JP2006139481A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも出金取引における出金希望額を入力する操作部10aと、該入力された出金希望額情報を表示する表示部10bと、予め定められた想定取引金額情報を記憶した記憶部17と、入力操作により出金動作を実行する制御部16とを有する自動取引装置1において、制御部16は、操作部10aから入力された出金希望額が記憶部17に記憶している想定取引金額の範囲外であるとき、出金動作の実行前に出金希望額の良否確認を行う。
【選択図】 図1
Description
このような不具合に対して、取引金額が入力されると、手数料情報に基づき手数料徴収を行うかを判定し、手数料を徴収する場合には取引金額に対する手数料金額の比率を算出し、この算出した比率が基準値を超える場合に取引金額と手数料を表示し、利用者の希望する取引であるかを確認している(特許文献1)。
前述したようにATMは、その利便性から多くの利用者に使用されるので、取引処理速度の低下は解決すべき課題である。更には24時間稼動され、特に深夜などにおいては、防犯面から一刻も早く処理を終了したいと思う利用者もある。
本発明はATM利用者が誤入力しても二取引分の操作をすることなく、且つ、通常の取引時間を大幅に超過することなく取引を行うことができる自動取引装置の提供を目的とする。
前記制御部は、前記操作部から入力された出金希望額が前記記憶部に記憶している想定取引金額の範囲外であるとき、前記出金動作の実行前に前記出金希望額の良否確認を行う。
従って、誤入力してしまった場合には、出金動作前に訂正入力が可能となるので、二取引分の操作をすることがなく、処理速度の低下を防ぐことができる。
前記入力される出金希望額の入力操作時間を計測し、記憶,解析する入力情報解析部を配し、前記制御部は、前記操作部から入力された出金希望額が前記記憶部に記憶している想定取引金額の範囲外であるとき、前記入力情報解析部に入力操作毎の時間間隔を算出させ、当該算出時間が所定値以下の場合、前記出金動作の実行前に前記出金希望額の良否確認を行う。
従って、操作慣れや緊急性に起因して誤入力した場合、即ち、想定取引金額の範囲外であり、且つ、その入力時間(タイミング)が短時間での入力であると判定した場合にのみ出金動作前の訂正入力を可能とするので二取引分の操作をすることがない。よって、想定取引金額外の取引の場合であっても所定の時間以上で入力した場合には速やかに出金動作を開始するので無駄な確認操作を防ぐことができる。
11は通帳処理部であり通帳挿入返却口より挿入される通帳(図示しない)に印字処理など行なうもので、更に図示しない機構により顧客情報の読取りや更新手段、印字頁行の検出手段及び改頁手段等を有している。
更にはホストコンピュータ2との接続口であるインターフェース部も有している。なお、ATM1の機能を提供するには他にも各部に電力を供給する電源部を始め、利用者のATM1への接近を検知する機能を始め、多々の機能・構成が備えられているが、本発明に関係しないため記載は省略する。また、図2における解析部18は実施例2において入力情報解析部として説明する。
S1.利用者がATM1に近づくと、図示しない顧客接近検知器がこれを検知し、制御部16は記憶部17に格納された処理プログラムにより表示部10bに取引科目の選択画面を表示する。また、操作部10aは取引入力モードとする。
以下の説明においては、タッチパネル式のため表示部10bに表示される操作キーに触れることにより操作部10aが入力されることにする。
S2.利用者が表示部10bの取引選択画面上より「お支払い」操作キーを選択すると、操作部10a(タッチパネル)が指触位置を検出し、制御部16は通帳処理部11やカード処理部12や紙幣入出金部14及び硬貨入出金部15等を支払取引モードに設定する。一方、表示部10bには『カードをお入れください』と表示される。なお、キャッシュカード121を使用するのは、利用者毎の顧客情報(例えば、口座番号)を知るためであるので、バイオメトリクス(生体)認証から顧客情報を得るものであっても良いことは言うまでもない。
S5.入力された暗証番号情報と顧客(口座)情報をホストコンピュータ2に送信する。ホストコンピュータ2では記憶装置3内の口座番号および暗証番号情報との照合を行ない、一致した場合には、取引許可信号をATM1に返信する。また、不一致の場合には取引不可信号を返信すると、制御部16は表示部10bに『暗証番号が違います、再度暗証番号を入力してください』と表示して再入力を要求する。ここで所定回数再入力されても不一致となる場合も有るが説明は省略する。なお、暗証番号のほかに、取引中止の指定有無や残高金額情報などの確認が行われ、取引が可能な顧客(口座)情報であるか否かも判定される。
S7.利用者はテンキー101を使用して希望する出金希望額を入力することになる。例えば、10万円の出金を希望する場合には順に、テンキー101の「1」キー、「0」キー、そして、「万」キー103を指触し、最後に「確認」キー104を指触する。このように操作部10aの各種キー101〜104を操作して出金希望額を入力する。ここで、「万」キー103の指触を忘れて、テンキー101の「1」キー、「0」キーを指触し、最後に「確認」キー104を指触すると、出金希望額は10円となる。以下、出金希望金額を10円に誤入力した場合について説明する。
S9.制御部16は想定取引金額外(1000円〜200万未満なので、10円は下限値を下回る)で、低額取引金額と判定した場合には金額確認画面を表示部10bに表示する。図3(b)がこの表示例である。図示するように、説明文107と共に入力された出金希望額面(10円)と確認または訂正を可能にする操作キー(確認キー104と訂正キー105)を表示して、何れかの選択を要求する。この金額確認画面の表示は目視確認情報であるので、周囲の利用者等には通常の入力操作と思わせることができ、周囲を気にすることなく安心して操作できる。
S10.「万」キー103の指触を忘れていた場合であるので、図示する「訂正」キー105を指触すれば図3(a)の支払い希望金額を入力する顧客誘導画面に戻る。また、「確認」キー104が指触されれば、10円を硬貨入出金部15から出金することになる。
S12.制御部16は明細票処理部13を起動させて、取引明細票(レシート)の印刷を行い排出口まで搬送する。この動作と並行してキャッシュカード121もカード挿入返却口まで搬送する。一方、表示部10bには『カードをお取りください』と表示する。
S13.利用者がキャッシュカード121と取引明細票(レシート)を抜き取るのを監視する。この監視時間中に利用者がこれらの媒体を抜き取らないと、「媒体取忘」として処理するが説明は省略する。
S15.貨幣が抜き取られるとシャッタを閉状態に戻す。なお、出金口に残留物が存在する場合には一部の貨幣を残して取り出されたとし、表示部10bに確認を促す画面を表示する。
S16.制御部16はシャッタの閉動作の完了を検出したら、ホストコンピュータ2に取引終了を意味する信号を送信する。ホストコンピュータ2では記憶装置3内の顧客情報(少なくとも預貯金残高金額情報)を更新して取引を終了する。
このように、通常取引として想定されない金額時のみ、確認画面を表示して確認を求める。よって、通常時の取引においては処理時間が遅くなるということは無い。
図5(a)において横軸(t)は時間軸であり、縦軸には指触検知状態を示し指触された時をONとし、操作(タッチ)キーより指が離れるとOFFとなる。曲線20はキータッチのタイミングをイメージ的に記載したものであり、テンキー101内の「1」キーを指触してから、「0」キーを指触し、続けて「万」キー103を指触して最後に「確認」キー104を指触するまでをリズミカルに記載したものである。曲線21もキータッチのタイミングをイメージ的に記載したものである。
また、図5(b)に記載のものは「万」キー103を指触することなく、「確認」キー104を指触した場合である。図において、T0,T1,T2, T3はキータッチが検出された時間である。この時間は利用者の操作慣れ等により個人差が生じる。
S17.利用者がテンキー101の何れかの数字キーを指触すると、制御部16は当該数字キーを認識する。
S18.最初の数字キーの入力が検出(ON)されると、その時点から時間計測を開始する。例えば、図5(a)の場合では出金希望額の入力画面としてテンキー101を表示してから、最初のテンキー101内の最初に指触された数字「1」キーを検出した時点(T0)から時間計測が始まる。
S20.制御部16はテンキー101以外のキーが指触されるまで、時間計測を続ける。例えば、「万」キー103が指触されれば、その時点で時間計測を終了する。
S21.制御部16は入力情報解析部18により記憶部17に格納した数字キー情報を読み出して、出金希望額として判定する。図5(a)に示すように、「1」,「0」,「万」,「確認」と指触されていれば出金希望額は10万円となる。ここで、図5(b)に示すように利用者が「万」キーの指触をうっかりして抜かしてしまった場合には出金希望額は10円となる。
制御部16は、この出金希望額と予め設定した想定取引金額とを比較して、想定取引金額の範囲内であれば、後述する出金動作に移行する。
S23.入力情報解析部18は「確認」キーと直前の「数字」キーの検出時刻の差を算出して、予め定めた計測値以内であるかを判定する。例えば、図5(b)に示すように、「0」キーの指触検知から「確認」キー104の指触検知までの時間(T2−T1)が、0.7秒未満であれば、利用者が「万」キーの指触をうっかりして抜かしてしまったと判定する。なお、0.7秒以上の時間であれば正常の入力と判定する。
S24.制御部16は「万」キー103の指触をうっかりして抜かしてしまったと判定したので、図3(b)に示したように、金額確認画面を表示部10bに表示させる。
S26. 制御部16は出金希望額に応じて紙幣入出金部14および硬貨入出金部15を作動させて所定金種の貨幣を所定枚数だけ繰出して出金口に搬送する。なお、この時点ではシャッタは閉状態であるので、貨幣を目視することも抜き取ることもできない。
S27. 制御部16は明細票処理部13を起動させて、取引明細票(レシート)の印刷を行い排出口まで搬送する。この動作と並行してキャッシュカード121もカード挿入返却口まで搬送する。一方、表示部10bには『カードをお取りください』と表示する。
S29. 制御部16はシャッタの閉動作の完了を検出したら、ホストコンピュータ2に取引終了を意味する信号を送信する。ホストコンピュータ2では記憶装置3内の顧客情報(少なくとも、預貯金残高金額情報)を更新して取引を終了する。
複数回に分割しての支払いは前述の出金口の一時集積可能枚数により変動する。即ち、紙幣の出金口の集積容量が最大150枚であれば、それ以上の枚数となる出金は複数回に分割することになる。このような表示により万一誤入力であることに気付けば、訂正することが可能となる。
本変形例では、制御部16が想定取引金額と出金希望金額を比較し、想定取引金額の範囲外であると判定した結果、想定取引金額の範囲内となる出金希望額を入力候補として表示する。即ち、誤入力であったと推測され、本来の出金希望額を示す金額キーを入力候補として確認画面に表示するものである。例えば、例えば出金希望額が10円の場合では、説明文108と共に「10万」キー109を表示することになる。
制御部16は上述の低額取引金額(例えば、1円〜200円)の場合には金額単位「万」の指触を抜かしたものと推測,判断し、入力された数値に金額単位「万」を付加して、図7(a)に示すように表示する。また、出金紙幣枚数が多いと判定されたときには、図7(b)に示すように「10枚」キー109aを画面に表示する。
例えば、自動車には新車価格(300万とする)があり、競売する自動車にも使用期間等による査定金額(120万とする)、競り開始価格(80万とする)がある。この競りの途中で「90万」と入力するところを「900万」と誤入力したとき、高値(900万)での落札となる。本発明の想定取引金額(競り開始価格80万〜新車価格300万)と入力価格を比較して確認を要求するガイダンスを表示させ、訂正を可能にすれば不用意に高値(900万)での落札を防ぐことができる。
2 ホストコンピュータ
3 記憶装置
10 顧客操作表示部
10a 操作部
10b 表示部
11 通帳処理部
12 カード処理部
13 明細票処理部
14 紙幣入出金部
15 硬貨入出金部
16 制御部
17 記憶部
18 入力情報解析部
101 テンキー
104 確認キー
105 訂正キー
Claims (8)
- 少なくとも出金取引における出金希望額を入力する操作部と、
該入力された出金希望額情報を表示する表示部と、
予め定められた想定取引金額情報を記憶した記憶部と、
前記入力操作により出金動作を実行する制御部とを有する自動取引装置において、
前記制御部は、前記操作部から入力された出金希望額が前記記憶部に記憶している想定取引金額の範囲外であるとき、
前記出金動作の実行前に前記出金希望額の良否確認を行うことを特徴とする自動取引装置。 - 少なくとも出金取引における出金希望額を入力する操作部と、
該入力された出金希望額情報を表示する表示部と、
予め定められた想定取引金額情報を記憶した記憶部と、
前記入力操作により出金動作を実行する制御部とを有する自動取引装置において、
前記入力される出金希望額の入力操作時間を計測し、記憶,解析する入力情報解析部を配し、
前記制御部は、前記操作部から入力された出金希望額が前記記憶部に記憶している想定取引金額の範囲外であるとき、前記入力情報解析部に入力操作毎の時間間隔を算出させ、当該算出時間が所定値以下の場合、
前記出金動作の実行前に前記出金希望額の良否確認を行うことを特徴とする自動取引装置。 - 請求項1または2記載の自動取引装置において、
前記出金希望額の良否確認は、前記表示部への表示により行われる自動取引装置。 - 請求項1または2記載の自動取引装置において、
前記記憶部に記憶している想定取引金額の下限値は、低額取引金額を意味する自動取引装置。 - 請求項1または2記載の自動取引装置において、
前記記憶部に記憶している想定取引金額の上限値は、高額取引金額を意味する自動取引装置。 - 請求項1または2記載の自動取引装置において、
前記制御部は、前記出金希望額に対応する貨幣の出金枚数によって前記出金動作の実行前に前記出金希望額の良否確認を行う自動取引装置。 - 請求項3記載の自動取引装置において、
前記表示部への表示には、想定取引金額の範囲内となる出金希望額を入力候補として表示する自動取引装置。 - 請求項6記載の自動取引装置において、
前記出金希望額の良否確認は貨幣を複数回に分割して出金動作することである自動取引装置。
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