JP5649088B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
特定遊技の一例としては、小役の当選を遊技者に報知することにより、当選した小役の入賞率を通常遊技時より高めることで、通常遊技よりメダル獲得枚数期待値を大きくしたものが知られている。また、特定遊技の終了条件としては、例えば特別役(ビックボーナス)に当選したときや、遊技回数が予め定められた規定回数に到達したことが挙げられる。
特定遊技中においても、特別役を含めた役の抽選を行っている。そして、特定遊技中に特別役の1つであるビックボーナスに当選した場合には、特定遊技を終了するようにしていた。
請求項1の発明は、
複数種類の特定小役の当選を含み、役の当選確率を定めた抽選テーブルと、
前記抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段で特別遊技に移行するための特別役に当選したときは、特別役が入賞するまで、特別役の当選を持ち越すようにする特別役当選持越し手段と
を備え、
遊技態様として、通常遊技と、通常遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された特定遊技とを有し、
通常遊技において特定遊技の開始条件を満たしたときに特定遊技に移行させ、
前記抽選テーブルは、通常遊技で用いられる第1抽選テーブルと、特定遊技で用いられるとともにリプレイの当選確率が前記第1抽選テーブルよりも高く設定された第2抽選テーブルとを有し、
前記第2抽選テーブルは、
前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知が行われないときは、メダルの払出し枚数から投入枚数を引いた差枚数が遊技回数の増加に伴い減少していくものの、リプレイの当選確率が前記第1抽選テーブルよりも高く設定されていることにより前記第1抽選テーブルよりもメダルが減少しないように設定されており、
かつ、前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知が行われたときは、遊技回数の増加に伴い前記差枚数が増加していくように設定されており、
特別役の当選を持ち越している特定遊技において、前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知を行う報知手段を備える
ことを特徴とする。
(第1実施形態)
図1は、本発明によるスロットマシンの第1実施形態の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
入賞役としては、例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ(再遊技役)が挙げられる。
特別役とは、通常遊技から特別遊技(遊技者にとって有利となる遊技)に移行させる役である。特別役の種類としては、ビックボーナス(以下、BBと略称する。)、レギュラーボーナス(以下、RBと略称する。)、及びシングルボーナス(以下、SBと略称する。)等が挙げられる。これらのBB、RB及びSBの各特別役の入賞により、それぞれ、通常遊技からBBゲーム、RBゲーム及びSBゲームの各特別遊技に移行する。
また、リプレイとは、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
先ず、通常遊技では、遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、又は貯留されているメダルを投入するためのベットスイッチ(図示せず)を操作して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、全リール31が始動される。そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
BBゲームは、第1態様遊技と第2態様遊技とを有するものであり、通常遊技からBBゲームに移行したときは、最初に第1態様遊技に移行する。この第1態様遊技では、小役、及び第2態様遊技に移行するための移行役の抽選のみが行われる。そして、第1態様遊技において移行役が入賞したときは、BBゲームの第1態様遊技から第2態様遊技(ボーナスゲーム)に移行する。
さらにまた、SBが入賞したときは、通常遊技からSBゲームに移行する。SBゲームは、上記のBBゲームの第2態様遊技又はRBゲームでの所定役が高確率で当選する遊技を、1遊技だけ行うものである。
以上の各特別遊技の終了後は、原則として、通常遊技に戻る。
ここで、特定遊技とは、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい遊技である。
BBゲームの終了後に特定遊技に移行すると、その特定遊技は、本実施形態では、所定遊技回数として設定されている100回に到達するまで、又はBBが入賞するまで行われる。特定遊技の終了後は再度、通常遊技に戻る。
さらに第2に、特定遊技中は、特定小役に当選したときは、上述した小役当選報知手段24によってその当選が遊技者に報知される。したがって、遊技者は、当選した特定小役を容易に入賞させることができるようになる。これにより、メダル所有枚数を増加させつつ遊技を行うことができるようになる。
遊技制御手段60は、図1に示すように、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
なお、役抽選手段61は、特別役に当選した後であっても、特別役が入賞するまでは、特別役以外の少なくとも1種類の役、特に本実施形態では、通常遊技中は特別役以外の全ての役の抽選を継続する。さらに、役抽選手段61は、特定遊技中は、BBに当選したときは、そのBBが入賞するまでは、BBを含む全ての役の抽選を継続する。
抽選テーブル62は、それぞれ各役の当選確率を定めたものである。本実施形態では、抽選テーブル62は、通常遊技中に使用される第1抽選テーブル62aと、特定遊技中に使用される第2抽選テーブル62b等とを備えている。
図2は、本実施形態の第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bにおける各役の当選確率を示す図である。
これに対し、第2抽選テーブル62bの非当選確率は、1/5.5(約18.2%)である。これにより、第1抽選テーブル62aでは、非当選の確率が最も高い値を有するが、第2抽選テーブル62bでは、リプレイの当選確率は、非当選確率よりも高く設定されている。
図3は、第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bの傾斜値を説明する図である。なお、この傾斜値は、メダル投入枚数が3枚のときの値であって、リプレイの当選確率を含む値である。
図3に示すように、横軸に遊技回数をとり、縦軸にメダルの払出し枚数と投入枚数との差枚数(差枚数=払出し枚数−投入枚数)をとったとき、特別遊技でない遊技では、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に減少していく。この差枚数の減少率を示すものが傾斜値である。
そして、第2抽選テーブル62bの傾斜値は、第1抽選テーブル62aの傾斜値より高く設定されている。
これに対し、特定遊技では、第2抽選テーブル62bを使用して役抽選手段61による役の抽選が行われる。これにより、特定遊技中は、リプレイが頻繁に当選する状態となる。
これに対し、特定遊技では、特定小役が当選したときは、その旨が報知されるので、遊技者は、当選した特定小役が入賞するようにストップスイッチ42を操作することができる。
これに対し、特定遊技では、第2抽選テーブル62bが使用されることによって最低でも図3の第2抽選テーブル62bの傾斜値になるとともに、さらに、当選した特定小役を確実に入賞させれば、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に増加していく。
(特別役当選持越し手段、フラグ)
特別役当選持越し手段63は、役抽選手段61による役の抽選において特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致するまでの遊技、すなわち特別役が入賞するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越すようにするものである。
ここで、従来では、特別役に当選し、特別役の当選が持ち越されている遊技中は、役抽選手段61による役の抽選で、仮に抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合であっても、特別役の当選とは判定しないようにしていた。したがって、特別役が再度当選することはなかった。
なお、BB当選用のフラグ63aを1つだけ設け、そのフラグ63aに対応するカウンタを設け、BBの当選の持越し中に再度BBに当選したときは、カウンタ値を加算するようにしても良い。
リール停止制御手段64は、遊技状態(通常遊技状態、特別遊技状態等)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、後述の停止位置決定テーブル65を参照してリール31の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリール31を停止制御するものである。リール停止制御手段64は、所定の停止位置決定テーブル65によりリール31の停止位置が決定されると、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にリール31が停止するように制御する。
停止位置決定テーブル65は、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置等とから、リール31の停止位置を定めたものであり、本実施形態では3つ設けられている。
先ず、通常遊技及び特定遊技中に、役抽選手段61による役の抽選において特別役に当選していないときに使用される停止位置決定テーブル65として、停止位置決定テーブル65aが設けられている。
図5において、「特別役非入賞制御」とは、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように(特別役が入賞しないように)リール31の停止位置を定めたものである。
これに対し、「特別役入賞制御」とは、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、リール31の停止制御の可能範囲内で、特別役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように(特別役が入賞するように)リール31の停止位置を定めたものである。
また、「チャンス目」とは、ハズレ目以上に特別役の当選可能性を有しているものの、必ずしも特別役が当選しているとは限らないことを意味する図柄の組合せである。
さらにまた、「リーチ目」とは、特別役が当選していることを意味する図柄の組合せ、すなわち特別役の当選確定を意味するものである。
特別遊技実行手段66は、役抽選手段61で特別役(BB、RB又はSB)に当選し、かつ特別役の図柄の組合せが有効ライン上に停止して入賞したときは、通常遊技から特別遊技(BBゲーム、RBゲーム又はSBゲーム)に移行させ、特別遊技を行わせるものである。
特別遊技実行手段66は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、各種の演出を行うように制御する。
遊技態様決定手段67は、特別遊技(特に本実施形態ではBBゲーム)の終了後の遊技を、通常遊技又は特定遊技のいずれにするかを決定するものである。
遊技態様決定手段67は、役抽選手段61で説明したものと同様の乱数発生手段等を用いる。そして、BBの当選時に、遊技態様決定手段67の乱数発生手段で発生した乱数を抽出し、その乱数値に基づいて、通常遊技又は特定遊技のいずれかに決定する。本実施形態では、それぞれ1/2の確率で、通常遊技又は特定遊技に決定される。
なお、この決定は、役抽選手段61でBBが当選した時以降で、BBゲームの終了後の第1遊技の開始直前までの間のうち、いつ行っても良い。
特定遊技実行手段68は、所定の条件を満たしたとき、特に本実施形態では、BBに当選し、かつ遊技態様決定手段67により特定遊技を行うことに決定されたときに、BBゲームの終了後に特定遊技に移行させ、特定遊技を行わせるものである。
本実施形態において、特定遊技の終了条件は、遊技回数が100回に到達したとき、又はBBに入賞したときである。よって、役抽選手段61による役の抽選においてBBに当選しただけでは、特定遊技は終了せず、BBが入賞するまで特定遊技が継続される。また、RBに当選したときは、特定遊技を中断して通常遊技に移行させ、この通常遊技でRBが入賞したらRBゲームに移行させる。そして、RBゲームの終了後、再度特定遊技に戻り、特定遊技の続きを行うようにする。
(特定遊技中遊技回数カウント手段)
特定遊技中遊技回数カウント手段68aは、BBゲームの終了後に特定遊技に移行したときに、その特定遊技での遊技回数をカウントするものであり、カウンター等が使用される。このように、特定遊技の遊技回数をカウントするのは、特定遊技の遊技回数に上限を設けているためである。本実施形態では、特定遊技中遊技回数カウント手段68aにより遊技回数が100回カウントされたときに、特定遊技を終了し、通常遊技に戻るようにする。
小役当選報知制御手段68bは、特定遊技中に、小役、特に本実施形態では特定小役A〜Cのいずれかに当選したときは、当選した特定小役を遊技者に対して報知するように制御するものである。小役当選報知制御手段68bは、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。これは、以下の理由による。
特別役入賞制限手段68cは、特定遊技実行手段68により特定遊技を実行している場合において、役抽選手段61による役の抽選で特別役に当選しているときに、特別役が入賞しないように制御するか、又は通常遊技時より特別役が入賞しにくくなる制御を行うものである。
特別役当選報知中止手段68dは、特定遊技実行手段68により特定遊技を実行している場合において、役抽選手段61による役の抽選でBBに当選しているときは、特別役当選報知手段25によるBBの報知を中止するものである。
このように制御するのは、以下の理由による。特定遊技中は、BBに当選したときでもBBが入賞しにくくなる制御を行っている。これにより遊技者は、特定遊技中はBBに当選しているか否かを判断しにくくなる。しかし、特別役当選報知手段25によりBBに当選していることを報知してしまうと、遊技者は、BBに当選していることを知ってしまうことになるからである。
図6は、通常遊技からBBゲームに移行し、さらに通常遊技に戻るか特定遊技に移行するまでの流れを示すフローチャートである。
先ず、遊技者は、メダルを投入して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、各リール31が始動する。ステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。オンが検知されたときは、次のステップS2に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。この役の抽選において用いられる抽選テーブル62は、第1抽選テーブル62aである。
そして、次のステップS10では、特別遊技実行手段66は、BBゲームの終了条件を満たしたか否かを判別し続け、満たしたと判別したときはステップS11に進む。ステップS11では、遊技制御手段60は、ステップS4の抽選によって特定遊技に決定されたか否かを判別する。特定遊技に決定されているときは、ステップS12に進んで、特定遊技実行手段68は、特定遊技に移行するように制御する。
一方、特定遊技に決定されていないときは、ステップS13に進んで通常遊技に移行するように制御する。
先ず図7において特定遊技が開始されると、ステップS21において、特定遊技中遊技回数カウント手段68aは、特定遊技での遊技回数Gを初期化(G=0)する。
一方、ステップS34で遊技回数Gが規定回数に到達していないと判別されたときは、ステップS22に戻って、特定遊技を継続する。
また、ステップS23での役の抽選において特定小役に当選したときは、小役当選報知制御手段68bは、小役当選報知手段24によりその特定小役の当選を報知する。
さらに、ステップS23での役の抽選においてRBに当選したときは、一旦、特定遊技を中断して通常遊技に移行する。そして、通常遊技でRBが入賞したらRBゲームに移行させる。このRBゲームが終了したら、再度、ステップS22に戻り、特定遊技を継続する。このときの特定遊技の遊技回数は、特定遊技の中断前までの遊技回数がそのまま継承される。
先ず、特別役当選報知中止手段68dにより中止されていた特別役当選報知手段25によるBBの当選の報知が解除される。そして、特別役当選報知手段25による報知を無条件で行うときは、最初の遊技で、特別役当選報知手段25によりBBの当選を報知する。一方、抽選等により演出パターンを選択し、その演出パターンに従い特別役当選報知手段25によるBBの当選の報知を行う場合は、その演出パターンに従って、特別役の当選の報知を行う。
例えば、持ち越されている全てのBBが入賞し、これらのBBゲームが終了したときは、必ず特定遊技に移行させるようにしても良い。
また、BBに入賞したときに、他のBBの当選が持ち越されている場合には、全てのBBの当選の持越しを解除するとともに、そのBBゲームの第1態様遊技を、特定遊技中と同様に、特定小役の当選を報知するような遊技状態としても良い。これにより、遊技者は、BBゲームの第1態様遊技においては、当選した特定小役を取りこぼすことなく遊技者の技量に応じて入賞させることが可能となる。よって、遊技者は、より多くのメダルを獲得することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、停止位置決定テーブル65が異なる。
第2実施形態においては、停止位置決定テーブル65は、特別役非当選時のものが4つ、及び特別役当選時のものが4つ設けられている。
図9は、これらの停止位置決定テーブル65を示す図である。図9において、(a)は、特別役非当選時の遊技で選択される4つの停止位置決定テーブル65d〜65gを示す。また、(b)は、特別役当選時の遊技で選択される4つの停止位置決定テーブル65h〜65kを示す。
また、停止位置決定テーブル65gは、リール31の停止時にチャンス目を出現させるものである。
さらに、これらの停止位置決定テーブル65d〜65gは、特別役非入賞制御、すなわちストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止しないように(特別役が入賞しないように)リール31の停止位置を定めたものである。
また、停止位置決定テーブル65i〜65kは、特別役入賞制御、すなわちストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、リール31の停止制御の可能範囲内で、特別役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように(特別役が入賞するように)リール31の停止位置を定めたものである。
ここで、スロットマシン10内部での役の抽選においていずれかの役が当選した場合に、ストップスイッチ42のオンを検知した位置ではその役に係る図柄が有効ライン上に停止しないときは、リール31を停止時に移動制御することにより、有効ライン上にその役に係る図柄を積極的に停止させることで、当選した役の入賞確率を高めるようにしている。そして、リール31の停止制御は、通常、ストップスイッチ42のオンを検知した位置から数えて、5図柄以内に設定されている。
すなわち、停止位置決定テーブル65hは、特別役当選時に使用される他の停止位置決定テーブル65i〜65kに対し、リール31が停止するまでのリール31の移動可能量を少なくすることで、特別役が入賞しにくくなる制御を行うようにしている。
また、通常遊技において、特別役当選時の遊技では、停止位置決定テーブル選択手段は、停止位置決定テーブル65h、65i、65j又は65kのうち、いずれかを選択する。
先ず、ステップS41において役抽選手段61による役の抽選が行われると、次のステップS42では、停止位置決定テーブル選択手段は、BBに当選しているか否かを、フラグ63aのオン/オフに基づき判別する。BBに当選していると判別されたときはステップS43に進み、BBに当選していないと判別されたときはステップS46に進む。
ステップS43では、停止位置決定テーブル選択手段は、当該遊技が特定遊技であるか否かを判別する。特定遊技であると判別されたときはステップS45に進み、特定遊技でない(通常遊技である)と判別されたときはステップS44に進む。
さらにまた、ステップS46では、停止位置決定テーブル選択手段は、停止位置決定テーブル65d〜65gから、抽選等によっていずれかの停止位置決定テーブル65を選択する。
(1)本実施形態では、特定遊技は、リプレイの当選確率が通常遊技時より高まるとともに、特定小役に当選したときはその当選を報知する遊技とした。しかし、これに限らず、いずれか一方のみからなる特定遊技としても良い。
例えば、特定遊技を、リプレイの当選確率が通常遊技時よりも高まる遊技(小役の当選は報知しない遊技)とすれば、特定遊技中は、メダルがほとんど減らない状態、いいかえればメダル枚数が現状維持される状態で遊技を継続することができる。そして、この状態で特別役の当選を待つことができる。
このように、本発明における特定遊技は、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値が大きくなる遊技であれば、どのような態様の遊技であっても良い。
<付記>
本願の出願当初の請求項に係る発明(当初発明)が解決しようとする課題、当初発明に係る課題を解決するための手段及び当初発明の効果は、以下の通りである。
(a)当初発明が解決しようとする課題
特定遊技中においても、特別役を含めた役の抽選を行っている。そして、特定遊技中に特別役の1つであるビックボーナスに当選した場合には、特定遊技を終了するようにしていた。
ここで、メダルの増加が期待できる特定遊技に移行した後、すぐに特別役に当選してしまう場合があった。このときは、特別遊技に移行して多くのメダル獲得が期待できることは確かである。しかし、特定遊技を規定回数だけ継続することによって、特定遊技で本来獲得できるはずのメダルが獲得できないことにもなる。このため、特定遊技に移行した後、すぐに特別役に当選したときは、損をした印象を遊技者に与えてしまうという問題がある。
したがって、当初発明が解決しようとする課題は、特定遊技中に、特別役に当選したときでも、特定遊技中に獲得できるはずのメダルを獲得できるようにし、遊技者に損をした印象を与えないようにすることである。
(b)当初発明に係る課題を解決するための手段
(第1の解決手段)
第1の解決手段は、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止することにより特別役が入賞したことを条件として、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させ、特別遊技を行わせる特別遊技実行手段と、所定の条件を満たしたときに、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技に移行させ、特定遊技を行わせる特定遊技実行手段とを備え、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合に、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選したときは、特別役が入賞するまで特定遊技を継続し、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときに、特別役が入賞しないように制御するか、又は通常遊技時より特別役が入賞しにくくなる制御を行う特別役入賞制限手段を備えることを特徴とする。
第1の解決手段においては、特別役の入賞により、遊技者にとって有利な特別遊技に移行する。また、所定の条件を満たしたとき、例えば特別遊技の終了後に一定条件下で、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技に移行する。この特定遊技は、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値が大きくなる遊技、例えばメダル所有枚数を減らすことなく継続できる遊技や、所定の割合でメダルが増加していく遊技である。この特定遊技中に特別役に当選したときは、特定遊技は終了することなく、特別役が入賞するまで継続される。そして、このときは、特別役入賞制限手段により、特別役が入賞しないように制御されるか、又は通常遊技時より特別役が入賞しにくくなるように制御される。
したがって、特定遊技中に特別役に当選したときでも、特定遊技を継続して行うことができる。これにより、特別役に当選した状態を維持しつつ、特定遊技で遊技者が得られる利益を確保することができる。
(第2の解決手段)
第2の解決手段は、第1の解決手段において、前記特別役入賞制限手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、ストップスイッチが操作された瞬間からリールが停止するまでのリールの移動可能量を通常遊技時より少なくすることで、特別役が入賞しにくくなる制御を行うことを特徴とする。
第2の解決手段においては、特定遊技中に特別役に当選しているときは、特別役が入賞しにくくなる制御が行われるが、この制御は、ストップスイッチが操作された瞬間からリールが停止するまでのリールの移動可能量を通常遊技時より少なくすることにより行われる。
したがって、特定遊技中に特別役に当選しているときは、タイミング良くストップスイッチが操作されない限り、特別役は入賞しない。これにより、特定遊技中における特別役の入賞率を低くすることができる。
(第3の解決手段)
第3の解決手段は、第1又は第2の解決手段において、前記役抽選手段は、特別役に当選した後であっても、特別役が入賞するまでは、特別役以外の少なくとも1種類の役の抽選を継続し、前記役抽選手段により特別役に当選した後、特別役が入賞する前に特別役以外の役に当選したときは、その当選した役を優先的に入賞させるように制御することを特徴とする。
第3の解決手段においては、特別役の当選後においても、少なくとも1種類の役の抽選が継続され、この役に当選したときは、この当選した役の入賞の方が特別役の入賞より優先される。したがって、特別役をさらに入賞しにくくすることができる。
(第4の解決手段)
第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段において、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、特別役に当選した後、特別役が入賞するまでは、特別役の当選を持ち越すようにする特別役当選持越し手段を備え、前記役抽選手段は、特別役が入賞するまでは、特別役を含めた役の抽選を継続し、前記特別役当選持越し手段は、特別役の当選を持ち越している特定遊技中に再度特別役に当選したときは、最初に当選した特別役及び再度当選した特別役の双方を持ち越すようにすることを特徴とする。
第4の解決手段においては、特定遊技中に特別役に当選した後は、その特別役が入賞するまでは、特別役の当選が持ち越される。そして、特別役の当選が持ち越されているときは、さらに特別役を含めて役の抽選が行われる。この場合において、再度特別役に当選したときは、最初に当選した特別役、及び再度当選した特別役の双方が持ち越される。
したがって、特定遊技の遊技回数が多い場合であっても、特別役の当選の機会が確保されるので、遊技者の利益を損ねることがなくなる。また、通常遊技時よりもメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を行いつつ、特別役の複数回の当選を期待することができる。
(第5の解決手段)
第5の解決手段は、第1〜第4の解決手段において、特別役の当選を報知する特別役当選報知手段と、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記特別役当選報知手段による報知を中止する当選報知中止手段とを備えることを特徴とする。
第5の解決手段においては、例えば通常遊技中に特別役に当選したときは、特別役当選報知手段により、特別役の当選が遊技者に報知される。しかし、特定遊技中に特別役に当選したときは、その当選の報知が中止される。
したがって、特定遊技中には特別役の当選を遊技者に知らせないようにし、例えば特定遊技の終了後に報知することにより、遊技者に特別役の当選の期待感を与えた上で特定遊技を行わせることができる。
(第6の解決手段)
第6の解決手段は、第1〜第5の解決手段において、前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリールを停止制御するリール停止制御手段を備え、前記リール停止制御手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、特別役に当選していること又は特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せの出現率が、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選している通常遊技時より低くなるように制御することを特徴とする。
第6の解決手段においては、特定遊技中に特別役に当選しているときは、リール停止制御手段により、特別役に当選していること又は特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せの出現率が、通常遊技時の特別役当選時より低くなるように制御される。
したがって、特定遊技中は、リールの停止時の図柄の組合せによっても特別役に当選しているか否かの判断が困難になる。これにより、特定遊技中における特別役の当選の有無を遊技者に察知されないようにすることができる。
(第7の解決手段)
第7の解決手段は、第6の解決手段において、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止時における図柄の組合せを決定する停止位置決定テーブルを備え、前記停止位置決定テーブルの1つには、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときに選択される停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65c)を有し、この停止位置決定テーブルは、特別役が入賞する割合より入賞しない割合の方が高くなるようにリールの停止時における図柄の組合せを定めたものであり、かつ、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せを出現させるものであることを特徴とする。
第7の解決手段においては、リール停止制御手段は、リールの停止時における図柄の組合せを決定する停止位置決定テーブルを用いて、リールの停止位置を決定する。ここで、特定遊技中に特別役に当選している遊技では、特別役が入賞する割合より入賞しない割合の方が高くなるようにリールの停止時における図柄の組合せを定めたものであり、かつ、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せを出現させる停止位置決定テーブルが用いられる。
したがって、特定遊技中は、特別役に当選しているときでもその入賞率を低くすることができる。また、特別役の当選可能性を有すること、すなわち特別役に確実に当選しているわけではないが、特別役に当選している場合もあり得ることを意味する図柄の組合せを出現させることで、特定遊技中における特別役の当選の有無を遊技者に察知されないようにすることができる。また、遊技者に特別役の当選の期待感を与えつつ、特定遊技を行うことができる。
(第8の解決手段)
第8の解決手段は、第6の解決手段において、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止時における図柄の組合せを決定する停止位置決定テーブルを備え、前記停止位置決定テーブルは、特別役に当選していることを意味する図柄の組合せを出現させる第1停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65i、65j及び65k)と、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せを出現させる第2停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65g又は65h)と、特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せを出現させる第3停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65d、65e及び65f)とを有し、通常遊技時に、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選していないときは前記第2停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65g)又は前記第3停止位置決定テーブルを選択し、かつ前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは前記第1停止位置決定テーブル又は前記第2停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65g)を選択するとともに、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは前記第2停止位置決定テーブル(実施形態では、停止位置決定テーブル65h)を選択する停止位置決定テーブル選択手段を備えることを特徴とする。
第8の解決手段においては、リールの停止位置を決定するテーブルとして、第1停止位置決定テーブル〜第3停止位置決定テーブルが設けられる。
通常遊技の特別役に当選していない遊技では、第2停止位置決定テーブル又は第3停止位置決定テーブルが選択される。これにより、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せ、又は特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せが出現するようになる。
また、通常遊技の特別役に当選している遊技では、第1停止位置決定テーブル又は第2停止位置決定テーブルが選択される。これにより、特別役に当選していることを意味する図柄の組合せ、又は特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せが出現するようになる。
さらに、特定遊技の特別役に当選している遊技では、第2停止位置決定テーブルが選択される。これにより、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せが出現するようになる。
したがって、特定遊技の特別役に当選している遊技では、特別役の当選可能性を有すること、すなわち特別役に確実に当選しているわけではないが、特別役に当選している場合もあり得ることを意味する図柄の組合せを積極的に出現させることで、特定遊技中における特別役の当選の有無を遊技者に察知されないようにすることができる。また、遊技者に特別役の当選の期待感を与えつつ、特定遊技を行うことができる。
(第9の解決手段)
第9の解決手段は、第1〜第8の解決手段において、それぞれ各役の当選確率を定めた第1抽選テーブル及び第2抽選テーブルを備え、前記第2抽選テーブルは、少なくとも1種類の役の当選確率が前記第1抽選テーブルより高く設定されており、前記役抽選手段は、通常遊技時には前記第1抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行しているときは前記第2抽選テーブルを用いて役の抽選を行うことを特徴とする。
第9の解決手段においては、特定遊技中は、少なくとも1種類の役の当選確率が通常遊技で用いられる第1抽選テーブルより高く設定された第2抽選テーブルを用いて役の抽選が行われる。
したがって、第1抽選テーブルより当選確率が高く設定された役の入賞率を高めることで、特定遊技でのメダル獲得枚数期待値を大きくすることができる。また、その役の入賞率を高めることで、結果として、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
(第10の解決手段)
第10の解決手段は、第9の解決手段において、前記第2抽選テーブルでのいずれかの役に当選する確率は、いずれの役にも当選しない確率より高く設定されていることを特徴とする。
第10の解決手段においては、特定遊技中に第2抽選テーブルが用いられることで、特定遊技中は、いずれかの役に当選する確率の方がいずれの役にも当選しない確率より高くなる。すなわち、いずれの役も入賞しない遊技より、いずれかの役が入賞する遊技の方が多くなる。
したがって、特定遊技中は、いずれの役も入賞しない遊技回数を少なくすることができる。よって、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
(c)当初発明の効果
(第1の解決手段)
第1の解決手段によれば、特定遊技中に特別役に当選してもその特別役が入賞しない限り特別遊技には移行しないようにし、さらに特別役の入賞を制限した。したがって、特定遊技中に特別役に当選したときでも、特定遊技を継続して行うことができる。これにより、特別役に当選した状態を維持しつつ、特定遊技で遊技者が得られる利益を確保することができる。
(第2の解決手段)
第2の解決手段によれば、特定遊技中に特別役に当選しているときは、タイミング良くストップスイッチが操作されない限り、特別役が入賞しないようにした。これにより、特定遊技中における特別役の入賞率を低くすることができる。
(第3の解決手段)
第3の解決手段によれば、特定遊技中に特別役に当選しているときに、他の役の入賞を優先させることで、特別役をさらに入賞しにくくすることができる。
(第4の解決手段)
第4の解決手段によれば、特定遊技の遊技回数が多い場合であっても、特別役の当選の機会が確保されるので、遊技者の利益を損ねることがなくなる。また、通常遊技時よりもメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を行いつつ、特別役の複数回の当選を期待することができる。
(第5の解決手段)
第5の解決手段によれば、特定遊技中には特別役の当選を遊技者に知らせないようにし、例えば特定遊技の終了後に報知することにより、遊技者に特別役の当選の期待感を与えた上で特定遊技を行わせることができる。
(第6の解決手段)
第6の解決手段によれば、特定遊技中は、リールの停止時の図柄の組合せによっても特別役に当選しているか否かの判断が困難になる。これにより、特定遊技中における特別役の当選の有無を遊技者に察知されないようにすることができる。
(第7、第8の解決手段)
第7又は第8の解決手段によれば、特定遊技の特別役に当選している遊技では、特別役の当選可能性を有すること、すなわち特別役に確実に当選しているわけではないが、特別役に当選している場合もあり得ることを意味する図柄の組合せを積極的に出現させることで、特定遊技中における特別役の当選の有無を遊技者に察知されないようにすることができる。また、遊技者に特別役の当選の期待感を与えつつ、特定遊技を行うことができる。
(第9の解決手段)
第9の解決手段によれば、第1抽選テーブルより当選確率が高く設定された役の入賞率を高めることで、特定遊技でのメダル獲得枚数期待値を大きくすることができる。また、その役の入賞率を高めることで、結果として、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
(第10の解決手段)
第10の解決手段によれば、特定遊技中は、いずれの役も入賞しない遊技回数を少なくすることができる。よって、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
24 小役当選報知手段
25 特別役当選報知手段
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 抽選テーブル
62a 第1抽選テーブル
62b 第2抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a フラグ
64 リール停止制御手段
65 停止位置決定テーブル
65a〜65k 停止位置決定テーブル
66 特別遊技実行手段
67 遊技態様決定手段
68 特定遊技実行手段
68a 特定遊技中遊技回数カウント手段
68b 小役当選報知制御手段
68c 特別役入賞制限手段
68d 特別役当選報知中止手段
Claims (1)
- 複数種類の特定小役の当選を含み、役の当選確率を定めた抽選テーブルと、
前記抽選テーブルを用いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段で特別遊技に移行するための特別役に当選したときは、特別役が入賞するまで、特別役の当選を持ち越すようにする特別役当選持越し手段と
を備え、
遊技態様として、通常遊技と、通常遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された特定遊技とを有し、
通常遊技において特定遊技の開始条件を満たしたときに特定遊技に移行させ、
前記抽選テーブルは、通常遊技で用いられる第1抽選テーブルと、特定遊技で用いられるとともにリプレイの当選確率が前記第1抽選テーブルよりも高く設定された第2抽選テーブルとを有し、
前記第2抽選テーブルは、
前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知が行われないときは、メダルの払出し枚数から投入枚数を引いた差枚数が遊技回数の増加に伴い減少していくものの、リプレイの当選確率が前記第1抽選テーブルよりも高く設定されていることにより前記第1抽選テーブルよりもメダルが減少しないように設定されており、
かつ、前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知が行われたときは、遊技回数の増加に伴い前記差枚数が増加していくように設定されており、
特別役の当選を持ち越している特定遊技において、前記役抽選手段でいずれかの特定小役の当選となったときに、当選に係る特定小役を入賞させるための報知を行う報知手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
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