操作がなされることで貸出処理が行われるようになっていたが、前記入金処理や電子マネー入金処理や現金入金処理後に前記貸出操作を受付けることなく前記貸出処理が自動的に行われても良い。この場合においては、これら入金のための操作が遊技への使用を要求する遊技使用要求となる。また、遊技に使用するパチンコ玉が少なくなると自動的に貸出処理が行われるようにしてもよい。
また、前記各実施例では、返還操作を受付けたときにおいてビジターカード38またはRAM428bに残存している全ての残存度数に相当するチャージ精算金額または残存金額の全額が電子マネーカード39の電子マネー残額または携帯電話機12の電子マネー額に返還されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記残存度数或いは残存金額の一部に相当する金額のみをチャージ精算処理あるいは返金処理に供するように、遊技者がチャージ精算金額或いは返金金額を指定できるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、遊技用価値記憶手段として、内部に非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル91と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)92とが設けられたカード型の記録媒体(ビジターカード38)が適用されていたが、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを記憶できる記憶手段であれば、例えばコイン型のICコイン等であってもよいし、あるいは、実施例2のように、カードリーダライタ327や制御ユニット328等に備えられる内部RAM等を遊技用価値記憶手段としてもよい。更には、前記実施例2における内部カードリーダライタ427に収納されているプリペイドカードを遊技用価値記憶手段として用いてもよい。
また、前記各実施例では、遊技用価値記憶手段が遊技用装置であるカードユニット3に備えられていたが、例えば電子マネーカード39を受付けるカードリーダライタ327を有するカードユニット3にデータ通信可能に接続されたシステムコントローラ100のRAM103等にて構成し、システムコントローラ100にて遊技用価値である残存度数や残存金額の加算や減算を行うようにしても良い。この場合においては、本発明の電子貨幣価値使用処理に含まれる遊技用価値の大きさに加算更新するための処理としては、入金度数や入金要求額を含む加算要求をシステムコントローラ100に送信する処理が該当し、本発明の返還処理に含まれる遊技用価値の大きさから減算更新するための処理としては、チャージ精算度数や全残存金額を含む減算要求をシステムコントローラ100に送信する処理が該当する。
また、前記実施例1では、電子貨幣価値記録媒体として、内部に非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル73と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)74とが設けられたカード型の記録媒体の一例である電子マネーカード39が適用されていたが、電子貨幣価値としての電子マネーを記憶(記録)できる記録(記憶)媒体であれば、実施例2のように、ICチップ等を搭載した携帯電話機12等の携帯型端末を適用してもよい。
また、前記実施例1では、電子貨幣価値記録媒体としての電子マネーカード39の集積回路(IC)74に電子貨幣価値特定情報となる電子マネー残額が記録され、前記実施例2では、電子貨幣価値記録媒体としての携帯電話機12の非接触ICチップに電子マネー額が記憶されるようになっていたが、例えば電子貨幣価値の大きさである電子マネー残額(電子マネー額)を特定可能な電子貨幣価値特定情報として例えば電子マネーカードIDのみを集積回路(IC)74や非接触ICチップに記憶しておき、カードリーダライタ327を有するカードユニット3に電子マネー端末160を介してデータ通信可能に接続された電子マネー管理サーバ180や、インターネット網を介して携帯電話機12とデータ通信可能とされた電子マネー会社A,B…のサーバコンピュータ16、17…において前記電子マネーカードIDに対応付けて電子マネー残額を登録して管理するようにしてもよい。
また、上記実施例1における制御ユニット328は、カードリーダライタ327にて読み出した電子マネー残額を図示しない内部RAMに書き込み、前記入金処理やチャージ精算処理が行われる毎に前記書き込んだ電子マネー残額を減算または加算更新していき、電子マネーカード39が返却されるときにおいてその時点で前記内部RAMに記憶されている電子マネー残額を電子マネーカード39の集積回路(IC)74に更新記録するようになっていたが、カードリーダライタ327にて読み出した電子マネー残額を図示しない内部RAM等に書き込むことなく、前記電子マネー減算処理が行われる毎に受付け中の電子マネーカード39の集積回路(IC)74に記録されている電子マネー残額を更新記録するようにしてもよい。
また、上記実施例における入金処理においては、受付けた入金金額に対応する入金度数をビジターカード38の残存度数に加算更新する処理を行った後に、該加算更新した度数に相当する金額を電子マネー残額から減算更新するようになっていたが、受付けた入金金額に対応する入金度数に相当する金額を電子マネー残額から減算更新した後に、該減算更新した金額に相当する度数をビジターカード38の残存度数に加算更新するようにしてもよいし、これらビジターカード38の残存度数への加算更新と電子マネー残額からの減算更新それぞれを並行して実施するようにしてもよい。
また、前記実施例1では、カードユニット3に会員カードの挿入口等が設けられていなかったが、例えばカードユニット3に会員カードの挿入口を別途設けておき、前記貸出処理が実施される毎に挿入された会員カードから読み出された会員情報が会員管理コンピュータ120等に出力され、該会員カードを所持する会員遊技者にとって特典となるポイント等が付与されるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、所定の1単位相当の遊技に使用可能な遊技用価値の大きさである貸出単位が予め設定されていた(5度数)が、貸出単位を遊技者や遊技場側にて設定変更できるようにしてもよい。
また、上記実施例1では、前記現金入金処理によりビジターカード38に記録された入金度数の全てが現金貸出処理にて使用されるようになっていたが、例えば前記貸出ボタンスイッチ等により遊技者から貸出要求を受付けてビジターカード38に記録された入金度数の一部を現金貸出処理にて使用できるようにし、このように現金入金処理にてビジターカード38に記録された残存度数の少なくとも一部に相当する金額を電子マネーカード39の電子マネー残額に返還(チャージ精算)できるようにしてもよい。
また、前記実施例2では、単位貸出額を100円としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら貸出単位額をその他の金額、例えば300円や500円や1000円としても良い。
また、前記実施例2では、管理サーバ140からダウンロードしたJGアプリを無期限に使用できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、消費税率の変更を担保するために、JGアプリの有効期限、例えば週単位や月単位の期限を設定して、有効期限毎にJGアプリをダウンロードするようにするとともに、管理サーバ140における消費税率の変更を、これらJGアプリの有効期限に同期して実施すれば、これら消費税率が異なることによるトラブルが発生することも回避できる。
また、これら消費税率の変更に伴うトラブル、具体的には、消費税額を含む入金要求額の金額が、実際の消費税額と異なることにより端数金額が発生してしまうことを回避するために、電子マネー入金に際して、カードユニット33側に設定されている消費税額と、携帯電話機12側に設定されている消費税額とを照合して、双方の消費税額が一致するか否かを確認するようにしても良い。
また、前記実施例2では、記録媒体特定情報として携帯電話機12に固有に付与された端末IDを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記録媒体特定情報として、非接触ICチップのチップIDを使用するようにしても良い。
また、前記実施例2では、現金入金処理にて入金された残存金額も、携帯電話機12の電子マネー額に返金(入金)することが可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらRAM428bに電子マネー会社IDが記憶されていないことで現金入金処理にて入金されたと特定される残存金額に関しては、電子マネー額への返金(入金)を不可として、プリペイドカードに該残存金額を記録して返却するのみを可能とするようにしても良い。
また、前記実施例2では、JGアプリを介して電子マネー額を使用した電子マネー入金や該電子マネー額への返金を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらJGアプリを介すことなく、非接触ICチップの制御部とカードユニット33とがデータを送受することで、電子マネー入金や該電子マネー額への返金を実施するようにしても良い。