JP2006143632A - ゲル状又はクリーム状の外用組成物 - Google Patents

ゲル状又はクリーム状の外用組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】アスコルビン酸誘導体を含み、長期保存中にも性状の変化がなく安定性にすぐれると共に、良好な使用感と高い生体安全性を具えたゲル状又はクリーム状の外用組成物を提供すること。
【解決手段】ブレチラグルコマンナンとキサンタンガム、もしくはファーセラランとカリウム塩からなる組み合わせ成分とアスコルビン酸誘導体と水とを含んでなる外用組成物、並びに上記各成分に加えてさらに油性成分及び/又は界面活性剤を含んでなる外用組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アスコルビン酸誘導体を含むゲル状又はクリーム状の外用組成物に関し、詳しくは、長期間保存しても粘度低下や分離等を引き起こすことがなく性状安定性にすぐれると共に、高い生体安全性と良好な使用感を有する上記組成物に関する。
紫外線曝露或いは加齢に伴って生ずる色素沈着、特にシミ・そばかすの予防、症状改善を目的として、従来よりアスコルビン酸誘導体、ハイドロキノン誘導体など種々の美白剤が提案され、それらを配合した美白用外用剤が上市されている。
それらの美白剤の中でも、特にアスコルビン酸誘導体はすぐれた有効性と生体安全性を有しており、種々の美白用外用剤に配合されて高い評価を得ている。しかしながらアスコルビン酸誘導体の場合、これを含むゲルやクリームを調製しようとすると、通常のゲルやクリームの処方をそのまま適用したのでは、経時的な粘度低下や分離を生ずることがあって、安定性のよいゲルやクリームを得ることが困難であるという難点がある。又、ゲルやクリームの安定性を増すため、ヒドロキシエチルセルロースやキサンタンガムなどの高分子成分を多量に配合すると、皮膚塗布時の延びが悪くなったり、強いべたつき感が生ずるなど製剤の使用感が低下する問題がある。
かかる点を改善する方法として、特開2003−12498号公報に、アスコルビン酸誘導体を含む組成物中にアルキル化カルボキシビニルポリマーなどのアルキル化水溶性高分子を配合することが提案されているが、この方法の場合、用いる配合剤が合成高分子であることに基づく安全性の問題が残されており、さらに得られるゲルが乳化物からなる不透明ゲルに限られ、消費者の嗜好に合致した透明乃至半透明のゲルを調製することができないという難点もある。
特開2003−12498号公報
本発明者らは、アスコルビン酸誘導体を含むゲル状又はクリーム状の外用組成物の調製に於ける上述の如き問題点に鑑み、長期間保存しても粘度低下や分離を生じたり或いは展延性等が変化したりすることがなく性状安定性にすぐれると共に、高い生体安全性と良好な使用感を有するゲル状或いはクリーム状のアスコルビン酸誘導体含有外用組成物を調製する方法、さらには不透明ゲルのみならず透明乃至半透明のゲルをも調製し得る上記方法について鋭意検討を重ねた結果、増粘作用を有することが知られている天然物由来の多糖のうちでも、特にブレチラマンナン或いはファーセラランを選択し、これを特定の助剤と組み合わせ用いた場合、比較的少ない配合量であっても性状安定性にすぐれたゲル或いはクリームが得られ、これによって上記の諸課題の解決が可能となることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は第一に、アスコルビン酸誘導体、ブレチラグルコマンナン、キサンタンガム及び水、もしくはアスコルビン酸誘導体、ファーセララン、カリウム塩及び水を含んでなるゲル状の外用組成物に関するものである。
本発明は第二に、上記の組成に加えて、さらに油性成分及び/又は乳化剤を含んでなるゲル状又はクリーム状の外用組成物に関するものである。
上記の第一又は第二の構成からなる本発明のアスコルビン酸誘導体を含むゲル状又はクリーム状の外用組成物は、長期の保存に際してもゲルの崩壊や粘度低下が生ずることがなく性状安定性にすぐれるばかりでなく、使用感の点でも、用いる配合成分の特性と多量配合を必要としないこととが相俟って、皮膚塗布時の延びがよく、厚みがあってべたつきは全く無いなど、外用組成物として極めて好ましい特性を有している。
又、本発明の外用組成物の安定化に関わる成分が植物由来のものであるが故に、皮膚刺激等が少なく生体安全性の点でも極めてすぐれている。
さらに、本発明の第一の構成によれば、従来調製が困難であったアスコルビン酸誘導体を含む透明乃至半透明で安定なゲル状組成物が提供される。。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に云うアスコルビン酸誘導体としては、例えばL‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルナトリウム、L‐アスコルビン酸‐2‐リン酸エステルマグネシウム、L‐アスコルビン酸‐2‐硫酸エステルナトリウム、L‐アスコルビン酸‐2‐硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L‐アスコルビン酸‐2‐グルコシド(2‐O‐α‐D‐グルコピラノシル‐L‐アスコルビン酸)、L‐アスコルビン酸‐5‐グルコシド(5‐O‐α‐D‐グルコピラノシル‐L‐アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L‐アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L‐アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL‐アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3‐O‐エチルアスコルビン酸、L‐アスコルビン酸‐2‐リン酸‐6‐O‐パルミテートナトリウム等が挙げられる。
本発明は、それらアスコルビン酸誘導体のいずれに適用した場合にも、すぐれた性状安定化効果と使用感改善効果を示すゲル或いはクリームを与えるが、それら効果は、アスコルビン酸誘導体のうちでもL‐アスコルビン酸‐2‐グルコシドを用いた場合にとりわけ顕著となることから、本発明は該誘導体に用いて特に好適である。
それらアスコルビン酸誘導体を含むゲル状又はクリーム状の外用組成物を調製するために本発明で用いる多糖のうち、ブレチラグルコマンナンは、グルコースとマンノースの繰り返しの14種類のオリゴ糖の化学構造からなるものであり、ラン科シラン属植物に多く含まれることから、シラン属植物からこれを抽出し、単離、精製して用いることが出来るが、シラン属植物のエキスを精製することなくそのまま使用することも可能でありかつ簡便である。
シラン属植物からの単離、精製物又はエキスを用いる場合、シラン属植物としては、例えばシラン[Bletilla striata(THUNB.)REICHB. fil]、シロバナシラン(Bletilla striata var. alba)、オウカビャッキュウ(Bletilla ochracea Schltr.)、アオバナシラン(Bletilla striata var. coerulea)などがあり、本発明に於いては、それらシラン属植物の全草又は根(球根)、就中根(球根)が原料として好適に用いられる。
また、それらシラン属植物のうちでも、ブレチラグルコマンナンの含量の観点からシラン[Bletilla striata(THUNB.)REICHB. fil]の使用が好ましく、特にシランの球根、即ち漢方生薬の白及(ビャッキュウ)の使用が最も好ましい。
シラン属植物からブレチラグルコマンナンを単離、精製し或いはブレチラグルコマンナンを含むエキスを調製する際に使用する抽出溶媒としては、水が最も好ましいが、水と水混和性の有機溶媒、例えばエタノールなどの低級アルコール類、1,3−ブチレングリコールなどのグリコール類等との混合液を用いることもできる。抽出条件としては、例えば浸漬法により抽出を行う場合であれば、被抽出物に対して抽出溶媒を一般に1:1〜1:50、好ましくは1:5〜1:20の量比(重量比)で用い、抽出温度としては40〜90℃、好ましくは60〜80℃で抽出を行う。抽出時間は1〜72時間、特に12〜24時間が好ましい。
かくして抽出が終わったならば、ろ過、遠心分離など適宜の固液分離手段を用いて抽出残渣を除去し、ブレチラグルコマンナンを含む抽出液を得る。ここに得られる抽出液は、これをそのままもしくは所定濃度に濃縮した上ブレチラグルコマンナン含有エキスとして用いてもよく、或いはさらに常法に従ってブレチラグルコマンナンを単離、精製して用いてもよい。
一方、ファーセラランはβ−カラギーナンとκ−カラギーナンとの混合体であり、植物中には、特にカタメンキリンサイ属のカタメンキリンサイに、その細胞壁の構成成分として高含量で存在することから、該植物から抽出、単離、精製して得ることができる。又、前記のブレチラグルコマンナンの場合と同様にしてカタメンキリンサイから抽出して得られるエキスを用いるようにしてもよい。
上記のブレチラグルコマンナン或いはファーセラランを用いる本発明のアスコルビン酸誘導体含有ゲル状外用組成物の調製は以下のようにして行われる。
まずブレチラグルコマンナンの場合は、該多糖に加えてさらにキサンタンガムを組み合わせ用いる。
ブレチラグルコマンナンとキサンタンガムの量比は、固形分重量比で一般に1:5〜10:1の範囲、好ましくは1:3〜5:1の範囲である。キサンタンガムの量が上記の範囲より多くなると、得られるゲルがべたつきの強い又白濁したものとなってしまう傾向にあり、一方少なくなるとゲルの形成が困難となることがあって、いずれも好ましくない。
このブレチラグルコマンナンとキサンタンガムを用いるゲルの調製は、それら成分をアスコルビン酸誘導体を含む水性媒体溶液に加え、必要ならば加熱下に攪拌、混合、溶解した後、放置もしくは放冷することによって行われ、これによって透明又は半透明のアスコルビン酸誘導体含有ゲルを得ることができる。
この場合、アスコルビン酸誘導体を含む水性媒体溶液としては、一般には水溶液が用いられるが、水と20重量%以下の低級アルコール類(例えばエタノールなど)或いはグリコール類(例えば1,3−ブチレングリコールなど)とからなる混合液を媒体とするアスコルビン酸誘導体溶液を用いることもできる。又、該溶液中には、後述する外用組成物用の添加剤が配合されていてもよい。
アスコルビン酸誘導体水性媒体溶液に対するブレチラグルコマンナンとキサンタンガムの添加量は、該溶液中に於けるブレチラグルコマンナンの濃度が、固形分で0.01〜2重量%、特に0.1〜0.5重量%の範囲となるような量とするのがよい。
以上の如くして得られるゲルは、すぐれた性状安定性と良好な使用感とを有するものであるが、上記の工程中アスコルビン酸誘導体水性媒体溶液に添加する成分として、ブレチラグルコマンナンとキサンタンガムに加えてさらに、本発明で用いる今一つの水溶性多糖であるファーセラランを用いるようにした場合、使用感特に展延性と厚みの一段と向上したゲルを得ることが可能であって好ましい。この場合、ファーセラランの使用量は、ブレチラグルコマンナン100重量部に対して100〜500重量部の範囲とするのがよい。
次に、本発明のゲル状外用組成物を調製するための多糖としてファーセラランを用いる場合は、該多糖とカリウム塩とを組み合わせ用い、これをアスコルビン酸誘導体含有水性媒体溶液に添加し、以下ブレチラグルコマンナンを用いる場合と同様に操作することにより透明又は半透明のゲルが得られる。
ここでカリウム塩としては、特に限定されないが、塩化カリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、硝酸カリウム、硫酸カリウム、燐酸二カリウム、燐酸二水素カリウム等の無機塩、或いはアルギン酸カリウム、DL−酒石酸水素カリウム、L−酒石酸水素カリウム、ソルビン酸カリウム、グリチルリチン酸ジカリウムなどの有機酸塩が挙げられ、それらは単独でもしくは二種以上混合して用いられる。
カリウム塩の使用量は、ファーセララン100重量部に対して一般に1〜50重量部、好ましくは5〜20重量部の範囲である。
アスコルビン酸誘導体含有水性溶液に対するファーセララン及びカリウム塩の添加量は、該溶液中に於けるファーセラランの濃度が、固形分で0.2〜3重量%、特に1.0〜1.5重量%の範囲となるような量とするのがよい。
以上のようなアスコルビン酸誘導体を含む透明又は半透明のゲル状外用組成物の調製に際して、アスコルビン酸誘導体及び水溶性多糖とキサンタンガム又はカリウム塩を含む水性媒体溶液を、油性成分及び/又は界面活性剤を用いて常法により乳化し或いはさらにゲル化させることにより、クリーム状もしくは不透明ゲル状のアスコルビン酸誘導体含有外用組成物を得ることができる。
ここで、油性成分としては特に限定はされないが、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis‐11‐エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2‐エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては特に限定はされないが,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α‐スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2‐アルキル‐1‐アルキル‐1‐ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N‐ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N‐ジメチル‐N‐アルキル‐N‐カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N‐トリアルキル‐N‐アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N‐アシルアミドプロピル‐N′,N′‐ジメチル‐N′‐β‐ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、天然物由来の界面活性作用成分として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
外用組成物の性状をゲルとクリームのいずれとするかは、水溶性多糖の添加量によって調整が可能であり、例えばゲル状の外用組成物を調製しようとする場合には、アスコルビン酸誘導体を含む乳化物溶液中の水溶性多糖の濃度が、ブレチラグルコマンナンであれば0.1〜2重量%、特に0.5〜1重量%の範囲、又ファーセラランであれば0.2〜2重量%、特に0.5〜1重量%の範囲となるようにするのがよい。
一方、クリーム状の外用組成物を調製しようとする場合には、同じくアスコルビン酸誘導体を含む乳化物溶液中の水溶性多糖の濃度が、ブレチラグルコマンナンであれば0.01〜0.5重量%、特に0.05〜0.3重量%の範囲、又ファーセラランであれば0.01〜0.5重量%、特に0.1〜0.3重量%の範囲となるようにすることにより均一かつ安定なクリームを得ることができる。
以上の如くして得られる本発明の外用組成物は、化粧料、医薬部外品、医薬のいずれとしても使用可能であり、又剤型としては、クリーム、軟膏、ゲル製剤、パック剤など、用途或いは適用対象等に応じて適宜のものとすることができる。
本発明の外用組成物には、前記した必須成分のほかに、通常外用組成物に用いられる種々の添加剤を必要に応じて適宜配合することができる。この様な添加剤としては、特に限定されないが、例えば保湿剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、色素、香料、抗酸化剤、生理活性成分等がある。又、本発明で用いる水溶性多糖の作用効果を損なわない範囲で、増粘作用を有する他の成分を配合するも差し支えない。
ここで、保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3‐ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、マルトース等の糖類、乳酸菌醗酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体(例えばトリメチルグリシンなど)が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2‐ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6‐又は12‐ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸アミル及びその誘導体、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル、パラメトキシ桂皮酸2‐エチルヘキシル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4‐ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、2‐ヒドロキシ‐4‐メトキシベンゾフェノン‐5‐スルホン酸塩、4‐ターシャリーブチル‐4‐メトキシベンゾイルメタン、2‐(2‐ヒドロキシ‐5‐メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
生理活性成分としては、例えば美白成分として、t‐シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体(ハイドロキノン−β−D−グルコースなど)、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、ハスの実発酵物、党参抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、ジンコウ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、サワヒヨドリ抽出物、甘草抽出物、コンブ等の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5‐ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・美肌化成分として、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t‐シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α‐ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ‐アミノ‐β‐ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキス、カッコンエキスなどの生薬抽出エキス、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、米醗酵エキス、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro)抽出物、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、酵母抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩等が、又抗炎症剤として、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物などの生薬抽出物等がある。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン‐β‐D‐グルコピラノシド)、α‐アルブチン(ハイドロキノン‐α‐D‐グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4‐n‐ブチルレゾルシノール、4‐イソアミルレゾルシノール等が、2,5‐ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5‐ジアセトキシ安息香酸、2‐アセトキシ‐5‐ヒドロキシ安息香酸、2‐ヒドロキシ‐5‐プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等が、α‐ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α‐ヒドロキシオクタン酸等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、白芥子抽出物、イネ抽出物、ムラサキシキブ抽出物、シラカバ抽出物、ハマメリス抽出物、ウーロン茶抽出物等がある。
さらに、増粘作用を有する成分としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
次に、製造例(水溶性多糖の調製例)、実施例(外用組成物の処方例)及び試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
製造例1.
白及の細切物100gに精製水900gを混合し、80℃で3時間抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明の抽出物溶液520gを得た(固形分濃度2.5%)。
製造例2.
カタメンキリンサイの乾燥物40gを精製水1000g部に浸漬し、80℃で3時間攪拌しながら抽出した後ろ過し、淡黄色透明の抽出物溶液480gを得た(固形分濃度1.5%)。
実施例1.ゲル組成物
[A成分] 部
アスコルビン酸グルコシド 2.0
水酸化ナトリウム 0.23
製造例1の白及抽出物溶液 10.0
キサンタンガム 0.2
製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液 50.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
エタノール 1.0
メチルパラベン 0.03
エチルパラベン 0.006
精製水 全量が100部となる量
[B成分]
香料 適量
上記のA成分を攪拌混合した。これにB成分を加えてさらに攪拌混合して半透明のゲル組成物を得た。
実施例2.ゲル組成物
[A成分] 部
アスコルビン酸グルコシド 2.0
水酸化ナトリウム 0.23
製造例1の白及抽出物溶液 10.0
キサンタンガム 0.2
1,3−ブチレングリコール 5.0
エタノール 5.0
メチルパラベン 0.15
エチルパラベン 0.05
精製水 全量が100部となる量
[B成分]
香料 適量
上記のA成分を攪拌混合した。これにB成分を加えてさらに攪拌混合して半透明のゲル組成物を得た。
実施例3.ゲル組成物
[A成分] 部
アスコルビン酸グルコシド 2.0
水酸化ナトリウム 0.23
製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液 70.0
塩化カリウム 0.7
エタノール 1.5
メチルパラベン 0.045
エチルパラベン 0.015
精製水 全量が100部となる量
[B成分]
香料 適量
上記のA成分を攪拌混合した。これにB成分を加えてさらに攪拌混合して透明のゲル組成物を得た。
実施例4〜6.ゲル組成物
実施例1〜3に於いて、水酸化ナトリウム0.23部の代わりにアルギニン2.2部を用いるほかは実施例1と同様にして実施例4の、実施例2と同様にして実施例5の、又実施例3と同様にして実施例6の半透明ゲル組成物をそれぞれ得た。
実施例7.ゲル組成物
実施例1に於いて、製造例1の抽出物溶液10部に代えて、ブレチラグルコマンナン0.2部を、又製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液50部に代えてファーセララン0.8部をそれぞれ用いるほかは実施例1と同様にして半透明のゲル組成物を得た。
実施例8.ゲル組成物
実施例2に於いて、製造例1の白及抽出物溶液10部に代えて、ブレチラグルコマンナン0.2部を用いるほかは実施例2と同様にして半透明のゲル組成物を得た。
実施例9.ゲル組成物
実施例3に於いて、製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液50部に代えてファーセララン0.8部を用いるほかは実施例3と同様にして透明のゲル組成物を得た。
実施例10.クリーム組成物
[A成分] 部
流動パラフィン 5.0
ヘキサラン (注1) 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 4.0
ブチルパラベン 0.1
(注1)株式会社テクノーブル製 トリオクタン酸グリセリル
[B成分]
アスコルビン酸グルコシド 2.0
水酸化ナトリウム 0.23
製造例1の白及抽出物溶液 2.0
キサンタンガム 0.1
製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液 20.0
メチルパラベン 0.1
モイストン・C (注2) 1.0
精製水 全量が100部となる量
(注2)株式会社テクノーブル製 NMF成分
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリーム組成物を得た。
実施例11.クリーム組成物
[A成分] 部
スクワラン 5.0
ヘキサラン 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 4.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分]
アスコルビン酸グルコシド 2.0
アルギニン 2.2
製造例1の白及抽出物溶液 5.0
キサンタンガム 0.2
メチルパラベン 0.1
アルフォマリン−CL (注3) 2.5
精製水 全量が100部となる量
(注3)株式会社テクノーブル製 水溶性コラーゲン
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分のうちアルフォマリン−CLを除く成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、アルフォマリン−CL及びC成分を加えてさらに攪拌混合してクリーム組成物を得た。
実施例12.クリーム組成物
[A成分] 部
ホホバ油 4.0
ヘキサラン 4.0
パラフィン 5.0
グリセリルモノステアレート 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート 5.0
[B成分]
アスコルビン酸グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.38
製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液 20.0
ナポーリン・A (注4) 5.0
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
(注4)株式会社テクノーブル製 海藻エキス
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合してクリーム組成物を得た。
実施例13.クリーム組成物
実施例10に於いて、製造例1の白及抽出物溶液2.0部に代えてブレチラグルコマンナン0.1部を、又製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液50部に代えてファーセララン0.3部をそれぞれ用いるほかは実施例10と同様にしてクリーム組成物を得た。
比較例1
実施例2に於いて、製造例1の白及抽出物溶液10部に代えて、ガラクトマンナン0.1部を用いるほかは実施例2と同様にして外用組成物を得た。
比較例2
実施例2に於いてキサンタンガム0.2部に代えてアルギン酸ナトリウム0.4部を用いるほかは実施例2と同様にして外用組成物を得た。
比較例3
実施例2に於いてキサンタンガムを用いないほかは実施例2と同様にして外用組成物を得た。
比較例4
実施例3に於いて、製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液70部に代えて、カルボキシビニルポリマー0.3部を用いるほかは実施例3と同様にして外用組成物を得た。
比較例5
実施例3に於いて、塩化カリウム0.7部に代えて塩化ナトリウム0.9部を用いるほかは実施例1と同様にして外用組成物を得た。
比較例6
実施例3に於いて、塩化カリウムを用いないほかは実施例1と同様にして外用組成物を得た。
比較例7
実施例10に於いて、製造例1の白及抽出物溶液2.0部に代えてヒアルロン酸ナトリウム0.2部を、又製造例2のカタメンキリンサイ抽出物溶液20部に代えてカルボキシビニルポリマー0.2部をそれぞれ用いる他は実施例10と同様にしてクリーム組成物を得た。
試験例1.
実施例1〜3および比較例1〜7で調製した組成物の性状を目視で検査し、さらに適量を前腕内側部に塗布し、使用感を比較した。実施例1〜3の組成物は透明〜半透明のゲル状であり、前腕内側部に塗布することが可能であり、厚みがあり、延びが良く、べたつきが無く、使用感が非常に良好であった。比較例1〜6の組成物は各成分を混合した時点で白濁した液となり、析出物が認められた。従って、比較例1〜6の組成物については使用感を確認することができなかった。
試験例2.
実施例10および比較例7で調製したクリームの性状を目視で検査し、さらに適量を前腕内側部に塗布し、使用感を比較した。また、経時的な安定性について確認を行った。実施例10のクリームは厚みがあり、べたつきが無く使用感が良好であった。さらに4℃、40℃、50℃においても3ヶ月分離、離水は確認されなかった。比較例7のクリームは厚みが無く、ややべたつき感があった。また、比較例7のクリームは50℃において調製後3日後には分離が確認され、40℃においても2週間で分離が認められた。
以上の試験例1及び2の結果から、ブレチラグルコマンナン及び/又はシラン属植物エキスとキサンタンガム、或いはファーセララン及び/又はカタメンキリンサイ抽出物とカリウム塩を組み合わせることで、アスコルビン酸誘導体を含む安定で使用感の良好なゲル状組成物或いはクリーム状組成物を得ることができることが明らかとなった。
これに対して、本発明の水溶性多糖に代えて他の多糖(ガラクトマンナン:比較例1)或いは増粘作用成分(カルボキシビニルポリマー:比較例4。ヒアルロン酸ナトリウム及びカルボキシビニルポリマー:比較例7)を用いた場合、ブレチラグルコマンナンと組み合わせる成分としてキサンタンガム以外の高分子物質を用いる(アルギン酸ナトリウム:比較例2)か、或いはキサンタンガムを使用しない場合(比較例3)、さらにはファーセラランと組み合わせる成分としてカリウム塩以外の塩を用いる(塩化ナトリウム:比較例5)か、或いはカリウム塩を使用しない場合(比較例6)には、安定なゲル状或いはクリーム状の組成物は形成されないことが判る。
試験例3
実施例1〜3及び10の方法で製造したゲル組成物およびクリーム組成物を、4℃、40℃および50℃で3ヶ月間保存した。保存開始前から1ヶ月毎にサンプルの性状を目視で観察し、それぞれのサンプルの20℃におけるpHを測定した。また、BL型粘度計を用いてゲル組成物およびクリーム組成物の硬さを評価した。BL型粘度計で測定する際は20℃で4号ローターを用いて60rpmで測定を行った。
各試料の経時的なpH変化を表1に、又経時的な粘度変化を表2に示す。
Figure 2006143632
Figure 2006143632
各実施例の組成物の性状は、実施例1及び2は半透明のゲル状組成物であり、実施例3は透明ゲル状組成物である。また、実施例10は均一なクリーム状組成物である。上記の条件で3ヶ月間保存しても外観に変化は認められなかった。また、pHおよび粘度については表1および表2に示した通り変化は認められなかった。

Claims (8)

  1. アスコルビン酸誘導体、ブレチラグルコマンナン、キサンタンガム及び水を含んでなるゲル状の外用組成物。
  2. さらにファーセラランを含む請求項1記載のゲル状の外用組成物。
  3. アスコルビン酸誘導体、ブレチラグルコマンナン、キサンタンガム及び水と油性成分及び/又は界面活性剤を含んでなるゲル状又はクリーム状の外用組成物。
  4. ブレチラグルコマンナンがラン科シラン属(Bletilla)植物からの単離、精製物及び/又はラン科シラン属植物のエキスである請求項1乃至3項記載の外用組成物。
  5. アスコルビン酸誘導体、ファーセララン、カリウム塩及び水を含んでなるゲル状の外用組成物。
  6. アスコルビン酸誘導体、ファーセララン、カリウム塩及び水と油性成分及び/又は界面活性剤を含んでなるゲル状又はクリーム状の外用組成物。
  7. ファーセラランがカタメンキリンサイ属カタメンキリンサイ(Betaphycus gelatinum)からの単離、精製物及び/又はカタメンキリンサイ属カタメンキリンサイのエキスである請求項2、5又は6項記載の外用組成物。
  8. アスコルビン酸誘導体がアスコルビン酸グルコシドである請求項1乃至7項記載の外用組成物。
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