JP5150967B2 - 遊技用システム - Google Patents

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本発明は、遊技用システムに関する。詳しくは、携帯端末に記憶された電子マネーを使用して遊技媒体を貸与するための貸与処理を行なう貸与処理手段を備える貸与処理装置、および、遊技場内において遊技者に提供される商品の指定を受付ける商品指定手段と商品代金の決済方法の指定を受付ける決済方法指定手段とを有し店員により所持される端末装置を含む遊技用システムに関する。
従来から、商品および決済方法(遊技媒体または現金)の指定入力を受付け、指定入力内容を管理コンピュータに出力する携帯型遊技場管理端末があった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−33321号公報(第0119段落、第0150段落から第0156段落まで)
しかし、従来の携帯型遊技場管理端末では、ワゴンサービスの商品の代金の決済方法が遊技媒体または現金のいずれかしかないため、遊技者にとっての利便性が低いといった問題があった。
この発明はかかる事情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技者の利便性を向上させることが可能な遊技用システムを提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 携帯端末(たとえば、携帯電話100)に記憶された電子マネー(たとえば、バリュー)を使用して遊技媒体(たとえば、パチンコ玉(遊技球)、メダル)を貸与するための貸与処理(たとえば、パチンコ遊技機700で用いられるパチンコ玉を払出す球貸処理、スロットマシンで用いられるメダルを払出すメダル貸処理、パチンコ遊技機700およびスロットマシンなどでの遊技を可能とする所定の遊技価値を有するプリペイドデータが記録されパチンコ玉およびメダルの払出しのために用いられるプリペイドカード371の発券処理)を行なう貸与処理手段を備える貸与処理装置(たとえば、カードユニット600、券売機300)、および、遊技場(たとえば、遊技場30)内において遊技者に提供される商品(たとえば、ホットコーヒーやアイスティなどのドリンク,サンドイッチなどのフード)の指定を受付ける商品指定手段(たとえば、図28(C)の商品一覧)と商品代金の決済方法の指定を受付ける決済方法指定手段(たとえば、図29(C),(D)の支払方法一覧)とを有し店員(たとえば、ワゴンサービス会社の従業員、遊技場30の店員)により所持される端末装置(たとえば、ハンディターミナル400)を含む遊技用システム(たとえば、電子マネーシステム10)であって、
前記決済方法指定手段は、少なくとも遊技媒体による決済および電子マネーによる決済のいずれかから決済方法の指定を受付け(たとえば、図29(C),(D)の支払方法一覧の「玉」,「メダル」,「バリュー」)、
前記端末装置は、さらに、
前記決済方法指定手段によって電子マネーによる決済の指定を受付けたこと(たとえば、図29(C)の支払方法一覧で「バリュー」が選択されたこと)を条件として、前記商品指定手段によって指定を受付けた商品の代金を、前記携帯端末に記憶された電子マネーから減算するための処理(たとえば、図26のバリュー決済処理)を行なう減算処理手段(たとえば、データ処理部410)を備え
前記貸与処理装置は、さらに、
前記貸与処理手段によって行なわれた前記貸与処理に用いられた前記携帯端末に、前記商品のチケット情報(たとえば、ドリンクチケット、フードチケット)を記憶させるためのチケット発行処理を行なうチケット発行処理手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18および図37のステップS382)を備え、
前記決済方法指定手段は、前記決済方法として、遊技媒体および電子マネーに加えてチケット情報による決済の指定を受付け(たとえば、図29(C),(D)の支払方法一覧の「チケット」)、
前記端末装置は、さらに、
前記決済方法指定手段によってチケット情報による決済の指定を受付けたこと(たとえば、図29(C)の支払方法一覧で「チケット」が選択されたこと)を条件として、前記携帯端末に記憶されたチケット情報を使用済(たとえば、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192からチケットが消去された状態)にするための処理(たとえば、図27のチケット決済処理)を行なうチケット使用処理手段(たとえば、データ処理部410)を備え、
前記チケット発行処理手段は、前記チケット発行処理を、前記携帯端末が前記貸与処理に用いられているときに行ない、
前記チケット発行処理手段によって前記携帯端末に記憶された前記チケット情報によって、前記チケット情報の内容が前記携帯端末で報知可能である
このような構成によれば、端末装置によって、少なくとも遊技媒体による決済および電子マネーによる決済のいずれかから決済方法の指定が受付けられ、電子マネーによる決済の指定が受付けられたことを条件として、指定が受付けられた商品の代金を、携帯端末に記憶された電子マネーから減算するための処理が行なわれる。このため、商品代金の電子マネーによる決済が可能となる。その結果、遊技者の利便性が向上する。
また、貸与処理装置によって、貸与処理に用いられた携帯端末に、商品のチケット情報を記憶させるためのチケット発行処理が行なわれる。端末装置によって、決済方法として、遊技媒体および電子マネーに加えてチケット情報による決済の指定が受付けられ、チケット情報による決済の指定が受付けられたことを条件として、携帯端末に記憶されたチケット情報を使用済にするための処理が行なわれる。このため、遊技者は貸与処理を行なうと商品のチケット情報を得ることができる。その結果、貸与処理を促進することができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれること(たとえば、球貸処理または発券処理が行なわれ、図18および図37のステップS391で抽選が行なわれ、ステップS392で当選と判定されたこと)を条件として、次回以降の前記貸与処理(たとえば、次回の球貸処理、メダル貸処理、発券処理)が行なわれるときにチケット情報が付与される旨を報知するため(たとえば、携帯電話100によってステップS172またはステップS175で図19の(d),(f)の表示画面で「次回ドリンクチケット当選!」といったメッセージを表示させるため)の報知処理を行なう報知処理手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18および図37のステップS395)を備え、
前記チケット発行処理手段は、該報知処理手段によって前記報知処理が行なわれた後、前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれること(たとえば、図18のステップS395で報知処理が行なわれ、ステップS394で当選情報が当選情報記憶領域に記憶され、その後、球貸処理または発券処理が行なわれ、図18のステップS381で当選情報が当選情報記憶領域に記憶されていると判断されたこと、または、図37のステップS395で報知処理が行なわれ、ステップS395で当選情報が携帯電話に送信され、その後、球貸処理または発券処理が行なわれ、図37のステップS381Aで当選情報が携帯電話から受信されたと判断されたこと)を条件として、前記チケット発行処理を行なう(たとえば、図18および図37のステップS382)。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、貸与処理が行なわれることを条件として、次回以降の貸与処理が行なわれるときにチケット情報が付与される旨を報知するための報知処理が行なわれ、報知処理が行なわれた後、貸与処理が行なわれることを条件として、チケット発行処理が行なわれる。このため、再度の貸与処理を実行させることをユーザに促すことができる。その結果、売上の向上に資することができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれること(たとえば、球貸処理または発券処理が行なわれること)を条件として、チケット情報を付与するか否かを決定するチケット付与決定手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18および図37のステップS391)を備え、
前記報知処理手段は、前記チケット付与決定手段によってチケット情報を付与すると決定されたこと(たとえば、図18および図37のステップS392で当選と判定されたこと)をさらに条件として、前記報知処理を行なう。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、貸与処理が行なわれることを条件として、チケット情報を付与するか否かが決定され、チケット情報を付与すると決定されたことをさらに条件として、報知処理が行なわれる。このため、貸与処理が行なわれる度にチケット情報が付与される旨が報知され、チケット発行処理が行なわれる場合よりも、チケット情報が付与されることに希少性を持たせることができるとともに、価値の高いチケット情報を付与することができる。その結果、再度の貸与処理を実行させることをユーザにより一層強く促すことができ、売上の向上に資することができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
所定期間(たとえば、1ヶ月)内に前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれた回数(たとえば、カウント数)を前記携帯端末ごとに特定するための特定処理を行なう回数特定手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18のステップS385からステップS388まで、図17のステップS375、ステップS376、図37のステップS386A)と、
該回数特定手段によって特定された回数に応じて、チケット情報を付与する確率を変更する確率変更手段(たとえば、図18および図37のステップS391、図7の抽選用テーブル)とを備え、
前記チケット付与決定手段は、前記確率変更手段によって変更された確率に応じて、チケット情報を付与するか否かを決定する(たとえば、図18および図37のステップS391、図7の抽選用テーブル)。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、所定期間内に貸与処理が行なわれた回数を携帯端末ごとに特定するための特定処理が行なわれ、特定された回数に応じて、チケット情報を付与する確率が変更され、変更された確率に応じて、チケット情報を付与するか否かが決定される。このため、貸与処理の回数に応じて異なる期待感をユーザに抱かせることができる。その結果、再度の貸与処理を実行させることをユーザにより一層強く促すことができ、売上の向上に資することができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
前記貸与処理において携帯端末から、該携帯端末を個々に識別するための識別情報(たとえば、携帯ID)を取得する識別情報取得手段(たとえば、データ処理部610、図20のステップS641、データ処理部310、図15のステップS341)と、
前記報知処理の対象の携帯端末の識別情報を特定可能に記憶(たとえば、当選した携帯IDを含む当選情報を当選情報記憶領域に記憶、または、当選した携帯IDを含む当選情報を当選した携帯IDが当選していることを特定可能な記憶状態に更新)する識別情報記憶手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18のステップS394、図17のステップS372)と、
前記携帯端末から取得された識別情報が、前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定されるか否かを判定する判定手段(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18のステップS381)とを備え、
前記チケット発行処理手段は、取得された識別情報が前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定されると前記判定手段が判定したこと(たとえば、ステップS381でYESであること)をさらに条件として、前記チケット発行処理を行なう(たとえば、図18のステップS382)とともに、該識別情報の前記識別情報記憶手段における記憶状態を発行済を特定可能に更新する(たとえば、データ処理部610、データ処理部310、図18のステップS384、当選情報記憶領域から当選情報を消去する、または、発行されたことを特定可能な記憶状態に、当選情報を更新する)。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、貸与処理において携帯端末から、該携帯端末を個々に識別するための識別情報が取得され、報知処理の対象の携帯端末の識別情報が特定可能に記憶され、携帯端末から取得された識別情報が、記憶情報から特定されるか否かが判定され、取得された識別情報が記憶情報から特定されると判定されたことをさらに条件として、チケット発行処理が行なわれるとともに、該識別情報の記憶状態が発行済を特定可能に更新される。このため、報知処理の対象となった携帯端末に対して、確実にチケット発行処理を行なうことができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定される識別情報を、他の貸与処理装置に送信するために出力する識別情報出力手段(たとえば、データ処理部610、通信部660、データ処理部310、通信部360、図18のステップS396で店舗サーバ800に携帯IDを含む当選情報が店舗サーバ800に送信されることによって、店舗サーバ800によって、図25のステップS832で他の券売機およびユニットに携帯IDを含む当選情報が送信される)を備え、
前記識別情報記憶手段は、前記識別情報出力手段によって出力された前記識別情報を受信したこと(たとえば、図17のステップS371でYESであること)を条件として、当該識別情報を特定可能に記憶する(たとえば、図17のステップS372)。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、記憶情報から特定される識別情報が、他の貸与処理装置に送信するために出力され、出力された識別情報が受信されたことを条件として、当該識別情報が特定可能に記憶される。このため、貸与処理装置が複数設置されるような場合に、報知処理を行なった貸与処理装置以外の貸与処理装置において、次回以降の貸与処理が実行されても、報知処理の対象となった携帯端末に対してチケット発行処理が行なわれる。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
) 前記貸与処理装置は、さらに、
チケット情報が付与されることを示すチケット付与情報(たとえば、当選情報)を前記携帯端末に記憶させるために出力するチケット付与情報出力手段(たとえば、データ処理部610、通信部660、データ処理部310、通信部360、図37のステップS395)と、
前記貸与処理において携帯端末から前記チケット付与情報を取得するチケット付与情報取得手段(たとえば、データ処理部610、非接触型ICチップ690、データ処理部310、非接触型ICチップ390、図37のステップS381A)とを備え、
前記チケット発行処理手段は、前記チケット付与情報取得手段が前記携帯端末からチケット付与情報を取得したこと(たとえば、図37のステップS381AでYESであること)をさらに条件として、前記チケット発行処理を行なう(たとえば、図37のステップS382)。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、チケット情報が付与されることを示すチケット付与情報が携帯端末に記憶させるために出力され、貸与処理において携帯端末からチケット付与情報が取得されたことをさらに条件として、チケット発行処理が行なわれる。このため、報知処理の対象となった携帯端末に対して、確実に、チケット発行処理を行なうことができる。また、貸与処理装置が複数設置されるような場合に、報知処理を行なった貸与処理装置以外の貸与処理装置において次回以降の貸与処理を実行させても、報知処理の対象となった携帯端末に対してチケット発行処理が行なわれる。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
) 前記報知処理手段は、次回以降の前記貸与処理が行なわれるときにチケット情報が付与される旨(たとえば、図19(d),(f))を前記携帯端末の表示部(たとえば、表示部140)に表示させるための表示情報(たとえば、当選情報)を、当該携帯端末に送信する処理(たとえば、図18および図37のステップS395)を、前記報知処理として行なう。
このような構成によれば、貸与処理装置によって、次回以降の貸与処理が行なわれるときにチケット情報が付与される旨を携帯端末の表示部に表示させるための表示情報を当該携帯端末に送信する処理が報知処理として行なわれる。このため、報知部を備えた貸与処理装置を新たに導入することや貸与処理装置に報知部を追加して取り付ける作業を行なう必要がない。その結果、導入コストを低減させることができる。
[第1の実施の形態]
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
また、携帯端末の例として、たとえば携帯電話を示すが、本発明における携帯端末は携帯電話に限られず、たとえば、電子マネーカード、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型パーソナルコンピュータ、腕時計等であってもよく、電子マネー情報を記憶する記憶手段を備えた携帯端末であれば、どのような携帯端末であってもよい。
(電子マネーシステム10の各構成の説明)
図1は、本発明に係る電子マネーシステム10の構成の一例を示すブロック図である。図1を参照して、電子マネーシステム10は、携帯電話100と、電子マネー管理サーバ200と、決済サーバ280と、リモート発行サーバ550と、金融機関サーバ500と、遊技場30に備えられる機器とを含む。
遊技場30に備えられる機器には、券売機300、カードユニット600、パチンコ遊技機700、および、店舗サーバ800が含まれる。カードユニット600は、パチンコ遊技機700に対応して設けられる。
また、遊技場30に備えられる機器には、さらに、遊技場30で遊技者に対して提供されるワゴンサービスで用いられる機器が含まれる。ワゴンサービスでは、ホットコーヒーやアイスティーなどのドリンクおよびサンドイッチなどのフードが提供される。ワゴンサービスで用いられる機器には、ハンディターミナル400、データ転送用充電器485、および、売上管理PC(Personal Computer)480が含まれる。
なお、本実施の形態においては、ワゴンサービスの提供会社は、本実施の形態における電子マネー取引サービスのサービス提供機関、および、遊技場30の運営会社と異なる機関である。
携帯電話100は、本実施の形態における主要な構成として、電子マネーアプリ111と、非接触型IC(Integrated Circuit)チップ190とを備える。
電子マネー管理サーバ200は、本実施の形態における主要な構成として、管理用AP(Application Program)211と、残高管理AP214と、管理用DB(Data Base)221とを含む。
電子マネーシステム10は、ユーザの携帯電話100にチャージされた特定の種類の電子マネーであるバリューを用いて、遊技場30に設置されたパチンコ遊技機700でのパチンコ遊技を可能にするための貸与処理を実行可能にするための電子マネー取引サービスを提供するシステムである。
携帯電話100は、通話機能、ウェブブラウザによるウェブページ閲覧機能、電子メール機能、アプリケーションソフト実行機能、および、非接触型ICチップ190による短距離通信機能を備える。
本実施の形態においては、携帯電話100に、電子マネー取引サービスの提供を受けるための携帯電話100側の処理手順を示すプログラムである電子マネーアプリ111が導入されることにより、後述するように、電子マネーシステム10で、この携帯電話100を用いることができるようになる。
電子マネーアプリ111は、携帯電話インターネット網910を介して、電子マネー管理サーバ200や金融機関サーバ500と通信することが可能である。
非接触型ICチップ190は、電子マネーアプリ111、および、外部のチップリーダライタと通信することが可能である。非接触型ICチップ190と外部のチップリーダライタとの通信は、非接触型ICチップ190がチップリーダライタから数センチメートルの距離に近接するように、携帯電話100がチップリーダライタにかざされることによって行なわれる。
非接触型ICチップ190と外部のチップリーダライタとの通信は、チップリーダライタからの電磁波である搬送波を、非接触型ICチップ190やチップリーダライタが変調させることによって行なわれる。また、非接触型ICチップ190には、チップリーダライタからの電磁波による電磁誘導によって、外部のチップリーダライタ側から電力が供給される。
このため、携帯電話100側から電力が供給されない場合であっても、非接触型ICチップ190がチップリーダライタに近づけられることによって、非接触型ICチップ190は動作可能となる。
電子マネー管理サーバ200は、管理用AP211、残高管理AP214、および、管理用DB221などの機能によって、携帯電話100および遊技場30に対して、後述するような電子マネー取引サービスにおける様々なサービスを提供する。
決済サーバ280は、請求情報DB281を含み、電子マネー取引サービスに対するユーザの決済を管理する。
リモート発行サーバ550は、複数のサービス提供機関により使用が可能とされた非接触型ICチップ190の記憶部192に各サービス提供機関が提供するサービスに応じてサービス提供用領域の構築および削除のための処理を行なうとともに、該サービス提供用領域の構築に応じた対価を請求するために各サービス提供機関ごとに課金管理を行なうサービス提供用領域管理機関によって運営される。
リモート発行サーバ550は、電子マネー管理サーバ200および携帯電話100からの非接触型ICチップ190への記憶領域の確保および情報の書込みを管理する。具体的には、本実施例においては、リモート発行サーバ550は、非接触型ICチップ190の記憶部192にサービス提供機関である電子マネー管理サーバ200の運営機関が提供する電子マネー取引サービスに応じて電子マネー取引サービス用の記憶領域の構築および削除のための処理を行なうとともに、電子マネー取引サービス用の記憶領域の構築に応じた対価を請求するために課金管理を行なう。ここで、非接触型ICチップ190の記憶部192は、複数のサービス提供機関により使用が可能とされた記憶媒体であって、携帯電話100に搭載された記憶媒体である。
金融機関サーバ500は、バリューの対価を支払うためにユーザが利用する金融機関のサーバである。
電子マネー管理サーバ200、リモート発行サーバ550、および、金融機関サーバ500は、携帯電話インターネット網910を介して、携帯電話100と通信することが可能である。電子マネー管理サーバ200は、専用線を介して、決済サーバ280と通信することが可能である。決済サーバ280は、各種収納機関および金融機関が専用線で閉域接続された金融機関専用ネットワーク920を介して、金融機関サーバ500と通信することが可能である。
券売機300は、ユーザから現金やバリューを受けて、遊技を可能とする所定の遊技価値を有するプリペイドデータを記録したプリペイドカード371を発券する。券売機300は、後述するようにチップリーダライタを含み、前述したように、携帯電話100の非接触型ICチップ190と通信することが可能である。つまり、券売機300は、携帯電話100に記憶されたバリューを使用してプリペイドカード371を発券する貸与処理を行なう。
カードユニット600は、貸与処理装置の一例であって、パチンコ遊技機700に対応して設けられる。カードユニット600は、遊技者からプリペイドカード371や現金やバリューを受付けて、パチンコ遊技機700に設けられた球貸ボタンの操作に応じて、プリペイドカード371に記録されたプリペイドデータで示される価値のうちから所定額相当(たとえば、500円相当)の価値を減算する。
カードユニット600は、減算した価値に見合った遊技球を払出すことを指示する球貸操作信号をパチンコ遊技機700に送信する。カードユニット600は、パチンコ遊技機700に設けられた返却ボタン632の操作に応じて、プリペイドカード371を排出する。カードユニット600は、後述するようにチップリーダライタを含み、前述したように、携帯電話100の非接触型ICチップ190と通信することが可能である。つまり、カードユニット600は、携帯電話100に記憶されたバリューを使用してパチンコ遊技機700から遊技球を払出す貸与処理を行なう。
本実施の形態における券売機300およびカードユニット600は、通信中の携帯電話100に記憶されているバリューを用いた貸与処理が行なわれる際に、当該携帯電話100に記憶されているバリューを用いて次の貸与処理が行なわれるときに、当該携帯電話100に対し特典としてのドリンクチケットまたはフードチケットを発行するか否かを抽選する抽選処理を行なう。
また、券売機300およびカードユニット600は、抽選処理により当選した携帯電話100に記憶されているバリューを用いた貸与処理が行なわれる際に、当該貸与処理が行なわれる以前に当選していたチケットを発行するためのチケット発行処理を行なう。
さらに、券売機300およびカードユニット600は、抽選処理により当選した場合には当選したことを示す当選情報を、チケット発行処理によりチケットが発行される場合には特典としてチケットが発行されることを示す発行済情報を、店舗サーバ800に送信する処理を行なう。発行されたチケットは、遊技場30において使用できる。ユーザは、チケットに応じた商品の提供を受けることができる。また、チケットの使用方法としては、提供を受ける商品に対応するチケットの消去と引換えに、当該商品の提供を受けるものであればどのようなものであってもよい。
パチンコ遊技機700は、パチンコ遊技をユーザである遊技者に提供する装置である。パチンコ遊技機700は、カードユニット600からの球貸操作信号を受けて、所定額相当の遊技球を払出す。そして、遊技者によるパチンコ遊技機700に設けられた発射ハンドルの操作に応じて、払出された遊技球が遊技領域に発射されることによって、パチンコ遊技が行なわれる。
店舗サーバ800は、遊技場30内のLAN(Local Area Network)を介して、券売機300およびカードユニット600と通信することが可能である。店舗サーバ800は、専用線などを介して、電子マネー管理サーバ200と通信することが可能である。
店舗サーバ800は、券売機300におけるプリペイドカード371の販売に伴なう取引情報、および、カードユニット600におけるプリペイドカード371の使用に伴なう使用情報などの情報を、券売機300やカードユニット600から受けて、それらの情報を記憶する。
店舗サーバ800は、記憶した情報のうち、後述するバリューの使用に関する情報を電子マネー管理サーバ200に送信する。店舗サーバ800は、電子マネー管理サーバ200から電子マネー取引サービスにおける不正に関する情報を受信する。
店舗サーバ800は、電子マネー管理サーバ200から受信した情報を、必要に応じて、券売機300やカードユニット600に送信する。
また、店舗サーバ800は、券売機300やカードユニット600から送信されてきた当選情報や発行済情報に基づき後述する記憶部の記憶状態を更新するとともに、当該当選情報や発行済情報を当該送信元の券売機300やカードユニット600以外の遊技場30に設置されている券売機300やカードユニット600へ送信する処理を行なう。
ハンディターミナル400は、端末装置の一例であって、ワゴンサービスの提供会社の従業員によって所持され、遊技場30内において遊技者に提供される商品の指定および商品代金の決済方法の指定を受付け、指定された決済方法に応じた決済を行なう。このように、ハンディターミナル400(端末装置)を所持する店員とは、遊技場の店員に限らず、ワゴンサービスの提供会社の従業員も含む概念である。
また、ハンディターミナル400は、電子マネーやチケットで決済された商品の金額、決済に用いられた携帯電話100の携帯ID、および、使用されたチケットに関する情報を、店舗サーバ800に無線で送信する。
店舗サーバ800は、ハンディターミナル400から無線で受信した電子マネーやチケットでの決済に関する情報を記憶して、定期的に電子マネー管理サーバ200の残高管理AP214に送信する。
データ転送用充電器485は、売上管理PC480に接続され、セットされたハンディターミナル400に充電するとともに、セットされたハンディターミナル400から出力された商品の売上に関する情報を売上管理PC480に送信する。
売上管理PC480は、ハンディターミナル400からデータ転送用充電器485を介して受信した商品の売上に関する情報を集計して管理する。そして、売上管理PC480は、管理している売上のうち、電子マネーやチケットが使用された売上の代金を請求するための商品代金請求情報を、電子マネー管理サーバ200の残高管理AP214に送信する。
なお、決済サーバ280は、電子マネー管理サーバ200に含まれるように構成されてもよい。また、管理用AP211、残高管理AP214、および、管理用DB221の構成は、それぞれ、電子マネー管理サーバ200と異なるコンピュータに含まれるようにしてもよい。また、例えば、携帯電話100のウェブ処理時に情報をやり取りするサーバと、携帯電話100の電子マネーアプリ111の処理時にやり取りするサーバとが、それぞれ別のコンピュータで構成されるようにしてもよい。
図2は、本発明に係る携帯電話100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、携帯電話100は、データ処理部110と、記憶部120と、データ入力部130と、表示部140と、音声入出力部150と、無線通信部160と、アンテナ161と、前述した非接触型ICチップ190とを含む。
非接触型ICチップ190は、制御部191と、記憶部192と、非接触通信部193と、アンテナ194とを含む。
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやRAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリなどの半導体メモリで構成される。記憶部120は、携帯電話100の各種機能をデータ処理部110に実行させるためのプログラムやデータを記憶する。また、記憶部120は、携帯電話100を個々に識別するための携帯IDを予め記憶する。また、記憶部120は、非接触型ICチップ190を利用する各種サービスにおけるアプリケーションプログラム、本実施の形態においては、電子マネー管理サーバ200から受信した本電子マネーサービスを享受するための処理手段が示された特定プログラムとしての電子マネーアプリ111を記憶する。
データ入力部130は、電話番号や各種データなどの数字やアルファベットやその他の文字などを入力するためのダイヤルキーや十字操作キーやその他のファンクションキーで構成される。データ入力部130は、ユーザからデータの入力を受付けて、入力されたデータをデータ処理部110に受渡す。
表示部140は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display、以下「LCD」という)で構成される。なお、表示部140は、EL(Electro Luminescence)ディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部140は、データ処理部110から受けた文字データおよび画像データを表示する。
音声入出力部150は、マイクおよびスピーカで構成される。音声入出力部150は、外部から入力された音声を電気信号に変えて、データ処理部110に受渡し、データ処理部110からの電気信号を音声に変換して、外部に出力する。
無線通信部160は、他の携帯電話またはサーバからアンテナ161で受信した信号をデータ処理部110に受渡し、データ処理部110から他の携帯電話またはサーバへ送信する信号をアンテナ161から出力させる。
データ処理部110は、マイクロプロセッサ(Micro Processing Unit、以下「MPU」という)で構成される。データ処理部110は、非接触型ICチップ190の制御部191と通信することが可能である。データ処理部110は、記憶部120に記憶されたプログラムに従って、記憶部120、データ入力部130、無線通信部160、音声入出力部150、または、非接触型ICチップ190の制御部191から入力されたデータを処理して、記憶部120、表示部140、無線通信部160、音声入出力部150、または、非接触型ICチップ190の制御部191に出力する。
非接触型ICチップ190の記憶部192は、非接触型ICチップ190を利用する各種サービスで用いられるバリューなどの電子マネーやチケットなどのデータ、および、アプリケーションプログラムで用いられるデータを記憶する。具体的には、本実施の形態における電子マネー提供領域が構築されるとともに、該電子マネー提供領域には電子マネーであるバリューおよび特典としてのチケットが記憶される。
非接触型ICチップ190の非接触通信部193は、アンテナ194を介して外部のチップリーダライタと通信する。本実施の形態においては、非接触通信部193は、券売機300に備えられたチップリーダライタ390およびカードユニット600に備えられたチップリーダライタ690と通信する。また、前述したように、外部のチップリーダライタからの電磁波による電磁誘導によって、非接触通信部193は、アンテナ194から電力を受け、非接触型ICチップ190の各部に電力を供給する。
非接触型ICチップ190の制御部191は、記憶部192に記憶されたプログラムに従って、記憶部192、非接触通信部193、または、データ処理部110から入力されたデータを処理して、記憶部192、非接触通信部193、または、データ処理部110に出力する。
なお、本実施の形態においては、携帯電話100は、音声入出力部150を含んでも含まなくてもよい。
図3は、本発明に係る電子マネー管理サーバ200の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、電子マネー管理サーバ200は、データ処理部210と、記憶部220と、データ入力部230と、表示部240と、通信部260とを含む。
記憶部220は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやRAMなどの揮発性メモリなどの半導体メモリ、および、ハードディスクなどの外部記憶装置で構成される。記憶部220には、電子マネー管理サーバ200の各種機能をデータ処理部210に実行させるためのプログラムやデータが記憶される。
本実施の形態においては、管理用AP211、および残高管理AP214が記憶部220に記憶される。また、前述した管理用DB221も、記憶部220に記憶される。
データ入力部230は、キーボードおよびマウスなどの入力装置で構成される。データ入力部230は、電子マネー管理サーバの管理者などのユーザからデータの入力を受付けて、入力されたデータをデータ処理部110に受渡す。
表示部240は、LCDで構成される。なお、表示部240は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやEL(Electro Luminescence)ディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部240は、データ処理部210から受けた文字データおよび画像データを表示する。
通信部260は、携帯電話100または他のサーバから、携帯電話インターネット網910または他のネットワークを介して受信したデータをデータ処理部210に受渡し、データ処理部210から携帯電話インターネット網910または他のネットワークを介して携帯電話100または他のサーバに送信するデータを出力する。
データ処理部210は、MPUで構成される。データ処理部210は、記憶部220に記憶されたプログラムに従って、記憶部220、データ入力部230、または、通信部260から入力されたデータを処理して、記憶部220、表示部240、または、通信部260に出力する。
なお、決済サーバ280、売上管理PC480、金融機関サーバ500、リモート発行サーバ550、および、店舗サーバ800の構成は、図3で説明した電子マネー管理サーバ200の構成と同様である。
次に、管理用DB221として管理される情報について説明する。管理用DB221として管理される情報には、主に、利用者に関連する利用者情報と、バリューの発行に関連する発行情報とが含まれる。
利用者情報には、会員IDおよび携帯IDに対応付けて、携帯電話100の電子メールアドレス、金融機関指定情報、携帯電話100の1日購入限度額、および、携帯電話100の携帯上保持限度額等が含まれる。
会員IDは、電子マネー取引サービスの会員を一意に識別するためのIDである。携帯IDは、携帯電話100を一意に識別するための情報である。携帯電話100の電子マネーアドレスは、携帯電話100に対して一意に設定される電子メールに用いられるアドレスである。金融機関指定情報は、金融機関に対して予め一意に付与される番号である。1日購入限度額は、1日に購入できるバリューの限度額である。携帯上保持限度額は、携帯電話100にチャージできるバリューの限度額である。
このため、電子マネー管理サーバ200は、会員IDまたは携帯IDに基づき、当該会員IDまたは当該携帯IDに対応する、電子メールアドレス、金融機関指定情報、1日購入限度額、および、携帯上保持限度額を容易に検索することができる。
発行情報には、前述した会員IDおよび携帯IDに対応付けて、携帯電話100のバリュー残高、購入金額、手数料、バリュー購入記録(未チャージバリューを含む)、当日積算額、チャージ累計額、および、取引額が含まれる。
バリュー残高は、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の記憶領域に記憶されるバリューの残額である。購入金額は、購入するバリューの対価である。手数料は、電子マネー取引サービスの会員が提供業者に支払うべきバリューの購入の際の手数料である。バリュー購入記録は、会員IDごとの未チャージバリューなどの購入に関する情報の記録である。当日積算額は、その当日にその会員によって購入されたバリューの積算額である。チャージ累計額は、その会員が現在までに購入したバリューの累計額である。取引額は、ユーザがバリューを用いて取引をした額である。
このため、電子マネー管理サーバ200は、会員IDまたは携帯IDに基づき、当該会員IDまたは当該携帯IDに対応する、バリュー残高、購入金額、手数料、バリュー購入記録、当日積算額、チャージ累計額、および、取引額を容易に検索することができる。なお、バリュー購入記録としては、バリューの額、および、バリュー書込済であるか否かを示す書込済情報を含む。
図4は、本発明に係る券売機300の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、券売機300は、データ処理部310と、記憶部320と、操作部330と、表示部340と、通信部360と、カードリーダライタ370と、貨幣処理機380と、チップリーダライタ390とを含む。
チップリーダライタ390は、制御部391と、記憶部392と、非接触通信部393と、アンテナ394とを含む。
記憶部320は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリおよびRAMなどの揮発性メモリなどの半導体メモリで構成される。記憶部320には、券売機300の各種機能をデータ処理部310に実行させるためのプログラムおよびデータが記憶される。
操作部330は、購入するプリペイドカードの金額を選択するための金額ボタンを含む。また、金額ボタンは、選択されたときに、ランプが点灯するように構成される。操作部330は、ユーザからの操作を受付けて、受付けられた操作を示す信号をデータ処理部310に受渡す。
表示部340は、LCDで構成される。なお、表示部340は、ELディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部340は、データ処理部310から受けた文字データおよび画像データを表示する。
通信部360は、店舗サーバ800から、遊技場30のLANを介して受信したデータを、データ処理部310に受渡し、データ処理部310から遊技場30内のLANを介して店舗サーバ800に送信するデータを出力する。
カードリーダライタ370は、プリペイドカード371からデータを読出して、読出したデータをデータ処理部310へ受渡し、データ処理部310から受けたデータをプリペイドカード371に記録して、プリペイドカード371を発券する。
貨幣処理機380は、コインおよび紙幣の現金を受入れて、受入れられた現金の額を示すデータをデータ処理部310へ受渡す。また、貨幣処理機380は、データ処理部310から受けたデータで示される額の現金を外部へ返却する。
データ処理部310は、MPUで構成される。データ処理部310は、チップリーダライタ390の制御部391と通信することが可能である。データ処理部310は、記憶部320に記憶されたプログラムに従って、記憶部320、操作部330、通信部360、カードリーダライタ370、貨幣処理機380、または、チップリーダライタ390の制御部391から入力されたデータを処理して、記憶部320、表示部340、通信部360、カードリーダライタ370、貨幣処理機380、または、チップリーダライタ390の制御部391に出力する。
チップリーダライタ390の記憶部392は、非接触型ICチップ190を利用する各種サービスにおいて非接触型ICチップ190とやり取りするためのアプリケーションプログラム、および、それらのアプリケーションプログラムで用いられるデータを記憶する。
チップリーダライタ390の非接触通信部393は、アンテナ394を介して携帯電話100の非接触型ICチップ190と通信する。また、前述したように、非接触通信部393からの搬送波である電磁波による電磁誘導によって、非接触通信部393は、アンテナ394を介して、非接触型ICチップ190に電力を供給する。
チップリーダライタ390の制御部391は、記憶部392に記憶されたプログラムに従って、記憶部392、非接触通信部393、または、データ処理部310から入力されたデータを処理して、記憶部392、非接触通信部393、または、データ処理部310に出力する。
図5は、本発明に係るカードユニット600の構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、カードユニット600は、データ処理部610と、記憶部620と、表示部640と、通信部660と、カードリーダライタ670と、貨幣処理機680と、チップリーダライタ690とを含む。また、カードユニット600に信号を入力する操作部として、パチンコ遊技機700に設けられる球貸ボタン631および返却ボタン632がある。
チップリーダライタ690は、制御部691と、記憶部692と、非接触通信部693と、アンテナ694とを含む。
記憶部620は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリおよびRAMなどの揮発性メモリなどの半導体メモリで構成される。記憶部620には、カードユニット600の各種機能をデータ処理部610に実行させるためのプログラムおよびデータが記憶される。
球貸ボタン631は、遊技者により押下操作されることによって、遊技球の貸出を要求する球貸操作信号をデータ処理部610に出力する。返却ボタン632は、遊技者により押下操作されることによって、プリペイドカード371の返却を要求する返却操作信号をデータ処理部610に出力する。
表示部640は、LCDで構成される。なお、表示部640は、ELディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部640は、データ処理部610から受けた文字データおよび画像データを表示する。
通信部660は、店舗サーバ800から、遊技場30のLANを介して受信したデータを、データ処理部610に受渡し、データ処理部610から遊技場30内のLANを介して店舗サーバ800に送信するデータを出力する。
カードリーダライタ670は、プリペイドカード371からデータを読出して、読出したデータをデータ処理部610へ受渡し、データ処理部610から受けたデータをプリペイドカード371に記録する。また、カードリーダライタ670は、返却ボタン632からデータ処理部610を介して受けた返却操作信号に応じて、プリペイドカード371を外部へ排出する。
貨幣処理機680は、コインおよび紙幣の現金を受入れて、受入れられた現金の額を示すデータをデータ処理部610へ受渡す。また、貨幣処理機680は、データ処理部610から受けたデータで示される額の現金を外部へ返却する。
データ処理部610は、MPUで構成される。データ処理部610は、チップリーダライタ690の制御部691と通信することが可能である。データ処理部610は、記憶部620に記憶されたプログラムに従って、記憶部620、球貸ボタン631、返却ボタン632、通信部660、カードリーダライタ670、貨幣処理機680、または、チップリーダライタ690の制御部691から入力されたデータを処理して、記憶部620、表示部640、通信部660、カードリーダライタ670、貨幣処理機680、または、チップリーダライタ690の制御部691に出力する。
チップリーダライタ690の記憶部692は、非接触型ICチップ190を利用する各種サービスにおいて非接触型ICチップ190とやり取りするためのアプリケーションプログラム、および、それらのアプリケーションプログラムで用いられるデータを記憶する。
チップリーダライタ690の制御部691は、記憶部692に記憶されたプログラムに従って、記憶部692、非接触通信部693、または、データ処理部610から入力されたデータを処理して、記憶部692、非接触通信部693、または、データ処理部610に出力する。
図6は、本発明に係るハンディターミナル400の構成の一例を示すブロック図である。図6を参照して、ハンディターミナル400は、データ処理部410と、記憶部420と、操作部430と、表示部440と、通信部460と、バーコードスキャナ部470と、チップリーダライタ490とを含む。
チップリーダライタ490は、制御部491と、記憶部492と、非接触通信部493と、アンテナ494とを含む。
記憶部420は、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリおよびRAMなどの揮発性メモリなどの半導体メモリで構成される。記憶部420には、ハンディターミナル400の各種機能をデータ処理部410に実行させるためのプログラムおよびデータが記憶される。
操作部430は、ハンディターミナル400に所定のデータを入力するための操作キー、および、表示部440のLCDの前面に形成されるタッチパネルを含む。操作キーには、0〜9までの数字をそれぞれ入力するための0〜9キー、画面上の項目やボタンが選択されていることを示すフォーカスを、それぞれ上下に移動させるための上下キー、および、フォーカスを確定させるための確定キーが含まれる。操作部430は、ユーザからの操作を受付けて、受付けられた操作を示す信号をデータ処理部410に受渡す。
表示部440は、LCDで構成される。なお、表示部440は、ELディスプレイなど他の表示装置で構成されてもよい。表示部440は、データ処理部410から受けた文字データおよび画像データを表示する。
通信部460は、店舗サーバ800から無線で受信したデータを、データ処理部410に受渡し、データ処理部410から店舗サーバ800に送信するデータを無線で出力する。また、通信部460は、ハンディターミナル400がデータ転送用充電器485にセットされたときに、売上管理PC480からデータ転送用充電器485を介して受信したデータを、データ処理部410に受渡し、データ処理部410からデータ転送用充電器485を介して売上管理PC480に送信するデータを出力する。
バーコードスキャナ部470は、バーコードや2次元コード471を読取ってデータに変換し、変換されたデータをデータ処理部410に受渡す。本実施の形態においては、バーコードや2次元コード471は、商品や商品代金の決済方法をコード化したものである。つまり、バーコードスキャナ部470は、商品や商品代金の決済方法の指定を受付ける。
データ処理部410は、MPUで構成される。データ処理部410は、チップリーダライタ490の制御部491と通信することが可能である。データ処理部410は、記憶部420に記憶されたプログラムに従って、記憶部420、操作部430、通信部460、バーコードスキャナ部470、または、チップリーダライタ490の制御部491から入力されたデータを処理して、記憶部420、表示部440、通信部460、または、チップリーダライタ490の制御部491に出力する。
チップリーダライタ490の記憶部492は、非接触型ICチップ190を利用する各種サービスにおいて非接触型ICチップ190とやり取りするためのアプリケーションプログラム、および、それらのアプリケーションプログラムで用いられるデータを記憶する。
チップリーダライタ490の非接触通信部493は、アンテナ494を介して携帯電話100の非接触型ICチップ190と通信する。また、前述したように、非接触通信部493からの搬送波である電磁波による電磁誘導によって、非接触通信部493は、アンテナ494を介して、非接触型ICチップ190に電力を供給する。
チップリーダライタ490の制御部491は、記憶部492に記憶されたプログラムに従って、記憶部492、非接触通信部493、または、データ処理部410から入力されたデータを処理して、記憶部492、非接触通信部493、または、データ処理部410に出力する。
図7は、券売機300およびカードユニット600において行なわれる抽選処理に用いる抽選用テーブルを説明するための図である。抽選用テーブルは、券売機300に搭載されている記憶部320、およびカードユニット600に搭載されている記憶部620に、予め記録されている。
本実施の形態における抽選用テーブルは、カウント数に対応して、抽選によりドリンクチケット当選になる確率、フードチケット当選になる確率、およびはずれになる確率が各々記憶されている。カウント数とは、所定期間(たとえば1ヶ月)内に遊技場30内に設置されている券売機300およびカードユニット600において携帯電話100のバリューを用いて貸与処理(発券処理または球貸処理)が行なわれた回数をいう。カウント数は、携帯IDごとに記憶される。
抽選用テーブルを参照して、カウント数が「0」であるときには、抽選により7%の確率でドリンクチケットに当選し、3%の確率でフードチケットに当選し、90%の確率ではずれとなるように、当選確率が設定されている。
カウント数が「1〜5」の範囲内であるときには、15%の確率でドリンクチケットに当選し、5%の確率でフードチケットに当選し、80%の確率ではずれとなるように、当選確率が設定されている。
カウント数が「6〜9」の範囲内であるときには、23%の確率でドリンクチケットに当選し、7%の確率でフードチケットに当選し、70%の確率ではずれとなるように、当選確率が設定されている。
同様に、カウント数が、「10〜15」の範囲内であるとき、「16〜29」の範囲内であるとき、「30〜39」の範囲内であるとき、「40〜49」の範囲内であるとき、「50〜69」の範囲内であるとき、「70〜99」の範囲内であるとき、および「100以上」であるときそれぞれに対応して、抽選によりドリンクチケットに当選になる確率、フードチケットに当選になる確率、およびはずれになる確率が記憶されている。
本実施の形態における抽選用テーブルは、カウント数が増えるにしたがって、当選する確率が高くなるように当選確率が設定されている。これにより、貸与処理が行なわれた回数が多くなるほど、チケットが付与される確率が高くなりユーザにとって有利な状態となるため、再度の貸与処理を促すことができる。
図8は、券売機300およびカードユニット600各々において直近に貸与処理に用いられた携帯電話の携帯IDとカウント数とを記憶するための直近貸与処理情報記憶領域を説明するための図である。直近貸与処理情報記憶領域は、券売機300に搭載された記憶部320や、カードユニット600に搭載された記憶部620に設けられている。なお、直近に貸与処理に用いられた携帯電話とは、一の携帯IDの携帯電話を用いて貸与処理が行なわれた後、貸与処理が行なわれていない場合、当該一の携帯IDの携帯電話をいう。また、直近に貸与処理に用いられた携帯電話とは、一の携帯IDの携帯電話を用いて貸与処理が行なわれた後、他の携帯IDの携帯電話を用いて貸与処理が行なわれた場合、当該他の携帯IDの携帯電話をいう。
券売機300およびカードユニット600各々の記憶部に設けられた直近貸与処理情報記憶領域には、直近に貸与処理に用いられた携帯電話の携帯IDとカウント数とが記憶される。図8には、携帯IDとして「MR3BN」が記憶され、カウント数として「8」が記憶されている。これにより、携帯IDが「MR3BN」の携帯電話のバリューが用いられて直近の貸与処理が行なわれ、当該貸与処理が行なわれたことにより携帯IDが「MR3BN」の携帯電話のカウント数が「8」になったことを把握することができる。直近貸与処理情報記憶領域に記憶された情報は、貸与処理が行なわれるごとに更新される。すなわち、直近の貸与処理が行なわれた携帯IDと同じ携帯IDの携帯電話により再度貸与処理が行なわれた場合、カウント数が「1」加算更新される。また、直近の貸与処理が行なわれた携帯IDと異なる携帯IDの携帯電話により貸与処理が行なわれた場合、携帯IDおよびカウント数が更新される。
図9は、遊技場30内に設置された券売機300およびカードユニット600のいずれかにおける抽選処理により、当選した携帯IDと当選したチケットIDとを当選情報として記憶するための当選情報記憶領域を説明するための図である。当選情報記憶領域は、券売機300に搭載された記憶部320や、カードユニット600に搭載された記憶部620に設けられている。
券売機300およびカードユニット600各々の記憶部に設けられた当選情報記憶領域には、遊技場30に設置されている券売機300やカードユニット600における抽選処理により、当選した携帯電話100の携帯IDと当選したチケットを識別するためのチケットIDとを含む当選情報が複数記憶可能である。
ここで、貸与処理が行なわれる前の当選情報記憶領域の記憶状態の一例と、当選した携帯電話100に記憶されているバリューを用いた貸与処理が行なわれて、チケット発行処理が行なわれたときの当選情報記憶領域の記憶状態と、当該貸与処理における抽選処理により当選したときの当選情報記憶領域の記憶状態とを説明する。
図9(a)は、貸与処理が行なわれる前の当選情報記憶領域の記憶状態の一例を説明するための図である。No.1の記憶領域には、携帯IDとして「MN7RE」と、チケットIDとして「FMN7RE0001001」とが記憶されている。No.2の記憶領域には、携帯IDとして「MP3EA」と、チケットIDとして「DMP3EA0002001」とが記憶されている。No.3の記憶領域には、携帯IDとして「MR3BN」と、チケットIDとして「FMR3BN0003001」とが記憶されている。
図9(b)は、図9(a)で説明した記憶状態から、携帯IDとして「MR3BN」の携帯電話に記憶されたバリューを用いて貸与処理が行なわれて、チケット発行処理が行なわれたときの当選情報記憶領域の記憶状態を説明するための図である。携帯IDとして「MR3BN」の携帯電話に記憶されたバリューを用いて貸与処理が行なわれることにより、チケットID「FMR3BN0003001」のチケットを当該携帯電話に対して発行するチケット発行処理が行なわれる。これにより、図9(b)に示すように、図9(a)で説明したNo.3の記憶領域に記憶されていた携帯ID「MR3BN」とチケットID「FMR3BN0003001」とが消去されている。
図9(c)は、図9(b)で説明した貸与処理における抽選処理により当選したときの当選情報記憶領域の記憶状態を説明するための図である。図9(c)に示すように、No.100の記憶領域に携帯IDとして「MR3BN」と、チケットIDとして「DMR3BN0003012」とが記憶されている。
以上のように、図9を用いて、貸与処理が行なわれる前の当選情報記憶領域の記憶状態、チケット発行処理が行なわれたときの当選情報記憶領域の記憶状態、および、貸与処理における抽選処理により当選したときの当選情報記憶領域の記憶状態について説明したが、抽選処理、チケット発行処理等についての処理内容については、後述する。
図10は、本実施の形態における携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域を説明するための図である。図10を参照して、電子マネー取引サービス用記憶領域には、会員IDと、本携帯電話100の携帯IDと、本携帯電話100のバリュー残高と、本携帯電話100に発行されたチケットの情報とがが記憶される。チケットの情報としては、当該チケットのチケットIDと券種とが対応付けられて記憶される。
ここでは、携帯電話100の電子マネー取引サービス用記憶領域には、会員IDとして「1101」、携帯IDとして「MN7RE」、バリュー残高として「11000」円が記憶される。また、当該携帯電話100に発行されたチケットの情報としては、チケットIDとして「DMN7RE0001001」、「DMN7RE0001002」および「FMN7RE0003001」と、「ドリンク」、「ドリンク」および「フード」とが、それぞれ、対応付けられて記憶されている。
図11は、本実施の形態における店舗サーバ800の記憶部に記憶される店舗チケット情報DBを説明するための図である。図11を参照して、店舗チケット情報DBには、当該チケットのチケットIDと、当該チケットの券種と、当該チケットが記憶されている携帯電話100の携帯IDまたは当該チケットを発行すべき携帯電話100の携帯IDと、当該チケットの状況と、当該チケットが使用された商品の金額とが、対応付けられて記憶される。
券種には、「ドリンク」チケットと、「フード」チケットとがある。チケットの状況には、当該チケットが既に使用されていることを示す「使用済」と、当該チケットが携帯電話100に既に発行されていることを示す「発行済」と、当該チケットの当選が決定しているが未だ携帯電話に発行されていないことを示す「未発行」とがある。
ここでは、チケットID「FMN7RE0001001」と券種「フード」と携帯ID「MN7RE」と状況「使用済」と商品金額「250」円とが対応付けられて記憶されている。同様に、チケットID「DMP3EA0002001」、「FMR3BN0003001」および「DMR3BN0003012」と、券種「ドリンク」、「フード」および「ドリンク」と、携帯ID「MP3EA」、「MR3BN」および「MR3BN」と、状況「使用済」、「発行済」および「未発行」と、商品金額「240」、「―」および「―」とが、それぞれ、対応付けられて記憶されている。
図12は、本実施の形態における電子マネー管理サーバ200の記憶部220の使用済チケット情報DBを説明するための図である。図12を参照して、使用済チケット情報DBには、当該チケットのチケットIDと、当該チケットの券種と、当該チケットが記憶された携帯電話100の携帯IDと、当該チケットが使用された商品の金額とが、対応付けられて記憶される。
ここでは、チケットID「FMN7RE0001001」と券種「フード」と携帯ID「MN7RE」と商品金額「250」円とが対応付けられて記憶されている。同様に、チケットID「DMP3EA0002001」と、券種「ドリンク」と、携帯ID「MP3EA」と、商品金額「240」とが、対応付けられて記憶されている。
(電子マネーシステム10でのバリューのチャージの説明)
次に、携帯電話100にバリューをチャージするまでの流れについて説明する。携帯電話100にバリューをチャージするためには、まず、携帯電話100を登録する初期登録、および電子マネーアプリ111のダウンロードを行なう必要がある。
初期登録では、電子マネー管理サーバ200で管理されている初期登録用のウェブページにアクセスしている携帯電話100が電子マネー取引サービスの提供を受けることができる有効な携帯電話であるか否かが、管理用AP211により判断される。そして、携帯電話100が有効な携帯電話であると判断されたときには、管理用AP211により、会員IDが発行され、その会員ID、携帯電話において設定されているメールアドレス、およびバリューの購入に関する対価の決済のための決済用処理に利用する決済用処理機関としてユーザが指定した金融機関を特定するための金融機関指定情報が、当該携帯電話100の携帯IDに対応付けて、管理用DB221に記憶される。これにより、初期登録が完了する。
初期登録が完了すると、電子マネーアプリ111は、管理用AP211により、携帯電話100に対して送信される。電子マネーアプリ111が携帯電話100の記憶部120に記憶され、ダウンロードが完了すると、データ処理部110は、当該電子マネーアプリ111を起動する。
図14は、本実施の形態における電子マネーシステム10において携帯電話100の電子マネーアプリ111が起動されるときに携帯電話100の表示部140に表示される表示画面図である。図14(a)は、電子マネーアプリ111の起動中に携帯電話100の表示部140に表示される表示画面図である。図14(a)の画面には、起動中であるアプリの名称である「電子マネーアプリ」の文字、および、全起動プロセスのうちの経過したプロセスの割合の概略を示すグラフが表示される。
ダウンロード完了後、初めて起動されるときには、携帯電話100とリモート発行サーバ550との間で通信が行なわれて、電子マネー取引サービス用の記憶領域が非接触型ICチップ190の記憶部192に確保(構築)され、確保された記憶領域に0円相当のバリューを記憶させる処理が行なわれる。リモート発行サーバ550による処理が終了した後、データ処理部110は、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の記憶領域からバリュー残高を取得して、電子マネーアプリ111の起動時初期画面を表示部140に表示させる。
図14(b)は、ダウンロード完了後初めて電子マネーアプリ111が起動されるときに、携帯電話100の表示部140に表示される起動時初期画面図である。図14(b)の画面には、非接触型ICチップ190の製造時から与えられているチップIDが00002000012398であること、非接触型ICチップ190に記憶されているバリューの残高が0円であること、バリューを購入するためのリンクである「バリュー購入(モバイルバンキング経由)」、購入済みのバリューを非接触型ICチップ190にチャージするためのリンクである「ICチップへの購入バリューのチャージ」、および、発行されたチケットを確認するためのリンクである「チケット確認」が表示される。
携帯電話100にバリューをチャージするためには、次の段階として、電子マネーアプリ111を起動して、起動時初期画面において「バリュー購入」を選択しバリューを購入する必要がある。
図13は、本実施の形態における携帯電話100で実行される電子マネーアプリ111の処理の流れを示すフローチャートである。図13を参照して、電子マネーアプリ111が起動されると、ステップS180では、データ処理部110は、電子マネーアプリ111の起動が非接触型ICチップ190からの起動であるか否かを判断する。
図15で後述する券売機300による発券処理において券売機300の非接触型ICチップ390、または、図20で後述するカードユニット600による球貸処理においてカードユニット600の非接触型ICチップ690から、携帯電話100の非接触型ICチップ190へ、電子マネーアプリ111を起動させるためのアプリ起動信号が送信された場合、携帯電話100は、アプリ起動信号に応じて、電子マネーアプリ111を起動させる。アプリ起動信号については、図15で説明する。また、電子マネーアプリ111の起動が非接触型ICチップ190からの起動であると判断した場合(ステップS180でYESの場合)については、図15の説明とともに説明する。
一方、電子マネーアプリ111の起動が非接触型ICチップ190からの起動でないと判断した場合(ステップS180でNOの場合)、ステップS191で、データ処理部110は、引継ぎ情報からの起動であるか否かを判断する。後述するように、バリュー購入のための決済が完了した後に電子マネー管理サーバ200からの引継ぎ情報が付された電子メールが携帯電話100に送信され、その引継ぎ情報によって、電子マネーアプリ111が起動され、購入されたバリューが携帯電話100にチャージされる。引継ぎ情報からの起動であると判断した場合(ステップS191でYESの場合)、データ処理部110は、実行する処理をステップS150に進める。
一方、引継ぎ情報からの起動でないと判断した場合(ステップS191でNOの場合)、実行する処理をステップS192に進める。
ステップS192では、データ処理部110は、データ処理部110は、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の領域からバリュー残高を取得して、電子マネーアプリ111の起動時初期画面(図14(b)参照)を表示させる。
次に、ステップS193で、データ処理部110は、バリュー購入が選択されたか否かを判断する。図14(b)の画面で「バリュー購入(モバイルバンキング経由)」のリンクが選択されると、データ処理部110は、バリュー購入が選択されたと判断し(ステップS193でYES)、ステップS130で、バリュー購入時処理を実行する。
バリュー購入時処理では、まず、会員IDおよび携帯IDが含まれるチャージ要求情報が携帯電話100から電子マネー管理サーバ200へ送信される。その後、バリュー購入時処理では、金融機関の確認、バリュー購入を希望する購入希望金額の選択等が行なわれる。電子マネー管理サーバ200では、管理用AP211にしたがって、確認された金融機関において、携帯上保持限度額および1日購入限度額の範囲内でバリュー購入を希望する購入希望金額(手数料等含む)の対価の決済を行なわせるための情報を携帯電話100に送信する。
ユーザは、ウェブ処理により、受信した情報に基づき、携帯電話100を金融機関サーバのインターネットバンキングシステムにアクセスさせて、予め登録されている自己のモバイルバンキング口座にログインして振込み処理を行なう。金融機関サーバにおいて購入希望金額の対価の振込み処理が完了すると、決済サーバ280は、振込み処理が完了したことを、請求情報DB281に登録するとともに、電子マネー管理サーバ200に伝達する。
振込み処理が完了したことを受けて、電子マネー管理サーバ200では、管理用AP211にしたがって、管理用DB221の会員IDに対応するバリュー購入記録を更新し、携帯電話100に対応する当日積算額に購入金額を加算して当日積算額を更新し、携帯電話100に対応するチャージ累計額に購入金額を加算してチャージ累計額を更新し記憶する処理が行なわれる。そして、電子マネー管理サーバ200から携帯電話100に対して、引継ぎ情報を付した電子メールが送信される。引継ぎ情報としては、リンク情報が含まれる。本実施の形態におけるリンク情報には、後述する電子マネーアプリ111を自動的に起動させるための情報が含まれている。電子マネーアプリ111が起動されると、引継ぎ情報からの起動である(ステップS191でYESである)ので、バリュー発行時処理が実行される。
図13に戻り、ステップS194で、データ処理部110は、図14(b)で説明した起動時初期画面で「ICチップへの購入バリューのチャージ(最新残高更新)」のリンクが選択されることによって、バリュー発行が選択されたか否かを判断する。バリュー発行が選択された場合(ステップS194でYESの場合)、データ処理部110は、実行する処理をステップS150に進める。なお、前述したように、電子メールに付された引継ぎ情報としてのリンクが選択されて、ステップS191で、引継ぎ情報からの起動であると判断された場合も同様に、実行する処理をステップS150に進める。
ステップS150では、データ処理部110は、バリュー発行時処理を実行する。バリュー発行時処理では、バリューのチャージを要求するための情報であって会員IDおよび携帯IDを含むバリュー発行要求情報が携帯電話100から電子マネー管理サーバ200へ送信される。電子マネー管理サーバ200では、管理用AP211にしたがって、受信した会員IDおよび携帯IDに対応する未だチャージ(書込)されていないバリュー(未チャージバリューともいう)が管理用DB221に記憶されているか否かが判断される。未チャージバリューが記憶されていると判断された場合、電子マネー管理サーバ200では、管理用AP211にしたがって、管理用DB221のバリュー購入記録をバリュー書込済であることを特定可能な状態に設定し、当該バリューを書込ませるためのバリュー発行情報を携帯電話100に送信する。
バリュー発行情報を受信した場合、バリュー発行時処理では、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の記憶領域にバリュー発行情報から特定されるバリューを記憶させる書込処理を開始させるための情報であって、バリュー発行情報から特定されるバリューの額を示すバリュー発行額情報および携帯IDを含む書込処理開始要求情報をリモート発行サーバ550へ送信することにより、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の記憶領域に、書込処理開始要求情報に含まれるバリュー発行額情報で示される額のバリューが書込まれる。
バリュー発行時処理では、書込みが完了すると、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用の記憶領域から書込み後のバリュー残高を取得して、バリュー発行完了画面を表示部140に表示させる。
図13に戻り、ステップS195で、データ処理部110は、図14(b)で説明した起動時初期画面で「チケット確認」のリンクが選択されることによって、チケット確認が選択されたか否かを判断する。チケット確認が選択された場合(ステップS195でYESの場合)、データ処理部110は、実行する処理をステップS196に進める。
ステップS196では、データ処理部110は、発行されたチケットを報知するためのチケット報知処理を実行する。本実施の形態においては、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域のチケットの情報(チケットIDおよび券種)の記憶領域にチケットIDおよび券種が記憶される。よって、チケット報知処理では、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域のチケットの情報(チケットIDおよび券種)の記憶領域から獲得しているチケットの券種および券種ごとの数を取得して、チケット報知画面を表示部140に表示させる。
図14(c)は、チケット確認が選択されたときに携帯電話100の表示部140に表示される表示画面図である。図14(c)の画面には、「現在、ドリンクチケット2枚、フードチケット1枚獲得しています。」といったメッセージが表示される。
図13に戻って、ステップS197では、データ処理部110は、携帯電話100において電子マネーアプリ111を終了させるための操作が行なわれたか否かを判断する。終了させるための操作(たとえば、携帯電話100のデータ入力部130のクリアキーの操作等)が行なわれた場合(ステップS197でYESの場合)、データ処理部110は、電子マネーアプリ111を終了する。一方、終了させるための操作が行なわれていない場合(ステップS197でNOの場合)、データ処理部110は、実行する処理を前述したステップS193に進める。
(電子マネーシステム10でのバリューの使用の説明)
図15は、本実施の形態における券売機300で実行される発券処理の流れを示すフローチャートである。この発券処理は、パチンコ遊技機700およびスロットマシンなどで遊技を可能とする所定の遊技価値を有するプリペイドデータが記録されパチンコ玉およびメダルの払出し(貸与)のために用いられるプリペイドカード371を発券する処理である。この発券処理は、遊技媒体を貸与するために用いられる記録媒体を発券する処理であるので、遊技媒体を貸与するための貸与処理に含まれる。つまり、券売機300は、貸与処理装置の一例である。図15を参照して、まず、ステップS310で、券売機300のデータ処理部310は、不正登録処理を実行する。
図16は、本実施の形態における券売機300で実行される不正登録処理の流れを示すフローチャートである。図16を参照して、データ処理部310は、ステップS311で、電子マネー管理サーバ200から店舗サーバ800を介して、携帯使用禁止情報を受信したか否かを判断する。
携帯使用禁止情報とは、遊技場30においてすべての携帯電話100でのバリューの使用を禁止させることを指示するための情報である。携帯使用禁止情報を送信する処理については、後述する図23および図24で説明する。
携帯使用禁止情報を受信したと判断した場合(ステップS311でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS312で、携帯使用禁止情報を記憶部320に記憶させる。一方、携帯使用禁止情報を受信していないと判断した場合(ステップS311でNOの場合)、または、ステップS312の後、データ処理部310は、実行する処理をステップS313に進める。
ステップS313では、データ処理部310は、電子マネー管理サーバ200から店舗サーバ800を介して、不正端末情報を受信したか否かを判断する。
不正端末情報は、携帯IDを含み、携帯IDで示される携帯電話100でのバリューの使用を禁止させることを指示するための情報である。不正端末情報を送信する処理については、後述する図23および図24で説明する。
不正端末情報を受信したと判断した場合(ステップS313でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS314で、不正端末情報を記憶部320に記憶させる。一方、不正端末情報を受信していないと判断した場合(ステップS313でNOの場合)、または、ステップS314の後、データ処理部310は、実行する処理をこの不正登録処理の呼出元の処理である図15の発券処理に戻す。
図15に戻って、ステップS370で、データ処理部310は、前述した図8の直近貸与処理情報記憶領域および図9の当選情報記憶領域の記憶状態を更新するための記憶状態更新処理を実行する。
図17は、本実施の形態における券売機300やカードユニット600で実行される記憶状態更新処理の流れを示すフローチャートである。図17を参照して、データ処理部310は、ステップS371において、店舗サーバ800を介して、他の券売機およびカードユニットからの当選情報を受信したか否かを判断する。当選情報には、チケットが当選した携帯ID,当該チケットの券種、および、当該チケットのチケットIDが含まれる。当選情報は、図18のステップS396ならびに図25のステップS831およびステップS832において後述するように、券売機300およびカードユニット600における抽選処理において当選したときに店舗サーバ800を介して送信される。
ステップS371において当選情報を受信していると判断された場合、データ処理部310は、ステップS372において図9で説明した券売機300に搭載されている記憶部320の当選情報記憶領域に、当該当選情報に含まれる携帯IDと券種とチケットIDとを対応付けて記憶する処理を行ない、実行する処理をステップS373に進める。
なお、ステップS372においては、受信した当選情報に含まれる携帯IDと券種とチケットIDとを対応付けて、図9の当選情報記憶領域に記憶する処理を行なう例について説明した。しかし、これに限らず、当選情報記憶領域に携帯IDを予め記憶し、当選情報記憶領域の当該携帯IDの記憶状態を、受信した当選情報に含まれる携帯IDについて当選情報に含まれる券種のチケットが当選していることを特定可能な記憶状態(たとえば、携帯IDおよび券種を特定する当選フラグがセットされた状態)に更新するようにしてもよい。当選情報記憶領域に予め記憶する携帯IDとしては、たとえば、初期登録されている全携帯IDであってもよく、また過去に当選したことのある携帯IDであってもよい。なお、このように構成した場合、後述するステップS381においては、当選情報記憶領域の携帯IDの記憶状態から、当該携帯IDが当選した携帯電話100の携帯IDであるか否かを判断するようにしてもよい。
次に、ステップS373において、データ処理部310は、店舗サーバ800を介して、他の券売機およびカードユニットからの発行済情報を受信したか否かを判断する。発行済情報は、図18のステップS383ならびに図25のステップS834およびステップS835において後述するように券売機300およびカードユニット600においてステップS382でチケット発行処理が行なわれたときに店舗サーバ800を介して送信されるものである。発行済情報には、チケット発行処理の対象となったチケットのチケットIDが含まれる。
ステップS373において発行済情報を受信していると判断された場合、データ処理部310は、ステップS374において、図9で説明した券売機300に搭載されている記憶部320の当選情報記憶領域から、当該発行済情報に含まれるチケットIDに対応する当選情報を消去する処理を行ない、実行する処理をステップS375に進める。
なお、ステップS374においては、受信した発行済情報から特定されるチケットIDに対応する当選情報を、図9の当選情報記憶領域から消去する処理を行なう例について説明した。しかし、これに限らず、ステップS372において当選情報記憶領域に携帯IDを予め記憶し、当選情報記憶領域の当該携帯IDの記憶状態を、携帯IDについて当選情報に含まれる券種のチケットが当選していることを特定可能な記憶状態に更新するように構成して、発行済情報に携帯IDが含まれるようにした場合、ステップS374においては、受信した発行済情報に含まれる携帯IDに対応する記憶状態を発行済みの記憶状態(たとえば、発行済みを特定する発行済みフラグがセットされた状態)に更新するようにしてもよい。
次に、ステップS375において、データ処理部310は、当該券売機300からの要求に応じて店舗サーバ800から送信されるカウント数情報を受信したか否かを判断する。カウント数情報は、図18のステップS387において後述するように、当該券売機300から店舗サーバ800にカウント数要求情報が送信されたことに応じて、店舗サーバ800から送信される。
ステップS375においてカウント数情報を受信していると判断された場合、データ処理部310は、ステップS376において券売機300に搭載されている記憶部320の図8で説明した直近貸与処理情報記憶領域に記憶されているカウント数を、当該カウント数情報から特定されるカウント数に1加算した値に更新する処理を行ない、実行する処理をこの記憶状態更新処理の呼出元の処理である図15の発券処理に戻す。
なお、ステップS376においてカウント数が更新されることにより、当該券売機300により、他の携帯電話のバリューを用いて貸与処理が行なわれるまでに、当該携帯電話100のバリューを用いて貸与処理が行なわれた場合、更新されたカウント数に基づく当選確率で抽選処理を行なうことができる。
図15に戻って、ステップS320で、データ処理部310は、貨幣処理機380から現金が投入された旨の現金投入信号を受信したか否かを判断する。
現金投入信号を受信したと判断した場合(ステップS320でYESの場合)、ステップS323で、データ処理部310は、貨幣処理機380から現金カウント信号を受信して、現金カウント信号で示される現金の額を現金投入額にセットする。
そして、ステップS324で、データ処理部310は、現金カウント信号を再度受信したか否かを判断することによって、現金が追加投入されたか否かを判断する。現金が追加投入されたと判断した場合(ステップS324でYESの場合)、ステップS325で、データ処理部310は、再度受信された現金カウント信号で示される現金の額を現金投入額に加算する。
現金が追加投入されていないと判断した場合(ステップS324でNOの場合)、または、ステップS325の後、データ処理部310は、現金投入額以下の金額ボタンを有効化制御する。有効化制御が実行されることにより、操作部330の金額ボタンへの操作が有効に受付可能にされるとともに、有効となった金額ボタンに設けられているランプが点灯される。
そして、ステップS327で、データ処理部310は、ステップS326で有効化された金額ボタンが操作されたことを示す操作信号を操作部330から受信したか否かを判断する。つまり、現金投入額以下の金額ボタンが操作されたか否かを判断する。現金投入額以下の金額ボタンが操作されていないと判断した場合(ステップS327でNOの場合)、データ処理部310は、実行する処理をステップS324に戻す。
一方、有効化された金額ボタンが操作されたと判断した場合(ステップS327でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS328で、操作信号で示される金額ボタンの金額を購入金額にセットする。その後、データ処理部310は、実行する処理をステップS361に進める。
一方、現金投入信号を受信していないと判断した場合(ステップS320でNOの場合)、データ処理部310は、ステップS321で、操作部330の利用ボタンの操作が操作されたことを示す操作信号を操作部330から受信したか否かを判断することによって、利用ボタンが操作されたか否かを判断する。利用ボタンは、バリューを使用するときにユーザが操作するボタンである。利用ボタンが操作されていないと判断した場合(ステップS321でNOの場合)、データ処理部310は、実行する処理をステップS310に戻す。
一方、利用ボタンが操作されたと判断した場合(ステップS321でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS322で、図16の不正登録処理で携帯使用禁止情報が記憶部320に記憶されたか否かを判断する。つまり、すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されているか否かを判断する。すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されていると判断した場合(ステップS322でYESの場合)、データ処理部310は、実行する処理をステップS310の処理に戻す。
一方、すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されていないと判断した場合(ステップS322でNOの場合)、データ処理部310は、ステップS331で、全金額の金額ボタンを有効化制御する。そして、ステップS332で、データ処理部310は、ステップS331で有効化制御された金額ボタンが操作されたことを示す操作信号を操作部330から受信したか否かを判断する。つまり、いずれかの金額ボタンが操作されたか否かを判断する。いずれの金額ボタンも操作されていないと判断した場合(ステップS332でNOの場合)、データ処理部310は、ステップS332の処理を繰返す。
一方、いずれかの金額ボタンが操作されたと判断した場合(ステップS332でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS333で、操作信号で示される金額ボタンの金額を購入金額にセットする。
そして、データ処理部310は、ステップS341で、チップリーダライタ390によって携帯電話100の非接触型ICチップ190から貸与処理を要求するための情報としての携帯IDおよびバリュー残高が読込まれたか否かを判断する。
より具体的に、ステップS341においては、チップリーダライタ390によって携帯電話100の非接触型ICチップ190から貸与処理を要求するための貸与処理要求情報としての携帯IDおよびバリュー残高を取得する取得処理が行なわれる。携帯電話100の非接触型ICチップ190は、該取得処理が行なわれたときに、当該非接触型ICチップ190に搭載された非接触通信部193から貸与処理を要求するための貸与処理要求情報としての携帯IDおよびバリュー残高を送信する。ステップS341においては、取得処理により携帯IDおよびバリュー残高を取得したか否かが判断される。携帯IDおよびバリュー残高を取得したと判断したときに、読込まれたと判断される。
読込まれていないと判断した場合(ステップS341でNOの場合)、データ処理部310は、ステップS341の処理を繰返す。なお、一定時間(たとえば、30秒)、携帯IDおよびバリュー残高が読込まれないと判断した場合に、データ処理部310は、ステップS331で有効化された金額ボタンを無効化して、購入金額をリセットするようにしてもよい。
一方、携帯電話100から携帯IDおよびバリュー残高が読込まれたと判断した場合(ステップS341でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS342で、読込まれた携帯IDが図16の不正登録処理で記憶部320に記憶された不正端末情報により示される携帯IDであるか否かを判断する。つまり、不正な携帯電話100であるか否かを判断する。
不正携帯電話であると判断した場合(ステップS342でYESの場合)、データ処理部310は、ステップS343で、エラー報知する。エラー報知としては、たとえば、警報ランプを点滅させたり、警報ブザーを鳴動させたりする。また、データ処理部310は、ステップS331で有効化された金額ボタンを無効化して、購入金額をリセットする。そして、ステップS344で、データ処理部310は、遊技場30の係員によって不正携帯電話であるか否かが確認されて、確認操作がされたか否かを判断する。確認操作がされていない場合(ステップS344でNOの場合)、データ処理部310は、ステップS344を繰返す。一方、確認操作がされたと判断した場合(ステップS344でYESの場合)、データ処理部310は、実行する処理をステップS310に戻す。
不正携帯電話でないと判断した場合(ステップS342でNOの場合)、データ処理部310は、実行する処理をステップS351に進める。
ステップS351では、データ処理部310は、購入金額がバリュー残額よりも大きな額であるか否かを判断する。購入金額がバリュー残額よりも大きな額でないと判断した場合(ステップS351でNOの場合)、ステップS380において、データ処理部310は、チケット関連処理を実行する。
図18は、本実施の形態における券売機300やカードユニット600で実行されるチケット関連処理の流れを示すフローチャートである。図18を参照して、データ処理部310は、ステップS381において、バリュー残高とともに読込まれた携帯IDの当選情報が、図9で前述した当選情報記憶領域に記憶されているか否かを判断する。
なお、ステップS381において、ステップS341において取得した貸与処理を要求するための貸与処理要求情報としての携帯IDを判断に用いる例について説明するが、これに限らず、貸与処理要求情報とは別に、ステップS381において、新たに携帯IDを取得する処理を行ない、取得した携帯IDを判断に用いるように構成してもよい。
ステップS381において当選情報記憶領域に記憶されていると判断された場合、データ処理部310は、ステップS382において当該携帯IDと対応付けて記憶されているチケットIDのチケットを発行するためのチケット発行情報を含むアプリ起動信号を、携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390を制御する処理をチケット発行処理として行なう。チケット発行情報は、発行するチケットのチケットIDおよび当該チケットの券種を含む。アプリ起動信号は、携帯電話100の電子マネーアプリ111を外部から起動させるための信号である。
これにより、非接触型ICチップ190の非接触通信部193からチケット発行情報を含むアプリ起動信号が受信されて、非接触型ICチップ190の制御部191により、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域のチケットの情報(チケットIDおよび券種)の記憶領域にチケット発行情報から特定されるチケットIDおよび券種が追加更新(記憶)されるとともに、データ処理部110に対して起動要求信号が送信され電子マネーアプリ111を起動させることができる。
また、データ処理部310は、ステップS383において、さらに、当該チケットIDを含む発行済情報を店舗サーバ800に送信し、ステップS384において当該携帯IDに対応する当選情報を図9の当選情報記憶領域から消去する処理を行なう。
なお、ステップS384においては、当選した携帯IDに対応する当選情報を、図9の当選情報記憶領域から消去する処理を行なう例について説明した。しかし、これに限らず、ステップS372や後述するステップS394において当選情報記憶領域に携帯IDを予め記憶し、当該携帯IDの記憶状態を、受信または当選した携帯IDについて当選情報に含まれる券種のチケットが当選していることを特定可能な記憶状態に更新するように構成した場合、ステップS384においては、発行する携帯IDに対応する記憶状態を発行済みの記憶状態(たとえば、発行済みを特定する発行済みフラグがセットされた状態)に更新するようにしてもよい。つまり、データ処理部310は、当選情報記憶領域における記憶状態を発行済(付与済)を特定可能に更新する。
次に、データ処理部310は、ステップS385において、バリュー残高とともに読込まれた携帯IDが、図8で前述した直近貸与処理情報記憶領域に記憶された携帯IDと一致するか否かを判断する処理を行なう。ステップS385において直近貸与処理情報記憶領域に記憶された携帯IDと一致すると判断された場合、データ処理部310は、ステップS386において直近貸与処理情報記憶領域に記憶されているカウント数の値を1加算更新する処理を行なう。
一方、ステップS385において直近貸与処理情報記憶領域に記憶された携帯IDと一致しないと判断された場合、データ処理部310は、ステップS387において、直近貸与処理情報記憶領域に記憶されている直近に貸与処理が行なわれた際に記憶された直近携帯ID、当該直近携帯IDに対応付けて記憶されたカウント数を含むカウント数要求情報、および、バリュー残高とともに読込まれた読込携帯IDを店舗サーバ800に送信する処理を行なう。これにより、読込携帯IDに対応して店舗サーバ800において管理されているカウント数を示すカウント数情報を受信することができる。また、直近携帯IDに対応付けて記憶されていたカウント数を店舗サーバ800において管理することができる。
次に、ステップS388において、データ処理部310は、バリュー残高とともに読込まれた携帯IDと、カウント数として「0」とを対応付けて、図8で説明した直近貸与処理情報記憶領域に記憶する処理を行なう。本実施の形態においては、ステップS388のように、ステップS385でNOと判断された場合、カウント数として強制的に「0」を記憶させるように構成したため、処理を迅速に進行させることができる。なお、これに限らず、ステップS388においては、カウント数要求情報を送信したことにより受信するカウント数情報から特定されるカウント数に1加算した値をカウント数として記憶させるように構成してもよい。
次に、ステップS391において、データ処理部310は、図8に示す直近貸与処理情報記憶領域に記憶されているカウント数に対応する図7に示す抽選用テーブルに基づく当選確率に従って、抽選処理を行なう。なお、ステップS385からステップS391により、抽選処理が構成されている。
つまり、データ処理部310は、ステップS386において図8の直近貸与処理情報記憶領域に記憶されたカウント数に1加算した値を、今回の貸与処理対象の携帯電話100について所定期間(本実施の形態においては、1ヶ月)内に貸与処理が実行された回数として特定し、ステップS391において、該特定した回数に応じて図7の抽選用テーブルに記憶された抽選確率に基づいて抽選を行ない特典であるチケットを付与するか否かを決定する。言い換えれば、データ処理部310は、前記特定した貸与処理が実行された回数に応じて、特典であるチケットを付与するか否かを決定する確率を変更する。
次に、ステップS392において、データ処理部310は、ステップS391における抽選処理において当選したか否かを判断する処理を行なう。
ステップS392において当選したと判断された場合、データ処理部310は、ステップS393において、チケットIDを生成する。チケットIDは、発行されるチケットの券種を示す1文字の記号(ドリンクチケットの場合、記号「D」、フードチケットの場合、記号「F」)、チケットが発行される携帯電話の携帯ID、チケットが発行される券売機300またはカードユニット600の装置ID、および、チケットが発行される券売機300またはカードユニット600においてチケットが発行される携帯電話に対するチケットの連番が並べられて生成される。装置IDは、4桁の数字であって、遊技場30に設置されるすべての券売機およびカードユニットに対して一意に割振られる。連番は、3桁の数字であって、営業開始時に「000」にリセットされ、券売機およびカードユニットのそれぞれで、チケットが当選するたびに、「001」,「002」,...と加算更新される。
具体的には、ユニットID「0003」の券売機またはカードユニットにおいて、営業開始から12回目に、携帯ID「MR3BN」の携帯電話に対して、ドリンクチケット(記号「D」)が当選した場合、チケットIDが「DMR3BN0003012」と生成される。これにより、同じ券売機またはカードユニットで、同じ携帯電話または異なる携帯電話にチケットが当選したとしても、チケットIDが重複しないようにすることができる。異なる券売機またはカードユニットでチケットIDが生成されたとしても、チケットIDが重複しないようにすることができる。また、チケットIDからチケットの券種を特定することができるので、チケットIDとともに券種を示す情報を、送信元の装置から送信先の装置に送信する必要がある場合であっても、券種を示す情報を送信しなくてもチケットIDのみを送信するだけで、送信先の装置で、チケットの券種を特定することができる。
なお、本実施の形態においては、ステップS393で、券売機およびカードユニットのそれぞれで重複しないようにチケットIDを生成するようにした。しかし、これに限定されず、店舗サーバ800または電子マネー管理サーバ200で、重複しないように、チケットIDを予め複数生成して、それぞれの券売機およびカードユニットに、それぞれでチケットが発行される予想数以上の数のチケットIDを配分しておく。そして、それぞれの券売機およびカードユニットで、チケットが当選したときに、配分されたチケットIDのうちの1つを、当選したチケットのチケットIDとするようにしてもよい。
そして、ステップS394において、当選した携帯電話の携帯IDと当選したチケットの券種とチケットIDとを対応付けて、当選情報として図9の当選情報記憶領域に記憶するとともに、ステップS396において、携帯IDと券種とチケットIDとを含む当選情報を店舗サーバ800に送信する処理を行なう。
つまり、データ処理部310は、後述するチケットが付与される旨を報知するための報知処理の対象の携帯電話100の携帯IDを図9に示す当選情報記憶領域に記憶するとともに、該記憶される携帯IDを他の券売機300はカードユニット600に記憶させるために、当該携帯IDと券種とチケットIDとを含む当選情報を店舗サーバ800経由で他の券売機300やカードユニット600に出力する。そして、後述するように、店舗サーバ800を介して当該当選情報を受信した他の券売機300やカードユニット600は、図17に示す記憶状態更新処理のステップS372において、該当選情報に含まれる携帯IDと券種とチケットIDとを自己の当選情報記憶領域に記憶する。
なお、ステップS394においては、当選した携帯電話の携帯IDと当選したチケットの券種とチケットIDとを対応付けて、図9の当選情報記憶領域に記憶する処理を行なう例について説明した。しかし、これに限らず、当選情報記憶領域に携帯IDを予め記憶し、当選情報記憶領域の当該携帯IDの記憶状態を、当選した携帯電話の携帯IDについて当選したチケットの券種を特定可能な記憶状態(たとえば、当選した携帯IDおよびチケットの券種を特定する当選フラグがセットされた状態)に更新するようにしてもよい。当選情報記憶領域に予め記憶する携帯IDとしては、たとえば、初期登録されている全携帯IDであってもよく、また過去に当選したことのある携帯IDであってもよい。なお、このように構成した場合、前述したステップS381においては、当選情報記憶領域の携帯IDの記憶状態から、当該携帯IDが当選した携帯電話100の携帯IDであるか否かを判断するようにしてもよい。当該携帯IDが当選していることを特定可能な記憶状態であるときに、ステップS381においてYESと判断されてステップS382からステップS384までの処理を行ない、当該携帯IDが当選していることを特定可能な記憶状態でないときに、ステップS381においてNOと判断されてステップS382からステップS384までの処理を行なわないように構成してもよい。
また、データ処理部310は、ステップS395において、さらに、当選したチケットの券種およびチケットIDを含む当選情報を含むアプリ起動信号を、携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390を制御する。これにより、電子マネーアプリ111を起動させることができる。
つまり、データ処理部310は、ステップS341で貸与処理を要求する貸与処理要求情報を受信したことを条件として、さらには、ステップS391でチケットを付与すると決定されたことを条件として、ステップS395において次回以降(本実施の形態では、次回)の貸与処理が実行されるときに所定の特典としてチケットが付与される旨を報知するための報知処理として、携帯電話100に対して当選情報を含むアプリ起動信号を送信する処理を行なう。そして、当該アプリ起動信号を受信した携帯電話100においては、後述するように、電子マネーアプリ111が起動され、表示部140において次回の貸与処理が実行されるときにチケットが付与される旨が表示されることで報知される。
また、以上説明したように、本実施の形態における貸与処理装置としての券売機300(カードユニット600も同様)は、図18に示すチケット関連処理のステップS395において報知処理が行なわれた後、図15に示すステップS341において再度、携帯電話100から貸与処理要求情報を受信したことを条件として、所定の特典であるチケットを付与するためのチケット発行処理として、図18に示すチケット関連処理のステップS382においてチケット発行情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100に対して送信する処理を行なう。かかるチケット発行情報を含むアプリ起動信号を受信した携帯電話100においては、非接触型ICチップ190の制御部191により、チケット発行情報に示されたチケットIDおよび券種を、図10に示す記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に追加更新する処理が行なわれて、チケットの付与が実施される。
より具体的には、券売機300(カードユニット600)は、ステップS341で貸与処理要求とともに受信した携帯IDが、図9に示す当選情報記憶領域に記憶された、前記報知処理の対象の携帯電話100の携帯IDと一致するか否かをステップS381において判定し(受信した携帯IDが当選情報記憶領域の記憶情報から特定されるか否かを判定し)、一致することを条件として、ステップS382のチケット発行処理を実施するとともに、当選情報記憶領域から当該携帯IDの当選情報を消去して、チケット発行済みであることを特定可能な記憶状態に更新する。
なお、本実施の形態においては、チケット発行情報および当選情報をそれぞれステップS382とステップS395において別個に携帯電話100に対して送信している。しかし、このように別個に携帯電話100に送信するものに限らず、チケット発行情報および当選情報を含むアプリ起動信号を同時に送信するようにしてもよい。
一方、当選していないと判断した場合(ステップS392でNOの場合)、および、ステップS396の後、データ処理部310は、実行する処理をこのチケット関連処理の呼出元の図15の発券処理に戻す。
図15に戻って、ステップS356において、データ処理部310は、購入金額分のバリューを携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192から減算させるための減算要求信号を携帯電話100に送信させるように、チップリーダライタ390を制御する。なお、本実施の形態においては、図18のステップS395での当選情報を含むアプリ起動信号とステップS356での減算要求信号とを携帯電話100に対して別個に送信しているが、これに限らず、同時に送信してもよい。
具体的には、データ処理部310は、複数種類の電子マネーのうちバリューを引落対象として指定する電子マネー識別情報と、引落額相当のバリューを減算する旨を示す減算額情報とを含む減算要求信号を携帯電話100に送信するように非接触通信部393を制御する旨の減算制御コマンドをチップリーダライタ390の制御部391に送信する。チップリーダライタ390の制御部391は、減算制御コマンドに応じて、減算要求信号を携帯電話100に送信するよう非接触通信部393を制御する。
一方、減算要求信号を受信した携帯電話100では、非接触型ICチップ190の制御部191により、記憶部192の確保された領域に記憶されている引落対象として指定されている電子マネーから、引落額相当のバリューを減算し、バリューの減算が終了するとその旨を示す減算終了信号を券売機300のチップリーダライタ390に送信する処理が行なわれる。
そして、データ処理部310は、ステップS357で、携帯電話100から減算終了信号を受信したか否かを判断する。具体的には、チップリーダライタ390の制御部391は、携帯電話100からの減算終了信号の受信に応じて、減算が終了した旨の減算終了コマンドをデータ処理部310に送信する。データ処理部310は、減算終了コマンドを受信すると、引落額相当のバリューの減算が終了したと判断する。データ処理部310は、ステップS357において、減算終了コマンドが受信されるまで繰返し判断を行なう。なお、所定条件(判定回数、時間等)が成立するまでに、減算終了コマンドを受信しない場合には、減算が終了しない旨のエラーを表示部340において報知するようにしてもよい。
減算終了信号を受信したと判断した場合(ステップS357でYESの場合)、ステップS358で、データ処理部310は、バリュー残額から購入金額を減算した額が所定額以下であるか否かを判断する。バリュー残額から購入金額を減算した額が所定額以下であると判断した場合(ステップS358でYESの場合)、ステップS359で、データ処理部310は、携帯電話100の非接触型ICチップ190に、減算後残高僅少情報を含むアプリ起動信号を送信するように、チップリーダライタ390を制御する。
減算後残高僅少情報は、バリューの減算後に携帯電話100に記憶されているバリューの額が僅少である旨を携帯電話100に伝達するための情報である。所定額は、たとえば、最低額のプリペイドカード371を1回購入できる額であり、本実施の形態においては、1000円である。なお、所定額は、僅少な額であれば、他の額であってもよい。
一方、バリュー残額から購入金額を減算した額が所定額以下でないと判断した場合(ステップS358でNOの場合)、または、ステップS359の後、データ処理部310は、実行する処理をステップS361に進める。
一方、購入金額がバリュー残額よりも大きな額であると判断した場合(ステップS351でYESの場合)、ステップS352で、データ処理部310は、減算前残高不足情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390を制御する。減算前残高不足情報は、バリューを減算する前に携帯電話100に記憶されているバリューの額が不足している旨を携帯電話100に伝達するための情報である。その後、データ処理部310は、実行する処理をステップS310に戻す。
ステップS361では、データ処理部310は、発券するプリペイドカード371のカードID、購入に用いた現金額、購入に用いた携帯電話100の携帯ID、および、購入に用いたバリューの額(以下、取引額ともいう)をそれぞれ特定する情報を含む取引情報を店舗サーバ800に送信する。
次に、ステップS362で、データ処理部310は、購入金額のプリペイドカード371を発券するよう、カードリーダライタ370を制御する。なお、現金投入額が購入金額より多い場合は、データ処理部310は、現金投入額から購入金額を減算した釣銭を払出すよう、貨幣処理機380を制御する。そして、データ処理部310は、ステップS363で、購入金額、バリュー残額、および、現金投入額をリセットして、実行する処理をステップS310に戻す。
図15のステップS359およびステップS352、ならびに、図18のステップS382およびステップS395が実行されることによって、券売機300から送信されたアプリ起動信号を非接触型ICチップ190で受信すると、非接触型ICチップ190の制御部191は、電子マネーアプリ111を起動させるコマンドをデータ処理部110に出力する。電子マネーアプリ111を起動させるコマンドを受けると、データ処理部110は、電子マネーアプリ111を起動させる。
図19は、本実施の形態における電子マネーシステム10において券売機300やカードユニット600から携帯電話100の電子マネーアプリ111が起動されるときに携帯電話100の表示部140に表示される表示画面図である。図19(a)の画面は、図14(a)の画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
図13に戻って、電子マネーアプリ111のステップS180で、データ処理部110は、電子マネーアプリ111の起動が非接触型ICチップ190からの起動であるか否かを判断する。非接触型ICチップ190からの起動であると判断した場合(ステップS180でYESの場合)、データ処理部110は、実行する処理をステップS170に進める。
ステップS170では、データ処理部110は、チケット発行情報を受信したか否かを判断する。つまり、電子マネーアプリ111を起動させたアプリ起動信号にチケット発行情報が含まれているか否かを判断する。チケット発行情報を受信していると判断した場合(ステップS170でYESの場合)、ステップS171で、データ処理部310は、当選情報を受信したか否かを判断する。つまり、電子マネーアプリ111を起動させたアプリ起動信号に当選情報が含まれているか否かを判断する。
当選情報を受信していると判断した場合(ステップS171でYESの場合)、データ処理部110は、ステップS172において、チケット発行情報に含まれる券種のチケットを獲得した旨、および、当選情報に含まれる券種のチケットが当選した旨を報知する。一方、当選情報を受信していないと判断した場合(ステップS171でNOの場合)、データ処理部110は、ステップS173において、チケット発行情報に含まれる券種のチケットを獲得した旨を報知する。
ステップS170において、チケット発行情報を受信していないと判断した場合(ステップS170でNOの場合)、ステップS174で、データ処理部310は、当選情報を受信したか否かを判断する。
当選情報を受信していると判断した場合(ステップS174でYESの場合)、データ処理部110は、ステップS175において、当選情報に含まれる券種のチケットが当選した旨を報知する。一方、当選情報を受信していないと判断した場合(ステップS174でNOの場合)、データ処理部110は、実行する処理をステップS181に進める。
ステップS172、ステップS173、あるいはステップS175のいずれかにおいて報知された場合、ステップS176において、報知されたことが確認された旨の確認操作があったか否かを判断する。確認操作がないと判断した場合(ステップS176でNOの場合)、データ処理部110は、ステップS176の処理を繰返す。一方、確認操作があったと判断した場合(ステップS176でYESの場合)、データ処理部110は、電子マネーアプリ111を終了する。
図19に進んで、図19(d)は、チケットを獲得した旨、および当選した旨を報知するための表示画面図である。図19(d)の画面には、チケットを獲得した旨として「フードチケット獲得!」といったメッセージが表示され、当選した旨として「次回ドリンクチケット当選!」といったメッセージが表示され、さらに当選したチケットを獲得する方法を報知するために「再度カード発券または球貸を行なうことで当選したチケットを獲得できます。」といったメッセージが表示される。
図19(e)は、チケットを獲得した旨を報知するための表示画面図である。図19(e)の画面には、チケットを獲得した旨として「フードチケット獲得!」といったメッセージが表示される。
図19(f)は、当選した旨を報知するための表示画面図である。図19(f)の画面には、当選した旨として「次回ドリンクチケット当選!」といったメッセージが表示され、さらに当選したチケットを獲得する方法を報知するために「再度カード発券または球貸を行なうことで当選したチケットを獲得できます。」といったメッセージが表示される。
図13に戻り、ステップS181では、データ処理部110は、減算前残高不足情報を受信したか否かを判断する。つまり、電子マネーアプリ111を起動させたアプリ起動信号に減算前残高不足情報が含まれているか否かを判断する。減算前残高不足情報を受信していないと判断した場合(ステップS181でNOの場合)、ステップS182で、データ処理部310は、減算後残高不足情報を受信したか否かを判断する。つまり、電子マネーアプリ111を起動させたアプリ起動信号に減算後残高不足情報が含まれているか否かを判断する。
減算後残高不足情報を受信していないと判断した場合(ステップS182でNOの場合)、ステップS184で、データ処理部310は、携帯電話100に記憶されているバリューの残高が僅少である旨を報知する。本実施の形態においては、残高が僅少である旨を報知する。
減算前残高不足情報を受信したと判断した場合(ステップS181でYESの場合)、または、減算後残高不足情報を受信したと判断した場合(ステップS182でYESの場合)、ステップS185で、データ処理部310は、携帯電話100に記憶されているバリューの残高が不足している旨を報知する。
ステップS184、または、ステップS185の後、ステップS130で、データ処理部310は、バリュー購入時処理を実行する。バリュー購入時処理が実行されるため、ユーザが電子マネーアプリ111を起動させなくても、自動的に購入金額選択画面を表示させることができる。
なお、ステップS184、または、ステップS185の後、ステップS130に遷移するようにしたが、これに限定されず、ステップS192に遷移するようにしてもよい。これによって、ユーザが起動時初期画面でバリュー購入を選択することによって、バリュー購入時処理を実行させることができる。
図19に進んで、図19(b)は、残高が僅少である旨の表示画面図である。図19(b)の画面には、携帯電話100に記憶されているバリューの残高が僅少である旨、および、バリューの購入のための処理に移行する旨が表示される。
図19(c)は、残高が不足している旨の表示画面図である。図19(c)の画面には、携帯電話100に記憶されているバリューの残高が不足している旨、および、バリューの購入のための処理に移行する旨が表示される。
なお、本実施の形態においては、ステップS172、ステップS173、ステップS175、ステップS184、およびステップS185における報知は、表示部140に表示させる例を説明した。しかし、これに限定されず、たとえば、データ処理部110は、音声を出力したり、振動を発生させたりすることによって、報知するようにしてもよい。
図20は、本実施の形態におけるカードユニット600で実行される球貸処理の流れを示すフローチャートである。図20を参照して、まず、ステップS610で、カードユニット600のデータ処理部610は、ユニット不正登録処理を実行する。
図22は、本実施の形態におけるカードユニット600で実行されるユニット不正登録処理の流れを示すフローチャートである。図22を参照して、ステップS601で、データ処理部610は、電子マネー管理サーバ200から店舗サーバ800を介して、携帯使用禁止情報を受信したか否かを判断する。携帯使用禁止情報は、図16のステップS311で説明したので重複する説明は繰返さない。
携帯使用禁止情報を受信したと判断した場合(ステップS601でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS602で、携帯使用禁止情報を記憶部620に記憶させる。一方、携帯使用禁止情報を受信していないと判断した場合(ステップS601でNOの場合)、または、ステップS602の後、データ処理部610は、実行する処理をステップS603に進める。
ステップS603では、データ処理部610は、電子マネー管理サーバ200から店舗サーバ800を介して、不正端末情報を受信したか否かを判断する。不正端末情報は、図16のステップS313で説明したので重複する説明は繰返さない。
不正端末情報を受信したと判断した場合(ステップS603でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS604で、不正端末情報を記憶部620に記憶させる。一方、不正端末情報を受信していないと判断した場合(ステップS603でNOの場合)、または、ステップS604の後、ステップS605で、データ処理部610は、電子マネー管理サーバ200から店舗サーバ800を介して、不正カードIDを受信したか否かを判断する。
不正カードIDは、不正な携帯電話100で購入されたプリペイドカード371を識別するためのIDである。不正カードIDを送信する処理については、後述する図23および図24で説明する。
不正カードIDを受信したと判断した場合(ステップS605でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS606で、不正カードIDを記憶部620に記憶させる。不正カードIDを受信していないと判断した場合(ステップS605でNOの場合)、または、ステップS606の後、データ処理部610は、実行する処理をこのユニット不正登録処理の呼出元の処理である図20の球貸処理に戻す。一方、不正カードIDを受信していないと判断した場合(ステップS605でNOの場合)、データ処理部610は、実行する処理を図20の球貸処理に戻す。
図20に戻って、データ処理部610は、ステップS670で、図15のステップS370で説明した記憶状態更新処理を実行する。ステップS670における記憶状態更新処理の処理内容では、記憶、消去、更新等を行なう対象がカードユニット600の記憶部620に設けられた当選情報記憶領域または直近貸与処理情報記憶領域である点を除き、図17で説明した内容と同様であるため、重複した説明は繰返さない。次に、データ処理部610は、ステップS611で、カードリーダライタ670からプリペイドカード371が投入されたことを示す投入信号を受信したか否かを判断する。
投入信号を受信したと判断した場合(ステップS611でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS612で、カードリーダライタ670から、投入されたプリペイドカード371のカードIDが、記憶部620に記憶された不正カードIDと同じであることを示す不正カード信号を受信したか否かを判断する。
不正カードでないと判断した場合(ステップS612でNOの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS690に進める。一方、不正カードであると判断した場合(ステップS612でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS671で、不正なプリペイドカードが投入された旨をエラー報知する。エラー報知は、たとえば、警報ランプを点滅させたり、警報ブザーを鳴動させたりすることによって行なう。そして、ステップS672で、データ処理部610は、遊技場30の係員によってエラー報知が確認されたことを示す確認操作があったか否かを判断する。確認操作がないと判断した場合(ステップS672でNOの場合)、データ処理部610は、ステップS672の処理を繰返す。一方、確認操作があったと判断した場合(ステップS672でYESの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS610に戻す。
一方、投入信号を受信していないと判断した場合(ステップS611でNOの場合)、データ処理部610は、ステップS620で、貨幣処理機680から現金が投入された旨の現金投入信号を受信したか否かを判断する。
現金投入信号を受信したと判断した場合(ステップS620でYESの場合)、ステップS681で、データ処理部610は、発券するプリペイドカード371のカードID、および、購入に用いた現金額をそれぞれ特定する情報を含む取引情報を店舗サーバ800に送信する。
次に、ステップS682で、データ処理部610は、プリペイドカード371を発行し、貨幣処理機680からの現金カウント信号で示される現金投入額を、カードリーダライタ670の内部に予めストックされているプリペイドカード371に入金するよう、カードリーダライタ670を制御する。なお、ここでは、プリペイドカード371は、入金後、カードユニット600の中に保持されて、排出されない。その後、データ処理部610は、実行する処理をステップS690に進める。
ステップS690では、データ処理部610は、プリペイド球貸処理を実行する。プリペイド球貸処理については、後述する図21で説明する。
図21は、本実施の形態におけるカードユニット600で実行されるプリペイド球貸処理の流れを示すフローチャートである。
図21を参照して、ステップS691で、データ処理部610は、貨幣処理機680から現金が投入された旨の現金投入信号を受信したか否かを判断する。現金投入信号を受信したと判断した場合(ステップS691でYESの場合)、ステップS692で、データ処理部610は、貨幣処理機680から現金カウント信号を受信して、現金カウント信号で示される現金の額をプリペイドカード371に加算するよう、カードリーダライタ670を制御する。
一方、現金投入信号を受信していないと判断した場合(ステップS691でNOの場合)、または、ステップS692の後、データ処理部610は、ステップS613で、カードリーダライタ670によって読込まれたプリペイドカード371に記録されたプリペイドの残高を、カードリーダライタ670から受信する。
次に、ステップS614で、データ処理部610は、受信した残高が0より大きい値であるか、すなわち残高が0でないか否かを判断する。残高が0よりも大きい値でないと判断した場合(ステップS614でNOの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS632に進める。
一方、残高が0より大きい値であると判断した場合(ステップS614でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS615で、球貸ボタン631から球貸操作信号を受信したか否かを判断する。球貸操作信号を受信していないと判断した場合(ステップS615でNOの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS631に進める。
一方、球貸操作信号を受信したと判断した場合(ステップS615でYESの場合)、データ処理部610は、ステップS616で、プリペイドカード371の残高から所定貸球相当の対価を減算する。次に、データ処理部610は、ステップS617で、減算した残高をプリペイドカード371に書込むよう、カードリーダライタ670を制御する。
次いで、ステップS618で、データ処理部610は、所定個数の遊技球の払出しを要求するための球貸信号をパチンコ遊技機700に送信する。この球貸信号に応じて、パチンコ遊技機700は、所定個数の遊技球を払出す。遊技者は、払出された遊技球を用いてパチンコ遊技を行なうことができる。なお、カードユニット600は、球貸信号を送信することによりパチンコ遊技機700に遊技球を払出させるものに限らず、自ら遊技球を払出すものであってもよい。すなわち、ステップS618において、遊技球を払出す処理を実行するものであってもよい。その後、データ処理部610は、実行する処理をステップS631に進める。
ステップS631では、データ処理部610は、返却ボタン632から返却操作信号を受信したか否かを判断する。返却操作信号を受信していないと判断した場合(ステップS631でNOの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS691に戻す。
一方、返却操作信号を受信したと判断した場合(ステップS631でYESの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS632に進める。
ステップS632では、データ処理部610は、プリペイドカード371から読込まれた残高をリセットする。次に、ステップS633で、データ処理部610は、プリペイドカード371を返却するように、カードリーダライタ670を制御する。その後、データ処理部610は、実行する処理をこのプリペイド球貸処理の呼出元の処理である図20の球貸処理に戻す。
図20に戻って、ステップS690でプリペイド球貸処理の実行後、データ処理部610は、実行する処理をステップS610に戻す。
一方、現金投入信号を受信していないと判断した場合(ステップS620でNOの場合)、データ処理部610は、ステップS622で、図22のユニット不正登録処理で携帯使用禁止情報が記憶部620に記憶されたか否かを判断する。つまり、すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されているか否かを判断する。すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されていると判断した場合(ステップS622でYESの場合)、データ処理部610は、実行する処理をステップS610に戻す。
一方、すべての携帯電話100でのバリューの使用が禁止されていないと判断した場合(ステップS622でNOの場合)、データ処理部610は、ステップS641からステップS644までの処理を実行する。ステップS641からステップS644までの処理は、図15で説明した発券処理のステップS341からステップS344と同様であるので、説明は繰返さない。
ステップS651では、データ処理部610は、バリュー残額が0円であるか否かを判断する。バリュー残額が0円であると判断した場合(ステップS651でYESの場合)、ステップS652で、データ処理部610は、図15の発券処理のステップS352と同様の減算前残高不足情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ690を制御する。その後、データ処理部610は、実行する処理をステップS610に戻す。
なお、本実施の形態においては、ステップS651で、バリュー残額が0円であるか否かを判断した。これは、本実施の形態におけるバリューは、遊技のみに用いられ、球貸の単位である100円単位でバリューが引落とされるため、0円であるか否かを判断することによって、球貸可能なバリューが残っているか否かを判断できるためである。しかし、遊技場30以外でもバリューを用いることができるようにした場合、ステップS651で、バリュー残額が球貸に用いることができる最低額である100円未満であるか否かを判断するようにしてもよい。
一方、バリュー残額が0円でないと判断した場合(ステップS651でNOの場合)、データ処理部610は、ステップS653で、バリュー残額が1000円以上であるか否かを判断する。バリュー残額が1000円以上であると判断した場合(ステップS653でYESの場合)、ステップS654で、データ処理部610は、1000円を購入金額にセットする。一方、バリュー残額が1000円未満であると判断した場合(ステップS653でNOの場合)、ステップS655で、データ処理部610は、バリュー残額を購入金額にセットする。
なお、ステップS653およびステップS654では、1000円としたので、後述するステップS662で、1000円に相当する貸球が払出される。しかし、これに限定されず、500円に相当する貸球が払出されるようにしてもよい。この場合、ステップS653で、バリュー残額が500円以上であるか否かを判断し、ステップS654で、データ処理部610は、500円を購入金額にセットする。
ステップS654またはステップS655の後、ステップS680で、データ処理部610は、図15の発券処理のステップS380で説明したチケット関連処理を実行する。ステップS680におけるチケット関連処理の処理内容では、記憶、読出等を行なう対象がカードユニット600の記憶部620に設けられた当選情報記憶領域または直近貸与処理情報記憶領域である点を除き、図18で説明した内容と同様であるため、重複した説明は繰返さない。
次のステップS656およびステップS657の処理は、それぞれ、図15の発券処理のステップS356およびステップS357の処理と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
次に、ステップS658で、データ処理部610は、バリュー残額から購入金額を減算した額が0円であるか否かを判断する。バリュー残額から購入金額を減算した額が0円であると判断した場合(ステップS658でYESの場合)、ステップS659で、データ処理部610は、携帯電話100の非接触型ICチップ190に、減算後残高不足情報を含むアプリ起動信号を送信するように、チップリーダライタ690を制御する。
減算後残高不足情報は、バリューの減算後に携帯電話100に記憶されているバリューの額が不足している旨を携帯電話100に伝達するための情報である。アプリ起動信号は、ステップS359で説明したものと同様である。
なお、ステップS651と同様、ステップS658で、バリュー残額から購入金額を減算した額が球貸に用いることができる最低額である100円未満であるか否かを判断するようにしてもよい。
さらに、ステップS658に加えて、図15の発券処理のステップS358と同様に、バリュー残額から購入金額を減算した額が所定額以下か否かを判断して、所定額以下である場合、ステップS359と同様に、減算後残額僅少情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100に送信するようにしてもよい。
一方、バリュー残額から購入金額を減算した額が0円でないと判断した場合(ステップS658でNOの場合)、または、ステップS659の後、ステップS661で、データ処理部610は、球貸に用いた携帯電話100の携帯ID、球貸に用いたバリューの額(以下、取引額ともいう)をそれぞれ特定する情報を含む取引情報を店舗サーバ800に送信する。
次に、ステップS662で、データ処理部310は、購入金額相当の遊技球を払出すことを指示する球貸信号を遊技機に送信するよう、カードリーダライタ670を制御する。そして、データ処理部610は、ステップS663で、購入金額およびバリュー残額をリセットする。ステップS663の後、データ処理部610は、実行する処理をステップS610に戻す。
ステップS659またはステップS652が実行されることによってカードユニット600から送信されたアプリ起動信号が非接触型ICチップ190で受信されることによって実行される電子マネーアプリ111のステップS181からステップS185までの処理については、図14で説明したので、説明は繰返さない。
図23は、本実施の形態における電子マネー管理サーバ200により実行される残額管理アプリケーションプログラム214の処理の流れを示すフローチャートである。
図23を参照して、まず、ステップS291で、電子マネー管理サーバ200のデータ処理部210は、店舗サーバ800から取引情報および商品取引情報を受信したか否かを判断する。取引情報には、券売機300から受信した場合には、前述した図15のステップS361で説明したように、発券するプリペイドカード371のカードID、購入に用いた現金額、購入に用いた携帯電話100の携帯ID、および、購入に用いたバリューの額(取引額)が含まれ、カードユニット600から受信した場合には、前述した図20のステップS661で説明したように、球貸に用いた携帯電話100の携帯ID、球貸に用いたバリューの額が含まれる。商品取引情報には、後述する図24のステップS814で説明するように、商品の購入に用いられた携帯電話100の携帯ID、および、購入された商品の金額(つまり、購入に用いられたバリューの額)が含まれる。
取引情報を受信した場合(ステップS291でYESの場合)、データ処理部210は、ステップS292で、取引情報に含まれる携帯IDに対応して管理用DB221に記憶されているバリュー残高から、取引情報に含まれる取引額を減算する。また、取引情報に含まれる携帯IDに対応して管理用DB221に記憶されている取引額に、取引情報に含まれる取引額を加算する。
次に、ステップS293で、データ処理部210は、商品取引情報に含まれる携帯IDに対応して管理用DB221に記憶されているバリュー残高から、商品取引情報に含まれる商品金額を減算する。また、商品取引情報に含まれる携帯IDに対応して管理用DB221に記憶されている取引額に、商品取引情報に含まれる商品金額を加算する。
次いで、ステップS294で、データ処理部210は、請求金額に、商品取引情報に含まれる商品金額を加算する。請求金額とは、ワゴンサービスの提供会社から電子マネー取引サービスのサービス提供機関に請求される予定の金額であって、ある期間(たとえば、1ヶ月間)に、バリューが用いられて購入された商品の代金、および、チケットが用いられて引き換えられた商品の代金の合計の金額である。
ステップS294の後、または、取引情報および商品取引情報を受信していないと判断した場合(ステップS291でNOの場合)、データ処理部210は、ステップS281で、チャージ累計額から取引額を減算した額がマイナスの会員IDがあるか否かを判断する。
チャージ累計額から取引額を減算した額がマイナスの会員IDがあると判断した場合(ステップS281でYESの場合)、ステップS282で、データ処理部210は、その会員IDの不正回数を1回加算する。
ステップS282の後、または、チャージ累計額から取引額を減算した額がマイナスの会員IDがないと判断した場合(ステップS281でNOの場合)、ステップS283で、データ処理部210は、不正回数が1回の会員IDがあるか否かを判断する。
不正回数1回の会員IDがあると判断した場合(ステップS283でYESの場合)、ステップS284で、データ処理部210は、その会員IDに対応する携帯IDの携帯電話のバリューを使用して購入されたプリペイドカードのカードIDをユニットに登録する旨および当該携帯IDを含む不正媒体情報を遊技場30側に送信する。
ステップS284の後、または、不正回数1回の会員IDがないと判断した場合(ステップS283でNOの場合)、ステップS285で、データ処理部210は、不正回数が2回の会員IDがあるか否かを判断する。
不正回数2回の会員IDがあると判断した場合(ステップS285でYESの場合)、ステップS286で、データ処理部210は、その会員IDに対応する携帯IDを券売機300に登録する旨、および、その会員IDに対応する携帯IDを含む不正端末情報を不正が発生した遊技場30側に送信する。また、ステップS287で、データ処理部210は、不正端末情報を不正が発生した遊技場30と同じ商圏の他の遊技場側にも送信する。なお、データ処理部210が不正端末情報を送信する遊技場は、不正が発生した遊技場30、または、不正が発生した遊技場30と同じ商圏の他の遊技場に限定されず、全国の遊技場であってもよいし、不正が発生した遊技場30の近隣の遊技場であってもよい。
ステップS287の後、または、不正回数2回の会員IDがないと判断した場合(ステップS285でNOの場合)、ステップS288で、データ処理部210は、全国の遊技場で発生した不正回数が3回以上であるか否かを判断する。
全国の遊技場で発生した不正回数が3回以上であると判断した場合(ステップS288でYESの場合)、ステップS289で、データ処理部210は、携帯使用禁止情報を遊技場30側に送信する。また、ステップS290で、データ処理部210は、携帯使用禁止情報を不正が発生した遊技場30と全国の遊技場側にも送信する。なお、データ処理部210が携帯使用禁止情報を、不正が発生した遊技場30以外にも、全国の遊技場に送信する場合について説明したが、これに限らず、不正が発生した遊技場30と同じ商圏の他の遊技場や、不正が発生した遊技場30と近隣の遊技場に送信するものであってもよい。この場合、ステップS288においては、携帯使用禁止情報の送信対象となる遊技場で発生した不正回数が3回以上であるか否かを判断するようにしてもよい。
ステップS290の後、または、全国の遊技場で発生した不正回数が3回以上でないと判断した場合(ステップS288でNOの場合)、データ処理部210は、実行する処理をステップS271の処理に進める。ステップS271からステップS278までの処理については、後述する。
図24は、本実施の形態における店舗サーバ800で実行される店舗サーバ処理の流れを示すフローチャートである。図24を参照して、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS811で、券売機300またはカードユニット600から取引情報を受信したか否かを判断する。
取引情報を受信したと判断した場合(ステップS811でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS812で、取引情報に含まれる携帯IDごとに、発券したプリペイドカード371のカードID、プリペイドカード371の購入に用いたバリューの額、球貸に用いたバリューの額をそれぞれ特定する情報を対応させて記憶部に記憶させる。
ステップS812の後、または、取引情報を受信していないと判断した場合(ステップS811でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS813で、ハンディターミナル400から、バリュー使用情報を無線で受信したか否かを判断する。バリュー使用情報は、バリューを使用した商品の決済に用いられた携帯電話100の携帯ID、および、バリューを使用して決済された商品の金額を含む。
バリュー使用情報を受信したと判断した場合(ステップS813でYESの場合)、ステップS814で、店舗サーバ800のデータ処理部は、バリュー使用情報に含まれる商品金額を、携帯電話の携帯IDごとに、商品取引情報として記憶部に記憶させる。
ステップS814の後、または、バリュー使用情報を受信していないと判断した場合(ステップS813でNOの場合)、ステップS815で、店舗サーバ800のデータ処理部は、電子マネー管理サーバ200へ取引情報および商品取引情報を前回送信してから所定時間経過したか否かを判断する。本実施の形態では、所定時間は、3時間である。
取引情報および商品取引情報の前回送信から所定時間経過したと判断した場合(ステップS815でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS816で、記憶部に記憶された前回送信後の携帯電話100での取引情報および商品取引情報を、電子マネー管理サーバ200に送信する。取引情報および商品取引情報については、前述の図23のステップS291で説明した。
ステップS816の後、または、取引情報の前回送信から所定時間経過していないと判断した場合(ステップS815でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS821で、携帯使用禁止情報を電子マネー管理サーバ200から受信したか否かを判断する。
携帯使用禁止情報を受信したと判断した場合(ステップS821でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS822で、携帯使用禁止情報を遊技場30内のすべての券売機300およびカードユニット600に送信する。
ステップS822の後、または、携帯使用禁止情報を受信していないと判断した場合(ステップS821でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS823で、不正端末情報を電子マネー管理サーバ200から受信したか否かを判断する。
不正端末情報を受信したと判断した場合(ステップS823でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS824で、不正端末情報を遊技場30内のすべての券売機300およびカードユニット600に送信する。
ステップS824の後、または、不正端末情報を受信していないと判断した場合(ステップS823でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS825で、不正媒体情報を電子マネー管理サーバ200から受信したか否かを判断する。
不正媒体情報を受信したと判断した場合(ステップS825でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS826で、不正媒体情報に含まれる携帯IDに対応して記憶部に記憶しているカードIDを、遊技場30内のすべてのカードユニット600に送信する。
ステップS826の後、または、不正媒体情報を受信していないと判断した場合(ステップS825でNOの場合)、ステップS830で、店舗サーバ800のデータ処理部は、後述の図25で説明する店舗チケット関連処理を実行する。ステップS830の後、店舗サーバ800のデータ処理部は、実行する処理をステップS811の処理に戻す。
図25は、本実施の形態における店舗サーバ800で実行される店舗チケット関連処理の流れを示すフローチャートである。図25を参照して、ステップS831で、券売機300あるいはカードユニット600から、図18のチケット関連処理におけるステップS396で送信される携帯IDと券種とチケットIDとを含む当選情報を受信したか否かを判断する。
当選情報を受信したと判断した場合(ステップS831でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS832で、送信元の券売機300あるいはカードユニット600以外の他の券売機およびカードユニットへ、受信した当選情報を送信し、ステップS833で、受信した当選情報に含まれるチケットID、券種および携帯IDを、図11で説明した店舗チケット情報DBに記憶させるとともに、当該チケットIDに対応付けて記憶されるチケットの状況を未発行とする。
ステップS833の後、または、当選情報を受信していないと判断した場合(ステップS831でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS834で、券売機300あるいはカードユニット600から、図18のチケット関連処理におけるステップS383で送信される発行済情報を受信したか否かを判断する。
発行済情報を受信したと判断した場合(ステップS834でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS835で、送信元の券売機300あるいはカードユニット600以外の他の券売機およびカードユニットへ、受信した発行済情報を送信し、ステップS836で、発行済情報に含まれるチケットIDのチケットの状況を発行済に更新する。
本実施の形態においては、ステップS833およびステップS836で説明したように、店舗サーバ800の記憶部において、当選したチケットに関するチケット情報を記憶している。これにより、たとえば、券売機300やカードユニット600を増設する場合等、店舗サーバ800の記憶部に記憶されている情報を用いることができるため、メンテナンス性を向上させることができる。
ステップS836の後、または、発行済情報を受信していないと判断した場合(ステップS834でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS837で、券売機300あるいはカードユニット600から図18のチケット関連処理におけるステップS387で送信されるカウント数要求情報を受信したか否かを判断する。
カウント数要求情報を受信したと判断した場合(ステップS837でYESの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、ステップS838で、カウント数要求情報に含まれる直近携帯IDに対応させてカウント数を記憶し、ステップS839で、読込携帯IDのカウント数を読み出して、当該カウント数を特定するためのカウント数情報を、送信元の券売機300あるいはカードユニット600へ送信する。
本実施の形態においては、店舗サーバ800において、1ヶ月の間に遊技場30で貸与処理が行なわれた携帯電話の携帯IDに対応付けてカウント数が管理される。本実施の形態においては、1ヶ月経過すると、店舗サーバ800において管理されているカウント数がリセットされる。なお、店舗サーバ800において管理されているカウント数をリセットする期間としては、1ヶ月に限らず、1日、3ヶ月、1年等、どのような期間であってもよい。
(電子マネーシステム10でのワゴンサービスの説明)
図28は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第1の表示画面図である。図28を参照して、図28(A)は、業務メニュー画面を示す。この業務メニュー画面には、最上段の左側に、現在の日時である「8/15 10:10」、最上段の右側に、ワゴンサービスの提供会社の従業員のコードである「1234」、第2段に、当該画面の名称である「業務メニュー」の文字、第3段以下の段に、「新規注文」ボタン、「注文一覧」ボタン、および、「業務終了」ボタンが表示される。「新規注文」ボタンは、そのボタンが選択されていることを示すフォーカス(図面ではハッチング表示)がある状態で表示されている。
「新規注文」ボタンは、ハンディターミナル400で新規に商品の注文内容の入力を開始させるときに操作されるボタンである。「注文一覧」ボタンは、ハンディーターミナル400の表示部440に注文一覧を表示させるときに操作されるボタンである。「業務終了」ボタンは、ハンディターミナル400の売上情報を売上管理PC480に転送してハンディターミナル400を初期状態に戻すためのボタンである。
業務メニュー画面のような複数のボタンが表示された画面における操作について説明する。上下キーが操作されると、フォーカスが上下に移動される。そして、確定キーが操作されると、フォーカスがあるボタンに応じた処理が行なわれる。画面上のボタンがタッチされると、操作部430のタッチパネルで検出され、タッチされたボタンに応じた処理が行なわれる。つまり、画面上のボタンがタッチされると、フォーカスの上下移動と、確定が同時に行なわれることとなる。
ここでは、「新規注文」ボタンが操作されると、図28(B)で説明する注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。「注文一覧」ボタンが操作されると、図30(D)で説明する注文一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。ハンディターミナル400がデータ転送用充電器485にセットされた状態で「業務終了」ボタンが操作されると、ハンディーターミナル400の売上情報を売上管理PC480に転送する処理、および、ハンディターミナル400を初期状態に戻す処理が行なわれる。
図28(B)は、いずれの項目の欄にも何も入力されていない状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段の左側に、当該画面の名称である「注文情報」の文字、第2段の右側に、注文番号の項目の欄(内容は「001」)、第3段以下の段に、注文情報の表、および、最下段の左側に、「戻る」ボタンが表示される。
注文情報の表には、左側の列が、商品の項目の欄,決済の項目の欄,金額の項目の欄,台番の項目の欄,時刻の項目の欄、右側の列が、オプションの項目の欄,支払の状況の項目の欄,配達の状況の項目の欄,備考の項目の欄が含まれる。
表の商品の項目の欄は、その項目が選択されていることを示すフォーカス(図面ではハッチング表示)がある状態で表示されている。また、注文番号の項目の欄および表の備考の項目の欄は、その項目が変更できない項目であることを示す反転表示の状態で表示されている。「戻る」ボタンは、前の画面に戻すときに操作されるボタンである。
ここでは、商品の項目の欄が操作されると、図28(C)で説明する商品一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
また、バーコード一覧表で、商品のバーコードのいずれか(ここでは「アイスコーヒー」のバーコード)がバーコードスキャナ部470によって読込まれると、図28(D)で説明する商品の項目の欄に、読込まれたバーコードに対応する商品の商品名(ここでは「Iコーヒー(アイスコーヒー)」)が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
ここで、紙にバーコードが印刷されたバーコードの一覧表であるバーコード一覧表について説明する。バーコード一覧表には、ワゴンサービスで扱っている商品(たとえば、ホットコーヒー,アイスコーヒー,ホットココア,アイスココア,アイスティ,オレンジジュース)それぞれのバーコード、それぞれの商品のオプション(たとえば、ブラック,ミルク,シュガー,全部)それぞれのバーコード,商品の代金の決済方法(現金,玉,メダル,バリュー,チケット,事務所,スタッフ)それぞれのバーコード、確定を入力するためのバーコード、支払の状況の項目の欄に「済」を入力するためのバーコード、および、配達の状況の項目の欄に「済」を入力するためのバーコードが印刷されている。
図28(C)は、商品一覧画面を示す。商品一覧画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段以下の段に、商品一覧表、最下段の左側に、「戻る」ボタン、最下段の真中に、「前頁」ボタン、および、最下段の右側に、「次頁」ボタンが表示される。
商品一覧表には、最上段に、この表の名称「商品一覧」の表示欄、以下の段に、順に、それぞれの欄に記載された商品を選択するための、「Hコーヒー(ホットコーヒー)」の欄、「Iコーヒー(アイスコーヒー)」の欄、「Hココア(ホットココア)」の欄、「Iココア(アイスココア)」の欄、「アイスディ」の欄、および、「オレンジJ(オレンジジュース)」の欄が含まれる。
ここでは、「前頁」ボタンまたは「次頁」ボタンが操作されると、それぞれ、1つ前の商品一覧表を含む商品一覧画面、または、1つ後の商品一覧表を含む商品一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。ここでは、1つ後の商品一覧表は、サンドイッチ等のフードメニューの一覧表である。商品一覧表のいずれかの欄(ここでは「Iコーヒー」の欄)が操作されると、図28(D)で説明する、操作された欄の商品の名称が商品の項目の欄に入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図28(D)は、商品の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図28(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、商品の項目の欄に、選択された商品の名称(ここでは「Iコーヒー」)、時刻の項目の欄に、商品が選択された時刻(ここでは、19:09)、オプションの項目の欄に、商品に対して標準で設定されているオプションの名称(ここでは「全部」)、支払の状況の項目の欄に、支払が未だ済んでいないことを示す「未」の文字、配達の状況の項目の欄に、配達が未だ済んでいないことを示す「未」の文字が表示される。なお、オプションが「全部」であるとは、「ミルク」および「シュガー」の両方を含むことを意味する。
ここでは、オプションの項目の欄が操作されると、図29(A)で説明するオプション一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
また、バーコード一覧表で、オプションのバーコードのいずれか(ここでは「ブラック」のバーコード)がバーコードスキャナ部470によって読込まれると、図29(B)で説明する、オプションの項目の欄に、読込まれたバーコードに対応するオプションの略称(ここでは「B」)が表示された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図29は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第2の表示画面図である。図29を参照して、図29(A)は、オプション一覧画面を示す。オプション一覧画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段以下の段に、オプション一覧表、および、最下段の左側に、「戻る」ボタンが表示される。
オプション一覧表には、最上段に、この表の名称の「オプション一覧」の表示欄、以下の段に、順に、それぞれの欄に記載されたオプションを選択するための、「ブラック」の欄、「ミルク」の欄、「シュガー」の欄、および、「全部」の欄が含まれる。
ここでは、オプション一覧表のいずれかの欄(ここでは「ブラック」の欄)が操作されると、図29(B)で説明する、操作された欄のオプションの略称がオプションの項目の欄に入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図29(B)は、オプションの項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図28(D)の注文情報画面で説明した内容に替えて、オプションの項目の欄に、選択されたオプションの名称(ここでは「B」)が表示される。
ここでは、決済方法の項目の欄が操作されると、図29(C)で説明する支払方法一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
また、バーコード一覧表で、決済方法のバーコードのいずれか(ここでは、「現金」のバーコード)がバーコードスキャナ部470によって読込まれると、図30(A)で説明する、決済方法の項目の欄に、読込まれたバーコードに対応する決済方法の名称(ここでは「現金」)、および、金額の項目の欄に、当該決済方法および選択された商品に対応する対価(ここでは「240」円)が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図29(C)は、第1の支払方法一覧画面を示す。第1の支払方法一覧画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段以下の段に、支払方法一覧表、最下段の左側に、「戻る」ボタン、最下段の真中に、「前頁」ボタン、および、最下段の右側に、「次頁」ボタンが表示される。
支払方法一覧表には、最上段に、この表の名称「支払方法一覧」の表示欄、以下の段に、順に、それぞれの欄に記載された決済方法を選択するための、「現金」の欄、「玉」の欄、「メダル」の欄、「バリュー」の欄、および、「チケット」の欄が含まれる。
ここでは、「前頁」ボタンまたは「次頁」ボタンが操作されると、図29(D)で説明する第2の支払方法一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図29(D)は、第2の支払方法一覧画面を示す。第2の支払方法一覧画面には、図29(C)で説明した第1の支払方法一覧画面と同様の画面が表示される。支払方法一覧表には、第1の支払方法一覧画面と異なり、最上段に、この表の名称「支払方法一覧」の表示欄、以下の段に、順に、それぞれの欄に記載された決済方法を選択するための、「事務所」の欄、および、「スタッフ」の欄が含まれる。なお、決済方法が「事務所」であるとは、遊技場30の事務所の従業員のための決済方法であって、商品の代金が無料であることを示す。また、決済方法が「スタッフ」であるとは、遊技場30のホールスタッフのための決済方法であって、商品の代金がスタッフ割引の代金となることを示す。
ここでは、「前頁」ボタンまたは「次頁」ボタンが操作されると、図29(C)で説明した第1の支払方法一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
また、第1の支払方法一覧画面または第2の支払方法一覧画面の支払方法一覧表のいずれかの欄(ここでは「現金」の欄)が操作されると、図30(A)で説明する、決済方法の項目の欄に、操作された欄の決済方法の名称(ここでは「現金」)、および、金額の項目の欄に、当該決済方法に対応する対価(ここでは「240」円)が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図30は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第3の表示画面図である。図30を参照して、図30(A)は、決済方法の項目の欄および金額の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図29(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、決済方法の項目の欄に、選択された決済方法の名称(ここでは「現金」)、および、金額の項目の欄に、選択された決済方法に応じた選択された商品の対価(ここでは「240」円)が表示される。
さらに、商品および決済方法が入力された状態であるので注文を確定することができるため、この注文情報画面には、最下段の右側に、「確定」ボタンが表示される。
ここで、遊技者が商品の対価(ここでは、現金240円)を支払うと、ワゴンサービスの提供会社の従業員が、注文情報画面の支払の項目の欄の操作、または、バーコード一覧表で支払の状況の項目の欄に「済」を入力するためのバーコードのバーコードスキャナ部470による読込をする。支払の項目の欄が操作される、または、支払の状況の項目の欄に「済」を入力するためのバーコードが読込まれると、図30(B)で説明する、支払の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図30(B)は、支払の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図30(A)の注文情報画面の内容に替えて、支払の状況の項目の欄に、商品の対価を支払済みであることを示す「済」が表示される。
ここで、台番の項目の欄が選択され、0〜9キーが操作されることによって、台番が入力されると、図30(C)で説明する、台番の項目の欄に、入力された台番が表示された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図30(C)は、台番の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図30(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、台番の項目の欄に、入力された台番(ここでは「9999」)が表示される。
ここで、「確定」ボタンが操作されると、図30(D)で説明する注文一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図30(D)は、注文一覧画面を示す。注文一覧画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段の左側に、当該画面の名称である「注文一覧」の文字、第2段の右側に、受けた注文の合計数である実売数の項目の欄(内容は「1」)、第3段以下の段に、注文一覧表、および、最下段に、「メニュー」ボタンが表示される。
注文一覧表には、左側から、注文番号の項目の欄、商品名の項目の欄、支払の状況の項目の欄、および、配達の状況の項目の欄が、対応付けて表示される。各欄の最上段には、その欄の項目の名称の略称(左から、「注番」,「商品名」,「払」,「配」)が表示される。
図30(D)の画面では、実売数が「1」であり、最新の注文から順に、注文の注文番号、商品名、支払の状況および配達の状況が、それぞれ、「001」、「Iコーヒー」、「済」および「未」であることが示されている。
ここで、「メニュー」ボタンが操作されると、図28(A)で説明した業務メニュー画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図31は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第4の表示画面図である。図31を参照して、図31(A)は、注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、図30(D)の注文一覧画面からさらに注文が増えた状態を示す。
図31(A)の画面では、実売数が「4」であり、最新の注文から順に、注文の注文番号、商品名、支払の状況および配達の状況が、それぞれ、「004」、「Iコーヒー」、「済」および「未」、ならびに、「003」、「Hコーヒー」、「未」および「未」、ならびに、「002」、「Iコーヒー」、「済」および「済」、ならびに、「001」、「Hコーヒー」、「済」および「済」であることが示されている。
ここで、バーコード一覧表で、商品のバーコードのいずれか(ここでは、「Hコーヒー」のバーコード)がバーコードスキャナ部470によって読込まれると、図31(B)で説明する、新規注文を入力するための注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
また、いずれかの注文の欄(ここでは、注文番号「004」の注文の欄)が操作されると、図31(C)で説明する、既に入力された注文を変更するための注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図31(B)は、新規注文を入力するための注文情報画面である。この注文情報画面は、基本的に、図28(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
図31(C)は、既に入力された注文の詳細を表示するための注文情報画面である。この注文情報画面は、基本的に、図30(B)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。ここでは、いずれかの項目の欄が操作されると、操作された欄の内容を変更することができる。
図32は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第5の表示画面図である。図32を参照して、図29(B)の注文情報画面が表示されているときに、バーコード一覧表で、決済方法のバーコードのうち、「バリュー」のバーコードがバーコードスキャナ部470によって読込まれる、または、図29(C)の支払方法一覧画面で「バリュー」の欄が操作されると、図32(A)で説明する、決済方法の項目の欄に、読込まれたバーコードに対応する決済方法である「バリュー」、および、金額の項目の欄に、当該決済方法である「バリュー」および選択された商品である「Iコーヒー」に対応する対価である「240」円が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図32(A)は、決済方法の項目の欄および金額の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図29(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、決済方法の項目の欄に、選択された決済方法の名称(ここでは「バリュー」)、および、金額の項目の欄に、選択された決済方法に応じた選択された商品の対価(ここでは「240」円)が表示される。
さらに、商品および決済方法が入力された状態であるので注文を確定することができるため、この注文情報画面には、最下段の右側に、「確定」ボタンが表示される。商品の項目の欄が入力され、決済方法の項目の欄に「バリュー」が入力された状態で、「確定」ボタンが操作されると、図26で説明するバリュー決済処理が実行される。
図26は、本実施の形態におけるハンディターミナル400で実行されるバリュー決済処理の流れを示すフローチャートである。図26を参照して、まず、ステップS441で、ハンディターミナル400のデータ処理部410は、携帯電話100をかざす旨の図32(B)で説明する先払決済画面を表示するよう表示部440を制御する。
図32に進んで、図32(B)は、先払決済画面を示す。この先払決済画面には、最上段に、図28(A)と同様の内容、第2段の左側に、当該画面の名称である「先払決済」の文字、第3段以下の段に、順に、商品の金額(ここでは「240」円)、決済方法(ここでは「バリュー」)、携帯電話をかざす旨の文章、最下段の左側に、「戻る」ボタンが表示される。
図26に戻って、ステップS442で、データ処理部410は、携帯電話100がかざされて、チップリーダライタ490によって携帯電話100の非接触型ICチップ190から携帯IDおよびバリュー残高が読込まれたか否かを判断する。
読込まれていないと判断した場合(ステップS442でNOの場合)、データ処理部410は、ステップS442の処理を繰返す。なお、一定時間(たとえば、30秒)、携帯IDおよびバリュー残高が読込まれないと判断した場合に、データ処理部410は、図32(A)の注文情報画面を再度表示させるように表示部440を制御するようにしてもよい。
一方、携帯電話100から携帯IDおよびバリュー残高が読込まれたと判断した場合(ステップS442でYESの場合)、ステップS443で、データ処理部410は、読込まれたバリュー残高が商品の金額未満であるか否かを判断する。バリュー残高が商品の金額未満であると判断した場合(ステップS443でYESの場合)、ステップS444で、データ処理部410は、バリュー不足の旨を表示するよう表示部440を制御する。
そして、ステップS445で、データ処理部410は、減算前残高不足情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390を制御する。減算前残高不足情報については、図15のステップS351で説明したので重複する説明は繰返さない。また、減算前残高不足情報を受信した携帯電話100の処理については、図13のステップS181で説明したので重複する説明は繰返さない。ステップS445の後、データ処理部410は、実行する処理をこのバリュー決済処理の呼出元の処理に戻す。
一方、バリュー残高が商品の金額未満でないと判断した場合(ステップS443でNOの場合)、データ処理部410は、ステップS451において、データ処理部410は、商品の金額分のバリューを携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192から減算させるための減算要求信号を携帯電話100に送信させるように、チップリーダライタ490を制御する。
具体的には、データ処理部410は、複数種類の電子マネーのうちバリューを引落対象として指定する電子マネー識別情報と、引落額相当のバリューを減算する旨を示す減算額情報とを含む減算要求信号を携帯電話100に送信するように非接触通信部493を制御する旨の減算制御コマンドをチップリーダライタ490の制御部491に送信する。チップリーダライタ490の制御部491は、減算制御コマンドに応じて、減算要求信号を携帯電話100に送信するよう非接触通信部493を制御する。
一方、減算要求信号を受信した携帯電話100では、非接触型ICチップ190の制御部191により、記憶部192の確保された領域に記憶されている引落対象として指定されている電子マネーから、引落額相当のバリューを減算し、バリューの減算が終了するとその旨を示す減算終了信号をハンディターミナル400のチップリーダライタ490に送信する処理が行なわれる。
そして、データ処理部410は、ステップS452で、携帯電話100から減算終了信号を受信したか否かを判断する。具体的には、チップリーダライタ490の制御部491は、携帯電話100からの減算終了信号の受信に応じて、減算が終了した旨の減算終了コマンドをデータ処理部410に送信する。データ処理部410は、減算終了コマンドを受信すると、引落額相当のバリューの減算が終了したと判断する。データ処理部410は、ステップS452において、減算終了コマンドが受信されるまで繰返し判断を行なう。なお、所定条件(判定回数、時間等)が成立するまでに、減算終了コマンドを受信しない場合には、減算が終了しない旨のエラーを表示部440において報知するようにしてもよい。
減算終了信号を受信したと判断した場合(ステップS452でYESの場合)、ステップS453で、データ処理部410は、バリュー残額から商品の金額を減算した額が所定額以下であるか否かを判断する。バリュー残額から商品の金額を減算した額が所定額以下であると判断した場合(ステップS453でYESの場合)、ステップS454で、データ処理部410は、携帯電話100の非接触型ICチップ190に、図15のステップS359で説明した減算後残高僅少情報を含むアプリ起動信号を送信するように、チップリーダライタ490を制御する。
一方、バリュー残額から商品の金額を減算した額が所定額以下でないと判断した場合(ステップS453でNOの場合)、または、ステップS454の後、ステップS455で、データ処理部410は、商品名、決済方法、携帯ID、および、取引額を、取引情報として記憶部420に記憶させる。そして、ステップS456で、データ処理部410は、バリュー使用情報を店舗サーバ800に無線で送信するよう通信部460を制御する。バリュー使用情報は、図24のステップS813で説明したように、携帯IDおよび商品金額を含む。
次いで、ステップS457で、データ処理部410は、決済が終了した旨の先払決済画面を表示するよう表示部440を制御する。
図32に進んで、図32(C)は、バリューで決済が終了した旨の先払決済画面を示す。この先払決済画面には、図32(B)の携帯をかざす旨の文章に替えて、購入前のバリュー残高(ここでは「11000」円)、および、購入後のバリュー残高(ここでは「10760」円)、「戻る」ボタンに替えて、最下段の右下に、「確認」ボタンが表示される。
図26に戻って、ステップS458で、データ処理部410は、タッチパネルで「確認」ボタンが操作されたか、上下キーでフォーカスが「確認」ボタンに移動されて確定キーが操作されたか、バーコードスキャナ部470でバーコード一覧表の確定を入力するためのバーコードが読込まれたかのいずれかによって、確認の操作がされたか否かを判断する。確認の操作がされていないと判断した場合(ステップS458でNOの場合)、データ処理部410は、ステップS458の処理を繰返す。
一方、確認の操作がされたと判断した場合(ステップS458でYESの場合)、ステップS459で、データ処理部410は、決済が終了した注文の支払の状況の欄を「済」にした注文一覧画面を表示するよう表示部440を制御する。ステップS459の後、データ処理部410は、実行する処理をこのバリュー決済処理の呼出元の処理に戻す。
図32に進んで、図32(D)は、ステップS459で表示される注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、基本的に、図30(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。ここで、注文番号「004」の注文が、図26のバリュー決済処理が実行されることによって、バリューで決済され、注文番号「004」の注文の支払の状況の欄が、「済」に変更されている。
図33は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第6の表示画面図である。図33を参照して、図29(B)の注文情報画面が表示されているときに、バーコード一覧表で、決済方法のバーコードのうち、「チケット」のバーコードがバーコードスキャナ部470によって読込まれる、または、図29(C)の支払方法一覧画面で「チケット」の欄が操作されると、図33(A)で説明する、決済方法の項目の欄に、読込まれたバーコードに対応する決済方法である「チケット」、および、券種の項目の欄に、当該決済方法である「チケット」および選択された商品である「Hコーヒー」に対応する対価である「ドリンク」チケットが入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図33(A)は、決済方法の項目の欄および券種の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図29(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、決済方法の項目の欄に、選択された決済方法の名称(ここでは「チケット」)、および、券種の項目の欄に、選択された決済方法に応じた選択された商品の対価(ここでは「ドリンク」チケット)が表示される。
さらに、商品および決済方法が入力された状態であるので注文を確定することができるため、この注文情報画面には、最下段の右側に、「確定」ボタンが表示される。商品の項目の欄が入力され、決済方法の項目の欄に「チケット」が入力された状態で、「確定」ボタンが操作されると、図27で説明するチケット決済処理が実行される。
図27は、本実施の形態におけるハンディターミナル400で実行されるチケット決済処理の流れを示すフローチャートである。図27を参照して、まず、ステップS461で、ハンディターミナル400のデータ処理部410は、携帯電話100をかざす旨の図33(B)で説明する先払決済画面を表示するよう表示部440を制御する。
図33に進んで、図33(B)は、先払決済画面を示す。この先払決済画面には、図32(B)で説明した先払決済画面の商品の金額に替えて、商品に対応するチケットの券種(ここでは商品が「Hコーヒー」であるので「ドリンク」)が表示される。決済方法の内容は、「バリュー」に替えて、「チケット」が表示される。
図27に戻って、ステップS462で、データ処理部410は、携帯電話100がかざされて、チップリーダライタ490によって携帯電話100の非接触型ICチップ190から携帯IDおよび所有チケットに関するデータ(記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶されているチケットのチケットIDおよび券種)が読込まれたか否かを判断する。
読込まれていないと判断した場合(ステップS462でNOの場合)、データ処理部410は、ステップS462の処理を繰返す。なお、一定時間(たとえば、30秒)、携帯IDおよび所有チケットに関するデータが読込まれないと判断した場合に、データ処理部410は、図33(A)の注文情報画面を再度表示させるように表示部440を制御するようにしてもよい。
一方、携帯電話100から携帯IDおよび所有チケットに関するデータが読込まれたと判断した場合(ステップS462でYESの場合)、ステップS463で、データ処理部410は、読込まれた所有チケットに関するデータのうちに、選択された商品に対応するチケット(ここでは、選択された商品が「Hコーヒー」であるのでドリンクチケット)があるか否かを判断する。
商品に対応するチケットがないと判断した場合(ステップS463でNOの場合)、ステップS464で、データ処理部410は、商品に対応するチケットがない旨を表示するよう表示部440を制御する。ステップS464の後、データ処理部410は、実行する処理をこのチケット決済処理の呼出元の処理に戻す。
一方、商品に対応するチケットがあると判断した場合(ステップS463でYESの場合)、ステップS465で、データ処理部410は、商品に対応するチケットに関するデータを、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域から消去させるための消去要求信号を携帯電話100に送信させるように、チップリーダライタ490を制御する。
具体的には、データ処理部410は、複数種類のチケットのうち本実施の形態におけるワゴンサービスのチケットを消去対象として指定するチケットIDを含む消去要求信号を携帯電話100に送信するように非接触通信部493を制御する旨の消去制御コマンドをチップリーダライタ490の制御部491に送信する。チップリーダライタ490の制御部491は、消去制御コマンドに応じて、消去要求信号を携帯電話100に送信するよう非接触通信部493を制御する。
一方、消去要求信号を受信した携帯電話100では、非接触型ICチップ190の制御部191により、図10に示した記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶されている消去対象として指定されているチケットIDのチケットに関するデータを消去し、当該データの消去が終了するとその旨を示す消去終了信号を、ハンディターミナル400のチップリーダライタ490に送信する処理が行なわれる。
そして、データ処理部410は、ステップS466で、携帯電話100から消去終了信号を受信したか否かを判断する。具体的には、チップリーダライタ490の制御部491は、携帯電話100からの消去終了信号の受信に応じて、消去が終了した旨の消去終了コマンドをデータ処理部410に送信する。データ処理部410は、消去終了コマンドを受信すると、商品に対応するチケットに関するデータの消去が終了したと判断する。データ処理部410は、ステップS466において、消去終了コマンドが受信されるまで繰返し判断を行なう。なお、所定条件(判定回数、時間等)が成立するまでに、消去終了コマンドを受信しない場合には、消去が終了しない旨のエラーを表示部440において報知するようにしてもよい。
次に、ステップS467で、データ処理部410は、商品名、決済方法、携帯ID、チケットID、および、取引額を、取引情報として記憶部420に記憶させる。そして、ステップS468で、データ処理部410は、チケット使用情報を店舗サーバ800に無線で送信するように通信部460を制御する。チケット使用情報は、チケットID、券種、携帯ID、および、商品金額を含む。
図25に戻って、ステップS839の後、および、カウント数要求情報を受信していないと判断した場合(ステップS837でNOの場合)、ステップS841で、店舗サーバ800のデータ処理部は、ハンディターミナル400からチケット使用情報を無線で受信したか否かを判断する。
チケット使用情報を受信したと判断した場合(ステップS841でYESの場合)、ステップS842で、店舗サーバ800のデータ処理部は、図11で示した店舗チケット情報DBの、受信したチケット使用情報に含まれるチケットIDのチケットの状況を使用済に更新し、受信したチケット情報に含まれる商品金額を当該チケットIDに対応させて記憶させる。
ステップS842の後、および、チケット使用情報を受信していないと判断した場合(ステップS841でNOの場合)、ステップS843で、店舗サーバ800のデータ処理部は、使用済チケット情報の前回の送信から所定時間経過したか否かを判断する。本実施の形態では、所定時間は、図24のステップS815で説明した所定時間と同様、3時間である。
使用済チケット情報の前回送信から所定時間経過したと判断した場合(ステップS843でYESの場合)、ステップS844で、店舗サーバ800のデータ処理部は、前回送信後の使用済チケット情報を電子マネー管理サーバ200に送信する。
使用済チケット情報は、図11で示した店舗チケット情報DBのチケットに関するデータのうち、前回使用済チケット情報が送信されてから状況が使用済に更新されたチケットのチケットID、券種、携帯IDおよび商品金額を含む。ステップS844の後、および、使用済チケット情報の前回送信から所定時間経過していないと判断した場合(ステップS843でNOの場合)、店舗サーバ800のデータ処理部は、実行する処理をこの店舗チケット関連処理の呼出元の図24の店舗サーバ処理に戻す。
図23に戻って、ステップS290の後、および、全国のホールで発生した不正回数が3回以上でないと判断された場合(ステップS288でNOの場合)、ステップS271で、電子マネー管理サーバ200のデータ処理部210は、店舗サーバ800から使用済チケット情報を受信したか否かを判断する。
使用済チケット情報を受信したと判断した場合(ステップS271でYESの場合)、ステップS272で、データ処理部210は、図12で示したように、使用済チケット情報に含まれるチケットID、券種、携帯IDおよび商品金額を対応させて、記憶部220の使用済チケット情報DBに記憶させる。
売上管理PC480は、ハンディターミナル400から受信した売上情報を管理する。この管理されている売上のうち、現金が用いられた売上については、商品の販売時に精算される。パチンコ玉およびメダルが用いられた売上については、パチンコ玉およびメダルに相当する代金を遊技場30側に請求し、パチンコ玉およびメダルと引換に代金が精算される。バリューおよびチケットが用いられた売上については、バリューおよびチケットに相当する代金を電子マネー取引サービスのサービス提供機関に請求し、代金が精算される。
ここで、チケットに相当する代金が精算される際に、チケットに相当する代金の支払側である電子マネー取引サービスのサービス提供機関が、精算されるチケットのチケットIDが正しいか否かをもう一度確認するために、売上管理PC480は、今回請求分のチケットのチケットID、および、それらのチケットが用いられた商品の商品金額を含む商品代金請求情報を、電子マネー取引サービスのサービス提供機関のサーバである電子マネー管理サーバ200に送信する。
ステップS273では、データ処理部210は、売上管理PC480から商品代金請求情報を受信したか否かを判断する。受信していないと判断した場合(ステップS273でNOの場合)、データ処理部210は、実行する処理をステップS291の処理に戻す。
一方、商品代金請求情報を受信したと判断した場合(ステップS272でYESの場合)、ステップS274で、データ処理部210は、受信した商品代金請求情報に含まれるチケットIDと、記憶部220の使用済チケット情報DBに記憶しているチケットIDとを照合する。そして、ステップS275で、データ処理部210は、照合の結果、今回請求分のチケットIDが一致するか否かを判断する。
今回請求分のチケットIDが一致すると判断した場合(ステップS275でYESの場合)、ステップS276で、データ処理部210は、ステップS294で説明した請求金額に、受信した商品代金請求情報に含まれる商品金額の合計を加算する。これにより、ワゴンサービス提供会社から電子マネー取引サービスの提供機関に請求される今回請求分のバリューおよびチケットにより提供された商品の代金が算出される。
一方、今回請求分のチケットIDが一致しないと判断した場合(ステップS275でNOの場合)、ステップS277で、データ処理部210は、今回請求分のチケットIDが一致しない旨のエラー報知を行なう。そして、ステップS278で、データ処理部210は、確認操作がされたか否かを判断する。
確認操作がされていないと判断した場合(ステップS277でNOの場合)、データ処理部210は、ステップS278の処理を繰返す。一方、確認操作がされたと判断した場合(ステップS277でYESの場合)、データ処理部210は、実行する処理をステップS291の処理に戻す。エラー報知を受けた電子マネー取引サービスの提供機関の従業員は、代金を請求されたチケットのチケットIDが正しいか否かを手作業で確認する。
図27に戻って、ステップS468の後、ステップS471で、データ処理部410は、決済が終了した旨の先払決済画面を表示するよう表示部440を制御する。
図33に進んで、図33(C)は、チケットで決済が終了した旨の先払決済画面を示す。この先払決済画面には、図33(C)の携帯をかざす旨の文章に替えて、決済前の所有しているチケットの状況(ここでは、ドリンクチケット2枚およびフードチケット1枚)、ならびに、決済後の所有しているチケットの状況(ここでは、ドリンクチケット1枚およびフードチケット1枚)、「戻る」ボタンに替えて、最下段の右下に、「確認」ボタンが表示される。
図27に戻って、ステップS472で、データ処理部410は、タッチパネルで「確認」ボタンが操作されたか、上下キーでフォーカスが「確認」ボタンに移動されて確定キーが操作されたか、バーコードスキャナ部470でバーコード一覧表の確定を入力するためのバーコードが読込まれたかのいずれかによって、確認の操作がされたか否かを判断する。確認の操作がされていないと判断した場合(ステップS472でNOの場合)、データ処理部410は、ステップS472の処理を繰返す。
一方、確認の操作がされたと判断した場合(ステップS472でYESの場合)、ステップS473で、データ処理部410は、決済が終了した注文の支払の状況の欄を「済」にした注文一覧画面を表示するよう表示部440を制御する。ステップS473の後、データ処理部410は、実行する処理をこのバリュー決済処理の呼出元の処理に戻す。
図33に進んで、図33(D)は、ステップS273で表示される注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、基本的に、図30(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。ここで、注文番号「005」の注文が、図27のチケット決済処理が実行されることによって、チケットで決済され、注文番号「005」の注文の支払の状況の欄が、「済」に変更されている。
図34は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第7の表示画面図である。図34を参照して、図29(B)の注文情報画面が表示されているときに、バーコード一覧表で、決済方法のバーコードのうち、「玉」のバーコードがバーコードスキャナ部470によって読込まれる、または、図29(C)の支払方法一覧画面で「玉」の欄が操作されると、図34(A)で説明する、決済方法の項目の欄に、読込まれたバーコードに対応する決済方法である「玉」、および、個数の項目の欄に、当該決済方法である「玉」および選択された商品である「Iコーヒー」に対応する対価である「96」個が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図34(A)は、決済方法の項目の欄および個数の項目の欄が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図29(B)の注文情報画面で説明した内容に加えて、決済方法の項目の欄に、選択された決済方法の名称(ここでは、「玉」)、および、個数の項目の欄に、選択された決済方法に応じた選択された商品の対価(ここでは「96」個)が表示される。
さらに、商品および決済方法が入力された状態であるので注文を確定することができるため、この注文情報画面には、最下段の右側に、「確定」ボタンが表示される。
ここで、遊技者が商品の対価(ここでは、玉96個)を支払うと、ワゴンサービスの提供会社の従業員が、注文情報画面の支払の項目の欄を操作する。支払の項目の欄が操作されると、図34(B)で説明する、支払の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図34(B)は、支払の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図34(A)の注文情報画面の内容に替えて、支払の状況の項目の欄に、商品の対価を支払済みであることを示す「済」が表示される。ここで、「確定」ボタンが操作されると、図34(C)で説明する注文一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図34(C)は、注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、基本的に、図30(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。ここで、注文番号「002」の注文が、玉で決済され、注文番号「002」の注文の支払の状況の欄が、「済」に変更されている。
図35は、本実施の形態における電子マネーシステム10においてワゴンサービスのハンディターミナル400の表示部440に表示される第8の表示画面図である。図35を参照して、図35(A)は、注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、基本的に、図30(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。
ここで、支払済の商品(ここでは注文番号「003」の商品)が配達されたとき、ワゴンサービスの提供会社の従業員が、配達した注文の欄(ここでは注文番号「003」の注文の欄)を操作すると、既に入力された注文を変更するための注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図35(B)は、既に入力された注文の詳細を表示するための注文情報画面である。この注文情報画面は、基本的に、図30(B)で説明した注文情報画面で説明した内容に替えて、決済方法の項目の欄に、選択された決済方法の名称(ここでは、「メダル」)、および、個数の項目の欄に、選択された決済方法に応じた選択された商品の対価(ここでは「12」個)が表示される。ここでは、いずれかの項目の欄が操作されると、操作された欄の内容を変更することができる。
ここで、ワゴンサービスの提供会社の従業員が、注文の配達を済ますと、注文情報画面の配達の状況の項目の欄を操作する。配達の状況の項目の欄が操作されると、図35(C)で説明する、配達の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図35(C)は、配達の状況の項目の欄に「済」が入力された状態の注文情報画面を示す。この注文情報画面には、図35(B)の注文情報画面の内容に替えて、配達の状況の項目の欄に、注文の商品を配達済みであることを示す「済」が表示される。
ここで、「確定」ボタンが操作されると、図35(D)で説明する注文一覧画面を表示部440に表示する処理が行なわれる。
図35(D)は、注文一覧画面を示す。この注文一覧画面は、基本的に、図30(D)で説明した注文情報画面と同様であるので、重複する説明は繰返さない。ここで、注文番号「003」の注文の商品の配達が行なわれ、注文番号「003」の注文の支払の状況の欄が、「済」に変更されている。
次に、前述した第1の実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 図29(C),(D)の支払方法一覧で説明したように、ハンディターミナル400によって、少なくとも玉による決済、メダルによる決済およびバリューによる決済のいずれかから決済方法の指定が受付けられる。図26のバリュー決済処理で説明したように、ハンディターミナル400によって、図29(C)の画面で、バリューによる決済の指定が受付けられたことを条件として、指定が受付けられた商品の代金を、携帯電話100に記憶されたバリューから減算するための処理が行なわれる。このため、商品代金のバリューによる決済が可能となる。その結果、遊技者の利便性が向上する。
(2) 図18のステップS382で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、それぞれ、発券処理および球貸処理に用いられた携帯電話100に、商品のチケットを記憶させるための処理が行なわれる。図29(C),(D)の支払方法一覧で説明したように、ハンディターミナル400によって、決済方法として、玉、メダルおよびバリューに加えてチケットによる決済の指定が受付けられる。図27のチケット決済処理で説明したように、ハンディターミナル400によって、チケットによる決済の指定が受付けられたことを条件として、携帯電話100に記憶されたチケットを使用済にするための処理が行なわれる。このため、遊技者は発券処理または球貸処理を行なうと商品のチケット情報を得ることができる。その結果、発券処理および球貸処理を促進することができる。
(3) 図18のステップS395で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、それぞれ、発券処理および球貸処理が行なわれることを条件として、次回の発券処理または球貸処理が行なわれるときに、携帯電話100によって図19(d),(f)の表示画面で「次回ドリンクチケット当選!」といったチケットが付与される旨を表示させるための処理が行なわれる。図18のステップS382で説明したように、図19(d),(f)の表示画面が表示された後、発券処理および球貸処理が行なわれることを条件として、チケットを発行する処理が行なわれる。これにより、再度の発券処理および球貸処理を実行させることをユーザに促すことができる。その結果、売上の向上に資することができる。
(4) 券売機300およびカードユニット600によって、図18のステップS391で説明したように、発券処理および球貸処理が行なわれることを条件として、チケットを付与するか否かが決定される。券売機300およびカードユニット600によって、図18のステップS392で説明したように、チケットを付与すると決定されたことをさらに条件として、携帯電話100によって図19(d),(f)の表示画面で「次回ドリンクチケット当選!」といったチケットが付与される旨を表示させるための処理が行なわれる。これにより、発券処理および球貸処理が行なわれる度にチケットが付与される旨が表示され、チケットを発行する処理が行なわれる場合よりも、チケットが付与されることに希少性を持たせることができるとともに、より高価な商品のチケットを発行させることができる。その結果、再度の発券処理および球貸処理実行させることをユーザにより一層強く促すことができ、売上の向上に資することができる。
(5) 図18のステップS385からステップS388まで、図17のステップS375、ステップS376で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、所定期間内に発券処理または球貸処理が行なわれた回数を携帯電話100ごとに特定するための処理が行なわれる。図18のステップS391および図7の抽選用テーブルで説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、特定された回数に応じて、チケットを付与する確率が変更され、変更された確率に応じて、チケットを付与するか否かが決定される。これにより、発券処理の回数および球貸処理の回数に応じて異なる期待感を遊技者に抱かせることができる。その結果、再度の発券処理および球貸処理を実行させることを遊技者により一層強く促すことができ、売上の向上に資することができる。
(6) 図20のステップS641および図15のステップS341で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、それぞれ、発券処理および球貸処理において携帯電話100から、携帯IDが取得される。図18のステップS394および図17のステップS372で説明したように、チケットが当選した携帯電話100の携帯IDを含む当選情報が当選情報記憶領域に記憶される。図18のステップS381で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、携帯電話100から取得された携帯IDが、当選情報記憶領域に記憶されているか否かが判定される。図18のステップS382およびステップS384で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、取得された携帯IDが当選情報記憶領域に記憶されていると判定したこと(ステップS381でYESであること)をさらに条件として、チケットを発行する処理が行なわれるとともに、当該携帯IDの当選情報が当選情報記憶領域から消去される。これにより、当選した携帯IDの携帯電話に対して、チケット発行情報から特定されるチケットを確実に追加更新させることができる。
(7) 図18のステップS396で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、当選情報記憶領域から特定される携帯IDを含む当選情報が、他の券売機およびカードユニットに送信するために出力される。図17のステップS372で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、出力された携帯IDを含む当選情報を受信したことを条件として、当該携帯IDを含む当選情報が当選情報記憶領域に記憶される。これにより、券売機300およびカードユニット600が複数設置されるような場合に、チケットが付与される旨を携帯電話100に表示させた券売機300またはカードユニット600以外の券売機およびカードユニットにおいて、それぞれ、次回の発券処理および球貸処理が実行されても、チケットが付与される旨が表示された携帯電話100に対してチケットを発行する処理が行なわれる。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
(8) 図18のステップS395で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、それぞれ、次回の発券処理および球貸処理が行なわれるときに図19(d),(f)に示すチケットが付与される旨を携帯電話100の表示部140に表示させるための当選情報を、当該携帯電話100に送信する処理が、チケットが付与される旨を報知する処理として実行される。これにより、たとえば、次回の発券処理および球貸処理が行なわれるときにチケットが発行される旨や、チケットが発行された旨を報知するための報知部を備えた券売機やカードユニットを新たに導入することや、遊技場30に設置された券売機やカードユニットに前述した報知部を取り付ける作業を行なう必要がない。その結果、導入コストを低減させることができる。
(9) ステップS812において、プリペイドカード371の購入または球貸処理に用いたバリューの額と当該購入または球貸に用いた携帯電話100の携帯IDとが各々対応付けて店舗サーバ800に記憶される。そして、ステップS815において所定時間経過したと判断された場合、ステップS816において店舗サーバ800に記憶されていた情報を取引情報として電子マネー管理サーバ200に送信される。一方、バリューの対価の決済が完了したときに、チャージ累計額と携帯IDとが各々対応付けて管理用DB221に記憶される。そして、ステップS292において、取引情報に含まれる携帯IDに対応する会員IDのチャージ累計額から取引情報に含まれる取引額が減算され、ステップS281において、チャージ累計額がマイナスの会員IDがあるか否かを判断することにより不正取引があったか否かが判断される。不正取引があった場合は、ステップS286において不正端末情報が、不正取引が発生した遊技場30に送信される。
不正端末情報を受信した遊技場30においては、ステップS314およびS604において、当該不正端末情報が記憶され、バリューでプリペイドカード371を購入する際および球貸処理に用いる際、携帯電話100の携帯IDが不正端末情報と一致するか否かが判断され、一致する場合、残高をバリュー残額にセットしない処理、すなわち使用停止処理が行なわれる。これにより、残額を超えた不正が行なわれたときの被害を最小限に抑えることができる。
(10) ステップS281において不正取引があった場合、ステップS282において不正回数が1加算され、不正取引の頻度が測定されている。そして、不正回数が1回の場合、ステップS284において不正媒体情報を不正取引が発生した遊技場30に送信され、不正取引に用いられたプリペイドカードによる球貸を禁止する。また、不正回数が2回の場合、ステップS286およびステップS287において不正端末情報を不正取引が発生した遊技場30および当該遊技場30と同じ商圏の他の遊技場に送信され、不正取引に用いられた携帯電話100によるプリペイドカード317の購入および球貸を禁止する。
さらに、不正回数が3回の場合、ステップS289およびステップS290において携帯使用禁止情報を不正取引が発生した遊技場30および全国の遊技場に送信される。そして、携帯使用禁止情報を受信した遊技場においては、ステップS312およびステップS602において、それぞれ、当該携帯使用禁止情報が記憶され、ステップS322およびステップS622により、それぞれ、すべての携帯電話についてバリューを用いてのプリペイドカード371購入および球貸を禁止する処理が行なわれる。このように、不正取引の頻度に応じて禁止する内容が選択され実行されるため、より効果的に不正が行なわれたときの被害を最小限に抑えることができる。
(11) 非接触型ICチップを内蔵した携帯電話により電子マネー端末またはサーバと通信して、バリューの加減算を行なうものがあった(たとえば、特開2005−38209号公報の第0016段落、第0017段落、第0049段落から第0055段落、第0111段落から第0114段落、第0136段落、および、第0138段落参照)。この携帯電話のアプリケーション部には、決済を行なう対象の電子マネー端末を特定する端末ID、事業者コード、動作パラメータ、および、動作ファイルが対応付けられて記憶される。
この携帯電話が用いられて電子マネー端末で決済される場合、電子マネー端末から端末IDおよび決済額分のバリューが減算された後、減算完了通知が送信されるとともに、この端末IDから事業者コード、動作パラメータ、および、動作ファイルが特定され、この動作ファイルが用いられて所定の動作が実行される。また、携帯電話にログ確認部が設けられて、アプリケーション部に予め確認金額が設定されることにより、ログ確認部が定期的にバリューの残額を確認し、確認金額を下回った場合、アプリケーション部が動作ファイルを用いて所定の動作として画像や音声でアラームを発することで電子マネーのチャージをユーザに促がすようにする。しかし、特開2005−38209号公報に開示されている技術によれば、携帯電話で実行できる動作ファイルは、端末IDに対応する各事業者コードに対して1ファイルであるため、実行される動作は、電子マネー端末との決済処理の都度実行される動作に限定される。また、携帯電話は能動的に動作ファイルを実行するため、バリューの残高の不足確認は、前述したように行なわれる。このため、バリューの残高が確認金額を上回っていても、決められた定期間隔で、バリューの残高を確認するという無駄な処理が発生してしまうといった問題がある。また、バリューの残高が確認金額を下回っていても、決められた定期間隔が長い間隔(たとえば、1時間)である場合は、バリューのチャージがユーザに促がされる前に、電子マネー端末またはサーバによりバリューの減算が行なわれる際に、ユーザが残高不足を認識してしまい、ユーザにチャージを促がす処理を実行するという特開2005−38209号公報に開示されている技術の本来の目的を達成できないこととなってしまう。このことから、ユーザが残高不足を認識してしまう前に、バリューのチャージを促がすために、バリューの残高を確認する定期間隔を短くする(たとえば、1分や30秒にする)必要がある。このため、バリューの残高を確認するという無駄な処理を頻繁に実行しなければならず非効率であるとともに、携帯電話のバッテリーの持続時間にも影響が生じるといった問題が発生する。しかし、本実施の形態においては、前述したように構成しているため、バリューの残額が少ないことを効率的に的確にユーザに認識させることができる。
具体的には、携帯電話100の非接触型ICチップ190の機能によってバリュー残高が券売機300またはカードユニット600に送信される。また、ステップS351で説明したように、券売機300によって携帯電話100に記憶されているバリュー残高がプリペイドカード371の購入金額に不足していると判定され、ステップS352で説明したように、減算前残高不足情報が携帯電話100に送信される。また、ステップS651およびステップS658で説明したように、カードユニット600によって携帯電話100に記憶されているバリュー残高が球貸可能な最低額に不足していると判定され(本実施の形態においては、バリュー残高が0円であるか否かを判定、遊技場30以外でバリューを使用できる場合は、バリュー残高が球貸可能な最低額である100円未満であるか否かを判定)、ステップS652およびステップS659で説明したように、それぞれ、減算前残高不足情報または減算後残高不足情報が携帯電話100に送信される。そして、ステップS185で説明したように、携帯電話100によってバリュー残高が不足している旨が報知される。つまり、バリューが用いられるときに、携帯電話100によって、受動的に、バリュー残高が不足している旨が報知される。その結果、バリュー残高が少ないことを効率的に的確にユーザに認識させることができる。
(12) 携帯電話100の非接触型ICチップ190の機能によってバリュー残高が券売機300に送信され、ステップS358で説明したように、券売機300によって携帯電話100に記憶されているバリュー残高からプリペイドカード371の購入金額を減算した額が所定額以下となると判定され、ステップS359で説明したように、減算後残高僅少情報が携帯電話100に送信されて、ステップS184で説明したように、携帯電話100によってバリュー残高が所定額以下となる旨が報知される。カードユニット600についても同様である。つまり、バリューが用いられるときに、携帯電話100によって、受動的に、バリュー残高が所定額以下となる旨が報知される。その結果、バリュー残高が少ないことを効率的に的確にユーザに認識させることができる。
(13) ステップS181またはステップS182で減算前残高不足情報、減算後残高不足情報、または、減算後残高僅少情報が受信されたときにバリュー購入時処理が実行されるため、ユーザがバリュー購入時処理を能動的に実行させなくてもよい。このため、バリュー購入時処理を実行させる手間をユーザに掛けさせないようにできる。また、バリュー購入時処理が即座に実行されるので、バリュー購入に要する時間が短縮され、遊技場30におけるパチンコ遊技機700やスロットマシン等の遊技機の稼動率を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態に係る電子マネーシステム10について説明する。前述した第1の実施の形態においては、直近に貸与処理に用いられた携帯電話のカウント数を図8で示した券売機300に搭載された記憶部320やカードユニット600に搭載された記憶部620に設けられている直近貸与処理情報記憶領域に記憶し、抽選処理により当選したことを示す当選情報を図9で示した券売機300に搭載された記憶部320やカードユニット600に搭載された記憶部620に設けられている当選情報記憶領域に記憶する例について説明した。
第2の実施の形態においては、カウント数と当選情報とを携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶する例について説明する。すなわち、第2の実施の形態においては、カウント数および当選情報を、券売機300に搭載された記憶部320やカードユニット600に搭載された記憶部620において管理するものではなく、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域において管理するものについて説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と異なる点について説明し、重複する説明は繰返さない。
図36は、携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶される情報を説明するための図である。
電子マネー取引サービス用記憶領域には、会員ID、携帯ID、バリュー残高、獲得しているチケットのチケットID、カウント数、および当選情報(チケットの券種およびチケットID)が記憶される。図36には、会員IDとして「1101」、携帯IDとして「MR3BN」、バリュー残高として「11000」円、チケットIDとして「DMN7R0001001」,「FMN7RE0003001」、カウント数として「8」、当選情報の券種として「ドリンク」チケット、および、当選情報のチケットIDとして「DMN7RE0001002」が記憶されている。
次に、第2の実施の形態における発券処理や球貸処理において、第1の実施の形態と異なる点について説明する。第2の実施の形態における発券処理や球貸処理では、カウント数および当選情報を携帯電話100の非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域において管理されるため、ステップS370やステップS670で説明した記憶状態更新処理が行なわれない。
また、第2の実施の形態における携帯電話100の非接触型ICチップ190は、ステップS341およびステップS641で説明した取得処理が行なわれたときに、当該非接触型ICチップ190に搭載された非接触通信部193から電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶された携帯ID、カウント数、券種およびチケットIDを、バリュー残高とともに送信する。なお、電子マネー取引サービス用記憶領域に当選情報が記憶されていない場合、すなわち抽選処理により当選していない場合には、当選情報が送信されないものであってもよく、または当選していない旨を示す情報を送信するものであってもよい。
第2の実施の形態におけるステップS341およびステップS641においては、取得処理により少なくとも携帯ID、カウント数、およびバリュー残高を取得したか否かが判断される。携帯ID、カウント数、およびバリュー残高を取得したと判断したときに、読込まれたと判断される。
また、第2の実施の形態における発券処理や球貸処理では、図18で説明したチケット関連処理に換えて、図37で説明するチケット関連処理が実行される。図37は、第2の実施の形態における券売機300およびカードユニット600で実行されるチケット関連処理の流れを示すフローチャートである。
図37を参照して、データ処理部310およびデータ処理部610は、それぞれ、ステップS381Aにおいて、ステップS341およびステップS641におけるバリュー残高とともに、当選したことを示す当選情報を受信したか否かを判断する。ステップS381Aにおいて当選情報を受信したと判断された場合、データ処理部310およびデータ処理部610は、ステップS382において受信した当選情報から特定されるチケットを発行するためのチケット発行情報を含むアプリ起動信号を、携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390およびチップリーダライタ690を制御する。
つまり、券売機300またはカードユニット600は、図15に示すステップS341または図20に示すステップS641において、貸与処理要求情報とともにチケット付与情報としての当選情報を取得し、当該当選情報を取得したことを条件として、ステップS382でチケット発行処理としてチケット発行情報を含むアプリ起動信号を携帯電話100に送信する処理を行なう。なお、本実施の形態においては、当選情報を貸与処理要求情報とともに取得しているが、別個に取得するようにしてもよい。
ステップS382においてチップリーダライタ390およびチップリーダライタ690から送信されたアプリ起動信号は、非接触型ICチップ190の非接触通信部193から受信されて、非接触型ICチップ190の制御部191により、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶されていた当選情報が消去されるとともにチケット発行情報から特定されるチケットIDが追加更新される。また、非接触型ICチップ190の制御部191により、データ処理部110に対して起動要求信号が送信され電子マネーアプリ111を起動させることができる。
ステップS386Aにおいて、データ処理部310およびデータ処理部610は、受信したカウント数に1加算した値に更新させるためのカウント数更新信号を携帯電話100に送信させるように、チップリーダライタ390およびチップリーダライタ690を制御する。
なお、ステップS386Aにおいてチップリーダライタ390およびチップリーダライタ690から送信されたカウント数更新信号は、非接触型ICチップ190の非接触通信部193から受信されて、非接触型ICチップ190の制御部191により、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に記憶されているカウント数を1加算更新する処理が行なわれる。
ステップS391において、データ処理部310およびデータ処理部610は、受信したカウント数に対応する図7の抽選用テーブルに基づく当選確率に従って、抽選処理を行なう。なお、ステップS391において、ステップS381Aにおいて取得したカウント数を用いる例について説明するが、これに限らず、ステップS391においてカウント数を取得する処理を行ない、取得したカウント数を判断に用いるように構成してもよい。
ステップS392において、データ処理部310およびデータ処理部610は、ステップS391における抽選処理において当選したか否かを判断する処理を行なう。
ステップS392において当選したと判断された場合、データ処理部310およびデータ処理部610は、図18のステップS393と同様に、ステップS393において、チケットIDを生成し、ステップS395において、当選したチケットの券種およびチケットIDを含む当選情報を含むアプリ起動信号を、携帯電話100の非接触型ICチップ190に送信するように、チップリーダライタ390およびチップリーダライタ690を制御する。
つまり、券売機300またはカードユニット600は、ステップS395において、所定の特典であるチケットが付与されることを示すチケット付与情報としての当選情報を含むアプリ起動信号を出力する。また、この当選情報を含むアプリ起動信号を受信した携帯電話100においては、電子マネーアプリ111が起動され、図13に示すステップS172またはステップS175において、次回(以降)の貸与処理においてチケットが付与される旨が報知される。つまり、券売機300またはカードユニット600は、ステップS395において、当選情報を含むアプリ起動信号を出力する処理が、次回以降の貸与処理が実行されるときに所定の特典であるチケットが付与される旨を報知するための報知処理に該当する。
ステップS395においてチップリーダライタ390およびチップリーダライタ690から送信されたアプリ起動信号は、非接触型ICチップ190の非接触通信部193から受信されて、非接触型ICチップ190の制御部191により、非接触型ICチップ190の記憶部192の電子マネー取引サービス用記憶領域に当選情報に含まれる券種およびチケットIDが記憶されるとともに、データ処理部110に対して起動要求信号が送信され電子マネーアプリ111を起動させることができる。
一方、当選していないと判断した場合(ステップS392でNOの場合)、および、ステップS395の後、データ処理部310は、実行する処理をこのチケット関連処理の呼出元の処理である図15の発券処理に戻す。
次に、第2の実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 第2の実施の形態においては、図37のステップS395で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、チケットが付与されることを示す当選情報が、携帯電話100に記憶させるために出力される。図37のステップS381Aで説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、それぞれ、発券処理および球貸処理において携帯電話100から当選情報が受信される。図37のステップS382で説明したように、券売機300およびカードユニット600によって、携帯電話100から当選情報を受信したことをさらに条件として、チケット発行情報が携帯電話100に送信される。
このため、携帯電話010によって図19(d),(f)の表示画面で「次回ドリンクチケット当選!」といったチケットが付与される旨を表示させるための処理の対象となった携帯電話100に対して、確実に、チケット発行情報が送信されるようにすることができる。また、券売機300およびカードユニット600が複数設置されるような場合に、チケットが付与される旨を表示させるための処理を行なった券売機300およびカードユニット600以外の券売機およびカードユニットにおいて次回の発券処理および球貸処理を実行させても、チケットが付与される旨を表示させるための処理の対象となった携帯電話100に対してチケット発行情報が送信される。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、以上に示した第2の実施の形態については、前述した第1の実施の形態と共通する技術思想による構成について、前述した第1の実施の形態の場合と同様の技術的効果を得ることができる。
次に前述した実施の形態の変形例を挙げる。
(1) 前述した実施の形態においては、抽選処理により当選した旨およびチケットを獲得した旨を、携帯電話100の表示部140において、図19(d)〜(f)を用いて説明した画面を表示させることにより、報知する例について説明した。しかし、これに限らず、抽選処理により当選した旨およびチケットを獲得した旨を、貸与処理装置自体で報知するように構成してもよい。たとえば、券売機300の表示部340や、カードユニット600の表示部640において、図19(d)〜(f)を用いて説明した画面を表示させることにより、抽選処理により当選した旨およびチケットを獲得した旨を報知するように構成してもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、抽選処理により当選した場合、次回の貸与処理が行なわれるときに、チケットを付与する例について説明した。しかし、これに限らず、抽選処理により当選した場合、次回以降の貸与処理が行なわれるときに、チケットを付与するように構成してもよい。たとえば、抽選処理により当選した場合、さらに何回目の貸与処理が行なわれるときにチケットを付与するかを決定し、貸与処理が行なわれるごとに当該貸与処理がチケットを付与する回数目の貸与処理であるか否かを特定し、チケットを付与する回数目の貸与処理であることが特定されたときにチケットを付与するように構成してもよい。このように構成した場合、当選した旨を報知する際に、何回目の貸与処理が行なわれるときにチケットが付与されるかについても報知するように構成してもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、抽選処理により当選した場合、次回の貸与処理が行なわれさえすれば、チケットが付与される例について説明した。すなわち、チケット発行の有効期限は設けられていない例について説明した。しかし、これに限らず、チケット発行に対して所定の有効期限を設けてもよい。たとえば、抽選処理により当選した日、すなわち当日に限って、チケットが付与されるように構成してもよい。このように構成した場合、当選してから所定の有効期限内であるか否かを判断し、所定の有効期限内であると判断されたときに、チケットを付与するように構成してもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、貸与処理装置において、抽選処理により当選した携帯電話に記憶されたバリューを用いて次回の貸与処理が行なわれたときに、チケットが付与される例について説明した。しかし、これに限らず、抽選処理により当選した携帯電話であるか否かに関わらず、当該貸与処理装置において、次回の貸与処理を行なった携帯電話に対してチケットを付与するように構成してもよい。このように構成した場合、携帯ID等を取得し、当選した携帯IDであるか否かを判断する必要がない。たとえば、貸与処理装置における抽選処理により当選した旨を記憶し、貸与処理が行なわれる度に当選した旨が記憶されているか否かを判断し、記憶されていると判断された場合にチケットを付与するように構成してもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、貸与処理が行なわれるときに、抽選処理を行なう例について説明した。しかし、これに限らず、事前に予め抽選処理を行ない、その抽選結果に基づき、報知処理を行なうように構成してもよい。たとえば、貸与処理装置の電源投入時に、乱数等を用いて所定回数分の貸与処理のうち当選にする貸与処理を予め決定し、当該決定結果に基づき、報知処理を行なうように構成してもよい。つまり、現在から何回後の貸与処理においてチケットを付与するかを決定しておき、データ処理部310やデータ処理部610は、今回の貸与処理がその回数目の貸与処理であるか否かを判定することにより、チケットを付与するか否かを決定し、当該決定結果に基づき報知処理を行なうように構成してもよい。
また、前述した実施の形態においては、抽選処理を貸与処理装置において行なう例について説明した。しかし、これに限らず、抽選処理を店舗サーバ800で行なうように構成してもよい。そして、貸与処理装置は、店舗サーバ800から抽選結果を受信し、当該抽選結果に基づき、報知処理を行なうように構成してもよい。
(6) 前述した第1の実施の形態においては、図18のステップS383やステップS396で説明したように、発行済情報、当選情報等を店舗サーバ800に送信し、図25のステップS831〜ステップS836で説明したように、受信した情報を送信元の券売機あるいはカードユニット以外の他の券売機およびカードユニットへ送信する例について説明した。しかし、これに限らず、券売機あるいはカードユニットから直接当該券売機あるいは当該カードユニット以外の他の券売機およびカードユニットへ、発行済情報、当選情報等を送信するように構成してもよい。
(7) 前述した実施の形態においては、貸与処理が行なわれた回数を示すカウント数を特定する所定期間として、1ヶ月等の日数から定まる期間である場合を例について説明した。しかし、これに限らず、所定期間としては、同一の携帯電話に記憶されたバリューを用いて貸与処理が連続して行なわれている期間であってもよい。たとえば、図18のステップS385においてYESと判断された場合にステップS386において加算更新されたカウント数に応じた当選確率で抽選処理が行なわれ、ステップS385でNOの場合にステップS387の処理を行なうことなく、ステップS388でカウント数として「0」を記憶し、当該「0」に応じた当選確率で抽選処理が行なわれるように構成してもよい。
(8) 前述した第1の実施の形態においては、当選した携帯電話100の携帯IDの当選情報を、遊技場30に設置されている店舗サーバ800において管理するとともに、券売機およびカードユニット各々においても管理する例について説明した。しかし、これに限らず、当選した携帯電話100の携帯IDの当選情報を、遊技場30に設置されている店舗サーバ800において管理し、券売機およびカードユニット各々において管理しないように構成してもよい。このように構成した場合、券売機およびカードユニットは、貸与処理が行なわれる度に、当該貸与処理が行なわれる携帯IDを店舗サーバ800に送信し、当該携帯IDが当選した携帯IDであるか否かを問い合わせ、当該問い合わせ結果に基づき、チケットを付与するように構成してもよい。
また、前述した実施の形態においては、携帯電話100の記憶部192にチケットIDおよび券種を記憶し、携帯電話100に対してチケット発行情報を送信して記憶部192のチケットIDおよび券種を追加更新することによりチケットを付与することとしたが、チケットを店舗サーバ800や電子マネー管理サーバ200にて携帯IDに対応付けて管理し、券売機300やカードユニット600がチケット発行処理として、店舗サーバ800等にチケット追加要求を送信する処理を行ない、これに応じて店舗サーバ等にてチケットを追加するようにしてもよい。
(9) 前述した実施の形態においては、サービス提供用サーバとして電子マネー管理サーバ200、および決済サーバ280を例にして説明した。しかし、サーバに限らず、ネットワークを介して複数のコンピュータを結ぶことで仮想的に構築されるコンピュータであるグリッドコンピューティングシステムであってもよい。
(10) 前述した実施の形態においては、電子マネーシステム10は、遊技場30に設置される装置、携帯電話100、電子マネー管理サーバ200、決済サーバ280、リモート発行サーバ550、および、金融機関サーバ500で構成されるようにした。
しかし、これに限定されず、電子マネー管理サーバ200に、決済サーバ280、リモート発行サーバ550、および、金融機関サーバ500の全部または一部の機能が含まれるようにして、電子マネーシステム10が、遊技場30に設置される装置、携帯電話100、および、電子マネー管理サーバ200で構成されるようにしてもよい。
(11) 前述した実施の形態では、電子マネーシステム10の発明として説明した。しかし、これに限定されず、携帯電話100、電子マネー管理サーバ200、決済サーバ280、券売機300、カードユニット600、店舗サーバ800、および、ハンディターミナル400の装置の発明として捉えることができる。
また、電子マネーアプリ111、管理用AP211、残高管理AP214、および、バリュー返却AP215のプログラムの発明として捉えることができる。
さらに、携帯電話100、電子マネー管理サーバ200、決済サーバ280、券売機300、カードユニット600、店舗サーバ800、および、ハンディターミナル400の装置でそれぞれ行なわれる処理を処理方法の発明として捉えることができる。
(12) 携帯電話100の非接触型ICチップ190にバリューがチャージされたとき、バリューの減算が完了したとき、および、チケットが発行されたときに、非接触型ICチップ190の記憶部192に記憶されたバリュー残高およびチケットのバックアップが記憶部120にされるようにしてもよい。
また、携帯電話100によってユーザからバックアップ操作の入力が受付けられたときに、バックアップがされるようにしてもよい。
また、携帯電話100によって前回バックアップがされてから所定期間(たとえば、3時間、1日など)経過するごとに、バックアップがされるようにしてもよい。
(13) 前述した実施の形態においては、図23の残額管理AP214によって、それぞれの会員IDごとに不正回数の頻度に応じて、不正に対する処理を行なうようにした。しかし、これに限定されず、すべての携帯電話での不正回数を合計した回数の頻度に応じて、不正に対する処理を行なうようにしてもよい。
(14) ステップS281で説明したように、取引額がチャージ累計額を超えているか否かにより不正取引の発生を判断して、チャージ累計額を超えた不正取引があった場合、ステップS284で説明したように、不正取引を行なった会員IDの携帯IDの不正な携帯電話100で購入されたプリペイドカード371の使用を禁止するような電子マネーシステムであってもよい。
また、ステップS281で説明したように、取引額がチャージ累計額を超えているか否かにより不正取引の発生を判断して、チャージ累計額を超えた不正取引があった場合、ステップS286で説明したように、不正取引を行なった会員IDの携帯IDの不正な携帯電話100のバリューの使用を禁止するような電子マネーシステムであってもよい。
また、ステップS281で説明したように、取引額がチャージ累計額を超えているか否かにより不正取引の発生を判断して、チャージ累計額を超えた不正取引があった場合、ステップS289で説明したように、不正取引が発生したホール(遊技場)でのすべての携帯電話でのバリューの使用を禁止するような電子マネーシステムであってもよい。
(15) 前述した実施の形態では、電子マネー管理サーバ200の残高管理AP214から店舗サーバ800を介して送信されてきた携帯使用禁止情報および不正端末記憶情報に基づき、券売機300のデータ処理部310は、記憶部320に携帯使用禁止情報および不正端末情報を記憶させる。そして、券売機300において、プリペイドカード371の購入に使用されている携帯電話100の携帯IDが記憶部310に記憶されている不正端末情報でないか、または記憶部310に携帯使用禁止情報が記憶されていないかが判断され、記憶されているときに取引不能にする。すなわち、前述した実施の形態では、券売機300において、不正取引であるか否か判断され、不正取引であると判断されたときに取引不能にする制御を行なう例について説明した。
しかし、これに限らず、店舗サーバ800において、不正取引であるか否か判断され、不正取引であると判断されたときに取引不能である旨を示す取引不能信号を券売機300に送信し、券売機300において取引不能信号を受信したときに取引不能にする制御が行なわれるようにしてもよい。たとえば、店舗サーバ800のデータ処理部は、電子マネー管理サーバ200の残高管理AP214からの携帯使用禁止情報および不正端末記憶情報を、店舗サーバ800の記憶部に記憶させる。一方、券売機300のデータ処理部310は、取引が行なわれるごとに、取引に用いられる携帯電話100の携帯IDを店舗サーバ800に送信する。店舗サーバ800のデータ処理部は、送信されてきた当該携帯IDが記憶部に記憶されている不正端末情報でないか、または記憶部に携帯使用禁止情報が記憶されていないかが判断され、記憶されているときに取引不能にする旨を示す取引不能信号を当該券売機300に送信する。券売機300のデータ処理部310は、取引不能信号に基づき、取引不能にする制御を行なう。
また、電子マネー管理サーバ200の残高管理AP214から店舗サーバ800に送信されてきた不正媒体情報に基づき、店舗サーバ800のデータ処理部は、当該不正媒体情報に含まれる携帯IDに対応して記憶部に記憶されているカードIDを不正カードIDとしてカードユニット600に送信し、カードユニット600の記憶部620に記憶させる。そして、カードユニット600において、球貸に使用されているプリペイドカードのカードIDが記憶部620に記憶されている不正カードIDでないかが判断され、不正カードIDであるときに球貸不能にする。すなわち、前述した実施の形態では、カードユニット600において、不正取引であるか否か判断され、不正取引であると判断されたときに球貸不能にする制御を行なう例について説明した。
(16) 前述した実施の形態においては、遊技場内において遊技者に提供される商品のチケット情報が、ホットコーヒーやアイスティーなどのドリンクのドリンクチケット、および、サンドイッチなどのフードのフードチケットの2種類であることとした。しかし、これに限定されず、個別のドリンクやフードごとのチケットであることとしてもよい。
(17) 前述した実施の形態においては、ワゴンサービスは、ワゴンサービスの提供会社の従業員によって提供されるようにした。しかし、これに限定されず、ワゴンサービスが、遊技場30によって運営され、遊技場30の店員によって提供されるようにしてもよい。
(18) 前述した実施の形態においては、ハンディターミナル400のデータ処理部410は、図27のステップS463で、携帯電話100に商品に対応するチケットが記憶されていると判断することを条件に、ステップS465からステップS469までの処理において当該チケットによる商品の決済を行なうようにした。
しかし、これに限定されず、携帯電話100に記憶されているチケットのチケットIDを店舗サーバ800に送信して、当該チケットIDが正当なものであるか否かを照合して、チケットIDが正当なものであると判断することをさらに条件として、当該チケットによる商品の決済を行なうようにしてもよい。
(19) 前述した実施の形態においては、ワゴンサービスの提供会社に支払われるチケットの代金は電子マネー取引サービスの提供機関が負担するようにしたので、電子マネー管理サーバ200が、図23のステップS272で、使用済チケット情報を管理し、ステップS274で、管理しているチケットIDと、ステップS273で売上管理PC480から商品代金請求情報を受信することによってワゴンサービスの提供会社から請求された代金のチケットのチケットIDとが一致するか否かを判断するようにした。
しかし、これに限定されず、遊技場30側がチケットの代金を負担するようにしてもよい。この場合、遊技場30のコンピュータ、たとえば、店舗サーバ800が、使用済チケット情報を管理し、管理しているチケットIDと、売上管理PC480から商品代金請求情報を受信することによってワゴンサービス会社から請求された代金のチケットのチケットIDとが一致するか否かを判断するようにしてもよい。
(20) 前述した実施の形態においては、貸与処理装置が、券売機300およびカードユニット600の両方であることとした。しかし、これに限定されず、貸与処理装置が、券売機300およびカードユニット600のいずれか一方であることとしてもよい。
(21) 前述した実施の形態においては、図28(D)で、先に、商品の入力が受付けられ、その後に、図30(A)で、決済方法の入力が受付けられるようにした。しかし、商品および決済方法の入力が受付けられる順序は、商品が先で決済方法が後であることに限定されず、決済方法が先で商品が後であってもよい。
(22) 前述した実施の形態においては、図27のステップS465で説明したように、携帯端末に記憶されたチケット情報を使用済にするための処理として、携帯電話100に記憶されたチケットに関するデータを消去する処理を行なうようにした。しかし、これに限定されず、携帯端末に記憶されたチケット情報を使用済にするための処理として、携帯電話100に記憶されたチケットに関するデータに対応させて、当該チケットが使用済みであることを示す使用済フラグを記憶させるようにしてもよい。
(23) 前述した実施の形態においては、図30(D)および図31(A)などで説明したように、ハンディターミナル400によって、注文内容が記憶され、それらの注文内容を確認可能なように注文一覧画面が表示されるようにした。しかし、これに代えて、あるいは、これに加えて、図30(C)などの表示画面で「確定」ボタンが操作されるごとに注文内容がハンディターミナル400から売上管理PC480に送信されるようにして、売上管理PC480によって、注文内容を確認可能なように注文一覧画面が表示されるようにしてもよい。
(24) 前述した実施の形態においては、ハンディターミナル400の操作方法として、バーコードの読取りによる操作方法、操作キーの操作による操作方法、および、タッチパネルの操作による操作方法の3通りの操作方法を用いることができることとした。しかし、これに限定されず、ハンディターミナル400において、これらの3通りの操作方法のうちのいずれか1つまたは2つの操作方法を用いることができるようにしてもよい。
(25) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明に係る電子マネーシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係る携帯電話の構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係る電子マネー管理サーバの構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係る券売機の構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係るカードユニットの構成の一例を示すブロック図である。 本発明に係るハンディターミナルの構成の一例を示すブロック図である。 券売機およびカードユニットにおいて行なわれる抽選処理に用いる抽選用テーブルを説明するための図である。 券売機およびカードユニット各々において直近に貸与処理に用いられた携帯電話の携帯IDとカウント数とを記憶するための直近貸与処理情報記憶領域を説明するための図である。 遊技場内に設置された券売機およびカードユニットのいずれかにおける抽選処理により、当選した携帯IDと当選したチケットIDとを当選情報として記憶するための当選情報記憶領域を説明するための図である。 本実施の形態における携帯電話の非接触型ICチップの記憶部の電子マネー取引サービス用記憶領域を説明するための図である。 本実施の形態における店舗サーバの記憶部に記憶される店舗チケット情報DBを説明するための図である。 本実施の形態における電子マネー管理サーバの記憶部の使用済チケット情報DBを説明するための図である。 携帯電話で実行される電子マネーアプリの処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいて携帯電話の電子マネーアプリが起動されるときに携帯電話の表示部に表示される表示画面図である。 本実施の形態における券売機で実行される発券処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における券売機で実行される不正登録処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における券売機やカードユニットで実行される記憶状態更新処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における券売機やカードユニットで実行されるチケット関連処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいて券売機やカードユニットから携帯電話の電子マネーアプリが起動されるときに携帯電話の表示部に表示される表示画面図である。 本実施の形態におけるカードユニットで実行される球貸処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態におけるカードユニットで実行されるプリペイド球貸処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態におけるカードユニットで実行されるユニット不正登録処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における電子マネー管理サーバにより実行される残額管理アプリケーションプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における店舗サーバで実行される店舗サーバ処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における店舗サーバで実行される店舗チケット関連処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態におけるハンディターミナルで実行されるバリュー決済処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態におけるハンディターミナルで実行されるチケット決済処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第1の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第2の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第3の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第4の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第5の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第6の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第7の表示画面図である。 本実施の形態における電子マネーシステムにおいてワゴンサービスのハンディターミナルの表示部に表示される第8の表示画面図である。 第2の実施の形態における携帯電話の非接触型ICチップの記憶部の電子マネー取引サービス用記憶領域のチケットの情報(チケットIDおよび券種)の記憶領域に記憶される情報を説明するための図である。 第2の実施の形態における券売機やカードユニットで実行されるチケット関連処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 電子マネーシステム、30 遊技場、100 携帯電話、110 データ処理部、111 電子マネーアプリ、120 記憶部、130 データ入力部、140 表示部、150 音声入出力部、160 無線通信部、161 アンテナ、190 非接触型ICチップ、191 制御部、192 記憶部、193 非接触通信部、194 アンテナ、200 電子マネー管理サーバ、210 データ処理部、211 管理用AP、214 残高管理AP、220 記憶部、221 管理用DB、230 データ入力部、240 表示部、260 通信部、280 決済サーバ、300 券売機、310 データ処理部、320 記憶部、330 操作部、340 表示部、360 通信部、370 カードリーダライタ、371 プリペイドカード、380 貨幣処理機、390 チップリーダライタ、391 制御部、392 記憶部、393 非接触通信部、394 アンテナ、400 ハンディターミナル、410 データ処理部、420 記憶部、430 操作部、440 表示部、460 通信部、470 バーコードスキャナ部、471 2次元コード、480 売上管理PC、485 データ転送用充電器、490 チップリーダライタ、491 制御部、492 記憶部、493 非接触通信部、494 アンテナ、500 金融機関サーバ、550 リモート発行サーバ、600 カードユニット、610 データ処理部、620 記憶部、631 球貸ボタン、632 返却ボタン、640 表示部、660 通信部、670 カードリーダライタ、680 貨幣処理機、690 チップリーダライタ、691 制御部、692 記憶部、693 非接触通信部、694 アンテナ、700 パチンコ遊技機、800 店舗サーバ。

Claims (8)

  1. 携帯端末に記憶された電子マネーを使用して遊技媒体を貸与するための貸与処理を行なう貸与処理手段を備える貸与処理装置、および、遊技場内において遊技者に提供される商品の指定を受付ける商品指定手段と商品代金の決済方法の指定を受付ける決済方法指定手段とを有し店員により所持される端末装置を含む遊技用システムであって、
    前記決済方法指定手段は、少なくとも遊技媒体による決済および電子マネーによる決済のいずれかから決済方法の指定を受付け、
    前記端末装置は、さらに、
    前記決済方法指定手段によって電子マネーによる決済の指定を受付けたことを条件として、前記商品指定手段によって指定を受付けた商品の代金を、前記携帯端末に記憶された電子マネーから減算するための処理を行なう減算処理手段を備え
    前記貸与処理装置は、さらに、
    前記貸与処理手段によって行なわれた前記貸与処理に用いられた前記携帯端末に、前記商品のチケット情報を記憶させるためのチケット発行処理を行なうチケット発行処理手段を備え、
    前記決済方法指定手段は、前記決済方法として、遊技媒体および電子マネーに加えてチケット情報による決済の指定を受付け、
    前記端末装置は、さらに、
    前記決済方法指定手段によってチケット情報による決済の指定を受付けたことを条件として、前記携帯端末に記憶されたチケット情報を使用済にするための処理を行なうチケット使用処理手段を備え、
    前記チケット発行処理手段は、前記チケット発行処理を、前記携帯端末が前記貸与処理に用いられているときに行ない、
    前記チケット発行処理手段によって前記携帯端末に記憶された前記チケット情報によって、前記チケット情報の内容が前記携帯端末で報知可能である、遊技用システム。
  2. 前記貸与処理装置は、さらに、
    前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれることを条件として、次回以降の前記貸与処理が行なわれるときにチケット情報が付与される旨を報知するための報知処理を行なう報知処理手段を備え、
    前記チケット発行処理手段は、該報知処理手段によって前記報知処理が行なわれた後、前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれることを条件として、前記チケット発行処理を行なうことを特徴とする、請求項に記載の遊技用システム。
  3. 前記貸与処理装置は、さらに、
    前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれることを条件として、チケット情報を付与するか否かを決定するチケット付与決定手段を備え、
    前記報知処理手段は、前記チケット付与決定手段によってチケット情報を付与すると決定されたことをさらに条件として、前記報知処理を行なうことを特徴とする、請求項に記載の遊技用システム。
  4. 前記貸与処理装置は、さらに、
    所定期間内に前記貸与処理手段によって前記貸与処理が行なわれた回数を前記携帯端末ごとに特定するための特定処理を行なう回数特定手段と、
    該回数特定手段によって特定された回数に応じて、チケット情報を付与する確率を変更する確率変更手段とを備え、
    前記チケット付与決定手段は、前記確率変更手段によって変更された確率に応じて、チケット情報を付与するか否かを決定することを特徴とする、請求項に記載の遊技用システム。
  5. 前記貸与処理装置は、さらに、
    前記貸与処理において携帯端末から、該携帯端末を個々に識別するための識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記報知処理の対象の携帯端末の識別情報を特定可能に記憶する識別情報記憶手段と、
    前記携帯端末から取得された識別情報が、前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定されるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記チケット発行処理手段は、取得された識別情報が前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定されると前記判定手段が判定したことをさらに条件として、前記チケット発行処理を行なうとともに、該識別情報の前記識別情報記憶手段における記憶状態を発行済を特定可能に更新することを特徴とする、請求項から請求項までのいずれかに記載の遊技用システム。
  6. 前記貸与処理装置は、さらに、
    前記識別情報記憶手段の記憶情報から特定される識別情報を、他の貸与処理装置に送信するために出力する識別情報出力手段を備え、
    前記識別情報記憶手段は、前記識別情報出力手段によって出力された前記識別情報を受信したことを条件として、当該識別情報を特定可能に記憶することを特徴とする、請求項に記載の遊技用システム。
  7. 前記貸与処理装置は、さらに、
    チケット情報が付与されることを示すチケット付与情報を前記携帯端末に記憶させるために出力するチケット付与情報出力手段と、
    前記貸与処理において携帯端末から前記チケット付与情報を取得するチケット付与情報取得手段とを備え、
    前記チケット発行処理手段は、前記チケット付与情報取得手段が前記携帯端末からチケット付与情報を取得したことをさらに条件として、前記チケット発行処理を行なうことを特徴とする、請求項から請求項までのいずれかに記載の遊技用システム。
  8. 前記報知処理手段は、次回以降の前記貸与処理が行なわれるときにチケット情報が付与される旨を前記携帯端末の表示部に表示させるための表示情報を、当該携帯端末に送信する処理を、前記報知処理として行なうことを特徴とする、請求項から請求項までのいずれかに記載の遊技用システム。
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