JP2006145991A - 内視鏡及びこの内視鏡に適用される対物レンズ部組の組立方法 - Google Patents

内視鏡及びこの内視鏡に適用される対物レンズ部組の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡の対物レンズ部組において対物レンズの位置決め精度を確保し品質の信頼性を確保しながら斜視型内視鏡にも対応し得る形態の内視鏡と、この内視鏡に用いられる対物レンズ部組の組立方法を提供する。
【解決手段】対物レンズと対物レンズを保持する枠部材とによって構成される対物レンズ部組を具備する内視鏡において、枠部材は対物レンズが接着固定される側の内径が他端側の内径よりも太径となる太径部を有して形成され、太径部と太径部よりも細径となる細径部との連設部位には段差部が形成され、枠部材の太径部側の外周縁部にはカシメ部が少なくとも一箇所設けられてなる対物レンズ部組を具備してなる。
【選択図】図2

Description

この発明は、内視鏡、詳しくは照明光学系や観察光学系の一部を構成する対物レンズとこの対物レンズを保持する枠部材とからなる対物レンズ部組を具備する内視鏡と、この内視鏡に用いる対物レンズ部組の組立方法に関するものである。
従来より、可撓性を有し細長形状の挿入部とこの挿入部に連設され各種の操作部材等を備えた操作部とを具備する内視鏡は、医療分野や工業分野等において、被検体内部の検査や処置をおこなう際に広く実用化されている。
医療分野における内視鏡は、挿入部を体腔内に挿入することによって、被検者を切開することなく体腔内臓器等の観察及び検査をおこなうことができるだけでなく、必要に応じて挿入部の処置具挿通用チャンネルを介して処置具を体腔内に導入することで各種の治療や処置をおこなうことができるというものである。
通常の場合、内視鏡の先端部には、例えば観察機能を実現する観察光学系の構成部材のうち被検体の光学像を形成するための対物レンズ及びこの観察光学系の対物レンズを保持するレンズ枠とからなる観察用対物レンズ部組や、被検体の観察を行なうために被検体に対して照明光束を投射する機能を実現する照明光学系の構成部材のうち照明光束を集光して所定の方向へ出射する対物レンズ及びこの照明光学系の対物レンズを保持するレンズ枠とからなる照明用対物レンズ部組や、操作部に設けられる処置具挿通口に連設され挿入部を挿通する処置具チャンネルの一端部のチャンネル開口等が配設されている。
前記観察用対物レンズ部組には、当該観察用対物レンズ部組を介して形成される光学像を、例えば撮像素子または観察光学系の接眼レンズへと導くイメージガイドファイバー束の一端部が連設されている。また、前記照明用対物レンズ部組には、例えば操作部の内部または外部光源装置等によって発光される照明光束を前記照明用対物レンズ部組へと導くライトガイドファイバー束の一端部が連設されている。
一般に、照明光学系の対物レンズは、多くの光量を透過させる必要性から、そのレンズ直径は、これに連設されるライトガイドファイバー束の直径よりも大きくなる傾向がある。一方、観察光学系の対物レンズは、複数のレンズを組み合わせることによって、その光学系の最大部位の直径を小さく構成することができる。
従来の内視鏡においては、例えば特開2003−262774号公報等によって開示されているように、先端部に対物レンズ及びレンズ枠からなる対物レンズ部組を組み込む際には、例えば先端硬性部の所定の部位にレンズ枠を接着固定した後、このレンズ枠の先端側から対物レンズを挿入して、そのレンズ枠の所定の部位に接着固定し、その後、レンズ枠の先端側の周縁部をカシメることで、当該対物レンズをレンズ枠に固定するといった組立方法が用いられている。
特開2003−262774号公報
ところが、上述した対物レンズ部組の組立方法のような手段では、レンズ枠に対物レンズを接着固定した後に、そのレンズ枠の一部をカシメるようにしているので、この場合においては、レンズ枠のカシメをおこなうのに際して対物レンズ自体にもカシメ時の応力がかかってしまうことが考えられる。すると、例えば対物レンズが破損してしまったり、残留応力の影響に起因して経時変化によって対物レンズに不具合が生じてしまうという問題点がある。
ところで、近年においては、内視鏡の先端部に設けられる先端硬性部の軸方向(内視鏡の挿入方向)に対して所定の角度を設けてレンズ枠を配置して構成されるいわゆる斜視型の内視鏡についての提案が種々なされており、また実用化されている。
このような斜視型内視鏡においては、その軸方向に対して斜め方向に向けて設けられるレンズ枠に対して、その後方(基端側)からガイドファイバー束を挿入し、これを所定の位置に配置するような組立方法が用いられている。
近年の内視鏡にあっては、ますます小型化及び細径化の実現がなされて、今後、さらなる小型化及び細径化への要望がある。近年における内視鏡のうち、例えば気管支系の観察検査及び処置をおこない得るようにしたものでは、内視鏡の挿入部の先端部等の小型化や細径化が常に要望されている。
しかしながら、上述したような従来の組立方法を用いたのでは、対物レンズ部組において、例えば対物レンズの位置決め精度を出すのが容易ではないという問題点がある。さらにまた、斜視型内視鏡に対応させて、より確実な精度や品質の信頼性を確保することが困難な傾向になるという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、内視鏡の対物レンズ部組において、対物レンズの位置決め精度を確保し品質の信頼性を確保しながら、斜視型内視鏡にも対応し得る形態の内視鏡と、この内視鏡に用いられる対物レンズ部組の組立方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明による内視鏡は、対物レンズと前記対物レンズを保持する枠部材とによって構成される対物レンズ部組を具備する内視鏡において、前記枠部材は、前記対物レンズが接着固定される側の内径が他端側の内径よりも太径となる太径部を有して形成され、前記太径部には、前記太径部よりも細径となる細径部が連設して形成され、前記太径部と前記細径部との連設部位には段差部が形成され、前記枠部材の前記太径部側の外周縁部には、カシメ部が少なくとも一箇所設けられてなる対物レンズ部組を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡の対物レンズ部組において、対物レンズの位置決め精度を確保し品質の信頼性を確保しながら、斜視型内視鏡にも対応し得る形態の内視鏡と、この内視鏡に用いられる対物レンズ部組の組立方法を提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態の内視鏡を示す図である。このうち、図1は、本内視鏡の先端部の正面図である。図2は、図1のII−II線に沿う側断面図であって、照明光学系の対物レンズ部組の構成を示している。図3は、図1のIII−III線に沿う側断面図であって、観察光学系の対物レンズ部組の構成を示している。図4は、図1のIV方向から見た際の矢視図であって、照明光学系及び観察光学系及び処置具チャンネル開口の位置関係を示している。
また、図5〜図8は、本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される照明光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図である。このうち、図5は、枠部材に対して照明光学系の対物レンズを挿入する際の様子を示す要部概略断面図である。図6は、図5で対物レンズが挿入された枠部材に対してカシメを施す際の様子を示す要部概略断面図である。図7は、図6で所定の部位にカシメが施された枠部材に対して接着剤を塗布した際の様子を示す要部概略断面図である。図8は、図7で接着剤が塗布された部位に対物レンズを配置する際の様子を示す要部概略断面図である。
そして、図9〜図12は、本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される観察光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図である。このうち、図9は、観察光学系の対物レンズ部組の一部を構成する枠部材のみを取り出して示す要部概略断面図である。図10は、図9の枠部材に対して接着剤を塗布した際の様子を示す要部概略断面図である。図11は、図10の状態の枠部材に対して観察光学系の対物レンズを挿入する際の様子を示す要部概略断面図である。図12は、観察光学系の枠部材に対して対物レンズを所定の位置に配置した状態を示す要部概略断面図である。
まず、本実施形態の内視鏡の概略構成について、図1〜図4を用いて以下に説明する。
本内視鏡は、細長形状からなり可撓性を有し先端に先端部1を具備する挿入部(全体構成は図示せず)と、この挿入部に連設される操作部(図示せず)とによって構成される。
本内視鏡の先端部1は、硬性部材からなる先端硬性部10と、この先端硬性部10の先端側に固設され超音波振動子11a及びこれを保持する振動子保持部材11bからなる超音波振動子ユニット11と、先端硬性部10に固設される二つの対物レンズ部組であって照明光学系の対物レンズ部組(以下、LG側対物レンズ部組という)12及び観察光学系の対物レンズ部組(以下、IG側対物レンズ部組という)13等の各種構成部材によって構成されている。
前記先端硬性部10には、挿入部(図示せず)に挿通される処置具チャンネル(図示せず)が連設する貫通孔である処置具チャンネル開口部18が穿設されている。この処置具チャンネル開口部18の後端側に処置具チャンネルの先端部分が固設されている。
前記LG側対物レンズ部組12は、照明光学系の一部を構成するLG側対物レンズ12aと、このLG側対物レンズ12aを保持する枠部材であるLG側対物レンズ枠12bによって構成されている。そして、LG側対物レンズ枠12bの先端側に前記LG側対物レンズ12aが接着剤B等によって接着固定されている。また、LG側対物レンズ枠12bの後端側には、ライトガイドファイバーバンドル14が嵌合配置されている。このライトガイドファイバーバンドル14は、本内視鏡の挿入部の内部を挿通し操作部内に設けられる光源ユニット(図示せず)に接続されている。なお、このライトガイドファイバーバンドル14は、保護チューブ15によって外周側が保護されている。
前記LG側対物レンズ枠12bは、例えばステンレス(SUS)等の管状部材からなり、図2及び図5に示すように、先端側となる一端側の内径(D1)は、後端側となる他端側の内径(D2)よりも若干太径となるように形成されている(D1>D2)。これにより、LG側対物レンズ枠12bの内壁には、その中程の部位に段差部12cが形成されている。
また、これに伴って他端側の外径(D4)は、一端側の外径(D3)よりも若干細径となるように形成されている(D3>D4)。このことは、例えば本LG側対物レンズ枠12bと本内視鏡の先端部1における他の内部構成部材との干渉を避けるのに寄与する形状である。
なお、以下の説明においては、LG側対物レンズ枠12bの一端側(先端側)の内径を太径部D1と、同外径を太径部D3と、他端側(後端側)の内径を細径部D2と、同外径を細径部D4と表記するものとする。
また、太径部D1の形成される範囲(軸方向の長さL2;図5参照)は、LG側対物レンズ12a自体の光軸方向の全長L3よりも充分長く設定されている。例えば前記太径部D1の軸方向の長さL2=は、レンズ全長L3の約二倍程度の長さ寸法となるように設定されている。
L2≒L3×2(mm)
また、LG側対物レンズ枠12bの太径部D1は、LG側対物レンズ12aの最大直径と略同等かまたは若干大径となるように設定される。つまり、LG側対物レンズ枠12bの太径部D1に対してLG側対物レンズ12aが嵌合し、かつ同LG側対物レンズ12aが軸方向に円滑に移動し得るように設定される。これと同時に、LG側対物レンズ枠12bの細径部D2は、LG側対物レンズ12aが通過し得ない寸法に設定される。
ここで、LG側対物レンズ枠12bの各部の寸法は、具体的には、例えば、
軸方向の長さL1=35mm
太径部(内径)D1=0.75mm
細径部(内径)D2=0.6mm
太径部(外径)D3=0.85mm
細径部(外径)D4=0.7mm
といった数値が適用できる。
前記IG側対物レンズ部組13は、観察光学系の一部を構成するIG側対物レンズ13aと、このIG側対物レンズ13aを保持する枠部材であるIG側対物レンズ枠13bによって構成されている。そして、IG側対物レンズ枠13bの先端側に前記IG側対物レンズ13aが接着剤Bによって接着固定されている。また、IG側対物レンズ枠13bの後端側には、イメージガイドファイバーバンドル16が嵌合配置されている。このイメージガイドファイバーバンドル16は、本内視鏡の挿入部の内部を挿通し操作部内に設けられる撮像ユニット(図示せず)に接続されている。なお、このイメージガイドファイバーバンドル16は、保護チューブ17によって外周側が保護されている。
前記IG側対物レンズ枠13bは、例えばステンレス(SUS)等の管状部材からなり、図3及び図9に示すように、先端側となる一端側の内径(D6)は、後端側となる他端側の内径(D7)よりも若干細径となるように形成されている(D6<D7)。なお、以下の説明においては、IG側対物レンズ枠13bの一端側(先端側)の内径を細径部D6と、他端側(後端側)の内径を太径部D7と表記する。
したがって、IG側対物レンズ枠13bの細径部D6における最先端部近傍には、先端側に向けて細径となる第1テーパー部13cが形成されている。また、IG側対物レンズ枠13bの中程の部位であって、細径部D6から太径部D7にかかる部位には、同様に先端側に向けて細径となる第2テーパー部13dが形成されている。そして、IG側対物レンズ枠13bの外径寸法は、一端側(先端側)と他端側(後端側)とで略同寸法で形成されている。
また、細径部D6の形成される範囲(軸方向の長さL5;図9及び図12参照)は、IG側対物レンズ13a自体の光軸方向の全長L6と略同等か若干短くなるように設定されている(L5≦L6)。
また、IG側対物レンズ枠13bの細径部D6は、IG側対物レンズ13aの最大直径と略同等かまたは若干大径となるように設定される。つまり、IG側対物レンズ枠12bの細径部D6に対してIG側対物レンズ13aが嵌合し、かつ同IG側対物レンズ13aが軸方向に円滑に移動し得るように設定される。これと同時に、IG側対物レンズ枠13bの太径部D7は、細径部D6よりも広く、かつIG側対物レンズ13aの直径よリも充分に広い寸法に設定される。
ここで、IG側対物レンズ枠13bの各部の寸法は、具体的には、例えば、
細径部(内径)D6=0.6mm前後
太径部(内径)D7=0.65mm
最先端開口径D8=0.5〜0.55mm
外径D9=0.8mm
といった数値が適用できる。
なお、図4に示すように前記LG側対物レンズ部組12と前記IG側対物レンズ部組13とは、隣接して配置されており、両者が隣接する部分は接着剤Bによって接着固定されている。
このように構成される前記LG側対物レンズ部組12及び前記IG側対物レンズ部組13のそれぞれの組立手順について以下に説明する。
まず、LG側対物レンズ部組12の組立手順を図5〜図8を用いて以下に説明する。
LG側対物レンズ枠12bを内視鏡の先端硬性部10に対して組み付ける前に、LG側対物レンズ枠12bに対してLG側対物レンズ12aを組み付けて、LG側対物レンズ部組12を組み立てる。
図5に示すように、LG側対物レンズ枠12bの先端側の開口からLG側対物レンズ12aを軸方向(矢印X1方向)に沿って落とし込む。こうして、LG側対物レンズ12aは、LG側対物レンズ枠12bの太径部D1の内部に挿入される。そして、LG側対物レンズ12aは、図6に示すように段差部12cに当接する位置に配置される。ここで、LG側対物レンズ枠12bの細径部D2よりもLG側対物レンズ12aの最大直径の方が充分に細く形成されていることから、LG側対物レンズ12aは段差部12cよりも他端側(後端側)に落ち込むことはない。
この状態において、次に図6に示すように、LG側対物レンズ枠12bの最先端側の外周縁部の所定の部位に対して成形型21を用いてカシメ処理を施す。ここで、カシメ処理を施す部位については、少なくとも一箇所あればよく、またLG側対物レンズ枠12bの先端側の外周縁部を全周にわたってカシメる処理を施してもよい。
このカシメ処理によって、LG側対物レンズ枠12bの最先端側の外周縁部には、LG側対物レンズ12aの最大直径よりも内径が小となる部分が形成される。これにより、LG側対物レンズ枠12bの太径部D1の内部にあるLG側対物レンズ12aは、LG側対物レンズ枠12bの先端側の開口から外部へ出すことができない状態となる。
なお、このカシメ処理を施す際には、LG側対物レンズ12aは、型21によりカシメ応力が直接かからない位置に配置されている。
図6に示す型21を取り除いた後、次に、図7に示すようにLG側対物レンズ枠12bの太径部D1の内壁面の先端寄りの所定の範囲の部位に接着剤Bを所定量だけ塗布する。
次いで、図8に示すようにLG側対物レンズ枠12bの後端側から先端側へ向けてLG側対物レンズ12aを図8の矢印X3に沿う方向に治具22を用いて移動させる。そして、LG側対物レンズ12aの先端側の一面がLG側対物レンズ枠12bの先端部分に形成されるカシメ部に当接したところで、当該LG側対物レンズ12aの位置規制がなされる(図2参照)。この状態では、LG側対物レンズ12aの先端面は、LG側対物レンズ枠12bの先端面と略一致するように設定される。
このように、LG側対物レンズ12aをLG側対物レンズ枠12bの太径部D1内部で移動させて所定の位置に配置する。このとき、LG側対物レンズ12aの移動に伴って、接着剤Bの一部が外部にはみ出すことがある。このはみ出し分の接着剤Bは、LG側対物レンズ枠12bの先端側の開口から外部にはみ出ることになるので、これを拭き取るのみでよい。
このようにして組み立てられたLG側対物レンズ部組12を内視鏡の先端硬性部10に対して所定の部位に配置し接着固定する。
その後、図示しないが、ライトガイドファイバーバンドル14を先端硬性部10の後端側から挿入し、LG側対物レンズ部組12のLG側対物レンズ枠12bの細径部D2に嵌合させる。そして、ライトガイドファイバーバンドル14の先端部をLG側対物レンズ12aの後端面に当接させた状態とした後、ライトガイドファイバーバンドル14の所定の部位を接着固定する。これにより、内視鏡の先端部における照明光学系を構成する部材の組み立てが完了する。
次に、IG側対物レンズ部組13の組立手順を図9〜図12を用いて以下に説明する。
IG側対物レンズ枠13bを内視鏡の先端硬性部10に対して組み付ける前に、IG側対物レンズ枠13bに対してIG側対物レンズ13aを組み付けて、IG側対物レンズ部組13を組み立てる。その後、このIG側対物レンズ部組13にイメージガイドファイバーバンドル16を嵌合接着させる。
まず、図9に示すように形成されたIG側対物レンズ枠13bの先端側の開口から同IG側対物レンズ枠13bの細径部D6の内壁面に対して接着剤Bを所定量だけ塗布する。これにより、図10に示すような状態になる。
図10の状態のIG側対物レンズ枠13bに対して、その後端側から先端側へ向けてIG側対物レンズ13aを図11の矢印X4に沿う方向に治具23を用いて移動させる。そして、IG側対物レンズ13aの先端側の一面がIG側対物レンズ枠13bの先端部分に形成される第1テーパー部13cに当接したところで、当該IG側対物レンズ13aの位置規制がなされる。これにより、図12に示す状態になる。この状態では、IG側対物レンズ13aの先端面は、IG側対物レンズ枠13bの先端面と略一致するように設定され、かつIG側対物レンズ13aは、IG側対物レンズ枠13bの先端側の細径部D6内に嵌合接着される。なお、ここで、IG側対物レンズ13aをIG側対物レンズ枠13bの細径部D6内部で移動させるのに伴い、接着剤Bの一部が外部にはみ出すことがある。このはみ出し分の接着剤Bは、IG側対物レンズ枠13bの先端側の開口から外部にはみ出ることになるので、これを拭き取るのみでよい。
このようにして組み立てられたIG側対物レンズ部組13にイメージガイドファイバーバンドル16を後端側から挿入し、IG側対物レンズ枠13bの太径部D7に嵌合させる。そして、イメージガイドファイバーバンドル16の位置を前後させてピント調整をおこなう。この状態でイメージガイドファイバーバンドル16をIG側対物レンズ13aに対して接着固定する。
この状態で、IG側対物レンズ13aの各種の調整等をおこなった後、IG対物レンズ部組13及びイメージガイドファイバーバンドル16からなるユニットを内視鏡の先端硬性部10の所定の部位に配置し接着固定する。これにより、内視鏡の先端部における観察光学系を構成する部材の組み立てが完了する。
以上説明したように上記一実施形態によれば、LG側対物レンズ枠12bは、LG側対物レンズ12aを保持する部位(太径部D1)から、さらに後方に向けて延出した部分(細径部D2)を設けて形成している。このことから、例えば内視鏡の挿入部の軸方向(挿入方向)に対して斜め方向となるように照明光学系の光軸が配置される斜視型内視鏡においても、先端硬性部10に組み付けられた状態のLG側対物レンズ部組12に対してライトガイドファイバーバンドル14を嵌合させ接着する作業が容易となるので、確実に組み立て作業をおこなうことができる。
また、LG側対物レンズ12aをLG側対物レンズ枠12bの所定の部位に配置するのに際しては、カシメ処理部を設けたことにより、これに当接させるのみでLG側対物レンズ12aを容易かつ確実に位置決めすることができる。したがって、生産性の向上に寄与することができる。
そして、LG側対物レンズ枠12bの太径部D1の軸方向の長さを充分にとるように構成している。つまり、LG側対物レンズ12a自体の光軸方向の全長L3よりも充分長く、例えば太径部D1の軸方向の長さL2=をレンズ全長L3の約二倍程度の長さ寸法となるように設定している。これにより、LG側対物レンズ枠12bの先端側の開口にカシメ処理を施す際には、LG側対物レンズ12aをカシメ処理部から充分に離れた位置に退避される。このことから、LG側対物レンズ枠12bに対してカシメ処理を施す際には、カシメ応力がLG側対物レンズ12aに加わることがない。したがって、カシメ時の応力がLG側対物レンズ12aに悪影響を及ぼす心配を避けることができる。
また、LG側対物レンズ枠12bの後端側を延長して細径部D2を形成し、この細径部D2にライトガイドファイバーバンドル14を嵌合接着するようにしたので、外部からの不要な入射光束を遮断することができる。したがって、照明光学系による照明光束に損失を生じることなく、効率的に照明光束を出射することができる。
一方、IG側対物レンズ枠13bにおいても、上述のLG側対物レンズ12aと略同様に、IG側対物レンズ13aを保持する部位(細径部D6)から、さらに後方に向けて延出した部分(太径部D7)を設けて形成している。このことから、例えば内視鏡の挿入部の軸方向(挿入方向)に対して斜め方向となるように観察光学系の光軸が配置される斜視型内視鏡においても、先端硬性部10に組み付けられた状態のIG側対物レンズ部組13に対してイメージガイドファイバーバンドル16を嵌合させ接着する作業が容易となるので、確実に組み立て作業をおこなうことができる。
また、IG側対物レンズ部組13を組み立てた後、これにイメージガイドファイバーバンドル16を嵌合接着させ、その後に、先端硬性部10へと組み込むようにしたので、IG側対物レンズ13aの各種の調整、例えば焦点調節などを、先端硬性部10への組み込み前に、予めおこなうことが容易である。したがって、生産性の向上に寄与することができる。
そして、IG側対物レンズ枠13bの後端側から挿入したIG側対物レンズ13aをIG側対物レンズ枠13bの先端側に当接させるのみでIG側対物レンズ13aの位置決めを容易にかつ確実におこなうことができる。したがって、生産性の向上に寄与することができる。
本発明の一実施形態の内視鏡の先端部の正面図。 図1のII−II線に沿う側断面図であって、照明光学系の対物レンズ部組の構成を示す図。 図1のIII−III線に沿う側断面図であって、観察光学系の対物レンズ部組の構成を示す図。 図1のIV方向から見た際の矢視図であって、照明光学系及び観察光学系及び処置具チャンネル開口の位置関係を示す図。 図1の内視鏡の先端部に配設される照明光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、枠部材に対して照明光学系の対物レンズを挿入する際の様子を示す要部概略断面図。 図1の内視鏡の先端部に配設される照明光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、図5で対物レンズが挿入された枠部材に対してカシメを施す際の様子を示す要部概略断面図。 図1の内視鏡の先端部に配設される照明光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、図6で所定の部位にカシメが施された枠部材に対して接着剤を塗布した際の様子を示す要部概略断面図。 図1の内視鏡の先端部に配設される照明光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、図7で接着剤が塗布された部位に対物レンズを配置する際の様子を示す要部概略断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される観察光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、観察光学系の対物レンズ部組の一部を構成する枠部材のみを取り出して示す要部概略断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される観察光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、図9の枠部材に対して接着剤を塗布した際の様子を示す要部概略断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される観察光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、図10の状態の枠部材に対して観察光学系の対物レンズを挿入する際の様子を示す要部概略断面図。 本発明の一実施形態の内視鏡の先端部に配設される観察光学系の対物レンズ部組の組立手順を示す図であって、観察光学系の枠部材に対して対物レンズを所定の位置に配置した状態を示す要部概略断面図。
符号の説明
1……先端部
10……先端硬性部
11……超音波振動子ユニット
11a……超音波振動子
11b……振動子保持部材
12……LG側対物レンズ部組(照明光学系側)
12a……LG側対物レンズ
12b……LG側対物レンズ枠
12c……段差部
13……IG側対物レンズ部組(観察光学系側)
13……IG側対物レンズ部組
13a……IG側対物レンズ
13b……IG側対物レンズ枠
13c……第1テーパー部
13d……第2テーパー部
14……ライトガイドファイバーバンドル
15……保護チューブ
16……イメージガイドファイバーバンドル
17……保護チューブ
18……処置具チャンネル開口部
21成形型
22,23……治具
B……接着剤
代理人弁理士伊藤進

Claims (4)

  1. 対物レンズと前記対物レンズを保持する枠部材とによって構成される対物レンズ部組を具備する内視鏡において、
    前記枠部材は、前記対物レンズが接着固定される側の内径が他端側の内径よりも太径となる太径部を有して形成され、
    前記太径部には、前記太径部よりも細径となる細径部が連設して形成され、
    前記太径部と前記細径部との連設部位には段差部が形成され、
    前記枠部材の前記太径部側の外周縁部には、カシメ部が少なくとも一箇所設けられてなる対物レンズ部組を備えて構成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 請求項1に記載の内視鏡において、
    前記対物レンズ部組は、前記枠部材の他端側の前記細径部にイメージガイドファイバーが連設され、
    前記対物レンズは、観察光学系の一部を構成するものであることを特徴とする。
  3. 請求項1に記載の内視鏡において、
    前記対物レンズ部組は、前記枠部材の他端側の前記細径部にライトガイドファイバーが連設され、
    前記対物レンズは、照明光学系の一部を構成するものであることを特徴とする。
  4. 対物レンズと、前記対物レンズを保持する枠部材とによって構成される対物レンズ部組を具備する内視鏡の組立方法であって、
    前記枠部材の先端側から前記対物レンズを保持する太径部の内部に向けて前記対物レンズを、前記枠部材の前記太径部から前記太径部よりも細径に形成され前記太径部に連設される細径部と前記太径部との間の連設部位に形成される段差部によって位置決めされる部位まで挿入する工程と、
    前記枠部材の先端側に成形型を用いてカシメ処理を施してカシメ部を形成する工程と、
    前記枠部材の前記太径部の内壁面に接着剤を塗布する工程と、
    前記対物レンズを前記枠部材の後端側から前記枠部材の先端側に向けて治具を用いて移動させる工程と、
    前記対物レンズを前記カシメ部に当接させた位置にて前記対物レンズの位置決めをおこなって、その位置に接着固定する工程と、
    を備えてなることを特徴とする内視鏡の対物レンズ部組の組立方法。
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