JP2006142079A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン Download PDF

Info

Publication number
JP2006142079A
JP2006142079A JP2006053555A JP2006053555A JP2006142079A JP 2006142079 A JP2006142079 A JP 2006142079A JP 2006053555 A JP2006053555 A JP 2006053555A JP 2006053555 A JP2006053555 A JP 2006053555A JP 2006142079 A JP2006142079 A JP 2006142079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bonus game
winning
symbol
game
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006053555A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4488434B2 (ja
JP2006142079A5 (ja
Inventor
Yasushi Iwata
康司 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Samy KK
Original Assignee
Sammy Corp
Samy KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp, Samy KK filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2006053555A priority Critical patent/JP4488434B2/ja
Publication of JP2006142079A publication Critical patent/JP2006142079A/ja
Publication of JP2006142079A5 publication Critical patent/JP2006142079A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4488434B2 publication Critical patent/JP4488434B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】ビックボーナスゲーム中において、上級者間でもメダルの獲得枚数に差が生じるスロットマシンを提供する。
【解決手段】役の抽選を行う役抽選手段61と、リール31の有効ライン上の入賞図柄を検知する入賞検知手段62と、ビックボーナス役の当選かつ入賞時にビックボーナスゲームに移行させるビックボーナスゲーム移行手段63と、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を行うシフト図柄抽選手段70と、シフト図柄抽選手段70での抽選に基づくシフト図柄の入賞によりビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける役入賞回数期待値を、第2シフト図柄の入賞時より大きくする役入賞回数変動手段72等とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行するときのシフト図柄を複数設けたスロットマシンに関するものである。
従来のスロットマシンとしては、一般遊技中にボーナス役の抽選が行われ、この抽選で、例えばビックボーナスに当選するとともに、ビックボーナス役を構成するリール図柄(「7」−「7」−「7」等)が有効ライン上に揃ったときにビックボーナス役の入賞となり、ビックボーナスゲームに移行する。
ビックボーナスゲームでは、最初にビックボーナスゲーム中の一般遊技がスタートし、この一般遊技中に、ボーナスゲームに移行するためのシフト(ボーナス・イン)図柄、例えば構成役の1つであるリプレイ図柄が入賞すると、ボーナスゲームに移行する。
そして、ボーナスゲームでは、高確率で特定役が入賞するモードとなり、この特定役が所定の入賞回数に到達するか、又はボーナスゲーム中の遊技回数が所定回数に到達したとき、ボーナスゲームが終了し、再度、ビックボーナスゲーム中の一般遊技に戻る。
以上のようにして、ビックボーナスゲーム中は、一般遊技からボーナスゲームへの移行、及びボーナスゲームから一般遊技への移行を繰り返し、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数が所定回数(例えば30回)に到達するか、又は一般遊技からボーナスゲームへの移行回数が最大回数(例えば3回)となったときのボーナスゲーム終了時に、ビックボーナスゲームが終了し、通常の一般遊技に戻るように設定されている。
そして、今日では、ビックボーナス役が入賞してビックボーナスゲームに移行したときには、より多くのメダル獲得を目指すために、種々の技術介入を可能としているが、その中でもいわゆる「リプレイ外し」が大半を占めている。
ここで、「リプレイ外し」とは、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数を最大限利用して、小役を多く獲得する手法である。
すなわち、ビックボーナスゲーム中は、一般遊技の上限回数及び一般遊技からボーナスゲームへの最大移行回数が予め定められているので、例えば一般遊技の上限回数を30回、一般遊技からボーナスゲームへの最大移行回数を3回とすると、ボーナスゲームへの移行を2回行った後のビックボーナスゲーム中の一般遊技においては、3回目のボーナスゲームへの移行を意図的に妨げ、小役の入賞を狙いつつ一般遊技回数を上限ぎりぎりの30回付近まで消化した後に、最後の3回目のボーナスゲームに移行させるという手法である。
また、ボーナスゲームへの移行を意図的に妨げる場合は、ボーナスゲームへのシフト図柄の入賞を意図的に外せば良く、このシフト図柄として「リプレイ」図柄が一般に広く採用されていることから、シフト図柄の入賞を意図的に外すことが「リプレイ外し」と称されている。
しかし、前述の従来のスロットマシンの多くの機種は、ビックボーナスゲーム中は、一般遊技において「リプレイ外し」を用いて小役入賞を狙うことのみとなっている。よって、ビックボーナスゲーム中の一般遊技時のゲーム内容が同じものとなっているという問題があった。
そして、リプレイ外しのみの技術介入では、一定以上の目押しの技能を有する者では、ビックボーナスゲーム時のメダル獲得枚数にほとんど差がつかないという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、ビックボーナスゲーム中において、従来にはなかった技術介入を可能とし、上級者間でもメダルの獲得枚数に差が生じるスロットマシンを提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
上述の課題を解決するために、請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、リールの停止時に、リールの有効ライン上に入賞図柄が存在するか否かを検知する入賞検知手段と、前記役抽選手段で特別ボーナス役が当選し、かつ、前記入賞検知手段が特別ボーナス図柄の入賞を検知したときに、一般遊技から特別ボーナスゲームに移行させる特別ボーナスゲーム移行手段と、特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数をカウントする特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段と、特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の入賞を前記入賞検知手段が検知したときに、ボーナスゲームに移行させるボーナスゲーム移行手段と、特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、遊技回数をカウントするボーナスゲーム中遊技回数カウント手段と、特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行した回数をカウントする移行回数カウント手段と、前記特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段が所定回数をカウントしたとき、又は前記移行回数カウント手段が所定回数をカウントしたときのボーナスゲームにおいて前記ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段が所定の遊技回数をカウントしたときのいずれか一方を満たしたときに、特別ボーナスゲームを終了して一般遊技に移行させる特別ボーナスゲーム終了手段とを備えるスロットマシンであって、特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を行うシフト図柄抽選手段と、前記シフト図柄抽選手段での抽選に基づくシフト図柄の入賞により特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値より大きくする期待値変動手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する役入賞回数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する役入賞回数期待値より大きくすることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊技回数を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊技回数より多くすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、前記入賞検知手段が第1入賞図柄の入賞を検知したときの払出し枚数を、第2入賞図柄の入賞を検知したときの払出し枚数より多くするボーナスゲーム中払出枚数変動手段を備えることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、複数並設された各リールには、それぞれ第1シフト図柄及び第2シフト図柄が所定位置に所定数配置されており、少なくとも1つのリールに、複数の第2シフト図柄を所定位置に配置するとともに、2つの第2シフト図柄によって挟まれる範囲のうちの少なくとも1つに、リールの停止制御による図柄の最大移動数を越える数の他の図柄を配列したことを特徴とする。
(作用)
請求項1の発明においては、通常の一般遊技中において、役抽選手段によって役の抽選が行われて特別ボーナス役が当選し、入賞検知手段が特別ボーナス役の入賞を検知すると、特別ボーナスゲーム移行手段は、通常の一般遊技から特別ボーナスゲームの一般遊技に移行させる。特別ボーナスゲーム中の一般遊技中においては、特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段は、その一般遊技回数をカウントする。また、その遊技毎に、シフト図柄抽選手段は、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を行う。この一般遊技中において、入賞検知手段がシフト図柄の入賞を検知すると、ボーナスゲーム移行手段は、ボーナスゲームに移行させる。
ボーナスゲームの移行時のシフト図柄は複数設けられ、ボーナスゲームでは、どのシフト図柄によって移行したかで、ボーナスゲームにおけるメダル等の獲得枚数期待値が異なる。期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移行したときのボーナスゲームの獲得枚数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行したときの獲得枚数期待値より大きくする。また、ボーナスゲームでは、ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段は、その遊技回数をカウントし、所定回数に到達したときは、ボーナスゲームを終了する。さらにまた、移行回数カウント手段は、特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行した回数をカウントする。そして、特別ボーナスゲーム終了手段は、特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数が所定回数に到達するか、又は所定回数のボーナスゲームを終了したときは、特別ボーナスゲームを終了して一般遊技に移行させる。
したがって、どのシフト図柄でボーナスゲームに移行したかによって、ボーナスゲームにおけるメダル等の獲得枚数に差が出るようになる。
請求項2の発明においては、第1シフト図柄の入賞によりボーナスゲームに移行したときは、第2シフト図柄で移行したときよりも、ボーナスゲーム中の役入賞回数が増加する。
また、請求項3の発明においては、第1シフト図柄の入賞によりボーナスゲームに移行したときは、第2シフト図柄で移行したときよりも、ボーナスゲーム中の遊技回数が多くなる。したがって、ボーナスゲームへの移行が第1シフト図柄であるか第2シフト図柄であるかによって、ボーナスゲーム中のメダル等の獲得枚数を異ならせることができる。
請求項4の発明においては、ボーナスゲーム中の入賞図柄が複数設けられ、入賞図柄によって払出し枚数が異なるので、遊技者の技術介入によってメダル等の獲得枚数にさらに差を設けることができる。
また、請求項5の発明においては、少なくとも1つのリールの2つの第2シフト図柄間には、リールの停止制御による図柄の最大移動数を越える数の他の図柄が配列されている。したがって、そのリールを最後に停止させるときに、他のリールの第2シフト図柄が有効ライン上に揃っているときでも、第2シフト図柄の入賞を避けることができ、シフト図柄の入賞において技術介入をすることが可能になる。
よって、遊技者は、第2シフト図柄よりも第1シフト図柄の入賞によってボーナスゲームを消化することで、より多くのメダル等を獲得することができるようになるが、例えばシフト図柄抽選手段で第2シフト図柄の当選が続いているときは、第2シフト図柄の入賞を積極的に外すことになるので、特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数が増加し、ボーナスゲームの移行回数が上限回数になる前に特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数の上限に到達し、特別ボーナスゲームが終了してしまう。したがって、遊技者は、既に消化した一般遊技回数等を考慮して、第2シフト図柄の入賞を外すか否かを考えければならなくなり、より深いゲーム性を出すことができる。
請求項1の発明によれば、特別ボーナスゲーム中の一般遊技中からボーナスゲームに移行する際のシフト図柄を複数設け、特別ボーナスゲーム中の一般遊技においてシフト図柄の抽選を行い、どのシフト図柄でボーナスゲームに移行したかによって、ボーナスゲームにおけるメダル等の獲得枚数(期待値)が異なるようにしたので、より深いゲーム性を出すことができ、上級者間でも、メダル等の獲得枚数に差がつくゲームを提供することができる。
請求項2の発明によれば、第1シフト図柄又は第2シフト図柄の入賞により、ボーナスゲーム中の役入賞回数に差を設けることができる。
また、請求項3の発明によれば、第1シフト図柄又は第2シフト図柄の入賞により、ボーナスゲーム中に遊技者に与える遊技回数に差を設けることができる。
請求項4の発明によれば、ボーナスゲーム中においても、入賞図柄によって払出し枚数が異なるので、遊技者のメダル等の獲得枚数にさらに差を設けることができる。
また、請求項5の発明によれば、第2シフト図柄がテンパイしたときに、遊技者のリールの停止操作等による技術介入により第2シフト図柄の入賞を避けることができ、遊技者の技能に応じてメダル等の獲得枚数にさらに差を設けることができる。したがって、遊技者は、特別ボーナスゲーム中の一般遊技において、第2シフト図柄がテンパイしたときは、既に消化した一般遊技回数等を考慮して、それを外すか否かを考えければならず、より深みのあるゲームを提供することができる。
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の特別ボーナスゲームとしてビックボーナスゲームを例に挙げて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシンの第1実施形態の外観を示す正面図である。図1において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20内には、3つの透明な表示窓21が設けられており、この表示窓21から、内部に並設された3つのリール(回胴)31(図示せず)の外周面の所定範囲が見えるようにリール31を配置している。
3つの各リール31は、リング状に形成されるとともに、その中心部には、(ステッピング)モータ32(図示せず)が連結されている。また、各リール31の外周面には、所定間隔で図柄が配列されている(この点については後述する)。そして、モータ32の回転によってリール31を回転させることで、表示窓21内にリール31上の図柄を上下方向に所定の速度で移動表示させる。
フロントパネル20の表示窓21を含む部分には、有効ライン22(22a〜22c)が表示されている。この有効ライン22は、水平方向の中段の有効ライン22aと、水平方向の上段及び下段の2本の有効ライン22bと、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本の有効ライン22cとから構成されている。各リール31の停止時に、この有効ライン22上に特定の図柄が揃った場合に入賞となり、メダルの払出しが行われる。
また、ゲーム時の有効ライン22は、投入したメダルに応じて異なり、例えば1枚のメダル投入の場合は、1つの有効ライン22a、2枚のメダル投入の場合は、水平方向の3つの有効ライン22a及び22b、3枚のメダル投入の場合は、さらに加えて斜め方向の2つの有効ライン22cを含む計5つの有効ライン22a〜22cとなる。フロントパネル20の右下側にはメダル投入口23が設けられており、ここから遊技者によってメダルが投入されると、それを検出センサ(図示せず)により判別し、投入されたメダル枚数に応じて有効ライン22を有効化し、有効ラインランプ24を点灯させる。
また、筐体の前面部において、スタートレバー41は、リール31の回転をスタートさせるときに遊技者が操作するレバーである。さらに、ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止するときに操作するスイッチ(ボタン)である。
さらにまた、フロントパネル20内の図1中、左下側にあるメダル払出し枚数表示LED25は、入賞時に払出し枚数に応じたメダル枚数を表示等するLEDである。一方、右下側の貯留メダル数表示LED27は、貯留されているメダル枚数を表示するLEDである。さらに、その上側には2つの回数表示LED28(28a及び28b)が設けられている。左側の回数表示LED28bは、ビックボーナスゲーム中のボーナスゲーム回数等を表示するLEDである。右側の回数表示LED28aは、ビックボーナス時の一般遊技回数や、ボーナスゲーム中の役入賞回数等を表示するLEDである。
図2は、図1のスロットマシン10の各リール31の図柄配列を示す図である。各リール31の外周面には、21個の図柄が等間隔に配列されており、各リール31ごとに異なる配列がなされている。なお、図2では、実際の図柄とは異なり、文字によって図柄配列を表現している。
図3は、スロットマシン10の役構成を示す図である。役の種類は、ビックボーナス役である「赤7」及び「青7」と、小役である「ベル」、「青リンゴ」、「チェリー」及び「スイカ」と、「リプレイ」とから構成されている。ゲームのリール31の停止時に、これらの図柄が有効ライン22上に揃ったときに入賞となる。
また、ビックボーナスゲーム中の一般遊技から、ボーナスゲームに移行させるためのシフト(ボーナス・イン)図柄は、本実施形態では2つ(「リプレイ」図柄及び「青リンゴ」図柄)設けられている。そして、1回のボーナスゲームの遊技回数は、12ゲームに設定されているとともに、入賞したシフト図柄によってボーナスゲーム中の役入賞回数期待値が異なるように設定されている。本実施形態では、「リプレイ」図柄によってボーナス・インしたときは、略12回の役入賞回数期待値P1を有し、「青リンゴ」図柄によってボーナス・インしたときは、略8回の役入賞回数期待値P2を有するように設定される。
さらにまた、ボーナスゲーム中は、2種類の入賞図柄(「リプレイ」図柄及び「青リンゴ」図柄)が設けられており、それぞれ入賞時のメダルの払出枚数が異なるように、すなわち「リプレイ」図柄によって入賞したときは15枚のメダルが払い出され、「青リンゴ」図柄によって入賞したときは6枚のメダルが払い出されるように設定されている。
次に、スロットマシン10内部の制御動作について説明する。図4は、第1実施形態のスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。図4において、メインボード等に搭載されたCPUを含むゲーム制御手段60は、ゲーム全体の進行をつかさどる部分である。ゲーム制御手段60は、スタートレバー41及びストップスイッチ42と、各リール31に連結されたモータ32と電気的に接続されており、スタートレバー41のオン状態を検知することによって、モータ32を駆動して各リール31を回転させるとともに、役抽選手段61等により種々の制御を行い、ストップスイッチ42のオン状態を検出すると、役抽選手段61での抽選結果等に基づいてモータ32の回転を制御しつつ停止させ、リール31の回転を止め、リール31上の所定の図柄をそれぞれ有効ライン22上に停止させる。
役抽選手段61は、役(ビックボーナス、小役又はリプレイ)の抽選を、例えばハード乱数を用いて行うものである。
入賞検知手段62は、リール31の停止時に、リール31の有効ライン22上に入賞図柄が存在するか否かを検知するものであり、通常の一般遊技中では、ビックボーナス役、小役又はリプレイの図柄の入賞を検知し、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中では、小役の図柄や、ボーナスゲームに移行させるシフト図柄の入賞を検知し、ボーナスゲーム中では、入賞図柄の入賞を検知するものである。例えば各リール31のモータ32の停止位置(角度)とリール図柄とが対応するように記憶しておき、モータ32の停止角度をセンサ等で検出することで、有効ライン22上にある図柄の判別を行う。
ビックボーナスゲーム移行手段63は、役抽選手段61でビックボーナス役が当選し、かつ入賞検知手段62がビックボーナス図柄の入賞を検知したときに、一般遊技からビックボーナスゲームに移行させるものである。
ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数をカウントするものである。
ボーナスゲーム移行手段65は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の入賞を入賞検知手段62が検知したときに、ボーナスゲームに移行させるものである。
移行回数カウント手段66は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行した回数をカウントするものである。
ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段67は、ビックボーナスゲーム中の各ボーナスゲームにおいて、遊技回数をカウントするものである。
ビックボーナスゲーム終了手段69は、ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64が所定の遊技回数(本実施形態では30回)をカウントしたとき、又は移行回数カウント手段66が所定回数(本実施形態では3回)をカウントしたときのボーナスゲームが終了したとき(本実施形態ではボーナスゲームで12回の遊技を行ったとき)のいずれか一方を満たしたときに、ビックボーナスゲームを終了して通常の一般遊技に移行させるものである。
シフト図柄抽選手段70は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を行うものであり、シフト図柄を選択するときは、シフト図柄である「リプレイ」図柄又は「青リンゴ」図柄のいずれか一方を選択する。本実施形態のシフト図柄抽選手段70は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中において、小役若しくはリプレイの図柄、2つのシフト図柄又はハズレの中から1つを選択する抽選を行うものである。
役入賞回数変動手段72は、シフト図柄抽選手段70での抽選に基づくシフト図柄の入賞によりビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値を、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値より大きくする期待値変動手段の1つである。そして、役入賞回数変動手段72は、ボーナスゲーム中の所定の遊技回数(12回)に対する役入賞回数期待値を、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞により移行したときはP1(本実施形態では略12回)にし、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞により移行したときはP2(P2<P1、本実施形態では略8回)にするものである。
ボーナスゲーム中払出枚数変動手段71は、ビックボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、入賞検知手段62が第1入賞図柄である「リプレイ」図柄を検知したときは、その配当として15枚のメダルを遊技者に対して払い出し、入賞検知手段62が第2入賞図柄である「青リンゴ」図柄を検知したときは、その配当として(上記の15枚より少ない枚数である)6枚のメダルを遊技者に対して払い出すようにするものである。
続いて、第1実施形態におけるスロットマシン10のゲームの流れ、特にビックボーナスゲームの流れをフローチャートに基づいて説明する。図5及び図6は、第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において、遊技者は、メダル投入口23からメダルを投入し、有効ライン22を有効化して、スタートレバー41をオンし、各リール31を始動する。ゲーム制御手段60は、スタートレバー41がオンされたか否かを検出し続け、オンが検出されたときは、次のステップS2に進み、例えばハード乱数を用いて役の抽選を行う(役抽選手段61)。通常の一般遊技中の入賞役としては、ビックボーナス(赤7又は青7)、小役(ベル、青リンゴ、チェリー又はスイカ)、及びリプレイがある(図3参照)。
次に、遊技者はストップスイッチ42を押すことでリール31の回転を停止する。ステップS3では、全リール31が停止したか否かをストップスイッチ42からの出力又はモータ32からの駆動信号等により判別し続け、全リール31が停止したと判別したときは、ステップS4で有効ライン22上にビックボーナス図柄が存在するか否かの判別を行う(入賞検知手段62)。ビックボーナス図柄(赤7又は青7)が有効ライン22上に揃ったときは、ビックボーナスの入賞となり、ステップS5に進む。一方、ビックボーナス図柄の入賞がない場合において、ハズレ時は何ら入賞処理をすることなくステップS20に進んで処理を終了する。一方、小役等の入賞時は、メダルの払出し等の所定の処理を行った後、ステップS20に進んで処理を終了する。
ステップS5では、ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数Nを初期化し(N=0)、移行回数カウント手段66は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームへの移行回数Cを初期化する(C=0)。そして、次のステップS6で、ビックボーナスゲーム移行手段63は、通常の一般遊技から、ビックボーナスゲーム中の一般遊技に移行させ、この一般遊技をスタートさせる。この一般遊技では、ゲーム毎に、小役若しくはリプレイの図柄、2つのシフト図柄又はハズレの中からいずれか1つを選択する抽選を行う(シフト図柄抽選手段70)。
ビックボーナスゲーム中の一般遊技が行われると、ステップS7aでは、入賞検知手段62は、リール31の停止時に、リール31の有効ライン22上に小役又はリプレイの入賞図柄が存在するか否かを検知し、これらのいずれかの入賞図柄が存在するときは入賞となり、その役に応じた払出し処理を行うとともに、ステップS9に進む。
一方、ステップS7aで小役等の入賞図柄がないと判別されたときは、次のステップS7bに進み、シフト図柄の入賞があるか否かを判別し、シフト図柄の入賞があるときはステップS8に進む。ステップS7bでシフト図柄の入賞がないとき、すなわちハズレ時は、ステップS9に進む。
ステップS9では、ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64は、一般遊技回数Nに1を加算して、ステップS10に進む。ステップS10では、ビックボーナスゲーム終了手段69は、一般遊技回数Nが30回に到達したか否か(ビックボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段64が一般遊技回数Nを30回カウントしたか否か)を判別し、一般遊技回数Nが30回に到達したときは、ビックボーナスゲームの終了条件を満たすので、ステップS18に進んで、ビックボーナスゲーム終了手段69は、ビックボーナスゲームを終了させ、ステップS20で処理を終了する。一方、ステップS10で一般遊技回数Nが30回に未だ到達していないと判別されたときは、ステップS6に戻ってビックボーナスゲーム中の一般遊技を継続する。
ステップS8では、入賞検知手段62は、入賞したシフト図柄が第1シフト図柄(リプレイ図柄)であるか否かをさらに判別する。ここで、入賞したシフト図柄が第1シフト図柄であるときは、ステップS11に進み、第1シフト図柄でないとき、すなわち第2シフト図柄(青リンゴ図柄)であるときは、ステップS14に進み、ボーナスゲーム移行手段65は、それぞれビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行させる。
ステップS11以降におけるボーナスゲームでは、12回の遊技回数のうち、略12回の役入賞回数期待値P1を有するモードとなり、ステップS14以降におけるボーナスゲームでは、12回の遊技回数のうち、略8回の役入賞回数期待値P2を有するモードとなる(役入賞回数変動手段72)。
そして、ステップS11又はステップS14でボーナスゲームが行われ、入賞検知手段62は、1遊技毎に入賞図柄(リプレイ図柄又は青リンゴ図柄)があるか否かを検知する。そして、入賞図柄があると判別された場合には、ボーナスゲーム中払出枚数変動手段71は、入賞図柄が「リプレイ」図柄のときは15枚のメダルを遊技者に対して払い出し、「青リンゴ」図柄のときは6枚のメダルを遊技者に対して払い出すようにする。
次にステップS12又はステップS15に進み、1遊技毎に、ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段67は、ボーナスゲーム中の遊技回数Yに1を加算する。次のステップS13又はステップS16では、遊技回数Yが12回に到達したか否か(ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段67が遊技回数Yを12回カウントしたか否か)が判別され、遊技回数Yが12回に到達していないときは、ステップS11又はステップS14に戻って、ボーナスゲームを継続する。
一方、ステップS13又はステップS16で遊技回数Yが12回に到達したと判別されたときは、そのボーナスゲームは終了となり、ステップS17に進む。
ステップS17では、ボーナスゲームへの移行回数Cが3回に到達したか否か(移行回数カウント手段66が移行回数Cを3回カウントしたか否か)が判別され、移行回数Cが3回に到達したときは、ステップS18に進み、ビックボーナスゲーム終了手段69は、ビックボーナスゲームを終了させ、ステップS20に進んで処理を終了する。
一方、ステップS17で、移行回数Cが未だ3回に到達していないと判別されたときは、ステップS19に進み、移行回数カウント手段66は、移行回数Cに1を加算し、ステップS6に戻って、再度、ビックボーナスゲーム中の一般遊技がスタートする。
以上のビックボーナスゲームにおいては、第1に、ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、シフト図柄が「リプレイ」図柄であるか「青リンゴ」図柄であるかによって、遊技者のメダルの獲得枚数に差が生じることになる。また第2に、ボーナスゲームにおける入賞図柄が「リプレイ」図柄であるか「青リンゴ」図柄であるかによっても、同様に差が生じる。
図7は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞を積極的に外し、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄での入賞を待つための方法を説明するリール図である。
図7は、中リール31及び右リール31が停止したときに有効ライン22aに双方とも「青リンゴ」図柄があり(左リール31は回転中)、左リール31の停止時に有効ライン22aに「青リンゴ」図柄が停止すれば「青リンゴ」図柄の入賞となる状態(以下、このような状態を「テンパイ」という。)を示している。このとき、「青リンゴ」図柄よってボーナスゲームに移行するのを避けるためには、左リール31は、有効ライン22aに「青リンゴ」図柄がない状態で停止すれば良い。
図2に示した左リール31の図柄配列において、「青リンゴ」図柄は、1番、7番、12番、17番に存在する。したがって、2つの「青リンゴ」図柄によって挟まれる範囲には、1番と7番との間は5つ、7番と12番、12番と17番、及び17番と1番との間はそれぞれ4つの他の図柄が配置されている。
ところで、通常のスロットマシンでは、リール31の停止制御が行われている。これは、役抽選手段61で役の抽選が行われ、役が当選した場合において、ストップスイッチ42のオンを検知した位置では役が入賞しないときは、リール31を移動制御することにより、有効ライン22上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選役の入賞確率を高めるようにするためである。
なお、役抽選手段61での抽選で外れたときは、仮にストップスイッチ42のオンを検知した位置でリール31が停止すれば役が入賞してしまう場合であっても、リール31を移動制御することにより、有効ライン22上にその役に係る図柄が停止しないようにすることができる。
そして、リール31の停止制御は、通常、19ms以下(ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて図柄5コマ以内)である。
以上のことから、図7の例においては、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中に、シフト図柄抽選手段70でシフト図柄の抽選が行われ、「青リンゴ」図柄が当選したときは、ゲーム制御手段60は、モータ32の回転及び停止位置を制御して、可能な限り有効ライン22上に「青リンゴ」図柄が停止するようにする。そして、上述のリール31の停止制御を用いたとき、ストップスイッチ42のオンを検知した時点のリール31の位置から図柄4コマ先までに「青リンゴ」図柄が存在するときは、有効ライン22上に「青リンゴ」図柄を停止させるようにする。
ここで、図7の例では、左リール31の1番から5番、及び7番から21番までの間では、いずれの位置でストップスイッチ42がオンされたときでも、「青リンゴ」図柄が有効ライン22a上に停止するように制御することができる。例えば11番の位置でストップスイッチ42がオンされたときは、左リール31を移動制御して7番の位置で停止することができる。
よって、図7において左リール31を停止させるとき、6番以外の位置では、いずれの位置でストップスイッチ42を押しても、「青リンゴ」図柄を外すことはできない。
これに対し、図7に示すように、左リール31を、有効ライン22aの位置(青リンゴ図柄がテンパイしているライン)で6番を狙ってストップスイッチ42を押せば、7番の「青リンゴ」図柄が有効ライン22a上に停止することはあり得ず、さらに、リール31の移動制御が介在して、最大移動数である図柄4コマ分移動しても2番(赤7)までであり、1番の「青リンゴ」図柄までには到達しない。よって、中リール31と右リール31が停止したときに「青リンゴ」図柄がテンパイ状態になったときでも、左リール31に係るストップスイッチ42を上述のタイミングで押すことによって、「青リンゴ」図柄の入賞を避けることができる。
そして、ビックボーナスゲーム中の一般遊技においては、シフト図柄抽選手段70によるシフト図柄の抽選がゲーム毎に行われるが、この抽選で第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄が当選したときはその入賞を避け、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄が当選するまで待つことが可能になる。
図8は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、(第1)シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞を積極的に外す方法を説明するリール図である。
前述のように、ビックボーナスゲーム中には、一般遊技回数を上限ぎりぎり(30回付近)まで消化した後に、最後の(3回目の)ボーナスゲームに移行させた方がメダル獲得枚数が増加するので、2回のボーナスゲームの消化後に一般遊技回数が十分に残っている場合にシフト図柄がテンパイしたときは、たとえその図柄が有利な第1シフト図柄であっても、その入賞を避けるようにする。
図8に示すように、中リール31及び右リール31が停止したとき、有効ライン22aに双方ともシフト図柄である「リプレイ」図柄があるとき(左リール31は回転中)、シフト図柄である「リプレイ」図柄のテンパイ状態になる。
図2に示した左リール31の図柄配列において、「リプレイ」図柄は、6番、11番、16番、21番に存在する。したがって、2つの「リプレイ」図柄によって挟まれる範囲には、6番と11番、11番と16番、及び16番と21番の間はそれぞれ4つ、21番と6番の間は5つの他の図柄が配置されている。
よって、図7の例と同様に、左リール31の5番(赤7)以外の位置では、いずれの位置でストップスイッチ42を押しても、リール31の停止制御によって、「リプレイ」図柄の入賞を外すことはできないが、5番の位置でストップスイッチ42を押せば、「リプレイ」図柄の入賞を外すことが可能となる。すなわち、図8に示すように、有効ライン22aにおいて、左リール31の5番を狙ってストップスイッチ42を押せば、6番の「リプレイ」図柄が有効ライン22a上に停止することはあり得ず、さらにリール31の移動制御によって最大移動数である図柄4コマ分移動しても1番(「青リンゴ」図柄)までであり、21番の「リプレイ」図柄までには到達しない。これにより、「リプレイ」図柄の入賞を外すことができる。
以上のように、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中において、シフト図柄のうち「青リンゴ」図柄が当選したときは、初心者は、従来通り「青リンゴ」図柄によってボーナスゲームに移行することができ、このボーナスゲームにおいて略8回の役入賞を果たすことができる。これに対し、上級者は、「青リンゴ」図柄が当選したときは、その入賞を意図的に外し、「リプレイ」図柄の当選を待ち、その入賞によってボーナスゲームに移行することで、このボーナスゲームにおいて略12回の役入賞を果たすことができるので、「青リンゴ」図柄の入賞によるボーナスゲームへの移行時以上に、メダルの獲得枚数を多くすることができる。
しかし、上級者は、ビックボーナスゲーム中の一般遊技中において、「青リンゴ」図柄の当選時にその入賞の外しを多く行うと、それだけ一般遊技を多く消化することになる。したがって、例えばボーナスゲームの移行回数Cが3回になる前に、ビックボーナスゲーム中の一般遊技回数Nがその上限値である30回に到達してしまい、ビックボーナスゲームが終了してしまうおそれがあるというリスクを負うことになる。したがって、遊技者は、不利なシフト図柄である「青リンゴ」図柄がテンパイしたときに、それを外すか否かを考えければならなくなる。
また、ボーナスゲームを2回消化した後のビックボーナスゲーム中の一般遊技において、シフト図柄である「リプレイ」図柄がテンパイしたとき、その「リプレイ」図柄の入賞を避けて一般遊技を継続させるか、又は有利なシフト図柄である「リプレイ」図柄によってボーナスゲームに移行させるべきかを考えなければならない。ここで、リプレイ図柄の入賞を外した場合には、さらに一般遊技を継続することができ、それに伴って小役等を獲得できる可能性があるが、その後のシフト図柄の抽選では、有利なシフト図柄である「リプレイ」図柄が全く当選せず、不利なシフト図柄である「青リンゴ」図柄のみが当選するようなときは、「青リンゴ」図柄によってボーナスゲームに移行せざるを得ないことになる。
よって、遊技者にとって有利なシフト図柄である「リプレイ」図柄と、不利なシフト図柄である「青リンゴ」図柄とをどのようなバランスで入賞させるとメダル獲得枚数を最大にすることができるのかを考えてプレーするという、従来にはなかった深いゲーム内容にすることができる。
なお、以上に述べた「リプレイ」図柄や「青リンゴ」図柄の入賞外しは、最後に左リール31を停止させることが条件になる。
これに対し、順押し(左リール31、中リール31、右リール31の順に停止させる場合)をして左リール31と中リール31とで「青リンゴ」図柄又は「リプレイ」図柄がテンパイした場合において、右リール31の図柄配列では、図2に示すように、それぞれ「青リンゴ」図柄及び「リプレイ」図柄は、最大でも5コマしか離れていないので、リール31を最大4コマ分移動制御することにより、必ずこれらの図柄を入賞させることができる。よって、順押しの場合の「青リンゴ」図柄又は「リプレイ」図柄の引き込み確率は100%である。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態のスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図であり、第1実施形態の図4に対応するものである。この実施形態におけるゲーム制御手段60’は、第1実施形態のゲーム制御手段60と比較して、第1実施形態の役入賞回数変動手段72の代わりに、ボーナスゲーム中遊技回数変動手段68が設けられている点で異なり、その他は第1実施形態と同様である。
ボーナスゲーム中遊技回数変動手段68は、役入賞回数変動手段72と同様に、本発明における期待値変動手段の1つであり、シフト図柄抽選手段70での抽選に基づくシフト図柄の入賞を入賞検知手段62が検知したことによりビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞により移行するときはボーナスゲームの遊技回数をm回(本実施形態では12回)にし、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞により移行するときはn回(n<m、本実施形態では8回)にするものである。
すなわち、第2実施形態では、第1シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞によりボーナスゲームに移行したときは、一律に12回の遊技回数が与えられ、第2シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞によりボーナスゲームに移行したときは、一律に8回の遊技回数が与えることになる。
図10は、第2実施形態のビックボーナスゲームの流れを示すフローチャートであり、図5に続くフローチャートである(図5は、第1及び第2実施形態で共通する)。
図5のステップS8で、入賞検知手段62は、入賞したシフト図柄が第1シフト図柄(リプレイ図柄)であるか否かを判別し、第1シフト図柄であるときは、ステップS51に進み、第1シフト図柄でないとき、すなわち第2シフト図柄(青リンゴ図柄)であるときは、ステップS54に進み、ボーナスゲーム移行手段65は、それぞれビックボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行させる。
ステップS51以降におけるボーナスゲームでは、12回の遊技回数を有するモードとなり、ステップS54以降におけるボーナスゲームでは、8回の遊技回数を有するモードとなる(ボーナスゲーム中遊技回数変動手段68)。
そして、ステップS51又はステップS54ではボーナスゲームが行われ、1遊技ごとに、入賞検知手段62は、入賞図柄(リプレイ図柄又は青リンゴ図柄)があるか否かを検知する。そして、入賞図柄があると判別された場合には、ボーナスゲーム中払出枚数変動手段71は、入賞図柄が「リプレイ」図柄のときは15枚のメダルを遊技者に対して払い出し、「青リンゴ」図柄のときは6枚のメダルを遊技者に対して払い出すようにする。
次に、ステップS52又はステップS55に進み、1遊技毎に、ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段67は、ボーナスゲームの遊技回数Yに1を加算する。次のステップS53では遊技回数Yがm(12)回に到達したか否か(ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段67が遊技回数Yを12回カウントしたか否か)、又はステップS56では遊技回数Yがn(8)回に到達したか否かが判別され、ステップS53で遊技回数Yが12回に到達していないとき、又はステップS56で遊技回数Yが8回に到達していないときは、それぞれステップS51又はステップS54に戻って、ボーナスゲームを継続する。
一方、ステップS53で遊技回数Yが12回に到達したと判別されたとき、又はステップS56で遊技回数Yが8回に到達したと判別されたときは、ボーナスゲームの終了となり、ステップS17に進む。ステップS17以降の処理は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態ではビックボーナスゲームのみを設け、レギュラーボーナスゲームを設けなかったが、双方を有するものであっても、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、2つのシフト図柄(リプレイ図柄又は青リンゴ図柄)を設けたが、2つに限らずに3つ以上設け、それぞれのシフト図柄の入賞によって異なる条件のボーナスゲームを行っても良い。また、ボーナスゲーム中の入賞図柄も2つに限らず、3つ以上設けるとともに、それぞれに異なる払出し枚数を設定しても良い。
本発明によるスロットマシンの第1実施形態の外観を示す正面図である。 図1のスロットマシンの各リールの図柄配列を示す図である。 スロットマシンの役構成を示す図である。 第1実施形態のスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを示すフローチャートである。 第1実施形態のビックボーナスゲームの流れを示すフローチャートであり、図5に続くフローチャートである。 ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、シフト図柄である「青リンゴ」図柄の入賞を外す方法を説明するリール図である。 ビックボーナスゲーム中の一般遊技において、シフト図柄である「リプレイ」図柄の入賞を外す方法を説明するリール図である。 第2実施形態のスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。 第2実施形態のビックボーナスゲームの流れを示すフローチャートであり、図5に続くフローチャートである。
符号の説明
10 スロットマシン
20 フロントパネル
21 表示窓
22(22a、22b、22c) 有効ライン
23 メダル投入口
24 有効ラインランプ
25 メダル払出し枚数表示LED
27 貯留メダル数表示LED
28(28a、28b) 回数表示LED
31 リール
32 モータ
41 スタートレバー
42 ストップスイッチ
60、60’ ゲーム制御手段
61 役抽選手段
62 入賞検知手段
63 ビック(特別)ボーナスゲーム移行手段
64 ビック(特別)ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段
65 ボーナスゲーム移行手段
66 移行回数カウント手段
67 ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段
68 ボーナスゲーム中遊技回数変動手段(期待値変動手段)
69 ビック(特別)ボーナスゲーム終了手段
70 シフト図柄抽選手段
71 ボーナスゲーム中払出枚数変動手段
72 役入賞回数変動手段(期待値変動手段)

Claims (5)

  1. 役の抽選を行う役抽選手段と、
    リールの停止時に、リールの有効ライン上に入賞図柄が存在するか否かを検知する入賞検知手段と、
    前記役抽選手段で特別ボーナス役が当選し、かつ、前記入賞検知手段が特別ボーナス図柄の入賞を検知したときに、一般遊技から特別ボーナスゲームに移行させる特別ボーナスゲーム移行手段と、
    特別ボーナスゲーム中の一般遊技回数をカウントする特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段と、
    特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の入賞を前記入賞検知手段が検知したときに、ボーナスゲームに移行させるボーナスゲーム移行手段と、
    特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、遊技回数をカウントするボーナスゲーム中遊技回数カウント手段と、
    特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行した回数をカウントする移行回数カウント手段と、
    前記特別ボーナスゲーム中一般遊技回数カウント手段が所定回数をカウントしたとき、又は前記移行回数カウント手段が所定回数をカウントしたときのボーナスゲームにおいて前記ボーナスゲーム中遊技回数カウント手段が所定の遊技回数をカウントしたときのいずれか一方を満たしたときに、特別ボーナスゲームを終了して一般遊技に移行させる特別ボーナスゲーム終了手段と
    を備えるスロットマシンであって、
    特別ボーナスゲーム中の一般遊技中に、ボーナスゲームに移行させるためのシフト図柄の抽選を行うシフト図柄抽選手段と、
    前記シフト図柄抽選手段での抽選に基づくシフト図柄の入賞により特別ボーナスゲーム中の一般遊技からボーナスゲームに移行する場合において、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける獲得枚数期待値より大きくする期待値変動手段とを備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する役入賞回数期待値を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲームにおける所定の遊技回数に対する役入賞回数期待値より大きくする
    ことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
    前記期待値変動手段は、第1シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊技回数を、第2シフト図柄の入賞により移行するボーナスゲーム中の遊技回数より多くする
    ことを特徴とするスロットマシン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    特別ボーナスゲーム中のボーナスゲームにおいて、前記入賞検知手段が第1入賞図柄の入賞を検知したときの払出し枚数を、第2入賞図柄の入賞を検知したときの払出し枚数より多くするボーナスゲーム中払出枚数変動手段を備える
    ことを特徴とするスロットマシン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
    複数並設された各リールには、それぞれ第1シフト図柄及び第2シフト図柄が所定位置に所定数配置されており、
    少なくとも1つのリールに、複数の第2シフト図柄を所定位置に配置するとともに、2つの第2シフト図柄によって挟まれる範囲のうちの少なくとも1つに、リールの停止制御による図柄の最大移動数を越える数の他の図柄を配列した
    ことを特徴とするスロットマシン。
JP2006053555A 2006-02-28 2006-02-28 スロットマシン Expired - Fee Related JP4488434B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006053555A JP4488434B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 スロットマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006053555A JP4488434B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 スロットマシン

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11139887A Division JP2000325555A (ja) 1999-05-20 1999-05-20 スロットマシン

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006142079A true JP2006142079A (ja) 2006-06-08
JP2006142079A5 JP2006142079A5 (ja) 2006-07-20
JP4488434B2 JP4488434B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=36622362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006053555A Expired - Fee Related JP4488434B2 (ja) 2006-02-28 2006-02-28 スロットマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4488434B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0357201U (ja) * 1989-10-06 1991-05-31

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0357201U (ja) * 1989-10-06 1991-05-31

Also Published As

Publication number Publication date
JP4488434B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4863300B2 (ja) 遊技機
JP2009028447A (ja) スロットマシン
JP2008061998A (ja) 遊技機
JP2006141654A (ja) スロットマシン
JP2000325555A5 (ja)
JP2000325555A (ja) スロットマシン
JP4636489B2 (ja) スロットマシン
JP2008061997A (ja) 遊技機
JP2004321836A (ja) スロットマシン
JP4488434B2 (ja) スロットマシン
JP2006142079A5 (ja)
JP2006175250A (ja) スロットマシン
JP4780685B2 (ja) スロットマシン
JP4368862B2 (ja) スロットマシン
JP5366095B2 (ja) スロットマシン
JP2005304951A (ja) 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4683440B2 (ja) スロットマシン
JP4930976B2 (ja) スロットマシン
JP5649088B2 (ja) スロットマシン
JP5240949B2 (ja) スロットマシン
JP2018183648A (ja) スロットマシン
JP2010214201A (ja) スロットマシン
JP2011005336A (ja) スロットマシン
JP2018164772A (ja) スロットマシン
JP2008264259A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100326

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees