JP2006144623A - 気体圧縮機 - Google Patents

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利成 松浦
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Abstract

【課題】 ハウジングの組み付け時の作業性を高めることにより、組み立て作業を容易とし得る気体圧縮機を提供する。
【解決手段】 気体圧縮機10は、圧縮機構15を覆うハウジング11のボルト座面32に形成されたボルト孔33を挿通して配置され、圧縮機構15にねじ締めされるボルト31と、該ボルトの頭部31aと該頭部を受けるボルト座面32との気密性を保持すべく、ボルト頭部31aとボルト座面32との間でボルト軸部31bに挿通された環状のガスケット38とを備える。ガスケット38とボルト31との間には、該ボルトとガスケット38とを結合する結合手段38bが設けられ、該結合手段により、ボルト31とガスケット38とは相互に結合されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍機及び空気調和装置等に冷媒圧縮機として組み込むのに好適な気体圧縮機に関する。
この種の気体圧縮機では、圧縮機構を収容するハウジングに吸入ポートおよび吐出ポートが形成されており、この吸入ポートから圧縮機構の一側に形成された吸入室を経て圧縮機構に吸入された冷媒気体は、その圧縮機構の他側に形成された吐出室を経て、吐出ポートから排出される(例えば特許文献1参照。)。
ハウジングは、一端開放のハウジング本体と、該ハウジング本体の開放端を閉鎖するフロントハウジング部材とで構成され、このフロントハウジング部材と圧縮機構との間に前記吸入室が規定されている。フロントハウジング部材は、ハウジング本体に気密的に結合され、また、このフロントハウジング部材は、ハウジング内の圧縮機構の一側に結合される。
このフロントハウジング部材と圧縮機構との結合のために、フロントハウジング部材には、その周方向に間隔をおいて複数のボルト座面が形成されており、各ボルト座面には、ボルトの軸部の挿通を許す貫通孔すなわちボルト孔が形成されている。ボルトは、その軸部がボルト座面のボルト孔を貫通するように、軸部先端から各ボルト座面に挿入され、軸部の先端部が圧縮機構に形成されたねじ穴に螺合される。
各ボルトの締め付けにより、フロントハウジング部材と圧縮機構とを強固に結合することができるが、このフロントハウジング部材と圧縮機構との間には吸入室が規定されていることから、該吸入室内の冷媒気体が前記ボルト孔を経てボルト座面とボルト頭部との間から外部に漏れ出る虞がある。この冷媒気体の漏れを確実に防止するために、ボルトの頭部と該頭部を受けるボルト座面との間には、ボルトの軸部を取り巻く環状のガスケットが組み込まれている。
ボルトの締め付けにより、環状のガスケットは、該ボルトの頭部と該頭部を受けるフロントハウジング部材のボルト座面との間で押し付けられることから、該ガスケットのシール効果によって、吸入室内からボルト孔を経る冷媒の漏れが確実に防止される。
特開2002−242835号公報
しかしながら、気体圧縮機の組み立て工程で、フロントハウジング部材と圧縮機構とを結合するには、前記したボルトの締め付けに先立って、ボルトの軸部に環状のガスケットを嵌合させる必要がある。
このため、ボルト孔へのボルトの挿入に先立って予めボルトにガスケットを嵌合させた場合、ボルトの軸部に挿通されたガスケットがボルトから脱落しないように、ボルトをフロントハウジングの座面に形成されたボルト孔へ注意深く挿入する必要がある。また、ボルトの軸部に予めガスケットを嵌合させることに代えて、ボルトの軸部をボルト孔に挿入すると同時にガスケットに挿入する場合には、ガスケットをボルト孔の整合位置に確実に保持する必要がある。
そのため、何れの場合においても、フロントハウジング部材の組み付け時、ボルトと、該ボルトに組み合わされるガスケットとの取り扱いに注意が必要となり、組み付け作業に手間取ることがあることから、この組み付け作業の簡素化が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、ハウジングの組み付け時の作業性を高めることにより、組み立て作業を容易とし得る気体圧縮機を提供することにある。
本発明は、気体を圧縮する圧縮機構と、ボルト座面および該ボルト座面に形成された貫通孔を有し、前記圧縮機構を収容するハウジングと、ねじ溝が形成された軸部および該軸部の一端に形成された頭部を有し、前記ボルト座面から前記貫通孔を挿通して配置され、前記ハウジングと前記圧縮機構との結合のために該圧縮機構にねじ締めされるボルトと、該ボルトの前記頭部と該頭部を受ける前記ボルト座面との気密性を保持すべく、前記ボルト頭部の底面と前記ボルト座面との間で前記ボルト軸部に挿通された環状のガスケットとを備え、前記ガスケットと前記ボルトとの間には該ボルトと前記ガスケットとを結合する結合手段が設けられ、該結合手段により、前記ボルトと前記ガスケットとは相互に結合されていることを特徴とする。
本発明では、ハウジングのボルト座面の貫通孔すなわちボルト孔に挿通されるボルトと、該ボルトに組み合わされるガスケットとは、前記結合手段により、前記ボルトの前記ボルト孔への挿通に先立って相互に結合され、これにより、ガスケットはボルトの所定箇所に位置決められていることから、ボルトの取り扱い中にガスケットがボルトから脱落することはない。従って、従来のようなガスケットとボルト孔との整合作業やボルトからのガスケットの脱落に注意を払うことなく、ガスケットが結合されたボルトをボルト孔に挿通し、圧縮機構のねじ孔に螺合させて締め付けることができる。
ボルトとガスケットとに同一メッキが施される場合、ボルトの製造工程で、ボルトにガスケットを組み込むことが考えられる。すなわち、ボルト材料の軸部へのねじ切り作業に先立って、軸部にガスケットを挿入し、ガスケットが挿入された軸部の先端側に、山径がガスケットの挿入口の口径よりも大きなねじ山部分を形成することができる。このねじ山部分によってガスケットの脱落が防止された状態で、相互に組み合わせられたボルトおよびガスケットに同時的に同一のメッキ処理を施すことができる。
しかしながら、この場合、ボルトの軸部における軸線方向へのガスケットの遊びを充分に抑制することはできず、ガスケットを確実にボルト頭部に位置決めることはできない。
しかも、気体圧縮機では、ボルトおよびガスケットのそれぞれに必要とされる機械的強度あるいはシール効果等についての各要件を満たす上で、ボルトは例えば鉄材料で構成され、このボルトに防錆のための亜鉛メッキが施され、他方、ガスケットは例えば銅材料で構成され、このガスケットにスズメッキが施されることがある。このような異なるメッキ材料でメッキ処理が施されるボルトおよびガスケットの組み合わせでは、ボルトおよびガスケットの組み合わせ後に、それぞれに異なるメッキ材料でメッキ処理を施すことは実質的に不可能となることから、前記したようなボルトおよびガスケットの組み合わせ体を採用することはできない。
このことから、本発明に係る前記気体圧縮機は、前記ボルトおよび前記ガスケットが相互に異なる材料でメッキ処理を施す必要がある場合、メッキ材料の如何に拘わらずボルトおよびガスケットの一体的な取り扱いが可能となることから、特に有効である。
前記結合手段は、前記ガスケットに形成され前記ボルト頭部に係止される一対の係止部で構成することができる。
また、前記結合手段は、前記ボルト軸部の前記頭部近傍に形成され前記ガスケットが圧入される増径部で構成することができる。
本発明によれば、ガスケットが、前記したように結合手段によってボルトの所定箇所に位置決められていることから、ハウジングと圧縮機構との結合作業時、ガスケットをボルトと別体に取り扱うことなくこれと一体的に取り扱うことができるので、従来のようなガスケットの脱落や位置ずれに注意を払うことなくボルトをねじ穴に螺合することができ、これによりハウジングの組み付け作業の簡素化を図ることにより、気体圧縮機の組み立て作業の簡素化及び迅速化を図ることができることから、気体圧縮機の組み立て作業が容易になる。
本発明を図示の実施例に沿って以下に詳細に説明する。
本発明に係る気体圧縮機は、例えば自動車に搭載される空気調和装置に適用され、図示しないが、空気調和装置の構成要素である従来よく知られた凝縮器、膨張弁及び蒸発器等と共に、冷却サイクルのための冷媒循環経路を構成する。
本発明に係る気体圧縮機10は、図1に示すように、一端開放の筒状ハウジング本体11と、該筒状ハウジング本体の前記開放端を閉じるフロントハウジング部材12とからなる全体に円筒状のハウジング13を備える。
フロントハウジング部材12には、前記蒸発器に接続される吸入ポート14が設けられている。また、フロントハウジング部材12によって前記開放端を閉鎖されるハウジング本体11内には圧縮機構15が収容されており、このハウジング本体11には前記凝縮器に接続される吐出ポート16が形成されている。ハウジング13内の圧縮機構15の一側には、吸入ポート14に連通する吸入室17が形成されている。また、圧縮機構15の他側には、吐出ポート16に連通する吐出室18が形成されている。
圧縮機構15は、後述するように、前記自動車に搭載されたエンジン(図示せず)の回転駆動力によって作動され、この作動により、吸入ポート14および吸入室17を経て前記蒸発器から取り入れた冷媒ガスを圧縮する。圧縮機構15により圧縮された冷媒ガスは吐出室18を経て、該吐出室に連通する吐出ポート16から前記凝縮器へ吐出される。
圧縮機構15は、図示の例では、従来よく知られた同芯型のベーンロータリ式の圧縮機構である。冷媒ガスを圧縮するための圧縮機構15は、両端開放のシリンダ部材19と該シリンダ部材の各開放端を気密的に閉鎖する平板状のフロントサイドブロック20及びリアサイドブロック21とで規定されるシリンダ室22を備える。
シリンダ室22は、図2に示すように、その横断面が楕円形をなす。シリンダ室22内には、回転軸23を有する円柱状のロータ24が同芯的に収容されている。回転軸23は、図1に示すように、フロントサイドブロック20及びリアサイドブロック21の各ボス部25および26の内周面から成る各滑り軸受面20a、21aで、回転可能に支承されている。回転軸23は、前記エンジンにより駆動され、これによりロータ24が一方向へ駆動回転される。
ロータ24には、図2に示すように、複数のベーン27がロータ24の周方向へ互いに間隔をおいて保持されている。ベーン27は、従来よく知られているように、ロータ24の周方向へシリンダ室22を区画することにより、該シリンダ室を複数の圧縮室22aに分割する。各ベーン27は、従来よく知られているように、シリンダ室22の周壁へ向けての背圧を受けることにより、ロータ24の回転に伴ってシリンダ室22の周壁面を摺動する。
このロータ24の回転に伴って、各圧縮室22aは、その容積の増大および減少を繰り返すことから、前記したように、吸入ポート14からの冷媒ガスは、圧縮機構15の一側に形成された吸入室17を経て、従来よく知られているように、圧縮機構15の吸入口15aから前記各圧縮室22aに吸入される。また、圧縮室22aで圧縮された冷媒ガスは、圧縮機構15の吐出弁15bが設けられた吐出口15cから圧縮機構15の他側に形成された吐出室18を経て、吐出ポート16から排出される。
圧縮機構15の一側に形成される吸入室17は、図1に示す例では、圧縮機構15のフロントサイドブロック20と、該フロントサイドブロックを覆うフロントハウジング部材12とにより、その間に形成されている。
再び図1を参照するに、圧縮機構15のシリンダ室22を規定するシリンダ部材19と、該シリンダ部材の一方の開放端を閉鎖するリアサイドブロック21とは、ボルト28で結合されている。ボルト28は、リアサイドブロック21をその板厚方向へ貫通し、シリンダ部材19の一端の縁部に形成されたねじ穴29に螺合する。締結のためのボルト28は、ハウジング13の周方向にほぼ等間隔をおいて配置されている。リアサイドブロック21とハウジング本体11との間の気密性は、両者間に配置された環状シール部材30によって保持されている。
また、シリンダ部材19と、該シリンダ部材の他方の開放端を閉鎖するフロントサイドブロック20とは、該フロントサイドブロックを覆うフロントハウジング部材12と共に、ボルト31で結合されている。
フロントハウジング部材12には、ボルト31のためのボルト座面32が形成され、該座面に形成された貫通孔から成るボルト孔33が形成されている。フロントサイドブロック20にはボルト孔33に整合するボルト孔34が形成され、またシリンダ部材19の他端の縁部には、ボルト孔34に整合するねじ穴35が形成されている。ボルト31は、その頭部31aがボルト座面32に受け入れられるように、またその軸部31bがボルト孔33、34を貫通するように、該ボルト孔に挿入され、軸部31bの先端部がシリンダ部材19のねじ穴35に螺合する。このボルト31の締め付けにより、フロントハウジング部材12、フロントサイドブロック20およびシリンダ部材19が結合されている。
フロントハウジング部材12は、その円形フランジ部12aでハウジング本体11の開放端の円形フランジ部11aにボルト36により締結されている。
各ボルト31および36は、ボルト28におけると同様に、ハウジング13の周方向へほぼ等間隔に配置されている。
ハウジング本体11の開放端、フロントハウジング部材12およびフロントサイドブロック20の接合面の気密性は、これら各部材11、12および20の接合部に配置された環状シール部材37により保持される。
しかしながら、フロントハウジング部材12とフロントサイドブロック20との間には吸入室17が形成されており、該吸入室内の冷媒ガスが、フロントハウジング部材12およびフロントサイドブロック20の両者を貫通するボルト31と、該ボルトを受け入れるボルト孔33との間を経て、ボルト31の頭部31aと該頭部を受けるボルト座面32との間から外部に漏れ出る虞がある。この漏れを防止するために、ボルト31にガスケット38が組み込まれている。
このガスケット38および該ガスケットが組み付けられるボルト31の詳細を図3に沿って説明する。
ボルト31は、例えば鉄材料からなる六角穴付きボルトであり、前記したように、頭部31aと、該頭部から一体的に形成された軸部31bとを有し、該軸部には、頭部31aから所定の間隔をおいてねじ山31dが形成されている。図示の例では、頭部31aと軸部31bとの間には、頭部31aから張り出す座部31cが形成されている。ボルト31には、防錆のために、例えば電気亜鉛メッキが施されている。
このボルト31には、ガスケット38が係止されている。このガスケット38は、例えば銅のような金属材料からなり、図4(a)および図4(b)に示すように、ボルト31のねじ山31dを経て軸部31bへの挿通を許す穴39を規定する環状部38aと、該環状部の直径方向に張り出す一対の張出部38bとを有する金属板で形成されており、シール性を満たすために、例えば無電解メッキ法でスズメッキが施されている。一対の張出部38bは、図5に示すように、両張出部38bが互いに同一方向へ立ち上がるように環状部38aから折り曲げられ、この折り曲げにより、結合手段を構成する一対の係止爪38bが形成される。
ガスケット38は、図6に示すように、張出部38bで構成された係止爪をボルト31の頭部31aに向けて、ボルト31の軸部31bに挿入され、その係止爪38bがボルト31の座部31cに係止される。この一対の係止爪38bのばね作用により、ガスケット38は、図3に示したように、その環状部38aが頭部31aの下面である座部31cを覆うように、頭部31aに確実に位置決められる。
座部31cを不要とすることができ、この場合、ガスケット38の係止爪38bは、ボルト31の頭部31aに直接的に係止することができる。
ボルト31は、図1に沿って説明したとおり、シリンダ部材19のねじ穴35に螺合され、その締め付けによってフロントハウジング部材12、フロントサイドブロック20およびシリンダ部材19を強固に結合する。このボルト31には、予めガスケット38が係止されていることから、ボルト31による締結作業で、ガスケット38をボルト31と別体に取り扱うことなくこれと一体的に取り扱うことができる。従って、従来のようなガスケットの脱落や位置ずれに注意を払うことなくボルト31をねじ穴35に螺合することができるので、ハウジング11の組み付け作業の簡素化を図ることにより、気体圧縮機10の組み立て作業の簡素化及び迅速化を図ることができることから、気体圧縮機10の組み立て作業が容易になる。
結合手段を構成する係止爪38bのばね力を利用することなく該係止部でガスケット38をボルト31の頭部31aに係止することができる。また、ガスケット38に単一の係止爪を設けることができ、あるいは必要に応じて3個以上の係止爪を形成することができる。
図7に示す例は、ボルト31の頭部31aの直下、すなわち図示の例では座部31cの直下に軸部31bの軸線方向に一様な外径を有する増径部31eを設け、該増径部にガスケット38を圧入することにより、ボルト31およびガスケット38を相互に結合した例を示す。結合手段を構成する増径部31eの外径は、軸部31bのそれより大きく、座部31cのそれよりも小さい。
増径部31eに圧入されるガスケット38は、図8(a)および図8(b)に示すように、ボルト31のねじ山31dを経て軸部31bへの挿通を許すべく、これらの外径よりも大きくかつ増径部31eへの圧入を許す口径の穴39を規定する環状部材からなる。
ボルト31による前記した締結作業に先立ち、ボルト31の増径部31eにガスケット38を圧入することにより、図6に示したように、ボルト31の頭部31aにガスケット38を位置決めることができ、ボルト31およびガスケット38を別体に取り扱うことなく両者を一体的に取り扱うことができることから、前記した例におけると同様に、ガスケットの脱落や位置ずれに注意を払うことなくボルト31をねじ穴35に螺合することができる。
ボルト31の軸部31bに一様な外径を有する増径部31eを形成することに代えて、図9に示すように、軸部31bに、頭部31aからねじ山31dへ向けて外径を漸減させるテーパ部31fを形成することができる。テーパ部31fから成る結合手段を採用した場合、ガスケット38の穴39(図8(a)参照)の口径をテーパ部31fの最小径よりも大きくかつその最大径よりも小さく設定される。これにより、ガスケット38のテーパ部31fへの圧入によって、ガスケット38をボルト31の頭部31aあるいはその座部31cに当接する位置に保持することができる。
本発明に係る気体圧縮機10によれば、前記したように、ボルトとガスケットとの間に設けられた結合手段によって両者を位置決めることができるので、従来のようなガスケットの脱落や位置ずれに注意を払うことなくボルトをねじ穴に螺合することができ、これによりハウジングの組み付け作業の簡素化を図ることにより、気体圧縮機の組み立て作業の簡素化及び迅速化を図ることができることから、気体圧縮機の組み立て作業が容易になる。
前記したところでは、気体圧縮機としてベーンロータリ式圧縮機の例を示したが、これに限らず、本発明をスクロール式、その他の種々の気体圧縮機に適用することができる。
本発明に係る気体圧縮機を示す縦断面図である。 図1に示した気体圧縮機の横断面図である。 図1に示すボルトおよびガスケットの結合体を示す平面図である。 図4(a)および図4(b)図は、それぞれ図3に示したガスケットのボルトへの結合前の状態で示す平面図および側面図である。 図4(a)および図4(b)に示したガスケットの張出部を立ち上げて係止爪を形成した状態を示す図4(b)と同様な図面である。 図3に示した結合体を得るためのボルトとガスケットとの結合工程を示す平面図である。 本発明に係るボルトおよびガスケットの結合体の他の例を示す図3と同様な図面である。 図8(a)および図8(b)図は、それぞれ図7に示したガスケットの平面図および側面図である。 本発明に係るボルトの他の例を示す正面図である。
符号の説明
10 気体圧縮機
13 ハウジング
14 吸入ポート
15 圧縮機構
31 ボルト
31a 頭部
31b 軸部
31d ねじ山
31e 増径部(結合手段)
31f テーパ部(結合手段)
32 ボルト座面
33、34 ボルト孔(貫通孔)
38 ガスケット
38b 係止爪(結合手段)

Claims (4)

  1. 気体を圧縮する圧縮機構と、ボルト座面および該ボルト座面に形成された貫通孔を有し、前記圧縮機構を収容するハウジングと、ねじ溝が形成された軸部および該軸部の一端に形成された頭部を有し、前記ボルト座面から前記貫通孔を挿通して配置され、前記ハウジングと前記圧縮機構との結合のために該圧縮機構にねじ締めされるボルトと、該ボルトの前記頭部と該頭部を受ける前記ボルト座面との気密性を保持すべく、前記ボルト頭部の底面と前記ボルト座面との間で前記ボルト軸部に挿通された環状のガスケットとを備え、前記ガスケットと前記ボルトとの間には該ボルトと前記ガスケットとを結合する結合手段が設けられ、該結合手段により、前記ボルトと前記ガスケットとは相互に結合されていることを特徴とする気体圧縮機。
  2. 前記ボルトおよび前記ガスケットは相互に異なる材料でメッキ処理を施されている請求項1に記載の気体圧縮機。
  3. 前記結合手段は、前記ガスケットに形成され前記ボルト頭部に係止される一対の係止部からなる請求項2に記載の気体圧縮機。
  4. 前記結合手段は、前記ボルト軸部の前記頭部近傍に形成され前記ガスケットが圧入される増径部からなる請求項2に記載の気体圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1972754A1 (en) * 2007-03-20 2008-09-24 Calsonic Compressor Inc. Fastener member and gas compressor using the same
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