JP5931978B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、貨幣を処理する貨幣処理装置に関する。
従来から、金融機関などに設置してあるATMや貨幣両替機において、一人の利用者が装置の使用を独占し、他の利用者の待ち時間が長くなるといった問題がある。このような独占的な使用態様としては、貨幣両替機の場合であれば、例えば一度に複数回の両替を行ったりする態様であり、ATMの場合であれば、例えば一度に、引き出し、振込みなどの複数回の取り引きを行う態様などである。
このような問題を解決するため、目的は異なるものの特許文献1に記載された装置を適用することが考えられる。この特許文献1に記載された装置は、所定時間内に所定回数以上の両替行為がなされると異常であると判断し、警告や両替阻止を行うものである。
特開2001−84435号公報
このような特許文献1に記載された装置を適用した場合であれば、確かに操作を早く行う利用者については複数回の取り引きを阻止することができる。しかしながら、不慣れな利用者が操作を行う場合など所定時間内に所定回数以下で取り引きが行われた場合には異常な取り引きとは見なされないため、上述の問題を解決することができない。しかも、このように所定時間内に所定回数以下の頻度で操作された場合には、独占時間が長くなる可能性があり、問題を解決することができない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、一人の利用者によって貨幣処理装置が独占されることを防止し、他の利用者の待ち時間を短縮することができる貨幣処理装置を提供することを目的とする。
本発明による貨幣処理装置は、
貨幣を処理する貨幣処理装置であって、
筐体と、
前記筐体に設けられ、貨幣を入出金するための貨幣入出金部と、
前記筐体の前面側に設けられ、該前面側での人物の存在を検知する人物監視部と、
前記人物監視部によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に、報知信号または取引停止信号を送信する制御部と、
前記制御部から送信された報知信号または取引停止信号を受信して所定の処理を行う処理部と、
を備えている。
本発明による貨幣処理装置において、
前記処理部は、利用者が操作する操作パネルを有し、
前記操作パネルは、前記制御部から送信された報知信号または取引停止信号に基づいて所定の表示を行ってもよい。
本発明による貨幣処理装置において、
前記人物監視部は、人物の存在が検知されていない時間があっても、当該時間が所定時間以内であれば、人物の存在が連続して検知されているとみなしてもよい。
本発明による貨幣処理装置は、
利用者が操作する操作パネルをさらに備え、
前記制御部が、前記操作パネルが操作されることで、前記取り引きを検知してもよい。
本発明による貨幣処理装置は、
利用者を識別する利用者識別部をさらに備え、
前記制御部が、前記利用者識別部で利用者が識別されることで、前記取り引きを検知してもよい。
本発明による貨幣処理装置は、
利用者を識別する利用者識別部をさらに備え、
前記制御部が、前記人物監視部によって人物の存在が連続して検知されている間に前記利用者識別部からの情報で異なる利用者による取り引きが識別された場合に、前記処理部に報知信号または取引停止信号を送信してもよい。
本発明による貨幣処理装置は、
利用者を識別する利用者識別部をさらに備え、
前記人物監視部が利用者の顔を認識する顔認識部からなり、
前記制御部が、前記顔認識部によって所定期間内に同一人物が検知され、かつ、当該人物の取り引きが前記利用者識別部からの情報で異なる利用者によるものであることが識別された場合に、前記処理部に報知信号または取引停止信号を送信してもよい。
本発明による貨幣処理装置において、
前記制御部は、報知信号として、手数料の徴収を促す信号を前記処理部に送信し、当該手数料の徴収を許可する選択がされたことを条件として新たな取り引きを許可してもよい。
本発明によれば、人物監視部によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に、報知信号または取引停止信号に基づいて所定の処理が行われる。このため、一人の利用者によって貨幣処理装置が独占されることを防止し、他の利用者の待ち時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態による貨幣両替機を示す斜視図。 本発明の実施の形態による貨幣両替機内の信号伝達を説明するための構成図。 本発明の第1の実施の形態による貨幣両替機での処理を示したフロー図。 本発明の第2の実施の形態による貨幣両替機での処理を示したフロー図。 本発明の第3の実施の形態による貨幣両替機での処理を示したフロー図。 本発明の第4の実施の形態による貨幣両替機での処理を示したフロー図。
第1の実施の形態
以下、本発明に係る貨幣を処理する貨幣処理装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1乃至図3は本発明の第1の実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態では、貨幣処理装置として、以下、貨幣を両替する貨幣両替機1を用いて説明するが、これに限られることはなく、ATMなどであってもよい。
図1に示すように、貨幣両替機1は、筐体15と、筐体15に設けられ、貨幣を入出金するための貨幣入出金部21,22,23,35と、筐体15の前面側に設けられ、当該前面側での人物の存在を赤外線などで検知する人感センサ(人物監視部)10と、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に警告信号(報知信号)および取引停止信号を送信する制御部70(図2参照)と、制御部70から送信された警告信号および取引停止信号を受信して所定の処理を行う処理部61,80(図2参照)と、筐体15に設けられて処理状態を表示する状態表示部62と、を備えている。
本実施の形態において、処理部61は利用者が操作する操作パネル61であり、処理部80は取り引きを停止させる取引停止部80である。このうち、操作パネル61は、制御部70から送信された警告信号に基づいて利用者に利用を中止することを促す表示(例えば、「両替はお一人様1回です。」や「次のお客様がお待ちの場合はお譲り下さい。」などの表示)を表示するように構成されている。また、操作パネル61は、制御部70から送信された取引停止信号に基づいて取り引きが終了されたことを示す表示(例えば、「両替はお一人様1回ですので、今回の取り引きを停止いたしました。カードをお取り下さい。」などの表示)を表示するようにも構成されている。さらに、取引停止部80は、後述する硬貨処理部20および紙幣処理部30に対して動作を停止させる停止信号を出力し、貨幣の入出金が行われないようにする。
また、人感センサ10は、人物の存在が検知されていない時間があっても、当該時間が所定時間以内であれば、人物の存在が連続して検知されているとみなすように構成されている。このため、利用者が動くことで、一瞬のその存在が検知できなくても人物が連続して存在していることとなり、「人物の存在が連続して検知されている間」という状態を確実に維持することができる。
また、図1に示すように、貨幣両替機1は、カードが挿入されるカード挿入口41と、カード挿入口41から挿入されたカードに関するデータ処理を行うカード処理部45と、行われた処理に基づいて両替金額や両替金種などをレシートに印字するレシート処理部55と、レシート処理部55で印字されたレシートを発行するレシート発行口51も備えている。
このうち、カード処理部45が利用者を識別する利用者識別部を構成しており、制御部70は、カード処理部45で利用者が識別されることで、取り引きを検知するように構成されている。このため、本実施の形態によれば、取り引きが開始されたことを初期段階で確実に検知することができる。
なお、本実施の形態では、利用者識別部としてカード処理部45を用いて説明するが、これに限られることはなく、利用者識別部としては、例えば、人の指の静脈を認証する静脈認証部などを用いることもできる。
また、本実施の形態では、カード処理部45で利用者が識別されることで取り引きを検知する態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、例えば、操作パネル61が利用者に触れられて操作されることで取り引きが検知されてもよい。このような態様でも、やはり、取り引きが開始されたことを初期段階で確実に検知することができる効果を得ることができる。
また、図1に示すように、貨幣入出金部21,22,23,35は、硬貨の入出金を行う硬貨入出金部21,22,23と、紙幣の入出金を行う紙幣入出金部35とを有している。そして、硬貨入出金部21,22,23は、硬貨を入金するための硬貨入金口21と、バラ硬貨を出金するためのバラ硬貨出金口22と、棒金を出金するための棒金出金口23を有している。他方、紙幣入出金部35は、紙幣を入出金するための紙幣入出金口35を有しており、読み取ることができなかった紙幣や搬送異常を起こした紙幣もここから返却される。なお、貨幣両替機1は、硬貨を処理するための硬貨処理部20と、紙幣を処理するための紙幣処理部30とを備えており、硬貨処理部20が上述した硬貨入出金部21,22,23を有し、紙幣処理部30が上述した紙幣入出金部35を有している。また、識別することができなかった硬貨や、入金された貨幣に混入していた異物などを返却する返却口25が設けられている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。
まず、利用者が貨幣両替機1の前に立つ(図3のS11参照)。このことによって、人感センサ10がON状態になる(図3のS12a参照)。なお、利用者がカードを挿入することなく、貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1は最初の初期状態に戻る。
次に、利用者によって、カード挿入口41からカードが挿入される(カード挿入(1回目))(図3のS13参照)。
次に、利用者によって硬貨入金口21や紙幣入出金口35に硬貨や紙幣などの貨幣が投入される(図3のS14参照)。その後、利用者が操作パネル61を操作することで、両替パターンが選択されて、両替された貨幣が出金される(図3のS14参照)。より具体的には、バラ硬貨はバラ硬貨出金口22から出金され、棒金は棒金出金口23から出金され、紙幣は紙幣入出金口35から出金される。このとき、カード挿入口41に挿入されていたカードが利用者のもとに返却されるとともに(図3のS14参照)、レシートが発行される。
その後、利用者が貨幣両替機1の利用を止めて貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1が最初の初期状態に戻る(図3のS12b参照)。
他方、利用者が貨幣両替機1の利用を続けようとしてカードを挿入した場合には(カード挿入(2回目))(図3のS15参照)、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に該当することから、制御部70から警告信号が操作パネル61に送信されて、当該操作パネル61によって利用者に利用を中止することを促す表示(警告)が表示される(図3のS16参照)。
この表示を受けて、利用者が貨幣両替機1の利用を止めて貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1が最初の初期状態に戻る(図3のS12c参照)。
他方、利用者が貨幣両替機1の利用を止めずに貨幣両替機1の前に居続けた場合には、制御部70から取引停止信号が、取引停止部80と操作パネル61に送信される。この結果、取引停止部80によって当該利用者による取引が強制終了されるとともに(図3のS17参照)、操作パネル61によって利用者に取り引きが終了されたことが表示される。このとき、カード挿入口41からカードが返却されることとなる。
このように本実施の形態によれば、人物の存在が連続して検知されている間に、制御部70によって複数の取り引きが行われたと判断されると、利用者による取引が強制終了される。このため、一人の利用者によって貨幣両替機1が独占されることを防止することができ、その結果、他の利用者の待ち時間を短縮することができる。
また、特許文献1に記載された装置を適用したとしても阻止することができない場合(具体的には、不慣れな利用者が操作を行う場合など所定時間内に所定回数以下で取り引きが行われた場合)であっても、本実施の形態によれば、利用者による取引を強制終了することができる。このため、従来技術とは異なり、確実に、一人の利用者によって貨幣両替機1が独占されることを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、取引が強制終了される前に、前もって、操作パネル61に利用を中止することを促す表示(警告)が表示されることから、利用者に自己が違反行為をしていることを認識させることができ、自発的に、貨幣両替機1の独占を止めさせることも期待できる。
なお、このように本実施の形態では、取引が強制終了される前に、前もって、操作パネル61に利用を中止することを促す表示(警告)が表示される態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、利用者が貨幣両替機1の利用を続けようとしてカードを挿入した場合に、即座に、警告することなく利用者による取引を強制終了させてもよい。このような態様によれば、一人の利用者によって貨幣両替機1が独占される時間を、より短縮することができる。
また、本実施の形態では、操作パネル61に利用を中止することを促す表示(警告)が1回だけ表示されて、その後、取り引きが強制終了される態様を用いて説明したが、これに限られることはなく、利用を中止することを促す表示(警告)を複数回にわたって(長時間にわたって)表示し続けてもよい。このような態様によれば、一人の利用者によって貨幣両替機1が独占される時間は長くなるものの、強制終了された際に利用者が抱く不快感を抑えつつ、自発的に貨幣両替機1の独占を止めさせることが期待できる。
ところで、貨幣両替機1の近辺(貨幣両替機1の上方の天井など)に待ち人数を検知する人数検知部(図示せず)が設けられている場合には、制御部70は、人数検知部からの情報に基づいて待ち人数が所定の人数以上(例えば5人以上)であると判断した場合にのみ、上述した警告や取り引きの強制終了を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態とは異なり、貨幣処理装置としてATMを用いた場合には、カードが二回挿入されたことによって警告を出したり取り引きを強制終了させたりするのではなく、操作パネル61によって振り込み操作が二回されたことによって、警告を出したり取り引きを強制終了させたりするようにしてもよい(この場合には、操作パネル61が利用者に触れられて操作されることで取り引きが検知されることとなる。)。
なお、本実施の形態とは異なり、取り引き回数が一回の場合であっても、人感センサ10によって所定の時間(例えば10分)以上、人物が存在していることが検知された場合には、警告を出したり取り引きを強制終了させたりしてもよい。
第2の実施の形態
次に、図4により、本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、操作パネル61に利用を中止することを促す表示(警告)が表示された後で、取り引きが強制終了される態様であったが、第2の実施の形態は、取り引きが強制終了される前に、利用者に手数料の支払いを促し、手数料の徴収を許可する選択がされて手数料を支払う意思が確認されたことを条件として新たな取り引きを許可する態様からなっている。その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図4に示す第2の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の作用および効果について説明する。なお、第1の実施の形態と重複する部分もあるので、重複する部分は省略しつつ説明する。
まず、利用者が貨幣両替機1の前に立つ(図4のS21参照)。このことによって、人感センサ10がON状態になる(図4のS22a参照)。
次に、利用者によって、カード挿入口41からカードが挿入される(カード挿入(1回目))(図4のS23参照)。
次に、利用者によって硬貨入金口21や紙幣入出金口35に硬貨や紙幣などの貨幣が投入される(図4のS24参照)。その後、利用者が操作パネル61を操作することで、両替パターンが選択されて、両替された貨幣が出金されるとともに、カードが返却される(図4のS24参照)。
その後、利用者が貨幣両替機1の利用を止めて貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1が最初の初期状態に戻る(図4のS22b参照)。
他方、利用者が貨幣両替機1の利用を続けようとしてカードを挿入した場合には(カード挿入(2回目))(図4のS25参照)、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に該当することから、制御部70から警告信号が操作パネル61に送信されて、当該操作パネル61によって利用者に利用を中止することを促す表示(警告)が表示される(図4のS26参照)。
この表示を受けて、利用者が貨幣両替機1の利用を止めて貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1が最初の初期状態に戻る(図4のS22c参照)。
他方、利用者が貨幣両替機1の利用を止めずに貨幣両替機1の前に居続けた場合には、制御部70から報知信号として手数料を支払う意思を確認する信号が操作パネル61に送信される。この結果、当該操作パネル61によって利用者に手数料を支払うことを要求する表示(例えば、「引き続き両替される場合は有料となりますが、よろしいですか」などの表示)が表示され(図4のS27参照)、「はい」「いいえ」で意思が選択される(図4のS28参照)。なお、ここで要求される手数料は、予め定められて制御部70に記憶されており、一律で同一金額としてもよいが、両替カードの種類に基づいて異なる金額(例えば、最優良顧客の場合には手数料全額免除して「0円」(この場合には、支払い要求をしないことになる。)、優良顧客の場合には手数料全額半額免除して「半額」、通常顧客の場合には手数料免除がなく「全額」)としてもよい。なお、両替カードとしては、所定の金額がチャージされているものを用いてもよい。また、手数料は両替時(図4のS24参照)に徴収される。
この後、所定時間以内に手数料を支払う意思が確認されれば(図4のS28参照)、制御部70によって手数料が徴収される予定であることが確認され、当該制御部70によって新たな取り引きが許可される。より具体的には、制御部70によって、2回目のカード挿入が1回目のカード挿入とみなされて、利用者は取り引きを継続することができる(図4のS24参照)。他方、所定時間以内に手数料を支払う意思が確認できなかったり、操作がなければ取り引きが強制終了されるとともに(図4のS29参照)、操作パネル61によって利用者に取り引きが終了されたことが表示されて、カード挿入口41からカードが返却されることとなる。
本実施の形態によれば、利用者に手数料の支払いが促され、手数料を支払う意思があることを条件として新たな取り引きが許可される。このため、手数料を支払うならば取り引きを止めようと思う利用者の心理を利用して、自発的に、貨幣両替機1の独占を止めさせることを期待することができる。
この点、手数料が支払われれば一人の利用者によって貨幣両替機1が独占されることとなるが、何度も手数料を支払うことは通常考えられないことから、独占される時間をある程度で制限することができる。なお、新たな取り引きを許可する際に要求する手数料は、一回目、二回目、・・・と順を追う毎に高くなるように設定してもよい。
また、本実施の形態によれば、貨幣両替機1を有する金融機関が手数料をより多く徴収することができる、という効果もある。
第3の実施の形態
次に、図5により、本発明の第3の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、カードの名義に関係なく、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間に複数の取り引きが行われた場合に、操作パネル61に利用を中止することを促す表示(警告)が表示されて、その後で取り引きが強制終了される態様であったが、第3の実施の形態は、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間にカード処理部(利用者識別部)45からの情報で異なる利用者が識別された場合に、取り引きが強制終了される態様からなっている。その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。
図5に示す第3の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の作用および効果について説明する。なお、第1および第2の実施の形態と重複する部分もあるので、重複する部分は省略しつつ説明する。
まず、利用者が貨幣両替機1の前に立つ(図5のS31参照)。このことによって、人感センサ10がON状態になる(図5のS32a参照)。
次に、利用者によって、カード挿入口41からカードが挿入される(カード挿入(1回目))(図5のS33参照)。
次に、利用者によって硬貨入金口21や紙幣入出金口35に硬貨や紙幣などの貨幣が投入される(図5のS34参照)。その後、利用者が操作パネル61を操作することで、両替パターンが選択されて、両替された貨幣が出金されるとともに、カードが返却される(図5のS34参照)。
その後、利用者が貨幣両替機1の利用を止めて貨幣両替機1の前からいなくなると人感センサ10がOFF状態になり、貨幣両替機1が最初の初期状態に戻る(図5のS32b参照)。
他方、利用者が貨幣両替機1の利用を続けようとしてカードを挿入した場合には(カード挿入(2回目))(図5のS35参照)、カード処理部45からの情報で制御部70によって異なる利用者(異なる名義のカード)であるかどうか識別される(図5のS36参照)。
このとき、制御部70によって異なる利用者であると識別された場合には、制御部70から取引停止信号が、取引停止部80と操作パネル61に送信される。この結果、取引停止部80によって当該利用者による取引が強制終了されるとともに(図5のS39参照)、操作パネル61によって利用者に取り引きが終了されたことが表示されて、カード挿入口41からカードが返却されることとなる。
このため、本実施の形態によれば、異なる名義のカード(家族や従業員名義のカード)を多数有する利用者によって、貨幣両替機1が独占されることを防止することができる。 すなわち、貨幣両替機1においては、通常、一人につき一日一回、手数料無料で貨幣の両替ができるように設定されている。このため、このような設定を悪用して他人のカードを複数枚持参し、同一人物でありながら一日に複数回、貨幣の両替を無料で行う者がいる。この点、本実施の形態によれば、このような不正を防止することができ、結果として、貨幣両替機1が独占されることを防止することができる。
他方、上述と異なり、制御部70によって同じ利用者であると識別された場合には、制御部70から報知信号として手数料の徴収を促す信号が操作パネル61に送信される(図5のS37参照)。この結果、当該操作パネル61によって利用者に手数料を支払う意思を確認する表示が表示される。
この後、所定時間以内に手数料の徴収を許可することが選択されて手数料を支払う意思が確認できれば(図5のS38参照)、制御部70によって新たな取り引きが許可される(図5のS34参照)。
他方、所定時間以内に手数料を支払う意思がないと選択されたり、操作がされなければ、制御部70から取引停止信号が、取引停止部80と操作パネル61に送信される。この結果、取引停止部80によって当該利用者による取引が強制終了されるとともに(図5のS39参照)、操作パネル61によって利用者に取り引きが終了されたことが表示される。
ところで、図5に示した態様と異なり、制御部70から取引停止信号が取引停止部80と操作パネル61に送信される前に、制御部70から警告信号(報知信号)が操作パネル61に送信されて、操作パネル61に異なる名義のカードを利用しないよう伝える表示(例えば、「カードが間違っております。もう一度、カードを御確認下さい。」などの表示」)を表示させるようにしてもよい。このような表示を操作パネル61に表示させることによって、単純にカードを誤って挿入した者に、誤ったカードを挿入したことを認識させることができる。
また、同一人物が異なる名義のカードを挿入したとしても、即座に取引終了せず、手数料を徴収するようにしても構わない。この場合、通常の手数料よりも高い手数料を設定することも考えられる。
第4の実施の形態
次に、図6により、本発明の第4の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、人物監視部として人感センサ10を用いた態様であったが、本実施の形態では、人物監視部が利用者の顔を認識する顔認識部10’からなっている。また、当該顔認識部10’によって所定期間内(例えば一営業時間内)に同一人物が検知され、かつ、制御部70によって当該人物の取り引きがカード処理部45からの情報で異なる利用者によるものであることが識別された場合に、取り引きが強制終了される態様からなっている。その他の構成は図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、顔認識部10’は、人感センサ10とは異なり、利用者の顔を認識することができる位置に位置づけられている(図1参照)。
図6に示す第4の実施の形態において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
以下、本実施の形態の作用および効果について説明する。なお、第1−第3の実施の形態と重複する部分もあるので、重複する部分は省略しつつ説明する。
まず、利用者が貨幣両替機1の前に立つ(図6のS41参照)。このことによって、顔認識センサがON状態になる(図6のS42a参照)。
次に、利用者によって、カード挿入口41からカードが挿入される(図6のS43参照)。
次に、顔認識部10’によって所定期間内(例えば一営業時間内、図6では「本日」と表記)に同一人物が取り引きを行った者として検知されたか確認される(図6のS44参照)。このとき、所定期間内に同一人物が検知されていなかった場合には、そのまま当該利用者による利用が許可される(図6のS46参照)。
他方、所定期間内に同一人物が検知された場合には、当該人物の取り引きが、カード処理部45からの情報で制御部70によって異なる利用者(異なる名義のカード)によるものかどうか識別される(図6のS45参照)。
この結果、当該人物の取り引きが、カード処理部45からの情報に基づいて制御部70によって同じ利用者(カードの名義が前回の取り引きと同じ名義)であると識別された場合には、そのまま当該利用者による利用が許可される。また、別の態様として、同一人物の二回目の利用となるので、ここで手数料を徴収する旨の案内と選択を行わせても構わない。
他方、当該人物の取り引きが、カード処理部45からの情報に基づいて制御部70によって異なる利用者(カードの名義が前回の取り引きと異なる名義)によるものと識別されると、制御部70から取引停止信号が、取引停止部80と操作パネル61に送信され、取引停止部80によって当該利用者による取引が強制終了されるとともに(図6のS49参照)、操作パネル61によって利用者に取り引きが終了されたことが表示されて、カード挿入口41からカードが返却されることとなる。
このように、本実施の形態によれば、異なる名義のカード(家族や従業員名義のカード)を多数有する利用者によって、所定期間内(例えば一営業時間内)に複数回、貨幣両替機1が独占されることを防止することができる。このため、第3の実施の形態のように連続して異なる名義のカードを利用した場合ではなく、同一人物でありながら一日に複数回、貨幣の両替を無料で行う不正を防止することができる。この結果、複数回にわたり貨幣両替機1が独占されることを防止することができる。
なお、本実施の形態では、利用者による利用が許可された場合には、それ以降の処理(図6のS46、S42b,S47、S48、S42c)は、第1の実施の形態と同様の処理となっているが、これに限られることはなく、第2の実施の形態や第3の実施の形態と同様の態様になってもよい。
また、図6に示した態様と異なり、制御部70から取引停止信号が取引停止部80と操作パネル61に送信される前に、制御部70から警告信号(報知信号)が操作パネル61に送信されて、操作パネル61に異なる名義のカードを利用しないよう伝える表示を表示させるようにしてもよい。このような表示を操作パネル61に表示させることによって、単純にカードを誤って挿入した者に、誤ったカードを挿入したことを認識させることができる。
また、同一人物であることが確認され(図6のS44参照)、異なる名義のカードであっても(図6のS45参照)、即座に取引終了せずに手数料の支払いを要求し、手数料の支払い意思があれば両替するようにしても構わない。また、同一人物であることが確認され(図6のS44参照)、同一名義のカードであった場合(図6のS45参照)、一日二回目の使用になるため、手数料の支払いを要求し、手数料の支払い意思があれば両替するようにしても構わない。
参考例
ところで、上述したように、貨幣両替機1においては、通常、一人につき一日一回、手数料無料で貨幣の両替ができるように設定されている。このため、操作を誤った場合であっても二回目以降の操作には手数料がかかってしまっている。
このように誤って操作を行った場合に手数料を徴収することは、利用者にとって酷であることから、人感センサ10によって人物の存在が連続して検知されている間に複数(例えば2回)の取り引きが行われた場合には、手数料を無料にするように制御部70を設定してもよい。
また、顔認識部10’によって所定期間内(例えば一営業時間内)に同一人物が検知され、当該人物が両替をした場合には、手数料を無料にするように制御部70を設定してもよい。
なお、これらの場合においては、カードのIDにひも付けて先に両替を行った際に出金された出金金種などを記憶しておき、出金された出金金種と同じ金種が投入されたことを確認した上で、手数料を無料にするようにしてもよい。このようにすることで、操作を誤った場合にのみ手数料を無料にすることができる。
10 人感センサ(人物監視部)
10’ 顔認識部(人物監視部)
15 筐体
21 硬貨入金口
22 バラ硬貨出金口
23 棒金出金口
35 紙幣入出金口
41 カード挿入口
45 カード処理部(利用者識別部)
51 レシート発行口
55 レシート処理部
61 操作パネル
70 制御部
80 取引停止部

Claims (3)

  1. 貨幣を処理する貨幣処理装置において、
    筐体と、
    前記筐体に設けられ、貨幣を入出金するための貨幣入出金部と、
    前記筐体に設けられ、前記筐体前面側での人物の存在を検知する人物監視部と、
    報知信号または取引停止信号を送信する制御部と、
    前記制御部から送信された報知信号または取引停止信号を受信して所定の処理を行う処理部と、
    カードに関するデータ処理を行って前記カードの名義を識別する利用者識別部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記人物監視部によって人物の存在が連続して検知されている間に前記利用者識別部からの情報に基づいて異なる名義のカードによる取り引きが識別された場合に、前記処理部に報知信号または取引停止信号を送信することを特徴とする貨幣処理装置。
  2. 前記処理部は、利用者が操作する操作パネルを有し、
    前記操作パネルは、前記制御部から送信された報知信号または取引停止信号に基づいて所定の表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の貨幣処理装置。
  3. 前記制御部は、報知信号として、手数料の徴収を促す信号を前記処理部に送信し、当該手数料の徴収を許可する選択がされたことを条件として新たな取り引きを許可することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の貨幣処理装置。
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