JP4930976B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
特定遊技の一例としては、小役の当選を遊技者に報知することにより、当選した小役の入賞率を通常遊技時より高めることで、通常遊技よりメダル獲得枚数期待値を大きくしたものが知られている。また、特定遊技の終了条件としては、例えば特別役(ビックボーナス)に当選したときや、遊技回数が予め定められた規定回数に到達したことが挙げられる。
通常遊技中には、遊技者は、各種の演出の出現頻度等によって、特別役に当選しているか否かを推測しつつ遊技を行うことができる。しかし、特定遊技中は、特別役(ビックボーナス)に当選すると、その時点で特定遊技が終了してしまうので、遊技者は、直ちに特別役に当選していることを知ってしまう。一方、特定遊技が継続しているということは、特別役に当選していないことを意味してしまう。このため、特定遊技中は、特別役に当選しているか否かの期待感を遊技者に与えることができないという問題がある。
また、特定遊技中に特別役に当選したときであっても、特定遊技で得られる利益を確保可能にすることである。
(請求項1)
請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリールを停止制御するリール停止制御手段と、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止することにより特別役が入賞したことを条件として、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させ、特別遊技を行わせる特別遊技実行手段と、所定の条件を満たしたときに、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技に移行させ、特定遊技を行わせる特定遊技実行手段と、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、特別役に当選した後、特別役が入賞するまでは、特別役の当選を持ち越すようにする特別役当選持越し手段とを備え、前記特定遊技実行手段は、特定遊技に移行すると、特定遊技の遊技回数が所定回数に到達するか、又は特定遊技中に前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選したときには特別役が入賞するまで、特定遊技を継続するように制御し、かつ、特定遊技の遊技回数が所定回数に到達するか、又は特別役が入賞すると、特定遊技を終了するように制御し、前記リール停止制御手段は、前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止時における図柄の組合せを決定する複数の停止位置決定テーブルと、複数の前記停止位置決定テーブルから、いずれかの前記停止位置決定テーブルを選択する停止位置決定テーブル選択手段とを備え、前記停止位置決定テーブルは、特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せであるハズレ目を出現させる第1停止位置決定テーブルと、必ずしも特別役に当選していることを意味するものではないが、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せであるチャンス目を出現させる第2停止位置決定テーブルと、特別役に当選していることを意味する図柄の組合せであるリーチ目を出現させる第3停止位置決定テーブルとを有し、前記停止位置決定テーブル選択手段は、通常遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選していないときは、前記第1停止位置決定テーブル又は前記第2停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにし、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブル又は前記第3停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブルを選択しないようにし、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選していないときは、前記第2停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブル及び前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにし、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブル又は前記第3停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブルを選択しないようにすることを特徴とする。
したがって、特定遊技中に特別役に当選したときでも、特定遊技を継続して行うことが可能となる。特に、遊技者は、特定遊技中に特別役に当選していることを知った場合であっても、その特別役が入賞しないように操作しつつ特定遊技を継続することができる。これにより、特別役の当選の状態を維持しつつ、特定遊技で定められた所定の上限遊技回数まで遊技を行うことで、特定遊技で得られる利益を確保することができる。
そして、通常遊技の特別役に当選していない遊技では、第1停止位置決定テーブル又は第2停止位置決定テーブルが選択される。これにより、ハズレ目又はチャンス目が出現するようになる。
また、特定遊技中は、通常遊技中と異なり、特別役に当選していない遊技であっても、ハズレ目が出現しない。これにより、遊技者に特別役の当選の期待を与えつつ、特定遊技を行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記停止位置決定テーブル選択手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブルのみを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブル及び前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにすることを特徴とする。
このように、特定遊技中に、特別役の当選時と非当選時とで、類似の図柄の組合せを出現させることで、特別役に当選しているか否かの判断を困難にすることができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記役抽選手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記特別役当選持越し手段により特別役の当選を持ち越しているときであっても、特別役が入賞するまでは、特別役を含めた役の抽選を継続し、前記特別役当選持越し手段は、特別役の当選を持ち越している特定遊技中に再度特別役に当選したときは、最初に当選した特別役及び再度当選した特別役の双方を持ち越すようにすることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、特別役の当選を報知する特別役当選報知手段を備え、通常遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、一定条件下で、前記特別役当選報知手段による報知を行い、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記特別役当選報知手段による報知を中止する当選報知中止手段を備えることを特徴とする。
したがって、特定遊技中には特別役の当選を遊技者に知らせないようにし、例えば特定遊技の終了後に報知することにより、特定遊技中には、遊技者に対し、特別役の当選の期待を与えておくことができる。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、それぞれ各役の当選確率を定めた第1抽選テーブル及び第2抽選テーブルを備え、前記第2抽選テーブルは、少なくとも1種類の役の当選確率が前記第1抽選テーブルより高く設定されており、前記役抽選手段は、通常遊技時には前記第1抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行しているときは前記第2抽選テーブルを用いて役の抽選を行うことを特徴とする。
したがって、第1抽選テーブルより当選確率が高く設定された役の入賞率を高めることで、特定遊技でのメダル獲得枚数期待値を大きくすることができる。また、その役の入賞率を高めることで、結果として、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載のスロットマシンにおいて、前記第2抽選テーブルでのいずれかの役に当選する確率は、いずれの役にも当選しない確率より高く設定されていることを特徴とする。
したがって、特定遊技中は、いずれの役も入賞しない遊技回数を少なくすることができる。よって、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
請求項1の発明によれば、特定遊技中に特別役に当選したときでも、特定遊技を継続して行うことが可能となる。特に、遊技者は、特定遊技中に特別役に当選していることを知った場合であっても、その特別役が入賞しないように操作しつつ特定遊技を継続することができる。これにより、特別役の当選の状態を維持しつつ、特定遊技で定められた所定の上限遊技回数まで遊技を行うことで、特定遊技で得られる利益を確保することができる。
また、特定遊技中は、リールの停止時の図柄の組合せによっても特別役に当選しているか否かの判断が困難になる。これにより、特定遊技中は、特別役の当選の期待を遊技者に与えつつ、遊技を行うことができる。
また、特定遊技専用の停止位置決定テーブルを持つことなく、特定遊技中の図柄の組合せを決定することができる。
さらにまた、特定遊技中は、通常遊技中と異なり、特別役に当選していない遊技であってもハズレ目が出現しない。これにより、遊技者に特別役の当選の期待を与えつつ、特定遊技を行うことができる。
請求項2の発明によれば、特定遊技中は、特別役の当選時と非当選時とで、いずれも、ハズレ目及びリーチ目が出現せず、チャンス目のみが出現する。
このように、特定遊技中に、特別役の当選時と非当選時とで、類似の図柄の組合せを出現させることで、特別役に当選しているか否かの判断を困難にすることができる。
請求項3の発明によれば、特定遊技の遊技回数が多い場合であっても、特別役の当選の機会が確保されるので、遊技者の利益を損ねることがなくなる。また、通常遊技時よりもメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技を行いつつ、特別役の複数回の当選を期待することができる。
請求項4の発明によれば、特定遊技中には特別役の当選を遊技者に知らせないようにし、例えば特定遊技の終了後に報知することにより、特定遊技中には、遊技者に対し、特別役の当選の期待を与えておくことができる。
請求項5の発明によれば、第1抽選テーブルより当選確率が高く設定された役の入賞率を高めることで、特定遊技でのメダル獲得枚数期待値を大きくすることができる。また、その役の入賞率を高めることで、結果として、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
請求項6の発明によれば、特定遊技中は、いずれの役も入賞しない遊技回数を少なくすることができる。よって、特別役に当選しているときの特別役の入賞率を低くすることができる。
図1は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン10全体を統括制御する手段である。遊技制御手段60は、演算等を行うCPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、CPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等とを備える。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、本実施形態では並列に3つ設けられている。また、各リール31は、スロットマシン10のフロントパネルに設けられた表示窓(図示せず)から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
そして、リール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓内で上下方向に移動表示される。
入賞役としては、例えば特別役、複数種類の小役、及びリプレイ(再遊技役)が挙げられる。
また、リプレイとは、当該遊技でのメダルの投入枚数(ベット枚数)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
そして、各表示窓から見えるリール31の上下に連続する3図柄は、水平方向の上段、中段及び下段の3本の有効ライン上に位置している。
また、この有効ラインは、投入されたメダル枚数に応じて有効化される。投入されたメダルが1枚のときは水平方向中段の1本の有効ライン、2枚のときは水平方向の3本の有効ライン、3枚のときは5本の全ての有効ラインが有効化される。
スタートスイッチ41は、遊技者がリール31の回転をスタートさせるときに操作するスイッチである。
ストップスイッチ42は、各リール31ごとに独立して3つ並設され、遊技者がそれぞれのリール31の回転を停止させるときに操作するスイッチである。
先ず、通常遊技では、遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、又は貯留されているメダルを投入するためのベットスイッチ(図示せず)を操作して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、全リール31が始動される。そして、遊技者は各ストップスイッチ42を押すことで各リール31の回転を停止させる。全てのリール31の停止時に、有効ライン上のリール31の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致するときは、その役の入賞となり、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
BBゲームは、第1態様遊技と第2態様遊技とを有するものであり、通常遊技からBBゲームに移行したときは、最初に第1態様遊技に移行する。この第1態様遊技では、小役、及び第2態様遊技に移行するための移行役の抽選のみが行われる。そして、第1態様遊技において移行役が入賞したときは、BBゲームの第1態様遊技から第2態様遊技(ボーナスゲーム)に移行する。
さらにまた、SBが入賞したときは、通常遊技からSBゲームに移行する。SBゲームは、上記のBBゲームの第2態様遊技又はRBゲームでの所定役が高確率で当選する遊技を、1遊技だけ行うものである。
以上の各特別遊技の終了後は、原則として、通常遊技に戻る。
さらに第2に、特定遊技中は、特定小役に当選したときは、上述した小役当選報知手段24によってその当選が遊技者に報知される。したがって、遊技者は、当選した特定小役を容易に入賞させることができるようになる。これにより、メダル所有枚数を増加させつつ遊技を行うことができるようになる。
遊技制御手段60は、図1に示すように、以下の各手段を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)
役抽選手段61は、役(特別役、小役又はリプレイ等)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハード乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
抽選テーブル62は、それぞれ各役の当選確率を定めたものである。本実施形態では、抽選テーブル62は、通常遊技中に使用される第1抽選テーブル62aと、特定遊技中に使用される第2抽選テーブル62b等とを備えている。
図2は、本実施形態の第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bにおける各役の当選確率を示す図である。
これに対し、第2抽選テーブル62bの非当選確率は、1/5.5(約18.2%)である。これにより、第1抽選テーブル62aでは、非当選の確率が最も高い値を有するが、第2抽選テーブル62bでは、リプレイの当選確率は、非当選確率よりも高く設定されている。
図3は、第1抽選テーブル62a及び第2抽選テーブル62bの傾斜値を説明する図である。なお、この傾斜値は、メダル投入枚数が3枚のときの値であって、リプレイの当選確率を含む値である。
図3に示すように、横軸に遊技回数をとり、縦軸にメダルの払出し枚数と投入枚数との差枚数(差枚数=払出し枚数−投入枚数)をとったとき、特別遊技でない遊技では、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に減少していく。この差枚数の減少率を示すものが傾斜値である。
そして、第2抽選テーブル62bの傾斜値は、第1抽選テーブル62aの傾斜値より高く設定されている。
これに対し、特定遊技では、第2抽選テーブル62bを使用して役抽選手段61による役の抽選が行われる。これにより、特定遊技中は、リプレイが頻繁に当選する状態となる。
これに対し、特定遊技では、特定小役が当選したときは、その旨が報知されるので、遊技者は、当選した特定小役が入賞するようにストップスイッチ42を操作することができる。
これに対し、特定遊技では、第2抽選テーブル62bが使用されることによって最低でも図3の第2抽選テーブル62bの傾斜値になるとともに、さらに、当選した特定小役を確実に入賞させれば、遊技回数の増加とともに、差枚数は次第に増加していく。
(特別役当選持越し手段、フラグ)
特別役当選持越し手段63は、役抽選手段61による役の抽選において特別役に当選した後、有効ラインに停止した図柄の組合せが予め定められた特別役の図柄の組合せと一致するまでの遊技、すなわち特別役が入賞するまでの遊技において、特別役の当選を持ち越すようにするものである。
ここで、従来では、特別役に当選し、特別役の当選が持ち越されている遊技中は、役抽選手段61による役の抽選で、仮に抽出した乱数値が特別役当選領域に属する場合であっても、特別役の当選とは判定しないようにしていた。したがって、特別役が再度当選することはなかった。
なお、BB当選用のフラグ63aを1つだけ設け、そのフラグ63aに対応するカウンタを設け、BBの当選の持越し中に再度BBに当選したときは、カウンタ値を加算するようにしても良い。
リール停止制御手段64は、遊技状態(通常遊技状態、特別遊技状態、特定遊技状態)と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチ42がオンされたときのタイミング等とから、リール31の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリール31を停止制御するものである。リール停止制御手段64は、後述する複数の停止位置決定テーブル65及び停止位置決定テーブル選択手段66を備える。
停止位置決定テーブル65は、遊技状態と、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の停止位置を定めたものであり、本実施形態では、停止位置決定テーブル65a〜65hの8つ設けられている。
停止位置決定テーブル選択手段66は、遊技状態と、役抽選手段61での役の抽選で特別役に当選しているか否かに基づき、いずれかの停止位置決定テーブル65を、抽選等により選択するものである。
図5において、「ハズレ目」とは、特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せ、すなわち特別役の当選可能性を有さない(当選期待度が0の)図柄の組合せをである。
また、「チャンス目」とは、必ずしも特別役に当選していることを意味するものではないが、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せである。
さらにまた、「リーチ目」とは、特別役に当選していることを意味する図柄の組合せ、すなわち特別役の当選確定を意味するものである。
これに対し、「特別役入賞制御」とは、ストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、リール31の停止制御の可能範囲内で、特別役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように(特別役が入賞するように)リール31の停止位置を定めたものである。
また、停止位置決定テーブル65d及び65eは、リール31の停止時にチャンス目を出現させるものである。
さらに、停止位置決定テーブル65f〜65hは、リール31の停止時にリーチ目を出現させるものである。
これに対し、停止位置決定テーブル65e〜65hは、特別役入賞制御、すなわちストップスイッチ42の操作タイミングに基づいて、特別役の図柄の組合せができる限り有効ラインに停止するように(特別役が入賞するように)リール31の停止位置を定めたものである。
また、通常遊技中又は特定遊技中において、特別役当選時の遊技では、停止位置決定テーブル選択手段66は、停止位置決定テーブル65e〜65hのうち、いずれかを選択する。
さらにまた、特定遊技中の特別役非当選時の遊技では、停止位置決定テーブル選択手段66は、必ず停止位置決定テーブル65dを選択する。
(特別遊技実行手段)
特別遊技実行手段67は、役抽選手段61で特別役(BB、RB又はSB)に当選し、かつ特別役の図柄の組合せが有効ライン上に停止して入賞したときは、通常遊技から特別遊技(BBゲーム、RBゲーム又はSBゲーム)に移行させ、特別遊技を行わせるものである。
特別遊技実行手段67は、特別遊技への移行時には、特別遊技に移行する旨を遊技者に知らせるために、各種の演出を行うように制御する。
遊技態様決定手段68は、特別遊技(特に本実施形態ではBBゲーム)の終了後の遊技を、通常遊技又は特定遊技のいずれにするかを決定するものである。
遊技態様決定手段68は、役抽選手段61で説明したものと同様の乱数発生手段等を用いる。そして、BBの当選時に、遊技態様決定手段68の乱数発生手段で発生した乱数を抽出し、その乱数値に基づいて、通常遊技又は特定遊技のいずれかに決定する。本実施形態では、それぞれ1/2の確率で、通常遊技又は特定遊技に決定される。
なお、この決定は、役抽選手段61でBBが当選した時以降で、BBゲームの終了後の第1遊技の開始直前までの間のうち、いつ行っても良い。
特定遊技実行手段69は、所定の条件を満たしたとき、特に本実施形態では、BBに当選し、かつ遊技態様決定手段68により特定遊技を行うことに決定されたときに、BBゲームの終了後に特定遊技に移行させ、特定遊技を行わせるものである。
本実施形態において、特定遊技の終了条件は、遊技回数が100回に到達したとき、又はBBに入賞したときである。よって、役抽選手段61による役の抽選においてBBに当選しただけでは、特定遊技は終了せず、BBが入賞するまで特定遊技が継続される。なお、上述したように、RBに当選したときは、特定遊技を中断して通常遊技に移行させ、この通常遊技でRBが入賞したらRBゲームに移行させる。そして、RBゲームの終了後、再度特定遊技に戻り、特定遊技の続きを行うようにする。
(特定遊技中遊技回数カウント手段)
特定遊技中遊技回数カウント手段69aは、BBゲームの終了後に特定遊技に移行したときに、その特定遊技での遊技回数をカウントするものであり、カウンター等が使用される。このように、特定遊技の遊技回数をカウントするのは、特定遊技の遊技回数に上限を設けているためである。本実施形態では、特定遊技中遊技回数カウント手段69aにより遊技回数が100回カウントされたときに、特定遊技を終了し、通常遊技に戻るようにする。
小役当選報知制御手段69bは、特定遊技中に、小役、特に本実施形態では特定小役A〜Cのいずれかに当選したときは、当選した特定小役を遊技者に対して報知するように制御するものである。小役当選報知制御手段69bは、スタートスイッチ41がオンされた直後に報知するように制御する。これは、以下の理由による。
特別役当選報知中止手段69cは、特定遊技実行手段69により特定遊技を実行している場合において、役抽選手段61による役の抽選でBBに当選しているときは、特別役当選報知手段25によるBBの報知を中止するものである。
このように制御するのは、以下の理由による。特定遊技中は、BBに当選していないときでもハズレ目を出現させないように制御して、BBが当選しているか否かの判断が困難になるようにしている。しかし、特別役当選報知手段25によりBBの当選を報知してしまうと、遊技者は、BBに当選していることを知ってしまうことになるからである。
図6及び図7は、通常遊技からBBゲームに移行し、さらに通常遊技に戻るか特定遊技に移行するまでの流れを示すフローチャートである。図7は、図6に続くフローチャートである。
先ず、遊技者は、メダルを投入して有効ラインを有効化し、スタートスイッチ41をオンする。これにより、各リール31が始動する。ステップS1において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41がオンされたか否かを検知し続ける。オンが検知されたときは、次のステップS2に進み、役抽選手段61による役の抽選を行う。この役の抽選において用いられる抽選テーブル62は、第1抽選テーブル62aである。
なお、ステップS3において、前遊技までに特別役に当選しているとき(前遊技までにフラグ63aがオンになっているとき)は、ステップS4の処理をとばしてステップS5に進む(図6中、破線部)。
そして、次のステップS12では、特別遊技実行手段67は、BBゲームの終了条件を満たしたか否かを判別し続け、満たしたと判別したときはステップS13に進む。ステップS13では、遊技制御手段60は、ステップS4の抽選によって特定遊技に決定されたか否かを判別する。特定遊技に決定されているときは、ステップS14に進んで、特定遊技実行手段69は、特定遊技に移行するように制御する。
一方、特定遊技に決定されていないときは、ステップS15に進んで通常遊技に移行するように制御する。
先ず図8において特定遊技が開始されると、ステップS21において、特定遊技中遊技回数カウント手段69aは、特定遊技での遊技回数Gを初期化(G=0)する。
これに対し、ステップS24でBBに当選していないと判別されたときは、ステップS26に進んで、停止位置決定テーブル選択手段66は、停止位置決定テーブル65dを選択する。
一方、ステップS34で遊技回数Gが規定回数に到達していないと判別されたときは、図8のステップS22に戻って、特定遊技を継続する。
また、ステップS23での役の抽選において特定小役に当選したときは、小役当選報知制御手段69bは、小役当選報知手段24によりその特定小役の当選を報知する。
さらに、ステップS23での役の抽選においてRBに当選したときは、一旦、特定遊技を中断して通常遊技に移行する。そして、通常遊技でRBが入賞したらRBゲームに移行させる。このRBゲームが終了したら、再度、ステップS22に戻り、特定遊技を継続する。このときの特定遊技の遊技回数は、特定遊技の中断前までの遊技回数がそのまま継承される。
先ず、特別役当選報知中止手段69cにより中止されていた特別役当選報知手段25によるBBの当選の報知が解除される。そして、特別役当選報知手段25による報知を無条件で行うときは、最初の遊技で、特別役当選報知手段25によりBBの当選を報知する。一方、抽選等により演出パターンを選択し、その演出パターンに従い特別役当選報知手段25によるBBの当選の報知を行う場合は、その演出パターンに従って、特別役の当選の報知を行う。
例えば、持ち越されている全てのBBが入賞し、これらのBBゲームが終了したときは、必ず特定遊技に移行させるようにしても良い。
また、BBに入賞したときに、他のBBの当選が持ち越されている場合には、全てのBBの当選の持越しを解除するとともに、そのBBゲームの第1態様遊技を、特定遊技中と同様に、特定小役の当選を報知するような遊技状態としても良い。これにより、遊技者は、BBゲームの第1態様遊技においては、当選した特定小役を取りこぼすことなく遊技者の技量に応じて入賞させることが可能となる。よって、遊技者は、より多くのメダルを獲得することができる。
(1)本実施形態では、特定遊技は、リプレイの当選確率が通常遊技時より高まるとともに、特定小役に当選したときはその当選を報知する遊技とした。しかし、これに限らず、いずれか一方のみからなる特定遊技としても良い。
例えば、特定遊技を、リプレイの当選確率が通常遊技時よりも高まる遊技(小役の当選は報知しない遊技)とすれば、特定遊技中は、メダルがほとんど減らない状態、いいかえればメダル枚数が現状維持される状態で遊技を継続することができる。そして、この状態で特別役の当選を待つことができる。
このように、本発明における特定遊技は、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値が大きくなる遊技であれば、どのような態様の遊技であっても良い。
しかし、これに限らず、特定遊技中は、特別役の当選の有無に応じて、停止位置決定テーブル65d又は65eを選択し、チャンス目のみを出現させるようにしても良い。このようにすれば、特別役に当選しているか否かの判断を、さらに困難にすることができる。
24 小役当選報知手段
25 特別役当選報知手段
31 リール
32 モータ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 抽選テーブル
62a 第1抽選テーブル
62b 第2抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
63a フラグ
64 リール停止制御手段
65(65a〜65h) 停止位置決定テーブル
66 停止位置決定テーブル選択手段
67 特別遊技実行手段
68 遊技態様決定手段
69 特定遊技実行手段
69a 特定遊技中遊技回数カウント手段
69b 小役当選報知制御手段
69c 特別役当選報知中止手段
Claims (6)
- 役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリールを停止制御するリール停止制御手段と、
前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選し、特別役の図柄の組合せが有効ラインに停止することにより特別役が入賞したことを条件として、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行させ、特別遊技を行わせる特別遊技実行手段と、
所定の条件を満たしたときに、通常遊技時よりメダル獲得枚数期待値の大きい特定遊技に移行させ、特定遊技を行わせる特定遊技実行手段と、
前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、特別役に当選した後、特別役が入賞するまでは、特別役の当選を持ち越すようにする特別役当選持越し手段と
を備え、
前記特定遊技実行手段は、特定遊技に移行すると、特定遊技の遊技回数が所定回数に到達するか、又は特定遊技中に前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選したときには特別役が入賞するまで、特定遊技を継続するように制御し、かつ、特定遊技の遊技回数が所定回数に到達するか、又は特別役が入賞すると、特定遊技を終了するように制御し、
前記リール停止制御手段は、
前記役抽選手段の抽選結果と、ストップスイッチの操作タイミングとに基づいて、リールの停止時における図柄の組合せを決定する複数の停止位置決定テーブルと、
複数の前記停止位置決定テーブルから、いずれかの前記停止位置決定テーブルを選択する停止位置決定テーブル選択手段とを備え、
前記停止位置決定テーブルは、
特別役に当選していないことを意味する図柄の組合せであるハズレ目を出現させる第1停止位置決定テーブルと、
必ずしも特別役に当選していることを意味するものではないが、特別役の当選可能性を有することを意味する図柄の組合せであるチャンス目を出現させる第2停止位置決定テーブルと、
特別役に当選していることを意味する図柄の組合せであるリーチ目を出現させる第3停止位置決定テーブルと
を有し、
前記停止位置決定テーブル選択手段は、
通常遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選していないときは、前記第1停止位置決定テーブル又は前記第2停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにし、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブル又は前記第3停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブルを選択しないようにし、
前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選していないときは、前記第2停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブル及び前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにし、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブル又は前記第3停止位置決定テーブルを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブルを選択しないようにする
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記停止位置決定テーブル選択手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記第2停止位置決定テーブルのみを選択するとともに前記第1停止位置決定テーブル及び前記第3停止位置決定テーブルを選択しないようにする
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記特別役当選持越し手段により特別役の当選を持ち越しているときであっても、特別役が入賞するまでは、特別役を含めた役の抽選を継続し、
前記特別役当選持越し手段は、特別役の当選を持ち越している特定遊技中に再度特別役に当選したときは、最初に当選した特別役及び再度当選した特別役の双方を持ち越すようにする
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
特別役の当選を報知する特別役当選報知手段を備え、
通常遊技において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、一定条件下で、前記特別役当選報知手段による報知を行い、
前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行している場合において、前記役抽選手段による役の抽選で特別役に当選しているときは、前記特別役当選報知手段による報知を中止する当選報知中止手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
それぞれ各役の当選確率を定めた第1抽選テーブル及び第2抽選テーブルを備え、
前記第2抽選テーブルは、少なくとも1種類の役の当選確率が前記第1抽選テーブルより高く設定されており、
前記役抽選手段は、通常遊技時には前記第1抽選テーブルを用いて役の抽選を行うとともに、前記特定遊技実行手段により特定遊技を実行しているときは前記第2抽選テーブルを用いて役の抽選を行う
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記第2抽選テーブルでのいずれかの役に当選する確率は、いずれの役にも当選しない確率より高く設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。
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